JP6749784B2 - 積層鉄心及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層鉄心及びその製造方法に関する。
積層鉄心(モータコア)の製造においては、コストや製造の容易さの観点から、かしめを用いて積層方向に隣り合う鉄心片同士を締結することが一般的である。しかし、モータのトルクや効率等を優先する場合には、積層方向に隣り合う鉄心片同士を接着剤や樹脂で結合することで、積層鉄心にかしめ形状が残らないにようにする方法が採用されている(特許文献1,2参照)。例えば、特許文献2には、図16に示すように、各鉄心片(コア部)120の外周部に蝶型のかしめ片(スクラップ部)121を設け、このかしめ片121同士をかしめて形成したかしめブロックで積層方向に隣り合う鉄心片120同士を一体化した後、かしめブロックを鉄心片120から除去する方法が開示されている。
日本国特開第2007−336608号公報 日本国特許第5357187号公報
蝶型のかしめ片121は、一方の羽形部122が、鉄心片120に形成された嵌合凹部123に嵌め合い固定されている。このため、かしめブロックの鉄心片120からの除去は、かしめブロックを鉄心片120の積層方向へスライドさせて行う必要がある。このため、取外す機構が複雑になり、時間も要するため、製造コストの上昇を招く。また、かしめブロックのスライド時に、かしめブロックとの接触領域がスライド方向へめくれてしまい、製品不良が発生して製造コストの上昇を招く。特にこの現象は、積層方向端部の鉄心片120で発生し、また、板厚が薄い鉄心片120ほど発生率が高くなる。なお、特許文献2は、鉄心片120からのかしめブロックの取外しを容易にするため、かしめ片121と鉄心片120との接触領域に、複数の離脱用凹部124〜126を形成している。しかし、この場合、鉄心片120の打抜きの工程が複雑になり、例えば、工程数が増加するため、金型のサイズを大きくする必要があり、製造コストの上昇を招く。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、かしめ片が設けられた鉄心片を用いても、作業性よく経済的に製造可能な積層鉄心及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る積層鉄心は、
複数の鉄心片を積層して形成された回転子鉄心又は固定子鉄心からなる積層鉄心において、
前記鉄心片の内周部または外周部の少なくとも一方に、径方向に取外し可能なかしめ片の連結部が連結される連結凹部が設けられており、
前記積層鉄心の軸方向から見て、前記連結部の外周縁は前記連結凹部の内周縁と同一形状であり、
前記連結凹部の前記内周縁は、径方向に延びる一対の側部と、一対の前記側部を接続する底部と、を有し、前記積層鉄心の軸方向から見て前記底部は単一の直線で構成されていない。
上記積層鉄心において、
前記積層鉄心の軸方向から見て、前記底部は、
単一の円弧、
単一の曲線、
複数本の直線、
複数本の円弧、
複数本の曲線、及び、
これらの組み合わせのいずれかで構成されていてもよい。
上記積層鉄心において、
前記連結凹部の一対の前記側部は、前記かしめ片の取外し方向に向かって広がっていてもよい。
上記積層鉄心において、
前記連結部と前記連結凹部は、軸方向の中間部に切断痕を有していてもよい。
上記積層鉄心において、
前記底部は、少なくとも一つの凹部または凸部を有する摩擦部を有し、
前記摩擦部の少なくとも一部が前記底部の周方向の中間部に位置しており、
前記かしめ片が取り外された状態で積層された前記積層鉄心の前記摩擦部同士が溶接されていてもよい。
本発明に係る積層鉄心の製造方法は、
複数の鉄心片を積層して回転子鉄心又は固定子鉄心を形成する積層鉄心の製造方法であって、
前記各鉄心片の内周部および外周部の少なくとも一方に、径方向に取外し可能なかしめ片の連結部が連結された連結凹部を設ける工程と、
前記鉄心片を積層し、積層方向に隣接する前記かしめ片同士をかしめてかしめブロックを形成して積層方向に前記鉄心片が連結された状態とする工程と、
前記鉄心片から前記かしめブロックを径方向に除去する工程と、
積層された前記鉄心片を、樹脂、接着剤、及び、溶接のいずれか1以上で固定する工程を有し、
前記積層鉄心の軸方向から見て、前記連結部の外周縁は前記連結凹部の内周縁と同一形状であり、
前記連結凹部の前記内周縁は、径方向に延びる一対の側部と、一対の前記側部を接続する底部と、を有し、前記積層鉄心の軸方向から見て前記底部は単一の直線で構成されていない。
上記積層鉄心の製造方法において、
積層された前記鉄心片の前記連結部同士を、樹脂、接着剤、及び、溶接のいずれか1以上で固定してもよい。
上記積層鉄心の製造方法において、
前記連結部および前記連結凹部をプッシュバック処理により形成し、前記かしめ片を前記鉄心片に分離可能に連結した後に、前記鉄心片を積層し、積層方向に隣り合う前記かしめ片をかしめてかしめブロックを形成し、前記かしめブロックで前記鉄心片の積層状態を維持してもよい。
上記積層鉄心の製造方法において、
前記積層鉄心の軸方向から見て、前記底部は、
単一の円弧、
単一の曲線、
複数本の直線、
複数本の円弧、
複数本の曲線、及び、
これらの組み合わせのいずれかで構成されていてもよい。
上記積層鉄心の製造方法において、
前記連結凹部の一対の前記側部は、前記かしめブロックの取外し方向に向かって広がっていてもよい。
上記積層鉄心の製造方法において、
前記底部は、少なくとも一つの凹部または凸部を有する摩擦部を有し、
前記摩擦部の少なくとも一部が前記底部の周方向の中間部に位置しており、
前記かしめブロックを前記積層鉄心から取り外した後に、積層された前記積層鉄心の前記摩擦部同士を溶接してもよい。
上記積層鉄心の製造方法において、
前記鉄心片から前記かしめブロックを径方向に除去する工程において、
前記かしめブロックを介して積層方向に連結された状態の複数の前記鉄心片を、前記かしめブロックの直下に切欠きが設けられた載置台に載せ、
前記鉄心片から前記かしめブロックを径方向に除去し、
除去された前記かしめブロックを、前記切欠きを介して前記載置台の下方に落としてもよい。
本発明に係る積層鉄心およびその製造方法によれば、かしめブロックを径方向に取り外すので、かしめブロックの取り外しが容易である。また、特許文献2のようにかしめブロックの取外し時にかしめブロックを軸方向へスライドさせる必要がないので、積層鉄心のかしめブロックとの接触領域がめくられることがなく、製品不良が発生しにくい。また、連結凹部の底部の接触部分を単一の直線で構成した場合に比べて、かしめ片と鉄心片との連結強度が高められている。
本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の斜視図である。 かしめ片の平面図である。 変形例に係るかしめ片の平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法の説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法における積層された鉄心片の搬送治具への載置状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法において、鉄心片からかしめブロックを取外した状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法で使用する鉄心片の平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法における、鉄心片の作製過程を示す説明図である。 変形例に係る鉄心片の平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法の説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法におけるかしめ片の作製過程を示す説明図である。 本発明の変形例に係る連結凹部を示す平面図である。 本発明の変形例に係る鉄心片を示す平面図である。 本発明の変形例に係る鉄心片を示す平面図である。 従来例に係る鉄心片の平面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心10は、固定子鉄心(ステータ)として用いられる。
積層鉄心10は、環状のヨーク部13と、その内側に形成される複数の磁極部14とを有している。ヨーク部13は、積層された複数の鉄心片11の環状のヨーク片部15により形成されている。磁極部14は、積層された複数の鉄心片11の磁極片部16により形成されている。
積層鉄心10を構成する鉄心片11は、環状の部材である。鉄心片11は、複数の円弧状の鉄心片が環状に連結された構造のものや、複数の円弧状の鉄心片の周方向の一部が連結部で繋がり、この連結部を折曲げて環状にできる構造のものでもよい。この鉄心片11は、厚みが、例えば、0.10〜0.5mm程度の電磁鋼板やアモルファス合金等からなる条材から打抜き形成される。また、鉄心片11は、1枚の条材から打抜き形成されているが、条材を複数枚(例えば、2枚、更には3枚以上)重ねた状態のものから打抜いたものでもよい。
積層方向に隣り合う鉄心片11同士は、ヨーク部13の積層方向に連通して形成された貫通孔17に充填された樹脂18(エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂)により連結されている。この貫通孔17は、積層鉄心10の周方向に等ピッチで、複数形成されている。
あるいは、積層方向に隣り合う鉄心片11同士は、積層鉄心10の内周部または外周部に積層方向に連続するように形成された連結凹部19(後述)に充填された樹脂により連結してもよい。
また、鉄心片11同士の固定には、上記した樹脂以外に、接着剤又は溶接を用いることもでき、更に、樹脂、接着剤、及び、溶接のいずれか2以上を併用することもできる。
なお、図1は、製造途中の積層鉄心10を示しており、積層された鉄心片11にかしめブロック12が連結された様子を示している。各鉄心片11のヨーク片部15の外周部には、周方向に等ピッチで複数(ここでは、4個)のかしめブロック12が設けられている。後述するように、かしめブロック12は、鉄心片11同士を固定する前に、鉄心片11から取り外される。
積層鉄心10は、鉄心片11と、かしめブロック12とを有している。積層された複数の鉄心片11の外周部に、径方向(積層方向と直交する方向)に沿って取外し可能なかしめブロック12が連結されている。かしめブロック12は、積層された鉄心片11に連結されたかしめ片20により形成されている。
図2の(A)に示したように、かしめ片20は、かしめ加工部22を有している。かしめ片20は、例えば、平面視において矩形状とすることができる。かしめ片20は、鉄心片11(ヨーク片部15)から突出する形状とすることができる。かしめ片20の幅方向(引き抜き方向に直交する方向)の両側には引き抜き治具を掛止するための掛止部29が設けられている。掛止部29が設けられたかしめ片20を含む鉄心片11を積層すると、かしめブロック12の径方向に延びる面に、かしめブロック12を引き抜く際の治具が進入可能な凹形状の凹部が形成される。
図2の(A)に図示したように、掛止部29は、鉄心片11の最終打ち抜き外形線25より外径側に設けられていることが好ましい。掛止部29は、鉄心片11の最終打ち抜き外形線25から外径側に離間した位置に設けられていることが好ましい。掛止部29の内径側の端部が、最終打ち抜き外形線25から外径側に離間していることが好ましい。
後述するかしめブロック12の取外しをする際に、治具を掛止部29に引掛けて、治具によりかしめブロック12を引っ張る。掛止部29が最終打ち抜き外形線25より外径側に位置していると、治具を掛止部29に引掛ける際に、治具の先端が鉄心片11の外周面を傷つけにくい。
図2に示したように、掛止部29は、平面視で矩形状のかしめ片20の幅方向の両辺に、周方向に凹んだ凹形状として設けられている。つまり、かしめ片20の引き抜き方向に延びる辺は、径方向の中央部にそれよりも内径側と外径側よりも低くなった段部を有している。凹形状の掛止部29は開口部を大きく形成することができるので、治具を掛止部29に進入させやすく、治具を掛止部29に引掛けやすい。
かしめ片20の略中央に形成されるかしめ加工部22は、半抜きかしめ又はVかしめ等で構成できる。積層順番が1番目以外の鉄心片11に設けられたかしめ片20には、かしめ加工部22としてかしめ突起が形成されている。積層順番が1番目の鉄心片11に設けられたかしめ片20には、かしめ突起が嵌入するかしめ孔(貫通孔)が形成されている。このかしめ加工部22のサイズは、積層方向に隣り合う鉄心片11同士の相対位置がずれることなく、複数の鉄心片11を一体化できれば、特に限定されるものではない。積層鉄心10の仕様(鉄心片11の外形寸法や積層枚数、重量等)によって種々変更できる。なお、Vかしめの場合は、一辺のサイズが0.5〜5mm程度(例えば、1mm×4mm)、かしめ深さが鉄心片11の板厚で0.5〜2枚分程度(例えば、鉄心片一枚分)のものを使用できる。
図示したように、かしめ加工部22は、略長方形状に形成されている。かしめ加工部22は、周方向に延びる短辺と、径方向に延びる長辺を有している。このように、かしめ加工部22の長軸が引き抜く方向に延びている。なお、かしめ加工部22は、長方形状に限らず、楕円などの扁平形状であってもよい。かしめ加工部22が短軸と、短軸より長い長軸とを有する扁平形状であって、長軸が引き抜き方向に沿って延びていることが好ましい。
図2の(A)に示したように、環状の鉄心片11の内周部または外周部の少なくとも一方に、連結凹部19が設けられている。なお、ここで言う鉄心片11の内周部とは、鉄心片11のうちで最も内側に位置する縁のみを意味していない。鉄心片11の内周部は、ヨーク部13の内周縁、磁極部14の内周縁や一対の側縁、を含む。同様に、ここで言う鉄心片11の外周部とは、鉄心片11のうちで最も外側に位置する縁のみを意味していない。
かしめ片20は、積層鉄心10の径方向に鉄心片11の連結凹部19から取外し可能に構成されている。かしめ片20の連結部21が、鉄心片11の連結凹部19に連結されている。連結部21とは、かしめ片20のうち、かしめ片20が鉄心片11に連結された状態で連結凹部19内に位置する部位である。
積層鉄心10の軸方向(図2の紙面垂直方向)から見て、連結部21の外周縁(輪郭)は連結凹部19の内周縁(輪郭)と同一形状である。つまり、積層鉄心10の軸方向から見て、連結部21と連結凹部19とは対応する形状である。連結部21と連結凹部19は隙間なく接している。
図示の例では、鉄心片11の連結凹部19は、外径側に開口している。連結凹部19の内周縁は、径方向に延びる一対の側部27と、一対の側部27を接続する底部28で構成されている。底部28は、積層鉄心10の軸方向から見て、単一の直線で構成されていない。図示の例では、底部28は、2つの直線31,32と、2つの直線31,32の間に設けられ引き抜き方向に突き出た凸状の曲線30とにより構成されている。側部27は、直線で構成してもよいし、曲線で構成してもよい。
同様に、かしめ片20の連結部21の外周縁は、径方向に延びる一対の側部と、一対の側部を接続する底部と、を有している。底部は、積層鉄心10の軸方向から見て、単一の直線で構成されていない。図示の例では、底部は、2つの直線と、2つの直線の間に設けられ引き抜き方向に突き出た凸状の曲線とにより構成されている。
かしめ片20の連結部21は、プッシュバック処理により連結凹部19に仮止めされている。具体的には、連結部21を鉄心片11のヨーク片部15から一度完全に切り離す(切り曲げする)か半抜きする。この切り離すか半抜きした連結部21を再度押し戻して(叩いて)平面状とし、連結部21とその周囲のヨーク片部15のレベルを一致させている。連結部21を半抜きにより形成した場合には、微視的には、連結部21の軸方向(積層方向)の中間部、および、連結凹部19の軸方向(積層方向)の中間部には、切断痕がある場合がある。
図2に示したように、このかしめ片20の連結部21の基端側(内径側)の幅は、肩部23、24の長さに相当する分だけ、上端側(外径側)の幅より幅広となっている。鉄心片11の外形線36、38は、かしめ片20の肩部23、24にそれぞれ連続している(かしめ片20の両側に位置する)。外形線36、38は、鉄心片11の最終打抜き外形線25に段26を有して連結されているが、この段はなくてもよい。この連結部21のサイズは、積層鉄心10の仕様(鉄心片の外形寸法や積層枚数、重量等)によって種々変更できるが、例えば、連結凹部19の径方向の深さL1は0.5〜2mm(更には、上限を1.5mm)程度である。
肩部23、24は、かしめ片20の径方向に延びる辺と鉄心片11の最終打ち抜き外形線25とを接続する部位である。肩部23、24は、径方向に延びる辺と、鉄心片11の周方向に延びる辺と、により構成されている。なお、この肩部23、24は、複数の鉄心片11を積層させると、径方向に延びる面と周方向に延びる面とを含むことになる。
本実施形態に係る積層鉄心10によれば、積層方向に隣接するかしめ片20がかしめられて形成されたかしめブロック12が、積層鉄心10の径方向に取外し可能である。特許文献2に記載の積層鉄心とは異なり、かしめブロック12の取外し時にかしめブロック12を積層方向に移動させないので、連結部21の周囲がめくれてしまうことがない。このため、めくれを防止するための打ち抜きの工程が不要であり、これに起因する製品不良も防止できる。
また、本実施形態に係る積層鉄心10によれば、連結凹部19の底部28を単一の直線で構成した場合に比べて、かしめ片20と鉄心片11との接触面積を大きく確保できるので、かしめ片20と鉄心片11との連結強度が高められている。かしめ片20と鉄心片11との連結状態を維持しやすく、製造中のかしめ片20と鉄心片11の取扱いが容易になる。
なお、かしめ片20は、径方向に取り外し可能な構成であれば、図2の(B)や図2の(C)に示す構成とすることもできる。
図2の(B)に示すかしめ片20Aの連結部21Aは、引き抜き方向に狭くなる形状である。連結部21Aの半径方向の長さL2が0.5〜2mmである。連結部21Aの下辺W2が上辺W1よりも、0を超え0.2mm以下の範囲で大きいことが好ましい。より好ましくは、下辺W2が上辺W1よりも、0を超え0.15mm以下、例えば0.10mm程度の範囲で大きいことが好ましい。なお、図示の例では、上辺W1に対する下辺W2の突出幅w1、w2を同等としている。w1とw2をそれぞれ、0.1mm以下とすることができ、好ましくは0.075mm以下、例えば0.05mm程度とすることが好ましい。
このとき、側部27Aの半径方向に対する傾斜角度θ1をtan−10.1以下(0度を超え5.8度以下、好ましくは4.3度以下、例えば、2.9度程度)にするのがよい。
また、図2の(C)に示すかしめ片20Bの連結部21Bは、引き抜き方向に広くなる形状である。連結部21Bの半径方向の長さL3が0.5〜2mmである。連結部21Bの下辺W4が、上辺W3よりも、0を超え4mm以下(好ましくは3mm以下)の範囲で小さい。なお、図示の例では、連結部21Bの両側に突出する、下辺W4に対する上辺W3の突出幅w3、w4を同等(w3とw4をそれぞれ、2mm以下、好ましくは1.5mm以下)としている。このとき、側部27Bの半径方向に対する傾斜角度θ2をtan−12以下(0度を超え64度以下、好ましくは56度以下)にするのがよい。
このように、連結凹部19Bの一対の側部27Bが、かしめブロック12の取外し方向(図の例では径方向外側)に向かって広がっていることが好ましい。かしめブロック12の取外しが容易になる。
上記した各連結部21,21A,21Bの半径方向の長さL1〜L3、連結部21,21A,21Bの上辺W1に対する下辺W2の突出幅(w1、w2)、及び、連結部21,21A,21Bの下辺W4に対する上辺W3の突出幅(w3、w4)はそれぞれ、かしめブロック12と積層された鉄心片11との連結強度や、かしめブロック12と積層された鉄心片11との取り外しやすさを検討した、種々の試験により得られた結果に基づいて設定している。
なお、かしめ片20の形状は特に限定されない。
例えば、図2の(A)では略矩形状の谷部からなる掛止部29を示したが、図3の(A)に示すように、V字状の谷部からなる掛止部29Cを設けてもよい。
あるいは、図3の(B)に示すように、かしめ片20Dの中央部に掛止部としての穴29Dを形成してもよい。治具で穴29Dの側方をつかんだ時に、かしめ片20が変形し、治具を引掛けることができる。
図2の(A)では径方向の中間部にかしめ加工部22および掛止部29を設けたが、図3の(C)に示すように、径方向の外側部に掛止部29Eを設けてもよい。あるいは、径方向の内側部に掛止部を設けてもよい。
図3の(D)に示すように、多段状の掛止部29Fを引き抜き方向に沿って設けてもよい。治具による引き抜き力を確実にかしめ片20に伝達することができる。
図3の(E)に示すように、かしめ片20Gを平面視してT字状としてもよい。また、かしめ加工部22Gよりも径方向寸法の大きな掛止部29Gを設けてもよい。
図3の(F)に示すように、かしめ片20Hの引き抜き方向の先端部に、引き抜き方向に幅狭となる等脚台形状の掛止部29Hを設けてもよい。
なお、図2の(A)に示した実施形態では、かしめ片20を環状の鉄心片11の外周部に設けた例を説明したが、図4に示すように、かしめ片20Jを環状の鉄心片11Jの内周部に設けてもよい。この場合、鉄心片11Jの周方向に隣り合う磁極片部16Jの間に、かしめ片20Jを設けることができる。かしめ片20Jは、周方向に等ピッチで複数(ここでは、4個)設けることができる。この場合、積層されたかしめ片20Jが形成するかしめブロック12Jの引き抜き方向は、積層鉄心10Jの内径側となる。また、かしめ片20Jは、鉄心片11Jの内周部と外周部の双方に設けてもよい。
続いて、図5を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を説明する。以降の平面図において、ハッチングされた領域は刃物(パンチ・金型)が当てられる領域を示している。
図5の(A)〜(E)に示す順序で、厚みが0.10〜0.5mm程度の電磁鋼板からなる条材33から、金型(図示しない)を用いて複数の鉄心片11を打抜く。この鉄心片11の打抜きは、1枚の条材33から行うが、条材を複数枚(例えば、2枚、更には3枚以上)重ねた状態のものから、複数の鉄心片11を同時に打抜いてもよい。なお、特許文献2の取外し時に軸方向にスライドさせるかしめブロックでは、厚みが薄い鉄心片ほどスライド方向へのめくれの発生率が高くなる。そこで、条材33の厚みが0.2mm以下であれば、本発明の効果がより顕著になる。
まず、図5の(A)に示すように、条材33から打抜く予定の鉄心片11の外周部に、第1の脇領域34および第2の脇領域35の打抜きを行う。第1の脇領域34は、図2の(A)に示す鉄心片11の一方の外形線36を含み、かしめ片20の一方の側辺37および肩部23を形成する。第2の脇領域35は、図2の(A)に示す鉄心片11の他方の外形線38を含み、かしめ片20の他方の側辺39および肩部24を形成する(以上、第1工程)。なお、第1の脇領域34および第2の脇領域35を形成する際に、掛止部29を形成することが好ましい。
次に、図5の(B)に示すように、条材33の第1の脇領域34と第2の脇領域35の中間位置に、半抜きかしめ又はVかしめ等からなるかしめ加工部22を形成する。積層順番が1番目以外の鉄心片11に設けられたかしめ片20には、かしめ突起を形成する。積層順番が1番目の鉄心片11に設けられたかしめ片20には、かしめ突起が嵌入するかしめ孔(貫通孔)を形成する(以上、第2工程)。なお、上記した第1工程と第2工程は、その順序を入れ替えてもよい。
かしめ加工部22は、短軸と短軸より長い長軸を有する扁平形状であって、長軸が引き抜き方向に沿って延びるように形成することが好ましい。
次に、図5の(C)に示すように、条材33からかしめ片20の連結部21と鉄心片11の連結凹部19を、前記したプッシュバック処理によって形成し、かしめ片20を鉄心片11に分離可能に連結する。積層鉄心10の軸方向から見て、連結部21の外周縁が連結凹部19の内周縁と同一形状となるように加工する。連結凹部19の内周縁が、径方向に延びる一対の側部27と、一対の側部27を接続する底部28と、を有するように加工する。積層鉄心10の軸方向から見て底部28が単一の直線で構成されないように加工する。図示の例では、底部28の輪郭が、2本の直線と2本の直線で挟まれた1つの凸曲線で構成されている。
なお、図5の(C)に示したように、パンチの幅寸法は、肩部23、24の径方向に延びる辺同士の幅よりも大きいことが好ましい。これにより、肩部23、24が形成され、後述する第5工程において、かしめブロック12の鉄心片11からの分離を確実に実施できる。
また、ここでは、鉄心片11の連結凹部19と連結部21との嵌合強度を調整することもできる。この調整方法としては、例えば、かしめブロック12の種類、サイズ、深さ、向き、形成位置や、連結部21の半径方向の長さ、連結部21の側部の傾斜角度、等により、連結部21の両側の連結部21側への張出し量を調整する方法がある。また、連結部21を叩いて、連結部21の鉄心片11側への張出し量を増やす方法もある(以上、第3工程)。
次に、図5の(D)に示すように、かしめ片20が連結された鉄心片11を条材33から打抜き、図5の(E)に示すかしめ片20が連結された鉄心片11を得る。鉄心片11を打ち抜く際は、図2の(A)に示す鉄心片11の最終打抜き外形線25が、第1の脇領域34および第2の脇領域35の幅方向両側の打抜き線42、43と交差するように行う。
さらに、かしめ片20が連結された複数の鉄心片11を積層し、積層方向に隣接するかしめ片20を互いにかしめてかしめブロック12を形成する。すると、積層された複数の鉄心片11は、互いに積層方向にかしめられたかしめブロック12により、連結された状態となる。(以上、第4工程)。
次に、かしめブロック12により連結された複数の鉄心片11を、図6に示すように、搬送治具(治具の一例)44に載置する。搬送治具44は、略円形の載置台45と、その中央に設けられた芯材(ガイド部材)46とを有している。この芯材46は、上端部が面取りされているが、その他の部分は断面円形(断面多角形でもよい)であり、磁極部14の内側端部に当接している。これにより、図6および図7に示すように、鉄心片11の軸心の位置決めができる。鉄心片11を搬送する際に、かしめブロック12によって、鉄心片11の積層された状態が維持されているので、取扱いが容易である。
なお、載置台45の上には、載置台45に対する積層鉄心10の回止めを行う複数の位置決め部材を設けてもよい。位置決め部材は、隣り合う磁極部14の間に設けられて磁極部14に当接する。この位置決め部材を、上記した芯材46の代わりに用いてもよく、また、芯材46と併用することもできる。
また、載置台45の外周部には、かしめブロック12の直下に切欠き47が設けられていてもよい。切欠き47は、かしめブロック12が除去された後の積層された複数の鉄心片11同士を固定する際に使用できる。上記した搬送治具44では、芯材46を用い、積層された鉄心片11を内径基準で位置決めしているが、ヨーク部13の外周面に当接する位置決め部材を用い、積層された鉄心片11を外径基準で位置決めすることもできる。
図示したように、載置台45は、かしめブロック12の直下に位置する切欠き47を備えている。載置台45は略円板状の部材である。載置台45は、複数の径方向に延びる切欠き47を備えている。切欠き47は、載置台45のうち、積層鉄心10の外周縁よりも内側の領域から外側に向けて切り欠くように形成されている。すなわち、切欠き47の内側端部は、積層鉄心10の外周縁よりも径方向の内側に位置する。
図示した例では、切欠き47の個数は、単一の積層鉄心10に設けられるかしめブロック12の数と同じである。切欠き47は、周方向に等間隔に設けられている。なお、切欠き47の個数は、単一の積層鉄心10に設けられるかしめブロック12の数より多くてもよい。
このように、載置台45がかしめブロック12の直下に位置する切欠き47を備えているため、鉄心片からかしめブロックを径方向に除去する工程において以下の処理を行うことができる。
まず、かしめブロック12を介して積層方向に連結された状態の複数の鉄心片11を、かしめブロック12の直下に切欠き47が設けられた載置台45に載せる。次に、鉄心片11からかしめブロック12を径方向に除去する。さらに、除去されたかしめブロック12を、切欠き47を介して載置台45の下方に落とす。
つまり、径方向に取り外したかしめブロック12を切欠き47を利用してそのまま載置台45の下方に落下させることができる。このため、載置台45に除去されたかしめブロック12がたまることがなく、載置台45に次に加工するべき鉄心片11を載せやすい。
続いて、図7に示すように、かしめブロック12を、積層鉄心10の径方向に鉄心片11から除去する。かしめブロック12に径方向の力を作用させながら、あるいは、周方向の力を作用させながら、あるいは、径方向の成分と周方向の成分を含む力を作用させながら、かしめブロック12を鉄心片11から径方向に除去する。これにより、かしめブロック12によって拘束されていた各鉄心片11が解放され、芯材46に沿って鉄心片11が揃う(以上、第5工程)。
そして、貫通孔17に樹脂18を充填して、複数の鉄心片11を固定(固定処理)する。ここで、積層鉄心10の樹脂封止(樹脂接合)は、搬送治具44に積層鉄心10を載せた状態で、例えば、上型と下型の間に搬送し、積層鉄心10を挟持した後、貫通孔17に樹脂18を充填することで実施できる。なお、鉄心片11同士の固定には、上記した樹脂以外に、接着剤又は溶接を用いることもでき、更に、樹脂、接着剤、及び、溶接のいずれか2以上を併用することもできる(以上、第6工程)。また、貫通孔17に樹脂18を充填する他に、積層方向に連続する連結凹部19に樹脂や接着剤を塗布する、あるいは、溶接することにより、鉄心片11同士を固定してもよい。
本実施形態に係る積層鉄心10の製造方法によれば、積層方向に隣接するかしめ片20がかしめられて形成されたかしめブロック12が、積層鉄心10の径方向に取外し可能である。特許文献2に記載の積層鉄心とは異なり、かしめブロック12の取外し時にかしめブロック12を積層方向に移動させないので、連結部21の周囲がめくれてしまうことがない。このため、めくれを防止するための打ち抜きの工程が不要であり、これに起因する製品不良も防止できる。
また、本実施形態に係る積層鉄心10の製造方法によれば、連結凹部19の底部28を単一の直線で構成した場合に比べて、かしめ片20と鉄心片11との接触面積を大きく確保できるので、かしめ片20と鉄心片11との連結強度が高められている。かしめ片20と鉄心片11との連結状態を維持しやすく、搬送治具44に載置する際など、製造中のかしめ片20と鉄心片11の取扱いが容易になる。
また、鉄心片11と、積層された鉄心片11同士を固定する樹脂や接着剤との接触面積を大きく確保でき、鉄心片11同士が強固に固定される。このため、積層された鉄心片11同士を固定する際に、全ての連結凹部19で固定処理を行わなくてもよい。
また、本実施形態のように、プッシュバック処理により連結部21と連結凹部19を形成する場合には、バリが生じにくい。
鉄心片11を接着剤や樹脂で固定する際に、バリが存在するとバリに接着剤や樹脂が付着してしまい、本来の塗布箇所に接着剤や樹脂を塗布しにくかったり、塗布量が不足したりしてしまう。しかし、本実施形態によれば、プッシュバック処理によりバリが生じにくいので、本来の塗布箇所に塗布しやすく、樹脂や接着剤により良好に鉄心片11を固定できる。
あるいは、鉄心片11を溶接で固定する際に、バリが存在すると本来の溶接個所より先にバリが溶けてしまい、本来の溶接個所でうまく溶接できない。しかし、本実施形態によれば、プッシュバック処理によりバリが生じにくいので、溶接不良の発生を低減できる。
なお、本実施形態のように、連結凹部19の底部28が、少なくとも一つの凹部または凸部を有する摩擦部を有することが好ましい。この摩擦部の少なくとも一部が底部28の周方向の中間部に位置し、かしめブロック12が取り外された状態で積層された鉄心片11の摩擦部同士が溶接されていることが好ましい。底部28を周方向に右部、中間部、左部と三等分したときに、摩擦部の少なくとも一部が中間部に位置していることが好ましい。
鉄心片11の摩擦部同士を溶接で連結する際に、溶接された摩擦部に熱ひずみが発生し、製品となる積層鉄心10において該摩擦部が磁路を遮ることがある。しかし、本実施形態によれば、摩擦部の少なくとも一部が、磁路を遮りにくい底部28の中間部に位置しているので積層鉄心10の磁気特性を低下させにくい。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を説明する。本実施の形態は、回転子鉄心(ロータ)からなる積層鉄心の製造方法である。
図8に示すように、環状の鉄心片53の内周縁には、キー片部51と、かしめ片52とが設けられている。複数枚の鉄心片53を積層した後、積層方向に隣り合うかしめ片52同士をかしめてかしめブロック50を形成し、複数枚の鉄心片53の積層状態を維持する。このかしめブロック50で連結された積層状態の鉄心片53からかしめブロック50を除去し、積層された鉄心片53同士を固定する。
図8に示した鉄心片53は、図9の(A)〜(D)に示す作製過程で作製される。
図9の(A)に示す第1工程では、条材57を打ち抜き、一対のキー片部51と、キー片部51に対して異なる角度位置で鉄心片53の内周穴を跨ぐブリッジ片部58を形成する。打ち抜きにより、キー片部51の輪郭線、ブリッジ片部58の輪郭線、及び鉄心片53の内周穴の一部から構成される打抜き輪郭線を有する下孔59、60が形成される。
条材57からブリッジ片部58を打ち抜く際に、かしめ片52の両側辺を形成する第1の脇領域61および第2の脇領域62も形成する。図9の(A)に示すように、第1の脇領域61および第2の脇領域62を形成する際に、凹形状の掛止部を形成することが好ましい。かしめ片52を形成する際に、かしめ片52の径方向に延びる辺に、引き抜く際の治具が進入可能な凹形状の掛止部を形成することが好ましい。
図9の(B)に示す第2工程では、第1の脇領域61および第2の脇領域62の間にかしめ加工部63を形成する。ここで、かしめ加工部63は、半抜きかしめ又はVかしめ等からなる。積層順番が1番目以外の鉄心片53に設けられたかしめ片52には、かしめ加工部63としてかしめ突起を形成する。積層順番が1番目の鉄心片53に設けられたかしめ片52には、かしめ突起が嵌入するかしめ孔(貫通孔)を形成する。
なお、上記した第1工程と第2工程は、その順序を入れ替えてもよく、更に、かしめ加工部63の形成は、図9の(C)の第3工程において形成することもできる。即ち、鉄心片53の外形抜きが行われる前であれば、任意の工程でかしめ加工部63を形成することができる。図示したように、かしめ加工部63は、短軸と短軸より長い長軸を有する扁平形状であって、長軸が引き抜き方向に沿って延びるように形成することが好ましい。
図9の(C)に示す第3工程では、かしめ片52の連結部64および鉄心片53の連結凹部54をプッシュバック処理によって形成し、かしめ片52が鉄心片53(条材57)に分離可能に連結される状態とする。
積層鉄心の軸方向から見て、連結部64の外周縁が連結凹部54の内周縁と同一形状となるように、加工する。連結凹部54の内周縁は、径方向に延びる一対の側部と、一対の側部を接続する底部と、を有する。積層鉄心の軸方向から見て底部は単一の直線で構成されないように加工する。
この第3工程において、図9の(C)に示したように、かしめ片52に肩部23、24を形成することが好ましい。
次いで、図9の(D)に示す第4工程では、ブリッジ片部58の端部を打ち抜き、2つのかしめ片52を得る。この後、鉄心片53の外形を打ち抜き、かしめ片52が連結された鉄心片53を得る。
得られた複数の鉄心片53を積層し、積層方向に隣接するかしめ片52同士をかしめてかしめブロック50を形成し、鉄心片53同士が連結された状態を維持できるようにする。
第5工程で、かしめブロック50を介して連結された鉄心片53を治具に配置した後、かしめブロック50を径方向に引っ張って鉄心片53から除去する。続いて、第6工程で積層された鉄心片53の固定処理を行う。
第5工程において、積層された鉄心片53からかしめブロック50を除去する際に治具を使用できる。治具は、例えば、積層された鉄心片53を支える載置台と、載置台に設けられ、積層された鉄心片53を外径基準で位置決めする位置決め部材と、位置決め後に積層された鉄心片53を押圧して載置台との間で挟持する上型から構成することができる。
第6工程における鉄心片53の固定処理で行われる積層鉄心の貫通部(貫通孔56からなる貫通部)への樹脂の充填は、治具に積層鉄心を載せた状態で実施できる。例えば、上型と載置台で積層鉄心を挟持した状態で、貫通部に樹脂を充填する。あるいは、積層方向に隣接する連結凹部54同士を樹脂で固定してもよい。なお、鉄心片同士の連結には、樹脂以外に、接着剤又は溶接を用いることもでき、更に、樹脂、接着剤、及び、溶接のいずれか2以上を併用することもできる。
なお、本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法では、キー片部51とかしめ片52とを互いに異なる位置に設けたが、この例に限られない。図10に示すように、キー片部61Aの内周部にかしめ片52Aを設けてもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を説明する。本実施の形態は、回転子鉄心からなる積層鉄心の製造方法である。図11の(A)に示した、厚みが、例えば、0.10〜0.5mm程度の電磁鋼板からなる条材69から金型(図示せず)を用いて、かしめ片72が連結された鉄心片71を打ち抜く。鉄心片71を積層し、かしめ片72同士を連結してかしめブロック70を形成する。かしめブロック70を径方向内側に引っ張って鉄心片71からかしめブロック70を除去し、積層された鉄心片71同士を固定する。
まず、図11の(A)に示すように、条材69にかしめ加工部74を形成する(第1工程)。積層方向の最下部に位置する鉄心片71においては、かしめ片72が形成される領域にかしめ加工部74としてのかしめ孔を形成する。積層方向の2枚目以降の鉄心片71においては、かしめ片72が形成される領域にかしめ加工部74としてのかしめ突起を形成する。
次に、図11の(B)に示すように、条材69からかしめ片72が形成される領域を残して環状に打ち抜く(第2工程)。詳細には、鉄心片71の中央に、下穴78を打ち抜く。下穴78は、半径方向内側に突出して対向するかしめ片72の幅方向の両側辺の輪郭線75、76と、かしめ片72の先側の(輪郭線75、76の先端部を結ぶ)輪郭線77と、環状の鉄心片71の内周穴の一部を含んでいる。この工程において、鉄心片71の外周縁も打ち抜く。
図12の(A)に示すように、第2工程において、輪郭線75、76を加工する際に、凹形状の掛止部80を形成することが好ましい。かしめ片72の径方向に延びる辺に、引き抜く際の治具が進入可能な凹形状の掛止部80を形成することが好ましい。
また、第2工程において、肩部23、24を形成することが好ましい。
図12の(B)に示すように、かしめ片72を鉄心片71に分離可能に連結する(第3工程)。かしめ片72に連結部79、および、鉄心片71に連結凹部81をプッシュバック処理によって形成する。肩部23、24より幅広のパンチを用いてプッシュバック処理する。
積層鉄心の軸方向から見て、連結部79の外周縁が連結凹部81の内周縁と同一形状となるように、加工する。連結凹部81の内周縁は、径方向に延びる一対の側部82と、一対の側部82を接続する底部83と、を有する。積層鉄心の軸方向から見て底部83は単一の直線で構成されないように加工する。
次に、図11の(C)に示すように、複数枚の鉄心片71を積層させ、積層方向に隣り合うかしめ片72同士をかしめてかしめブロック70を形成する。次に、かしめブロック70で連結された鉄心片71を治具(図示せず)に搭載し、鉄心片71からかしめブロック70を内径側に引っ張ってかしめブロック70を除去する(第4工程)。そして、鉄心片71の貫通部(図示せず)に樹脂を充填、あるいは積層方向に隣接する連結凹部81同士に樹脂や接着剤を塗布して、あるいは溶接により、複数の鉄心片71を積層方向に固定(固定処理)することにより、積層鉄心が得られる。
なお、本発明の第3の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法では、かしめ加工部74を第1工程で形成したが、かしめ加工部74の形成は、鉄心片71の外形抜きが行われる前であれば、任意の工程で行うことができる。かしめ加工部74は、短軸と短軸より長い長軸を有する扁平形状であって、長軸が引き抜き方向に沿って延びるように形成することが好ましい。鉄心片71の外周縁の打ち抜きは第3工程と第4工程の間で行ってもよい。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の積層鉄心及びその製造方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、本発明の積層鉄心及びその製造方法を、固定子鉄心の内側に回転子鉄心が隙間を有して配置されたインナーロータ型の固定子鉄心に適用した場合について説明したが、インナーロータ型の回転子鉄心に適用することも、また、固定子鉄心の外側に回転子鉄心が隙間を有して配置されるアウターロータ型の固定子鉄心や回転子鉄心に適用することもできる。
更に、前記実施の形態においては、かしめブロックを積層鉄心から除去した後に、積層方向に隣り合う鉄心片同士の連結を行った場合について説明したが、まず、鉄心片同士の連結を行った後に、かしめブロックを積層鉄心から除去してもよい。
なお、上述した実施形態では、連結部の外周縁(輪郭)および連結凹部の内周縁(輪郭)の底部を、2つの直線と、2つの直線を結ぶ曲線で構成した例を説明したが、本発明はこれに限られない。
積層鉄心の軸方向から見て、底部は、図13の(A)〜(F)の形状としてもよい。
図13の(A)に示すように、底部130の輪郭を、一定の曲率を有する単一の円弧で構成してもよい。
図13の(B)に示すように、底部131の輪郭を、楕円や双曲線あるいは自由曲線など、一定の曲率を有さない単一の自由曲線で構成してもよい。図示の例では、底部131は単一の楕円の一部で構成されている。
図13の(C)に示すように、底部132の輪郭を、複数本の直線で構成してもよい。図示の例では、底部132は2つの直線で構成され、2つの直線の交点が底部132の略中央に位置している。
図13の(D)に示すように、底部133の輪郭を、複数本の円弧で構成してもよい。図示の例では、底部133は2つの円弧で構成されている。
図13の(E)に示すように、底部134の輪郭を、複数の楕円、複数の双曲線、複数の自由曲線、あるいはこれらの組み合わせなど、複数本の曲線で構成してもよい。図示の例では、底部134は、2つの楕円の一部で構成されている。
図13の(F)に示すように、底部135の輪郭を、図13の(A)〜(E)の組み合わせで構成してもよい。図示の例では、底部135は、2つの直線と、2つの楕円の一部で構成されている。
図13の(G)に示すように、底部の輪郭を、矩形状の凸部136をなすように構成してもよい。図13の(H)に示すように、底部の輪郭を、上辺が下辺より小さい台形状の凸部137をなすように構成してもよい。あるいは、図13の(I)に示すように、底部の輪郭を、下辺が上辺より小さい台形状の凸部138をなすように構成してもよい。 図13の(A)から(I)に示した底部の輪郭のうち、全ての角部について、底部の外側の部分(かしめ片の部分)における角度が鋭角をなさない、(F)、(G)、(H)の形状が好ましい。鉄心片およびかしめ片の加工が容易である。
なお、図14および図15に示すように、打ち抜かれた鉄心片を金型内で保持する際に金型が鉄心片を把持する凹部または凸部を、単一の直線で構成されない形状を適用してもよい。図14および図15で示した例では、積層鉄心の製造工程においてかしめブロックが形成されない。
図14に示した鉄心片200を用いて、以下のようにして積層鉄心を得ることができる。
まず、条材から打ち抜きにより下穴を形成する。さらに、下穴の周囲に磁極片部201、積層方向に隣り合う鉄心片200をかしめるかしめ部202、および凹部203を形成する。上型のパンチと下型のダイで鉄心片200の外形を打ち抜き、下型内に打ち抜いた鉄心片200を収容する。凹部203を下型で保持しながら、鉄心片210を積層させてかしめ部202同士をかしめ、積層鉄心を得ることができる。
なお、図14に示したように、全ての凹部203の形状を同一にしなくてもよい。複数の凹部203のうちの、少なくとも一つについて、その底部を単一の直線で構成されない形状としてもよい。また、図15に示したように、凹部203の代わりに凸部213を鉄心片210の外周部に設けてもよい。
本発明によれば、かしめブロックが設けられた鉄心片を用いても、作業性よく経済的に製造可能な積層鉄心及びその製造方法が提供される。
10 積層鉄心
11 鉄心片
12 かしめブロック
13 ヨーク部
14 磁極部
15 ヨーク片部
16 磁極片部
17 貫通孔
18 樹脂
19 連結凹部
20 かしめ片
21 連結部
22 かしめ加工部
23 肩部
24 肩部
25 外形線
26 段
27 側部
28 底部
29 掛止部
30 曲線
31 直線
32 直線
33 条材
34 第1の脇領域
35 第2の脇領域
36 外形線
37 側辺
38 外形線
39 側辺
42 線
43 線
44 搬送治具
45 載置台
46 芯材
50 かしめブロック
51 キー片部
52 かしめ片
53 鉄心片
54 連結凹部
56 貫通孔
57 条材
58 ブリッジ片部
59 下孔
60 下孔
61 第1の脇領域
62 第2の脇領域
63 かしめ加工部
64 連結部
69 条材
70 かしめブロック
71 鉄心片
72 かしめ片
74 かしめ加工部
75 輪郭線
76 輪郭線
77 輪郭線
78 下穴
79 連結部
80 掛止部
81 連結凹部
82 側部
83 底部
91 第一かしめ片
92 第二かしめ片
93 第三かしめ片
94 第四かしめ片
100 積層鉄心
101 第一連結部
102 第二連結部
103 第三連結部
104 第四連結部
110 鉄心片
111 第一連結凹部
112 第二連結凹部
113 第三連結凹部
114 第四連結凹部
115 凸部
120 鉄心片
121 かしめ片
122 羽形部
123 嵌合凹部
124 離脱用凹部
125 離脱用凹部
126 離脱用凹部
130 底部
131 底部
132 底部
133 底部
134 底部
135 底部
200 鉄心片
201 磁極片部
202 かしめ部
203 凹部
210 鉄心片
213 凸部

Claims (12)

  1. 複数の鉄心片を積層して形成された回転子鉄心又は固定子鉄心からなる積層鉄心において、
    前記鉄心片の内周部または外周部の少なくとも一方に、径方向に取外し可能なかしめ片の連結部が連結される連結凹部が設けられており、
    前記積層鉄心の軸方向から見て、前記連結部の外周縁は前記連結凹部の内周縁と同一形状であり、
    前記連結凹部の前記内周縁は、径方向に延びる一対の側部と、一対の前記側部を接続する底部と、を有し、前記積層鉄心の軸方向から見て前記底部は単一の直線で構成されていない、積層鉄心。
  2. 前記積層鉄心の軸方向から見て、前記底部は、
    単一の円弧、
    単一の曲線、
    複数本の直線、
    複数本の円弧、
    複数本の曲線、及び、
    これらの組み合わせのいずれかで構成されている、請求項1に記載の積層鉄心。
  3. 前記連結凹部の一対の前記側部は、前記かしめ片の取外し方向に向かって広がっている、請求項1または2に記載の積層鉄心。
  4. 前記連結部と前記連結凹部は、軸方向の中間部に切断痕を有している、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層鉄心。
  5. 前記底部は、少なくとも一つの凹部または凸部を有する摩擦部を有し、
    前記摩擦部の少なくとも一部が前記底部の周方向の中間部に位置しており、
    前記かしめ片が取り外された状態で積層された前記積層鉄心の前記摩擦部同士が溶接されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の積層鉄心。
  6. 複数の鉄心片を積層して回転子鉄心又は固定子鉄心を形成する積層鉄心の製造方法であって、
    前記各鉄心片の内周部および外周部の少なくとも一方に、径方向に取外し可能なかしめ片の連結部が連結された連結凹部を設ける工程と、
    前記鉄心片を積層し、積層方向に隣接する前記かしめ片同士をかしめてかしめブロックを形成して積層方向に前記鉄心片が連結された状態とする工程と、
    前記鉄心片から前記かしめブロックを径方向に除去する工程と、
    積層された前記鉄心片を、樹脂、接着剤、及び、溶接のいずれか1以上で固定する工程を有し、
    前記積層鉄心の軸方向から見て、前記連結部の外周縁は前記連結凹部の内周縁と同一形状であり、
    前記連結凹部の前記内周縁は、径方向に延びる一対の側部と、一対の前記側部を接続する底部と、を有し、前記積層鉄心の軸方向から見て前記底部は単一の直線で構成されていない、積層鉄心の製造方法。
  7. 積層された前記鉄心片の前記連結部同士を、樹脂、接着剤、及び、溶接のいずれか1以上で固定する、請求項6に記載の積層鉄心の製造方法。
  8. 前記連結部および前記連結凹部をプッシュバック処理により形成し、前記かしめ片を前記鉄心片に分離可能に連結した後に、前記鉄心片を積層し、積層方向に隣り合う前記かしめ片をかしめてかしめブロックを形成し、前記かしめブロックで前記鉄心片の積層状態を維持する、請求項6または7に記載の積層鉄心の製造方法。
  9. 前記積層鉄心の軸方向から見て、前記底部は、
    単一の円弧、
    単一の曲線、
    複数本の直線、
    複数本の円弧、
    複数本の曲線、及び、
    これらの組み合わせのいずれかで構成されている、請求項6から8のいずれか一項に記載の積層鉄心の製造方法。
  10. 前記連結凹部の一対の前記側部は、前記かしめブロックの取外し方向に向かって広がっている、請求項6から9のいずれか一項に記載の積層鉄心の製造方法。
  11. 前記底部は、少なくとも一つの凹部または凸部を有する摩擦部を有し、
    前記摩擦部の少なくとも一部が前記底部の周方向の中間部に位置しており、
    前記かしめブロックを前記積層鉄心から取り外した後に、積層された前記積層鉄心の前記摩擦部同士を溶接する、請求項6から10のいずれか一項に記載の積層鉄心の製造方法。
  12. 前記鉄心片から前記かしめブロックを径方向に除去する工程において、
    前記かしめブロックを介して積層方向に連結された状態の複数の前記鉄心片を、前記かしめブロックの直下に切欠きが設けられた載置台に載せ、
    前記鉄心片から前記かしめブロックを径方向に除去し、
    除去された前記かしめブロックを、前記切欠きを介して前記載置台の下方に落とす、請求項6から11のいずれか一項に記載の積層鉄心の製造方法。
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