[1.実施形態1]
以下、本発明に係る受付システムの第1の実施形態(以降、実施形態1と記載する。)の例を説明する。
[1−1.受付システムの全体構成]
図1は、受付システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、受付システムSは、申込者端末10とサーバ20とを含み、これらは、インターネットなどのネットワークNに接続される。なお、図1では申込者端末10とサーバ20とを1台ずつ示しているが、これらは複数台あってよい。
申込者端末10は、申込者が操作するコンピュータである。申込者は、利用者が利用するサービスを申し込む人である。利用者は、サービスを利用する人である。利用とは、サービスの提供を受けることであり、サービスを使用することである。申し込みとは、サービスを利用する手続きをすることであり、例えば、予約をすること、契約を成立させること、又は購入することである。別の言い方をすれば、申し込みは、利用者の氏名等の情報をサーバ20に送信し、サービスを利用する意思表示を行うことである。
申込者は、利用者と同じであってもよいし、利用者とは異なっていてもよい。即ち、申込者は、自身が利用するサービスの申し込みをしてもよいし、他の利用者の代わりに申し込みをしてもよい。本実施形態では、申込者は、複数の利用者が利用するサービスの申し込みを行い、自身も利用者の一部である場合を説明する。即ち、申込者は、自身と同行者が利用するサービスの申し込みを行う。
例えば、申込者端末10は、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、又は、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態では、申込者端末10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、及び表示部15を含む。
制御部11は、少なくとも一つのマイクロプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。記憶部12は、主記憶部及び補助記憶部を含む。例えば、主記憶部はRAMなどの揮発性メモリであり、補助記憶部は、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、又はハードディスクなどの不揮発性メモリである。
通信部13は、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースであり、ネットワークを介してデータ通信を行う。操作部14は、申込者が操作を行うための入力デバイスであり、例えば、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイス、キーボード、又はボタン等である。操作部14は、申込者による操作内容を制御部11に伝達する。表示部15は、例えば、液晶表示部又は有機EL表示部等である。表示部15は、制御部11の指示に従って画像を表示する。
サーバ20は、サーバコンピュータである。サーバ20は、制御部21、記憶部22、及び通信部23を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
なお、記憶部12,22に記憶されるものとして説明するプログラム及びデータは、ネットワークNを介して供給されるようにしてもよい。また、上記説明した各コンピュータのハードウェア構成は、上記の例に限られず、種々のハードウェアを適用可能である。例えば、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)や外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)が含まれていてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部や入出力部を介して、各コンピュータに供給されるようにしてもよい。
[1−2.実施形態1の受付システムの概要]
実施形態1では、受付システムSを旅行予約サービスに適用する場合を一例として説明する。旅行予約サービスは、旅程の作成を支援するサービスである。旅程は、旅行の計画、行程、又は日程であり、少なくとも1つのサービスから構成される。実施形態1では、サービスは、旅程の構成要素であり、旅行中の個々の予定である。別の言い方をすれば、サービスは、予約又は購入の対象となる個々の旅行商品であり、申込対象となるアイテムということもできる。
旅程には、複数種類のサービスを組み込むことができる。サービスは、宿泊施設、交通手段(移動手段)、レンタカー、アクティビティ(オプションツアー)、レストラン、又は観光施設といった任意の種類のサービスを適用可能である。宿泊施設は、ホテル、旅館、民宿、ペンション、又は民泊といった施設である。交通手段は、航空機、電車、バス、又は船舶といった手段である。観光施設は、水族館、動物園、テーマパーク、公園、寺、神社、又は競技場といった施設である。
例えば、申込者が申込者端末10を操作して、サーバ20にアクセスすると、旅行予約サービスのトップ画面が表示部15に表示される。実施形態1では、以降説明する画面がウェブブラウザ上で表示される場合を説明するが、旅行予約サービスのアプリケーション上で表示されてもよい。
図2は、トップ画面の一例を示す図である。図2に示すように、例えば、トップ画面G1には、サービスの検索条件を入力するための入力フォームF10〜F14と、検索を実行するためのボタンB15と、が表示される。
検索条件は、検索で用いられるクエリであり、任意の条件を入力可能である。検索条件は、キーワードであってもよいし、予め定められた複数の数値の中から選択された数値であってもよいし、カテゴリのような属性情報であってもよい。数値は、時間、人数、又は予算といった条件の数値である。
なお、時間は、日付(年月日)だけを意味してもよいし、日付と時刻を含む日時を意味してもよい。更に、時間は、特定の時点を示してもよいし、大まかな期間を示してもよい。期間は、ある1日における時間帯を示してもよいし、複数の日にまたがる期間を示してもよい。
トップ画面G1では、ホテル、航空券、レンタカー、バス、アクティビティ、レストラン、及び観光施設といったサービスの種類ごとに、検索条件を入力可能となっている。ここでは、申込者が検索対象として「ホテル」を選択した場合の処理を例に挙げて説明する。
例えば、申込者は、入力フォームF10に、宿泊地などのキーワードを入力する。宿泊地は、キーワードで入力されなくてもよく、予め用意された地域リストの中から選択されるようにしてもよい。また例えば、入力フォームF11には、チェックイン日が入力され、入力フォームF12には、チェックアウト日が入力される。また例えば、入力フォームF13には、大人の利用人数が入力され、入力フォームF14には、子供の利用人数が入力される。
図3は、検索が実行される様子を示す図である。図3のトップ画面G1A,G1Bに示すように、例えば、申込者が、入力フォームF10〜F14に検索条件を入力し、ボタンB15を選択すると、検索条件を満たすホテルが検索される。図3のトップ画面G1Bの例であれば、入力フォームF10に入力された「沖縄」にあるホテルのうち、入力フォームF11,F12に入力された「2018年7月1日」〜「2018年7月5日」の利用日において、入力フォームF13,F14に入力された「大人2人」「子供1人」用の部屋に空きがあるホテルが検索される。
図3に示すように、ホテルが検索されると、検索結果を示す検索結果画面G2が表示部15に表示される。例えば、検索結果画面G2の入力フォームF20には、検索で用いられた検索条件が表示される。申込者は、所望のホテルが見つからなかった場合には、入力フォームF20から検索条件を変更し、再度検索を実行する。また例えば、検索結果画面G2のリストL21には、検索でヒットしたホテルが表示される。例えば、リストL21には、検索でヒットしたホテルの名称、画像(図3では省略する)、申込者の評価、及び価格帯といった情報が表示される。
図3に示すように、申込者がリストL21に表示されたホテルを選択すると、当該ホテルの詳細を示すサービス詳細画面G3が表示部15に表示される。図3では、申込者がリストL21内の「ホテルA」を選択し、「ホテルA」のページを示すサービス詳細画面G3が表示部15に表示される場合を示している。例えば、サービス詳細画面G3には、「ホテルA」の名前、評価、画像、部屋の名前、及び料金が表示される。
サービス詳細画面G3からホテルを予約できるようにしてもよいが、実施形態1では、申込者は、旅行かごにホテルを追加し、旅程を組み立てた後に、旅行かご内のサービスをまとめて予約する。
旅行かごは、旅程に組み込まれたサービスのリストであり、検討中のサービスのリストである。別の言い方をすれば、旅行かごは、旅程を確定する前に(サービスの予約を完了する前に)作成された仮の旅程である。旅行かごは、電子商取引におけるショッピングカートと似た概念である。申込者は、複数種類のサービスを旅行かごに追加して自分好みの旅程を計画し、これら複数種類のサービスを予約する。
例えば、サービス詳細画面G3には、表示中のホテルを旅行かごに追加するためのボタンB30が表示される。申込者がボタンB30を選択すると、サービス詳細画面G3に表示中の「ホテルA」が旅行かごに追加され、旅行かご画面が表示部15に表示される。なお、申込者は、検索条件で入力した時間と利用人数を変更せずに、旅行かごにサービスを追加してもよいし、検索条件で入力した時間と利用人数を変更したうえで、旅行かごにサービスを追加してもよい。
なお、ホテルを旅行かごに追加する処理を説明したが、他のサービスも同様の流れで旅行かごに追加することができる。旅行かごには、任意の数のサービスを追加することができてよいが、ここでは、ホテル、航空券、及びアクティビティの合計3個のサービスが旅行かごに追加された場合を例に挙げて説明する。申込者が所定の操作をすると、旅行かごの中身を示す旅行かご画面が表示部15に表示される。
図4は、旅行かご画面の一例を示す図である。図4に示すように、旅行かご画面G4の表示領域A40には、旅行かごに追加されたサービスが表示される。実施形態1では、各サービスは、利用人数と利用時間とが指定されたうえで旅行かごに追加されるので、表示領域A40には、申込者が指定した利用人数と利用時間が表示される。
実施形態1では、旅行かごに追加された各サービスは、利用人数が同じものとするが、後述する変形例のように、サービスによって利用人数が異なってもよい。図4の例であれば、航空券、ホテル、及びアクティビティの3つのサービスが旅行かごに追加されており、これら3つのサービスの利用人数は、全て3人である。
また、実施形態1では、3人の利用者の組み合わせも各サービスで同じとするが、後述する変形例のように、サービスによって利用者の組み合わせが異なってもよい。図4の例であれば、航空券を利用する3人、ホテルを利用する3人、及びアクティビティを利用する3人は、部分的に一致するのではなく、完全に一致する。このため、例えば、ホテルを利用するがアクティビティは利用しない利用者が存在するといったことはなく、3人全員が、航空券、ホテル、及びアクティビティを利用する。
例えば、申込者がボタンB400を選択した場合、ボタンB400が示すサービスが旅行かごから削除される。また例えば、申込者がボタンB41を選択した場合、サービスの予約に必要な予約情報を入力するための予約情報入力画面が表示部15に表示される。
予約情報は、サービス提供者に通知される情報を含み、例えば、利用者の氏名、生年月日、年齢、性別、住所、及び電話番号といった個人情報を含む。別の言い方をすれば、予約情報は、サービスの予約条件ということもできる。例えば、サービス提供者には、予約情報の全てが通知されてもよいし、予約情報の一部だけが通知されてもよい。予約情報は、利用者に関する入力項目が定められている。
入力項目とは、予約情報の構成要素であり、予約の際に必要な情報の種類である。例えば、サービスごとに、当該サービスの予約に必要な入力項目が定められている。例えば、航空券には、氏名、生年月日、及び性別が入力項目として定められている。また例えば、ホテルには、航空券と同じく、氏名、生年月日、及び性別が入力項目として定められている。また例えば、アクティビティには、氏名、身長、及び年齢区分が入力項目として定められている。年齢区分は、利用者の年齢の区分(年齢帯)であり、ここでは、「成年」は20歳以上であり、「未成年」は13歳以上20歳未満とする。また、「学童」は6歳以上13歳未満であり、「幼児」は1歳以上6歳未満であり、「乳児」は1歳未満とする。
なお、ここでは、各サービスの入力項目を3つとしているが、入力項目の数は、任意であってよく、1つ又は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、サービスごとに入力項目の数が異なってもよく、例えば、あるサービスは2つの入力項目が定められており、別のサービスは4つの入力項目が定められていてもよい。
上記のように、航空券とホテルは、入力項目が完全に重複しており、アクティビティは、「氏名」の入力項目が重複している。この点、これらのサービスの入力項目を別々の入力フォームにすると、申込者は、同じ利用者の氏名や生年月日等の入力項目を何度も入力する必要がある。そこで、実施形態1の受付システムSは、重複した入力項目の重複入力を抑止可能な入力フォームを生成して予約情報入力画面に表示させるようにしている。
図5は、予約情報入力画面の一例を示す図である。図5では、予約情報入力画面G5の全体を示しており、表示部15には、図5の予約情報入力画面G5の一部がスクロール可能に表示される。予約情報入力画面G5には、利用者ごとに、重複する入力項目が1つにまとめられた入力フォームが表示される。
表示領域A50Aには、1人目の利用者の予約情報を入力するための入力フォームが表示される。例えば、表示領域A50Aには、1人目の利用者の氏名を入力するための入力フォームF51Aが表示される。氏名の入力項目は、航空券、ホテル、及びアクティビティの3つのサービスで重複しているので、3つの重複分が1つにまとめられており、入力フォームF51Aは、1つだけ表示されている。即ち、入力フォームF51Aは、3つのサービスで共用の入力フォームである。これにより、本来であれば、1人目の利用者の氏名を3回入力しなければならないところ、予約情報入力画面G5Bでは、1回の入力で済むようになっている。
表示領域A50Aには、1人目の利用者の生年月日を入力するための入力フォームF52Aが表示される。生年月日の入力項目は、航空券及びホテルの2つのサービスで重複しているので、2つの重複分が1つにまとめられており、入力フォームF52Aは、1つだけ表示されている。即ち、入力フォームF52Aは、2つのサービスで共用の入力フォームである。これにより、本来であれば、1人目の利用者の生年月日を2回入力しなければならないところ、予約情報入力画面G5Bでは、1回の入力で済むようになっている。
表示領域A50Aには、1人目の利用者の性別を入力するための入力フォームF53Aが表示される。生年月日の入力項目は、航空券及びホテルの2つのサービスで重複しているので、実施形態1では、2つの重複分が1つにまとめられており、入力フォームF53Aは、1つだけ表示されている。即ち、入力フォームF53Aは、2つのサービスで共用の入力フォームである。これにより、本来であれば、1人目の利用者の性別を2回入力しなければならないところ、予約情報入力画面G5Bでは、1回の入力で済むようになっている。
表示領域A50Aには、1人目の利用者の身長を入力するための入力フォームF54Aが表示される。身長の入力項目は、アクティビティにだけ設定されており、特に重複していない。このため、入力フォームF54Aは、特にまとめられているわけではなく、複数のサービスで共用というわけでもない。このように、予約情報入力画面G5Bには、特定のサービス専用の入力フォームが表示されていてもよい。
表示領域A50Aには、1人目の利用者の年齢区分を入力するための入力フォームF55Aが表示される。「年齢区分」の入力項目は、アクティビティにだけ設定されており、特に重複していない。このため、入力フォームF55Aは、入力フォームF54Aと同様、特にまとめられているわけではなく、複数のサービスで共用というわけでもない。ただし、年齢区分は生年月日から計算可能なので、実施形態1では、入力フォームF52Aに入力された生年月日から、入力フォームF55Aに入力すべき年齢区分が計算されて、年齢区分が自動的に入力されるようになっている。
表示領域A50Bには、2人目の利用者の予約情報を入力するための入力フォームが表示される。また、表示領域A50Cには、3人目の利用者の予約情報を入力するための入力フォームが表示される。入力フォームF51B〜F55B及び入力フォームF51C〜F55Cは、それぞれ入力フォームF51A〜F55Aと同様なので、ここでは説明を省略する。なお、以降では、表示領域A50A〜A50Cを特に区別する必要のないときは、単に表示領域A50と記載する。同様に、図5に示す各入力フォームについても、末尾のアルファベットの符号を省略し、単に入力フォームF51,F52,F53,F54,F55と記載することがある。
旅行かごに追加された各サービスの予約情報が入力され、申込者がボタンB56を選択すると、予約情報入力画面G5の各入力フォームに入力された予約情報がサーバ20に送信される。サーバ20は、各サービスの予約情報を受信すると、各サービス提供者に予約情報を送信する。サーバ20は、予約情報の全てをサービス提供者に送信してもよいし、予約情報の一部だけをサービス提供者に送信してもよい。サーバ20がサービス提供者に予約情報を送信すると、サービス提供者側のシステムで所定の申し込み処理が実行されてサービスの予約が完了する。
以上のように、受付システムSは、申込者が旅行かごに追加した複数のサービスの各々の入力項目が重複した場合に、利用者ごとに、重複する入力項目を1つにまとめた入力フォームを予約情報入力画面G5に表示させることで、複数のサービスを申し込む場合に申込者の入力の手間を軽減するようにしている。以降、当該構成の詳細を説明する。
[1−3.実施形態1において実現される機能]
図6は、実施形態1の受付システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。ここでは、サーバ20で実現される機能と、申込者端末10で実現される機能と、について説明する。
[1−3−1.サーバにおいて実現される機能]
サーバ20では、データベース記憶部200、選択受付部201、サービス特定部202、入力項目特定部203、及び表示制御部204が実現される。データベース記憶部200、選択受付部201、サービス特定部202、入力項目特定部203、及び表示制御部204は、それぞれデータベース記憶手段、選択受付手段、サービス特定手段、入力項目特定手段、及び表示制御手段の一例である。
[データベース記憶部]
データベース記憶部200は、記憶部22を主として実現される。データベース記憶部200は、予約情報入力画面G5を表示させるために必要なデータベースを記憶する。ここでは、データベース記憶部200が、サービスデータベースDB1及び申込者データベースDB2を記憶する場合を説明する。
図7は、サービスデータベースDB1のデータ格納例を示す図である。図13に示すように、サービスデータベースDB1は、サービスに関する各種情報を格納するデータベースである。例えば、サービスデータベースDB1には、サービスを一意に識別するサービスID、サービスの名前、種類、基本情報、及び入力項目が格納される。
実施形態1では、旅行予約サービスを例に挙げるので、サービスの名前は、例えば、宿泊施設名、航空機の便名、列車の名前、バスの名前、レンタカーの店名、アクティビティの名前、レストラン名、又は観光施設名である。サービスの種類は、例えば、宿泊施設、交通手段、アクティビティ、レストラン、又は観光施設といった種類(サービス提供者の種類)であり、サービスの属性ということもできる。基本情報は、サービスの基本情報であり、例えば、場所、連絡先、価格、又はサービス内容といった情報である。基本情報は、検索時のインデックスとして用いられる。
各サービスには、少なくとも1つの入力項目が定められている。どの入力項目を入力させるかは、予め定めておけばよく、例えば、サービス提供者が自身のサービスの予約に必要な入力項目を指定してもよいし、受付システムSの管理者がサービスの種類ごとに入力項目を指定してもよい。
例えば、サービスデータベースDB1には、入力項目として指定された項目名が格納される。実施形態1では、「氏名」、「生年月日」、「性別」、「身長」、及び「年齢区分」といった個人情報に関する項目を例に挙げるが、入力項目は、任意の項目を指定可能であり、例えば、「国籍」、「満年齢」、「居住地」、「オプション有無」、又は「アレルギー有無」といった項目であってもよい。また例えば、利用者を識別するための情報は、氏名以外にも、ニックネーム、メールアドレス、アカウント、ユーザID、又はパスポート番号といった情報であってもよい。
なお、サービスデータベースDB1に格納されるデータは、上記の例に限られない。サービスデータベースDB1には、任意の情報が格納されてよく、例えば、各サービスの在庫情報が格納されており、検索時に参照されてもよい。他にも例えば、入力項目は、利用者に関するものでなくてもよく、「出発時間」や「到着時間」といった入力項目がサービスデータベースDB1に格納されていてもよい。
図8は、申込者データベースDB2のデータ格納例を示す図である。図14に示すように、申込者データベースDB2は、申込者に関する各種情報を格納するデータベースである。例えば、申込者データベースDB2には、申込者を一意に識別する申込者ID、申込者の名前、及び旅行かごデータが格納される。
旅行かごデータは、旅行かごの中身を示すデータである。別の言い方をすれば、旅行かごデータは、申込者が旅行かごに追加したサービスを示すデータである。例えば、旅行かごデータには、旅行かごに追加されたサービスのサービスID、利用時間、及び利用人数が格納される。
利用時間は、サービスが旅行かごに追加された場合に申込者によって指定された時間である。先述したように、利用時間は、日付だけであってもよいし、日時であってもよい。利用人数は、サービスが旅行かごに追加された場合に申込者によって指定された人数である。利用人数は、大人や子供といった区分ごとの人数であってもよいし、特に区分を考慮しない人数であってもよい。
なお、旅行かごデータに格納される情報は、上記の例に限られない。例えば、利用時間及び利用人数以外の条件(例えば、オプションの有無等)が指定された場合には、当該条件が格納されてもよい。
また、申込者データベースDB2に格納されるデータは、上記の例に限られない。例えば、申込者データベースDB2には、申込者により行われた予約の履歴を示すデータが格納されてもよい。当該データには、申込者が予約時に入力した予約情報が含まれていてもよい。
なお、データベース記憶部200が記憶するデータは、上記の例に限られない。例えば、データベース記憶部200は、予約情報の入力項目を定義した項目データベースを記憶してもよい。項目データベースには、予約情報を計算で求めるための計算式が格納されていてもよい。例えば、「年齢区分」は、「生年月日」又は「満年齢」から計算可能なので、「生年月日」又は「満年齢」から「年齢区分」を計算するための計算式が項目データベースに定義されてもよい。他にも例えば、「満年齢」は、「生年月日」から計算可能なので、「生年月日」から「満年齢」を計算するための計算式が項目データベースに定義されてもよい。
[選択受付部]
選択受付部201は、制御部21を主として実現される。選択受付部201は、申込者による複数のサービスの選択を受け付ける。実施形態1では、選択受付部201がサーバ20で実現されるので、選択受付部201は、申込者端末10から申込者が選択したサービスのサービスIDを受信することによって、サービスの選択を受け付ける。
申込者端末10は、申込者がサービスを選択するたびに、当該選択されたサービスのサービスIDを送信してもよいし、申込者が所定の操作をした場合に、それまでに選択された複数のサービスの各々のサービスIDを一度にまとめて送信してもよい。本実施形態では、旅行かご画面G4のボタンB41が選択された場合に、申込者端末10からサーバ20に旅行かごデータが送信されるので、選択受付部201は、旅行かごの中身を示す旅行かごデータを受信することによって、複数のサービスの選択を受け付ける。
実施形態1では、選択受付部201は、申込者により3つ以上のサービスの選択を受け付けるものとする。図4−図5で説明した例であれば、選択受付部201は、航空券、ホテル、及びアクティビティといった3つのサービスの選択を受け付ける。なお、申込者が選択するサービスの数は、任意であってよく、例えば、1つ、2つ、又は4つ以上であってもよい。
[サービス特定部]
サービス特定部202は、制御部21を主として実現される。サービス特定部202は、複数のサービスの中で、複数の利用者の各々が利用するサービスを特定する。例えば、サービス特定部202は、どの利用者がどのサービスを利用するかを特定する。また例えば、サービス特定部202は、複数のサービスの各々を利用する利用者を特定する。また例えば、サービス特定部202は、複数のサービスの各々と、複数の利用者の各々と、の対応関係を特定することになる。
先述したように、実施形態1では、各サービスを利用する利用者の組み合わせが同じなので、サービス特定部202は、複数の利用者の全てが複数のサービスの全てを利用すると特定する。即ち、サービス特定部202は、全ての利用者が、選択された全てのサービスを利用すると特定する。別の言い方をすれば、サービス特定部202は、複数のサービスの各々が、全ての利用者によって利用されると特定する。実施形態1では、旅行かごデータに利用人数が示されているので、サービス特定部202は、旅行かごデータに示された利用人数の全ての利用者が、旅行かごに追加された複数のサービスの全てを利用すると特定する。
実施形態1では、申込者が3つ以上のサービスを選択するので、サービス特定部202は、複数の利用者の全てが3つ以上のサービスの全てを利用すると特定する。図4−図5で説明した例であれば、サービス特定部202は、3人の利用者の全てが、航空券、ホテル、及びアクティビティといった3つのサービスの全てを利用すると特定する。
[入力項目特定部]
入力項目特定部203は、制御部21を主として実現される。入力項目特定部203は、各サービスの利用者に関する入力項目を特定する。サービスと入力項目との関係は、予めデータ記憶部に記憶されているので、入力項目特定部203は、各サービスに関連付けられた入力項目を特定する。実施形態1では、サービスデータベースDB1に各サービスの入力項目が定義されているので、入力項目特定部203は、サービスデータベースDB1を参照することによって、各サービスの入力項目を特定する。
[表示制御部]
表示制御部204は、制御部21を主として実現される。表示制御部204は、各利用者が利用するサービスと、各サービスの入力項目と、に基づいて、サービス間で重複する入力項目の重複入力を抑止可能な入力フォームを生成して表示させる。各利用者が利用するサービスは、サービス特定部202によって特定される。各サービスの入力項目は、入力項目特定部203によって特定される。
サービス間で重複する入力項目とは、複数のサービスの各々で重複する入力項目である。あるサービスの入力項目と、他のサービスの入力項目と、が重複する場合、当該入力項目は、サービス間で重複する入力項目である。重複とは、複数のサービスの各々の入力項目の名前が一致することである。別の言い方をすれば、重複とは、複数のサービスの各々の入力項目の名前が同じであることである。
なお、入力項目の名前には、表記ゆれが存在することがあるので、表記ゆれを吸収できるように、入力項目に属性が設定されていてもよい。例えば、同じ意味の属性であったとしても、「氏名」や「名前」と記載することもあれば、同じ言葉が日本語における漢字で記載されたり平仮名で記載されたりすることもある。表記ゆれが存在する場合には、複数のサービスの各々の入力項目の属性が同じことが、重複に相当してもよい。他にも例えば、入力項目は、名前ではなく、IDが設定されていてもよい。この場合、入力項目のIDが同じことが、重複に相当する。
重複入力とは、同じ情報を複数回入力することである。別の言い方をすれば、互いに重複する複数の入力項目の各々の入力フォームに対し、同じ情報を入力することが、重複入力に相当する。重複入力を抑止可能とは、重複入力を回避すること、重複入力を防止すること、又は重複入力をさせないことである。即ち、重複入力をする場合よりも入力回数を少なくすることが、重複入力を抑止可能にすることに相当する。実施形態1では、入力項目の重複数に関係なく、1回の入力で済ませることにより、重複入力が抑止可能となっている。
入力フォームは、情報を入力して送信するための画像であり、例えば、テキストボックス、プルダウンメニュー、ラジオボタン、又はチェックボックスである。入力フォームでは、任意の情報を入力可能であり、例えば、テキスト、数値、又は記号が入力されてもよいし、複数の選択肢の中から情報が選択されてもよい。
入力フォームを生成とは、入力フォームの配置を決定すること、入力フォームの種類又は態様を決定すること、入力フォームを予約情報入力画面G5に表示可能な状態にすること、又は、予約情報入力画面G5の表示データに入力フォームを示すタグを記述することである。
実施形態1では、表示制御部204は、利用者ごとに、重複する入力項目を1つにまとめた入力フォームを生成して表示させる。例えば、n(nは2以上の整数)個のサービスで入力項目が重複していたとすると、表示制御部204は、当該入力項目の入力フォームを、n個表示させるのではなく、1つだけ表示させる。当該1つの入力フォームは、n個のサービスの共用の入力フォームといえる。
利用者1人当たりの入力フォームの数は、入力項目の数に応じて定まればよい。例えば、入力項目が1つだけであれば、利用者1人当たりの入力フォームは1個となり、入力項目がk(kは2以上の整数)個であれば、利用者1人当たりの入力フォームはk個となる。表示制御部204は、複数の利用者の各々と、少なくとも1つの入力フォームと、を関連付けて表示させる。
表示制御部204は、重複していない入力項目については、当該入力項目の入力フォームを1つだけ表示させる。当該入力項目は、重複していないので、n個のサービスで共用なわけではなく、当該入力項目が関連付けられたサービスに専用の入力フォームといえる。表示制御部204は、予約情報入力画面G5の表示データDTを生成し、申込者端末10に表示データDTを送信する。
図9は、予約情報入力画面G5の表示データDTのデータ格納例を示す図である。図9では、データ格納例を理解しやすいように表形式で示しているが、表示データDTは、申込者端末10に画面を表示させるためのデータであればよく、例えば、HTMLデータ又はXMLデータといった種々の形式のデータを適用可能である。
予約情報入力画面G5は、旅行かごの中身に応じた内容となるので、表示制御部204は、旅行かごデータに基づいて、予約情報入力画面G5の表示データDTを生成する。別の言い方をすれば、表示制御部204は、旅行かごデータに基づいて、予約情報入力画面G5のレイアウトを決定する。
例えば、表示制御部204は、旅行かごデータを参照し、旅行かごに追加されたサービスの利用人数を特定する。表示制御部204は、サービス特定部202により特定されたサービスごとに、利用人数の数だけタイトルを付与する。タイトルは、予約情報入力画面G5に表示される「大人1」、「大人2」、「子供1」といった名前である。表示制御部204は、利用者ごとに、タイトル、項目名、及び入力フォームの識別情報を付与し、表示データDTを生成する。入力フォームの識別情報は、予約情報入力画面G5内で入力フォームを識別するための情報であり、入力フォームの名前である。入力フォームの識別情報は、任意のルールで発行されるようにすればよい。
なお、表示制御部204は、計算式が定義された項目については、当該項目の入力フォームに計算式を関連付けて表示データDTに格納する。例えば、表示制御部204は、「生年月日」の項目と「年齢区分」の項目とを特定した場合には、「生年月日」から「年齢区分」を計算するための計算式を表示データDTに格納する。また例えば、表示制御部204は、「生年月日」の項目と「満年齢」の項目とを特定した場合には、「生年月日」から「満年齢」を計算するための計算式を表示データDTに格納する。
また、表示データDTは、所定の命令が記述されたスクリプトを含むようにしてもよいし、表示データDTとは別にスクリプトが管理され、外部呼出しによってスクリプトが実行されてもよい。例えば、スクリプトには、上記の計算式が記述されてもよし、表示データDTに示したタイトル、項目名、及び入力フォームの識別情報が記述されてもよい。
なお、表示データDTに含まれる情報は、上記の例に限られない。表示データDTには、予約情報入力画面G5を表示させるための情報が含まれていればよく、例えば、予約対象となるサービスのサービスIDやサービス名といった情報が含まれていてもよい。
また、入力フォームの並び順は、名前順又はランダムに設定されてもよいが、実施形態1では、表示制御部204は、複数の入力項目がある利用者については、各入力項目の入力フォームを、予め定められた各入力項目の優先順位に基づいて表示させる。
優先順位は、予約情報入力画面G5における並び順であり、入力フォームの配置順又は表示順である。実施形態1では、入力フォームが縦に並ぶので、上の方ほど順位が上であり下の方ほど順位が下となる。なお、入力フォームを横に並べて表示させる場合には、左の方ほど順位が上であり右の方ほど順位が下であってもよいし、右の方ほど順位が上であり左の方ほど順位が下であってもよい。
なお、優先順位は、データベース記憶部200に定められているものとする。図5の例であれば、氏名が最上位であり、生年月日、性別、身長、年齢区分の順番に優先順位が定められている。表示制御部204は、データベース記憶部200に定められた優先順位に基づいて、各入力項目の入力フォームの順序を決定する。即ち、表示制御部204は、各入力項目の優先順位が示す数値の昇順となるように、各入力項目の入力フォームの配置を決定する。
実施形態1では、「年齢区分」のように「生年月日」から計算可能な入力項目が存在するので、表示制御部204は、他の入力項目に入力された情報に基づいて生成された情報が入力される入力フォームを生成して表示させる。別の言い方をすれば、表示制御部204は、他の入力項目に入力された情報が流用される入力フォームを生成して表示させる。ここでは、他の入力項目に入力された情報がそのまま流用されるのではなく、他の入力項目に入力された情報に基づいて、入力すべき情報が計算される。
先述したように、表示制御部204は、計算に必要な計算式を入力フォームに関連付けて表示データDTに格納する。「年齢区分」と「生年月日」との関係であれば、現在日時と生年月日から満年齢を計算し、複数の区分の中で満年齢が属する区分を計算するための計算式が入力フォームに関連付けられる。なお、この計算式は、予めデータベース記憶部200に記憶されているものとする。
[1−3−2.申込者端末において実現される機能]
申込者端末10では、データ記憶部100及び表示制御部101が実現される。これらは、それぞれ、データ記憶手段及び表示制御手段の一例である。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。データ記憶部100は、予約情報入力画面G5を表示させるために必要なデータを記憶する。ここでは、データ記憶部100が、表示データDTを記憶する場合を説明する。申込者端末10は、サーバ20から表示データDTを受信すると、データ記憶部100に表示データDTを記録する。表示データDTのデータ格納例は、先述した通りである。
なお、データ記憶部100が記憶するデータは、上記の例に限られない。例えば、データ記憶部100は、申込者端末10を操作する申込者の申込者IDを記憶してもよい。また例えば、データ記憶部100は、旅行かごデータを記憶してもよい。この場合、データ記憶部100の旅行かごデータと、申込者データベースDB2の旅行かごデータと、は整合性が取られているものとする。
[表示制御部]
表示制御部101は、制御部11を主として実現される。表示制御部101は、表示データDTに基づいて、予約情報入力画面G5を表示部15に表示させる。例えば、表示制御部101は、申込者が各入力フォームに入力した予約情報を予約情報入力画面G5に表示させる。また例えば、表示制御部101は、表示データDTに記述されたスクリプトを実行し、他の入力項目に入力された予約情報に基づいて、予約情報を生成する。ここでは、表示データDTの「年齢区分」に計算式が格納されているので、表示制御部101は、「生年月日」の入力フォームF52に生年月日が入力された場合に、当該計算式に基づいて年齢区分を取得して入力フォームF53に表示させる。
[1−4.実施形態1において実行される処理]
図10は、受付システムSにおいて実行される処理の一例を示すフロー図である。図10に示す処理は、制御部11,21が、それぞれ記憶部12,22に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。下記に説明する処理は、図6に示す機能ブロックにより実行される処理の一例である。
なお、ここでは、申込者によって旅行かごに複数のサービスが追加されており、申込者端末10の記憶部12には旅行かごデータが記憶されているものとする。申込者端末10は、旅行かごデータに基づいて旅行かご画面G4(図4)を表示部15に表示させる。図10に示す処理は、旅行かご画面G4のボタンB41が選択された場合に実行される。
図10に示すように、まず、申込者端末10において、制御部11は、記憶部12に記憶された旅行かごデータをサーバ20に送信する(S101)。なお、申込者端末10からサーバ20にデータが送信される場合には、記憶部12に記憶された申込者IDも送信されるものとする。
サーバ20においては、制御部21は、旅行かごデータを受信する(S102)。旅行かごデータには、申込者が選択した複数のサービスの各々のサービスIDが格納されているので、ここでは、旅行かごデータを受信することによって、申込者による複数のサービスの選択を受け付けることになる。S101における旅行かごデータの送信を省略してもよく、この場合には、S102において、制御部21は、旅行かごデータベースに格納された旅行かごデータを参照する。
制御部21は、旅行かごデータに基づいて、複数の利用者の各々が利用するサービスを特定する(S103)。S103においては、制御部21は、旅行かごデータに格納されたサービスIDと利用人数の組み合わせに基づいて、各利用者が利用するサービスを特定する。
制御部21は、旅行かごデータ及びサービスデータベースDB1に基づいて、各利用者が利用するサービスの入力項目を特定する(S104)。S104においては、制御部21は、サービスデータベースDB1のうち、旅行かごデータに格納されたサービスIDのレコードを参照する。制御部21は、当該レコードに基づいて、旅行かごに追加されたサービスの入力項目を特定する。
制御部21は、S103で特定したサービスと、S104で特定した入力項目と、に基づいて、各入力項目の優先順位に基づいて、利用者ごとに、重複する入力項目を1つにまとめた入力フォームを生成する(S105)。S105においては、制御部21は、S104で特定した入力項目の名前を比較し、S104で特定した入力項目の中に重複するものがあるか否かを判定する。制御部21は、重複すると判定した入力項目については、複数の入力フォームを設定するのではなく、1つの入力フォームを設定する。制御部21は、各入力項目の優先順位の降順に並ぶように、1人の利用者の中での入力フォームの配置を決定し、予約情報入力画面G5の表示データDTを生成する。また、制御部21は、「生年月日」と「年齢区分」が入力項目として含まれている場合には、表示データDTに計算式を含める。そして、制御部21は、「生年月日」の入力フォームが入力された場合に、計算式に基づいて年齢区分を計算する旨のスクリプトを生成して表示データDTに含める。
制御部21は、申込者端末10に対し、S105で生成された表示データDTを送信する(S106)。
申込者端末10においては、表示データDTを受信すると、制御部11は、予約情報入力画面G5を表示部15に表示させる(S107)。制御部11は、操作部14の検出信号に基づいて、申込者による予約情報の入力を受け付ける(S108)。申込者によって入力された予約情報は、記憶部12に一時的に記録される。なお、制御部11は、「生年月日」の入力フォームが入力された場合にはスクリプトを実行し、「年齢区分」の値を計算して入力フォームに入力する。
制御部11は、操作部14の検出信号に基づいて、ボタンB54が選択されたか否かを判定する(S109)。ボタンB54が選択されたと判定されない場合(S109;N)、S108の処理に戻る。
一方、ボタンB54が選択されたと判定された場合(S109;ボタン)、制御部11は、予約情報入力画面G5内の全ての入力フォームに予約情報が入力されたかを判定する(S110)。各入力フォームと、入力された予約情報と、は記憶部12に関連付けられて保持されているので、S110においては、制御部11は、何の予約情報も関連付けられていない入力フォームが存在するかを判定する。
まだ予約情報が入力されていない入力フォームがあると判定された場合(S110;N)、所定のエラーメッセージが表示され、S108の処理に戻る。この場合、全ての入力フォームに予約情報が入力されるまで、申込者による予約情報の入力が繰り返される。
一方、全ての予約情報が入力されたと判定された場合(S110;Y)、制御部11は、サーバ20に対し、各入力フォームに入力された予約情報をサーバ20に送信する(S111)。各入力フォームに入力された予約情報は記憶部12に記憶されているので、制御部11は、記憶部12に記憶された予約情報をサーバ20に送信する。
サーバ20においては、予約情報を受信すると、制御部21は、旅行かごに追加された各サービスの予約処理を実行し(S114)、本処理は終了する。S8においては、制御部21は、予約の対象となる各サービスのサービス提供者に対し、予約情報を送信する。先述したように、特に氏名を送信する必要のないサービスについては、制御部21は、氏名を送信せず、性別等の属性情報だけを送信してもよい。
実施形態1の受付システムSによれば、複数のサービスが申込者によって選択された場合に、サービス間で重複する入力項目の重複入力を抑止可能な入力フォームを生成して予約情報入力画面G5に表示させることで、申込者に同じ情報を何度も入力させることを防止して入力回数が少なくなるので、複数のサービスを申し込む場合に申込者の入力の手間を軽減することができる。また、同じ情報を何度も入力する必要がないので、申込者端末10が同じ情報の受付処理を実行する必要がなくなり、申込者端末10の処理負荷を軽減することができる。
また、利用者ごとに、重複する入力項目を1つにまとめた入力フォームを生成して予約情報入力画面G5に表示させることで、入力フォームの数を減らすことができ、複数のサービスを申し込む場合に申込者の入力の手間を効果的に軽減することができる。また、スマートフォンのように画面が小さい場合には表示スペースが限られているが、入力フォームの数を減らすことで、表示スペースの有効化を図り、使い勝手のよいユーザインタフェースを提供することができる。また、同じ情報を入力するための入力フォームを複数個生成する必要がなくなるので、入力フォームを生成すべき個数を減らすことができ、サーバ20の処理負荷を軽減することができる。また、同じ情報を入力するための入力フォームを減らすことで、表示データDTに含まれる入力フォームの情報量を減らすことができるので、ネットワークNの通信負荷及び申込者端末10のメモリ使用量を減らすことができる。
また、各入力項目の入力フォームが優先順位に基づいて表示され、重要な内容の入力フォームを先に入力させることができる。このため、申込者による誤入力の発生を抑止し、間違った内容で予約されてしまうといったことを防止することができる。
また、他の入力項目に入力された情報に基づいて生成された情報が入力される入力フォームが生成されることで、例えば、「年齢区分」を入力しなくても予約情報を入力することができ、他の入力項目の情報をそのまま流用できない場合であったとしても、サービスの形式に合わせた情報に変換することができる。このため、申込者の入力回数を減らし、誤入力を防止することができ、使い勝手のよいユーザインタフェースを提供することができる。また、申込者の入力回数が減り、申込者端末10が入力を受け付ける回数が減るので、申込者端末10の処理負荷を軽減することができる。また、申込者端末10側で実行されるスクリプトによって上記の処理が実行されるので、他の入力項目の情報を流用する場合に、サーバ20の処理負荷を軽減することができる。
また、実施形態1では、複数の利用者の全てが複数のサービスの全てを利用する場合を説明したが、このような場合であったとしても、申込者の入力の手間を軽減することができる。
また、実施形態1では、複数の利用者の全てが3つ以上のサービスの全てを利用する場合を説明したが、このような場合であったとしても、複数の利用者の全てが3つ以上のサービスの全てを利用する場合に、申込者の入力の手間を軽減することができる。
[2.実施形態2]
次に、受付システムSの第2の実施形態(以降、実施形態2と記載する。)の例を説明する。実施形態1では、重複する入力項目を1つにまとめた入力フォームを説明したが、重複入力を抑止可能な入力フォームは、実施形態1の例に限られない。例えば、他のサービスの重複する入力項目で入力された情報を流用する入力フォームが、重複入力を抑止可能な入力フォームに相当してもよい。以降、実施形態2の受付システムSを説明する。なお、実施形態2では、実施形態1と同様の内容は、説明を省略する。
[2−1.実施形態2の受付システムの概要]
図11は、実施形態2の予約情報入力画面G5の一例を示す図である。なお、旅行かごの中身は、実施形態1の図4で説明した内容と同じとする。図11に示すように、実施形態2の予約情報入力画面G5は、旅行かごに追加されたサービスごとに、各利用者の予約情報を入力するための入力フォームが表示される。
表示領域A60には、航空券の予約情報を入力するための入力フォームが表示される。表示領域A60は、1人目の利用者の予約情報を入力するための表示領域A60A、2人目の利用者の予約情報を入力するための表示領域A60B、及び3人目の利用者の予約情報を入力するための表示領域A60Cを含む。即ち、表示領域A60の中では、入力フォームを表示させるための領域が、航空券の利用者ごとに分けられている。
表示領域A60Aには、1人目の利用者の氏名、生年月日、及び性別の各々を入力するための入力フォームF600A,F601A,F602Aが表示される。また、表示領域A60Bには、2人目の利用者の氏名、生年月日、及び性別の各々を入力するための入力フォームF600B,F601B,F602Bが表示される。また、表示領域A60Cには、3人目の利用者の氏名、生年月日、及び性別の各々を入力するための入力フォームF600C,F601C,F602Cが表示される。
表示領域A61には、ホテルの予約情報を入力するための入力フォームが表示される。表示領域A61は、1人目の利用者の予約情報を入力するための表示領域A61A、2人目の利用者の予約情報を入力するための表示領域A61B、及び3人目の利用者の予約情報を入力するための表示領域A61Cを含む。即ち、表示領域A61の中では、入力フォームを表示させるための領域が、ホテルの利用者ごとに分けられている。
表示領域A61Aには、1人目の利用者の氏名、生年月日、及び性別の各々を入力するための入力フォームF610A,F611A,F612Aが表示される。また、表示領域A61Bには、2人目の利用者の氏名、生年月日、及び性別の各々を入力するための入力フォームF610B,F611B,F612Bが表示される。また、表示領域A61Cには、3人目の利用者の氏名、生年月日、及び性別の各々を入力するための入力フォームF610C,F611C,F612Cが表示される。
表示領域A62には、アクティビティの予約情報を入力するための入力フォームが表示される。表示領域A62は、1人目の利用者の予約情報を入力するための表示領域A62A、2人目の利用者の予約情報を入力するための表示領域A62B、及び3人目の利用者の予約情報を入力するための表示領域A62Cを含む。即ち、表示領域A62の中では、入力フォームを表示させるための領域が、アクティビティの利用者ごとに分けられている。
表示領域A62Aには、1人目の利用者の氏名、身長、及び年齢の各々を入力するための入力フォームF620A,F621A,F622Aが表示される。また、表示領域A62Bには、2人目の利用者の氏名、身長、及び年齢の各々を入力するための入力フォームF620B,F621B,F622Bが表示される。また、表示領域A62Cには、3人目の利用者の氏名、身長、及び年齢の各々を入力するための入力フォームF620C,F621C,F622Cが表示される。
なお、以降では、入力フォームF600A〜F600Cを特に区別する必要のないときは、単に入力フォームF600と記載する。同様に、図11に示す他の入力フォームについても、末尾のアルファベットの符号を省略し、単に入力フォームF601,F602,F610,F611,F612,F620,F621,F622と記載することがある。
申込者は、表示領域A60〜A62の各々の入力フォームに予約情報を入力し、ボタンB63を選択することによって、サービスの予約をすることができる。予約情報は、任意の順番で入力されてよいが、ここでは、予約情報入力画面G5の上から順番に予約情報が入力される場合を例に挙げて説明する。
図12−図14は、予約情報が入力される様子を示す図である。なお、図12−図14では、特に参照する必要のない符号については省略する。図12の予約情報入力画面G5Aに示すように、申込者は、入力フォームF600Aに、航空券の1人目の利用者の氏名を示すテキストを入力する。
例えば、1人目の利用者の氏名として「Yamada Taro」が入力されると、予約情報入力画面G5Bに示すように、入力フォームF610A及び入力フォームF610Aの各々に、当該氏名が入力される。即ち、航空券の1人目の利用者の氏名が、ホテルの1人目の利用者の氏名及びアクティビティの1人目の利用者の氏名として流用される。これにより、本来であれば、1人目の利用者の氏名を3回入力しなければならないところ、実施形態2の予約情報入力画面G5では、1回の入力で済むようになっている。
次に、図13の予約情報入力画面G5Cに示すように、申込者は、入力フォームF601Aに、航空券の1人目の利用者の生年月日を示す数値を入力する。例えば、1人目の利用者の生年月日として「1980年4月8日」が入力されると、予約情報入力画面G5Dに示すように、入力フォームF611Aに、当該生年月日が入力される。即ち、航空券の1人目の利用者の生年月日が、ホテルの1人目の利用者の生年月日として流用される。更に、実施形態1で説明したように、年齢区分は生年月日から計算可能なので、予約情報入力画面G5Dの入力フォームF622Aに示すように、1人目の利用者の年齢区分が自動的に入力される。これにより、本来であれば、1人目の利用者の生年月日を2回入力して年齢区分も入力しなければならないところ、実施形態2の予約情報入力画面G5では、1回の入力で済むようになっている。
次に、図14の予約情報入力画面G5Eに示すように、申込者は、入力フォームF602Aに、航空券の1人目の利用者の性別を入力する。例えば、1人目の利用者の性別として「男」が入力されると、予約情報入力画面G5Fに示すように、入力フォームF612Aに、当該性別が入力される。即ち、航空券の1人目の利用者の性別が、ホテルの1人目の利用者の性別として流用される。これにより、本来であれば、1人目の利用者の性別を2回入力しなければならないところ、実施形態2の予約情報入力画面G5では、1回の入力で済むようになっている。
2人目の利用者及び3人目の利用者についても同様に、航空券で入力された氏名、生年月日、及び性別の情報が、ホテル及びアクティビティに流用される。なお、以上では、申込者が航空券の予約情報を最初に入力する場合を説明したが、申込者は、ホテル又はアクティビティの予約情報を最初に入力してもよい。この場合も、申込者が入力した予約情報が他のサービスに流用される。例えば、申込者が入力フォームF610Aにホテルの1人目の氏名を入力すると、入力フォームF600A及び入力フォームF620Aの各々に当該氏名が流用される。
以上のように、受付システムSは、申込者が旅行かごに追加した複数のサービスの各々の入力項目が重複した場合に、他のサービスの重複する入力項目に入力された情報を流用することで、複数のサービスを申し込む場合に申込者の入力の手間を軽減するようにしている。以降、当該構成の詳細を説明する。
[2−2.実施形態2において実現される機能]
実施形態2の機能ブロックは、実施形態1(図6)と同様であるが、表示制御部204の詳細が実施形態1と異なる。実施形態2の表示制御部204は、サービスごとに、他のサービスの重複する入力項目に入力された情報が流用される入力フォームを生成して表示させる。
流用とは、入力済みの情報を利用することである。別の言い方をすれば、流用は、ある入力フォームに対して入力済みの情報を、そのまま他の入力フォームに入力することである。例えば、第1のサービスの入力項目と、第2のサービスの入力項目と、が重複していたとすると、第1のサービスの当該入力項目の第1の入力フォームに対して入力された予約情報が、第2のサービスの入力項目の第2の入力フォームに流用される。
実施形態2の表示制御部204は、実施形態1と同様、表示データDTを生成して申込者端末10に送信するが、表示データDTのデータ構成が実施形態1とは異なる。
図15は、実施形態2の表示データDTのデータ格納例を示す図である。図15に示すように、実施形態2では、サービスごとに入力フォームが表示されるので、表示データDTには、サービスごとに入力フォームの情報が格納される。例えば、表示データDTには、サービスID、サービス名、及び入力フォームの情報が格納される。
例えば、表示制御部204は、実施形態1と同様にして、旅行かごに追加されたサービスのサービスID、利用人数、及び入力項目を特定する。表示制御部204は、利用人数の数だけタイトルを付与し、サービスごとに、タイトル、項目名、及び入力フォームの識別情報を付与し、表示データDTを生成する。なお、計算式が定義された項目については、計算式が関連付けられる点については、実施形態1と同様である。
また例えば、実施形態2のスクリプトは、表示データDTに示したサービスID、サービス名、タイトル、項目名、及び入力フォームの識別情報が記述されてもよい。また例えば、スクリプトには、一の入力フォームに入力された情報を取得して、当該情報を他の入力フォームに入力する命令が記述されてもよい。別の言い方をすれば、スクリプトには、重複する入力項目(例えば、同じ項目名)の入力フォーム同士で情報を流用する命令が記述されてもよい。これらの命令は、スクリプトに記述される命令の一例であり、スクリプトには、任意の命令が記述されてよい。
申込者端末10の表示制御部101は、表示データDTのスクリプトを実行し、重複する入力項目に入力された情報を流用する処理を実行する。例えば、表示制御部101は、あるサービスの入力フォームに対して予約情報が入力された場合に、表示データDTに基づいて、他のサービスに重複する入力項目が存在するか否かを判定する。表示制御部101は、重複する入力項目が存在する場合に、入力された予約情報を流用する。
例えば、表示制御部101は、あるサービスの「氏名」の入力フォームに対して利用者の氏名が入力された場合に、他のサービスに「氏名」の入力フォームが存在するか否かを判定する。表示制御部101は、他のサービスに「氏名」の入力フォームが存在する場合に、入力された利用者の氏名を流用する。
[2−3.実施形態2において実行される処理]
図16は、実施形態2の受付システムSにおいて実行される処理の一例を示すフロー図である。図16に示すように、実施形態2では、一部の処理は実施形態1と同様であるが、表示データDTを生成する処理等は実施形態1と異なる。
図15に示すように、S201〜S204は、それぞれS101〜S104と同様である。S204において、各サービスの入力項目が特定されると、制御部21は、S203で特定したサービスと、S204で特定した入力項目と、に基づいて、サービスごとに、他のサービスの重複する入力項目に入力された情報が流用される入力フォームが表示されるように、予約情報入力画面G5の表示データDTを生成する(S205)。
S205においては、制御部21は、S204で特定した入力項目の名前を比較し、S204で特定した入力項目の中に重複するものがあるか否かを判定する。制御部21は、重複すると判定した入力項目については、入力された情報を互いに流用するようにスクリプトを記述し、予約情報入力画面G5の表示データDTを生成する。また、制御部21は、「生年月日」と「年齢区分」が入力項目として含まれている場合には、表示データDTに計算式を含める。そして、制御部21は、「生年月日」の入力フォームが入力された場合に、計算式に基づいて年齢区分を計算する旨のスクリプトを生成して表示データDTに含める。
続くS206〜S208は、S106〜S108と同様である。S208において、予約情報の入力が受け付けられると、制御部21は、重複する入力項目が存在するか否かを判定する(S209)。S209の処理は、表示データDTのスクリプトによって実行される。S209においては、制御部21は、予約情報が入力された入力項目と同じ名前の入力項目が存在するか否かを判定する。
重複する入力項目が存在すると判定された場合(S209;Y)、制御部21は、S208において入力された予約情報を、重複する入力項目の入力フォームに流用する(S210)。S210の処理は、表示データDTのスクリプトによって実行される。S210においては、制御部21は、予約情報が入力された入力項目と同じ名前の入力項目の入力フォームに、当該予約情報を入力する。続くS211〜S214は、S109〜S112と同様である。
実施形態2の受付システムSによれば、サービスごとに、他のサービスの重複する入力項目に入力された情報が流用される入力フォームを生成して予約情報入力画面G5に表示させることで、申込者に同じ情報を何度も入力させることを防止して入力回数が少なくなるので、複数のサービスを申し込む場合に申込者の入力の手間を軽減することができる。また、同じ情報を何度も入力する必要がないので、申込者端末10が同じ情報の受付処理を実行する必要がなくなり、申込者端末10の処理負荷を軽減することができる。また、申込者端末10側で実行されるスクリプトによって、入力済みの情報を流用する処理が実行されるので、入力済みの情報を流用する場合に、サーバ20の処理負荷を軽減することができる。
[3.変形例]
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
(1)例えば、実施形態2の予約情報入力画面G5におけるサービスの並び順は、任意の順序であってよいが、サービスによって利用者数が異なる場合には、申込者は、上から順番に予約情報を入力することが多いので、利用者数の多い順に並べた方が、より効率的な入力が可能となる。なお、サービスによって利用者数が異なる場合、後述する変形例(3)のようにして、どの利用者がどのサービスを利用するかを申込者に指定させるものとする。
本変形例の表示制御部204は、各サービスの入力フォームを、利用者数の多い順に表示させてもよい。即ち、表示制御部204は、利用者数の降順となるように、各サービスの入力フォームの並び順を設定する。
並び順とは、入力フォームの配置順又は表示順である。ここでは、入力フォームが縦に並ぶので、上の方ほど順番が先であり下の方ほど順番が後となる。なお、入力フォームを横に並べて表示させる場合には、左の方ほど順番が先であり右の方ほど順番が後であってもよいし、右の方ほど順番が先であり左の方ほど順番が後であってもよい。
並び順を設定するとは、並び順を決定すること、決定した並び順に基づいて配置された各サービスの入力フォームを表示させること、又は、決定した並び順で各サービスの入力フォームが配置された予約情報入力画面G5の表示データDTを生成することである。例えば、航空券の利用人数が3人であり、ホテルの利用人数が2人であり、アクティビティの利用人数が5人だったとすると、表示制御部204は、アクティビティ、航空券、ホテルの順番となるように、各サービスの入力フォームの並び順を設定する。
変形例(1)によれば、各サービスの入力フォームの並び順を利用者数の多い順に設定することによって、より早い段階で多くの予約情報を入力させることができる。このため、申込者による入力を効率化し、使い勝手のよいユーザインタフェースを提供することができる。申込者による入力が効率化することで、申込者端末10が入力を受け付ける回数が減るので、申込者端末10の処理負荷を軽減することができる。
(2)また例えば、実施形態2において、表示制御部204は、各サービスの入力フォームを、入力項目数の多い順に表示させてもよい。表示制御部204は、実施形態で説明した通りにして、各サービスの入力項目を特定し、各サービスの入力項目数を取得する。表示制御部204は、当該取得した入力項目数の降順となるように、各サービスの入力フォームの並び順を設定する。
例えば、航空券の入力項目が3個であり、ホテルの入力項目が5個であり、アクティビティの利用人数が4個だったとすると、表示制御部204は、ホテル、アクティビティ、航空券の順番となるように、各サービスの入力フォームの並び順を設定する。
変形例(2)によれば、各サービスの入力フォームの並び順を入力項目数の多い順に設定することによって、早い段階で多くの項目の情報を入力させることができる。このため、申込者による入力を効率化し、使い勝手のよいユーザインタフェースを提供することができる。申込者による入力が効率化することで、申込者端末10が入力を受け付ける回数が減るので、申込者端末10の処理負荷を軽減することができる。
(3)また例えば、実施形態1−2では、各サービスの利用者数が互いに同じである場合を説明したが、サービスによって利用人数が異なってもよい。この場合、どの利用者がどのサービスを利用するかを申込者が指定してもよい。
図17−図18は、各利用者が利用するサービスを申込者が指定する様子を示す図である。ここでは、航空券とホテルの利用人数が3人であり、アクティビティの利用人数が2人である場合を説明する。この場合、3人の利用者のうち、どの利用者がアクティビティを利用するのかをシステム側で特定できないので、予約情報入力画面G5で利用者を指定させるようにしてもよい。
図17に示すように、予約情報入力画面G5には、利用者ごとに、どのサービスを利用するかを指定できるようになっている。表示制御部204は、旅行かごデータに格納されたサービスと、各サービスの利用人数と、に基づいて、図17の予約情報入力画面G5の表示データを生成する。なお、利用者の数は、旅行かごデータに追加されたサービスの利用者数の最大値とする。例えば、表示領域A70Aには、1人目の利用者の氏名を入力するための入力フォームF71Aと、1人目の利用者が利用するサービスを入力するための入力フォームF72Aと、が表示される。
また例えば、表示領域A70Bには、2人目の利用者の氏名を入力するための入力フォームF71Bと、2人目の利用者が利用するサービスを入力するための入力フォームF72Bと、が表示される。また例えば、表示領域A70Cには、3人目の利用者の氏名を入力するための入力フォームF71Cと、3人目の利用者が利用するサービスを入力するための入力フォームF72Cと、が表示される。なお、以降では、表示領域A70A〜A70Cを特に区別する必要のないときは、単に表示領域A70と記載する。同様に入力フォームF71A〜F71C,F72A〜F72Cを、単に入力フォームF71,F72と記載することがある。
図18に示すように、申込者は、各利用者の氏名を入力フォームF71に入力し、各利用者が利用するサービスを入力フォームF72に入力する。図18の例では、1人目の利用者である「Yamada Taro」は、航空券とホテルを利用し、アクティビティは利用しない。2人目の利用者である「Yamada Ryoko」は、航空券、ホテル、及びアクティビティを利用する。3人目の利用者である「Yamada Kazuo」は、航空券、ホテル、及びアクティビティを利用する。
申込者がボタンB73を選択すると、氏名以外の入力項目を入力するために、予約情報入力画面G5の表示が切り替わる。この画面は、実施形態1のようなレイアウトであってもよいし、実施形態2のようなレイアウトであってもよい。
図19は、変形例(3)の予約情報入力画面G5の一例を示す図である。図19は、実施形態1で説明したレイアウトの予約情報入力画面G5を示している。表示制御部204は、実施形態1と同様にして各サービスの入力項目を特定し、申込者が指定した各利用者のサービスと、申込者が入力した各利用者の氏名と、に基づいて、図19の予約情報入力画面G5の表示データを生成する。図19に示すように、各利用者の氏名は入力済みなので、ここでは、氏名の入力フォームは表示されないものとする。なお、氏名の入力フォームを表示させ、入力済みの氏名の誤記等を正させてもよい。
表示領域A80Aには、1人目の利用者の生年月日及び性別の各々を入力するための入力フォームF81A,F82Aが表示される。入力フォームF81A,F82Aは、実施形態1で説明した入力フォームF52A,F53Aと同様である。なお、1人目の利用者の「Yamada Taro」は、アクティビティを利用しないので、身長及び年齢区分の各々を入力するための入力フォームは表示されない。即ち、実施形態1で説明した入力フォームF54A,F55Aに相当する入力フォームは表示されない。
表示領域A80Bには、2人目の利用者の生年月日、性別、身長、及び年齢の各々を入力するための入力フォームF81B〜F84Bが表示される。入力フォームF81B〜F84Bは、実施形態1で説明した入力フォームF52B〜F55Bと同様である。
表示領域A80Cには、3人目の利用者の生年月日、性別、身長、及び年齢の各々を入力するための入力フォームF81C〜F84Cが表示される。入力フォームF81C〜F84Cは、実施形態1で説明した入力フォームF52C〜F55Cと同様である。なお、ボタンB85は、実施形態1で説明したボタンB56と同様である。
図20は、変形例(3)の予約情報入力画面G5の一例を示す図である。図20は、実施形態2で説明したレイアウトの予約情報入力画面G5を示している。表示制御部204は、実施形態2と同様にして各サービスの入力項目を特定し、申込者が指定した各利用者のサービスと、申込者が入力した各利用者の氏名と、に基づいて、図20の予約情報入力画面G5の表示データを生成する。図20に示すように、各利用者の氏名は入力済みなので、ここでは、氏名の入力フォームは表示されないものとする。なお、氏名の入力フォームを表示させ、入力済みの氏名の誤記等を正させてもよい。
表示領域A90は、実施形態2の表示領域A60と同様に、航空券の利用者ごとに予約情報を入力する領域が分けられており、表示領域A90A〜A90Cを含む。例えば、表示領域A90A〜A90Cには、航空券の各利用者の生年月日を入力するための入力フォームF900A〜F900Cと、航空券の各利用者の性別を入力するための入力フォームF901A〜F901Cと、が表示される。
表示領域A91は、実施形態2の表示領域A61と同様に、ホテルの利用者ごとに予約情報を入力する領域が分けられており、表示領域A91A〜A91Cを含む。例えば、表示領域A91A〜A91Cには、ホテルの各利用者の生年月日を入力するための入力フォームF910A〜F910Cと、ホテルの各利用者の性別を入力するための入力フォームF911A〜F911Cと、が表示される。
表示領域A92は、実施形態2の表示領域A62と同様に、アクティビティの利用者ごとに予約情報を入力する領域が分けられており、表示領域A92A,A92Bを含む。ただし、実施形態2とは異なり、1人目の利用者の「Yamada Taro」は、アクティビティを利用しないので、当該利用者の予約情報を入力する領域は表示されない。例えば、表示領域A92A,A92Cには、アクティビティの各利用者の身長を入力するための入力フォームF920A,F920Bと、アクティビティの各利用者の年齢区分を入力するための入力フォームF921A,F921Cが表示される。
図21は、変形例(3)の機能ブロック図である。図21に示すように、変形例(3)では、実施形態1−2で説明した機能に加えて、指定受付部205が実現される。指定受付部205は、制御部21を主として実現される。指定受付部205は、申込者による、各利用者が利用するサービスの指定を受け付ける。
本変形例では、指定受付部205がサーバ20において実現されるので、指定受付部205は、申込者端末10から、各利用者がどのサービスを利用するかを示す情報を受信する。例えば、申込者端末10は、予約情報入力画面G5において指定された各利用者の氏名と利用するサービスとの組み合わせを示す情報をサーバ20に送信する。指定受付部205は、当該情報を受信することによって、各利用者が利用するサービスの指定を受け付ける。
本変形例のサービス特定部202は、申込者により指定された各利用者が利用するサービスを特定する。サービス特定部202は、申込者端末10から受信された、各利用者が利用するサービスを示す情報に基づいて、サービスを特定する。例えば、申込者端末10は、予約情報入力画面G5において指定された各利用者の氏名と利用するサービスとの組み合わせを示す情報をサーバ20に送信するので、サービス特定部202は、当該情報を参照して、各利用者が利用するサービスを特定する。
変形例(3)によれば、申込者により指定された各利用者が利用するサービスを特定することで、サービスによって利用者数が異なる場合であったとしても、サービス間で重複する入力項目の重複入力を抑止可能な入力フォームを生成することができ、申込者の入力の手間を軽減することができる。
(4)また例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
また例えば、受付システムSを旅行予約サービスで利用する場面を説明したが、他の任意のサービスで利用されるようにしてもよい。例えば、受付システムSを保険申込サービスで利用してもよい。この場合、保険商品がサービスに相当し、申込者は、保険の利用者の氏名や属性情報を入力する。保険申込サービスにおいて、重複する入力項目の重複入力を抑止可能な入力フォームが生成されて表示されてもよい。
また例えば、受付システムSを、コンサートやイベントなどにおけるチケット販売サービスで利用してもよい。この場合、チケットがサービスに相当し、申込者は、チケットの使用者の氏名や属性情報を入力する。チケット販売サービスにおいて、重複する入力項目の重複入力を抑止可能な入力フォームが生成されて表示されてもよい。
また例えば、受付システムSを、セミナーなどのイベント予約サービスで利用してもよい。この場合、イベントがサービスに相当し、申込者は、イベントの参加者の氏名や属性情報を入力する。イベント予約サービスにおいて、重複する入力項目の重複入力を抑止可能な入力フォームが生成されて表示されてもよい。
また例えば、サーバ20で実現されるものとして説明した機能は、申込者端末10で実現されてもよい。例えば、選択受付部201は、申込者端末10において実現されてもよい。この場合、選択受付部201は、制御部11を主として実現される。申込者端末10の選択受付部201は、操作部14の検出信号に基づいて、申込者による複数のサービスの選択を受け付ける。また例えば、サービス特定部202は、申込者端末10において実現されてもよい。この場合、サービス特定部202は、制御部11を主として実現される。申込者端末10のサービス特定部202は、操作部14の検出信号に基づいて、各利用者が利用するサービスを特定する。
また例えば、入力項目特定部203は、申込者端末10において実現されてもよい。この場合、入力項目特定部203は、制御部11を主として実現される。入力項目特定部203は、制御部11を主として実現される。申込者端末10の入力項目特定部203は、サーバ20に対し、各サービスの入力項目を問い合わせることで当該入力項目を特定する。また例えば、申込者端末10の表示制御部101により、予約情報入力画面G5の表示データDTが生成されてもよい。
他にも例えば、データベース記憶部200で記憶されるものとして説明したデータは、サーバ20とは異なるデータベースサーバによって記憶されてもよいし、受付システムSの外部にあるデータベースサーバによって記憶されていてもよい。同様に、データ記憶部100で記憶されるものとして説明したデータは、申込者端末10とは異なるコンピュータによって記憶されてもよいし、申込者端末10の外部にある情報記憶媒体によって記憶されていてもよい。