[1.検索システムの全体構成]
以下、本発明に係る検索システムの実施形態の例を説明する。図1は、検索システム等の全体構成を示す図である。図1に示すように、検索システム1は、端末とネットワークNを介して接続可能である。ネットワークNは、インターネットなどのネットワークである。例えば、検索システム1は、ネットワークNを介して広告システム2、ユーザ端末30、施設端末40、及び事業主端末50の各々と接続される。なお、図1では、ユーザ端末30、施設端末40、及び事業主端末50の各々を1台ずつ示しているが、これらは複数台あってよい。
検索システム1は、検索を実行するシステムであり、例えば、検索サーバ10を含む。なお、検索システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、検索サーバ10以外のコンピュータを含んでもよい。
検索サーバ10は、サーバコンピュータである。検索サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。記憶部12は、主記憶部及び補助記憶部を含む。例えば、主記憶部はRAMなどの揮発性メモリであり、補助記憶部は、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、又はハードディスクなどの不揮発性メモリである。通信部13は、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースであり、ネットワークNを介してデータ通信を行う。
広告システム2は、広告を管理するシステムであり、例えば、広告サーバ20を含む。広告は、商品の購入又はサービスの利用に誘導する情報(コンバージョンに誘導する情報)である。別の言い方をすれば、広告は、商品又はサービスの宣伝を目的とした情報である。広告は、画像によって電子的に提示される。いわゆるクーポンも広告の一例である。
なお、広告システム2は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、広告サーバ20以外のコンピュータを含んでもよい。また、検索システム1の管理主体と、広告システム2の管理主体と、は互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、検索システム1と広告システム2に分かれていなくてもよく、これらのシステムの機能が1つのシステムによって実現されてもよい。
広告サーバ20は、サーバコンピュータである。広告サーバ20は、制御部21、記憶部22、及び通信部23を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
ユーザ端末30は、ユーザが操作するコンピュータである。ユーザは、検索システム1が提供するサービスの利用者であり、エンドユーザということもできる。例えば、ユーザ端末30は、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、又は、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態では、ユーザ端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35を含む。制御部31、記憶部32、及び通信部33の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
操作部34は、任意の操作を受け付ける入力デバイスであり、例えば、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイス、キーボード、又はボタン等である。操作部34は、ユーザによる操作内容を制御部31に伝達する。表示部35は、例えば、液晶表示部又は有機EL表示部等である。表示部35は、制御部31の指示に従って画像を表示する。
施設端末40は、施設の担当者が操作するコンピュータである。施設は、ユーザが予約可能な施設である。検索システム1は、ユーザによる施設の予約を受け付ける。施設は、任意の種類の施設であってよく、例えば、宿泊施設、公共施設、観光施設、又は運動施設等である。
例えば、施設端末40は、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、又は、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態では、施設端末40は、制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45を含む。制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部34、及び表示部35と同様であってよい。
事業主端末50は、事業主が操作するコンピュータである。事業主は、ユーザに対するサービスの提供者である。別の言い方をすれば、事業主は、施設から広告の掲載依頼を受け付ける者である。
例えば、事業主端末50は、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、又は、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態では、事業主端末50は、制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54、及び表示部55を含む。制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54、及び表示部55の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部34、及び表示部35と同様であってよい。
なお、記憶部12,22,32,42,52に記憶されるものとして説明するプログラム及びデータは、ネットワークNを介して供給されるようにしてもよい。また、各コンピュータのハードウェア構成は、上記の例に限られず、種々のハードウェアを適用可能である。例えば、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)や外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)が含まれていてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部や入出力部を介して、各コンピュータに供給されるようにしてもよい。
[2.検索システムの概要]
本実施形態では、検索システム1を旅行予約サービスに適用する場合を一例として説明する。旅行予約サービスは、ユーザの旅行予約を支援するサービスであり、例えば、宿泊施設、航空券、レンタカー、及びバス等の予約が可能である。なお、検索システム1は、旅行予約以外の任意の場面に適用可能であり、例えば、商品の検索等の種々の場面に適用可能である。
例えば、ユーザがユーザ端末30を操作して、検索サーバ10にアクセスすると、旅行予約サービスのトップ画面が表示部35に表示される。なお、以降説明する画面は、ユーザ端末30に記憶された旅行予約のアプリケーションの画面として表示されてもよいし、ウェブブラウザの画面として示されてもよい。また、本実施形態では、スマートフォン用の画面を例に挙げるが、デスクトップ用又はタブレット用といった他のレイアウトの画面が表示されてもよい。
図2は、トップ画面の一例を示す図である。図2に示すように、例えば、トップ画面G1には、検索条件を入力するための入力フォームF10~F14と、検索を実行するためのボタンB15と、が表示される。本実施形態では、ユーザがトップ画面G1から宿泊施設を予約する場合を例に挙げる。なお、検索媒体は、旅行予約のウェブサイトに限られず、検索ツール等の任意の媒体であってよい。
入力フォームF10には、地域名や施設名等の任意の文字列がキーワードとして入力される。入力フォームF11には、予め用意された宿泊地域リストの中から任意の地域が入力される。入力フォームF12には、チェックインの日付とチェックアウトの日付が入力される。入力フォームF13には、予約する部屋数と利用人数が入力される。入力フォームF14には、宿泊料金の下限値と上限値の少なくとも一方が入力される。
なお、ユーザは、入力フォームF10~F14の全てに対して検索条件を入力する必要はなく、少なくとも1つに対して何らかの検索条件を入力すればよい。例えば、ユーザが、入力フォームF10~F14の少なくとも1つに検索条件を入力してボタンB15を選択すると、ユーザ端末30は、検索サーバ10に検索条件を送信する。
検索サーバ10は、検索条件を受信すると、検索条件を満たす宿泊施設を検索する。例えば、検索条件に日付が含まれる場合、検索サーバ10は、この日付に在庫があり、かつ、キーワード等の他の条件を満たす宿泊施設を検索する。検索条件に日付が含まれない場合、検索サーバ10は、在庫の有無を判定せずに、検索条件を満たす宿泊施設を検索する。検索条件を満たす宿泊施設が検索されると、検索結果画面がユーザ端末30に表示される。
図3は、検索結果画面の一例を示す図である。図3に示すように、検索結果画面G2の表示領域A20には、ユーザが入力した検索条件が表示される。なお、図3の例では、検索条件として、チェックイン日、チェックアウト日、「Y温泉」というキーワード、大人の人数、及び子どもの人数が指定されている。検索結果画面G2の表示領域A21には、検索条件を満たす施設の検索結果が表示される。
なお、図3では、宿泊施設の名前と合計金額だけを示しているが、サムネイル画像や宿泊条件といった他の情報が表示されてもよい。また、検索結果画面G2には、検索結果だけではなく、検索条件に応じた広告が表示されてもよい。検索結果画面G2に広告を表示させる場合、宿泊施設の担当者は、施設端末40を操作して、予めキーワード、宿泊地、及び入札額等を指定して広告を入札する。検索結果画面G2には、検索条件及び入札内容に応じた広告が表示される。
検索結果画面G2には、宿泊施設の予約画面に進むためのボタンB22が表示される。ユーザがボタンB22を選択すると、宿泊施設の予約画面が表示される。ユーザは、予約画面から予約に必要な情報を入力し、宿泊施設の予約を完了させる。ユーザは、所望の宿泊施設が見つからなかった場合、トップ画面G1に戻り、別の検索条件を入力する。
上記のように、旅行予約サービスを利用する多数のユーザによって、キーワード等の検索条件が入力され、宿泊施設が検索される。本実施形態では、ある特定のキーワードが頻繁に使用されるようになると、タグが生成される。以降、頻繁に使用されるキーワードを、人気のキーワードと記載する。
タグとは、人気のキーワードに基づいて生成される情報である。例えば、タグは、文字列を含む。ある1つの単語がタグに相当してもよいし、複数の単語のまとまりがタグに相当してもよい。複数の単語のまとまりがタグに相当する場合、例えば、表記の違い、言語の違い、類語、及び共通の概念を包含するように、タグが生成される。タグは、単語に限られず、文章であってもよい。例えば、タグは、人間とコンピュータをつなぐ概念(いわゆるオントロジー)で表現されてもよい。
本実施形態では、人気のキーワードが示す文字列が、そのままタグになる場合を説明するが、タグは、人気のキーワードの文字列に「#」等の記号が付与された文字列であってもよい。タグは、任意の用途で利用可能であり、例えば、宿泊施設の検索用のインデックスとして利用される。タグは、任意の内容を示せばよく、例えば、宿泊施設の場所を示すタグ(プレイスタグ)、又は、食べ物や観光地等の特定の物を示すタグ(オブジェクトタグ)であってもよい。例えば、宿泊施設の担当者は、施設端末40に表示される施設設定画面から、検索用のタグを指定することができる。
図4は、施設設定画面の一例を示す図である。図4に示すように、施設設定画面G3は、宿泊施設の基本的な情報を設定するための画面であり、例えば、施設名、住所、施設紹介文、及び検索用のタグを入力するための入力フォームF30~F33が表示される。宿泊施設の担当者は、施設名、住所、及び施設紹介文として、入力フォームF30~F32に任意の文字列を入力する。
例えば、入力フォームF33は、プルダウン形式になっており、検索システム1において生成されたタグのリストが表示される。宿泊施設の担当者は、入力フォームF33から任意のタグをインデックスとして指定する。例えば、担当者は、検索でヒットしやすくなるように、宿泊施設の場所や特徴を示すタグを指定する。担当者は、1つのタグだけを指定してもよいし、複数のタグの組み合わせを指定してもよい。
図4の例であれば、「BBBホテル」という宿泊施設が「Y温泉」に位置しており、担当者は、「Y温泉」のタグを指定し、検索用のインデックスとして宿泊施設に付与する。このタグは、最近流行し始めた名称であり、宿泊施設がある地域の俗称であるものとする。また、「Y温泉」は、現実の住所には存在しない名称であり、旅行予約サービスの管理者が予め用意したエリアにも含まれていないものとする。
入力フォームF33から「Y温泉」のタグが指定されることによって、人気が急上昇している単語がインデックスとして宿泊施設に付与されるので、検索でヒットしやすくなる。例えば、「BBBホテル」は、施設紹介文等に「Y温泉」という文字列が含まれていなかったため、検索用のタグが付与されるまでは検索でヒットせず、図3の検索結果画面G2には表示されなかった。「Y温泉」のタグが「BBBホテル」に付与されることにより、検索でヒットし、検索結果画面G2に表示されるようになる。「BBBホテル」の担当者は、人気のキーワードを自分で調べることなく、入力フォームF33のプルダウンメニューを見るだけで、検索に効果的なタグを知ることができる。
本実施形態では、タグは、検索時のインデックスだけでなく、宿泊施設の広告を掲載するための条件(即ち、広告表示時のインデックス)としても利用される。例えば、広告の掲載を希望する宿泊施設は、広告を表示させたいタグや入札額等の入札内容を設定する。入札内容の設定は、施設端末40に表示される広告設定画面から行われる。
図5は、広告設定画面の一例を示す図である。図5に示すように、広告設定画面G4には、広告表示用のタグを指定するための入力フォームF40と、入札額を入力するための入力フォームF41と、が表示される。なお、広告の条件は、他の任意の条件を指定可能であり、これらの例に限られない。例えば、広告表示用のキーワード、広告の掲載期間、予算、宿泊期間、広告の対象とする部屋、又は宿泊条件といった他の情報が指定されてもよい。宿泊条件は、食事の有無、オプションの有無、又は送迎の有無といった宿泊時の条件である。
本実施形態では、ある特定のタグが頻繁に使用されると、このタグに応じた特集ページが生成される。以降、頻繁に使用されるタグを、人気のタグと記載する。例えば、特集ページは、全てのタグについて生成されるのではなく、人気のタグについてのみ生成される。特集ページには、人気のタグがインデックスとして付与された宿泊施設が表示される。特集ページには、他の情報が表示されてもよく、例えば、人気のタグが示す場所の観光情報、当該場所への交通情報、又は当該場所に旅行したユーザによる旅行記事等が含まれてもよい。
なお、本実施形態では、1つのタグに応じた特集ページを例に挙げるが、後述する変形例のように、複数のタグの組み合わせに応じた特集ページが生成されてもよい。例えば、あるタグが人気のタグになると、当該人気のタグの特集ページへのリンクがトップ画面G1に表示される。
図6は、特集ページへのリンクが表示されたトップ画面G1の一例を示す図である。図6に示すように、人気のタグの特集ページが生成されると、トップ画面G1には、当該特集ページへのリンクを示すボタンB16が表示される。図6の例では、「Y温泉」と「Zタワー」の2つのタグが人気になり、「Y温泉」の特集ページと、「Zタワー」の特集ページと、が生成されている。
また、キーワードを入力する入力フォームF10の下に、タグが選択可能に表示される。このタグは、人気のタグだけであってもよいし、人気ではない単なるタグであってもよい。ユーザは、入力フォームF10の下に表示されたタグを指定することによって、当該タグを検索条件に含めて宿泊施設を検索することもできる。この場合、図3を参照して説明したような検索結果画面G2がユーザ端末30に表示される。一方、ユーザがボタンB16を選択すると、ボタンB16に対応する特集ページを示す特集ページ画面が表示される。ここでは、「Y温泉」のボタンB16が選択された場合について説明する。
図7は、「Y温泉」の特集ページ画面の一例を示す図である。図7に示すように、特集ページ画面G5には、「Y温泉」の観光案内へのリンクL50と、「Y温泉」への交通案内へのリンクL51と、が表示される。ユーザがリンクL50を選択すると、「Y温泉」の観光案内が記述されたページが表示される。ユーザがリンクL51を選択すると、「Y温泉」への交通案内が記述されたページが表示される。これらのページは、検索システム1内で生成されたページであってもよいし、他のシステムの外部ページであってもよい。
表示領域A52には、広告表示用のタグとして「Y温泉」が指定された宿泊施設の広告が表示される。本実施形態では、表示領域A52に表示される広告に上限数が定められており、その数を2つとする。表示領域A52には、入札額が高い順に上限数以下の広告が表示される。例えば、図5を参照して説明した「BBBホテル」は、広告表示用のタグとして「Y温泉」を指定しており、他の宿泊施設よりも入札額が高かったため、表示領域A52に広告が表示される。
一方、広告表示用のタグとして他のタグを指定した宿泊施設の広告は、「Y温泉」の特集ページ画面G5には表示されない。例えば、広告表示用のタグとして「Zタワー」を指定した宿泊施設の広告は、「Y温泉」の特集ページ画面G5には表示されない。この宿泊施設の広告は、広告表示用のタグとして「Zタワー」を指定した他の宿泊施設よりも入札額が高ければ、「Zタワー」の特集ページ画面G5に表示される。なお、「Y温泉」の特集ページ画面G5と、「Zタワー」の特集ページ画面G5と、は広告枠や表示態様が異なってもよい。
表示領域A53には、検索用のタグとして「Y温泉」が指定された宿泊施設の検索結果が表示される。広告の掲載を希望しない宿泊施設であったとしても、検索用のタグとして「Y温泉」を指定していれば、表示領域A53に表示される。図7に示すように、表示領域A52の広告は、ユーザの目に留まりやすいように、表示領域A53の検索結果よりも優先的に表示される。各宿泊施設には、宿泊施設の予約画面に進むためのボタンB54が表示される。ボタンB54は、検索結果画面G2のボタンB22と同様である。なお、表示領域A53に表示される宿泊施設は、ユーザの人気が高いものだけであってもよい。
以上のように、検索システム1は、宿泊施設に検索用のタグを付与することによって、人気のキーワードを施設紹介文等に入れていなかったとしても検索させ、検索の精度を高めるようにしている。更に、検索システム1は、宿泊施設に広告用のタグを付与し、特集ページ画面G5に広告を表示させることによって、ユーザ及び宿泊施設の両者にとって有益な広告を提供するようにしている。以降、この技術の詳細を説明する。
[3.検索システム等で実現される機能]
図8は、検索システム1等で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態では、検索システム1、広告システム2、ユーザ端末30、施設端末40、及び事業主端末50の各々で実現される機能を説明する。
[3-1.検索システムで実現される機能]
図8に示すように、検索システム1では、データ記憶部100、タグ生成部101、付与部102、格納部103、特集ページ生成部104、検索部105、及び表示制御部106が実現される。本実施形態では、これら各機能が検索サーバ10で実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。データ記憶部100は、検索や広告表示に必要なデータを記憶する。データ記憶部100が記憶するデータの一例として、施設データベースDB1、キーワードデータベースDB2、タグデータベースDB3、及び広告データベースDB4を説明する。
図9は、施設データベースDB1のデータ格納例を示す図である。図9に示すように、施設データベースDB1は、宿泊施設に関する各種情報を格納するデータベースである。例えば、施設データベースDB1には、宿泊施設の施設ID、施設情報、及び部屋情報が格納される。
施設情報は、宿泊施設全体に関する情報であり、例えば、宿泊施設の名前、住所、施設紹介文、検索用のタグ、連絡先、建物の画像、敷地内の施設、設備、及び価格帯などが格納される。部屋情報は、宿泊施設における個々の部屋に関する情報であり、例えば、部屋を一意に識別する部屋ID、部屋の名前、利用可能人数、部屋のタイプ、間取り、広さ、バス・トイレの有無、及び部屋の紹介文などが格納される。
施設情報に含まれる検索用のタグは、検索時のインデックスとして付与されたタグである。検索用のタグは、広告用のタグとは異なる。検索用のタグは、検索結果画面G2又は特集ページ画面G5の表示領域A53に宿泊施設を表示させるためのインデックスである。広告用のタグは、特集ページ画面G5の表示領域A52に広告を表示させるためのインデックスである。
例えば、宿泊施設の担当者は、施設設定画面G3から少なくとも1つのタグを、検索用のタグとして指定する。担当者は、1つのタグだけを指定してもよいし、複数のタグの組み合わせを指定してもよい。担当者は、検索用のタグを指定しなくてもよい。例えば、施設紹介文に「Y温泉」の文言がある「AAAホテル」や「CCCホテル」の担当者は、「Y温泉」のタグで検索可能なので、このタグを検索用のタグとして指定しなくてもよい。
なお、施設データベースDB1に格納される情報は、上記の例に限られない。例えば、複数の属性の中で宿泊施設又は各部屋が属する属性が格納されていてもよい。属性は、宿泊施設が属するカテゴリであり、例えば、施設のタイプ、エリア、又は価格帯等である。他にも例えば、属性は、子どもの利用可否、ペットの利用可否、バリアフリー対応であるか否か、又は英語対応の可否であってもよい。また例えば、施設データベースDB1には、各部屋の価格又は宿泊施設の口コミといった情報が格納されていてもよい。これらの情報は、検索時のインデックスとして利用可能である。また例えば、宿泊施設の担当者のログイン情報が格納されていてもよい。
図10は、キーワードデータベースDB2のデータ格納例を示す図である。図10に示すように、キーワードデータベースDB2は、過去の検索における複数のキーワードの各々の使用状況を示すデータベースである。キーワードの使用とは、キーワードが検索時のクエリになることである。検索条件にキーワードが含まれることは、キーワードが使用されることに相当する。
キーワードの使用状況とは、キーワードがどの程度使用されているかを示す情報である。本実施形態では、キーワードの使用回数が使用状況に相当する場合を説明するが、キーワードの使用頻度等の他の情報が使用状況に相当してもよい。キーワードデータベースDB2には、過去の全期間における各キーワードの使用状況が格納されてもよいし、一部の期間における各キーワードの使用状況が格納されてもよい。検索サーバ10は、検索でキーワードが使用されるたびに、キーワードデータベースDB2を更新する。検索サーバ10は、新たなキーワードが使用された場合には、当該キーワードをキーワードデータベースDB2に追加する。
図11は、タグデータベースDB3のデータ格納例を示す図である。図11に示すように、タグデータベースDB3は、タグ生成部101により生成された複数のタグの各々を示すデータベースである。例えば、タグデータベースDB3には、タグごとに、当該タグの使用状況と、当該タグの特集ページ情報と、が格納される。タグの使用及び使用状況の意味は、キーワードの使用及び使用状況と同様である。タグデータベースDB3には、過去の全期間における各タグの使用状況が格納されてもよいし、一部の期間における各タグの使用状況が格納されてもよい。検索サーバ10は、検索でタグが使用されるたびに、タグデータベースDB3を更新する。タグ生成部101により新たなタグが生成された場合には、当該タグがタグデータベースDB3に追加される。
特集ページ情報は、特集ページを表示させるための情報であり、例えば、特集ページのURLと、HTML等の実データと、が含まれる。実データは、公知のホームページビルダ等を利用して自動的に生成されてもよいし、旅行予約サービスの管理者による手作業で作成されてもよい。本実施形態では、タグが人気になると特集ページが生成されるので、特集ページ情報が格納されたタグは、人気のタグである。まだ人気になっていないタグについては、特集ページ情報は格納されない。
なお、特集ページ情報は、特集ページに関する任意の情報が含まれてよく、例えば、特集ページへのリンクであるボタンB16にサムネイル画像を表示させる場合には、当該サムネイル画像の画像データが含まれていてもよい。また、特集ページを生成するトリガーが設定される場合には、タグの使用状況以外にも、タグが設定されている施設、観光情報、又は航空券等のアイテムの数がトリガーになってもよい。
図12は、広告データベースDB4のデータ格納例を示す図である。図12に示すように、広告データベースDB4は、宿泊施設による広告の入札内容を格納するデータベースである。例えば、広告データベースDB4には、施設IDと広告条件とが格納される。広告条件は、宿泊施設の入札内容であり、例えば、広告表示用のタグと、入札金額と、が格納される。入札金額は、広告が表示又は選択された場合に、宿泊施設が事業主に支払う単価である。
なお、広告条件は、任意の条件を指定可能であり、例えば、タグではなくキーワードが指定されてもよいし、タグとキーワードが併用されてもよい。また、広告データベースDB4には、事業者により指定された広告枠の上限数や掲載期間等の情報が格納されていてもよい。また、図12の「h00001」の施設が指定したタグの内容で入札が実行された場合、「Y温泉」のタグを設定しておけば入札が可能となる。この施設のように、タグの組み合わせを指定した場合に、広告掲載の可能性を上げるために、入札金額を高めに設定することもできる。
なお、データ記憶部100に記憶されるデータは、上記の例に限られない。例えば、データ記憶部100は、各施設の在庫情報を格納する在庫データベースを記憶してもよい。在庫データベースには、各施設の部屋ごとに、個々の日程の在庫数(残室数)が格納される。また例えば、データ記憶部は、ユーザ端末30に表示させる画面のレイアウトデータ(ユーザインタフェースデータ)や画像データ等を記憶してもよい。また例えば、データ記憶部100は、複数のユーザの各々に関する情報を格納するユーザデータベースを記憶してもよい。例えば、ユーザデータベースには、氏名、住所、性別、年齢、職業、画面の閲覧履歴、及び宿泊施設の予約履歴といった情報が格納される。また例えば、データ記憶部100は、検索エンジンのプログラムを記憶してもよい。
[タグ生成部]
タグ生成部101は、制御部11を主として実現される。タグ生成部101は、過去の検索における複数のキーワードの各々の使用状況に基づいて、複数のタグを生成する。本実施形態では、タグ生成部101は、データ記憶部100のキーワードデータベースDB2を参照し、各キーワードの使用状況を取得する。各キーワードの使用状況は、外部のコンピュータ又は情報記憶媒体に記憶されていてもよく、この場合、タグ生成部101は、外部のコンピュータ又は情報記憶媒体から、各キーワードの使用状況を取得する。
タグ生成部101は、各キーワードの使用状況に基づいて、人気のキーワードを特定する。例えば、タグ生成部101は、人気のキーワードとして、使用回数又は使用頻度が閾値以上のキーワードを選択する。閾値は、固定値であってもよいし、使用回数又は使用頻度の平均値等に応じた可変値であってもよい。また例えば、タグ生成部101は、人気のキーワードとして、使用回数又は使用頻度が高い順に所定数のキーワードを選択してもよい。また例えば、タグ生成部101は、所定数以上のユーザが使用したキーワードを、人気のキーワードとして特定してもよい。タグ生成部101は、選択した人気のキーワードに基づいて、タグを生成する。
本実施形態では、人気のキーワードの文字列がそのままタグとなるので、タグ生成部101は、人気のキーワードの文字列を、新たなタグとしてタグデータベースDB3に格納する。人気のキーワードに「#」等の記号が付加される場合には、タグ生成部101は、所定のルールに基づいて、人気のキーワードに記号を加工し、新たなタグとしてタグデータベースDB3に格納する。
本実施形態では、タグ生成部101は、人気のキーワードごとに、タグを生成する。このため、人気のキーワードとタグは、1対1の関係となる。タグ生成部101は、複数の人気のキーワードに基づいて、1つのタグを生成してもよい。この場合、人気のキーワードとタグは、多対1の関係となる。タグ生成部101は、既存のタグが人気のキーワードではなくなった場合には、当該タグをタグデータベースDB3から削除してもよい。
[付与部]
付与部102は、制御部11を主として実現される。付与部102は、複数の宿泊施設の各々に、少なくとも1つのタグを検索用のインデックスとして付与する。
本実施形態では、宿泊施設は、アイテムの一例である。検索システム1では、アイテムとして、施設が検索される。このため、本実施形態で宿泊施設と記載した箇所は、アイテムと読み替えることができる。アイテムとは、検索対象となる情報(データ項目)であり、例えば、ユーザが予約するサービスであってもよいし、ユーザが購入する商品であってもよい。アイテムは、データアイテムと呼ばれることもあり、データベース内の個々のレコードということもできる。なお、宿泊施設内の個々の部屋がアイテムに相当してもよい。
付与部102は、宿泊施設に、1つのタグを付与してもよいし、複数のタグを付与してもよい。タグを付与とは、宿泊施設にタグを関連付けることである。本実施形態では、付与部102は、施設データベースの施設IDにタグを関連付けることによって、宿泊施設に検索用のタグを付与する。本実施形態では、宿泊施設の担当者が、施設設定画面G3の入力フォームF33から検索用のタグを指定するので、付与部102は、宿泊施設ごとに、担当者が指定したタグを当該宿泊施設に付与する。
なお、宿泊施設に付与されるタグは、所定のアルゴリズムに基づいて決定されるようにしてもよい。例えば、付与部102は、宿泊施設の住所に基づいて、宿泊施設に付与されるタグを決定してもよい。付与部102は、ある宿泊施設の周囲にある他の宿泊施設に同じタグが付与されている場合(即ち、ある宿泊施設が、同じタグが付与された宿泊施設に囲まれている場合)に、当該宿泊施設に当該タグが付与されてもよい。
[格納部]
格納部103は、制御部11を主として実現される。格納部103は、複数の宿泊施設の各々により指定された少なくとも1つのタグを、広告対象に関連付けて広告データベースDB4に格納する。
本実施形態では、宿泊施設は、広告主の一例である。このため、本実施形態で宿泊施設と記載した箇所は、広告主と読み替えることができる。広告主は、広告を掲載する主体であり、個人であってもよいし、法人であってもよい。本実施形態では、検索対象となる宿泊施設そのものが広告主となる場合を説明するが、広告主は、宿泊施設以外の者であってもよい。例えば、宿泊施設の広告掲載業務を請け負う業者が広告主となってもよい。
広告対象は、広告対象となるアイテムである。本実施形態では、宿泊施設は、広告対象の一例である。このため、広告表示用のタグが関連付けられた宿泊施設について説明している箇所は、広告対象と読み替えることができる。広告対象は、宿泊施設に限られず、宿泊施設における個々の部屋であってもよい。この場合、宿泊施設は、広告対象となる部屋と広告表示用のタグを指定し、これらが関連付けられて広告データベースDB4に格納される。
格納部103は、宿泊施設に関連付けて、1つのタグを格納してもよいし、複数のタグを格納してもよい。宿泊施設に関連付けられるタグの数は、上限数が設けられてもよいし、特に上限数がなくてもよい。格納部103は、各宿泊施設の施設IDに関連付けて、当該宿泊施設により指定されたタグを格納する。このタグは、広告表示用のタグであり、広告表示時のインデックスとなる。
本実施形態では、各宿泊施設の施設端末40には、少なくとも1つのタグの指定を受け付ける広告設定画面G4が表示され、格納部103は、各宿泊施設の広告設定画面G4において指定された少なくとも1つのタグを、広告データベースDB4に格納する。広告設定画面G4は、受付画面の一例である。このため、本実施形態で広告設定画面G4と記載した箇所は、受付画面と読み替えることができる。受付画面は、タグの指定を受付可能な画面であればよく、任意のレイアウトであってもよい。受付画面は、図5の広告設定画面G4とは異なるレイアウトであってもよい。
[特集ページ生成部]
特集ページ生成部104は、制御部11を主として実現される。特集ページ生成部104は、少なくとも1つのタグに関する特集ページを生成する。特集ページ生成部104は、タグデータベースDB3に格納された全部又は一部のタグに基づいて、特集ページを生成する。特集ページを生成するとは、特集ページ画面G5を表示させるために必要なデータを生成することである。本実施形態では、特集ページ情報を生成することが、特集ページを生成することに相当する。例えば、特集ページ生成部104は、特集ページのURLや実データを生成し、タグデータベースDB3に格納する。
本実施形態では、人気のタグについてのみ特集ページが生成されるので、特集ページ生成部104は、各タグの使用状況に基づいて、少なくとも1つのタグを選択し、当該選択された少なくとも1つのタグに対応する特集ページを生成する。例えば、特集ページ生成部104は、人気のタグとして、使用回数又は使用頻度が閾値以上のタグを選択する。閾値は、固定値であってもよいし、使用回数又は使用頻度の平均値等に応じた可変値であってもよい。また例えば、特集ページ生成部104は、人気のタグとして、使用回数又は使用頻度が高い順に所定数のタグを選択してもよい。
[検索部]
検索部105は、制御部11を主として実現される。検索部105は、ユーザが入力した検索条件に基づいて、検索を実行する。
検索条件は、検索時のクエリとなる情報である。検索条件は、任意の条件を入力可能であり、例えば、キーワード(文字列)、タグ、数値、属性、又はこれらの組み合わせによって表現される。検索条件は、AND条件が指定されてもよいし、OR条件が指定されてもよい。
例えば、検索条件は、複数項目のうちユーザ端末から入力した少なくとも1つの項目を含む。項目とは、検索条件の構成要素(検索条件に含まれる情報)の種類である。図2の入力フォームF11~F14の例であれば、「宿泊地」、「日程」、「部屋数/人数」、「合計料金」といった4項目が用意されており、ユーザは、少なくとも1つの項目の条件を入力する。入力フォームF10に入力されるキーワードも検索条件の一例である。
入力フォームF10からタグが入力される場合には、当該入力されたタグも検索条件の一例となる。この場合、ユーザ端末30では、検索条件として、少なくとも1つのタグが指定され、検索部105は、検索条件として指定された少なくとも1つのタグに基づいて、検索を実行する。検索部105は、1つのタグに基づいて検索を実行してもよいし、複数のタグの組み合わせに基づいて検索を実行してもよい。
検索部105は、ユーザ端末30が検索サーバ10に送信した検索条件に基づいて、検索を実行する。検索部105は、当該検索条件をクエリとし、施設データベースDB1に格納された各宿泊施設の施設情報及び部屋情報をインデックスとして、検索を実行する。
本実施形態では、ウェブページの検索等で利用される公知の検索エンジンによって検索が実行される場合を例に挙げる。例えば、検索部105は、検索エンジンに検索条件を入力し、検索エンジンから出力された検索結果を取得する。本実施形態では、検索エンジンがデータ記憶部100に記憶されているものとするが、外部コンピュータの検索エンジンを利用してもよい。検索エンジンは、施設データベースDB1にアクセス可能であり、宿泊施設ごとに、検索条件との一致度を示すスコアを計算する。検索エンジンは、各宿泊施設のスコアに基づいて、検索結果を出力する。
検索結果は、検索条件に応じた宿泊施設のリストである。検索条件に応じた宿泊施設は、検索条件を満たす宿泊施設、検索条件と合致(一致)する宿泊施設、又は検索でヒットした宿泊施設ということもできる。検索結果には、検索条件に応じた少なくとも1つの宿泊施設が含まれており、その件数は任意であってよい。検索結果に含まれる宿泊施設の件数は、上限数が定められていてもよいし、特に上限数が定められていなくてもよい。検索条件に応じた宿泊施設が存在しなければ、検索結果が0件になることもある。
例えば、検索エンジンは、スコアが閾値以上の全ての宿泊施設を検索結果に含める。また例えば、検索エンジンは、スコアが高い順に所定数の宿泊施設を選択して検索結果に含める。検索部105は、検索エンジンから出力された検索結果を取得する。例えば、検索条件に日付が含まれる場合、検索エンジンは、在庫の有無も判定する。
なお、検索自体は、公知の検索アルゴリズムを利用可能であり、検索エンジンを利用した方法に限られない。例えば、検索部105は、インターネット等の検索で利用される検索エンジンではなく、独自の検索アルゴリズムを利用して検索を実行してもよい。この検索アルゴリズムは、任意の内容であってよく、例えば、キーワードとの完全一致又は部分一致を利用してもよいし、検索条件に含まれる数値と同じ又は似た値が検索されてもよい。
[表示制御部]
表示制御部106は、制御部11を主として実現される。表示制御部106は、各宿泊施設により指定された少なくとも1つのタグと、ユーザ端末30で指定された少なくとも1つのタグと、に基づいて、少なくとも1つの広告をユーザ端末30に表示させる。宿泊施設により指定されたタグは、広告データベースDB4に格納された広告表示用のタグである。広告表示用のタグは、広告表示時のインデックスとなる。ユーザ端末30で指定されたタグは、ユーザが指定したタグである。ユーザ端末30で指定されたタグは、広告表示時のクエリとなる。
表示制御部106は、宿泊施設により指定されたタグと、ユーザ端末30で指定されたタグと、に基づいて、ユーザ端末30に表示させる広告を取得する。本実施形態では、広告システム2において広告リストが生成される場合を説明する。このため、表示制御部106は、広告システム2に対し、広告リストを要求する。広告システム2は、後述する広告リスト生成部200により広告リストを生成し、検索システム1に送信する。表示制御部106は、当該広告リストを取得することによって、ユーザ端末30に表示させる広告を取得する。
本実施形態では、広告が特集ページ画面G5に表示されるので、表示制御部106は、ユーザ端末30に、特集ページ画面G5の表示データを送信することによって、広告を表示させる。表示データは、特集ページ画面G5を表示させるためのデータであればよく、特集ページ画面G5全体を示すデータであってもよいし、特集ページ画面G5の一部を示すデータであってもよい。例えば、ウェブブラウザで特集ページ画面G5を表示させる場合には、表示データは、HTMLデータである。また例えば、ユーザ端末30のプログラム(例えば、旅行予約アプリ)を利用して各画面を表示させる場合には、表示データは、画面のフレームにはめ込む画像やテキスト情報である。
特集ページ画面G5には、広告だけでなく、特集ページのタグに応じた検索結果も表示されるので、表示制御部106は、検索部105の検索結果とともに、少なくとも1つの広告をユーザ端末30に表示させることになる。例えば、ユーザは、特集ページのボタンB16を選択することによって、特集ページに対応する少なくとも1つのタグを、検索条件として指定する。表示制御部106は、検索部105の検索結果とともに、少なくとも1つの広告を特集ページ画面G5に表示させる。なお、ユーザは、ボタンB16ではなく、入力フォームF10からタグを指定してもよい。
[3-2.広告システムで実現される機能]
図8に示すように、広告システム2では、広告リスト生成部200が実現される。本実施形態では、広告リスト生成部200が広告サーバ20で実現される。なお、広告サーバ20は、施設データベースDB1及び広告データベースDB4と同等の内容のデータベースを記憶してもよいし、これらのデータベースを記憶せずに、検索サーバ10に記憶されたこれらのデータベースにアクセス可能であってもよい。広告リストは、これらの少なくとも1つのデータベースの内容に基づいて生成される。
広告リスト生成部200は、制御部21を主として実現される。広告リスト生成部200は、ユーザにより指定されたタグに応じた宿泊施設の広告リストを生成する。即ち、ユーザによって検索されたキーワード(タグ)に基づいて、このタグを有する宿泊施設の広告リストを生成する。全ての宿泊施設が広告の対象となってもよいが、本実施形態では、各宿泊施設が広告を出すか否かを自由に指定できるので、広告リスト生成部200は、ユーザにより指定されたタグを、広告表示用のタグとして指定した宿泊施設の広告リストを生成する。
例えば、ユーザにより指定されたタグが広告表示用のタグとして指定されている宿泊施設が、特集ページ画面G5の広告枠の上限数を超えている場合には、広告リスト生成部200は、入札額から高い順に当該上限数の宿泊施設を選択し、広告リストを生成する。なお、検索システム1側で在庫の有無を判定し、在庫がある宿泊施設の広告だけを表示させる場合には、広告リスト生成部200は、上限数よりも多くの宿泊施設を選択し、広告リストを生成してもよい。
[3-3.ユーザ端末で実現される機能]
図8に示すように、ユーザ端末30では、検索条件指定部300と、特集ページ指定部301と、が実現される。検索条件指定部300は、制御部31を主として実現される。検索条件指定部300は、操作部34の検出信号に基づいて、ユーザによる検索条件の入力を受け付け、当該検索条件を検索サーバ10に送信する。例えば、ユーザがトップ画面G1のボタンB15を選択すると、検索条件指定部300は、入力フォームF10~F14の各々に入力された情報を含む検索条件を、検索サーバ10に送信する。
特集ページ指定部301は、制御部31を主として実現される。特集ページ指定部301は、操作部34の検出信号に基づいて、ユーザによる特集ページの指定を受け付け、当該特集ページのタグを検索サーバ10に送信する。例えば、ユーザがトップ画面G1のボタンB16を選択すると、特集ページ指定部301は、ボタンB16に埋め込まれたタグを、検索サーバ10に送信する。
[3-4.施設端末で実現される機能]
図8に示すように、施設端末40では、広告設定部400が実現される。広告設定部400は、制御部41を主として実現される。広告設定部400は、操作部44の検出信号に基づいて、広告データベースDB4に入札内容を設定する。例えば、広告設定部400は、宿泊施設の担当者によって入力された広告条件を検索サーバ10に送信し、広告データベースDB4に登録する。
[3-5.事業主端末で実現される機能]
図8に示すように、事業主端末50では、条件設定部500が実現される。条件設定部500は、制御部51を主として実現される。条件設定部500は、操作部54の検出信号に基づいて、広告データベースDB4に広告の設定内容を登録する。例えば、条件設定部500は、事業主によって入力された広告の上限数等を検索サーバ10に送信し、広告データベースDB4に登録する。
[4.検索システム等において実行される処理]
次に、検索システム1等において実行される処理を説明する。本実施形態では、タグを生成するための生成処理、宿泊施設の担当者が広告等の設定をするための設定処理、及び宿泊施設を検索するための検索処理について説明する。下記に説明する処理は、図8に示す機能ブロックにより実行される処理の一例である。
[4-1.生成処理]
図13は、生成処理の一例を示すフロー図である。生成処理は、制御部11が記憶部12に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。生成処理は、任意のタイミングで実行可能であり、例えば、所定の時刻が訪れた場合に実行されてもよいし、管理者によって指示された場合に実行されてもよい。
図13に示すように、検索サーバ10は、キーワードデータベースDB2とタグデータベースDB3とに基づいて、タグを生成していない人気のキーワードがあるか否かを判定する(S100)。S100においては、検索サーバ10は、キーワードデータベースDB2に格納された各キーワードの使用状況を参照し、検索回数が多い人気のキーワードが存在するか否かを判定する。検索サーバ10は、タグデータベースDB3を参照し、当該人気のキーワードのタグが存在するか否かを判定する。
タグを生成していない人気のキーワードがあると判定された場合(S100;Y)、検索サーバ10は、当該人気のキーワードに基づいて、タグを生成する(S101)。S101においては、検索サーバ10は、タグデータベースDB3に新たなレコードを作成し、人気のキーワードを新たなタグとして格納する。なお、タグが生成されたキーワードは、キーワードデータベースDB2から削除されてもよい。
検索サーバ10は、タグデータベースDB3に基づいて、特集ページを生成していない人気のタグがあるか否かを判定する(S102)。S102においては、検索サーバ10は、タグデータベースDB3に格納された各タグの使用状況を参照し、人気のタグが存在するか否かを判定する。この判定の閾値は、任意の値であってよいが、本実施形態では、S100における判定の閾値よりも高いものとする。検索サーバ10は、人気のタグが存在する場合、当該人気のタグに特集ページ情報が関連付けられているか否かを判定する。
特集ページを生成していない人気のタグがあると判定された場合(S102;Y)、検索サーバ10は、当該人気のタグに基づいて、特集ページを生成する(S103)。S103においては、検索サーバ10は、人気のタグの特集ページ情報を生成し、タグデータベースDB3に格納する。
検索サーバ10は、S103で生成した特集ページのリンクをトップ画面G1に埋め込み(S104)、本処理を終了する。S104においては、検索サーバ10は、トップ画面G1の所定の位置にボタンB16が表示されるように、トップ画面G1の実データを更新する。ボタンB16には、特集ページ画面G5へのリンクが埋め込まれている。例えば、このリンクには、特集ページのタグが引数として含まれる。
[4-2.設定処理]
図14は、設定処理の一例を示すフロー図である。設定処理は、制御部11,41がそれぞれ記憶部12,42に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。設定処理は、任意のタイミングで実行可能であり、例えば、宿泊施設の担当者が所定の操作をした場合に実行される。
図14に示すように、施設端末40は、宿泊施設の担当者の操作に基づいて、施設設定画面G3又は広告設定画面G4の表示要求を送信する(S200)。表示要求は、予め定められた形式のデータが送信されることによって行われる。例えば、宿泊施設の担当者は、所定のログイン操作を行い、施設設定画面G3又は広告設定画面G4のURLを指定する。表示要求には、指定されたURLが含まれるものとする。
検索サーバ10は、表示要求を受信すると、施設設定画面G3又は広告設定画面G4の何れを表示させるかを特定する(S201)。施設設定画面G3を表示させる場合(S201;施設)、検索サーバ10は、施設データベースDB1とタグデータベースDB3に基づいて、施設設定画面G3の表示データを生成し、施設端末40に送信する(S202)。S202においては、検索サーバ10は、施設データベースDB1からログイン中の宿泊施設の施設情報を取得し、入力フォームF30~F32の内容を決定する。検索サーバ10は、タグデータベースDB3に格納されたタグをリスト化し、入力フォームF33の内容を決定する。
施設端末40は、表示データを受信すると、施設設定画面G3を表示させる(S203)。以降、宿泊施設の担当者による入力フォームF30~F33への入力が受け付けられる。本実施形態では、入力フォームF33に対する入力が行われた場合の処理を説明する。施設端末40は、操作部44の検出信号に基づいて、入力フォームF33に入力された検索用のタグを、検索サーバ10に送信する(S204)。S204においては、施設端末40は、入力フォームF33がフォーカスされた場合に、タグのリストを表示させる。施設端末40は、リストの中から担当者が指定したタグを、検索用のタグとして取得して検索サーバ10に送信する。
検索サーバ10は、検索用のタグを受信すると、宿泊施設に検索用のタグを付与し(S205)、本処理は終了する。S205においては、検索サーバ10は、ログイン中の宿泊施設の施設IDに、指定された検索用のタグが関連付けられるように、施設データベースを更新する。
一方、広告設定画面G4を表示させる場合(S201;広告)、検索サーバ10は、タグデータベースDB3に基づいて、広告設定画面G4の表示データを生成する(S206)。S206においては、検索サーバ10は、タグデータベースDB3に格納されたタグをリスト化し、入力フォームF40の内容を決定する。
施設端末40は、表示データを受信すると、広告設定画面G4を表示させる(S207)。以降、宿泊施設の担当者による入力フォームF40,F41への入力が受け付けられる。施設端末40は、操作部44の検出信号に基づいて、入力フォームF40に入力された広告表示用のタグを、検索サーバ10に送信する(S208)。S208においては、施設端末40は、入力フォームF40がフォーカスされた場合に、タグのリストを表示させる。施設端末40は、リストの中から担当者が指定したタグを、広告表示用のタグとして取得して検索サーバ10に送信する。
検索サーバ10は、入力内容を受信すると、宿泊施設に広告表示用のタグを付与し(S209)、本処理は終了する。S209においては、検索サーバ10は、ログイン中の宿泊施設の施設IDに、指定された広告表示用のタグが関連付けられるように、広告データベースDB4を更新する。
[4-3.検索処理]
図15は、検索処理の一例を示すフロー図である。検索処理は、制御部11,21,31が、それぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
図15に示すように、まず、ユーザ端末30は、トップ画面G1を表示部35に表示させる(S300)。例えば、トップ画面G1のURLが選択された場合、又は、旅行予約アプリが起動された場合に、S300の処理が実行される。ユーザ端末30は、検索サーバ10からトップ画面G1の表示に必要なデータを受信し、トップ画面G1を表示させる。特集ページが既に生成されている場合には、トップ画面G1にはボタンB16が表示される。
ユーザ端末30は、操作部34の検出信号に基づいて、ユーザの操作を特定する(S301)。ここでは、検索条件を入力して検索を実行する操作、又は、特集ページを表示させる操作の何れかが行われるものとする。
ユーザが検索条件を入力した場合には(S301;検索実行)、ユーザ端末30は、ユーザが入力した検索条件を検索サーバ10に送信する(S302)。S302においては、ユーザ端末30は、入力フォームF10~F14の各々にユーザが入力した検索条件を表示させる。ユーザ端末30は、ボタンB15が選択されると、入力フォームF10~F14の各々に入力された検索条件を検索サーバ10に送信する。
検索サーバ10は、検索条件を受信すると、施設データベースDB1の検索を実行する(S303)。S303においては、検索サーバ10は、検索条件をクエリとし、施設データベースDB1に格納された施設情報及び部屋情報をインデックスとして検索を実行し、検索結果を取得する。検索サーバ10は、検索結果画面G2の表示データを生成し、ユーザ端末30に送信する。
検索サーバ10は、必要に応じて、キーワードの使用状況とタグの使用状況(例えば、キーワードの使用回数とタグの使用回数)とを更新する(S304)。S304においては、検索サーバ10は、検索条件にキーワードが含まれている場合に、当該キーワードの使用状況が増加するように、キーワードデータベースDB2を更新する。検索サーバ10は、検索条件にタグが含まれている場合に、当該タグの使用状況が増加するように、タグデータベースDB3を更新する。
ユーザ端末30は、検索結果画面G2の表示データを受信し、検索結果画面G2を表示させ(S305)、本処理は終了する。以降、ユーザがボタンB22を選択すると、宿泊施設の予約画面に進む。ユーザがトップ画面G1に戻る操作をすると、S300の処理から再び実行される。
一方、ユーザが特集ページのボタンB16を選択した場合(S301;特集)、ユーザ端末30は、特集ページの表示要求を送信する(S306)。本実施形態では、ボタンB16のリンクに、特集ページのタグを識別する情報が含まれているものとする。特集ページの表示要求には、ユーザが選択したボタンB16のタグが含まれるものとする。これにより、検索サーバ10は、どの特集ページを表示させるべきかを特定することができる。
検索サーバ10は、表示要求を受信すると、ユーザが選択した特集ページのタグに基づいて、検索を実行する(S307)。S307においては、検索サーバ10は、ユーザが選択した特集ページのタグをクエリとし、施設データベースDB1に格納された検索用のタグをインデックスとして、検索を実行する。検索サーバ10は、ユーザが指定したタグの使用状況が増加するように、タグデータベースDB3を更新してもよい。
検索サーバ10は、広告システム2に対し、ユーザが選択した特集ページのタグを送信し、広告リストを要求する(S308)。広告リストの要求は、所定形式のデータが送信されることによって行われるようにすればよい。広告リストの要求には、ユーザが選択した特集ページのタグが含まれるものとする。なお、広告リストの要求には、特集ページ画面G5における広告の上限数等の情報が含まれていてもよい。
広告サーバ20は、要求を受信すると、広告リストを生成して検索サーバ10に送信する(S309)。S309においては、広告サーバ20は、ユーザが選択した特集ページのタグをクエリとし、広告条件をインデックスとして広告を検索する。広告は、広告データベースDB4に基づいて検索されてもよいし、広告用に用意された施設のデータベースに基づいて検索されてもよい。広告サーバ20は、検索結果に含まれる広告のうち、入札金額の高い順に所定個数の広告を選択し、広告リストを生成する。
検索サーバ10は、広告リストを受信すると、S307における検索結果と、S309で取得した広告リスト中の広告と、を含む特集ページ画面G5の表示データを生成してユーザ端末30に送信する(S310)。S310においては、検索サーバ10は、S307における検索結果を表示領域A53に配置し、S309で取得した広告リスト中の広告を表示領域A52に配置して特集ページ画面G5の表示データを生成する。
ユーザ端末30は、表示データを受信すると、特集ページ画面G5を表示部35に表示させ(S311)、本処理は終了する。以降、ユーザがボタンB54を選択すると、宿泊施設の予約画面に進む。ユーザがトップ画面G1に戻る操作をすると、S300の処理から再び実行される。
以上説明した検索システム1によれば、タグを生成して検索用のインデックスとして宿泊施設に付与することによって、施設説明文等の他のインデックスに人気のキーワードが含まれていなかったとしても宿泊施設を検索でヒットさせ、検索の精度を向上させることができる。また、検索システム1は、広告表示用のタグとユーザが指定したタグとに基づいて広告を表示させることによって、ユーザの興味に訴えかける有益な広告を提供することができる。更に、有益な広告を提供することによって、広告主である宿泊施設の広告を表示させる機会の損失を低減することができる。また、人気のキーワードがタグになるので、宿泊施設は、ユーザのニーズを追跡し続ける必要がなくなり、宿泊施設の負担を軽減することもできる。また、宿泊施設に対し、人気のキーワードを随時通知したとすると、宿泊施設に関係のないキーワードについても通知されるので、検索サーバ10の処理負荷が増大する可能性があるが、宿泊施設は、好きなときに広告表示用のタグを指定すればよいので、検索サーバ10の処理負荷を軽減することができる。また、従来技術で説明したように、広告の条件としてキーワードを指定する方法では、ユーザが検索条件として入力したキーワードと、広告主が指定したキーワードと、が一致していなければならず、これらが少しでも異なると広告の対象から除外される。このため、従来は広告主があらゆる可能性を考えてキーワードを指定する必要があり煩雑であったが、検索システム1によれば、広告主は、生成されたタグを指定すればよいので、広告主の手間を軽減することもできる。
また、検索システム1は、ユーザが指定したタグの検索結果とともに、当該タグに応じた広告を表示させることにより、1つの画面において、有益な検索結果と広告を提供することができる。
また、検索システム1は、特集ページ画面G5において、ユーザが指定したタグに応じた検索結果と広告を表示させることにより、有益な検索結果と広告だけでなく、タグに関連する他の情報を提供することができる。
また、検索システム1は、人気のタグの特集ページを生成することにより、特集ページが多くなりすぎてしまうことを防止し、検索サーバ10の処理負荷を軽減するとともに、検索サーバ10のメモリ消費量を低減することができる。更に、人気のタグの特集ページに絞ることにより、ユーザに対し、より有益な情報を提供することができる。
また、検索システム1は、各宿泊施設の広告設定画面G4において指定されたタグを、広告データベースDB4に格納することにより、広告主である宿泊施設が、人気になりそうなキーワードをいちいち考えて指定する必要がなくなり、宿泊施設の負担を軽減することができる。
また、検索システム1は、アイテムとして施設が検索されることにより、施設検索時の精度を向上しつつ、有益な施設の広告を提供することができる。
[5.変形例]
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
(1)例えば、実施形態では、個々のタグが独立した存在である場合を説明したが、タグ同士は、互いに関連性があってもよい。本変形例では、各タグが階層構造を有している場合について説明する。階層構造とは、タグ同士の上下関係であり、ツリー構造ということもできる。なお、先述したように、タグは、階層構造だけではなく、オントロジーのように概念に基づいて関連付けられてもよい。
図16は、タグの階層構造を示す図である。図16に示すように、本変形例のタグは、階層が上であるほど広い又は抽象的な意味となり、階層が下であるほど狭い又は具体的な意味となる。図16の例であれば、タグは3段階の階層構造を有しており、「長野県」は、最上位のタグである。最上位の「長野県」は、最も広い概念となる。なお、階層数は、3に限られない。例えば、階層数は、2つだけであってもよいし、4つ以上であってもよい。
「ABC山脈エリア」と「繁華街エリア」は、2段階目のタグである。2段階目のタグは、最上位のタグよりも狭く、かつ、最下位のタグよりも広い概念となる。「X温泉」、「P牧場」、及び「Q渓谷」は、最下位のタグであり、親として「ABC山脈エリア」のタグを持つ。「R街道」及び「Sモール」は、最下位のタグであり、親として「繁華街エリア」のタグを持つ。最下位のタグは、最も狭い概念となる。
本変形例のタグデータベースDB3には、図16のようなタグの階層構造が定義されている。本変形例では、階層構造の定義は、旅行予約サービスの管理者により手動で行われる場合を説明するが、一般的な用語の階層構造を定義した辞書データを用意しておき、タグが生成された場合に、自動的に階層構造が定義されてもよい。タグデータベースDB3には、複数の階層構造が格納され、例えば、「長野県」の階層構造以外にも、「東京度」等の他の場所の階層構造も格納される。
なお、場所以外のタグについても同様の階層構造を有することができる。例えば、最上位のタグとして「食べ物」、2段階目のタグとして「日本料理」、「イタリア料理」、「中華料理」、最下位のタグとして「寿司」、「うどん」、「パスタ」といったような階層構造がタグデータベースDB3に定義されていてもよい。
表示制御部106は、各宿泊施設により指定された少なくとも1つのタグの階層構造に基づいて、少なくとも1つの広告をユーザ端末30に表示させる。例えば、表示制御部106は、ユーザ端末30で指定された少なくとも1つのタグよりも上位のタグが宿泊施設により指定された広告は、ユーザ端末30に表示させない。図16の例であれば、ユーザが「ABC山脈エリア」のタグを指定した場合、「長野県」のタグを指定した宿泊施設の広告は表示されない。
また例えば、表示制御部106は、ユーザ端末30で指定された少なくとも1つのタグと同じタグ又は当該タグよりも下位のタグが宿泊施設により指定された広告は、ユーザ端末30に表示させる。図16の例であれば、ユーザが「ABC山脈エリア」のタグを指定した場合、「ABC山脈エリア」、「Y温泉」、「P牧場」、又は「Q渓谷」のタグを指定した宿泊施設の広告は表示される。
なお、表示制御部106の処理は上記の例に限られない。例えば、表示制御部106は、ユーザが指定したタグと同階層のタグを指定した宿泊施設の広告だけを、ユーザ端末30に表示させてもよい。また例えば、表示制御部106は、上記とは逆に、ユーザが指定したタグよりも上位のタグを指定した宿泊施設の広告だけを、ユーザ端末30に表示させてもよい。
変形例(1)によれば、各宿泊施設により指定されたタグの階層構造に基づいて、広告を表示させることにより、ユーザが広告表示用のタグそのものを指定しなかった場合でも、階層構造によって関連するタグが指定された場合に広告を表示させることによって、有益な広告を提供することができる。
また、ユーザが指定したタグよりも下位のタグが宿泊施設により指定された広告は表示させず、同じタグ又は当該タグよりも上位のタグが宿泊施設により指定された広告を表示させることにより、より有益な広告を提供することができる。例えば、ユーザが指定したタグよりも上位のタグは、抽象的な内容であり、ユーザが興味を持つか分からない可能性が高いため、上位のタグが広告表示用のタグとして指定された広告については表示させないようにすることで、ユーザが興味を持つ可能性が低い広告が表示されることを防止できる。一方、ユーザが指定したタグよりも下位のタグは、具体的な内容であり、ピンポイントでユーザに興味を訴えかけることができる可能性があるため、下位のタグが広告表示用のタグとして指定された広告については表示させるようにすることで、ユーザが興味を持つ可能性がある広告を表示させることができる。
なお、変形例(1)のようにタグが階層構造を有することにより、検索時のフィルタリングでタグを活用することができるようになる。例えば、上位のタグとして「東京」があり、下位のタグとして「品川」があったとする。この場合、ユーザが「東京 ホテル」というキーワードで検索した場合に、上位のタグ「東京」だけでなく、下位のタグ「品川」についても検索結果に含まれる。更に、ユーザが下位のタグ「品川」を選択すると、その検索結果の中から、下位のタグ「品川」のホテルを絞り込むこともできる。このように、ユーザは、検索結果のフィルタリングの条件として、タグ(上記の例では、下位のタグ)を指定することもできる。更に、タグをフィルタリングに活用することにより、特集ページの全体としての表示は大きく変更せずに、広告表示についてもタグに基づくフィルタリングを活用し、表示内容を変化させることができる。
(2)また例えば、各宿泊施設には、複数のタグを付与可能であってもよい。各宿泊施設は、検索用のタグとして、複数のタグを指定することができる。また、各宿泊施設は、広告表示用のタグとして、複数のタグを指定可能であってもよい。更に、ユーザ端末30では、複数のタグを指定可能であってもよい。例えば、「ハワイ」のタグと「ビーチ」のタグとの両方を含む「ハワイのビーチ」といった特集ページが生成されてもよい。この場合、ユーザは、この特集ページのボタンB16を選択することによって、これら2つのタグを指定することになる。
表示制御部106は、各宿泊施設により指定された複数のタグと、ユーザ端末30で指定された複数のタグと、に基づいて、少なくとも1つの広告をユーザ端末30に表示させる。表示制御部106は、ユーザが指定した複数のタグを指定した宿泊施設の広告を、ユーザ端末30に表示させる。本変形例では、ユーザが指定した複数のタグをクエリとし、広告データベースDB4に格納された広告表示用のタグをインデックスとして、広告が検索される。表示制御部106は、検索でヒットした広告を表示させることになる。
変形例(2)によれば、各宿泊施設により指定された複数のタグと、ユーザが指定した複数のタグと、に基づいて、広告を表示させることにより、有益な広告を表示させることができる。
(3)また例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
また例えば、実施形態では、特集ページ画面G5において広告が表示される場合を説明したが、他の画面において広告が表示されてもよい。例えば、ユーザがトップ画面G1の入力フォームF10からタグを指定した場合に、検索結果画面G2において、ユーザが指定したタグを広告表示用のタグとして指定した宿泊施設の広告が表示されてもよい。また例えば、ユーザによる検索条件の履歴を検索サーバ10に蓄積しておき、ユーザが過去に検索したタグに応じた広告がトップ画面G1に表示されるようにしてもよい。
また例えば、検索システム1を旅行予約サービスに適用する場合を説明したが、検索システム1は、任意の検索をする場面に適用可能である。例えば、検索システム1を電子商取引に適用してもよい。この場合、検索システム1は、商品の俗称や性質等の人気のキーワードを特定し、タグとして生成する。広告の掲載を希望する店舗は、広告表示用のタグを指定する。検索システム1は、人気のキーワードの特集ページを生成し、ユーザが選択した特集ページのタグを指定した店舗の広告を表示させる。他にも例えば、検索システム1は、レストラン予約、チケット購入、イベント予約、又はセミナー申し込みといった種々のサービスに適用可能である。
また例えば、複数のコンピュータの各々で機能が分担されてもよい。また例えば、データ記憶部100で記憶されるものとして説明したデータは、検索サーバ10とは異なるデータベースサーバによって記憶されてもよいし、検索システム1の外部にあるデータベースサーバによって記憶されていてもよい。