JP2007233862A - サービス検索システム及びサービス検索方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】個々のユーザのそれぞれにとって適切な説明情報を提供することが可能なサービス検索システム及びサービス検索方法を提供する。
【解決手段】サービス検索システム100は、通信端末800によって選択されたタスクを受信するタスクモデルデータベース101と、タスクに基づいてサービス情報を検索するユーザ情報抽出部201と、ユーザ情報を予め記憶するユーザ情報蓄積データベース600と、サービス詳細情報及びサービス詳細情報を提示する条件情報を、タスクに対応付けて記憶するサービス詳細情報データベース500と、サービス情報に対応するサービス詳細情報を、ユーザ情報及び条件情報を照合してサービス詳細情報データベース500から抽出するサービス詳細情報生成部400と、サービス情報に関する情報とサービス詳細情報とを併せて通信端末800に送信する検索制御部200と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザに対して提供されるサービス情報をネットワークから検索するサービス検索システム及びサービス検索方法に関するものである。
携帯電話機等の移動端末といった通信機器を利用した、インターネットにおけるホームページ等の情報へのアクセスが広く一般に普及している。このような通信機器のユーザは、所望の情報を得るために、検索エンジンを利用して情報の検索を行うことができる。このような検索サービスを提供する検索エンジンの例として、グーグル株式会社が運営する検索エンジン(URLは、http://www.google.co.jp)や、ヤフー株式会社が運営する検索エンジン(URLは、http://www.yahoo.co.jp)等がある。
多くの検索エンジンでは、検索の結果提示される検索結果に対して、当該検索結果の内容の概要を説明する説明情報を付加して提示している。このような説明情報を付加して提示する装置として、例えば下記特許文献1に開示された検索装置がある。この検索装置では、予め、ユーザが過去に閲覧したホームページのうち説明部分を抽出して、検索用に格納している。そして、この検索装置は、ユーザによって入力された検索用キーワードに基づいて、ホームページを検索し、この検索結果と検索用キーワードとの類似性を判別する。次に、この検索装置は、この判別結果に基づいて、類似性の高いものから、当該ホームページのURLやタイトル等を表示する。ここで、このホームページの説明文が、併せて表示される。これにより、この検索装置のユーザは、ホームページを表示させる前にホームページの説明文を読むことによって、欲しい情報があるかどうかを判断することができる。
特開2001−273299号公報
しかしながら、検索の結果提示される情報についての説明文はユーザに関わらず同一であるため、ユーザに対して提供されるサービス情報を当該ユーザが検索する場合に、個々のユーザのそれぞれにとって適切な説明情報が提供されないという課題がある。
そこで本発明では、個々のユーザのそれぞれにとって適切な説明情報を提供することが可能なサービス検索システム及びサービス検索方法を提供することを目的とする。
本発明のサービス検索システムは、ユーザに対して提供されるサービス情報をネットワークから検索するサービス検索システムであって、ユーザ端末に対してユーザの行動を示す行動情報を階層化して送信する提示手段と、行動情報の中からユーザ端末によって選択された選択行動情報を受信する情報受信手段と、情報受信手段により受信された選択行動情報に基づいてサービス情報を検索する検索手段と、ユーザに関するユーザ情報を予め記憶するユーザ情報記憶手段と、サービス情報に関する説明情報と、説明情報を提示する条件情報とを、行動情報に対応付けて記憶する説明情報記憶手段と、検索手段によって検索されたサービス情報に対応する説明情報を、ユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報と、説明情報記憶手段に記憶された条件情報とを照合することによって、説明情報記憶手段から抽出する生成手段と、検索手段によって検索されたサービス情報に関する情報と、生成手段によって抽出された説明情報とを併せてユーザ端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のサービス検索システムによれば、まず、行動情報の中からユーザ端末によって選択された選択行動情報が、情報受信手段によって受信される。そして、情報受信手段により受信された選択行動情報に基づいて、サービス情報が検索手段によって検索される。次に、検索手段によって検索されたサービス情報に対応する説明情報が、ユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報と、説明情報記憶手段に記憶された条件情報とを照合することによって、説明情報記憶手段から生成手段によって抽出される。そして、検索手段によって検索されたサービス情報に関する情報と、生成手段によって抽出された説明情報とが、併せてユーザ端末に送信手段によって送信される。これにより、ユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報に基づいて抽出された説明情報が、ユーザ端末に送信されるため、個々のユーザのそれぞれにとって適切な説明情報を提供することができる。
また、情報受信手段により受信された選択行動情報が、ユーザの完了済みの行動を示す完了タスク情報であるか、ユーザの未完了の行動を示す未完了タスク情報であるかを、ユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報に基づいて判断する判断手段を更に備え、検索手段は、判断手段によって判断された完了タスク情報又は未完了タスク情報に基づいて、サービス情報を検索するのも好ましい。
これによって、判断手段によって判断された完了タスク情報又は未完了タスク情報に基づいて、サービス情報が検索手段によって検索される。この結果、どのタスクは完了済みであり、どのタスクは未完了であるかという判断に基づいてサービス情報が検索されるため、個々のユーザのそれぞれにとってより適切な説明情報を提供することができる。
また、生成手段によって生成された説明情報の変更指示をユーザ端末から受信するとともに、当該変更指示に基づいて当該説明情報を変更する変更手段を更に備え、送信手段は、検索手段によって検索されたサービス情報に関する情報と、変更手段によって変更された説明情報とを併せてユーザ端末に送信するのも好ましい。
これによって、検索手段によって検索されたサービス情報に関する情報と、変更手段によって変更された説明情報とが、送信手段によってユーザ端末に送信される。これにより、変更手段を用いることによって、説明情報を動的に変更させることができる。この結果、個々のユーザのそれぞれにとってより適切な説明情報を提供することができる。
本発明のサービス検索方法は、ユーザに対して提供されるサービス情報をネットワークから検索するサービス検索方法であって、ユーザ端末に対してユーザの行動を示す行動情報を階層化して送信する提示ステップと、行動情報の中からユーザ端末によって選択された選択行動情報を受信する情報受信ステップと、情報受信ステップにより受信された選択行動情報に基づいてサービス情報を検索する検索ステップと、検索ステップによって検索されたサービス情報に対応する説明情報を、ユーザに関するユーザ情報を予め記憶するユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報と、サービス情報に関する説明情報、及び説明情報を提示する条件情報を、行動情報に対応付けて記憶する説明情報記憶手段に記憶された条件情報とを照合することによって、説明情報記憶手段から抽出する生成ステップと、検索ステップによって検索されたサービス情報に関する情報と、生成ステップによって抽出された説明情報とを併せてユーザ端末に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のサービス検索方法によれば、まず、行動情報の中からユーザ端末によって選択された選択行動情報が、情報受信ステップによって受信される。そして、情報受信ステップにより受信された選択行動情報に基づいて、サービス情報が検索ステップによって検索される。次に、検索ステップによって検索されたサービス情報に対応する説明情報が、ユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報と、説明情報記憶手段に記憶された条件情報とを照合することによって、説明情報記憶手段から、生成ステップによって抽出される。そして、検索ステップによって検索されたサービス情報に関する情報と、生成ステップによって抽出された説明情報とが、併せてユーザ端末に送信ステップによって送信される。これにより、ユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報に基づいて抽出された説明情報が、ユーザ端末に送信されるため、個々のユーザのそれぞれにとって適切な説明情報を提供することができる。
本発明によれば、個々のユーザのそれぞれにとって適切な説明情報を提供することが可能になる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、本実施形態にかかるサービス検索システムを含んだ通信システムについて説明する。図1は、本実施形態に係るサービス検索システム100を含んだ通信システムのシステム構成図である。
この通信システムは、サービス検索システム100、サービスプロバイダ700(サービス提供サーバ)、及び通信端末800(ユーザ端末)を含んで構成されている。サービス検索システム100、サービスプロバイダ700、及び通信端末800は、互いにネットワークを介して通信接続されている。サービス検索システム100は、通信端末800を利用するユーザに対して提供されるサービス情報を、インターネット等のネットワークから検索して提供するシステムである。より詳しくは、サービス検索システム100は、ユーザの端末である通信端末800から選択行動情報を受信すると、選択行動情報に対応するサービス情報を検索するとともにこのサービス情報の説明情報を生成して、サービス情報に関する情報とこのサービス情報の説明情報とを通信端末800に送信して応答する。
次に、本実施形態のサービス検索システム100の詳細について説明する。サービス検索システム100は、タスクモデルデータベース101(提示手段、情報受信手段、判断手段、変更手段)、サービス知識データベース102、検索制御部200(送信手段)、ユーザ情報抽出部201(検索手段)、及びサービス詳細情報生成システム300を含んで構成されている。なお、サービス詳細情報生成システム300は、サービス詳細情報生成部400(生成手段)、サービス詳細情報データベース500(説明情報記憶手段)、及びユーザ情報蓄積データベース600(ユーザ情報記憶手段)を含んで構成されている。
また、サービス検索システム100は、物理的には、図11に示すように、CPU11(中央演算処理装置)といった演算装置、RAM12及びROM13といった記憶装置、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の操作部14、システムの状態などを表示するディスプレイ15等の表示装置、ネットワーク制御部16といった通信機器、及びハードディスク17等の補助記憶装置等を含むサーバ装置として構成されている。図1において説明したタスクモデルデータベース101、サービス知識データベース102、サービス詳細情報データベース500、及びユーザ情報蓄積データベース600の各機能は、図11に示すRAM12、ROM13、ハードディスク17等のハードウェア上に、所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、操作部14に基づくCPU11の制御のもとでディスプレイ15、ネットワーク制御部16を動作させるとともに、RAM12、ROM13におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。また、検索制御部200、ユーザ情報抽出部201、及びサービス詳細情報生成部400の各機能は、図11に示すCPU11、RAM12、ROM13、及びネットワーク制御部16のいずれかで実現される。
このサービス検索システム100は、通信端末800からの検索依頼を受け付け、検索結果としてユーザの目的に適したサービス情報(アクセスするためのURI(Uniform Resource Identifier))を提示することができる。なお、サービス検索システム100は、タスクモデルデータベース101、サービス知識データベース102、検索制御部200、ユーザ情報抽出部201、及びサービス詳細情報生成システム300のそれぞれの機能を一つの装置で実現可能に構成されても良い。また、タスクモデルデータベース101とサービス知識データベース102とを一つのデータベースとして、ユーザの行動を示すタスクとサービス情報とを関連付けて記憶するように構成しても良い。以下、サービス検索システム100の各構成要素について説明する。
タスクモデルデータベース101は、検索対象であって、構造化されたタスクモデルを記憶している部分である。このタスクモデルデータベース101は、タスクIDに基づいて対応するタスク(ユーザの行動を示す行動情報)を抽出して通信端末800に対して選択可能に出力及び送信し、またタスクに関連したサービス情報の抽出依頼処理をサービス知識データベース102に対して実行することができるように構成されている。このタスクモデルデータベース101を用いることにより、サービス検索システム100は、ユーザからの検索依頼に対してタスクを提示して選択させ、タスクに基づいた検索を実行することができる。このタスクモデルデータベース101は、ユーザがサービス情報に到達するために必要な行動を示す行動情報(タスク)に関するデータベースであり、ユーザごとに対応するタスクを記憶している。以下、タスクモデルデータベース101に記憶されている情報について説明する。図2は、タスクモデルデータベース101に記憶されているタスクモデルの具体例を示す説明図である。
図2に示すように、タスクモデルデータベース101は、タスクを一意に識別可能にするタスクIDと、当該タスクIDの従属先を特定する親タスクIDと、具体的な行動内容を記述するタスクと、タスクが要求するサービス情報の種別や機能の概要を示すメタデータとなるタスク情報とを、対応付けて記憶している。例えば、タスクIDが1001である「上映タイトルを調べる」というタスク(タスク情報は「映画情報」)は、タスクIDが1000である「映画を見る」というタスク(タスク情報は「映画」)を親タスクとする。この場合、タスクIDが1001のタスクにおける親タスク欄に、タスクIDとして1000を格納する。ここで、タスクIDが1000の「映画をみる」という最上位のタスクの、親タスクIDは0とする。また、親タスクIDの「1000V2000」という表記は、タスクID1000および2000を親タスクIDとすることを示しており、“V”はオア(OR)条件を示している。
なお、上記のタスク情報とは、より詳しくは、タスクに対して要求されるサービス情報の種別や種類や機能の概要を、機械的に判別して区別できるように表現されたメタデータのことである。完了を目的としてユーザによって選択されたタスク(即ち上位のタスク)に対して、このタスクより下位のタスクが選択されて完了させることにより、この上位のタスクが完了済みの状態となる。ここで、すでに完了済みのタスクのタスク情報を完了タスク情報とし、まだ未完了でこれから実施する予定のタスクのタスク情報を目的タスク情報(未完了タスク情報)として識別する。これにより、完了タスク情報から、どのようなサービスが行われたか(どのような機能が試されたか)が判断できる。同様に、目的タスク情報から、どのようなサービスがこれから行われるか(どのような機能が要求されるか)が判断できる。
図1に戻り引き続き説明する。また、タスクモデルデータベース101は、クライアントとしての通信端末800から検索要求を受信し、この検索要求に該当するタスクの一部又は全ての構造を検索して階層化して返信する。この検索要求とは、上記した行動情報の中から通信端末800によって選択された選択行動情報のことである。通信端末800は、このタスク構造を受信して解析した上で、ユーザにとって見やすい表示形式にサービス詳細情報を加工して、通信端末800のディスプレイに表示する。
サービス知識データベース102は、タスクモデルデータベース101に記述されたタスクIDとサービス情報とを関連付けて記憶する部分であって、タスクに対応するサービス情報を記憶するサービスプロバイダ700へのアクセス情報を記憶するデータベースである。このサービス知識データベース102は、タスクモデルデータベース101からタスクIDを受信すると、通信端末800に対してタスクの一覧または有効なサービス情報を提示可能に出力できるよう構成されている。このサービス知識データベース102を用いることにより、サービス検索システム100は、ユーザが選択したタスクに対して対応するサービス情報を抽出可能とする。
このサービス知識データベース102に記憶されている情報の具体例について説明する。図3は、サービス知識データベース102に記憶されている情報の記述例を示す説明図である。サービス知識データベース102は、サービスIDと、サービス名と、サービス提供元(即ちサービスプロバイダ700)へアクセスする際の参照先となるサービスURIと、サービス情報に対応する上記タスクモデルデータベース101に記憶されているタスクのタスクIDとを、対応付けて記憶する。この例ではURIとして、URL((Uniform Resource Identifier)が記述されている。
図1に戻り引き続き説明する。ユーザ情報抽出部201は、タスクモデルデータベース101により受信されたタスク(選択行動情報)に基づいてサービス情報を検索する部分である。より詳しくは、ユーザ情報抽出部201は、タスクモデルデータベース101や通信端末800等から、ユーザのプロファイル(職業、年齢、性別、趣味嗜好等)、時間(例えばサービスが実行される時間帯)、対象(例えばサービスが提供される対象)、目的(例えばサービスの利用目的)、手段(例えばサービスの実施手段)、サービスの利用回数、サービス詳細情報の文字制限数等のユーザ情報(即ち、ユーザ及び当該ユーザの行動に関するユーザ情報)を受信して収集する。そして、ユーザ情報抽出部201は、この収集されたユーザ情報に基づいて、サービス知識データベース102にアクセスして当該サービス情報を検索する。更に、ユーザ情報抽出部201は、この収集されたユーザ情報をサービス詳細情報生成システム300に渡す。
ユーザ情報蓄積データベース600は、上記のユーザ情報を予め記憶する部分である。即ち、ユーザ情報蓄積データベース600は、ユーザのプロファイル、ユーザのコンテキスト(居場所、時間、一緒にいる人に関する情報等)、サービス利用回数を含むサービス利用履歴、未完了タスク情報(目的タスク情報)、完了タスク情報等の、収集されたユーザ情報を蓄積する。なお、これらの情報の蓄積形式は、後述するサービス詳細情報データベース500と同様の蓄積形式(ただし、サービス詳細情報は除く)である。また、未完了タスク情報及び完了タスク情報から抽出した項目においては、すでに完了済みの行動を示すタスク情報であるか、未完了の行動を示すタスク情報であるかを判別可能になっている。
引き続いて、ユーザ情報蓄積データベース600によるユーザの蓄積形式について説明する。図13は、ユーザ情報蓄積データベース600に蓄積されているユーザ情報の蓄積形式を示す説明図である。ここでは、ユーザはすでに「映画情報を調べる」のタスクを選択し、更に「映画情報を調べる」サービスを利用していると想定して説明する。
図13に示すように、上記した想定のため、「映画情報を調べる」のタスク情報である「映画情報」は、完了タスク情報として格納されている。また、ユーザは、「映画館を調べる」のタスクを選択したため、「映画館を調べる」のタスク情報である「映画館、場所」が目的タスク情報として格納されている。この状態においては、「映画館を調べる」に対応するサービスのサービス詳細情報として、完了タスク情報の「映画情報」に関連する情報は省略されて、ユーザ情報蓄積データベース600に格納されていない。なお、格納される情報が、「対象」、「理由」、「手段」のいずれの項目に対応するかは、その情報の種類に応じて、ユーザ情報蓄積データベース600によって判断される。
図1に戻り引き続き説明する。サービス詳細情報データベース500は、サービス情報に関して説明するサービス詳細情報(説明情報)と、サービス詳細情報を提示する条件情報(例えば、サービス詳細情報の文字許容数等)とを、タスク(例えば、ユーザの居場所、上記したユーザのプロファイル、時間、対象、目的、手段、サービスの利用回数)に対応付けて記憶する部分である。なお、サービス詳細情報データベース500に蓄積された情報の編集、更新、メンテナンス等の管理作業は、システム管理者900によって実施される。システム管理者900には、サービスプロバイダ700の管理者も含まれている。
次に、サービス詳細情報生成部400は、ユーザ情報抽出部201によって検索されたサービス情報に対応するサービス詳細情報(説明情報)を、ユーザ情報蓄積データベース600に記憶されたユーザ情報と、サービス詳細情報データベース500に記憶された条件情報とを照合することによって、サービス詳細情報データベース500から抽出する部分である。より詳しくは、サービス詳細情報生成部400は、ユーザの居場所、上記したユーザのプロファイル、時間、対象、目的、手段、サービスの利用回数、サービス詳細情報の文字制限数等の、検索条件(提示条件)となるユーザ情報を満たす最適なサービス詳細情報を、抽出して生成する部分である。
このサービス詳細情報生成部400の内部構成について説明する。図5は、サービス詳細情報生成部400の内部構成を示す構成図である。サービス詳細情報生成部400は、サービスID取得部401と、ユーザ情報取得部402と、ユーザ情報蓄積DB投入部403と、ユーザ情報蓄積DB参照部404と、ユーザコンテキスト確認部405と、ユーザプロファイル確認部406と、完了タスク確認部407と、目的タスク確認部408と、文字制限数確認部409と、サービス利用回数確認部410と、サービス詳細情報DB参照部411と、サービス詳細情報返信部412と、意味解釈部413と、を互いに通信接続させながら、これらを含んで構成されている。
サービスID取得部401は、検索制御部200から、サービス詳細情報と併せて併合(マージ)されて表示されるサービスに関する情報のサービスIDを、受信して取得する。
ユーザ情報取得部402は、ユーザ情報抽出部201から、ユーザのコンテキスト、プロファイル、サービス利用履歴、完了タスク情報、目的タスク情報、通信端末800の文字制限数等、のユーザ情報を、受信して取得する。
ユーザ情報蓄積DB投入部403は、ユーザ情報取得部402によって取得されたユーザ情報を、ユーザ情報蓄積データベース600に対して、投入して格納する。
ユーザ情報蓄積DB参照部404は、ユーザ情報蓄積データベース600に格納されたユーザ情報を表示する部分である。ユーザ情報蓄積DB参照部404によって、ユーザ情報の参照が可能となる。
ユーザコンテキスト確認部405は、ユーザ情報蓄積データベース600に格納されたユーザ情報のコンテキスト(居場所、時間、一緒にいる人に関する情報等)の要求と、サービス詳細情報データベース500に格納されたサービス詳細情報(説明情報)の内容とが、条件的に適合するか否かを判断する。例えば、サービス詳細情報を提示する際に必要な提示条件として、サービスを提供する店舗(例えばデパート)までの距離が設定されている場合、ユーザの現在地情報と当該店舗の位置情報とから両者間の距離が算出され、これにより、条件的に適合するか否かが判断される。
ユーザプロファイル確認部406は、ユーザ情報蓄積データベース600に格納されたユーザプロファイル(職業、年齢、性別、趣味嗜好等)の要求と、サービス詳細情報データベース500に格納されたサービス詳細情報(説明情報)の内容とが、条件的に適合するか否かを判断する。例えば、サービス詳細情報の提示条件として職業(例えば、社会人や学生)が設定されている場合、ユーザのプロファイルからユーザの職業が抽出され、これにより、条件的に適合するか否かが判断される。
完了タスク確認部407は、ユーザ情報蓄積データベース600に格納されたユーザ情報の完了タスク情報(例えば、行動の対象や、行動の理由や、行動の達成手段等)の要求と、サービス詳細情報データベース500における条件(即ち既にユーザによって完了されたタスクに対応するサービスの種別や機能)とが、条件的に適合するか否かを判断する。
例えば、「映画を見る」という親タスクに対して下位のタスク(子タスク)となる「上映タイトルを調べる」、「映画館を調べる」、「待ち時間に食事する」が、この順番で対応付けられて、それぞれの子タスクには、「映画情報」、「映画館、場所」、「レストラン」というタスク情報が対応付けられているとする。ここで、ユーザが「上映タイトルを調べる」のタスクを選択すると、これに対応するサービスの候補がサービス情報としてユーザに対して提示される。ユーザがサービス情報を選択すると、「上映タイトルを調べる」のタスクに付与されていたタスク情報「映画情報」に対するユーザ要求は達成された(完了済み)と判断され、この「映画情報」が完了タスク情報として扱われる。
同様に、ユーザが次のタスク「映画館を調べる」を選択すると、これに対応するサービスのサービス詳細情報がユーザに対して提示される。このとき、完了タスク情報となっている「映画情報」はユーザにとって既知であって不要なサービス情報であるため、ユーザへ提示されるサービス詳細情報において「映画情報」に関連する項目は存在していない。なお、完了タスクが有効な有効期限は、親タスク(上記の例では、「映画を見る」)が達成されるまでとなっている。
目的タスク確認部408は、ユーザ情報蓄積データベース600に格納されたユーザ情報の目的タスク情報(未完了タスク情報)の要求と、サービス詳細情報データベース500における条件(即ちユーザによってこれから実施されるタスクに対応するサービスの種別や機能)とが、条件的に適合するか否かを判断する。
例えば、上記したように、「映画を見る」という親タスクに対して下位のタスク(子タスク)となる「上映タイトルを調べる」、「映画館を調べる」、「待ち時間に食事する」が、この順番で対応付けられて、それぞれの子タスクには、「映画情報」、「映画館、場所」、「レストラン」というタスク情報が対応付けられているとする。ここで、ユーザが「上映タイトルを調べる」のタスクを選択し終えて、「映画館を調べる」のタスクを選択したとする。これにより、「映画館を調べる」に付与されているタスク情報「映画館、場所」がユーザの直近の目的タスク情報となる。そして、「映画館を調べる」に対応するサービスのサービス詳細情報がユーザに対して提示される場合、提示されるサービス詳細情報は、ユーザの要求に基づき、「映画館を調べる」に関連したサービス詳細情報が優先的に選択される。
文字制限数確認部409は、サービス詳細情報を通信端末800において表示させる際の表示条件(例えば、表示可能な文字の制限数)と、サービス詳細情報データベース500における条件とが、条件的に適合するか否かを判断する。例えば、文字制約数が少なくて文字制限の厳しい通信端末800に対するサービス詳細情報を提示する条件として、文字制限数が所定文字数(例えば20文字)以内であることが設定されているとする。このとき、文字制限数確認部409は、この文字制限数と、通信端末800で規定された規定文字数とを比較し、規定文字数が20文字以内であれば、当該サービス詳細情報を選択して表示させる。
サービス利用回数確認部410は、ユーザ情報蓄積データベース600に格納されたユーザ情報のサービス利用回数についての要求と、サービス詳細情報データベース500における条件とが、条件的に適合するか否かを判断する。例えば、あるサービスに関する未経験者向けのサービス詳細情報を提示する条件として、当該サービスの利用回数(例えば利用回数が0回)が設定されている場合、サービス利用回数確認部410は、ユーザ情報から当該サービスの利用回数を抽出して、サービス詳細情報データベース500における条件と比較し、適合するか否かを判断する。条件的に適合する場合、当該サービス詳細情報が通信端末800において表示される。
サービス詳細情報DB参照部411は、サービス詳細情報データベース500にアクセスし、格納されている情報を参照する部分である。
サービス詳細情報返信部412は、サービス詳細情報生成システム300において生成されたサービス詳細情報を、検索制御部200に対して送信して応答する部分である。
意味解釈部413は、サービス詳細情報生成システム300において生成されたサービス詳細情報等の意味を解釈する部分である。
図1に戻り引き続き説明する。検索制御部200は、ユーザ情報抽出部201によって検索されたサービス情報に関する情報と、サービス詳細情報生成部400によって抽出されて生成されたサービス詳細情報とを併せて検索結果として、通信端末800に送信する部分である。検索制御部200は、検索結果としてユーザに提示するサービスのサービスIDを、サービス知識データベース102から取得する。そして、検索制御部200は、当該サービスについてのサービス詳細情報を発行するよう、サービス詳細情報生成システム300に対して依頼する。そして、検索制御部200は、サービス詳細情報生成システム300から発行されたサービス詳細情報を受信して、サービス名、サービスURI、及びサービス参照情報等をマージ(併合)して、通信端末800において表示させる検索結果画面(即ち、検索の結果候補となったサービス情報の選択画面)を生成する。
ここで、この検索結果画面の一例を図12に示す。図12は、通信端末800において表示される検索結果画面の一例を示す画面レイアウト図である。この検索結果画面では、「映画館を調べる」に対応するサービス情報(例えば「AAAシアター」)が表示されている。また、このサービス情報と併せて、当該サービスの概要を説明するサービス詳細情報(例えば「本日は会員割引デーです!」)と、当該サービスを利用するための参照先(即ちサービスURI。例えば「URL:http://www.AAA....」)とが表示されている。
次に、図1に戻り、通信端末800について説明する。通信端末800は、サービス検索システム100及びサービスプロバイダ700と通信可能な携帯電話端末やパーソナルコンピュータといった情報通信機器等である。通信端末800のディスプレイは、ユーザの居場所や行動状態に関わらずにタスクが検索可能なタスク検索画面と、サービス情報が選択可能なサービス選択画面とをユーザに提示する。通信端末800は、コンテキスト抽出部801を備えている。
また、通信端末800は、物理的には、図10に示すように、CPU11といった演算装置、RAM12及びROM13といった記憶装置、入力デバイスであるテンキー等の操作部14、通信端末800における処理状態及び結果等を表示するディスプレイ15等の表示装置、無線通信部18といった通信機器、記憶装置19、及び各種センサを含むセンサ群20等を含む通信端末として構成されている。センサ群20には、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)対応センサ、RF−ID(無線チップ)、バーコードリーダ、非接触型ICリーダ、赤外線センサ等のセンサが含まれている。図1において説明したコンテキスト抽出部の機能は、図10に示すCPU11、RAM12、ROM13、操作部14、ディスプレイ15、記憶装置19、及びセンサ群20のいずれかで実現される。
図1に戻り引き続き説明する。コンテキスト抽出部801は、ユーザの居場所、ユーザのプロファイル(職業、年齢、性別、趣味嗜好等)、サービス利用履歴、サービス情報のブックマーク情報(別途登録された特定のサービス情報)等を収集し、サービス検索システム100へ送信する部分である。
引き続いて、サービス詳細情報データベース500によるサービス詳細情報の蓄積形式について説明する。図4は、サービス詳細情報データベース500に蓄積されているサービス詳細情報の蓄積形式を示す説明図である。
図4に示すように、同じサービスID(例えば6001)において、異なる項番のそれぞれに対して、サービス詳細情報が対応して用意されている。またサービス詳細情報のそれぞれには、当該サービス詳細情報がユーザへ提示される際の条件情報が対応して格納されている。
このサービス詳細情報がユーザへ提示される際の条件情報のうち、「時間」については、営業時間や季節等、時間や時間帯に関連する条件が格納される。また、「場所」については、ユーザの居場所や店舗の住所等、場所に関連する条件が格納される。また、「人」については、ユーザの職業(学生、社会人等)やユーザと一緒にいる人の情報や関係(親子、夫婦等)が格納される。また、「対象」については、サービスの種別(映画、テーマパーク等)や対象(商品やサービスの種別等)が格納される。また、「理由」については、ユーザの行動に影響する要因(降雨、電車事故、疲労等)が格納される。また、「手段」については、サービスが実現する機能(電子決済、連絡、休憩等)が格納される。また、「利用回数」については、当該サービスがユーザによってどの程度利用されたかについての情報が格納される。また、「文字数」については、ユーザが利用する通信端末800において何文字までディスプレイに表示可能かが格納される。
ここで、サービス詳細情報データベース500における上記の条件の判定方法についての一例を、図4を用いて説明する。なお、必要に応じてサービス詳細情報データベース500に格納された条件項目の削除や追加は可能である。また、空白の箇所は、条件が設定されていないことを示している。ここでは、サービス詳細情報を提供するのは、横浜市内のデパートであると想定して説明する。
項番1及び2では、「始めてこのデパートを利用する」ユーザが想定されており、このようなユーザに有効となるデパートの概要説明が、サービス詳細情報として提供される。更に、ユーザが検索を行った場所に応じて、デパートの場所を説明する情報を変更させる。即ち、サービス詳細情報の変更指示を通信端末800からタスクモデルデータベース101が受信すると、この変更指示に基づいて当該サービス詳細情報が変更される。例えば、大阪に出張中のユーザに対しては項番1のサービス詳細情報が提示され、横浜駅構内に位置するユーザに対しては項番2のサービス詳細情報が提示される。なお、このユーザの現在地に関する位置情報は、通信端末800が有するGPS機能等によって取得される。
項番3では、「デパートの利用回数(デパートが提供するWebサイトを閲覧した回数)が少なくとも1回以上ある」ユーザが想定されており、このようなユーザに有効となるバーゲンの案内が、サービス詳細情報として提供される。なお、サービス利用回数及び文字数以外は条件を設定していないため、多くのユーザにこのサービス詳細情報が提供されることとなる。
項番4では、「デパートの閉店時間帯にアクセスしてきた」ユーザが想定されており、このようなユーザに有効となる営業時間の案内情報が、サービス詳細情報として提供される。この項番4のサービス詳細情報は、このユーザに対して、「本日は閉店しました。営業時間は10:00〜20:00となります。」というメッセージを示す。
項番5及び6では、「クリスマスシーズンに、プレゼントを選ぶ目的でアクセスしてきた」ユーザが想定されている。ここで、項番5では「親」向けの情報、項番6では「子供」向けの情報が、サービス詳細情報として提供される。ここで、ユーザが親であるか子であるかを判断するために、ユーザのプロファイルがタスクモデルデータベース101によって解析されて判断される。また、「プレゼント」が対象であると判断するため、タスク検索時に「クリスマス・プレゼントを選ぶ」等のタスクが選択されたときに、このタスクのタスク情報が抽出され、利用される。さらに、ユーザが既にプレゼントを購入している場合は、「クリスマス・プレゼント」が完了タスク情報として設定される。このとき、項番5及び6は、ユーザにとって既に完了済みのタスク情報であり、このユーザに対して提示する価値は無いと判断される。
項番7では、「降雨時にデパート周辺にいる」ユーザが想定されている。この項番7のサービス詳細情報は、このユーザに対して、傘売り場とレストラン&カフェの場所を提示している。なお、「雨」というコンテキストは、ユーザの現在地情報とユーザ周辺の天気情報とをマッピング(対応付け)して抽出されるか、ユーザによるタスク検索時に「雨が降ってきたので傘を買う」等が選ばれた場合に抽出される。
項番8では、「電子決済によって商品を購入する」ユーザが想定されている。この項番8のサービス詳細情報は、このユーザに対して、「生鮮食品も衣類も電子決済可」というメッセージを示す。
項番9、10、及び11のそれぞれは、項番1、2、及び3に対応しており、項番1、2、及び3よりも文字数に関する制限がより厳しい通信端末800を利用しているユーザ向けのサービス詳細情報となっている。すなわち、項番9、10、及び11のそれぞれのサービス詳細情報は、より短い文章から成り立っている。
なお、上記したこれらのサービス詳細情報を組み合わせて、ユーザに対して提示することも可能である。例えば、このデパートの利用経験があるユーザが、文字制限数が30文字以内という通信端末800において、「電子決済によって商品を購入する」というタスクを選択した場合、条件を満たす項番8及び11を組み合わせて「生鮮食品も衣類も電子決済可。ただいま冬物半額セール中!」というサービス詳細情報が、この通信端末800において表示される。
以上のように構成されたサービス検索システム100のタスクモデルデータベース101におけるタスク検索の処理手順について説明する。図6は、サービス検索システム100における、タスクからサービスを検索するときの動作を示すフローチャートである。まず、サービス検索システム100において、タスクモデルデータベース101によりユーザからのタスクを含んだ検索依頼が受け付けられる(S101)。検索の初期状態であれば、当該タスクID(現状ユーザが選択しているタスク)を“0”とする(S102)。
つぎに、タスクモデルデータベース101において、当該タスクIDを親タスクとするタスクが抽出され、抽出されたタスクの一覧が確保される(S103)。そして、確保されたタスクの一覧に関連するサービス情報の抽出依頼がサービス知識データベース102に出力される(S104)。そして、サービス知識データベース102でタスクの一覧に関連するサービス情報が抽出されたか否かが、タスクモデルデータベース101において判断される(S105)。
サービス知識データベース102でサービス情報が抽出されなかったと、タスクモデルデータベース101において判断された場合は、タスクの一覧のみユーザへ提示する処理が行われ(S106)、後述のステップS108へ進む。また、サービス情報が抽出されたと判断された場合は、検索制御部200が、サービス情報に関する情報と、サービス詳細情報(説明情報)とを併せて構成されたサービス選択画面を生成し、ユーザの通信端末800に対して送信し(S107)、後述のステップS110へ進む。
ステップS108においては、通信端末800において提示されたタスクがユーザにより選択されたか否かが、タスクモデルデータベース101において判断される(S108)。タスクがユーザにより選択された場合には、選択されたタスクのIDがタスクモデルデータベース101に当該タスクIDとして設定され(S109)、タスクモデルデータベース101において、当該タスクIDに基づいたタスクの一覧が抽出されるようになり、上記したステップS102に戻る。ステップS109においては、タスクモデルデータベース101が、タスクに付与されたタスク情報も抽出する。タスク情報は「乗り換え案内」、「テーマパーク」、「ニュース」、「子供向け」、「社会人向け」、「通信販売」、「アクセス方法」等、サービスの種別や機能を示すメタデータである。一方、タスクがユーザにより選択されていない場合、再度、ステップS108における判断が行われる。
ステップS110においては、通信端末800において提示されたサービス情報がユーザにより選択されたか否かが、タスクモデルデータベース101において判断される(S110)。サービス情報がユーザにより選択された場合には、検索制御部200が、ユーザによって選択されて参照されたサービスに関する情報を、サービス利用履歴情報として抽出する(S111)。一方、サービス情報がユーザにより選択されていなかった場合、再度、ステップS110における判断が行われる。
ここで、タスクモデルデータベース101のタスクIDからサービス知識データベース102に記憶されるサービスURIを導く連携例を説明する。図7は、サービスURIを導く連携例を示す説明図である。図7に示すように、ユーザは、通信端末800を用いて、タスクモデルデータベース101から抽出されたタスクを選択することができる。ユーザが通信端末800に表示されているタスクの一覧から「上映タイトルを調べる」のタスクを選択した場合、タスクモデルデータベース101は、タスクID1001をサービス知識データベース102に出力する。サービス知識データベース102は、タスクID1001を受けると、このタスクID1001に対応するサービスID(5001)およびサービスURI(http://movie.co.jp)を抽出する。
続いて、本実施形態にかかるサービス検索システム100を含んだ検索システムの動作について説明する。図8は、サービス検索システム100と他の装置との連携動作を示すシーケンス図である。まず、ユーザは、通信端末800を操作してサービス検索システム100へアクセスする(S201)。つぎに、サービス検索システム100内のタスクモデルデータベース101において、タスク選択画面が通信端末800に出力され、通信端末800の画面上にタスク選択画面が表示される(S202、提示ステップ)。そして、ユーザ操作により、通信端末800上に表示されるタスク(選択行動情報)が選択される(S203、情報受信ステップ)。なお、ユーザによる選択処理により、タスクの絞込みが行われ、タスク選択画面とタスクの選択処理とが数回行われる場合がある。
ここで、通信端末800がタスクモデルデータベース101へアクセスするのと並行して、コンテキスト抽出部801が、ユーザの居場所やプロファイル、サービス利用履歴やブックマーク情報、通信端末800が許容する文字制限数等のユーザ情報を収集して、ユーザ情報抽出部201に送信しておく(S301)。
次に、タスクモデルデータベース101において、ユーザが選択したタスク(選択行動情報)に対応するサービス情報の抽出要求が、サービス知識データベース102に出力される(S204、検索ステップ)。この処理は、ユーザの目的に対応するサービス情報がサービス知識データベース102から抽出されるための要求処理である。
ここで、サービス抽出要求がサービス知識データベース102に出力されるのと並行して、ユーザが選択したタスクのタスク情報の抽出も実施され、抽出されたタスク情報が完了したのか(完了タスク情報)、あるいはこれからユーザが実施しようとしているのか(目的タスク情報)がタスクモデルデータベース101によって判断された上で、ユーザ情報抽出部201に送信される(S302)。
次に、サービス知識データベース102が、タスクにバインドされたサービス情報(サービスID)のリストを検索制御部200に送信し、サービス選択画面の生成を依頼する(S205、検索ステップ)。そして、検索制御部200が、サービスIDをサービス詳細情報生成システム300に送信し、該当するサービス詳細情報の生成を依頼する(S206、生成ステップ)。
次に、ユーザ情報抽出部201が、コンテキスト抽出部801やタスクモデルデータベース101によって順次送信されたユーザ情報及び条件情報(ユーザの位置情報や文字制限数や行動情報等)を、サービス詳細情報生成システム300に送信する(S303)。ここで、サービス詳細情報生成システム300において、サービス知識データベース102から要求があったサービス情報(サービスID)に関してユーザの条件が満たされているサービス詳細情報が、抽出されて生成される(S400、生成ステップ)。
次に、サービス詳細情報生成システム300が、生成されたサービス詳細情報を検索制御部200に送信する(S501、送信ステップ)。そして、検索制御部200は、サービス詳細情報生成システム300から送信されたサービス詳細情報と、サービス名及びサービスURIとを検索結果としてまとめて、併合する。そして、検索制御部200は、この検索結果をサービス選択画面としてユーザの通信端末800へ送信(返信)する(S502、送信ステップ)。
次に、通信端末800は、検索制御部200から送信されたサービス選択画面(検索結果)をディスプレイに表示する。これによって、このサービス選択画面がユーザに対して提示される。ここで、通信端末800のディスプレイに表示されたサービス選択画面から、ユーザによって任意のサービス情報が選ばれる。これにより、当該サービス情報を参照するための情報(サービスURI)を利用して、通信端末800から、当該サービスを提供するサービスプロバイダ700に対してアクセスが行われ、通信端末800とサービスプロバイダ700との間で通信接続される(S503)。この結果、当該サービス情報が、ユーザの通信端末800へサービスプロバイダ700によって送信される。これによって、通信端末800のユーザは、サービス情報の利用が可能となる(S504)。
引き続き、サービス詳細情報生成部400の内部におけるタスク検索の処理手順について説明する。図9は、サービス詳細情報生成部400の内部における、タスクからサービス情報を検索するときの動作を示すフローチャートである。まず、サービスID取得部401において、サービス知識データベース102のサービス詳細情報の生成が依頼され、更に、該当するサービス情報のサービスIDが取得される(S601)。
次に、ユーザ情報取得部402は、ユーザ情報蓄積データベース600から、ユーザ情報(ユーザコンテキスト、ユーザプロファイル、文字制限数、完了タスク情報、目的タスク情報、サービス利用回数)を取得する(S602)。そして、サービス詳細情報DB参照部411が、サービス詳細情報データベース500から当該サービスのサービス詳細情報を取得する(S603)。
次に、サービス詳細情報生成部400において、ユーザ情報が解析され、サービス詳細情報が要求する条件情報(時間、場所、人、対象、理由、手段、利用回数、文字制限数)とユーザ情報とが比較され、最も条件が合致するサービス詳細情報が抽出されて選択される(S604)。なお、この抽出処理は、ユーザコンテキスト確認部405、ユーザプロファイル確認部406、目的タスク確認部408、文字制限数確認部409、及びサービス利用回数確認部410においても実施される。
また、このとき、完了タスク確認部407において、完了タスク情報と上記の条件とが一致するか否かの判断が行われる(S605)。完了タスク情報と上記の条件とが一致する場合、サービス詳細情報は、ユーザによって既に実行完了された既知の情報であると判断され、当該サービス詳細情報を選択対象の対象外として(S606)、ステップS604に戻って、別のサービス詳細情報を選択抽出しなおす。
一方、完了タスク情報と上記の条件とが一致しない場合、文字制限数確認部409が、選択されたサービス詳細情報の文字数と、文字制限数とを比較し、文字数制限の範囲内にあるか否かを判断する(S607)。選択されたサービス詳細情報の文字数が、文字数制限の範囲内にある場合、このサービス詳細情報とユーザ情報が要求する条件とが最も合致し、更に完了タスク情報と条件とが合致しないサービス詳細情報が抽出される(S608)。そして、生成されたサービス詳細情報を含むサービス選択画面が、検索制御部200に送信される(S609)。一方、選択されたサービス詳細情報の文字数が、文字数制限の範囲内にない場合、ステップS609に進む。
引き続き、本実施形態の作用効果について説明する。まず、タスクの候補(行動情報)の中から通信端末800によって選択されたタスク(選択行動情報)が、タスクモデルデータベース101によって受信される。そして、タスクモデルデータベース101により受信されたタスクに基づいて、サービス情報がユーザ情報抽出部201によって検索される。次に、ユーザ情報抽出部201によって検索されたサービス情報に対応するサービス詳細情報が、ユーザ情報蓄積データベース600に記憶されたユーザ情報と、サービス詳細情報データベース500に記憶された条件情報とを照合することによって、サービス詳細情報データベース500から、サービス詳細情報生成部400によって抽出されて生成される。そして、ユーザ情報抽出部201によって検索されたサービス情報に関する情報と、サービス詳細情報生成部400によって生成されたサービス詳細情報とが、併せて通信端末800に検索制御部200によって送信される。
これにより、ユーザ情報蓄積データベース600に記憶されたユーザ情報(例えば、ユーザの居場所、サービスの利用経験の有無、ユーザの職業、趣味嗜好等のプロファイルや、ユーザの行動の目的、達成度合い等)に基づいて生成されたサービス詳細情報が、通信端末800に送信されるため、個々のユーザのそれぞれにとって適切な説明情報を提供することができる。
また、タスクモデルデータベース101によって判断された完了タスク情報又は未完了タスク情報に基づいて、サービス情報がユーザ情報抽出部201によって検索される。この結果、どのタスクは完了済みであり、どのタスクは未完了であるかという判断に基づいてサービス情報が検索されるため、個々のユーザのそれぞれにとってより適切な説明情報を提供することができる。
また、ユーザ情報抽出部201によって検索されたサービス情報に関する情報と、タスクモデルデータベース101によって変更されたサービス詳細情報とが、検索制御部200によって通信端末800に送信される。これにより、タスクモデルデータベース101を用いることによって、サービス詳細情報を動的に変更させることができる。この結果、個々のユーザのそれぞれにとってより適切な説明情報を提供することができる。
また、ユーザ情報抽出部201によって検索されたサービス詳細情報が、ユーザ情報蓄積データベース600に記憶されたユーザ情報と、タスクモデルデータベース101によって受信された表示条件とに基づいて、サービス詳細情報生成部400によって生成される。この結果、携帯電話機やPDA等の移動端末等のような、表示画面のサイズが制限されている(表示可能な文字数に制限がある)通信機器を利用している、個々のユーザのそれぞれにとって最適で、より適切な説明情報を提供することができる。
また、タスクモデルデータベース101に、ユーザの一連の行動を行動情報として効率的に記憶させて、当該行動を区別させることができる。これにより、ユーザの行動を解析することができる。更に、タスクモデルデータベース101に、自動的に収集されたユーザのコンテキスト(居場所、時間、センサ群20から取得された情報)を記憶させて、このコンテキスト情報を用いて検索を行うことにより、ユーザの操作を要することなく、ユーザにとって最適な検索結果となるサービス詳細情報を提供することができる。
また、サービス詳細情報において、「時間」、「場所」、「人」、「対象」、「理由」、「手段」、「利用回数」、「文字数」等の条件項目を互いに区別して設定することにより、条件の入力及び整理に要するコストや、サービス検索システム100において比較される際の処理コストを軽減することができる。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。なお、上記の実施形態及び下記の変形例は、本発明の範囲を制限するものではなく、当業者がこれらの実施形態及び変形例を本発明の特許請求の範囲の主題に反することなく発展させることができるものである。例えば、ユーザ情報抽出部201と検索制御部200とを統合した抽出兼検索機能統合部を、ユーザ情報抽出部201と検索制御部200との代わりに備えてもよい。
また、サービス検索システム100(即ち図11に示すサーバ装置)が含むタスクモデルデータベース101、サービス知識データベース102、及びサービス詳細情報データベース500のうち一部又は全てのデータベースは、通信端末800の性能(即ち情報を格納するスペック)が高い場合、通信端末800に含まれていてもよい。同様に、サービス検索システム100が含むこれらデータベースに記憶されて格納されている情報のうち一部又は全ての情報は、通信端末800の性能が高い場合、通信端末800に含まれていてもよい。
サービス検索システムを含んだ通信システムのシステム構成図である。 タスクモデルデータベースに記憶されているタスクモデルの具体例を示す説明図である。 サービス知識データベースに記憶されている情報の記述例を示す説明図である。 サービス詳細情報データベースに蓄積されているサービス詳細情報の蓄積形式を示す説明図である。 サービス詳細情報生成部の内部構成を示す構成図である。 サービス検索システムにおける、タスクからサービス情報を検索するときの動作を示すフローチャートである。 サービスURIを導く連携例を示す説明図である。 サービス検索システムと他の装置との連携動作を示すシーケンス図である。 サービス詳細情報生成部の内部における、タスクからサービス情報を検索するときの動作を示すフローチャートである。 通信端末のハードウェア構成図である。 通信端末のハードウェア構成図である。 サービス検索システムを含んだ通信システムのシステム構成図である。 ユーザ情報蓄積データベースに蓄積されているユーザ情報の蓄積形式を示す説明図である。
符号の説明
11…CPU、12…RAM、13…ROM、14…操作部、15…ディスプレイ、16…ネットワーク制御部、17…ハードディスク、18…無線通信部、19…記憶装置、20…センサ群、100…サービス検索システム、101…タスクモデルデータベース、102…サービス知識データベース、200…検索制御部、201…ユーザ情報抽出部、300…サービス詳細情報生成システム、400…サービス詳細情報生成部、401…サービスID取得部、402…ユーザ情報取得部、403…ユーザ情報蓄積DB投入部、404…ユーザ情報蓄積DB参照部、405…ユーザコンテキスト確認部、406…ユーザプロファイル確認部、407…完了タスク確認部、408…目的タスク確認部、409…文字制限数確認部、410…サービス利用回数確認部、411…サービス詳細情報DB参照部、412…サービス詳細情報返信部、413…意味解釈部、500…サービス詳細情報データベース、600…ユーザ情報蓄積データベース、700…サービスプロバイダ、800…通信端末、801…コンテキスト抽出部、900…システム管理者。

Claims (4)

  1. ユーザに対して提供されるサービス情報をネットワークから検索するサービス検索システムであって、
    ユーザ端末に対して前記ユーザの行動を示す行動情報を階層化して送信する提示手段と、
    前記行動情報の中から前記ユーザ端末によって選択された選択行動情報を受信する情報受信手段と、
    前記情報受信手段により受信された選択行動情報に基づいて前記サービス情報を検索する検索手段と、
    前記ユーザに関するユーザ情報を予め記憶するユーザ情報記憶手段と、
    前記サービス情報に関する説明情報と、前記説明情報を提示する条件情報とを、前記行動情報に対応付けて記憶する説明情報記憶手段と、
    前記検索手段によって検索されたサービス情報に対応する説明情報を、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報と、前記説明情報記憶手段に記憶された条件情報とを照合することによって、前記説明情報記憶手段から抽出する生成手段と、
    前記検索手段によって検索されたサービス情報に関する情報と、前記生成手段によって抽出された説明情報とを併せて前記ユーザ端末に送信する送信手段と、
    を備えるという特徴を有するサービス検索システム。
  2. 前記情報受信手段により受信された選択行動情報が、前記ユーザの完了済みの行動を示す完了タスク情報であるか、前記ユーザの未完了の行動を示す未完了タスク情報であるかを、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報に基づいて判断する判断手段を更に備え、
    前記検索手段は、前記判断手段によって判断された完了タスク情報又は未完了タスク情報に基づいて、前記サービス情報を検索する、
    請求項1に記載のサービス検索システム。
  3. 前記生成手段によって生成された説明情報の変更指示を前記ユーザ端末から受信するとともに、当該変更指示に基づいて当該説明情報を変更する変更手段を更に備え、
    前記送信手段は、前記検索手段によって検索されたサービス情報に関する情報と、前記変更手段によって変更された説明情報とを併せて前記ユーザ端末に送信する、
    請求項1又は2に記載のサービス検索システム。
  4. ユーザに対して提供されるサービス情報をネットワークから検索するサービス検索方法であって、
    ユーザ端末に対して前記ユーザの行動を示す行動情報を階層化して送信する提示ステップと、
    前記行動情報の中から前記ユーザ端末によって選択された選択行動情報を受信する情報受信ステップと、
    前記情報受信ステップにより受信された選択行動情報に基づいて前記サービス情報を検索する検索ステップと、
    前記検索ステップによって検索されたサービス情報に対応する説明情報を、前記ユーザに関するユーザ情報を予め記憶するユーザ情報記憶手段に記憶されたユーザ情報と、前記サービス情報に関する説明情報、及び前記説明情報を提示する条件情報を、前記行動情報に対応付けて記憶する説明情報記憶手段に記憶された条件情報とを照合することによって、前記説明情報記憶手段から抽出する生成ステップと、
    前記検索ステップによって検索されたサービス情報に関する情報と、前記生成ステップによって抽出された説明情報とを併せて前記ユーザ端末に送信する送信ステップと、
    を含むという特徴を有するサービス検索方法。
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