JP2009087153A - 情報配信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効性が低い状況にある情報が配信されることを防止すること。
【解決手段】コンテンツがユーザによって携帯電話機1からアクセスされた場合には、アクセスされたコンテンツが属するコンテンツカテゴリに対応するタスクの優先度を上げるようにした。そのため、例えば、配信された情報に応じてユーザがコンテンツにアクセスした場合に、アクセスしたコンテンツに対応するタスクの優先度を上げ、その優先度に基づいて次回のコンテンツカテゴリの優先度を算出することで、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げる方法と異なり、有効性が低い状況にあるコンテンツの情報が配信されることを防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンテンツに関する情報を端末装置に配信する情報配信システムの情報配信装置に関する。
従来、この種の技術としては、例えば、配信候補として複数のコンテンツの情報が選出された場合に、選出されたコンテンツのうち優先度の高いコンテンツの情報を優先的に配信するサーバ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このようなサーバ装置にあっては、一般に、配信された情報に応じてユーザがコンテンツにアクセスすると、アクセスしたコンテンツの優先度を上げることで、そのコンテンツの情報が次回も配信され易くなるようにしている。
特開2006−53616号公報
しかしながら、上記従来の技術にあっては、過去に有効性が高い状況にあり、頻繁にアクセスされたコンテンツは、優先度が高くなることで、その後、有効性が低い状況となっても、情報が配信され続ける可能性がある。
本発明は、上記従来の技術に鑑みてなされたものであって、有効性が低い状況にあるコンテンツに関する情報が配信されることを防止可能な情報配信装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る情報配信装置にあっては、コンテンツにアクセス可能な端末装置と、前記端末装置にコンテンツに関する情報を配信する情報配信装置と、を備える情報配信システムの情報配信装置であって、前記端末装置のユーザが取り得る予定に対応づけて当該予定に関連するタスクを記憶するタスク記憶手段と、前記タスクに対応づけて当該タスクに関連するコンテンツのカテゴリを記憶するカテゴリ記憶手段と、前記タスク記憶手段を参照して、前記ユーザの実際の予定に対応するタスクを決定するタスク決定手段と、前記カテゴリ記憶手段を参照して、前記タスク決定手段で決定されたタスクに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記タスク決定手段で決定されたタスクの優先度を設定するタスク優先度設定手段と、前記優先度設定手段で設定されたタスクの優先度に基づいて前記カテゴリ決定手段で決定されたカテゴリの優先度を設定するカテゴリ優先度設定手段と、前記カテゴリ優先度設定手段で設定された前記コンテンツのカテゴリの優先度に基づいて当該コンテンツに関する情報の配信を行うコンテンツ情報配信手段と、を備え、前記タスク優先度設定手段は、前記端末装置からコンテンツがアクセスされると、アクセスされたコンテンツが属するカテゴリに対応するタスクの優先度を上げることを特徴とする。
また、請求項2に係る情報配信装置にあっては、前記タスク決定手段で決定されたタスクの選択を促す情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を備え、前記タスク優先度設定手段は、前記タスク決定手段で決定されたタスクが前記端末装置で選択されると、選択されたタスクと親子関係にあるタスクの優先度を上げることを特徴とする。
さらに、請求項3に係る情報配信装置にあっては、コンテンツにアクセス可能な端末装置と、前記端末装置にコンテンツに関する情報を配信する情報配信装置と、を備える情報配信システムの情報配信装置であって、ユーザが取り得る予定に対応づけて当該予定に関連するタスクを階層化して記憶するタスク記憶手段と、前記タスクに対応づけて当該タスクに関連するコンテンツのカテゴリを記憶するカテゴリ記憶手段と、前記タスク記憶手段を参照して、前記ユーザの実際の予定に対応するタスクを決定するタスク決定手段と、前記カテゴリ記憶手段を参照して、前記タスク決定手段で決定されたタスクに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記タスク決定手段で決定されたタスクの優先度を設定するタスク優先度設定手段と、前記優先度設定手段で設定されたタスクの優先度に基づいて前記カテゴリ決定手段で決定されたカテゴリの優先度を設定するカテゴリ優先度設定手段と、前記カテゴリ優先度設定手段で設定された前記コンテンツのカテゴリの優先度に基づいて当該コンテンツに関する情報の配信を行うコンテンツ情報配信手段と、前記タスク決定手段で決定されたタスクの選択を促す情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を備え、前記タスク優先度設定手段は、前記タスク決定手段で決定されたタスクが前記端末装置で選択されると、選択されたタスクと親子関係にあるタスクの優先度を上げることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、例えば、配信された情報に応じてユーザがコンテンツにアクセスした場合に、アクセスしたコンテンツに対応するタスクの優先度を上げ、その優先度に基づいて次回のコンテンツのカテゴリの優先度を算出することで、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げる方法と異なり、有効性が低い状況にあるコンテンツに関する情報が配信されることを防止できる。
また、請求項2および3に係る発明によれば、例えば、ユーザがタスクを選択した場合に、選択したタスクと親子関係にあるタスク、つまり、実行される可能性の高いタスクの優先度を上げ、その優先度に基づいて次回のコンテンツのカテゴリの優先度を算出することで、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げる方法と異なり、有効性が低い状況にあるコンテンツに関する情報が配信されることを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<概要>
本実施形態にあっては、図1に示すように、情報配信装置を、商品やサービスの情報を提供するサイト等、各種情報提供サイト(コンテンツ)に関する情報をユーザの携帯電話機1に配信する情報配信システム2の配信サーバ3に適用した例を説明する。
すなわち、配信サーバ3は、携帯電話キャリアの通信網4に接続され、ユーザそれぞれが携帯する複数の携帯電話機1と通信網4を介して通信可能に構成される。
そして、配信サーバ3は、予め収集しておいたユーザの予定に基づき、ユーザにコンテンツ配信を行うタイミングで、まず、前記ユーザの予定の前後に行われる階層化された行動群(タスクモデル)を選出し、それらタスクモデルを構成するタスクの実行に適したコンテンツのカテゴリ(コンテンツカテゴリ)を複数選出する。次に、タスクの優先度と当該タスクに対するコンテンツカテゴリの優先度とに基づいて前記選出したコンテンツカテゴリそれぞれの優先度を算出し、優先度が高いコンテンツカテゴリに含まれるコンテンツの内容についての概要およびURL(Universal Resource Locater)を前記ユーザの携帯電話機1に配信する。
また、同時に、配信サーバ3は、選出したタスクモデルを構成するタスクのリスト(候補リスト)を前記ユーザの携帯電話機1に送信する。
さらに、配信サーバ3は、予めタスクおよびタスクに対するコンテンツカテゴリにユーザ条件を設定しておき、タスクのユーザ条件またはタスクに対するコンテンツカテゴリのユーザ条件のうちにユーザが適合しているものがある場合には、適合しているユーザ条件が設定されたタスクまたはタスクに対するコンテンツカテゴリの優先度を上げる。
なお、本実施形態の携帯電話機1は、配信サーバ3から配信されたコンテンツの概要およびURLをディスプレイに表示する機能、コンテンツにアクセスして詳細情報を表示する機能、コンテンツに関する店舗情報サイトにアクセスする機能、コンテンツに関する地図を表示する機能、およびそれら機能が使用された場合に当該機能の情報、つまり、コンテンツの閲覧に関する情報を配信サーバ3に送信する機能を有する。
また、携帯電話機1は、ユーザに予定の入力を促す機能、ユーザが予定を入力すると当該予定の情報を配信サーバ3に送信する機能、配信サーバ3から候補リストを受信すると当該候補リストのタスクの選択をユーザに促す機能、およびユーザが候補リストのタスクを選択すると当該タスクの情報を配信サーバ3に送信する機能も有する。
ユーザにタスクに選択を促す方法としては、例えば、タスクに対応するアイコンを携帯電話機1のディスプレイに表示し、アイコンのクリックを促す方法や、携帯電話機1が有するToDo機能へのタスクの登録を促す方法等が上げられる。
また、ユーザが選択したタスクを判定する方法としては、例えば、タスクに対応するアイコンのいずれがクリックされたかを判定する方法や、携帯電話機1が有するToDo機能に登録されたタスクを判定する方法等が上げられる。
<構成>
まず、本実施形態の配信サーバ3の構成を説明する。
図2は、本実施形態の配信サーバの概略構成を示す構成図である。
配信サーバ3は、個人履歴・嗜好データベース(DB)5、個人プロファイルDB6、個人予定DB7、個人現在地DB8、情報格納部9および処理実行部10を備える。
個人履歴・嗜好DB55は、ユーザそれぞれについて、コンテンツの閲覧履歴およびその閲覧履歴から推定される嗜好(ユーザの嗜好。例えば、パンが好きか?)のデータを収集・管理する。
個人プロファイルDB6は、ユーザそれぞれについて、予め収集しておいたプロファイル(ユーザの属性。例えば、自宅最寄り駅はどこか?、一人暮らしか?、男性か女性か?、年齢はいくつか?、子供はいるか?)を管理する。
個人予定DB7は、ユーザそれぞれについて、予め収集しておいた実際の予定(ユーザの状況。例えば、予定内容、場所および日時)を管理する。
予定の収集方法としては、例えば、携帯電話機1から送信される予定の情報、つまり、ユーザが携帯電話機1に予定を入力することで配信サーバ3に送信される予定の情報を解析して収集する方法が挙げられる。
個人現在地DB8は、ユーザそれぞれについて、現在地(ユーザの状況)を収集・管理する。
すなわち、個人履歴・嗜好DB5、個人プロファイルDB6、個人予定DB7および個人現在地DB8は、ユーザの嗜好、属性および状況を収集・管理する。
情報格納部9は、複数のタスクモデルテーブル11、タスク優先度管理テーブル12、タスク−コンテンツマッピングテーブル15、選択状況IDテーブル14、コンテンツマッピングテーブル15、コンテンツ優先度管理テーブル16、コンテンツ選択履歴テーブル17、閲覧状況テーブル18およびコンテンツテーブル19を格納する。
タスクモデルテーブル11は、ユーザが取り得る予定に対応づけられ、当該予定の前後に行われる行動群、つまり、当該予定に関連するタスク群の階層化して示すものである。すなわち、タスク群(タスクモデル)の階層構造を示すものである。
具体的には、タスクモデルテーブル11は、図3に示すように、タスクID、タスク名、上位タスクID、想定実行日時、ユーザ条件・セグメント、ユーザ条件・性別、ユーザ条件・子供の有無および優先度デフォルト値を示すテーブルである。
「タスクID」は、タスクそれぞれを一意に識別するためのIDである。
「タスク名」は、タスクIDで識別されるタスクの具体的内容を示す情報である。
「上位タスクID」は、タスクIDで識別されるタスクの上位タスクを特定するタスクIDであり、タスクモデルの階層構造を示す情報である。
例えば、図3にあっては、タスク「ホテルを予約する」は、「上位タスクID」として「T0001」を参照しており、参照先のタスク「旅行をする」を上位タスクとして、当該タスク「旅行をする」を達成するためのサブタスクとなっていることを示している。
「想定実行時期」は、タスクIDで識別されるタスクがいつ実行されればよいかを示す情報である。
例えば、タスク「ホテルを予約する」は、上位タスクであるタスク「旅行する」よりも「−7days」、つまり、7日前までに実行することが望ましいことを示している。
「ユーザ条件・セグメント」「ユーザ条件・性別」「ユーザ条件・子供の有無」は、ユーザ条件の一例である。「セグメント」(ユーザの属性)は、特定のセグメント(例えば、美容セグメント)に属するか否かによってタスクの選択が制限される場合に、その条件が記述される。「ユーザ条件・性別」(ユーザの属性)は、前記タスクが男性または女性に限定される行動である場合に、男女いずれかの条件が記述される。「ユーザ条件年齢」(ユーザの属性)は、年齢の条件によって当該タスクを選択することが制限される場合に、その条件が記述される。「ユーザ条件・子供の有無」(ユーザの属性)は、ユーザに子供がいるか否かによって当該タスクの選択が制限される場合に、その条件が記述される。
なお、本実施形態では、ユーザ条件として、セグメント、性別、年齢、子供の有無といった複数のユーザの属性を用いる例を示したが、これに限られる者ではない。例えば、ユーザの嗜好、ユーザの状況をユーザ条件としてもよい。
「優先度デフォルト値」は、タスクIDで識別されるタスクの優先度の初期値である。
タスク優先度管理テーブル12は、タスクの現在の優先度を示すものである。
具体的には、タスク優先度管理テーブル12は、図4に示すように、優先度の学習が行われたタスクそれぞれについて、タスクID、ユーザ条件・性別、ユーザ条件・子供の有無および優先度を示すテーブルである。
「優先度」は、タスクIDで識別されるタスクの現在の優先度である。
タスク選択履歴テーブル13は、ユーザによって過去に選択されたタスクの情報を、選択履歴として保持するものである。
具体的には、タスク選択履歴テーブル13は、図5に示すように、ユーザID、タスクID、ユーザ条件・性別、ユーザ条件・子供の有無、選択日時、状況(予定)識別IDおよび選択状況IDを示すテーブルである。
「選択日時」は、タスクIDで識別されるタスクが選択された日時を示す情報である。
「状況(予定)識別ID」は、タスクIDで識別されるタスクの選択時に、選択されたタスクのタスクモデルに対応づけられていた予定を識別するためのIDである。
「選択状況ID」は、タスクIDで識別されるタスクが選択された状況を識別するためのIDである。
選択されたタスクの情報の収集方法としては、例えば、携帯電話機1から送信されるタスクの情報、つまり、ユーザが携帯電話機1でタスクを選択することで配信サーバ3に送信されるタスクの情報を解析して収集する方法が挙げられる。
選択状況IDテーブル14は、優先度の変更に用いられる情報を示すものである。
具体的には、選択状況IDテーブル14は、図6に示すように、選択状況ID、選択状況および優先度変換を示すテーブルである。
「選択状況」は、選択状況IDで識別される状況の具体的内容を示す情報である。
「優先度変換」は、選択状況IDで識別される状況でタスクが選択された場合に、選択されたタスクの優先度に乗算される変換係数である。
タスク−コンテンツマッピングテーブル15は、タスクと当該タスクの実行に適したコンテンツのカテゴリとの関係を示すもの、つまり、タスクに対応づけて当該タスクに関連するコンテンツのカテゴリを示すもの。
具体的には、タスク−コンテンツマッピングテーブル15は、図7に示すように、MAPID、タスクID、コンテンツカテゴリ、場所条件、最適配信日時、ユーザ条件・セグメント、ユーザ条件・性別、ユーザ条件・子供の有無および優先度デフォルト値を示すテーブルである。
「コンテンツカテゴリ」は、タスクIDで識別されるタスクの実行に適したコンテンツのカテゴリ(タスクに対応するコンテンツカテゴリ)を示す情報である。
「優先度デフォルト値」は、タスクIDで識別されるタスクの実行にあたって、タスクに対応するコンテンツカテゴリそれぞれのいずれを優先すべきかを示す優先度(タスクに対するコンテンツカテゴリの優先度)の初期値である。
タスク−コンテンツ優先度管理テーブル16は、タスクに対するコンテンツカテゴリの現在の優先度を示すものである。
具体的には、タスク−コンテンツ優先度管理テーブル16は、図8に示すように、ユーザID、コンテンツカテゴリID、タスクID、ユーザ条件・性別、ユーザ条件・子供の有無および優先度を示すテーブルである。
「優先度」は、タスクに対するコンテンツカテゴリの現在の優先度である。
コンテンツ選択履歴テーブル17は、ユーザによって過去に閲覧されたコンテンツの情報を、選択履歴として保持するものである。
具体的には、コンテンツ選択履歴テーブル17は、図9に示すように、ユーザID、コンテンツID、MAPID、状況(予定)識別ID、閲覧日時および閲覧状況IDを示すテーブルである。
「コンテンツID」は、コンテンツを識別するためのIDである。
「閲覧日時」は、コンテンツIDで識別されるコンテンツが閲覧された日時を示す情報である。
「閲覧状況ID」は、コンテンツIDで識別されるコンテンツが閲覧された状況を識別するためのIDである。
閲覧されたコンテンツの情報の収集方法としては、例えば、携帯電話機1から送信されるコンテンツの閲覧に関する情報、つまり、配信されたコンテンツの詳細情報を表示する機能、配信されたコンテンツに関する店舗情報提供サイトにブラウザでアクセスする機能、および配信されたコンテンツに関する地図を表示する機能のいずれかを、ユーザが使うことで配信サーバ3に送信される情報を解析して収集する方法が挙げられる。
閲覧状況テーブル18は、優先度の変更に用いられる情報を示すものである。
具体的には、閲覧状況テーブル18は、図10に示すように、閲覧状況ID、ユーザアクション、評価ポイントおよび優先度変換を示すテーブルである。
「ユーザアクション」は、閲覧状況IDで識別される状況の具体的内容を示す情報である。
「優先度変換」は、閲覧状況IDで識別される状況でコンテンツが閲覧された場合に、閲覧されたコンテンツの優先度に乗算される変換係数である。
コンテンツテーブル19は、配信候補であるコンテンツの内容についての概要およびURLを示すものである。
処理実行部10は、コンテンツ配信を行うタイミングになると、ユーザ毎に後述するコンテンツ配信処理を実行し、各種データベース5〜8および各種テーブル11〜15を参照して、まず、図11に示すように、配信対象であるユーザの予定に付随して実行されるタスクモデルを選出し、そのタスクモデルを構成するタスクの実行に適したコンテンツカテゴリを複数選出する。次に、図12に示すように、タスク優先度管理テーブル12およびタスク−コンテンツ優先度管理テーブル16を参照し、タスクの優先度と当該タスクに対するコンテンツカテゴリの優先度とに基づいて前記選出したコンテンツカテゴリそれぞれの優先度を算出し、優先度が高いコンテンツカテゴリに含まれるコンテンツの概要およびURLを前記ユーザの携帯電話機1に配信する。
また、同時に、処理実行部は、選出したタスクモデルを構成するタスクのリスト(候補リスト)を前記ユーザの携帯電話機1に送信する。
さらに、処理実行部10は、図3および図7に示すように、タスクモデルテーブル11、タスク−コンテンツマッピングテーブル15を参照して、タスクのユーザ条件またはタスクに対するコンテンツカテゴリのユーザ条件のうちにユーザが適合しているものがある場合には、適合しているユーザ条件が設定されたタスクの優先度またはタスクに対するコンテンツカテゴリの優先度を上げる。
すなわち、本実施形態にあっては、ユーザが1つのタスクまたはコンテンツカテゴリに設定されているユーザ条件のうち2つ以上のユーザ条件に適合すると、適合したユーザ条件が設定されているタスクまたはコンテンツカテゴリの優先度が上がり、当該タスクまたはコンテンツカテゴリに属するコンテンツの優先度が上がることで、当該コンテンツを配信され易い状態とすることができ、2つ以上のユーザ条件に適合するタスクまたはコンテンツカテゴリがあっても、コンテンツが重複して配信されることを防止する構成とした。
また、処理実行部10は、携帯電話機1でタスクが選択され、携帯電話機1から送信されるタスクの情報を受信すると、後述するタスク選択によるタスク優先度の学習処理を実行し、図13に示すように、選択されたタスク(例えば、飛行機で移動)および当該タスクと親子関係にあるサブタスク(例えば、飛行機予約)の優先度を上げる。
すなわち、本実施形態にあっては、ユーザが選択したタスクと親子関係にあるタスク、つまり、実行される可能性の高いタスクの優先度を上げ、その優先度に基づいて次回のコンテンツカテゴリの優先度を算出することで、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げる方法と異なり、有効性が低い状況にあるコンテンツの情報(概要、URL)が配信されることを防止する構成とした。
さらに、処理実行部10は、携帯電話機1からコンテンツがアクセスされ、携帯電話機1から送信されるコンテンツの情報を受信すると後述するコンテンツ閲覧によるタスク優先度学習処理を実行し、図14に示すように、アクセスされたコンテンツが属するコンテンツカテゴリに対応するタスク(例えば、飛行機で移動、飛行機予約)の優先度を上げる。
すなわち、本実施形態にあっては、ユーザがアクセスしたコンテンツに対応するタスクの優先度を上げ、その優先度に基づいて次回のコンテンツカテゴリの優先度を算出することで、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げる方法と異なり、有効性が低い状況にあるコンテンツの情報が配信されることを防止する構成とした。
<動作>
・コンテンツ配信処理
次に、処理実行部10で実行されるコンテンツ配信処理を図面に基づいて説明する。
図15は、コンテンツ配信処理のフローチャートを示すフローチャートである。
コンテンツ配信処理は、コンテンツを配信するタイミングでユーザ毎に実行され、図15に示すように、まず、そのステップS101で、コンテンツの配信対象であるユーザ(配信対象ユーザ)のユーザIDを取得し、配信日時として現在の日時を取得する。
次にステップS102に移行して、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7および個人現在地DB8を参照し、配信対象ユーザの履歴、嗜好、プロファイル、予定および現在地を取得する。
次にステップS103に移行して、前記ステップS102で取得した予定(取得予定)に対応するタスクモデルを決定(取得)する。
具体的には、情報格納部9に格納されている複数のタスクモデルテーブル11から、取得予定に対応するタスクモデルテーブル11を選出し、図3に示すように、選出したタスクモデルテーブル11のエントリを参照し、それらエントリの「タスクID」のフィールド値で識別されるタスク群をタスクモデルとする。
次にステップS104に移行して、前記ステップS103で取得したタスクモデル(取得タスクモデル)を構成するタスクそれぞれについて想定実行日時を取得する。
具体的には、図3に示すように、取得予定に対応するタスクモデルテーブル11のエントリを参照し、それらエントリのうち「タスクID」のフィールド値が、前記ステップS103で取得したタスクモデルを構成するタスクのタスクIDと一致するものを選出し、選出したエントリの「想定実行日時」のフィールド値を前記タスクそれぞれの想定実行日時とする。
なお、「取得予定に対応するタスクモデルテーブル11」を、以下、単にタスクモデルテーブル11と呼ぶ。
次にステップS105に移行して、取得タスクモデルの選択履歴があるか否かを判定する。選択履歴がある場合には(Yes)ステップS106に移行し、選択履歴がない場合には(No)ステップS107に移行する。
具体的には、図5に示すように、タスク選択履歴テーブル13のエントリを参照し、それらエントリのうちに「ユーザID」「タスクID」のフィールド値が、前記ステップS101で取得したユーザIDおよび取得タスクのタスクIDと一致するものがある場合に、選択履歴があると判定する。
前記ステップS106では、取得タスクモデルの選択履歴に基づいて、取得タスクモデルを構成するタスク(取得タスク)それぞれのタスク優先度を取得してから、ステップS108に移行する。
具体的には、まず、取得タスクを1つ選出して処理対象タスクとする。次に、図5に示すように、タスク選択履歴テーブル13のエントリを参照し、それらエントリのうちに「タスクID」のフィールド値が、処理対象タスクのタスクIDと一致するものがあるか否かを判定する。
処理対象タスクのタスクIDと一致するエントリがある場合には、そのエントリの「選択状況ID」のフィールド値を取得する。次に、図6に示すように、選択状況IDテーブル14のエントリを参照し、それらエントリのうち「選択状況ID」のフィールド値が、取得した選択状況IDと一致するエントリの「優先度変換」のフィールド値を取得する。次に、図4に示すように、タスク優先度管理テーブル12のエントリを参照し、それらエントリのうち「タスクID」のフィールド値が処理対象タスクのタスクIDと一致するエントリを選出し、選出したエントリの「優先度」のフィールド値に前記取得した優先度変換を乗算して、「優先度」のフィールド値を更新する。
また、図3に示すように、タスクモデルテーブル11のエントリから「タスクID」のフィールド値が、処理対象タスクのタスクIDと一致するエントリを選出する。次に、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7、個人現在地DB8を参照し、選出したエントリのユーザ条件のフィールド値、つまり、「ユーザ条件・セグメント」、「ユーザ条件・性別」、「ユーザ条件・子供の有無」のフィールド値のうち、配信対象ユーザが適合しているものの数Nを計数し、前記更新した「優先度」のフィールド値に1.5を乗算したものを、取得タスクの優先度として取得する。
すなわち、処理対象タスクに設定されている複数のユーザ条件のうちに、配信対象ユーザが適合しているものが2つ以上ある場合には、配信対象ユーザが適合しているユーザ条件の数が多いほど、処理対象タスクの優先度が増大する構成となっている。
一方、処理対象タスクのタスクIDと一致するエントリがない場合には、図4に示すように、タスク優先度管理テーブル12を参照し、処理対象タスクのタスクIDと一致するエントリの「優先度」のフィールド値をそのまま取得する。
そして、他の取得タスクを新しい処理対象タスクとして順に選出し、選出した処理対象タスクに対して上記手順を繰り返すことで、取得タスクそれぞれの優先度を取得する。
一方、前記ステップS107では、タスク優先度のデフォルト値を取得してから、前記ステップS108に移行する。
具体的には、図3に示すように、タスクモデルテーブル11のエントリを参照し、それらエントリのうち「タスクID」のフィールド値が取得タスクのタスクIDと一致するエントリを選出し、選出したエントリの「優先度」のフィールド値を、取得タスクそれぞれの優先度とする。
前記ステップS108では、取得タスクそれぞれについて、対応するコンテンツカテゴリを取得する。
具体的には、図7に示すように、タスク−コンテンツマッピングテーブル15のエントリを参照し、それらエントリのうち「タスクID」のフィールド値が取得タスクのタスクIDと一致するエントリを選出し、選出したエントリの「コンテンツカテゴリ」のフィールド値を、取得タスクそれぞれのコンテンツカテゴリとする。
次にステップS109に移行して、前記ステップS108で取得したコンテンツカテゴリ(取得コンテンツカテゴリ)にコンテンツカテゴリ優先度が算出されていないものがあるか否かを判定する。コンテンツカテゴリ優先度が算出されていないものがある場合には(Yes)ステップS110に移行し、全てにコンテンツカテゴリ優先度が算出されている場合には(No)ステップS117に移行する。
具体的には、図8に示すように、タスク−コンテンツ優先度管理テーブル16のエントリを参照し、それらエントリのうちに「ユーザID」「コンテンツカテゴリID」のフィールド値が、前記ステップS101で取得したユーザIDおよび取得コンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリIDと一致するものがない場合に、優先度算出していないコンテンツカテゴリがあると判定する。
前記ステップS110では、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、コンテンツカテゴリ配信日時を取得する。
具体的には、図7に示すように、タスク−コンテンツマッピングテーブル15を参照し、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、コンテンツカテゴリの一致するエントリを選出し、選出したエントリの「最適配信日時フィールド」のフィールド値を前記コンテンツカテゴリそれぞれのコンテンツカテゴリ配信日時とする。
前記ステップS111では、取得コンテンツカテゴリの選択履歴があるか否かを判定する。選択履歴がある場合には(Yes)ステップS112に移行し、選択履歴がない場合には(No)ステップS113に移行する。
具体的には、図9に示すように、コンテンツ選択履歴テーブル17のエントリを参照し、それらエントリのうちに「ユーザID」「コンテンツID」のフィールド値が、前記ステップS101で取得したユーザIDおよび取得コンテンツカテゴリのコンテンツのコンテンツIDと一致するものがある場合に、選択履歴があると判定する。
前記ステップS112では、取得コンテンツカテゴリの選択履歴に基づいて、タスクに対するコンテンツカテゴリ優先度を算出してから、ステップS114に移行する。
具体的には、まず、取得コンテンツカテゴリを1つ選出して処理対象コンテンツカテゴリとし、さらに、選出した取得コンテンツカテゴリのコンテンツを1つ選出して処理対象コンテンツとする。次に、図9に示すように、コンテンツ選択履歴テーブル17のエントリを参照し、それらエントリのうちに「コンテンツID」のフィールド値が、処理対象コンテンツのコンテンツIDと一致するものがあるか否かを判定する。
処理対象コンテンツのコンテンツIDと一致するエントリがある場合には、そのエントリの「閲覧状況ID」のフィールド値を取得する。次に、図10に示すように、閲覧状況テーブル18のエントリを参照し、それらエントリのうち「閲覧状況ID」のフィールド値が、取得した閲覧状況IDと一致するエントリの「優先度変換」のフィールド値を取得する。次に、図8に示すように、タスク−コンテンツ優先度管理テーブル16のエントリを参照し、それらエントリのうち「コンテンツカテゴリID」のフィールド値が、処理対象コンテンツが選出された処理対象コンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリIDと一致するエントリを選出し、選出したエントリの「優先度」のフィールド値に前記取得した優先度変換を乗算して、「優先度」のフィールド値を更新する。
また、図7に示すように、タスク−コンテンツマッピングテーブル15のエントリから「タスクID」「コンテンツカテゴリ」のフィールド値が、処理対象タスクのタスクIDおよび処理対象コンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリと一致するエントリを選出する。次に、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7、個人現在地DB8を参照し、選出したエントリのユーザ条件、つまり、「ユーザ条件・セグメント」、「ユーザ条件・性別」、「ユーザ条件・子供の有無」のフィールド値のうち、配信対象ユーザが適合しているものの数Nを計数し、前記更新した「優先度」のフィールド値に1.5を乗算したものを、タスクに対するコンテンツカテゴリ優先度として取得する。
すなわち、処理対象コンテンツカテゴリに設定されている複数のユーザ条件のうちに、配信対象ユーザが適合しているものが2つ以上ある場合には、配信対象ユーザが適合しているユーザ条件の数が多いほど、処理対象コンテンツカテゴリの優先度が増大する。
一方、処理対象コンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリIDと一致するエントリがない場合には、「優先度」のフィールド値は更新せず、値を保持する。
そして、処理対象コンテンツカテゴリの他のコンテンツを新しい処理対象コンテンツとして順に選出し、選出した処理対象コンテンツに対して上記手順を繰り返すとともに、他の取得コンテンツカテゴリのコンテンツに対しても上記手順を繰り返すことで、取得タスクに対する取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、優先度を更新・取得する。
一方、前記ステップS113では、タスクに対するコンテンツカテゴリ優先度のデフォルト値を取得してから、前記ステップS114に移行する。
具体的には、図8に示すように、タスク−コンテンツ優先度管理テーブルを参照し、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、コンテンツカテゴリIDの一致するエントリを選出し、選出したエントリの「優先度」のフィールドのフィールド値を取得タスクに対する前記コンテンツカテゴリそれぞれの優先度とする。
前記ステップS114では、前記ステップS106またはS107で設定されたタスク優先度、および前記ステップS112またはS113で設定されたタスクに対するコンテンツカテゴリ優先度に基づいてコンテンツカテゴリ優先度を算出する。
具体的には、まず、取得タスクを1つ選出して処理対象タスクとし、さらに、処理対象タスクに対応する取得コンテンツカテゴリを1つ選出して処理対象コンテンツカテゴリとする。次に、処理対象タスクのタスク優先度に、当該処理対象タスクに対する処理対象コンテンツカテゴリの優先度、つまり、タスクに対するコンテンツカテゴリ優先度を乗算し、その乗算結果を処理対象コンテンツカテゴリの優先度とする。
そして、処理対象タスクの他のコンテンツカテゴリを新しい処理対象コンテンツカテゴリとして順に選出し、選出した処理対象コンテンツに対して上記手順を繰り返すとともに、他の取得タスクのコンテンツカテゴリに対しても上記手順を繰り返すことで、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、優先度を算出する。
次にステップS115に移行して、前記ステップS104で取得したタスク想定実行日時および前記ステップS110で取得したコンテンツカテゴリ配信日時に基づき、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、それらコンテンツカテゴリに含まれるコンテンツの配信日時(コンテンツカテゴリ最適配信日時)を算出する。
具体的には、まず、取得タスクを1つ選出して処理対象タスクとし、さらに、処理対象タスクに対応する取得コンテンツカテゴリを1つ選出して処理対象コンテンツとする。次に、処理対象タスクのタスク想定実行日時に、処理対象コンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリ配信日時を加算し、その加算結果をコンテンツカテゴリ最適配信日時とする。
そして、処理対象タスクの他のコンテンツカテゴリを新しい処理対象コンテンツカテゴリとして順に選出し、選出した処理対象コンテンツに対して上記手順を繰り返すとともに、他の取得タスクのコンテンツカテゴリに対しても上記手順を繰り返すことで、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、コンテンツカテゴリ最適配信日時を算出する。
次にステップS116に移行して、前記ステップS101で取得した配信日時、前記ステップS102で取得した予定の日時、前記ステップS112で算出したコンテンツカテゴリ優先度および前記ステップS115で算出したコンテンツカテゴリ最適配信日時に基づいて、配信日時におけるコンテンツカテゴリ優先度を算出する。
具体的には、まず、予定を1つ選出して処理対象予定とし、処理対象予定に対応する取得タスクを1つ選出して処理対象タスクとし、さらに、処理対象タスクに対応する取得コンテンツカテゴリを1つ選出して処理対象コンテンツカテゴリとする。次に、処理対象予定を実行する日時(予定実行日時)、処理対象コンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリ優先度およびコンテンツカテゴリ最適配信日時に基づいて、指定日時におけるコンテンツカテゴリ優先度を算出するための関数(優先度算出関数)を導出し、導出した優先度算出関数に基づいて配信日時におけるコンテンツカテゴリ優先度を算出する。
そして、処理対象タスクの他のコンテンツカテゴリを新しい処理対象コンテンツカテゴリとして順に選出し、選出した処理対象コンテンツに対して上記手順を繰り返すとともに、他の予定および他の取得タスクのコンテンツカテゴリに対しても上記手順を繰り返すことで、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、配信日時におけるコンテンツカテゴリ優先度を算出する。
ここで、優先度算出関数は、図16に示すように、配信日時が、{コンテンツカテゴリ最適配信日時−(配信日時―コンテンツカテゴリ最適配信日時)}以前(優先度発生日以前)である場合には配信日におけるコンテンツカテゴリ優先度を「0」とし、優先度発生日〜コンテンツカテゴリ最適配信日時の期間にある場合には当該コンテンツカテゴリ最適配信日時に近づくにつれて配信日におけるコンテンツカテゴリ優先度を増大して、コンテンツカテゴリ最適配信日時に最大値(前記ステップS112で算出したコンテンツカテゴリ優先度)とし、コンテンツカテゴリ最適配信日時〜予定実行日時の期間にある場合には当該予定実行日時に近づくにつれて配信日におけるコンテンツカテゴリ優先度を低減して予定実行日時に「0」とし、予定実行日時以後にある場合には配信日時におけるコンテンツカテゴリ優先度を「0」とする関数である。
また、優先度関数としては、例えば、図17に示すように、配信日時が、コンテンツカテゴリ最適配信日時の前後1日の期間にある場合にはカテゴリ優先度を最大値(前記ステップS112で算出したコンテンツカテゴリ優先度)とし、他の期間にある場合にはカテゴリ優先度を「0」とする関数を用いてもよい。
次にステップS117に移行して、前記ステップS106またはS107で取得したタスク優先度および前記ステップS116で算出した配信日時におけるコンテンツカテゴリ優先度に基づいて配信コンテンツカテゴリを決定する。
具体的には、まず、取得タスクを1つ選出して処理対象タスクとし、さらに、処理対象タスクに対応する取得コンテンツカテゴリを1つ選出して処理対象コンテンツとする。次に、処理対象タスクのタスク優先度に、処理対象コンテンツカテゴリの配信日時におけるコンテンツカテゴリ優先度を乗算し、その乗算結果を処理対象コンテンツカテゴリの優先度とする。なお、その際、処理対象タスクに上位タスクが存在する場合には、上位タスクの優先度も、処理対象コンテンツカテゴリの配信日時におけるコンテンツカテゴリ優先度に乗算する。また、処理対象タスクの他のコンテンツカテゴリを新しい処理対象コンテンツカテゴリとして順に選出し、選出した処理対象コンテンツに対して上記手順を繰り返すとともに、他の取得タスクのコンテンツカテゴリに対しても上記手順を繰り返すことで、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、優先度を算出する。
そして、取得コンテンツカテゴリのうち、最も優先度が高いものを配信コンテンツカテゴリとする。
次にステップS118に移行して、コンテンツテーブル19を参照して、前記ステップS117で決定された配信コンテンツカテゴリに含まれるコンテンツの概要およびURLを取得する。
次にステップS119に移行して、前記ステップS118で取得したコンテンツの概要およびURLを配信対象ユーザに配信してから、この演算処理を終了する。
・タスク選択によるタスク優先度の学習処理
次に、処理実行部10で実行されるタスク選択によるタスク優先度の学習処理を図面に基づいて実行する。
図18は、タスク選択によるタスク優先度の学習処理を示すフローチャートである。
タスク選択によるタスク優先度の学習処理は、ユーザによってタスクが選択され、携帯電話機1から送信されるタスクの情報を受信すると実行される処理であって、図18に示すように、まず、そのステップS201では、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7、個人現在地DB8を参照し、選択したユーザのユーザID、選択したタスク(選択タスク)のタスクID、選択タスクに対応する予定の状況(予定)識別ID、選択タスクの選択状況および選択日時を取得する。
次にステップS202に移行して、前記ステップS201で取得した選択状況に基づいて優先度を取得する。
具体的には、図6に示すように、選択状況IDテーブル14のエントリを参照し、それらエントリのうち「選択状況」のフィールド値が、取得した選択状況と一致するエントリの「優先度変換」のフィールド値を取得する。
次にステップS203に移行して、選択したタスクモデルに対する選択履歴があるか否かを判定する。選択履歴がある場合には(Yes)ステップS204に移行し、選択履歴がない場合には(No)ステップS205に移行する。
具体的には、図4に示すように、タスク優先度管理テーブル12のエントリを参照し、それらエントリのうちに「タスクID」のフィールド値が、選択タスクのタスクIDと一致するものがある場合に、選択履歴があると判定する。
前記ステップS204では、タスク優先度管理テーブル12の既存のエントリに対して、優先度変換値を積算してから、この演算処理を終了する。
具体的には、図4に示すように、タスク優先度管理テーブル12のエントリを参照し、それらエントリのうち、「タスクID」のフィールド値が選択タスクのタスクIDおよび選択タスクのサブタスクのタスクIDと一致するエントリをそれぞれ選出し、選出したエントリの「優先度」のフィールド値に前記ステップS202で取得した優先度変換をそれぞれ乗算して、「優先度」のフィールド値を更新する。
一方、前記ステップS205では、タスク優先度管理テーブル12に新規エントリを追加し、優先度変換後の値を格納してから、この演算処理を終了する。
具体的には、図3に示すように、タスクモデルテーブルのエントリを参照し、それらエントリのうち、「タスクID」のフィールド値が選択タスクのタスクIDおよび選択タスクのサブタスクのタスクIDと一致するエントリをそれぞれ選出し、選出したエントリの「優先度」のフィールド値を取得する。次に、取得した優先度に前記ステップS202で取得した優先度変換をそれぞれ乗算し、タスク優先度管理テーブル12に、それら乗算結果を「優先度」のフィールド値とするエントリを追加する。
・コンテンツ閲覧によるタスク優先度学習処理
次に、処理実行部10で実行されるコンテンツ閲覧によるタスク優先度学習処理を図面に基づいて実行する。
図18は、コンテンツ閲覧によるタスク優先度学習処理を示すフローチャートである。
コンテンツ閲覧によるタスク優先度学習処理は、携帯電話機1からコンテンツがアクセス(閲覧)され、携帯電話機1から送信されるコンテンツの情報を受信すると実行される処理であって、図19に示すように、まず、そのステップS301では、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7、個人現在地DB8を参照し、選択したユーザのユーザID、選択したコンテンツ(選択コンテンツ)のコンテンツID、選択コンテンツに対応する予定の状況(予定)識別ID、MAPID、閲覧日時および閲覧状況IDを取得する。
次にステップS302に移行して、前記ステップS301で取得した閲覧状況IDに基づいて優先度変換を取得する。
具体的には、図10に示すように、閲覧状況テーブル18のエントリを参照し、それらエントリのうち「閲覧状況ID」のフィールド値が、取得した閲覧状況IDと一致するエントリの「優先度変換」のフィールド値を取得する。
次にステップS303に移行して、選択したコンテンツのマッピングに対する選択履歴があるか否かを判定する。選択履歴がある場合には(Yes)ステップS304に移行し、選択履歴がない場合には(No)ステップS305に移行する。
具体的には、図8に示すように、タスク−コンテンツ優先度管理テーブル16のエントリを参照し、それらエントリのうちに「コンテンツカテゴリID」のフィールド値が、選択コンテンツが属するコンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリIDと一致するものがある場合に、選択履歴があると判定する。
前記ステップS304では、タスク−コンテンツ優先度管理テーブルの既存のエントリに対して、優先度変換値を積算してから、この演算処理を終了する。
具体的には、図8に示すように、タスク−コンテンツ優先度管理テーブルのエントリを参照し、それらエントリのうち「コンテンツカテゴリID」のフィールド値が、選択コンテンツが属するコンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリIDと一致するエントリを選出し、選出したエントリの「優先度」のフィールド値に前記ステップS302で取得した優先度変換を乗算して、「優先度」のフィールド値を更新する。
また、図4に示すように、タスク優先度管理テーブル12のエントリを参照し、それらエントリのうち「タスクID」のフィールド値が、選択コンテンツが属するコンテンツカテゴリに対応するタスクのタスクIDと一致するエントリを選出し、選出したエントリの「優先度」のフィールド値に前記ステップS302で取得した優先度変換を乗算して、「優先度」のフィールド値を更新する。
一方、前記ステップS305では、タスク−コンテンツ優先度管理テーブルに新規エントリを追加し、優先度変換後の値を格納してから、この演算処理を終了する。
具体的には、図7に示すように、タスク−コンテンツマッピングテーブルのエントリを参照し、それらエントリのうち「コンテンツカテゴリID」のフィールド値が選択コンテンツが属するコンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリIDと一致するエントリを選出し、選出したエントリの「優先度デフォルト値」のフィールド値を取得する。次に、取得した優先度デフォルト値に前記ステップS302で取得した優先度変換を乗算し、タスク−コンテンツ優先度管理テーブル16に、その乗算結果を「優先度」のフィールド値とするエントリを追加する。
<具体的動作>
次に、本実施形態の配信サーバ3の動作を具体的状況に基づいて説明する。
・コンテンツ配信処理
まず、ユーザAにコンテンツを配信するタイミングになったとする。すると、配信サーバ3によって、コンテンツ配信処理が実行され、図15に示すように、まず、そのステップS101で、ユーザAのユーザID(例えば、U0001)が取得され、配信日時として現在の日時が取得される。次に、ステップS102で、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7および個人現在地DB8が参照され、ユーザAの履歴、嗜好、プロファイル、予定(例えば、デート)および現在地が取得される。
また、ステップS103で、取得された予定(取得予定)に対応するタスクモデルテーブル11が選出され、図3に示すように、選出されたタスクモデルテーブル11が参照され、取得予定に対応するタスクモデル(例えば、T0001、T0002等)が取得される。次に、ステップS104で、図3に示すように、取得予定に対応するタスクモデルテーブル11のエントリが参照され、それらエントリのうち「タスクID」のフィールド値が、取得されたタスクモデル(取得タスクモデル)を構成するタスクのタスクID(T0002等)と一致するものがそれぞれ選出され、選出されたエントリの「想定実行日時」のフィールド値が、タスクそれぞれの想定実行日時(なし、−7days等)とされる。
さらに、図5に示すように、タスク選択履歴テーブル13のエントリのうちに、「ユーザID」「タスクID」のフィールド値が、ユーザAのユーザID(U0001)および取得タスクモデルを構成するタスク(取得タスク)のタスクID(T0001、T0002等)と一致するエントリがあったとする。すると、ステップS105の判定が「Yes」となり、ステップS106で、そのエントリの「選択状況ID」のフィールド値(例えば、SE0001、SE0002等)が取得され、図6に示すように、選択状況IDテーブル14のエントリが参照され、それらエントリのうち「選択状況ID」のフィールド値が、取得した選択状況ID(SE0001、SE0002等)と一致するエントリの「優先度変換」のフィールド値(例えば、1.11、1.13等)が取得される。また、図4に示すように、タスク優先度管理テーブル12のエントリが参照され、それらエントリのうち「タスクID」のフィールド値が取得タスクのタスクID(T0001、T0002等)と一致するエントリが選出され、選出されたエントリの「優先度」のフィールド値(例えば、1.11、1.14等)に前記取得された優先度変換が乗算されて、「優先度」のフィールド値が更新される。例えば、図4のタスク優先度管理テーブル12にあっては、ユーザIDがU0001、タスクIDがT0001のエントリの「優先度」のフィールド値は1.12(=1.111.11)に更新され、ユーザIDがU0001、タスクIDがT0002のエントリの「優先度」のフィールド値は1.17(=1.141.13)に更新される。
また、図3に示すように、タスクモデルテーブル11のエントリから「タスクID」のフィールド値が、取得タスクのタスクID(T0001、T0002等)と一致するエントリが選出される。次に、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7、個人現在地DB8が参照され、選出されたエントリの「ユーザ条件・セグメント」、「ユーザ条件・性別」、「ユーザ条件・子供の有無」のフィールド値のうち、ユーザAが適合しているものの数N(例えば、1、2等)が計数され、前記更新された「優先度」のフィールド値(1.12、1.17等)に1.5(1.51、1.52等)を乗算したもの(1.121.51、1.171.52等)が、取得タスクの優先度として取得される。また、ステップS108で、図7に示すように、タスク−コンテンツマッピングテーブル15のエントリが参照され、それらエントリのうち「タスクID」のフィールド値が取得タスクのタスクID(T0001、T0002等)と一致するエントリが選出され、選出されたエントリの「コンテンツカテゴリ」のフィールド値(例えば、旅行ガイド本、旅行会社窓口等)が、取得タスクそれぞれのコンテンツカテゴリとされる。
さらに、タスク−コンテンツ優先度管理テーブル16のエントリのうちに、「ユーザID」「コンテンツカテゴリID」のフィールド値が、ユーザAのユーザID(U0001)および取得コンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリID(T0001、T0002等)と一致するエントリがなかったとする。すると、ステップS109の判定が「Yes」となり、ステップS110で、図7に示すように、タスク−コンテンツマッピングテーブル15が参照され、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、コンテンツカテゴリ(旅行ガイド本、旅行会社窓口等)の一致するエントリが選出され、選出されたエントリの「最適配信日時フィールド」のフィールド値(例えば、−2days、−2days等)が、コンテンツカテゴリそれぞれのコンテンツカテゴリ配信日時とされる。
また、図9に示すように、コンテンツ選択履歴テーブル17のエントリのうちに、「ユーザID」「コンテンツID」のフィールド値が、ユーザAのユーザID(U0001)および取得コンテンツカテゴリのコンテンツのコンテンツIDと一致するものがあったとする。すると、ステップS111の判定が「Yes」となり、ステップS112で、そのエントリの「閲覧状況ID」のフィールド値が取得され、図10に示すように、閲覧状況テーブル18のエントリが参照され、それらエントリのうち「閲覧状況ID」のフィールド値が、取得した閲覧状況IDと一致するエントリの「優先度変換」のフィールド値(例えば、1.13、1.14等)が取得される。また、図8に示すように、タスク−コンテンツ優先度管理テーブルのエントリが参照され、それらエントリのうち「コンテンツカテゴリID」のフィールド値が、取得コンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリIDと一致するエントリが選出され、選出されたエントリの「優先度」のフィールド値(例えば、1.16、1.14等)に前記取得された優先度変換が乗算されて、「優先度」のフィールド値が更新され、タスクに対するコンテンツカテゴリ優先度とされる。例えば、図8のタスク−コンテンツ優先度管理テーブルにあっては、ユーザIDがU0001、コンテンツカテゴリIDがCA0002のエントリの「優先度」のフィールド値は1.19(=1.161.13)に更新され、ユーザIDがU0001、コンテンツカテゴリIDがCA0005のエントリの「優先度」のフィールド値は1.18(=1.141.14)に更新される。
さらに、図7に示すように、タスク−コンテンツマッピングテーブル15のエントリから「タスクID」「コンテンツカテゴリ」のフィールド値が、取得タスクのタスクID(T0001、T0002等)および当該取得タスクに対する取得コンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリ(旅行ガイド本、旅行会社窓口等)と一致するエントリが選出される。次に、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7、個人現在地DB8が参照され、選出されたエントリの「ユーザ条件・セグメント」、「ユーザ条件・性別」、「ユーザ条件・子供の有無」のフィールド値のうち、ユーザAが適合しているものの数N(例えば、1、2)が計数され、前記更新された「優先度」のフィールド値(1.19、1.18等)それぞれに1.5(1.51、1.52等)を乗算したもの(1.191.51、1.181.52等)が、タスクに対するコンテンツカテゴリ優先度として取得される。また、ステップS114で、取得されたタスクに対するコンテンツカテゴリ優先度(1.191.51、1.181.52等)が、当該タスクのタスク優先度(1.121.51、1.171.52等)に乗算され、その乗算結果(1.1111.52、1.1151.54)がコンテンツカテゴリの優先度とされる。また、ステップS115で、取得タスクのタスク想定実行日時(なし、−7days等)に、当該取得タスクに対するコンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリ配信日時(−2days、−2days等)が加算され、その加算結果(−2days、―9days等)がコンテンツカテゴリ最適配信日時とされる。
また、ステップS116で、図16に示すように、配信日時、予定の日時、コンテンツカテゴリ優先度(1.1111.52、1.1151.54等)およびコンテンツカテゴリ最適配信日時(−2days、―9days等)に基づき、取得コンテンツカテゴリそれぞれについて、配信日時におけるコンテンツカテゴリ優先度が算出される。また、ステップS117で、算出された配信日時におけるコンテンツカテゴリ優先度に、当該取得コンテンツカテゴリに対応する取得タスクのタスク優先度を乗算し、それら乗算結果をコンテンツカテゴリの優先度とする。そして、取得コンテンツカテゴリのうち、最も優先度が高いものが配信コンテンツカテゴリに決定される。そして、ステップS118で、コンテンツテーブル19が参照され、決定された配信コンテンツカテゴリに含まれるコンテンツの概要およびURLが取得され、ステップS119で、その取得された概要およびURLがユーザAの携帯電話機1に配信された後、この演算処理を終了する。
すなわち、本発明者は、選択条件をコンテンツそれぞれに設定しておき、選択条件に適合するコンテンツを当該ユーザに配信する方法にあっては、コンテンツに複数の選択条件を設定した場合、設定した複数の選択条件のうちにユーザが適合しているものが2つ以上あると、適合した選択条件の数だけコンテンツが重複して配信されることを発見した。
そして、これに対し、コンテンツカテゴリに設定されているユーザ条件のうちにユーザが適合しているものがある場合には、適合しているユーザ条件が設定されたコンテンツカテゴリの優先度を上げることで、当該コンテンツカテゴリに属するコンテンツを配信され易い状態とし、コンテンツが重複して配信されることを防止できることを見いだした。
・タスク選択によるタスク優先度の学習処理
また、ユーザAによって携帯電話機1のToDo機能にタスクが登録され、携帯電話機1から送信される当該タスクの情報を配信サーバ3が受信したとする。すると、タスク選択によるタスク優先度の学習処理が実行され、図18に示すように、まず、そのステップS201で、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7、個人現在地DB8が参照され、ユーザAのユーザID(例えば、U0001)、選択されたタスク(選択タスク)のタスクID(例えば、T0001)、選択タスクに対応する予定の状況(予定)識別ID(例えば、SE0001)、選択タスクの選択状況(例えば、閲覧後ToDoに登録した)および選択日時が取得される。また、ステップS202で、図6に示すように、選択状況IDテーブル14のエントリが参照され、それらエントリのうち「選択状況」のフィールド値が、取得された選択状況(閲覧後ToDoに登録した)と一致するエントリの「優先度変換」のフィールド値(例えば、1.13)が取得される。
さらに、図4に示すように、タスク優先度管理テーブル12のエントリのうちに、「タスクID」のフィールド値が選択タスクのタスクIDと一致するものがあったとする。すると、ステップS203の判定が「Yes」となり、ステップS204で、図4に示すように、タスク優先度管理テーブル12のエントリが参照され、それらエントリのうち、「タスクID」のフィールド値が選択タスクのタスクID(T0001)および選択タスクのサブタスクのタスクID(T0002)と一致するエントリがそれぞれ選出され、選出されたエントリの「優先度」のフィールド値(例えば、1.11、1.14)に前記取得された優先度変換(1.13)がそれぞれ乗算されて、「優先度」のフィールド値が更新された後(1.14、1.17)、この演算処理を終了する。
すなわち、本発明者は、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げ、優先度の高いコンテンツの情報を優先的に配信する方法にあっては、過去に有効性が高い状況にあり、頻繁にアクセスされたコンテンツが、優先度が高くなることで、その後、有効性が低い状況となっても、情報が配信され続ける可能性があることを発見した。
そして、これに対し、ユーザが選択したタスクと親子関係にあるタスク、つまり、実行される可能性の高いタスクの優先度を上げ、その優先度に基づいて次回のコンテンツカテゴリの優先度を算出することで、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げる方法と異なり、有効性が低い状況にあるコンテンツの情報(概要、URL)が配信されることを防止できることを見いだした。
・コンテンツ閲覧によるタスク優先度学習処理
また、ユーザAによって携帯電話機1からコンテンツの詳細情報がアクセスされ、携帯電話機1から送信される当該コンテンツの情報を配信サーバ3が受信したとする。すると、コンテンツ閲覧によるタスク優先度学習処理が実行され、図19に示すように、まず、そのステップS301で、個人履歴・嗜好DB55、個人プロファイルDB6、個人予定DB7、個人現在地DB8が参照され、ユーザAのユーザID(例えば、U0001)、選択されたコンテンツ(選択コンテンツ)のコンテンツID、選択コンテンツに対応する予定の状況(予定)識別ID、MAPID、閲覧日時および閲覧状況ID(例えば、S0002)が取得される。また、ステップS302で、図10に示すように、閲覧状況テーブル18のエントリが参照され、それらエントリのうち「閲覧状況ID」のフィールド値が、取得された閲覧状況ID(S0002)と一致するエントリの「優先度変換」のフィールド値(例えば、1.13)が取得される。
さらに、図8に示すように、タスク−コンテンツ優先度管理テーブル16のエントリのうちに、「コンテンツカテゴリID」のフィールド値が、選択コンテンツが属するコンテンツカテゴリのコンテンツカテゴリID(例えば、CA0002)と一致するものがあったとする。すると、ステップS303の判定が「Yes」となり、ステップS304で、図14に示すように、そのエントリの「優先度」のフィールド値(例えば、1.66)に前記取得された優先度変換(1.13)が乗算されて、「優先度」のフィールド値が更新される(1.19)。また、図4に示すように、タスク優先度管理テーブル12のエントリが参照され、それらエントリのうち「タスクID」のフィールド値が、選択コンテンツが属するコンテンツカテゴリに対応するタスクのタスクIDと一致するエントリが選出され、選出されたエントリの「優先度」のフィールド値に前記取得された優先度変換(1.13)が乗算されて、「優先度」のフィールド値が更新され、この演算処理を終了する。
すなわち、本発明者は、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げ、優先度の高いコンテンツの情報を優先的に配信する方法にあっては、過去に有効性が高い状況にあり、頻繁にアクセスされたコンテンツが、優先度が高くなることで、その後、有効性が低い状況となっても、情報が配信され続ける可能性があることを発見した。
そして、これに対し、ユーザがアクセスしたコンテンツに対応するタスクの優先度を上げ、その優先度に基づいて次回のコンテンツカテゴリの優先度を算出することで、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げる方法と異なり、有効性が低い状況にあるコンテンツの情報が配信されることを防止できることを見いだした。
以上、本実施形態では、図1の携帯電話機1が特許請求の範囲に記載の端末装置を構成し、以下同様に、図1の配信サーバ3が情報配信装置を構成し、図2のタスクモデルテーブルがタスク記憶手段を構成し、図2のタスク−コンテンツマッピングテーブル15がカテゴリ記憶手段を構成し、図2の処理実行部および図15のステップS103がタスク決定手段を構成し、図2の処理実行部および図15のステップS108がカテゴリ決定手段を構成し、図2の処理実行部および図15のステップS106、S107がタスク優先度設定手段を構成し、図2の処理実行部、図15のステップS110〜S117および図18のステップS204がカテゴリ優先度設定手段を構成し、図2の処理実行部および図15のステップS118、S119がコンテンツ情報配信手段を構成し、図1の処理実行部が送信手段を構成する。
<作用・効果>
(1)このように、本実施形態にあっては、コンテンツがユーザによって携帯電話機1からアクセスされた場合には、アクセスされたコンテンツが属するコンテンツカテゴリに対応するタスクの優先度を上げるようにした。そのため、例えば、配信されたコンテンツの情報に応じてユーザがコンテンツにアクセスした場合に、アクセスしたコンテンツに対応するタスクの優先度を上げ、その優先度に基づいて次回のコンテンツカテゴリの優先度を算出することで、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げる方法と異なり、有効性が低い状況にあるコンテンツの情報が配信されることを防止できる。
また、例えば、図13に示すように、ユーザがタスク「飛行機予約」に関心があって、そのタスクに関連するコンテンツ「チケットショップのコンテンツ」に過去にアクセスしていた場合には、そのコンテンツが属するコンテンツカテゴリに対応するタスク「飛行機予約」の優先度も上げることで、ユーザの関心が高い特定のタスク「飛行機予約」に関連する他のコンテンツ「飛行機予約サイト」の情報も優先的に配信することができる。
なお、本実施形態では、携帯電話機1にコンテンツの情報を配信する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、配信先としてはコンテンツにアクセス可能なものであればよく、パーソナルコンピュータや携帯情報端末等も挙げられる。
(2)また、タスクの選択を促す情報を携帯電話機1に送信し、それらタスクがユーザによって携帯電話機1で選択された場合には、選択されたタスクと親子関係にあるタスクの優先度を上げるようにした。そのため、例えば、ユーザがタスクを選択した場合に、選択したタスクと親子関係にあるタスク、つまり、実行される可能性の高いタスクの優先度を上げ、その優先度に基づいて次回のコンテンツカテゴリのカテゴリの優先度を算出することで、単に、アクセスがあったコンテンツの優先度を上げる方法と異なり、有効性が低い状況にあるコンテンツの情報が配信されることを防止できる。
情報配信システムの概略構成を示す構成図である。 配信サーバの概略構成を示す構成図である。 タスクモデルテーブルを説明するための表である。 タスク優先度管理テーブルを説明するための表である。 タスク選択履歴テーブルを説明するための表である。 選択状況IDテーブルを説明するための表である。 タスク−コンテンツマッピングテーブルを説明するための表である。 タスク−コンテンツ優先度管理テーブルを説明するための表である。 コンテンツ選択閲覧テーブルを説明するための表である。 閲覧状況テーブルを説明するための表である。 コンテンツ配信処理の流れを説明するための説明図である。 優先度の算出方法を説明するための説明図である。 タスク選択によるタスク優先度の学習処理の流れを説明するための説明図である。 コンテンツ閲覧によるタスク優先度学習処理の流れを説明するための説明図である。 コンテンツ配信処理を示すフローチャートである。 優先度関数を説明するための説明図である。 優先度関数の変形例を説明するための説明図である。 タスク選択によるタスク優先度の学習処理を示すフローチャートである。 コンテンツ閲覧によるタスク優先度学習処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1は携帯電話機、2は情報配信システム、3は配信サーバ、4は通信網、5は個人履歴・嗜好DB5、6は個人プロファイルDB6、7は個人予定DB7、8は個人現在地DB8、9は情報格納部、10は処理実行部、11はタスクモデルテーブル、11はタスクモデルテーブル、12はタスク優先度管理テーブル、13はコンテンツマッピングテーブル、13はタスク選択履歴テーブル、14は選択状況IDテーブル、15はコンテンツマッピングテーブル、16はコンテンツ優先度管理テーブル、17はコンテンツ選択履歴テーブル、18は閲覧状況テーブル

Claims (3)

  1. コンテンツにアクセス可能な端末装置と、前記端末装置にコンテンツに関する情報を配信する情報配信装置と、を備える情報配信システムの情報配信装置であって、
    前記端末装置のユーザが取り得る予定に対応づけて当該予定に関連するタスクを記憶するタスク記憶手段と、前記タスクに対応づけて当該タスクに関連するコンテンツのカテゴリを記憶するカテゴリ記憶手段と、前記タスク記憶手段を参照して、前記ユーザの実際の予定に対応するタスクを決定するタスク決定手段と、前記カテゴリ記憶手段を参照して、前記タスク決定手段で決定されたタスクに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記タスク決定手段で決定されたタスクの優先度を設定するタスク優先度設定手段と、前記優先度設定手段で設定されたタスクの優先度に基づいて前記カテゴリ決定手段で決定されたカテゴリの優先度を設定するカテゴリ優先度設定手段と、前記カテゴリ優先度設定手段で設定された前記コンテンツのカテゴリの優先度に基づいて当該コンテンツに関する情報の配信を行うコンテンツ情報配信手段と、を備え、
    前記タスク優先度設定手段は、前記端末装置からコンテンツがアクセスされると、アクセスされたコンテンツが属するカテゴリに対応するタスクの優先度を上げることを特徴とする情報配信装置。
  2. 前記タスク決定手段で決定されたタスクの選択を促す情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を備え、
    前記タスクは、階層化されており、
    前記タスク優先度設定手段は、前記タスク決定手段で決定されたタスクが前記端末装置で選択されると、選択されたタスクと親子関係にあるタスクの優先度を上げることを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
  3. コンテンツにアクセス可能な端末装置と、前記端末装置にコンテンツに関する情報を配信する情報配信装置と、を備える情報配信システムの情報配信装置であって、
    ユーザが取り得る予定に対応づけて当該予定に関連するタスクを階層化して記憶するタスク記憶手段と、前記タスクに対応づけて当該タスクに関連するコンテンツのカテゴリを記憶するカテゴリ記憶手段と、前記タスク記憶手段を参照して、前記ユーザの実際の予定に対応するタスクを決定するタスク決定手段と、前記カテゴリ記憶手段を参照して、前記タスク決定手段で決定されたタスクに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記タスク決定手段で決定されたタスクの優先度を設定するタスク優先度設定手段と、前記優先度設定手段で設定されたタスクの優先度に基づいて前記カテゴリ決定手段で決定されたカテゴリの優先度を設定するカテゴリ優先度設定手段と、前記カテゴリ優先度設定手段で設定された前記コンテンツのカテゴリの優先度に基づいて当該コンテンツに関する情報の配信を行うコンテンツ情報配信手段と、前記タスク決定手段で決定されたタスクの選択を促す情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を備え、
    前記タスク優先度設定手段は、前記タスク決定手段で決定されたタスクが前記端末装置で選択されると、選択されたタスクと親子関係にあるタスクの優先度を上げることを特徴とする情報配信装置。
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