JP6748614B2 - 通信システムおよび通信方法 - Google Patents
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Description
[通信システムの構成]
図1に示すように、通信システムは、発信元端末1(以下、端末1)が発信した接続要求をSIPサーバ2から受け付けるENUMサーバ3と、メディアサーバ4と、を自社網(自IP網)に備えている。また、自社網は、SIPサーバ2を含んでいる。図示を省略したが、自社網はSIPサーバ2が収容する各端末1に関するサービス情報や認証情報などの加入者情報のDBを記憶するHSS(Home Subscriber Server)を備えている。
ENUMサーバ3は、IP網においてSIPサーバ2が呼接続を行うために必要な接続先情報に関する問い合わせに応答するものである。以下、ENUMサーバの構成例について図2を参照して説明する。図2に示すように、ENUMサーバ3は、通信部30と、制御部31と、記憶部32と、メモリ部33と、を備えている。
具体的には、SIPサーバ2は、例えば、端末1から受信した接続要求メッセージに含まれる着信先の電話番号が例えば、0422−59−1234である場合、次の変換を行う。すなわち、SIPサーバ2は、まず、この電話番号のE.164番号(+81−422−59−1234)を逆順にして、ドットで区切り、さらに、「e164.arpa」を付けた形式に置き換える。これにより、着信先情報は、「4.3.2.1.9.5.2.2.4.1.8.e164.arpa」となる。SIPサーバ2は、この着信先情報をENUMサーバ3に送信する。
番号情報判定部311は、着信先情報から、着信先端末の電話番号(着信番号)が自社に割り当てられた電話番号帯の番号であるか否かを判定する。
なお、IP網において固定電話番号を通信事業者間で自由に持ち回れる番号ポータビリティの仕組みが検討されている。よって、ここで、自社に割り当てられた電話番号帯の番号とは、番号ポータビリティされている場合、つまり、電話番号を使用しているユーザが他事業者と契約している場合も含んでいる。
また、接続先履歴書込部314は、着信先情報に対応する接続先情報を、他IP網のENUMサーバ3bから取得した場合、接続先情報の履歴を記憶部32とメモリ部33とにそれぞれ書き込む。すなわち、接続先履歴書込部314は、他社網から受信する接続先情報問合せ応答メッセージに付された、接続先情報を抽出し、着信先情報に対応付けて記憶部32とメモリ部33とに記憶する。
また、2行目のレコードは、市外局番「03」、市内番号「yyyy」の全加入者番号の端末についての接続先情報を示している。
また、3行目のレコードは、市外局番「03」、市内番号「aaaa」の全加入者番号の端末についての接続先情報を示している。
図5に示すように、メディアサーバ4は、通信部40と、制御部41と、記憶部42と、を備えている。
通信部40は、SIPサーバ2や端末1等との間で、情報の送受信を行う通信インタフェースにより構成される。通信部40は、外部の装置からメッセージ等を受信すると、そのメッセージ等を制御部41に引き渡す。また、通信部40は、制御部41内で生成されたメッセージ等を外部の装置に向けて送信する。
次に、本実施形態にかかる通信方法における呼接続例について図1を参照(適宜図2参照)して説明する。なお、図6と同様の処理および手順については適宜省略して説明する。以下の例1〜例4は、他社網のENUMサーバ3bが故障していない場合を想定している。また、以下の例5以降は、他社網のENUMサーバ3bが故障している場合を想定している。
図1に示す例では、まず、端末1は、SIPサーバ2に接続を要求する(ステップS11)。SIPサーバ2は、自社網内のENUMサーバ3に接続先情報を問い合わせる(ステップS12)。これにより、ENUMサーバ3は、端末1が発信した接続要求をSIPサーバ2から受け付ける(接続要求取得ステップ)。そして、ENUMサーバ3は、接続先情報を検索する(ステップS13)。具体的には、番号情報判定部111が、着信先番号を自社番号帯であると判別した場合、まず、メモリ部33の接続先履歴キャッシュ330に、自社番号の接続先情報が格納されていないかどうかを判定する。メモリ部33の接続先履歴キャッシュ330に、接続先情報が格納されている場合、接続先情報送信部316は、接続先情報をSIPサーバ2に応答する。これにより、SIPサーバ2は、自社網において、端末1と端末1とを正常に呼接続することができる。
一方、ステップS13において、番号情報判定部111が、メモリ部33の接続先履歴キャッシュ330に、自社番号の接続先情報が格納されていないと判定した場合を想定する。この場合、接続先情報検索部312は、記憶部32の接続先情報テーブル320に接続先情報が格納されていないかどうかを判定する。このとき、接続先情報テーブル320に、接続先情報が格納されていれば、接続先履歴書込部314は、抽出した接続先情報をメモリ部33に一時保持する。そして、接続先情報送信部316は、一時保持された接続先情報をSIPサーバ2に応答する。これにより、SIPサーバ2は、自社網において、端末1と端末1とを正常に呼接続することができる。
また、ステップS13において、番号情報判定部111が、着信先番号を他社番号であると判別した場合を想定する。この場合、番号情報判定部111は、メモリ部33の接続先履歴キャッシュ330に、他社番号の接続先情報が格納されていないかどうかを判定する。メモリ部33の接続先履歴キャッシュ330に、他社番号の接続先情報が格納されている場合、接続先情報送信部316は、接続先情報をSIPサーバ2に応答する。これにより、SIPサーバ2は、ゲートウェイを介して、他社網のSIPサーバ2bと接続し(ステップS20:図1)、端末1と端末1bとを正常に呼接続することができる(ステップS21:図1)。
さらに、ステップS13において、番号情報判定部111が、メモリ部33の接続先履歴キャッシュ330に、他社番号の接続先情報が格納されていないと判定した場合を想定する。この場合、ENUMサーバ3は、他社網のENUMサーバ3bに接続先情報を問い合わせる(ステップS14:図1)。そして、問合せ応答確認部315(図2)において、問合せ成否判定部315aは、他社網のENUMサーバ3bから、所定時間以内に接続先情報を取得すると、問合せが成功したと判定する。このとき、図2に示すように、接続先履歴書込部314は、取得した接続先情報の履歴をメモリ部33の接続先履歴キャッシュ330に書き込む(ステップS142:接続先履歴書込ステップ)。加えて、接続先履歴書込部314は、記憶部32の接続先履歴テーブル321に書き込む(ステップS143:接続先履歴書込ステップ)。なお、ステップS142,S143の実行順序は、これに限定されない。そして、接続先情報送信部316は、接続先履歴キャッシュ330から読み出した接続先情報をSIPサーバ2に応答する。これにより、SIPサーバ2は、ゲートウェイを介して、他社網のSIPサーバ2bと接続し(ステップS20:図1)、端末1と端末1bとを正常に呼接続することができる(ステップS21:図1)。
ステップS14において、問合せ成否判定部315aが、他社網のENUMサーバ3bから、所定時間以内に接続先情報を取得できないと、問合せが失敗したと判定する。この場合、他社網のENUMサーバ3bは故障していることが想定される。そして、このとき、ENUMサーバ3は、問合せ応答確認部315によって、着信先情報に対応する接続先情報を記憶部32から検索する(ステップS15:問合せ応答確認ステップ)。
ステップS15において、例えば、問合せ応答確認部315の接続先履歴検索部315bは、記憶部32の接続先履歴テーブル321に、着信先情報に対応する接続先情報が格納されていないかどうかを判定する。接続先履歴テーブル321に接続先情報が格納されている場合、接続先履歴書込部314は、メモリ部33に一時保持する。そして、接続先情報送信部316は、宛先をメディアサーバ4として、一時保持された接続先情報を、端末1へのガイダンス指示と共にSIPサーバ2に応答する(ステップS16:接続先情報送信ステップ)。続いて、SIPサーバ2は、ENUMサーバ3による検索結果である接続先情報および、端末1へのガイダンス指示をメディアサーバ4に送信する(ステップS17:接続先情報送信ステップ)。これにより、メディアサーバ4は、SIPサーバ2から、端末1へのガイダンス指示を取得したときに、音声ガイダンスを発信元の端末1に送信する(ステップS18)。そして、メディアサーバ4は、SIPサーバ2を宛先として接続先情報を送信する(ステップS19)。これにより、SIPサーバ2は、メディアサーバ4から取得する情報に基づき、ゲートウェイを介して他社網のSIPサーバ2bと接続し(ステップS20)、端末1と端末1bとを正常に呼接続する(ステップS21)。
一方、ステップS15において、例えば、記憶部32の接続先履歴テーブル321に、着信先情報に対応する接続先情報が格納されていない場合を想定する。この場合、問合せ応答確認部315の番号帯別検索部315cは、記憶部32の番号帯別接続先情報テーブル322に接続先情報が格納されていないかどうかを判定する。番号帯別接続先情報テーブル322に接続先情報が格納されている場合、接続先履歴書込部314は、メモリ部33に一時保持する。以降の処理は、前記した例5Aと同様なので、説明を省略する。
また、ステップS15において、番号帯別接続先情報テーブル322に着信先情報に対応する接続先情報が無い場合、番号帯別検索部315cは、接続先情報送信部316に接続終了指示を含む応答処理の指示を出力する。
これにより、接続先情報送信部316は、宛先をメディアサーバ4として、端末1へのガイダンス指示と接続終了指示とをSIPサーバ2に応答する(ステップS16:接続先情報送信ステップ)。続いて、SIPサーバ2は、ENUMサーバ3による検索結果である接続終了指示および、端末1へのガイダンス指示をメディアサーバ4に送信する(ステップS17:接続先情報送信ステップ)。これにより、メディアサーバ4は、SIPサーバ2から、端末1へのガイダンス指示を取得したときに、音声ガイダンスを発信元の端末1に送信する(ステップS18)。そして、メディアサーバ4は、SIPサーバ2を宛先として接続終了指示を送信する(ステップS19)。これにより、SIPサーバ2は、メディアサーバ4から取得する接続終了指示に基づき、端末1との接続を終了する。
2 SIPサーバ
3 ENUMサーバ
30 通信部
31 制御部
310 接続要求取得部
311 番号情報判定部
312 接続先情報検索部
313 接続先問合せ部
314 接続先履歴書込部
315 問合せ応答確認部
315a 問合せ成否判定部
315b 接続先履歴検索部
315c 番号帯別検索部
316 接続先情報送信部
32 記憶部
320 接続先情報テーブル
321 接続先履歴テーブル
322 番号帯別接続先情報テーブル
33 メモリ部
330 接続先履歴キャッシュ
4 メディアサーバ
40 通信部
41 制御部
410 接続先情報取得部
411 ガイダンス送信部
412 接続先情報送信部
42 記憶部
Claims (8)
- 着信先端末の電話番号を含む着信先情報に対応する接続先情報を記憶し、前記着信先情報に対応する接続先情報を要求する接続要求をSIPサーバから受け付けるENUMサーバと、メディアサーバと、を自IP網に備える通信システムであって、
前記ENUMサーバは、
記憶部と、
所定のデータ保持期間を有するメモリ部と、
前記着信先情報に対応する接続先情報を他IP網のENUMサーバから取得した場合、前記接続先情報の履歴を、前記記憶部と前記メモリ部とにそれぞれ書き込む接続先履歴書込部と、
前記着信先情報に対応する接続先情報を他IP網のENUMサーバに問い合わせたときに応答が無い場合、前記着信先情報に対応する接続先情報を前記記憶部から検索する問合せ応答確認部と、
前記他IP網のENUMサーバから応答が無い場合、前記着信先情報に対応する接続先情報の検索結果と、発信元端末への音声ガイダンスの送信を前記メディアサーバに実行させるガイダンス指示とを前記SIPサーバに送信する接続先情報送信部と、を備え、
前記メディアサーバは、
音声ガイダンスを保持する記憶部と、
前記SIPサーバから前記発信元端末へのガイダンス指示を取得したときに前記音声ガイダンスを前記発信元端末に送信するガイダンス送信部と、
前記接続先情報の検索結果を前記SIPサーバに送信する接続先情報送信部と、を備える、通信システム。 - 前記問合せ応答確認部は、前記着信先情報に対応する接続先情報を前記記憶部から検索することに成功した場合、前記接続先情報を前記メモリ部に書き込む、請求項1に記載の通信システム。
- 前記接続先履歴書込部は、前記接続先情報の履歴を、前記記憶部の接続先履歴テーブルと、前記メモリ部の接続先履歴キャッシュとにそれぞれ書き込み、
前記問合せ応答確認部は、前記接続先履歴テーブルに前記着信先情報に対応する接続先情報が格納されていないかどうかを判定する接続先履歴検索部を備え、
前記接続先情報送信部は、前記接続先履歴テーブルに前記着信先情報に対応する接続先情報が格納されていた場合、宛先を前記メディアサーバとして当該接続先情報と前記発信元端末へのガイダンス指示とを前記SIPサーバに送信する、請求項1または請求項2に記載の通信システム。 - 前記ENUMサーバにおいて、前記記憶部は、電話番号の番号帯別に接続先情報を格納した番号帯別接続先情報テーブルを記憶しており、
前記問合せ応答確認部は、前記接続先履歴テーブルに前記着信先情報に対応する接続先情報が格納されていなかった場合、前記番号帯別接続先情報テーブルに前記着信先情報に対応する接続先情報が格納されていないかどうかを判定する番号帯別検索部を備え、
前記接続先情報送信部は、前記番号帯別接続先情報テーブルに前記着信先情報に対応する接続先情報が格納されていた場合、宛先を前記メディアサーバとして当該接続先情報と前記発信元端末へのガイダンス指示とを前記SIPサーバに送信する、請求項3に記載の通信システム。 - 前記接続先情報送信部は、前記番号帯別接続先情報テーブルに前記着信先情報に対応する接続先情報が格納されていなかった場合、宛先を前記メディアサーバとして、接続先情報の検索結果としての接続終了指示と前記発信元端末へのガイダンス指示とを前記SIPサーバに送信する、請求項4に記載の通信システム。
- 着信先端末の電話番号を含む着信先情報に対応する接続先情報を記憶し、前記着信先情報に対応する接続先情報を要求する接続要求をSIPサーバから受け付けるENUMサーバと、メディアサーバと、を自IP網に備える通信システムであって、
前記ENUMサーバは、
記憶部と、
所定のデータ保持期間を有するメモリ部と、
前記着信先情報に対応する接続先情報を他IP網のENUMサーバから取得した場合、前記接続先情報の履歴を、前記記憶部と前記メモリ部とにそれぞれ書き込む接続先履歴書込部と、
前記着信先情報に対応する接続先情報を他IP網のENUMサーバに問い合わせたときに応答が無い場合、前記記憶部に書き込まれている前記接続先情報の履歴を前記メモリ部に書き込み、前記着信先情報に対応する接続先情報を前記メモリ部から検索する問合せ応答確認部と、
前記他IP網のENUMサーバから応答が無い場合、前記着信先情報に対応する接続先情報の検索結果と、発信元端末への音声ガイダンスの送信を前記メディアサーバに実行させるガイダンス指示とを前記SIPサーバに送信する接続先情報送信部と、を備え、
前記メディアサーバは、
音声ガイダンスを保持する記憶部と、
前記SIPサーバから前記発信元端末へのガイダンス指示を取得したときに前記音声ガイダンスを前記発信元端末に送信するガイダンス送信部と、
前記接続先情報の検索結果を前記SIPサーバに送信する接続先情報送信部と、を備える、通信システム。 - 記憶部と所定のデータ保持期間を有するメモリ部とを備えるENUMサーバと、音声ガイダンスを保持する記憶部を備えるメディアサーバと、を自IP網に備える通信システムにおける通信方法であって、
前記ENUMサーバによって、
着信先端末の電話番号を含む着信先情報に対応する接続先情報を要求する接続要求を前記自IP網のSIPサーバから受け付ける接続要求取得ステップと、
前記着信先情報に対応する接続先情報を、他IP網のENUMサーバから取得した場合、前記接続先情報の履歴を、前記記憶部と前記メモリ部とにそれぞれ書き込む接続先履歴書込ステップと、
前記着信先情報に対応する接続先情報を他IP網のENUMサーバに問い合わせたときに応答が無い場合、前記着信先情報に対応する接続先情報を前記記憶部から検索する問合せ応答確認ステップと、
前記他IP網のENUMサーバから応答が無い場合、前記着信先情報に対応する接続先情報の検索結果と、発信元端末への音声ガイダンスの送信を前記メディアサーバに実行させるガイダンス指示とを前記SIPサーバに送信する接続先情報送信ステップと、を含み、
前記メディアサーバによって、前記SIPサーバから前記発信元端末へのガイダンス指示を取得したときに前記音声ガイダンスを前記発信元端末に送信するガイダンス送信ステップと、
前記接続先情報の検索結果を前記SIPサーバに送信する接続先情報送信ステップと、を含む、ことを特徴とする通信方法。 - 記憶部と所定のデータ保持期間を有するメモリ部とを備えるENUMサーバと、音声ガイダンスを保持する記憶部を備えるメディアサーバと、を自IP網に備える通信システムにおける通信方法であって、
前記ENUMサーバによって、
着信先端末の電話番号を含む着信先情報に対応する接続先情報を要求する接続要求を前記自IP網のSIPサーバから受け付ける接続要求取得ステップと、
前記着信先情報に対応する接続先情報を、他IP網のENUMサーバから取得した場合、前記接続先情報の履歴を、前記記憶部と前記メモリ部とにそれぞれ書き込む接続先履歴書込ステップと、
前記着信先情報に対応する接続先情報を他IP網のENUMサーバに問い合わせたときに応答が無い場合、前記記憶部に書き込まれている前記接続先情報の履歴を前記メモリ部に書き込み、前記着信先情報に対応する接続先情報を前記メモリ部から検索する問合せ応答確認ステップと、
前記他IP網のENUMサーバから応答が無い場合、前記着信先情報に対応する接続先情報の検索結果と、発信元端末への音声ガイダンスの送信を前記メディアサーバに実行させるガイダンス指示とを前記SIPサーバに送信する接続先情報送信ステップと、を含み、
前記メディアサーバによって、前記SIPサーバから前記発信元端末へのガイダンス指示を取得したときに前記音声ガイダンスを前記発信元端末に送信するガイダンス送信ステップと、
前記接続先情報の検索結果を前記SIPサーバに送信する接続先情報送信ステップと、を含む、ことを特徴とする通信方法。
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