JP6748560B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

この発明は、熱交換効率の向上を図り得るフィンチューブ式の熱交換器に関するものである。
従来この種の熱交換器では、図7に示すように、フィンパイプ101と結合したフィンプレート102において、フィンプレート102の下縁と連続させた開環状のバーリング孔103を設けたものがあり(例えば、特許文献1参照。)、この開環状のバーリング孔103を設けたことにより、フィンパイプ101間の中間位置辺りにおけるフィンプレート102の過熱を防止しつつ、燃焼ガスの流れ方向下流側の吸熱量を多くすることができるものであった。
実開平3−546号公報
ところで、この熱交換器では、バーリング孔103近傍の温度が高くなりやすいものであり、バーリング孔103のバーリング部分で吸収された熱量はフィンプレート102を介してフィンパイプ101に伝達されるものであるが、フィンパイプ101は断面円形状のパイプであり、バーリングも環状で円形状であるため、フィンパイプ101の外縁部とバーリングの外縁部との間で伝熱距離が最短となる仮想線を形成したとすると、仮想線と直交する方向に向かって仮想線から離れていくにつれて、フィンパイプ101の外縁部とバーリングの外縁部とはお互いに遠ざかる関係性を有し、伝熱距離が長くなり、吸熱効果が薄く、熱交換効率の低下を招く要因となっているものである。
また、熱交換器を通過する燃焼ガスであって、バーリング孔103に進入する燃焼ガス以外の燃焼ガスは、図7の破線で示されているように、フィンパイプ101表面の一部およびバーリング孔103の外縁部を沿うように流れるだけであり、乱流が起こりにくく、この点も熱交換効率の低下を招く要因となっているものであり、熱交換効率に関して言えば未だ改善の余地があるものであった。
この発明は、上記課題を解決するために、特に請求項1ではその構成を、上下左右に一定の間隔で配設された複数のフィンパイプと、該フィンパイプの軸線方向に沿って所定の間隔で配列された複数枚のフィンプレートとを燃焼缶体内に備え、前記フィンプレートには、上下段に矩形状に配置された前記フィンパイプで囲まれる空間の略中央部に前記フィンプレート表面から隆起したバーリングを有するバーリング孔が形成されていると共に該バーリング孔に連続して前記フィンプレートの下縁まで延びる切り欠き部が形成され、前記燃焼缶体内で発生した熱を前記フィンプレートを介して前記フィンパイプに吸収させるようにした熱交換器において、前記バーリング孔を略ひし形状とし、前記切り欠き部と連通する部分を除く前記バーリング孔の全周に前記バーリングを有し、前記バーリングは、略ひし形状をなすための4辺の直線部を有し、該直線部のそれぞれは、前記バーリング孔を囲むように前記矩形状に配置された前記フィンパイプのうち、前記直線部と略直交する方向に位置する前記フィンパイプと対向するように配設し、前記バーリング孔は、平面視で、少なくとも一部が前記フィンパイプと重なるように、前記フィンパイプと重なり代を有する大きさで形成されているものとした。
また、請求項では、前記フィンプレート上縁であって、前記バーリング孔の上方且つ上段の隣接する前記フィンパイプの間の位置に、直角方向に折れ曲げられ燃焼ガスを上段の前記フィンパイプの後流側に案内する上縁折り曲げ片を設けるものとした。
この発明の請求項1によれば、バーリング孔のバーリングを略ひし形状とし、切り欠き部と連通する部分を除くバーリング孔の全周にバーリングを有しているものとしたことで、バーリング孔を囲むよう矩形状に配置されたフィンパイプそれぞれに対して、バーリングからの熱を均一に吸熱させることができ、熱交換効率を向上させることができるものである。
さらに、請求項1によれば、略ひし形状をなすための4辺の直線部のそれぞれは、バーリング孔を囲むよう矩形状に配置されたフィンパイプのうち、直線部と略直交する方向に位置するフィンパイプと対向するように配設したことで、バーリングで吸収した熱は、4辺の直線部からそれぞれが対向しているフィンパイプに対してフィンプレートを介して伝熱されるので、それぞれのフィンパイプに偏りなく均一に吸熱させることができ、さらに、フィンパイプとバーリングの直線部との間の伝熱距離が、従来の円形状のバーリングとフィンパイプとの伝熱距離よりも短く、その分、フィンパイプへの伝熱量が多くなり、フィンパイプでの吸熱量が多くなるので、熱交換効率を向上させることができるものである。
その上、請求項1によれば、バーリング孔は、平面視で、少なくとも一部がフィンパイプと重なるように、フィンパイプと重なり代を有する大きさで形成されていることで、熱交換器に流入しバーリングの外縁と下段のフィンパイプとの間を進行してきた燃焼ガスは、下段のフィンパイプの後流側までスムーズに案内され、下段のフィンパイプにおける吸熱量も多くなると共に、上段のフィンパイプの前流側にもスムーズに案内されるので、上段のフィンパイプにおける吸熱量も多くなり、さらに、隣り合うバーリング孔同士の間で燃焼ガス同士を確実にぶつけることができ、燃焼ガスの乱流化を促進するので、熱交換効率を向上させることができるものである。
また、請求項によれば、フィンプレート上縁であって、バーリング孔の上方且つ上段の隣接するフィンパイプの間の位置に、直角方向に折れ曲げられ燃焼ガスを上段のフィンパイプの後流側に案内する上縁折り曲げ片上縁折り曲げ片を設けたことで、バーリングと上段のフィンパイプの間を抜けた燃焼ガスは、上段のフィンパイプの後流側に案内されるので、上段のフィンパイプでの後流側でも吸熱され、上段のフィンパイプにおける吸熱量も多くなり、熱交換効率を向上させることができるものである。
この発明の一実施形態の熱交換器を備えた給湯装置の概略構成図。 図1のA−A線による断面図。 熱交換器を構成するフィンプレートの斜視図。 この発明の一実施形態の熱交換器および第1比較例の熱交換器におけるフィンパイプ−バーリング孔間の伝熱距離を説明した図。 この発明の一実施形態の熱交換器における燃焼ガスの流れを示す図。 この発明の一実施形態の熱交換器の要部拡大図。 従来の熱交換器を示す図。
本発明に係る熱交換器の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の熱交換器を備えた給湯装置の概略的な構成図であり、以下に詳細を説明する。
1は所定の端末(給湯栓等)で使用される湯を生成する給湯装置、2は灯油等の燃油を気化するアルミダイキャスト製の気化器、3は気化器2に備えられ燃油を気化可能な温度まで加熱する気化器ヒータ、4は気化器2の下部に位置し、気化器2で気化された気化ガスと一次空気とを予混合するアルミダイキャスト製の混合室で、前記気化器2と混合室4とで燃油を気化させる気化部5を形成するものである。
6は混合室4上部で気化器2の背面側に備えられ、混合室4で予混合された予混合ガスを燃焼させる燃焼部で、この燃焼部6と気化部5とでバーナを構成するものである。また、7は気化器2と一体的に形成され、気化器2の背面で燃焼部6上に突出した複数個の吸熱フィンで、燃焼時には燃焼熱を気化熱として気化器2にフィードバックして、気化器ヒータ3の通電量を極力抑えるものである。
8は気化器2に燃油を噴霧するノズル、9はノズル8に送油管10を介して燃油を圧送する電磁ポンプ、11は燃焼ファンで、燃焼ファン11は送風路12を介して気化器2の入口および燃焼部6とカバー枠13との間の空気室14とに連通し、吸込口15より吸引した燃焼空気を、気化器2には予混合用の一次空気として供給し、空気室14には気化器2側方を通り混合室4の下方から燃焼部6で燃焼される二次空気として供給するものである。
16は内部に燃焼室17を形成すると共に熱交換器18を備えた燃焼缶体で、熱交換器18は、燃焼室17においてバーナ(燃焼部6)の燃焼により発生した熱(燃焼炎および燃焼ガスからの熱)を複数枚のフィンプレート19を介してフィンパイプ20に吸収させ、フィンパイプ20を流通する水を加熱するフィンチューブ式の熱交換器からなり、フィンパイプ20はU字管21を介して連通連結され、蛇行した熱交換流路を形成するものであり、熱交換器18を通過した燃焼ガスは排気口22より機外に排気される。なお、熱交換器18の詳細な構成については後述する。
23は給水源から供給される水を熱交換器18における前記熱交換流路の流入口に流通させる給水管、24は熱交換器18における前記熱交換流路の流出口に接続され、熱交換器18で加熱された湯を所定箇所に設けられた給湯栓(図示せず)に供給する給湯管、25は給水管23から分岐した給水バイパス管、26は給湯管24と給水バイパス管25との接続部に設けられ、給湯管24からの湯と給水バイパス管25からの水とを混合し、その混合比を可変できる混合弁である。なお、フィンパイプ20とU字管21と給水管23と給湯管24と給水バイパス管25とで水が流通する給湯回路を構成するものである。
次に、熱交換器18の詳細な構成について、図2および図3を用いて説明する。
図2は図1におけるA−A線による断面図で、熱交換器18の要部を正面視した図であり、図3は熱交換器18を構成するフィンプレート19の斜視図である。
前記熱交換器18は、上下左右に一定の間隔で配設され、被加熱流体としての水が流れる複数本のフィンパイプ20(この実施形態では10本のフィンパイプ20)と、フィンパイプ20の軸線方向に沿って所定の間隔をおいて配列された複数枚のフィンプレート19とで構成されており、フィンプレート19にはフィンパイプ20を通すための複数の貫通孔26(フィンプレート19表面から隆起した貫通孔26のバーリング26aと、ろう材を挿通させるためのろう材用孔26bも含む)が形成され、フィンパイプ20は、ろう材用孔26bに挿通されたろう材によって、複数の貫通孔26の各々のバーリング26aの内縁とろう付けされてフィンプレート19に固定されるものである。なお、上下左右に配設されたフィンパイプ20には、同一の被加熱流体、ここでは給湯用の水が流通するものである。
各フィンプレート19は、複数のフィンパイプ20のうち上下段に矩形状に配置された4本のフィンパイプ20で囲まれる矩形空間の略中央部に略ひし形状のバーリング孔27(この実施形態では1枚のフィンプレート19当たり4つのバーリング孔27)が形成され、バーリング孔27に連続してフィンプレート19の下縁まで切り欠き部28(この実施形態では1枚のフィンプレート19当たり4つの切り欠き部28)が形成されており、切り欠き部28が形成されていることによってフィンパイプ20間のフィンプレート19が局部的に過剰に加熱されるのを抑制できるものである。なお、切り欠き部28は、フィンプレート19の下縁まで形成されているとしたが、ここでの下縁とは、図面(図2)の上下方向に合わせて下縁と表現したまでで、本質的には、フィンプレート19の下縁とは、燃焼ガスの流れ方向の上流側に位置するフィンプレート19縁側を意味しているものである。
また、フィンプレート19表面から隆起したバーリング孔27のバーリング27aは、図2に示されているように、フィンプレート19の正面視(フィンパイプ20の軸線方向から見て)において、4辺の直線部27bとそれらの直線部27b間をつなぐ曲線部27cとを有しており、それらが一体となって略ひし形状をなしているものである。なお、バーリング27aの高さは、バーリング26aの高さよりも僅かに低い高さとされているものである。
前記各フィンプレート19の左右両側縁には、直角方向に折れ曲げられ、燃焼缶体16の内壁に対してろう付け接合される側縁折り曲げ片29が設けられ、各フィンプレート19の上縁であって、上段の隣接するフィンパイプ20の間の位置には、直角方向に折れ曲げられ、燃焼ガスを上段のフィンパイプ20の後流側に案内する上縁折り曲げ片30(この実施形態では1枚のフィンプレート19当たり4つの上縁折り曲げ片30)が設けられているものである。ここで、上縁折り曲げ片30は、フィンプレート19の上縁に設けられているとしたが、ここでの上縁とは、図面(図2)の上下方向に合わせて上縁と表現したまでで、本質的には、フィンプレート19の上縁とは、燃焼ガスの流れ方向の下流側に位置するフィンプレート19縁側を意味しているものである。また、側縁折り曲げ片29の高さおよび上縁折り曲げ片30の高さは、貫通孔26のバーリング26aの高さよりも僅かに低く、バーリング孔27のバーリング27aの高さと同程度である。
なお、熱交換器18は、上記の構成、特に、バーリング孔27(バーリング27a)を有していることで、バーリング27aにおいて燃焼ガスから吸収した熱量をフィンプレート19を介してフィンパイプ20に伝達してフィンパイプ20内を流れる水の加熱に用いることができるものである。
ここで、本実施形態のような略ひし形状のバーリング孔27を有する熱交換器18における、バーリング孔27からフィンパイプ20までの伝熱距離と、第1比較例としての環状のバーリング孔を有する熱交換器18における環状のバーリング孔からフィンパイプ20までの伝熱距離との関係を図4を用いて説明する。なお、この図4上では、フィンパイプ20は外径のみを実線で描画しており、貫通孔26周囲のバーリング26aなどは省略するものとする。
図4(a)は、本実施形態のような略ひし形状のバーリング孔27を有する熱交換器18の要部拡大図であり、一のフィンパイプ20の外縁部(外径)とバーリング孔27のバーリング27a(特に、直線部27b)の外縁部との間で最短となる伝熱距離が、仮想線A(実線の矢線)で示され、仮想線Aと直交する方向に向かって、仮想線Aから所定距離離れた位置におけるフィンパイプ20の外縁部(外径)とバーリング孔27のバーリング27aの外縁部との間の伝熱距離が、それぞれ、仮想線B(破線の矢線)および仮想線C(一点鎖線の矢線)で示されているものである。
そして、図4(b)は、第1比較例としての環状のバーリング孔を有する熱交換器18の要部拡大図であり、バーリング孔の形状以外は図4(a)の熱交換器18と同一であり、フィンパイプ20の外縁部(外径)とバーリング孔27のバーリング27aの外縁部との間で最短となる仮想線Aの長さおよび仮想線Aのフィンパイプ20側の矢線の基端の位置も、図4(a)に示されたものと同一であり、さらに、仮想線Bおよび仮想線Cのフィンパイプ20側のそれぞれの矢線の基端の位置も図4(a)に示されたものと同一となっている。
ここで、図4(b)に示された熱交換器18において、仮想線Aは、バーリング側の矢線の終端がバーリングの外縁に接しているが、仮想線Bおよび仮想線Cのバーリング側のそれぞれの矢線の終端は、バーリングの外縁に接していない。これは、仮想線Bおよび仮想線Cが描かれた位置でのフィンパイプ20の外縁部(外径)とバーリング孔のバーリングの外縁部との間の伝熱距離が、図4(a)に示された熱交換器18における仮想線Bおよび仮想線Cが描かれた位置でのフィンパイプ20の外縁部(外径)とバーリング孔27のバーリング27aの外縁部との間の伝熱距離よりも長いことを意味しており、断面形状が円形のフィンパイプ20と対向するバーリング27aは、図4(a)のような直線形状(直線部27b)を有するバーリングの方が、図4(b)のような円形状(または円弧形状)よりも、フィンパイプ20とバーリング27aとの伝熱距離が短く、フィンプレート19での放熱量が少なく、フィンパイプ20への伝熱量が多くなり、フィンパイプ20での吸熱量が多くなるものであり、本実施形態のように、図4(a)に示された略ひし形状のバーリング孔27を有する熱交換器18の方が、熱交換効率を向上させることができるものである。
また、図4(a)に示されているように、略ひし形状のバーリング27aを構成する4辺の直線部27bのそれぞれは、バーリング孔27を囲むように矩形状に配置された4本のフィンパイプ20のうち、当該直線部27bと略直交する方向に位置するフィンパイプ20と対向するように配設されているので、バーリング27aで燃焼ガスから吸収した熱は、4辺の直線部27bからそれぞれが対向しているフィンパイプ20に対してフィンプレート19を介して伝熱されるので、それぞれのフィンパイプ20に偏りなく均一に吸熱させることができ、熱交換効率を向上させることができるものである。
次に、熱交換器18を通過する燃焼ガスの流れについて図5を用いて説明するが、ここでは、バーリング孔27内に進入する燃焼ガス以外の燃焼ガスの流れについて説明するものであり、その燃焼ガスの流れを破線で示している。
バーナ(燃焼部6)での燃焼により発生した燃焼ガスは、熱交換器18に流入し、バーリング孔27内に進入する燃焼ガスと、バーリング孔27内に進入する燃焼ガス以外の燃焼ガスとに分かれ、バーリング孔27内に進入する燃焼ガス以外の燃焼ガスは、破線で示されているように、まず、下段のフィンパイプ20の前流側から側方側に沿って上昇し、下段のフィンパイプ20と対向するバーリング27aの直線部27bと下段のフィンパイプ20の間を抜けて、隣接するバーリング孔27の間に位置する×印の近傍でぶつかって乱流化しながら上昇し、上段のフィンパイプ20と対向するバーリング27aの直線部27bと上段のフィンパイプ20の間を抜けて、フィンプレート19上縁であって、バーリング孔27上方且つ上段の隣接するフィンパイプ20の間の位置に設けられた上縁折り曲げ片30によって、上段のフィンパイプ20の後流側に案内されて、熱交換器18から流出していくものである。
ここで、略ひし形状のバーリング孔27は、図6に示すように、平面視で、フィンプレート19の上縁側から下縁側に向かって垂直方向に見て(または、フィンプレート19の下縁側から上縁側に向かって垂直方向に見るのでもよい)、少なくとも一部がフィンパイプ20と重なるように形成、すなわち、バーリング孔27は、バーリング孔27を囲むように上下段に矩形状に配置されたフィンパイプ20と重なり代αを有するような大きさで形成されていることで、図5に破線で示されているように、熱交換器18に流入しバーリング27aの外縁と下段のフィンパイプ20との間を進行してきた燃焼ガスは、下段のフィンパイプ20の後流側の中央(下段フィンパイプ20の頂部)方向に向かい、下段のフィンパイプ20の後流側の略中央部分までスムーズに案内され、下段のフィンパイプ20での後流側でも吸熱され、下段のフィンパイプ20における吸熱量も多くなると共に、上段のフィンパイプ20の前流側の略中央部分(上段フィンパイプ20の最低部)にもスムーズに案内されるので、上段のフィンパイプ20での前流側で吸熱され、上段のフィンパイプ20における吸熱量も多くなり、さらに、隣り合うバーリング孔27同士の間(図5における×印の位置)で燃焼ガス同士を確実にぶつけることができ、燃焼ガスの乱流化が促進されるので、熱交換効率を向上させることができるものである。当然のことではあるが、バーリング孔27内に進入した燃焼ガスもバーリング27a内縁にぶつかることで乱流化するため、熱交換効率向上に寄与するものである。また、上縁折り曲げ片30を設けたことによって、バーリング27aと上段のフィンパイプ20の間を抜けた燃焼ガスは、上段のフィンパイプ20の後流側に案内されるので、上段のフィンパイプ20での後流側でも吸熱され、上段のフィンパイプ20における吸熱量も多くなり、熱交換効率を向上させることができるものである。
また、熱交換器18において、フィンプレート19は、フィンパイプ20の軸線方向に沿って所定の間隔(ここでの所定の間隔は、貫通孔26のバーリング26aの高さと同じ長さ)をおいて複数枚配列されており、バーリング孔27のバーリング27aと側縁折り曲げ片29と上縁折り曲げ片30の高さは貫通孔26のバーリング26aの高さより僅かに低いだけなので、複数枚配列されたフィンプレート19の下縁側から進入する燃焼ガスの大半は、フィンプレート19間において、貫通孔26のバーリング26aとバーリング孔27のバーリング27aと側縁折り曲げ片29と上縁折り曲げ片30との間に形成されるほぼ決められた燃焼ガス流路を流れるので、全体的に流速が均一化され、フィンパイプ20表面に沿うように進む燃焼ガスの流れも増加し、熱交換効率を向上させることができるものである。
なお、本発明は先に説明した一実施形態に限定されるものではなく、本実施形態では、所定の端末(給湯栓等)で使用される湯を生成する給湯装置1に、本発明の熱交換器18を適用したが、本発明の熱交換器18は、所定の端末として被空調空間を暖房する床暖房パネル等の放熱端末で使用される温水を生成する温水暖房装置に適用してもよいものであり、また、給湯装置1または上記温水暖房装置で使用する燃料についても石油等の燃油の代わりに都市ガスやプロパンガスといったガス燃料を用いてもよいものである。
また、本実施形態は、熱交換器18を通過する燃焼ガスの流れは、切り欠き部28を有するフィンプレート19の下縁側が上流側で、上縁折り曲げ片30を有するフィンプレート19の上縁側が下流側であり、図面(図5)上では、下から上に向かって流れているが、バーナが熱交換器18より上方に設けられ、熱交換器18を通過する燃焼ガスの流れが、上から下に向かって流れるような、いわゆる逆燃式の場合は、図2に示された熱交換器18を上下逆さまにして、切り欠き部28はフィンプレート19の上縁側に、上縁折り曲げ片30はフィンプレート19の下縁側になるように配設すればよく、フィンプレート19の切り欠き部28を有する縁側が燃焼ガスの流れ方向の上流側となり、上縁折り曲げ片30を有するフィンプレート19の縁側が燃焼ガスの流れ方向の下流側となるという関係性をくずさなければ、先に説明した本発明の熱交換器が有する効果を発揮することができるものである。
16 燃焼缶体
18 熱交換器
19 フィンプレート
20 フィンパイプ
27 バーリング孔
27a バーリング
27b 直線部
28 切り欠き部
30 上縁折り曲げ片

Claims (2)

  1. 上下左右に一定の間隔で配設された複数のフィンパイプと、該フィンパイプの軸線方向に沿って所定の間隔で配列された複数枚のフィンプレートとを燃焼缶体内に備え、前記フィンプレートには、上下段に矩形状に配置された前記フィンパイプで囲まれる空間の略中央部に前記フィンプレート表面から隆起したバーリングを有するバーリング孔が形成されていると共に該バーリング孔に連続して前記フィンプレートの下縁まで延びる切り欠き部が形成され、前記燃焼缶体内で発生した熱を前記フィンプレートを介して前記フィンパイプに吸収させるようにした熱交換器において、前記バーリング孔を略ひし形状とし、前記切り欠き部と連通する部分を除く前記バーリング孔の全周に前記バーリングを有し、前記バーリングは、略ひし形状をなすための4辺の直線部を有し、該直線部のそれぞれは、前記バーリング孔を囲むように前記矩形状に配置された前記フィンパイプのうち、前記直線部と略直交する方向に位置する前記フィンパイプと対向するように配設し、前記バーリング孔は、平面視で、少なくとも一部が前記フィンパイプと重なるように、前記フィンパイプと重なり代を有する大きさで形成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記フィンプレート上縁であって、前記バーリング孔の上方且つ上段の隣接する前記フィンパイプの間の位置に、直角方向に折れ曲げられ燃焼ガスを上段の前記フィンパイプの後流側に案内する上縁折り曲げ片を設けたことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
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