JP6747895B2 - 光ファイバ評価治具及び光ファイバ評価方法 - Google Patents

光ファイバ評価治具及び光ファイバ評価方法 Download PDF

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Description

本開示は、複数の光線路の特性を一括して評価する評価治具とその評価方法に関する。
光ファイバの生産現場では、一般に出荷前に全数検査の工程があり、全数検査では、Optical Time Domain Reflectometer(OTDR)等の光線路特性解析装置を用いて損失試験が行われている。また、近年、空間多重型光ファイバ技術の研究が盛んになされており、一心に複数のコアを有するマルチコア光ファイバの市場展開が期待されている。
Hiroshi Takahashi, Fumihiko Ito, Chihiro Kito, and Kunihiro Toge,"Individual loss distribution measurement in 32−branched PON using pulsed pump−probe Brillouin analysis", Opt. Express 21, 6739−6748 (2013) 鬼頭千尋、高橋央、戸毛邦弘、真鍋哲也、伊藤文彦、"断線故障モニタリングに対する遠端反射ブリルアン解析法の適用性"、信学技報、OFT2014−40 (2014) Hiroshi TAKAHASHI, Chihiro KITO, Kunihiro TOGE and Tetsuya MANABE,"Centralized Measurement of Actual Splice Loss for Installed Optical Fiber Cable Networks Using End−reflection−assisted Brillouin Analysis", Proceedings of the 63rd IWCS Conference, 87−91 (2014)
光ファイバ心線の生産現場では、一心ずつOTDRに接続して全数検査するため、損失評価に時間がかかり、光ファイバ心線の生産コストを増加させる一因となっている。よって、一心あたりの検査時間の短縮、または検査作業員による検査稼働の軽減が求められる。また、マルチコア光ファイバが一般市場に流通した場合には、現在の単心光ファイバの検査工程に倣い、各コアの損失試験を実施した上で出荷することが考えられ、コア数が増加する分だけ検査コストが増大することが予想されるため、やはり全コア検査の検査稼働を軽減する必要がある。
本発明は、上記事情によりなされたもので、光線路特性解析装置に複数の光ファイバ又はマルチコア光ファイバを接続し、一括して検査可能な光ファイバ評価治具及びその評価方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光スプリッタを用いて光線路特性解析装置に複数の光ファイバ又はマルチコア光ファイバを接続し、これらの光ファイバからの戻り光が重畳しないように光スプリッタから各光ファイバまでの光路長を調整することとした。
具体的には、本発明に係る第1の光ファイバ評価治具は、
一端に被試験光ファイバのコアがそれぞれ接続されるN本(Nは2以上の整数)の分波側ピグテールと、
光線路特性解析装置が接続される1つの合波側ポートとN本の前記分波側ピグテールの他端がそれぞれ接続されるN個の分岐側ポートを有し、前記合波側ポートからの光を分岐して前記分岐側ポートの前記分波側ピグテールへ結合し、前記分波側ピグテールから前記分岐側ポートに結合された光を合波して前記合波側ポートへ出力する1×N光スプリッタと、
を備え、
N本の前記分波側ピグテールの任意の2つの往復光路長の差は、前記光線路特性解析装置が受光する前記被試験光ファイバからの戻り光のパルス幅の空間的な広がりより大きいことを特徴とする。
第1の光ファイバ評価治具を用いる第1の光ファイバ評価方法は、第1の光ファイバ評価治具の前記1×N光スプリッタの前記合波側ポートに光線路特性解析装置を接続し、
N本の前記分波側ピグテールの前記一端をそれぞれ被試験光ファイバのコアに接続し、
前記光線路特性解析装置から前記1×N光スプリッタの前記合波側ポートに光パルスを入射する
ことを特徴とする。
なお、評価対象がマルチコア光ファイバである場合、N本の前記分波側ピグテールは、前記一端にマルチコア光ファイバ用接続デバイスを有することを特徴とする。
第1の光ファイバ評価治具及び第1の光ファイバ評価方法は、長さが近接する光ファイバあるいはマルチコア光ファイバを評価する場合に使用する。各ピグテールの長さの差を上記のように設定することで光線路特性解析装置から各光ファイバ又は各コアへ入射した試験光の戻り光は光スプリッタで合波されても重畳しない。このため、光線路特性解析装置は、それぞれの光ファイバ又はそれぞれのコアからの戻り光を別個に受信することができ、一括評価が可能となる。
従って、本発明は、光線路特性解析装置に複数の光ファイバ又はマルチコア光ファイバを接続し、一括して検査可能な光ファイバ評価治具及びその評価方法を提供することができる。
ここで、N本の前記分波側ピグテールは、それぞれ識別されており、1番目からN番目へ向けて線長が順に長く又は短くなることが好ましい。このようにしておくことで、いずれの光ファイバからの戻り光あるいはマルチコア光ファイバのいずれのコアからの戻り光かを容易に識別できる。
本発明に係る第2の光ファイバ評価治具は、
一端に被試験光ファイバのコアがそれぞれ接続されるN本の分波側ピグテールと、
N本の前記分波側ピグテールのそれぞれに配置され、線長を任意に可変する線長差可変機構と、
光線路特性解析装置が接続される1つの合波側ポートとN本の前記分波側ピグテールの他端がそれぞれ接続されるN個の分岐側ポートを有し、前記合波側ポートからの光を分岐して前記分岐側ポートの前記分波側ピグテールへ結合し、前記分波側ピグテールから前記分岐側ポートに結合された光を合波して前記合波側ポートへ出力する1×N光スプリッタと、
を備える。
第2の光ファイバ評価治具を用いる第2の光ファイバ評価方法は、
第2の光ファイバ評価治具の前記1×N光スプリッタの前記合波側ポートに光線路特性解析装置を接続し、
N本の前記分波側ピグテールの前記一端をそれぞれ被試験光ファイバのコアに接続し、
前記線長差可変機構で、前記分波側ピグテールと該分波側ピグテールに接続する前記被試験光ファイバのコアからなる往復光路長の任意の2つの差を、前記光線路特性解析装置が受光する前記被試験光ファイバからの戻り光のパルス幅の空間的な広がりより大きく設定し、
前記光線路特性解析装置から前記1×N光スプリッタの前記合波側ポートに光パルスを入射する
ことを特徴とする。
なお、評価対象がマルチコア光ファイバである場合、N本の前記分波側ピグテールは、前記一端にマルチコア光ファイバ用接続デバイスを有することを特徴とする。
第2の光ファイバ評価治具及び第2の光ファイバ評価方法は、長さが異なる光ファイバを評価する場合にも使用できる。各ピグテールには光路長を変更できる線長差可変機構が配置されており、当該線長差可変機構を用いて“ピグテール+被試験光ファイバ”の往復の光路長差を上記のように設定することで光線路特性解析装置から各光ファイバ又は各コアへ入射した試験光の戻り光は光スプリッタで合波されても重畳しない。このため、光線路特性解析装置は、それぞれの光ファイバ又はそれぞれのコアからの戻り光を別個に受信することができ、一括評価が可能となる。
従って、本発明は、光線路特性解析装置に複数の光ファイバ又はマルチコア光ファイバを接続し、一括して検査可能な光ファイバ評価治具及びその評価方法を提供することができる。
第1の光ファイバ評価方法も第2の光ファイバ評価方法も、前記被試験光ファイバの前記分波側ピグテールが接続された端と反対側の端に光を反射する反射端を設置することが好ましい。遠端反射ブリルアン解析時のダイナミックレンジを拡大することができる。
本発明は、光線路特性解析装置に複数の光ファイバ又はマルチコア光ファイバを接続し、一括して検査可能な光ファイバ評価治具及びその評価方法を提供することができる。
本発明に係る光ファイバ評価治具とそれを用いた光ファイバ評価方法を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ評価治具とそれを用いた光ファイバ評価方法を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ評価治具で光ファイバ評価方法を行う場合の要求条件を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ評価治具で光ファイバ評価方法を行う場合の要求条件を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ評価治具とそれを用いた光ファイバ評価方法を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ評価治具とそれを用いた光ファイバ評価方法を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1は、本実施形態の光ファイバ評価治具301(第1の光ファイバ評価治具)とそれを用いた光ファイバ評価方法を説明する図である。光ファイバ評価治具301は、
一端に被試験光ファイバ200のコアがそれぞれ接続されるN本(Nは2以上の整数)の分波側ピグテール12と、
光線路特性解析装置100が接続される1つの合波側ポートとN本の分波側ピグテール12の他端がそれぞれ接続されるN個の分岐側ポートを有し、前記合波側ポートからの光を分岐して前記分岐側ポートの分波側ピグテール12へ結合し、分波側ピグテール12から前記分岐側ポートに結合された光を合波して前記合波側ポートへ出力する1×N光スプリッタ11と、
を備える。
光ファイバ評価治具301は、N本の分波側ピグテール12の任意の2つの往復光路長の差が、光線路特性解析装置100が受光する被試験光ファイバ200からの戻り光のパルス幅の空間的な広がりより大きいことを特徴とする。
そして、光ファイバ評価治具301を用いた光ファイバの多心一括評価系は、光線路特性解析装置100を1×N光スプリッタ11の合波側ポートに接続し、分波側ピグテール12の他端に接続端子13を用いて被試験光ファイバ200を接続する。分波側ピグテール12は、予め線長差が設けてある。
具体的に説明する。被試験光ファイバ200のそれぞれの長さが異なる場合、i番目(iはN以下の自然数)の分波側ピグテール12#iに接続される被試験光ファイバ200#iの長さと分波側ピグテール12#iの長さの合計長とj番目(jはN以下の自然数かつi≠j)分波側ピグテール12#jに接続される被試験光ファイバ200#jの長さと分波側ピグテール12#jの長さの合計長とが異なるようにそれぞれの分波側ピグテール12の線長が設定される。なお、ピグテールとは光ファイバである。
また、被試験光ファイバ200のそれぞれの長さが等しい場合、分波側ピグテール12#iの長さと分波側ピグテール12#jの長さとが異なるようにそれぞれの分波側ピグテール12の線長が設定される。なお、N本の分波側ピグテール12は、それぞれ識別されており、1番目からN番目へ向けて線長が順に長く又は短くなることが好ましい。具体的には、分波側ピグテール12#iの長さが分波側ピグテール12#i+1の長さよりも短く(または長く)なるように、順序良く分波側ピグテール長を設定する。このように設定すれば、光線路特性解析装置100の評価結果と各被試験光ファイバ200との対応付けが容易になる。本発明はテープ心線の一括評価にも応用できるため、テープ心線の心線番号と分波側ピグテールの心線番号の一致が容易であることが望ましい。
次に、分波側ピグテール12の線長差をどのように決めるかを説明する。被試験光ファイバ200のそれぞれの長さが異なる場合も被試験光ファイバ200のそれぞれの長さが等しい場合も同じである。
本実施形態の光ファイバの多心一括評価系の要求条件は次の通りである。
〔要求条件〕
光線路特性解析装置で受信信号とするプローブ光のパルス幅の空間的な広がりWに対して、光スプリッタで分岐される任意の2つの往復光路長の差ΔLの方が大きくなること。
要求条件を満たすように、本多心一括評価系に接続された複数の被試験光ファイバ200の線長差を加味して、分波側ピグテール12の長さを調整することで、例えば非特許文献1に開示される技術により、複数心線の光線路特性一括評価が可能となる。図3及び図4にて、上記の要求条件をさらに説明する。簡単のため、図3に示すように、N=2且つ被試験光ファイバ200の長さが等しい場合で説明する。
分波側ピグテール12の長さの違いにより、2心線間の往復光路長差はΔLとなる。また、光線路特性解析装置100から発せられるプローブ光パルスの空間的な広がりはWである。この時、ΔLとWの間に、上記要求条件(ΔL>W)が成り立つ場合、2つの被試験光ファイバ200から戻る受光プローブパルスの空間的な位置関係は、図4のようになる。つまり、図4のように受光プローブパルスが重畳しなければ、プローブ光の戻り時間の差(位置の差)から受光プローブ信号と心線情報の対応付けが可能となる。たとえば非特許文献1に開示される技術を光線路特性解析装置100として用いた場合、各被試験光ファイバ200から戻ったプローブパルスのブリルアン利得解析により、被試験光ファイバ200の損失情報が得られる。
続いて、光ファイバ評価治具301を用いた光ファイバ評価方法(第1の光ファイバ評価方法)を説明する。
当該光ファイバ評価方法は、光ファイバ評価治具301の1×N光スプリッタ11の合波側ポートに光線路特性解析装置100を接続し、N本の分波側ピグテール12の一端をN本以下のそれぞれの被試験光ファイバ200それぞれのコアに接続し、光線路特性解析装置100から1×N光スプリッタ11の合波側ポートに光パルスを入射することを特徴とする。
光線路特性解析装置100は、例えば非特許文献1に開示される分岐構成の被試験光ファイバの損失試験法に特化した技術を用いることができる。非特許文献1の技術では、本発明の多心一括評価系に接続した非測定光ファイバの光損失分布、ブリルアン周波数シフト分布、接続損失、遠端の反射減衰量を一括評価可能である。
非特許文献1に開示される技術は、試験光にパルス光を用い、パルス光の往復時間の違いにより分岐下部の各心線からの受光パルス光を識別する。このため、本実施形態の光ファイバ多心一括評価系を用いて非特許文献1の技術にて光線路の特性の解析を行う場合には、上述の通り、分波側ピグテール12の長さを違える又は分波側ピグテール12と被試験光ファイバ200との合計長に対して、パルス幅以上の往復光路長差を設ける必要がある。
また、光線路特性解析装置100は、例えば非特許文献2に開示されるブリルアン解析を用いた断線故障モニタリングの技術を用いることができる。非特許文献2に開示される技術は被試験光ファイバ遠端で生じた反射試験光を利用することを前提とするため、本実施形態でも被試験光ファイバの遠端に光反射端14を接続してもよい。
ここで、光反射端14を接続する効果について、光線路特性解析装置100に非特許文献2の技術を用いる場合を例に説明する。非特許文献2の技術では、反射率R[dB]を考慮すると、損失測定における片道のダイナミックレンジ(SWDR)は、(1)式で与えられる。
Figure 0006747895
ここで、Pprobe[dBm]とPpump[dBm]はそれぞれ、FUT(被試験光ファイバ)に入射するプローブ光とポンプ光のピークパワーを示す。また、βはブリルアン利得係数である。Pは受光器の最少受光感度を示す。また、右辺の最終項はn回の平均化による効果を示す。
(1)式より、反射率の変化量[dB]に対し、片道のダイナミックレンジはその3分の1だけ劣化することがわかる。すなわち、たとえば、反射率100%の全反射端を被試験光ファイバ遠端に接続した場合と、被試験光ファイバ遠端が鉛直にカットされ空気との界面でフレネル反射する場合(反射減衰量−14dB)とを比較すると、全反射端を利用した方が、片道ダイナミックレンジが14/3≒4.7dB向上することを意味している。
次に、本発明の効果を定量的に明らかにするため、非特許文献1の技術で本発明を実施した場合と、OTDRで複数心線を順次測定する場合を比較する。前提として、両試験装置に出力光パワーの制約はなく、両試験法における非測定光ファイバ入射パワーの制約は等しく誘導ブリルアン散乱閾値によって決まるものとする。すなわち、本発明に用いる光スプリッタの分岐損失は考慮する必要がない。非特許文献3によると、非特許文献1の技術における分布測定点数Xが100点、かつブリルアン相互作用発生時のプローブ光パワーが0dBm以上の時、非特許文献1の技術はOTDRに比べて信号対雑音比(SNR)が40dB程度大きくなる。さらに、非特許文献1の技術では本発明を用いることにより、N心を一括測定可能である。N心一括測定可能であることを、SNR向上効果に換算すると、10log10(√N)[dB]である。すなわち、OTDRで一心ずつ測定するよりも、本発明と非特許文献1の技術を組み合わせることで合計40+10log10(√N)[dB]のSNR改善効果が見込める。
以上より、光ファイバ評価治具301は、分波側ピグテールに長さの違いを設け、接続する被試験光ファイバを含めた往復光路長に差を生じさせ、非特許文献1に開示される技術(すなわち、往復光路長差の違いを利用して分岐心線の情報を識別する光測定技術)による光ファイバ一括多心評価を実現する。
(実施形態2)
図2は、本実施形態の光ファイバ評価治具302(第2の光ファイバ評価治具)とそれを用いた光ファイバ評価方法を説明する図である。光ファイバ評価治具302は、
一端に被試験光ファイバ200のコアがそれぞれ接続されるN本の分波側ピグテール12と、
N本の分波側ピグテール12のそれぞれに配置され、線長を任意に可変する線長差可変機構18と、
光線路特性解析装置100が接続される1つの合波側ポートとN本の分波側ピグテール12の他端がそれぞれ接続されるN個の分岐側ポートを有し、前記合波側ポートからの光を分岐して前記分岐側ポートの分波側ピグテール12へ結合し、分波側ピグテール12から前記分岐側ポートに結合された光を合波して前記合波側ポートへ出力する1×N光スプリッタ11と、
を備える。
線長差可変機構18は、例えば、空間光学系を用いた可変光遅延装置や固定光遅延装置、または遅延光ファイバを挿入する装置である。
光ファイバ評価治具302と図1の光ファイバ評価治具301との違いは、分波側ピグテール12の長さと線長差可変機構18である。図1の光ファイバ評価治具301の分波側ピグテール12の長さは固定的であるが、光ファイバ評価治具302の分波側ピグテール12の長さは線長差可変機構18で自在に変更できる。このため、図1の光ファイバ評価治具301では、被試験光ファイバ200の長さによっては上記要求条件を満たすことができないこともあったが、光ファイバ評価治具302であれば、そのような被試験光ファイバ200でも線長差可変機構18で光路長を調整すれば上記要求条件を満たすことが可能となる。
光ファイバ評価治具302を用いて、光ファイバ一括多心評価を行う場合、線長差可変機構18を調整する工程が必要となる。すなわち、本実施形態の光ファイバ評価方法(第2の光ファイバ評価方法)は、
光ファイバ評価治具302の1×N光スプリッタ11の前記合波側ポートに光線路特性解析装置100を接続し、
N本の分波側ピグテール12の前記一端をN本以下のそれぞれの被試験光ファイバ200それぞれのコアに接続し、
線長差可変機構18で、分波側ピグテール12とこれに接続する被試験光ファイバ200からなる往復光路長の任意の2つの差を、光線路特性解析装置100が受光する被試験光ファイバ200からの戻り光のパルス幅の空間的な広がりより大きく設定し、
光線路特性解析装置100から1×N光スプリッタ11の前記合波側ポートに光パルスを入射することを特徴とする。
実施形態1で説明したように、本実施形態の光ファイバ評価治具302を用いても非特許文献1や非特許文献2に開示される技術による光ファイバ一括多心評価を実現することができる。
(実施形態3)
図5は、本実施形態の光ファイバ評価治具303(第1の光ファイバ評価治具)とそれを用いた光ファイバ評価方法を説明する図である。光ファイバ評価治具303は、N本の分波側ピグテール12の前記一端にマルチコア光ファイバ用接続デバイス15を有する点が図1で説明した光ファイバ評価治具301との違いである。光ファイバ評価治具303は、被試験光ファイバがマルチコア光ファイバ201であるときに使用される。
光線路特性解析装置100は、実施形態1と同様に、例えば非特許文献1に開示される分岐構成の被試験光ファイバの損失試験法に特化した技術を用いることができる。光線路特性解析装置100は、マルチコア光ファイバ用接続デバイス15に接続したマルチコア光ファイバ201の光損失分布、ブリルアン周波数シフト分布、接続損失、及び遠端の反射減衰量の一括評価が可能である。
マルチコア光ファイバ201のコアは長さが等しいと考えられる。このため、非特許文献1に開示される技術でマルチコア光ファイバの多コア一括評価を実現するためには、分波側ピグテール12の長さの違いだけでマルチコア光ファイバ201を含めた往復光路長に差を生じさせ、前記要求条件を満たす必要がある。
このとき、N本の分波側ピグテール12は、それぞれ識別されており、1番目からN番目へ向けて線長が順に長く又は短くなることが好ましい。実施形態1で説明したように、光線路特性解析装置100の評価結果とマルチコア光ファイバ201のコアとの対応付けが容易になる。
続いて、光ファイバ評価治具303を用いた光ファイバ評価方法(第1の光ファイバ評価方法)を説明する。
当該光ファイバ評価方法は、光ファイバ評価治具303の1×N光スプリッタ11の合波側ポートに光線路特性解析装置100を接続し、N本の分波側ピグテール12の一端をコア数がN以下のマルチコア光ファイバ201のそれぞれのコアに接続し、光線路特性解析装置100から1×N光スプリッタ11の合波側ポートに光パルスを入射することを特徴とする。
実施形態1で説明したように、本実施形態の光ファイバ評価治具303を用いて非特許文献1や非特許文献2に開示される技術によるマルチコア光ファイバの多コア一括多心評価を実現することができる。
(実施形態4)
図6は、本実施形態の光ファイバ評価治具304(第2の光ファイバ評価治具)とそれを用いた光ファイバ評価方法を説明する図である。光ファイバ評価治具304は、N本の分波側ピグテール12の前記一端にマルチコア光ファイバ用接続デバイス15を有する点が図2で説明した光ファイバ評価治具302との違いである。光ファイバ評価治具304は、被試験光ファイバがマルチコア光ファイバ201であるときに使用される。
図5の光ファイバ評価治具303では、マルチコア光ファイバ201の長さによっては上記要求条件を満たすことができないこともあったが、光ファイバ評価治具304であれば、そのようなマルチコア光ファイバ201でも線長差可変機構18で光路長を調整すれば上記要求条件を満たすことが可能となる。
光ファイバ評価治具304を用いて、マルチコア光ファイバの多コア一括多心評価を行う場合、線長差可変機構18を調整する工程が必要となる。すなわち、本実施形態の光ファイバ評価方法(第2の光ファイバ評価方法)は、
光ファイバ評価治具304の1×N光スプリッタ11の前記合波側ポートに光線路特性解析装置100を接続し、
N本の分波側ピグテール12の前記一端をコア数がN以下のマルチコア光ファイバ201のそれぞれのコアに接続し、
線長差可変機構18で、分波側ピグテール12とこれに接続するマルチコア光ファイバ201のコアからなる往復光路長の任意の2つの差を、光線路特性解析装置100が受光するマルチコア光ファイバ201からの戻り光のパルス幅の空間的な広がりより大きく設定し、
光線路特性解析装置100から1×N光スプリッタ11の前記合波側ポートに光パルスを入射することを特徴とする。
実施形態1で説明したように、本実施形態の光ファイバ評価治具304を用いても非特許文献1や非特許文献2に開示される技術によるマルチコア光ファイバの多コア一括多心評価を実現することができる。
(本発明の効果)
以上のように、本発明は、光スプリッタの分波側に接続したピグテールに長さの差を設け、線長差を設けた光ファイバ評価治具に被試験光ファイバを接続し、光線路特性解析装置を光ファイバ評価治具の合波側ピグテールに接続し、光スプリッタの分岐数に一致する被試験光ファイバの光特性を一括して測定することができる。
したがって、本発明によれば、複数の被試験光ファイバを光スプリッタの分波側に接続し、光スプリッタの一心側から一括測定することにより、複数の被試験光ファイバの光特性を一括して測定することが可能であるため、光ファイバの検査稼働と検査時間を削減可能な光ファイバの多心一括評価系を提供することができる。
11:光スプリッタ
12:分波側ピグテール
13:接続端子
14:光反射端
15:マルチコア光ファイバ用接続デバイス
18:線長差可変機構
100:光線路特性解析装置
200:被試験光ファイバ
201:マルチコア光ファイバ
301〜304:光ファイバ評価治具

Claims (5)

  1. 光線路特性解析装置とN本(Nは2以上の整数)の被試験光ファイバとを接続する光ファイバ評価治具であって、
    一端に前記被試験光ファイバのコアがそれぞれ接続されるN本の分波側ピグテールと、
    前記光線路特性解析装置が接続される1つの合波側ポートとN本の前記分波側ピグテールの他端がそれぞれ接続されるN個の分岐側ポートを有し、前記合波側ポートに入力された前記光線路特性解析装置からの試験光パルスを分岐してそれぞれの前記分岐側ポートから前記分波側ピグテールを介してN本の前記被試験光ファイバへ結合し、前記分波側ピグテールを介してそれぞれの前記分岐側ポートに結合されたN本の前記被試験光ファイバからの戻り光を合波して前記合波側ポートから前記光線路特性解析装置へ出力する1×N光スプリッタと、
    を備え、
    N本の前記分波側ピグテールの任意の2つの往復光路長の差は、前記光線路特性解析装置が前記一端から前記被試験光ファイバに入射した前記試験光パルスにより前記被試験光ファイバで発生する後方散乱光を前記被試験光ファイバからの前記戻り光として受光するときの、該戻り光のパルス幅の空間的な広がりより大きいことを特徴とする光ファイバ評価治具。
  2. N本の前記分波側ピグテールは、前記一端にマルチコア光ファイバ用接続デバイスを有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ評価治具。
  3. N本の前記分波側ピグテールは、それぞれ識別されており、1番目からN番目へ向けて線長が順に長く又は短くなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ評価治具。
  4. 光ファイバを評価する光ファイバ評価方法であって、
    請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバ評価治具の前記1×N光スプリッタの前記合波側ポートに光線路特性解析装置を接続し、
    N本の前記分波側ピグテールの前記一端をそれぞれ被試験光ファイバのコアに接続し、
    前記光線路特性解析装置から前記1×N光スプリッタの前記合波側ポートに前記試験光パルスを入射する
    ことを特徴とする光ファイバ評価方法。
  5. 前記被試験光ファイバの前記分波側ピグテールが接続された端と反対側の端に光を反射する反射端を設置することを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ評価方法。
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