JP6747607B2 - パワーコンディショナシステムおよびこれを備えた電力システム、並びに事故点標定方法 - Google Patents

パワーコンディショナシステムおよびこれを備えた電力システム、並びに事故点標定方法 Download PDF

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Description

本発明は、パワーコンディショナシステムおよびこれを備えた電力システム、並びに事故点標定方法に関するものである。
従来、例えば日本特許第3053119号公報に記載されているように、事故点までの距離を高精度に標定できるように改善された事故様相特定装置が知られている。「標定」とは、事故点の位置を特定することである。従来、電力系統内の電気量を用いて、電力系統の事故点を標定する技術が一般的であり、事故前の電気量から事故点を推測することが行われている。
日本特許第3053119号公報
上記従来の技術では、複雑な計算を実行する高価かつ専用の事故様相特定装置を必要とする問題があった。近年普及しつつある再生可能エネルギーを用いた電力システムでも、従来の方法を利用して事故点を標定することもできる。しかしながら、本願発明者は、鋭意研究を進めたところ、再生可能エネルギー電力システムで設置されるパワーコンディショナシステムを使って事故点を標定するという新規な技術を見出した。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、事故点を特定する機能を備えたパワーコンディショナシステムおよびこれを備えた電力システム、並びに事故点標定方法を提供することを目的とする。
第一発明にかかるパワーコンディショナシステムは、
送電線と接続されるインバータ回路と、
前記インバータ回路が前記送電線に出力する出力電流を計測する電流計と、
前記電流計と接続し、前記インバータ回路を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、予め定められた所定入力信号を受けたときに、第一周波数および第一電圧値を持つ第一交流電圧信号と前記第一周波数とは異なる第二周波数および第二電圧値を持つ第二交流電圧信号とを前記インバータ回路に出力させ、前記第一交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第一出力電流と前記第二交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第二出力電流とを前記電流計で計測するように構築され、
前記制御装置は、前記第一電圧値および前記第一出力電流で決まる第一インピーダンスと、前記第二電圧値および前記第二出力電流で決まる第二インピーダンスと、直流抵抗、前記第一周波数およびインダクタンスで前記第一インピーダンスを表す第一複素数と、前記直流抵抗、前記第二周波数および前記インダクタンスで前記第二インピーダンスを表す第二複素数と、に基づいて前記直流抵抗と前記インダクタンスを算出するように構築されている。
第二発明にかかる電力システムは、
直流電力を出力する直流電源と、
前記直流電源からの前記直流電力を交流電力に変換し、前記交流電力を送電線に出力するパワーコンディショナシステムと、
を備え、
前記パワーコンディショナシステムは、
前記送電線と接続されるインバータ回路と、
前記インバータ回路が前記送電線に出力する出力電流を計測する電流計と、
前記電流計と接続し、前記インバータ回路を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、予め定められた所定入力信号を受けたときに、第一周波数および第一電圧値を持つ第一交流電圧信号と前記第一周波数とは異なる第二周波数および第二電圧値を持つ第二交流電圧信号とを前記インバータ回路に出力させ、前記第一交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第一出力電流と前記第二交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第二出力電流とを前記電流計で計測するように構築され、
前記制御装置は、前記第一電圧値および前記第一出力電流で決まる第一インピーダンスと、前記第二電圧値および前記第二出力電流で決まる第二インピーダンスと、直流抵抗、前記第一周波数およびインダクタンスで前記第一インピーダンスを表す第一複素数と、前記直流抵抗、前記第二周波数および前記インダクタンスで前記第二インピーダンスを表す第二複素数と、に基づいて前記直流抵抗と前記インダクタンスを算出するように構築されている。
第三発明にかかる事故点標定方法は、
送電線と接続されるインバータ回路と、前記インバータ回路が前記送電線に出力する出力電流を計測する電流計と、前記電流計と接続し前記インバータ回路を制御する制御装置と、を備えたパワーコンディショナを用いて前記送電線の事故点を標定する事故点標定方法であって、
第一周波数および第一電圧値を持つ第一交流電圧信号と前記第一周波数とは異なる第二周波数および第二電圧値を持つ第二交流電圧信号とを前記インバータ回路に出力させ、前記第一交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第一出力電流と前記第二交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第二出力電流とを前記電流計で計測するステップと、
前記第一電圧値および前記第一出力電流で決まる第一インピーダンスと前記第二電圧値および前記第二出力電流で決まる第二インピーダンスと直流抵抗、前記第一周波数およびインダクタンスで前記第一インピーダンスを表す第一複素数と前記直流抵抗、前記第二周波数および前記インダクタンスで前記第二インピーダンスを表す第二複素数とに基づいて前記直流抵抗と前記インダクタンスを算出するステップと、
前記直流抵抗と前記インダクタンスとに基づいて前記パワーコンディショナから事故点までの距離を計算するステップと、
を備える。
上記のパワーコンディショナシステム、電力システム、および事故点標定方法によれば、パワーコンディショナシステムが事故点特定機能を発揮することができるので、専用の事故点標定装置を用いなくともよいという利点がある。
実施の形態1にかかるパワーコンディショナシステムおよびこれを備えた電力システムを示すシステム構成図である。 実施の形態1にかかるパワーコンディショナシステムの回路図である。 実施の形態1にかかる電力システムにおいて実行される作業手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかるパワーコンディショナシステムにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。 実施の形態1にかかる事故点の標定方法の原理を説明するためのグラフである。 実施の形態1の変形例にかかるパワーコンディショナシステムにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。 実施の形態1の変形例にかかるパワーコンディショナシステムおよびこれを備えた電力システムを示すシステム構成図である。 実施の形態1の変形例にかかるパワーコンディショナシステムおよびこれを備えた電力システムを示すシステム構成図である。 実施の形態1の変形例にかかるパワーコンディショナシステムおよびこれを備えた電力システムを示すシステム構成図である。 実施の形態2にかかるパワーコンディショナシステムおよびこれを備えた電力システムを示すシステム構成図である。 実施の形態2にかかるパワーコンディショナシステムおよびその周辺構成を示すシステム構成図である。 実施の形態2にかかるパワーコンディショナシステムで作成される地図情報を説明するための図である。 実施の形態2にかかるパワーコンディショナシステムで作成される地図情報を説明するための図である。 実施の形態2にかかるパワーコンディショナシステムにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。 実施の形態2の変形例にかかるパワーコンディショナシステムおよびその周辺構成を示す回路図である。
図1は、実施の形態1にかかるパワーコンディショナシステム12およびこれを備えた電力システム1を示すシステム構成図である。電力システム1は、系統連系発電部2と、系統連系発電部2の発電電力を受ける第一母線6と、第一母線6と接続した送電網7と、送電網7を介して電力を受け取る第二母線9と、第二母線9と接続した負荷8と、を備えている。
系統連系発電部2は、回転機発電機4と、第一遮断器5と、太陽電池アレイ3と、電力変換装置であるパワーコンディショナシステム12と、を備えている。「パワーコンディショナシステム」を、「PCS」とも略称する。
回転機発電機4は、第一遮断器5を介して第一母線6に接続している。回転機発電機4は、第一母線6を通じて、送電線70に電力を供給する。回転機発電機4は、化石エネルギー発電機あるいは原子力発電機に搭載された回転機発電機である。回転機発電機4は、太陽電池アレイ3およびPCS12で構成される太陽光電力システムとともに系統連系運転をする。
PCS12は、図2に示されているとおり、インバータ回路22と、電力変換制御装置40とを備えている。PCS12は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置である。インバータ回路22は、太陽電池アレイ3からの直流電力を交流電力に変換する。インバータ回路22が出力する交流電力は、第一母線6を介して送電線70に供給される。
電力変換制御装置40は、インバータ回路22の動作を制御するものであり、具体的にはインバータ回路22に含まれるスイッチング素子のスイッチング動作を制御する。電力変換制御装置40は、定常制御とは別に、「電流制限制御」を実行可能に構築されている。実施の形態1にかかる「電流制限制御」は、インバータ回路22の出力側の電圧が予め定めた条件に合致したときにインバータ回路22の出力電流を抑制又は停止させるものである。PCS12の詳細な構造は、図2を参照しつつ後ほど説明する。
電力システム1は、計器用変流器69と、第二遮断器71と、継電器73と、計器用変圧器75と、を備えている。送電網7は、送電線70と、第三遮断器72とを備えている。送電線70の一端が第一母線6と接続し、送電線70の他端が第三遮断器72に接続している。第三遮断器72は、送電線70の他端と第二母線9とを仲介している。送電線70と第一母線6との接続部付近には、計器用変流器69および計器用変圧器75が設けられている。計器用変流器69で計測された電流Iと、計器用変圧器75で計測された電圧Vとが、継電器73に入力される。なお、符号76は、送電線70に地絡事故76が発生した状況を模式的に表したものである。地絡事故76の発生箇所が、事故点Qとして取り扱われる。
継電器73は、一例として距離継電器である。継電器73は、送電線70のインピーダンスが予め定めた所定インピーダンス条件に合致したか否かに基づいて送電線70の事故を検出することができる。
第一母線6には、回転機発電機4と、送電網7の送電線70と、PCS12と、が接続している。第一母線6には、回転機発電機4とPCS12とが並列接続されており、送電線70はこれらの発電設備の出力電力を受け取る。第一母線6は、変電所の母線である。
図2は、実施の形態1にかかる電力システム1のPCS12を示す回路図である。PCS12は、電力変換部であるインバータ回路22と、連系トランス23と、コンデンサ24と、直流リアクトル25と、直流電圧検出器26と、直流電流検出器27と、交流電圧検出器28と、交流電流検出器29と、電力変換制御装置40と、を備えている。PCS12の電源スイッチ(図示せず)を投入すると、PCS12に電源投入信号SONが入力される。
主回路21は、太陽電池アレイ3により発電された電力を第一母線6に供給する回路である。主回路21には、インバータ回路22、連系トランス23、コンデンサ24、及び直流リアクトル25が設けられている。
インバータ回路22は、太陽電池アレイ3から供給される直流電力を第一母線6の交流電源と同期する交流電力に変換する。インバータ回路22は、変換した交流電力を第一母線6に供給するために出力する。
連系トランス23は、インバータ回路22の出力側(交流側)に設けられている。連系トランス23は、インバータ回路22から出力される交流電圧を第一母線6に供給するための電圧に変圧する。
コンデンサ24及び直流リアクトル25は、交流フィルタを構成する。交流フィルタは、連系トランス23の交流側に設けられている。交流フィルタは、インバータ回路22から第一母線6に流出する高調波電流を抑制する。
直流電圧検出器26は、インバータ回路22の入力側(直流側)に設けられている。直流電圧検出器26は、太陽電池アレイ3から入力される直流電圧を検出する。直流電圧検出器26は、検出した直流電圧を電力変換制御装置40に出力する。
直流電流検出器27は、インバータ回路22の入力側に設けられている。直流電流検出器27は、太陽電池アレイ3から入力される直流電流を検出する。直流電流検出器27は、検出した直流電流を電力変換制御装置40に出力する。
交流電圧検出器28は、直流リアクトル25の出力側(交流側)に設けられている。交流電圧検出器28は、インバータ回路22から出力される交流電圧を検出する。交流電圧検出器28は、検出した交流電圧を電力変換制御装置40に出力する。
交流電流検出器29は、直流リアクトル25の出力側に設けられている。交流電流検出器29は、インバータ回路22から出力される交流電流を検出する。交流電流検出器29は、検出した交流電流を電力変換制御装置40に出力する。
電力変換制御装置40は、インバータ回路22を制御する制御装置である。電力変換制御装置40は、直流電圧計測部41と、直流電流計測部42と、交流電圧計測部43と、交流電流計測部44、電力制御部45と、PWM(Pulse Width Modulation)制御部46と、入出力インターフェース47と、を備えている。
直流電圧計測部41は、直流電圧検出器26により検出された直流電圧により、太陽電池アレイ3から入力される直流電圧を計測する。直流電圧計測部41は、計測した直流電圧を電力制御部45に出力する。
直流電流計測部42は、直流電流検出器27により検出された直流電流により、太陽電池アレイ3から入力される直流電流を計測する。直流電流計測部42は、計測した直流電流を電力制御部45に出力する。
交流電圧計測部43は、交流電圧検出器28により検出された交流電圧により、第一母線6の系統電圧(インバータ回路22の出力電圧)を計測する。交流電圧計測部43は、計測した交流電圧を電力制御部45に出力する。
交流電流計測部44は、交流電流検出器29により検出された交流電流により、インバータ回路22から出力される交流電流を計測する。交流電流計測部44は、計測した交流電流を電力制御部45に出力する。
電力制御部45は、直流電圧計測部41により計測された直流電圧、直流電流計測部42により計測された直流電流、交流電圧計測部43により計測された交流電圧、及び交流電流計測部44により計測された交流電流に基づいて、インバータ回路22から出力させる電気量(電流、電圧、電力など)を制御するための演算処理をする。電力制御部45は、演算された電気量を、インバータ回路22に対する出力指令値としてPWM制御部46に出力する。
PWM制御部46は、電力制御部45から入力された出力指令値に基づいて、インバータ回路22をPWM制御するためのゲート信号を生成する。PWM制御部46は、生成したゲート信号により、インバータ回路22を駆動制御する。これにより、インバータ回路22から、所望の周波数を持つ交流電力を出力することができる。
入出力インターフェース47は、PCS12の外部と信号をやり取りすることができる。入出力インターフェース47は、電力制御部45および後述する事故点標定部50と接続している。入出力インターフェース47には、事故点標定部50に事故点標定プログラムを実行させるための事故点標定処理実行指令Sを入力することができる。
電力変換制御装置40は、事故点標定部50を備えている。事故点標定部50は、演算部51と、記憶部52と、内部バス53と、を備えている。記憶部52は、後述する図4にかかる事故点標定処理が記述されたプログラムを記憶している。入出力インターフェース47に事故点標定処理実行指令Sが入力されると、演算部51が記憶部52から事故点標定プログラムを読み出して実行する。
図3は、実施の形態1にかかる電力システム1において実行される作業手順を示すフローチャートである。まず、電力系統に事故が発生した可能性があることを作業員が知る(ステップS100)。
次に、作業員は、事故が発生した可能性のある送電網7と接続した発電所に到着する(ステップS102)。この発電所に、PCS12が設置されているものとする。作業員は、発電所において遮断されているはずの第二遮断器71を閉じて、PCS12と送電線70とを連通させる(ステップS104)。
次に、作業員は、PCS12の電源スイッチを操作することで、PCS12の電源をオンとする(ステップS106)。なお、実施の形態1では事故の発生後にPCS12が一端シャットダウンされる場合を想定しているので、PCS12の電源再投入が行われている。変形例として、仮に事故の発生時にPCS12がスタンバイモードになる場合であれば、電源再投入ではなくスタンバイからの復帰操作が行われてもよい。
次に、作業員は、PCS12に対して事故点標定処理実行指令Sを与える(ステップS108)。事故点標定処理実行指令Sは、予め定められた所定入力信号である。実施の形態1における事故点標定処理実行指令Sは、作業員がPCS12の外部で何らかの操作を行うことによって、PCS12に外部から入力される信号である。事故点標定処理実行指令Sは、PCS12の操作ボタンあるいはPCS12の操作画面上のGUIを介して手動操作によって入力されても良い。あるいは、事故点標定処理実行指令Sは、PCS12が持つ通信機能を利用することにより、PCS12と有線又は無線で接続された操作端末を介して入力されても良い。いずれにしろ、実施の形態1における事故点標定処理は、実行開始の条件として外部入力信号を必要とするものであり、PCS12の内部処理のみによって自動的に実行されるものではない。
図4は、実施の形態1にかかるPCS12において実行されるルーチンのフローチャートである。図4に示すルーチンは、実施の形態1にかかる事故点標定処理が記述されたプログラムであり、記憶部52に記憶されている。図4のルーチンは、事故点標定処理実行指令SがPCS12に入力された場合に、事故点標定部50の演算部51によって実行される。
図4のルーチンでは、まず、演算部51は、第一交流電圧信号をインバータ回路22に出力させる(ステップS110)。次に、演算部51は、第一交流電圧信号に応じたインバータ回路22の第一出力電流Iを交流電流計測部44で計測する(ステップS112)。次に、演算部51は、第二交流電圧信号をインバータ回路22に出力させる(ステップS114)。演算部51は、第二交流電圧信号に応じたインバータ回路22の第二出力電流Iを交流電流計測部44で計測するように構築されている(ステップS116)。
ステップS110〜S116の一連の処理において、PCS12は、インバータ回路22を制御することによって、互いに周波数が異なる二種類の交流電圧信号を出力する。第一交流電圧信号は、第一周波数fを持ち、第一電圧値Vを持つ信号である。第二交流電圧信号は、第二周波数fを持ち、第二電圧値Vを持つ信号である。一例として、f<fとし、V<Vとしてもよい。なお、電圧値V、Vの大きさは系統電圧と比較して十分に小さくてもよい。系統電圧が仮に6000V〜6万Vという高電圧なのに対し、VおよびVは例えば100V〜200V程度の範囲内の電圧でもよい。第一交流電圧信号の出力に応じて流れた第一出力電流Iと、第二交流電圧信号を出力に応じて流れた第二出力電流Iとが、交流電流検出器29で計測される。
第一周波数fおよび第二周波数fの具体的な値は、予め記憶部52に記憶されている。PCS12が出力する交流電力の基本周波数fとする。基本周波数fは、PCS12を含む系統連系システムで基本とされる商用電源周波数である。商用電源周波数は、国および地域によって50Hzまたは60Hzに定められている。
第一周波数fおよび第二周波数fは、基本周波数fとの関係で例えば下記のように定めることができる。
=f ・・・(1)
=2f=2f ・・・(2)
は、基本波の2倍調波とされる。fは、fと異なる周波数であればよい。例えばfの整数倍の周波数とすることができる。より具体的には、f=fが50Hzであれば、f=2×f=100としてもよい。fは、fより大きくしてもよく、fより小さくしてもよい。例えば1/2等の係数をfに乗じた値をfとしてもよい。また、fはfと同じ値にしなくともよい。fは、fより大きくとも良く、fより小さくとも良い。
演算部51は、下記の式(3)、(4)に従って、第一電圧値Vおよび第一出力電流Iから決まる第一インピーダンスZと、第二電圧値Vおよび第二出力電流Iから決まる第二インピーダンスZと、を計算する(ステップS118)。
=V/I ・・・(3)
=V/I ・・・(4)
演算部51は、第一複素数と、第二複素数と、に基づいて直流抵抗RおよびインダクタンスLを算出する。「第一複素数」は、第一インピーダンスZを表す複素数であり、直流抵抗Rを実部とし、第一角周波数ωおよびインダクタンスLの積を虚部とする。ただしω=2πfである。「第二複素数」は、第二インピーダンスZを表す複素数であり、直流抵抗Rを実部とし、第二角周波数ωおよびインダクタンスLの積を虚部とする。ただしω=2πfである。
第一インピーダンスZおよび第二インピーダンスZについて定義される二元一次方程式を解くことで、発電所から事故点Qまでの送電線距離に応じた直流抵抗RおよびインダクタンスLを算出することができる。具体的には、下記の式(5)、(6)にかかる連立方程式を解くことで、RとLが算出される。
=R+jω ・・・(5)
=R+jω ・・・(6)
上記の式において、jは虚数を表す記号である。
ω、ωをfで表すと下記の式(7)、(8)が得られる。
=R+j(2πf)L ・・・(7)
=R+j(2π×2f)L ・・・(8)
式(7)、(8)をR1、L1について解くことで下記の式(9)、(10)が得られる。
=2Z−Z ・・・(9)
ω=|Z−Z| ・・・(10)
式(10)でLに角周波数係数が乗算されており、ここではωが乗算されている。Lの係数は、第一周波数fと第二周波数fとのいずれかによって表すことができる。ω=2πfであり、式(1)、(2)に基づいてωで表すと下記の式(11)のとおりである。
ω=2π(f/2)=(2πf)×1/2=ω/2 ・・・(11)
演算部51は、実際には、少なくとも式(3)、(4)、(7)および(8)を含む計算処理を実行するように構築されている。
次に、演算部51は、発電所と事故点Qとの距離Dを計算する(ステップS120)。実施の形態1では、簡略化のため、PCS12の設置場所を発電所の場所とみなす。図5は、実施の形態1にかかる事故点Qの標定方法の原理を説明するためのグラフである。RとLは、PCS12と事故点Qとの間の抵抗分およびインダクタンス分に相当している。図5に示す複素平面において原点OとRおよびωで決まる座標Qとの間の距離から、図1に示す距離Dを求めることができる。
つまり、下記の数式(12)に従って、距離Dを算出することができる。距離がインピーダンスに比例する関係があるので、数式(12)において、左辺の距離Dが、右辺のインピーダンス値((R+(ω−1/2に比例している。
Figure 0006747607
次に、演算部51は、入出力インターフェース47から距離Dを出力する(ステップS122)。その後、今回のルーチンが終了する。
以上説明した実施の形態1にかかる事故点標定処理によれば、PCS12からの第一交流電圧信号および第二交流電圧信号に応じた第一出力電流Iおよび第二出力電流Iを計測することによって、上記(1)〜(11)にかかる演算式に従って、事故点Qの標定に用いる直流抵抗RおよびインダクタンスLを算出することができる。再生可能エネルギーによる電力システム1が接続された電力系統に事故があった場合に、PCS12から交流電圧を出力することで事故点Qを標定できる。これにより、電力系統内で事故があった場合に、PCS12で事故点Qを標定することができる。送電線70における事故点Qを正確に標定することで、短時間で事故を除去することが可能となる。
図6は、実施の形態1の変形例にかかるPCS12において実行されるルーチンのフローチャートである。図6のフローチャートでは、図4のステップS118〜S122が省略されており、その代わりにステップS130が追加されている。
ステップS130では、演算部51は、第一交流電圧信号および第二交流電圧信号の情報およびこれらの信号に応じた電流計測値を、入出力インターフェース47を介してPCS12の外部に出力する。これにより、作業員は上記の式(1)〜(10)を用いた計算のために必要な情報を得ることができる。従って、作業員は、自己の端末上で実際の距離Dの計算を行うことができる。図6の変形例によれば、PCS12の開発コスト等を最小限に抑制することができる。
図7〜図9は、実施の形態1の変形例にかかるPCS12およびこれを備えた電力システム101〜103を示すシステム構成図である。図7の電力システム101が図1の電力システム1と異なる点としては、次の二点がある。第一の相違点として、電力システム1は系統連系システムであり、電力システム101は独立電源システムであるという違いがある。つまり、電力システム101では、第一母線6に回転機発電機4が接続されておらず、第一母線6にPCS12および太陽電池アレイ3の直列回路のみが接続されている。
図8に示す電力システム102のように、太陽電池アレイ3に代えて、蓄電池13がPCS12に接続されてもよい。図9に示す電力システム103のように、蓄電池13に代えて、風力電力システム14がPCS12に接続されてもよい。風力電力システム14は、風力発電機15および電力変換装置16を含んでいる。風力発電機15の発電する交流電力は、風の強さに左右される。風の強さは時々刻々と変化するので、風力発電機15の発電する交流電力は安定しにくい。そこで、電力変換装置16により風力発電機15からの交流電力を一定の直流電圧に変換し、さらにこの直流電圧をPCS12で安定した交流電力に変換することが好ましい。他の変形例として、太陽電池アレイ3、蓄電池13、および風力電力システム14からなる直流電源システム群から二つ以上の直流電源システムを選択してもよく、複数のPCS12を介してこの選択した直流電源システムをそれぞれ第一母線6に接続してもよい。これにより複数の直流電源システムを並行運転させてもよい。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2にかかるPCS112およびこれを備えた電力システム201を示すシステム構成図である。実施の形態2にかかるPCS112と実施の形態1にかかるPCS12との違いは、電力変換制御装置40の事故点標定部50で実行される制御内容の違いである。実施の形態2では、実施の形態1とは異なるプログラムを演算部51で実行させる。
実施の形態2では、ネットワーク80を介して、作業員が持つ通信端末とPCS112とが通信可能とされる。図10では、作業員が持つ通信端末として、モニタ82aを持つノートPC82と、表示部89aを持つ携帯電話端末89とが例示されている。ネットワーク80は、インターネット上に構築された地図情報サービスシステム90と接続している。地図情報サービスシステム90はいわゆるクラウドコンピューティングシステムであっても良い。以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
図11は、実施の形態2にかかるPCS112およびその周辺構成を示すシステム構成図である。実施の形態2にかかるPCS112に内蔵された事故点標定部50は、基本的には実施の形態1にかかる事故点標定部50と同様のハードウェア構成を備えている。図11では図示を簡略化しているが、実際には、実施の形態2にかかる事故点標定部50も、図2に示すPCS112の回路図と同様の構成を含んでいる。実施の形態2にかかる事故点標定部50は、記憶部52に送電線敷設図M1およびローカル地理データM01が記憶されている点、および後述する図14のフローチャートにかかる制御処理を実行する点において、実施の形態1とは異なっている。
なお、図11には、地図情報サービスシステム90の構成も図示されている。地図情報サービスシステム90は、地理データM0を記憶したデータベース94と、ユーザの要求に従って所望の地図情報を送信する地図サーバ92と、を含んでいる。PCS112は、ネットワーク80を介して、一定期間ごとに、最新の送電線敷設図M1を自動的に取得することが好ましい。また、PCS112の事故点標定部50は、地理データM0に基づいて、少なくとも送電線敷設図M1を包括する地域のローカル地理データM01を記憶するように構築されている。ローカル地理データM01も、一定期間ごとに最新の地理データM0に基づいて自動的に更新されることが好ましい。
図12および図13は、実施の形態2にかかるPCS112で作成される地図情報を説明するための図である。図12に示すように、ローカル地理データM01からなる第一レイヤと、送電線敷設図M1からなる第二レイヤと、送電線上の何れの箇所に事故点Qが位置するかを算出した図である第三レイヤと、を重ねることで、一つの合成地図M2が作成される。
合成地図M2は、ノートPC82のモニタ82aに表示される。図13に示すように、合成地図M2には、太陽電池アレイ3の設置箇所、PCS112の設置箇所、変電所220、道路221、222、223、224、建物情報227、228、河川225、森林226、鉄塔Tw1〜Tw10、方位アイコン232、スケール表示234、および拡大縮小アイコン235が図示されている。
さらに、実施の形態2にかかる合成地図M2は、作業員の現在位置を示す現在位置アイコン230と、事故点Qを示す事故点表示アイコン231と、これらを結ぶ経路を破線矢印で示すルート情報Nvとを含んでいる。これらは公知のGPS地図情報ナビゲーションシステムと協働させることで実現すればよいので、詳細な説明は省略する。
図14は、実施の形態2にかかるPCS112において実行されるルーチンのフローチャートである。図14に示すルーチンは、実施の形態2にかかる事故点標定処理が記述されたプログラムであり、記憶部52に記憶されている。ステップS110〜S120の処理は、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
ステップS120で距離Dが算出されると、演算部51は、記憶部52に記憶されたローカル地理データM01の参照を行う(ステップS200)。ステップS200と並行して、演算部51は、記憶部52に記憶された送電線敷設図M1を参照する(ステップS202)。送電線敷設図M1は、送電線70の敷設位置および送電線70の長さを地図上に表したものである。送電線敷設図M1は、電力会社などが保持する送電線マップを取り込んでもよいし、インターネット上の各種地図情報サービスで提供されている送電線マップを取り込んでもよい。
演算部51は、送電線70を辿ってPCS112から距離Dにある位置に、事故点Qを設定する(ステップS204)。図12にも示したように、送電線70が屈曲して敷設されていても、各区間D1〜D4を加算していって距離Dに到達した位置に事故点Qがあるものとすればよい。
次に、演算部51は、合成地図M2を作成する(ステップS206)。演算部51は、住所および番地などに基づいてローカル地理データM01および送電線敷設図M1の縮尺等を互いに一致させ、その後に図12に示すようにローカル地理データM01と送電線敷設図M1とを重ね合わせる。演算部51は、合成地図M2にステップS204で特定した事故点Qを記入する(ステップS208)。演算部51は、公知のGPS地図情報ナビゲーションシステムと協働することによって、現在位置アイコン230から事故点Qへの経路を示すルート情報Nvを、合成地図M2に記入する(ステップS210)。その後、今回のルーチンが終了する。
図15は、実施の形態2の変形例にかかるPCS112およびその周辺構成を示すシステム構成図である。ノートPC82は、モニタ82aと、プロセッサ84と、メモリ85と、ユーザインターフェース86と、入出力インターフェース87と、を備えている。メモリ85に、アプリケーションプログラム88がインストールされている。アプリケーションプログラム88は、図14に示したルーチンのステップS200〜S210を実行できるように構築されている。このように、合成地図M2の作成を、PCS112とノートPC82とで分担しても良い。アプリケーションプログラム88は携帯電話端末89にインストールされてもよく、これにより携帯電話端末89も上記図14のフローチャートに従って処理を実行することができる。
なお、実施の形態2では合成地図M2に多数の情報が含まれているが、よりシンプルな内容の合成地図M2が提供されても良い。変形の一例として、ローカル地理データM01のレイヤーを省略して、送電線敷設図M1に事故点Qを表示しただけの合成地図M2が提供されてもよい。ローカル地理データM01が無くとも、事故点Qの近くにある鉄塔Tw1〜Tw10を手がかりに、事故点Qに作業員が到達することができるからである。他の変形例として、ローカル地理データM01のうち道路221、222、223、224以外のいくつかの情報が、合成地図M2から省略されてもよい。他の変形例として、鉄塔Tw1〜Tw10が省略されても良い。他の変形例として、現在位置アイコン230およびルート情報Nvは省略されてもよく、これらに代えて事故点Qの直近の鉄塔Tw6、Tw7を他の鉄塔Tw1〜Tw5、Tw8〜Tw10よりも目立たせて表示しても良い。目立たせる表示の具体的方法は、特定の鉄塔について、例えば色又は透明度を変える方法、サイズを大きくする方法、および点滅させる方法などの様々な方法を含む。
実施の形態2においても実施の形態1の変形例と同様の変形が施されてもよく、図7〜図9の変形例と同様に実施の形態2の電力システム201を変形することもできる。
なお、実施の形態1および実施の形態2では、事故点標定部50が、演算部51および記憶部52によって事故点標定プログラムを実行させるように構築されている。演算部51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPとも呼ばれる。記憶部52は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリ等が該当する。これにより、事故点標定部50の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。しかしながら、事故点標定部50はこのような具体的構造に限られるものではない。事故点標定部50の少なくとも一部を、専用ハードウェアで構築してもよい。この場合、事故点標定部50の少なくとも一部を構成する専用ハードウェアは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたものであってもよい。以上のように、事故点標定部50は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせによって図4、図6または図14で説明した事故点標定処理を実行するように構築されればよい。
なお、実施の形態1および実施の形態2にかかるPCS12および電力システム1、101〜103、201の制御動作は、事故点標定方法として提供されても良い。従来のPCSおよび電力システムに事後的に事故点標定部50を追加して事故点標定処理を実行させることによって、実施の形態1、2にかかる事故点標定方法が実施されてもよい。
1、101〜103、201 電力システム、2 系統連系発電部、3 太陽電池アレイ、4 回転機発電機、5 第一遮断器、6 第一母線、7 送電網、8 負荷、9 第二母線、12、112 パワーコンディショナシステム(PCS)、13 蓄電池、14 風力電力システム、15 風力発電機、16 電力変換装置、21 主回路、22 インバータ回路、23 連系トランス、24 コンデンサ、25 直流リアクトル、26 直流電圧検出器、27 直流電流検出器、28 交流電圧検出器、29 交流電流検出器、40 電力変換制御装置、41 直流電圧計測部、42 直流電流計測部、43 交流電圧計測部、44 交流電流計測部、45 電力制御部、46 PWM制御部、47 入出力インターフェース、50 事故点標定部、51 演算部、52 記憶部、53 内部バス、69 計器用変流器、70 送電線、71 第二遮断器、72 第三遮断器、73 継電器、75 計器用変圧器、76 地絡事故、80 ネットワーク、82 ノートPC、82a モニタ、84 プロセッサ、85 メモリ、86 ユーザインターフェース、87 入出力インターフェース、88 アプリケーションプログラム、89 携帯電話端末、89a 表示部、90 地図情報サービスシステム、92 地図サーバ、94 データベース、220 変電所、221 道路、225 河川、226 森林、227 建物情報、230 現在位置アイコン、231 事故点表示アイコン、232 方位アイコン、234 スケール表示、235 拡大縮小アイコン、Q 事故点、R 直流抵抗、ω 第一角周波数、L インダクタンス、D 距離、S 事故点標定処理実行指令、SON 電源投入信号、M0 地理データ、M01 ローカル地理データ、M1 送電線敷設図、M2 合成地図、Nv ルート情報、Tw1〜Tw10 鉄塔

Claims (6)

  1. 送電線と接続されるインバータ回路と、
    前記インバータ回路が前記送電線に出力する出力電流を計測する電流計と、
    前記電流計と接続し、前記インバータ回路を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、予め定められた所定入力信号を受けたときに、第一周波数および第一電圧値を持つ第一交流電圧信号と前記第一周波数とは異なる第二周波数および第二電圧値を持つ第二交流電圧信号とを前記インバータ回路に出力させ、前記第一交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第一出力電流と前記第二交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第二出力電流とを前記電流計で計測するように構築され、
    前記制御装置は、前記第一電圧値および前記第一出力電流で決まる第一インピーダンスと、前記第二電圧値および前記第二出力電流で決まる第二インピーダンスと、直流抵抗、前記第一周波数およびインダクタンスで前記第一インピーダンスを表す第一複素数と、前記直流抵抗、前記第二周波数および前記インダクタンスで前記第二インピーダンスを表す第二複素数と、に基づいて前記直流抵抗と前記インダクタンスを算出するように構築されたパワーコンディショナシステム。
  2. 前記制御装置は、前記所定入力信号を受けていないときに、前記インバータ回路に商用電源周波数および第三電圧値を持つ交流電力を出力させるように構築され、
    前記第一周波数および前記第二周波数の少なくとも一方は、前記商用電源周波数とは異なる周波数であり、
    前記第一電圧値および前記第二電圧値は、前記第三電圧値よりも小さい請求項1に記載のパワーコンディショナシステム。
  3. 前記制御装置は、前記直流抵抗であるRと、前記インダクタンスであるLと、前記第一周波数または前記第二周波数で決まる角周波数係数ωと、に基づいて
    Figure 0006747607
    に従って、パワーコンディショナ設置場所から事故点までの距離を算出するように構築された請求項1に記載のパワーコンディショナシステム。
  4. 前記制御装置は、前記直流抵抗の値と前記インダクタンスの値とに基づいてパワーコンディショナ設置場所から事故点までの距離を算出するように構築され、
    前記制御装置は、前記送電線が敷設された場所とパワーコンディショナ設置場所とを示す送電線敷設図を記憶するように構築され、
    前記制御装置は、前記送電線敷設図において前記パワーコンディショナ設置場所から前記送電線を辿って前記距離の位置に前記事故点があることを報知するように構築された請求項1に記載のパワーコンディショナシステム。
  5. 直流電力を出力する直流電源と、
    前記直流電源からの前記直流電力を交流電力に変換し、前記交流電力を送電線に出力するパワーコンディショナシステムと、
    を備え、
    前記パワーコンディショナシステムは、
    前記送電線と接続されるインバータ回路と、
    前記インバータ回路が前記送電線に出力する出力電流を計測する電流計と、
    前記電流計と接続し、前記インバータ回路を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、予め定められた所定入力信号を受けたときに、第一周波数および第一電圧値を持つ第一交流電圧信号と前記第一周波数とは異なる第二周波数および第二電圧値を持つ第二交流電圧信号とを前記インバータ回路に出力させ、前記第一交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第一出力電流と前記第二交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第二出力電流とを前記電流計で計測するように構築され、
    前記制御装置は、前記第一電圧値および前記第一出力電流で決まる第一インピーダンスと、前記第二電圧値および前記第二出力電流で決まる第二インピーダンスと、直流抵抗、前記第一周波数およびインダクタンスで前記第一インピーダンスを表す第一複素数と、前記直流抵抗、前記第二周波数および前記インダクタンスで前記第二インピーダンスを表す第二複素数と、に基づいて前記直流抵抗と前記インダクタンスを算出するように構築された電力システム。
  6. 送電線と接続されるインバータ回路と、前記インバータ回路が前記送電線に出力する出力電流を計測する電流計と、前記電流計と接続し前記インバータ回路を制御する制御装置と、を備えたパワーコンディショナを用いて前記送電線の事故点を標定する事故点標定方法であって、
    第一周波数および第一電圧値を持つ第一交流電圧信号と前記第一周波数とは異なる第二周波数および第二電圧値を持つ第二交流電圧信号とを前記インバータ回路に出力させ、前記第一交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第一出力電流と前記第二交流電圧信号に応じた前記インバータ回路の第二出力電流とを前記電流計で計測するステップと、
    前記第一電圧値および前記第一出力電流で決まる第一インピーダンスと前記第二電圧値および前記第二出力電流で決まる第二インピーダンスと直流抵抗、前記第一周波数およびインダクタンスで前記第一インピーダンスを表す第一複素数と前記直流抵抗、前記第二周波数および前記インダクタンスで前記第二インピーダンスを表す第二複素数とに基づいて前記直流抵抗と前記インダクタンスを算出するステップと、
    前記直流抵抗と前記インダクタンスとに基づいて前記パワーコンディショナから事故点までの距離を計算するステップと、
    を備える事故点標定方法。
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