JP6747487B2 - 放射線検出装置 - Google Patents

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Description

本開示は、放射線検出装置に関する。
ピクセル型電極によるガス電子増幅型の放射線検出装置の研究が進められている。このような放射線検出装置は、ピクセル型電極を用いることによって放射線を検出する。このとき、荷電粒子の飛跡を検出することができる(例えば特許文献1参照)。
特開2002−6047号公報 特許5790750号公報 特許5515881号公報
特許文献1〜3に開示された放射線検出装置によれば、放射線(荷電粒子)が気体と相互作用することにより電子が生じ、その電子をピクセル型電極において捕捉することによって、間接的に放射線を検出する。この場合、ピクセル型電極に用いられるアノード電極及びカソード電極が、それぞれ直交する方向に接続され、信号はX方向・Y方向のマトリックスとして検出され、装置端部から信号の取出しが行われる。しかしながら、この検出方法を用いた場合、離れた場所に同時に検出信号が生じた場合にそれらの信号を分離するのが困難となる場合がある。
また、従来の検出方法の場合、検出素子は、素子端部に設けられた配線基板などを介在して周辺回路と接続されていたが、微弱信号のためにノイズが乗り易いために検出精度が低下する場合があった。
また、特許文献2のように微弱信号を保護するために、シールド部材(図示せず)が必要であった。
本開示は、位置検出精度の高い放射線検出装置を提供することを目的の一つとする。
本開示の一実施形態において、第1面及び第1面の反対側に第2面を有する基材、第1面に配置された第1電極、第1方向において第1電極と隣り合う第2電極、第1方向と交差する第2方向において第1電極と隣り合う第3電極、第1方向において第3電極と隣り合い、第2方向において第2電極と隣り合う第4電極、並びに基材の第1面上に配置され、第1電極と第2電極との間、第1電極と第3電極との間、第2電極と第4電極との間、及び第3電極と第4電極との間に設けられた第5電極を含む検出素子と、第2面側に配置され、第1電極と接続される第1配線、第2電極と接続される第2配線、第3電極と接続される第3配線、及び第4電極と接続される第4配線を含む配線層と、配線層と対向して配置され、第1配線、第2配線、第3配線及び第4配線と接続される回路素子と、を有する放射線検出装置が、提供される。
上記放射線検出装置において、第1電極、第2電極、第3電極及び第4電極は、第1面から第2面まで貫通する部分を有してもよい。
上記放射線検出装置において、第5電極は、第1電極を囲む第1開口部、第2電極を囲む第2開口部、第3電極を囲む第3開口部及び第4電極を囲む第4開口部を有してもよい。
上記放射線検出装置において、第1開口部、第2開口部、第3開口部及び第4開口部は、円形状を有してもよい。
上記放射線検出装置において、検出素子に離隔して設けられた第2検出素子をさらに含んでもよい。
上記放射線検出装置において、検出素子と、第2検出素子とは、架設された電極により電気的に接続されてもよい。
上記放射線検出装置において、第5電極は、第1面から第2面まで貫通する部分を有してもよい。
上記放射線検出装置において、配線層上に配置され、配線と接続される部分を有する外部接続端子を含んでもよい。
上記放射線検出装置において、外部接続端子の厚さは、回路素子の厚さよりも大きくてもよい。
上記放射線検出装置において、第5電極は、第1面から第2面まで貫通する部分を有し、配線層に設けられた第5配線を介して外部接続端子と接続されてもよい。
上記放射線検出装置において、回路素子に対向して配置された配線基板と、回路素子と配線基板との間に配置された外部接続端子とをさらに含んでもよい。
本開示の一実施形態において、放射線が物質と相互作用して発生した電荷を検知する2つ以上の電極が同一平面上に第1方向および第1方向と交差する第2方向に分離して配置された検出素子と、2つ以上の電極のそれぞれと個々に接続される配線を有する配線層と、配線層上の同一平面上に配置され、配線と個々に接続される接続パッドと、接続パッドに対向して配置され、接続パッドと接続される回路素子と、を有する放射線検出装置が提供される。
上記放射線検出装置において、物質は気体であってもよい。
上記放射線検出装置において、外部接続端子は回路素子の外側に配置されてもよい。
上記放射線検出装置において、回路素子上に配置され、配線層と接続される部分を有する第2外部接続端子を含んでもよい。
上記放射線検出装置において、回路素子は、入力端子、前置増幅部、及び入力端子と前置増幅器との間に配置されたACカップリング回路を有する入力部を含んでもよい。
上記放射線検出装置において、回路素子と第1配線、第2配線、第3配線及び第4配線との間に保護回路を有してもよい。
上記放射線検出装置において、保護回路は、ヒューズ素子であってもよい。
本開示の一実施形態によれば、位置検出精度の高い放射線検出装置を提供することができる。
本開示の第1実施形態における放射線検出器の斜視図である。 本開示の第1実施形態における放射線検出装置のうち検出素子の電極部分を説明する上面図である。 本開示の第1実施形態における放射線検出装置を説明する断面図(図2における断面線A−A’の断面構造)である。 本開示の第1実施形態における放射線検出装置100の底面図である。 本開示の第1実施形態における放射線検出装置を用いた放射線の検出原理を説明する図である。 本開示の第1実施形態における放射線検出装置において、アノード電極が電子を捕捉したときの各電極に生じる電荷を説明する図である。 本開示の第1実施形態における放射線検出装置における検出信号の流れを説明する図である。 本開示の第1実施形態における放射線検出装置において、検出信号の流れを説明する図である。 本開示の第1実施形態における放射線検出装置の回路図の一部である。 本開示の第2実施形態における放射線検出装置を説明する断面図である。 本開示の第3実施形態における放射線検出装置を説明する断面図である。 本開示の第4実施形態における放射線検出装置を説明する断面図である。 本開示の第4実施形態における放射線検出装置を上面図の一部である。 本開示の第5実施形態における放射線検出装置を説明する断面図である。 本開示の第6実施形態における放射線検出装置を説明する断面図である。 本開示の第7実施形態における放射線検出装置を説明する断面図である。 本開示の第8実施形態における放射線検出装置の回路図の一部である。 本開示の各実施形態における放射線検出装置の具体的な構成例を説明する図である。 本開示の各実施形態における放射線検出装置の具体的な構成例を説明する図である。 従来の放射線検出装置を説明する上面図である。
以下、本開示の一実施形態に係る放射線検出装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、B等を付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率(各構成間の比率、縦横高さ方向の比率等)は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
<第1実施形態>
(1−1.放射線検出器10の構成)
図1を用いて、本開示の一実施形態に係る放射線検出装置100を備える放射線検出器10の構成の概要を説明する。本実施形態に係る放射線検出器10は、ドリフト電極80、放射線検出装置100及びチャンバー50を備えている。ドリフト電極80と、放射線検出装置100とは、チャンバー50内に一定のスペースを介して対向して配置される。チャンバー50の内部には、アルゴンやキセノンなどの希ガスと、エタンやメタンなどの常温でガスのアルカンもしくは二酸化炭素を含む消光作用を有するガス(クエンチングガス)と、の混合ガスで封入されている。なお、チャンバー50の内部にはこれらのガスが単体で封入されていてもよく、二種類以上の混合ガスが封入されていてもよい。
(1−2.放射線検出装置100の構成)
放射線検出装置100の構造について説明する。以下の説明において、検出素子110は、電子を捕捉する単位となるピクセル(アノード電極)が4×4で配置されている例を示す。なお、この配置は、説明を容易化するための例示である。実際には、256×256などの多くのピクセルが配置される場合が多い。
図2は、本開示の第1実施形態における放射線検出装置100のうち検出素子110の電極部分を説明する上面図である。図3は、本開示の第1実施形態における放射線検出装置100の断面構造(図2における断面線A−A’の断面構造)を示す模式図である。図4は、本開示の第1実施形態における放射線検出装置100の底面図である。放射線検出装置100は、検出素子110、配線層130、外部接続端子140、回路素子150、および配線基板170を含む。以下に各構成について詳述する。
図2および図3に示すように、検出素子110において、絶縁基板108の第1面108a上にアノード電極101およびカソード電極103が配置されている。アノード電極101は、この例では、X方向(第1方向)およびY方向(第2方向)に沿って、マトリクス状に配置されている。また、この例では、X方向に隣り合うアノード電極101間の距離と、Y方向に隣り合うアノード電極101間の距離とが等しくなっている。なお、X方向とY方向とは90度で交差する。
アノード電極101は、電子を捕捉する単位となるピクセルに対応する。上述したように、この例では、アノード電極101は、X方向に4ピクセル、Y方向に4ピクセル、合計16ピクセルに対応して配置されている。以下の説明において、16ピクセルが配置された領域を検出領域という場合がある。
図2において、放射線検出装置100は、複数のアノード電極101は、その配置された場所によって、アノード電極101−xyという。ここでのxは、アノード電極101−11(図2において左下のピクセル)を基準としたX方向の座標(1〜4)を示す。一方、yは、アノード電極101−11を基準としたY方向の座標(1〜4)を示す。すなわち、アノード電極101−41は右下のアノード電極101に対応し、アノード電極101−14は左上のアノード電極101に対応し、アノード電極101−44は右上のアノード電極101に対応する。このとき、アノード電極101−32(第2電極ともいう)は、X方向においてアノード電極101−22(第1電極ともいう)と隣り合う。アノード電極101−23(第3電極ともいう)は、Y方向においてアノード電極101−22と隣り合う。アノード電極101−33(第4電極ともいう)は、X方向とY方向の間の方向においてアノード電極101−22と隣り合う。そして、さらにアノード電極101−33は、X方向にアノード電極101−23と隣り合い、Y方向においてアノード電極101−32と隣り合う。
また、ピクセルの位置を示すのものとして、ピクセル(xy)という場合もある。例えば、ピクセル(11)は、アノード電極101−11に対応する。
上記において、カソード電極103(第5電極ともいう)は、面状に設けられ、格子状に配置された複数の円形状の開口部103aを有する。アノード電極101の各々は、対応する開口部103aに囲まれて設けられる。具体的には、アノード電極101−22は、開口部103a−22(第1開口部ともいう)に囲まれて設けられている。アノード電極101−32は、開口部103a−32(第2開口部ともいう)に囲まれて設けられている。アノード電極101−23は、開口部103a−23(第3開口部ともいう)に囲まれて設けられている。アノード電極101−33は、開口部103a−33(第4開口部ともいう)に囲まれて設けられている。このとき、カソード電極103は、アノード電極101−22とアノード電極101−32との間、アノード電極101−22とアノード電極101−23との間、アノード電極101−23とアノード電極101−33との間、およびアノード電極101−32とアノード電極101−33との間、さらにアノード電極101−22とアノード電極101−33との間に設けられているということができる。
また、カソード電極103の外形は、絶縁基板の外形よりも小さく設けられている。これにより、検出素子110を製造時において、カソード電極103が剥離してしまうことが防止される。
アノード電極101およびカソード電極103には、導電材料として例えば銅が用いられる。
絶縁基板108(基材ともいう)には、高抵抗材料が用いられる。この例では、絶縁基板108としてガラス基板が用いられる。絶縁基板108の厚さは、特に制限されず、所望の厚さを有していればよい。この例では、絶縁基板108の厚さは、300μmである。
複数のアノード電極101は、絶縁基板108の貫通孔108cに設けられた第1面108aから第2面108bまで貫通する貫通電極111を介して絶縁基板の第2面108bに設けられたアノード配線121と接続されている。アノード配線121の線幅は限定されないが、細いほうが好ましい。具体的には20μm以下が好ましい。アノード配線121の線幅が細いことにより、アノード配線121とカソード電極103との間の容量を小さく抑えられ、アノード電極101とカソード電極103との間での電界集中を大きくすることができ、後述する電子雪崩における増幅率を高めることができる。なお、この例ではアノード電極101および貫通電極111を合わせて一つのアノード電極として定義する。このとき、貫通電極111は第1面108aから第2面108bまで貫通する部分とし、アノード電極101は開口部103aにおいて露出する部分とすることができる。この例では、検出素子110において、アノード電極101−22、アノード電極101−32、アノード電極101−23、およびアノード電極101−33は、それぞれ貫通する部分を有している。
また、アノード電極101は、貫通電極111との間にビア電極106を有してもよい。ビア電極106は、絶縁層105のビア105aに設けられる。ビア電極106の上面部分106aの直径d5は、アノード電極101の直径d2よりも小さいことが好ましい。これにより、検出素子110を製造する際に、ビア電極106の上面をエッチングした場合においても絶縁基板108に設けられた貫通孔108c内にエッチング液が浸透してしまうことが防止される。同様に、アノード配線121と貫通電極111との間にビア電極126が設けられる。ビア電極126は、絶縁層125に設けられたビア125aに配置される。本実施形態では、絶縁基板108および絶縁層105を合わせて基材とする。
絶縁層105および絶縁層125には、絶縁材料が用いられる。この例では、絶縁層105にはポリイミド樹脂が用いられる。なお、絶縁層105には、ポリイミド樹脂以外の有機絶縁材料のほか、酸化シリコン膜などの無機絶縁材料が設けられてもよい。
アノード配線121は、それぞれのアノード電極101に対して、一つずつ配置される。例えば、アノード電極101のうちアノード電極101−22には、アノード配線121のうちアノード配線121−22が対応して配置される。同様に、アノード電極101−32、アノード電極101−23、およびアノード電極101−33には、それぞれアノード配線121−32、アノード配線121−23、およびアノード配線121−33が対応して配置される。アノード配線121は、配線層130に設けられた接続パッド133と接続される。このとき、アノード配線121は、端子として用いられる部分とともに、配線状に引き回される部分を有していてもよい。アノード配線121がアノード電極101と一対一で対応することにより、後述するように、別座標で同時刻に2つのアノード電極で電荷が捕捉されたとしても、検出位置を正確に把握することができる。
カソード電極103は、電圧印加用として絶縁基板108の貫通孔108cに設けられた貫通電極113(第1面108aから第2面108bまで貫通する部分ともいう)を介して絶縁基板108の第2面108bに設けられたカソード配線123と接続されている。このとき、カソード電極103および貫通電極113を合わせてカソード電極として定義する。上記において、カソード電極103は、第1面108aから第2面108bまで貫通する部分を有することができる。
配線層130は、上述したアノード配線121、カソード配線123、絶縁層125、ビア電極126に加えて、絶縁層131、ビア電極132、接続パッド133を含んでいる。接続パッド133は、アノード配線121と絶縁層131内のビアに設けられたビア電極132を介して接続される。このとき、接続パッド133は、アノード配線121に対応して複数設けられる。具体的には、アノード配線121−22は、接続パッド133の一つである第1配線と接続される。アノード配線121−32は、接続パッド133の一つである第2配線と接続される。アノード配線121−23は、接続パッド133の一つである第3配線と接続される。アノード配線121−33は、接続パッド133の一つである第4配線と接続される。
絶縁層131は、絶縁層105と同様の材料が用いられる。この例では、絶縁層131には、ポリイミド樹脂が用いられる。接続パッド133には、アノード電極101、アノード配線121と同様の材料が用いられる。ビア電極132には、ビア電極106と同様の材料が用いられる。この例では、ビア電極132および接続パッド133には、銅が用いられる。
回路素子150は、図3および図4に示すように、絶縁基板108の第2面108b側において配線層130上に配置される。このとき、回路素子150は、検出素子110の中央位置に配置され、回路素子150の外側に外部接続端子140が配置される。なお、例示する関係上、図3は、回路素子150の両側に外部接続端子140が一つ配置されている。
このとき、電圧供給用として、カソード配線123は、接続パッド133の一部(第5配線ともいう)を介して外部接続端子140の一つ(この例では、外部接続端子140−1)と接続される。本実施形態では、検出素子110への高電圧の供給を、回路素子150を経由しないで行うことができる。これによって信号系と高圧電源系が分離できるため、ノイズが発生することを防止することができる。
回路素子150の入力端子151は、接続パッド133とバンプ電極145(第2外部接続端子ともいう)を介して接続される。このとき、接続パッド133(第1配線、第2配線、第3配線、および第4配線)のそれぞれが独立して回路素子150と接続されるということができる。
バンプ電極145としては、銅(Cu)ピラーが用いられる。Cuピラーの場合、接続パッド133上とCuピラーとの間にUBM(Under Bump metal)が設けられ、さらにCuピラーの上部にははんだが配置される。回路素子150の実装において、入力端子151を保護するため、封止材137が設けられる。この例では、封止材137としてアンダーフィル材が用いられる。なお、封止材137には、接続実装時にバンプ電極145と合わせて異方性導電膜(ACF),異方性導電ペースト(ACP),非導電ペースト(NCP),非導電膜(NCF)などの封止材料を用いてもよい。
外部接続端子140は、配線層130上に配置される。外部接続端子140は、配線基板170と接続される。外部接続端子140には、はんだボールが用いられる。はんだボールの場合、配線層130の接続パッド133と外部接続端子140との間にはニッケル(Ni)、金(Au)の積層からなるUBMを設けてもよい。なお、外部接続端子140は、はんだボールに限定されず、リード配線を用いてもよい。接続パッド133の上面からはんだボールの上部までの距離h1(外部接続端子140の厚さともいう)は、回路素子150の厚さh2よりも大きい。
また、図3において、回路素子150と配線基板170とは、配線層130および外部接続端子140を介して接続されている。なお、図示していないが、配線層130、外部接続端子140および配線基板170の間隙には、アンダーフィル樹脂が充填されることにより封止されてもよい。
配線基板170には、この例ではプリント配線基板が用いられる。配線基板170の配線材料としては、銅配線が用いられる。配線基板170には、信号処理回路や制御回路が実装されている。
ここで、放射線検出装置100の各構成の寸法について、以下の通り例示する。
・隣り合うアノード電極101の中心間距離d1(1ピクセル長):0.4mm
・アノード電極101の直径d2:60μm
・開口部103aの直径d3:250μm
・アノード電極101およびカソード電極103間の距離d4:75μm
・ビア電極106の上面部分の直径d5:50μm
・検出素子110一辺の長さd6:9.6mm
・回路素子150一辺の長さd7:5mm
・回路素子150の端部から検出素子110の端部までの距離d8:2.3mm
・回路素子150のうち隣りあう入力端子151の間の中心間距離:0.2mm
・隣り合う外部接続端子140の中心間距離d9(1ピクセル長):0.5mm
・外部接続端子140の厚みh1:0.3mm
・集積回路の厚みh2:0.2mm
(1−3.放射線の検出原理)
以下に放射線検出器10における放射線の検出原理について、図5および図6を用いて説明する。ドリフト電極80は、接地電圧(GND)に対して負の電圧が印加されている。アノード電極101は、接地電圧(GND)が印加されている。カソード電極103は、接地電圧(GND)に対して負の電圧が印加されている。この例では、カソード電極103に−400Vが印加される。なお、アノード電極101とカソード電極103に与えられる電圧をそれぞれ変えて用いてもよい。
図5は、本開示の第1実施形態における検出素子110を用いた放射線の検出原理を説明する図である。チャンバー50に放射線(荷電粒子EP)が入射すると、チャンバー50内に存在する気体との相互作用により電子雲ECが形成される。ドリフト電極80とアノード電極101との間に発生させた電界Eにより、この電子雲の各電子はZ方向に沿って検出素子110側に引き寄せられる。検出素子110側に引き寄せられた電子は、カソード電極103とアノード電極101とで形成される高電界によって加速されて、アノード電極101に引き寄せられる。このとき、電子が気体と衝突して、気体を電離させる。電離によって生じた電子は雪崩的に増殖してアノード電極101に捕捉される。捕捉された電子によりアノード電極101は負電荷を有し、カソード電極103は正に帯電する。こうした増殖した電子の影響によって、これらの電荷から生じるパルス信号(電圧変動)は、電気信号として読み出せる程度に大きくなる。
また、これらの検出信号における電圧変動が生じた時刻と、その電圧変動が生じた電気信号を出力する端子(アノード電極)の位置とを用いることによって、荷電粒子EPの飛跡を演算することができる。
図5および図6の場合、アノード電極101−22およびアノード電極101−33において電子が捕捉される。このとき、アノード電極101−22で捕捉された電子は、アノード電極101−22からアノード配線121−22と流れ、さらに接続パッド133、バンプ電極145、および入力端子151を介して回路素子150に送られる。同様に、アノード電極101−33で捕捉された電子は、アノード電極101−33からアノード配線121−33と流れ、さらに接続パッド133、バンプ電極145、および入力端子151を介して回路素子150に送られる。
ここで、従来の検出方法について説明する。図20は、従来の放射線検出装置の上面図である。従来の場合、電気信号はアノード電極501から絶縁基板508の端部に配置された端子電極505へ送られ、さらに接続配線507を介して外部に設けられた集積回路を用いて読み出されていた。従来の検出方法の場合、アノード電極501の端子電極505及びカソード電極503の端子電極513が、それぞれ直交する方向に配置されるため、検出信号がX方向およびY方向のマトリックスとして検出される。
上記について、より具体的に説明する。従来の検出方法においてアノード電極501(アノード電極501−1〜501−4)およびカソード電極503(カソード電極503−1〜503−4)が配置されている場合に、並び番号として左から2番目のアノード電極をアノード電極501−2、3番目のアノード電極をアノード電極501−3とし、並び番号として下から2番目のカソード電極をカソード電極503−2、3番目のカソードをカソード電極503−3とする。アノード電極501−2の4つの電極は、それぞれ絶縁基板508の反対側の面で接続されている。アノード電極501−3も同様である。アノード電極501−2、アノード電極501−3、カソード電極503−2、およびカソード電極503−3がそれぞれ交差する位置Sは、S(501−2,503−2)、S(501−2,503−3)、S(501−3,503−2)、S(501−3,503−3)の4つとなる。放射線とガスとの相互作用に起因して電離した電子が生じた場合、アノード電極501−2とアノード電極501−3において同時に信号が検出されるとともに、カソード電極503−2とカソード電極503−3において同時に信号が検出される。このとき、これらの信号がマッチングしていると判断された場合、S(501−2,503−2)とS(501−3,503−3)とで同時に検出されたのか、S(501−2,503−3)とS(501−3,503−2)とで同時に検出されたのかの判別ができない。この結果、異なる場所に同時に検出信号が生じた場合にそれらの信号を分離するのが困難である。
なお、従来の検出方法においても、各電極パターンでの信号伝送スピードの差や信号量などを利用すれば検出位置の分別は可能である。しかしながら、実際には、検出される電極パターン間の距離が短いほど、検出位置の分別は困難となる。さらに、信号検出された電極数が増えるほどより一層困難となってしまう。
一方、本実施形態の場合、図2に示すように、アノード配線121はそれぞれX方向およびY方向の両方向に対して分離して設けられており、電気信号(電荷)は、アノード電極101からアノード配線121と流れ、さらに接続パッド133、バンプ電極145、および入力端子151を介して回路素子150に送られる。このとき、従来の端子電極に相当する電極は、アノード配線121が担うこととなる。上述した通り、アノード配線121のそれぞれに対して固有のものとして配置されており、回路素子150の入力端子151もそれぞれ分離して設けられているため、異なる場所に同時に検出信号が発生したとしても高精度かつ容易に分離することができる。
このように、本実施形態における放射線検出装置100は、2つのアノード電極101において同時に電子が捕捉された場合であっても、検出位置を容易に特定することができる。したがって、誤検出を低減することができ、その結果、放射線の位置検出精度が向上する。
なお、この例では、検出素子110は、4×4のピクセル(アノード電極101)を有していたが、1つのアノード電極101を基準として、少なくとも、X方向に並ぶ2つのアノード電極101と、Y方向に並ぶ2つのアノード電極101とを有していることにより、構成を一般化できる。X方向またはY方向に並ぶ2つのアノード電極101は、隣り合うアノード電極101として定義されてもよいし、隣り合わないアノード電極101として定義されてもよい。隣り合わない2つのアノード電極101によって一般化される場合には、その間に他のアノード電極101が存在することになる。
互いに隣り合う場合には、4つ(2×2)のアノード電極101は、例えば、アノード電極101−22、101−23、101−32、101−33(ピクセル(22)、(23)、(32)、(33))が対応する。互いに隣り合わない場合には、4つ(2×2)のアノード電極101は、例えば、アノード電極101−11、101−14、101−41、101−44(ピクセル(11)、(14)、(41)、(44))に対応する。
(1−4.検出信号の流れ)
図7および図8は、放射線検出装置100における検出信号の流れを示す概略図である。
放射線検出装置100において、検出素子110で検出された信号は、図7に示すように、配線層130を介して回路素子150に送られる。回路素子150に送られた検出信号は、回路素子150内の内部回路において演算処理される。続いて、図8に示すように、演算処理された情報は、配線層130、外部接続端子140を介して配線基板170に送られる。
本実施形態において、放射線検出装置100は、検出素子110から回路素子150に送られるまでの間に付加的な配線(例えば検出素子の端部に設けられたフレキシブルプリント基板など)を用いずに、検出信号などの情報送信がなされる。そのため、検出位置情報を取得する際のマッチング(照合)処理が不要となる。したがって、検出信号の処理速度を向上させることができる。また、本実施形態を用いることにより、端部に配線や回路等を設けなくてもよいため、検出素子110の検出領域を広げることができる。
(1−5.放射線検出装置の回路素子の回路構成)
次に、放射線検出装置100の回路構成について、とくに回路素子150の入力部150aを中心に図面を用いて説明する。図9は、放射線検出装置100の回路図である。
図9において、検出素子110において得られた信号(電荷)は、配線(接続パッド133)を介して回路素子150に送られる。回路素子150は、入力部150aにおいて入力端子151、ACカップリング回路160、プリアンプ155(前置増幅器)、電荷/電圧変換コンデンサ157、および抵抗159を有している。
入力端子151は、一端において検出素子110と接続される。検出素子110から入力端子151に向けて信号として電荷が送られて、電荷が入力部150aに入力される。
ACカップリング回路160は、入力端子151とプリアンプ155との間に設けられる。ACカップリング回路160は、カップリングコンデンサ161および抵抗162を含む。ACカップリング回路160は、入力されてくる直流信号、交流信号を含む検出信号のうち直流信号をカップリングコンデンサ161により除去し、交流信号のみを出力する機能を有する。
プリアンプ155は、ディスクリート型の回路素子として設けられる。プリアンプ155は、検出素子110から送られてきた電荷を増幅する機能を有する。入力部150aにおいて、プリアンプ155は、電荷/電圧変換コンデンサ157および抵抗159とともに用いられ、増幅された電荷は電圧信号(パルス信号)として例えば鋸型波形として出力される。
ここで、放射線検出装置100の内部回路構成について、以下の通り例示する。これらの値は、パルス信号となる電荷の捕捉状態とその後の継続時間などに応じて適宜変更が可能である。
・カップリングコンデンサ161の容量値:1000pF
・抵抗162の抵抗値:1MΩ
・電荷/電圧変換コンデンサ157の容量値の容量値:1pF
・抵抗159の抵抗値:100kΩ
なお、放射線検出装置100において、アノード電極101は、フローティング状態となっており、検出信号にノイズが乗る場合がある。また、アノード電極101およびカソード電極間において、異物などによるリーク電流が発生したり、異常放電によりショートが発生する場合がある。
しかしながら、本実施形態の場合、ACカップリング回路160を有することにより、検出素子110で捕捉された電荷がそのまま回路素子150の内部回路まで入力されることはなく、電圧信号(パルス信号)としての変動信号が入力される。このため、回路素子150が一時的な過電流などにより破壊されることから保護される。また、本実施形態を用いることにより、検出信号から不要なノイズも除去される。これにより、微弱な信号におけるシグナル−ノイズ比(SN比)を高めることができる。
<第2実施形態>
本実施形態では、第1実施形態と比べて、外部接続端子の位置が異なる放射線検出装置について説明する。なお、第1実施形態で説明した構成については、その説明を援用する。
図10は、放射線検出装置100Aの断面図である。放射線検出装置100Aは、検出素子110、接続パッド133を含む配線層130、外部接続端子140A、回路素子150および配線基板170を含む。
放射線検出装置100Aにおいて、外部接続端子140Aは、回路素子150と対向する配線基板170との間に配置される。検出信号(電荷)は、検出素子110から回路素子150に送られ、回路素子150で演算処理される。そして、演算処理された情報は、回路素子150内に設けられた貫通電極141および電極143および外部接続端子140Aを介して配線基板170に送られる。上記において、接続パッド133から外部接続端子140Aとは間接的に接続されているということができる。
貫通電極141には、TSV(Through Silicon Via)が用いられる。貫通電極141の直径は、特に制限されず、例えば20μmとしてもよい。
電極143は、ニッケル(Ni)、および金(Au)が積層されたUBMが設けられる。なお、UBMには銅(Cu)が含まれてもよい。また、電極143と貫通電極141の間にピラー電極(銅電極)が用いられてもよい。
本実施形態を用いた場合、配線層130を介さずに、回路素子150内に設けられた貫通電極141および電極143を介して、さらに信号の高速処理が可能となる。
<第3実施形態>
本実施形態は、第1実施形態の回路素子が複数設けられた例を示す。
図11は、放射線検出装置100Bの断面図である。図11に示すように、放射線検出装置100Bは、検出素子110、配線層130、外部接続端子140、および回路素子150Bを有する。放射線検出装置100Bにおいて、回路素子150Bは複数設けられ、外部接続端子140を介して配線基板170と接続される。この例では、回路素子150Bのうち隣り合う回路素子150B−1および回路素子150B−2には、同種の回路素子が用いられる。回路素子150Bは、検出素子110の大きさに応じて必要な数だけ配置される。本実施形態を用いることにより検出素子110と回路素子150Bとの大きさの大小が適宜選定できるということができる。
本実施形態において、同種の回路素子が多数設けられることにより、検出領域をブロックで分割することができる。ブロックごとに分割することにより、信号の処理速度を高めることができる。
また、放射線とガスとの相互作用、および電子雪崩により生じた電荷がアノード電極101に捕捉された際に、検出素子110において局所的に電位変動が生じることとなる。このとき、電子雪崩が起こったアノード電極101の電位を安定させるために、外部接続端子140を介して電源供給がなされるが、電子雪崩の起きていない他のアノード電極101の電位が不安定となる(ふらつく)場合がある。しかしながら、本実施形態を用いることにより、電源供給は検出領域がブロックごとに分割されるため、変動の影響が抑えられる。したがって、検出素子における電位安定性を図ることができる。
なお、本実施形態では、同種の回路素子が複数設けられる例を説明したが、これに限定されない。回路素子150Cには、異種の回路素子が組み合わせて用いられてもよい。この場合、アナログ信号処理を行う回路素子と、デジタル信号処理を行う回路素子とを分けて用いてもよい。また、回路素子で演算処理された信号をさらに処理する回路素子を設けてもよい。
<第4実施形態>
本実施形態は、第1実施形態の検出素子および回路素子が複数設けられた例を示す。
図12は、放射線検出装置100Cの断面図である。図13は、放射線検出装置100Cの上面図の一部を拡大したものである。図12に示すように、放射線検出装置100Cは、検出素子110C、配線層130、外部接続端子140、および回路素子150Cを有する。放射線検出装置100Cにおいて、検出素子110Cおよび回路素子150Cは離隔して複数個設けられ、配線基板170と接続される。この例では、検出素子110Cのうち、検出素子110C−1は、回路素子150C−1と接続され、検出素子110C−2は、回路素子150C−2と接続される。
また、検出素子110C−1および検出素子110C−2は、カソード電極103C−1およびカソード電極103C−2に架設された接続電極107により電気的に接続されてもよい。接続電極107には、この例では銅配線が用いられる。なお、接続電極107は、銅配線に限定されず、ワイヤーボンディングで接続されてもよいし、導電性ペーストを塗着後硬化させたものを用いてもよいし、はんだ接続してもよい。なお、接続電極107は、必ずしも設けられなくてもよい。
ここで、放射線検出装置100Cの各構成の寸法について、以下の通り例示する。
・隣り合うアノード電極101の中心間距離d1(1ピクセル長):0.4mm
(隣り合う検出素子110C−1、検出素子110C−2の間においても同様)
・アノード電極101の直径d2:60μm
・開口部103aの直径d3:250μm
・検出素子110C一辺の長さd6:9.55mm
・隣り合う検出素子110C−1の端部と検出素子110C−2の端部との間の距離d11:50μm
放射線検出装置100Cでは、同一の検出素子110C−1内における隣り合うアノード電極101C間の距離と、隣り合う検出素子110C−1の最も外側に設けられたアノード電極101間の距離が同一である。このため、放射線検出装置100Cが大型になっても、一つの大きな検出素子が用いられる場合と同様となる。
したがって、本実施形態を用いることにより、検出素子および回路素子を複数組み合わせることができるため、所望のサイズの放射線検出装置を容易に構成することができるとともに、大面積の放射線検出装置を提供することができる。
<第5実施形態>
本実施形態は、第1実施形態の検出素子と回路素子の大きさが異なる例を示す。
図14は、放射線検出装置100Dの断面図である。図14に示すように、放射線検出装置100Dは、検出素子110、配線層130、ボンディングワイヤ142、および回路素子150Dを有する。
放射線検出装置100Dにおいて、回路素子150Dは検出素子110よりも大きく配置されてもよい。このとき、回路素子150の検出素子110側には放射線保護膜152が設けられることが好ましい。放射線保護膜152として、この例ではポリイミド膜が用いられる。放射線保護膜152の厚さは、適宜調整すればよい。これにより、回路素子150Dにおける放射線によるソフトエラーが防止される。また、他の実施形態に用いられる外部接続端子140の代わりにボンディングワイヤ142を用いて回路素子150Dと配線基板170を接続してもよい。この場合、ボンディングワイヤ142を絶縁樹脂などで封止することにより保護することが好ましい。
<第6実施形態>
本実施形態は、第1実施形態の配線基板の配置される場所が異なる例を示す。
図15は、放射線検出装置100Eの断面図である。図15に示すように、放射線検出装置100Eは、検出素子110、配線層130、外部接続端子140E、回路素子150および、配線基板170Eを有する。
放射線検出装置100Eにおいて、外部接続端子140Eおよび配線基板170Eは、検出素子110の検出側に配置されてもよい。検出素子110のチャンバー内での配置位置を決めるのは配線基板である。一方、アノード電極が電子を捕捉した時間で、気体との相互作用が発生したZ方向の位置を計測するため、アノード電極のZ方向位置を正確に設定配置する必要がある。検出素子110の基材および配線層130において、製造上あるいは製造ロット間での厚みバラツキが生じることがあるため、検出素子110のアノード電極が形成された検出側に配線基板を配置することによって、アノード電極のZ方向位置が安定する。したがって、Z方向の計測精度を向上させることができる。このとき、配線基板170Eは、開口部170Eaを有することが好ましい。また、検出素子110のアノード電極及びカソード電極が形成された領域をこの開口部170Eaに合わせて配置することが好ましい。検出素子110には、アノード電極及びカソード電極が配置された領域に加えて、外部接続端子140Eを配置する領域が必要となる。一方、検出素子110のアノード電極及びカソード電極が配置された面は、ドリフト電極との間で発生させる電界の基準面となるため、第1実施形態に比べて、配線基板および外部接続端子の厚み分が、電界方向に対して放射線検出器を小型化することができる。
<第7実施形態>
本実施形態は、配線基板の構成の異なる例を示す。
図16は、放射線検出装置100Fの断面図である。図16に示すように、放射線検出装置100Fは、検出素子110、配線層130、外部接続端子140F、および回路素子150および、配線基板170Fを有する。
放射線検出装置100Fにおいて、配線基板170Fには、可撓性を有するフレキシブルプリント基板(FPC)が用いられる。外部接続端子140Fには、ACFが用いられてもよい。配線基板170Fは、可撓性を有することにより、放射線検出装置100Fの配置位置に関わらずにチャンバー外への信号取り出しを行うことができる。リジッドな配線基板の場合は、チャンバー外への信号取り出し部が限定されたり、あるいはリジッドな配線基板にさらにコネクタ端子やケーブルを接続する必要があった。したがって、可塑性を有する配線基板170Fを使用することによって接続点が少なくなり、信頼性上の品質を向上することができる。さらには、放射線検出装置100Fは、ほぼ検出素子110のサイズでチャンバーを構成することができる。このため、放射線検出装置100Fを小型化することができ、ドリフト電極80あるいはチャンバーを構成する部材も小型化できるので、製品コストを削減することができる。また、検出素子110からの信号は回路素子にて集約化され、高速シリアル信号として配線基板170Fを伝送する。そのため、配線基板170Fは電気的シールド層をもつ伝送線路を有することが好ましい。
<第8実施形態>
本実施形態は、第1実施形態と比べて、回路構成の一部が異なっている放射線検出装置について説明する。
図17は、放射線検出装置100Gの回路図である。図17において、放射線検出装置100Gは、検出素子110、接続パッド133、ACカップリング回路160、プリアンプ155、電荷/電圧変換コンデンサ157、および抵抗159を含む回路素子150とともに、保護回路(この例ではヒューズ素子135)を有する。
ヒューズ素子135は、配線層130に設けられ、接続パッド133と入力端子151との間に配置される。具体的には、接続パッド133(第1実施形態で説明した第1配線、第2配線、第3配線、および第4配線)のそれぞれと、それらに対応する回路素子150の入力端子151との間にヒューズ素子135が設けられる。ヒューズ素子135には金属材料のうち低融点材料が用いられる。この例では、インジウムが用いられる。なお、ヒューズ素子135においてインジウム単体材料以外にも低融点はんだ(錫−インジウム合金)などの合金材料を用いてもよいし、銅配線を用いてもよい。また、ヒューズ素子135は、回路素子150内に設けてもよい。この場合は、入力端子151とACカップリング回路160の間に配置されることが好ましい。
ヒューズ素子135に銅配線を用いる場合、部分的に配線の線幅を細くしたり、配線の厚さを薄くしてもよい。
また、ヒューズ素子135には、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スイッチが用いられてもよい。MEMSスイッチを用いることにより、必要以上の電圧を検知し、回路素子150にフィードバックをかけることができる。
本実施形態を用いることにより、アノード電極101に過電流が流れた際に、発熱によりヒューズ素子135が溶融切断される。これにより、過電流が流れた際に、ジュール熱により一つのヒューズ素子135に内蔵された導電材料が溶融切断され、開回路となり回路(例えば回路素子150)が保護される。
また、ヒューズ素子135は、ピクセル電極(アノード電極101、カソード電極103)それぞれに対して設けられる。これにより、一つのピクセル電極で検出できない場合において、他のピクセル電極は分離して独立に存在しているため、影響を受けない。したがって、高い位置分解能を保持することができる。
なお、本実施形態では、保護回路として、ヒューズ素子135を設ける例を示したが、これに限定されない。例えば、保護回路として、回路を開放し、切断することができるスイッチや、バリスタ、あるいはいったん開放切断されても電位差により自己修復する素子などが用いられてもよい。さらには、保護回路が回路素子150内に配置された場合は、保護ダイオードが用いられてもよい。
また、ヒューズ素子135にバイメタルが設けられてもよい。バイメタルは、熱膨張率の異なる2枚の金属板を貼り合わせたものである。バイメタルは、温度変化に伴い高精度に湾曲する。バイメタルを用いた場合、過電流により発熱し一時的に湾曲しても、金属板の温度がもとに戻れば、バイメタルの位置も元に戻ることができる。これにより、可逆的なヒューズ回路を形成することができる。
<具体的構成例>
以下に、放射線検出装置100の具体的な構成例を示す。
図18は、放射線検出器10の斜視図である。図18に示すように、放射線検出器10(容器モジュールともいう)は、上述したように、チャンバー50を有している。チャンバー50の内部には、検出素子110(第1実施形態の場合)、ドリフトケージ70およびドリフト電極80が配置されている。検出素子110とドリフト電極80とは対向して配置されている。放射線を検出するときには、チャンバー50の内部に、上述したような希ガスおよびクエンチングガスの混合ガスが封入される。
図19は、放射線検出器10を用いたコンプトンカメラ20の概略構成図である。図19に示すように、検出モジュール52は放射線検出装置100を5方向から取り囲むように設けられている。図19においては、5箇所の検出モジュールにそれぞれ符号52a〜52eを付している。なお、5方向に検出モジュール52を設けた例を示したが、少なくとも1方向(例えば、アノード電極101の下方向)に設けてあればよい。
コンプトンカメラ200の原理は次の通りである。まず、外部から放射線検出装置100にγ線が入射すると、ある確率で入射γ線がチャンバー50内の気体と衝突し、γ線の散乱が発生する。図19に示す符号Aは、衝突位置である。衝突により進行方向が変化した散乱γ線は、放射線検出装置100を透過して検出モジュール52に入射する。検出モジュール52に散乱γ線が入射すると発光が生じ、この発光が光電子増倍管等によって電気信号に変換される。このようにして得られた電気信号は、散乱γ線の入射した位置及びその時刻を示す情報として取得される。このとき、散乱γ線のエネルギーを取得してもよい。散乱γ線のエネルギーを取得すると、所定の線源からのγ線がチャンバー内で1回のみ散乱したときに想定されるエネルギー範囲に限定して検出するように構成することにより、複数回散乱したγ線による影響(ノイズ)を除去することが可能となる。
一方、入射γ線と衝突したチャンバー50内の気体は、符号Aの位置から所定の方向に反跳電子e-(荷電粒子)を放出する。すると、反跳電子の飛跡に沿って電子雲が発生する。電子雲を構成する電子は、ドリフト電極80とピクセル電極(アノード電極101)との間の電場によって、ピクセル電極(アノード電極101)へ引き寄せられる。このとき、ピクセル電極(アノード電極101)の近傍まで引き寄せられた電子は気体と衝突し、気体を電離させる。さらに電離によって生じた電子は雪崩的に増殖し、ピクセル電極(アノード電極101)にて検出される。このようにして得られた電気信号は検出信号に相当し、該検出信号は、電子が検出されたピクセルの位置及び当該ピクセルにおいて電子を検出した時刻を特定可能な信号である。
なお、散乱γ線が検出モジュール52に入射してからピクセル電極(アノード電極101)で電子が検出されるまでの時間によって、そのピクセル電極(アノード電極101)から電子雲が生じた位置までの距離(z方向の位置)が算出できる。
(変形例1)
本開示の第1実施形態では、X方向に隣り合うアノード電極101間の距離と、Y方向に隣り合うアノード電極101間の距離とが等しくなっており、X方向とY方向とは90度で交差する例を示したが、これに限定されない。また、X方向とY方向とにおいて、隣り合うアノード電極101間の距離が異なっていてもよい。すなわち、マトリクス状とは正方配置を示すものに限られず、また最密充填配置されていなくてもよい。
(変形例2)
また、アノード電極101およびカソード電極103は、銅に限定されず、ニッケル、金、錫などの材料が用いられてもよい。また、アノード電極101およびカソード電極は、単一材料に限定されず合金や多層膜、さらに導電性ペーストなどが用いられてもよい。
(変形例3)
また、ビア電極132および接続パッド133には、他の導電性材料が用いられてもよい。例えば、アルミニウム、タングステン、モリブデン、チタンなどの単一材料が用いられてもよいし、チタンおよび銅の積層膜が用いられてもよい。例えば、タングステンやモリブデンは重元素であり、検出素子110を通過した放射線に対して高い放射線遮蔽能力を有するため好ましい。
(変形例4)
また、配線基板170の配線材料として、放射線を吸収する材料(タングステン、モリブデンなどの重い金属材料)や、放射線によってシンチレーション発光を起こす材料(例えば、ヨウ化セシウム(CsI)やフッ化バリウム(BaF2)が用いられてもよい。用いる材料は、放射線のエネルギーや種類によって適宜選択されればよい。シンチレーション発光を起こす材料を用いた場合、撮像素子(イメージセンサなど)を配線基板170上に配置して検出素子110を透過した放射線を計測することができる。
(変形例5)
また、本開示の第1実施形態では、ACカップリング回路160は、回路素子150内に設けられる例を示したが、これに限定されない。たとえは、ACカップリング回路160は、配線層130に設けられてもよい。
(変形例6)
また、本開示の第1実施形態では、接続パッド133は、一層として示しているが、複数層にわたって設けられてもよい。
(変形例7)
また、本開示の第1実施形態では、絶縁基板108には、ガラス基板が用いられる例を示したが、樹脂材(例えば、ポリイミド)や液晶ポリマー、シリコンなどの材料が用いられてもよい。シリコン基板を用いる場合には、表面に絶縁処理を施すことで、基板を介してリーク電流が生じないようにすることが好ましい。また、絶縁基板108は、複数種類の絶縁層の積層によって形成されていてもよい。
(変形例8)
また、検出素子110内にスイッチング素子や保護素子などの半導体素子が構成されても良い。例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いて検出素子のアノード電極及びカソード電極が配置された領域内に半導体素子が形成されたものでもよい。
また、本開示の第1実施形態において、アノード電極101の近傍に、検出には関与しない電極または配線(ダミー電極またはダミー配線ともいう)を適宜配置してもよい。これらのダミー電極またはダミー配線によって、特に検出素子110の外周端面におけるドリフト電極との電界(電磁力線)を安定化させることができ、検出素子110の外周部で発生した検出位置的に不要な電子をアノード電極101で検出することを抑制することができる。また一方では、ダミー電極またはダミー配線を配置することによって、製造工程上のエッチングやめっき等のばらつきを抑制することができるため、アノード電極及びカソード電極の形状を安定化させることができる。
10・・・放射線検出器,20・・・コンプトンカメラ,22・・・ピクセル,50・・・チャンバー,52・・・検出モジュール,55・・・プリアンプ,70・・・ドリフトケージ,80・・・ドリフト電極,100・・・放射線検出装置,101・・・アノード電極,103・・・カソード電極,103a・・・開口部,105・・・絶縁層,105a・・・ビア,106・・・ビア電極,106a・・・上面部分,107・・・接続電極,108・・・絶縁基板,110・・・検出素子,110c・・・貫通孔,110C・・・検出素子,111・・・貫通電極,113・・・貫通電極,115・・・ビア電極,115a・・・上面部分,124・・・リード配線,125・・・絶縁層,125a・・・ビア,126・・・ビア電極,130・・・配線層,131・・・絶縁層,132・・・ビア電極,133・・・接続パッド,135・・・ヒューズ素子,137・・・封止材,140・・・外部接続端子,141・・・貫通電極,142・・・ボンディングワイヤ,143・・・電極,145・・・バンプ電極,150・・・回路素子,150a・・・入力部,150C・・・回路素子,151・・・入力端子,152・・・放射線保護膜,155・・・プリアンプ,157・・・電圧変換コンデンサ,159・・・抵抗,160・・・ACカップリング回路,161・・・カップリングコンデンサ,162・・・抵抗,170・・・配線基板,501・・・アノード電極,503・・・カソード電極,508・・・絶縁基板

Claims (23)

  1. 第1面及び前記第1面の反対側に第2面を有する基材、
    前記第1面に配置された第1電極、
    第1方向において前記第1電極と隣り合う第2電極、
    前記第1方向と交差する第2方向において前記第1電極と隣り合う第3電極、
    前記第1方向において前記第3電極と隣り合い、前記第2方向において前記第2電極と隣り合う第4電極、並びに
    前記基材の前記第1面上に配置され、前記第1電極と前記第2電極との間、前記第1電極と前記第3電極との間、前記第2電極と前記第4電極との間、及び前記第3電極と前記第4電極との間に設けられた第5電極を含む検出素子と、
    前記第2面側に配置され、前記第1電極と接続される第1配線、前記第2電極と接続される第2配線、前記第3電極と接続される第3配線、及び前記第4電極と接続される第4配線を含む配線層と、
    前記配線層と前記基材の法線方向において対向して配置され、前記第1配線、前記第2配線、前記第3配線及び前記第4配線と接続される回路素子と、を有することを特徴とする、
    放射線検出装置。
  2. 前記回路素子は、1つの絶縁基板に設けられた回路基板であって、前記第1配線、前記第2配線、前記第3配線及び前記第4配線のそれぞれに対応する接続パッドと接続される、
    請求項1に記載の放射線検出装置。
  3. 前記第1電極、前記第2電極、前記3電極、および前記第4電極は、前記検出素子のアノード電極であって、
    前記第5電極は、前記検出素子のカソード電極である、
    請求項1または2に記載の放射線検出装置。
  4. 前記第1電極、前記第2電極、前記第3電極及び前記第4電極は、前記第1面から前記第2面まで貫通する部分を有する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  5. 前記第5電極は、前記第1電極を囲む第1開口部、前記第2電極を囲む第2開口部、前記第3電極を囲む第3開口部及び前記第4電極を囲む第4開口部を有することを特徴とする、
    請求項4に記載の放射線検出装置。
  6. 前記第1開口部、前記第2開口部、前記第3開口部及び前記第4開口部は、円形状を有することを特徴とする、
    請求項5に記載の放射線検出装置。
  7. 前記検出素子に離隔して設けられた第2検出素子をさらに含むことを特徴とする、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  8. 前記検出素子の前記第5電極と、前記第2検出素子とは、架設された電極により電気的に接続されることを特徴とする、
    請求項7に記載の放射線検出装置。
  9. 前記第5電極は、前記第1面から前記第2面まで貫通する部分を有することを特徴とする、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  10. 前記配線層上に配置された外部接続端子と、
    前記外部接続端子と接続される配線基板とをさらに含むことを特徴とする、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  11. 前記外部接続端子の厚さは、前記回路素子の厚さよりも大きい、
    請求項10に記載の放射線検出装置。
  12. 前記第5電極は、前記第1面から前記第2面まで貫通する部分を有し、前記配線層に設けられた第5配線を介して前記外部接続端子と接続されることを特徴とする、
    請求項11に記載の放射線検出装置。
  13. 前記回路素子に対向して配置された配線基板と、
    前記回路素子と前記配線基板との間に配置された外部接続端子とをさらに含むことを特徴とする、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  14. 放射線が物質と相互作用して発生した電荷を検知する2つ以上のアノード電極およびカソード電極を有し、前記2つ以上のアノード電極が同一平面上に第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に分離して配置され、前記アノード電極と前記カソード電極が同一平面上に配置された検出素子と、
    前記2つ以上のアノード電極のそれぞれと第1側において個々に接続される配線を有する配線層と、
    前記配線層上の同一平面上に配置され、前記第1側とは異なる第2側において前記配線と個々に接続される接続パッドと、
    前記接続パッドに対向して配置され、前記接続パッドと接続される回路素子と、を有することを特徴とする、
    放射線検出装置。
  15. 前記回路素子は、1つの絶縁基板に設けられ、前記検出素子で検出された信号を処理するための回路基板である、
    請求項14に記載の放射線検出装置。
  16. 前記物質は、気体である、
    請求項14または15に記載の放射線検出装置。
  17. 前記配線層上に配置された外部接続端子と、
    前記外部接続端子と接続される配線基板とをさらに含むことを特徴とする、
    請求項14乃至16のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  18. 前記外部接続端子の厚さは、前記回路素子の厚さよりも大きい、
    請求項17に記載の放射線検出装置。
  19. 前記外部接続端子は前記回路素子の外側に配置されることを特徴とする、
    請求項13または18に記載の放射線検出装置。
  20. 前記回路素子上に配置され、前記配線層と接続される部分を有する第2外部接続端子を含むことを特徴とする、
    請求項19に記載の放射線検出装置。
  21. 前記回路素子は、入力端子、前置増幅部、及び前記入力端子と前置増幅器との間に配置されたACカップリング回路を有する入力部を含むことを特徴とする、
    請求項1乃至20のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  22. 前記回路素子と前記配線層との間に保護回路を有することを特徴とする、
    請求項21に記載の放射線検出装置。
  23. 前記保護回路は、ヒューズ素子であることを特徴とする、
    請求項22に記載の放射線検出装置。
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