JP6747181B2 - 電源装置および自動車 - Google Patents

電源装置および自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP6747181B2
JP6747181B2 JP2016167870A JP2016167870A JP6747181B2 JP 6747181 B2 JP6747181 B2 JP 6747181B2 JP 2016167870 A JP2016167870 A JP 2016167870A JP 2016167870 A JP2016167870 A JP 2016167870A JP 6747181 B2 JP6747181 B2 JP 6747181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power line
voltage
boost converter
battery
voltage sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016167870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018038137A (ja
Inventor
敬之 土井
敬之 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016167870A priority Critical patent/JP6747181B2/ja
Publication of JP2018038137A publication Critical patent/JP2018038137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6747181B2 publication Critical patent/JP6747181B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、電源装置に関する。
従来、この種の電源装置としては、バッテリ(蓄電池)と、第1昇圧コンバータ(基本コンバータ)と、第2昇圧コンバータ(追加コンバータ)と、第1電圧センサ(基本電圧センサ)と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。第1昇圧コンバータは、バッテリからの電力を電圧の昇圧を伴ってモータに供給している。第2昇圧コンバータは、第1昇圧コンバータと並列に、バッテリとモータとの間に接続されている。第1電圧センサは、第1昇圧コンバータの昇圧後の電圧を検出している。この装置では、バッテリから第2昇圧コンバータ側に流れる電流を検出する電流センサを設け、第1電圧センサにより検出された電圧が目標電圧となるように第1昇圧コンバータを制御すると共に、電流センサにより検出された電流が目標電流となるように第2昇圧コンバータを制御している。
特開2014−121221号公報
ところで、第1バッテリと、第2バッテリと、2つのモータが接続される第1電力ラインと第1バッテリが接続される第2電力ラインとに接続される第1昇圧コンバータと、第1電力ラインに接続される第3電力ラインと第2バッテリが接続される第4電力ラインとに接続される第2昇圧コンバータと、第1電力ラインの電圧を検出する第1電圧センサと、を備える電源装置では、電圧センサにより検出された電圧が目標電圧となるように第1昇圧コンバータを制御すると共に、第4電力ラインに流れる電流が目標電流となるように第2昇圧コンバータを制御している。こうした装置において、電圧センサの結線に異常が発生したり第1昇圧コンバータに異常が発生したりして電圧センサの検出値に異常が生じたときには、第1昇圧コンバータを適正に制御できなくなることから、第1,第2昇圧コンバータの駆動を停止する処理が行なわれている。しかしながら、第1,第2昇圧コンバータの駆動を停止すると、2つのモータを駆動できなくなる不都合が生じる。こうした不都合に対処する手法として、第1電圧センサと並列に第2電圧センサを設け、第1電圧センサの検出値に異常が生じたときには、第2電圧センサの検出値を用いて第2昇圧コンバータを制御する手法が考えられる。しかしながら、この手法では、第1昇圧コンバータと第2昇圧コンバータとが比較的大きく離れて配置され、第1電力ラインと第2昇圧コンバータとに接続される第3電力ラインが長くなると、第3電力ラインの配線抵抗による電圧降下が大きくなり、第2電圧センサの検出値を用いて第2昇圧コンバータを制御すると制御誤差が大きくなってしまう。
本発明の電源装置は、第1,第2昇圧コンバータと、第1昇圧コンバータが接続される第1電力ラインの電圧を検出する第1電圧センサを備える電源装置において、第2昇圧コンバータを制御する際の制御誤差をより小さくすることを主目的とする。
本発明の電源装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電源装置は、
第1バッテリと、
第2バッテリと、
第1モータと第2モータとが接続された第1電力ラインと前記第1バッテリが接続される第2電力ラインとに接続され、前記第2電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って前記第1電力ラインに供給する第1昇圧コンバータと、
前記第1電力ラインに接続される第3電力ラインと前記第2バッテリが接続される第4電力ラインとに接続され、前記第4電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って前記第3電力ラインに供給する第2昇圧コンバータと、
前記第1電力ラインの電圧を検出する第1電圧センサと、
少なくとも前記第1電圧センサにより検出された電圧を用いて前記第1,第2昇圧コンバータを制御する制御装置と、
を備える電源装置であって、
前記第3電力ラインの電圧を検出する第2電圧センサ、
を備えることを要旨とする。
本発明の電源装置では、第1電力ラインと第1バッテリが接続される第2電力ラインとに接続され、第2電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って第1電力ラインに供給する第1昇圧コンバータと、第1電力ラインに接続される第3電力ラインと第2バッテリが接続される第4電力ラインとに接続され、第4電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って第3電力ラインに供給する第2昇圧コンバータと、第1電力ラインの電圧を検出する第1電圧センサと、を備え、少なくとも第1電圧センサにより検出された電圧を用いて第1,第2昇圧コンバータを制御する。そして、第1電力ラインに接続される第3電力ラインに、第3電力ラインの電圧を検出する第2電圧センサを設ける。これにより、第1電圧センサの検出値に何らかの異常が生じたときに、第2電圧センサにより検出された第3電力ラインの電圧を用いて第2昇圧コンバータを制御することができる。したがって、例えば、第1昇圧コンバータと第2昇圧コンバータとが比較的離れて配置され、第3電力ラインが長くなり第3電力ラインの配線抵抗による電圧降下が大きいときでも、第2昇圧コンバータを制御する際の制御誤差をより小さくすることができる。
こうした本発明の電源装置において、前記制御装置は、前記第1電圧センサにより検出される前記第1電力ラインの電圧が目標電圧となるように前記第1昇圧コンバータを制御すると共に、前記第2バッテリの充放電電力が目標電力となるように前記第2昇圧コンバータを制御し、更に、前記制御装置は、前記第1電圧センサに異常が生じているときには、前記第1昇圧コンバータの駆動が停止されるように前記第1昇圧コンバータを制御すると共に、前記第2バッテリの充放電電力が目標電力となるように前記第4電力ラインに流れる電流と前記第4電力ラインの電圧と前記第2電圧センサにより検出される前記第3電力ラインの電圧とを用いて前記第2昇圧コンバータを制御する、ものとしてもよい。こうすれば、第1電圧センサに異常が生じているときに、第2昇圧コンバータを駆動して第1,第2モータを駆動することができる。
本発明の一実施例としての電源装置を搭載した駆動装置20の構成の概略を示す構成図である。 駆動装置20がバス80に搭載された場合の第1,第2昇圧コンバータ54,55、接続用電力ライン45、電圧センサ46b,46cの配置を説明するための説明図である。 実施例のECU70によって実行される昇圧制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 退避制御における第2昇圧コンバータ55の制御の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電源装置を搭載した駆動装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の駆動装置20は、図1に示すように、モータ30,32と、インバータ41,42と、第1,第2昇圧コンバータ54,55と、第1,第2バッテリ50,51と、第1,第2リレー56,57と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)70と、を備える。
モータ30,32は、例えば同期発電電動機として構成されている。インバータ41,42は、モータ30,32を駆動するのに用いられ、高電圧系電力ライン46に接続されている。モータ30,32は、ECU70によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
第1昇圧コンバータ54は、インバータ41,42が接続された高電圧系電力ライン46と第1バッテリ50が第1リレー56を介して接続される第1低電圧系電力ライン47とに接続されている。この第1昇圧コンバータ54は、2つのトランジスタT11,T12と、2つのダイオードD11,D12と、リアクトルL1と、を有する。トランジスタT11は、高電圧系電力ライン46の正極ラインに接続されている。トランジスタT12は、トランジスタT11と、高電圧系電力ライン46および第1低電圧系電力ライン47の負極ラインと、に接続されている。2つのダイオードD11,D12は、それぞれ、トランジスタT11,T12に逆方向に並列に接続されている。リアクトルL1は、トランジスタT11,T12の中間点と、第1低電圧系電力ライン47の正極ラインと、に接続されている。第1昇圧コンバータ54は、ECU70によって、トランジスタT11,T12のオン時間の割合が調節されることにより、第1低電圧系電力ライン47の電力を電圧の昇圧を伴って高電圧系電力ライン46に供給したり、高電圧系電力ライン46の電力を電圧の降圧を伴って第1低電圧系電力ライン47に供給したりする。
第2昇圧コンバータ55は、高電圧系電力ライン46に接続される接続用電力ライン45と第2バッテリ51が第2リレー57を介して接続される第2低電圧系電力ライン48とに接続されている。この第2昇圧コンバータ55は、2つのトランジスタT21,T22と、2つのダイオードD21,D22と、リアクトルL2と、を有する。トランジスタT21は、接続用電力ライン45の正極ラインに接続されている。トランジスタT22は、トランジスタT21と、接続用電力ライン45および第2低電圧系電力ライン48の負極ラインと、に接続されている。2つのダイオードD21,D22は、それぞれ、トランジスタT21,T22に逆方向に並列に接続されている。リアクトルL2は、トランジスタT21,T22の中間点と、第2低電圧系電力ライン48の正極ラインと、に接続されている。第2昇圧コンバータ55は、ECU70によって、トランジスタT21,T22のオン時間の割合が調節されることにより、第2低電圧系電力ライン48の電力を電圧の昇圧を伴って接続用電力ライン45を介して高電圧系電力ライン46に供給したり、高電圧系電力ライン46の電力を電圧の降圧を伴って接続用電力ライン45を介して第2低電圧系電力ライン48に供給したりする。
高電圧系電力ライン46の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ46aが取り付けられている。第1低電圧系電力ライン47の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ47aが取り付けられている。第2低電圧系電力ライン48の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ48aが取り付けられている。
第1バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、上述したように、第1リレー56を介して第1低電圧系電力ライン47に接続されている。第2バッテリ51は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、上述したように、第2リレー57を介して第2低電圧系電力ライン48に接続されている。実施例では、第1バッテリ50は、高容量タイプのバッテリとして構成されており、第2バッテリ51は、第1バッテリ50に比して定格容量が小さい(且つ出力密度が高い)バッテリとして構成されているものとした。第1,第2バッテリ50,51は、ECU70によって管理されている。
第1リレー56は、第1低電圧系電力ライン47に設けられており、第1昇圧コンバータ54と第1バッテリ50との接続および接続の解除を行なう。第2リレー57は、第2低電圧系電力ライン48に設けられており、第2昇圧コンバータ55と第2バッテリ51との接続および接続の解除を行なう。
ECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
ECU70には、モータ30,32や第1,第2昇圧コンバータ54,55を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。ECU70に入力される信号としては、例えば、モータ30,32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからの回転位置θm1,θm2などを挙げることができる。また、コンデンサ46aの端子間に取り付けられた電圧センサ46bからのコンデンサ46a(高電圧系電力ライン46)の電圧VH1,接続用電力ライン45の正極ラインと負極ラインとの間に取り付けられた電圧センサ46cからの接続用電力ライン45の電圧VH2,コンデンサ47aの端子間に取り付けられた電圧センサ47bからのコンデンサ47a(第1低電圧系電力ライン47)の電圧VL1,コンデンサ48aの端子間に取り付けられた電圧センサ48bからのコンデンサ48a(第2低電圧系電力ライン48)の電圧VL2,第1,第2バッテリ50,51の端子間に設置された電圧センサ50a,51aからの第1,第2バッテリ50,51の電圧Vb1,Vb2,なども挙げることができる。更に、第1低電圧系電力ライン47の正極母線に取り付けられた電流センサ54aからのリアクトルL1の電流IL1,第2低電圧系電力ライン48の正極母線に取り付けられた電流センサ55aからのリアクトルL2の電流IL2,第1,第2バッテリ50,51の出力端子に取り付けられた電流センサ50b,51bからの第1,第2バッテリ50,51の電流Ib1,Ib2なども挙げることができる。なお、図中、電流センサ50b,51bからの第1,第2バッテリ50,51の電流Ib1,Ib2や、電流センサ54aからのリアクトルL1の電流IL1のECU70への入力を表す破線矢印については、図への記載を省略している。
ECU70からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号や第1,第2昇圧コンバータ54,55の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号,第1,第2リレー56,57へのオンオフ制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、図中、ECU70から第1,第2リレー56,57へのオンオフ制御信号の出力を表す破線矢印については、図への記載を省略している。
ECU70は、図示しない回転位置検出センサからのモータ30,32の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータ30,32の回転数Nm1,Nm2を演算している。ECU70は、電流センサ50b,51bからの第1,第2バッテリ50,51の電流Ib1,Ib2の積算値に基づいて蓄電割合SOC1,SOC2を演算している。ここで、蓄電割合SOC1,SOC2は、第1,第2バッテリ50,51の定格容量(全容量)Sr1,Sr2に対する第1,第2バッテリ50,51から放電可能な電力の容量の割合である。
ECU70は、モータ30,32がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるように、インバータ41,42の図示しないトランジスタのスイッチング制御を行なう。
ECU70は、第1昇圧コンバータ54を駆動する際には、高電圧系電力ライン46の電圧VH1が目標電圧VH*となるように第1昇圧コンバータ54のトランジスタT11,T12のスイッチング制御を行なう。更に、ECU70は、第2昇圧コンバータ55を駆動する際には、第2バッテリ51の充放電電力が目標電力Pb2*となるように第2昇圧コンバータ55のトランジスタT21,T22のスイッチング制御を行なう。より具体的には、目標電力Pb2*を第2バッテリ51の電池電圧Vb2で除してリアクトルL2の目標電流IL*とし、リアクトルL2の電流ILが目標電流IL*となるように第2昇圧コンバータ55のトランジスタT21,T22をスイッチング制御することにより行なわれる。以下、こうした第1昇圧コンバータ54,第2昇圧コンバータ55の制御を「通常制御」という。
こうして構成された実施例の駆動装置20は、例えば、大量の旅客輸送を目的とするバスなどの自動車に搭載される。図2は、駆動装置20がバス80に搭載された場合の第1,第2昇圧コンバータ54,55、接続用電力ライン45、電圧センサ46b,46cの配置を説明するための説明図である。図示するように、第1昇圧コンバータ54は、最後部の座席82の後方に配置されており、第2昇圧コンバータ55は、座席82の下方に配置されている。接続用電力ライン45は、第2昇圧コンバータ55から第1昇圧コンバータ54に向けて配策されている。電圧センサ46bは、座席82の後方に配置されている。電圧センサ46cは、第2昇圧コンバータ55の近傍に配置されている。なお、図2において、モータ30,32や、インバータ41,42、第1,第2バッテリ50,51、第1,第2リレー56,57、ECU70の配置については、本発明の中核をなさないので、図示を省略している。
次に、こうして構成された実施例の駆動装置20の動作、特に、電圧センサ46bの検出値に異常が生じているときの動作について説明する。図3は、実施例のECU70によって実行される昇圧制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間(例えば、数msec)毎に繰り返して実行される。
本ルーチンが実行されると、ECU70は、電圧VH1,VH2を入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、電圧VH1,VH2は、電圧センサ46b,46cにより検出されたものを入力している。
続いて、入力された電圧VH1に異常が生じているか否かを判定する(ステップS110)。この判定は、電圧VH1が比較的長い期間固定値であるときや、電圧センサ50aからのバッテリ電圧VB1や電圧センサ47bからの電圧VL1に対して電圧VH1が通常とり得る値の範囲を超えているときに、電圧VH1に異常が生じていると判定する。
ステップS110の判定で電圧VH1に異常が生じていないと判定されたときには、第1,第2昇圧コンバータ54,55に対して上述した通常制御を実行して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。
ステップS110の判定で電圧VH1に異常が生じていると判定されたときには、電圧VH2を用いた退避制御を実行して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
ここで、退避制御について説明する。図4は、退避制御における第2昇圧コンバータ55の制御の一例を示す説明図である。なお、第1昇圧コンバータ54については、駆動停止するようにトランジスタT11,T12を制御している。
退避制御では、最初に、目標電力Pb2*を電圧センサ48bからの電圧VL2で除して電流指令IL*を演算する(ステップS200)。目標電力Pb2*は、モータ30,32のトルク指令Tm1*,Tm2*とモータ30,32の回転数Nm1,Nm2とに基づく第2バッテリ51の充放電電力の目標値として設定されている。
続いて、設定した電流指令IL*と電流センサ55aからのリアクトルL2の電流IL2とを用いて式(1)により第2昇圧コンバータ55のフィードバック項の仮の値Dfbtmpを演算する(ステップS210)。式(1)中、「Kp」は、比例項のゲインである。「l/S」は、PI制御フィードバックの積分である。「Ki」は、積分項のゲインである。
Dfbtmp=Kp(IL*-IL2)+l/s・Ki・Σ(IL*-IL) (1)
続いて、値Dfbtmpを上下限ガードしてフィードバック項Dfbに設定する(ステップS220)。ここで、上下限ガードは、値Dfbtmpと許容上限値Dfbmaxとのうち小さいほうの値と,許容下限値Dfbminと、のうちの大きいほうの値をフィードバック項Dfbに設定する処理である。許容上限値Dfbmax,許容下限値Dfbminは、第2昇圧コンバータ55の仕様などを踏まえて設定される値である。
続いて、電圧センサ48bからの電圧VL2を電圧センサ46cからの電圧VH2で除した値であるフィードフォワード項Dffからフィードバック項Dfbを減じたデューティ比の仮の値Dtmpを下限ガードして目標デューティ比Duty*を設定する(ステップS230)。ここで、下限ガードは、仮の値Dtmpと許容下限値Dminとのうち大きいほうの値を目標デューティ比Duty*に設定する処理である。許容下限値Dminは、第2昇圧コンバータ55のデューティ比の下限として第2昇圧コンバータ55の仕様により定められた値である。
こうして目標デューティ比Duty*を設定すると、目標デューティ比Duty*に基づいてデューティ信号(トランジスタT21,T22のスイッチング周期のうち目標デューティ比Duty*に相当する時間についてはオンとなり、スイッチング周期のうち残余の時間についてはオフとなる信号)を生成し(ステップS240)、デューティ信号に基づいて第2昇圧コンバータ55を制御するためのPWM信号を生成して出力する(ステップS250)。こうして出力したPWM信号を用いて第2昇圧コンバータ55のトランジスタT21,T22をスイッチング制御する。こうした制御により、電圧VH1に異常が発生しているときに、リアクトルL2の電流指令IL*と電流IL2と電圧センサ48bからの電圧VL2と電圧センサ46cからの電圧VH2とを用いて第2昇圧コンバータ55を駆動してモータ30,32を駆動することができる。これにより、例えば、図2に示すように、第1昇圧コンバータ54と第2昇圧コンバータ55とが比較的離れて配置されていて接続用電力ライン45の配線抵抗による電圧降下が大きいときでも、第2昇圧コンバータ55の近傍に配置された電圧センサ46cを用いて第2昇圧コンバータ55を制御するから、コンデンサ46aに電圧センサ46bとは別途電圧センサを設けてこの電圧センサの検出値を用いて第2昇圧コンバータ55を制御する場合に比して、制御誤差を小さくすることができる。
以上説明した実施例の駆動装置20によれば、接続用電力ライン45の電圧を検出する電圧センサ46cを設けることにより、第2昇圧コンバータ55を制御する際の制御誤差をより小さくすることができる。
実施例では、図2において本発明の電源装置において第1昇圧コンバータ54と第2昇圧コンバータ55とを比較的離れた位置に配置した場合について例示している。しかしながら、第1昇圧コンバータ54と第2昇圧コンバータ55とを近くに配置した場合でも接続用電力ライン45での電圧降下が大きくなる場合、例えば、接続用電力ライン45の配線が細くなり配線抵抗が増大したときにも同様の効果を奏すると考えられる。また、第2バッテリ51の定格容量が大きくなり(例えば、第1バッテリ50と同程度となり)第2低電圧系電力ライン48に流れる電流が大きくなったときにも同様の効果を奏すると考えられる。
実施例の駆動装置20では、図2においてバス80に搭載する場合について例示している。しかしながら、駆動装置20を搭載するものを如何なるものでもよく、例えば、乗車定員が10名未満の自動車に搭載してもよいし、自動車とは異なる装置に搭載してもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、第1バッテリ50が「第1バッテリ」に相当し、第2バッテリ51が「第2バッテリ」に相当し、第1昇圧コンバータ54が「第1昇圧コンバータ」に相当し、第2昇圧コンバータ55が「第2昇圧コンバータ」に相当し、電圧センサ46bが「第1電圧センサ」に相当し、ECU70が「制御装置」に相当し、電圧センサ46cが「第2電圧センサ」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電源装置の製造産業などに利用可能である。
20 駆動装置、30,32 モータ、41,42 インバータ、45 接続用電力ライン、46 高電圧系電力ライン、46a,47a,48a コンデンサ、47 第1低電圧系電力ライン、48 第2低電圧系電力ライン、46b,46c,47b,48b,50a,51a 電圧センサ、50 第1バッテリ、50b,51b,54a,55a 電流センサ、51 第2バッテリ、54 第1昇圧コンバータ、55 第2昇圧コンバータ、56 第1リレー、57 第2リレー、70 電子制御ユニット(ECU)、80 バス、82 座席、L1,L2 リアクトル、T11,T12,T21,T22 トランジスタ、D11,D12,D21,D22 ダイオード。

Claims (2)

  1. 第1バッテリと、
    第2バッテリと、
    第1モータと第2モータとが接続された第1電力ラインと前記第1バッテリが接続される第2電力ラインとに接続され、前記第2電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って前記第1電力ラインに供給する第1昇圧コンバータと、
    前記第1電力ラインに接続される第3電力ラインと前記第2バッテリが接続される第4電力ラインとに接続され、前記第4電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って前記第3電力ラインに供給する第2昇圧コンバータと、
    前記第1電力ラインの電圧を検出する第1電圧センサと、
    少なくとも前記第1電圧センサにより検出された電圧を用いて前記第1,第2昇圧コンバータを制御する制御装置と、
    を備える電源装置であって、
    前記第3電力ラインの電圧を検出する第2電圧センサ、
    を備え
    前記制御装置は、前記第1電圧センサに異常が生じているときには、前記第1昇圧コンバータの駆動が停止されるように前記第1昇圧コンバータを制御すると共に、前記第2バッテリの充放電電力が目標電力となるように前記第4電力ラインに流れる電流と前記第4電力ラインの電圧と前記第2電圧センサにより検出される前記第3電力ラインの電圧とを用いて前記第2昇圧コンバータを制御する
    電源装置。
  2. 請求項1記載の電源装置を搭載する自動車であって、
    前記第1昇圧コンバータおよび前記第1電圧センサは、座席の後方に配置され、
    前記第2昇圧コンバータおよび前記第2電圧センサは、前記座席の下方に配置されている、
    自動車。
JP2016167870A 2016-08-30 2016-08-30 電源装置および自動車 Active JP6747181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016167870A JP6747181B2 (ja) 2016-08-30 2016-08-30 電源装置および自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016167870A JP6747181B2 (ja) 2016-08-30 2016-08-30 電源装置および自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018038137A JP2018038137A (ja) 2018-03-08
JP6747181B2 true JP6747181B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=61567893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016167870A Active JP6747181B2 (ja) 2016-08-30 2016-08-30 電源装置および自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6747181B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7200747B2 (ja) * 2019-02-26 2023-01-10 株式会社デンソー 電源装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5710699A (en) * 1996-05-28 1998-01-20 General Electric Company Power electronic interface circuits for batteries and ultracapacitors in electric vehicles and battery storage systems
JP4379441B2 (ja) * 2006-07-18 2009-12-09 トヨタ自動車株式会社 電源システムおよびそれを備えた車両、蓄電装置の昇温制御方法、ならびに蓄電装置の昇温制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP5803247B2 (ja) * 2011-05-02 2015-11-04 トヨタ自動車株式会社 電動システム
JP2014121221A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Honda Motor Co Ltd 電源システム
JP2015192529A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社三社電機製作所 パワーコンディショナー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018038137A (ja) 2018-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102103369B1 (ko) 구동 장치, 자동차 및 구동 장치를 위한 제어 방법
JP6693446B2 (ja) 駆動装置
JP5333348B2 (ja) 車両の電力変換装置およびそれを備える車両
KR101025896B1 (ko) 전원시스템 및 그것을 구비한 차량, 전원시스템의 제어방법 및 그 제어방법을 컴퓨터에 실행시키기 위한 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능한 기록매체
US9991789B2 (en) Electric motor vehicle
JP6911689B2 (ja) 電源装置
US11476508B2 (en) Power supply system and control method thereof
US9438116B2 (en) Control unit for a boost converter device
US20140084828A1 (en) Power supply system for vehicle
US9647547B2 (en) Voltage conversion device for stepping up voltage
JP6299734B2 (ja) 電源装置
JP7039513B2 (ja) 電源システム
US11427179B2 (en) Power supply system
JP7039520B2 (ja) 電源システム
CN112046288B (zh) 电源系统
JP2020162251A (ja) 電源システム
JP6747181B2 (ja) 電源装置および自動車
JP7413242B2 (ja) 電源システム
JP2018121397A (ja) 電動自動車
JP2012115018A (ja) 電力制御装置
WO2021059336A1 (ja) 昇圧コンバータ装置
JP5226502B2 (ja) 電流センサの地絡判定装置及びその方法
JP2015202018A (ja) 電圧変換装置
JP2009171643A (ja) 電圧変換装置ならびにそれを備えた負荷駆動装置および電動車両
JP5712773B2 (ja) 電動機駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200720

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6747181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151