JP6747088B2 - 磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法 - Google Patents

磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6747088B2
JP6747088B2 JP2016122559A JP2016122559A JP6747088B2 JP 6747088 B2 JP6747088 B2 JP 6747088B2 JP 2016122559 A JP2016122559 A JP 2016122559A JP 2016122559 A JP2016122559 A JP 2016122559A JP 6747088 B2 JP6747088 B2 JP 6747088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
loop antenna
axis
field strength
loop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016122559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017227495A (ja
Inventor
悠基 内藤
悠基 内藤
雅貴 緑
雅貴 緑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2016122559A priority Critical patent/JP6747088B2/ja
Publication of JP2017227495A publication Critical patent/JP2017227495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6747088B2 publication Critical patent/JP6747088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

本発明は、30MHz以下の産業科学医療機器および照明機器などの放射妨害波測定で用いられる磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法に関する。
近年、家電製品や自動車において、ワイヤレス電力伝送システムを導入するニーズが高まっている。これらシステムは、30MHz以下で動作するシステムであるため、30MHz以下において基本波および高調波による放射妨害波の発生が懸念されており、30MHz以下の妨害波測定評価法に関する検討や審議がCISPR(Comite International Special des Perturbations Radioelectriques 国際無線障害特別委員会)で進められている。
放射妨害波測定に関する国際規格CISPR16-2-3によれば、30MHz以下の妨害波測定評価方法は、一般的に、グランドプレーン(金属床面)の上または上方に、放射源である供試体を配置して行われる。また、一般的に、放射妨害波を測定する試験は、オープンサイト、あるいは国際的に定められたサイトの適合性を満足した電波暗室において行われる。電波暗室は、シールドルームの壁面に電波吸収体が貼り付けられて構成されている。この電波暗室では、使用目的や使用される電磁波の周波数等によって、シールドルームの大きさ、形や、電波吸収体の種類が選定されている。主な電波暗室としては、長さが20mから30m程度、幅が10mから20m程度、高さが7mから12m程度の10m法電波暗室と、長さが7mから11m程度、幅が4mから7m程度、高さが5mから7m程度の3m法電波暗室とが存在する。電波暗室は、上述のような比較的大きな長さ、幅および高さを必要とし、建屋施設が大規模となり、且つ、建屋施設と各種必要設備への投資総額ならびに維持運用コストが大きくなるという問題点を有している。
前記問題を解決する方法としてCISPR16−1−4に記載されたラージループアンテナ法がある。CISPR16−1−4及び非特許文献1記載のラージループアンテナシステムは直径2m、もしくは3m、もしくは4mのループアンテナ内(以下ラージループアンテナと呼称する。)に供試体を配置し、供試体から放射される電磁波(ここでは磁界)によってラージループアンテナに誘起される電流値を測定し、その電流値から遠方の磁界強度および等価電界強度(遠方の磁界強度に真空中の特性インピーダンスを掛け合わせた値)を推定するシステムである。ここで、供試体から放射される磁界の放射方向が未知のため、ラージループアンテナを独立した3軸の方向に配置し、それぞれの電流値を測定する。なお、鉛直方向のラージループアンテナの電流値が大きい場合は、供試体を水平方向に90度傾けた状態として、水平方向のラージループアンテナの電流値を測定する。このようにして得られた電流値にCISPR16−1−4及び非特許文献1に記載された3m、10m、30mの水平方向成分への変換係数を掛け合わせることにより、供試体から放射される妨害波の遠方の磁界強度および等価電界強度が推定される。
J.R.Bergervoet,H.v.Veen 「A LARGE−LOOP ANTENNA FOR MAGNETIC FIELD MEASUREMENTS」 Proceedings of the 8th International Zurich Symposium on EMC, pp 29−34, March 1989, ETH Zentrum − IKT, 8092 Zurich, Switzerland.
非特許文献1には、図2に示す測定に使用されるループアンテナの詳細な構造と、この構造のループアンテナに関する遠方電磁界の変換方法のみが記載されている。非特許文献1では、(1)式に示される近似式によってループアンテナの内部に配置された供試体の磁気モーメントを求めている。
Figure 0006747088
(1)式においては供試体からループアンテナのエレメントまでの距離は一定になることから、円形のループアンテナ以外の形状が考慮されていないという問題点を有する。また、(1)式から供試体がループアンテナの中心以外に配置されると推定誤差が大きくなるという問題点を有する。
さらに、非特許文献1の測定装置は図2に示すような抵抗が付加されたギャップを持つ同軸線7によってループアンテナが構成されており、その同軸線の内導体の電流値を電流プローブ8によって測定している。非特許文献1では、磁気モーメントを測定電流から求めるため、ループアンテナに誘起する電流から測定される電流値への伝送特性を(2)式を用いて計算している。
Figure 0006747088
非特許文献1では、(1)式と(2)式を用いることで磁気モーメントを求め、その磁気モーメントより遠方界を推定している。非特許文献1では、(2)式の伝送特性を利用することから非特許文献1記載の構造のループアンテナでしか遠方界を推定することができないという問題点を有する。
そのため、例えば、一般的に30MHz以下の放射妨害波測定に利用されている60cmループアンテナでは、ループアンテナの構造が非特許文献1のアンテナの構造と異なることが多く、非特許文献1の測定方法によって遠方電磁界を推定することができない。
また、非特許文献1では円状のループアンテナ以外では推定ができず、さらにアンテナの中心以外に供試体を配置した場合は推定誤差が大きくなるため、図3に示されたように、自動車後方に非接触充電システム10が配置される場合に車体9の影響を含めて非接触充電システム10を評価するためには、車体9の長さの半径を有する非常に大きなループアンテナを使用する必要があり、図4に示すような車体9に合せたループアンテナを使用して遠方界を推定することができない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされてもので、供試体から放射される放射妨害波の遠方磁界強度を任意のループアンテナを用いて推定可能な磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法を提供する。
また、供試体をループアンテナの中心以外に配置した場合に高精度で遠方磁界強度が推定可能な磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法を提供する。
本発明の第1の磁界強度推定装置は、直交座標の各軸に対してそれぞれループアンテナを配置し、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に前記ループアンテナによって測定される放射磁界の電圧値から、前記供試体から所定距離離れた所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する磁界強度推定装置であって、直交座標の各軸に対してそれぞれ配置されるループアンテナと、測定及び演算部とを備え、前記測定及び演算部は、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に当該供試体の放射磁界により前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を測定し、(8)式を用いて前記供試体の磁気モーメントを求め、前記供試体を前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時の前記所定の位置における各軸に対する磁界強度を、前記磁気モーメントより推定する。
Figure 0006747088
また、本発明の第2の磁界強度推定装置は、直交座標の各軸に対してそれぞれループアンテナを配置し、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に前記ループアンテナによって測定される放射磁界の電圧値から、前記供試体から所定距離離れた所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する磁界強度推定装置であって、直交座標の各軸に対してそれぞれ配置されるループアンテナと、データ記憶部と、測定及び演算部とを備え、前記測定及び演算部は、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に磁気モーメントpを有する微小磁気ダイポールを配置した時に当該微小磁気ダイポールにより前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を(15)式を用いて計算し、前記微小磁気ダイポールを前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時に前記所定の位置における各軸に対する磁界を計算し、前記各軸に対する磁界を前記各軸の電圧値で除算して変換係数を計算して前記データ記憶部に記憶し、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に当該供試体の放射磁界により前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を測定し、測定された前記各軸の電圧値に対して前記データ記憶部から読み出された前記変換係数を掛け合わせることにより、前記供試体を前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時の前記所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する。
Figure 0006747088
本発明の第1の磁界強度推定方法は、直交座標の各軸に対してそれぞれループアンテナを配置し、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に前記ループアンテナによって測定される放射磁界の電圧値から、供試体から所定距離離れた所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する磁界強度推定方法であって、
前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に当該供試体の放射磁界により前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を求める第1の手順と、
(8)式を用いて前記供試体の磁気モーメントを求める第2の手順と、
前記供試体を前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時の前記所定の位置における各軸に対する磁界強度を、前記磁気モーメントより推定する第3の手順とを備える。
Figure 0006747088
本発明の第2の磁界強度推定方法は、直交座標の各軸に対してそれぞれループアンテナを配置し、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に前記ループアンテナによって測定される放射磁界の電圧値から、供試体から所定距離離れた所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する磁界強度推定方法であって、
前記前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に磁気モーメントpを有する微小磁気ダイポールを配置した時に当該微小磁気ダイポールにより前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を(15)式を用いて計算する第1の手順と、
前記微小磁気ダイポールを前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時に前記所定の位置における各軸に対する磁界を計算する第2の手順と、
前記各軸に対する磁界を前記各軸の電圧値で除算して変換係数を計算する第3の手順と、
前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に当該供試体の放射磁界により前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を測定する第4の手順と、
測定された前記各軸の電圧値に対して前記変換係数を掛け合わせることにより、前記供試体を前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時の前記所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する第5の手順と
を備える。
Figure 0006747088
このようにして本発明においては、ループアンテナの磁界アンテナ係数を用いて遠方磁界強度を推定することにより、任意のループアンテナを使用することができる。これにより供試体から放射される放射妨害波の遠方磁界強度を任意のループアンテナを用いて推定可能な磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法を実現できる。また供試体をループアンテナの中心以外に配置した場合でも、高精度に遠方磁界強度を推定することができる。
また、本発明においては、各軸に配置されるループアンテナは、構造、形状および大きさのうち少なくとも1つが異なっていても良い。
また、本発明においては、各軸に配置されるループアンテナは、1つのループアンテナを各軸に配置変えすることにより形成されても良い。
また、本発明においては、推定される磁界強度が自由空間の磁界強度でも良い。さらに、本発明においては、推定される磁界強度は、供試体をグランドプレーンを含む0mよりも高いところに配置した時の磁界強度でも良い。
本発明によれば、任意のループアンテナを用いて供試体から放射される放射妨害波の遠方磁界強度を正確に推定することができる効果を奏する。
図1は本発明の第1および第2の実施の形態に係る磁界強度推定装置を示した概略図である。 図2は非特許文献1に示されたアンテナの構造を示した概略図である。 図3は非特許文献1の問題点を説明するための説明図である。 図4は非特許文献1の問題点を説明するための説明図である。 図5は本発明の第1および第2の実施の形態に係る磁界強度推定装置の主要な構成要素を示したブロック図である。 図6は図5のコンピュータの構成を示すブロック図である。 図7は本発明の第1の実施の形態に係る磁界強度推定装置の推定方法の流れを示したフローチャートである。 図8は本発明の第1の実施の形態に係る磁界強度推定装置の妥当性を検証するための第1の実験の推定方法を示した概略図である。 図9は本発明の第1の実施の形態に係る磁界強度推定装置の妥当性を検証するための第1の実験および第2の実験の推定条件を説明するための概略図である。 図10は図8及び図9の推定条件におけるx軸方向の磁界強度の推定値と解析値を示した特性図である。 図11は本発明の第1の実施の形態に係る磁界強度推定装置の妥当性を検証するための第2の実験の推定方法を示した概略図である。 図12は図9及び図11の推定条件におけるx軸方向の磁界強度の推定値と解析値を示した特性図である。 図13は本発明の第2の実施の形態に係る磁界強度推定装置の推定方法の流れを示したフローチャートである。
[推定原理]
ループアンテナを用いた磁界強度推定装置は供試体の磁気モーメントによって誘起される電圧値より遠方界の磁界強度を推定する装置である。供試体は測定周波数の9kHz〜30MHzの波長に対して微小であるという仮定をすると、ある量の磁気モーメントの大きさと向きを持った微小磁気ダイポールと考えることができる。磁気モーメントによる放射電界と磁界アンテナ係数および測定器で測定される電圧値には相関性があることから、供試体の磁気モーメントを理論的に算出することができる。さらに、供試体の磁気モーメントによって放射される磁界強度の理論式を用いることで、供試体から所定の位置に放射される磁界強度を計算することができる。
以下、本発明の推定原理について説明する。
電界によって自由空間中の閉曲線上に生じる誘導起電力はファラデーの法則より(3)式で求めることができる。
Figure 0006747088
(3)式で求められる誘導起電力は閉曲線の線積分によって表せるため、任意の形状の閉曲線であっても求めることができる。
微小磁気ダイポールを放射源とした場合に閉曲線の微小区間上に生じる電界は(4)式によって算出できる。
Figure 0006747088
ここで、放射源を微小磁気ダイポールとすると、誘導起電力は(3)式に(4)式を代入することで(5)式となる。
Figure 0006747088
ここで閉曲線を導体に置き換えることでループアンテナを形成することができる。また、ループアンテナの微小エレメント毎に供試体との距離Rを変えて計算していくため、ループアンテナの中心以外に供試体を配置しても誘導起電力を求めることができる。また、この時、閉曲線すなわちループアンテナのエレメントによって囲まれた面がループアンテナによって形成されるループ面となる。
また、(3)式を磁界による表現で表すと(6)式が得られる。
Figure 0006747088
次にループ面に鎖交する磁界は(7)式で表すことができる。
Figure 0006747088
(5)式から(7)式より(8)式を得ることができる。
Figure 0006747088
所定の位置における微小磁気ダイポールの磁界は磁気モーメントを用いて表すと(9)式のように表すことができる。
Figure 0006747088
ループアンテナが各軸方向に設置されると、供試体の磁気モーメントは(8)式を用いて、ループ面に垂直な3つの独立した成分(x成分、y成分、z成分)ごとに求められる。さらに(9)式より磁気モーメントの各成分によって生じる磁界を求めることができる。
(9)式より得られた極座標系の磁界強度を直交座標系に変換すると(10)式で表すことができる。
Figure 0006747088
供試体がグランドプレーンを含む0mよりも高いところに配置された状態においてz方向を鉛直方向にとると、鏡像理論を用いて所定の位置における磁界を下記の(11)式によって算出することができる。なお、床面にグランドプレーンがない場合(自由空間条件)においては、所定の位置における磁界は(10)式で得られる。
Figure 0006747088
(8)式より各軸方向のループアンテナの電圧値および磁界アンテナ係数を代入することで、供試体の持つ3つの独立した成分毎の磁気モーメントが求められ、(9)式、(10)式、または(9)式、(10)式、(11)式よりそれぞれの磁気モーメントによって生じる所定の位置における磁界を各々求めることができる。所定の位置において推定される磁界は、3つの独立した磁気モーメントによって生じる磁界の合計として計算できるため、最終的には(12)式で求めることができる。
Figure 0006747088
磁界が推定されると磁界の絶対値である磁界強度が容易に推定できる。また、磁界強度に自由空間のインピーダンス(120π)を掛けた値である等価電界強度も容易に推定することができる。
各軸のループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体が配置された場合、(8)式を用いると供試体の持つ磁気モーメントが3つの独立した成分毎に求められ、(10)式または(11)式より、それらの磁気モーメント毎に磁界の各成分が求められる。さらにそれら磁界と(12)式を用いることで所定の位置における磁界強度の各成分を推定することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明に基づく第1の実施の形態について詳細に説明する。
はじめに、図1ないし図5を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る磁界強度推定装置の概要について説明する。本発明に係る磁界強度推定装置は、ループアンテナ1とループアンテナ1の電圧値を測定する受信器2と、測定された電圧値に基づいて磁界強度を算出するコンピュータ3を備えている。また、受信器2は例えば通信ケーブルによってコンピュータ3に接続されている。ループアンテナ1は、直交座標の各軸(x軸、y軸及びz軸)に対してループ面が直交するように、かつループ面がすべて交差するように配置された3つのループアンテナによって構成される。全てのループ面が交わる点に供試体5を配置した時に、供試体5から放射される放射妨害波の放射磁界によってそれぞれのループアンテナに誘導起電力が発生し、電圧値が生じる。受信器3では、それぞれのループアンテナに生じた電圧値すなわち各軸の電圧値を測定する。
なお、ループアンテナ1は、図1に示すように、3つのループアンテナを用いてそれぞれの軸に配置されても良く、あるいは1つのループアンテナを各軸に配置変えすることにより形成されても良い。また3つのループアンテナは、構造、形状および大きさが全て同じである必要はなく、構造、形状および大きさのうち少なくとも1つが異なっていても良い。
図5は第1の実施の形態に係る磁界強度推定装置の主要な構成要素を示したブロック図である。本発明の実施の形態に係る磁界強度推定装置は図5に示したように、ループアンテナ1の電圧値を測定する受信器2と、受信器2による測定の制御を行う制御部11と測定された電圧値から磁界強度の推定を行う演算部12を備えている。本発明の実施の形態では、制御部11と演算部12はコンピュータ3によって実現されている。受信器2とコンピュータ3が本発明における測定及び演算部に対応し、後述するように、ループアンテナの磁界アンテナ係数と測定された電圧値を基に、供試体5から放射される放射妨害波の遠方磁界強度を推定する。ここで、遠方磁界強度とは、供試体5から放射された放射磁界の磁界強度であって、供試体5から所定距離離れた所定の位置における磁界強度のことである。なお、本磁界強度推定装置においては、遠方磁界強度は、x軸、y軸およびz軸の各軸に対する磁界強度として求められる。
図6は図5におけるコンピュータ3のハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ3は、主制御部13と、入力装置14と、出力装置15と、記憶装置16と、これらを互いに接続するバス18とを備えている。主制御部13は、CPU(中央処理装置)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)を有している。入力装置14は、磁界強度推定装置の動作に必要な情報の入力や各種の動作の指示を行うために用いられる。出力装置15は、磁界強度推定装置の動作に関連する各種の情報を出力(表示を含む)するために用いられる。
記憶装置16は、情報を記憶できるものであれば、その形態は問わないが、例えばハードディスク装置または光ディスク装置である。また、記憶装置16は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体17に対して情報を記録し、また記憶媒体17より情報を再生するようになっている。記憶媒体17は、例えばハードディスクまたは光ディスクである。記憶媒体17は、図5に示した制御部11と演算部12を実現するためのプログラムを記録した記憶媒体であってもよい。
主制御部13は、例えば記憶装置16の記憶媒体17に記録されたプログラムを実行することにより、図5に示した制御部11と演算部12の機能を発揮するようになっている。なお、図5に示した制御部11と演算部12は、物理的に別個の要素ではなく、ソフトウェアによって実現される。
以下、第1の実施の形態による磁界強度推定装置において行われる磁界強度推定方法を図7のフローチャートを参照して説明する。なお、図7に示す各ステップは、測定及び演算部である受信器2とコンピュータ3の協働作業で行われる。
ステップS101では、まず磁界強度を推定する供試体5を各軸のループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置する。この場合供試体が配置された位置が直交座標の原点となる。この時に供試体5から放射される放射妨害波の放射磁界によって各軸のループアンテナ1に誘導される電圧値を受信器2でそれぞれ測定し、コンピュータ3の記憶装置16に記憶する。
ステップS102ではステップS101で測定した電圧値を記憶装置16から読み出し、コンピュータ3が(8)式を用いて供試体5の各軸に対する磁気モーメントを求める。ここで、ループアンテナの磁界アンテナ係数は、較正機関へ磁界アンテナ係数の較正を依頼する、製造メーカのカタログ値を参照する等の手段により事前に取得し、コンピュータ3の記憶装置16に事前に入力されている。また、磁気モーメントを求めるうえで必要な他のパラメータも同様にしてコンピュータ3の記憶装置16に事前に入力されている。
ステップS103では、コンピュータ3はステップS102で求めた供試体5の磁気モーメントと(9)式、(10)式、(12)式または、(9)式、(10)式、(11)式、(12)式を用いて、供試体5を直交座標の原点に配置した時の所定の位置における各軸に対する磁界を計算し、その絶対値を求めることで磁界強度を計算する。
[検証実験]
以下、図8から図12を参照して磁界強度推定方法の妥当性を検証するために行った検証実験について説明する。図8は第1の実験の方法を説明するための概略図である。19は非特許文献1記載の構造をした直径100cmループアンテナ、20は放射源である直径10cmのループアンテナである。x軸方向にループ面の法線を持つループアンテナはy軸方向にループ面の法線を持つループアンテナの中心よりy軸方向に−0.3mの位置に配置されており、z軸方向にループ面の法線を持つループアンテナはy軸方向にループ面の法線を持つループアンテナの中心に配置されている。それぞれのループ面が交わる点に直径10cmループアンテナ20をz軸方向に対して45°傾けた状態で配置した。
図9は推定する磁界強度の条件を説明した説明図である。自由空間に直径10cmループアンテナ20を配置し、直径10cmループアンテナ20から3mの位置にある観測点21の磁界強度を推定した。
図10はx軸方向における第1の実施の形態の磁界強度推定装置および非特許文献1の手法によって推定した磁界強度と、モーメント法で解析した所定の位置における磁界強度との偏差を示している。22は非特許文献1の手法を用いて推定した結果を示しており、23は第1の実施の形態の磁界強度推定装置による結果を示している。非特許文献1の手法では、最大3.5dB程度の偏差が生じているのに対し、第1の実施の形態の磁界強度推定装置では±1dB以内で推定できていることが分かる。
図11は第2の実験の方法を説明するための概略図である。24は100cm角の角型形状のループアンテナであり、x軸方向にループ面の法線を持つループアンテナはy軸方向にループ面の法線を持つループアンテナの中心よりx軸、y軸方向に0.3mの位置に配置されており、z軸方向にループ面の法線を持つループアンテナはy軸方向にループ面の法線を持つループアンテナの中心よりz軸方向に−0.3mの位置に配置されている。それぞれのループ面が交わる点に直径10cmループアンテナ20をz軸方向に対して45°傾けた状態で配置した。
図12の25は図9および図11の条件においてx軸方向における第1の実施の形態の磁界強度推定装置によって推定した磁界強度と、モーメント法で解析した所定の位置における磁界強度との偏差を示している。第1の実施の形態の磁界強度推定装置によって3m距離の磁界強度を±1dB以内で推定できることが分かる。
[第2の実施の形態]
以下、本発明に基づく第2の実施の形態の推定原理について説明する。
第1の実施の形態における磁界強度推定方法では測定した電圧値から(9)式から(12)式を用いて所定の位置における磁界強度を得ることができる。ここで、(8)式、(9)式より微小磁気ダイポールの磁気モーメントによって生じるループアンテナの電圧値と所定の位置における磁界には相関性があることから、これらの関係を(13)式のように変換係数として予め求めておくことで、供試体を配置した時のループアンテナの電圧値から簡潔に磁界強度を推定できる。
Figure 0006747088
変換係数はループアンテナの電圧値および(9)式、(10)式、(12)式、または(9)式、(10)式、(11)式、(12)式より得られる磁界から計算で求めることができる。さらに、(12)式より微小磁気ダイポールの極方向がx軸方向、y軸方向、z軸方向の独立した3方向に対して、推定する磁界はx軸方向、y軸方向、z軸方向の独立した3方向にそれぞれ計算されるため、併せて9つの変換係数を得ることができる。ループアンテナの電圧値と磁界の関係は前述の9つの変換係数による変換行列を用いて(14)式で表すことができる。
Figure 0006747088
供試体の所定の位置における磁界強度はループアンテナの電圧値と(14)式より求めた変換係数の行列式により推定することができる。すなわち本実施の形態においては、各軸のループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に磁気モーメントpを有する微小磁気ダイポールを配置した時に当該微小磁気ダイポールによりループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値をループアンテナの磁界アンテナ係数及びループアンテナの面積及びループアンテナの形状より(8)式を変形した(15)式を用いて計算し、
Figure 0006747088
その後、磁気モーメントpを有する微小磁気ダイポールを各ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時に所定の位置における各軸に対する磁界を(9)式、(10)式、(12)式、または(9)式、(10)式、(11)式、(12)式より計算し、その各軸に対する磁界を各軸の電圧値で除算して変換係数を計算しておく。そして、各ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に当該供試体の放射磁界によりループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を測定し、測定された各軸の電圧値に対して変換係数を掛け合わせることにより、各ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時の所定の位置における各軸に対する磁界を推定する。最後に磁界の絶対値を取ることで磁界強度が求まる。供試体の所定の位置における磁界強度はループアンテナの電圧値と(14)式より求めた行列式により推定することができる。
以下、第2の実施の形態による磁界強度推定装置において行われる磁界強度推定方法を図8のフローチャートを参照して説明する。
ステップS201では微小磁気ダイポールをループアンテナ1によって形成されるループ面が全て交わる点に配置し、当該微小磁気ダイポールによって各軸のループアンテナ1に誘導される電圧値を(15)式を用いてそれぞれ計算し、コンピュータ3の記憶装置16に記憶する。この場合、微小磁気ダイポールが配置される位置が直交座標の原点となる。また、各軸のループアンテナ1に誘導される電圧値を求めるうえで必要なパラメータはコンピュータ3の記憶装置16に事前に入力されている。
ステップS202では微小磁気ダイポールの方向成分毎に直交座標の原点に配置した時の所定の位置における各軸の磁界をそれぞれ計算し、コンピュータ3の記憶装置16に記憶する。
ステップS203ではS202で求めた微小磁気ダイポールの所定の位置における磁界をS201で求めた電圧値で除算することで変換行列を求める。
ステップS204では磁界強度を推定する供試体5を直交座標の原点に配置し、各軸のループアンテナ1の電圧値をそれぞれ測定し、コンピュータ3の記憶装置16に記憶する。
ステップS205ではS204で求めた電圧値とS203で求めた変換行列を掛け合せることより所定の位置における各軸に対する供試体の磁界を計算し、その絶対値を求めることで磁界強度を計算する。
なお、ステップS201、S202およびS203は、ステップS204と順序を入れ替えても良い。
1 ループアンテナ
2 受信器
3 コンピュータ
4 グランドプレーン
5 供試体
6 座標軸
7 非特許文献1記載のループアンテナ
8 電流プローブ
9 車体
10 非接触給電システム
11 制御部
12 演算部
13 主制御部
14 入力装置
15 出力装置
16 記憶装置
17 記憶媒体
18 接続バス
19 非特許文献1記載の構造を持つ直径100cmのループアンテナ
20 直径10cmループアンテナ
21 観測点
22 非特許文献1の手法による推定結果とモーメント法解析結果との偏差
23 第1の実施形態の磁界強度推定装置による推定結果とモーメント法解析結果との偏差
24 100cm角の角型形状のループアンテナ
25 100cm角の角型形状のループアンテナを用いた第1の実施形態の磁界強度推定装置による推定結果とモーメント法解析結果との偏差

Claims (8)

  1. 直交座標の各軸に対してそれぞれループアンテナを配置し、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に前記ループアンテナによって測定される放射磁界の電圧値から、供試体から所定距離離れた所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する磁界強度推定装置であって、
    直交座標の各軸に対してそれぞれ配置されるループアンテナと、
    測定及び演算部とを備え、
    前記測定及び演算部は、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に当該供試体の放射磁界により前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を測定し、(8)式を用いて前記供試体の磁気モーメントを求め、
    前記供試体を前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時の前記所定の位置における各軸に対する磁界強度を、前記磁気モーメントより推定することを特徴とする磁界強度推定装置。
    Figure 0006747088
  2. 直交座標の各軸に対してそれぞれループアンテナを配置し、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に前記ループアンテナによって測定される放射磁界の電圧値から、供試体から所定距離離れた所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する磁界強度推定装置であって、
    直交座標の各軸に対してそれぞれ配置されるループアンテナと、
    データ記憶部と、
    測定及び演算部とを備え、
    前記測定及び演算部は、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に磁気モーメントp0を有する微小磁気ダイポールを配置した時に当該微小磁気ダイポールにより前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を()式を用いて計算し、
    前記微小磁気ダイポールを前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時に前記所定の位置における各軸に対する磁界を計算し、
    前記各軸に対する磁界を前記各軸の電圧値で除算して変換係数を計算して前記データ記憶部に記憶し、
    前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に当該供試体の放射磁界により前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を測定し、
    測定された前記各軸の電圧値に対して前記データ記憶部から読み出された前記変換係数を掛け合わせることにより、前記供試体を前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時の前記所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定することを特徴とする磁界強度推定装置。
    Figure 0006747088
  3. 直交座標の各軸に対してそれぞれループアンテナを配置し、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に前記ループアンテナによって測定される放射磁界の電圧値から、供試体から所定距離離れた所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する磁界強度推定方法であって、
    前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に当該供試体の放射磁界により前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を求める第1の手順と、
    (8)式を用いて前記供試体の磁気モーメントを求める第2の手順と、
    前記供試体を前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時の前記所定の位置における各軸に対する磁界強度を、前記磁気モーメントより推定する第3の手順とを備えたことを特徴とする磁界強度推定方法。
    Figure 0006747088
  4. 直交座標の各軸に対してそれぞれループアンテナを配置し、前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に前記ループアンテナによって測定される放射磁界の電圧値から、供試体から所定距離離れた所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する磁界強度推定方法であって、
    前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に磁気モーメントp0を有する微小磁気ダイポールを配置した時に当該微小磁気ダイポールにより前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を()を用いて計算する第1の手順と、
    前記微小磁気ダイポールを前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時に前記所定の位置における各軸に対する磁界を計算する第2の手順と、
    前記各軸に対する磁界を前記各軸の電圧値で除算して変換係数を計算する第3の手順と、
    前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に供試体を配置した時に当該供試体の放射磁界により前記ループアンテナにそれぞれ誘導される各軸の電圧値を測定する第4の手順と、
    測定された前記各軸の電圧値に対して前記変換係数を掛け合わせることにより、前記供試体を前記ループアンテナによって形成されるループ面が全て交わる点に配置した時の前記所定の位置における各軸に対する磁界強度を推定する第5の手順とを備えたことを特徴とする磁界強度推定方法。
    Figure 0006747088
  5. 各軸に配置される前記ループアンテナは、構造、形状および大きさのうち少なくとも1つが異なることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁界強度推定装置。
  6. 各軸に配置される前記ループアンテナは、1つのループアンテナを各軸に配置変えすることにより形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁界強度推定装置。
  7. 推定される前記磁界強度が自由空間の磁界強度であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁界強度推定装置。
  8. 推定される前記磁界強度は、前記供試体を少なくともグランドプレーン上とグランドプレーンより高いところのどちらか一方に配置した時の磁界強度であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁界強度推定装置。
JP2016122559A 2016-06-21 2016-06-21 磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法 Active JP6747088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016122559A JP6747088B2 (ja) 2016-06-21 2016-06-21 磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016122559A JP6747088B2 (ja) 2016-06-21 2016-06-21 磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017227495A JP2017227495A (ja) 2017-12-28
JP6747088B2 true JP6747088B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=60891534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016122559A Active JP6747088B2 (ja) 2016-06-21 2016-06-21 磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6747088B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3048288B2 (ja) * 1993-04-14 2000-06-05 三菱電機株式会社 電磁界測定装置
JP3709788B2 (ja) * 2000-12-27 2005-10-26 松下電工株式会社 照明器具からの放射ノイズ空間分布予測システム、そのプログラム、そのプログラムを記録した媒体
JP4003403B2 (ja) * 2001-03-16 2007-11-07 株式会社日立製作所 電磁波発生源探査方法
JP2015034785A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 Tdk株式会社 遠方電磁界推定方法および装置ならびに近傍電磁界測定装置
JP6521423B2 (ja) * 2014-11-07 2019-05-29 国立研究開発法人情報通信研究機構 ループアンテナの校正方法
JP6375956B2 (ja) * 2015-01-15 2018-08-22 Tdk株式会社 等価電界強度推定方法および放射妨害波測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017227495A (ja) 2017-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160374587A1 (en) Single Coil Magnetic Induction Tomographic Imaging
US20180206758A1 (en) Hand held devices for magnetic induction tomography
CN111650446A (zh) 电力参数测量方法、系统、装置、计算机设备和存储介质
US9335359B2 (en) Far electromagnetic field estimation method and apparatus, and near electromagnetic field measurement apparatus
JP4635544B2 (ja) 電界分布測定方法及び電界分布測定装置
US8954293B2 (en) Method and arrangement for reconstructing the source of an electromagnetic field
CA2940245C (en) Coil for magnetic induction tomography imaging
JP6503763B2 (ja) 遠方電磁界推定装置
CN111650539A (zh) 导线运行参数检测方法、系统、装置和计算机设备
KR101337343B1 (ko) 전자파 내성 시험을 위한 시험 장치의 필드 균일성 측정방법
US10408894B2 (en) Devices and methods for determining a magnetic field
Spang et al. Application of probes with multiple outputs on probe-compensated EMC near-field measurements
JP6747088B2 (ja) 磁界強度推定装置及び磁界強度推定方法
JP2020513105A (ja) 導体内の電流強度の測定方法
JP2009052990A (ja) 電磁界測定装置、測定システム、および電磁界測定方法
JP6375956B2 (ja) 等価電界強度推定方法および放射妨害波測定装置
CN110488095B (zh) 利用正交标量场分量的场探头各向同性补偿
Kuehn et al. A novel automated phasor measurement system for validated and traceable EMC/EMI near-field analysis
JP6006831B1 (ja) 均一電界範囲決定法
Menssen et al. Predicting the maximum radiated electric field strength from unintentional radiators
Carobbi et al. Validation of far-field numerical predictions through near-field measurements
Munic et al. Evaluation of radiating-source parameters by measurements in Faraday cages and sparse processing
WO2013000256A1 (zh) 一种获取电磁波比吸收率的方法及装置
Nie et al. Spherical equivalent dipole array theory and its applications to complex electromagnetic system
CN112254732B (zh) 一种基于旋转磁偶极子的空间四点磁场定位方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6747088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150