JP6746440B2 - ガス検知装置の組立方法 - Google Patents
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Description
所定の検知対象ガスを検知するガス検知部とを備え、
前記本体ケーシングが、アクセス用開口部を有すると共に、当該アクセス用開口部を開閉可能な蓋体を備え、
前記本体ケーシング内に、前記電池収容空間と前記他の空間とを区画する電気絶縁性の絶縁壁体を着脱自在に備えたガス検知装置の組立方法に関する。
しかしながら、このような外部電源作動式のガス検知装置は、煩雑な電源用ケーブルの敷設工事が必要になったり、外部電源を確保することが困難な箇所に設置できなかったりなどの理由から、近年、作動用電池を電源として利用できる電池作動式が求められることがある。
また、本体ケーシングの内部構造を簡略化して低コスト化を実現するために、このような絶縁壁体は、本体ケーシングとは別体の部材とされ、蓋体を取り外したアクセス用開口部を通じて本体ケーシング内に着脱自在に構成することができる。
所定の検知対象ガスを検知するガス検知部とを備え、
前記本体ケーシングが、アクセス用開口部を有すると共に、当該アクセス用開口部を開閉可能な蓋体を備え、
前記本体ケーシング内に、前記電池収容空間と前記他の空間とを区画する電気絶縁性の絶縁壁体を着脱自在に備えたガス検知装置の組立方法であって、
前記絶縁壁体において前記他の空間に臨ませる他空間側面に、前記他の空間に収容される配線を保持させた状態で、当該絶縁壁体を、前記アクセス用開口部を通じて前記本体ケーシング内に装着する点にある。
そして、このようなガス検知装置の組立方法では、アクセス開口部を通じて絶縁壁体を本体ケーシング内に装着する際に、絶縁壁体の上記他空間側面に上記配線を保持させるので、当該配線が絶縁壁体の先端部と本体ケーシングの内壁部との間へ噛み込むことを抑制することができる。
従って、本発明により、防爆構造を有する電池作動式のガス検知装置の組立方法において、配線の噛み込みによる電池収容空間と他の空間との絶縁不良を抑制して、本体ケーシング内における防爆性を安定して確保することができる技術を提供することができる。
前記配線を前記配線ガイドに保持させた状態で、前記絶縁壁体を前記本体ケーシング内に装着する点にある。
前記絶縁壁体において前記他空間側面のうち前記配線収容空間に臨ませる配線収容空間側面に、前記配線を保持させた状態で、当該絶縁壁体を、前記アクセス用開口部を通じて前記本体ケーシング内に装着する点にある。
本実施形態のガス検知装置100は、図1に示すように、可燃性ガスや毒性ガスなどの所定の検知対象ガスを検知するガス検知部として、定電位電解式センサ等の各種形式のガス検知センサを備えた公知のセンサユニットU1を備えており、このセンサユニットU1の検知結果を、通信用コネクタU2及びその通信用コネクタU2に接続される通信装置(図示省略)を通じて別途配置された中央監視システム(図示省略)に出力するものとして構成されている。このようなガス検知装置100は、例えばプラント施設内で発生するガス漏洩をいち早く発見するために、プラント施設内において極力多くの検知対象領域に夫々設置される。
図1〜4に示すように、本体ケーシング10は、水平方向に延出する円筒状胴部13と、その円筒状胴部13の背面側を塞ぐ底部14とで構成された有底円筒状の形状を有する。また、その円筒状胴部13の正面側の縁部は、外周面に後述する蓋体20の外蓋21が羅合するネジ部が形成されたリング状の蓋取付部12として形成されており、その蓋取付部12により囲まれる円形の開口部が、後述する蓋体20により開閉可能なアクセス用開口部10aとして形成されている。本体ケーシング10内には、後述する電池収容ケース30が着脱自在に設けられており、この電池収容ケース30により、本体ケーシング10の内部空間が、電池収容空間31aと他の空間A1,A2(図3及び図12参照)とに区画されている。
電池収容ケース30は、図2,図3,及び図5〜7に示すように、略直方体形状の作動用電池Bが収容される電池収容空間31aを内部に形成した角筒状胴部31を有して構成されている。この角筒状胴部31の一方側(正面側)の開口部が、作動用電池Bが通過可能な電池挿入口30aとされている。更に、電池収容ケース30は、図8及び図9に示すように、電池挿入口30aが形成された側の端部を正面側に配置すると共に他方側の端部を背面側に配置した姿勢で、蓋体20が取り外されたアクセス用開口部10aを通じて本体ケーシング10内に挿入される。
即ち、電池収容ケース30は、図10に示すように、本体ケーシング10内に装着された状態で、本体ケーシング10のアクセス用開口部10aを通じて電池収容空間31aに作動用電池Bを挿入可能な電池挿入口30aを有するものとなる。
同様に、電池収容ケース30の角筒状胴部31の下面部には、基板取付部34が下方に向けて立設されており、その基板取付部33の正面側には、中継コネクタ用基板45がビス固定される。
そして、夫々の基板41,45が固定された基板取付部33,34の外周縁部の形状は、図2に示すように、本体ケーシング10の円筒状胴部13の内壁面に沿った形状とされており、これにより、電池収容ケース30を本体ケーシング10内に装着した状態において、これら基板取付部33,34が、本体ケーシング10の円筒状胴部13に内嵌されることになる。そして、これら基板取付部33,34は、図3及び図12に示すように、本体ケーシング10の内部空間のうち、電池収容ケース30により電池収容空間31aに対して区画された他の空間A1,A2を、正面側のアクセス用開口部10a側に臨み当該アクセス用開口部10aを通じて直接的にアクセス可能なアクセス空間A1と、アクセス用開口部10aを通じたアクセスが禁止される背面側の配線収容空間A2とに区画する区画体として機能する。また、これら基板41,45の正面側は電気絶縁性の絶縁プレート44,51で覆われており、このことで、上述した本体ケーシング10の内部空間の区画を、電気絶縁性を維持した状態で行うことができる。
一方、外部機器用基板41の背面側には、図6及び図7に示すように、配線収容空間A2(図3及び図12参照)に敷設される外部機器用中継ケーブル55の一方側のプラグ55pが接続される外部機器用中継コネクタ43が配置されている。
そして、制御回路用中継コネクタ46は、蓋体20で本体ケーシング10のアクセス用開口部10aを閉塞した蓋体装着時において、当該蓋体20と制御回路用中継コネクタ46との接続を自動的に行うものとして構成されている。この構成により、接続用の配線等がアクセス用開口部10aを通じた作動用電池Bの着脱の妨げとなることが防止されている。
尚、配線ガイド35,36,39は、電池収容ケース30の角筒状胴部31の外周面との間に凹部を形成し、当該凹部に各種ケーブル55,U2cを嵌め込んで挟持させるように構成されている。
蓋体20は、図1,図3,及び図11に示すように、本体ケーシング10のアクセス用開口部10aに内嵌した状態で本体ケーシング10内に収容された電池収容ケース30の台座部32にネジ固定される内蓋ユニット24と、アクセス用開口部10aを覆う状態で本体ケーシング10に固定される外蓋21とで構成されている。
また、内蓋ユニット24の正面側カバー部25の正面側(外面側)には、センサユニットU1による検知結果や各種作動状態等の情報表示可能な表示部28や、運転状態の切替等を行うための操作スイッチ29等が配置されている。この構成により、これら表示部28等を本体ケーシング10の正面側に配置する必要がないので、当該本体ケーシング10の正面の略全体に亘って広いアクセス用開口部10aが形成されている。
即ち、本実施形態のガス検知装置100の組立方法において、電池収容ケース30を本体ケーシング10内に装着した後に、蓋体20でアクセス用開口部10aを閉塞して、当該蓋体の背面側カバー部26を、電池収容ケース30のアクセス用開口部10a側の縁部30bに当接させることで、本体ケーシング10の内部空間は、電池収容ケース30に設けられた電池収容空間31aと他の空間A1,A2とに確実に区画されることになって防爆性が向上する。
(1)上記実施形態では、本体ケーシング10の内部空間において、電池収容空間31aを、他の空間A1,A2に対して電気絶縁性を維持した状態で区画する絶縁壁体を、電池収容ケース30の角筒状胴部31により構成したが、例えば電池収容ケースを省略して、本体ケーシングと一体的に設けられた電気絶縁性の壁部や別の絶縁壁体により電池収容空間を他の空間と区画するように構成しても構わない。
10a アクセス用開口部
15 外部機器接続部
20 蓋体
26 背面側カバー部
27 制御回路
28 表示部
30 電池収容ケース
31 角筒状胴部(絶縁壁体)
30a 電池挿入口
30b 縁部
31a 電池収容空間(常設機器用空間)
33 基板取付部(区画体)
34 基板取付部(区画体)
35 配線ガイド
36 配線ガイド
46 制御回路用中継コネクタ(中継コネクタ)
55 外部機器用中継ケーブル(配線)
100 ガス検知装置(電気機器)
A1 アクセス空間(他の空間)
A1a 外部機器用空間(他の空間)
A2 配線収容空間(他の空間、常設機器用空間)
B 作動用電池
U1 センサユニット(ガス検知部)
U1c ケーブル(配線)
U2c ケーブル(配線)
Claims (5)
- 作動用電池を収容する電池収容空間を他の空間と区画した状態で有する防爆構造の本体ケーシングと、
所定の検知対象ガスを検知するガス検知部とを備え、
前記本体ケーシングが、アクセス用開口部を有すると共に、当該アクセス用開口部を開閉可能な蓋体を備え、
前記本体ケーシング内に、前記電池収容空間と前記他の空間とを区画する電気絶縁性の絶縁壁体を着脱自在に備えたガス検知装置の組立方法であって、
前記絶縁壁体において前記他の空間に臨ませる他空間側面に、前記他の空間に収容される配線を保持させた状態で、当該絶縁壁体を、前記アクセス用開口部を通じて前記本体ケーシング内に装着するガス検知装置の組立方法。 - 前記絶縁壁体が、前記電池収容空間を有する電池収容ケースである請求項1に記載のガス検知装置の組立方法。
- 前記絶縁壁体の前記他空間側面に、前記配線を所定の保持姿勢で保持する配線ガイドを設け、
前記配線を前記配線ガイドに保持させた状態で、前記絶縁壁体を前記本体ケーシング内に装着する請求項1又は2に記載のガス検知装置の組立方法。 - 前記絶縁壁体を前記本体ケーシング内に装着した後に、前記蓋体で前記アクセス用開口部を閉塞して、当該蓋体の背面側カバー部を、前記絶縁壁体の前記アクセス用開口部側の縁部に当接させる請求項1〜3の何れか1項に記載のガス検知装置の組立方法。
- 前記絶縁壁体の前記他空間側面に、前記本体ケーシング内に装着された状態で前記アクセス用開口部と配線収容空間とを区画する区画体を設け、
前記絶縁壁体において前記他空間側面のうち前記配線収容空間に臨ませる配線収容空間側面に、前記配線を保持させた状態で、当該絶縁壁体を、前記アクセス用開口部を通じて前記本体ケーシング内に装着する請求項1〜4の何れか1項に記載のガス検知装置の組立方法。
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