JP6746120B2 - 観察装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学的観察装置に関する。
従来、観察対象を光学的に観察する装置として、各種の光学観察装置が知られている。そして、三次元的な形状を有する観察対象を観察する手法として、共焦点レーザー顕微鏡を用いて、ピントの合った箇所が異なる複数の二次元画像から、全体のピントが合った一の画像を得る方法が知られている。例えば、特許文献1には、操作者の負担を軽減しながら、細胞内の特定の領域における蛍光を正確に精度よく定量し、たんぱく質の所在や移行を正確に検出・特定することの可能な三次元細胞画像解析システムが開示されている。
しかしながら、上記の技術を含む既存の技術では、対物レンズから見て観察対象の表面側の画像しか取得することができなかった。即ち、観察対象の側面、背面側を表面と同時に観察することはできないという問題があった。
特開2011−27543号公報
本発明は、上記のような状況に鑑み、三次元形状を有する被観察物を観察する際に、被観察物の側面を含む像を容易に観察することができる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る観察装置は、立体形状を有する被観察物を観察する装置であって、前記被観察物に対する対物レンズを備える観察光学系と、前記被観察物に対して照明光を照射する照明光学系と、前記対物レンズに対して開口するとともに前記被観察物が観察可能に収容される空間を備え、かつ、前記被観察物を収容した状態において、前記被観察物の前記レンズと正対する面以外の面の像を前記レンズに向けて反射する反射手段を前記空間内に備える被観察物収容手段と、を有する。
なお、ここでいう「対物レンズ」とは、「被観察物に向けられる最も被観察物に近いレンズ」を意味するものであり、顕微鏡の対物レンズのみに限定されるわけではない。また、「空間内」の語は空間を形成する内壁を含める意味で用いている。このような構成であると反射手段により被観察物の側面(及び背面)の像を、正面の像と同時に取得することが可能になる。
また、前記被観察物収容手段の空間を形成する内壁は鏡面であり、前記反射手段は該鏡面の内壁であってもよい。このような構成であると、収容容器を簡素な構造にでき、製造・保守の容易性及びコストの観点から好ましい。
また、前記観察装置は、前記被観察物収容手段の空間内において、前記被観察物を前記対物レンズに対して移動可能に保持する、被観察物保持手段を有していてもよく、該被観察物保持手段による前記被観察物の移動は、少なくとも、前記被観察物が、前記対物レンズに対して進退すること、前記対物レンズの光軸周りに回転すること、前記対物レンズと平行な水平面内において位置を変えること、を含んでいてもよい。このような構成である
と、被観察物を収容器内で任意の位置、角度に移動させることが出来るため、これによって前記観察光学系で取得する像を様々に調整することが可能になる。
また、前記保持部は先端が尖った形状を有しており、前記被観察物保持手段は穿刺して前記被観察物を保持してもよい。このような構成であると、複雑な機構なしで被観察物を保持することができ、製造コストや運用の簡易さに優れるという点で好ましい。
また、前記被観察物収容手段は、前記開口部を底面とする円錐形状又は角錐形状の空間に前記被観察物を収容するものであってもよい。
前記被観察物収容手段の形状が複雑な形状であると、複雑に反射した光が対物レンズに入光し、得られた像が結局何を表しているのか判別が困難になるおそれがある。この点、上記の様な構成であると、被観察物の側面及び背面の像を偏り無く取得しつつ、取得した像の判別も比較的容易に行うことができる。角錐形状であれば、正面からの撮影と鏡からの結像は光学的に等しくなり、円錐形状であれば、正面からの撮影と同時に鏡からの結像を得やすく、全周性撮影と結像とを両立することができる。
また、前記被観察物収容手段の材質は金属であって、該金属を切削することによって前記鏡面が形成されてもよい。このような構成であると、滅菌処理が容易で、耐久性にも優れ、繰り返しの使用が可能であるという点において、好ましい。
また、前記被観察物収容手段は、複数の部材を接合することによって製造されてもよい。このような構成であると、例えば前記空間を角錐形状に形成する場合には、高い精度で当該空間の形状を形成することができる。
また、前記観察光学系は、撮像手段を備えており、前記被観察物収容手段内における前記被観察物の位置及び/又は向きを検出するセンサと、前記撮像手段によって撮像された複数の像と、該複数の像が撮像された際の前記被観察物の位置及び/又は向きの情報とに基づいて、前記被観察物の立体画像を生成する画像処理手段と、をさらに有する観察装置としてもよい。
このような構成であると、被観察物の正面の像と、反射手段による(少なくとも側面の)像を含んだ状態の画像から立体画像を生成することができる。即ち、正面以外の表面についても立体画像に反映させることが可能になる。
また、前記観察装置は、前記被観察物に対して、少なくとも蛍光励起用レーザー光源を備える照明光学系をさらに有しており、前記観察光学系は、少なくとも前記レーザー光源によって励起された蛍光を撮像する手段を備えていてもよい。
このような構成であると、被観察物の正面の像と、反射手段による(少なくとも側面の)像を含んだ状態の蛍光画像を取得することができる。
本発明によれば、三次元形状を有する被観察物を観察する際に、被観察物の側面を含む像を容易に観察することができることができる。
図1は、は実施例1に係る光学顕微鏡の外観を表す概略図である。 図2は、実施例1に係る光学顕微鏡の備える照明光学系及び観察光学系の概略と白色照明光源からの光の進路を示す図である。 図3は、実施例1に係る光学顕微鏡の備える照明光学系及び観察光学系の概略とレーザー光源からの光の進路を示す図である。 図4Aは、実施例1に係る光学顕微鏡の被観察物収容器及び被観察物保持具について説明する第1の図である。図4Bは、実施例1に係る光学顕微鏡の被観察物収容器及び被観察物保持具について説明する第2の図である。図4Cは、実施例1に係る光学顕微鏡の被観察物収容器及び被観察物保持具について説明する第3の図である。 図5は、実施例1に係る光学顕微鏡の対物レンズ、被観察物収容器、被観察物保持具と、被観察物の位置関係を示す図である。 図6は、実施例1に係る光学顕微鏡の対物レンズに入光する光の説明図である。 図7Aは、実施例1の変形例1に係る光学顕微鏡の被観察物収容器及び被観察物保持具について説明する第1の図である。図7Bは、実施例1の変形例1に係る光学顕微鏡の被観察物収容器及び被観察物保持具について説明する第2の図である。図7Cは、実施例1の変形例1に係る光学顕微鏡の被観察物収容器及び被観察物保持具について説明する第3の図である。図7Dは、実施例1の変形例1に係る光学顕微鏡の被観察物収容器及び被観察物保持具について説明する第3の図である。 図8は、実施例1の変形例2に係る光学顕微鏡を示す概略図である。 図9は、実施例2に係る光学顕微鏡の外観を表す概略図である。 図10Aは、被観察物収容器の他の例について説明する第1の図である。図10Bは、被観察物収容器の他の例について説明する第2の図である。図10Cは、被観察物収容器の他の例について説明する第3の図である。図10Dは、被観察物収容器の他の例について説明する第4の図である。 図11Aは、被観察物保持具を備えない場合の被観察物収容器の一例を示す第1の図である。図11Bは、被観察物保持具を備えない場合の被観察物収容器の一例を示す第2の図である。図11Cは、被観察物保持具を備えない場合の被観察物収容器の一例を示す第3の図である。
以下に、図面を参照しながら、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
(装置構成)
図1は本実施例に係る光学顕微鏡1の外観を表す概略図、図2は本実施例に係る光学顕微鏡1の備える照明光学系及び観察光学系の概略と白色照明光源からの光の進路を示す図、図3は同様にレーザー光源からの光の進路を示す図である。
本実施例に係る光学顕微鏡1は、照明光学系として蛍光励起用のレーザー光源31と、白色照明光源32とを備えており、観察光学系としてピンホール24とフォトマルチプライヤー23、及びCMOSイメージセンサ22を備えている。また、光学顕微鏡1は照明光学系及び観察光学系のいずれにも属する構成として対物レンズ21と、ビームスプリッター41〜43と、XY走査部44と、図示しない各種のリレーレンズとを備えている。
また、光学顕微鏡1は、ステージ51、準焦ハンドル52を備えている。そして、ステージ51上には、収容器固定板11に固定された被観察物収容器10が配置されており、被観察物収容器10内に、被観察物保持具12に保持された被観察物Tが収容されている。なお、被観察物収容器10は収容器固定板11に例えばネジなどで着脱可能に固定され、収容器固定板11はステージ51に例えばクランプなどで着脱可能に固定される。
図4は、被観察物収容器10、被観察物保持具12の説明図であり、図4Aは被観察物収容器10及び被観察物保持具12を側面から見た図、図4Bは図4Aの概略断面図、図4Cは被観察物収容器10及び被観察物保持具12を開口側から見た図である。図4に示す様に、被観察物収容器10は、一方の底面に大きな開口部を有する略円柱形の外形を有しており、さらに前記開口部を底面とする円錐形の空間が内部に形成されている。そして、当該空間を形成する内壁は鏡面となっている。また、前記円錐形状の頂点側において被観察物保持具12が前記空間内で進退可能なように配置されている。
被観察物収容器10は、例えば、ステンレスなどの金属の円柱を旋盤加工機などで切削することによって製造されてもよい。この場合、空間内壁の鏡面は空間の形成と共に形成されるか、必要に応じて研磨仕上げとされてもよい。
被観察物保持具12は、被観察物収容器10とは別体の構成であり、棒状の本体12aと保持部としての先端部12bとから形成されている。先端部12bは、尖った形状をしており、被観察物Tがある程度柔らかいものであれば、穿刺してこれを保持できるようになっている。また、材質については特に限定は無く、被観察物収容器10と同じく金属製であってもよいが、安全性のために、一定程度の弾力性のある素材とするか、或いは、比較的容易に変形する素材としてもよい。金属製以外のものでは、例えば、樹脂製、ゴム製のものが考えられる。
そして被観察物保持具12は、図示しない接続手段によって、保持具駆動機構13(例えばモーターなど)と接続されている。保持具駆動機構13は図示しない制御手段からの制御によって、被観察物保持具12を駆動する。図5は、対物レンズ21、被観察物T、被観察物収容器10、被観察物保持具12、の位置関係を示す図である。図5に示す様に、被観察物保持具12は被観察物Tを被観察物収容器10内で保持した状態で、対物レンズ21に対して進退方向に動き、軸周りに回転する。
(被観察物Tの画像の取得)
次に、本実施例に係る光学顕微鏡1を用いて、被観察物Tの画像を取得する流れについて、光の経路を中心に説明する。
本実施例に係る光学顕微鏡1によって、被観察物Tのカラー画像を得る場合を説明すると、白色照明光源32から射出された照明光は、ビームスプリッター43を経て対物レンズ21に到達する。対物レンズ21から被観察物Tに集光された光は、被観察物Tにより、反射・散乱し、再び対物レンズ21に戻り、ビームスプリッター43を透過して、CMOSイメージセンサ22で感知される。
そして、CMOSイメージセンサ22で検知された光は電気信号として出力され、図示しない画像処理手段で適切に画像処理された上で別体の表示装置に表示され、及び/又は、記録媒体に記録される。
一方、本実施例に係る光学顕微鏡1によって、被観察物Tの蛍光画像を得る場合を説明すると、レーザー光源31から射出された励起光は、ビームスプリッター41を透過し、XY走査部44で偏向されたうえで、ビームスプリッター42、43を経て、対物レンズ21を介して被観察物T上で走査される。なお、この際、走査と同時に被観察物Tと対物レンズ21とは相対的に上下に移動される。そして、被観察物Tによって反射・散乱した励起光と、励起光によって励起された蛍光が対物レンズ21へと入光し、ビームスプリッター41、42、43、ピンホール24によって焦点の合った光のみがフォトマルチプライヤー23へと導かれて検知される。
上記のようにして、フォトマルチプライヤー23で検知された光は電気信号として出力され、図示しない画像処理手段で画像処理された上で別体の表示装置に表示され、及び/又は、記録媒体に記録される。画像処理は、例えば、画像上の画素ごとに最も明るくなった輝度値を合成することで、立体的形状を有する被観察物Tのすべての高さ位置に焦点のあった画像を得る。
ここで、図6に基づいて、本実施例に係る光学顕微鏡1によって取得される画像について説明する。図6は、対物レンズ21に入光する光の説明図である。図6の実線で示す矢印は、被観察物Tそのものが反射した光が対物レンズ21に入光する様子を示しており、破線で示す矢印は、被観察物収容器10の内壁の鏡面を経由して反射した光が対物レンズ21に入光する様子を示している。
通常の反射照明(落射照明)による顕微鏡観察では、対物レンズから見て正面側に位置する部分の画像しか取得することができない。三次元形状を有する被観察物の厚み方向の画像を複数得て合成する場合であっても、全体としてピントの合った正面の画像を取得できるだけであり、対物レンズから見て側面及び背面に位置する箇所の画像を得る事はできない。
この点、本実施例に係る光学顕微鏡1では、図6に示す様に、対物レンズ21から見て被観察物Tの正面側で反射した光(図中の実線矢印)のみならず、被観察物収容器10を介して被観察物Tの側面及び背面の広い範囲で反射した光(図中の破線矢印)をも、観察光学系に取り込めている(即ち、撮像できる)ことがわかる。
また、被観察物保持具12は被観察物Tを被観察物収容器10内で保持した状態で、対物レンズ21に対して、進退させたり、軸周りに回転させたりできるため、被観察物Tの写り方を様々に調整することができ、所望の画像を容易に得る事ができる。
<変形例1>
なお、上記実施例では被観察物保持具12は対物レンズ21に対して進退し、軸周りに回転する構成となっていたが、被観察物保持具12がさらに多様な動きができるように構成されていてもよい。図7は実施例1の変形例に係る、被観察物収容器14及び被観察物保持具を示す図である。
図7Aは被観察物収容器14及び被観察物保持具12を側面から見た図、図7Bは図7Aの概略断面図、図7Cは被観察物収容器14及び被観察物保持具12を開口側から見た図、図7Dは被観察物保持具12の動きを示す説明図である。図7B及び図7Cに示す様に、被観察物保持具12が被観察物収容器14に設けられたスリット状の挿入口から被観察物収容器14の内部に進退可能に挿通されている。このため、図7Dに示す様に、被観察物保持具12は、図中矢印Z方向へ移動(進退)するのみならず、図中矢印X方向への移動、及び揺動も可能な構成となっている。勿論、軸周りに回転することも可能である。
<変形例2>
なお、光学顕微鏡1は、被観察物Tの立体画像を生成可能に構成されていてもよい。図8は光学顕微鏡1の第2の変形例を示す図である。図8に示すように、本変形例に係る光学顕微鏡1は、被観察物Tの位置を検出するリニアエンコーダなどの位置センサ61、及び被観察物Tの回転角度を検出するロータリーエンコーダなどの角度センサ62をさらに備えており、被観察物Tの位置及び角度の情報を取得可能に構成されている。
このような構成によって、被観察物Tが撮像された際の被観察物Tの位置及び角度の情
報を得る事ができる。そして、図示しない画像処理手段は、位置及び/又は角度の異なる被観察物Tの複数の画像データと、当該複数の画像が撮像された際の被観察物Tのそれぞれの位置及び角度の情報とに基づいて、被観察物Tの立体画像を生成する。なお、画像処理手段は、光学顕微鏡1の本体と一体に構成されていても良いし、別体の情報処理端末であってもよい。
ここで、被観察物収容器10の内部空間の形状を数学的に定義しておくことで、内壁面に投影された被観察物Tの側面(及び背面の一部)の像を用いて、被観察物Tの立体的形状を生成するアルゴリズムを設定することができる。例えば、実施例1のように被観察物収容器10の内部空間が略円錐形となる場合には、当該形状について、一次関数で定義される直線を、その一点を通る軸を中心に360度回転させた軌跡として定義することができる。また、円錐状ではなく、お椀型のような内部空間である場合には、当該形状について、二次関数、円弧などで定義される曲線を、その中心を軸にして360度回転させた軌跡として定義することができる。さらに、角錐状の内部空間を有する場合には、当該形状について、一次関数で定義される直線の一点を基点として所定の角度に揺動させた軌跡で定義される三角形を複数組み合わせたものとして定義できる。
<変形例3>
光学顕微鏡1は、対物レンズ21を被観察物保持具12との接触から保護するための手段をさらに備える構成であってもよい。例えば、被観察物保持具12と対物レンズ21との距離を監視するためのカメラを別途備え、これによって被観察物保持具12と対物レンズ21の接触を防止してもよい。また、被観察物保持具12の根元(先端とは反対側の端部)に圧力センサを設け、圧力を検出した場合には、被観察物保持具12(及びステージ51)を対物レンズ21に近づく方向へは移動できないように規制するようにしてもよい。
<実施例2>
なお、上記実施例1では、光学顕微鏡1に被観察物収容器10が組み付けられている構成であったが、本発明は必ずしもこのような構成を取る必要は無い。一般的な光学顕微鏡に被観察物収容器をアドオンして用いることも可能である。
図9は本実施例に係る光学顕微鏡2の外観を表す概略図である。本実施例に係る光学顕微鏡2は、取得された像を直接肉眼で観察可能な(明視野)倒立顕微鏡であり、照明光学系として、反射照明光源33、透過照明光源34、投光管35、コンデンサレンズ36、を備えている。即ち、被観察対象を透過光によっても、反射光によっても観察可能な構成である。
光学顕微鏡2はこの他にも、対物レンズ25、接眼レンズ26、ステージ55、図示しない各種のリレーレンズ、ビームスプリッターを備えている。そして、本実施例においては、被観察物収容器15はステージ55上に開口部を対物レンズ25に向けた状態で設置して用いられる。即ち、被観察物は反射光によって観察される。
なお、本実施例では、被観察物保持具16を駆動する機構は無く、観察者が直接、被観察物保持具16の本体部分を摘んで操作する。その他、得られる被観察物の像の特徴などについては、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
本実施例のような構成であれば、反射照明光による被観察物の観察が可能な汎用の光学顕微鏡のステージに、被観察物収容器15を載置するだけで、被観察物の側面及び背面に位置する部分を観察することができる。
<その他>
なお、上記の各実施例は、本発明を例示的に説明するものに過ぎず、本発明は上記の具体的な態様には限定されない。本発明は、その技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記のCMOSイメージセンサの代わりに、CCDイメージセンサなどの他の撮像素子を用いることも可能である。
また、観察装置について、例示した顕微鏡のみならず、反射(落射)照明光による被観察物の観察が可能な光学式観察装置であれば、あらゆる装置に応用可能である。例えば、多光子励起顕微鏡などの他の顕微鏡であってもよいし、例えばマクロ撮影を行う顕微鏡以外の光学観察装置であってもよい。目視のみによって像を確認するものであってもよい。
また、被観察物収容器の形状についても上記で例示したものに限らず、様々な形状が適用可能である。図10は、被観察物収容器の他の例について、開口部側から見た状態を示す図である。図10Aは、円柱形状の外形を有し、空間が三角錐形状に設けられている被観察物収容器を示している。図10Bは、四角柱形状の外形を有し、空間が円錐形状に設けられている被観察物収容器を示している。図10Cは、四角柱形状の外径を有し、空間が八角錐形状に設けられている被観察物収容器を示している。
また、被観察物収容器の製造方法についても、上記で例示した方法だけで無く、例えば複数の部材を接合することで形成してもよい。例えば、円柱を平面視で三等分し円の中心側に斜面を設けた形状の部材を3つ接合することでも、円柱形状の外形を有し、空間が三角錐形状に設けられている被観察物収容器を形成することが出来る。この場合には、図10Dの破線で示す箇所に接合部が形成される。
また、被観察物収容器の材質についても、必ずしも金属に限られるわけでは無く、例えば、樹脂で形成したうえで、内壁に金属を蒸着或いはメッキ処理して鏡面にすることも可能である。なお、樹脂で無く金属で形成した本体の内壁に、さらに金属を蒸着或いはメッキ処理を行って鏡面を形成してもよい。
また、被観察物保持具についても、上記の各実施例では、先端が尖った針状の部材であり所定方向への移動が可能な構成であったが、必ずしもこのような構成である必要はない。先端の形状は鈍く丸まった形状となっていてもよいし、鉤状になっていてもよい。このような構成であれば、対物レンズの保護の観点で好ましい。また、例えば、固定されたネジ状の部材であっても良いし、磁石によって被観察物を保持するのであってもよい。さらに、被観察物保持具を備えない構成とすることも可能である。
図11に被観察物保持具を備えない場合の被観察物収容器の一例を示す。図11Aは被観察物収容器18を側面から見た図、図11Bは内部空間に被観察物Tを収容した状態の図11Aの概略断面図、図11Cは被観察物Tを収容した状態の被観察物収容器18開口側から見た図である。図11に示すように、被観察物収容器18は、一方の底面に大きな開口部を有する略円柱形の外形を有しており、さらに前記開口部を一方の底面とする円柱形の空間が内部に形成されている。そして、円柱形の内部空間の他方の底面に、被観察物Tが載置される構成となっている。
このような構成であれば、被観察物Tが、被観察物保持具による保持に適さない性質を有していても(例えば、金属部品のような硬いもの、複雑な形状を有するもの、など)、被観察物収容器に収容して観察することができる。
1、2・・・観察装置
10、15・・・被観察物収容器
11・・・収容器固定板
12、16・・・被観察物保持具
13・・・保持具駆動機構
21、25・・・対物レンズ
22・・・CMOSイメージセンサ
23・・・フォトマルチプライヤー
24・・・ピンホール
26・・・接眼レンズ
31・・・レーザー光源
32・・・白色照明光源
33・・・反射照明光源
34・・・透過照明光源
41、42、43・・・ビームスプリッター
44・・・XY走査部
51、55・・・ステージ
52・・・準焦ハンドル

Claims (9)

  1. 立体形状を有する被観察物を観察する装置であって、
    前記被観察物に対する対物レンズを備える観察光学系と、
    前記対物レンズに対して開口するとともに前記被観察物が観察可能に収容される空間を備え、かつ、前記被観察物を収容した状態において、前記被観察物の前記レンズと正対する面以外の面の像を前記レンズに向けて反射する反射手段を前記空間内に備える被観察物収容手段と、
    前記被観察物収容手段の前記空間内において、前記被観察物を、前記対物レンズから見て背面側から、かつ、少なくとも前記対物レンズに対して進退する方向へ移動可能に保持する、被観察物保持手段と、を有する観察装置。
  2. 前記被観察物収容手段の空間を形成する内壁は鏡面であり、前記反射手段は該鏡面である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の観察装置。
  3. 前記被観察物保持手段は、さらに、前記被観察物を、前記対物レンズの光軸周りに回転可能に保持すること、及び/又は、前記対物レンズと平行な水平面内において移動可能に保持すること、
    を特徴とする、請求項1又は2に記載の観察装置。
  4. 前記被観察物保持手段は、先端が尖った形状を有しており、前記被観察物を穿刺して保持することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の観察装置。
  5. 前記被観察物収容手段は、前記開口部を底面とする円錐形状又は角錐形状の空間に前記被観察物を収容する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の観察装置。
  6. 前記被観察物収容手段の材質は金属であって、該金属を切削することによって前記鏡面
    が形成される
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の観察装置。
  7. 前記被観察物収容手段は、複数の部材が接合された構造である
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の観察装置。
  8. 前記観察光学系は、撮像手段を備えており、
    前記被観察物収容手段内における前記被観察物の位置及び/又は向きを検出するセンサと、
    前記撮像手段によって撮像された複数の像と、該複数の像が撮像された際の前記被観察物の位置及び/又は向きの情報とに基づいて、前記被観察物の立体画像を生成する画像処理手段と、をさらに有する
    ことを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の観察装置。
  9. 前記被観察物に対して、少なくとも蛍光励起用レーザー光源を備える照明光学系をさらに有しており、
    前記観察光学系は、少なくとも前記レーザー光源によって励起された蛍光を撮像する手段を備えている、
    ことを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の観察装置。
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