JP6745613B2 - セラミクス材料焼成用容器およびセラミクス材料焼成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成するためのセラミクス材料焼成用容器(以下単に焼成容器と呼ぶ場合がある)およびセラミクス材料焼成装置に関する。
近年、低融点ガラスや電子部品用基材等の原料として種々のセラミクス材料が採用されている。中でもリン酸アルミニウムに代表されるリン酸塩化合物が注目されている。
このようなセラミクス材料は、通常含水塩の状態のものを、金属アルミニウム、アルミナ、コージェライト、ホウロウガラス等からなる皿状、るつぼ状の焼成容器に収容した状態で焼成される。具体的にはメタリン酸アルミニウムを用いる場合、210℃〜370℃程度の低温でアルミナるつぼにて焼成して、脱水固化した後、さらに、400℃以上の高温で焼成して高純度のメタリン酸アルミニウムを得ることが行われている(特許文献1、2参照)。
特開2009−67608号公報 特開2009−67611号公報
しかし、このような焼成容器でセラミクス材料を焼成すると、焼成されたセラミクス材料が焼成容器に固着してしまい、セラミクス材料を回収するために、水をかけたり、衝撃を与えたりすることによってセラミクス材料を焼成容器から剥離する必要があった。
そのため、剥離に工数を要したり、水を用いた場合には、後の工程で水を蒸発させるために余計な熱を供給する必要が生じて熱効率が低下したり、剥離に要する時間により製造工程が長期化したり、これらの工程を行うに当たりコンタミのリスクが高まり高純度のセラミクス材料を製造するのが困難になったりするなどの問題が生じる。
したがって、本発明は上記実状に鑑み、セラミクス材料を焼成する際に、セラミクス材料が固着しにくいセラミクス材料焼成用容器およびセラミクス材料焼成装置を提供することを目的とする。
〔構成1〕
本発明のセラミクス材料焼成用容器(焼成容器)の特徴構成は、含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成するためのセラミクス材料焼成用容器であって、融点300℃以上のフッ素樹脂を主成分とする樹脂材料により形成されており、前記含水セラミクス材料がリン酸アルミニウムを主成分とするものである点にある。
〔作用効果1〕
焼成容器として、アルミニウムやアルミナ製のものを用いると、含水セラミクス材料が焼成時に脱水するのに伴って、焼成容器表面との間で結合を生じる場合があるのに対し、フッ素樹脂を主成分とする樹脂材料により形成されていると、このような結合は生じにくいと考えられる。そのため、含水セラミクス材料が焼成する際に、焼成容器に固着しにくくなり、焼成されたセラミクス材料を容易に焼成容器から取り出せるようになった。
また、フッ素樹脂として融点300℃以上のものを採用することによって、含水セラミクス材料の焼成脱水は通常300℃未満で穏やかに進行するために、焼成に際して、フッ素樹脂を主成分として含有する焼成容器自身が溶融するような問題を生じにくく、かつ、繰り返し利用に耐えるので好ましい。なお、フッ素樹脂の融点としては、高いほど熱耐久性に優れるものと考えられ、高いほど焼成脱水温度を高く設定することが可能になり、より多様なセラミクス材料の焼成に利用可能になるので好ましいと考えられる。
含水セラミクス材料としてリン酸アルミニウムを主成分とするものを用いると、焼成脱水を260℃程度の低温域で行えるので、焼成容器による焼成が良好に行える。
〔構成2〕
本発明のセラミクス材料焼成用容器(焼成容器)の更なる特徴構成は、平面視で方形の底部と、前記底部の四辺より立ち上がる側壁部とを備え、内側に前記含水セラミクス材料を収容可能な皿状に形成され、前記側壁部が前記底部から上方に行くにつれて外側に広がる上広がり形状に形成される点にある。
〔作用効果2〕
平面視で方形の底部と底部の四辺より立ち上がる側壁部とを備えて、内側に含水セラミクス材料を収容可能な皿状に形成された焼成容器内で含水セラミクス材料を焼成すると、焼成容器が熱膨張した状態で含水セラミクス材料が脱水焼成により硬化する。これを常温に戻す際、セラミクス材料は収縮しつつさらに収縮する焼成容器に圧縮されることになる。すると、焼成容器の側壁部は硬化したセラミクス材料を側方から密に締め付けることになり、焼成容器とセラミクス材料とが一体化して焼成容器からセラミクス材料を剥離しにくくなる傾向が強くなる。
これに対して、側壁部が底部から上方に行くにつれて外側に広がる上広がり形状に形成されることにより、焼成容器が硬化したセラミクス材料を側方から締め付けても、締め付け力が上方に分散することになり、剥離困難とはなりにくくなる。また、締め付け力が発生した時に焼成容器が変形してセラミクス材料を脱離しがたい形状になるのも回避できるものと考えられる。
〔構成
本発明のセラミクス材料焼成用容器(焼成容器)の更なる特徴構成は、前記フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から選ばれる少なくとも一種を主成分とするものがより好適に用いられる。
〔作用効果
フッ素樹脂としてPFA、PTFEから選ばれる少なくとも一種を主成分とするものを選択すると、これらのフッ素樹脂として融点が300℃以上のものが多く知られており、含水セラミクス材料の焼成脱水を好適に行えるものを選択しやすい。
なお、一般的なフッ素樹脂の内、PFAの標準的な融点は300℃〜310℃であり、PTFEの標準的な融点は325℃〜330℃程度であり、樹脂に対する添加剤等による重合度、架橋度の調整によりある程度融点を上昇させられる。
〔構成
本発明のセラミクス材料焼成装置(焼成装置)の特徴構成は、上記焼成容器を載置して加熱炉に収容した状態で、前記セラミクス材料焼成用容器に収容した含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成するセラミクス材料焼成装置(焼成装置)として、
前記焼成容器を載置する載置部と、前記焼成容器を前記載置部に載置した姿勢で、前記セラミクス材料焼成用容器の熱膨張による前記載置部に対する所定範囲内での移動を許容する形態で前記焼成容器の側壁部の周縁部を保持する保持部とを設けてなるセラミクス材料焼成用容器載置台を備えた点にある。
〔作用効果
焼成容器はフッ素樹脂を主成分とする樹脂材料により形成されており、含水セラミクス材料焼成の際の加熱により膨張収縮する。
この膨張収縮を自由に放置すると、焼成容器が含水セラミクス材料の焼成時に大きく変形して冷却後に形状復元しない虞がある。一方で、この膨張収縮を完全に規制して焼成容器の形状を所定形状に維持しようとすると、含水セラミクス材料の焼成時に、焼成容器に無理な応力をかけ続けることになる。それにより、焼成容器の側壁部等の膨張収縮規制を受ける部分が波打ち変形して、その変形に基づくセラミクス材料への締め付けにより焼成容器からセラミクス材料を剥離するのが困難になったり、焼成容器自体が形状復元困難になって、再利用に耐えなくなったりする場合がある。
そのため、焼成容器はある程度の形状を保ち膨張収縮に追従するように、保持部により保持されることが望ましいと考えられる。
そこで、焼成容器は載置部に単に載置するものとし、焼成容器を載置部に載置した姿勢で、焼成容器の熱膨張による載置部に対する所定範囲内での移動を許容する形態で焼成容器の側壁部の周縁部を保持するように保持部を設けることにより、焼成容器の側壁部が波打ち変形しない形状を維持した状態で、加熱による膨張収縮を許容することができる。これにより、焼成容器は無理な応力を受けにくい状態で膨張収縮して、セラミクス材料を剥離容易な形状を維持し、繰り返し利用に適した状態に維持されることになる。なお、焼成容器の側壁部の周縁部を保持するとは、焼成容器を加熱した際に、保持部が側壁部の周縁部に接触して当該周縁部を保持する構成であればよく、加熱する前後に保持部が側壁部の周縁部に接触しているか否かは問わないものである。
したがって、焼成容器にセラミクス材料が固着しにくい状態を維持することができる焼成装置とできた。
〔構成
本発明のセラミクス材料焼成装置(焼成装置)の特徴構成は、セラミクス材料焼成用容器を載置して加熱炉に収容した状態で、前記セラミクス材料焼成用容器に収容した含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成するセラミクス材料焼成装置であって、
前記セラミクス材料焼成用容器を載置する載置部と、前記セラミクス材料焼成用容器を前記載置部に載置した姿勢で、前記セラミクス材料焼成用容器の熱膨張による前記載置部に対する所定範囲内での移動を許容する形態で前記セラミクス材料焼成用容器の側壁部の周縁部を保持する保持部とを設けてなるセラミクス材料焼成用容器載置台を備え、
前記セラミクス材料焼成用容器は、含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成するためのセラミクス材料焼成用容器であって、融点300℃以上のフッ素樹脂を主成分とする樹脂材料により形成されている点にある。
〔作用効果
上記構成のセラミクス材料焼成装置(焼成装置)と同様の作用効果を奏する。
〔構成
本発明のセラミクス材料焼成装置(焼成装置)の更なる特徴構成は、前記セラミクス材料焼成用容器が、平面視で方形の底部と、前記底部の四辺より立ち上がる側壁部とを備え、内側に前記含水セラミクス材料を収容可能な皿状に形成され、前記側壁部が前記底部から上方に行くにつれて外側に広がる上広がり形状に形成され、
前記保持部が、前記セラミクス材料焼成用容器の側壁部の周縁部に嵌る嵌り部と、前記嵌り部に延設され、前記セラミクス材料焼成用容器の側方への熱膨張による前記載置部に対する前記嵌り部の側方への移動を案内する案内機構を備える点にある。
〔作用効果
上述のように、側壁部が底部から上方に行くにつれて外側に広がる上広がり形状に形成されることにより、焼成容器が硬化したセラミクス材料を側方から締め付けても、締め付け力が上方に分散することになり、剥離困難とはなりにくくなる。また、締め付け力が発生した時に焼成容器が変形してセラミクス材料を脱離しがたい形状になるのも回避できるものと考えられる。
また、保持部の嵌り部が、焼成容器の側壁部の周縁部に嵌るように構成されることにより、焼成容器を載置部に載置した姿勢で、焼成容器の熱膨張による載置部に対する所定範囲内での移動を許容することができる。つまり、焼成容器を載置部に載置した姿勢では、側壁部の周縁部は、保持部の嵌り部に嵌り込んでいるだけであるので、焼成容器の熱膨張を許容可能な状態で保持されることとなる。
更に、嵌り部に延設され、焼成容器の側方への熱膨張による載置部に対する嵌り部の側方への移動を案内する案内機構を備えるから、焼成容器が側方に熱膨張して側壁部の周縁部を介して嵌り部が側方に移動しようとした場合でも、当該案内機構により嵌り部の側方への所定範囲内での移動を許容・案内することができる。
これらにより、焼成容器の所定範囲内での膨張収縮を許容しながら、載置部に載置された焼成容器を確実に保持できることから、焼成容器は、セラミクス材料を剥離容易な形状を維持し、繰り返し利用に適した状態に維持されることになる。
〔構成
本発明のセラミクス材料焼成装置(焼成装置)の更なる特徴構成は、前記案内機構が、長孔部を有するスライド固定部と、前記長孔部に挿通されて、前記載置部に対する前記スライド固定部の側方への移動を案内する案内部材と、前記案内部材を支持する基台部とを備えることができる。
〔作用効果
また、案内機構が、長孔部を有するスライド固定部と、長孔部に挿通されて、載置部に対するスライド固定部の側方への移動を案内する案内部材と、案内部材を支持する基台部とを備えるので、焼成容器が熱膨張した際に、長孔部に挿通される案内部材に対するスライド固定部(嵌り部)の側方への所定範囲内での移動が許容される。この際、基台部に支持された案内部材は、スライド固定部の長孔部内を相対的に移動して、スライド固定部の移動を良好に案内した状態でスライド固定部(嵌り部)をスライドさせることができる。
〔構成
本発明のセラミクス材料焼成装置(焼成装置)の更なる特徴構成は、前記嵌り部は、前記セラミクス材料焼成用容器の前記側壁部の上下方向への熱膨張を許容可能に前記側壁部の周縁部に嵌っている点にある。
〔作用効果
側壁部は上下方向にも膨張するので保持部は側壁部の上下方向への膨張を許容するようにその側壁部を保持すると、側壁部の膨張収縮に追従して側壁部を保持することができる。そのため、側壁部が波打ち変形して、その変形に基づくセラミクス材料への締め付けにより焼成容器からセラミクス材料を剥離するのが困難になったり、焼成容器自体が形状復元困難になって、再利用に耐えられなくなったりするのを防止することができる。
〔構成
本発明のセラミクス材料焼成装置(焼成装置)の更なる特徴構成は、前記セラミクス材料焼成用容器載置台が、セラミクス材料焼成用容器が熱膨張して、前記側壁部の底部側が前記載置部に対して側方へ移動するのを規制する規制部を備える点にある。
〔作用効果
焼成前の含水セラミクス材料は水を含むことから焼成容器の側壁部の底部側において水平方向に大きく膨張することが考えられる。このような膨張が起きた場合、焼成容器は側壁部の底部側が水平方向に張り出す形状に変形する力を受けることになる。すると、焼成容器の冷却後には、焼成容器が水平方向に張り出したままになったり、そうはならないまでも、焼成後のセラミクス材料を締め付ける応力を残した状態になったりすることが考えられる。このような場合、焼成したセラミクス材料は焼成容器から剥離しにくい状態となるものと考えられるが、焼成容器の側壁部の底部側の熱膨張を規制することにより、焼成容器の変形や応力の残留を抑制して、セラミクス材料が焼成容器から剥離しやすい状態に維持することができる。
したがって、セラミクス材料を焼成する際に、セラミクス材料が固着しにくく、効率よくセラミクス材料の焼成物を得られるようになった。
セラミクス材料焼成用容器の概略図 セラミクス材料焼成装置の概略図 セラミクス材料焼成装置の要部拡大図
以下に、本発明の実施形態にかかるセラミクス材料焼成用容器およびセラミクス材料焼成装置を説明する。尚、以下に好適な実施例を記すが、これら実施例はそれぞれ、本発明をより具体的に例示するために記載されたものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更が可能であり、本発明は、以下の記載に限定されるものではない。
〔セラミクス材料焼成用容器〕
セラミクス材料焼成用容器(以下、単に焼成容器と略称する場合がある)1は、図1に示すように、平面視で方形の底部11と、底部11の四辺より立ち上がる側壁部12とを備える。
具体的には、焼成容器1は、平面視で四辺の側壁部12の夫々に、略直線状に形成される周縁部12aと、隣接する周縁部12a同士を連結し、略90度に屈曲する円弧状の曲面角部12bとを備えている。
また、焼成容器1は、図2及び図3に示すように、縦断側面視で、底部11は略平面状に形成されるとともに、各側壁部12は、底部11に対して約75°の立ち上がり角(傾斜角)にて平面状に形成されている。そして、縦断側面視で、各側壁部12の底部11側、つまり、底部11との接続箇所は、底部11から連続的に接続される円弧状の接続曲面部12cとして形成されている。
これらより、焼成容器1は、内側に含水セラミクス材料を収容可能な皿状に形成され、側壁部12が底部11から上方に行くにつれて外側に広がる上広がり形状に形成される。
さらに、焼成容器1は、融点300℃以上のフッ素樹脂を主成分とする樹脂材料により形成されている。フッ素樹脂としては、たとえば、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合(PFA)が用いられ、ほかには、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から選ばれる少なくとも一種を主成分とするものも用いることができる。
〔セラミクス材料焼成装置〕
セラミクス材料焼成装置(焼成装置)2は、焼成容器1を載置して加熱炉(図示せず)に収容した状態で、焼成容器1に収容した含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成可能に構成されている。
具体的には、セラミクス材料焼成装置2は、図2に示すように、焼成容器1を載置する載置部21と、焼成容器1を載置部21に載置した姿勢で、焼成容器1の熱膨張による載置部21に対する所定範囲内での移動を許容する形態で焼成容器1の側壁部12の周縁部12aを保持する保持部22とを設けてなるセラミクス材料焼成用容器載置台20を備えた構成となっている。
〔載置部〕
載置部21は、例えば、焼成容器1の底部11を載置可能なパンチングメタルからなる平面部分を備えており、載置される焼成容器1が熱により膨張収縮しても、その焼成容器1が載置部21上面をスライドしつつ自由に変形し、拘束による余計な応力が生じにくい構成としてある。また、載置部21をパンチングメタルの様に上下貫通部を多数有する構成としてあれば、焼成装置2自体を電気炉等(加熱炉)に挿入して加熱焼成を行う際に、炉内の熱が下方側からも良好に焼成容器1に供給される構成となり、短時間で均一に焼成するうえで好適である。
〔保持部〕
保持部22は、図3に示すように、焼成容器1の側壁部12の周縁部12aのそれぞれに対して嵌る嵌り部23と、嵌り部23から側方に延設され、長孔部24dを有するスライド固定部24と、長孔部24dに挿通されて載置部21に対するスライド固定部24の側方への移動を案内する案内部材25と、案内部材25を支持する基台部26とを備える。基台部26に延設される棚部27に対して載置部21が連結固定されている。また、基台部26には、焼成容器1が熱膨張して、側壁部12の底部11側が載置部21に対して側方へ移動するのを規制する規制部28を備える。規制部28は、焼成容器1を側壁部12の底部11側において、側壁部12の四辺のほぼ全幅方向で接当可能に設けられている。なお、スライド固定部24、案内部材25及び基台部26が、案内機構として機能する。
嵌り部23は、縦断側面視で概略U字形状に形成され、平面視で側壁部12の周縁部12aの全長と略同等の長さとなるように形成されている。
そのため、載置部21に載置された焼成容器1における側壁部12の周縁部12aに、概略U字形状に形成された嵌り部23の開口部(図示せず)を挿入することで、当該嵌り部23が側壁部12の四辺の周縁部12aのほぼ全長を覆うように嵌り、焼成容器1の側壁部12の側方及び上下方向への熱膨張を受け入れ可能に側壁部12に嵌っている。ちなみに、嵌り部23は、隣接する周縁部12a同士を連結する円弧状の曲面角部12bには嵌らないように構成され、焼成容器1の熱膨張による自由な変形を許容し、全体として焼成容器1にかかる変形応力を緩和可能にする構成としてある。なお、嵌り部23が、側壁部12の周縁部12aに嵌っている状態では、嵌り部23は、焼成容器1の側壁部12の周縁部12aに対して緩やかに嵌って、所定の間隔を維持(非当接状態を維持)しているため、焼成容器1は、所定範囲内で膨張収縮が可能に保持されるように構成されている。
スライド固定部24は、一端側に嵌り部23が接続され、他端側に、上下方向に貫通する長孔部24dを備える。長孔部24dは、平面視で嵌り部23(焼成容器1の側壁部12)の側方に長尺の概略長孔形状に形成される。
案内部材25は、載置部21に対するスライド固定部24の側方への移動を案内するように構成される。
具体的には、案内部材25は、スライド固定部24と基台部26の上部に形成されたフランジ形状部(図示せず)との間に配置される間隔形成部材25aと、間隔形成部材25aから上方に一体的に突出して長孔部24dに挿通される円筒形状の挿通部25bとを備える。なお、長孔部24dの短い方の直径(内径)は、挿通部25bを挿入可能に当該挿通部25bの外径よりも若干大径に形成される。
さらに、案内部材25は、基台部26の上部に形成されたフランジ形状部の貫通孔(図示せず)、間隔形成部材25aの貫通孔(図示せず)、挿通部25bに形成される貫通孔(図示せず)、スライド固定部24の長孔部24dに亘って挿通されるボルト軸部25cを備える。また、ボルト軸部25cの下端側から螺合して基台部26に対して固定される下方側ナット25dと、ボルト軸部25cの上端側から螺合して挿通部25bに対して固定される上方側ナット25eとを備える。なお、下方側ナット25d及び上方側ナット25eは、比較的緩い螺合状態に維持され、図3に示すように、長孔部24dに挿通された挿通部25bに対してスライド固定部24が、長孔部24dにおける長孔の長尺方向に所定範囲内でスライド移動自在に構成されている。
〔実施例1〕
以下に上述の焼成容器1及び焼成装置2を用いてセラミクス材料を焼成した実施例について、具体的な例を用いて説明する。
焼成容器1として、底部11が約33cm×70cmの方形、側壁部12の高さが約5cm、側壁部12の周縁部12a(曲面角部12b)が約36cm×73cmの方形となる上広がりの皿状(側壁部12の立ち上がり角は約75度)のPFA製の焼成容器1を上記焼成装置2に載せ、電気炉を用いて260℃(炉内温度270℃)にて第一リン酸アルミニウム(水分率55%)を焼成した。
焼成容器1は焼成の際の昇温により膨張し、スライド固定部24がそれぞれ約6mm拡張側に移動した(図3(a)から(b))。また、焼成容器1が最も膨張した状態で、焼成容器1の底部11側が規制部28に当接し、第一リン酸アルミニウムの焼成により生成したトリポリリン酸アルミニウム(水分率10%)は、焼成容器1をあまり歪ませることなく焼成完了していることがわかった。また、焼成工程を通じて、膨張した側壁部12の上端部を嵌り部23が緩やかに保持する構成が維持され、側壁部12の平面視における波打ち変形を効果的に抑制できていることが分かった。
焼成されたトリポリリン酸アルミニウムは、焼成容器1を焼成装置2ごとひっくり返すだけで容易に剥離することができ、剥離されたトリポリリン酸アルミニウムは、粉粒状のまま、さらに480℃にて焼成されてメタリン酸アルミニウムに変換され、粒子の粒度を適宜調節されて製品となる。トリポリリン酸アルミニウムを排出した焼成容器1は、そのまま含水状態の第一リン酸アルミニウムを充填して、繰り返し利用が可能であった。
〔比較例1〕
上記焼成容器1に代えてアルミニウム製の焼成容器を用いて、実施例1と同様に焼成を行ったところ、トリポリリン酸アルミニウムは、焼成容器に固着して、焼成容器から取り出すことが困難となり、水をかけて剥離する必要があった。
〔比較例2〕
上記焼成容器1に代えてアルミニウム製の焼成容器の内面にフッ素樹脂のコーティングを施したものを用いて、実施例1と同様に焼成を行ったが、トリポリリン酸アルミニウムは、焼成容器に固着して、焼成容器から取り出すことが困難で、かつ、トリポリリン酸アルミニウムを焼成容器から剥離した際にコーティングの一部も剥離していることが確認された。
〔実施例2〕
焼成容器1を実施例1と同材質であるが、側壁部12の立ち上がり角が85°程度のもの(円弧状の曲面角部12bも有するもの)を用いたところ、焼成容器1が冷却収縮する際、焼成されたトリポリリン酸アルミニウムを密に締め付けるため、実施例1のものに比べて剥離作業性が低下したものの、水をかけずに剥離することができた。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、含水セラミクス材料として250℃以上で固着しやすいリン酸アルミニウムを例示したが、リン酸カルシウム等、他のリン酸塩であってもよいし、焼成脱水によって、金属酸化物粉末を得ることのできる金属アルコキシド等含水セラミクス材料であってもよい。また、焼成温度は、焼成容器の融点300℃未満の温度であれば、特に限定されない。
(2)上記実施形態では、電気炉を用いて焼成を行ったが、焼成容器1にセラミクス材料が固着しにくく、単に反転させる(ひっくり返す)だけで、容易にセラミクス材料を回収できるので、コンベヤ式の焼成装置2による製造を行うこともでき、効率よく連続的にセラミクス材料の焼成物を得ることができる。
また、セラミクス材料焼成用容器載置台20をコンベヤ式の焼成装置2に供給するための載置部21や保持部22の構成についても、上記実施例の構成や図示される形態に限定されるものではない。
(3)上記実施形態では、保持部22は、焼成容器1の側壁部12の周縁部12aのほぼ全長を保持する構成としてあったが、曲面角部12b以外の部分で、変形しやすい辺の中央部分近傍を保形可能に保持してあれば、保持範囲は全長に限るものではない。
(4)上記実施形態では、案内機構として、スライド固定部24の長孔部24dに案内部材25としての挿通部25bを挿通して焼成容器1の熱膨張方向に移動するのを案内する構成としたが、挿通部25bの替わりに、ボルト軸部25cを長孔部24dに挿通して案内部材25として機能させてもよい。この場合、長孔部24dの短い方の直径(内径)を、ボルト軸部25cの外径よりも若干大径に形成することとなる。
また、案内機構として、基台部26に設けたアリ溝に対して係合する突起部を有するスライド固定部24を嵌り部23に延設して、アリ溝が突起部を焼成容器1の熱膨張方向に移動するのを案内する構成にしたり、基台部26にスライド固定部24を設けて、嵌り部23に案内部材25を設ける構成にしたりするなど、種々の変形構成を採用することができる。
(5)上記実施形態では、焼成容器1は、縦断側面視で、各側壁部12の底部11側、つまり、底部11との接続箇所を、底部11から連続的に接続される円弧状の接続曲面部12cとして形成したが、焼成容器1にて焼成されたセラミクス材料を良好に剥離することができる構成であれば、底部11との接続箇所は、適切な形状に変更することができる。例えば、底部11から連続的に所定角度で立ち上がるように接続して側壁部12を形成する構成(側壁部12の全体が底部11に対して所定角度で立ち上がる構成)としてもよい。
本発明のセラミクス材料焼成用容器およびセラミクス材料焼成装置2によれば、セラミクス材料を焼成する際に、セラミクス材料が固着しにくいので、高純度のメタリン酸アルミニウムの製造等に有効に利用することができる。
1 :焼成容器
2 :焼成装置
11 :底部
12 :側壁部
12a :周縁部
20 :セラミクス材料焼成用容器載置台
21 :載置部
22 :保持部
23 :嵌り部
24 :スライド固定部
24d :長孔部
25 :案内部材
26 :基台部
27 :棚部
28 :規制部

Claims (9)

  1. 含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成するためのセラミクス材料焼成用容器であって、融点300℃以上のフッ素樹脂を主成分とする樹脂材料により形成されており、前記含水セラミクス材料がリン酸アルミニウムを主成分とするものであるセラミクス材料焼成用容器。
  2. 平面視で方形の底部と、前記底部の四辺より立ち上がる側壁部とを備え、内側に前記含水セラミクス材料を収容可能な皿状に形成され、前記側壁部が前記底部から上方に行くにつれて外側に広がる上広がり形状に形成される請求項1に記載のセラミクス材料焼成用容器。
  3. 前記フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から選ばれる少なくとも一種を主成分とするものである請求項1又は2に記載のセラミクス材料焼成用容器。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のセラミクス材料焼成用容器を載置して加熱炉に収容した状態で、前記セラミクス材料焼成用容器に収容した含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成するセラミクス材料焼成装置であって、
    前記セラミクス材料焼成用容器を載置する載置部と、前記セラミクス材料焼成用容器を前記載置部に載置した姿勢で、前記セラミクス材料焼成用容器の熱膨張による前記載置部に対する所定範囲内での移動を許容する形態で前記セラミクス材料焼成用容器の側壁部の周縁部を保持する保持部とを設けてなるセラミクス材料焼成用容器載置台を備えたセラミクス材料焼成装置
  5. セラミクス材料焼成用容器を載置して加熱炉に収容した状態で、前記セラミクス材料焼成用容器に収容した含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成するセラミクス材料焼成装置であって、
    前記セラミクス材料焼成用容器を載置する載置部と、前記セラミクス材料焼成用容器を前記載置部に載置した姿勢で、前記セラミクス材料焼成用容器の熱膨張による前記載置部に対する所定範囲内での移動を許容する形態で前記セラミクス材料焼成用容器の側壁部の周縁部を保持する保持部とを設けてなるセラミクス材料焼成用容器載置台を備え、
    前記セラミクス材料焼成用容器は、含水セラミクス材料を300℃未満の温度域で焼成するためのセラミクス材料焼成用容器であって、融点300℃以上のフッ素樹脂を主成分とする樹脂材料により形成されているセラミクス材料焼成装置。
  6. 前記セラミクス材料焼成用容器が、平面視で方形の底部と、前記底部の四辺より立ち上がる側壁部とを備え、内側に前記含水セラミクス材料を収容可能な皿状に形成され、前記側壁部が前記底部から上方に行くにつれて外側に広がる上広がり形状に形成され、
    前記保持部が、前記セラミクス材料焼成用容器の側壁部の周縁部に嵌る嵌り部と、前記嵌り部に延設され、前記セラミクス材料焼成用容器の側方への熱膨張による前記載置部に対する前記嵌り部の側方への移動を案内する案内機構とを備えた請求項4又は5に記載のセラミクス材料焼成装置。
  7. 前記案内機構が、長孔部を有するスライド固定部と、前記長孔部に挿通されて、前記載置部に対する前記スライド固定部の側方への移動を案内する案内部材と、前記案内部材を支持する基台部とを備えた請求項6に記載のセラミクス材料焼成装置。
  8. 前記嵌り部は、前記セラミクス材料焼成用容器の前記側壁部の上下方向への熱膨張を許容可能に前記側壁部の周縁部に嵌る請求項6または7に記載のセラミクス材料焼成装置。
  9. 前記セラミクス材料焼成用容器載置台が、前記セラミクス材料焼成用容器が熱膨張して、前記側壁部の底部側が前記載置部に対して側方へ移動するのを規制する規制部を備える請求項4〜8のいずれか一項に記載のセラミクス材料焼成装置。
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