JP6745252B2 - ブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置 - Google Patents

ブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6745252B2
JP6745252B2 JP2017180003A JP2017180003A JP6745252B2 JP 6745252 B2 JP6745252 B2 JP 6745252B2 JP 2017180003 A JP2017180003 A JP 2017180003A JP 2017180003 A JP2017180003 A JP 2017180003A JP 6745252 B2 JP6745252 B2 JP 6745252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake lining
marker
unit
image
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017180003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019056391A (ja
Inventor
光太郎 三之宮
光太郎 三之宮
法美 小平
法美 小平
哲郎 星崎
哲郎 星崎
明男 米山
明男 米山
馬場 理香
理香 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2017180003A priority Critical patent/JP6745252B2/ja
Priority to CN201810582669.4A priority patent/CN109519491B/zh
Publication of JP2019056391A publication Critical patent/JP2019056391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6745252B2 publication Critical patent/JP6745252B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D66/00Arrangements for monitoring working conditions, e.g. wear, temperature
    • F16D66/02Apparatus for indicating wear
    • F16D66/021Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means
    • F16D66/026Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means indicating different degrees of lining wear
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D5/00Braking or detent devices characterised by application to lifting or hoisting gear, e.g. for controlling the lowering of loads
    • B66D5/02Crane, lift hoist, or winch brakes operating on drums, barrels, or ropes
    • B66D5/06Crane, lift hoist, or winch brakes operating on drums, barrels, or ropes with radial effect
    • B66D5/10Crane, lift hoist, or winch brakes operating on drums, barrels, or ropes with radial effect embodying bands
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D66/00Arrangements for monitoring working conditions, e.g. wear, temperature
    • F16D66/02Apparatus for indicating wear
    • F16D66/021Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means
    • F16D66/028Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means with non-electrical sensors or signal transmission, e.g. magnetic, optical

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

本発明はブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置に関し、例えば電磁式ブレーキ機構におけるブレーキライニング(ブレーキパッド)を診断するためのブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置に適用して好適なものである。
従来、エレベーターの乗りかごの巻上機に対する電磁式ブレーキ機構は、重要な安全装置の1つであり、万一調整不良が発生すると、モータの制動が利かなくなって乗りかごの落下事故が発生する懸念があるため、定期的に保守点検を行う必要がある。周知の保守点検手法では、ブレーキライニングの摩耗量を測定するもので、保守点検員が定期的に出向き、電磁式ブレーキ機構を分解してブレーキライニングの寸法測定を実施している。
かかる点検手法の自動化を目的とし、ブレーキライニングの摩耗量をカメラなどの撮像部で撮像した画像から自動測定する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2015−6945号公報
しかしながら、特許文献1に係る技術では、カメラなどの撮像部を測定対象のブレーキライニングと水平かつ垂直となる角度に設置しなければ、正確な寸法を得ることができない。例えば、撮像部を設置する角度が適切であるか否かを確認できないことにより撮像部を適切な角度で設置できていない場合、電磁式ブレーキ機構の構造によっては、駆動部などが障害物となり撮像部を適切な角度に設置することが困難である場合などにおいては、正確な寸法を得ることができないという問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、電磁式ブレーキ機構におけるブレーキライニングの摩耗量を適確に測定できるブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、駆動部により回転駆動される駆動軸と共に回転する、前記駆動部の側にある第1の側面と前記第1の側面の反対側に位置する第2の側面とを有する制動部に対して、ブレーキライニングを押付けることにより前記駆動軸を制動する電磁式ブレーキ機構と、前記第2の側面および前記第2の側面と同じ側の前記ブレーキライニングの面のうち一方または両方に設けられた既知の寸法を含むマーカと、前記ブレーキライニングおよび前記マーカを撮像して画像を出力する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像内の前記マーカを示すマーカ画像に基づいて、前記画像を、前記マーカを正面からみたときの画像であって前記画像内の寸法を現物の寸法に合わせた画像に補正する補正部と、前記補正部により補正された画像内の前記ブレーキライニングを示すブレーキライニング画像に基づいて前記ブレーキライニングの厚さを測定する測定部と、を備え、前記マーカは、前記撮像部が撮像する角度によって模様が変化する態様に応じて前記撮像部との角度を示す角度情報模様を有し、前記制動部と前記ブレーキライニングとの各々に設けられ、前記測定部は、前記制動部に設けられた前記マーカを示す第1マーカ画像と前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカを示す第2マーカ画像との位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて前記制動部に設けられた前記マーカに対して前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカが傾きなく撮影されたときに得られる前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカの角度情報を算出し、算出した角度情報と、前記第2マーカ画像の角度情報模様が示す角度情報とに基づいて、前記ブレーキライニングの傾きを検出するようにした。
また本発明においては、駆動部により回転駆動される駆動軸と共に回転する、前記駆動部の側にある第1の側面と前記第1の側面の反対側に位置する第2の側面とを有する制動部に対して、ブレーキライニングを押付けることにより前記駆動軸を制動する電磁式ブレーキ機構において前記ブレーキライニングを診断するブレーキライニング診断装置であって、前記第2の側面および前記第2の側面と同じ側の前記ブレーキライニングの面のうち一方または両方に既知の寸法を含むマーカが設けられ、撮像部により前記ブレーキライニングおよび前記マーカが撮像された画像内の前記マーカを示すマーカ画像に基づいて、前記画像を、前記マーカを正面からみたときの画像であって前記画像内の寸法を現物の寸法に合わせた画像に補正する補正部と、前記補正部により補正された画像内の前記ブレーキライニングを示すブレーキライニング画像に基づいて前記ブレーキライニングの厚さを測定する測定部と、を備え、前記測定部は、前記制動部に設けられた前記マーカを示す第1マーカ画像と前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカを示す第2マーカ画像との位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて前記制動部に設けられた前記マーカに対して前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカが傾きなく撮影されたときに得られる前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカの角度情報を算出し、算出した角度情報と、前記第2マーカ画像の角度情報模様が示す角度情報とに基づいて、前記ブレーキライニングの傾きを検出するようにした。
本発明によれば、電磁式ブレーキ機構におけるブレーキライニングの摩耗量を適確に測定できる。
第1の実施の形態によるブレーキライニング診断システムの構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による端末装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態によるマーカの構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による撮像画像の一例を示す図である。 第1の実施の形態によるブレーキライニング磨耗量測定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 第1の実施の形態によるブレーキライニング傾き測定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として第1の実施の形態によるブレーキライニング診断システムを示す。このブレーキライニング診断システム1は、端末装置10と、一または複数のマーカ20(20A,20B,20C,・・・)と、保全データサーバ30と、駆動部41により回転駆動する駆動軸42と共に回転するブレーキドラム43を少なくとも1つ以上のブレーキライニング44(44A,44B)を押付けることで駆動軸42を制動する電磁式ブレーキ機構40と、を含んで構成される。
端末装置10は、電磁式ブレーキ機構40に設けられたマーカ20を含む画像に基づいて、ブレーキライニング44の摩耗量を測定したり、ブレーキライニング44の組付け不良を判定したり、測定結果、判定結果などを保全データサーバ30に送信したりする。
本実施の形態では、マーカ20は、ブレーキドラム43の基準面S(ブレーキドラム43の制動面を正面としたときのブレーキドラム43の側面)に1つ設けられ、測定対象のブレーキライニング44の測定面T(ブレーキドラム43の基準面Sと同じ側の面)に2つ設けられる。
なお、駆動軸42については、駆動軸42そのものを示すが、駆動部41に取付けられる図示を省略するエレベーターの巻上機の駆動軸とみなしてもよい。ブレーキドラム43については、制動部の一例であり、ブレーキドラム43に替えて図示を省略するブレーキディスクに適用してもよい。ブレーキライニング44については、ブレーキライニング44が2つの場合の例を示すが、ブレーキライニング44の数を限定するものではない。
本実施の形態では、端末装置10を保守点検員51が操作する態様を示すが、例えば、端末装置10を固定して電磁式ブレーキ機構40の状態を常時監視して診断する態様も可能とする。
図2は、端末装置10の構成の一例を示す図である。端末装置10は、撮像装置を有するタブレット端末などであり、撮像部11、表示部12、補正部13、測定部14、判定値格納用データベース15、判定部16、保存部17、および通信部18を備える。なお、ブレーキライニング診断システム1は、撮像部11として図示を省略するカメラを別途に備え、端末装置10は、当該カメラと通信可能に接続され、当該カメラから画像情報を取得するように構成してもよい。
撮像部11は、例えばカメラであり、被写体(ブレーキライニング44、マーカ20等)を撮像する。表示部12は、例えば表示装置であり、撮像部11によって撮像された画像を表示する。
補正部13は、各種の画像処理を行う。例えば、補正部13は、撮像部11で撮像された画像を被写体を正面から見た画像に補正(斜めから撮られた画像を正面から撮ったように補正)する。また、例えば、補正部13は、撮像部11で撮像された画像内の寸法を現物の寸法に合わせるための補正を行う。また、例えば、補正部13は、正面付近から撮像したときでも被写体を正面から見たときの画像に高精度に補正する。
測定部14は、補正部13により補正された画像に基づいて、ブレーキライニング44の摩耗量を測定する。例えば、測定部14は、補正された画像をn値化し、ブレーキライニング44の中心軸上から選択領域を徐々に広げていき、他値領域にかかった時点でブレーキライニング44を抽出し、抽出したブレーキライニング44の短手方向(厚さ方向)の長さを一定の間隔で取得し、取得した長さのうち、最も短い長さをブレーキライニング44の厚さとし、ブレーキライニング44の初期厚さとの差をとる。
また、測定部14は、補正部13により補正された画像に基づいて、ブレーキライニング44の傾きを測定する。例えば、測定部14は、補正された画像から、マーカ20A,20B,20Cの各位置関係(例えば、距離)を算出し、位置関係に基づいて、マーカ20Aに対して、マーカ20B,20Cが傾きなく撮影できた場合に得られるであろう角度情報(理論値として算出する)と、実際のマーカ20B,20Cから得られた角度情報との差分を算出する。
判定部16は、測定部14にて測定されたブレーキライニング44の摩耗量に基づいてブレーキライニング44の状態を診断する。例えば、判定部16は、測定部14により測定されたブレーキライニング44の厚さと、判定値格納用データベース15の所定の判定値と比較し、測定結果が所定の範囲内であるか否かを判定する。
また、判定部16は、測定部14にて算出された角度情報の差分に基づいて、ブレーキライニング44の組付け不良を判定する。例えば、判定部16は、測定部14で算出された角度情報の差分と、判定値格納用データベース15の所定の判定値とを比較し、測定結果が所定の範囲内であるか否かを判定する。
撮像部11にて撮像された画像、測定部14で測定された測定結果、判定部16にて判定した診断結果などの各種の情報は、出力部(表示部12、通信部18など)により出力される。例えば、各種の情報は、表示部12により表示される。また、例えば、各種の情報は、通信部18により通信回線52を介して保全データサーバ30に送信される。なお、各種の情報は、保存部17により端末装置10に備えられた記憶装置に一次保存されたり、保全データサーバ30に蓄積されたりする。
補正部13、測定部14、判定部16、保存部17、および通信部18は、端末装置10の機能の一例であり、図示を省略する端末装置10のCPU(Central Processing Unit)がメモリにプログラムを読み出して実行することにより実現されてもよいし、回路等のハードウェアにより実現されてもよいし、これらが組み合わされて実現されてもよい。
図3は、マーカ20の構成の一例を示す図である。マーカ20は、電磁式ブレーキ機構40に貼付けるためシール材からなる。マーカ20の表面には、基準長を示す基準長模様21と、撮像部11から見た角度によって表面模様が変化することにより測定対象と撮像部11との角度情報を視覚的に示す角度情報模様22(22A,22B)と、2次元バーコード23とを備える。2次元バーコード23には、測定対象に係る情報(例えば顧客情報、エレベーターの機種、電磁式ブレーキ機構40の型式など)を撮像部11で撮像した画像から読み取るために、測定対象に係る情報が格納されている。なお、保存部17により、測定対象に係る情報と測定部14による測定結果とが対応付けられて記憶装置に保存(記憶)されたり、測定対象に係る情報と判定部16による判定結果とが対応付けられて記憶装置に保存されたりする。
基準長模様21は、少なくとも1つ以上の直径が既知の円形からなる。基準長模様21として円形を用いることにより、パターンマッチングによる形状抽出時の誤差が小さくなる。
例えば、補正部13は、撮像部11により撮像されたマーカ20の画像をn値化し、基準長模様21のn値を認識し、当該n値を選択して選択領域を徐々に広げて行き、他値領域にかかった時点での選択領域の面積(画像のピクセル)から基準長模様21の直径を算出し、基準長模様21の実際の直径と比較することで画像サイズを補正する。
角度情報模様22は、マーカ20の表面に少なくとも2つ以上配置される。本実施の形態では、水平方向(X軸方向)の角度情報を有するX軸角度情報模様22A、鉛直方向(Y軸方向)の角度情報を有するY軸角度情報模様22Bが配置される場合を適宜に例として挙げて説明する。
角度情報模様22は、人間の両眼視差を利用して平面の印刷物を見る角度によって絵柄が変化する技術として公知なレンチキュラーとし、白線と黒線とが等間隔に並んだ縞模様24が印刷された印刷物25と、微細な半円筒形の凸レンズが平面状に並んだレンチキュラーレンズ26とを含み、見る角度によって黒ピーク27A,27Bが移動する。黒ピーク27Aがマーカ20上に設けられたX軸基準模様28Aに位置し、黒ピーク27Bがマーカ20上に設けられたY軸基準模様28Bに位置するときは、マーカ20が正面から撮影されていることを示す。
例えば、補正部13は、黒ピーク27A,27Bの位置をn値化された画像から認識し、X軸方向の角度情報およびY軸方向の角度情報を検出し、撮像部11で撮像された画像を、ブレーキドラム43に貼付けたマーカ20Aを基準として測定対象を正面から見た画像として補正する。
図4は、撮像部11で撮像された撮像画像の一例(撮像画像60)を示す図である。
撮像画像60は、ブレーキドラム43の一部を示すブレーキドラム画像(基準面画像)43’と、ブレーキライニング44の一部を示すブレーキライニング画像(測定面画像)44A’と、ブレーキドラム43に貼付されたマーカ20Aを示すマーカ画像20A’と、ブレーキライニング44に貼付されたマーカ20B,20Cを示すマーカ画像20B’,20C’とを含んで構成される。
(ブレーキライニング摩耗量測定)
ブレーキライニング診断システム1では、端末装置10に内蔵された撮像部11により撮像された画像から、マーカ20A,20B,20Cの外形四隅と、マーカ20A,20B,20Cの表面に備えた、既知の直径から基準長を示す基準長模様21と、レンチキュラーにより角度情報を示す角度情報模様22A,22Bと、を読み取り画像を補正することで、撮像部11を適切な角度で設置できていない場合や、電磁式ブレーキ機構40の構造によって、駆動部41などが障害物となり撮像部11を適切な角度に設置することが困難な場合においても、ブレーキライニング44の摩耗量を適確に自動測定することができる。
また、特許文献1に記載の技術では従来のように保守点検員51が定期的にエレベーターを停止させて電磁式ブレーキ機構40を分解して実施していた計測点検による診断を、ブレーキライニング診断システム1では、エレベーターを停止させずに通常運転のままで自動的に実施できることにより、利用者(乗客)がエレベーターを利用できない保守点検作業時の不稼働時間を低減させて利便性を向上することができる。
図5は、端末装置10が実行するブレーキライニング磨耗量測定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
ステップS11では、撮像部11は、電磁式ブレーキ機構40に貼られたマーカ20の画像を撮像する。マーカ20は、1つであってもよいし、複数であってもよい。マーカ20が1つの場合は、常に一定(鉛直面)を保っているブレーキドラム43の基準面Sに設けられるのが好適である。また、マーカ20が複数の場合は、ブレーキドラム43とブレーキライニング44とに設けられるのが好適であり、複数のマーカ20により画像をより正確に補正できるので、摩耗量をより高精度に測定できるようになる。
ステップS12では、補正部13は、撮像部11で撮像された画像をn値化する。
ステップS13では、補正部13は、マーカ20’の外形四隅を抽出し、射影変換により画像を補正する。かかる射影変換により、被写体を正面から見たときの画像に補正される。
ステップS14では、補正部13は、基準長模様21’のn値(スキャン開始位置)を認識する。
ステップS15では、補正部13は、基準長模様21’のn値から他値領域にかかるエッジを検出して基準長模様21’のn値の領域を特定し、当該領域を基準長模様21’(基準長模様領域)として抽出する。
ステップS16では、補正部13は、基準長模様21’の直径に基づいて画像を補正する。より具体的には、補正部13は、基準長模様領域の画素をカウントして基準長模様領域の面積を算出し、基準長模様21’の直径を算出し、算出した直径と基準長模様21の実際の直径との比を画像の縦横サイズに対して乗算し、画像内の寸法を現物の寸法に合わせる補正を行う。
なお、画像内の寸法と現物の寸法をあわせる処理については、上述の内容に限られるものではなく、例えば、マーカ20’の外形の寸法から同様の比を算出し、画像内の寸法を現物の寸法に合わせるようにしてもよい。
ステップS17では、補正部13は、角度情報模様22’のn値(スキャン開始位置)を認識する。より具体的には、補正部13は、角度情報模様22A’のn値および角度情報模様22B’のn値を認識する。
ステップS18では、補正部13は、角度情報模様22’のn値から他領域にかかるエッジを検出して角度情報模様22’のn値の領域を特定し、当該領域を黒ピーク27’(角度情報模様領域)として抽出する。より具体的には、補正部13は、角度情報模様22A’のn値から他領域にかかるエッジを検出して角度情報模様22A’のn値の領域を特定し、当該領域を角度情報模様22A’の黒ピーク27A’として抽出し、角度情報模様22B’のn値から他領域にかかるエッジを検出して角度情報模様22B’のn値の領域を特定し、当該領域を角度情報模様22B’の黒ピーク27B’として抽出する。
ステップS19では、補正部13は、黒ピーク27’の位置から角度情報を抽出(特定)する。より具体的には、補正部13は、角度情報模様22A’の黒ピーク27A’の位置からX軸方向の角度情報を抽出し、角度情報模様22B’の黒ピーク27B’の位置からY軸方向の角度情報を抽出する。
ステップS20では、補正部13は、抽出した角度情報に基づいて画像を補正する。上記射影変換に用いた姿勢成分を角度情報に基づいて修正することで、正面付近から観察(撮像)したときでも被写体を正面から見たときの画像に高精度に補正できる。
ステップS21では、測定部14は、ブレーキライニング44’のn値(スキャン開始位置)を認識する。
ステップS22では、測定部14は、ブレーキライニング44’のn値から他値領域にかかるエッジを検出してブレーキライニング44’のn値の領域を特定し、当該領域をブレーキライニング44’(ブレーキライニング領域)として抽出する。
ステップS23では、測定部14は、ブレーキライニング44’の短手方向の長さを一定間隔で抽出する。
ステップS24では、測定部14は、抽出した長さのうち、最短の長さをブレーキライニング44’の残存量として摩耗量を算出する。より具体的には、測定部14は、記憶装置(図示せず。)に記憶されている初期厚さを読み出し、初期厚さから最短の長さを引いた長さ(摩耗量)を算出する。なお、記憶装置は、端末装置10に設けられていてもよいし、端末装置10とは異なる情報処理装置に設けられていてもよい。
ステップS25では、判定部16は、摩耗量と判定値とを比較して良否を判定する。より具体的には、判定部16は、判定値格納用データベース15から判定値を読み出し、読み出した判定値と測定部14により計測された摩耗量とを比較し、判定値と摩耗量との差が所定の範囲内であると判定した場合、ブレーキライニング44は適正な状態であると診断し、判定値と摩耗量との差が所定の範囲を超えると判定した場合、ブレーキライニング44は適正な状態でないと判定する。かかる処理によれば、ブレーキライニング44の良否を適切に判定できるようになる。
ステップS26では、端末装置10は、判定結果を出力する。例えば、表示部12は、判定部16による判定結果を表示する。かかる表示により、保守点検員51は、ブレーキライニング44が適正な状態であるか否かを迅速かつ的確に把握できるようになる。また、例えば、通信部18は、通信回線52を介して保全データサーバ30、図示を省略する監視センタ等に判定結果を送信する。
(ブレーキライニング傾き測定)
通常、ブレーキライニング44は、ブレーキドラム43と平行に設置されるが、定期的に実施される電磁式ブレーキ機構40の分解整備およびブレーキライニング44の交換作業において、万一ブレーキライニング44がブレーキドラム43と平行に設置されていない等の組付け不良があると、片当たりが発生して偏摩耗が発生し、制動力の低下につながってしまう。
この点、ブレーキライニング診断システム1では、マーカ20Aに対して、マーカ20B,20Cが傾きなく撮影できた場合に得られるであろう角度情報と、実際のマーカ20B,20Cから得られた角度情報との差分に基づいて、ブレーキライニング44自体の傾きを検出し、検出結果を、端末装置10の表示部12に表示する、または通信部18によって通信回線52を介して図示を省略する監視センタに通報する。
かかる構成によれば、定期的に実施される電磁式ブレーキ機構40の分解整備およびブレーキライニング44の交換作業におけるブレーキライニング44の組付け不良を検出し、マーカ20A,20B,20Cの表面の角度情報を目視確認しながら平行になるように再度設置するなどの是正処置を講じることが可能となる。
図6は、端末装置10が実行するブレーキライニング傾き測定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
ステップS31では、撮像部11は、電磁式ブレーキ機構40に貼付されたマーカ20A,20B,20Cの画像を撮像する。この際、保守点検員51は、ブレーキドラム43に貼付されたマーカ20AをX軸およびY軸の基準として正面から撮影する。より具体的には、保守点検員51は、表示部12を参照し、マーカ20A’の角度情報模様22A’の黒ピーク27A’がX軸基準模様28A’に位置し、マーカ20A’の角度情報模様22B’の黒ピーク27B’がY軸基準模様28B’に位置するように端末装置10の撮影位置(設置位置)を調整することで、マーカ20Aを正面から撮影することができる。
基本的には、ブレーキドラム43は、分解しない部品であり、水平・垂直度が不変であること、ブレーキライニング44は、ブレーキドラム43に対して傾きが無いように組立てられることから、ブレーキドラム43に貼付されたマーカ20Aを基準として用いるのが好適である。
ステップS32では、補正部13は、撮像部11で撮像された画像をn値化する。
ステップS33では、補正部13は、マーカ20A’の外形四隅を抽出し、射影変換により画像を補正する。かかる射影変換により、被写体を正面から見たときの画像に補正される。なお、補正部13は、マーカ20B’の外形四隅を抽出し、射影変換により画像を補正してもよいし、マーカ20C’の外形四隅を抽出し、射影変換により画像を補正してもよいし、マーカ20B’の外形四隅を抽出し、射影変換により画像を補正した後に、マーカ20A’の外形四隅を抽出し、射影変換により画像を補正するなど、これらを組み合わせて補正してもよい。
ステップS34では、補正部13は、基準長模様21’のn値(スキャン開始位置)を認識する。
ステップS35では、補正部13は、基準長模様21’のn値から他値領域にかかるエッジを検出して基準長模様21’のn値の領域を特定し、当該領域を基準長模様21’(基準長模様領域)として抽出する。
ステップS36では、補正部13は、基準長模様21’の直径に基づいて画像を補正する。より具体的には、補正部13は、基準長模様領域の画素をカウントして基準長模様領域の面積を算出し、基準長模様21’の直径を算出し、算出した直径と基準長模様21の実際の直径との比から画像の縦横サイズに対して乗算し、画像内の寸法を現物の寸法に合わせる補正を行う。
ステップS37では、補正部13は、角度情報模様22’のn値(スキャン開始位置)を認識する。より具体的には、補正部13は、マーカ20A’,20B’,20C’の各々について、角度情報模様22A’のn値および角度情報模様22B’のn値を認識する。
ステップS38では、補正部13は、角度情報模様22’のn値から他領域にかかるエッジを検出して角度情報模様22’のn値の領域を特定し、当該領域を黒ピーク27’(角度情報模様領域)として抽出する。より具体的には、補正部13は、マーカ20A’,20B’,20C’の各々について、角度情報模様22A’のn値から他領域にかかるエッジを検出して角度情報模様22A’のn値の領域を特定し、当該領域を角度情報模様22A’の黒ピーク27A’として抽出し、角度情報模様22B’のn値から他領域にかかるエッジを検出して角度情報模様22B’のn値の領域を特定し、当該領域を角度情報模様22B’の黒ピーク27B’として抽出する。
ステップS39では、補正部13は、黒ピーク27’の位置から角度情報を抽出(特定)する。より具体的には、補正部13は、マーカ20A’,20B’,20C’の各々について、角度情報模様22A’の黒ピーク27A’の位置からX軸方向の角度情報を抽出し、角度情報模様22B’の黒ピーク27B’の位置からY軸方向の角度情報を抽出する。
ステップS40では、補正部13は、抽出したマーカ20A’の角度情報に基づいて画像を補正する。上記射影変換に用いた姿勢成分を角度情報に基づいて修正することで、正面付近から観察(撮像)したときでも被写体を正面から見たときの画像に高精度に補正できる。
ステップS41では、補正部13は、マーカ20A’,20B’,20C’の位置関係から角度情報の差分を取得(算出)する。より具体的には、補正部13は、補正した画像から、マーカ20A’,20B’,20C’の各位置関係(距離)を算出し、算出した位置関係に基づいて、マーカ20Aに対して、マーカ20B,20Cが傾きなく撮影できた場合に得られるであろう角度情報(理論値として算出する)と、実際のマーカ20B,20Cから得られた角度情報との差分を算出する。
ステップS42では、判定部16は、取得した差分に基づいて、ブレーキライニング44の傾きの有無を判定する。より具体的には、判定部16は、判定値格納用データベース15から判定値を読み出し、読み出した判定値と補正部13で算出された差分とを比較し、判定値と差分との差が所定の範囲内であると判定した場合、ブレーキライニング44は適正な状態である(傾きがない)と診断し、判定値と差分との差が所定の範囲を超えると判定した場合、ブレーキライニング44は適正な状態でない(傾きがある)と判定する。
付言するならば、判定部16は、マーカ20B,20Cの差分の何れか一方について所定の範囲を超えると判定した場合、ブレーキライニング44に傾きがあると判定してもよいし、マーカ20B,20Cの差分の両方について所定の範囲を超えると判定した場合、ブレーキライニング44に傾きがあると判定してもよい。
ステップS43では、端末装置10は、判定結果を出力する。例えば、表示部12は、判定部16による判定結果を表示する。かかる表示により、保守点検員51は、ブレーキライニング44に傾きがあるか否かを迅速かつ的確に把握できるようになる。また、例えば、通信部18は、通信回線52を介して保全データサーバ30、図示を省略する監視センタ等に判定結果を送信する。
以上のように、本実施の形態によれば、端末装置10において、電磁式ブレーキ機構40とマーカ20とを同一画像上に撮像された画像からマーカ20’の外形およびマーカ20’の表面の基準長および角度情報を読み取り、被写体を正面から見た画像に補正し、補正した画像からブレーキライニング44の厚さを測定することによって、撮像部11を適切な角度で設置できていない場合や、電磁式ブレーキ機構40の構造によって、駆動部41などが障害物となり撮像部を適切な角度に設置することが困難な場合でも、ブレーキライニング44の摩耗量を適確に自動測定することができる。
加えて、本実施の形態によれば、ブレーキドラム43の基準面Sとブレーキライニング44の測定面Tとにマーカ20を貼付し、マーカ20を撮像することで、撮像された画像からそれぞれのマーカ20’の角度情報を読み取り、ブレーキライニング44自体の傾きを検知することができる。特許文献1に記載の技術では1箇所からの測定による発見が困難である、ブレーキライニング44の奥行き方向の偏摩耗と、定期的に実施される電磁式ブレーキ機構40の分解整備およびブレーキライニング44の交換作業におけるブレーキライニング44の組付け不良とを判定部16にて検出することが可能である。
(2)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明をブレーキライニング診断システム1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のブレーキライニング診断システムに広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、電磁式ブレーキ機構40の組付け時に、判定値と差分との差が所定の範囲を超えるか否かを判定してブレーキライニング44の傾きを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、摩耗量の測定時に、ブレーキライニング44の短手方向の長さを複数抽出し、抽出した長さに偏りがあるか否かを判定し、ブレーキライニング44の傾き(偏摩耗)を検出するようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、各種の情報は、表示部12により表示されたり、通信部18により通信回線52を介して保全データサーバ30に送信されたりする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各種の情報は、所定のEメールアドレスにEメールとして送信されてもよいし、図示を省略するプリンタから印刷されてもよいし、図示を省略するスピーカから音声、診断結果音(例えば、正常音または異常音)等として出力されるようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、白線と黒線とが等間隔に並んだ縞模様24が印刷された印刷物25の上にレンチキュラーレンズ26を貼り合わせる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、レンチキュラーレンズ26の裏面に直接縞模様24を印刷するようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、端末装置10が判定値格納用データベース15を備える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、端末装置10は、端末装置10とは異なる情報処理装置(図示は省略。ただし、保全データサーバであってもよい。)と通信可能に接続され、情報処理装置が判定値格納用データベース15を有し、判定部16が通信部18を介して判定に必要な判定値を取得するようにしてもよい。
本発明は、上述の内容に限られるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲において、構成を適宜に組み合わせたり、処理の順序を変更したり、所定の処理をしないように省略したり、適宜に変更することができる。
1……ブレーキライニング診断システム、10……端末装置、20……マーカ、30……保全データサーバ、40……電磁式ブレーキ機構。

Claims (6)

  1. 駆動部により回転駆動される駆動軸と共に回転する、前記駆動部の側にある第1の側面と前記第1の側面の反対側に位置する第2の側面とを有する制動部に対して、ブレーキライニングを押付けることにより前記駆動軸を制動する電磁式ブレーキ機構と、
    前記第2の側面および前記第2の側面と同じ側の前記ブレーキライニングの面のうち一方または両方に設けられた既知の寸法を含むマーカと、
    前記ブレーキライニングおよび前記マーカを撮像して画像を出力する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像内の前記マーカを示すマーカ画像に基づいて、前記画像を、前記マーカを正面からみたときの画像であって前記画像内の寸法を現物の寸法に合わせた画像に補正する補正部と、
    前記補正部により補正された画像内の前記ブレーキライニングを示すブレーキライニング画像に基づいて前記ブレーキライニングの厚さを測定する測定部と、
    を備え、
    前記マーカは、前記撮像部が撮像する角度によって模様が変化する態様に応じて前記撮像部との角度を示す角度情報模様を有し、前記制動部と前記ブレーキライニングとの各々に設けられ、
    前記測定部は、前記制動部に設けられた前記マーカを示す第1マーカ画像と前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカを示す第2マーカ画像との位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて前記制動部に設けられた前記マーカに対して前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカが傾きなく撮影されたときに得られる前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカの角度情報を算出し、算出した角度情報と、前記第2マーカ画像の角度情報模様が示す角度情報とに基づいて、前記ブレーキライニングの傾きを検出することを特徴とするブレーキライニング診断システム。
  2. 前記マーカは、前記既知の寸法である直径を有する円形からなる基準長模様を有し、
    前記補正部は、前記基準長模様に基づいて前記画像内の寸法を現物の寸法に合わせる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブレーキライニング診断システム。
  3. 前記測定部により測定された前記ブレーキライニングの厚さと所定の判定値とに基づいて前記ブレーキライニングの厚さが適正な範囲内にあるか否かを判定する判定部を備えることを特徴とする請求項1に記載のブレーキライニング診断システム。
  4. 前記判定部の結果を出力する出力部を備えることを特徴とする請求項3に記載のブレーキライニング診断システム。
  5. 前記マーカは、前記ブレーキライニングに係る情報を格納する2次元バーコードを有し、
    前記ブレーキライニングに係る情報と前記判定部による判定結果とを対応付けて記憶する記憶部を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載のブレーキライニング診断システム。
  6. 駆動部により回転駆動される駆動軸と共に回転する、前記駆動部の側にある第1の側面と前記第1の側面の反対側に位置する第2の側面とを有する制動部に対して、ブレーキライニングを押付けることにより前記駆動軸を制動する電磁式ブレーキ機構において前記ブレーキライニングを診断するブレーキライニング診断装置であって、
    前記第2の側面および前記第2の側面と同じ側の前記ブレーキライニングの面のうち一方または両方に既知の寸法を含むマーカが設けられ、
    撮像部により前記ブレーキライニングおよび前記マーカが撮像された画像内の前記マーカを示すマーカ画像に基づいて、前記画像を、前記マーカを正面からみたときの画像であって前記画像内の寸法を現物の寸法に合わせた画像に補正する補正部と、
    前記補正部により補正された画像内の前記ブレーキライニングを示すブレーキライニング画像に基づいて前記ブレーキライニングの厚さを測定する測定部と、
    を備え、
    前記測定部は、前記制動部に設けられた前記マーカを示す第1マーカ画像と前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカを示す第2マーカ画像との位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて前記制動部に設けられた前記マーカに対して前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカが傾きなく撮影されたときに得られる前記ブレーキライニングに設けられた前記マーカの角度情報を算出し、算出した角度情報と、前記第2マーカ画像の角度情報模様が示す角度情報とに基づいて、前記ブレーキライニングの傾きを検出することを特徴とするブレーキライニング診断装置。
JP2017180003A 2017-09-20 2017-09-20 ブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置 Active JP6745252B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017180003A JP6745252B2 (ja) 2017-09-20 2017-09-20 ブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置
CN201810582669.4A CN109519491B (zh) 2017-09-20 2018-06-07 制动衬带诊断系统以及制动衬带诊断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017180003A JP6745252B2 (ja) 2017-09-20 2017-09-20 ブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019056391A JP2019056391A (ja) 2019-04-11
JP6745252B2 true JP6745252B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=65769718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017180003A Active JP6745252B2 (ja) 2017-09-20 2017-09-20 ブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6745252B2 (ja)
CN (1) CN109519491B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6899859B2 (ja) 2019-03-25 2021-07-07 日立Astemo株式会社 車両用ブレーキ制御装置
US11198586B2 (en) * 2019-07-03 2021-12-14 Otis Elevator Company Braking deceleration measurement of an elevator system
JP7141383B2 (ja) * 2019-10-24 2022-09-22 株式会社日立ビルシステム 寸法測定システム及び寸法測定方法
JP2021187640A (ja) * 2020-06-02 2021-12-13 株式会社日立ビルシステム 昇降機の監視方法
CN112240363B (zh) * 2020-09-18 2022-02-25 日立楼宇技术(广州)有限公司 电梯制动器的制动检测方法、装置、系统和计算机设备
JP7463263B2 (ja) 2020-12-10 2024-04-08 株式会社日立ビルシステム 保守作業遠隔管理サーバおよび保守作業遠隔管理方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007010736A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Fujifilm Holdings Corp 画像位置計測装置及び露光装置
JP5254545B2 (ja) * 2006-12-20 2013-08-07 三井住友建設株式会社 画像処理装置、及び画像処理方法
CN201834649U (zh) * 2010-09-30 2011-05-18 北京工业大学 一种矿用提升机盘式制动器状态监测装置
JP5842248B2 (ja) * 2010-12-24 2016-01-13 国立研究開発法人産業技術総合研究所 マーカ
JP6176598B2 (ja) * 2012-07-25 2017-08-09 国立大学法人金沢大学 寸法測定プログラム、寸法測定装置、及び、寸法測定方法
JP6243683B2 (ja) * 2013-09-25 2017-12-06 株式会社日立ビルシステム エレベータのドラムブレーキの点検装置
CN103776383B (zh) * 2014-01-17 2016-06-08 太原理工大学 一种矿用皮带输送机托辊外管磨损度在线非接触式检测方法
CN204689038U (zh) * 2015-05-05 2015-10-07 中国矿业大学(北京) 基于视觉的皮带跑偏检测装置
DE102015120838A1 (de) * 2015-12-01 2017-06-01 Borgward Trademark Holdings Gmbh Verfahren und System zur Diagnose eines Bremsbelagverschleißes
JP6096965B1 (ja) * 2016-04-28 2017-03-15 東芝エレベータ株式会社 エレベータの診断装置、及び診断方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN109519491B (zh) 2020-06-02
CN109519491A (zh) 2019-03-26
JP2019056391A (ja) 2019-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6745252B2 (ja) ブレーキライニング診断システムおよびブレーキライニング診断装置
US11210776B2 (en) Imaging tool for vibration and/or misalignment analysis
US7320237B2 (en) Method for measuring misalignment of continuance mill and apparatus for measuring the same
US20020029127A1 (en) Method and apparatus for measuring 3-D information
KR20020035154A (ko) 차량바퀴의 회전반경을 측정하는 방법 및 장치
JP2009512559A (ja) ストリップエッジの検出をするための方法
JP2006319544A (ja) 撮像素子の傾き測定装置及びその測定方法
CN108731819B (zh) 热像检测装置
US9625353B2 (en) Shape inspection device
TW201404603A (zh) 用於偵測印刷板支撐件幾何參數之總成
KR101210080B1 (ko) 기어 형상 측정 검사 장치 및 그 방법
JP4680640B2 (ja) 画像入力装置および画像入力方法
JP4837538B2 (ja) 端部位置測定方法および寸法測定方法
KR102426631B1 (ko) 건설 기계의 사각 영역 표시 방법 및 이를 수행하기 위한 장치
JP6312297B2 (ja) 離隔量の測定方法及び測定装置
JP5448303B2 (ja) 圧延機の芯ずれ量測定装置
JP2020193820A5 (ja)
US20220082460A1 (en) Stress analysis device for moving body
CN116805295A (zh) 图像的修正方法及异常的检测方法、以及图像修正装置及异常检测装置
JP4644595B2 (ja) ディスプレイの評価装置、評価方法及びプログラム
JP7141383B2 (ja) 寸法測定システム及び寸法測定方法
KR102205290B1 (ko) 보조광원을 활용한 영상-기반 구조물 계측 시스템
JP2000088526A (ja) チェーンコンベアの異常診断方法及び装置
JP2016080517A (ja) 表面検査装置
CN117119325B (zh) 一种面阵传感器相机及其安装位置调节方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200728

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6745252

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150