JP6744054B2 - 丸太燃料を用いた燃焼ガスの供給方法 - Google Patents

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Description

本発明は、丸太燃料を用いた燃焼ガスの供給方法に関する。
森林資源を有効活用するために、木質ペレット、木質チップといった木質バイオマス燃料を用い、これらを専用の炉内で燃焼させて燃焼ガスを供給し、発電等を行うシステムが従来提案されている(特許文献1等参照)。木質バイオマス燃料は、伐採後の生木を乾燥、粉砕等して得る。
特開2013−210123号公報
上記した従来のシステムでは、炉内で燃焼させるための木質バイオマス燃料を得るために、伐採後の生木を乾燥、粉砕等する2次加工が必要である。そのため、木質バイオマス燃料を得るために、加工専用機械や追加エネルギーが必要となる。また、伐採後の生木を乾燥処理するための時間も必要となる。結果として、木質バイオマス燃料の調達原価が高くなる。
また、上記した従来のシステムは、ペレット状やチップ状にした木質バイオマス燃料を、専用の炉内に供給し、該炉内で燃焼させるシステムである。そのため、大量の木質バイオマス燃料を燃焼させるために大型の炉が必要であり、初期投資が高くなる。
これらの理由から、上記した従来のシステムは導入が進まないのが現状であり、森林資源の有効活用は困難であった。
本発明が解決しようとする課題は、燃料の調達原価を抑え、設備投資の費用を抑えながら、森林資源を利用して安定的にエネルギーを得ることにある。
前記課題を解決するために、本発明の一態様に係る丸太燃料用の燃焼装置は、燃焼炉と、前記燃焼炉に丸太燃料を搬入する搬入機構と、前記燃焼炉で生じた燃焼ガスを炉外に供給する給気路とを備える。前記丸太燃料は、乾燥処理が施されていない木材で構成された燃料である。前記搬入機構は、前記丸太燃料を間欠的に搬入する機構である。前記燃焼炉は、前記丸太燃料を炉内に搬入することのできる搬入口と、前記搬入口を開閉する開閉機構を備え、前記丸太燃料の搬入が完了すれば前記搬入口を閉じ、搬入された前記丸太燃料が、炉内において700℃〜1100℃に維持された雰囲気温度でそれぞれ燃焼するように構成されている。
また、前記課題を解決するために、本発明の一様態に係る丸太燃料を用いたボイラーシステムは、前記した丸太燃料用の燃焼装置と、前記給気路を通じて供給された前記燃焼ガスを利用して蒸気又は温水を発生させるボイラーとを備える。
また、前記課題を解決するために、本発明の一様態に係る丸太燃料を用いた燃焼ガスの供給方法は、前記した丸太燃料用の燃焼装置を用いて燃焼ガスを供給する方法であって、前記燃焼炉内の雰囲気温度を700℃〜1100℃に維持しながら、前記搬入機構を用いて、前記丸太燃料を、所定間隔をあけて間欠的に前記燃焼炉内に搬入することで、前記燃焼炉内で、前記丸太燃料を完全燃焼に至るまで継続的に燃焼させる。
また、前記課題を解決するために、本発明の一様態に係る丸太燃料を用いた燃焼ガスの供給方法は、前記した丸太燃料用の燃焼装置を用いて燃焼ガスを供給する方法であって、燃焼開始前に、前記燃焼炉内に最初の前記丸太燃料を搬入し、最初の前記丸太燃料に灯油をかけて着火させ、その後は、前記燃焼炉内の雰囲気温度を700℃〜1100℃に維持しながら、前記燃焼炉内に前記丸太燃料を間欠的に搬入することで、前記燃焼炉内で、前記丸太燃料の燃焼を24時間/日で継続させる。
また、前記課題を解決するために、本発明の一様態に係る丸太燃料を用いた地域内給電システムは、前記した丸太燃料用のボイラーシステムと、前記ボイラーシステムで発生させた前記蒸気又は温水を、前記ボイラーシステムが設置された地域にある周辺施設の少なくとも一つに供給する蒸気又は温水の供給経路と、前記ボイラーシステムで発生させた前記蒸気又は温水で発電を行う発電装置と、前記発電装置で発生させた電気を、前記周辺施設の少なくとも一つに供給する給電経路とを備える。
また、前記課題を解決するために、本発明の一様態に係る丸太燃料を用いた地域内給電システムは、前記した丸太燃料用のボイラーシステムと、前記ボイラーシステムで発生させた前記蒸気又は温水で発電を行う発電装置と、前記発電装置で発生させた電気を、前記ボイラーシステムが設置された地域にある周辺施設の少なくとも一つに供給する給電経路と、前記発電装置で生じた廃熱を、前記周辺施設の少なくとも一つに供給する熱供給経路とを備える。
本発明は、燃料の調達原価を抑え、かつ、設備投資の費用を抑えながら、森林資源を利用して安定的にエネルギーを得ることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態のボイラーシステムを示す一部破断側面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のA−A線断面図である。 図1の要部を上方から視た平面図である。 図5A〜図5Dは、丸太燃料を落とし込んでいく様子を順に示す概略側面図である。 搬入機構の変形例を示す平面図である。 本発明の一実施形態の地域内エネルギー供給システムを示す模式図である。
図1〜図5には、一実施形態の丸太燃料用の燃焼装置と、この燃焼装置を備えた丸太燃料用のボイラーシステムを示している。
本実施形態の燃焼装置は、丸太燃料Lを用いて効率的に燃焼ガスを供給する装置であり、本実施形態のボイラーシステムは、この燃焼装置から供給される燃焼ガスを用いて蒸気又は温水を供給するシステムである。
丸太燃料Lは、乾燥処理が施されていない木材で構成された燃料であり、具体的には、森林から伐採した生のままの木材(生木)、森林管理のために間伐した木材、伐採後に放置された木材(林地残材)、建築や一般の木材として利用した後の残材等である。
丸太燃料Lは、直径5〜50cm、長さ1〜5mの寸法であればよく、重量や含水率には特に限定がない。丸太燃料Lは、含水率が50%を超えていてもよい。
つまり、木質ペレット、木質チップといった一般的な木質バイオマス燃料の場合は、二次加工で専用の加工機械を用いて木材を微細化するとともに、含水率が25%以下に至るまで時間をかけて乾燥処理する必要があるのに対して、丸太燃料Lの場合はその必要がない。
本実施形態の燃焼装置は、含水率の高い丸太燃料Lを燃焼させるために専用設計した燃焼炉1と、燃焼炉1に丸太燃料Lを搬入するために用いる搬入機構2と、燃焼炉1で生じた燃焼ガスを供給する給気路3と、搬入機構2等を制御する制御盤6とを備える。
そして、本実施形態のボイラーシステムは、本実施形態の燃焼装置に加えて、給気路3を通じて燃焼ガスが供給されるボイラー4と、ボイラー4から排出される燃焼ガスを再利用する熱交換器5と、燃焼ガス中の汚染物質を除去して大気中に排出する大気汚染防止装置7とを備える。
以下、本実施形態のボイラーシステムが備える各構成について、さらに説明する。
まず、本実施形態の燃焼装置について、図2、図3等に基づいて説明する。
本実施形態の燃焼装置が備える燃焼炉1は、炉内で丸太燃料Lを完全燃焼させるために専用設計した炉である。燃焼炉1は、耐火煉瓦や鉄を用いて四角形状又はアーチ状に形成する。
燃焼炉1は、丸太燃料Lを炉内に搬入することのできる搬入口11と、炉内で生じた燃焼ガスを炉外に排出することのできる排気口12を備える。燃焼炉1内には、炉内を上下に仕切る網状の床13を設けている。
床13で仕切られた上方の空間が、燃焼室101であり、床13で仕切られた下方の空間が、焼却灰室102である。燃焼炉1は、焼却灰室102から灰を取り出すことのできる排出口15を備える。搬入口11は床13より上方に位置し、燃焼室101に連通する。排出口15は床13より下方に位置し、焼却灰室102に連通する。
さらに、燃焼炉1は、搬入口11を開閉する搬入用の開閉機構16と、排出口15を開閉する排出用の開閉機構17とを備える。
搬入用の開閉機構16は、搬入口11を閉じることのできる耐熱性の扉161と、扉161を上下に移動させるシリンダー162とを備え、扉161が下位置にあるときに搬入口11を封止し、扉161が上位置にあるときに搬入口11を開く。
排出用の開閉機構17は、排出口15を閉じることのできる耐熱性の扉171と、扉171を水平方向に移動させるシリンダー172とを備え、扉171が水平面上の所定位置にあるときに排出口15を封止し、扉171が該水平面上の第二の位置にあるときに排出口15を開く。
さらに、燃焼炉1は、外部から空気を供給するためのファン18と、ファン18によって送り込まれた空気を炉内に供給する供給経路19(図3参照)とを備えている。供給経路19は、燃焼炉1を構成する耐火煉瓦層141と鉄製の外郭層142との間に形成されるスペース191と、耐火煉瓦層141に形成される多数の空気孔192とを含む。多数の空気孔192は、耐火煉瓦層141のうち天井を除く全ての壁面に、所定の間隔をあけた略均等な配置で形成される。前記所定の間隔は、5cm〜10cmの範囲内に収まることが好ましい。各空気孔192は、開口幅が数mm程度の細かな孔である。
耐火煉瓦層141は、大量の耐火煉瓦を用いて、40cm以上の厚みで形成される。燃焼室101と焼却灰室102は、耐火煉瓦層141に囲まれた空間である。外郭層142は、耐火煉瓦層141を覆うように形成された鉄製の層である。耐火煉瓦層141と外郭層142の間のスペース191には、ファン18によって外部から空気が送り込まれる。
各空気孔192は、スペース191に連通する。スペース191に送り込まれた空気は、燃焼炉1の天井を除く内壁面全体に分散配置された多数の空気孔192を通じて、燃焼炉1内に供給される。
次に、本実施形態の燃焼装置が備える搬入機構2について図2、図4、図5等に基づいて説明する。
搬入機構2は、燃焼炉1の燃焼室101内の温度を維持しながら、丸太燃料Lを間欠的に(例えば1時間に数回)搬入するために構成した機構である。
搬入機構2は、燃焼炉1の搬入口11に隣接して設けた機構であり、作業者が移動することのできる作業床24と、作業床24の一部を凹ませた形状の溝部25と、溝部25の底面上を一方向(以下、この方向を「前後方向」という。)に往復動可能に設けた載置台21と、載置台21上を前後方向に往復動可能に設けた押圧体231とを備える。
図4に示すように、溝部25は、平面視において前後方向に長い長方形状の外形を有する。扉161が開いたときには、溝部25の前端が搬入口11に連通し、扉161が閉じたときには、溝部25と搬入口11が遮断される。
作業床24上には、溝部25に対して左右方向に隣接する位置に、複数本(本実施形態では二本)のレール26を設置している。複数本のレール26は、前後方向に距離をあけて平行に位置し、複数本のレール26上に多数の丸太燃料Lを積み置くことが可能となっている。
図2等に示すように、載置台21は、溝部25の床面上を転動可能な複数の車輪211と、後述の駆動機構22に連結する連結片212とを備える。
載置台21は、駆動機構22によって、前後方向に往復動される。駆動機構22は、前後方向に伸縮自在なシリンダー221を備え、シリンダー221の先端を、載置台21の連結片212に連結させている。
押圧体231は、前後方向に伸縮自在なシリンダー2321を備えた駆動機構232によって、載置台21とは独立して前後方向に往復動される。押圧体231は、前後方向に厚みを有する板材であり、押圧体231の前面に丸太燃料Lが押し当たる。
押圧体231の下端縁部からは、後方に向けて延長部2311が延びている。延長部2311には、載置台21上を転動可能な複数の車輪2312を設けている。
図5A〜図5Dには、載置台21と押圧体231がタイミングを合わせて前後移動することで、丸太燃料Lを床13上に規則的に落とし込んでいく様子を、概略的に示している。
まず、図5Aに示すように、溝部25内に丸太燃料Lをセットする。丸太燃料Lは、その長手方向が前後方向と略平行になるように、溝部25内にセットする。溝部25内にセットする丸太燃料Lは一本でも複数本でもよいが、図5A〜図5Dでは、簡略のために丸太燃料Lを一本だけ示している。
次いで、図5Bに示すように、扉161を持ち上げたうえで(矢印a1参照)、載置台21と押圧体231を共に、燃焼炉1の燃焼室101内に向けて前進させる(矢印a2参照)。丸太燃料Lが燃焼室101の中央近傍にまで至った段階で、載置台21は前進を止め、押圧体231はさらに前進して丸太燃料Lを前方に押し込む(矢印a3参照)。押圧体231は、載置台21の前後方向の半分程度の位置で、前進を止める。
次いで、図5Cに示すように、押圧体231を停止させたままで載置台21を後退させていく(矢印a4参照)。これにより、丸太燃料Lの前端を、床13上の狙いの箇所に落とす(矢印a5参照)。図5Cに示す段階では、丸太燃料Lの後端は、まだ載置台21上にある。
ここから載置台21をさらに後退させる(矢印a6参照)と、図5Dに示すように、今度は丸太燃料Lの後端を、床13上の狙いの箇所に落とすことができる(矢印a7参照)。上記段階を経ることで、丸太燃料Lを、床13上の中央部の箇所に、所定の姿勢で規則的に配置することができる。
丸太燃料Lの搬入が完了すれば、載置台21と押圧体231を元の位置にまで後退させたうえで、扉161を下げて搬入口11を塞げばよい。
このように、本実施形態では、載置台21が後退するタイミングで、押圧体231を丸太燃料Lに押し当て、丸太燃料Lの後退を規制する(移動しないようにする)ことによって、丸太燃料Lを、床13の中央部分に規則的に落とし込むように設けている。本実施形態では、押圧体231と、押圧体231の前後位置を変更させる駆動機構232とで、燃焼炉1内での丸太燃料Lの移動を一時的に規制する移動規制機構23を構成している。
上記した扉161の上下動、載置台21の前後移動、押圧体231の前後移動等は、燃焼炉1に隣接する制御盤6を操作することで、それぞれ制御する。つまり、作業者が制御盤6を操作することで、溝部25内にセットした丸太燃料Lを、燃焼炉1内の狙いの箇所に、安全にかつ規則的に落とし込むことができる。
給気路3は、燃焼炉1とボイラー4とを連通させる経路である。給気路3の一端が燃焼炉1の排気口12に連通し、給気路3の他端がボイラー4に連通する。
次に、本実施形態のボイラーシステムが備える他の構成について、図1、図2等に基づいて順に説明する。
ボイラー4は、給気路3を通じて供給された燃焼ガスを利用して、蒸気又は温水を発生させる機器である。ボイラー4としては、炉筒煙管式、水管式等の多様な方式のものが適用可能であり、実施条件に適合するものを市販の機器から厳選して用いる。
熱交換器5は、ボイラー4を通過した高温の燃焼ガスを効率よく利用するための機器であり、実施条件に適合するものを市販の機器から厳選して用いる。
大気汚染防止装置7は、燃焼ガス中に含まれる汚染物質を除去したうえで大気中に放出する装置であり、第一の装置71、第二の装置72及び煙突装置73を備える。第一の装置71は、熱交換器5を経た燃焼ガス中の汚染物質を除去する。第二の装置72は、第一の装置71では除去できなかった汚染物質を除去する。煙突装置73は、第一及び第二の装置71,72で汚染物質を除去した後のガスを大気中に放出する。各装置71,72,73は、実施条件に適合するものを市販の機器から厳選して用いる。
次に、上記構成を具備するボイラーシステムを用いて、蒸気又は温水を供給する方法について説明する。
まず、燃焼炉1での燃焼を開始する前段階で、燃焼炉1内に、最初の丸太燃料Lを搬入する。具体的には、レール26上に積んである多数の丸太燃料Lのうちから適当なものを選択し、選択した丸太燃料Lを、作業者がレール26上で滑らせながら溝部25内に落としてセットする。
各レール26は、溝部25側に向けて緩やかに下り傾斜しており、作業者は、先の鋭い鉄棒等の適宜の道具を用いて丸太燃料Lを引っ掛け、レール26上で滑らすことができる。
なお、図6に示す変形例のように、溝部25と隣接する箇所にロボットハンド27を設置し、ロボットハンド27を用いて溝部25内に丸太燃料Lをセットすることも好ましい。この場合、ロボットハンド27は、作業者が制御盤6を操作することで動作させる。
溝部25内には、最初の丸太燃料Lを、複数本(例えば5本)セットする。以下、最初の丸太燃料Lを「着火用丸太燃料L1」という。
制御盤6に設けているレバー、ボタン等を作業者が操作すると、図5A〜図5Dに基づいて前述した工程で、燃焼炉1内に複数本の着火用丸太燃料L1を規則的に落とし込むことができる。つまり、制御盤6に設けた所定のレバーを操作することで、燃焼炉1の扉161を持ち上げて搬入口11を開放し、載置台21ごと着火用丸太燃料L1を燃焼炉1内に搬入し、載置台21を炉外に戻す際に、着火用丸太燃料L1には押圧体231を当てて戻らないようにし、これにより、燃焼炉1内に着火用丸太燃料L1を規則的に落とし込むことができる。
載置台21や押圧体231が炉外にまで後退したことを確認してから、扉161を下げて搬入口11を封止する。
その後に、作業者が制御盤6を操作し、燃焼炉1内の着火用丸太燃料L1に灯油をかけ、バーナーを10分程度稼働させることで、着火用丸太燃料L1を着火させる。
燃焼炉1内で着火用丸太燃料L1を所定時間燃焼させることで、燃焼炉1内の雰囲気温度を700℃〜1100℃にまで至らせ、その後は、燃焼炉1内の雰囲気温度を維持しながら、燃焼炉1内に丸太燃料Lを間欠的に搬入していく。
つまり、燃焼炉1内の雰囲気温度を700℃〜1100℃に維持しながら、間欠的に燃焼炉1の扉161を持ち上げて次の丸太燃料Lを搬入し、同様の工程で丸太燃料Lを規則的に落とし込むことにより、燃焼炉1内で丸太燃料Lの燃焼を継続させる。燃焼炉1内の雰囲気温度は、900〜1100℃に維持することや、1000〜1100℃に維持することが更に好ましい。新たに搬入した丸太燃料Lは、燃焼中の丸太燃料Lに重ねられ、燃焼炉1内の高温の雰囲気内で自然に燃焼してゆく。
これにより、本実施形態の燃焼炉1では、間欠的に搬入したそれぞれの丸太燃料Lを、燃焼炉1内において完全燃焼に至るまで燃焼させることができる。完全燃焼後の灰は、定期的に扉171を開いて炉外に取り出す。
本実施形態のボイラーシステムでは、燃焼炉1内で丸太燃料Lを24時間継続して燃焼させ、ボイラー4に対して燃焼ガスを24時間継続して供給するので、ボイラー4は、24時間継続して蒸気又は温水を生成、供給することができる。
本実施形態のボイラーシステムを用いて所定量の蒸気を供給するために必要な丸太燃料Lの量は、例えば下記の表1に示すような量である。必要な丸太燃料Lの量は、要求される蒸気の品質条件によって異なるが、下記の表1では、一般的な製造工場で使用する蒸気の品質に合わせている。
Figure 0006744054
燃焼炉1内での燃焼を一時的に中断するときには、燃焼炉1内への空気の供給を停止させればよい。これにより、炭化した丸太燃料Lの燃焼が中断する。燃焼炉1内での燃焼を再開させる場合は、燃焼炉1内への空気の供給を再開すればよい。
ところで、本実施形態のボイラーシステムでは、表1にも示されるように、乾燥させた木質バイオマス燃料を用いた場合と同等以上の効率で、ボイラー4で蒸気(又は温水)を生成できるという結果が得られている。
この結果は、本実施形態のボイラーシステム(すなわち、これに含まれる燃焼装置)では、燃焼炉1内で大量の過熱蒸気が継続的に発生することに起因すると推察される。
つまり、本実施形態のボイラーシステムは、従来の木質バイオマス燃料のような低含水率(たとえば25%以下)の燃料を用いるのではなく、40%〜50%或いはこれを超える含水率の丸太燃料Lを燃焼炉1内に間欠的に投入し、かつ、燃焼炉1内の温度を700℃以上に維持するように燃焼をコントロールすることによって、燃焼炉1内で大量の過熱蒸気を発生させるシステムである。
過熱蒸気は、同一温度の熱風に比較して、伝熱性が非常に高いという性質を有するので、大量の過熱蒸気を含む燃焼ガスを、燃焼炉1からボイラー4に継続的に供給することによってボイラー4の効率が向上し、ボイラー4から大量の蒸気を発生させるに至ったと推察される。
本実施形態のボイラーシステムでは、燃焼炉1内に万遍なく空気を供給し、かつ、燃焼炉1内の温度を700℃以上(好ましくは900℃以上)に維持することによって、丸太燃料Lの水分を利用して大量の過熱蒸気を発生させながら、丸太燃料Lを完全燃焼させることを実現している。
上述したように、空気供給用のファン18によって送り込まれた空気は、いったん耐火煉瓦層141と鉄製の外郭層142の間のスペース191に送り込まれ、このスペース191内で加熱される。スペース191内で高温となった空気は、分散配置された多数の細かい空気孔192を通じて、燃焼炉1内に万遍なく供給される。そのため、炉内の温度低下を抑えたうえで(炉内を700℃以上に維持しながら)、炉内に隈なく空気(酸素)を供給することが可能である。
加えて、本実施形態のボイラーシステムでは、以下に述べる空気量のコントロールによって、燃焼炉1内の温度の最適化を図っている。
本実施形態のボイラーシステムでは、燃焼炉1内に大量の空気を一気に導入するのではなく、燃焼炉1からボイラー4側に引っ張る空気(燃焼ガス)の量を、供給経路19を通じて燃焼炉1内に供給する空気の量の100%〜110%の範囲内に収まるように、コントロールしている。これにより、炉内の温度低下を抑えながら、丸太燃料Lを完全燃焼に至るまで安定的に燃焼させ、大量の過熱蒸気を発生させることができる。
つまり、本実施形態のボイラーシステムでは、燃焼炉1に独自の供給経路19を備え、この供給経路19を通じて、上記した微妙な空気量のコントロールを行うことで、燃焼炉1内の温度を700℃以上に維持しながら、燃焼炉1内に隈なく空気を送り込み、含水率の高い丸太燃料Lを完全燃焼に至るまで継続的に燃焼させることを実現している。これにより、大量の過熱蒸気を含む燃焼ガスを燃焼炉1からボイラー4に供給し、ボイラー4の効率向上を実現している。
なお、燃焼炉1内の温度が例えば500℃程度であると、含水率が50%程度の丸太燃料Lが多く投入されたときに、水分の潜熱によって炉内で熱変動や温度低下が起こり、丸太燃料Lが不完全燃しやすくなる。これに対して、燃焼炉1内の温度が700℃以上に維持されると、含水率が50%程度の丸太燃料Lが多く投入されても、炉内で熱変動や温度低下が起こりにくく、過熱蒸気を大量発生させながら丸太燃料Lを完全燃焼させることが可能となる。
次に、本実施形態のボイラーシステムを用いて地域にエネルギーを供給する地域内給電システムについて、図7等に基づいて説明する。
本実施形態の地域内給電システムは、ボイラーシステムで発生させた蒸気又は温水を、周辺施設9のうち少なくとも一つに供給する蒸気又は温水の供給経路81を備える。
周辺施設9は、ボイラーシステムが設置された地域にある各種の施設の総称であり、具体的には、工場、農業施設、公共施設等である。本実施形態では、周辺施設9の一例である工場91、農業施設92、公共施設93等に対して、供給経路81を通じて蒸気又は温水を供給する。
さらに、本実施形態の地域内給電システムは、ボイラーシステムで発生させた蒸気又は温水で発電を行う発電装置82と、発電装置82で発生させた電気を、周辺施設9のうち少なくとも一つに供給する給電経路83と、発電装置82で生じた廃熱を、周辺施設9のうち少なくとも一つに供給する熱供給経路84とを備える。
本実施形態では、周辺施設9のうち工場91とは別の工場94に対して、給電経路83を通じて電気を供給する。また、周辺施設9のうち農業施設92とは別の農業施設95に対して、熱供給経路84を通じて廃熱を供給する。農業施設95は、例えば農業用ハウス等である。
さらに、本実施形態の地域内給電システムは、周辺施設9のうち少なくとも一つで生じた臭気を、ボイラーシステムの燃焼炉1内に供給する臭気供給経路85を備える。本実施形態では、一例として工場94で発生した臭気を、臭気供給経路85を通じて焼却炉1内に供給し、焼却炉1内で臭気を処理する。
したがって、本実施形態の地域内給電システムによれば、地域の森林組合等が森林から特段の選別をすることなく木材を伐採し、二次加工を要しない丸太燃料Lを低コストで供給し、この丸太燃料Lを基にしてボイラーシステムで生成した蒸気又は温水(つまり、含水率の高い丸太燃料Lから発生させた大量の過熱蒸気をボイラー4に供給することで、ボイラー4で効率的に生成した蒸気又は温水)を、周辺施設9に供給することができる。さらに、蒸気又は温水を基にして発電装置82で生成した電気を周辺施設9に供給し、発電装置82の廃熱も周辺施設9に供給することができる。
そのため、日本の各地に存在する山村等の地域で、森林資源を基にして地産地消のように周辺施設9にエネルギーを供給することができる。森林の樹木を年間3%程度伐採し、植林していけば、約30年周期で樹木が入れ替わり、森林管理に貢献しながら永続的にエネルギーを供給することが可能となる。
なお、本実施形態の燃焼装置は、ボイラーシステム以外の用途にも用いることが可能である。
つまり、本実施形態の燃焼装置を用いれば、上記したように、大量の過熱蒸気を含んだ燃焼ガスを供給することができ、しかも、丸太燃料Lは地域内の森林から低コストでかつ永続的に得ることができるので、この燃焼ガスを、例えば熱風乾燥式の生ごみ処理システム等の他のシステムに供給した場合も、森林管理に大きな貢献を果たすことができる。
以上、添付図面に基づいて説明したように、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置は、燃焼炉1と、燃焼炉1に丸太燃料Lを搬入する搬入機構2と、燃焼炉1で生じた燃焼ガスを炉外に供給する給気路3とを備える。丸太燃料Lは、乾燥処理が施されていない木材で構成された燃料である。搬入機構2は、丸太燃料Lを間欠的に搬入する機構である。
したがって、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置によれば、森林から伐採した生のままの木材(生木)、森林管理のために間伐した木材、伐採後に放置された木材(林地残材)、建築や一般の木材として利用した後の残材等を、乾燥処理等を施すことなく丸太燃料Lとして用いることができ、燃料の調達原価を抑えることができる。また、丸太燃料Lを燃焼させる専用の燃焼炉1は、木質バイオマス燃料を燃焼させるための炉と比べて小型に提供することができ、ボイラー4等は市販のものを利用できるため、初期投資を抑えることができる。そのため、森林資源を利用して安定的にかつ低コストでエネルギーを得ることができる。そして、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置によれば、丸太燃料Lが含む大量の水分を利用して、大量の過熱蒸気を含んだ伝熱性の高い燃焼ガスを供給することが可能となる。
さらに、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置において、燃焼炉1は、搬入機構2を用いて間欠的に搬入された丸太燃料Lが、700℃〜1100℃に維持された雰囲気温度でそれぞれ燃焼するように構成されている。
そのため、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置によれば、大量の水分を含む丸太燃料Lを、間欠的にかつ継続的に搬入しながら、700℃〜1100℃の雰囲気温度に維持された炉内で、大量の過熱蒸気を含んだ伝熱性の高い燃焼ガスを効率的に発生させることが可能である。
さらに、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置において、搬入機構2は、丸太燃料Lを載せる載置台21と、載置台21を燃焼炉1の内外に往復動させる駆動機構22と、載置台21に載せた丸太燃料Lの移動を燃焼炉1内で一時的に規制する移動規制機構23とを備える。そして、丸太燃料Lを載置台21ごと燃焼炉1内に移動させ、移動規制機構23で丸太燃料Lの移動を規制しながら載置台21を燃焼炉1外に向けて移動させることで、丸太燃料Lを燃焼炉1内に落とし込むように構成している。
そのため、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置によれば、載置台21と移動規制機構23が燃焼炉1内でタイミングを合わせて動作することで、丸太燃料Lを、燃焼炉1内の狙いの箇所に、所定の姿勢で規則的に配置させてゆき、燃焼炉1内で複数の丸太燃料Lを効率的に燃焼させることができる。加えて、丸太燃料Lを搬入する際に、丸太燃料Lが、燃焼炉1を構成する周囲の耐火煉瓦等に当たって燃焼炉1に損傷を与えることも防止される。
さらに、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置において、移動規制機構23は、載置台21に載せた丸太燃料Lの端部に当てることのできる押圧体231を備え、載置台21を燃焼炉1内から燃焼炉1外に向けて移動させるときに、押圧体231に当てながら丸太燃料Lを載置台21から燃焼炉1内に落とし込むものである。
そのため、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置では、載置台21が炉外に戻るタイミングで押圧体231を丸太燃料Lに押し当てるシンプルな機構で、丸太燃料Lを、燃焼炉1内の狙いの箇所に、所定の姿勢で規則的に配置させていくことが可能となる。
さらに、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置においては、燃焼炉1内に外部の臭気を供給する臭気供給経路85を備えている。
そのため、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置によれば、燃焼炉1内に臭気を供給し、高温に維持される雰囲気内で臭気を分解することができる。外部の工場に蒸気等のエネルギーを供給するだけでなく、該工場で生じる臭気を分解することもできるため、非常に有用なシステムが構築される。
また、本実施形態の丸太燃料用のボイラーシステムは、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置に加えて、給気路3を通じて供給された燃焼ガスを利用して蒸気又は温水を発生させるボイラー4を備える。
したがって、本実施形態の丸太燃料用のボイラーシステムによれば、森林から伐採した生のままの木材(生木)、森林管理のために間伐した木材、伐採後に放置された木材(林地残材)、建築や一般の木材として利用した後の残材等を、乾燥処理等を施すことなく丸太燃料Lとして用いることができ、燃料の調達原価を抑えることができる。また、丸太燃料Lを燃焼させる専用の燃焼炉1は、木質バイオマス燃料を燃焼させるための炉と比べて小型に提供することができ、ボイラー4等は市販のものを利用できるため、初期投資を抑えることができる。そのため、森林資源を利用して安定的にかつ低コストでエネルギーを得ることができ、ひいては、化石燃料の代替エネルギーとして森林資源を有効活用し、地域の産業発達、永続的な森林管理に寄与することが可能となる。加えて、本実施形態のボイラーシステムによれば、丸太燃料Lが含む大量の水分を利用して、大量の過熱蒸気を含む燃焼ガスをボイラー4に供給し、ボイラー4で効率的に蒸気又は温水を発生させることが可能となる。
また、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置を用いて燃焼ガスを供給する方法は、燃焼炉1内の雰囲気温度を700℃〜1100℃に維持しながら、搬入機構2を用いて、丸太燃料Lを、所定間隔をあけて間欠的に燃焼炉1内に搬入することで、燃焼炉1内で、丸太燃料Lを完全燃焼に至るまで継続的に燃焼させるものである。
そのため、燃焼炉1内に搬入後の丸太燃料Lは、700℃〜1100℃の雰囲気内で継続的に燃焼されることとなり、含水率が高い丸太燃料Lであっても炉内で完全燃焼させることが可能となる。
また、本実施形態の丸太燃料用の燃焼装置を用いて燃焼ガスを供給する方法は、燃焼開始前に、燃焼炉1内に最初の丸太燃料Lを搬入し、最初の丸太燃料Lに灯油をかけて着火させ、その後は、燃焼炉1内の雰囲気温度を700℃〜1100℃に維持しながら、燃焼炉1内に丸太燃料Lを間欠的に搬入することで、燃焼炉1内で、丸太燃料Lの燃焼を継続させるものである。
そのため、着火時点から一貫して丸太燃料Lを用い、間欠的に丸太燃料Lを搬入していくことで、24時間継続して燃焼ガスを供給することができる。
また、本実施形態の丸太燃料を用いた地域内給電システムは、本実施形態の丸太燃料用のボイラーシステムと、前記ボイラーシステムで発生させた蒸気又は温水を、前記ボイラーシステムが設置された地域にある周辺施設9の少なくとも一つに供給する蒸気又は温水の供給経路81と、前記ボイラーシステムで発生させた蒸気又は温水で発電を行う発電装置82と、発電装置82で発生させた電気を、周辺施設9の少なくとも一つに供給する給電経路83とを備える。
そのため、本実施形態の地域内給電システムによれば、森林から伐採等した丸太燃料Lを利用して、その森林の周辺施設9に対して蒸気又は温水を供給することや、周辺施設9に電気を供給することができ、化石燃料の代替エネルギーとして森林資源を有効活用し、地域の産業発達、永続的な森林管理に寄与することが可能となる。
また、本実施形態の丸太燃料を用いた地域内給電システムは、本実施形態の丸太燃料用のボイラーシステムと、前記ボイラーシステムで発生させた蒸気又は温水で発電を行う発電装置82と、発電装置82で発生させた電気を、前記ボイラーシステムが設置された地域にある周辺施設9の少なくとも一つに供給する給電経路83と、発電装置82で生じた廃熱を、周辺施設9の少なくとも一つに供給する熱供給経路84とを備える。
そのため、本実施形態の地域内給電システムによれば、森林から伐採等した丸太燃料Lを利用して、その森林の周辺施設9に対して蒸気又は温水を供給することや、周辺施設9に電気を供給することや、周辺施設9に廃熱を供給することができ、化石燃料の代替エネルギーとして森林資源を有効活用し、地域の産業発達、永続的な森林管理に寄与することが可能となる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は前記した各実施形態に限定されない。本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。
1 燃焼炉
2 搬入機構
21 載置台
22 駆動機構
23 移動規制機構
231 押圧体
3 給気路
4 ボイラー
81 蒸気又は温水の供給経路
82 発電装置
83 給電経路
84 熱供給経路
85 臭気供給経路
9 周辺施設
L 丸太燃料

Claims (5)

  1. 丸太燃料用の燃焼装置を用いて燃焼ガスを供給する方法であって、
    前記燃焼装置は、
    燃焼炉と、
    前記燃焼炉に丸太燃料を搬入する搬入機構と、
    前記燃焼炉で生じた燃焼ガスを炉外に供給する給気路とを備え、
    前記丸太燃料は、乾燥処理が施されていない木材で構成された燃料であり、
    前記搬入機構は、前記丸太燃料を間欠的に搬入する機構であり、
    前記燃焼炉は、
    前記丸太燃料を炉内に搬入することのできる搬入口と、
    前記搬入口を開閉する開閉機構を備え、
    前記丸太燃料の搬入が完了すれば前記搬入口を閉じた状態で、搬入した前記丸太燃料炉内において700℃〜1100℃に維持した雰囲気温度でそれぞれ燃焼させ、
    前記搬入機構を用いて、前記丸太燃料を、所定間隔をあけて間欠的に前記燃焼炉内に搬入することで、
    前記燃焼炉内で、前記丸太燃料をそれぞれが完全燃焼に至るまで継続的に燃焼させることを特徴とする、丸太燃料を用いた燃焼ガスの供給方法。
  2. 丸太燃料用の燃焼装置を用いて燃焼ガスを供給する方法であって、
    前記燃焼装置は、
    燃焼炉と、
    前記燃焼炉に丸太燃料を搬入する搬入機構と、
    前記燃焼炉で生じた燃焼ガスを炉外に供給する給気路とを備え、
    前記丸太燃料は、乾燥処理が施されていない木材で構成された燃料であり、
    前記搬入機構は、前記丸太燃料を間欠的に搬入する機構であり、
    前記燃焼炉は、
    前記丸太燃料を炉内に搬入することのできる搬入口と、
    前記搬入口を開閉する開閉機構を備え、
    燃焼開始前に、前記燃焼炉内に最初の前記丸太燃料を搬入し、
    最初の前記丸太燃料に灯油をかけて着火させ、
    その後は、前記搬入口を閉じた状態で、前記燃焼炉内の雰囲気温度を700℃〜1100℃に維持しながら、前記燃焼炉内に前記丸太燃料を間欠的に搬入することで、前記燃焼炉内で、前記丸太燃料の燃焼を継続させることを特徴とする、丸太燃料を用いた燃焼ガスの供給方法。
  3. 前記搬入機構は、
    前記丸太燃料を載せる載置台と、
    前記載置台を、前記燃焼炉の内外に往復動させる駆動機構と、
    前記載置台に載せた前記丸太燃料の移動を、前記燃焼炉内で一時的に規制する移動規制機構と、を備え、
    前記丸太燃料を前記載置台ごと前記燃焼炉内に移動させ、前記移動規制機構で前記丸太燃料の移動を規制しながら前記載置台を前記燃焼炉外に向けて移動させることで、前記丸太燃料を前記燃焼炉内に落とし込むように構成したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の丸太燃料を用いた燃焼ガスの供給方法。
  4. 前記移動規制機構は、
    前記載置台に載せた前記丸太燃料の端部に当てることのできる押圧体を備え、
    前記載置台を前記燃焼炉内から前記燃焼炉外に向けて移動させるときに、前記押圧体に当てながら前記丸太燃料を前記載置台から前記燃焼炉内に落とし込むものであることを特徴とする、請求項3に記載の丸太燃料を用いた燃焼ガスの供給方法。
  5. 前記燃焼炉内に外部の臭気を供給する臭気供給経路を、さらに備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の丸太燃料を用いた燃焼ガスの供給方法。
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