JP6743632B2 - 眼科用レーザ治療装置 - Google Patents

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Description

本開示は、患者眼にレーザ光を照射して治療を行う眼科用レーザ治療装置に関する。
患者眼にレーザ光を照射して治療を行うレーザ治療装置が知られている。例えば、特許文献1のレーザ治療装置は、術者が患者眼の観察部位を観察する観察光学系と、患者眼の組織を治療するためのレーザ光を出射する照射光学系を備えている。また、特許文献1のレーザ治療装置は、波長変換素子を用いて、レーザ光源によって出射された赤外レーザ光(波長:1064nm)を可視レーザ光(波長:532nm)に変換できる。
特開2014−233469号公報
ところで、光学特性が異なる複数種類のレーザ光を患者眼に照射するにあたって、レーザ光源が発したレーザ光を複数の光路に分岐又は分配して、光学特性が異なる複数種類のレーザ光を生成する手法が考えられる。しかし、レーザ光をミラーの挿脱で偏向させる場合、ミラーの挿脱によって光軸ズレが発生し易い可能性があった。また、光路上にハーフミラー等の光分配部材を配置してレーザ光を分配させる場合、患者眼に向けて照射されるレーザ光のエネルギー効率が良くない。
本開示は、簡素な構成ながらも、光学特性が異なる複数種類のレーザ光を患者眼に照射できる眼科用レーザ治療装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1)レーザ光を患者眼に照射するための眼科用レーザ治療装置は、レーザ光源を有するレーザ光出射手段から出射されたレーザ光を第1照射光学系及び第2照射光学系の少なくとも一方の光路に導くための光路分岐部材であって,光路分岐として反射領域と透過領域が区別された光路分岐部材を備え、前記反射領域を反射したレーザ光を第1治療用レーザ光として使用し、前記透過領域を透過したレーザ光を第2治療用レーザ光として使用することを特徴とする。
本開示によれば、簡素な構成ながらも、光学特性が異なる複数種類のレーザ光を患者眼に照射できる眼科用レーザ治療装置を提供できる。
本開示の眼科用レーザ治療装置の外観斜視図である。 第1実施形態の光学系の概略図である。 制御系の概略図である。 第1のレーザ照射条件の説明図である。 第2のレーザ照射条件の説明図である。 第2実施形態の光学系の概略図である。 光路分岐部材の外観斜視図である。 光路分岐部材で反射するレーザ光の説明図である。 光路分岐部材を透過するレーザ光の説明図である。 螺旋位相板を離脱した際のレーザ光の形状を示す図である。 螺旋位相板を挿入した際のレーザ光の形状を示す図である。
以下、図面を用いて、本開示における典型的な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1を使用者側からみた外観斜視図である。図2は図1の眼科用レーザ治療装置1が備える光学系の概略構成図である。図3は図1の眼科用レーザ治療装置1が備える制御系の概略構成図である。
本実施形態の眼科用レーザ治療装置1は、レーザ治療装置2とテーブル部3を備える。本実施形態のレーザ治療装置2は、患者眼Epに治療用のレーザ光を照射できる。本実施形態のテーブル部3は、レーザ治療装置2を載置する。本実施形態のレーザ治療装置2は、本体部4、照明部5、接眼部6、変位手段7、操作パネル部8、ジョイスティック部9、およびヘッドレスト部10を備える。本実施形態では、第1照射光学系30、制御部80等が本体部4の筐体に収容されている。
本実施形態の照明部5は、患者眼Epの観察部位を照明するために用いられる。術者は、接眼部6を覗いて観察部位を観察できる。本実施形態の変位手段7は、眼科用レーザ治療装置1が備える光学系(例えば第1照射光学系30)を、上下方向(図1ではY軸方向)、左右方向(図1ではX軸方向)、または前後方向(図1ではZ軸方向)に変位(移動)できる。本実施形態の変位手段7は上下方向に伸びる回動軸を有しており、前述した光学系を患者眼Epに対して左右方向に回動できる。
本実施形態の操作パネル部8は、眼科用レーザ治療装置1の各種動作条件を術者が設定するために用いられる。本実施形態では、操作パネル部8を操作して、レーザ光の照射条件(一例として第1のレーザ照射条件又は第2のレーザ照射条件)を選択できる。ジョイスティック部9は、患者眼Epに対する各種光学系の位置合わせを術者が行うために用いられる。なお、本実施形態のジョイスティック部9の先端には、レーザ光の照射を開始するためのトリガスイッチが設けられている。本実施形態のヘッドレスト部10は、患者の顔を固定するために用いられる。本実施形態の照明部5には患者眼Epの治療部位を照明するための光学部材が収容されている。
<光学系>
本実施形態の眼科用レーザ治療装置1が備える光学系を説明する。本実施形態の眼科用レーザ治療装置1は、患者眼Epに第1波長のレーザ光(波長:532nm)を照射するための第1照射光学系30(レーザ光出射手段)、第1波長のレーザ光の照射位置をガイドするための第1ガイド光学系50、患者眼Epに第2波長のレーザ光(波長:1064nm)を照射するための第2照射光学系20(レーザ光出射手段)、第2波長のレーザ光の照射位置をガイドするための第2ガイド光学系40、患者眼Epを観察するための観察光学系60を備える(図2参照)。
なお、以降の説明では、患者眼Epに第1波長のレーザ光を照射する条件を第1の照射条件と称し、患者眼Epに第2波長のレーザ光を照射する条件を第2の照射条件と称する場合がある。一例として、第1の照射条件は選択的レーザ線維柱帯形成術(Selective Laser Trabeculoplasty:SLT)の治療で用いられ、第2の照射条件は後発白内障の治療で用いられる。なお、本実施形態の第2照射光学系20は、レーザ光のエネルギー密度を対物レンズ28の集光位置で高くして、眼科用レーザ治療装置1の外部でプラズマを発生できる。患者眼Ep内でプラズマを発生させることにより、例えば白濁した後嚢を光学的に破壊できる。
<第1照射光学系>
本実施形態の第1照射光学系30を説明する。本実施形態の第1照射光学系30は、レーザ光源21、光分配部材22、ビームエキスパンダー31、波長変換素子32、ダイクロイックミラー33、切替部材34、シャッター29、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、および対物レンズ28を備える。本実施形態の第1照射光学系30は、光分配部材22で分配された一方のレーザ光を、第1のレーザ照射条件に合うように成形する光学部材を有している。
本実施形態のレーザ光源21は、ネオジウムをドープしたYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)結晶(Nd:YAG)が、レーザロッドとして使用される。レーザ光源21は波長1064nmのレーザ光を出射できる。レーザ光源21はQスイッチを備えており、短いパルスのレーザ光(ジャイアントパルス)を出射できる。なお、本実施形態のレーザ光源21は出射エネルギーの調節手段を備えている。
本実施形態の光分配部材22は光反射部材であり、レーザ光源21から出射されたレーザ光を所期する割合で透過及び反射できる。本実施形態では光分配部材22としてハーフミラーを用いている。光分配部材22は第1照射光学系30の光路上に固定されている。ビームエキスパンダー31はレーザ光の光束径を縮小できる。本実施形態では、波長変換素子32に入射した波長1064nmのレーザ光(第1波長のレーザ光)は、波長532nmのレーザ光(第2波長のレーザ光)に変換されて出射される。本実施形態では波長変換素子32としてKTP結晶を用いている。
ダイクロイックミラー33は、レーザ光を透過して、第1ガイド光を反射する特性を有している。切替部材34は、患者眼Epに向けて照射されるレーザ光の光路を、第1照射光学系30の光路または第2照射光学系20の光路の何れかに切り替えることができる。本実施形態の切替部材34は鏡面を有する光反射部材である。本実施形態では、切替部材34として平面ミラーを用いている。本実施形態の切替部材34は板ガラスの片面に鏡面が形成されている。なお、板ガラスの両面に鏡面を形成してもよい。切替部材34には駆動部16が接続されている。
本実施形態では、第1照射光学系30の光路と第2照射光学系20の光路とが共通の光路となる位置で、切替部材34(光反射部材)を挿脱可能である。本実施形態では、光路に直交する方向(図2の紙面前後方向)に切替部材34を移動できる。第1波長のレーザ光を患者眼Epに照射する際には、切替部材34は第2照射光学系20の光路上から退避される。一方、患者眼Epに第2波長のレーザ光を照射する際には、切替部材34は第2照射光学系20の光路上に配置される。
本実施形態の切替部材34は、第1照射光学系30の光路を通るレーザ光を、切替部材34の鏡面を用いて反射させて共通光路(図2だと切替部材34から患者眼Epにかけての区間)に導ける。なお、切替部材34が第2照射光学系20の光路から退避されている場合、ダイクロイックミラー33を通過したレーザ光は検出手段15に入射する。本実施形態の検出手段15は受光素子を含む。シャッター29は開閉機構を備えている。ビームエキスパンダー部26はレーザ光の光束径を拡大できる。ダイクロイックミラー27は、患者眼Epに照射するレーザ光を反射、ガイド光を一部反射,一部透過し、さらに観察光を透過する特性を有している。
図4を併用して、レーザ光源21から出射されたレーザ光の流れを説明する。レーザ光源21から出射されたレーザ光は、光分配部材22で2つの方向に分配される。光分配部材22で反射したレーザ光は、ビームエキスパンダー31で光束径が縮小された後、波長変換素子32で波長変換される。波長変換素子32で波長変換されたレーザ光(第1治療用レーザ光)は、ダイクロイックミラー33を介した後、切替部材34の鏡面(表面)で反射される。切替部材34で反射された治療レーザ光は、シャッター29の開口部、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、対物レンズ28、術者が把持するコンタクトレンズ12の順で介して進んで、患者眼Epの治療部位よりも遠方に集光されてゆく(図4の経路U1を参照)。一方、光分配部材22を透過したレーザ光は、第2照射光学系20を進んで、切替部材34の鏡面(裏面)で反射される。切替部材34で反射されたレーザ光は、検出手段15で受光される(図4の経路U2を参照)。
<第1ガイド光学系>
本実施形態の第1ガイド光学系50は、第1ガイド光源51、ダイクロイックミラー33、切替部材34、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、および対物レンズ28を備える。第1ガイド光学系50は、ダイクロイックミラー33から対物レンズ28にかけての光学部材を第1照射光学系30と共用する。第1ガイド光源51はレーザ光(例えば波長635nm)を発する。第1ガイド光源51から出射された第1ガイド光は、ダイクロイックミラー33、切替部材34、シャッター29の開口部、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、対物レンズ28、コンタクトレンズ13の順で介して進んで治療部位に集光される。なお、第2ガイド光は観察光学系60の焦点位置に集光される。
<第2照射光学系>
本実施形態の第2照射光学系20を説明する。第2照射光学系20は、レーザ光源21、光分配部材22、ミラー23、フォーカスシフト部24、ダイクロイックミラー25、シャッター29、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、および対物レンズ28を備える。第2照射光学系20は、レーザ光源21、光分配部材22、およびビームエキスパンダー部26から対物レンズ28にかけての光学部材を第1照射光学系30と共用する。本実施形態の第2照射光学系20は、光分配部材22で分配された他方のレーザ光を、第1のレーザ照射条件とは異なる第2のレーザ照射条件に合うように成形するための光学部材を有している。
フォーカスシフト部24は、レーザ光の集光位置を、観察光学系60の観察位置に対して遠方又は近方にシフト(変位)できる。つまり、本実施形態の眼科用レーザ治療装置1はフォーカスシフト手段を備えている。フォーカスシフト手段は、レーザ光を用いて発生させるプラズマの発生位置を、観察位置に対して遠方又は近方に調節できる。フォーカスシフト部24には駆動部17が接続されている。なお、本実施形態のフォーカスシフト部24は、レーザ光の光束径を拡大できる。つまり、本実施形態の第2照射光学系20は、レーザ光の光束径を、ビームエキスパンダー部26とフォーカスシフト部24の各々で拡大できる。ダイクロイックミラー25は、レーザ光を反射して、第2ガイド光を透過する特性を有する。
図5を併用して、レーザ光源21から出射されたレーザ光の流れを説明する。レーザ光源21から出射されたレーザ光は、光分配部材22で2つの方向に分配される。光分配部材22を透過したレーザ光(第2治療用レーザ光)は、ミラー23で反射された後、フォーカスシフト部24、ダイクロイックミラー25、シャッター29の開口部、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27の順で介して進んで対物レンズ28を透過する。対物レンズ28を透過したレーザ光は、術者が把持するコンタクトレンズ11を介して患者眼Epの治療部位に集光される(図5の経路U3を参照)。一方、光分配部材22で反射されたレーザ光は、第1照射光学系30を進んでゆくが、切替部材34が退避されているためそのまま直進して、検出手段15で受光される(図5の経路U4を参照)。
なお、第2照射光学系20を介して対物レンズ28を透過したレーザ光(第2治療用レーザ光)の光束径は、レーザ光の集光位置(治療部位)に近づくにつれて急激に小さくなる。これにより、レーザ光のエネルギー密度は集光位置に近づくにつれて上昇し、集光位置でプラズマが発生される。本実施形態では、第2照射光学系20のコーンアングル(治療部位の位置)は、第1照射光学系30のコーンアングルよりも大きい(5倍以上)。
<第2ガイド光学系>
本実施形態の第2ガイド光学系40は、第2ガイド光源41、ダイクロイックミラー25、シャッター29、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、および対物レンズ28を備える。第2ガイド光学系40は、ダイクロイックミラー25から対物レンズ28にかけての光学部材を、第2照射光学系20と共用する。第2ガイド光源41はレーザ光(例えば波長635nm)を発する。第2ガイド光源41から出射された第2ガイド光は、ダイクロイックミラー25、シャッター29の開口部、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、対物レンズ28、コンタクトレンズ11の順で介して進んで治療部位に集光される。第2ガイド光は、観察光学系60の焦点位置に集光される。
<観察光学系>
本実施形態の観察光学系60は、対物レンズ28、ダイクロイックミラー27、レンズ群61、および接眼レンズ62を備える。観察光学系60は、対物レンズ28とダイクロイックミラー27を第1照射光学系30等と共用する。観察部位を発した光(例えば、照明部5が発する照明光の反射光)は、コンタクトレンズ12、対物レンズ28、ダイクロイックミラー27、レンズ群61、接眼レンズ62の順で介して進んで術者眼Eoの眼底に集光(結像)する。観察光学系60が術者眼Eoを保護するための保護フィルターを備えてもよい。
<制御部>
本実施形態の制御部80は、CPU81、ROM82、RAM83、および不揮発性メモリ84等を含む。CPU81は、眼科用レーザ治療装置1における各部の制御を司る。ROM82には、各種プログラム、初期値等が記憶されている。RAM83は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ84は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。本実施形態の制御部80には、レーザ光源21、第1ガイド光源51、駆動部16、駆動部17、シャッター29、第2ガイド光源41、操作パネル部8、ジョイスティック部9、検出手段15等が接続されている。
<レーザ照射条件>
第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1は、患者眼Epへのレーザ光(治療用)の照射条件として、第1のレーザ照射条件と第2のレーザ照射条件とを備える。先ず図4を用いて、第1のレーザ照射条件でのレーザ光の照射を説明する。第1のレーザ照射条件では、第1照射光学系30と第2照射光学系20の共通光路に切替部材34が挿入される。第1照射光学系30は、光分配部材22で分配された一方のレーザ光を、第1のレーザ照射条件に合うように成形する。検出手段15は、患者眼Epに向けて照射されるレーザ光の光路を、切替部材34(共通光路に挿入)により第1照射光学系30の光路とされた状態で、第2照射光学系20の光路を通るレーザ光の出力を検出する。
本実施形態の切替部材34は、第1照射光学系30の光路を通るレーザ光を光反射部材の鏡面を用いて反射させて共通光路に導くと共に、第2照射光学系20の光路を通るレーザ光を、切替部材34の鏡面を用いて検出手段15に向けて反射させる。なお、第1実施形態の切替部材34は平面ミラーであり、平面ミラーの鏡面で第1照射光学系30の光路を通るレーザ光と第2照射光学系20の光路を通るレーザ光とを各々反射できる。このように、第1のレーザ照射条件では、第1照射光学系30を用いた患者眼Epへのレーザ光の照射(図4の経路U1を参照)と、検出手段15を用いたレーザ光のエネルギーの検出(図4の経路U2を参照)とが同時に可能である。
例えば、患者眼Epの位置でのレーザ光のエネルギーと、検出手段15が受光するレーザ光のエネルギーとの関係を示す補正用データを、予め記憶手段(例えばROM82)に記憶しておく。制御部80が、記憶手段に記憶されている補正用データと検出手段15の検出結果とを用いて、第1のレーザ照射条件でレーザ光源21が出射するレーザ光のエネルギーを補正してもよい。例えば、第1のレーザ照射条件でのレーザ光の照射を繰り返している際に、前述した補正を行ってもよい。これにより、レーザ光の出力変動を好適に抑制できる。
次いで図5を用いて、第2のレーザ照射条件でのレーザ光の照射を説明する。第2のレーザ照射条件では、第1照射光学系30と第2照射光学系20の共通光路から切替部材34が離脱される。第2照射光学系20は、光分配部材22で分配された他方のレーザ光を、第1のレーザ照射条件とは異なる第2のレーザ照射条件に合うように成形する。検出手段15は、患者眼Epに向けて照射されるレーザ光の光路を、切替部材34(共通光路から脱出)により第2照射光学系20の光路とされた状態で、第1照射光学系30の光路を通るレーザ光の出力を検出する。
本実施形態の切替部材34は、第2照射光学系20の光路を通るレーザ光を直進通過させて共通光路に導くと共に、第2照射光学系20の光路を通るレーザ光についても直進通過させて検出手段15に向ける。つまり、第2のレーザ照射条件では、第1照射光学系30の光路を通るレーザ光と第2照射光学系20の光路を通るレーザ光とを各々直進通過させる。第2のレーザ照射条件では、第2照射光学系20を用いた患者眼Epへのレーザ光の照射(図5の経路U3を参照)と、検出手段15を用いたレーザ光のエネルギーの検出(図5の経路U4を参照)とが同時に可能である。前述した第1のレーザ照射条件と同様に、記憶手段に記憶されている補正用データと検出手段15の検出結果とを用いて、第2のレーザ照射条件でレーザ光源21が出射するレーザ光のエネルギーを補正してもよい。
なお、挿脱可能なミラーを光分配部材22の箇所に配置した場合、ミラーの挿脱によって光軸ズレが発生する可能性がある。しかし本実施形態では、光分配部材22を固定しているため光軸ズレが生じ難い。また、本実施形態では、エネルギー検出専用の光分配部材(例えばハーフミラー)をレーザ光の通過光路上に追加することなく、レーザ光のエネルギーを検出できる。したがって、エネルギー検出専用の光分配部材によってレーザ光が減衰してしまう恐れがない。つまり、本実施形態では、光分配部材22によって光軸ズレが抑制されると共に、レーザ光の光量ロスが少ない。また、本実施形態では第1のレーザ照射条件(図4参照)と第2のレーザ照射条件(図5参照)とで検出手段15を共用するため、眼科用レーザ治療装置1の構成を簡素化し易い。
<第1実施形態のまとめ>
以上説明したように、第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1は、レーザ光を患者眼Epに照射できる。第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1は、レーザ光源21を有するレーザ光出射手段から出射されたレーザ光を所期する割合で透過及び反射させる光分配部材22と、光分配部材22により分配された一方のレーザ光を第1レーザ照射条件に合うように整形するための光学部材を有した第1照射光学系30と、光分配部材22により分配された他方のレーザ光を第1レーザ照射条件とは異なる第2レーザ照射条件に合うように整形するための光学部材を有した第2照射光学系20を備えている。また、第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1は更に、患者眼Epに向けて照射されるレーザ光の光路を、第1照射光学系30の光路または第2照射光学系20の光路の何れかに切り替えるための切替部材34と、患者眼Epに向けて照射されるレーザ光の光路を切替部材34により第1照射光学系30の光路とされた状態で、第2照射光学系20の光路を通るレーザ光の出力を検出するための検出手段15を備えている。これにより、例えば、光分配部材22により発生する光軸ズレを抑制すると共に、レーザ光のエネルギー減衰を抑制しつつ検出できる。
また、第1本実施形態の切替部材34は、第1照射光学系30の光路と第2照射光学系20の光路とが共通の光路となる位置にて挿脱可能であり、切替部材34は、第1照射光学系30の光路を通るレーザ光を切替部材34の鏡面を用いて反射させて共通光路に導くと共に、第2照射光学系20の光路を通るレーザ光を切替部材34の鏡面を用いて検出手段15に向けて反射できる。これにより、例えば、レーザ光の切替と照射エネルギーの検出を簡素な構成で行なえる。また、第1本実施形態の切替部材34は平面ミラーであり、平面ミラーの鏡面で第1照射光学系30の光路を通るレーザ光と第2照射光学系20の光路を通るレーザ光とを各々反射させる。これにより、例えば、切替部材34をより簡素な構成にできる。また、第1本実施形態のレーザ光出射手段は、エネルギー密度が高く、短いパルスのレーザ光であって第1波長である1064nmのレーザ光を出射できる。また、第1本実施形態の第1照射光学系30は、第1波長のレーザ光を第2の波長である532nmのレーザ光に変換するための波長変換素子32を有している。これにより、例えば、後発白内障の治療と選択的レーザ線維柱帯形成術による治療とを1台の装置で行える。
なお、第1実施形態では、第1のレーザ照射条件と第2のレーザ照射条件とで検出手段15を共用している。しかし、眼科用レーザ治療装置1が複数の検出手段を備え、第1のレーザ照射条件と第2のレーザ照射条件とで各々異なる検出手段を用いてレーザ光のエネルギーを検出できてもよい。また、第1実施形態では第1照射光学系30と第2照射光学系20とで患者眼Epに照射するレーザ光の波長が異なる。しかし、第1実施形態の態様は一例に過ぎず、第1照射光学系30と第2照射光学系20とで患者眼Epに照射するレーザ光の光学特性が異なればよい。
<第2実施形態>
次いで図6〜9を用いて、第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1を説明する。第1実施形態と第2実施形態とは、本体部4が収容する光学系の一部が異なる。以降では、第1実施形態と第2実施形態とで同じ符号を付けた箇所の説明は省略し、第1実施形態と第2実施形態とで異なる箇所を説明する。なお、第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1も、前述した第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1と同様に、患者眼Epに第1治療用レーザ光(波長532nm)を照射する第1のレーザ照射条件と、患者眼Epに第2治療用レーザ光(波長1064nm)を照射する第2のレーザ照射条件を有する。
<第1照射光学系>
第2実施形態の第1照射光学系30は、レーザ光源21、光束径変更手段72、光路分岐部材71、光分配部材75、波長変換素子32、ダイクロイックミラー33、合波部材73、シャッター29、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、対物レンズ28、および検出手段76を備える。光束径変更手段72は、レーザ光源21から出射されたレーザ光の光束径を変更できる。光束径変更手段72は制御部80に接続されている。
光路分岐部材71は、光路分岐部材71に入射したレーザ光を、2つの光路へと分岐できる。本実施形態では、光路分岐部材71として部分反射ミラーを用いている。図7は、光路分岐部材71を光束径変更手段72側からみた図である。光路分岐部材71は、レーザ光が透過する透過領域Tとレーザ光が反射する反射領域Rとを有する。本実施形態では、透明な板ガラスの表面の一部にコーティング処理が行われて、反射領域Rが形成されている。本実施形態の反射領域Rは光軸L1上に配置され、反射領域Rの周囲に透過領域Tが配置される。つまり、本実施形態の光路分岐部材71(部分反射ミラー)は、中央領域を反射領域Rとし、中央領域を囲む周辺領域を透過領域Tとしている。本実施形態では、透過領域Tの面積は反射領域Rの面積に対して2倍以上である。これにより、第2の照射条件の際に、プラズマがより発生し易くなっている。なお、光路分岐部材71は光軸L1上に斜設されている。
光分配部材75は第1照射光学系30の光軸上に斜設されている。光分配部材75は光分配部材75に入射したレーザ光を所期する割合で透過及び反射できる。光分配部材75を透過したレーザ光は波長変換素子32に進み、光分配部材75で反射したレーザ光は検出手段76に進む。本実施形態の光分配部材75は、光分配部材75に入射したレーザ光を95%透過して、5%反射する特性を有する。本実施形態の検出手段76は、第1実施形態の検出手段15と同じ部材(受光素子等)を用いている。
本実施形態の合波部材73は、第1照射光学系30を進んできたレーザ光(第1の波長:532nm)を反射して、第2照射光学系20を進んできたレーザ光(第2の波長:1064nm)を透過する特性を有している。なお、合波部材73の箇所を、第1実施形態の切替部材34と同様の態様(反射部材の挿脱)としてもよい。なお、合波部材73が、第1ガイド光源51が発する第1ガイド光を所期する割合で反射し、第2ガイド光源41が発する第2ガイド光を所期する割合で透過する特性を有してもよい。合波部材73は光軸L1上に斜設されている。本実施形態では、合波部材73としてダイクロイックミラーを用いている。
本実施形態の第1のレーザ照射条件では、レーザ光源21から出射されたレーザ光は、光束径変更手段72で光束径が縮小されつつ光路分岐部材71に入射する。光路分岐部材71に入射したレーザ光は、反射領域R(図7参照)に当たって反射される。なお、光束径変更手段72と光路分岐部材71の関係は、後ほど詳細に説明する。光路分岐部材71で反射されたレーザ光は、波長変換素子32に入射する。波長変換素子32で波長変換されたレーザ光(第1治療用レーザ光)は、ダイクロイックミラー33を介した後、合波部材73で反射される。合波部材73で反射されたレーザ光は、シャッター29、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、対物レンズ28、コンタクトレンズ13の順で介して治療部位に集光される。
<第2照射光学系>
第2実施形態の第2照射光学系20は、ミラー23、光分配部材77、フォーカスシフト部24、ダイクロイックミラー25、および検出手段78を備え、レーザ光源21と光束径変更手段72、および合波部材73から対物レンズ28までの部材を第1照射光学系30と共用する。光分配部材77は第2照射光学系20の光軸上に斜設されている。光分配部材77は、光分配部材77に入射したレーザ光を所期する割合で透過及び反射する。光分配部材77を透過したレーザ光はフォーカスシフト部24に進み、光分配部材77で反射したレーザ光は検出手段78に進む。本実施形態の光分配部材77は、レーザ光を95%透過して、5%反射する特性を有している。本実施形態の検出手段78は、検出手段76と同じ部材(受光素子等)を用いている。
本実施形態の第2のレーザ照射条件では、レーザ光源21から出射されたレーザ光は、光束径変更手段72で光束径が拡大されつつ光路分岐部材71に入射する。光路分岐部材71に入射したレーザ光は、透過領域T(図7参照)を透過する。なお、反射領域Rに当たって反射したレーザ光の成分を、光路分岐部材71と合波部材73の間にシャッター(不図示)を配置して減衰してもよい。光路分岐部材71を透過したレーザ光(第2治療用レーザ光)は、ミラー23、光分配部材77、フォーカスシフト部24、ダイクロイックミラー25、合波部材73、シャッター29、ビームエキスパンダー部26、ダイクロイックミラー27、対物レンズ28、コンタクトレンズ11の順で介して進んで治療部位に集光される。治療部位の付近でプラズマが発生される。
<光束径変更手段と光路分岐部材の関係>
図8と図9を併用して、光束径変更手段72と光路分岐部材71の関係を説明する。図8と図9は、光路分岐部材71を光束径変更手段72側からみた図である。図8でハッチングした領域BMaは、第1の照射条件の際に、レーザ光が光路分岐部材71で反射する領域を示している。なお、レーザ光は反射領域Rの内側で反射する。図9でハッチングした領域BMbは、第2の照射条件の際に、レーザ光が光路分岐部材71を透過する領域を示している。
本実施形態の制御部80は光束径変更手段72を制御して、第1のレーザ照射条件にて第1治療用レーザ光(波長532nm)を患者眼Epに照射する際と、第2のレーザ照射条件にて第2治療用レーザ光(波長1064nm)を患者眼Epに照射する際とで、光路分岐部材71に入射させるレーザ光の光束径を異ならせている。詳細には、光路分岐部材71に入射させるレーザ光の光束径は、第1のレーザ照射条件よりも第2のレーザ照射条件の方が大きい。より詳細には、制御部80は、第1のレーザ照射条件から第2のレーザ照射条件に切り替える際に、光路分岐部材71に入射させるレーザ光の光束径を5倍に拡大する。
本実施形態の制御部80は、第1の照射条件の際には、光路分岐部材71に入射させるレーザ光の光束径を反射領域Rよりも小さくする。これにより、レーザ光源21が出射したレーザ光を、効率よく第1照射光学系30を介して治療部位に導ける。一方、第1の照射条件の際には、光路分岐部材71に入射させるレーザ光の光束径を反射領域Rよりも大きく設定する。これにより、レーザ光源21が出射したレーザ光を、第2照射光学系20を介して治療部位に導くと共に、治療部位でプラズマを発生し易くする。換言するなら、本実施形態では、患者眼Epに第1治療用レーザ光を照射する際には、光路分岐部材71に入射させる光束を細くして、レーザ光のエネルギーロスを抑制しつつ反射領域Rで反射させる。一方で、患者眼Epに第2治療用レーザ光を照射する際には、光路分岐部材71に入射させる光束を太くして反射領域Rによるレーザ光のエネルギーロスの割合を小さくする。
なお、第2実施形態では、第1実施形態が有していたビームエキスパンダー31を不要にできる。また、第1実施形態が有していたビームエキスパンダー部26を不要、もしくはビームエキスパンダー部26での拡大率を小さくできる。つまり、光路分岐部材71よりも下流の光学系での、光束径の変化を不要とし易い。このように、第2実施形態では、眼科用レーザ治療装置1の構成をより簡素化し易い。なお、光束径変更手段72での拡大率が固定であってもよい。
なお、光束径変更手段72として、螺旋(らせん)位相板を用いてもよい。螺旋位相板を光路に挿脱、あるいは螺旋位相板を光路に2枚配置して回転させてもよい。図10と図11は、光路分岐部材71に入射するレーザ光の光束形状を示している。図10は、螺旋位相板を光路から外した状態であり、図11は、螺旋位相板を光路に挿入した状態である。
螺旋位相板を光路に挿脱することで、レーザ光の形状を、ガウシアン光(図10参照)と円環状の光渦ビーム(図11参照)とに変更できる。第1の照射条件では、螺旋位相板を光路から外して、レーザ光を反射領域R(図7)で反射させる。一方、第2の照射条件では、螺旋位相板を光路に挿入して、レーザ光を透過領域T(図7)を透過させる。つまり、反射領域Rの周囲を通過させる。このように、レーザ光のエネルギーロスを抑制しつつ、レーザ光の光路を切り替えることができる。なお、螺旋位相板を光路に2枚配置する場合には、一方の螺旋位相板を固定し、他方の螺旋位相板を光軸と垂直な軸を中心として回転させればよい。螺旋位相板を回転すれば、レーザ光の形状を、ガウシアン光と光渦ビームとに変更できる。また、レーザ光の形状を形成する部材は螺旋位相板に限るものではなく、レーザ光の形状を円環形状に形成可能なビーム形成素子を使用することも可能である。
<第2実施形態のまとめ>
以上説明したように、第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1は、レーザ光を患者眼Epに照射できる。第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1は、レーザ光源21を有するレーザ光出射手段から出射されたレーザ光を第1照射光学系30及び第2照射光学系20の少なくとも一方の光路に導くと共に、光路分岐として反射領域Rと透過領域Tが区別された光路分岐部材71を備えている。反射領域Rを反射したレーザ光を第1治療用レーザ光として使用し、透過領域Tを透過したレーザ光を第2治療用レーザ光として使用できる。これにより、例えば、分岐箇所での光学素子の切り換えを不要にし易い。また、分岐箇所でのレーザ光のエネルギーロスを抑制し易い。
また、第2実施形態の光路分岐部材71は、中央領域を反射領域Rとし、中央領域を囲む周辺領域を透過領域Tとする部分反射ミラーである。これにより、例えば、光路分岐部材71よりも下流の光学系構成を簡素化し易い。また、第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1は、レーザ光出射手段から出射したレーザ光の光束径を変更させるための光束径変更手段72をレーザ光源21と光路分岐部材71との間に配置している。これにより、例えば、分岐箇所でのレーザ光のエネルギーロスを抑制できる。また、例えば、光路分岐部材71よりも下流の光学系構成をより簡素化し易い。
なお、光束径変更手段72として、可変エキスパンダーレンズ又は螺旋位相板を用いてもよい。これにより、例えば、分岐箇所でのレーザ光のエネルギーロスをより抑制し易い。また、第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1では、反射領域Rの面積に対してレーザ光が透過する透過領域Tの面積は2倍以上である。これにより、例えば、第1治療レーザ光を用いた選択的レーザ線維柱帯形成術の治療と、第2治療レーザ光を用いた後発白内障の治療を行える装置を、簡素な構成で提供できる。なお、第2実施形態の光路分岐部材71に形成されている反射領域Rは中実円であるが、もちろん他の形状であってもよい。なお、第2実施形態にて、合波部材73の代わりに、第1実施形態の切替部材34、駆動部16、および検出手段15を配置すれば、光分配部材75、検出手段76、光分配部材77、および検出手段78を不要にできることは言うまでもない。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲及びこれと均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1:眼科用レーザ治療装置
15:検出手段
20:第2照射光学系
21:レーザ光源
22:光分配部材
30:第1照射光学系
34:切替部材
Ep:患者眼

Claims (4)

  1. レーザ光を患者眼に照射するための眼科用レーザ治療装置において、
    レーザ光源を有するレーザ光出射手段から出射されたレーザ光を所期する割合で透過及び反射させるための光分配部材と、
    該光分配部材により分配された一方の前記レーザ光を第1のレーザ照射条件に合うように整形するための光学部材を有した第1照射光学系と、
    前記光分配部材により分配された他方の前記レーザ光を前記第1のレーザ照射条件とは異なる第2のレーザ照射条件に合うように整形するための光学部材を有した第2照射光学系と、
    患者眼に向けて照射されるレーザ光の光路を前記第1照射光学系の光路または前記第2照射光学系の光路の何れかに切り替えるための切替部材と、
    患者眼に向けて照射されるレーザ光の光路を前記切替部材により前記第1照射光学系の光路とされた状態で、前記第2照射光学系の光路を通るレーザ光の出力を検出するための検出手段と、
    を備えることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
  2. 請求項1に記載の眼科用レーザ治療装置において、前記切替部材は前記第1照射光学系の光路と前記第2照射光学系の光路とが共通の光路となる位置にて挿脱可能な光反射部材であり、前記切替部材は前記第1照射光学系の光路を通るレーザ光を前記切替部材の鏡面を用いて反射させて前記共通の光路に導くと共に,前記第2照射光学系の光路を通る前記レーザ光を前記切替部材の鏡面を用いて前記検出手段に向けて反射させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
  3. 請求項2に記載の眼科用レーザ治療装置において、前記切替部材は平面ミラーであり,該平面ミラーの鏡面で前記第1照射光学系の光路を通るレーザ光と前記第2照射光学系の光路を通る前記レーザ光とを各々反射させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の眼科用レーザ治療装置において、前記レーザ光出射手段はエネルギー密度が高く,短いパルスのレーザ光であって第1波長の1064nmのレーザ光を出射し、前記第1照射光学系は前記第1波長のレーザ光を第2の波長である532nmのレーザ光に変換するための波長変換素子を有していることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
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