JP6742861B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、食品を加熱調理する加熱調理器に関する。
従来、特許文献1および2に示すように、内鍋の内部に収容した食品(食材)を例えばヒータにて加熱して調理する加熱調理器が多用されている。この種の加熱調理器は、調理器本体と蓋体とを備え、調理器本体が内鍋を有し、蓋体が内蓋および外蓋を有している。内鍋は、調理器本体に対して蓋体を閉じることにより、内蓋によって蓋をされる。
一方、上記構成の加熱調理器としては、全く水分を加えずに、あるいは少量の水のみを加え、食品から出てくる水分を利用して調理する無水方式の加熱調理器が市販されている。
特開2013−223705号公報 特開2013−90848号公報
ところが、上記従来の無水方式の加熱調理器では、内鍋から外部へ排出される水蒸気量が多く、内鍋が焦げ付いたり、食品から水分が抜け過ぎて食品がパサついたりするといった不具合を生じ易い。このため、調理を良好に行うことができないという問題点を有している。
したがって、本発明は、食品から出た水分を効率よく内鍋内へ戻すことにより、内鍋の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる加熱調理器の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、前記調理器本体部は、内鍋を有し、前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、前記第1空気流路に空気を流す送風機と、前記内鍋内の温度と前記内蓋の温度との少なくとも一方を検出する温度センサと、前記送風機の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記温度センサにて検出される温度に基づいて、前記内鍋内の食品の加熱開始時点から、前記内鍋内の温度もしくは前記内蓋の温度が加熱調理における最高温度に到達する前までの期間に含まれる期間だけ前記送風機を動作させることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、前記調理器本体部は、内鍋を有し、前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、前記内鍋内の食品を撹拌する撹拌部材、および前記撹拌部材を回転させる撹拌モータを有する撹拌装置を備え、前記撹拌モータの回転を前記撹拌部材に伝達する回転軸が前記内蓋を貫通して配置され、前記回転軸における前記内蓋の上面側または下面側の位置に、前記内蓋の上面または下面に向う空気の流れを生じる内蓋冷却ファンが設けられていることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、前記調理器本体部は、内鍋を有し、前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、前記内蓋は、内部に水収容部を有するタンク形状であり、前記水収容部に対する水出入口および前記水出入口を塞ぐ栓部材を有していることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、前記調理器本体部は、内鍋を有し、前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、前記内蓋は、上壁部、下壁部および前記上壁部と前記下壁部との間に形成された水収容部を有し、前記下壁部に前記水収容部に通じる蒸気取込口が形成されていることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、前記調理器本体部は、内鍋を有し、前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、前記内蓋は、下面の周縁部に対する内側部分が上方へ突出するように傾斜した形状であり、上方へ突出した部分の上部の位置に、水蒸気を機外へ排出する蒸気排出口を有し、前記内蓋の上には、前記内蓋の上面に沿って第3空気流路が形成され、前記第3空気流路は、加熱調理器の外面に空気入口を有し、加熱調理器の上面に空気出口を有していることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、食品から出た水分を効率よく内鍋内へ戻すことができ、内鍋の焦げ付きや、食品からの過度の水分抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
本発明の実施形態の加熱調理器を示す斜視図である。 図1に示し加熱調理器における蓋体の開状態を示す斜視図である。 図1におけるA−A矢視断面図である。 図4は、図1に示した加熱調理器の制御系統の構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態の加熱調理器における図3に対応した縦断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の加熱調理器における蓋体の開状態を示す斜視図である。 図6に示した加熱調理器の縦断面図である。 図6に示した撹拌部材の撹拌アームが撹拌可能状態である場合を示す斜視図である。 図8に示した加熱調理器の制御系統の構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の実施形態の加熱調理器が備える内蓋を示す斜視図である。 図10におけるB−B矢視断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の加熱調理器における蓋体を閉状態とした場合の概略の縦断面図である。 図12に示した加熱調理器における蓋体を開状態とした場合の概略の縦断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の加熱調理器の概略の縦断面図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。図1は、本実施形態の加熱調理器を示す斜視図である。図2は、図1に示し加熱調理器における蓋体の開状態を示す斜視図である。図3は、図1におけるA−A矢視断面図である。
(加熱調理器の構成の概要)
図1および図2に示すように、加熱調理器1は、調理器本体部11と蓋体12とを備えている。調理器本体部11と蓋体12とは後部の回転支持部13によって連結されている。したがって、蓋体12は回転支持部13を中心として回転し、調理器本体部11に対して開閉自在となっている。
調理器本体部11は内鍋21を有し、内鍋21は、調理器本体部11の内部の凹部に出し入れ自在に収納されている。内鍋21は、例えば、鍋形状の基部(図示せず)および基部の内面に張りつけられた内張部(図示せず)を有する。基部は、例えばアルミニウムなどの高熱伝導部材にて形成され、内張部は、加熱効率を向上させる例えばステンレス等の磁性体にて形成されている。内張部の内面には、調理する食品(食材)の付着を防ぐフッ素樹脂がコーティングされている。
蓋体12は、閉状態において、ロック機構(図示せず)により閉状態に保持される。蓋体12は、前部の上面に開ボタン31を備え、開ボタン31が押されると、ロック機構が外れて、図2に示すように、開状態となる。
蓋体12は、外蓋32と内蓋33とを有する。外蓋32は、蓋体12の筐体部となっており、主として樹脂にて形成されている。内蓋33は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料により円板状に形成され、蓋体12を閉じたときに、内鍋21の蓋となり、内鍋21の上面を塞ぐようになっている。内蓋33は外周部に例えばゴム製のパッキン33bを有している。内蓋33は、外蓋32の内面に設けられ、例えば外周部分を外蓋32に嵌合させることにより、外蓋32に対して着脱自在となっている。内蓋33には耐熱ガラス製の覗き窓33aが形成され、覗き窓33aに対応する外蓋32の部分には、ユーザが覗き窓33aから内鍋21の中を覗けるように、覗き穴34が形成されている。蓋体12には、外蓋32と内蓋33とを貫通する蒸気口38が形成されている。
(第1空気流路および第2空気流路)
外蓋32の内部には送風機35が設けられている。送風機35の位置は、覗き窓33aすなわち覗き穴34の近傍における覗き穴34と外蓋32の外周部(周縁部)との間の位置である。外蓋32における送風機35の下(内蓋33の上)には、第1空気流路36が形成されている。第1空気流路36の空気入口36aは、外蓋32の外周面に開口し、空気出口36bは覗き穴34の内壁面に開口している。送風機35は、第1空気流路36において空気入口36aから空気出口36bに向う空気の流れを生じさせる。したがって、空気出口36bから出てきた空気は、覗き窓33aの上を流れる。
また、外蓋32と内蓋33との間には、第2空気流路37が形成されている。第2空気流路37の空気入口37aは、覗き穴34の内壁面における第1空気流路36の空気出口36bと対向する位置に開口している。第2空気流路37は、空気入口37aから回転支持部13の方向へ延びている。空気入口37aから第2空気流路37内へ入り込み、第2空気流路37内を流れた空気は、回転支持部13の近傍の部分から、図3の紙面に垂直な方向(加熱調理器2の平面視において第2空気流路37に直交する方向)へ流れ、外蓋32から加熱調理器2の外部へ出て行く。
(制御系統の構成)
図4は、加熱調理器1の制御系統の構成を示すブロック図である。図4に示すように、加熱調理器1は制御部41を備えている。制御部41には、調理開始ボタン42、調理器本体部11が備えるヒータ43、送風機35が備える送風機モータ35a、および温度センサ44が接続されている。温度センサ44は、内鍋21(例えば内鍋21の下)に設けられた温度センサと、内蓋33に設けられた温度センサとの少なくとも一方を含む。制御部41は、内鍋21(例えば内鍋21の下)に設けられた温度センサの検出温度に基づいて、内鍋21内の温度を測定する。また、制御部41は、内蓋33に設けられた温度センサの検出温度に基づいて、内蓋33の温度を測定する。さらに、制御部41は、調理開始ボタン42に対する操作や温度センサ44による検出温度等に基づいて、ヒータ43および送風機モータ35a等の動作を制御する。
(加熱調理器の動作、並びに送風機および第1空気流路による利点)
上記の構成において、加熱調理器1にて食品(食材)を加熱調理する際には、ユーザは、蓋体12を開け、調理器本体部11の内鍋21に食品を入れ、蓋体12を閉じて、調理開始ボタン42を押す。これにより、ヒータ43および送風機モータ35aが動作し、ヒータ43が内鍋21の食品の加熱を開始し、送風機35が回転する。
内鍋21内にて調理される野菜等の食品は、加熱されて温度が上昇すると、水蒸気を発生する。この水蒸気は、内鍋21内に充満し、蒸気口38から抜け出て加熱調理器1の外部へ排出される。
一方、送風機35が回転すると、第1空気流路36において、空気入口36aから空気出口36bに向う空気の流れが生じ、空気出口36bから出てきた空気は、覗き窓33a(内蓋33)の上を流れる。これにより、内蓋33は、覗き窓33aを含む領域が冷却され、その領域の温度上昇が抑制される。したがって、内蓋33の覗き窓33aを含む領域の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
なお、第1空気流路36では、空気入口36a側の温度が低く、空気出口36b側の温度が高くなっている。したがって、送風機35が無くても、空気入口36aから空気出口36bに向う空気の流れが生じ、空気出口36bから出てきた空気は、覗き窓33a(内蓋33)の上を流れることができる。
(第2空気流路による利点)
また、第1空気流路36の空気出口36bから出てきて覗き窓33aの上を流れる空気は、空気入口37aから外蓋32と内蓋33との間の第2空気流路37へ入り込み、第2空気流路37を流れて加熱調理器2の外部へ出て行く。これにより、内蓋33は、さらに第2空気流路37の下の領域が冷却され、その領域の温度上昇が抑制される。したがって、内蓋33の第2空気流路37の下の領域の下面において結露が生じ、同様に、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、第2空気流路37を備えることにより、外部への水蒸気の排出をさらに抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けをさらに防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
(送風機の動作期間)
内鍋21内の温度が最高温度付近(例えば100℃付近)まで上昇した場合、内蓋33も同等の温度に上昇するので、この時点にて内蓋33を冷却しても結露を生じさせることは困難である。したがって、内蓋33を冷却する送風機35は調理の初期段階に動作させることが好ましい。本実施形態では、制御部41は、調理開始ボタン42のオンと同時(ヒータ43の動作開始と同時)に送風機35を稼働させ、温度センサ44よる検出温度に基づいて測定する内鍋21内の温度もしくは内蓋33の温度が加熱調理における最高温度に到達する前に送風機35を停止させている。
なお、送風機35は、ヒータ43による加熱開始時点から内鍋21内の温度が最高温度に到達する前までの期間に含まれる期間(時間)だけ動作させるようにしてもよい。この場合の送風機35の動作期間は、例えば、ヒータ43による加熱開始時点から内鍋21内の温度または内蓋33の温度が最高温度に到達する前までの期間、あるいはヒータ43による加熱開始時点後から内鍋21内の温度または内蓋33の温度が最高温度に到達する前までの期間である。
制御部41が上記のように送風機35を制御することにより、内蓋33の温度上昇を確実に抑制し、内蓋33の下面に適切に結露を生じさせることができる。また、無駄に送風機35を動作させる事態を防止することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(放熱フィンの設置)
図5は、本発明の他の実施形態の加熱調理器における図3に対応した縦断面図である。図5に示すように、本実施形態の加熱調理器2は、内蓋33の上面に放熱フィン(放熱部材)51が設けられている。本実施形態において、放熱フィン51は、第2空気流路37内の内蓋33の上に設けられている。放熱フィン51の数は1枚以上であればよい。放熱フィン51の寸法(高さおよび長さ)は、放熱フィン51の設置位置のスペースに応じて適宜設定すればよい。その他の構成は前述の加熱調理器1と同様である。
(加熱調理器の動作および利点)
加熱調理器2は、内蓋33の上面に放熱フィン51が設けられているので、内蓋33を効率よく冷却することができる。これにより、内蓋33の温度上昇が抑制され、内蓋33の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。したがって、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができ、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
また、放熱フィン51は、第2空気流路37内の内蓋33の上に設けられているので、第2空気流路37内の空気流により、放熱フィン51自体を効率よく冷却することができる。したがって、放熱フィン51から効率よく放熱することができる。加熱調理器2のその他の利点は、加熱調理器1と同様である。
なお、内蓋33上における放熱フィン51を設置する位置は、第2空気流路37の内部に限定されず、外蓋32が存在しない覗き窓33aの上など、放熱を効率よく行える位置であればよい。この場合、内蓋33上における放熱フィン51の位置は、送風機35の回転によって第1空気流路36を流れて空気出口36bから出て来る空気流が放熱フィン51に当たる位置とするのが好ましい。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図6は、本実施形態の加熱調理器における蓋体の開状態を示す斜視図である。図7は、本実施形態の加熱調理器の縦断面図である。図8は、図6に示した撹拌部材の撹拌アームが撹拌可能状態である場合を示す斜視図である。
(撹拌装置の構成)
図6および図7に示すように、本実施形態の加熱調理器3は、撹拌装置61を備えている。撹拌装置61は、撹拌モータ62、回転軸63および撹拌部材64を備えている。回転軸63は、内鍋21の中心部に位置するように、蓋体12に回転自在に設けられ、下端部が内鍋21内へ突出している。回転軸63は、上端部が撹拌モータ62の駆動軸62aと接続され、撹拌モータ62に駆動されて回転する。撹拌部材64は突出した軸64aを有し、軸64aは回転軸63の下端部に対して、嵌合可能となっている。すなわち、撹拌部材64は、加熱調理器3に対して着脱自在となっている。
撹拌部材64は、撹拌部材基部64bおよび撹拌アーム64cを有し、上記軸64aは、撹拌部材基部64bに設けられている。撹拌アーム64cは、図6に示す閉状態、および図8に示す開いた状態の撹拌可能状態(内鍋21の下方へ延びた状態)の状態変化が可能である。撹拌アーム64cが撹拌可能状態となっている場合、撹拌装置61は内鍋21内の食品を撹拌することができる。撹拌アーム64cの閉状態および撹拌可能状態の状態変化は、撹拌部材基部64bの内部に設けられた撹拌アーム駆動機構(図示せず)によって行われる。
なお、本実施形態では、回転軸63は、上端部が撹拌モータ62の駆動軸62aと直接接続された構成としている。しかしながら、撹拌モータ62が回転軸63とは異なる位置に設けられ、駆動軸62aの駆動力がベルト等の駆動伝達部材を介して回転軸63に伝達される構成であってもよい。
(内蓋冷却ファンの設置)
回転軸63の下部であって内蓋33の下面側の位置には、内蓋冷却ファン66は回転軸63とともに回転し、内蓋33の下面に風を送って冷却する。
(制御系統の構成)
図9は、加熱調理器3の制御系統の構成を示すブロック図である。図9に示すように、加熱調理器3は前記制御部41に代えて制御部67を備えている。制御部67には、調理開始ボタン42、ヒータ43、送風機モータ35aおよび温度センサ44に加えて撹拌モータ62が接続されている。内蓋冷却ファン66を回転させる場合の制御部67による撹拌モータ62の制御は、制御部41による送風機モータ35aの制御と同様である。また、制御部67は、制御部41と同様にして、ヒータ43および送風機モータ35aを制御する。なお、制御部67は、送風機モータ35aの動作を制御せず、撹拌モータ62の動作のみを制御するものであってもよい。加熱調理器3のその他の構成は、前述の加熱調理器1または加熱調理器2と同様である。
(加熱調理器の動作および利点)
上記の構成において、ユーザが調理開始ボタン42を押と、ヒータ43、送風機モータ35aおよび撹拌モータ62が動作し、ヒータ43が内鍋21の食品の加熱を開始し、送風機35および撹拌モータ62が回転する。この場合、回転軸63に撹拌部材64が取り付けられているか否かは問わない。なお、撹拌部材64が取り付けられた状態で回転軸63を回転させる場合、内蓋冷却ファン66は加熱の初期段階に回転させるので、撹拌装置61の撹拌アーム64cは閉じた状態である。
撹拌モータ62が回転すると、内蓋冷却ファン66が回転し、内蓋33の下面が直接内蓋冷却ファン66によって冷却され、内蓋33の温度上昇が抑制される。したがって、内蓋33の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器3では、内蓋冷却ファン66の回転により、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
また、撹拌モータ62は、撹拌部材64のモータと内蓋冷却ファン66のモータとを兼用しているので、個々にモータを備える必要がなく、コストアップを抑制することができる。
なお、加熱調理器3における送風機35、第1空気流路36および第2空気流路37を備えることによる利点は、前述のとおりである。また、撹拌モータ62すなわち内蓋冷却ファン66の動作期間は、前述した送風機35の動作期間と同様である。
また、内蓋冷却ファン66は、回転軸63において、内蓋33の上面側の位置に設けられていてもよい。この場合、内蓋冷却ファン66は、内蓋33の上面を冷却し、これによって内蓋33(内蓋33の下面)を冷却することになる。
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(内蓋の構成)
図10は、本実施形態の加熱調理器1が備える内蓋を示す斜視図である。図11は、図10におけるB−B矢視断面図である。
本実施形態の加熱調理器1は、内蓋33に代えて、図10および図11に示す内蓋71を備えている。内蓋71は、上壁部72と下壁部73との間に、水収容部74を有するタンク形状であり、中心部に貫通孔76を有する。上壁部72には水出入口72aが形成され、水出入口72aにはゴムキャップ(栓部材)75が設けられている。また、内蓋71は、外周部に、内蓋33のパッキン33bに対応するパッキン71bを有している。本実施形態の加熱調理器1のその他の構成は前述したとおりである。
(加熱調理器の動作および利点)
上記の構成において、本実施形態の加熱調理器1にて調理をする場合には、内蓋71を外蓋32から取り外し、上壁部72のゴムキャップ75を外して、水出入口72aから水収容部74へ水を注入する。その後、内蓋71は、水出入口72aをゴムキャップ75にて塞ぎ、外蓋32に取り付ける。
本実施形態の加熱調理器1では、内蓋71は、水収容部74に水が収容されていることにより、温度上昇が抑制される。したがって、内蓋71の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。本実施形態の加熱調理器1のその他の利点は、前述したとおりである。
〔実施形態5〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(内蓋の構成)
図1に示した加熱調理器1では、内蓋33は、覗き窓33aおよびパッキン33bを除く主要部分を例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料にて形成していた。これに対し、本実施形態の加熱調理器1では、内蓋33は、覗き窓33aおよびパッキン33bを除く主要部分をアルミニウムやステンレス等の金属材料よりも熱伝導率が低い材料にて形成している。具体的には、内蓋33は、上記主要部分をガラス、磁器あるいは樹脂にて形成している。本実施形態の加熱調理器1のその他の構成は前述したとおりである。
(加熱調理器の動作および利点)
上記の構成において、本実施形態の加熱調理器1では、内蓋33は、覗き窓33aおよびパッキン33bを除く主要部分を例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料によりも熱伝導率が低い材料にて形成している。これにより、内蓋33は、温度上昇が抑制される。したがって、内蓋33の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。本実施形態の加熱調理器1のその他の利点は、前述したとおりである。
なお、内蓋33は、金属材料から変えることなく、厚みを厚くすることによっても温度上昇を抑制することができ、金属材料よりも熱伝導率が低い材料にて形成した場合と同様の効果を得ることができる。
〔実施形態6〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(加熱調理器の構成)
図12は、本実施形態の加熱調理器の、蓋体を閉状態とした場合の概略の縦断面図である。図13は、本実施形態の加熱調理器の、蓋体を開状態とした場合の概略の縦断面図である。
図12に示すように、加熱調理器4は、加熱調理器1が備えていた内蓋33に代えて内蓋81を備えている。内蓋81は、上壁部82と下壁部83との間に、水収容部84を有する。
内蓋81において、下壁部83は、例えば、中心部へ向かって上方へ傾斜した形状、すなわち中心部へ向うほど高さが高くなった形状であり、中心部に蒸気取込口83aを有する。蒸気取込口83aは、開口部の周壁の高さが上壁部72へ向かって高くなり、高さの低い筒形状(例えば円筒形状)となっている。このような蒸気取込口83aの形状により、下壁部73の上は水収容部84となっている。なお、蒸気取込口83aは下壁部83(内蓋81)の中心部からずれた位置に形成されていてもよい。また、内蓋81は、外周部に、内蓋33のパッキン33bに対応するパッキン81bを有している。
内蓋81には、水排出配管(排水部材)85の一端部が接続され、水排出配管85の他端部は、排水受容器86と接続されている。排水受容器86は、加熱調理器4の筐体の外面に着脱自在に設けられ、加熱調理器4から取り外して、中に溜まった水を廃棄できるようになっている。水排出配管85は、例えば可撓性を有するチューブからなり、一端部は水収容部84とつながっている。水排出配管85の他端部は、排水受容器86内へ例えば上下移動可能な状態に挿入されている。水排出配管85は、調理器本体部11に対する蓋体12の閉状態において、中間部の高さが蒸気取込口83aの周壁の高さよりも高くなるように支持されている。
また、上壁部82の上面の一部は、外蓋32に形成された覗き穴34を介して外部へ開放され、外気と直接接触するようになっている。
なお、図12および図13には記載していないものの、前述の送風機35、第1空気流路36および第2空気流路37などの加熱調理器4のその他の構成は、前述の加熱調理器1の構成と同様である。
(加熱調理器の動作および利点)
上記の構成において、加熱調理器4では、内鍋21内の食品の加熱を開始すると、内鍋21内が高温になり、食品から水蒸気が発生する。この水蒸気は、上方へ移動し、内蓋81の蒸気取込口83aから、上壁部82と下壁部83との間の水収容部84へ入り込む。
この場合、下壁部83は内鍋21の熱を受けて温度上昇し易いものの、上壁部82は、下壁部83により熱が遮られて温度上昇し難くなっている。したがって、水収容部84内へ入り込んだ水蒸気は、温度が低い上壁部82に冷やされて結露する。結露により生じた水滴は、水収容部84に溜まる。水収容部84に水が溜まると、下壁部83が冷やされる。
これにより、内蓋81の下壁部83は、温度上昇が抑制される。したがって、下壁部83の下面すなわち内蓋81の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
また、上壁部82の上面の一部は、外蓋32に形成された覗き穴34を介して外部へ開放され、外気と直接接触するようになっている。したがって、上壁部72、さらには水収容部84の水、および下壁部83が冷却され易くなっている。
また、水収容部84に溜まった水は、蒸気取込口83aの周壁部の高さを超えると、水収容部84から溢れ、蒸気取込口83aから流れ出る。この水は、下壁部83が蒸気取込口83aから斜め下方へ傾斜していることにより、下壁部83の下面を伝って内鍋21の内周面に達し、内鍋21の内周面を伝って内鍋21内へ戻る。なお、水収容部84に溜まった水をオーバーフローさせる開口部は、蒸気取込口83a以外に設けられた開口部であってもよい。
一方、加熱調理器4での調理が終了し、図13に示すように、蓋体12が開状態とされた場合、水収容部84に溜まっていた水は、水排出配管85を通じて排水受容器86へ流れ込む。排水受容器86内に溜まった水は、排水受容器86を加熱調理器4から取り外して廃棄することができる。これにより、結露により生じた水が長く水収容部84内に留まることがなく、内蓋81の清掃性および衛生性を向上することができる。
なお、内蓋81の冷却機能をさらに高めるために、例えば上壁部82の上面を凹凸形状にして、上面の表面積を広くしてもよい。あるいは、上壁部82の下面に、上壁部82の下面から下壁部83に向って延び、下部が水収容部84の水に浸る放熱フィンなどの放熱部を形成してもよい。加熱調理器4のその他の利点は、前述の加熱調理器1と同様である。
〔実施形態7〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(加熱調理器の構成)
図14は、本実施形態の加熱調理器の概略の縦断面図である。図14に示すように、加熱調理器5は、加熱調理器1が備えていた内蓋33に代えて内蓋91を備えている。内蓋91は、下面の周縁部に対する内側部分が上方へ突出するように、内蓋91の中心部へ向かって上方へ傾斜した形状、すなわち中心部へ向うほど高さが高くなった形状である。内蓋91は、上方へ突出した部分の上部の位置(例えば、下面の高さが最も高い位置すなわち中心部に)に蒸気排出口91aを有する。蒸気排出口91aは、外蓋32を貫通し、加熱調理器5の外部へ水蒸気を排出するようになっている。なお、蒸気排出口91aの位置は、内蓋91の中心部から外れた位置に形成されていてもよい。また、内蓋91は、外周部に、内蓋33のパッキン33bに対応するパッキン91bを有している。
また、外蓋32には、内蓋91の上面に沿って空気流路(第3空気流路)92が形成されている。空気流路92は、加熱調理器5の側面に空気入口92aを有し、加熱調理器5の上面(外蓋32の上面)に空気出口92bを有している。空気流路92は、内蓋91の上面において、上面の全面に形成されていてもよいし、複数本が形成されていてもよい。なお、前述した第1空気流路36や第2空気流路37は別途設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
(加熱調理器の動作および利点)
上記の構成において、加熱調理器5では、内鍋21内の食品の加熱を開始すると、内鍋21内が高温になり、食品から水蒸気が発生する。この水蒸気は、内蓋91の下面に沿って上方へ移動し、蒸気排出口91aから外部へ排出される。
この場合の内蓋91の温度上昇に伴い、空気流路92内の空気の温度が上昇し、空気流路92では、空気入口92aから空気出口92bへ向う空気の流れが生じる。したがって、空気流路92には常温の空気(外気)が流入し、この空気によって内蓋91が冷却される。これにより、内蓋91は温度上昇が抑制され、内蓋91の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器5では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
なお、例えば加熱調理器1〜4は、内部を1気圧以上の圧力にして調理する圧力式の加熱調理器1であってもよい。加熱調理器1は、圧力式とした場合、調理時間を短縮することができる。また、水蒸気が排出され難いので、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
また、以上の加熱調理器1〜5は、調理器本体部11にヒータを備えた構成(ヒータ方式)として説明したが、ヒータを備えないIH(電磁誘導加熱:induction heating)方
式の加熱調理器であってもよい。ヒータ方式は、熱容量が大きいため、微細な火力コントロールが難しく、特に、無水調理方式では、過加熱になると調理の仕上がりに大きく影響する。一方、IH方式は、ヒータ自身の熱容量が小さいため、ヒータのオンオフが食品(食材)の加熱に影響し易く、火力の微細コントロールが可能となる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る加熱調理器1は、調理器本体部11と、前記調理器本体部11に対して開閉する蓋体12とを備え、前記調理器本体部11は、内鍋21を有し、前記蓋体12は、外蓋32と、前記外蓋32の内面に設けられ、前記蓋体12の閉状態において前記内鍋21の蓋となる内蓋33とを有する加熱調理器において、前記外蓋32には、前記内蓋33の上に形成され、空気入口36aから取り込んだ空気を空気出口36bから前記内蓋33の上に流す第1空気流路36が設けられている。
上記の構成によれば、第1空気流路36において、空気入口36aから取り込んだ空気が空気出口36bから内蓋33の上に流れる。これにより、内蓋33は、空気出口36bから出てきた空気に触れる領域が冷却され、その領域の温度上昇が抑制される。したがって、内蓋33の空気出口36bから出てきた空気に触れる領域の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
本発明の態様2に係る加熱調理器1は、上記態様1において、前記外蓋32と前記内蓋33との間に形成され、空気入口37aが前記第1空気流路36の前記空気出口36bと対向する位置に開口し、前記空気入口37aから前記空気出口36b方向とは反対方向へ延びている第2空気流路37を備えている。
上記の構成によれば、第1空気流路36の空気出口36bから内蓋33の上に流れ出た空気は、空気入口37aから外蓋32と内蓋33との間の第2空気流路37へ入り込み、第2空気流路37を流れる。これにより、内蓋33は、さらに第2空気流路37の下の領域が冷却され、その領域の温度上昇が抑制される。したがって、内蓋33の第2空気流路37の下の領域の下面において結露が生じ、同様に、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、第2空気流路37を備えることにより、外部への水蒸気の排出をさらに抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けをさらに防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
本発明の態様3に係る加熱調理器1は、上記態様1または2において、前記第1空気流路36に空気を流す送風機35と、前記内鍋21内の温度と前記内蓋33の温度との少なくとも一方を検出する温度センサ44と、前記送風機35の動作を制御する制御部41とを備え、前記制御部41は、前記温度センサ44にて検出される温度に基づいて、前記内鍋21内の食品の加熱開始時点から、前記内鍋21内の温度もしくは前記内蓋33の温度が加熱調理における最高温度に到達する前までの期間に含まれる期間だけ前記送風機35を動作させる。
上記の構成によれば、送風機35の動作および第1空気流路36により、内蓋33の下面に適切に結露を生じさせることができる。すなわち、内鍋21内の温度が最高温度付近まで上昇した場合、内蓋33も同等の温度に上昇するので、内蓋33を冷却しても結露を生じさせることは困難である。そこで、内鍋21内の食品の加熱開始時点から、内鍋21内の温度もしくは内蓋33の温度が加熱調理における最高温度に到達する前までの期間に含まれる期間だけ送風機35を動作させることにより、内蓋33の下面に適切に結露を生じさせることができる。また、送風機35は、内蓋33の下面に結露が生じる期間だけ動作すればよいので、無駄に送風機35を動作させる事態を防止することができる。
本発明の態様4に係る加熱調理器2は、上記態様1から3のいずれか1態様において、前記内蓋33の上面に放熱フィン51が設けられている。
上記の構成によれば、内蓋33の上面に放熱フィン51が設けられているので、内蓋33を効率よく冷却することができる。これにより、内蓋33の温度上昇が抑制され、内蓋33の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。したがって、食品から出た水分を内鍋内へ戻すことができ、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
本発明の態様5に係る加熱調理器3は、上記態様1から4のいずれか1態様において、前記内鍋21内の食品を撹拌する撹拌部材64、および前記撹拌部材64を回転させる撹拌モータ62を有する撹拌装置61を備え、前記撹拌モータ62の回転を前記撹拌部材64に伝達する回転軸63が前記内蓋33を貫通して配置され、前記回転軸63における前記内蓋33の上面側または下面側の位置に、前記内蓋33の上面または下面に向う空気の流れを生じる内蓋冷却ファン66が設けられている。
上記の構成によれば、内蓋冷却ファン66が回転することにより、内蓋33の下面が冷却され、内蓋33の温度上昇が抑制される。したがって、内蓋33の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
また、撹拌モータ62を撹拌部材64のモータと内蓋冷却ファン66のモータとに兼用しているので、コストアップを抑制することができる。
本発明の態様6に係る加熱調理器1は、上記態様1から5のいずれか1態様において、前記内蓋71は、内部に水収容部74を有するタンク形状であり、前記水収容部74に対する水出入口72aおよび前記水出入口72aを塞ぐ栓部材(ゴムキャップ75)を有している。
上記の構成によれば、内蓋71は、水収容部74に水を収容することにより、温度上昇を抑制することができる。したがって、内蓋71の内面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
本発明の態様7に係る加熱調理器1は、上記態様1から5のいずれか1態様において、前記内蓋33は、金属材料よりも熱伝導率が低い材料にて形成されている。
上記の構成によれば、内蓋33は、金属材料よりも熱伝導率が低い材料にて形成されているので、温度上昇が抑制される。したがって、内蓋33の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器1では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
本発明の態様8に係る加熱調理器4は、上記態様1から5のいずれか1態様において、前記内蓋81は、上壁部82、下壁部83および前記上壁部82と前記下壁部83との間に形成された水収容部84を有し、前記下壁部83に前記水収容部84に通じる蒸気取込口83aが形成されている。
上記の構成によれば、加熱調理器4では、内鍋21内の食品の加熱を開始すると、内鍋21内が高温になり、食品から水蒸気が発生する。この水蒸気は、上方へ移動し、内蓋81の蒸気取込口83aから、上壁部82と下壁部83との間の水収容部84へ入り込む。
この場合、下壁部83は内鍋21の熱を受けて温度上昇し易いものの、上壁部82は、下壁部83により熱が遮られて温度上昇し難くなっている。したがって、水収容部84内へ入り込んだ水蒸気は、温度が低い上壁部82に冷やされて結露する。結露により生じた水滴は、水収容部84に溜まる。水収容部84に水が溜まると、下壁部83が冷やされる。
これにより、内蓋81の下壁部83は、温度上昇が抑制される。したがって、下壁部83の下面すなわち内蓋81の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器4では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
本発明の態様9に係る加熱調理器4は、上記態様8において、着脱自在に設けられた排水受容器86と、前記水収容部84と前記排水受容器86とを接続し、前記蓋体12の開状態において、前記水収容部84内の水を前記排水受容器86内へ流す排水部材(水排出配管85)とを備えている。
上記の構成によれば、蓋体12が開状態になると、水収容部84内に溜まっていた水は排水部材(水排出配管85)を通じて排水受容器86内へ流れる。これにより、結露により生じた水が長く水収容部84内に留まることがなく、内蓋81の清掃性および衛生性を向上することができる。また、排水受容器86内に溜まった水は、排水受容器86を加熱調理器4から取り外して廃棄することができる。
本発明の態様10に係る加熱調理器5は、上記態様1において、前記内蓋91は、下面の周縁部に対する内側部分が上方へ突出するように傾斜した形状であり、上方へ突出した部分の上部の位置に、水蒸気を機外へ排出する蒸気排出口91aを有し、前記内蓋91の上には、前記内蓋91の上面に沿って第3空気流路(空気流路92)が形成され、前記第3空気流路は、加熱調理器5の側面に空気入口92aを有し、加熱調理器5の上面に空気出口92bを有している。
上記の構成によれば、加熱調理器5では、内鍋21内の食品の加熱を開始すると、内鍋21内が高温になり、食品から水蒸気が発生する。この水蒸気は、内蓋91の下面に沿って上方へ移動し、蒸気排出口91aから外部へ排出される。この場合の内蓋91の温度上昇に伴い、第3空気流路(空気流路92)内の空気の温度が上昇し、第3空気流路では、空気入口92aから空気出口92bへ向う空気の流れが生じる。したがって、第3空気流路には常温の空気が流入し、この空気によって内蓋91が冷却される。これにより、内蓋91は温度上昇が抑制され、内蓋91の下面において結露が生じ、結露により生じた水が内鍋21内へ落下する。すなわち、加熱調理器5では、外部への水蒸気の排出を抑制し、食品から出た水分を内鍋21内へ戻すことができる。これにより、内鍋21の焦げ付きや、食品からの過度の水分の抜けを防止して、食品を良好に加熱調理することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1〜5 加熱調理器
11 調理器本体部
12 蓋体
13 回転支持部
21 内鍋
32 外蓋
33,71,81,91 内蓋
33a 覗き窓
34 覗き穴
35 送風機
36 第1空気流路
36a 空気入口
36b 空気出口
37 第2空気流路
37a 空気入口
41,67 制御部
43 ヒータ
44 温度センサ
51 放熱フィン
61 撹拌装置
62 撹拌モータ
63 回転軸
64 撹拌部材
66 内蓋冷却ファン
72 上壁部
73 下壁部
74 水収容部
75 ゴムキャップ(栓部材)
82 上壁部
83 下壁部
83a 蒸気取込口
84 水収容部
85 水排出配管(排水部材)
86 排水受容器
92 空気流路(第3空気流路)
92a 空気入口
92b 空気出口

Claims (7)

  1. 調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、
    前記調理器本体部は、内鍋を有し、
    前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、
    前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、
    前記第1空気流路に空気を流す送風機と、
    前記内鍋内の温度と前記内蓋の温度との少なくとも一方を検出する温度センサと、
    前記送風機の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記温度センサにて検出される温度に基づいて、前記内鍋内の食品の加熱開始時点から、前記内鍋内の温度もしくは前記内蓋の温度が加熱調理における最高温度に到達する前までの期間に含まれる期間だけ前記送風機を動作させることを特徴とする加熱調理器。
  2. 調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、
    前記調理器本体部は、内鍋を有し、
    前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、
    前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、
    前記内鍋内の食品を撹拌する撹拌部材、および前記撹拌部材を回転させる撹拌モータを有する撹拌装置を備え、
    前記撹拌モータの回転を前記撹拌部材に伝達する回転軸が前記内蓋を貫通して配置され、
    前記回転軸における前記内蓋の上面側または下面側の位置に、前記内蓋の上面または下面に向う空気の流れを生じる内蓋冷却ファンが設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  3. 調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、
    前記調理器本体部は、内鍋を有し、
    前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、
    前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、
    前記内蓋は、内部に水収容部を有するタンク形状であり、前記水収容部に対する水出入口および前記水出入口を塞ぐ栓部材を有していることを特徴とする加熱調理器。
  4. 調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、
    前記調理器本体部は、内鍋を有し、
    前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、
    前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、
    前記内蓋は、上壁部、下壁部および前記上壁部と前記下壁部との間に形成された水収容部を有し、前記下壁部に前記水収容部に通じる蒸気取込口が形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  5. 着脱自在に設けられた排水受容器と、
    前記水収容部と前記排水受容器とを接続し、前記蓋体の開状態において、前記水収容部内の水を前記排水受容器内へ流す排水部材とを備えていることを特徴とする請求項に記載の加熱調理器。
  6. 前記外蓋と前記内蓋との間に形成され、空気入口が前記第1空気流路の前記空気出口と対向する位置に開口し、前記空気入口から前記第1空気流路の前記空気出口方向とは反対方向へ延びている第2空気流路を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 調理器本体部と、前記調理器本体部に対して開閉する蓋体とを備え、
    前記調理器本体部は、内鍋を有し、
    前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋の内面に設けられ、前記蓋体の閉状態において前記内鍋の蓋となる内蓋とを有し、
    前記外蓋には、前記内蓋の上に形成され、空気入口から取り込んだ空気を空気出口から前記内蓋の上に流す第1空気流路が設けられている加熱調理器であって、
    前記内蓋は、下面の周縁部に対する内側部分が上方へ突出するように傾斜した形状であり、上方へ突出した部分の上部の位置に、水蒸気を機外へ排出する蒸気排出口を有し、
    前記内蓋の上には、前記内蓋の上面に沿って第3空気流路が形成され、
    前記第3空気流路は、加熱調理器の外面に空気入口を有し、加熱調理器の上面に空気出口を有していることを特徴とする加熱調理器。
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