JP5919490B2 - 蒸気発生装置及びそれを備えた加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気発生装置及びそれを備えた加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は、貯水室である第2タンクの水位が屈曲した排液管の頂点を超えるレベルに達するまで給水し、サイフォンの原理により第2タンク内の水を排水していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−54096号公報
しかしながら、前記の従来の構成では、サイフォンの原理によって排水を行うことにより第2タンク内及び排液管は排水できても、給液ポンプ前後の給液管の水及び給液ポンプ内の水は排水できないため常に溜まってしまう状態になり不衛生になるという課題を有していた。
また、第1タンクを空にし、給液ポンプを空運転させれば、給液ポンプ前後の給液管の水及び給液ポンプ内の水は第2タンク内に排水できるが、第2タンク内に水が残ってしまいサイフォンの原理で排水した意味がなくなってしまう。
また、給液ポンプを送りだけでなく逆流もできるものにすれば、給液ポンプ前後の給液管の水を第1タンクに戻すことができるが、その分コストの高いポンプを使用しなければならない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、サイフォンの原理では排水できない給液ポンプ前後の給液管の水及び給液ポンプ内の水の排水を安価に行える蒸気発生装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の蒸気発生装置は、水を貯める貯水室と、前記貯水室内の水を加熱する加熱手段と、前記貯水室に設けられた給水口及び給水路を通じて給水タンクの水を送る給水ポンプと、前記貯水室に設けられた排水口を通じて排水する排水路を設け、前記排水路は前記貯水室内で通常加熱時に貯められている水面より上方を経由し、前記給水ポンプを動作させ前記排水路の頂点まで水位を押し上げることによって、サイフォンの原理により前記貯水室に貯まっていた水を前記排水口と前記排水路を通じて排水可能とし、前記貯水室に貯まっていた水をサイフォンの原理により排水している間に、さらに前記給水ポンプを動作させて前記給水路内の水及び前記給水ポンプ内の水を排水するために必要な水量を示す表示手段を前記給水タンクに設けたものである。
これによって、給水タンクに所定容量の水を入れ、給水ポンプを動作させ排水路の頂点まで水位を押し上げてサイフォンの原理により排水を行っている間にも、さらに給水ポンプを動作させ続けると給水タンクの水が空になり、給水ポンプが水ではなく空気を給水路に送り込むようになり、給水路内及び給水ポンプ内に残った水を空気で押し出して排水することができ、その水はサイフォンの原理による排水に合流して同時に排水され、サイフォンの原理では排水できない給水ポンプ前後の給水路の水及び給水ポンプ内の水の排水を
安価に行える蒸気発生装置を提供することができる。
本発明の蒸気発生装置はサイフォンの原理では排水できない給水ポンプ前後の給水路の水及び給水ポンプ内の水の排水を安価に行うことができる。
本発明の実施の形態1における蒸気発生装置を備えた加熱調理器の正面断面図 本発明の実施の形態1における蒸気発生装置の断面図 (a)本発明の実施の形態1におけるサイフォンの原理による排水工程の第1の蒸気発生装置の断面図(b)本発明の実施の形態1におけるサイフォンの原理による排水工程の第2の蒸気発生装置の断面図(c)本発明の実施の形態1におけるサイフォンの原理による排水工程の第3の蒸気発生装置の断面図(d)本発明の実施の形態1におけるサイフォンの原理による排水工程の第4の蒸気発生装置の断面図 (a)本発明の実施の形態1における給水路の水の排水工程の第1の蒸気発生装置の断面図(b)本発明の実施の形態1における給水路の水の排水工程の第2の蒸気発生装置の断面図(c)本発明の実施の形態1における給水路の水の排水工程の第3の蒸気発生装置の断面図(d)本発明の実施の形態1における給水路の水の排水工程の第4の蒸気発生装置の断面図
第1の発明は、水を貯める貯水室と、前記貯水室内の水を加熱する加熱手段と、前記貯水室に設けられた給水口及び給水路を通じて給水タンクの水を送る給水ポンプと、前記貯水室に設けられた排水口を通じて排水する排水路を設け、前記排水路は前記貯水室内で通常加熱時に貯められている水面より上方を経由し、前記給水ポンプを動作させ前記排水路の頂点まで水位を押し上げることによって、サイフォンの原理により前記貯水室に貯まっていた水を前記排水口と前記排水路を通じて排水可能とし、前記貯水室に貯まっていた水をサイフォンの原理により排水している間に、さらに前記給水ポンプを動作させて前記給水路内の水及び前記給水ポンプ内の水を排水するために必要な水量を示す表示手段を前記給水タンクに設けることにより、給水タンクに所定容量の水を入れ、給水ポンプを動作させ排水路の頂点まで水位を押し上げてサイフォンの原理により排水を行っている間にも、さらに給水ポンプを動作させ続けると給水タンクの水が空になり、給水ポンプが水ではなく空気を給水路に送り込むようになり、給水路内に残った水を空気で押し出して排水することができ、その水はサイフォンの原理による排水に合流して同時に排水され、サイフォンの原理では排水できない給水ポンプ前後の給水路の水及び給水ポンプ内の水の排水を安価に行える蒸気発生装置を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、表示手段は、給水タンク内に必要な水量を示すラインを表示したことにより、ユーザが給水タンクに注水するときの目印となり、計量カップ等なくても所定容量が分かるため、ユーザ負担の少ない蒸気発生装置を提供することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、表示手段は、蒸気発生の操作を
表示する操作表示部に設けられたことにより、正確に所定容量を注水することができ、かつユーザに給水ポンプ前後の給水路の水及び給水ポンプ内の水を排水することを促して排水を行ってもらい常に清潔な蒸気発生装置を提供することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、表示手段で示された水量が、サイフォンの原理により排水を行うために必要な水量以上としたことより、サイフォンの原理により排水を確実に行うことができ、また排水が終わるまでに給水タンクに残った水が給水ポンプによって送られる分には問題なく排水されるため、確実に排水できる蒸気発生装置を提供することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、蒸気発生装置を備えた加熱調理器とすることにより、サイフォンの原理では排水できない給水ポンプ前後の給水路の水及び給水ポンプ内の水の排水を安価に行える蒸気発生装置を備えた加熱調理器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における蒸気発生装置を備えた加熱調理器の正面断面図を示す。
図1において、アルミメッキ鋼板の表面をフッ素塗装された加熱室1内に食品5を載置し加熱室1に出し入れ可能な載置皿4と、載置皿4を保持するレール12と、加熱室1と固定され食品5を載置する結晶化ガラスで形成された載置台3、加熱室1天面付近に加熱室ヒータ2が3本平行に設けられている。加熱室ヒータ2の3本のうち中央部に配置された加熱室ヒータ2の波長のピーク値は他の2本の加熱室ヒータ2の波長のピーク値よりも短い。
加熱室1壁面はアースコード(図示せず)によって接地されており、加熱室1と一体成型されたレール12も接地されている。
加熱室1は本実施の形態では壁面は汚れが拭き取りやすいフッ素塗装を行ったが、ホーロー塗装や他の耐熱性のある塗装を行ってもよい。また、材質としてはアルミメッキ鋼鈑やステンレスを用いることもできる。
載置皿4はアルミメッキ鋼鈑で形成され、加熱した時に食品5の油脂分が流れ出やすいようにプレスで凹凸加工され、表面はフッ素塗装され、裏面はマイクロ波を吸収して発熱する発熱体が備えられ、加熱室ヒータ2と組み合わせて食品5の両面を加熱することができる。また、レール12との接触部には加熱室1と絶縁するためにPPS樹脂の成型品が備えられている。
載置皿4は本実施の形態では表面は汚れが拭き取りやすいフッ素塗装を行ったが、ホーロー塗装や他の耐熱性のある塗装を行ってもよい。また、材質としてはアルミニウムやステンレスを用いることもできる。
加熱室1奥には加熱室1内の空気を撹拌、循環させる循環ファン7と、加熱室1内を循環する空気を加熱する室内気加熱ヒータとしてのコンベクションヒータ8が循環ファン7を取り囲むようにして設けられている。加熱室1奥面中央付近には加熱室1側から循環ファン7側に吸気を行う複数の吸気用通風孔16と、逆に循環ファン7側から加熱室1側に送風を行う複数の送風用通風孔17とが形成エリアを区別して設けられている。各通風孔16、17は多数のパンチング孔で形成されている。
加熱室1右方には加熱室1の壁面に設けた検出用孔38を通じて加熱室1内の食品5の温度を検出する赤外線センサ15と、庫内温度を検出する庫内サーミスタ9が設けられている。
加熱室1左下方には左方から見て約□80mmのマイクロ波発生手段であるマグネトロ
ン6が水平方向に設けられ、アルミメッキ鋼鈑を曲げて略L字状に内部通路が構成された導波管14に接続され、加熱室1水平方向中央付近には電波撹拌手段としてのアルミニウムで構成された回転アンテナ11がモータ18に接続されて設けられている。
なお、マグネトロン6、回転アンテナ11、モータ18、導波管14は加熱室1の下面に設けているが、これに限らず加熱室1上部、側面側に設けることもでき、設置向きもあらゆる方向に設定することができる。
加熱室1左方には蒸気発生装置20と、蒸気発生のための水を貯める貯水室19と、アルミダイキャストに鋳込まれ貯水室19を加熱して蒸気を発生させる蒸気発生ヒータ40と、貯水室19天面に上方向に設けられ、加熱室1の外側をL字に曲げて蒸気を供給する内径φ10mmのパイプ状に形成された蒸気導入路23と、加熱室1天面略中央部に蒸気を加熱室1に吹出す蒸気噴出口21と、貯水室19内の温度を測定する貯水室サーミスタ34が蒸気発生ヒータ40近傍に設けられている。なお、貯水室19はアルミダイキャスト2部品で形成されパッキン(図示せず)を挟んで水、蒸気が漏れないように構成されている。また、蒸気噴出口21にも加熱室1の間に水、蒸気が漏れないようにパッキン(図示せず)が挟まれて構成されている。
なお、蒸気導入路23は本実施の形態では貯水室19天面に上方向にパイプ状に形成されたが、楕円形や矩形状でもよい。蒸気噴出口21は加熱室1天面略中央部に1つ設けたが、側面や底面でも加熱室1に供給できればどこでもよく、1つだけでなく複数個備えてもよい。なお、噴出口の孔の最長内寸はマイクロ波が漏れないようにマイクロ波の波長の1/2以下、本実施の形態ではマイクロ波の波長は約120mmであるため60mm以下が望ましい。
導波管14下方には制御手段10が設けられ、ユーザの調理メニューの選択により、マグネトロン6、モータ18、各ヒータ等を制御している。
また、加熱室1の前面には開閉扉(図示せず)が上下方向に開閉可能に設けられ、ユーザが調理メニューや調理時間を設定できる操作表示部39が備えられている。
図2は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の蒸気発生装置の断面図を示す。
貯水室19に頂点が貯水室19内中央上部になるような略円弧状の仕切り板22と、仕切り板22下方には出力1000Wの直線状のシーズヒータである蒸気発生ヒータ40が1本設けられている。
蒸気発生ヒータ40は本実施の形態では出力1000Wの直線状のヒータ1本を用いたが、貯水室19形状、必要蒸気量に応じて1000W以外の出力のヒータ、複数本のヒータ、U字形状のヒータを用いることもできる。
貯水室19内底面には水平面との角度約20°のテーパー24と、左方のテーパー24には給水口36と、テーパー24底部には排水口37が別々に設けられている。
テーパー24は本実施の形態では水平面との角度を約20°としたが、貯水室19の形状、排水時の給水量によって水の流れが異なるため適宜決定してよい。
給水口36下方上流側には耐熱性のチューブ25aを通じてシリコーンホースで形成された内径φ6の給水路27、給水ポンプ28及び給水タンク29が設けられ、内径φ6の
排水路30はPPブロー成形で形成され、排水口37から下方に耐熱性のチューブ25bを通じて伸び、略水平方向に屈曲し、さらに略垂直方向に屈曲し、蒸気発生ヒータ40より上方に伸び、内径φ20、長さ10mmの空気抜き部35を備え、貯水室19内天面と略同一高さである排水路頂点32を頂点として180°屈曲して垂直方向下方に伸び、貯水室19底部より下方の排水路出口33から排水タンク31に繋がっている。
給水タンク29は容器部と蓋部の2部品が透明ASで形成され、パッキン(図示せず)を挟んで水が漏れないように構成されている。給水タンク29側面には排水ライン26と満水ライン38がシルク印刷により表示されており、排水ライン26まで注水すると約100mlとなり、貯水室19内の内容積より10ml程多い容量となり、満水ライン38まで注水すると約400mlとなる。
排水ライン26と満水ライン38は本実施の形態ではシルク印刷によって表示したが、印刷に限らず、刻印や給水タンク29に凹凸部を設けて表示してもよい。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
ユーザによってマイクロ波加熱モードを選択されスイッチONされると、マグネトロン6からマイクロ波が放出され、マイクロ波は導波管14を通り、回転アンテナ11に照射され、モータ18によって回転する回転アンテナ11によってマイクロ波を加熱室1内に撹拌されながら供給される。加熱室1内に供給されたマイクロ波は直接食品5に吸収されるものもあれば、加熱室1壁面を反射しながら食品5に吸収され加熱させられる。なお、このモード時は載置皿4を取り外し載置台3の上に食品を載置し加熱する。
ユーザによってオーブン加熱モードを選択されスイッチONされると、加熱室ヒータ2またはコンベクションヒータ8が通電されて発熱し、循環ファン7によって加熱室1内を熱風が循環し食品5を加熱する。
ユーザによって載置皿4をセットし、グリル加熱モードを選択されスイッチONされると、マイクロ波加熱モードと同様にマイクロ波が加熱室1内に供給され、載置皿4の発熱体を加熱し、その熱伝導によって載置皿4が加熱され、食品5が下から加熱させられる。それと同時に、マイクロ波が載置皿4と加熱室1壁面との隙間から回り込み食品5が加熱させられる。また、加熱室ヒータ2もマイクロ波と同時もしくは単独で通電されて発熱し、その輻射熱により食品5を上から加熱する。
ユーザによって給水タンク29の満水ライン38まで水が補充された後、スチーム加熱モードを選択されスイッチONされると、給水タンク29の水が給水ポンプ28から給水路27、チューブ25a、給水口36を通じて貯水室19に約30ml給水されたところで給水ポンプ28の動作が止まり、給水と同時に蒸気発生ヒータ40が通電されて発熱し給水された水が加熱され蒸発し、蒸気導入路23を通って蒸気噴出口21より加熱室1内に蒸気が放出され食品5を加熱する。
このとき、貯水室19内の水が沸騰すると蒸気と共に水滴もはね上がり加熱室1まで至ることがあるが、仕切り板22により水滴が蒸気導入路23に浸入し加熱室1内まで至ることを防止されている。さらに、仕切り板22は円弧状になっているため仕切り板22上部に付着した水滴は下方向に落ちやすくなっている。
なお、本実施の形態では円弧状の仕切り板22を設けたが、直線形状でも楕円形状でも水滴が加熱室1に至ることを防止する効果は得られるものである。
また、本実施の形態では満水ライン38まで水を補充したが、満水ラインまで水を入れなくてもスチーム加熱は可能である。
図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)は本発明の第1の実施の形態におけるサイフォンの原理による排水工程の蒸気発生装置の断面図を示す。
図3(a)に示すように、通常加熱時は貯水室19内の蒸気発生ヒータ40部上方の水位まで給水ポンプ28からの給水によって水が貯められ、同時に排水路30内の水位も上昇する。蒸気が発生していないときは貯水室19内の水位と排水路30の水位は同じであるが、蒸気が発生していると貯水室19内部の圧力が高まり排水路30の水位が上昇するため水位は同一ではない。
蒸発を続けると、貯水室19及び排水路30の水位が下がり貯水室19は空焚きに近くなり温度が上昇する。そうすると、貯水室サーミスタ34が温度上昇を検知し、制御手段10が給水ポンプ28に給水命令を出し給水を自動で行い、貯水室サーミスタ34の温度が下がれば給水を止めるため、貯水室19の水位を一定に保つことができ、水位センサなしで簡易的に水位を検出し給水することができる。また、給水ポンプ28に給水命令を出しても温度上昇が止まらないときは給水タンク29内の水がなくなったと判定し、スチーム加熱を終了し、ブザー音を鳴らし、ユーザに給水タンク29に注水するように操作表示部39に表示し報知する。
スチーム加熱が終了すると、図3(b)に示すように、水位が通常加熱時の水位よりも上方の排水路頂点32に達するまで自動的に給水ポンプ28を動作させ給水を行う。排水路頂点32まで水位が上昇すると、貯水室19内での水位と排水路30内との水位に高低差aができ、図3(c)に示すようにサイフォンの原理により貯水室19内のスケールが凝縮した水及びスケールが排水口37、チューブ25b、排水路30、空気抜き部35、排水路出口33を通って排水タンク31に向かって流れる。なお、貯水室19内での水位と排水路30内との水位に高低差aが発生すると排水が始まりそれ以上給水しても水位は上がらず、給水ポンプ28によって排水に必要な給水量より若干多く給水してもあふれたりすることはないため、給水ポンプ28を排水に必要な給水量より少し長め給水量を狙って駆動時間を設定し、排水時の貯水室内の水位を検知する検知手段は省略することができる。
さらに、排水路30内に空気だまりができたとしても、空気だまりが空気抜き部35に移動してきたときに空気が排水路出口側に抜ける。
最終的に、図3(d)に示すように貯水室19内及び排水路30の水は空になり排水タンク31に蓄えられる。排水タンク31はユーザによって取り出され、蓄えられた水が捨てられる。このサイフォンの原理による排水では給水ポンプ28前後の給水路27の水は排水されない。
なお、マイクロ波加熱モード、オーブン加熱モード、グリル加熱モード、スチーム加熱モードはそれぞれ単独で動作させることもできるが、それぞれの加熱方式を組み合わせて手動もしくは自動で加熱を行うこともできる。
図4(a)、図4(b)、図4(c)、図4(d)は本発明の第1の実施の形態における給水路27の水の排水工程の蒸気発生装置の断面図を示す。
ユーザによって給水タンク29の排水ライン26まで水が補充された後、排水モードを選択されスイッチONされると、図4(a)に示すように給水タンク29の水が給水ポン
プ28から給水路27、チューブ25a、給水口36を通じて貯水室19に給水される。さらに給水を続けると、図4(b)に示すように貯水室19及び排水路30の水位は排水路頂点32に達し、給水タンク29には貯水室19内の内容積より10ml程多い容量しか蓄えられていないため、給水タンク29内の水はほとんどなくなる。そして、図4(c)に示すように排水口37、チューブ25b、排水路30、空気抜き部35、排水路出口33を通って排水タンク31に向かってサイフォンの原理による排水が行われ、排水を行っている間にもさらに給水ポンプ28を動作させ続けると、給水タンク29内の水は空になり、給水ポンプ28が水ではなく空気を給水路27に送り込むようになり、給水路27内の水を空気で押し出して排水し、給水ポンプ28は一定時間後に停止する。そして、図4(d)に示すように押し出された水はサイフォンの原理による排水に合流して同時に排水タンク31に向かって排水され、給水タンク29、給水路27、貯水室19、排水路30の水は空になる。
なお、本実施の形態では給水タンク29に排水ライン26を設けたが、操作表示部39に排水に必要量である100mlを表示し、ユーザに水を補充してもらってもよい。また、水の代わりにクエン酸を用いると貯水室19内のスケール、水垢等の汚れも落としやすくなり、より清潔な蒸気発生装置を提供できる。
以上のように本実施の形態では、水を貯める貯水室19と、貯水室19内の水を加熱する蒸気発生ヒータ40と、貯水室19に設けられた給水口36及び給水路27を通じて給水タンク29の水を送る給水ポンプ28と、貯水室19に設けられた排水口37を通じて排水する排水路30を設け、排水路30は貯水室19内で通常加熱時に貯められている水面より上方を経由し、給水ポンプ28を動作させ排水路頂点32まで水位を押し上げることによって、サイフォンの原理により貯水室19に貯まっていた水を排水口37と排水路30を通じて排水可能とし、給水ポンプ28前後の給水路27内の水及び給水ポンプ28内の水を排水するために必要な所定容量の表示手段を設けることにより、給水タンク29に所定容量の水を入れ、給水ポンプ28を動作させ排水路頂点32まで水位を押し上げてサイフォンの原理により排水を行っている間にも、さらに給水ポンプ28を動作させ続けると給水タンク29の水が空になり、給水ポンプ28が水ではなく空気を給水路27に送り込むようになり、給水路27内に残った水を空気で押し出して排水することができ、その水はサイフォンの原理による排水に合流して同時に排水され、サイフォンの原理では排水できない給水ポンプ28前後の給水路27の水及び給水ポンプ28内の水の排水を安価に行える蒸気発生装置20を提供することができる。
また、給水タンク29内に所定容量を示す排水ライン26を表示したことにより、ユーザが給水タンク29に注水するときの目印となり、計量カップ等なくても所定容量が分かるため、ユーザ負担の少ない蒸気発生装置20を提供することができる。
さらに、蒸気発生の操作を表示する操作表示部39に所定容量を表示することにより、正確に所定容量を注水することができ、かつユーザに給水ポンプ28前後の給水路27の水及び給水ポンプ28内の水を排水することを促して排水を行ってもらい常に清潔な蒸気発生装置20を提供することができる。
さらに、所定容量はサイフォンの原理により排水を行うために必要な水量以上としたことより、サイフォンの原理により排水を確実に行うことができ、また排水が終わるまでに給水タンク29に残った水が給水ポンプ28によって送られる分には問題なく排水されるため、確実に排水できる蒸気発生装置20を提供することができる。
なお、本実施の形態では貯水室サーミスタ34を1つ用いて簡易的に水位を推定したが、貯水室サーミスタ34を複数設けたり、水位センサを用いて貯水室19または排水路3
0の水位を測定すると、より正確に給水量を調整することができる。
また、本実施の形態ではスチーム加熱の都度自動排水を行ったが、お客様がお手入れしたいときにサイフォン排水できる手動排水モードを設けてもよいものである。
さらに、本実施の形態では給水タンク29と排水タンク31を別々に形成したが、一体に形成することにより、排水タンク31の付け忘れを防止し、排水が床面にこぼれることを防ぐことができ、また、ユーザが給水タンク29に注水時に排水タンク31も取り出すことになるため、排水タンク31の取り出し忘れによる水の捨て忘れを防止し、排水タンク31が満水になりあふれることを防ぐことができる。また、排水タンク検知装置を設けることにより、排水タンク31が付け忘れられても排水路30上に水を蓄えて、排水が床面にこぼれることを防ぐことができる。
また、本実施の形態ではスチーム加熱が終了後、サイフォンの原理による排水を行うために給水を行った際に同時に貯水室19内の水の温度を下げることができるため、すぐに排水工程に移ったが、貯水室19内の水の温度が下がるまでしばらく自然冷却を行ってもよい。これはスケールの一種である炭酸カルシウムは温度が低いほど溶解度が大きくなるためであり、また排水された直後にユーザに触れられても火傷を起こさないためである。なお、温度については低いほうがよいが、自然冷却の時間が長くなるので、冷却時間とのバランスで適宜設定できる。
以上のように本発明にかかる蒸気発生装置は、蒸気を使用する調理器具としての電子レンジ、オーブン電子レンジ、電気オーブン、炊飯器、業務用の解凍装置等の用途に適用できる。
19 貯水室
20 蒸気発生装置
26 排水ライン
27 給水路
28 給水ポンプ
29 給水タンク
30 排水路
32 排水路頂点
36 給水口
37 排水口
39 操作表示部
40 蒸気発生ヒータ

Claims (5)

  1. 水を貯める貯水室と、
    前記貯水室内の水を加熱する加熱手段と、
    前記貯水室に設けられた給水口及び給水路を通じて給水タンクの水を送る給水ポンプと、前記貯水室に設けられた排水口を通じて排水する排水路を設け、
    前記排水路は前記貯水室内で通常加熱時に貯められている水面より上方を経由し、前記給水ポンプを動作させ前記排水路の頂点まで水位を押し上げることによって、サイフォンの原理により前記貯水室に貯まっていた水を前記排水口と前記排水路を通じて排水可能とし、
    前記貯水室に貯まっていた水をサイフォンの原理により排水している間に、さらに前記給水ポンプを動作させて前記給水路内の水及び前記給水ポンプ内の水を排水するために必要な水量を示す表示手段を前記給水タンクに設けた蒸気発生装置。
  2. 前記表示手段前記給水タンク内に必要な水量を示すラインを表示した請求項1に記載の蒸気発生装置。
  3. 前記表示手段、蒸気発生の操作を表示する操作表示部に設けられた請求項1または2に記載の蒸気発生装置。
  4. 前記表示手段で示された水量が、サイフォンの原理により排水を行うために必要な水量以上とした請求項1〜3いずれか1項に記載の蒸気発生装置。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載の蒸気発生装置を備えた加熱調理器。
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