JP6741507B2 - 商品取り出し抑止具 - Google Patents

商品取り出し抑止具 Download PDF

Info

Publication number
JP6741507B2
JP6741507B2 JP2016145139A JP2016145139A JP6741507B2 JP 6741507 B2 JP6741507 B2 JP 6741507B2 JP 2016145139 A JP2016145139 A JP 2016145139A JP 2016145139 A JP2016145139 A JP 2016145139A JP 6741507 B2 JP6741507 B2 JP 6741507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
hook insertion
product
insertion portion
central portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016145139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018015030A (ja
Inventor
直人 坂井
直人 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawajun Co Ltd
Original Assignee
Kawajun Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawajun Co Ltd filed Critical Kawajun Co Ltd
Priority to JP2016145139A priority Critical patent/JP6741507B2/ja
Publication of JP2018015030A publication Critical patent/JP2018015030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6741507B2 publication Critical patent/JP6741507B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Display Racks (AREA)

Description

本発明は、多数の陳列商品を吊り下げるフックに装着される盗難抑止のための商品取り出し抑止具に関する。
ホームセンターや量販店においては、小さな箱物商品や小さな袋物商品を多数陳列するため、フック、フック部材あるいはフック陳列具と称される、後方の固定什器から前方へ延びる丸棒部材が陳列用として使用されている。すなわち、小さな箱物商品や小さな袋物商品の上部には、吊り下げ用の孔が形成されており、この吊り下げ用の孔にフックを通して、多数の商品を前後方向に姿勢よく吊り下げて陳列する。
特開2007-29154号公報には、固定部材に装着される取付部と、該取付部に後端近傍で上下方向に回動自在に枢支される棒状本体部と該棒状本体部の先端から上方へ屈曲する係り止め部とを備える商品吊り下げ用フック部材と、該フック部材の枢支位置より後方側で該フック部材の回動を規制するロック手段とを備え、ロック手段によりロックされた状態が商品陳列姿勢であることを特徴とする商品陳列具(フック陳列具)が開示されている。この商品陳列具によれば、押し付け体や操作バーを必要とせず、簡易な構造でフック部材に吊り下げられた商品を取り出しできる。
特開2007-29154号公報
フック陳列具は、陳列商品が前方に抜け出ることを防止するため、直状の丸棒の先端部が、やや斜め上方に傾斜しているものの、陳列商品は手前に引くことで容易に取り出せる。近年、1個の単価の高い商品がフック陳列具に多数個、陳列されている。極希ではあるものの、フック陳列具に陳列されている高価な商品を狙った窃盗事件が発生している。この場合、複数個、例えば5個以上が一度に瞬時に抜き出され、被害を防止することが困難な状況にある。一方、これを防止するため、フック陳列具に細工を施し、最前端の陳列商品が抜き取り難くなるようでは、商品の売上に悪影響する。従って、1個の商品の取り出しには支障がなく、複数個の商品の取り出しには時間を要するようなフック陳列具あるいは商品取り出し抑止具であれば、被害の完全防止にはならないものの、被害の抑止にはなり都合がよい。
従って、本発明の目的は、1個の商品の取り出しには支障がなく、複数個の商品の瞬時の取り出しを規制する盗難抑止用の商品取り出し抑止具を提供することにある。
かかる実情において、本発明者は鋭意検討を行った結果、フック陳列具に吊り下げられた特定形状の吊り下げ孔を有する陳列商品の最前端に特定の形状の商品取り出し抑止具を装着すれば、1個の商品の取り出しには支障がなく、複数個の商品の瞬時の取り出しは制限することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、多数の陳列商品を吊り下げるフックに装着される商品取り出し抑止具であって、該フックが通される貫通孔を有するフック挿通部と、該フック挿通部の両側に接続し、前後方向に所定の長さで延びる一対の翼部と、を有し、該一対の翼部の中、一方の翼部は、前後方向に延びる板状の中央部と、該中央部の後端から後方上り傾斜で且つフック挿通部側に回る螺旋面を有する後方部と、該中央部の前端から前方下り傾斜で且つ反フック挿通部側に回る螺旋面を有する前方部とからなり、他方の翼部は、前後方向に延びる板状の中央部と、該中央部の後端から後方下り傾斜で且つ反フック挿通部側に回る螺旋面を有する後方部と、該中央部の前端から前方上り傾斜で且つフック挿通部側に回る螺旋面を有する前方部とからなることを特徴とする商品取り出し抑止具を提供するものである。
また、本発明は、多数の陳列商品を吊り下げるフックに装着される商品取り出し抑止具であって、該フックが通される貫通孔を有するフック挿通部と、該フック挿通部の両側に接続し、前後方向に所定の長さで延びる一対の翼部と、を有し、該一対の翼部の中、一方の翼部は、前後方向に延びる板状の中央部と、該中央部の後端から後方下り傾斜で且つ反フック挿通部側に回る螺旋面を有する第2後方部と、該中央部の前端から前方上り傾斜で且つフック挿通部側に回る螺旋面を有する第2前方部とからなり、他方の翼部は、前後方向に延びる板状の中央部と、該中央部の後端から後方上り傾斜で且つフック挿通部側に回る螺旋面を有する第2後方部と、該中央部の前端から前方下り傾斜で且つ反フック挿通部側に回る螺旋面を有する第2前方部とからなることを特徴とする商品取り出し抑止具を提供するものである。
本発明によれば、陳列商品の吊り下げ孔と商品取り出し抑止具の断面形状が対応している。商品取り出し抑止具の断面形状は、後方から前方にかけて、フック挿通部の軸芯を中心に連続的に回転させたように変化する。従って、最前端の吊り下げ商品を取り出すには、商品取り出し抑止具を回転させながら取り出すか、陳列商品を回転させながら取り出すか、あるいは両者を相互に対応させ回転させながら取り出す。また、一対の翼部の後方部の前後方向の長さを、吊り下げ商品の幅寸法より小とすれば、最前端の吊り下げ商品と最前端から2番目の吊り下げ商品とは、同じ吊り下げ姿勢では、商品取り出し抑止具に通すことはできない。このため、複数個の吊り下げ商品を瞬時には引き出せず、複数個の商品の取り出しには時間を要する。これにより、複数個の陳列商品の盗難を抑止できる。
本発明の第1の実施の形態における商品取り出し抑止具の斜視図である。 図1の商品取り出し抑止具の正面図である。 図1の商品取り出し抑止具の平面図である。 図1の商品取り出し抑止具の右側面図である。 図4のX-X線に沿って見た図である。 図4のY-Y線に沿って見た図である。 図1の商品取り出し抑止具の使用状態図である。 図1の商品取り出し抑止具の作用を説明する図である。 図1の商品取り出し抑止具の作用を説明する他の図である。 図1の商品取り出し抑止具の作用を説明する他の図である。 図1の商品取り出し抑止具と陳列商品の吊り下げ孔との関係図である。 図11の符号Aにおける商品取り出し抑止具と吊り下げ孔との関係を示す正面図である。 図11の符号Bにおける商品取り出し抑止具と吊り下げ孔との関係を示す正面図である。 図11の符号Cにおける商品取り出し抑止具と吊り下げ孔との関係を示す正面図である。 (A)は、本発明の第2の実施の形態における商品取り出し抑止具の分解斜視図であり、(B)は、(A)の組み付け体である。 (A)は、図15(A)の正面図であり、(B)は、図15(B)の正面図である。 本発明の第3の実施の形態における商品取り出し抑止具の斜視図である。
次に、本発明の第1の実施の形態における商品取り出し抑止具(以下、単に「抑止具」とも言う。)について、図1〜図14を参照して説明する。本明細書において、「前後」は図7の使用状態における顧客側から見た方向(図2を正面図とする方向)を言う。抑止具10は、多数の陳列商品An(nは2以上の整数)を吊り下げるフック52に装着される樹脂製のチップであって、フック52が通される貫通孔12を有するフック挿通部1と、フック挿通部1の両側に接続し、前後方向に所定の長さで延びる一対の翼部2、3と、を有する。フック52は、直状の円形断面の丸棒本体部521と、丸棒本体部521の前方端から前方に上り傾斜の先端部522とからなる。丸棒本体部521の後部は、固定部材51に接合されている。
フック挿通部1は、中空の円筒状である。中空の内径は、フック52の外径と同じ又はそれよりやや大である。これにより、抑止具10は、フック52に固定されるか、又はフック52に回動自在に遊嵌する。抑止具10がフック52に固定されていると、吊り下げ商品を抜き出す際、吊り下げ商品を回転させながら、取り出すことになる。また、抑止具10がフック52に回動自在に装着していると、吊り下げ商品を抜き出す際、吊り下げ商品の吊り下げ姿勢を維持したまま、取り出すことができる。
フック挿通部1の前後方向の長さは、7〜15mm程度、あるいは吊り下げ商品の幅寸法よりやや小さめが好ましい。フック挿通部1の前後方向の長さが小さすぎると、取り付け強度が小さくなり、破壊され易く、また、強く引き抜けば、傾斜している先端のフックから前方へ外れ易くなる。また、フック挿通部1の前後方向の長さが大きすぎると、フック52に吊り下げる商品の設置箇所が減少する。
一対の翼部2、3の中、一方の翼部2は、前後方向に延びる板状の中央部21と、中央部21の後端から後方上り傾斜で且つフック挿通部1側に回る螺旋面221を有する後方部22と、中央部21の前端から前方下り傾斜で且つ反フック挿通部1側に回る螺旋面231を有する前方部23とからなる。中央部21と後方部22の境界及び中央部21と前方部23の境界は、明確なエッジを形成しておらず、なだらかに形状が変化する。すなわち、中央部21と後方部22と前方部23は、一体化しており、その形状は連続するものである。後方部22及び前方部23の最大傾斜角度(α)は、30〜40度程度が好ましい。この最大傾斜角度が大きすぎると、最前列の1個の商品でも抜き取り難くなる。この最大傾斜角度が小さすぎると、最前列から2個目以降の商品を取り出し易くなり、盗難抑止効果が低減する。なお、螺旋面を定義する「フック挿通部1側に回る」とは、正面視において上面となる螺旋面が内側(フック挿通部1側)を向いていることを意味し、「反フック挿通部1側に回る」とは、正面視において上面となる螺旋面が外側(正面視においてフック挿通部1側とは反対側)を向いていることを意味する。
他方の翼部3は、前後方向に延びる板状の中央部31と、中央部31の後端から後方下り傾斜で且つ反フック挿通部側に回る螺旋面321を有する後方部32と、中央部31の前端から前方上り傾斜で且つフック挿通部側に回る螺旋面331を有する前方部33とからなる。中央部31と後方部32の境界及び中央部31と前方部33の境界は、明確なエッジを形成しておらず、なだらかに形状が変化する。すなわち、中央部31と後方部32と前方部33は、一体化しており、その形状は連続するものである。後方部32及び前方部33の最大傾斜角度(α)は、30〜40度程度が好ましい。この最大傾斜角度が大きすぎると、最前列の1個の商品でも抜き取り難くなる。この最大傾斜角度が小さすぎると、最前列から2個目以降の商品を取り出し易くなり、盗難抑止効果が低減する。なお、螺旋面を定義する「フック挿通部1側に回る」及び「反フック挿通部1側に回る」とは、前述の通りである。
すなわち、一方の翼部2と他方の翼部3は、正面視形状が、フック挿通部1の軸芯を中心として点対称である。本例では、一方の翼部2と他方の翼部3は、フック挿通部1の軸中心oで且つ前後方向の中央を中心として点対称である。すなわち、本例の抑止具10は、正面視形状と背面視形状が同一に表れ、平面視形状と底面視形状が同一に表れ、右側面視形状と左側面視形状が同一に表れる。図2、3、5及び6中、符号22a、23a、32aは翼部の表面を示し、23b、32b、33bは裏面を示す。
一方の翼部2と他方の翼部3の厚み(t)は、陳列商品Aの吊り下げ孔60に対応するため、吊り下げ孔60の上下方向の寸法より小さく、例えば2〜3mm程度でよい。また、中央部21、31の前後方向の長さ(l)は、フック挿通部1の同じ程度の長さでよく、例えば10〜20mm程度である。また、後方部22、32の前後方向の長さ(l)及び前方部23、33の前後方向の長さ(l)は、中央部21、31の前後方向の長さ(l)と同じ程度でよく、例えば10〜20mm程度である。後方部22、32の前後方向の長さ(l)は、陳列商品Aの幅寸法より小とすれば、最前端の吊り下げ商品Aと最前端から2番目の吊り下げ商品Aとは、同じ吊り下げ姿勢では、商品取り出し抑止具に通すことはできない。このため、複数個の吊り下げ商品を瞬時には引き出せない。これにより、複数個の商品の取り出しには時間を要する。
抑止具10によれば、陳列商品Aの吊り下げ孔60と抑止具10の断面形状が対応している。そして、抑止具10の断面形状は、後方から前方にかけて、フックの軸芯を中心に連続的に反時計方向(正面視において)に回転させたように変化する。従って、最前端の吊り下げ商品Aを取り出すには、抑止具10を回転させながら取り出すか、吊り下げ商品Aを回転させながら取り出すか、あるいは両者を相互に対応させ回転させながら取り出すことになる(図8〜図14)。
次に、抑止具10の使用方法について説明する。図7に示すように、抑止具10は、多数の陳列商品An(nは整数)を吊り下げるフック52の最前列の吊り下げ商品Aの手前に装着される。待機姿勢において、抑止具10の一対の翼部2、3の形状と陳列商品Aの吊り下げ孔60の形状は対応しておらず、そのままでは、吊り下げ商品Aは、取り出せない。最前端の吊り下げ商品Aを取り出すには、抑止具10を回転させるか、吊り下げ商品Aを回転させるか、あるいは両者を相互に回転させ、一対の翼部2、3の形状と陳列商品Aの吊り下げ孔60の形状を対応させる。本例では、抑止具10を固定させ、吊り下げ商品Aを回転させる方法について説明する。
先ず、鉛直姿勢にある吊り下げ商品Aを、吊り下げ孔60の形状と一対の翼部2、3の形状が対応する位置(符号A)まで、時計回りに回転させる(図8、図11及び図12)。次いで、吊り下げ商品Aを手前に引く出すことで、一対の翼部2、3の後方部22、32が吊り下げ孔60に通される。後方部22、32の螺旋面221、321は、後方から前方に向けて反時計回りに傾斜しているため、吊り下げ商品Aはそのまま手前に引くことで、一対の翼部2、3の形状にガイドされ、反時計回りに回転しつつ手前に引き出される。次いで、吊り下げ商品Aが中央部21、31に入る際、フック挿通部1が存在するが、吊り下げ商品Aの吊り下げ孔60の左右方向の中央部は、フック挿通部1を通す大きさの形状に対応しているため、手前への引き出しの障害となることはない。吊り下げ商品Aが中央部21、31を通る際、一対の翼部2、3の中央部21、31の形状にガイドされ、吊り下げ商品Aは、鉛直姿勢となる(符号B;図9、図11及び図13)。
次いで、吊り下げ商品Aを更に手前に引く。前方部23、33の螺旋面231、331は、後方から前方に向けて反時計回りに傾斜しているため、吊り下げ商品Aはそのまま手前に引くことで、一対の翼部2、3の前方部23、33の形状にガイドされ、反時計回りに回転しつつ手前に引き出され(符号C;図10、図11及び図14)、抑止具10を抜ける。これにより、フック陳列具から吊り下げ商品Aは取り出される。このように、吊り下げ商品Aは、抑止具10に掛ける際、孔合わせが必要となるが、それ以降は、そのまま手前にひけば、抑止具10の形状に沿って(本例では反時計回り)、容易に取り出すことができる。吊り下げ商品Aを取り出す際は、吊り下げ商品Aの取り出しが完了してから行うことになる。なお、抑止具10は、フック挿通部1が直線状のフック本体部521に装着されており、且つ前後方向の長さを有するため、フックの傾斜状の先端部522を抜けて外れることはない。
次に、吊り下げ商品Aの複数個を一度に取り出す際、抑止具10の取り出し抑止の効果について説明する。先ず、鉛直姿勢にある2個の吊り下げ商品A、Aを一度に引き出す際、1個の吊り下げ商品Aの引き出しと同様に、吊り下げ孔60、60の形状と一対の翼部2、3の形状が対応する位置まで、時計回りに回転させることになる。次いで、先ず、吊り下げ商品Aが手前に引き出される。一対の翼部2、3の後方部22、32の前後方向の長さは、吊り下げ商品の幅寸法より小であるため、吊り下げ商品Aが、抑止具10に入るためには、吊り下げ商品Aが、少なくとも、後方部22、32を通り過ぎる必要がある。この場合、吊り下げ商品Aは、中央部21、31に位置しており、鉛直姿勢となる。この場合、吊り下げ商品Aは回転しており、傾斜姿勢である。このように、2個の吊り下げ商品A、Aを、片方の手に持ち、同じ姿勢で重ねた状態で、抑止具1に入れることができない。これは、3個以上の吊り下げ商品についても同様である。このため、フック陳列具から複数個の吊り下げ商品を瞬時には引き出せない。これにより、複数個の商品の取り出しには時間を要するため、複数個の同時盗難を抑止する効果がある。
次に、本発明の第2の実施の形態における抑止具について、図15及び図16を参照して説明する。図15及び図16の抑止具10aにおいて、図1〜図14の抑止具10と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図15及び図16の抑止具10aにおいて、図1〜図14の抑止具10と異なる点は、抑止具10aを一対の半割部材91a、91bの組み付け体とした点である。
抑止具10aは、図1の抑止具10において、フック挿通部1の軸芯が延びる方向で且つ中央部21、31の板状の面と平行に切断した半割部材の一対物の嵌合体である。これにより、フック52への装着が容易となる。なお、一対の半割部材91a、91bは、同一形状であり、一方の半割部材91aについて説明し、他方の半割部材91bの説明を省略する。半割部材91aは、フック挿通部1と一対の翼部2、3間に、板状の接続部911aを介在させている。すなわち、フック挿通部1の両側には、板状の接続部911aが形成され、一方の接続部911aの裏面には、嵌合用の爪(突起)913aが形成され、他方の接続部911aには、嵌合用の貫通孔912aが形成されている。嵌合用の爪(突起)913aは、先端が鈎状となっており、他方の半割部材91bの貫通孔912bに係止する。また、嵌合用の貫通孔912aには、他方の半割部材91bの爪913bが係止する。一対の半割部材91a、91bを組み付けることで、図16(B)に示すような抑止具10aが完成する。抑止具10aは、抑止具10用の吊り下げ孔と僅かに異なるものの、中央にフック52に掛る丸孔を有する横長の吊り下げ孔に対応できる。抑止具10aにおいても、抑止具10と同様の作用効果を奏する。
次に、本発明の第3の実施の形態における抑止具について、図17を参照して説明する。図17の抑止具10bにおいて、図1〜図14の抑止具10と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図17の抑止具10bにおいて、図1〜図14の抑止具10と異なる点は、抑止具10bの一対の翼部の形状である。
すなわち、一対の翼部2c、3cの中、一方の翼部2cは、前後方向に延びる板状の中央部21cと、中央部21cの後端から後方下り傾斜で且つ反フック挿通部1側に回る螺旋面221cを有する第2後方部22cと、中央部21cの前端から前方上り傾斜で且つフック挿通部1側に回る螺旋面231cを有する第2前方部23cとからなる。また、他方の翼部3cは、前後方向に延びる板状の中央部31cと、中央部31cの後端から後方上り傾斜で且つフック挿通部1側に回る螺旋面321cを有する第2後方部32cと、中央部31cの前端から前方下り傾斜で且つ反フック挿通部1側に回る螺旋面331cを有する第2前方部33cとからなる。
すなわち、本例の抑止具10bの断面形状は、後方から前方にかけて、フックの軸芯を中心に連続的に時計方向(正面視において)に回転させたように変化するものである。
次に、抑止具10bの使用方法の一例について説明する。待機姿勢において、抑止具10bの一対の翼部2c、3cの形状と陳列商品Aの吊り下げ孔60の形状は対応しておらず、そのままでは、吊り下げ商品Aは、取り出せない。最前端の吊り下げ商品Aを取り出すには、抑止具10と同様、3つの方法があるが、本例では、抑止具10bを固定させ、吊り下げ商品Aを回転させる方法について説明する。
先ず、鉛直姿勢にある吊り下げ商品Aを、吊り下げ孔60の形状と一対の翼部2c、3cの形状が対応する位置まで、反時計回りに回転させる。次いで、吊り下げ商品Aを手前に引く出すことで、一対の翼部2c、3cの後方部22c、32cが吊り下げ孔60に通される。後方部22c、32cの螺旋面221c、321cは、後方から前方に向けて時計回りに傾斜しているため、吊り下げ商品Aはそのまま手前に引くことで、一対の翼部2c、3cの形状にガイドされ、時計回りに回転しつつ手前に引き出される。次いで、吊り下げ商品Aが中央部21c、31cに入る際、フック挿通部1が存在するが、吊り下げ商品Aの吊り下げ孔60の左右方向の中央部は、フック挿通部1を通す大きさの形状に対応しているため、手前への引き出しの障害となることはない。吊り下げ商品Aが中央部21c、31cを通る際、一対の翼部2c、3cの中央部21c、31cの形状にガイドされ、吊り下げ商品Aは、鉛直姿勢となる。
次いで、吊り下げ商品Aを更に手前に引く。前方部23c、33cの螺旋面231c、331cは、後方から前方に向けて時計回りに傾斜しているため、吊り下げ商品Aはそのまま手前に引くことで、一対の翼部2c、3cの前方部23c、33cの形状にガイドされ、時計回りに回転しつつ手前に引き出され、抑止具10bを抜ける。これにより、フック陳列具から吊り下げ商品Aは取り出される。抑止具10bにおいて、フック陳列具から複数個の吊り下げ商品を瞬時には引き出せないのは、抑止具10と同様である。
本発明は、上記実施の形態例に限定されず、種々の変形を採ることができる。なお、最前端の吊り下げ商品を取り出す方法としては、陳列商品を回転させながら取り出す方法以外に、商品取り出し抑止具を回転させながら取り出す方法又は両者を相互に対応させ回転させながら取り出す方法が挙げられる。例えば、図7において、吊り下げ商品の鉛直姿勢を保持しつつ、取り出すには、先ず、抑止具10を反時計回りに回転させて、一対の翼部2、3の形状と吊り下げ商品Aの吊り下げ孔60を対応させる。次いで、そのまま、吊り下げ商品Aを手前に引き出せば、抑止具10は、吊り下げ孔60にガイドされて、その場において、時計回りに回転しつつ、吊り下げ孔60を抜けることになる。なお、この場合においても、複数個の吊り下げ商品を同時に瞬時に引き出せない。
本発明によれば、1個の吊り下げ商品は、片手で容易に取り出せる。このため、顧客を煩わせることない。一方、複数の吊り下げ商品を一度に瞬時に、取り出すことはできず、盗難を抑止することができる。
1 フック挿通部
2、2a、2b、2c 一対の翼部
3、3a、3b、3c 一対の翼部
10、10a、10b 抑止具
12 貫通孔
21、31、21a、31a、21b、31b、31c 中央部
22、32、22a、32a、22b、32b、32c 後方部
23、33、23a、33a、23b、33b、33c 前方部
52 フック
221、321 後方部の螺旋面
231、331 前方部の螺旋面
A、A、A・・・ 陳列商品(吊り下げ商品)

Claims (9)

  1. 多数の陳列商品を吊り下げるフックに装着される商品取り出し抑止具であって、
    該フックが通される貫通孔を有するフック挿通部と、該フック挿通部の両側に接続し、前後方向に所定の長さで延びる一対の翼部と、を有し、
    該一対の翼部の中、一方の翼部は、前後方向に延びる板状の中央部と、該中央部の後端から後方上り傾斜で且つフック挿通部側に回る螺旋面を有する後方部と、該中央部の前端から前方下り傾斜で且つ反フック挿通部側に回る螺旋面を有する前方部とからなり、
    他方の翼部は、前後方向に延びる板状の中央部と、該中央部の後端から後方下り傾斜で且つ反フック挿通部側に回る螺旋面を有する後方部と、該中央部の前端から前方上り傾斜で且つフック挿通部側に回る螺旋面を有する前方部とからなることを特徴とする商品取り出し抑止具。
  2. 多数の陳列商品を吊り下げるフックに装着される商品取り出し抑止具であって、
    該フックが通される貫通孔を有するフック挿通部と、該フック挿通部の両側に接続し、前後方向に所定の長さで延びる一対の翼部と、を有し、
    該一対の翼部の中、一方の翼部は、前後方向に延びる板状の中央部と、該中央部の後端から後方下り傾斜で且つ反フック挿通部側に回る螺旋面を有する第2後方部と、該中央部の前端から前方上り傾斜で且つフック挿通部側に回る螺旋面を有する第2前方部とからなり、
    他方の翼部は、前後方向に延びる板状の中央部と、該中央部の後端から後方上り傾斜で且つフック挿通部側に回る螺旋面を有する第2後方部と、該中央部の前端から前方下り傾斜で且つ反フック挿通部側に回る螺旋面を有する第2前方部とからなることを特徴とする商品取り出し抑止具。
  3. 該一方の翼部と該他方の翼部は、正面視形状が、該フック挿通部の軸芯を中心として点対称であることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品取り出し抑止具。
  4. 該フック挿通部と該一対の翼部間には、板状の接続部が介在することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の商品取り出し抑止具。
  5. 該フック挿通部の軸芯が延びる方向に切断した半割部材の一対物の嵌合体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の商品取り出し抑止具。
  6. 切断方向は、更に該中央部の板状の面と平行であることを特徴とする請求項5記載の商品取り出し抑止具。
  7. 該接続部には、半割部材の一対物が嵌合する嵌合用の爪又は嵌合用の孔が形成されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の商品取り出し抑止具。
  8. 該フック挿通部の前後方向長さと、該中央部の前後方向長さが略同じであることを特徴とする請求項1〜7記載の商品取り出し抑止具。
  9. 該フックに吊り下げられた商品の前に装着されることを特徴とする請求項1〜8記
    載の商品取り出し抑止具。
JP2016145139A 2016-07-25 2016-07-25 商品取り出し抑止具 Active JP6741507B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145139A JP6741507B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 商品取り出し抑止具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145139A JP6741507B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 商品取り出し抑止具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018015030A JP2018015030A (ja) 2018-02-01
JP6741507B2 true JP6741507B2 (ja) 2020-08-19

Family

ID=61075087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016145139A Active JP6741507B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 商品取り出し抑止具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6741507B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018015030A (ja) 2018-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7448520B2 (en) Display hanger for supporting a belt from a belt buckle
US10758064B2 (en) Hanger for displaying floor mats
US10486876B2 (en) Hang Tag
JP6695352B2 (ja) 2つの信号生成手段を備える物品保持具
JP6741507B2 (ja) 商品取り出し抑止具
US10000322B2 (en) Hang tag for displaying an object
JP7158707B2 (ja) 商品吊り下げ具
JP5314951B2 (ja) 落下防止装置
JP5569957B2 (ja) 商品棚の商品の転落防止装置
JP4338203B2 (ja) 商品陳列具
JP6911569B2 (ja) ショーケース
JP3213488U (ja) 盗難抑制機能付き商品陳列具
JP5334444B2 (ja) 商品移動用具
JP4920736B2 (ja) 商品包装体の吊下支援装置
US20180229893A1 (en) Hanging packaging and hanger for a product packaging of a hanging packaging
JP7418972B2 (ja) 包装容器
JP5320028B2 (ja) 表示部材
JP6403194B2 (ja) 支柱取付け具
JP3078243B2 (ja) 商品陳列用具
JP7474562B2 (ja) 陳列用部材及び物品陳列方法
JP3224248U (ja) フック専用前出しツール
JP6847696B2 (ja) 物品陳列什器
JP5872826B2 (ja) 棚板落下防止機能および収納物飛び出し防止機能付き棚装置
JP6960821B2 (ja) 物品収納什器
JP5391508B1 (ja) 陳列具及び什器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190708

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6741507

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250