JP6741113B2 - ジャイロスコープのための同期構造 - Google Patents

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Description

本開示は、微小電気機械(MEMS)ジャイロスコープに関し、より詳細には、基板平面に対して垂直な軸を中心とした角回転を測定するz軸ジャイロスコープに関する。本開示はさらに、2つの試験質量対が線形運動および/または回転運動で振動するMEMSジャイロスコープ、ならびに、所望のモードが同期され、望ましくないモードが抑制されるように試験質量振動モードを構成するために使用される同期構造に関する。
MEMSジャイロスコープは、通常、線形振動運動と回転振動運動とのうちのいずれか、またはこれら2つの運動の組み合わせに駆動される試験質量を含む。試験質量が、質量の重心と交差しない軸を中心に回転する場合、重心の動きは回転運動と線形運動との組み合わせになる。z軸MEMSジャイロスコープでは、駆動トランスデューサによって誘導される駆動または一次振動は、基板平面内で発生するように構成される。ジャイロスコープが、基板平面に対して垂直であるz軸を中心とした角回転を受ける場合、コリオリ力によって引き起こされる、結果として生じるセンスまたは二次振動も基板平面内で発生することになる。
ジャイロスコープの回転検知要素を構成する部分可動試験質量は、所望の共振周波数で振動駆動運動およびセンス運動を柔軟に許容するように構成された懸架装置によって固定構造から懸架され得る。駆動振動モードおよびセンス振動モードの正味の反力およびトルクは、運動エネルギーがこれらの所望のモードから漏れず、外部振動がこれらの所望のモードに結合しないように、好ましくはゼロであるべきである。この理想は、所望の共振周波数が所望のモードに対して達成されるように、所望の振動モードに対して適切に柔軟である懸架構成を用いて達成することができる。
しかしながら、駆動振動モードおよびセンス振動モードが理想的であるか否かにかかわらず、外部振動または衝撃がジャイロスコープに作用する場合、試験質量は同時に望ましくない振動運動を呈することがある。z軸ジャイロスコープ内の試験質量は、所望の振動モードに対して完全に柔軟性であり、望ましくない振動モードに対して完全に剛性である懸架装置を設計することが困難であるため、基板平面に平行な望ましくない振動運動の影響を特に受けやすい。望ましくない共振振動モードを防止することができない場合、外部振動は、電気信号を取得するために使用されるトランスデューサおよび/または増幅器に過負荷をかけることによって角速度測定に擾乱を容易に引き起こす可能性がある。また、ジャイロスコープの機械的構造および/または機械的振動を電気信号に変換するための電気的トランスデューサおよび/または信号増幅に使用される差動増幅器の製造公差による小さな非対称性を介した所望のモードへの外部振動の結合によって、擾乱が発生する可能性もある。
相互接続された一対の試験質量が対向する方向に連続的に振動するように同期されているジャイロスコープは、振動試験質量が1つだけのジャイロスコープと比較して、外部振動によって引き起こされる擾乱に対する脆弱性が低いことが知られている。これは、測定信号を差動様式で読み取ることによって、擾乱の影響を自動的に相殺することができるためである。また、第1の対と直交して振動する追加の試験質量対を用いてさらなるロバスト性を達成することができることも知られている。
しかしながら、結合された試験質量対を有するz軸ジャイロスコープにおける一般的な問題は、差動測定における意図された相殺に必要とされる反対方向ではなく、試験質量対が同じ方向に同時に動くコモンモード振動を外部振動が誘発する場合があることである。したがって、所望の共振周波数を達成するための懸架構成に加えて、z軸ジャイロスコープは、共振周波数での差動モード発振を柔軟に許容するが、コモンモード発振を抑制するべきである同期構成を必要とする。望ましくないコモンモード振動モードは線形並進と回転の両方を含み得る。
特許文献1は、並進振動する2対の試験質量を有するMEMSジャイロスコープを開示している。この文献に開示されている同期構成に関する問題は、所望の差動モードを同期させている間、いかなる運動モードまたは運動方向においても試験質量対のコモンモード振動をまったく抑制しないことである。
欧州特許出願公開第3249356号明細書
本開示の目的は、上記の欠点を軽減するための装置を提供することである。
本開示の目的は、独立請求項に述べられている事項を特徴とする装置によって達成される。本開示の好ましい実施形態が従属請求項に開示されている。
本開示は、2つの振動試験質量対を有するジャイロスコープの中心に実質的に円形の同期構造を配置し、所望の振動モードに対応する同期構造の楕円変形のみを許容し、同期構造の線形並進も回転も許容しないような、接線方向に向けられた線形懸架装置を用いてこの同期構造を基板から懸架するという着想に基づく。
この構成の利点は、駆動振動およびセンス振動が邪魔されずに進行することを可能にしながら、すべての線形および回転コモンモード振動が効果的に抑制されることである。この構成の別の利点は、この構成がジャイロスコープの中心近くの比較的小さな領域のみを使用しており、ジャイロスコープの面積およびコストへのこの構成の寄与が小さいままであることである。
以下において、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態を用いて、本開示をより詳細に説明する。
2つの試験質量対を有するジャイロスコープにおける所望の振動モードを示す図である。 2つの試験質量対を有するジャイロスコープにおける所望の振動モードを示す図である。 2つの試験質量対を有するジャイロスコープにおける所望の振動モードを示す図である。 2つの試験質量対を有するジャイロスコープにおける望ましくない振動モードを示す図である。 2つの試験質量対を有するジャイロスコープにおける望ましくない振動モードを示す図である。 2つの試験質量対を有するジャイロスコープにおける望ましくない振動モードを示す図である。 所望の振動モードにおける固定円形同期要素の作用を示す図である。 望ましくない振動モードにおける固定円形同期要素の作用を示す図である。 所望の振動モードにおける固定円形同期要素の作用を示す図である。 望ましくない振動モードにおける固定円形同期要素の作用を示す図である。 望ましくない振動モードにおける固定円形同期要素の作用を示す図である。 代替的な同期構造を示す図である。 試験質量の代替的な取り付けを示す図である。 同期要素の代替的な固定を示す図である。 代替的な試験質量形状を示す図である。
本開示は、第1の軸が第2の軸と実質的に直交して交差する、ジャイロスコープ中心点に中心を置く試験質量システムを備える微小電気機械z軸ジャイロスコープを記載しており、試験質量システムは、静止位置において第1の軸と位置整合されている第1の試験質量対と、静止位置において第2の軸と位置整合されている第2の試験質量対とを備え、その結果、第1の試験質量対および第2の試験質量対は、静止位置において、ジャイロスコープ中心点に対して本質的に対称な質量分布を形成する。第1の試験質量対および第2の試験質量対は、1つ以上の駆動トランスデューサによって基板面内で駆動振動モードに駆動され、ジャイロスコープが角回転を受けるときに基板面内でセンス振動モードを受けるように構成される。
駆動振動モードとセンス振動モードとのうちの一方は、第1の試験質量対と第2の試験質量対とがジャイロスコープ中心点に対して逆相で振動するように、第1の試験質量対が、ジャイロスコープ中心点に対して対称に、第1の軸に沿って第1の線形対向振動をしながら動き、第2の試験質量対が、ジャイロスコープ中心点に対して、第2の軸に沿って第2の線形対向振動運動をしながら動く振動運動を含む。
駆動振動モードまたはセンス振動モードの他方は、以下のような運動を含む。
−第1の試験質量対が第2の軸と平行な方向において第1の軸上の静止位置から外方への、および、静止位置に向かって戻る、第3の線形対向振動をしながら動き、第2の試験質量対が第1の軸と平行な方向において第2の軸上の静止位置から外方への、および、静止位置に向かって戻る、第4の線形対向振動をしながら動き、第3の線形対向振動および同じ線形対向振動は、それぞれの静止位置に対して同じ位相を有し、第1の試験質量対および第2の試験質量対は、ジャイロスコープ中心点を通る第3の軸と第4の軸の両方の方向に同相で振動し、第3の軸と第4の軸は互いに直交し、第1の軸および第2の軸に対して45°の角度で傾斜しており、かつ/または
−第1の試験質量対の両方の試験質量が、第1の試験質量対の各試験質量を通る垂直軸を中心として第1の方向に第1の回転振動をしながら回転し、一方で、第2の試験質量対の両方の試験質量は、第2の試験質量対の各試験質量を通過する垂直軸を中心として、第1の方向とは反対の第2の方向において、第1の回転振動に対して逆相である第2の回転振動をしながら回転する。
第1の試験質量対および第2の試験質量対の振動は、第1の試験質量対および第2の試験質量対よりもジャイロスコープ中心点の近くに配置された実質的に円形の同期要素によって同期させられる。実質的に円形の同期要素は、ジャイロスコープ中心点に中心を置き、4つの第1の取り付け点を備える。各第1の取り付け点は、実質的に円形の同期要素が第1の軸または第2の軸と交差する点に配置されている。各試験質量は、実質的に円形の同期要素上の最も近い第1の取り付け点に取り付けられている。
実質的に円形の同期要素は、2つ以上の第2の取り付け点をさらに備え、実質的に線形の懸架装置が、各第2の取り付け点からアンカー点まで接線方向に延伸する。
図1aは、上記で特定された線形振動モードを概略的に示す。図示のジャイロスコープは、第1の試験質量対131+132および第2の試験質量対141+142を有する試験質量システムを含む。第1の軸11は、ジャイロスコープ中心点で実質的に直交して第2の軸12と交差する。試験質量はすべての図1a〜1fにおいて静止位置にあり、矢印は図示された振動モードにおける試験質量の差し迫った動きを示している。矢印はすべての試験質量の同時の動きを示しており、そのため、第1の試験質量対および第2の試験質量対の運動位相も示している。
本開示では、「実質的に直交して」および「本質的に対称な」などの表現は、理想的にはそれぞれ完全に直交しおよび対称であるべき向きおよび分布を参照するために使用される。それにもかかわらず、完全な直交性および対称性からのわずかな逸脱は可能であり、製造精度の制限のために時には避けられない。当業者は、向きまたは分布が理想的な直交性または対称性からある程度逸脱していても、同じ技術的効果を生み出すことができることを理解するであろう。
各試験質量上の大きな白い矢印は、振動サイクルの1つの位相におけるその試験質量の運動方向を示している。振動サイクルの別の位相では、各試験質量は反対方向に動く。第1の試験質量対131+132は、第1の軸11に沿って第1の線形対向振動をしながら動く。本開示では、「ジャイロスコープ中心点に対して対称」である「対向振動」は、質量が反対方向に動く振動質量対を指す。例えば、図1aでは、試験質量131が右に動くと試験質量132が左に動き、逆もまた同様である。両方の試験質量131および132が振動サイクルの各位相において中心点から等距離にあるとき、この振動は中心点に対して対称である。この所望の振動モードは、上述のように、差動測定を通じて誤差の相殺を容易にするため、差動振動とも呼ばれる。
第2の試験質量対141+142は、第2の軸12に沿って第2の線形対向振動をしながら動く。この第2の振動も、第1の振動と同様に反対で対称である。さらに、第2の線形対向振動は、第1の線形対向振動運動に対して逆相で発生する。言い換えれば、図1aに示すように、第1の試験質量対131+132が中心点に向かって動くとき、第2の試験質量対141+142は中心点から外方に動く。逆に、第1の試験質量対131+132が中心点から外方に動くとき、第2の試験質量対141+142は中心点に向かって動く。
試験質量131〜132および141〜142を固定構造から懸架する懸架装置、および試験質量システムを駆動振動に設定する駆動トランスデューサは、図1a、または本開示における他の図には示されていない。(後述する)第1の所望の振動モードおよび(後述する)第2の所望の振動モードのうちの1つを発生させることを可能にする任意の適切な懸架および駆動構成を利用することができる。駆動トランスデューサは、静電トランスデューサ、ピエゾトランスデューサ、または磁気トランスデューサであってもよい。
ジャイロスコープの第1の所望の振動モードと名付けられ得る図1aに示す振動モードは、駆動(一次)振動モードとセンス(二次)振動モードとのうちのいずれかであり得る。言い換えれば、その振動モードは、試験質量システムに振動力を加える駆動トランスデューサのセットによって引き起こされる得か、または、ジャイロスコープが角回転を受けるときにコリオリ力によって引き起こされ得る。単純にするために、第1の所望の振動モードが駆動運動であり、第2の所望の振動モードがセンス振動である場合についてのみ詳細に説明する。しかしながら、第1の所望の振動モードがセンス運動であり、第2の所望の振動モードが駆動運動である逆の構成は、本開示全体を通じて代替的な選択肢である。本開示に記載された同期構造は、所望の振動モードを可能にすることによって(そして、より詳細に後述するように、望ましくない振動モードを抑制することによって)両方の場合において同じ機能を実行する。
次に、図1aが駆動振動モードを示すと仮定すると、図1bおよび1cは2つの代替的なセンス振動モード(2つの代替的な第2の所望の振動モードと呼ばれることもある)を示す。センス振動モードはまた、質量の重心に対する回転中心の位置に応じて、2つの示された代替的なモードの組み合わせであり得る。デバイス平面に垂直な軸を中心とする角回転を検知するz軸ジャイロスコープでは、懸架構成は、駆動振動に直交する、デバイス平面に作用するコリオリ力によって試験質量を動かすことができるように構成される。懸架構成は、このコリオリ力に応答して線形運動もしくは回転運動またはこれら2つの組み合わせを可能にするように構成することができる。センスモード振動は、容量性トランスデューサ、ピエゾトランスデューサ、ピエゾ抵抗性トランスデューサまたは磁気トランスデューサを用いて検知することができる。
図1bは、第1の試験質量対131+132が第2の軸12に平行な第3の線形対向振動運動をしながら、第1の軸上で静止位置から外方に(また、振動サイクルの反対位相では、静止位置に向かって戻って)動く、1つのセンス振動モードを示す。第2の試験質量対141+142は同時に、第1の軸11に平行な第4の線形対向振動運動をしながら、第2の軸上で静止位置から外方に(また、振動サイクルの反対位相では、静止位置に向かって戻って)動く。第3の線形対向振動は、第4の線形対向振動と同じ位相を有し、これは、第1の試験質量対が第1の軸から外方におよび第1の軸に向かって戻って動く位相と同じ位相で、第2の試験質量対が第2の軸から外方におよび第2の軸に向かって戻って動くことを意味する。さらに、第3の線形対向振動および第4の線形対向振動は、ジャイロスコープ中心点を通り、互いに直交し、第1の軸および第2の軸に対して45°の角度で傾斜している第3の軸15および第4の軸16の方向においても同じ位相で発生する。
言い換えれば、第1の軸から外方で、第2の軸に平行な反対方向の振動は、最初は第1の軸上に位置整合し、第1の軸と第2の軸の両方に対して対称に位置決めされ、質量がその後、第1の軸から外方に対向する両方向に振動する振動質量対を指す。1つの質量対(例えば、131+132)のこの対向振動は中心点に対して鏡面対称である。図1bのように2つの質量対が同時にこのように振動するとき、各試験質量は、第3の対角軸15の方向にある1つの運動成分と、第4の対角軸16の方向にある別の運動成分とを有する。質量対131+132および141+142は、第3の軸に沿った質量131および141の運動成分が常に同じ方向を向いている場合、かつ、第3の軸に沿った質量132および142の運動成分もまた常に同じ方向を向いている場合、第3の軸15の方向において同相で振動する。これらの基準が満たされる場合、質量対131+132および141+142はまた、第4の軸16の方向においても同相で振動する。
図1cは、第1の試験質量対131+132の両方の試験質量が、各試験質量131および132を通る垂直軸を中心として第1の方向に第1の回転振動をしながら回転し、一方で、第2の試験質量対141+142の両方の試験質量が、各試験質量141および142を通過する垂直軸を中心として、第1の方向とは反対の第2の方向において、第1の回転振動に対して逆相である第2の回転振動をしながら回転する、代替的なセンス振動モードを示す。図1cでは、第1の回転振動は、反時計回りを指す白い矢印で示されており、一方、第2の回転振動は、時計回りを指す白い矢印で示されている。各試験質量の回転運動の中心を形成する垂直軸は、懸架構成によって決定される。各試験質量の質量中心は、垂直回転軸から外方に位置していてもよく、その結果、質量に作用するコリオリ力は、所望の回転運動を生じさせることができる。各試験質量の質量中心が垂直軸から外方に位置している場合、試験質量の重心の運動は回転運動と線形運動との組み合わせであることに留意されたい。
図1bに示すセンス振動が線形であり、図1cに示すセンス振動が部分的に回転であるとしても、それらの振動の両方がコリオリ力によって引き起こされる。コリオリ力は、各試験質量の質量中心が、垂直回転軸から外方に位置する場合、図1aに示す駆動運動に対して垂直な線形力である。センス振動の種類、およびそれらの組み合わせの程度(線形または回転)は、懸架構成によって決まる。2つの試験質量対の駆動振動がジャイロスコープ中心点に対して完全に逆相である場合、図1bおよび1cに示されるセンス振動は第3の軸および第4の軸に沿って完全に同相となる。1つの位相では、試験質量132および142も互いに向かって運動または回転するのと同時に、試験質量131および141は互いに向かって運動または回転し、反対の位相では、試験質量132および141も互いに向かって運動または回転するのと同時に、試験質量131および142は互いに向かって運動または回転する。
2つの試験質量対が上述のように振動するz軸ジャイロスコープにおける一般的な設計原理は、所望の共振周波数が達成されるように懸架装置が駆動振動モードとセンス振動モードの両方を柔軟に許容するべきであり、同期構造が、試験質量システムにおいて所望の逆相および同相関係が得られることを保証すべきであるというものである。しかしながら、この種のジャイロスコープにおける一般的な設計上の問題は、所望の振動モードを同期させ促進する懸架および同期構成が、所望のモードとほぼ同じ周波数における望ましくない振動モードをも許容し、等しく促進し得ることである。もう1つの設計上の問題は、同期構成がデバイスの周縁の試験質量の周りに設計されている場合、同期構成がデバイスの比較的大きな面積を使用し、したがってサイズおよびコストを増大させることである。
図1d〜図1fは、図1a〜図1cに示す所望の振動モードを促進するように構成された試験質量システムにおいて起こり得る3つの望ましくない振動モードを示す。質量の慣性力によって質量の望ましくない振動を引き起こすジャイロスコープに作用してジャイロスコープの運動を引き起こす外力の方向は、これらの図の各々において試験質量システムの外側に幅の広い矢印として示されている。擾乱を引き起こす外力は振動力であり、振動力の周波数は質量の望ましくないコモンモード振動の共振周波数に近い。図1d〜図1fの白い矢印は、この外部振動の半周期の影響を示している。この外部振動の原因は、環境を振動させる回転機械、音もしくは超音波の機械的発生源(例えば、スピーカ)または機械的衝撃(例えば、自動車のシャーシに当たる石)であり得る。図1dでは、試験質量131および132は、第1の軸上でジャイロスコープを動かす線形外力によって第1の軸11に沿って同じ方向に同時に動く。試験質量141および142は、代替的にまたは同時に、第2の軸上でジャイロスコープを動かす線形外力によって第2の軸12に沿って同じ方向に同時に動く。例えば、製造公差に起因して差動対称性が完全ではない場合、または、これらのコモンモード振動が、トランスデューサ(例えば、容量性櫛歯トランスデューサ)の機械的過負荷を引き起こす場合、または、これらのコモンモード振動が増幅器に過負荷をかけ、したがって等しい大きさの負の信号と正の信号との減算による擾乱信号の相殺を阻害する信号をトランスデューサ内で生成する場合、これらのコモンモード振動は差動モード測定に直接の擾乱効果を及ぼす。
図1eにおいて、第3の軸15の方向における線形外力による運動は、試験質量132および142が互いに向かって回転するのと同時に試験質量131および141を互いから外方に回転させることによって、試験質量の所望の運動を擾乱する。外部振動が第4の軸に沿っている場合、図1eの振動と直交するが、同様のコモンモード振動が誘発されるであろう。図1fにおいて、(図示されたxy平面に垂直な)垂直軸を中心とした回転外力(トルク)は、すべての試験質量を同時に同じ方向に回転させることによって試験質量の所望の運動を擾乱する。実際的な状況では、外部振動は典型的には全方向における線形振動と回転振動との混合であり、したがって上述のすべての擾乱コモンモード振動は同時に排除することができる。本発明の目的は、図1a〜図1cに示す所望の振動モードを柔軟に許容するが、図1d〜図1fに示す、外部振動によって誘発される可能性がある望ましくない振動モードを抑制する同期構造を提供することである。
図2aは、MEMSジャイロスコープを示し、参照符号231〜232および241〜242がそれぞれ図1a〜図1cの参照符号131〜132および141〜142に対応する。ジャイロスコープはまた、2つの軸11と12との間の交点に中心を置く円形同期要素25を備える。図に見られるように、円形同期要素25は4つの試験質量231〜232および241〜242の内側にある。言い換えれば、円形同期要素25は、第1の試験質量対および第2の試験質量対よりもジャイロスコープ中心点の近くに配置されている。
同期要素は、4つの第1の取り付け点251〜254を備える。図2aに見られるように、取り付け点は、同期要素25が第1の軸11または第2の軸22と交差する位置で、中心点に対して対称に分布し得る。各試験質量231〜232および241〜242は、最も近い第1の取り付け点において同期要素に取り付けられる。最も近い第1の取り付け点は、試験質量と交差する軸上で試験質量に最も近いものであり得る。
第2の取り付け点の数は4であってもよい。図2aに示されている円形同期要素は、4つの第2の取り付け点251〜254と、4つの実質的に線形の懸架装置261〜264とを備える。各線形懸架装置は、1つの第2の取り付け点から1つのアンカー点271〜274まで接線方向に延伸する。図2aに示すジャイロスコープのように、各第1の取り付け点は第2の取り付け点と一致してもよい。しかしながら、以下に説明されるように、取り付け点は必ずしも一致する必要はない。
本開示において、用語「線形懸架装置」は、xy平面において高いアスペクト比(例えば、長さ対幅の比)を有する構造を指す。言い換えれば、第1の方向における線形懸架装置の長さは、第1の方向に垂直な第2の方向における懸架装置の幅よりもはるかに大きい。垂直方向における懸架装置の高さは通常、MEMSジャイロスコープ内の他の要素の高さと同じであり、そのため、懸架装置の長さ対高さのアスペクト比は長さ対幅の比に近くないものであり得る。高さ対幅のアスペクト比は4より大きくてもよく、それにより垂直対面内の剛性の比64が与えられる。これにより、線形懸架装置の面内の柔軟性が、固定構造体から試験質量を懸架する(そして質量によって共振周波数を決定する)懸架装置の面内の柔軟性よりも8倍高い設計が可能になるが、線形懸架装置の面外の柔軟性は、固定構造から試験質量を懸架する懸架装置の面外の柔軟性よりも8倍小さい。このような線形懸架装置は、第2の方向に非常に柔軟に屈曲するが、第1の方向(長手方向)およびまた垂直方向(高さ対幅のアスペクト比に応じて)の動きに大きく抵抗する。
次に、実質的に円形の同期要素および関連する線形懸架装置の動作について説明する。図1aに示されたものと同じ所望の振動モードが、試験質量上に白い矢印で図2aにも示されている。実質的に円形のリング状要素25は、図2aに255として示すように楕円形に容易に変形するが、他の変形の形状に対しては比較的剛性である。接線方向に位置整合した固定線形懸架装置は、試験質量が図示のように動くときに同期要素25が柔軟に楕円形をとることを可能にするが、それらの懸架装置は、要素25のすべての線形および回転運動を妨げる。
対照的に、図2bは、同期要素25に作用する変形力が楕円形をもたらさない、図1dに示された望ましくない振動モードを示す。ここで、図2bの黒い矢印は、運動が許容される場合に発生する可能性がある試験質量の運動を示す。試験質量対231+232の左への同時運動は、楕円変形なしに同期要素を変位させようとして同期要素25全体に左向きの力を与えるが、接線方向に向いた線形懸架装置263および264はx方向に作用する力に効果的に抵抗すし、要素25の線形変位を防ぐ。試験質量対231+232の左への同時運動は同期要素25の若干の望ましくない高次の非楕円変形を生じさせる可能性があるが、同期要素は第2の取り付けパイント253および254の左右両側で独立して変形することになる。同様に、懸架装置261および262は、y方向の線形運動に抵抗し、試験質量対241+242の同時の下方運動は、同期要素25にわずかな高次の変形のみを生じさせ得る。
言い換えれば、図2aの所望の振動モードの共通の特徴は、同期要素25を軸11および12に沿って楕円形に変形させ、それによって同期要素に作用する半径方向および接線方向の力が小さくなることである。はるかに強い半径方向および接線方向の力が、図2bおよび図1e〜図1fに示される望ましくない振動モードにおいて同期要素に作用し、このとき、試験質量の半径方向の動きは、同期要素に強制的に楕円形ではなく初期の実質的に円形の形状に非常に近い形状をとらせようとする。各線形懸架装置は、2つの直交方向においてこれらの接線方向の力に抵抗するように設計されており、したがって要素25のいかなる面内方向においても線形変位を防止する。
互いに直角に向けられた少なくとも2つの固定線形懸架装置は、典型的には、線形変位に対する有効な抵抗のための最小要件である。線形懸架装置の数が増えると、向きの要件は緩和される。2つの軸11および12を中心とする試験質量システムの対称性のために、図2aおよび図2bのように直角に向けられた4つの線形懸架装置が最も都合のよい配置であることが多いが、すべての接線方向に向けられた線形懸架装置が、要素25の線形変位に抵抗する。
図1bおよび図1cに示されたものと同じ所望の第2の振動モードが、試験質量上に白い矢印で図2cにも示されている。試験質量は、ここで試験質量の回転中心となる点251〜254において実質的にリング形状の要素25に取り付けられる。ここで、各試験質量の重心の動きは、図2cの曲線の矢印で示すような回転と線形変位の組み合わせである。実質的に円形のリング状要素25はここでも、試験質量の取り付け点251〜254における曲げモーメントに起因して楕円形に容易に変形するが、他の変形形状に対しては比較的剛性である。この場合、図2cに255として示されている楕円変形は、第1の望ましい振動モードの楕円変形から45度回転しており、その結果、楕円の主軸は軸15および16である。接線方向に位置整合した固定線形懸架装置261〜264は、試験質量が図示のように動くときに同期要素25が柔軟に楕円形をとることを可能にするが、すべての方向における要素25の線形変位を妨げ、すべての軸を中心とした要素の回転を妨げる。
図2dは、同期要素25に作用する変形力が楕円形をもたらさない、図1eに示された望ましくない振動モードを示す。ここで、図2dの黒い矢印は、運動が許容される場合に発生する可能性がある試験質量の運動を示す。試験質量対231+232の上方への同時回転は、変形なしに同期要素を変位させようとして同期要素25全体に下向きの力を与えるが、接線方向に向いた線形懸架装置261および262はx方向に作用する力に効果的に抵抗すし、要素25の線形変位を防ぐ。同様に、懸架装置263および264は、x方向の線形運動に抵抗し、試験質量対241+242の同時の右向きの運動は、同期要素25にわずかな非楕円の高次の変形のみを生じさせ得る。
図2eは、同期要素25に作用する変形力が楕円形をもたらさない、図1fに示された望ましくない振動モードを示す。ここで、図2eの黒い矢印は、運動が許容される場合に発生する可能性がある試験質量の運動を示す。すべての試験質量をそれらの回転中心の周りで同時に回転させると、同期要素を変形させずに回転させようとするトルクが同期要素25全体に与えられるが、接線方向に向いた線形懸架装置261〜264は要素25の回転に効果的に抵抗する。
言い換えれば、図2cの所望の振動モードの共通の特徴は、同期要素25を軸15および16に沿って楕円形に変形させ、それによって同期要素に作用する接線方向の力および曲げモーメントが小さいことである。はるかに強い接線方向の力および曲げモーメントが、試験質量の動きが楕円形ではなく同期要素を面内で線形的に変形させまたは面内で回転させようとする形状を強制しようとする、図2d、図2e、図1cおよび図1dに示される望ましくない振動モードにおいて同期要素に作用する。各線形懸架装置は、2つの直交方向においてこれらの接線方向の力および曲げモーメントに抵抗するように設計されており、したがって要素25のあらゆる面内方向への線形変位および要素25の面内回転を防止する。
図3は、第2の取り付け点381〜384が第1の取り付け点351〜354と一致しない同期構造を示す。この構成では、線形懸架装置は変位および回転に等しく効果的に抵抗することができる。さらに、任意の線形懸架装置の方向は自由に変えることができる。例えば、図3では、各線形懸架装置は、第2の取り付け点から対応するアンカー点まで時計回りに延伸する。代わりに、線形懸架装置の1つ以上が、第2の取り付け点から対応するアンカー点まで反時計回りの方向に接線方向に延伸することができる。
例えば、4つの線形懸架装置が第2の取り付け点381〜384から懸架装置のアンカー点まで接線方向に延伸する一方、4つの追加の線形懸架装置が取り付け点351〜354から懸架装置のアンカー点まで接線方向に延伸するように、追加の線形懸架装置を同期構造に加えることができる。後者の場合、取り付け点351〜354もまた第1の取り付け点および第2の取り付け点の両方として機能する。線形懸架装置の数が5つ以上に増えた場合、いくつかの懸架装置は図3の懸架装置より短くすることができる。
本開示では、「実質的に円形の同期要素」という表現は、それぞれ図2a〜図2bおよび図3の要素25および35のようなリング形状の要素、または、例えば、八角形または六角形のような正多角形の形状を有する要素を指し得る。正多角形の場合、多角形の1つの角が各第1の取り付け点に配置される。そのような正多角形状に成形された同期要素は、上記の所望の振動モードの下で準楕円形の変形を受ける場合がある。
試験質量は、図2a〜図2bおよび図3のように、必ずしも第1の取り付け点に直接取り付けられる必要はない。図4aは、各試験質量が取り付けビーム49を介して第1の取り付け点に取り付けられているジャイロスコープを示している。この比較的狭いビームは、例えば、追加の線形懸架装置またはより長い線形懸架装置を同期要素の近くに配置することを可能にし得る。代替的に、各アンカー点は、試験質量内に形成されたキャビティ内に配置されてもよい。これによっても、線形懸架装置の数または長さを増やすことが可能になり得る。図4bは、アンカー点のために適切に配置されたキャビティを有する4つの試験質量を示す。試験質量は、線形懸架装置の方向を除いて、すべてまたはほぼすべての方向において、xy平面内の対応するアンカー点を囲むことができる。
各試験質量の形状は、各二等辺三角形または等脚台形の底辺がジャイロスコープ中心点から最も遠くなるようにジャイロスコープ中心点に向けられる、実質的に二等辺三角形または等脚台形の形状であり得る。例えば、図3の試験質量331は二等辺三角形の形状をしている。三角形の頂点は第1の取り付け点351に位置し、底辺333は中心点から最も遠い部分である。一方、図4aの試験質量431は、底辺433が中心点から最も遠い位置にある等脚台形の形状をしている。
これに関連して、「実質的に二等辺三角形または等脚台形の形状」という表現は、形状が完全な三角形または台形でなくてもよいことを意味する。形状は、例えば、図4bに示されるもののようなキャビティ、または切頭先端を含み得る。
他の形状もまた可能である。試験質量は、例えば、正方形もしくは長方形の形状、または図5に示すようなハンマー型の形状を有してもよい。試験質量の角は、長方形の角が切頭されている図5のように、任意の試験質量形状に切頭されてもよい。

Claims (6)

  1. 微小電気機械z軸ジャイロスコープであって、
    第1の軸が第2の軸と実質的に直交して交差するジャイロスコープ中心点に中心を置く試験質量システムを備え、前記試験質量システムは、静止位置において第1の軸と位置整合されている第1の試験質量対と、静止位置において第2の軸と位置整合されている第2の試験質量対とを備え、その結果、前記第1の試験質量対および前記第2の試験質量対は、静止位置において、前記ジャイロスコープ中心点に対して本質的に対称な質量分布を形成し、前記第1の試験質量対および前記第2の試験質量対は、1つ以上の駆動トランスデューサによって基板面内で駆動振動モードに駆動され、前記ジャイロスコープが角回転を受けるときに前記基板面内でセンス振動モードを受けるように構成されており、
    前記駆動振動モードと前記センス振動モードとのうちの一方は、前記第1の試験質量対と前記第2の試験質量対とが前記ジャイロスコープ中心点に対して逆相で振動するように、前記第1の試験質量対が、前記ジャイロスコープ中心点に対して対称に、前記第1の軸に沿って第1の線形対向振動をしながら動き、前記第2の試験質量対が、前記ジャイロスコープ中心点に対して、前記第2の軸に沿って第2の線形対向振動運動をしながら動く振動運動を含み、
    前記駆動振動モードと前記センス振動モードとのうちの他方は、
    前記第1の試験質量対が、前記第2の軸と平行な方向において前記第1の軸上の静止位置から外方への、および、静止位置に向かって戻る、第3の線形対向振動をしながら動き、前記第2の試験質量対が前記第1の軸と平行な方向において前記第2の軸上の静止位置から外方への、および、静止位置に向かって戻る、第4の線形対向振動をしながら動き、前記第3の線形対向振動および同じ線形対向振動は、それぞれの静止位置に対して同じ位相を有し、前記第1の試験質量対および前記第2の試験質量対は、前記ジャイロスコープ中心点を通る第3の軸と第4の軸の両方の方向に同相で振動し、前記第3の軸と前記第4の軸は互いに直交し、前記第1の軸および前記第2の軸に対して45°の角度で傾斜している運動と、前記第1の試験質量対の両方の試験質量が、前記第1の試験質量対の各試験質量を通る垂直軸を中心として第1の方向に第1の回転振動をしながら回転し、一方で、前記第2の試験質量対の両方の試験質量が、前記第2の試験質量対の各試験質量を通過する垂直軸を中心として、前記第1の方向とは反対の第2の方向において、前記第1の回転振動に対して逆相である第2の回転振動をしながら回転する運動と
    のうちの一方を含み、
    前記第1の試験質量対および前記第2の試験質量対の前記振動が、前記第1の試験質量対および前記第2の試験質量対よりも前記ジャイロスコープ中心点の近くに配置された実質的に円形の同期要素によって同期させられ、前記実質的に円形の同期要素は、前記ジャイロスコープ中心点に中心を置き、4つの第1の取り付け点を備え、各第1の取り付け点は、前記実質的に円形の同期要素が前記第1の軸または前記第2の軸と交差する点に配置されており、各試験質量は、前記実質的に円形の同期要素上の最も近い前記第1の取り付け点に取り付けられていることを特徴とし、
    前記実質的に円形の同期要素が、2つ以上の第2の取り付け点をさらに備え、実質的に線形の懸架装置が、各第2の取り付け点からアンカー点まで接線方向に延伸することを特徴とする、
    微小電気機械z軸ジャイロスコープ。
  2. 前記第2の取り付け点の数が4であることを特徴とする、請求項1に記載の微小電気機械ジャイロスコープ。
  3. 各第1の取り付け点が第2の取り付け点と一致することを特徴とする、請求項2に記載の微小電気機械ジャイロスコープ。
  4. 各試験質量の形状が、各二等辺三角形または等脚台形の底辺が前記ジャイロスコープ中心点から最も遠くなるように、前記ジャイロスコープ中心点に向けられる、実質的に二等辺三角形または等脚台形の形状であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の微小電気機械ジャイロスコープ。
  5. 各試験質量が、取り付けビームを介して前記第1の取り付け点に取り付けられていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の微小電気機械ジャイロスコープ。
  6. 各アンカー点が、前記試験質量のうちの1つに形成されたキャビティ内に配置されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の微小電気機械ジャイロスコープ。
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