JP6740407B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びシステム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びシステム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置情報処理方法、及びシステムに関する。
近年、近距離無線通信手段の一つであるNFC(Near Field Communication)と呼ばれる技術がスマートフォンやタブレットPCといった携帯端末に実装され始めている。NFCの仕様には3つの機能が規定されている。1つ目は、リーダ/ライタ機能であり、NFCカードやNFCタグに対するデータのリード及びライトを実施することができる。2つ目は、ピア・ツー・ピア機能であり、NFCを介して様々なデータの送受信が可能である。3つ目は、カードエミュレーション機能であり、先のNFCタグと同等の動作を実施することができる。
画像形成装置においても、これまでRFID(Radio Frequency IDentification)タグを利用して実現していた、ユーザに対する使用の可否を制御するための認証機能をNFCに置き換えることが可能である。NFCは様々な機器において利用可能であるため、NFCを介して送受信されるデータも、ID情報、電話番号等の個人情報からIPアドレス等の機器情報といった幅広い種類となる。また、NFC搭載機器間で同一の情報(例えばID情報)が送受信される場合であっても、ある条件ではID情報を認証機能用に使用するが、別の条件ではID情報をユーザ情報の登録用に使用するといったことが考えられる。更に、NFCは通信可能な距離が数cm程度であることから、NFC搭載機器を接触させる、いわゆるタッチと呼ばれる直感的な操作により2つのNFC搭載機器間でデータの送受信を実行することが可能となる。こうした特徴を生かしたものとして、ディスプレイを搭載したNFC機器において、ディスプレイ上に表示されたオブジェクトをユーザが選択した際に、オブジェクトに関連付けられたアクションをNFC経由で送信し、実行する技術が開発されている。
特表2009−531888号公報
しかしながら、NFCカードのようにデータを送信する機器にもかかわらずオブジェクトを選択できないもの存在する。このため、NFCを介してデータを送信する機器の構成に依存せず、同一の情報を受信した際に直感的に情報を制御する仕組みが求められている。
本発明は、近距離無線通信を用いて外部の端末からユーザに関する情報を取得した際に、適切な処理を実行することを目的とする。
そこで、本発明の画像形成装置は、近接している無線通信デバイスと無線通信を行うことが可能な情報処理装置であって、第1の無線通信により前記無線通信デバイスから一のデータを受信したことに従ってユーザのログイン処理を実行し、第2の無線通信により前記無線通信デバイスから前記一のデータを受信したことに従ってログアウト処理を実行する処理手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、近距離無線通信を用いて外部の端末からユーザに関する情報を取得した際に、適切な処理を実行することができる。
システム構成の一例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 NFCカードのハードウェア構成の一例を示す図である。 画像形成装置の操作部に表示されるユーザ認証画面の一例を示す図である。 画像形成装置の操作部に表示されるメインメニュー画面の一例を示す図である。 画像形成装置の操作部に表示されるコピーメニュー画面の一例を示す図である。 画像形成装置の操作部に表示されるセンドメニュー画面の一例を示す図である。 画像形成装置の操作部に表示されるボックスメニュー画面の一例を示す図である。 画像形成装置の操作部に表示されるペアリングメニュー画面の一例を示す図である。 ローカル変数の一例を示す図である。 実施形態1における画像形成装置の情報処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態2における画像形成装置の情報処理の一例を示すフローチャートである。 NFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスに追加するメニュー画面の一例を示す図である。 NFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスに追加するメニュー画面の一例を示す図である。 実施形態3における画像形成装置の情報処理の一例を示すフローチャートである。 NFCデバイスID情報に基づいて送信先アドレス、或いは、保存先ボックスを追加するメニュー画面の一例を示す図である。 実施形態4における画像形成装置の情報処理の一例を示すフローチャートである。 NFCデバイスID情報に基づいて送信先アドレス、保存先ボックスの追加、或いはペアリングの実行を選択するメニュー画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は、システム構成の一例を示す図である。
本システムは、画像形成装置100、パーソナルコンピュータ200、携帯端末300、NFCカード400、無線LANアクセスポイント500、ローカルエリアネットワーク600より構成される。
画像形成装置100は、コピー機能、プリント機能、センド機能及びボックス機能等を有し、各機能の具体的処理は次の通りである。
コピー機能は、紙文書を複写する。
プリント機能は、ローカルエリアネットワーク600を介して受信した印刷ジョブを印刷する。
センド機能(送信機能)は、電子化された文書データを指定したアドレスに送信する。
ボックス機能(ファイル保存機能)は、電子化された文書データ或いはローカルエリアネットワーク600を介して受信した電子化された文書データを保存する。
パーソナルコンピュータ200は、ローカルエリアネットワーク600を介して文書データに基づいて画像形成装置100に印刷ジョブを送信することが可能であり、また、画像形成装置100が電子化した文書データを参照することができる。
携帯端末300は、NFC通信700機能、無線LAN通信800機能等を具備した持ち運び可能な情報処理端末であり、スマートフォンやタブレットPC等がこれにあたる。
携帯端末300は、NFC通信700を介して画像形成装置100との通信を行うことができる。携帯端末300と画像形成装置100とで送受信される情報としては、IPアドレス、ユーザID情報等が挙げられる。また、携帯端末300は、無線LAN通信800を介して携帯端末300内の画像データを画像形成装置100に送信することで画像データの印刷を実行することが可能である。更に、携帯端末300は、画像形成装置100が電子化した文書データを、無線LAN通信800を介して参照することができる。
NFCカード400は、NFC通信700を介してユーザID情報を送信するカードである。画像形成装置100は、NFC通信700を介してNFCカード400が有するユーザID情報を受信し、画像形成装置100内に保持された認証用データベースに基づいてユーザ認証を行う。また、別途ユーザID情報を保持するサーバを用意し、画像形成装置100がローカルエリアネットワーク600を介してサーバと協調して認証処理を実施する構成でもよい。
無線LANアクセスポイント500は、無線LANインタフェースを有する携帯端末300等とローカルエリアネットワーク600に接続されている機器との通信を可能とする機能を有する。
実施形態1における無線通信インタフェースでは無線LAN通信800を使用したシステム構成を用いているが、Bluetooth(登録商標)等のその他の無線通信技術を使用してもよい。
ローカルエリアネットワーク600は、イーサネット(登録商標)等で実現されるネットワーク接続であり、画像形成装置100、パーソナルコンピュータ200、無線LANアクセスポイント500は、ローカルエリアネットワーク600を介して接続されている。
携帯端末300やNFCカード400は、無線通信機能を有する記録媒体の一例である。また、画像形成装置100は、画像処理装置の一例である。
図2は、画像形成装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
CPU101は、画像形成装置全体を制御する中央演算ユニットである。
RAM102は、CPU101で実行されるプログラムが格納されるメモリであり、また、CPU101が演算に用いるデータを一時的に格納する為のワークメモリでもある。
ROM103は、画像形成装置100の起動に用いるプログラムが格納されている。
HDD104は、画像形成装置100の制御に関するソフトウェアに係るプログラムや各種設定、保存された文書データ等を格納するハードディスクドライブ(HDD)である。
操作部120は、ユーザが画像形成装置100を制御するためのものであり、画像形成装置100とユーザとの間での情報の入出力を行う。操作部120は、LCD、タッチパネル及びハードウェアキーにて構成される。ユーザがLCD上に表示されるボタンを選択する場合は、ユーザは、表示されているボタンに触れればよい。
操作部120は、表示部の一例である。
操作部I/F105は、操作部120に対するインタフェースであり、操作部120への入出力データを中継する。
CPU101は、操作部I/F105を介して受信するユーザが選択したキー情報及びタッチパネル上の座標情報に基づいて画像形成装置100を制御する。
ネットワークI/F106は、ローカルエリアネットワーク600を介して外部機器とのデータの送受信を行うためのインタフェースである。
NFC制御部107は、NFCを介してデータの送受信を行うための制御を行う。
アンテナ108は、NFC通信700を行うための電波を送受信するためのアンテナである。
フラッシュROM127は、NFC制御部107に接続され、NFC制御部107で取り扱われるデータの一時保持に使用される。画像形成装置100は、NFC制御部107で取り扱われるデータの一時保持にフラッシュROM127を使用するが、これに限るものではなく、他の不揮発性メモリや電池とSRAMとの組み合わせたものでもよい。
電源制御部125は、画像形成装置100の電源を制御する部であり、CPU101からの指示、また、ユーザによる電源スイッチの操作により電源の制御を行う。
CPU101は、ユーザからの操作を一定期間受け付けていない状態、或いは、ローカルエリアネットワーク600を介して印刷ジョブを一定期間受信していない状態を検出すると、電源制御部125を介して不要な部分への電源供給を停止させる。また、電源制御部125は、電源スイッチによる電源オフの操作を検出することが可能であり、検出した結果を電源オフ要求としてCPU101に通知することができる。CPU101は、電源オフ要求を受信することで画像形成装置100を電源オフできる状態へと移行させ、電源制御部125に対して電源停止の指示を行う。
電源部126は、画像形成装置100に対して交流電源を直流電源に変換する電源であり、電源制御部125の指示により変換動作をオフ/オンする。
CPU101、RAM102、ROM103、HDD104、操作部I/F105、ネットワークI/F106、NFC制御部107及び電源制御部125は、システムバス114を介して接続されている。
イメージバスI/F109は、システムバス114と画像処理を担当する各部を接続している画像バス115との中継、データ構造の変換を担う。
画像バス115には、RIP110、デバイスI/F111、プリンタ画像処理部112、スキャナ画像処理部113が接続されている。
RIP110は、ラスタイメージプロセッサ(RIP)であり、ページ記述言語(PDL)コードやディスプレイリストをビットマップイメージに変換する。
デバイスI/F111は、スキャナ部130やプリンタ部140と画像バス115を接続するインタフェースであり、スキャナ部130とはスキャナバス116を介して接続され、プリンタ部140とはプリンタバス117を介して接続される。
デバイスI/F111は、スキャナ部130からスキャナバス116を介して受信した画像データを画像バス115に送信するためのタイミング調整を行う。また、デバイスI/F111は、画像バス115からプリンタバス117を介してプリンタ部140への画像データ送信のためのタイミング調整を行う。
スキャナ部130は、スキャナセンサーが生成した画像データに対し、画像形成装置100に応じた補正、解像度変換等の処理を行う。
プリンタ部140は、プリント出力する画像データに対し、画像形成装置100のプリントエンジンに応じた補正、解像度変換等の処理を行う。
図3は、携帯端末300のハードウェア構成の一例を示す図である。
CPU301は、携帯端末300全体を制御する中央演算ユニットである。
RAM302は、CPU301で実行されるプログラムが格納されるメモリであり、また、CPU301が演算に用いるデータを一時的に格納する為のワークメモリである。
フラッシュROM303は、CPU301が使用するプログラムや各種データを格納するフラッシュROMである。
操作部304は、ユーザと携帯端末300との間での情報の入出力を行うものであり、LCD及びタッチパネルにて構成される。
カメラ305は、静止画や動画を撮影するものである。
無線LAN I/F306は、無線LAN通信800を介して外部機器との間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。
NFC制御部307は、NFC通信700を行うための制御を行う。
アンテナ308は、NFC通信700を行うための電波を送受信するためのアンテナである。
CPU301、RAM302、フラッシュROM303、操作部304、カメラ305、無線LAN I/F306及びNFC制御部307は、システムバス309を介して接続され、相互にデータの送受信が行われる。
図4は、NFCカード400のハードウェア構成の一例を示す図である。
ROM402は、NFCカード400が有するユーザID情報を保持する。NFCカード400では、ユーザID情報をROM402に保持しているが、これに限るものではなく、フラッシュROMといった不揮発メモリ等でも適用可能である。NFC制御部401は、NFC通信700を行うための制御を行う。アンテナ403は、NFC通信700を行うための電波を送受信するためのアンテナである。
図5は、画像形成装置100の操作部120に表示されるユーザ認証画面の一例を示す図である。
図5に示すユーザ認証画面は、RAM102或いはHDD104に保存されたソフトウェアのプログラムに基づいてCPU101が制御するものである。以下に示す画面においても同様である。
ユーザ認証画面150は、画像形成装置100の操作部120に表示される。ユーザは、操作部120に表示されたメッセージに従いNFCカード400をアンテナ108にタッチする。画像形成装置100は、NFC通信700を介して受信したユーザID情報に基づいてユーザ認証を行う。
図6は、画像形成装置100の操作部120に表示されるメインメニュー画面の一例を示す図である。
図5に示すユーザ認証画面150の状態からユーザのID認証処理が正常に終了した場合、メインメニュー画面151に遷移される。
メニュー画面のタイトル152は、メインメニューと表示される。
コピーボタン153は、ユーザにてコピー機能を実行する場合に選択されるボタンである。センドボタン154は、ユーザにてセンド機能を実行する場合に選択されるボタンである。ボックスボタン155は、ユーザにてボックス機能を実行する場合に選択されるボタンである。ペアリングボタン156は、ユーザにてペアリング機能を実行する場合に選択されるボタンである。
ペアリング機能とは、画像形成装置100及び携帯端末300をローカルエリアネットワーク600及び無線LAN通信800を介して接続するものである。
ペアリング機能は、画像形成装置100のIPアドレスを携帯端末300にNFC通信700を介して送受信し、その後、携帯端末300は受信したIPアドレスを無線LAN通信の送信先IPアドレスとして設定する機能としている。しかし、ペアリング機能はこれに限るものではなく、画像形成装置100及び携帯端末300は、Bluetooth(登録商標)等のその他の無線通信技術を使用して画像形成装置100と携帯端末300とを接続するための設定を実行するようにしてもよい。
ログアウトボタン157は、ユーザが画像形成装置100の使用を終え、認証状態からログアウトする場合に選択されるボタンである。メインメニュー画面構成の状態にある画像形成装置100は、ユーザがログアウトボタン157を選択した場合、図5に示すユーザ認証画面構成の状態へと移行される。
図7は、画像形成装置100の操作部120に表示されるコピーメニュー画面の一例を示す図である。
図6に示すメインメニュー画面151の状態からユーザがコピーボタン153を選択した場合、コピーメニュー画面160に遷移される。
メニュー画面のタイトル152は、コピーと表示される。コピー状態表示ウィンドウ161は、現在のコピー機能の設定であるコピー倍率が等倍、用紙サイズがA4、コピー部数が1部であることを表示している。ユーザは、倍率変更ボタン162を選択することでコピー倍率を25、50、100、200及び400[%]等の予め決められた倍率の何れかに変更できる。用紙選択ボタン163は、ユーザが画像形成装置100の給紙カセットデッキに設定されたA4、A3等の用紙サイズを変更する場合に選択される。ソータボタン164は、ユーザが印刷された紙文書の出力形態を変更する場合に選択されるものである。ユーザは、ソータボタン164を用いてページ単位或いはグループ単位でのソート、ステイプル処理の有無等を変更することができる。両面ボタン165は、ユーザが選択することで片面印刷の紙を両面印刷でコピー、両面印刷の紙を両面印刷でコピー等の指示が可能となる。印刷濃度調整バー166は、ユーザが選択することでコピー時の濃度を変更できる。その他の機能ボタン167は、ユーザが選択することで2ページを1ページに印刷する2 in 1印刷、製本印刷、異なる原稿サイズでのコピー指示、単色カラー印刷、画質調整、エリア指定印刷等の機能を指示できる。コピーメニュー画面構成の状態にある画像形成装置100は、ユーザがログアウトボタン157を選択した場合、図5に示すユーザ認証画面構成の状態へと移行される。
図8は、画像形成装置100の操作部120に表示されるセンドメニュー画面の一例を示す図である。
図6に示すメインメニュー画面151の状態からユーザがセンドボタン154を選択した場合、センドメニュー画面170に遷移される。センドメニュー画面170は、宛先等のセンド機能に関する設定をユーザが行うための設定画面として使用される。
メニュー画面のタイトル152は、センドと表示される。アドレス帳ボタン171は、ユーザが電子化された文書データを送信するアドレスを予め画像形成装置100に登録されたアドレスの中から指定する場合に選択される。新規に入力ボタン172は、ユーザが電子化された文書データを送信するアドレスを直接入力する場合に選択される。自分へ送信ボタン173は、ユーザが電子化された文書データを自分に送信する場合に選択される。カラーモードボタン174は、ユーザが画像形成装置100を用いて紙文書から文書データを作成する場合にカラーモードを設定する際に用いるものである。ユーザは、カラーモードボタン174を用いて画像形成装置100が紙文書に基づいて自動で判別する自動モードの他、カラー設定、モノクロ設定等を選択できる。解像度ボタン175は、ユーザが画像形成装置100を用いて文書データを作成する場合の解像度を指定するものである。用紙サイズボタン176は、ユーザが紙文書の用紙サイズを指定するものである。ユーザは、用紙サイズボタン176を用いて、画像形成装置100が自動で判別する自動サイズモードの他、A4、A3等を選択できる。両面原稿ボタン177は、ユーザが選択することで紙文書が片面原稿、両面原稿等の何れであるかを設定できる。その他の機能ボタン178は、ユーザが選択することで画質調整、濃度調整、2in1レイアウト等の機能を指示できる。センドメニュー画面構成の状態にある画像形成装置100は、ユーザがログアウトボタン157を選択した場合、図5に示すユーザ認証画面構成の状態へと移行される。
図9は、画像形成装置100の操作部120に表示されるボックスメニュー画面の一例を示す図である。
図6に示すメインメニュー画面151の状態からユーザがボックスボタン155を選択した場合、ボックスメニュー画面180に遷移される。ボックスメニュー画面180は、ボックス機能をユーザが使用するための画面として使用される。
メニュー画面のタイトル152は、ボックスと表示される。新規に登録ボタン181は、ユーザが選択することで予め用意されたボックスを個人用途向けに名称、アクセス権、ユーザID情報への関連付け等を登録することができる。検索ボタン182は、ユーザが選択することでボックス名称、ボックス内に保存された文書データの名称等で検索することができる。ボックス番号183は、画像形成装置100内に用意されたボックスの管理番号を示し、No.00から順に01、02と付加される。ボックス名称184は、ユーザが登録したボックス名称を示す。
ボックス使用量185は、ボックスが使用している容量を示す。ボックス番号00ボタン186は、ボックス番号00に登録された名称とボックス使用量を示すと共に、ユーザが選択することでボックス番号00内に保持された文書データのリストを表示することができる。ボックス番号01ボタン187からボックス番号05ボタン191までは、それぞれのボックス番号に対応したボックス番号00ボタン186と同等の機能を有するボタンである。画像形成装置100は、各ボックスに対応したボタンを一定数集めたものをページとして管理している。
図9のボックスメニュー画面構成では、ボックス番号00からボックス番号05までが1つのページとして管理されている。ページ番号192は、ボックスメニュー画面180に表示されている現在のページ数と全ページ数とを表示している。図9のボックスメニュー画面構成では、全10ページのうち1ページ目を表示している。前ページ選択ボタン193は、ユーザが選択することでボックスメニュー画面180に表示されているページの前のページを表示することができる。後ページ選択ボタン194は、ユーザが選択することでボックスメニュー画面180に表示されているページの後のページを表示することができる。ボックスメニュー画面構成の状態にある画像形成装置100は、ユーザがログアウトボタン157を選択した場合、図5に示すユーザ認証画面構成の状態へと移行させる。
図10は、画像形成装置100の操作部120に表示されるペアリングメニュー画面の一例を示す図である。
図6に示すメインメニュー画面151の状態からユーザがペアリングボタン156を選択した場合に、ペアリングメニュー画面195に遷移される。
メニュー画面のタイトル152は、ペアリングと表示される。実施形態1における画像形成装置100と携帯端末300とでペアリングを行う場合、ユーザはペアリングメニュー画面195の表示に従って操作する。ペアリングメニュー画面構成の状態にある画像形成装置100は、ユーザがログアウトボタン157を選択した場合、図5に示すユーザ認証画面構成の状態へと移行させる。
図11は、ローカル変数の一例を示す図である。
図11に示すローカル変数は、RAM102上のワークエリアに保持され、RAM102或いはHDD104に保存されたソフトウェアのプログラムに基づいてCPU101がアクセスする。
ログインフラグ1001は、画像形成装置100の現在のログイン状態を保持するフラグである。CPU101は、ユーザがログインしている状態であればログインフラグ1001に“1”、ユーザがログアウトしている状態であればログインフラグ1001に“0”を保持する。
アドレス1000は、ログインフラグ1001のRAM102上でのアドレスを示しており、アドレス値は0xAAAA_B000である。
画面ID変数1003は、画像形成装置100の操作部120上に現在表示されている画面構成のID情報を保持する変数である。実施形態1では、全ての画面構成にIDが付与される。図5に示すユーザ認証画面構成のIDには0x0が付与される。図6に示すメインメニュー画面構成のIDには0x1が付与される。図7に示すコピーメニュー画面構成のIDには0x2が付与される。図8に示すセンドメニュー画面構成のIDには0x3が付与される。図9に示すボックスメニュー画面構成のIDには0x4が付与される。図10に示すペアリングメニュー画面構成のIDには0x5が付与される。CPU101は、現在表示されている画面構成がセンドメニュー画面構成である場合、画面ID変数1003に0x3を保持し、画面構成が変更される度に画面ID変数1003を更新する。
画面ID変数は、画像処理装置の状態情報の一例である。
アドレス1002は、画面ID変数1003のRAM102上でのアドレスを示しており、アドレス値は0xAAAA_B004である。実施形態1におけるローカル変数は32[bit]で構成されているが、これに限るものではない。また、ローカル変数に割り当てられたアドレス値、各状態に割り当てられたフラグ値、ID等も同様にシステムに最適なものが設定可能である。
図12は、実施形態1における画像形成装置100の情報処理の一例を示すフローチャートである。
画像形成装置100の電源がオンされた後にROM103に格納されたプログラムがCPU101にて実行される。このことで、RAM102に展開されるHDD104に保存されたソフトウェアのプログラムに基づいてCPU101が処理を実行することによって、以下のフローチャートの処理が実現される。以下のフローチャートにおいても同様である。
CPU101は、画像形成装置100内の各モジュールを初期化する(ステップS100)。より具体的には、CPU101は、各モジュールのハードウェアリセットを解除し、各種しきい値の設定、図11に示すローカル変数のRAM102上への確保及び初期化等を行う。
CPU101は、NFC通信700を開始するためにNFC制御部107に対して設定を行う(ステップS101)。実施形態1におけるNFC通信700向けの設定において、CPU101は、NFC動作モードをP2P(ピア・ツー・ピア)、かつ、イニシエータに設定することで携帯端末300とのNFC通信700とを実現する。また、CPU101は、NFC動作モードをリーダ/ライタ、かつ、イニシエータに設定することでMifare(登録商標)カードやFeliCa(登録商標)カード等のNFCカード400とのNFC通信700を実現する。CPU101は、これら2つの動作モードを一定時間毎に切り替えることで携帯端末300及びNFCカード400とのNFC通信700を実現する。
CPU101は、タイムアウト検出向けにタイマの値をクリアする(ステップS102)。
続いて、CPU101は、タイムアウト検出用タイマのカウントをスタートする(ステップS103)。実施形態1におけるタイマ処理はカウントアップとするが、これに限るものではない。
CPU101は、NFC制御部107に対してポーリングリクエストと呼ばれるデータの送付を指示する。NFC制御部107は、アンテナ108を介してポーリングリクエストを送信する。NFC通信700による電波が到達する空間に携帯端末300或いはNFCカード400が存在する場合、NFC制御部107は、アンテナ108を介してレスポンスと呼ばれるデータを受信する。実施形態1におけるNFC制御部107は、NFC通信700として規定されているプロトコルに基づいてNFCカード400からユーザID情報の受信を試みる(ステップS104)。CPU101は、NFC制御部107からNFC通信700の状態を確認することができる。
NFCカード400からユーザID情報が受信できなかった場合(ステップS104においてNo)、CPU101は、タイマ値と予め設定されたしきい値とを比較する(ステップS105)。
タイマ値がしきい値を超えた場合(ステップS105においてYes)、CPU101は、画像形成装置100への操作が一定時間無かったものと判断し、画像形成装置100の消費電力を削減させるために電源をオフする準備を行う(ステップS106)。より具体的には、CPU101の指示に基づいてRAM102に保持されているデータの一部をHDD104に移動させる。
CPU101は、電源制御部125に画像形成装置100の電源をオフする指示を行う。電源制御部125は、電源部126の交流/直流変換をオフする(ステップS107)。
一方、タイマ値がしきい値を超えていない場合(ステップS105においてNo)、CPU101は、継続してNFC制御部107に対してNFC通信700を実行する指示を与える(ステップS104)。
NFC制御部107にてユーザID情報を受信した場合(ステップS104においてYes)、CPU101は、タイマのカウント処理を停止し、タイマ値をクリアする(ステップS108)。
CPU101は、受信したユーザID情報を画像形成装置100内に保持された認証用データベースに基づき認証処理する(ステップS109)。CPU101は、ユーザ認証処理が正常に完了した際に操作部120に図6に示すメインメニュー画面構成を表示する制御を行う。
また、CPU101は、ログインフラグ1001に“1”を保持する。CPU101は、画面ID変数にメインメニュー画面構成のIDを示す0x1を保持する(ステップS110)。
CPU101は、タイマのカウントをスタートする(ステップS111)。
CPU101は、タッチパネル及びハードウェアキーを介したユーザ操作の検出を行う(ステップS112)。
ユーザ操作が検出された場合(ステップS112においてYes)、CPU101は、タイマのカウント処理を停止し、タイマ値をクリアする(ステップS113)。
CPU101は、画面ID変数にユーザ操作に基づく画面構成のIDを保持する(ステップS114)。
CPU101は、ユーザ操作に基づく画像形成装置100の機能を実行する(ステップS115)。
一方、ユーザ操作が検出されなかった場合(ステップS112においてNo)、CPU101は、NFC制御部107に対してNFC通信700の実行を指示する(ステップS116)。NFC通信700によって、対向のデバイスが携帯端末300の場合は携帯端末300のID情報が取得され、対向のデバイスがNFCカード400の場合はユーザID情報が取得される。以下、画像形成装置100の処理では、携帯端末300のID情報及びNFCカード400のユーザID情報をまとめてNFCデバイスID情報と記載する。
NFCデバイスID情報を受信しなかった場合(ステップS116においてNo)、CPU101は、再びタッチパネル及びハードウェアキーを介したユーザ操作の検出を行う(ステップS112)。
一方、NFCデバイスID情報を受信した場合(ステップS116においてYes)、CPU101は、タイマのカウント処理を停止し、タイマ値をクリアする(ステップS117)。
CPU101は、画面ID変数に保持された値を参照し、センドメニュー画面構成のIDと比較する(ステップS118)。
画面ID変数に保持されたIDがセンドメニュー画面構成のIDと一致した場合(ステップS118においてYes)、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレス(宛先)に追加する(ステップS119)。実施形態1における画像形成装置100は、送信先アドレスに登録されているアドレスに対してセンド機能を実行する。続いてCPU101は、タイマのカウントをスタートする(ステップS111)。
一方、画面ID変数に保持されたIDがセンドメニュー画面構成のIDと不一致の場合(ステップS118においてNo)、CPU101は、画面ID変数に保存されたIDとボックスメニュー画面構成のIDとを比較する(ステップS120)。
画面ID変数に保持されたIDがボックスメニュー構成のIDと一致した場合(ステップS120においてYes)、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスに追加する(ステップS121)。実施形態1における画像形成装置100は、保存先ボックスに登録されているボックスに対して電子化された文書データの保存を行う。続いてCPU101は、タイマのカウントをスタートする(ステップS111)。
一方、画面ID変数に保持されたIDがボックスメニュー画面構成のIDと不一致の場合(ステップS120においてNo)、CPU101は、画面ID変数に保存されたIDとペアリングメニュー画面構成のIDと比較する(ステップS122)。
画面ID変数に保持されたIDがペアリングメニュー構成のIDと一致した場合(ステップS122においてYes)、CPU101は、携帯端末300に対して画像形成装置100に設定されたIPアドレスを送信する(ステップS123)。続いてCPU101は、タイマのカウントをスタートする(ステップS111)。
一方、画面ID変数に保持されたIDがペアリングメニュー画面構成のIDと不一致の場合(ステップS122においてNo)、CPU101は、ログアウト処理を実行する(ステップS124)。より具体的には、CPU101は、画像形成装置100を現在使用しているユーザに基づく設定等のデータを廃棄し、ログインフラグ1001に“0”を保持し、次にユーザ認証処理が行えるように制御する。続いてCPU101は、新規に受信したNFCデバイスID情報を画像形成装置100内に保持された認証用データベースに基づき認証処理を実行する(ステップS109)。
実施形態1における画像形成装置100のフローチャートに係る処理では、NFC通信700を使用したが、これに限るものではなく、RFID(Radio Frequency IDentification)等の近距離無線通信手段を使用してもよい。以下の実施形態においても同様である。
以上、本実施形態によれば、CPU101は、機器の状態(例えば、UIメニューの画面構成)を保持し、NFC通信を実行したタイミングでの機器の状態に従い、受信した情報の取扱いを変更することで直感的な操作を実現させることができる。
<実施形態2>
実施形態2における画像形成装置100は、実施形態1における画像形成装置100と比べて、NFCカード400とのNFC通信700を実行した際の処理が異なる。
図13は、実施形態2における画像形成装置100の情報処理の一例を示すフローチャートである。図12に示した実施形態1における画像形成装置100の情報処理と同様の箇所は説明を省略する。
NFCデバイスID情報を受信した場合(ステップS116においてYes)、CPU101は、タイマのカウント処理を停止し、タイマ値をクリアする(ステップS117)。
CPU101は、画面ID変数に保持された値を参照し、センドメニュー画面構成のIDと比較する(ステップS118)。
画面ID変数に保持されたIDがセンドメニュー画面構成のIDと一致した場合(ステップS118においてYes)、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスに追加するメニューを表示する(ステップS150)。
CPU101は、タッチパネルを介したユーザ操作の検出を行う(ステップS151、ステップS152)。
タッチパネルを介したユーザ操作が検出されない場合(ステップS151においてNo、かつ、ステップS152においてNo)、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、NFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスに追加するメニューを表示する(ステップS150)。
ユーザがログアウトを選択した場合(ステップS152においてYes)、CPU101は、ログアウト処理を実行する(ステップS124)。
一方、ユーザが送信先アドレスの追加を選択した場合(ステップS151においてYes)、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスに追加する(ステップS119)。
一方、画面ID変数に保持されたIDがセンドメニュー画面構成のIDと不一致の場合(ステップS118においてNo)、CPU101は、画面ID変数に保存されたIDとボックスメニュー画面構成のIDと比較する(ステップS120)。
画面ID変数に保持されたIDがボックスメニュー構成のIDと一致した場合(ステップS120においてYes)、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスに追加するメニューを表示する(ステップS153)。
CPU101は、タッチパネルを介したユーザ操作の検出を行う(ステップS154、ステップS155)。
タッチパネルを介したユーザ操作が検出されない場合(ステップS154においてNo、かつ、ステップS155においてNo)、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスに追加するメニューを表示する(ステップS153)。
ユーザがログアウトを選択した場合(ステップS155においてYes)、CPU101は、ログアウト処理を実行する(ステップS124)。
一方、ユーザが保存先ボックスの追加を選択した場合(ステップS154においてYes)、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスに追加する(ステップS121)。実施形態2における画像形成装置100は、保存先ボックスに登録されているボックスに対して電子化された文書データの保存を行う。
図14は、実施形態2における画像形成装置100の操作部120に表示されるNFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスに追加するメニュー画面の一例を示す図である。
受信ID1101は、NFC通信700を介して受信したNFCデバイスID情報を表示する。送信先アドレスに追加ボタン1102は、受信したNFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスとして追加を指示するものである。ログアウトボタン1103は、ログアウト処理の実行を指示するものである。
図15は、実施形態2における画像形成装置100の操作部120に表示されるNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスに追加するメニュー画面の一例を示す図である。
受信ID1111は、NFC通信700を介して受信したNFCデバイスID情報を表示する。保存先ボックスに追加ボタン1112は、受信したNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスとして追加を指示するものである。ログアウトボタン1113は、ログアウト処理の実行を指示するものである。
以上、本実施形態によれば、CPU101は、機器の状態(例えば、UIメニューの画面構成)を保持し、NFC通信を実行したタイミングでの機器の状態に従い、受信した情報の取扱いを変更するための画面を表示し、確認を行う。そして、CPU101は、画面を介してユーザが選択したボタン等の選択肢情報に基づき、受信した情報の取扱いを変更する。つまり、CPU101は、NFC通信を実行したタイミングでの機器の状態と、画面を介したユーザが選択した選択肢情報と、に基づき、受信した情報の取扱いを変更する。このことにより、ユーザにとって直感的な操作を、ユーザに確認させながら実現させることができる。
<実施形態3>
実施形態3における画像形成装置100は、実施形態1及び実施形態2における画像形成装置100において、NFCカード400とのNFC通信700を実行した際の処理が異なる。
図16は、実施形態3における画像形成装置100の情報処理の一例を示すフローチャートである。図12に示した実施形態1における画像形成装置100の情報処理と同様の箇所は説明を省略する。
NFCデバイスID情報を受信した場合(ステップS116においてYes)、CPU101は、タイマのカウント処理を停止し、タイマ値をクリアする(ステップS117)。
画面ID変数に保持されたIDがセンドメニュー画面構成、かつ、ボックスメニュー画面構成、かつ、ペアリングメニュー画面構成のIDと不一致の場合、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、ステップS118においてNo、かつ、ステップS120においてNo、かつ、ステップS122においてNoの場合、CPU101は、以下の処理を実行する。CPU101は、受信したNFCデバイスID情報の取り扱いを選択するメニューを表示する(ステップS160)。
CPU101は、タッチパネルを介したユーザ操作の検出を行う(ステップS161、ステップS162、ステップS163)。
タッチパネルを介したユーザ操作が検出されない場合(ステップS161においてNo、かつ、ステップS162においてNo、かつ、ステップS163においてNo)、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報の取り扱いを選択するメニューを表示する(ステップS160)。
ユーザが送信先アドレスの追加を選択した場合(ステップS161においてYes)、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスに追加する(ステップS119)。
ユーザが送信先アドレスの追加を選択せず(ステップS161においてNo)、かつ、ユーザが保存先ボックスの追加を選択した場合(ステップS162においてYes)、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスに追加する(ステップS121)。
ユーザが送信先アドレスの追加を選択せず、かつ、ユーザが保存先ボックスの追加を選択せず、かつ、ユーザがログアウトを選択した場合、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、ステップS161においてNo、かつ、ステップS162においてNo、かつ、ステップS163においてYes、の場合、以下の処理を実行する。CPU101は、ログアウト処理を実行する(ステップS124)。
図17は、実施形態3における画像形成装置100の操作部120に表示されるNFCデバイスID情報に基づいて送信先アドレス、或いは、保存先ボックスを追加するメニュー画面の一例を示す図である。
受信ID1121は、NFC通信700を介して受信したNFCデバイスID情報を表示する。送信先アドレスに追加ボタン1122は、受信したNFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスとして追加を指示するものである。保存先ボックスに追加ボタン1123は、受信したNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスとして追加を指示するものである。ログアウトボタン1124は、ログアウト処理の実行を指示するものである。
以上、本実施形態によれば、CPU101は、機器の状態(例えば、UIメニューの画面構成)を保持し、NFC通信を実行したタイミングでの機器の状態に従い、受信した情報の取扱いを変更することで直感的な操作を実現させることができる。
また、CPU101は、NFC通信を実行したタイミングでの機器の状態が予め設定された状態でなかった場合でも、所定の条件下、受信した情報の取扱いを変更するための画面を表示し、確認を行う。そして、CPU101は、画面を介してユーザが選択したボタン等の選択肢情報に基づき、受信した情報の取扱いを変更する。
このことにより、ユーザにとって直感的な操作を実現させることができる。
<実施形態4>
実施形態4における画像形成装置100は、実施形態1、実施形態2及び実施形態3における画像形成装置100と比べて、NFCカード400とのNFC通信700を実行した際の処理が異なる。
図18は、実施形態4における画像形成装置100の情報処理の一例を示すフローチャートである。図12に示した実施形態1における画像形成装置100の情報処理と同様の箇所は説明を省略する。
NFCデバイスID情報を受信した場合(ステップS116においてYes)、CPU101は、タイマのカウント処理を停止し、タイマ値をクリアする(ステップS117)。
続いて、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報の取り扱いを選択するメニューを表示する(ステップS170)。
CPU101は、タッチパネルを介したユーザ操作の検出を行う(ステップS171、ステップS172、ステップS173、ステップS174)。
タッチパネルを介したユーザ操作が検出されない場合(ステップS171においてNo、かつ、ステップS172においてNo、かつ、ステップS173においてNo、かつ、ステップS174においてNo)、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報の取り扱いを選択するメニューを表示する(ステップS170)。
ユーザが送信先アドレスの追加を選択した場合(ステップS171においてYes)、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスに追加する(ステップS119)。
ユーザが送信先アドレスの追加を選択せず(ステップS171においてNo)、かつ、ユーザが保存先ボックスの追加を選択した場合(ステップS172においてYes)、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、受信したNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスに追加する(ステップS121)。
ユーザが送信先アドレスの追加を選択せず、かつ、ユーザが保存先ボックスの追加を選択せず、かつ、ユーザがペアリングの実行を選択した場合、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、ステップS171においてNo、かつ、ステップS172においてNo、かつ、ステップS173においてYes、の場合、以下の処理を実行する。CPU101は、携帯端末300に対して画像形成装置100に設定されたIPアドレスを送信する(ステップS123)。
ユーザが送信先アドレスの追加を選択せず、かつ、ユーザが保存先ボックスの追加を選択せず、かつ、ユーザがペアリングの実行を選択せず、かつ、ユーザがログアウトを選択した場合、CPU101は、以下の処理を実行する。即ち、CPU101は、ステップS171においてNo、かつ、ステップS172においてNo、かつ、ステップS173においてNo、かつ、ステップS174においてYes、の場合、以下の処理を実行する。CPU101は、ログアウト処理を実行する(ステップS124)。
図19は、実施形態4における画像形成装置100の操作部120に表示されるNFCデバイスID情報に基づいて送信先アドレス、保存先ボックスの追加、或いはペアリングの実行を選択するメニュー画面の一例を示す図である。
受信ID1131は、NFC通信700を介して受信したNFCデバイスID情報を表示する。送信先アドレスに追加ボタン1132は、受信したNFCデバイスID情報をセンド機能で使用する送信先アドレスとして追加を指示するものである。保存先ボックスに追加ボタン1133は、受信したNFCデバイスID情報に関連付けられたボックスを保存先ボックスとして追加を指示するものである。ペアリングを実行ボタン1134は、携帯端末300に対して画像形成装置100に設定されたIPアドレスを送信する。ログアウトボタン1135は、ログアウト処理の実行を指示するものである。
以上、本実施形態によれば、CPU101は、画面を介してユーザが選択したボタン等の選択肢情報に基づき、受信した情報の取扱いを変更する。
このことにより、ユーザにとって直感的な操作を実現させることができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、画像形成装置100は、無線通信が行われたときの画面ID変数の値に応じて、無線通信を介して取得されたNFCデバイスID情報の取扱いを決定するよう制御する。この様にすることによって、通信機器に依存せず同一の情報を受信した際に直感的に情報を制御可能にすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (13)

  1. 近接している無線通信デバイスと無線通信を行うことが可能な情報処理装置であって、
    第1の無線通信により前記無線通信デバイスから一のデータを受信したことに従ってユーザのログイン処理を実行し、第2の無線通信により前記無線通信デバイスから前記一のデータを受信したことに従ってログアウト処理を実行する処理手段
    有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 情報を表示する表示手段を更に有し、
    前記処理手段は、前記表示手段に第1の画面が表示されている状態で、前記無線通信デバイスから前記一のデータを受信した場合に、前記ユーザのログイン処理を実行し、前記表示手段に第1の画面とは異なる第2の画面が表示されている状態で、前記無線通信デバイスから前記一のデータを受信した場合に前記ログアウト処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示手段に前記第1の画面、及び前記第2の画面とは異なる第3の画面が表示されている状態で、前記無線通信デバイスから前記データを受信した場合、前記処理手段は、前記データの受信に従っては前記ログイン処理並びに前記ログアウト処理を実行しないことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の画面はユーザのログインを待ち受ける画面であることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 無線通信デバイスと近距離無線通信を行うことが可能な情報処理装置であって、
    表示手段を有し、
    前記表示手段に第1の画面が表示されている場合に、前記無線通信デバイスから前記近距離無線通信でデータを受信したことに従ってユーザのログイン処理を実行し、前記情報処理装置に前記ユーザがログインし、前記第1の画面とは異なる画面が表示されている場合に、前記無線通信デバイスから前記近距離無線通信で前記データを受信したことに従ってログアウト処理を実行する処理手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  6. 前記第1の画面はユーザのログインを待ち受ける画面であり、前記第1の画面とは異なる画面は前記情報処理装置が有する複数の機能の中からが機能を選択するための第2の画面であり、
    前記第1の画面及び前記第2の画面とは異なる第3の画面が表示されている状態で、前記無線通信デバイスから前記データを受信した場合、前記処理手段は、前記データの受信に従っては前記ログイン処理並びに前記ログアウト処理を実行しないことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記無線通信デバイスは、ユーザに情報を表示する表示手段と、ユーザ操作を受け付ける受付手段と、前記近距離無線通信を行うための通信部と、を少なくとも有するデバイスであることを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
  8. 前記無線通信デバイスは、Mifare(登録商標)の無線通信規格に基づく無線通信をサポートするICカード、又は、FeliCa(登録商標)の無線通信規格に基づく無線通信をサポートするICカードであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記情報処理装置は、印刷機能を有する画像処理装置であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記情報処理装置は、原稿を読み取る読取手段を有する画像処理装置であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 近接している無線通信デバイスと無線通信を行うことが可能な情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    第1の無線通信により前記無線通信デバイスから一のデータを受信したことに従ってユーザのログイン処理を実行し、第2の無線通信により前記無線通信デバイスから前記一のデータを受信したことに従ってログアウト処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
  12. 情報を表示可能な表示手段を有し、無線通信デバイスと近距離無線通信を行うことが可能な情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記表示手段に第1の画面が表示されている場合に、前記無線通信デバイスから前記近距離無線通信でデータを受信したことに従ってユーザのログイン処理を実行し、前記情報処理装置に前記ユーザがログインし、前記第1の画面とは異なる画面が表示されている場合に、前記無線通信デバイスから前記近距離無線通信で前記データを受信したことに従ってログアウト処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
  13. 無線通信デバイスと情報処理装置からなるユーザログインを制御するシステムであって、
    前記無線通信デバイスは、
    前記情報処理装置に近接したことに従って、近距離無線通信を用いて外部装置にデータを送信する送信手段を有し、
    前記情報処理装置は、
    表示手段と、
    前記表示手段に第1の画面が表示されている場合に、前記無線通信デバイスから前記近距離無線通信で前記データを受信したことに従ってユーザのログイン処理を実行し、前記情報処理装置に前記ユーザがログインし、前記第1の画面とは異なる画面が表示されている場合に、前記無線通信デバイスから前記近距離無線通信で前記データを受信したことに従ってログアウト処理を実行する処理手段と、
    を有することを特徴とするシステム。
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