JP6739878B2 - 安全キャップ - Google Patents
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Description
この種の安全キャップとして、中キャップとカバーキャップとの2重構造をなし、開蓋時に、カバーキャップを回すだけでは容器本体と螺合した中キャップは回転しないが、カバーキャップを容器本体側に押し込みながら回すことにより開蓋できる、いわゆるプッシュ・アンド・ターンタイプの安全キャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記特許文献2記載の安全キャップは、特許文献1記載の安全キャップのように余分な力を要しないものの、上記特許文献1と同様に、一度開封されたかを判別できないという問題があった。
さらに、本発明の安全キャップは、ラチェット機構を設けない場合、カバーキャップ上面の開口面積を少なくでき、カバーキャップとしての埃よけ機能を高めることができる。
なお、以下の説明において、図1(b)でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
頂壁10は、外周側から内方に向かって上壁11と、上壁11より高い段差壁12と、段差壁12内縁から垂下された内筒壁13と、内筒壁13下端部から延びたフランジ壁14と、フランジ壁14の内縁部から立設された円柱状のボス部15とから構成されている。
内筒壁13には、径方向に第1当接リブ18が形成され、ボス部15の外周には、第1係止突条19が形成されている。
側周壁20の上部には、リング壁22が立設され、リング壁22の内周(内キャップCの上縁部内周)には、ラチェット歯23が等間隔に4箇所設けられている。
なお、本実施例では、ラチェット歯23は、4箇所設けられているが、等間隔に複数箇所設けられていれば、いくつでも構わない。
さらに、側周壁20の外周下部には、リング状の抜け止め突条24が設けられている。
外周壁30の内周下部には、内キャップCの抜け止め突条24と嵌合する嵌合溝部31が形成されている。
外周壁30は、上端部から内方に向けて平面視で円弧状の張り出し天壁32が等間隔に4箇所形成されている。
ラチェット腕部34は、両端部が当接部33となり、下端部が内キャップCの上壁11の上面と当接するように垂下されている。
4箇所のラチェット腕部34の外側には、内キャップCのラチェット歯23と噛み合うラチェット爪35がそれぞれ形成されている。
張り出し天壁32の内周側中央には、封印伝動部材Eを破断可能に連結する破断ブリッジ36が設けられ、張り出し天壁32の両端部のうち片方には、内キャップCのリング壁22の上端面と当接する補強リブ37が垂下されている。
まず、本実施例の安全キャップBは、射出成形等により、内キャップCとカバーキャップDとが別々に作製され、図1および図2に示すように、内キャップCの上からカバーキャップDを被せるように打栓すると、カバーキャップDの外周壁30の内周下部に形成された嵌合溝部31は、内キャップCの側周壁20の抜け止め突条24を乗り越え、抜け止め突条24が嵌合溝部31に嵌合し、安全キャップBの組付け作業が完了する。
このように、本実施例の安全キャップBは、内キャップCにカバーキャップDを組付けた状態で納品することができるので、内容物充填後の容器本体Aへの安全キャップBの装着作業を軽減できる。
すると、図8に示すように、内キャップCの側周壁20の内周に螺設された雌ねじ部21が容器本体Aの口筒部1に螺設された雄ねじ部2から螺脱して、安全キャップBを開蓋することができ、容器本体Aに収容された内容物を口筒部1から放出することができる。
これにより、内キャップCの側周壁20の内周に螺設された雌ねじ部21と、容器本体Aの口筒部1の外周に螺設された雄ねじ部2とが螺合して閉蓋され、口筒部1の内方を密封することができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
内筒壁13には、径方向に第1当接リブ18が形成され、ボス部15の外周には、第1係止突条19が形成されている。
さらに、側周壁20の外周下部には、リング状の抜け止め突条24が設けられている。
外周壁30の内周下部には、内キャップCaの抜け止め突条24と嵌合する嵌合溝部31が形成されている。
外周壁30は、上端部から内方に向けて平面視で円弧状の張り出し天壁32が等間隔に4箇所形成され、張り出し天壁32の両側には、天板40に向けて径方向に延出された平面視で円弧状の当接天壁50が4箇所形成され、当接天壁50から延設された下端部は、内キャップCaの上壁11の上面に当接している。
当接天壁50の両側部には、当接部51が形成されている。
まず、本実施例の安全キャップBaは、射出成形等により、内キャップCaとカバーキャップDaとが別々に作製される。
次に、内容物が充填された容器本体Aの口筒部1に安全キャップBaを装着するには、まず、内キャップCaを閉蓋方向に回動すると、内キャップCaの側周壁20の内周に螺設された雌ねじ部21と、容器本体Aの口筒部1の外周に螺設された雄ねじ部2とが螺合して閉蓋する。
次に、図9および図10に示すように、内キャップCaの上からカバーキャップDaを被せるように打栓すると、カバーキャップDaの外周壁30の内周下部に形成された嵌合溝部31は、内キャップCaの側周壁20の抜け止め突条24を乗り越え、抜け止め突条24が嵌合溝部31に嵌合し、安全キャップBaの装着作業が完了する。
その後、図12(a)に示すように、カバーキャップDaの外周壁30を矢印方向に回動すると、当接部51が封印伝動部材Eの当接凸部41に接触して天板40を内キャップCaのボス部15を中心に回転し、図12(b)に示すように、さらに、外周壁30を矢印方向に回動すると、封印伝動部材Eの第2当接リブ43が内キャップCaの第1当接リブ18に接触し、カバーキャップDaの回転トルクを内キャップCaに伝達することができ、内キャップCaの側周壁20の内周に螺設された雌ねじ部21が容器本体Aの口筒部1に螺設された雄ねじ部2から螺脱して、安全キャップBaを開蓋することができ、容器本体Aに収容された内容物を口筒部1から放出することができる。
さらに、本実施例の当接天壁50の張り出し寸法を実施例1のラチェット腕部34と同等にした場合には、実施例1に比べて、本実施例では、封印伝動部材Eの天板40の面積を広くすることができ、指での押し込みをし易くすることができる。
特に、取り扱いに注意が必要な内容物が充填された容器本体の安全キャップとして好適である。
B、Ba 安全キャップ
C、Ca 内キャップ
D、Da カバーキャップ
E 封印伝動部材
1 口筒部
2 雄ねじ部
10 頂壁
11 上壁
12 段差壁
13 内筒壁
14 フランジ壁
15 ボス部
16 密封筒部
17 コンタクトリング
18 第1当接リブ
19 第1係止突条
20 側周壁
21 雌ねじ部
22 リング壁
23 ラチェット歯(ラチェット機構)
24 抜け止め突条
30 外周壁
31 嵌合溝部
32 張り出し天壁
33、51 当接部
34 ラチェット腕部
35 ラチェット爪(ラチェット機構)
36 破断ブリッジ
37 補強リブ
40 天板
41 当接凸部
42 係着部
43 第2当接リブ
44 第2係止突条
50 当接天壁
Claims (7)
- 容器本体の口筒部に装着される安全キャップであって、
安全キャップは、容器本体の口筒部に螺合される内キャップと、内キャップの外側を覆うとともに、内キャップに対して回転自在に取り付けられたカバーキャップとを備え、
カバーキャップは、上部から押し込むことによってカバーキャップから破断分離される封印伝動部材を有し、
破断分離された封印伝動部材は、カバーキャップの回転トルクを内キャップに伝達することを特徴とする安全キャップ。 - 内キャップは、頂壁と、頂壁の周縁から垂下された側周壁とを有し、
カバーキャップは、内キャップの側周壁外周と摺接する外周壁を有し、
封印伝動部材は、外周壁の上端部から内方に破断ブリッジを介して連結された天板を有し、
天板は、破断ブリッジの破断後に、内キャップの頂壁に係着する係着部を有することを特徴とする請求項1に記載の安全キャップ。 - 封印伝動部材は、天板から外方に向けて形成された当接凸部と、天板の係着部に形成された第2当接リブとを有し、
内キャップは、天板の係着部と嵌合するボス部と、天板の嵌合時に第2当接リブと接触する第1当接リブとを有し、
カバーキャップは、破断ブリッジの破断後に天板の当接凸部と接触する当接部を有することを特徴とする請求項2に記載の安全キャップ。 - 天板は、周縁から径方向に突出し、破断ブリッジを介して連結された当接凸部と、中央下面から垂設された係着部と、係着部から径方向に形成された第2当接リブとを有し、
内キャップの頂壁は、中央に立設されたボス部と、ボス部の周囲に形成された内筒壁と、内筒壁から径方向に形成された第1当接リブとを有することを特徴とする請求項3に記載の安全キャップ。 - カバーキャップは、外周壁の上端部から天板の周縁に向けて延出されるとともに、下端部が内キャップの頂壁上面と摺接する当接天壁を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の安全キャップ。
- カバーキャップは、内キャップに対して閉蓋回転時に噛み合い、開蓋回転時に空回りするラチェット機構を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の安全キャップ。
- ラチェット機構は、内キャップの上縁部内周に設けられたラチェット歯と、封印伝動部材の天板の周縁に沿って、カバーキャップに設けられた変形可能なラチェット腕部と、ラチェット腕部の外側に形成されたラチェット爪とを有することを特徴とする請求項6に記載の安全キャップ。
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2017
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