JP6737696B2 - 車載エンジンのオイル供給装置 - Google Patents
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Description
そこで、例えば、吐出圧制御部は、吐出圧センサ値が閾値未満である状況下でオイルポンプにおけるオイルの吐出圧を変更するときには、同オイルポンプに対する目標吐出圧と吐出圧センサ値とを用いたフィードバック制御によって導出した指示電流値をアクチュエータに入力することにより、当該吐出圧を変更するようにしてもよい。一方、吐出圧制御部は、吐出圧センサ値が閾値以上である状況下でオイルポンプにおけるオイルの吐出圧を変更するときには、目標吐出圧と吐出圧センサ値とを用いたフィードバック制御によって導出した指示電流値をアクチュエータに入力する場合の吐出圧の変更速度よりも低い変更速度で同吐出圧が変化するように、フィードバック制御によって導出した指示電流値を変更する低速化処理を行い、同低速化処理によって導出した指示電流値をアクチュエータに入力するようにしてもよい。これにより、吐出圧センサ値が閾値以上であるときには、低速化処理を実施することで、吐出センサ値が閾値未満であるときよりも低い変更速度でオイルの吐出圧を変更することができる。
図1には、本実施形態のオイル供給装置210を備える車載エンジン(以下、単に「エンジン200」という。)におけるオイルの循環経路が図示されている。図1に示すように、エンジン200は、オイルを貯留しているオイルパン201と、オイルパン201内のオイルがオイル供給装置210を介して供給されるメインオイルギャラリ202とを備えている。また、エンジン200には、オイルの供給を必要とする複数のデバイス203が設けられている。そして、デバイス203から排出されたオイルが、オイルパン201に戻るようになっている。
オイルポンプ10は、エンジン200のクランク軸の回転に基づいて作動する可変容量型のポンプである。図2及び図3に示すように、オイルポンプ10は、クランク軸と同期して回転する入力軸11と、内部に収容空間40が区画されているケーシング部材CSとを備えている。この収容空間40には、入力軸11と一体回転するインナロータ50と、インナロータ50よりも外周側に配置されているアウタロータ60と、アウタロータ60を取り囲むリング状の調整リング70とが設けられている。
図1及び図2に示すように、オイル制御バルブ100は、電磁駆動式のアクチュエータ100Aの駆動によってスプールの位置を切り替えることにより複数の油路の連通状態を切り替えることができる。すなわち、オイル制御バルブ100は、制御油路111が接続される制御ポート101と、オイルポンプ10の吐出油路13aから分岐する供給油路112が接続される供給ポート102と、オイルを排出するための排出油路113が接続される排出ポート103とを備えている。そして、アクチュエータ100Aに対する指示電流値Iocvの調整によってスプールの位置を変化させることにより、同スプールの位置が、制御ポート101に還流してきたオイルを排出ポート103から排出する排出位置(図2)と、供給ポート102に供給されるオイルを制御ポート101から制御油路111に送り出す供給位置(図3)との間で切り替わるようになっている。
図1に示すように、制御装置300には、吐出圧センサ311と、温度センサ312と、クランク角センサ313とが電気的に接続されている。吐出圧センサ311はオイルポンプ10から吐出されたオイルの圧力である吐出圧センサ値PSを検出し、温度センサ312はオイルポンプ10に供給されるオイルの温度である油温TMPを検出する。また、クランク角センサ313は、クランク軸の回転速度であるエンジン回転速度NEを検出する。そして、制御装置300は、これら各センサ311〜313によって検出された情報を基に、オイル制御バルブ100のアクチュエータ100Aに対する指示電流値Iocvを制御することにより、オイルポンプ10におけるオイルの吐出圧を制御するようになっている。
・オイルポンプ10におけるオイルの吐出圧が規定吐出圧PSA未満の状態から吐出圧が規定吐出圧PSA以上の状態に移行するときに、吐出圧の増大速度が大きいと、脈動音の急激な増大によって車両の乗員に違和感を与えてしまうおそれがある。
・オイルの吐出圧が規定吐出圧PSA以上の状態から吐出圧が規定吐出圧PSA未満の状態に移行するときに、吐出圧の減少速度が大きいと、脈動音の急激な低下によって車両の乗員に違和感を与えてしまうおそれがある。
・オイルの吐出圧を増大させるに際し、目標吐出圧PTrの増大速度が目標増大速度下限値と等しい場合、すなわち当該吐出圧を最も緩やかに増大させる場合、吐出圧センサ値PSが規定吐出圧PSAよりも大きくなっても、低速化処理によって導出した指示電流値Iocvをアクチュエータ100Aに入力する状態が継続されること。
・オイルの吐出圧の最大値から吐出圧を減少させるに際し、目標吐出圧PTrの減少速度が目標減少速度下限値と等しい場合、すなわち当該吐出圧を最も緩やかに減少させる場合、吐出圧センサ値PSが規定吐出圧PSAよりも小さくなっても、低速化処理によって導出した指示電流値Iocvをアクチュエータ100Aに入力する状態が継続されること。
・上記実施形態では、エンジン回転速度NEに応じて閾値PSThを変えるようにしている。しかし、エンジン回転速度NE以外の他のパラメータに応じて閾値PSThを変えるようにしてもよい。オイルポンプ10に供給されるオイルの温度である油温TMPが低いほど、オイルの吐出圧が高くなりやすい。このように油温TMPに応じてオイルポンプ10の吐出性能が変わってしまうことを鑑み、油温TMPに応じて閾値PSThを変えるようにしてもよい。
・エンジン200には、吸気バルブや排気バルブなどのバルブ用のカム軸が設けられている。こうしたカム軸は、クランク軸と同期して回転するものである。そこで、カム軸の回転速度を検出するセンサによって検出されているカム軸の回転速度が高いほど、閾値PSThを大きくするようにしてもよい。このような構成であっても、カム軸の回転速度とエンジン回転速度NEとの間には対応関係があるため、エンジン回転速度NEが高いときほど、閾値PSThを大きくすることができる。
・吐出圧センサ値PSが閾値PSTh以上である状況下で、上記の継続時間Tmが規定時間TmTh以上になった場合、第2の変更速度VI2よりも高いのであれば、第1の変更速度VI1とは異なる変更速度で指示電流値Iocvを変更するようにしてもよい。例えば、吐出圧センサ値PSが閾値PSTh以上である状況下で、上記の継続時間Tmが規定時間TmTh以上になった場合、上記の差分ΔIocvを「2」以上であって且つ「N」よりも小さい整数「M(例えば、Nが3の場合には2)」で除算した値と指示電流値Iocvの前回値との和を、指示電流値Iocvとして導出するようにしてもよい。この場合、第1の変更速度VI1よりは低いものの、第2の変更速度VI2よりも高い速度で指示電流値Iocvを変更することができる。
Claims (4)
- オイルの吐出圧を変更可能なオイルポンプと、前記オイルポンプから吐出されるオイルの圧力を検出するセンサと、前記オイルポンプにおけるオイルの吐出圧を制御する吐出圧制御部と、を備え、
前記吐出圧制御部は、前記センサによって検出されているオイルの圧力である吐出圧センサ値が、前記吐出圧の脈動に起因する脈動音が車両の乗員に聞こえているか否かを判定できるものとして設定される閾値以上である状況下で、前記オイルポンプにおけるオイルの吐出圧を変更するときには、前記吐出圧センサ値が前記閾値未満である状況下で前記オイルポンプにおけるオイルの吐出圧を変更するときよりも低い変更速度で当該吐出圧を変更する
車載エンジンのオイル供給装置。 - 前記オイルポンプは、電動式のアクチュエータに対する指示電流値を変えることにより、オイルの吐出圧を変更するものであり、
前記吐出圧制御部は、
前記吐出圧センサ値が前記閾値未満である状況下で前記オイルポンプにおけるオイルの吐出圧を変更するときには、同オイルポンプに対する目標吐出圧と前記吐出圧センサ値とを用いたフィードバック制御によって導出した前記指示電流値を前記アクチュエータに入力することにより、当該吐出圧を変更する一方、
前記吐出圧センサ値が前記閾値以上である状況下で前記オイルポンプにおけるオイルの吐出圧を変更するときには、前記目標吐出圧と前記吐出圧センサ値とを用いたフィードバック制御によって導出した前記指示電流値を前記アクチュエータに入力する場合の前記吐出圧の変更速度よりも低い変更速度で同吐出圧が変化するように、前記フィードバック制御によって導出した前記指示電流値を変更する低速化処理を行い、同低速化処理によって導出した前記指示電流値を前記アクチュエータに入力する
請求項1に記載の車載エンジンのオイル供給装置。 - 前記吐出圧制御部は、前記低速化処理によって導出した前記指示電流値を前記アクチュエータに入力する状態の継続時間が規定時間に達したときに、当該継続時間が当該規定時間に達する前よりも高い変更速度で当該吐出圧を変更する
請求項2に記載の車載エンジンのオイル供給装置。 - エンジンのクランク軸の回転速度であるエンジン回転速度が高いほど、前記閾値を大きくする閾値設定部を備える
請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の車載エンジンのオイル供給装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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