JP6737110B2 - フィルタ装置、車両、フィルタ装置の監視システム、及び、フィルタ装置の監視プログラム - Google Patents

フィルタ装置、車両、フィルタ装置の監視システム、及び、フィルタ装置の監視プログラム Download PDF

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Description

本発明は、フィルタ装置、車両、フィルタ装置の監視システム、及び、フィルタ装置の監視プログラムに関する。
従来より、多孔質薄壁により仕切られた多数の通路を互いに平行に形成するとともに、相隣接するガス通路の入口側と出口側とを交互に目封じ材により閉塞し、かかるガス通路の入口側から導入された排気ガスが前記薄壁を通過する際排気ガス中の未燃焼成分を捕集し、これを燃焼せしめるようにしたセラミック製フイルタ体(フィルタ)をもつ排気ガス浄化用フイルタ(フィルタ装置)がある。ガス通路の入口側における目封じ材の厚さを、セラミック製フイルタ体の周縁部から中心部にかけて順次厚くなるように形成したことを特徴とする(例えば、特許文献1参照)。
実開平02−063020号公報
従来のフィルタ装置は、再生処理を行う際の加熱によってフィルタの中心部が高温になるのを抑制するために、ガス通路の入口側における目封じ材の厚さ(ガス通路方向の長さ)を高温になる中心部において長く、中心部よりも温度上昇が少ない周縁部で短くしている。フィルタの中心部の熱容量を大きくして、周縁部との温度差を低減するためである。
ところで、フィルタにマイクロ波を照射して再生処理を行う場合には、フィルタに貯まった煤自体がマイクロ波によって加熱されるため、上述のように目封じ材の長さを設定しても、フィルタを効率的に再生することは困難である。
そこで、フィルタを効率的に再生するフィルタ装置、車両、フィルタ装置の監視システム、及び、フィルタ装置の監視プログラムを提供することを目的とする。
本発明の実施の形態のフィルタ装置は、筒状の金属筐体と、前記金属筐体の内部に配設され、内燃機関の排気ガスの流入側になる第1端と、前記排気ガスの流出側になる第2端とを有するセラミック製のフィルタと、前記フィルタの外側面と前記金属筐体の内面との間に配設され、前記フィルタの内部に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波放射部とを含み、前記フィルタは、前記第1端から前記第2端に向かう流入方向に沿って前記第2端よりも手前の第1位置まで伸延する複数の第1穴部と、前記流入方向に沿って前記第2端から前記第1端よりも手前の第2位置まで、前記第1穴部とは互い違いに伸延する、複数の第2穴部と、前記第1穴部の延長上において、前記第1位置と前記第2端との間に設けられる第1封止部と、前記第2穴部の延長上において、前記第2位置と前記第1端との間に設けられ、前記流入方向における長さが前記第1封止部とは異なる第2封止部とを有し、前記マイクロ波放射部によって放射されるマイクロ波の強度が第1強度の第1部分よりも、前記マイクロ波の強度が前記第1強度よりも低い第2強度の第2部分における前記第1封止部又は前記第2封止部の方が長さが長い

フィルタを効率的に再生するフィルタ装置、車両、フィルタ装置の監視システム、及び、フィルタ装置の監視プログラムを提供することができる。
実施の形態1のフィルタ装置100を示す図である。 実施の形態1のフィルタ装置100を示す図である。 実施の形態1の第1態様のフィルタ110Aを示す図である。 実施の形態1の第2態様のフィルタ110Bを示す図である。 図4に示すフィルタ110Bに煤30が貯まった様子を示す図である。 実施の形態1の第3態様のフィルタ110Cを示す図である。 実施の形態1の第4態様のフィルタ110Dを示す図である。 実施の形態1の第5態様のフィルタ110Eを示す図である。 実施の形態1の第6態様のフィルタ110Fを示す図である。 フィルタ装置100を搭載した車両50を示す図である。 データセンタの情報処理装置200を含む、フィルタ装置の監視システムを示す図である。 情報処理装置200の構成を示す図である。 情報処理装置200が実行する処理を示すフローチャートを示す図である。
以下、本発明のフィルタ装置、車両、フィルタ装置の監視システム、及び、フィルタ装置の監視プログラムを適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1及び図2は、実施の形態1のフィルタ装置100を示す図である。
フィルタ装置100は、フィルタ110、カバー120、及びアンテナ130を含む。フィルタ装置100は、一例として、ディーゼルエンジンの排気ガスを浄化する装置であり、ディーゼルエンジンの排気ガスを排出する排気管に直列に挿入される。
フィルタ装置100は、金属製のパイプ10の内部に収容されている。パイプ10は、ディーゼルエンジンの排気ガスを排出する排気管の一部であり、筒状の金属筐体の一例である。パイプ10は、ディーゼルエンジンの排気ガスを排出する排気管の第1区間と第2区間との間に直列に挿入される。第1区間は、第2区間よりもディーゼルエンジンに近い区間である。
フィルタ110は、円柱状で多孔質のセラミック製の部材であり、複数の穴部111と、複数の穴部112とを有する。フィルタ110は、例えば、コージェライト製のセラミックで形成されていてもよい。コージェライトはほとんどマイクロ波を吸収しない性質を有する。
また、フィルタ110は、一方の面110α(図1参照)、他方の面110β(図2参照)、及び側面110γを有する。一方の面110αと他方の面110βは、ともに円形であり、側面110γは、円柱体の側面の形状(長方形を環状に湾曲させた形状)である。
穴部111は、フィルタ110の一方の面110αに形成される開口部から他方の面110βに向かってY軸方向に沿って伸延しており、他方の面110βの手前で閉じられている。穴部111の伸延方向(Y軸方向)は、フィルタ110の円柱形状の中心軸が伸延する方向と等しい。
穴部111の伸延方向に垂直な断面の形状は、一例として、正方形である。穴部111の伸延方向に垂直な断面は、XZ平面に平行な断面である。複数の穴部111は、XZ平面視で、複数の白い正方形と、複数の黒い正方形とを市松模様に配列したうちの白い正方形の位置に配置されており、一方の面110αに形成される開口部から他方の面110βの手前まで伸延している。
穴部112の伸延方向に垂直な断面の形状は、一例として、正方形である。穴部112の伸延方向に垂直な断面は、XZ平面に平行な断面である。複数の穴部112は、XZ平面視で、複数の白い正方形と、複数の黒い正方形とを市松模様に配列したうちの黒い正方形の位置に配置されており、他方の面110βに形成される開口部から一方の面110αの手前まで伸延している。
このように、複数の穴部111と、複数の穴部112とは、入れ子式に配置されており、三次元的に重複又は接触しないように互い違いに配置されている。
複数の穴部111には、第1区間から排出される排気ガスが流入する。すなわち、複数の穴部111は、排気ガスが流入する流入側に位置する。また、複数の穴部112は、フィルタ装置100で浄化した排気ガスを排気管の第2区間に排出する。すなわち、複数の穴部112は、排気ガスが流出する流出側に位置する。
複数の穴部111に流入した排気ガスは、複数の穴部111と複数の穴部112との間のフィルタ110の多孔質の孔部を通過して、複数の穴部112から流出する。
穴部111のXZ平面視での寸法は、一例として、1辺が1mmであり、これは穴部112についても同じである。穴部111と穴部112とのX軸方向及びZ軸方向の間隔は、一例として、300μmである。
また、フィルタ110のXZ平面視での直径と、Y軸方向の長さとは、フィルタ装置100を用いるディーゼルエンジンの排気量又は用途等に応じて、適切な値に設定すればよい。
カバー120は、円筒状の誘電体製の部材であり、フィルタ110の側面110γから所定の間隔を隔てた位置において、円柱状のフィルタ110と、XZ平面視で同心円状に配置される。また、カバー120のY軸方向の長さは、一例として、フィルタ110と同一である。
カバー120の外周面には、アンテナ130が配置される。カバー120は、アンテナ130をフィルタ110の外周部に配置するために設けられている。なお、カバー120の内周面と、フィルタ110の側面110γとの間は、例えば、数ミリ程度であってもよい。また、カバー120の内周面と、フィルタ110の側面110γとは、密着していてもよい。
アンテナ130は、カバー120の外周面に複数設けられている。複数のアンテナ130は、カバー120の外周面において、周方向及びY軸方向において等間隔で配置されている。アンテナ130は、マイクロ波放射部の一例である。
図1及び図2には、一例として、アンテナ130がカバー120の周方向に90度間隔で4つ配置され、カバー120のY軸方向に等間隔で4つ配置される形態を示す。カバー120の陰になる8つのアンテナ130の図示を省くが、16個のアンテナ130が等間隔でカバー120の外周面に配置される形態である。
アンテナ130は、パッチアンテナである。アンテナ130は、例えば、銅又はアルミニウム等の金属製であればよく、薄い金属箔で実現することができる。アンテナ130は、図示しないマイクロ波電源に接続されており、カバー120の外周面の周方向、又は、Y軸方向に電界が変換するマイクロ波を放射する。
ここでは、アンテナ130がマイクロ波を放射するパッチアンテナである形態について説明するため、平面視で正方形のアンテナ130の1辺の長さは、電気長で、マイクロ波の波長(λ)の半波長(λ/2)に設定すればよい。この1辺の長さは、カバー120及びフィルタ110の誘電率を考慮して決定すればよい。なお、マイクロ波の周波数は、例えば、ISM(Industry-Science-Medical)バンドのうちの2.45GHzであるが、これ以外の周波数であってもよい。マイクロ波とは、例えば、約300MHzから約数10GHz程度の周波数の電磁波である。
なお、ここでは、16個のアンテナ130が等間隔でカバー120の外周面に配置される形態について説明するが、アンテナ130の数と位置は、フィルタ110の大きさ、及び、フィルタ110の内部でのマイクロ波の分布等に応じて適宜設定すればよい。
また、アンテナ130は、マイクロ波をフィルタ110の内部に向けて放射できるアンテナであればよいため、パッチアンテナに限られない。アンテナ130としては、スロットアンテナ、ダイポールアンテナ、又はモノポールアンテナを用いてもよい。
実施の形態1のフィルタ装置100は、アンテナ130からフィルタ110に向けて照射するマイクロ波で煤を加熱し、焼却することによって除去する。このようにして、フィルタ装置100の再生処理を行う。フィルタ装置100は、再生処理を行う際に、燃料を用いてフィルタ110自体を燃焼することは行わない。なお、煤とは、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる排気微粒子であり、黒煙微粒子、又は、黒鉛微粒子等である。
フィルタ装置100を再生するには、煤を約600℃まで加熱することが必要であるが、排気ガスの温度は約150℃であるため、マイクロ波で煤を加熱しているときに、煤の温度が排気ガスによって冷却されると、フィルタ110を全体的に再生することができず、ムラが生じるおそれがある。すなわち、排気ガスによる冷却の影響を考慮しないと、効率的にフィルタ装置100を再生できなくなるおそれがある。
そこで、実施の形態1では、効率的にフィルタ装置100の再生処理を行うために、以下で説明するような様々な工夫を行う。以下では、パイプ10、カバー120、及びアンテナ130の図示を省略し、図3に示すフィルタ110の変形例である第1形態乃至第6形態について説明する。また、以下で説明するフィルタ110A〜110Fは、図3に示すフィルタ110の代わりに、カバー120の内部に配置されるものである。
図3は、実施の形態1の第1態様のフィルタ110Aを示す図である。図3には、フィルタ110Aの円柱形状の中心軸を通るYZ平面に平行な断面を示す。
フィルタ110Aは、アンテナ130から放射されるマイクロ波の強度に分布があり、マイクロ波の強度が第1閾値よりも低い部分110A1(以下、低強度部分110A1と称す)が存在する。図3では、低強度部分110A1をグレーで示す。低強度部分110A1は、円柱形状の中心軸に沿った中央部と、外周部とに存在する。
ここで、低強度部分110A1の内部に含まれる穴部111を穴部111A1と称し、低強度部分110A1の内部に含まれない穴部111を穴部111A2と称して区別する。
フィルタ110Aは、穴部111A1の延長上の壁部113A1を、穴部111A2の延長上の壁部113A2よりも中心軸方向(Y軸方向)に厚く(長く)している。また、壁部113A2のY軸方向の長さ(厚さ)は、穴部112Aの延長上の壁部114Aと等しい。
穴部111A1、111A2は、第1穴部の一例であり、壁部113A1、113A2は、第1封止部の一例であり、穴部112Aは、第2穴部の一例であり、壁部114Aは、第2封止部の一例である。なお、すべての穴部112Aの長さは等しく、すべての壁部114AのY軸方向の長さ(厚さ)は等しい。
このようにすれば、穴部111A1から隣接する穴部112Aに通過する排気ガスの通気抵抗は、穴部111A2から隣接する穴部112Aに通過する排気ガスの通気抵抗よりも大きくなるため、穴部111A1に流れる排気ガスの流量は、穴部111A2に流れる排気ガスの流量よりも少なくなる。
このため、穴部111A1は、穴部111A2よりも排気ガスによる温度低下が生じにくくなり、アンテナ130からフィルタ110Aにマイクロ波を放射して煤を加熱するときに、穴部111A1の内部に貯まる煤と、穴部111A2の内部に貯まる煤との温度差の発生が抑制される。
従って、アンテナ130から放射されるマイクロ波の強度に分布があっても、フィルタ110A内に貯まる煤を均一に加熱でき、フィルタ110Aを効率的に再生することができるフィルタ装置100を提供することができる。
図4は、実施の形態1の第2態様のフィルタ110Bを示す図である。図4には、フィルタ110Bの円柱形状の中心軸を通るYZ平面に平行な断面を示す。
フィルタ110Bは、アンテナ130から放射されるマイクロ波の強度に分布があり、マイクロ波の強度が第1閾値よりも低い部分110B1(以下、低強度部分110B1と称す)が存在する。図4では、低強度部分110B1をグレーで示す。低強度部分110B1は、円柱形状の中心軸に沿った中央部と、外周部とに存在する。
ここで、低強度部分110B1の内部に含まれる穴部112を穴部112B1と称し、低強度部分110B1の内部に含まれない穴部112を穴部112B2と称して区別する。
フィルタ110Bは、穴部112B1の延長上の壁部114B1を、穴部112B2の延長上の壁部114B2よりも中心軸方向(Y軸方向)に厚く(長く)している。また、壁部114B2のY軸方向の長さ(厚さ)は、穴部111Bの延長上の壁部113Bと等しい。
なお、すべての穴部111BBの長さは等しく、すべての壁部113BのY軸方向の長さ(厚さ)は等しい。穴部111Bは、第1穴部の一例であり、壁部113Bは、第1封止部の一例であり、穴部112B1、112B2は、第2穴部の一例であり、壁部114B1、114B2は、第2封止部の一例である。
このようにすれば、穴部111Bから隣接する穴部112B1に通過する排気ガスの通気抵抗は、穴部111Bから隣接する穴部112B2に通過する排気ガスの通気抵抗よりも大きくなるため、穴部112B1に隣接する穴部111Bに流れる排気ガスの流量は、穴部112B2に隣接する穴部111Bに流れる排気ガスの流量よりも少なくなる。
このため、穴部112B1に隣接する穴部111Bは、穴部112B2に隣接する穴部111Bよりも排気ガスによる温度低下が生じにくくなり、アンテナ130からフィルタ110Bにマイクロ波を放射して煤を加熱するときに、穴部112B1に隣接する穴部111Bの内部に貯まる煤と、穴部112B2に隣接する穴部111Bの内部に貯まる煤との温度差の発生が抑制される。
従って、アンテナ130から放射されるマイクロ波の強度に分布があっても、フィルタ110B内に貯まる煤を均一に加熱でき、フィルタ110Bを効率的に再生することができるフィルタ装置100を提供することができる。
図5は、図4に示すフィルタ110Bに煤30が貯まった様子を示す図である。
煤30は、穴部111の奥(Y軸正方向側)に貯まるため、フィルタ110Bの奥(Y軸正方向側)側を重点的に加熱することにより、より効率的に煤30を除去することができる。
図6は、実施の形態1の第3態様のフィルタ110Cを示す図である。図6には、フィルタ110Cの円柱形状の中心軸を通るYZ平面に平行な断面を示す。第3態様のフィルタ110Cは、第1態様のフィルタ110Aと、第2態様のフィルタ110Bとを組み合わせた構成を有する。
フィルタ110Cは、アンテナ130から放射されるマイクロ波の強度に分布があり、マイクロ波の強度が第1閾値よりも低い部分110C1(以下、低強度部分110C1と称す)が存在する。図6では、低強度部分110C1をグレーで示す。低強度部分110C1は、円柱形状の中心軸に沿った中央部と、外周部とに存在する。
ここで、低強度部分110C1の内部に含まれる穴部111を穴部111C1と称し、低強度部分110C1の内部に含まれない穴部111を穴部111C2と称して区別する。
また、低強度部分110C1の内部に含まれる穴部112を穴部112C1と称し、低強度部分110C1の内部に含まれない穴部112を穴部112C2と称して区別する。
フィルタ110Cは、穴部111C1の延長上の壁部113C1を、穴部111C2の延長上の壁部113C2よりも中心軸方向(Y軸方向)に厚く(長く)している。これは、第1態様のフィルタ110Aの壁部113A1、113A2と同様である。
このようにすれば、穴部111C1から隣接する穴部112に通過する排気ガスの通気抵抗は、穴部111C2から隣接する穴部112に通過する排気ガスの通気抵抗よりも大きくなるため、穴部111C1に流れる排気ガスの流量は、穴部111C2に流れる排気ガスの流量よりも少なくなる。
なお、穴部111C1、111C2は、第1穴部の一例であり、壁部113C1、113C2は、第1封止部の一例である。
また、フィルタ110Cは、穴部112C1の延長上の壁部114C1を、穴部112C2の延長上の壁部114C2よりも中心軸方向(Y軸方向)に厚く(長く)している。なお、壁部114C2のY軸方向の長さ(厚さ)は、壁部113C2と等しい。
このようにすれば、穴部111から隣接する穴部112C1に通過する排気ガスの通気抵抗は、穴部111から隣接する穴部112C2に通過する排気ガスの通気抵抗よりも大きくなるため、穴部112C1に隣接する穴部111に流れる排気ガスの流量は、穴部112C2に隣接する穴部111に流れる排気ガスの流量よりも少なくなる。
なお、穴部112C1、112C2は、第2穴部の一例であり、壁部114C1、114C2は、第2封止部の一例である。
このため、穴部111C1は、穴部111C2よりも排気ガスによる温度低下が生じにくくなり、アンテナ130からフィルタ110Cにマイクロ波を放射して煤を加熱するときに、穴部111C1の内部に貯まる煤と、穴部111C2の内部に貯まる煤との温度差の発生が抑制される。
また、穴部112C1に隣接する穴部111は、穴部112C2に隣接する穴部111よりも排気ガスによる温度低下が生じにくくなり、アンテナ130からフィルタ110Cにマイクロ波を放射して煤を加熱するときに、穴部112C1に隣接する穴部111の内部に貯まる煤と、穴部112C2に隣接する穴部111の内部に貯まる煤との温度差の発生が抑制される。
従って、アンテナ130から放射されるマイクロ波の強度に分布があっても、フィルタ110C内に貯まる煤を均一に加熱でき、フィルタ110Cを効率的に再生することができるフィルタ装置100を提供することができる。
図7は、実施の形態1の第4態様のフィルタ110Dを示す図である。図7には、フィルタ110Dの円柱形状の中心軸を通るYZ平面に平行な断面を示す。
フィルタ110Dは、穴部111Dの延長上の壁部113Dの中心軸方向(Y軸方向)の長さ(厚さ)を不均一にしている。換言すれば、フィルタ110Dは、長さ(厚さ)が互いに異なる壁部113Dを有する。また、フィルタ110Dは、長さ(厚さ)が互いに異なる穴部111を有することとして捉えることもできる。
また、穴部112Dは、図3に示す穴部112と同様である。穴部112Dの延長上の壁部114Dの中心軸方向(Y軸方向)の長さ(厚さ)は均一である。これは、図3に示す114Aと同様である。
なお、穴部111Dは、第1穴部の一例であり、壁部113Dは、第1封止部の一例であり、穴部112Dは、第2穴部の一例であり、壁部114Dは、第2封止部の一例である。
このようにすれば、長さ(厚さ)が長い(厚い)壁部113Dに当接する穴部111では、排気ガスの流量が少なくなり、長さ(厚さ)が短い(薄い)壁部113Dに当接する穴部111では、排気ガスの流量が多くなる。
従って、アンテナ130でフィルタ110Dにマイクロ波を照射した場合に、穴部111の長さ(厚さ)に応じて温度の上昇の仕方が異なるため、煤が焼却されるタイミングが異なるようになり、フィルタ110Dを再生する際に、排気ガスの圧力損失を抑制することができる。
従って、フィルタ110Dを効率的に再生することができるフィルタ装置100を提供することができる。
なお、穴部111の長さ(厚さ)(壁部113Dの中心軸方向(Y軸方向)の長さ(厚さ))は、YZ平面視でどのように分布させてもよい。実際の排気ガスの流れ、又は、温度分布等に応じて、適宜決定すればよい。
また、壁部113Dの中心軸方向(Y軸方向)の長さ(厚さ)に分布を持たせる代わりに、あるいは、これに加えて、壁部114Dの中心軸方向(Y軸方向)の長さ(厚さ)に分布を持たせてもよい。
図8は、実施の形態1の第5態様のフィルタ110Eを示す図である。図8には、フィルタ110Eの円柱形状の中心軸を通るYZ平面に平行な断面を示す。
フィルタ110Eは、穴部111E1の途中に壁部113Eを設けており、壁部113Eの中心軸方向(Y軸方向)における位置は、複数種類ある。すなわち、穴部111E1の中心軸方向(Y軸方向)における長さは、複数種類ある。
また、すべての壁部113Eの長さ(厚さ)は互いに等しいため、穴部111E1の延長上には、壁部113EのY軸正方向側に穴部111E2がある。穴部111E1は、第1穴部の一例であり、壁部113Eは、第1封止部の一例であり、穴部111E2は、第3穴部の一例である。
穴部112Eは、図3に示す穴部112と同様である。穴部112Eの延長上の壁部114Eの中心軸方向(Y軸方向)の長さ(厚さ)は均一である。これは、図3に示す114Aと同様である。穴部112Eは、第2穴部の一例である。壁部114Eは、第2封止部の一例である。
このように、穴部111E1の中心軸方向(Y軸方向)における長さが複数種類あるため、図7に示すフィルタ110Dと同様に、長さ(厚さ)が長い穴部111E1では、排気ガスの流量が多くなり、長さ(厚さ)が短い穴部111E1では、排気ガスの流量が少なくなる。
従って、アンテナ130でフィルタ110Eにマイクロ波を照射した場合に、穴部111E1の長さ(厚さ)に応じて温度の上昇の仕方が異なるため、煤が焼却されるタイミングが異なるようになり、フィルタ110Eを再生する際に、排気ガスの圧力損失を抑制することができる。
また、壁部113Eの長さ(厚さ)は互いに等しいため、壁部113Eの熱容量を小さくすることができ、壁部113Eの近傍に貯まる煤の熱量が壁部113Eに伝導することが抑制され、効率的に煤を加熱することができる。
従って、フィルタ110Eを効率的に再生することができるフィルタ装置100を提供することができる。
なお、壁部113Eの位置は、YZ平面視でどのように分布させてもよい。実際の排気ガスの流れ、又は、温度分布等に応じて、適宜決定すればよい。
図9は、実施の形態1の第6態様のフィルタ110Fを示す図である。図9には、フィルタ110Fの円柱形状の中心軸を通るYZ平面に平行な断面を示す。
フィルタ110Fは、図1及び図2に示すように金属製のパイプ10に覆われる。金属製のパイプ10は、放熱性が高いため、フィルタ110Fは、円筒形状の中心軸側よりも外周部110F1の方が温度が低下しやすい。
このため、フィルタ110Fは、外周部110F1の穴部111を穴部111F1と称し、外周部110F1よりも内側の穴部111を穴部111F2と称して区別する。
フィルタ110Fは、穴部111F1の延長上の壁部113F1を、穴部111F2の延長上の壁部113F2よりも中心軸方向(Y軸方向)に厚く(長く)している。なお、壁部113F2のY軸方向の長さ(厚さ)は、穴部112Fの延長上の壁部114Fと等しい。穴部112F及び壁部114Fは、それぞれ、図8に示す穴部112E及び壁部114Eと同様である。
なお、穴部111F1、111F2は、第1穴部の一例であり、壁部113F1、113F2は、第1封止部の一例であり、穴部112Fは、第2穴部の一例であり、壁部114Fは、第2封止部の一例である。
このようにすれば、穴部111F1から隣接する穴部112Fに通過する排気ガスの通気抵抗は、穴部111F2から隣接する穴部112Fに通過する排気ガスの通気抵抗よりも大きくなるため、穴部111F1に流れる排気ガスの流量は、穴部111F2に流れる排気ガスの流量よりも少なくなる。
このため、穴部111F1は、穴部111F2よりも排気ガスによる温度低下が生じにくくなり、アンテナ130からフィルタ110Fにマイクロ波を放射して煤を加熱するときに、穴部111F1の内部に貯まる煤と、穴部111F2の内部に貯まる煤との温度差の発生が抑制される。
従って、アンテナ130から放射されるマイクロ波の強度に分布があっても、フィルタ110F内に貯まる煤を均一に加熱でき、フィルタ110Fを効率的に再生することができるフィルタ装置100を提供することができる。
<実施の形態2>
図10は、フィルタ装置100を搭載した車両50を示す図である。実施の形態2は、実施の形態1の効率的に再生することができるフィルタ装置100を搭載した車両50に、フィルタ装置100(フィルタ110)のメインテナンスの通知を行うものである。
車両50は、内燃機関51、排気管52、通信端末機53、報知部54、及び制御部55を有する。フィルタ装置100は、内燃機関51から排出される排気ガスを誘導する排気管52の途中に挿入されている。
また、通信端末機53は、後述するデータセンタの情報処理装置と無線通信を行う端末装置であり、例えば、携帯電話回線を利用した通信、又は、ビーコンのような路車間通信等によって、データセンタの情報処理装置と通信を行う。
報知部54は、例えば、車両50のメータパネル等に設置される警報灯であり、フィルタ110の再生処理を繰り返しているうちに、再生処理では除去しきれないほどに煤が貯まった場合に、制御部55によって点灯される。
制御部55は、車両50に搭載されるコンピュータであり、フィルタ装置100の目詰まり度合を検出するセンサによって検出される目詰まり度合を表す信号を通信端末機53を介してデータセンタの情報処理装置に送信する。
また、制御部55は、通信端末機53を介して、データセンタの情報処理装置からフィルタ装置100のメインテナンスが必要であることを表すメインテナンス信号を受信すると、報知部54を点灯する。
ここで、フィルタ装置100のメインテナンスが必要であることとは、アンテナ130からマイクロ波をフィルタ110に照射してフィルタ110の再生処理を行って、フィルタ110に貯まった煤を複数回除去しても、フィルタ110に残留してしまう煤が所定量以上に達して、フィルタ110の目詰まり度合が所定の閾値度合以上になっていることである。このような状態では、車両50は整備工場に入庫して、フィルタ110を分解して清掃する清掃作業、又は、フィルタ110を新品又はリビルド品に交換する交換作業が必要になる。
なお、フィルタ装置100(フィルタ110)の目詰まり度合を検出するセンサとしては、アンテナ130を用いる。アンテナ130からフィルタ110にマイクロ波を照射し、反射波又は透過波を検出することにより、フィルタ110の目詰まり度合を検出する。アンテナ130によって検出される目詰まり度合を表す信号は、制御部55によって通信端末機53を介して、データセンタの情報処理装置に送信される。このようにアンテナ130を用いる目詰まり度合の検出は、制御部55が、定期的(例えば、1ヶ月毎)に行うようにすればよい。
また、ここでは、一例として、目詰まり度合を検出するセンサとして用いられるアンテナ130を用いる形態について説明するが、目詰まり度合を検出するセンサとして、次のようなセンサを用いてもよい。例えば、フィルタ110に流入する排気ガスの圧力と、フィルタ110から排出される排気ガスの圧力との差を監視し、圧力差が所定の閾値度合以上になった場合に、目詰まりが生じていると判定してもよい。また、フィルタ110に煤が貯まると、煤が帯びている電荷の影響で、フィルタ110の静電容量が変化する。このような静電容量の変化が所定の閾値度合以上になった場合に、目詰まりが生じていると判定してもよい。また、これら以外にフィルタ110に生じうる物理量の変化を検出するセンサを用いてもよい。
図11は、データセンタの情報処理装置200を含む、フィルタ装置の監視システムを示す図である。データセンタの情報処理装置200は、無線基地局80を介して、車両50と無線通信を行えるようになっている。無線基地局80は、例えば、携帯電話回線を利用する無線通信用の基地局(中継局)である。このようなデータセンタの情報処理装置200は、サーバであってもよく、複数のサーバ又はコンピュータ等によって実現される仮想マシン(例えば、クラウド型のコンピュータ)であってもよい。
図12は、情報処理装置200の構成を示す図である。情報処理装置200は、目詰まり度合取得部201、判定部202、及び通知部203を有する。
目詰まり度合取得部201は、目詰まり度合を検出するセンサとして用いられるアンテナ130によって検出される目詰まり度合を表す信号を通信端末機53から無線通信で取得する。
判定部202は、目詰まり度合取得部201によって取得される目詰まり度合が所定の閾値度合以上であるかどうかを判定する。
通知部203は、判定部202によって目詰まり度合が所定の閾値度合以上であると判定されると、車両50にフィルタ装置100(フィルタ110)のメインテナンスが必要であることを表すメインテナンス信号を通知する。
図13は、情報処理装置200が実行する処理を示すフローチャートを示す図である。このフローは、目詰まり度合取得部201、判定部202、及び通知部203によって実行される。
目詰まり度合取得部201が、目詰まり度合を表す信号を通信端末機53から無線通信で取得すると、フローを開始する(スタート)。
判定部202は、目詰まり度合取得部201によって取得される目詰まり度合が所定の閾値度合以上であるかどうかを判定する(ステップS1)。
通知部203は、判定部202によって目詰まり度合が所定の閾値度合以上である(S1:YES)と判定されると、車両50にメインテナンス信号を通知する(ステップS2)。
通知部203がメインテナンス信号を通知すると、一連の処理は終了する(エンド)。
なお、ステップS1において、判定部202が目詰まり度合取得部201によって取得される目詰まり度合が所定の閾値度合以上ではない(S1:NO)と判定した場合は、ステップS2の処理を行うことなく、一連の処理を終了する(エンド)。
以上、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様にフィルタ110を効率的に再生することができるフィルタ装置100を搭載した車両50と無線通信を行ってフィルタ110の目詰まり度合を判定し、目詰まり度合が所定の閾値度合以上になった場合に、メインテナンス信号を通知する。
このため、再生処理で済む間は効率的に再生することができ、メインテナンスが必要になった場合には、車両50の利用者にメインテナンスが必要であることを確実に伝達することができる、車両50、フィルタ装置100の監視システム、及び、フィルタ装置100の監視プログラムを提供することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態のフィルタ装置、車両、フィルタ装置の監視システム、及び、フィルタ装置の監視プログラムについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
金属筐体の内部に配設され、内燃機関の排気ガスの流入側になる第1端と、前記排気ガスの流出側になる第2端とを有するセラミック製のフィルタと、
前記フィルタの外側面と前記金属筐体の内面との間に配設され、前記フィルタの内部に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と
を含み、
前記フィルタは、
前記第1端から前記第2端に向かう流入方向に沿って前記第2端よりも手前の第1位置まで伸延する複数の第1穴部と、
前記流入方向に沿って前記第2端から前記第1端よりも手前の第2位置まで、前記第1穴部とは互い違いに伸延する、複数の第2穴部と、
前記第1穴部の延長上において、前記第1位置と前記第2端との間に設けられる第1封止部と、
前記第2穴部の延長上において、前記第2位置と前記第1端との間に設けられ、前記流入方向における長さが前記第1封止部とは異なる第2封止部と
を有するフィルタ装置。
(付記2)
前記第1封止部の長さが前記第2封止部の長さよりも長い、又は、前記第2封止部の長さが前記第1封止部の長さよりも長い、付記1記載のフィルタ装置。
(付記3)
金属筐体の内部に配設され、内燃機関の排気ガスの流入側になる第1端と、前記排気ガスの流出側になる第2端とを有するセラミック製のフィルタと、
前記フィルタの外側面と前記金属筐体の内面との間に配設され、前記フィルタの内部に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と
を含み、
前記フィルタは、
前記第1端から前記第2端に向かう流入方向に沿って前記第2端よりも手前の第1位置まで伸延する複数の第1穴部と、
前記流入方向に沿って前記第2端から前記第1端よりも手前の第2位置まで、前記第1穴部とは互い違いに伸延する、複数の第2穴部と、
前記第1穴部の延長上において、前記流入方向に沿って前記第1位置よりも前記第2端側の第3位置から前記第2端まで伸延する第3穴部と、
前記第1穴部と前記第3穴部との間を封止する第1封止部と、
前記第2穴部の延長上において、前記第2位置と前記第1端との間に設けられる第2封止部と
を有するフィルタ装置。
(付記4)
前記マイクロ波放射部によって放射されるマイクロ波の強度が第1強度の第1部分よりも、前記マイクロ波の強度が前記第1強度よりも低い第2強度の第2部分における前記第1封止部又は前記第2封止部の方が長さが長い、付記1乃至3のいずれか一項記載のフィルタ装置。
(付記5)
前記排気ガスによって第1温度に加熱される第1部分よりも、前記排気ガスによって前記第1温度よりも低い第2温度に加熱される第2部分における前記第1封止部又は前記第2封止部の方が長さが長い、付記1乃至3のいずれか一項記載のフィルタ装置。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか一項記載のフィルタ装置を搭載した車両。
(付記7)
内燃機関と、前記内燃機関の排気ガスを浄化するフィルタ装置と、前記フィルタ装置の目詰まり度合を検出するセンサと、通信端末機と、前記フィルタ装置のメインテナンスが必要であることを報知する報知部と、制御部とを有する車両と、
前記通信端末機と無線通信を行うデータセンタの情報処理装置と
を含む、フィルタ装置の監視システムであって、
前記フィルタ装置は、
金属筐体の内部に配設され、内燃機関の排気ガスの流入側になる第1端と、前記排気ガスの流出側になる第2端とを有するセラミック製のフィルタと、
前記フィルタの外側面と前記金属筐体の内面との間に配設され、前記フィルタの内部に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と
を含み、
前記フィルタは、
前記第1端から前記第2端に向かう流入方向に沿って前記第2端よりも手前の第1位置まで伸延する複数の第1穴部と、
前記流入方向に沿って前記第2端から前記第1端よりも手前の第2位置まで、前記第1穴部とは互い違いに伸延する、複数の第2穴部と、
前記第1穴部の延長上において、前記第1位置と前記第2端との間に設けられる第1封止部と、
前記第2穴部の延長上において、前記第2位置と前記第1端との間に設けられ、前記流入方向における長さが前記第1封止部とは異なる第2封止部と
を有し、
前記情報処理装置は、
前記センサによって検出される目詰まり度合を、前記通信端末機から無線通信で取得する目詰まり度合取得部と、
前記目詰まり度合取得部によって取得される目詰まり度合が所定の閾値度合以上であるかどうかを判定する判定部と、
前記判定部によって前記目詰まり度合が所定の閾値度合以上であると判定されると、前記車両に前記フィルタ装置のメインテナンスが必要であることを表すメインテナンス信号を通知する、通知部と
を有し、
前記車両の制御部は、前記通信端末機を介して前記メインテナンス信号を受信すると、前記報知部に前記メインテナンスが必要であることを報知させる、フィルタ装置の監視システム。
(付記8)
内燃機関と、前記内燃機関の排気ガスを浄化するフィルタ装置と、前記フィルタ装置の目詰まり度合を検出するセンサと、通信端末機と、前記フィルタ装置のメインテナンスが必要であることを報知する報知部と、制御部とを有する車両の前記通信端末機と無線通信を行うデータセンタの情報処理装置が実行する、フィルタ装置の監視プログラムであって、
前記フィルタ装置は、
金属筐体の内部に配設され、内燃機関の排気ガスの流入側になる第1端と、前記排気ガスの流出側になる第2端とを有するセラミック製のフィルタと、
前記フィルタの外側面と前記金属筐体の内面との間に配設され、前記フィルタの内部に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と
を含み、
前記フィルタは、
前記第1端から前記第2端に向かう流入方向に沿って前記第2端よりも手前の第1位置まで伸延する複数の第1穴部と、
前記流入方向に沿って前記第2端から前記第1端よりも手前の第2位置まで、前記第1穴部とは互い違いに伸延する、複数の第2穴部と、
前記第1穴部の延長上において、前記第1位置と前記第2端との間に設けられる第1封止部と、
前記第2穴部の延長上において、前記第2位置と前記第1端との間に設けられ、前記流入方向における長さが前記第1封止部とは異なる第2封止部と
を有し、
前記情報処理装置は、
前記センサによって検出される目詰まり度合を、前記通信端末機から無線通信で取得し、
前記取得した目詰まり度合が所定の閾値度合以上であるかどうかを判定し、
前記目詰まり度合が所定の閾値度合以上であると判定されると、前記車両に前記フィルタ装置のメインテナンスが必要であることを表すメインテナンス信号を通知する、フィルタ装置の監視プログラム。
10 パイプ
50 車両
51 内燃機関
52 排気管
53 通信端末機
54 報知部
55 制御部
100 フィルタ装置
110、110A、110B、110C、110D、110E、110F フィルタ
111、111A1、111A2、111B、111C1、111C2、111D、111E1、111E2、111F1、111F2 穴部
112、112B1、112B2、112C1、112C2、112D、112E、112F 穴部
113A1、113A2、113B、113C1、113C2、113D、113E、113F1、113F2 壁部
114A、114B1、114B2、114C1、114C2、114D、114E、114F 壁部
120 カバー
130 アンテナ
200 情報処理装置
201 目詰まり度合取得部
202 判定部
203 通知部

Claims (6)

  1. 金属筐体の内部に配設され、内燃機関の排気ガスの流入側になる第1端と、前記排気ガスの流出側になる第2端とを有するセラミック製のフィルタと、
    前記フィルタの外側面と前記金属筐体の内面との間に配設され、前記フィルタの内部に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と
    を含み、
    前記フィルタは、
    前記第1端から前記第2端に向かう流入方向に沿って前記第2端よりも手前の第1位置まで伸延する複数の第1穴部と、
    前記流入方向に沿って前記第2端から前記第1端よりも手前の第2位置まで、前記第1穴部とは互い違いに伸延する、複数の第2穴部と、
    前記第1穴部の延長上において、前記第1位置と前記第2端との間に設けられる第1封止部と、
    前記第2穴部の延長上において、前記第2位置と前記第1端との間に設けられ、前記流入方向における長さが前記第1封止部とは異なる第2封止部と
    を有し、
    前記マイクロ波放射部によって放射されるマイクロ波の強度が第1強度の第1部分よりも、前記マイクロ波の強度が前記第1強度よりも低い第2強度の第2部分における前記第1封止部又は前記第2封止部の方が長さが長い、フィルタ装置。
  2. 前記第1封止部の長さが前記第2封止部の長さよりも長い、又は、前記第2封止部の長さが前記第1封止部の長さよりも長い、請求項1記載のフィルタ装置。
  3. 金属筐体の内部に配設され、内燃機関の排気ガスの流入側になる第1端と、前記排気ガスの流出側になる第2端とを有するセラミック製のフィルタと、
    前記フィルタの外側面と前記金属筐体の内面との間に配設され、前記フィルタの内部に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と
    を含み、
    前記フィルタは、
    前記第1端から前記第2端に向かう流入方向に沿って前記第2端よりも手前の第1位置まで伸延する複数の第1穴部と、
    前記流入方向に沿って前記第2端から前記第1端よりも手前の第2位置まで、前記第1穴部とは互い違いに伸延する、複数の第2穴部と、
    前記第1穴部の延長上において、前記流入方向に沿って前記第1位置よりも前記第2端側の第3位置から前記第2端まで伸延する第3穴部と、
    前記第1穴部と前記第3穴部との間を封止する第1封止部と、
    前記第2穴部の延長上において、前記第2位置と前記第1端との間に設けられる第2封止部と
    を有し、
    前記マイクロ波放射部によって放射されるマイクロ波の強度が第1強度の第1部分よりも、前記マイクロ波の強度が前記第1強度よりも低い第2強度の第2部分における前記第1封止部又は前記第2封止部の方が長さが長い、フィルタ装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項記載のフィルタ装置を搭載した車両。
  5. 内燃機関と、前記内燃機関の排気ガスを浄化するフィルタ装置と、前記フィルタ装置の目詰まり度合を検出するセンサと、通信端末機と、前記フィルタ装置のメインテナンスが必要であることを報知する報知部と、制御部とを有する車両と、
    前記通信端末機と無線通信を行うデータセンタの情報処理装置と
    を含む、フィルタ装置の監視システムであって、
    前記フィルタ装置は、
    金属筐体の内部に配設され、内燃機関の排気ガスの流入側になる第1端と、前記排気ガスの流出側になる第2端とを有するセラミック製のフィルタと、
    前記フィルタの外側面と前記金属筐体の内面との間に配設され、前記フィルタの内部に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と
    を含み、
    前記フィルタは、
    前記第1端から前記第2端に向かう流入方向に沿って前記第2端よりも手前の第1位置まで伸延する複数の第1穴部と、
    前記流入方向に沿って前記第2端から前記第1端よりも手前の第2位置まで、前記第1穴部とは互い違いに伸延する、複数の第2穴部と、
    前記第1穴部の延長上において、前記第1位置と前記第2端との間に設けられる第1封止部と、
    前記第2穴部の延長上において、前記第2位置と前記第1端との間に設けられ、前記流入方向における長さが前記第1封止部とは異なる第2封止部と
    を有し、
    前記マイクロ波放射部によって放射されるマイクロ波の強度が第1強度の第1部分よりも、前記マイクロ波の強度が前記第1強度よりも低い第2強度の第2部分における前記第1封止部又は前記第2封止部の方が長さが長く、
    前記情報処理装置は、
    前記センサによって検出される目詰まり度合を、前記通信端末機から無線通信で取得する目詰まり度合取得部と、
    前記目詰まり度合取得部によって取得される目詰まり度合が所定の閾値度合以上であるかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記目詰まり度合が所定の閾値度合以上であると判定されると、前記車両に前記フィルタ装置のメインテナンスが必要であることを表すメインテナンス信号を通知する、通知部と
    を有し、
    前記車両の制御部は、前記通信端末機を介して前記メインテナンス信号を受信すると、前記報知部に前記メインテナンスが必要であることを報知させる、フィルタ装置の監視システム。
  6. 内燃機関と、前記内燃機関の排気ガスを浄化するフィルタ装置と、前記フィルタ装置の目詰まり度合を検出するセンサと、通信端末機と、前記フィルタ装置のメインテナンスが必要であることを報知する報知部と、制御部とを有する車両の前記通信端末機と無線通信を行うデータセンタの情報処理装置が実行する、フィルタ装置の監視プログラムであって、
    前記フィルタ装置は、
    金属筐体の内部に配設され、内燃機関の排気ガスの流入側になる第1端と、前記排気ガスの流出側になる第2端とを有するセラミック製のフィルタと、
    前記フィルタの外側面と前記金属筐体の内面との間に配設され、前記フィルタの内部に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と
    を含み、
    前記フィルタは、
    前記第1端から前記第2端に向かう流入方向に沿って前記第2端よりも手前の第1位置まで伸延する複数の第1穴部と、
    前記流入方向に沿って前記第2端から前記第1端よりも手前の第2位置まで、前記第1穴部とは互い違いに伸延する、複数の第2穴部と、
    前記第1穴部の延長上において、前記第1位置と前記第2端との間に設けられる第1封止部と、
    前記第2穴部の延長上において、前記第2位置と前記第1端との間に設けられ、前記流入方向における長さが前記第1封止部とは異なる第2封止部と
    を有し、
    前記マイクロ波放射部によって放射されるマイクロ波の強度が第1強度の第1部分よりも、前記マイクロ波の強度が前記第1強度よりも低い第2強度の第2部分における前記第1封止部又は前記第2封止部の方が長さが長く、
    前記情報処理装置は、
    前記センサによって検出される目詰まり度合を、前記通信端末機から無線通信で取得し、
    前記取得した目詰まり度合が所定の閾値度合以上であるかどうかを判定し、
    前記目詰まり度合が所定の閾値度合以上であると判定されると、前記車両に前記フィルタ装置のメインテナンスが必要であることを表すメインテナンス信号を通知する、フィルタ装置の監視プログラム。
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