JP6737019B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材上に非定着画像を定着させる定着装置、およびそのような定着装置を備えた画像形成装置に関する。
特開2003−337481号公報(特許文献1)に開示されているように、記録材上に非定着画像を定着させる定着装置が知られている。画像形成装置を構成している各機器同士を比較すると、定着装置の電力消費量は比較的多い。画像形成装置の電力消費量を少なくするためには、定着装置の電力消費量を少なくすることが有効である。
定着装置は、加圧および加熱によって非定着画像を定着させる。定着装置の電力消費量を少なくするための手法の1つとして、定着温度を低くすることが考えられる。定着温度を低くした場合には、画像品質(定着品質)の低下を抑制するために、何らかの対策を採ることが必要となる。
たとえば、同一のトナーを使用する場合には、定着ニップにおける荷重を大きくしたり、ニップ時間を長くしたりすることで、定着温度を低くしたことによる影響を小さくできる。定着温度を低くしたとしても、これらの対策を採ることで定着品質が低下することを抑制でき、ひいては定着装置の電力消費量を少なくすることが可能となる。
特開2003−337481号公報
しかしながら、定着ニップにおける荷重を大きくした場合、定着装置の各機器に作用するベンディング荷重や摩擦の増大を招くことがあり、軸の摩耗が進行したり、駆動トルクが上昇したりするといったことが懸念される。また、ニップ時間を長くするためには、たとえば加圧部材の径を大きくする必要がある。装置が大型化したり、加圧部材の表面硬度が低下することによって加圧部材の耐久寿命が短くなったりするといったことが懸念される。
本発明者らは、定着ニップ内の周方向における一部分の圧接力を局所的に大きくするという圧分布を定着ニップ内に形成するという手法を見い出した。この手法を採用した場合、定着温度を低くすることによる影響を小さくでき、ひいては定着装置の電力消費量を少なくすることが可能となる。本発明者らはまた、局所的に圧接力が大きくなる箇所を、定着ニップ内の周方向における下流端部や上流端部に設けた場合には、さらなる改善の余地が存在し得ることも見い出した。
本発明は、上記のような実情に鑑みて創作されたものであって、電力消費量を少なくするために定着温度を低くしたとしても定着品質の低下を抑制することが可能な定着装置、およびそのような定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
未定着画像が表面に形成された記録材を定着ニップに通過させ、上記未定着画像を上記記録材の上記表面上に定着させる定着装置であって、内周面および外周面を有し、周方向に沿って回転移動可能な加熱部材と、非回転の対向面を有し、上記対向面が上記加熱部材の上記内周面に接触するように配置されたニップ形成部材と、上記加熱部材の上記外周面に接触するように配置され、上記加熱部材を介して上記対向面に押圧されることで上記加熱部材の上記外周面との間に上記定着ニップを形成する加圧部材と、上記定着ニップが形成されている位置とは異なる位置で上記加熱部材を加熱するように配置された加熱装置と、を備え、上記ニップ形成部材の上記対向面は、上記加熱部材を介して上記加圧部材に押圧されることで上記定着ニップの形状を規定するニップ形成範囲を含み、上記ニップ形成範囲には、上記定着ニップの側に向かって突出する形状を有する第1凸部が設けられており、上記第1凸部は、上記周方向における上記ニップ形成範囲の下流端部および上流端部以外の位置に設けられている。
上記定着装置において好ましくは、上記第1凸部の上記周方向における中心部は、上記ニップ形成範囲の上記周方向における中心の位置から、上記周方向における上記ニップ形成範囲の長さの±25%の範囲以内に位置している。
上記定着装置において好ましくは、上記第1凸部の上記周方向における中心部は、上記ニップ形成範囲の上記周方向における中心に位置している。
上記定着装置において好ましくは、上記加圧部材は、芯金と、上記芯金の外表面を取り囲むように設けられた弾性層と、を有しており、上記加熱部材の一部は、上記第1凸部の存在によって上記弾性層に食い込んでおり、上記弾性層のうち、上記加熱部材から圧接力を受けていない部分の層厚をTHとし、上記加熱部材のうちの上記弾性層に食い込んでいる上記一部と上記芯金との間の距離をDTとし、(上記層厚TH−上記距離DT)の値を食い込み量と定義した場合、上記食い込み量は、上記層厚THの90%以下である。
上記定着装置において好ましくは、上記定着ニップの長手方向に対して直交する面方向の断面形状を見た場合、上記第1凸部の上記周方向における上流側に位置する上記対向面の部分と上記第1凸部との間には、第1変曲点が形成されており、上記第1凸部の上記周方向における下流側に位置する上記対向面の部分と上記第1凸部との間には、第2変曲点が形成されている。
上記定着装置において好ましくは、上記第1凸部は、その全体が、上記ニップ形成範囲の上記周方向における中心の位置から上記周方向において±45%の範囲以内に含まれるように形成されている。
上記定着装置において好ましくは、上記第1凸部は、上記定着ニップの長手方向に対して平行な方向に沿って直線状に延在する形状を有している。
上記定着装置において好ましくは、上記定着ニップは、上記周方向において所定のニップ幅を有する幅広領域と、上記定着ニップの長手方向において上記幅広領域とは異なる位置に設けられ、上記幅広領域よりも狭いニップ幅を有する幅狭領域と、を含み、上記対向面のうちの上記幅広領域の形状を規定している部分に設けられた上記第1凸部の突出高さは、上記対向面のうちの上記幅狭領域の形状を規定している部分に設けられた上記第1凸部の突出高さよりも低い。
上記定着装置において好ましくは、上記定着ニップは、所定の圧接力が作用する高圧接領域と、上記定着ニップの長手方向において上記高圧接領域とは異なる位置に設けられ、上記高圧接領域よりも低い圧接力が作用する低圧接領域と、を含み、上記対向面のうちの上記高圧接領域の形状を規定している部分に設けられた上記第1凸部の突出高さは、上記対向面のうちの上記低圧接領域の形状を規定している部分に設けられた上記第1凸部の突出高さよりも低い。
上記定着装置において好ましくは、上記ニップ形成部材の上記ニップ形成範囲のうち、上記第1凸部が設けられていない領域を平坦領域とし、上記加熱部材のうち、上記第1凸部の上記周方向における中心部に接触している部分が上記加圧部材から受けている圧接力を第1圧接力とし、上記加熱部材のうち、上記平坦領域に接触している部分が上記加圧部材から受けている圧接力の平均値を第2圧接力とすると、上記第1圧接力と上記第2圧接力との間の差圧は、上記第1圧接力の4%以上である。
上記定着装置において好ましくは、上記ニップ形成範囲には、上記定着ニップの側に向かって突出する形状を有する第2凸部が設けられており、上記第2凸部は、上記周方向における上記ニップ形成範囲の上記下流端部の位置に設けられている。
画像形成装置は、上記の定着装置を備える。
上記の構成によれば、第1凸部が周方向におけるニップ形成範囲の下流端部および上流端部以外の位置に設けられており、第1凸部の存在によって、定着ニップ内の周方向における一部分の圧接力が局所的に大きくなる。そのような圧分布を定着ニップ内に形成することによって、定着温度を低くすることによる影響を小さくでき、ひいては定着装置の電力消費量を少なくすることが可能となる。
実施の形態1における画像形成装置100を示す図である。 実施の形態1における定着装置30を示す図である。 実施の形態1における定着装置30の一部を拡大して示す図である。 実施の形態1における定着装置30に備えらえるニップ形成部材33を示す斜視図である。 実験例1の実験結果を示す図である。 実験例2の実験結果を示す図である。 実験例3の実験結果を示す図である。 実験例4の実験結果を示す図である。 実施の形態2における定着装置に備えられる加圧部材36とニップ形成部材33とを説明するための図である。 実施の形態2の変形例における定着装置に備えられる加圧部材36とニップ形成部材33とを説明するための図である。 実施の形態3における定着装置に備えられる加圧部材36とニップ形成部材33とを説明するための図である。 実施の形態3の変形例における定着装置に備えられる加圧部材36とニップ形成部材33とを説明するための図である。 実施の形態4における定着装置に備えらえるニップ形成部材33を示す図である。 実施の形態5における定着装置に備えらえるニップ形成部材33を示す図である。 実施の形態6における定着装置に備えらえるニップ形成部材33を示す図である。 実施の形態7における定着装置に備えらえるニップ形成部材33を示す図である。 実施の形態8における定着装置に備えらえるニップ形成部材33を示す図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。以下の説明の中では、同一部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(画像形成装置100)
図1〜図4を参照して、実施の形態1における画像形成装置100について説明する。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成部10A〜10D、中間転写ベルト21、給紙ローラー22、タイミングローラー23、転写ローラー24、クリーニング装置25、排紙ローラー26、および定着装置30を備える。
画像形成部10A〜10Dの各々は、感光体11、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、クリーニング装置15を有する。画像形成部10A〜10Dの各々によって形成された各色のトナー画像は、中間転写ベルト21上に順々に転写され、中間転写ベルト21上で合成される。
記録材20は、給紙ローラー22およびタイミングローラー23によって搬送される。中間転写ベルト21上のトナー画像は、中間転写ベルト21と転写ローラー24との間で記録材20の表面に転写される。記録材20の表面には、未定着画像10が形成されることとなる。
(定着装置30)
図2は、実施の形態1における定着装置30を示す図である。定着装置30は、未定着画像10が表面20Aに形成された記録材20を定着ニップNに通過させ、加圧および加熱によって、未定着画像10を記録材20の表面20A上に定着させる。具体的には、定着装置30は、加熱部材31、加熱装置32、ニップ形成部材33、潤滑剤塗布部材34、支持部材35、および加圧部材36を備える。
加熱部材31は、内周面31Aおよび外周面31Bを有する。加熱部材31は、無端ベルトの形状を有しており、周方向(矢印DR方向)に沿って回転移動可能である。加熱装置32、ニップ形成部材33、潤滑剤塗布部材34、支持部材35は、いずれも加熱部材31の内周面31Aの側に配置される。
加熱装置32は、その構成要素として熱源32Aおよび加熱ローラー32Bを有する。熱源32Aは、たとえばハロゲンヒーターやカーボンヒーターから構成され、通電されることで、加熱ローラー32Bを介して加熱部材31を加熱する。
加熱装置32は、定着ニップNが形成されている位置とは異なる位置で加熱部材31を加熱するように配置されている。加熱部材31の周方向(矢印DR)で見た場合、加熱部材31は、当該周方向における定着ニップNとは異なる位置(ここでは、定着ニップNの反対側の位置)で加熱装置32によって加熱されることとなる。
潤滑剤塗布部材34は、後述する定着ニップNの長手方向(図2紙面に対して垂直な方向)に沿って延在する形状を有する。潤滑剤塗布部材34は、加熱部材31の内周面31Aに接触するように配置され、潤滑剤を内周面31Aに供給する。潤滑剤は、加熱部材31の回転移動によって、加熱部材31の内周面31Aとニップ形成部材33との間に供給される。
支持部材35も、後述する定着ニップNの長手方向(図2紙面に対して垂直な方向)に沿って延在する形状を有する。支持部材35の長手方向における両端は、定着装置30の筺体(図示せず)などに固定され、ニップ形成部材33は、支持部材35を介して定着装置30の筺体などに固定される。
加圧部材36からの押圧力は、定着ニップNを介してニップ形成部材33に付与される。支持部材35は、ニップ形成部材33の裏面側からニップ形成部材33を支持することによりこの押圧力に対抗する。支持部材35は、ニップ形成部材33を所定の位置に固定するとともに、ニップ形成部材33が所定の位置からずれることを防止している。
加圧部材36は、加熱部材31の外周面31Bに接触するように配置される。加圧部材36は、後述するニップ形成部材33(より具体的には、ニップ形成部材33の対向面33A)を、加熱部材31を介して押圧する。加圧部材36の外周面と加熱部材31の外周面31Bとの間に、所望のニップ幅を有する定着ニップNが形成される。
本実施の形態の加圧部材36は、芯金36Aと、芯金36Aの外表面を取り囲むように設けられた弾性層36Bとを有する。弾性層36Bは、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどから形成される。弾性層36Bの表層には、PFA、PTFE等の離型層が設けられていてもよい。
加圧部材36の長手方向における両端には、図示しない駆動機構が接続されており、加圧部材36は図2中の矢印方向(時計回り方向)に回転する。加圧部材36の回転力により、加熱部材31は従動回転する。加圧部材36の内部に、ハロゲンヒーター等の熱源が設けられていてもよい。
(ニップ形成部材33)
図3は、定着装置30の一部(定着ニップNの付近)を拡大して示す図である。図4は、ニップ形成部材33を示す斜視図である。ニップ形成部材33は、支持部材35(図3)から見て加圧部材36の側に配置される。ニップ形成部材33は、耐熱性を有する樹脂部材から形成することができる。たとえば、LCP(液晶ポリマー)、ポリイミド樹脂、PAI(ポリアミドイミド樹脂)などが用いられる。
ニップ形成部材33は、非回転の対向面33Aを有している。対向面33Aは、ニップ形成部材33のうち、加熱部材31を介して加圧部材36に対向する部分である。ニップ形成部材33は、対向面33Aの一部または全部が、加熱部材31の内周面31Aに接触するように配置される。
本実施の形態の対向面33Aは、上流端部33A1と下流端部33A2との間に形成される(図3,図4)。上流端部33A1は、対向面33Aのうち、加熱部材31の周方向(矢印DR)における最も上流側に位置する部分である。下流端部33A2は、対向面33Aのうち、加熱部材31の周方向(矢印DR)における最も下流側に位置する部分である。
対向面33Aの外縁の一部を規定している上流端部33A1および下流端部33A2は、いずれも、定着ニップNの長手方向(矢印AR)(図4参照)に対して平行な方向に沿って延在する形状を有している。対向面33Aのうち、後述する凸部33C(第1凸部)が設けられている箇所を除いた部分は、平坦な表面形状を有している。詳細は後述するが、対向面33Aのうちの凸部33Cが設けられている箇所を除いた部分とは、図4において斜線のハッチングが付与されている、2つの平坦領域33BFに対応している。
(ニップ形成範囲33B)
対向面33Aは、定着ニップNの形状を規定するニップ形成範囲33Bを含んでいる。ニップ形成範囲33Bは、対向面33Aの一部分である。ニップ形成範囲33Bは、対向面33Aのうちの定着ニップNの形状を規定する(定着ニップNの形成に供される)部分であり、ニップ形成部材33の対向面33Aが加熱部材31を介して加圧部材36に押圧された際に、加圧部材36によって押圧される。
本実施の形態のニップ形成範囲33Bは、上流端部33B1と下流端部33B2との間に形成される(図3,図4)。上流端部33B1は、ニップ形成範囲33Bのうち、加熱部材31の周方向(矢印DR)における最も上流側に位置する部分である。下流端部33B2は、ニップ形成範囲33Bのうち、加熱部材31の周方向(矢印DR)における最も下流側に位置する部分である。
ニップ形成範囲33Bの外縁の一部を規定している上流端部33B1および下流端部33B2は、いずれも、定着ニップNの長手方向(矢印AR)(図4参照)に対して平行な方向に沿って延在する形状を有している。
(凸部33C)
ニップ形成範囲33Bには、定着ニップNの側に向かって突出する形状を有する凸部33C(第1凸部)が設けられる。凸部33Cは、加熱部材31の周方向におけるニップ形成範囲33Bの下流端部33B2および上流端部33B1以外の位置に設けられている。換言すると、凸部33Cは、下流端部33B2および上流端部33B1に重ならない位置に設けられている。
図4に示すように、本実施の形態の凸部33Cは、定着ニップNの長手方向に対して平行な方向に沿って直線状に延在する形状を有している。このような構成に限られず、凸部33Cは、その両端に比べて、その中央が周方向における前方や後方に位置するように、湾曲線の延在形状を有するように構成することも可能である。このような構成に限られず、凸部33Cは、定着ニップNの長手方向に対して平行な方向に沿って、比較的短めの長さを有する複数の直線部分が断続的に存在するように構成することも可能である。湾曲線の構成や、断続千野構成によれば、後述する剪断力を、長手方向の各位置において異ならせることが可能となる。
図3を参照して、定着ニップNの長手方向(図4に示す矢印AR)に対して直交する面方向の断面形状を見た場合、加熱部材31の周方向において、凸部33Cの上流側に位置する対向面33Aの部分(上流側の平坦領域33BF)と凸部33Cとの間には、第1変曲点33C1が形成されている。加熱部材31の周方向において、凸部33Cの下流側に位置する対向面33Aの部分(下流側の平坦領域33BF)と凸部33Cとの間には、第2変曲点33C2が形成されている。
なお、ここで言う変曲点とは、曲線が上に凸の状態と上に凹の状態とで変わる点をいい、この点で引いた接線を境界として、曲線の一方と他方とが異なる側にあるものとする。つまり、曲線の凹凸の状態が変わる点が変曲点である。言い換えれば、変曲点を有する曲線は、少なくとも1つ以上の凹および凸が存在する曲線であると言える。
凸部33Cは、半円の断面形状を有している。第1変曲点33C1と第2変曲点33C2との間の距離、すなわち凸部33Cの周方向(矢印DR)における幅は、たとえば1.0mmである。凸部33Cの突出方向における高さは、たとえば0.5mmである。図1〜図4等では、図示上の便宜のため、凸部33Cを実際のものより大きく表示しているが、凸部33Cの幅や高さは、これらの値や、これらの図に示される大きさおよび形状に限定されるものではない。
(作用および効果)
冒頭で述べたように、定着装置の電力消費量を少なくするための手法の1つとして、定着温度を低くすることが考えられる。定着温度を低くした場合には、画像品質(定着品質)の低下を抑制するために、何らかの対策を採ることが必要となる。
その対策として、定着ニップN内の周方向(図3に示す矢印DR)における一部分の圧接力を局所的に大きくするという圧分布を定着ニップN内に形成するという手法が考えられる。この手法を採用した場合、溶融した記録材20上のトナーが急激に記録材20内へ染み込むとともに、凸部33Cに対応する箇所において加熱部材31とトナー表面との間に剪断力(ずり力)が発生し、凸部33Cに対応する箇所においてトナーに剪断力が付与されるため、トナーと記録材20の表面20Aとの結びつきをより強固なものとすることが可能となる。
本実施の形態においては、凸部33Cが、加熱部材31の周方向におけるニップ形成範囲33Bの下流端部33B2および上流端部33B1以外の位置に設けられている。凸部33Cの存在によって、加熱部材31は、定着ニップN内を回転移動する際に局所的に変形することとなり、このように変形された加熱部材31によって、定着ニップN内に、局所的に圧接力が大きくなる箇所が形成される。
ニップ形成範囲33Bの上流端部33B1の位置に凸部33Cを設けた場合、すなわちニップ形成範囲33Bの上流端部33B1に重なるように凸部33Cを設けた場合、凸部33Cの存在は、カール品質に影響することが懸念される。一方、ニップ形成範囲33Bの下流端部33B2の位置に凸部33Cを設けた場合、すなわちニップ形成範囲33Bの下流端部33B2に重なるように凸部33Cを設けた場合、オフセットに影響することが懸念される。
本実施の形態の定着装置30においては、下流端部33B2および上流端部33B1以外の位置に、1つの凸部33Cが設けられている。したがって、定着温度を低くした場合であっても凸部33Cの存在によって画像品質(定着品質)の低下を抑制することができ、さらには、凸部33Cが下流端部33B2および上流端部33B1以外の位置に設けられているため、凸部33Cの存在に起因してカール品質やオフセットの悪化が生じることもほとんどないものとすることが可能となる。また、第1変曲点33C1や第2変曲点33C2の存在によって、より局所的に圧分布を変化させることが可能となる。
[実験例1]
図5を参照して、上記の凸部33C(第1凸部)の効果を確認するために行なった実験結果について説明する。実施の形態1の定着装置30と同じ構成を有する定着装置(図3,図4に示すニップ形成部材33を備えた定着装置)と、ニップ形成部材33に凸部33Cが設けられていない定着装置とを準備した。
凸部33Cは、半円の断面形状を有するように構成し、凸部33Cの周方向(矢印DR)における幅は1.0mmに設定し、凸部33Cの突出方向における高さは0.5mmに設定した。これらの定着装置について、特定の定着品質(同一の定着品質)を得るために必要な定着温度を測定した。
その結果、図5に示すように、ニップ時間に関わらず、ニップ形成部材33に凸部33Cが設けられた定着装置の方が、ニップ形成部材33に凸部33Cが設けられていない定着装置に比べて、定着温度を低く設定可能であることがわかった。したがって、上述の実施の形態1に基づく定着装置30によれば、定着温度を低くした場合であっても、凸部33Cの存在によって画像品質(定着品質)の低下を抑制することができると言える。
[実験例2]
図3および図6を参照して、ニップ形成部材33に凸部33Cを設ける場合に、ニップ形成範囲33Bに設けられた凸部33Cの周方向における中心部33C3(図3)の位置が、定着品質にどのような影響を及ぼすのかについて検証した。
実験例1と同様に、凸部33Cは、半円の断面形状を有するように構成し、凸部33Cの周方向(矢印DR)における幅は1.0mmに設定し、凸部33Cの突出方向における高さは0.5mmに設定した。
図6の縦軸は、定着品質を示している。この定着品質は、測色計を用いて測定されるものであり、定着後のトナー画像(べたパッチ画像)に同一条件で外力を付与した後、測色計を用いてトナー画像中に残存している単位面積あたりのトナー残量を測定した。定着品質の値が高い方が、トナー残量が多く定着品質が高いことを示している。
図6の横軸は、ニップ形成範囲33Bの周方向(矢印DR)における中心33B3の位置に対する、凸部33Cの中心部33C3の位置を示している。ここでは、ニップ形成範囲33Bの周方向(矢印DR)における中心33B3の位置を0%として表示しており、ニップ形成範囲33Bの下流端部33B2の位置を+50%として表示しており、ニップ形成範囲33Bの上流端部33B1の位置を−50%として表示している。
その結果、図6に示すように、凸部33Cの周方向における中心部33C3が、ニップ形成範囲33Bの周方向における中心33B3の位置から、周方向におけるニップ形成範囲33Bの長さの±25%の範囲(図3に示す範囲33R1)以内に位置している場合、定着品質は4.0以上となることがわかる。したがって、凸部33Cの周方向における中心部33C3は、この範囲33R1以内に位置していることが好ましいと言える。また、凸部33Cの周方向における中心部33C3は、ニップ形成範囲33Bの周方向における中心33B3に位置していることがより好ましいと言える。
また、上述のとおり、ニップ形成範囲33Bの上流端部33B1の位置に凸部33Cを設けた場合、すなわちニップ形成範囲33Bの上流端部33B1に重なるように凸部33Cを設けた場合、凸部33Cの存在は、カール品質に影響することが懸念される。一方、ニップ形成範囲33Bの下流端部33B2の位置に凸部33Cを設けた場合、すなわちニップ形成範囲33Bの下流端部33B2に重なるように凸部33Cを設けた場合、オフセットに影響することが懸念される。
したがって、凸部33Cは、その全体が、ニップ形成範囲33Bの周方向における中心33B3の位置から周方向において±45%の範囲(図3に示す範囲33R2)以内に含まれるように形成されていることが好ましいと言える。凸部33Cの少なくとも一部が45%を上回る位置に形成されていたり、凸部33Cの少なくとも一部が−45%を下回る位置に形成されていたりしないように構成することで、上記のような懸念もほとんどないものとすることが可能となる。
[実験例3]
図3および図7を参照して、ニップ形成部材33に凸部33Cを設ける場合に、凸部33Cの周方向における中心部33C3(図3)による圧接力と、ニップ形成範囲33Bのうちの凸部33Cが設けられていない平坦領域33BF(図4)による圧接力の平均値との関係が、定着温度にどのような影響を及ぼすのかについて検証した。
ここで、上述のとおり、ニップ形成部材33のニップ形成範囲33Bのうち、凸部33Cが設けられていない領域を平坦領域33BF(図4)とする。加熱部材31のうち、凸部33Cの周方向における中心部33C3に接触している部分が加圧部材36から受けている圧接力を第1圧接力とする。加熱部材31のうち、平坦領域33BFに接触している部分が加圧部材36から受けている圧接力の平均値を第2圧接力とする。
図7の横軸は、(第1圧接力と第2圧接力との差圧)/第1圧接力の値を百分率で示している。凸部33Cは、半円の断面形状を有するように構成し、凸部33Cの周方向(矢印DR)における幅は1.0mmに設定した。(第1圧接力と第2圧接力との差圧)/第1圧接力の値を変化させるために、凸部33Cの突出方向における高さを異ならせたものを準備した。これらの定着装置について、特定の定着品質(同一の定着品質)を得るために必要な定着温度を測定した。
その結果、図7に示すように、(第1圧接力と第2圧接力との差圧)/第1圧接力が0%よりも大きい場合に、定着温度を低くした場合であっても、凸部33Cの存在によって画像品質(定着品質)の低下を抑制することができると言える。さらに、図7に示す結果によれば、(第1圧接力と第2圧接力との差圧)/第1圧接力は、4%以上であることが好ましいことがわかる。
[実験例4]
図3および図8を参照して、加圧部材36の弾性層36Bの層厚THに対する凸部33C(第1凸部)の食い込み量が、定着品質にどのような影響を及ぼすのかについて検証した。凸部33Cは、半円の断面形状を有するように構成し、凸部33Cの周方向(矢印DR)における幅は1.0mmに設定し、凸部33Cの突出方向における高さは0.5mmに設定した。
ここで、加熱部材31の一部は、凸部33Cの存在によって弾性層36Bに食い込んでいる。弾性層36Bのうち、加熱部材31から圧接力を受けていない部分の層厚をTHとする。加熱部材31のうちの弾性層36Bに食い込んでいる一部31Cと芯金36Aとの間の距離をDTとする。層厚TH−距離DTの値を、食い込み量と定義する。
たとえば、弾性層36Bの層厚THが5.0mmであり、加熱部材31のうちの弾性層36Bに食い込んでいる一部31Cと芯金36Aとの間の距離DTが4.0mmの場合、食い込み量(層厚TH−距離DT)は1.0mmであり、百分率で表すと20%である。食い込み量を0〜100%まで変化させた時に、定着品質にどのような影響を及ぼすのかについて検証した。
ここでは、加圧部材36のニップ形成部材33への荷重を変更させることで、食い込み量を変更させた。図8の縦軸に示す定着品質は、ランク見本を用いた目視確認による結果である。定着品質の値が高い方が、定着品質が高い(優れている)ことを示している。
図8に示す結果によれば、食い込み量が層厚THの0%の場合であっても、凸部33C(第1凸部)の存在によって高い定着品質が得られることがわかる。また、食い込み量が層厚THの90%以下である場合に、3.0以上の定着品質が得られることがわかる。したがって、加圧部材36の弾性層36Bの層厚THに対する凸部33C(第1凸部)の食い込み量は、層厚THの90%以下であることが好ましいと言える。
[実施の形態2]
図9を参照して、実施の形態2における定着装置について説明する。上述の実施の形態1では、凸部33Cは、定着ニップNの長手方向におけるいずれの位置においても同一の突出高さを有している。凸部33Cの突出高さは、定着ニップNの長手方向における位置に応じて、異なるように構成することもできる。
図9に示すように、たとえば、定着ニップNが、幅広領域NP1と、幅狭領域NP2と、を含んでいたとする。幅広領域NP1は、周方向において所定のニップ幅WP1を有する。幅狭領域NP2は、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、幅広領域NP1とは異なる位置に設けられ、幅広領域NP1よりも狭いニップ幅WP2を有する。定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、幅広領域NP1は、幅狭領域NP2よりも内側に位置している。
このような場合、ニップ形成部材33の凸部33Cは、対向面33Aのうちの幅広領域NP1の形状を規定している部分33AP1に設けられた凸部33Cの一部分と、対向面33Aのうちの幅狭領域NP2の形状を規定している部分33AP2に設けられた凸部33Cの他部分とを含むこととなる。対向面33Aの部分33AP1に設けられた凸部33Cの突出高さHP1は、対向面33Aの部分33AP2に設けられた凸部33Cの突出高さHP2よりも低くするとよい。当該構成によれば、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、定着品質にばらつきが生じることを抑制可能となる。
(実施の形態2の変形例)
図9に示す構成においては、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、幅広領域NP1は、幅狭領域NP2よりも内側に位置している。
図10に示す構成においては、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、幅広領域NP1は、幅狭領域NP2よりも外側に位置している。このような構成の場合にも、対向面33Aの部分33AP1に設けられた凸部33Cの突出高さHP1は、対向面33Aの部分33AP2に設けられた凸部33Cの突出高さHP2よりも低くするとよい。当該構成により、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、定着品質にばらつきが生じることを抑制可能となる。
[実施の形態3]
図11を参照して、実施の形態3における定着装置について説明する。上述の実施の形態1では、定着ニップNに作用している圧接力は、定着ニップNの長手方向におけるいずれの位置においても略同一であり、凸部33Cは、定着ニップNの長手方向におけるいずれの位置においても同一の突出高さを有している。凸部33Cの突出高さは、定着ニップNに作用している圧接力に応じて、異なるように構成することもできる。
図11に示すように、たとえば、定着ニップNが、高圧接領域NR1と、低圧接領域NR2と、を含んでいたとする。高圧接領域NR1には、所定の圧接力PR1が作用している。低圧接領域NR2は、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、幅広領域NP1とは異なる位置に設けられ、高圧接領域NR1よりも低い圧接力PR2が作用している。定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、高圧接領域NR1は、低圧接領域NR2よりも内側に位置している。
このような場合、ニップ形成部材33の凸部33Cは、対向面33Aのうちの高圧接領域NR1の形状を規定している部分33AR1に設けられた凸部33Cの一部分と、対向面33Aのうちの低圧接領域NR2の形状を規定している部分33AR2に設けられた凸部33Cの他部分とを含むこととなる。対向面33Aの部分33AR1に設けられた凸部33Cの突出高さHR1は、対向面33Aの部分33AR2に設けられた凸部33Cの突出高さHR2よりも低くするとよい。当該構成によれば、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、定着品質にばらつきが生じることを抑制可能となる。
(実施の形態3の変形例)
図11に示す構成においては、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、高圧接領域NR1は、低圧接領域NR2よりも内側に位置している。
図12に示す構成においては、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、高圧接領域NR1は、低圧接領域NR2よりも外側に位置している。このような構成の場合にも、対向面33Aの部分33AR1に設けられた凸部33Cの突出高さHR1は、対向面33Aの部分33AR2に設けられた凸部33Cの突出高さHR2よりも低くするとよい。当該構成により、定着ニップNの長手方向(矢印AR)において、定着品質にばらつきが生じることを抑制可能となる。
[実施の形態4]
図13を参照して、実施の形態4における定着装置に備えられるニップ形成部材33について説明する。本実施の形態のニップ形成部材33は、実施の形態1のニップ形成部材33の構成に加えて、次の付加的な特徴を有している。
すなわち、ニップ形成範囲33Bには、定着ニップNの側に向かって突出する形状を有する凸部33W(第2凸部)が設けられており、凸部33Wは、周方向におけるニップ形成範囲33Bの下流端部33B2の位置に設けられている。
凸部33Wの存在によって、加熱部材31は、定着ニップNの下流端を通過する際に局所的に変形することとなる。このように変形された加熱部材31によれば、定着ニップNから排出される記録材20が加熱部材31から離れやすくなり、記録材20の巻き込みなどが発生することを抑制可能となる。
[実施の形態5]
図14は、実施の形態5における定着装置に備えられるニップ形成部材33を示す図である。このニップ形成部材33においては、周方向における凸部33Cの上流および下流に位置する第1変曲点33C1、第2変曲点33C2が、ニップ形成範囲33Bの周方向における中心33B3の位置から、周方向におけるニップ形成範囲33Bの長さの±25%の範囲外に位置している。また、この凸部33Cは、その全体が、ニップ形成範囲33Bの周方向における中心33B3の位置から周方向において±45%の範囲(範囲33R2)以内に含まれるように形成されている。ニップ形成部材33および凸部33Cは、このような形状を有するように構成することも可能である。
[実施の形態6]
図15は、実施の形態6における定着装置に備えられるニップ形成部材33を示す図である。このニップ形成部材33においては、対向面33Aが、図示しない加圧部材36の側に向かって円弧状に湾曲する湾曲面の形状を有している。ニップ形成部材33および対向面33Aは、このような形状を有するように構成することも可能である。
[実施の形態7]
図16は、実施の形態7における定着装置に備えられるニップ形成部材33を示す図である。このニップ形成部材33においては、対向面33Aが、図示しない支持部材35の側に向かって円弧状に湾曲する湾曲面の形状を有している。ニップ形成部材33および対向面33Aは、このような形状を有するように構成することも可能である。
[実施の形態8]
図17は、実施の形態8における定着装置に備えられるニップ形成部材33を示す図である。図16に示すニップ形成部材33は、対向面33Aの上流端部33A1および下流端部33A2が角張った表面形状を有している。図17に示すニップ形成部材33においては、対向面33Aの上流端部33A1および下流端部33A2が、緩やかに湾曲した表面形状を有している。ニップ形成部材33および対向面33Aは、このような形状を有するように構成することも可能である。
以上、実施の形態および実験例について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上記の開示は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に使用される電子写真方式を用いた画像形成装置、およびその定着装置に利用することができる。
10 未定着画像、10A,10D 画像形成部、11 感光体、12 帯電装置、13 露光装置、14 現像装置、15,25 クリーニング装置、20 記録材、20A 表面、21 中間転写ベルト、22 給紙ローラー、23 タイミングローラー、24 転写ローラー、26 排紙ローラー、30 定着装置、31 加熱部材、31A 内周面、31B 外周面、31C 一部、32 加熱装置、32A 熱源、32B 加熱ローラー、33 ニップ形成部材、33A 対向面、33A1,33B1 上流端部、33A2,33B2 下流端部、33AP1,33AP2,33AR1,33AR2 部分、33B3 中心、33B ニップ形成範囲、33BF 平坦領域、33C 凸部(第1凸部)、33C2,33C1 点、33C3 中心部、33R1,33R2 範囲、33W 凸部(第2凸部)、34 潤滑剤塗布部材、35 支持部材、36 加圧部材、36A 芯金、36B 弾性層、100 画像形成装置、AR,DR 矢印、DT 距離、N 定着ニップ、NP1 幅広領域、NP2 領域、NR1 高圧接領域、NR2 低圧接領域、PR1,PR2 圧接力、TH 層厚、WP1,WP2 ニップ幅。

Claims (11)

  1. 未定着画像が表面に形成された記録材を定着ニップに通過させ、前記未定着画像を前記記録材の前記表面上に定着させる定着装置であって、
    内周面および外周面を有し、周方向に沿って回転移動可能な加熱部材と、
    非回転の対向面を有し、前記対向面が前記加熱部材の前記内周面に接触するように配置されたニップ形成部材と、
    前記加熱部材の前記外周面に接触するように配置され、前記加熱部材を介して前記対向面に押圧されることで前記加熱部材の前記外周面との間に前記定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ニップが形成されている位置とは異なる位置で前記加熱部材を加熱するように配置された加熱装置と、を備え、
    前記ニップ形成部材の前記対向面は、前記加熱部材を介して前記加圧部材に押圧されることで前記定着ニップの形状を規定するニップ形成範囲を含み、
    前記ニップ形成範囲には、前記定着ニップの側に向かって突出する形状を有する第1凸部が設けられており、
    前記第1凸部は、前記周方向における前記ニップ形成範囲の下流端部および上流端部以外の位置に設けられており、
    前記定着ニップは、
    前記周方向において所定のニップ幅を有する幅広領域と、
    前記定着ニップの長手方向において前記幅広領域とは異なる位置に設けられ、前記幅広領域よりも狭いニップ幅を有する幅狭領域と、を含み、
    前記対向面のうちの前記幅広領域の形状を規定している部分に設けられた前記第1凸部の突出高さは、前記対向面のうちの前記幅狭領域の形状を規定している部分に設けられた前記第1凸部の突出高さよりも低い、
    定着装置。
  2. 未定着画像が表面に形成された記録材を定着ニップに通過させ、前記未定着画像を前記記録材の前記表面上に定着させる定着装置であって、
    内周面および外周面を有し、周方向に沿って回転移動可能な加熱部材と、
    非回転の対向面を有し、前記対向面が前記加熱部材の前記内周面に接触するように配置されたニップ形成部材と、
    前記加熱部材の前記外周面に接触するように配置され、前記加熱部材を介して前記対向面に押圧されることで前記加熱部材の前記外周面との間に前記定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ニップが形成されている位置とは異なる位置で前記加熱部材を加熱するように配置された加熱装置と、を備え、
    前記ニップ形成部材の前記対向面は、前記加熱部材を介して前記加圧部材に押圧されることで前記定着ニップの形状を規定するニップ形成範囲を含み、
    前記ニップ形成範囲には、前記定着ニップの側に向かって突出する形状を有する第1凸部が設けられており、
    前記第1凸部は、前記周方向における前記ニップ形成範囲の下流端部および上流端部以外の位置に設けられており、
    前記定着ニップは、
    所定の圧接力が作用する高圧接領域と、
    前記定着ニップの長手方向において前記高圧接領域とは異なる位置に設けられ、前記高圧接領域よりも低い圧接力が作用する低圧接領域と、を含み、
    前記対向面のうちの前記高圧接領域の形状を規定している部分に設けられた前記第1凸部の突出高さは、前記対向面のうちの前記低圧接領域の形状を規定している部分に設けられた前記第1凸部の突出高さよりも低い、
    定着装置。
  3. 前記第1凸部の前記周方向における中心部は、前記ニップ形成範囲の前記周方向における中心の位置から、前記周方向における前記ニップ形成範囲の長さの±25%の範囲以内に位置している、
    請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記第1凸部の前記周方向における中心部は、前記ニップ形成範囲の前記周方向における中心に位置している、
    請求項に記載の定着装置。
  5. 前記加圧部材は、芯金と、前記芯金の外表面を取り囲むように設けられた弾性層と、を有しており、
    前記加熱部材の一部は、前記第1凸部の存在によって前記弾性層に食い込んでおり、
    前記弾性層のうち、前記加熱部材から圧接力を受けていない部分の層厚をTHとし、
    前記加熱部材のうちの前記弾性層に食い込んでいる前記一部と前記芯金との間の距離をDTとし、
    (前記層厚TH−前記距離DT)の値を食い込み量と定義した場合、
    前記食い込み量は、前記層厚THの90%以下である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記定着ニップの長手方向に対して直交する面方向の断面形状を見た場合、
    前記第1凸部の前記周方向における上流側に位置する前記対向面の部分と前記第1凸部との間には、第1変曲点が形成されており、
    前記第1凸部の前記周方向における下流側に位置する前記対向面の部分と前記第1凸部との間には、第2変曲点が形成されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記第1凸部は、その全体が、前記ニップ形成範囲の前記周方向における中心の位置から前記周方向において±45%の範囲以内に含まれるように形成されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記第1凸部は、前記定着ニップの長手方向に対して平行な方向に沿って直線状に延在する形状を有している、
    請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記ニップ形成部材の前記ニップ形成範囲のうち、前記第1凸部が設けられていない領域を平坦領域とし、
    前記加熱部材のうち、前記第1凸部の前記周方向における中心部に接触している部分が前記加圧部材から受けている圧接力を第1圧接力とし、
    前記加熱部材のうち、前記平坦領域に接触している部分が前記加圧部材から受けている圧接力の平均値を第2圧接力とすると、
    前記第1圧接力と前記第2圧接力との間の差圧は、前記第1圧接力の4%以上である、請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記ニップ形成範囲には、前記定着ニップの側に向かって突出する形状を有する第2凸部が設けられており、
    前記第2凸部は、前記周方向における前記ニップ形成範囲の前記下流端部の位置に設けられている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の定着装置を備えた、
    画像形成装置。
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