JP6735365B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、車両制動用のディスクブレーキに関する。
本願は、2017年1月26日に、日本に出願された特願2017−011978号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ディスクブレーキにおいて、キャリパボディを鋳造する際に、金型の駐車ブレーキ機構装着部を成形する部位に湯口を設けることが行われている。
特許第4262416号公報
キャリパボディを鋳造する際に、ヒケ等の欠陥の影響を抑制するのが好ましい。
本発明の目的は、ヒケ等の欠陥の影響を抑制することが可能となるディスクブレーキを提供することにある。
本発明の一の態様は、少なくとも一対の摩擦パッドをディスクに押圧するピストンが設けられるキャリパボディと、前記ピストンを推進するべく前記キャリパボディ内に設けられる駐車ブレーキ機構と、前記駐車ブレーキ機構にワイヤからの力を伝達するレバー部材と、前記キャリパボディの外側に取り付けられ、前記ワイヤを内包するケーブルを係止するケーブルガイド部材と、を有するディスクブレーキである。前記キャリパボディは、前記ディスクの軸方向一側に配置され、前記ピストンを収容するためのボアが形成されたシリンダ部と、前記シリンダ部のボア底に第1の端側が連続し、前記ディスクから離れる方向に延出して前記レバー部材が設けられる延出部と、前記ケーブルガイド部材が固定されるガイド取付部と、が一体に形成されている。前記ガイド取付部は、前記延出部の前記ディスクから離れる方向の第2の端側に前記延出部から前記ディスクの回転方向に突出して形成されている。前記延出部の前記第2の端側は、前記ガイド取付部とともに、前記ディスクの被押圧面に平行となる断面において略矩形形状をなす。
本発明の他の態様は、少なくとも一対の摩擦パッドをディスクに押圧するピストンが設けられるキャリパボディと、前記ピストンを推進するべく前記キャリパボディ内に設けられる駐車ブレーキ機構と、前記駐車ブレーキ機構にワイヤからの力を伝達するレバー部材と、前記キャリパボディの外側に取り付けられ、前記ワイヤを内包するケーブルを係止するケーブルガイド部材と、を有するディスクブレーキである。前記キャリパボディは、前記ディスクの軸方向一側に配置され、前記ピストンを収容するためのボアが形成されたシリンダ部と、前記シリンダ部からディスク軸方向に延びてディスクの外周側を跨ぐように形成されるブリッジ部と、前記ブリッジ部からディスク径方向に延びて前記ディスクの被押圧面に対向する対向面が形成される爪部と、前記シリンダ部のボア底に一端側が連続し前記ディスクから離れる方向に延出して、前記駐車ブレーキ機構が設けられる穴部を備える延出部と、を備えている。前記ディスクの被押圧面に平行となる断面において、前記シリンダ部から前記延出部までのうちの前記穴部の断面積を含めた断面積が最小となる断面積は、前記ブリッジ部の最小となる断面積に対し同等以上である。
上記したディスクブレーキによれば、ヒケ等の欠陥の影響を抑制することが可能となる。
第1実施形態のディスクブレーキを示す平面図。 第1実施形態のディスクブレーキを示す側面図。 第1実施形態のディスクブレーキを示す側面図。 第1実施形態のディスクブレーキを示す正面図。 第1実施形態のディスクブレーキを示す背面図。 第1実施形態のディスクブレーキを示す断面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す平面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す側面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す側面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す正面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す背面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す平面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す側面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す側面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す正面図。 第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す背面図。 第2実施形態のディスクブレーキを示す平面図。 第2実施形態のディスクブレーキを示す側面図。 第2実施形態のディスクブレーキを示す側面図。 第2実施形態のディスクブレーキを示す正面図。 第2実施形態のディスクブレーキを示す背面図。 第2実施形態のディスクブレーキを示す下面図。 第2実施形態のディスクブレーキを示す断面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す平面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す側面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す側面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す正面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す背面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディを示す下面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す平面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す側面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す側面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す正面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す背面図。 第2実施形態のディスクブレーキのキャリパボディの素材状態を示す下面図。
[第1実施形態]
本発明に係る第1実施形態を図1〜図16を参照して以下に説明する。
図1〜図6に示す第1実施形態のディスクブレーキ10は、車両に制動力を付与するものである。ディスクブレーキ10は、図1に示すように、キャリア11と、一対の摩擦パッド12と、キャリパ13と、駐車ブレーキ用のワイヤ15と、駐車ブレーキ用のケーブル16とを備えている。第1実施形態では、摩擦パッド12が一対設けられているが、二対以上設けられていても良い。
キャリア11は、円板状のディスク20の外径側を跨ぐように配置されて図示略の車両の非回転部に固定される。ディスク20は、制動対象となる図示略の車輪と共に回転する。一対の摩擦パッド12は、ディスク20の両面に対向配置されている。このように配置された状態で、一対の摩擦パッド12は、ディスク20の軸線方向に摺動可能となるようにキャリア11に支持されている。キャリパ13は、ディスク20の外径側を跨いだ状態となる。この状態で、キャリパ13は、ディスク20の軸線方向に摺動可能となるようにキャリア11に支持されている。キャリパ13は、一対の摩擦パッド12をディスク20の軸方向両側の被押圧面20aに接触させて押圧する。これにより、キャリパ13は、ディスク20に摩擦抵抗を付与する。なお、以下においては、ディスク20の径方向をディスク径方向と称す。また、以下においては、ディスク20の軸方向をディスク軸方向と称す。また、以下においては、ディスク20の回転方向をディスク回転方向と称す。ディスク回転方向は、ディスク20の周方向である。
キャリア11は、図1〜図5に示すインナ側パッド支持部24と、図1〜図4に示すアウタ側パッド支持部25と、図1〜図3に示す一対の連結部26とを有している。インナ側は車幅方向内側を示し、アウタ側は車幅方向外側を示す。インナ側パッド支持部24は、インナ側の摩擦パッド12のディスク回転方向両側を、図1に示す一対のパッドガイド23を介して摺動可能に支持する。図4に示すようにアウタ側パッド支持部25は、アウタ側の摩擦パッド12を一対のパッドガイド23を介して摺動可能に支持する。図1に示すように一対の連結部26は、ディスク回転方向に離間しディスク軸方向に延在している。一対の連結部26は、インナ側パッド支持部24とアウタ側パッド支持部25とを連結している。一対の連結部26はディスク20の外径側を跨いで配置されている。
一対の連結部26は、キャリア11のディスク回転方向の両端におけるディスク径方向外側にある。キャリア11には、一対の連結部26に、ディスク軸方向に沿って一対のガイド穴29がインナ側から穿設されている。一対のガイド穴29内には、キャリパ13の一対の摺動ピン30がインナ側から摺動可能に挿嵌されている。一対のガイド穴29内に挿嵌された一対の摺動ピン30は、ディスク軸方向に摺動可能となる。このように一対の摺動ピン30が一対のガイド穴29に挿嵌される。これにより、一対の摺動ピン30を有するキャリパ13が、一対のガイド穴29を有するキャリア11に摺動可能に支持されている。一対の摺動ピン30のキャリパ13とキャリア11との間部分は、一対のブーツ31で被覆されている。一対のブーツ31は伸縮可能である。
キャリパ13は、キャリパボディ34を有している。キャリパボディ34は、キャリア11に一対の摺動ピン30を介して支持される。この状態で、キャリパボディ34は、ディスク20を跨いだ状態となる。このキャリパボディ34は、シリンダ部35と、ブリッジ部36と、爪部37と、一対の腕部38と、延出部201と、ガイド取付部39と、ホース取付部202と、ブリーダ取付部203とを有している。キャリパボディ34は、これらシリンダ部35、ブリッジ部36、爪部37、一対の腕部38、延出部201、ガイド取付部39、ホース取付部202およびブリーダ取付部203が鋳造によって一体に形成されている。キャリパボディ34は、具体的にはアルミニウム合金で形成されている。
キャリパボディ34は、ディスク20の軸方向一側であるインナ側にシリンダ部35が配置される。キャリパボディ34は、ディスク20の軸方向他側であるアウタ側に爪部37が配置される。キャリパボディ34は、爪部37とシリンダ部35とを接続するブリッジ部36がディスク20を跨いで設けられる。
図6に示すように、ブリッジ部36は、シリンダ部35のディスク径方向の外側からディスク軸方向に延びている。ブリッジ部36は、ディスク20の外周側を跨ぐように形成されている。ブリッジ部36には、ディスク径方向に貫通する窓穴301が、ディスク回転方向の中間部に形成されている。窓穴301は、一対の摩擦パッド12およびディスク20の摩耗状態等を作業者が目視確認するための開口である。爪部37は、ブリッジ部36のディスク軸方向のシリンダ部35とは反対側からディスク径方向の内方に延びている。爪部37にはディスク軸方向のシリンダ部35側に、シリンダ部35に対向する対向面302が形成されている。対向面302は、ディスク20の軸方向一側の被押圧面20aにも対向している。
キャリパ13は、いわゆるフィスト型のキャリパとなっている。図1に示すように、一対の腕部38には、上記した一対の摺動ピン30が固定されている。一対の腕部38に固定された一対の摺動ピン30は、ディスク軸方向に沿っている。一対の腕部38に固定された一対の摺動ピン30は、一対の腕部38から爪部37側に突出している。一対の摺動ピン30は、一対のボルト41で一対の腕部38に固定されている。一対のボルト41は、インナ側から一対の摺動ピン30に螺合される。
図6に示すように、キャリパボディ34のシリンダ部35は、シリンダ筒部50と、シリンダ底部51とを有している。シリンダ筒部50は筒状であり、シリンダ底部51はシリンダ筒部50の軸方向の一端を閉塞するように設けられている。シリンダ部35は、有底筒状をなしている。キャリパボディ34のシリンダ部35は、シリンダ開口部52を有している。シリンダ部35は、そのシリンダ開口部52をインナ側の摩擦パッド12に対向させている。ここで、シリンダ筒部50の内周面及び底面をボア55と呼ぶ。このボア55はシリンダ部35に形成されている。シリンダ底部51はシリンダ部35におけるボア底となっている。図1に示すように、キャリパボディ34に取り付けられた一対の摺動ピン30が、キャリア11の一対のガイド穴29に摺動可能に挿嵌される。すると、キャリパボディ34は、図6に示すように、シリンダ部35のボア55の中心軸線がディスク20の中心軸線と平行をなす。すなわち、キャリパボディ34は、そのシリンダ部35の軸方向がディスク軸方向と一致する。
シリンダ底部51はシリンダ部35のボア底である。延出部201は、シリンダ底部51に第1の端側が連続している。延出部201は、ディスク軸方向に沿ってディスク20から離れる方向にシリンダ底部51からさらに延出している。このようにして、延出部201はボア55の底面から離間して設けられている。延出部201には断面円形状の配置孔56が形成されている。配置孔56は、シリンダ部35の軸方向に対し直交する方向に沿っている。また、シリンダ底部51と延出部201とには、連通孔57が形成されている。連通孔57は、シリンダ部35の軸方向に沿っている。連通孔57は、ボア55の底面の中央位置から配置孔56まで貫通している。連通孔57は、シリンダ部35のボア55と、延出部201の配置孔56とを連通するように形成されている。延出部201に設けられた配置孔56および連通孔57は、穴部304を構成している。
キャリパボディ34のシリンダ筒部50のボア55の内周には、奥位置穴58が形成されている。奥位置穴58は、ボア55の内周の最もシリンダ底部51側に形成されている。ボア55の内周には、摺動穴59が形成されている。摺動穴59は、ボア55の内周の奥位置穴58よりもシリンダ開口部52側に形成されている。摺動穴59は奥位置穴58よりも大径である。この摺動穴59の奥位置穴58とは反対側の端部近傍には、シール溝306が形成されている。シール溝306は、円環状である。このシール溝306にピストンシール60が保持されている。ピストンシール60は、後述するピストン72とシリンダ部35との間をシールする。シリンダ筒部50の奥位置穴58の内周面には、軸方向溝64が形成されている。軸方向溝64は、奥位置穴58の内周面における半径方向に凹み軸方向に延在する凹部形状である。
キャリパ13はピストン72を有している。ピストン72は筒部70と蓋部71とを有している。筒部70は円筒状であり、蓋部71は円板状である。ピストン72は、有蓋筒状に形成されている。ピストン72は、キャリパボディ34のボア55内に収容されることになる。ボア55内に収容されたピストン72は、筒部70側をシリンダ底部51側に向けた姿勢となる。ボア55はシリンダ部35に形成されている。ピストン72は、具体的には、ボア55の摺動穴59に摺動可能に嵌合されている。
キャリパ13は、ブーツ73を有している。ブーツ73は、シリンダ部35のシリンダ開口部52側の内周部と、ピストン72の蓋部71側の外周部との間に設けられている。シリンダ部35のボア55のシリンダ開口部52側にブーツ嵌合溝307が形成されている。ブーツ嵌合溝307は円環状である。ブーツ73は、ブーツ嵌合溝307とピストン72とに嵌合されている。ブーツ73は、シリンダ部35のボア55とピストン72との隙間を外側で覆う。ブーツ73は伸縮可能である。
キャリパ13には、図3に示すホース取付部202に液導入穴207が形成されている。キャリパ13には、ホース取付部202に取り付けられる図示略のブレーキホースから液導入穴207にブレーキ液が導入される。このように液導入穴207に導入されたブレーキ液が、図6に示す室206に導入される。室206は、シリンダ部35とピストン72との間にある。ピストン72はボア55に摺動可能に嵌合されている。このため、このブレーキ液の液圧が、ピストン72を、シリンダ部35の摺動穴59内で摺動させてシリンダ部35から摩擦パッド12の方向に移動させる。このピストン72の移動によって、キャリパ13は、キャリア11に対して摺動しつつ、ピストン72と爪部37とで一対の摩擦パッド12を両側から把持する。これにより、キャリパ13は、ディスク20に一対の摩擦パッド12を接触させる。言い換えれば、キャリパボディ34に設けられたピストン72が、一対の摩擦パッド12をディスク20に押圧する。
ここで、ブレーキ液の交換時等に、上記のようにシリンダ部35とピストン72との間の室206にブレーキ液が導入される。このとき、室206から空気抜きを行う必要を生じる場合がある。このため、図1〜図3,図5に示すように、キャリパボディ34には、ディスク径方向の外側にブリーダ取付部203が形成されている。このブリーダ取付部203にはブリーダ208が取り付けられている。このブリーダ208を介して室206の空気抜きを行う。
通常制動時は、ブレーキペダルへの踏み込み操作による制動時である。通常制動時に、キャリパ13は、図示せぬマスタシリンダから、図3に示す液導入穴207を介して、図6に示す室206にブレーキ液圧が導入される。室206は、シリンダ部35とピストン72との間にある。このため、室206にブレーキ液圧が導入されると、導入されたブレーキ液圧で、ピストン72が、シリンダ部35内を摺動してシリンダ部35から爪部37の方向に突出させられる。すると、ピストン72が、一対の摩擦パッド12をディスク20に接触させる。これにより、キャリパ13が制動力を発生させる。他方で、キャリパ13は、駐車ブレーキ機構81をキャリパボディ34内に有している。駐車ブレーキ機構81は、キャリパボディ34に設けられたピストン72を、このようなブレーキ液圧ではなく機械的に推進する。駐車ブレーキ機構81は、ピストン72を機械的に推進することにより一対の摩擦パッド12をディスク20に押圧させる。これにより、駐車ブレーキ機構81が制動力を発生させる。言い換えれば、駐車ブレーキ機構81は、ピストン72を推進するべくキャリパボディ34内に設けられている。キャリパ13は、駐車ブレーキ機構81を内蔵するビルトインキャリパである。
駐車ブレーキ機構81は、カム機構82を有している。カム機構82はシリンダ部35内に収納されている。このカム機構82は、ベアリング83と、回転部材84とを有している。ベアリング83は、円弧状であり、キャリパボディ34の配置孔56に嵌合されている。回転部材84は、略円柱状であり、配置孔56内に配置されている。回転部材84は、ベアリング83を介して配置孔56に回転可能に支持されている。回転部材84には、カム凹部85が形成されている。カム凹部85は、回転部材84の半径方向の外周面から中心方向に向けて略V字状に凹んでいる。このカム凹部85は、最も凹んだ位置を回転部材84の中心軸線に対しオフセットさせている。
カム機構82は、カムロッド88を有している。カムロッド88は、カム凹部85に一端側が挿入されると共に、他端側が連通孔57内に配置されている。回転部材84が、シリンダ部35の軸直交方向に沿う軸線回りに回転駆動される。すると、このカムロッド88は、カム凹部85の形状によって回転部材84からの突出量を変化させる。カム凹部85は、その底部が回転部材84の中心に対してオフセットしている。これにより、カム凹部85は、回転部材84が回転するとその底部の位置が連通孔57に対して進退する。よって、カム凹部85は、底部に当接するカムロッド88の連通孔57側への突出量を変化させる。
回転部材84は、配置孔56内に配置されている。ここで、回転部材84は、図1,図2,図5に示すように、その一部が、キャリパボディ34の延出部201からディスク径方向の外側に突出している。回転部材84のこの突出部分にレバー部材89が連結されている。回転部材84は、延出部201に形成された図6に示す配置孔56に配置されている。レバー部材89は、回転部材84に連結されている。これにより、レバー部材89は、図1,図2,図5に示すように、延出部201の位置に配置されている。回転部材84はレバー部材89に固定されている。よって、回転部材84は、レバー部材89が回転駆動されると、レバー部材89と一体に回転する。延出部201には図6に示す配置孔56が設けられている。配置孔56には、図1,図2,図5に示すように回転部材84が配置されている。
図1に示すように、キャリパボディ34の延出部201には、ディスク径方向の外側にストッパ部材211が固定されている。ストッパ部材211は、レバー部材89の当接部210に当接してそれ以上のレバー部材89の回転を規制する。回転部材84には、スプリング212が設けられている。スプリング212は、レバー部材89を、当接部210においてストッパ部材211に当接する方向に回転付勢する。スプリング212は、中間部のコイル部分に回転部材84が挿入されることで回転部材84に支持されている。スプリング212は、一端側がレバー部材89のスプリング係止部213に係止されており、他端側がストッパ部材211に係止されている。レバー部材89には、ワイヤ係止部214が形成されている。ワイヤ係止部214はワイヤ15を係止する。レバー部材89には、ワイヤ係止部214がスプリング係止部213と並んで設けられている。
図6に示すように、駐車ブレーキ機構81は、直動伝達機構90を有している。直動伝達機構90は、シリンダ部35内に収納されている。直動伝達機構90は、カム機構82のカムロッド88で押圧されてシリンダ部35の軸方向に移動する。直動伝達機構90は、プッシュロッド91と、クラッチ部材92と、アジャスト部93と、カバー部材95と、プッシュロッド付勢スプリング96とを有している。アジャスト部93は、プッシュロッド91とクラッチ部材92との位置調整を行う。直動伝達機構90は、そのカバー部材95がC字状の止め輪97によってシリンダ部35に係止されている。これにより、カバー部材95は、シリンダ開口部52の方向の移動が規制されている。シリンダ部35のボア55にリング係止溝308が形成されている。リング係止溝308は円環状である。止め輪97は、リング係止溝308に係合されている。
プッシュロッド91は、先端部材98と基端部材99とからなっている。先端部材98はプッシュロッド91におけるディスク20側にあり、基端部材99はプッシュロッド91におけるディスク20とは反対側にある。先端部材98は、ネジ軸部100とフランジ部101とを有している。フランジ部101は略円板状である。フランジ部101の外周部には、凸部102が形成されている。凸部102は、フランジ部101の半径方向外方に突出している。この凸部102は、シリンダ筒部50の奥位置穴58の軸方向溝64に嵌合している。これにより、先端部材98のシリンダ部35に対する回転が規制されている。クラッチ部材92は、メネジ105を有している。メネジ105は、先端部材98のネジ軸部100に螺合している。
基端部材99は、軸部311とフランジ部312とを有している。フランジ部312は、軸部311の軸方向の一端から径方向外方に広がる。基端部材99は、フランジ部312が先端部材98に当接する。基端部材99は、軸部311が連通孔57に摺動可能に嵌合される。軸部311には、外周面から径方向内方に凹む環状溝313が形成されている。この環状溝313に環状のシール部材315が配置されている。シール部材315は、軸部311と連通孔57との間を密閉する。配置孔56および連通孔57は穴部304を構成している。延出部201に設けられた穴部304には、駐車ブレーキ機構81が設けられている。配置孔56には、ベアリング83、回転部材84およびカムロッド88の一部が配置されている。連通孔57には、カムロッド88の一部、基端部材99およびシール部材315が配置されている。
駐車ブレーキ機構81は、レバー部材89を介してカム機構82が回転運動させられる。これにより、カムロッド88が、プッシュロッド91の基端部材99を押圧する。この押圧によって、プッシュロッド91およびクラッチ部材92が軸方向に直動移動してピストン72を押圧する。これにより、ピストン72をシリンダ部35に対し摩擦パッド12側に強制的に摺動させる。つまり、駐車ブレーキ機構81は、レバー部材89への回転入力でピストン72の移動方向に押圧力を発生させる。アジャスト部93は、一対の摩擦パッド12の摩耗に応じてプッシュロッド91の先端部材98のネジ軸部100とクラッチ部材92のメネジ105との螺合量を調整する。
図1に示すように、キャリパ13は、ケーブルガイド部材110を有している。ケーブルガイド部材110は、キャリパボディ34のガイド取付部39のディスク径方向の外側にボルト215で固定されている。ケーブルガイド部材110は、ケーブル16の図示せぬ駐車ブレーキ入力機構へ向けての配索をガイドするものである。ケーブルガイド部材110は、一端側に取付ベース部111を有しており、他端側にケーブル係止部112を有している。取付ベース部111は、ガイド取付部39に固定されている。ケーブル係止部112は、取付ベース部111からガイド取付部39とは反対方向に立ち上がっている。ケーブル係止部112は、取付ベース部111からディスク径方向外側に立ち上がっている。ワイヤ15は、ケーブル16に内包されケーブル16の末端部から延出している。ケーブル係止部112は、ワイヤ15を内包するケーブル16の末端の連結部120を係止している。ワイヤ15は、その末端部がレバー部材89のワイヤ係止部214に係止されている。よって、レバー部材89は、駐車ブレーキ機構81にワイヤ15からの力を伝達する。
ケーブルガイド部材110の取付ベース部111には、嵌合部216が形成されている。嵌合部216は、取付ベース部111のガイド取付部39とは反対側の面から凹み、ガイド取付部39側の面から突出している。取付ベース部111は、ボルト215でガイド取付部39に固定される。その際に、嵌合部216がガイド取付部39に嵌合させられる。これにより、取付ベース部111がキャリパボディ34に対し位置決めされる。ケーブルガイド部材110は、このようにしてキャリパボディ34の外側に位置決めされて取り付けられている。
図7〜図11に示すキャリパボディ34には、図7に示すように、ガイド取付部39が形成されている。延出部201は、シリンダ部35に第1の端側が連続し、シリンダ部35からディスク軸方向に沿ってディスク20とは反対側に延出する。ガイド取付部39は、延出部201のディスク20から離れる方向の第2の端側に形成されている。ガイド取付部39は、延出部201からディスク20の回転方向に突出している。
キャリパボディ34には、図7,図8,図11に示すように、ディスク径方向外側に、平面部220が形成されている。平面部220は、延出部201とガイド取付部39との両方にわたって連続的に形成されて同一平面をなしている。平面部220は、ディスク軸方向に沿っている。
そして、延出部201には、図7,図8に示す配置孔56と取付穴221とが形成されている。配置孔56および取付穴221は、平面部220の範囲内にこの平面部220に対し垂直に形成されている。配置孔56には、図1,図2,図5,図6に示す回転部材84が配置される。取付穴221には、図1,図3,図5に示すストッパ部材211が螺合固定される。取付穴221は配置孔56に対して、ディスク軸方向のシリンダ部35とは反対側に配置されている。取付穴221は配置孔56に対して、ディスク回転方向のガイド取付部39とは反対側に配置されている。
ガイド取付部39には、図7,図8に示す取付穴225と嵌合穴226とが形成されている。取付穴225および嵌合穴226は、平面部220の範囲内にこの平面部220に対し垂直に形成されている。取付穴225には、図1,図2,図5に示すケーブルガイド部材110の固定用のボルト215が螺合固定される。嵌合穴226には、図1に示すケーブルガイド部材110の嵌合部216が嵌合される。取付穴225と嵌合穴226とは、ディスク回転方向の位置を重ね合わせている。取付穴225よりも嵌合穴226の方がディスク軸方向のシリンダ部35側に配置されている。図5に示すように、ケーブルガイド部材110は、取付ベース部111を平面部220に当接させている。ケーブルガイド部材110は、この状態で、ボルト215によってキャリパボディ34に取り付けられている。
図7,図8に示すように、ガイド取付部39は、延出部201の配置孔56および取付穴221とディスク軸方向の位置を重ね合わせている。ガイド取付部39は、配置孔56および取付穴221とディスク回転方向に隣り合って配置されている。配置孔56のディスク軸方向におけるシリンダ部35側の端部位置は、ガイド取付部39のディスク軸方向におけるシリンダ部35側の端部位置とほぼ一致している。図7に示すように連通孔57は、配置孔56からシリンダ部35側に延出して延出部201とシリンダ部35とに跨がって設けられている。よって、連通孔57は、ディスク軸方向においてガイド取付部39と一致しない位置に設けられている。具体的には、ディスク軸方向において、連通孔57は、若干一部がガイド取付部39と位置が重なるものの、その大部分がガイド取付部39と重ならない位置に設けられている。言い換えれば、ディスク軸方向において、連通孔57は、全体的にガイド取付部39よりもシリンダ部35側にずれて設けられている。
図9,図11に示すように、キャリパボディ34には、ディスク径方向内側に平面部230が形成されている。平面部230は、延出部201とガイド取付部39との両方にわたって連続的に形成されて同一平面をなしている。平面部230は、ディスク軸方向に沿っている。平面部230は、平面部220と平行に配置されている。また、図7〜図9,図11に示すように、キャリパボディ34には、平面部231が形成されている。平面部231は、キャリパボディ34のディスク軸方向におけるシリンダ部35とは反対側の端部位置に設けられている。平面部231は、延出部201とガイド取付部39との両方にわたって連続的に形成されて同一平面をなしている。平面部231は、ディスク軸方向に直交しており、平面部220,230にも直交している。
図7,図8に示すように、ガイド取付部39と延出部201との平面部231とは反対側の境界位置には、R面取り232が形成されている。R面取り232は円筒面状である。R面取り232の延出部201からのディスク回転方向の最大突出高さは、ガイド取付部39の延出部201からのディスク回転方向の最大突出高さの1/2以上となっている。なお、R面取り232ではなく平面状の面取りとすることも可能である。
延出部201は、シリンダ部35に第1の端側が連続する。この延出部201のシリンダ部35(すなわちディスク20)から離れる方向の図11に示す第2の端側は、ガイド取付部39とともに、シリンダ部35の軸方向に直交する断面において略矩形形状をなしている。シリンダ部35の軸方向と、ディスク20の軸方向とは一致する。ディスク20の被押圧面20aは、ディスク軸方向に対して垂直となる。延出部201のこの第2の端側は、ガイド取付部39とともに、ディスク20の被押圧面20aに平行となる断面において略矩形形状をなしている。
図7に示すように、キャリパボディ34には、ホース取付部202が形成されている。ホース取付部202は、延出部201からディスク回転方向のガイド取付部39とは反対側に突出している。延出部201の末端は平面部231となっている。ホース取付部202は、ディスク軸方向において平面部231よりもディスク20側にずれて形成されている。図9に示すように、ホース取付部202には、上記した液導入穴207が形成されている。ホース取付部202には、図示略のブレーキホースが取り付けられる。ホース取付部202は、ブレーキホースからのブレーキ液が液導入穴207に導入される。この液導入穴207は、その深さ方向の奥側ほどディスク軸方向においてディスク20に近づくように傾斜している。液導入穴207は、図10に示すボア55内に連通している。
図7,図9に示すように、キャリパボディ34には、ブリーダ取付部203が形成されている。ブリーダ取付部203は、キャリパボディ34のディスク軸方向におけるホース取付部202と腕部38との間位置に形成されている。ブリーダ取付部203は、シリンダ部35のディスク回転方向における中央位置よりもホース取付部202側に形成されている。ブリーダ取付部203には、図1〜図3,図5に示すブリーダ208を取り付けるためのブリーダ取付穴241が形成されている。ブリーダ取付穴241は、図10に示すボア55内に連通している。さらに、キャリパボディ34には、図10,図11に示すように、一対の腕部38のそれぞれに、ピン取付穴242が形成されている。これらのピン取付穴242には、それぞれに図1に示す摺動ピン30が取り付けられる。
図12〜図16に示すキャリパボディ34Aは、鋳造後、平面部231以外が機械加工される前の素材状態のものである。キャリパボディ34Aは、図15に示すように、下穴58Aおよび下穴59Aを含む下穴55Aと、下穴57Aとが鋳造により形成されたシリンダ部35Aと、ブリッジ部36と、爪部37Aと、を有している。下穴58Aは奥位置穴58の機械加工される前の状態である。下穴59Aは摺動穴59の機械加工される前の状態である。よって、下穴55Aはボア55の機械加工される前の状態である。下穴57Aは連通孔57の機械加工される前の状態である。図13,図14に示すように爪部37Aは、爪部37のシリンダ部35A側が面加工されて図8,図9に示す対向面302が形成される前の状態である。
また、素材状態のキャリパボディ34Aは、図15,図16に示すように、一対の腕部38Aと、図12に示すように、延出部201Aと、ガイド取付部39Aと、ホース取付部202Aと、ブリーダ取付部203Aと、を有している。一対の腕部38Aは、一対の腕部38のディスク軸方向の両面が面加工される前の状態である。一対の腕部38Aは、一対の腕部38の、図10,図11に示す一対のピン取付穴242が穿設される前の状態である。延出部201Aは、延出部201の、面加工により図7〜図9,図11に示す平面部220が形成される前の状態である。延出部201Aは、延出部201の、図7,図8に示す配置孔56、連通孔57および取付穴221が穿設される前の状態である。ガイド取付部39Aは、ガイド取付部39の、面加工により図7〜図9,図11に示す平面部220が形成される前の状態である。ガイド取付部39Aは、ガイド取付部39の、図7,図8に示す取付穴225および嵌合穴226が穿設される前の状態である。ホース取付部202Aは、ホース取付部202の、図9に示す液導入穴207が穿設される前の状態である。ブリーダ取付部203Aは、ブリーダ取付部203の図7,図9に示すブリーダ取付穴241が穿設される前の状態である。
延出部201Aおよびガイド取付部39Aには、図14,図16に示すように平面部230が鋳造により形成されている。延出部201Aおよびガイド取付部39Aには、図12,図13に示すように延出部201Aとガイド取付部39Aとの間に、R面取り232が鋳造により形成されている。すなわち、図9,図11に示すキャリパボディ34の平面部230と、図7,図8に示すR面取り232とは、鋳造により形成されている。図12に示すように、素材状態のキャリパボディ34Aにおいても、R面取り232の延出部201Aからのディスク回転方向の最大突出高さは、ガイド取付部39Aの延出部201Aからのディスク回転方向の最大突出高さの1/2以上となっている。ブリッジ部36の窓穴301も鋳造により形成されている。ブリッジ部36の窓穴301、平面部230およびR面取り232は、機械加工されず、鋳出しにより形成されている。
キャリパボディ34Aは、金型によって鋳造される。この金型は、キャリパボディ34Aの爪部37Aを形成する部分を下部に配置し、延出部201Aおよびガイド取付部39Aを形成する部分を上部に配置している。金型は、延出部201Aおよびガイド取付部39Aを形成する部分の上側に湯口を配置するように形成されている。金型には、湯口から溶融金属が注湯されることになる。注湯された溶融金属は、金型の爪部37Aを形成する部分、ブリッジ部36を形成する部分、シリンダ部35Aおよび一対の腕部38Aを形成する部分、延出部201Aを形成する部分、の順に充填される。そして、このような金型によって鋳造された素材状態のキャリパボディ34Aに機械加工を施して上記形状のキャリパボディ34を得る。素材状態のキャリパボディ34Aにおいて、金型の湯口側となる延出部201Aおよびガイド取付部39Aのディスク軸方向に直交する面での断面積は、図15に示すシリンダ部35Aの下穴59Aが形成された部分のディスク軸方向に直交する面での断面積よりも大きくなっている。
図示せぬ駐車ブレーキ入力機構は、手動操作のための駐車ブレーキレバー、足踏み操作のための駐車ブレーキペダル、モータ駆動等による電動のケーブルプラー等を有している。この駐車ブレーキ入力機構によって、図1に示すケーブル16に対してワイヤ15が延出量を減らす方向に引かれるようになっている。ケーブル16に対してワイヤ15が引かれると、レバー部材89と回転部材84とが一体に回転する。すると、駐車ブレーキ機構81において、回転部材84が図6に示すカムロッド88を介してプッシュロッド91を押圧する。このプッシュロッド91の押圧によってクラッチ部材92が軸方向に直動移動してピストン72を押圧する。これにより、クラッチ部材92は、ピストン72をシリンダ部35に対し摩擦パッド12側に強制的に摺動させる。その結果、ピストン72と爪部37とが一対の摩擦パッド12をディスク20に押圧して制動力を発生させる。よって、図1に示すケーブル16およびワイヤ15は、駐車ブレーキ機構81の作動用となっている。
特許文献1には、キャリパボディを鋳造する際に、金型の駐車ブレーキ機構装着部を成形する部位に湯口を配置することが開示されている。これは、湯口部分にヒケ等の欠陥が生じやすいからである。しかしながら、キャリパボディの湯口付近の体積、すなわち、キャリパボディの湯口付近を形成する金型のキャビティの容積を確保できないと、湯口部分以外にヒケ等の欠陥が発生してしまう可能性がある。例えば、シリンダ筒部50にヒケ巣が発生すると、ピストン72との間にピストンシール60を配置しているにもかかわらず、シール性を確保できなくなってしまう可能性がある。また、例えば、連通孔57の位置にヒケ巣が発生すると、基端部材99にシール部材315を配置しているにもかかわらず、シール性を確保できなくなってしまう可能性がある。
これに対して、第1実施形態のディスクブレーキ10は、キャリパボディ34のシリンダ部35と延出部201とガイド取付部39とが鋳造により一体に形成されている。延出部201は、シリンダ部35のボア底であるシリンダ底部51に第1の端側が連続し、ディスク20から離れる方向に延出している。延出部201には、駐車ブレーキ機構81のレバー部材89が設けられる。ガイド取付部39は、延出部201のディスク20から離れる方向の第2の端側に延出部201からディスク20の回転方向に突出して形成されている。ガイド取付部39には、ケーブルガイド部材110が固定される。そして、延出部201のこの第2の端側は、ガイド取付部39とともに、ディスク20の被押圧面20aに平行となる断面において略矩形形状をなしている。
このようにキャリパボディ34の、シリンダ底部51からディスク20とは反対端側に延びる部分の端部側に、延出部201に加えて延出部201からディスク20の回転方向に突出するガイド取付部39を設けている。このガイド取付部39は、延出部201とで断面が略矩形形状をなしている。このため、シリンダ底部51からディスク20とは反対端側に延びる部分の端部側の体積を確保することができる。そして、鋳造時に、金型のキャビティの延出部201Aおよびガイド取付部39Aを形成する部分のディスク20とは反対側となる部分に湯口を設定する。これにより、堰となる延出部201Aおよびガイド取付部39Aの凝固を遅らせることができる。よって、ヒケ等の欠陥をその影響が少ない延出部201Aおよびガイド取付部39Aに集中的に発生させることができる。その結果、シリンダ部35等の他の部分へのヒケ等の欠陥の発生を抑制することができる。したがって、ヒケ等の欠陥の影響を抑制することが可能となる。
また、金型のキャビティの爪部37Aを形成する部分を鉛直方向下側に、延出部201Aおよびガイド取付部39Aを形成する部分を鉛直方向上側に配置する。そして、金型のキャビティの延出部201Aおよびガイド取付部39Aを形成する部分の上側に湯口を設定する。これにより、キャビティの上部の容積を大きくできるため、重力鋳造時の押し湯としての効果が高くなり、巣の発生を抑制することができる。
また、ガイド取付部39の厚さを確保できるため、その剛性を効率的に高めることが可能となる。したがって、キャリパ13の全体での重量を軽減できる。
また、延出部201には、レバー部材89に連結される回転部材84が配置される配置孔56が形成されている。また、延出部201には、ガイド取付部39がこの配置孔56とディスク回転方向に隣り合って配置されている。このため、キャリパボディ34のディスク軸方向長さの増大を抑制することができる。
また、シリンダ部35と延出部201とに、ボア55と配置孔56とを連通するよう設けられた連通孔57が、ディスク軸方向においてガイド取付部39と一致しない位置に設けられている。このため、連通孔57の周囲でのヒケ等の欠陥の発生を抑制することができる。
また、ガイド取付部39と延出部201との平面部231とは反対側の境界位置に、R面取り232が形成されている。R面取り232は、延出部201からのガイド取付部39の高さの1/2以上の高さで形成されている。このため、注湯時の湯の巻き込みを抑制でき、湯境の発生を抑制できる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態を主に図17〜図35に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
図17〜図19,図21〜図23に示すように、第2実施形態においても、キャリパボディ34に延出部201が設けられている。図23に示すように、延出部201は、シリンダ底部51に第1の端側が連続している。延出部201は、ディスク軸方向に沿ってディスク20から離れる方向にシリンダ底部51からさらに延出している。
第2実施形態においては、回転部材84の一部が、図19,図21,図22に示すようにキャリパボディ34の延出部201からディスク径方向の内側に突出している。回転部材84のこの突出部分にレバー部材89が連結されている。図18,図21,図22に示すように、キャリパボディ34の延出部201には、ディスク径方向の内側にストッパ部材211が固定されている。
第2実施形態においては、図17〜図22に示すケーブルガイド部材110が、図19,図21,図22に示すようにガイド取付部39のディスク径方向内側にボルト215で固定されている。ケーブルガイド部材110のケーブル係止部112は、取付ベース部111からディスク径方向内側に延出している。
第2実施形態においては、図24,図26,図29に示すように、キャリパボディ34のガイド取付部39が、延出部201のディスク20から離れる方向の第2の端側に形成されていない。ガイド取付部39は、延出部201の第2の端側よりも第1の端側にずれて形成されている。ガイド取付部39は、延出部201からディスク20の回転方向に突出している。
第2実施形態においては、図26,図28,図29に示すように、ガイド取付部39のディスク径方向内側に平面部321が形成されている。平面部321は、ディスク軸方向に沿っている。延出部201のディスク径方向内側に平面部322が形成されている。平面部322は、ディスク軸方向に沿っている。平面部321と平面部322とは平行に配置されている。平面部321の方が、平面部322よりもディスク径方向外側に配置されている。平面部321,322は、ディスク軸方向に直交する平面部231に対し直交している。延出部201のディスク径方向外側の平面部220には、何も取り付けられない。平面部220には、穴が形成されていない。
図29に示すように、配置孔56および取付穴221は、延出部201の平面部322の範囲内にこの平面部322に対し垂直に形成されている。第2実施形態において、取付穴225および嵌合穴226は、ガイド取付部39の平面部321の範囲内にこの平面部321に対し垂直に形成されている。図21に示すように、ケーブルガイド部材110は、取付ベース部111を平面部321に当接させている。ケーブルガイド部材110は、この状態で、ボルト215によってキャリパボディ34に取り付けられている。
第2実施形態においても、延出部201は、シリンダ部35に第1の端側が連続する。この延出部201のシリンダ部35(すなわちディスク20)から離れる方向の図28に示す第2の端側は、シリンダ部35の軸方向に直交する断面において略矩形形状をなしている。延出部201のこの第2の端側は、ディスク20の被押圧面20aに平行となる断面において略矩形形状をなしている。
第2実施形態においては、図24〜図26,図28に示すように、ホース取付部202が、延出部201からディスク回転方向のガイド取付部39と同側に突出している。ホース取付部202は、延出部201からディスク径方向外側に突出している。ホース取付部202は、延出部201とガイド取付部39との間に配置されている。ホース取付部202は、延出部201とガイド取付部39とに連続している。
第2実施形態においては、図17〜図19,図23,図24に示すように、ブリーダ取付部203が、全体としてキャリパボディ34のディスク軸方向におけるシリンダ部35の位置に形成されている。ブリーダ取付部203は、シリンダ部35のディスク回転方向における中央位置に形成されている。ブリーダ取付穴241は、ディスク径方向に形成されている。
第2実施形態のキャリパボディ34について、ディスク20の被押圧面20aに平行となる平面で切った断面の断面積を見てみる。すると、シリンダ部35から延出部201までの範囲についての断面積のうちの最小となる第1の最小断面積が、ブリッジ部36の最小となる第2の最小断面積に対し同等以上となっている。
ここで、第1の最小断面積は、穴部304の断面積を含めた断面積である。すなわち、第1の最小断面積は、キャリパボディ34の外部に開口する配置孔56、取付穴221、取付穴225、嵌合穴226およびブリーダ取付穴241と、連通孔57とが形成されていないと仮定した場合の、最小断面積である。
他方、第2の最小断面積は、ブリッジ部36の窓穴301の断面積を含まない断面積である。すなわち、第2の最小断面積は、ブリッジ部36の実の部分だけの断面積である。
第1の最小断面積は、延出部201の平面部231のすぐ近くの断面積である。第1の最小断面積は、平面部231の表面積と同等である。よって、平面部231の表面積も、第2の最小断面積に対し同等以上となっている。第2の最小断面積は、ブリッジ部36の窓穴301が形成された部分の断面積となっている。
穴部304の内径は、配置孔56および連通孔57の内径である。配置孔56の内径は連通孔57の内径よりも大きい。穴部304の内径のうち配置孔56の内径が最大となっている。シリンダ部35のボア55の内径は、奥位置穴58、摺動穴59、シール溝306、ブーツ嵌合溝307およびリング係止溝308の内径である。摺動穴59の内径は奥位置穴58の内径よりも大きい。リング係止溝308の内径は摺動穴59の内径よりも大きい。シール溝306の内径はリング係止溝308の内径よりも大きい。ブーツ嵌合溝307の最大内径はシール溝306の内径よりも大きい。ボア55の内径のうち、奥位置穴58の内径が最小となっている。穴部304の内径のうち配置孔56の内径が、ボア55の奥位置穴58、摺動穴59、シール溝306、ブーツ嵌合溝307およびリング係止溝308のいずれの内径よりも小さい。穴部304の最大内径は、ボア55の最小内径よりも小さい。
延出部201は、図23に示すように、その外形部分に、シリンダ部35の中心軸線からの最小距離となる最小部331を有している。シリンダ部35の中心軸線と連通孔57の中心軸線とは一致する。最小部331は、延出部201のディスク径方向内側に設けられている。最小部331は、連通孔57とディスク軸方向に重なり合う位置に設けられている。シリンダ部35の中心軸線から最小部331までの距離は、ボア55の摺動穴59の半径に対し同等以上である。シリンダ部35の中心軸線から最小部331までの距離は、ボア55の奥位置穴58の半径に対しても同等以上である。すなわち、シリンダ部35の中心軸線から最小部331までの距離は、ボア55の最小内径の半分の値に対し同等以上である。
第2実施形態において、図30〜図35に示すキャリパボディ34Aは、鋳造後、平面部231以外が機械加工される前の素材状態のものである。キャリパボディ34Aは、シリンダ部35Aと、ブリッジ部36と、爪部37Aと、一対の腕部38Aと、延出部201Aと、ガイド取付部39Aと、ホース取付部202Aと、ブリーダ取付部203Aと、を有している。
キャリパボディ34Aの延出部201Aは、延出部201の、面加工により図26,図28,図29に示す平面部322が形成される前の状態である。延出部201Aは、延出部201の、図29に示す配置孔56、連通孔57および取付穴221が穿設される前の状態である。ガイド取付部39Aは、ガイド取付部39の、面加工により図26,図28,図29に示す平面部321が形成される前の状態である。ガイド取付部39Aは、ガイド取付部39の、図26,図29に示す取付穴225および嵌合穴226が穿設される前の状態である。ホース取付部202Aは、ホース取付部202の、図24,図26,図28に示す液導入穴207が穿設される前の状態である。ブリーダ取付部203Aは、ブリーダ取付部203の図23,図24に示すブリーダ取付穴241が穿設される前の状態である。延出部201Aには、図30,図31,図34に示すように平面部220が鋳造により形成されている。
第2実施形態のキャリパボディ34Aについても、ディスク20の被押圧面20aに平行となる平面で切った断面の断面積を見てみる。シリンダ部35Aから延出部201Aまでの範囲についての断面積のうちの最小となる第1の最小断面積が、ブリッジ部36の最小となる第2の最小断面積に対し同等以上となっている。ここで、第1の最小断面積は、下穴57Aの断面積を含めた断面積である。キャリパボディ34Aの第2の最小断面積は、キャリパボディ34の第2の最小断面積と同じである。第1の最小断面積は、延出部201Aの平面部231のすぐ近くの断面積である。第1の最小断面積は、平面部231の表面積と同等である。
第2実施形態のキャリパボディ34Aも、金型によって鋳造される。この金型は、キャリパボディ34Aの爪部37Aを形成する部分を下部に配置し、延出部201Aを形成する部分を上部に配置している。金型は、延出部201Aを形成する部分の上側に湯口を配置するように形成されている。金型には、湯口から溶融金属が注湯されることになる。注湯された溶融金属は、金型の爪部37Aを形成する部分、ブリッジ部36を形成する部分、シリンダ部35Aおよび一対の腕部38Aを形成する部分、延出部201Aおよびガイド取付部39Aを形成する部分、延出部201Aのみを形成する部分、の順に充填される。そして、このような金型によって鋳造された素材状態のキャリパボディ34Aに機械加工を施して上記形状のキャリパボディ34を得る。
第2実施形態のディスクブレーキ10は、キャリパボディ34のシリンダ部35と延出部201とが鋳造により一体に形成される。延出部201は、シリンダ部35のボア底であるシリンダ底部51に一端側が連続し、ディスク20から離れる方向に延出している。延出部201は、駐車ブレーキ機構81が設けられる穴部304を備えている。第2実施形態のキャリパボディ34は、ディスク20の被押圧面20aに平行となる断面において、シリンダ部35から延出部201までのうちの穴部304の断面積を含めた断面積が最小となる断面積が、ブリッジ部36の最小となる断面積に対し同等以上である。
これにより、シリンダ底部51からディスク20とは反対端側に延びる延出部201の体積を確保することができる。そして、鋳造時に、金型のキャビティの延出部201Aを形成する部分のディスク20とは反対側となる部分に湯口を設定する。これにより、金型における溶融金属の流れの上流側となる延出部201Aのシリンダ底部51とは反対側の凝固を遅らせることができる。よって、ヒケ等の欠陥をその影響が少ない延出部201Aのシリンダ部35Aとは反対側に集中的に発生させることができる。その結果、シリンダ部35および延出部201等の他の部分へのヒケ等の欠陥の発生を抑制することができる。したがって、ヒケ等の欠陥の影響を抑制することが可能となる。また、キャビティの上部の容積を大きくできるため、重力鋳造時の押し湯としての効果が高くなり、巣の発生を抑制することができる。
また、穴部304の最大内径がシリンダ部35の摺動穴59の内径よりも小さくなっている。それにもかかわらず、延出部201の外形のシリンダ部35の中心からの最小距離が、シリンダ部35のボア55の摺動穴59の半径に対し同等以上になっている。これにより、シリンダ底部51からディスク20とは反対端側に延びる延出部201の体積を確保することができる。よって、延出部201Aのシリンダ底部51A側の凝固を遅らせることができる。したがって、ヒケ等の欠陥をその影響が少ない延出部201Aの平面部231側に集中的に発生させることができる。その結果、シリンダ部35等の他の部分へのヒケ等の欠陥の発生を抑制することができる。したがって、ヒケ等の欠陥の影響を抑制することが可能となる。
以上説明した実施形態に基づくディスクブレーキとして、例えば、以下に述べる態様が考えられる。
実施形態のディスクブレーキの第1の態様は、少なくとも一対の摩擦パッドをディスクに押圧するピストンが設けられるキャリパボディと、前記ピストンを推進するべく前記キャリパボディ内に設けられる駐車ブレーキ機構と、前記駐車ブレーキ機構にワイヤからの力を伝達するレバー部材と、前記キャリパボディの外側に取り付けられ、前記ワイヤを内包するケーブルを係止するケーブルガイド部材と、を有するディスクブレーキである。前記キャリパボディは、前記ディスクの軸方向一側に配置され、前記ピストンを収容するためのボアが形成されたシリンダ部と、前記シリンダ部のボア底に第1の端側が連続し、前記ディスクから離れる方向に延出して前記レバー部材が設けられる延出部と、前記ケーブルガイド部材が固定されるガイド取付部と、が一体に形成されている。前記ガイド取付部は、前記延出部の前記ディスクから離れる方向の第2の端側に前記延出部から前記ディスクの回転方向に突出して形成されている。前記延出部の前記第2の端側は、前記ガイド取付部とともに、前記ディスクの被押圧面に平行となる断面において略矩形形状をなす。よって、ヒケ等の欠陥をその影響が少ない延出部およびガイド取付部に発生させることが可能となる。したがって、ヒケ等の欠陥の影響を抑制することが可能となる。
実施形態のディスクブレーキの第2の態様は、第1の態様において、前記延出部には、前記レバー部材に連結される回転部材が配置される配置孔が形成されている。前記ガイド取付部は、前記配置孔と隣り合って配置されている。よって、キャリパボディのディスク軸方向長さの増大を抑制することができる。
実施形態のディスクブレーキの第3の態様は、第2の態様において、前記シリンダ部と前記延出部とには、前記シリンダ部のボアと前記配置孔とを連通する連通孔が設けられている。前記連通孔は、前記ディスクの軸方向において前記ガイド取付部と一致しない位置に設けられている。よって、連通孔の周囲でのヒケ等の欠陥の発生を抑制することができる。
実施形態のディスクブレーキの第4の態様は、少なくとも一対の摩擦パッドをディスクに押圧するピストンが設けられるキャリパボディと、前記ピストンを推進するべく前記キャリパボディ内に設けられる駐車ブレーキ機構と、前記駐車ブレーキ機構にワイヤからの力を伝達するレバー部材と、前記キャリパボディの外側に取り付けられ、前記ワイヤを内包するケーブルを係止するケーブルガイド部材と、を有するディスクブレーキである。前記キャリパボディは、前記ディスクの軸方向一側に配置され、前記ピストンを収容するためのボアが形成されたシリンダ部と、前記シリンダ部からディスク軸方向に延びてディスクの外周側を跨ぐように形成されるブリッジ部と、前記ブリッジ部からディスク径方向に延びて前記ディスクの被押圧面に対向する対向面が形成される爪部と、前記シリンダ部のボア底に一端側が連続し、前記ディスクから離れる方向に延出して前記駐車ブレーキ機構が設けられる穴部を備える延出部と、を備えている。前記ディスクの被押圧面に平行となる断面において、前記シリンダ部から前記延出部までのうちの前記穴部の断面積を含めた断面積が最小となる断面積は、前記ブリッジ部の最小となる断面積に対し同等以上である。よって、ヒケ等の欠陥をその影響が少ない延出部のシリンダ部とは反対側に発生させることが可能となる。したがって、ヒケ等の欠陥の影響を抑制することが可能となる。
実施形態のディスクブレーキの第5の態様は、第4の態様において、前記延出部は、前記穴部の内径が前記シリンダ部のボアの前記ピストンが摺動する摺動穴の内径よりも小さく、かつ外形の前記シリンダ部の中心からの最小距離が前記摺動穴の半径に対し同等以上である。よって、ヒケ等の欠陥をその影響が少ない延出部のシリンダ部とは反対側に発生させることが可能となる。したがって、ヒケ等の欠陥の影響を抑制することが可能となる。
上記したディスクブレーキによれば、ヒケ等の欠陥の影響を抑制することが可能となる。
10 ディスクブレーキ
12 摩擦パッド
13 キャリパ
15 ワイヤ
16 ケーブル
20 ディスク
20a 被押圧面
34 キャリパボディ
35 シリンダ部
36 ブリッジ部
37 爪部
39 ガイド取付部
51 シリンダ底部(ボア底)
55 ボア
56 配置孔
57 連通孔
72 ピストン
81 駐車ブレーキ機構
84 回転部材
89 レバー部材
110 ケーブルガイド部材
201 延出部
302 対向面
304 穴部

Claims (4)

  1. 少なくとも一対の摩擦パッドをディスクに押圧するピストンが設けられるキャリパボディと、
    前記ピストンを推進するべく前記キャリパボディ内に設けられる駐車ブレーキ機構と、
    前記駐車ブレーキ機構にワイヤからの力を伝達するレバー部材と、
    前記キャリパボディの外側に取り付けられ、前記ワイヤを内包するケーブルを係止するケーブルガイド部材と、
    を有するディスクブレーキであって、
    前記キャリパボディは、
    前記ディスクの軸方向一側に配置され、前記ピストンを収容するためのボアが形成されたシリンダ部と、
    前記シリンダ部のボア底に第1の端側が連続し、前記ディスクから離れる方向に延出して前記レバー部材が設けられる延出部と、
    前記ケーブルガイド部材が固定されるガイド取付部と、
    が一体に形成され、
    前記ガイド取付部は、前記延出部の前記ディスクから離れる方向の第2の端側に前記延出部から前記ディスクの回転方向に突出して形成され、
    前記延出部の前記第2の端側は、前記ガイド取付部とともに、前記ディスクの被押圧面に平行となる断面において略矩形形状をなす、ディスクブレーキ。
  2. 前記延出部には、前記レバー部材に連結される回転部材が配置される配置孔が形成され、
    前記ガイド取付部は、前記配置孔と隣り合って配置されている、請求項1記載のディスクブレーキ。
  3. 前記シリンダ部と前記延出部とには、前記シリンダ部のボアと前記配置孔とを連通する連通孔が設けられ、
    前記連通孔は、前記ディスクの軸方向において前記ガイド取付部と一致しない位置に設けられている、請求項2記載のディスクブレーキ。
  4. 少なくとも一対の摩擦パッドをディスクに押圧するピストンが設けられるキャリパボディと、
    前記ピストンを推進するべく前記キャリパボディ内に設けられる駐車ブレーキ機構と、
    前記駐車ブレーキ機構にワイヤからの力を伝達するレバー部材と、
    前記キャリパボディの外側に取り付けられ、前記ワイヤを内包するケーブルを係止するケーブルガイド部材と、
    を有するディスクブレーキであって、
    前記キャリパボディは、
    前記ディスクの軸方向一側に配置され、前記ピストンを収容するためのボアが形成されたシリンダ部と、
    前記シリンダ部からディスク軸方向に延びてディスクの外周側を跨ぐように形成されるブリッジ部と、
    前記ブリッジ部からディスク径方向に延びて前記ディスクの被押圧面に対向する対向面が形成される爪部と、
    前記シリンダ部のボア底に一端側が連続し前記ディスクから離れる方向に延出して、前記駐車ブレーキ機構が設けられる穴部を備える延出部と、を備え、
    前記ディスクの被押圧面に平行となる断面において、前記シリンダ部から前記延出部までのうちの前記穴部の断面積を含めた断面積が最小となる断面積は、前記ブリッジ部の最小となる断面積に対し同等以上であり、
    前記延出部は、前記穴部の内径が前記シリンダ部のボアの前記ピストンが摺動する摺動穴の内径よりも小さく、かつ外形の前記シリンダ部の中心からの最小距離が前記摺動穴の半径に対し同等以上である、ディスクブレーキ。
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