JP6735066B2 - 自走式電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、自走式電子機器に関し、詳しくは、障害物を回避しながら走行可能な自走式電子機器に関する。
自走式電子機器として、特許文献1および2には、下面に吸込口を有し電子機器部品を収容する筐体と、筐体を支持しかつ走行させる左右一対の駆動輪と、吸込口に回転可能に設けられたメインブラシとを備えた自走式掃除機が提案されている。
これら従来の自走式掃除機において、筐体は筐体本体およびその周囲前部に設けられたバンパーを有しており、バンパーは筐体本体にバンパー支持構造を介してストローク可能に取り付けられている。また、バンパーと筐体本体との間にはバンパーが障害物に衝突したことを検知する衝突センサが設けられると共に、衝突センサからの検知信号を受信して左右一対の駆動輪を制御する制御部(電子機器部品)が筐体本体内に設けられている。
この構成により、走行しながら清掃する前記従来の自走式掃除機は、障害物に衝突すると、左右一対の駆動輪の回転数の調整、回転方向の切り替え、駆動と停止の切り替え等が行われて被衝突物(障害物)を回避することができる。
特開2005−211494号公報 特開2006−72501号公報
前記従来の自走式掃除機において、衝突センサは機械スイッチ方式が採用されており、バンパーが障害物に衝突すると衝突センサのスイッチが押されて検知信号が発信される。この際、バンパーがスイッチを押し切るまでのストロークが短いため、衝突を検知してから回避動作までのタイムラグの間に、衝突センサを含む電子機器部品、筐体本体および被衝突物に衝撃が伝わってしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、衝突時の衝撃を効果的に緩和することができる自走式電子機器を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、バンパーを有すると共に電子機器部品を収容する走行可能な筐体と、この筐体内に設けられて前記バンパーに被衝突物が衝突した状態を非接触で検知する衝突検知部とを備え
前記衝突検知部が前記衝突を検知した後も、前記バンパーが稼働するように構成された自走式電子機器が提供される。
また、本発明によれば、バンパーを有すると共に電子機器部品を収容する走行可能な筐体と、この筐体内に設けられて前記バンパーに被衝突物が衝突した状態を非接触で検知する衝突検知部とを備え、
前記衝突検知部は、前記筐体本体内に設けられて被衝突物に衝突した前記バンパーからの衝撃を吸収する緩衝部と、前記筐体本体内に固定された移動物検知部とを備え、
前記緩衝部は、前記移動物検知部に対して接近離間する方向に移動可能に前記筐体本体内に取り付けられた可動部材と、前記可動部材を介して前記バンパーの内面を外側へ付勢する付勢部材とを有し、
前記移動物検知部は、前記バンパーが被衝突物に衝突することによって相対的に接近する前記可動部材の一部を非接触で検知するセンサであり、
前記可動部材の一部が前記センサと非接触でかつ前記センサを横切る方向に移動すると共に、前記可動部材の一部が前記センサにて検知された後も所定距離を移動するように構成され、
前記バンパーは、前記衝突検知部が前記衝突を検知した後も稼働するように構成された自走式電子機器が提供される。
本発明の自走式電子機器によれば、衝突検知部が、バンパーに被衝突物(障害物)が衝突した状態を非接触で検知することができる。そのため、衝突時のバンパーのストロークを機械スイッチ方式よりも長く設定することができる。この構成により、自走式電子機器が被衝突物に衝突した際、衝突検知部にて衝突を検知してから回避動作を開始するまでの間もバンパーが稼働するため、衝突時の衝撃を効果的に緩和することができる。この結果、自走式電子機器における電子機器部品および筐体本体等へ与えるダメージおよび被衝突物へ与えるダメージを軽減することができる。
本発明の自走式電子機器の実施形態1を示す斜視図である。 実施形態1の自走式電子機器の底面図である。 実施形態1の自走式電子機器の制御回路のブロック図である。 実施形態1の自走式電子機器における筐体のバンパーを取り外した状態を示す図1対応図である。 実施形態1の自走式電子機器の側断面図である。 実施形態1の自走式電子機器の平断面図である。 実施形態1におけるバンパーの被衝突物への衝突前の状態を示す説明図である。 図7に引き続くバンパーの被衝突物への衝突後の状態を示す説明図である。 (A)〜(C)は実施形態1におけるバンパー衝突時の突片と衝突検知部との位置関係を説明する図である。
(実施形態1)
図1は本発明の自走式電子機器の実施形態1を示す斜視図であり、図2は実施形態1の自走式電子機器の底面図であり、図3は実施形態1の自走式電子機器の制御回路のブロック図である。また、図4は実施形態1の自走式電子機器における筐体のバンパーを取り外した状態を示す図1対応図であり、図5は実施形態1の自走式電子機器の側断面図であり、図6は実施形態1の自走式電子機器の平断面図である。
なお、実施形態1では、自走式電子機器として自走式掃除機1の場合を例示して説明するが、本発明は掃除機以外の自走式電子機器(例えば、自走式イオン発生機)にも適用可能である。
実施形態1の自走式掃除機1は、円盤形の筐体2を備え、この筐体2の内部および外部に、衝突検知部43、回転ブラシ9、サイドブラシ10、集塵室15を構成する集塵ボックス15a、電動送風機50、筐体2を前後方向へ直進および左右方向へ旋回させる左右一対の駆動輪22L、22R、後輪26、左右一対の充電端子13、複数の床面検知センサ18および電子機器部品等を含む制御部、駆動輪22L、22R、回転ブラシ9、サイドブラシ10および電動送風機50等を駆動する駆動源としてのバッテリーなどの構成要素が設けられている。
この自走式掃除機1において、後輪26が配置されている部分が後方部、後輪26と反対側が前方部、左右一対の駆動輪22L、22Rが配置されている部分が中間部であり、停止時および水平面の走行時は、左右一対の駆動輪22L、22Rおよび後輪26の三輪で筐体2を支持している。よって、本明細書において、前進方向(前方)とは自走式掃除機1が前方部側へ進む方向を指し、後退方向(後方)とは自走式掃除機1が後方部側へ進む方向を指し、左右方向とは自走式掃除機1が前進するときの左側と右側の方向を指し、上下方向とは筐体2が三輪にて床面上で支持された状態での上下方向を指す。
筐体2は、前方部における中間部との境界付近の位置に形成された吸込口31を有する平面視円形の底板2aと、筐体2に対して集塵ボックス15aを出し入れする際に開閉する蓋部を有する天板2bと、底板2aおよび天板2bの外周部に沿って設けられた平面視円環形の側板2cとを備えている。
底板2aには左右の駆動輪22L、22Rの一部を筐体2内に収納するための左右一対の開口部2a2が形成さている。また、底板2aの内面における各開口部2a2の周囲には支持部材2a4が設けられている。さらに、各駆動輪22L、22Rは、後述の走行モータ51および走行モータ51の回転駆動力を各駆動輪22L、22Rに伝達するギヤを有する駆動力伝達機構を備えた駆動輪ユニットUL、URにそれぞれ組み込まれており、各駆動輪ユニットUL、URは各支持部材2a4に水平軸心を介して揺動可能に支持されている。
また、側板2cは、前部のバンパー2c1と後部側板2c2とに二分割された構成であり、後部側板2c2には排気口32が形成されている。以下、筐体2におけるバンパー2c1を除く部分を筐体本体2xという。
筐体2の内部には、走行モータ51、ブラシ用モータ52、電動送風機50、イオン発生器120、集塵ボックス15a、制御回路、バッテリー等の部品が設けられ、左右一対の駆動輪22L、22Rおよび後輪26の三輪で筐体2を支持できるよう筐体2の重心位置は後方部側に配置されている。なお、図6において、筐体2内の中間スペース2s1は集塵ボックス15aを収納するスペースであり、後方スペース2s2はバッテリーを収納するスペースである。
図3に示すように、自走式掃除機1全体の動作制御を行う制御回路は、制御部40、自走式掃除機1の動作に係る設定条件や作動指令を入力する操作パネル41、走行マップ42aを記憶する記憶部42、電動送風機50を駆動するためのモータドライバ50a、駆動輪22L、22Rの走行モータ51を駆動するためのモータドライバ51a、回転ブラシ9とサイドブラシ10を駆動するブラシ用モータ52を駆動するためのモータドライバ52a、床面検知センサ18を制御する制御ユニット18a、後述する超音波センサ6を制御する制御ユニット6a、後述する移動物検知部43bを制御する制御ユニット43a等を備える。
制御部40はCPU、ROM、RAMからなるマイクロコンピュータを備え、記憶部42に予め記憶されたプログラムデータに基いて、モータドライバ50a、51a、52aに個別に制御信号を送信し、電動送風機50、走行モータ51およびブラシ用モータ52を駆動制御して、一連の掃除運転を行う。なお、プログラムデータには、床面の広い領域を清掃する通常モード用と、壁際に沿って清掃する壁際モード用のプログラムデータなどが含まれる。
また、制御部40は、ユーザーによる設定条件や作動指令を操作パネル41から受け入れて記憶部42に記憶させる。この記憶部42に記憶される走行マップ42aは、自走式掃除機1の設置場所周辺の走行経路や走行速度などといった走行に係る情報であり、予めユーザーによって記憶部42に記憶させるか、あるいは自走式掃除機1自体が掃除運転中に自動的に記録することができる。
また、自走式掃除機1は、図1に示される超音波センサ6を構成する超音波送信部6b1および超音波受信部6b2によって進路上の障害物を検知した場合および掃除領域の周縁に到達した場合、駆動輪22L、22Rが一旦停止し、次に左右の駆動輪22L、22Rを互いに逆方向に回転して向きを変える。これにより、自走式掃除機1は、設置場所全体あるいは所望範囲全体に障害物を避けながら自走して掃除をすることができる。
この自走式掃除機1では、超音波センサ6によって進行方向に障害物が検知されると、その検知信号が制御部40に送信され、制御部40が自走式掃除機1を停止又は方向転換するように制御する。
一方、自走式掃除機1の走行時において、超音波センサ6によって障害物が検知されない場合、バンパー2c1が障害物に衝突する。この際、移動物検知部43bによってバンパー2c1が障害物に衝突したことを検知すると、その検知信号が制御部40に送信され、制御部40が自走式掃除機1を停止又は方向転換するよう制御する。これについて詳しくは後述する。
図2に示される筐体2の底板2aにおける前部中央位置および左右のサイドブラシ10の位置には、前述のように床面を検知する床面検知センサ18が配置されているので、床面検知センサ18によって下りの段差が検知されると、その検知信号が後述の制御部に送信され、制御部が両駆動輪22L、22Rを停止するよう制御する。それによって、自走式掃除機1の下り段差への落下が防止される。また、制御部40は、床面検知センサ18が下りの段差を検知すると、下りの段差を回避して走行するように制御してもよい。
筐体2の底板2aの前端には、内蔵するバッテリーの充電を行う左右一対の充電用端子13が設けられている。室内を自走しながら掃除する自走式掃除機1は、掃除が終了すると室内に設置されている充電台に帰還する。
これにより、充電台に設けられた給電端子部に自走式掃除機1の充電用端子13が接触し、給電端子部が充電用端子13を介してバッテリーの正極端子および負極端子に接続され、バッテリーへの充電が行われる。商用電源(コンセント)に接続される充電台は、通常、室内の側壁に沿って設置される。なお、バッテリーは、各種モータ等の各駆動制御要素や制御回路に電力を供給する。
自走式掃除機1は、前述のように、左右の駆動輪22L、22Rと後輪26の3点で床面に接触しており、前進時に急停止しても後輪26が床面から浮き上がらないようなバランスで重量配分されている。
そのため、自走式掃除機1が前進中に下りの段差の手前で急停止しても、それによって自走式掃除機1が前のめりに傾いて下りの段差へ落下するということが防止されている。なお、駆動輪22L、22Rは、急停止してもスリップしないよう、溝を有するゴムタイヤをホイールに嵌め込んで形成されている。
吸込口31は、床面に対面するよう筐体2の底面(底板2aの下面)に形成された凹部の開放面である。この凹部内には、筐体2の底面と平行な左右方向の軸心を中心に回転する回転ブラシ9が設けられており、凹部の左右両側には筐体2の底面と垂直な軸心を中心に回転するサイドブラシ10が設けられている。回転ブラシ9は、回転軸であるローラの外周面に螺旋状にブラシを植設することにより形成されている。サイドブラシ10は、回転軸の下端にブラシ毛束を放射状に設けることにより形成されている。回転ブラシ9の回転軸および一対のサイドブラシ10の回転軸は、筐体2の底板2aの一部に枢着されると共に、その付近に設けられたブラシ用モータ52、プーリおよびベルト等を含む動力伝達機構を介して回転可能に連結されている。
筐体2の内部において、吸込口31と集塵ボックス15aの間には吸引路が設けられ、集塵ボックス15aと排気口32の間には排気路が設けられている。
図5に示すように、吸込口31から筐体2内に吸い込まれた塵埃を含む空気は、矢印Aのように吸引路および集塵ボックス15aの吸引口15a1を通って集塵ボックス15a内に導かれる。このとき、回転ブラシ9が回転して床面上の塵埃を吸込口体31へ掻き込むと共に、一対のサイドブラシ10が回転して吸込口31の左右側の塵埃を吸込口31へ掻き集めている。
集塵ボックス15a内に塵埃が集められた後、フィルター15bを通過して塵埃が除去された空気は、矢印Bのように集塵ボックス15aの排出口15a2、この排出口15a2と接続されたダクト114、ダクト114に接続された電動送風機50および排気路34を通って排気口32から外部に放出される。なお、図5において、符号15cはフィルター15bを覆う集塵ボックス15aのカバーである。
この自走式掃除機1は、左右の駆動輪22L、22Rが同一方向に正回転して前進し、同一方向に逆回転して後退し、互いに逆方向に回転することにより旋回する。例えば、自走式掃除機1は、掃除領域の周縁に到達した場合および進路上の障害物に衝突した場合、駆動輪22L、22Rが停止し、左右の駆動輪22L、22Rを互いに逆方向に回転して向きを変える。これにより、自走式掃除機1は、設置場所全体あるいは所望範囲全体に障害物を避けながら自走することができる。
<バンパー、衝突検知部およびそれらの周辺構成について>
図1に示すように、半円弧形状のバンパー2c1は、周方向中央位置および中央位置の左右複数箇所に円形の孔部を有しており、各孔部から露出するようにバンパー2c1の内面に超音波センサの超音波送信部6b1および超音波受信部6b2が設けられている。実施形態1の場合、バンパー2c1には5個の孔部が一列に形成されており、中央位置と左右両端の孔部に超音波受信部6b2が配置され、中央位置に隣接する2個の孔部に超音波送信部6b1が配置されている。
制御ユニット6a(図3)は、超音波センサ6の超音波送信部6b1から超音波を発信させ、発信させた超音波が障害物で反射されて超音波受信部6b2で受信されるまでの時間から障害物までの距離を算出し制御部40へ検知信号として送信する。
バンパー2c1は、底板2a、天板2bおよび後部側板2c2の端部で構成された筐体本体2xの前方開口部2x1(図4参照)を覆うように、その前方開口部2x1の周縁部に嵌め込まれている。この際、バンパー2c1は、筐体本体2xに対して前後および左右方向に可動でありかつ前方開口部2x1から脱落しない嵌め込み構造によって支持されている。
図7は実施形態1におけるバンパーの被衝突物への衝突前の状態を示す説明図であり、図8は図7に引き続くバンパーの被衝突物への衝突後の状態を示す説明図である。また、図9(A)〜(C)は実施形態1におけるバンパー衝突時の突片と衝突検知部との位置関係を説明する図である。
図4および図6〜9に示すように、衝突検知部43は、被衝突物である障害物に衝突したバンパー2c1を非接触で検知するよう筐体本体2x内に設けられている。
この衝突検知部43は、筐体本体2x内に設けられて障害物に衝突したバンパー2c1からの衝撃を吸収する緩衝部43cと、筐体本体2x内に固定された前記移動物検知部43bおよび制御ユニット43aとを備え、筐体2内の前部に左右一対設けられている。なお、左右一対の衝突検知部43は線対称的な同一構造であり、以下では一方(右側)の衝突検知部43についてのみ説明する。
緩衝部43cは、移動物検知部43bに対して接近離間する方向に移動可能に筐体本体2x内に取り付けられた可動部材43c1と、可動部材43c1を介してバンパー2c1の内面を外側へ付勢する付勢部材43c2とを有する。実施形態1の場合、可動部材43c1は、バンパー2c1の内面に沿った弓形であり、その前端に短筒部43c11を有している。付勢部材43c2としては、図7および図8ではコイルスプリング(圧縮バネ)が用いられた場合を例示しているが、図示しない板バネ、トーションバネ等を用いてもよい。
一方、筐体本体2xの底板2aの前端にはボス部2a1が設けられており、このボス部2a1と押え部材3とによって可動部材43c1の短筒部43c11が挟み込まれ、タッピングネジあるいはキカイネジによって押え部材3が短筒部43c11を介してボス部2a1に固定されている。これにより、可動部材43c1は短筒部43c11の垂直方向の軸心Pを中心として筐体本体2xに対して揺動可能に取り付けられている。
また、可動部材43c1において、長手方向の中間部には筐体本体2xの内側へ突出する突片43c12が設けられ、突片43c12よりも後端側にはバンパー2c1の内面に対向する凹部43c13が設けられ、さらに、突片43c12よりも前端側には筐体本体2xの内側へ突出して付勢部材43c2であるコイルスプリングの一端に挿入される突起部43c14が設けられている。
一方、筐体本体2xの前部であって可動部材43c1の上方には回路基板を支持する支持プレート4(図4参照)が設けられ、この支持プレート4の下面の左右位置に前記移動物検知部43bが設けられている。この移動物検知部43bは、バンパー2c1が障害物に衝突することによって相対的に接近する可動部材43c1の一部(この場合、突片43c12)を非接触で検知するセンサである。実施形態1では、移動物検知部43bとして、可動部材43c1の突片43c12が移動する空間を挟む位置に設けられた投光部43b1および受光部43b2を有する光電センサが用いられている。
また、筐体本体2xの底板2aには、前記付勢部材43c2の他端に挿入される突起部2a3が設けられている。これにより、付勢部材43c2は可動部材43c1を外側へ弾発的に付勢している。なお、付勢部材43c2として板バネを用いる場合、例えば、板バネの一端を筐体本体2x側に固定し、板バネの他端を可動部材43c1の内面に摺接するよう配置する。また、付勢部材43c2としてトーションバネを用いる場合、例えば、トーションバネのリング部に挿入されるボス部を筐体本体2x側に設け、ボス部に取り付けられたトーションバネの一方のアーム部を筐体本体2x内に設けられた部品またはリブ等の固定部材に当接させ、トーションバネの他方のアーム部を可動部材43c1の内面に摺接するよう配置する。
また、バンパー2c1の内面には、可動部材43c1の前記凹部43c13に嵌め込まれる台形凸部2c11が設けられている。これにより、バンパー2c1は、可動部材43c1を介して付勢部材43c2によって外側へ弾発的に付勢されており、図7に示す通常の状態においてバンパー2c1と筐体本体2xとの間には所定の間隙G11、G12が形成されている。このとき、可動部材43c1の突片43c12は投光部43b1と受光部43b2の間よりも外側に位置しているため、投光部43b1から照射された光Kが受光部43b2にて受光されることになる(図9(A)参照)。
一方、自走式掃除機1の走行時にバンパー2c1が障害物に衝突すると、図8に示すように付勢部材43c2の付勢力に抗してバンパー2c1が内側へ押し込まれ、これによって自走式掃除機1および障害物が受ける衝撃が緩和される。このとき、バンパー2c1と筐体本体2xとの間が間隙G21、G22まで狭まる。すなわち、間隙G21、G22となるまでバンパー2c1によって可動部材43c1が内側へ押し込まれ、それによって突片43c12が投光部43b1と受光部43b2の間に入り込み、突片43c12によって投光部43b1から受光部43b2へ向かって照射される光Kが遮られる(図9(B)、(C)参照)。
制御ユニット43a(図3)は、移動物検知部43bにおける投光部43b1から受光部43b2に照射される光Kが遮られると、遮光されたことを検知して検知信号を制御部40へ送信する。これにより、制御部40は、自走式掃除機1が後退または旋回して障害物を回避するようモータドライバ51aを介して走行モータ51を制御する。なお、可動部材43c1が過度に内側へ押し込まれないよう筐体本体2x内にストッパが設けられており、実施形態1では駆動輪ユニットの支持部材2a4およびその外面に設けられたクッション材2a41がストッパとして機能している。
本発明では、衝突によるバンパー2c1の筐体本体2xに対する移動を機械スイッチ方式(接触検知方式)で検知するのではなく、非接触検知方式で検知するため、衝突時のバンパー2c1のストロークを機械スイッチ方式よりも長く設定することができる。これについて図9を参照しながら説明する。
図7と図9(A)に示すように、バンパー2c1の衝突前において、可動部材43c1の突片43c12は、移動物検知部43bの投光部43b1と受光部43b2の間よりも外側に位置している。
そして、バンパー2c1が障害物に衝突すると、図8と図9(B)に示すように、突片43c12は、投光部43b1と受光部43b2の間に入り込み、バンパー2c1が障害物に衝突したことが移動物検知部43b(光電センサ)によって検知された状態となる。この検知状態となると前記のように移動物検知部43bから検知信号が制御部40へ送信され、この検知信号に基づいて自走式掃除機1を後退または旋回させるよう制御部40が左右の駆動輪22L、22Rを制御する。
したがって、バンパー2c1が障害物に衝突した時点から自走式掃除機1が後退または旋回して回避動作を開始するまでの間にはタイムラグが発生する。機械スイッチ方式の場合、衝突検知からスイッチを押しきるまでのバンパーのストロークが短いため、衝突検知から回避動作までのタイムラグの間に自走式電子機器における電子機器部品および筐体本体等に襲撃が伝わってしまう。
一方、本発明の場合、図9(B)に示す衝突検知から後も、図8および図9(C)に示すように突片43c12が所定距離Lを移動する。すなわち、可動部材43c1のストロークS中に所定距離Lが含まれていることにより、バンパー2c1のストロークが長くなり、前記タイムラグの間も衝撃緩和がなされる。
このように、本発明によれば、自走式電子機器1が障害物に衝突した際、衝突検知部43にて衝突を検知してから回避動作を開始するまでの間もバンパー2c1が稼働するため、衝突時の衝撃を効果的に和らげることができる。この結果、自走式電子機器1における電子機器部品および筐体本体2x等へ与えるダメージおよび障害物へ与えるダメージを軽減することができる。
(実施形態2)
実施形態2では、移動物検知部43bとして実施形態1で用いた光電センサの代わりに、接近する可動部材43c1の突片43c12との間で変化する静電容量を検知する静電容量型近接センサを用いる。すなわち、突片43c12が静電容量型近接センサに接近することによって静電容量の変化が検知され、それによってバンパー2c1が障害物に衝突したことが検知されるよう構成する。この場合も、実施形態1と同様に、突片43c12が検知位置から所定距離L移動できるよう、静電容量型近接センサを横切るように突片43c12を移動させる。
(実施形態3)
実施形態3では、移動物検知部43bとして実施形態1で用いた光電センサの代わりに、突片43c12が接近することによって磁気誘導による突片43c12の近傍の磁場変化を検知する誘導型近接センサを用いる。すなわち、突片43c12が誘導型近接センサに接近することによって磁気誘導による磁場変化が検知され、それによってバンパー2c1が障害物に衝突したことが検知されるよう構成する。この場合、突片43c12に金属箔を貼り付けるか、あるいは突片43c12自体を金属(導体)にて形成する。また、この場合も、実施形態1と同様に、突片43c12が検知位置から所定距離L移動できるよう、誘導型近接センサを横切るように突片43c12を移動させる。
(実施形態4)
実施形態1〜3では、移動物検知部43bに検知される被検知物である突片43c12を可動部材43c1に設けた場合を例示したが、突片43c12をバンパー2c1の内面に設けて移動物検知部43bにて検知させるように構成してもよい。
(まとめ)
本発明の自走式電子機器は、バンパーを有すると共に電子機器部品を収容する走行可能な筐体と、この筐体内に設けられて前記バンパーに被衝突物が衝突した状態を非接触で検知する衝突検知部とを備える。
本発明の自走式電子機器は、次のように構成されてもよい。
(1)前記衝突検知部は、前記筐体本体内に設けられて被衝突物に衝突した前記バンパーからの衝撃を吸収する緩衝部と、前記筐体本体内に固定された移動物検知部とを備え、
前記緩衝部は、前記移動物検知部に対して接近離間する方向に移動可能に前記筐体本体内に取り付けられた可動部材と、前記可動部材を介して前記バンパーの内面を外側へ付勢する付勢部材とを有し、
前記移動物検知部は、前記バンパーが被衝突物に衝突することによって相対的に接近する前記可動部材の一部を非接触で検知するセンサであってもよい。
このようにすれば、緩衝部が、バンパーからの衝撃を和らげる機能および移動物検知部に対して移動することによって非接触で検知される被検知体として機能を備えた構成とされる。この場合、移動物検知部にて移動を検知される可動部材の一部としては小片(突片)が適当である。
(2)前記筐体は駆動輪ユニットおよび前記駆動ユニットを揺動可能に支持する支持部材を有し、
前記支持部材は、前記可動部材が過度に内側へ押し込まれないようにするストッパとして機能するように構成されてもよい。
(3)前記支持部材の外面にクッションが設けられ、前記クッションに前記可動部材が接触するように構成されてもよい。
(4)前記移動物検知部は、前記可動部材の一部が移動する空間を挟む位置に設けられた投光部および受光部を有する光電センサ、または接近する前記可動部材の一部との間で変化する静電容量を検知する静電容量型近接センサ、または前記可動部材の一部が接近することによって磁気誘導による前記可動部材の一部の近傍の磁場変化を検知する誘導型近接センサであってもよい。
このようにすれば、投光部と受光部の間を可動部材の一部によって遮断することにより、投光部から受光部に向かって照射された光が遮られ、それによってバンパーが被衝突物に衝突したことが検知される、または可動部材の一部が静電容量型近接センサに接近することによって静電容量の変化が検知され、それによってバンパーが被衝突物に衝突したことが検知される、または可動部材の一部が誘導型近接センサに接近することによって磁気誘導による磁場変化が検知され、それによってバンパーが被衝突物に衝突したことが検知される。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 自走式掃除機
2 筐体
2c1 バンパー
2x 筐体本体
43 衝突検知部
43b 移動物検知部
43b1 投光部
43b2 受光部
43c 緩衝部
43c1 可動部材
43c2 付勢部材

Claims (3)

  1. バンパーを有すると共に電子機器部品を収容する走行可能な筐体と、この筐体内に設けられて前記バンパーに被衝突物が衝突した状態を非接触で検知する衝突検知部とを備え、
    前記バンパーは、前記筐体に対して可動に設けられており、
    前記衝突検知部は、前記筐体本体内に設けられて被衝突物に衝突した前記バンパーからの衝撃を吸収する緩衝部と、前記筐体本体内に固定された移動物検知部とを備え、
    前記緩衝部は、前記移動物検知部に対して接近離間する方向に移動可能に前記筐体本体内に取り付けられた可動部材と、前記可動部材を介して前記バンパーの内面を外側へ付勢する付勢部材とを有し、
    前記移動物検知部は、前記バンパーが被衝突物に衝突することによって相対的に接近する前記可動部材の一部を非接触で検知するセンサであり、
    前記筐体は駆動輪ユニットおよび前記駆動輪ユニットを揺動可能に支持する支持部材を有し、
    前記支持部材は、前記可動部材が過度に内側へ押し込まれないようにするストッパとして機能するように構成され、
    前記バンパーが被衝突物に衝突して内側へ押し込まれたときに、前記可動部材の一部が前記センサと非接触でかつ前記センサを横切る方向に移動すると共に、前記可動部材の一部が前記センサにて検知された後も所定距離を移動し、それによって前記衝突検知部が前記衝突を検知した後も前記バンパーが可動に構成されたことを特徴とする自走式電子機器。
  2. 前記支持部材の外面にクッションが設けられ、前記クッションに前記可動部材が接触するように構成された、請求項に記載の自走式電子機器。
  3. 前記移動物検知部は、前記可動部材の一部が移動する空間を挟む位置に設けられた投光部および受光部を有する光電センサ、または接近する前記可動部材の一部との間で変化する静電容量を検知する静電容量型近接センサ、または前記可動部材の一部が接近することによって磁気誘導による前記可動部材の一部の近傍の磁場変化を検知する誘導型近接センサである請求項1または2に記載の自走式電子機器。
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