JP6734278B2 - ゴムブロックインターポリマーを含む熱可塑性加硫物 - Google Patents

ゴムブロックインターポリマーを含む熱可塑性加硫物 Download PDF

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Description

実施形態は、熱可塑性加硫物での使用のための、少なくともエチレン/アルファ−オレフィンブロック及びエチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックを含むゴムブロックインターポリマー、それを組み込む物品、及びそれを製造する方法に関する。
熱可塑性加硫物(TPV)は、熱可塑性マトリックスに、細かく分散したゴム粒子を含み得る。TPVの物理的特性は、例えば、ゴム相の分子構造、熱可塑性マトリックスの特性、硬化レベル、及び/または充填剤の存在を含む多くの要因によって影響され得る。加硫可能なエラストマー(ゴム)、熱可塑性ポリオレフィン、ならびにその特性を強化させるために「軟質」セグメント及び「硬質」セグメントを有するブロックコポリマーを含むTPV組成物が、例えば、米国特許第8,476,366号に述べられている。しかしながら、ブロックコポリマー(及びそれに関連する強化した特性)とジエン(及びそれに関連する特性)との組み合わせを使用して、TPV組成物におけるゴム相に対して加硫可能なゴムと同様に作用し、ゴム相の架橋結合を強化してより良い保油能力を提供することを可能にする必要性が存在する。
実施形態は、熱可塑性加硫物組成物を提供することによって実現することができ、本熱可塑性加硫物組成物は、(a)2〜5個の炭素原子を有するアルファ−オレフィンモノマーを含む結晶性熱可塑性ポリオレフィンと、(b)第1のブロック、及び第1のブロックとは異なる化学的または物理的特性を有する第2のブロックを含むゴムブロックインターポリマーであって、第1のブロックは、エチレン、3〜10個の炭素原子を有する第1のアルファ−オレフィンモノマー、及び2〜25個の炭素原子を有する第1のジエンモノマーに由来し、第2のブロックは、エチレン、3〜10個の炭素原子を有する第2のアルファ−オレフィンモノマー、及び任意で2〜25個の炭素原子を有する第2のジエンモノマーに由来し、本組成物中のブロックインターポリマーの量は、組成物中の熱可塑性ポリオレフィンの量を超える、ゴムブロックインターポリマーと、(c)硬化剤系と、を含む。
実施例1及び2で使用されるブロックインターポリマーのDSC融点温度プロファイルを示す。 比較例A及びBで使用されるEPDMのDSC融点温度プロファイルを示し、示されるように、個々のEPDMに対するDSC融点温度プロファイルが、ブロックインターポリマーに対するDSC融点温度プロファイルとは異なる。 比較例A及びBで使用されるEPDMのDSC融点温度プロファイルを示し、示されるように、個々のEPDMに対するDSC融点温度プロファイルが、ブロックインターポリマーに対するDSC融点温度プロファイルとは異なる。 10μmの規模での、実施例1のTEM顕微鏡写真を示す。 10μmの規模での、比較例AのTEM顕微鏡写真を示す。 2μmの規模での、実施例1のTEMの左側部分のTEM顕微鏡写真を示す。 2μmの規模での、実施例1のTEMの右側部分のTEM顕微鏡写真を示す。 2μmの規模での、比較例AのTEMの左側部分のTEM顕微鏡写真を示す。 2μmの規模での、比較例AのTEMの右側部分のTEM顕微鏡写真を示す。
実施形態は、熱可塑性加硫物(TPV)で加硫可能なエラストマー/加硫可能なゴムとして使用するためのゴムブロックコポリマー/インターポリマー(コポリマー及びインターポリマーは本明細書で区別せずに使用される)に関するが、2つの異なる相の分子構造が、ブロックインターポリマーに組み込まれる。TPV組成物では、加硫可能なエラストマーが、硬化剤系の存在下で熱可塑性ポリオレフィン(例えば、硬化剤系の一部である架橋剤)で架橋結合(すなわち、加硫処理)され得る。加硫可能なエラストマーは、熱硬化の不可逆過程を経ることができるため、熱硬化性として分類され得る。ゴムブロックインターポリマーに加えて、TPV組成物は、少なくとも熱可塑性ポリオレフィン及び硬化剤系を含むが、ブロックインターポリマーの量は、TPV組成物中の熱可塑性ポリオレフィンの量より多い。
ゴムブロックインターポリマーに関して、2つの異なる相とは、ブロックインターポリマーが、少なくとも第1のブロックと、第1のブロックとは異なる化学的または物理的特性を有する第2のブロックとを含むことを意味する。本明細書で使用される場合、ブロックコポリマーは、違う型の配列に共有結合している、モノマー単位の配列(「ブロック」及び「セグメント」)を含む。ブロックコポリマーは、様々な方法のうちの少なくとも1つで接続されるマルチブロックであってもよく、ジブロック形態でA−B、及びトリブロック形態でA−B−A等であり、A及びBは異なるブロックを表す。ブロックコポリマーにおけるブロックのそれぞれは、例えば、米国特許第8,569,422号で述べられる通り、「硬質」セグメントまたは「軟質」セグメント」のうちの1つとして記載され得る。様々なブロックコポリマー構造が可能であり、例えば、例としては、硬質プラスチックブロック(本質的に結晶性またはガラス質であり得る)のエラストマーブロック(熱可塑性エラストマー等)との共有結合が挙げられる。
ブロックコポリマーは、少なくとも2つの異なるブロックに基づき、一方は、エチレン/アルファ−オレフィン/任意でジエンブロックであり、他方は、エチレン/アルファ−オレフィン/任意でジエンブロックである。エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックは、Mクラスのゴムであってもよい。Mクラスは、ASTMD1418に従う分類を指し、Mクラスの区別は、ポリメチレン型の飽和鎖を有するゴムを含む。例えば、エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロック(及び任意でエチレン/アルファ−オレフィン/任意でジエンブロック)は、EPDMとしても既知のエチレン−プロピレン−ジエン(Mクラス)ゴムを含んでもよい。製造されるエチレン/アルファ−オレフィン/ジエンゴムの大部分は、例えば、特に、低い結晶化度である場合、詰まらせ、共に一体化することがあり、(フリーフロー)ペレット形態に留まることができないが、ペレット形態は、連続TPV生成工程への供給に対して有益である。その結果、実施形態において、エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックを含むブロックコポリマーは、より高い平均結晶化度を有する非晶質「軟質」セグメントを組み合わせ、半結晶性「硬質」セグメントを含有し、それは、生成中に容易なペレット化を可能にし、(フリーフロー)ペレット形態に維持されることができる。これはまた、ペレット形態の油含有ブロックコポリマーの容易な処理のためのより高い油性保持能力を可能にする。
例えば、TPV組成物は、優れた油摂取を提示し、良好な加工性を保持するゴムブロックコポリマーを含んでもよい。例示的な実施形態は、例えば、特に、周囲以下の低温(−40℃まで下がる等)に曝される場合、保油能力を有し、最終TPV物品中に油にじみがわずかまたはほとんどないゴムブロックコポリマーを含む。
用語
「組成物」及び同様の用語は、2つ以上の成分の混合物またはブレンドを意味する。例えば、1つの組成物は、少なくとも、熱可塑性ポリオレフィンとブロックインターポリマーとの組み合わせである。
「ブレンド」、「ポリマーブレンド」、及び同様の用語は、2つ以上のポリマーのブレンドを意味する。そのようなブレンドは、混和性であるか、またはそうでなくてもよい。そのようなブレンドは、相分離型であるか、またはそうでなくてもよい。そのようなブレンドは、透過電子分光法、光散乱、X線散乱、及び当技術分野で既知の任意の他の方法から決定される、1つ以上のドメイン配置を含有するか、またはしなくてもよい。
「ポリマー」は、同じまたは異なる種類のモノマーの重合によって調製される化合物を意味する。総称としてポリマーは、したがって、通常、1種類のみのモノマーから調製されるポリマーを指すために使用される用語ホモポリマー、及び後述される通りの用語インターポリマーを包含する。それはまた、すべての形態のインターポリマー、例えば、ランダム、ブロック、均一、不均一等を包含する。
「インターポリマー」及び「コポリマー」は、少なくとも2つの異なる種類のモノマーの重合によって調製されるポリマーを意味する。これらの総称は、古典的コポリマー、すなわち、2つの異なる種類のモノマーから調製されるポリマーと、例えば、ターポリマー、テトラポリマー等の2つ以上の異なる種類のモノマーから調製されるポリマーとの両方を含む。
「エチレン系ポリマー」及び同類の用語は、大部分の重量パーセントが重合されたエチレンモノマー(重合可能なモノマーの総重量に基づいて)を含み、任意で、エチレン系インターポリマーを形成するように、エチレンとは異なる少なくとも1つの重合コモノマー(C3−10α−オレフィン及びジエンから選択される少なくとも1つ等)を含み得るポリマーを意味する。例えば、エチレン系ポリマーが、コポリマーである場合、エチレンの量は、コポリマーの総重量に基づいて、50重量%を超える。エチレン系ポリマーが、エチレン/コモノマー/ジエンインターポリマーである場合、エチレンの量は、コモノマーの量及びジエンの量を超える。「エチレンに由来する単位」及び同類の用語は、重合エチレンから形成したポリマーの単位を意味する。
「アルファ−オレフィン系ポリマー」及び同類の用語は、大部分の重量パーセントの重合アルファ−オレフィンモノマー(重合可能なモノマーの総重量に基づいて)を含み、任意で、アルファ−オレフィン系インターポリマーを形成するように、重合アルファ−オレフィンモノマーとは異なる少なくとも1つの他の重合アルファ−オレフィンコモノマーを含むポリマーを意味する。アルファ−オレフィンモノマー及びコモノマーは、C3−10α−オレフィンの1つを意味する。「α−オレフィンに由来する単位」及び同類の用語は、α−オレフィンモノマー、特に、C3−10α−オレフィンの少なくとも1つの重合から形成されるポリマーの単位を意味する。例えば、アルファ−オレフィン系ポリマーは、プロピレン系ポリマーであってもよく、任意で、C及びC4−10α−オレフィンから選択される少なくとも1つのコモノマーを含む。
ゴムブロックインターポリマー
ブロックコポリマーは、少なくとも、第1のブロック、及び第1のブロックとは異なる化学的または物理的特性を有する第2のブロックを含むゴムブロックインターポリマーである。第1のブロックは、少なくとも、エチレン、第1のアルファ−オレフィン、及び第1のジエンに由来し、第2のブロックは、少なくとも、エチレン、第2のアルファ−オレフィン、及び任意で第2のジエンに由来する。用語「ブロックインターポリマー」、「ブロックコポリマー」、「偽ブロックコポリマー」、「偽ブロックインターポリマー」、「セグメント化コポリマー」、及び「セグメント化インターポリマー」は、直線的に接合する2つ以上の化学的に異なる領域(「ブロック」または「セグメント」と称される)を含むブロックポリマー、すなわち、ペンダントまたはグラフト化された方法ではなく、重合機能に関して端と端で接合(共有結合)している化学的に区別された単位を含むポリマーを指す。ブロックコポリマーは、線状マルチブロック(ジブロック等)またはマルチブロック星形コポリマー(すべてのブロックは、同じ原子または化学的部分と結合する)であってもよいが、隣接する区別されたポリマー単位は、端と端で接合している(例えば、端と端で共有結合している)。ブロックは、その中に組み込まれるコモノマーの量または種類、密度、結晶化度の量、結晶化度の種類(例えば、ポリエチレン対ポリプロピレン)、そのような組成物のポリマーに起因する微結晶サイズ、立体規則性種類または程度(イソタクチックまたはシンジオタクチック)、位置規則性または位置不規則性、長鎖分岐またはハイパー分岐を含む分岐の量、均一性、及び/または任意の他の化学的または物理的特性において異なる。ブロックコポリマーは、従来のランダムコポリマー、ポリマーの物理的ブレンド、逐次的モノマー添加を介して調製されるブロックコポリマーと区別されてもよい。
ブロックコポリマー及び偽ブロックコポリマーは、「硬質」及び「軟質」セグメントを含んでもよい。硬質セグメントは、少なくとも、エチレン、アルファ−オレフィン、及び任意でジエンに由来する。「硬質」セグメントは、重合単位のブロックを指し、エチレンが、ポリマーの総重量に基づいて、60重量%超〜最大95重量%(例えば、70重量%〜85重量%)の量で存在する。軟質セグメントは、少なくとも、エチレン、アルファ−オレフィン、及び任意でジエンに由来する。「軟質」セグメントは、重合単位のブロックを指し、コモノマー、すなわち、アルファ−オレフィンが、ポリマーの総重量に基づいて、40重量%〜80重量%(例えば、45重量%〜70重量%)の量で存在する。低結晶化度の硬質ブロックを含有するブロックコポリマーは、100℃未満の融点を有する硬質ブロックを有するポリマーである。そのようなブロックコポリマーに対する適用は、TPV製剤、ゴム、及びエラストマー架橋剤を含む。
任意のジエンに関して、含まれる場合、ジエンは、対応するブロックの総重量に基づいて、0.1重量%〜10.0重量%(例えば、0.1重量%〜5.0重量%、0.1重量%〜3.0重量%、0.1重量%〜2.0重量%、0.1重量%〜1.0重量%、及び/または0.1重量%〜0.8重量%)の量で存在してもよい。ジエンは、硬質セグメント、軟質セグメント、または硬質セグメントと軟質セグメントとの両方の中に存在する。例えば、ジエンは、軟質セグメントまたは硬質セグメントそれぞれの総重量の1重量%未満の量で軟質セグメントまたは硬質セグメント中に存在してもよい。ジエンは、軟質セグメント及び硬質セグメントの総重量の1重量%未満の量で軟質セグメントと硬質セグメントとの両方の中に存在してもよい。
軟質セグメントは、ブロックインターポリマーの総重量の約1重量%〜99重量%のブロックインターポリマー中に存在してもよい。例えば、軟質セグメントは、ブロックインターポリマーの総重量の5重量%〜95重量%、10重量%〜90重量%、15重量%〜85重量%、20重量%〜80重量%、25重量%〜75重量%、30重量%〜70重量%、35重量%〜65重量%、40重量%〜60重量%、及び/または45重量%〜55重量%の量で存在してもよい。硬質セグメントは、例えば、ブロックインターポリマー中の総セグメントに関して、残りを占めるように、同様の範囲で存在してもよい。ブロックインターポリマーにおいて、すべてのブロックは、ブロック中の総エチレン及び/またはアルファ−オレフィン含有量に基づいて、硬質セグメントまたは軟質セグメントの1つとして特徴付けられる。ポリマーは、存在する硬質セグメントの量が、存在する軟質セグメントの量を超える場合、硬質セグメントの大部分を有すると言われる。軟質セグメントの重量割合及び硬質セグメントの重量割合は、DSCまたはNMRから得られるデータに基づいて計算されることができる。そのような方法及び計算は、例えば、米国特許第8,486,878号に開示される。
第1のブロックは、エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックであってもよく、任意で、第2のブロックは、エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックであってもよいが、第1のブロック及び、任意で、第2のブロックは、Mクラスのゴムとして特徴付けられることができる。アルファ−オレフィンモノマーは、3〜10個の炭素原子(すなわち、C〜C10オレフィン)を有してもよい。例えば、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキサン、1−オクテン、2−エチルー1−ヘキセン、及び1−ドデセンを含む。C−C10オレフィンは、ビニル不飽和を含有する脂肪族及び芳香族化合物、ならびにシクロブテン、シクロペンテン、ジシクロペンタジエン、及びヒドロカルビルまたはシクロヒドロカルビル基で置換されるノルボルネンを含むが、これらに限定されないノルボルネン等の環状化合物を包含する。
ジエンモノマーは、2〜25個の炭素原子(すなわち、C〜C25ジエン)、2〜20の炭素原子(すなわち、C〜C20ジエン)、5〜15の炭素原子(すなわち、C〜C15ジエン)、及び/または8〜12の炭素原子(すなわち、C〜C12ジエン)を有してもよい。例示的なジエンは、イソプレーン、ブタジエン、クロロプレンエチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、2,5−ジメチル−1,5−ヘキサジエン、1,4−オクタジエン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエン、ジシクロペンタジエン、1−ビニル−1−シクロペンテン、1−ビニル−1−シクロヘキセン、3−メチル−ビシクロ(4,2,1)ノナ−3、7−ジエン、3−エチルビシクロノンジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネン、2−メタリル−5−ノルボルネン、2−イソプロペニル−5−ノルボルネン、5−(1,5−ヘキサジエニル)−2−ノルボルネン、5−(3,7−オクタジエニル)−2−ノルボルネン、及び3−メチル−トリシクロ−(5,2,1,0.sup.2,6)−3,8−デカジエンを含む。例示的なエチレンポリオレフィン/ジエンは、EPDMとしても既知のエチレン−プロピレン−ジエン(Mクラス)ゴムである。EPDMを調製するために使用されるジエンは、1,4−ヘキサジエン(HD)、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)、5−ビニリデン−2−ノルボルネン(VNB)、5−メチレン−2−ノルボルネン(MNB)、及びジシクロペンタジエン(DCPD)を含む。
ブロックインターポリマーは、異なる(すなわち、より多い、またはより少ない)量のジエン(無しを含む)及びアルファ−オレフィンを含有するブロックを修正することを含む。ブロックインターポリマーの使用によって、ジエン及びアルファ−オレフィンの総量は、後続するポリマー特性の損失なしに低減されてもよい。すなわち、ジエン及びアルファ−オレフィンモノマーは、ポリマー全体にわたって均一に、またはランダムにではなく、ポリマーのブロックに選択的に組み込まれ、それらは、より効果的に使用され、続いて、ブロックインターポリマーの架橋密度は、より良く制御され得る。そのような架橋可能なエラストマー及び硬化生成物は、例えば、比較的高い引張強度及びより良い弾性回復等の有利な特性を有する。
第1のブロック、すなわち、エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックは、硬質セグメント(すなわち、エチレンが、60重量%超〜最大95重量%の量で存在する)または軟質セグメント(すなわち、アルファ−オレフィンが、40重量%〜80重量%の量で存在する)であってもよい。例えば、第1のブロックは、60重量%超〜最大95重量%の量のエチレン、0.1重量%〜10.0重量%(例えば、0.1重量%〜5.0重量%、0.1重量%〜2.5重量%、及び/または0.1重量%〜1.0重量%)のジエン含有量、及び第1のブロックの総重量に対するアルファ−オレフィン系の残りを有する硬質セグメントであってもよい。第1のブロックは、40重量%〜80重量%(例えば、40重量%〜70重量%、45重量%〜65重量%、及び/または45重量%〜55重量%)の量のアルファ−オレフィン、0.1重量%〜10.0重量%(例えば、0.1重量%〜5.0重量%、0.1重量%〜2.5重量%、及び/または0.1重量%〜1.0重量%)のジエン含有量、及び第1のブロックの総重量に対するエチレン系の残りを有する軟質セグメントであってもよい。エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックは、その中のアルファ−オレフィンに対するエチレンの量に基づいて、エチレン系ポリマーブロックまたはアルファ−オレフィン系ポリマーブロックとみなされてもよい。
第2のブロック、すなわち、エチレン/アルファ−オレフィン/任意でジエンブロックは、硬質セグメント(すなわち、エチレンが、60重量%超〜最大95重量%の量で存在する)または軟質セグメント(すなわち、アルファ−オレフィンが、40重量%〜80重量%の量で存在する)であってもよい。例えば、第2のブロックは、60重量%超〜最大95重量%の量のエチレン、0.1重量%〜10.0重量%(例えば、0.1重量%〜5.0重量%、0.1重量%〜2.5重量%、及び/または0.1重量%〜1.0重量%)の任意のジエン含有量、及び第2のブロックの総重量に対するアルファ−オレフィン系の残りを有する硬質セグメントであってもよい。第2のブロックは、40重量%〜80重量%の量のアルファ−オレフィン、0.1重量%〜10.0重量%(例えば、0.1重量%〜5.0重量%、0.1重量%〜2.5重量%、及び/または0.1重量%〜1.0重量%)の任意のジエン含有量、及び第2のブロックの総重量に対するエチレン系の残りを有する軟質セグメントであってもよい。エチレン/アルファ−オレフィン/任意でジエンブロックは、その中のアルファ−オレフィンに対するエチレンの量に基づいて、エチレン系ポリマーブロックまたはアルファ−オレフィン系ポリマーブロックとみなされてもよい。例示的な実施形態では、第2のブロックは、60重量%超〜95重量%、65重量%〜85重量%、及び/または65重量%〜75重量%(第2のブロックがジエンを除く場合)のエチレン含有量を有するエチレン/アルファ−オレフィンブロックであってもよい。
コモノマー含有量は、核磁気共鳴(「NMR」)分光法に基づく技術を含む、任意の適切な技術を使用して測定されてもよい。比較的広範囲なTREF曲線を有するポリマーまたはポリマーのブレンドに対して、ポリマーは、望ましくは、最初に、それぞれ10℃またはそれ以下の溶出温度範囲を有する画分へ、TREFを使用して分画される。すなわち、各溶出画分は、10℃またはそれ以下の収集温度枠を有する。この技術を使用して、該ブロックインターポリマーは、比較可能なインターポリマーの対応する画分より高いモルのコモノマー含有量を有する少なくとも1つのそのような画分を有する。
ブロックインターポリマーは、ポリマー多分散性(PDIまたはMw/Mn)及びブロック長さ分布(例えば、2つまたは3つの異なるブロック組成物での)の独特な分布によって特徴付けられてもよい。ブロックインターポリマーは、異なるコモノマー含有量のブロック(ホモポリマーブロックを含む)を交互にすることを含んでもよい。ブロックコポリマーは、末端ブロックを含有してもよい。例えば、異なる重合条件下で動作する2つ以上の重合反応器またはゾーンにおける高活性金属錯体系重合触媒と組み合わせて1つ以上のシャトリング剤の使用の効果に基づく。ブロックコポリマーは、1.7〜3.5(例えば、1.8〜2.5、1.8〜2.2、及び/または1.8〜2.1)のPDIを所有してもよい。ブロックコポリマーはでもよいブロック長さは、同一またはほぼ同一のブロック長さというよりもむしろ最も可能性のある分布である。偽ブロックコポリマー/ブロックインターポリマーは、ポアソン分布ではなくシュルツ−フローリー分布に適合するPDIを所有してもよいが、異なる密度またはコモノマー含有量のポリマーブロックのブロックの大きさにおける分布は、シュルツ−フローリー型の分布である。
例えば、ブロックインターポリマーは、(1)少なくとも1.3、少なくとも1.5、少なくとも1.7、少なくとも2.0、及び/または少なくとも2.4〜最大値5.0、3.5、及び/または2.7までのPDI、(2)80J/g以下の融解熱、(3)少なくとも50重量%及び/または60重量%(例えば、及び85重量%未満)の全体のエチレン含有量、(4)10重量%未満、5重量%未満、及び/または1重量%未満の全体のジエン含有量、(5)−25℃未満及び/または−30℃未満のガラス転移温度Tg、(6)1〜250、1〜200、1〜100、及び/または20〜60のムーニー粘度(ML(1+4)125℃)、及び/または(7)1つ及び唯一のTm(例えば、図1を参照)を所有してもよい。
ブロックインターポリマーは、0.01〜2000g/10分、0.01〜1000g/10分、0.01〜500g/10分、及び/または0.01〜100g/10分のメルトインデックス、Iを有してもよい。ある実施形態では、ブロックインターポリマーは、0.01〜10g/10分、0.5〜50g/10分、1〜30g/10分、1〜6g/10分、及び/または0.3〜10g/10分のメルトインデックスを有してもよい。
ブロックインターポリマーは、1,000g/モル〜5,000,000g/モル、1000g/モル〜1,000,000、10,000g/モル〜500,000g/モル、10,000g/モル〜300,000g/モル、及び/または100,000g/モル〜200,000g/モルの分子量Mを有してもよい。ブロックインターポリマーの密度は、0.80〜0.99g/cm及び/または0.85g/cm〜0.97g/cmであってもよい。例えば、ブロックインターポリマーの密度は、0.860〜0.925g/cmまたは0.867〜0.910g/cmの範囲にあってもよい。
ブロックインターポリマーは、昇温溶出分別(「TREF」)を使用して分画される場合、0℃〜130℃で溶出する分子画分を有してもよく、それは、該画分が、同じ温度で溶出する比較可能なランダムエチレンインターポリマー画分のモルのコモノマー含有量より高いモルのコモノマー含有量(少なくとも5パーセント高い及び/または少なくとも10パーセント高い)を有するという点で特徴付けられるが、比較可能なランダムエチレンインターポリマーは、同じコモノマーを含有し、ブロックインターポリマーのそれの10パーセント以内でメルトインデックス、密度、及びモルのコモノマー含有量(ポリマー全体に基づいて)を有する。例えば、比較可能なインターポリマーのMw/Mnは、ブロックインターポリマーのそれの10パーセント以内であってもよいか、及び/または比較可能なインターポリマーは、ブロックインターポリマーのそれの10重量パーセント以内で総コモノマー含有量を有する。
ブロックインターポリマーを作製するために有用な工程は、例えば、国際公開第WO2007/035485号に記載される工程である。例えば、ポリマーは、付加重合可能なモノマーまたはモノマーの混合物を、付加重合条件下で、少なくとも1つの付加重合触媒、共触媒、及び鎖シャトリング剤を含む組成物に接触させることを含む工程によって作製されてもよい。工程は、定常状態の重合条件下で動作する2つ以上の反応器内、または栓流重合条件下で動作する反応器の2つ以上のゾーン内で、区別された工程条件下で成長ポリマー鎖の少なくともいくつかの形成によって特徴付けられる。必要に応じて、水素等の連鎖停止剤を使用して反応器粘度またはポリマー分子量を制御してもよい。
本明細書に記載されるブロックインターポリマーは、アニオン重合及び制御フリーラジカル重合と区別可能な方法を使用して調製される。特に、そのような方法は、重合を伴う、相対的完全性への逐次的モノマー付加を必要とし、そのような方法で役立つように使用されることができるモノマーの種類は、限定される。例えば、SBS型ブロックコポリマーを形成するためのスチレン及びブタジエンのアニオン重合において、各ポリマー鎖は、化学量論量の開始剤を必要とし、結果として得られるポリマーは、好ましくは1.0〜1.3の非常に狭い分子量分布Mw/Mnを有する。すなわち、ポリマーブロック長さは、本質的に同一である。加えて、アニオン及びフリーラジカル工程は、比較的ゆっくりであり、劣るプロセス経済学をもたらし、α−オレフィンの重合に容易に適合しない。特に、本明細書に記載されるブロックコポリマーは、効果及び触媒的に(すなわち、2つ以上のポリマー分子が、各触媒または開始剤の分子のために生成される工程において)生成される。これらのポリマーを特定して、ポリマーブロックのいくつかまたはすべては、エチレンのコポリマー、コモノマー、特に、エチレン、及び3個以上の炭素原子を有するα−オレフィン(モノマー)を含む非晶質ランダムコポリマー等の非晶質ポリマーを含むことが非常に望ましい。最後に、ポリマー分子の多くは、制御ブロック数、特に、ジブロックまたはトリブロックであるが、ブロック長さは、同一またはほぼ同一のブロック長さではなく最も可能性のある分布である、偽ブロックまたはブロックコポリマーを調製することが望ましい。
ブロックインターポリマーを形成するための代表的な触媒及び鎖シャトリング剤は、以下の通りである。
触媒(A1)は、[N−(2,6−ジ(1−メチルエチル)フェニル)アミド)(2−イソプロピルフェニル)(α−ナフタレン−2−ジイル(6−ピリジン−2−ジイル)メタン)]ハフニウムジメチルであり、国際公開第WO2003/040195号及び同第WO2004/024740号の教示に従って調製される。
触媒(A2)は、[N−(2,6−ジ(1−メチルエチル)フェニル)アミド)(2−メチルフェニル)(1,2−フェニレン−(6−ピリジン−2−ジイル)メタン)]ハフニウムジメチルであり、国際公開第WO2003/040195号及び同第WO2004/024740号の教示に従って調製される。
触媒(A3)は、ビス[N,N’’’−(2,4,6−トリ(メチルフェニル)アミド)エチレンジアミン]ハフニウムジベンジルである。
触媒(A4)は、ビス((2−オキソイル−3−(ジベンゾ−1H−ピロール−1−イル)−5−(メチル)フェニル)−2−フェノキシメチル)シクロヘキサン−1,2−ジイルジルコニウム(IV)ジベンジルであり、米国公開第2004/0010103号の教示に従って本質的に調製される。
触媒(A5)は、(ビス−(1−メチルエチル)(2−オキソイル−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)イミノ)ジルコニウムジベンジルである。
触媒(A5)の調製は、以下の通りに実行される。
a)(1−メチルエチル)(2−ヒドロキシ−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)イミンの調製
3,5−ジ−t−ブチルサリチルアルデヒド(3.00g)を10mLのイソプロピルアミンに添加する。溶液は、迅速に明るい黄色に変わる。周囲温度で3時間撹拌した後、揮発性物質を、真空下で除去し、明るい黄色の結晶性固体を得る(97パーセントの収率)。
b)(ビス−(1−メチルエチル)(2−オキソイル−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)イミノ)ジルコニウムジベンジルの調製
5mLのトルエン中の(1−メチルエチル)(2−ヒドロキシ−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)イミン(605mg、2.2ミリモル)の溶液を、50mLのトルエン中のZr(CHPh)(500mg、1.1ミリモル)の溶液にゆっくりと添加する。結果として得られた暗い黄色い溶液を、30分間撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、所望の生成物を赤茶色の固体として得る。
触媒(A6)は、ビス−(1−(2−メチルシクロヘキシル)エチル)(2−オキソイル−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)イミノ)ジルコニウムジベンジルである。
触媒(A6)の調製は、以下の通りに実行される。
a)(1−(2−メチルシクロヘキシル)エチル)(2−オキソイル−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)イミンの調製
2−メチルシクロヘキシルアミン(8.44mL、64.0ミリモル)をメタノール(90mL)中で溶解し、ジ−t−ブチルサリカルデヒド(10.00g、42.67ミリモル)を添加する。反応混合物を3時間撹拌し、その後、−25℃まで12時間冷却する。結果として得られた黄色い固体の沈殿物を濾過によって収集し、冷たいメタノール(2×15mL)で洗浄し、その後、減圧下で乾燥させる。収率は、11.17gの黄色い固体である。H NMRは、異性体の混合物として所望の生成物と一致する。
b)ビス−(1−(2−メチルシクロヘキシル)エチル)(2−オキソイル−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)イミノ)ジルコニウムジベンジルの調製
200mLのトルエン中の(1−(2−メチルシクロヘキシル)エチル)(2−オキソイル−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)イミン(7.63g、23.2ミリモル)の溶液を、600mLのトルエン中のZr(CHPh)(5.28g、11.6ミリモル)の溶液にゆっくりと添加する。結果として得られた暗い黄色の溶液を1時間25℃で撹拌する。溶液をさらに680mLのトルエンで希釈し、0.00783Mの濃度を有する溶液を得る。
触媒(A7)は、(t−ブチルアミド)ジメチル(3−N−ピロリル−1,2,3,3a,7a−η−インデン−1−イル)シランチタニウムジメチルであり、米国特許第6,268,444号の技術に従って本質的に調製される。
触媒(A8)は、(t−ブチルアミド)ジ(4−メチルフェニル)(2−メチル−1,2,3,3a,7a−η−インデン−1−イル)シランチタニウムジメチルであり、米国特許公開第2003/004286号の教示に従って本質的に調製される。
触媒(A9)は、(t−ブチルアミド)ジ(4−メチルフェニル)(2−メチル−1,2,3,3a,8a−η−s−インダセン−1−イル)シランチタニウムジメチルであり、米国特許公開第2003/004286号の教示に従って本質的に調製される。
触媒(A10)は、ビス(ジメチルジシロキサン)(インデン−1−イル)ジルコニウムジクロリドであり、Sigma−Aldrichから入手可能である。
使用されてもよい例示的なシャトリング剤は、ジエチル亜鉛、ジ(i−ブチル)亜鉛、ジ(n−ヘキシル)亜鉛、トリエチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリエチルガリウム、i−ブチルアルミニウムビス(ジメチル(t−ブチル)シロキサン)、i−ブチルアルミニウムビス(ジ(トリメチルシリル)アミド)、n−オクチルアルミニウムジ(ピリジン−2−メトキシド)、ビス(n−オクタデシル)i−ブチルアルミニウム、i−ブチルアルミニウムビス(ジ(n−ペンチル)アミド)、n−オクチルアルミニウムビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノキシド、n−オクチルアルミニウムジ(エチル(1−ナフチル)アミド)、エチルアルミニウムビス(t−ブチルジメチルシロキシド)、エチルアルミニウムジ(ビス(トリメチルシリル)アミド)、エチルアルミニウムビス(2,3,6,7−ジベンゾ−1−アザシクロヘプタンアミド)、n−オクチルアルミニウムビス(2,3,6,7−ジベンゾ−1−アザシクロヘプタンアミド)、n−オクチルアルミニウムビス(ジメチル(t−ブチル)シロキシド、エチル亜鉛(2,6−ジフェニルフェノキシド)、及びエチル亜鉛(t−ブトキシド)を含む。
熱可塑性加硫物組成物
熱可塑性加硫物(TPV)組成物は、ブロックインターポリマーに加えて、全体のTPV組成物のためのマトリックス相の基礎を確立する少なくとも1つの熱可塑性ポリマーを含む。例示的な熱可塑性ポリマーは、ポリエチレン(分岐ポリエチレン及びポリエチレン系ポリマーを含む)、ポリプロピレン(分岐ポリプロピレン及びポリプロピレン系ポリマーを含む)、ポリカーボネート、オレフィンブロックコポリマー/インターポリマー(上述されるエチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックを含むブロックインターポリマーとは異なる)を含むブロック合成物、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(分岐ポリエチレンテレフタレートを含む)、及びナイロン(分岐ナイロンを含む)を含む。実施形態では、TPV組成物は、熱可塑性ポリオレフィンである少なくとも1つ熱可塑性ポリマーを含む。
TPV組成物は、1重量%〜50重量%の少なくとも1つの熱可塑性ポリオレフィンを含んでもよい。例えば、TPV組成物は、10重量%〜30重量%、10重量%〜25重量%、及び/または15重量%〜25重量%の熱可塑性ポリオレフィン(すなわち、総熱可塑性ポリオレフィン)を含んでもよい。実施形態では、熱可塑性ポリオレフィンは、結晶性であってもよく、100℃を超える高い融点を有する。TPV組成物中の少なくとも1つの熱可塑性ポリオレフィンの量は、ブロックインターポリマーが、熱可塑性ポリオレフィンの総量(及び熱可塑性ポリマーの総量)を超える量で存在するように、ゴムブロックインターポリマーの量未満である。結晶性熱可塑性ポリオレフィンは、2〜5個の炭素原子(すなわち、C〜Cオレフィン)及び/または3〜4個の炭素原子(すなわち、CまたはCオレフィン)を有するアルファ−オレフィンモノマーに由来する。熱可塑性ポリオレフィンは、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはポリブチレンに基づいてもよい。例えば、熱可塑性ポリオレフィンは、プロピレン及び/またはブチレンモノマーに由来する結晶性熱可塑性ポリオレフィンであってもよい。熱可塑性ポリオレフィンは、イソタクチックポリプロピレン(iPP)等のポリプロピレンホモポリマーであってもよい。
上述される方法で調製される通りのブロックインターポリマーのサンプルの量は、熱可塑性ポリオレフィンの量を超える。ブロックインターポリマーのサンプルの量は、15重量%超〜最大70重量%であってもよい。例えば、ブロックインターポリマーのサンプルの量は、TPV組成物の総重量に基づいて、20重量%〜70重量%、25重量%〜70重量%、25重量%〜50重量%、30重量%〜50重量%、及び/または32重量%〜45重量%であってもよい。
TPV組成物は、ゴムブロックインターポリマーとは別の従来の加硫可能なエラストマーの最少量(例えば、TPV組成物の総重量に基づいて、10重量%未満)を除くか、または含んでもよい。加硫可能なエラストマーは、架橋可能である。例示的な従来の加硫可能なエラストマーは、ブロックインターポリマーに関して工程を経ていないエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)ポリマーを含む。
TPV組成物は、硬化剤系を含む。硬化剤系は、TPV組成物の総重量の最大10重量%を占めてもよい。例えば、硬化剤系は、0.1重量%〜10.0重量%、0.1重量%〜9.0重量%、1.0重量%〜8.0重量%、1.0重量%〜5.0重量%、及び/または1.0重量%〜2.5重量%の量で存在してもよい。硬化剤系は、少なくとも1つの触媒及び/またはエラストマーを硬化することが可能、及び/またはエラストマーの硬化プロセスで補助する任意の架橋剤等の少なくとも1つの架橋剤を含んでもよい。例えば、架橋剤は、TPV組成物で使用される熱可塑性ポリマーを本質的に分解、及び/または硬化せずにエラストマーを硬化することが可能であってもよい。例えば、架橋剤は、ブロックインターポリマー中のブロックのうちの少なくとも1つを硬化することに対して選択的であってもよい。例示的な架橋剤は、過酸化物、フェノール樹脂、アジド、アルデヒド−アミン反応生成物、ビニルシラングラフト化部分、ヒドロシリル化、置換尿素、置換グアニジン、置換キサントゲン、置換ジチオカルバメート、硫黄含有化合物(チアゾール、イミダゾール、スルフェンアミド、チウラムジスルフィド、パラキノンジオキシム、ジベンゾパラキノンジオキシム、及び硫黄等)、及びそれらの組み合わせを含む。
TPV組成物は、油展性であってもよく、例えば、そこにブレンドされる少なくとも1つの油を含んでもよい。例えば、油(すなわち、総油)は、TPV組成物の総重量の1重量%〜70重量%(例えば、20重量%〜70重量%、20重量%〜60重量%、及び/または25重量%〜55重量%)を占めてもよい。例示的な油は、展張EPDMゴム製剤を製造する際に従来的に使用される任意の油を含む。例は、ナフテン及びパラフィン油の両方を含む。例えば、油は、白色鉱油であってもよい。
TPVの特性は、加硫の前後いずれかに、例えば、EPDMゴム、熱可塑性ポリマー樹脂、及び/またはそれらのブレンドの配合で使用される原料の添加によって修正されてもよい。例示的な調整剤は、有機または無機粒(有機または無機繊維、ナノサイズの粒子、及びカーボンブラックを含む)等の微粒子充填剤、ゼオライト、非晶質沈降またはヒュームドシリカ、二酸化チタン、着色顔料、粘土、タルク、炭酸カルシウム、珪灰石、マイカ、モンモリロナイト、ガラスビーズ、中空ガラス球、ガラス繊維、酸化亜鉛及びステアリン酸、安定剤、劣化防止剤、難燃剤、加工助剤、接着剤、粘着付与剤、油展張剤(パラフィンまたはナフテン油を含む)、ならびに他の天然及び合成ポリマー、可塑剤、ワックス、不連続繊維(木材セルロース繊維等)、ならびにエキステンダー油を含む。同様に、ブロックインターポリマーは、添加剤及び補助剤と組み合わされてもよい。適切な添加剤は、充填剤、粘着付与剤、油展張剤(パラフィンまたはナフテン油を含む)、ならびに他の天然及び合成ポリマーを含むが、これらに限定されない。加えて、少量の異なるポリマーは、いずれの添加剤のための担体として使用されてもよい。そのようなポリマーの例は、ポリエチレン、例えば、AFFINITY(登録商標)樹脂(The Dow Chemical Company)及びEXACT(登録商標)樹脂(ExxonMobil Chemical Companyである。
TPVは、押出成形(例えば、シート押出成形及びプロファイル押出成形)、射出成形、鋳造、回転成形、及びブロー成形等の知られているポリマー法で様々な有用な物品を調製するために使用されてもよい。典型的に、押出成形は、ポリマーが、融解され、圧縮され、最終的に金型を通して押し出される高温高圧の領域を通ってスクリューに沿って連続的に推進される工程である。押出機は、1軸スクリュー押出機、複数軸スクリュー押出機、ディスク押出機、またはラム押出機であり得る。金型は、フィルム金型、インフレーションフィルム金型、シート金型、パイプ金型、管金型、またはプロファイル押出金型であり得る。射出成形は、様々な用途の様々なプラスチック部品を製造するために幅広く使用される。典型的に、射出成形は、ポリマーが、融解され、高圧で所望の形状の逆である鋳型へ射出されて、所望の形状及び大きさの部品を形成する工程である。鋳造は、典型的に、ポリマーが、融解され、所望の形状の逆である鋳型へ導かれて、所望の形状及び大きさの部品を形成する工程である。鋳造は、無加圧または圧力利用鋳造であり得る。回転成形は、中空プラスチック製品を生成するために典型的に使用される工程である。回転成形は、熱、融解、形成、及び冷却ステージが、すべて、ポリマーが鋳型に配置された後に生じ、したがって外圧が形成中にかからないという点で、他の加工方法とは異なってもよい。ブロー成形は、中空プラスチック容器を作製するために使用されてもよい。工程は、典型的に、軟化ポリマーを鋳型の中央に配置すること、ポリマーを、ブローピンを有する鋳型壁に対して膨らませること、及び生成物を冷却によって固体化することを含む。押出ブロー成形、射出ブロー成形、及びストレッチブロー成形の3つの一般的な種類のブロー成形がある。
TPV組成物は、タイヤ、ホース、ベルト、ガスケット、鋳型、靴底、及び成形部品等の様々な物品を作製するために有用であり得る。成形部品は、射出成形、押出成形ブロー成形、または射出ブロー成形によって調製されてもよい。成形部品は、化学的または物理的発泡剤によって発泡されてもよい。TPV組成物は、大きい部品のブロー成形、フォーム、及び、ワイヤケーブル等の高い融解強度を求める用途に対して有用であり得る。
熱可塑性加硫物の調製
熱可塑性加硫物は、動的加硫によってプラスチックと硬化ゴムとをブレンドすることによって調製されてもよい。様々な混合機を使用して、動的加硫プロセスによってTPVを調製してもよい。示される混合機は、BRABENDER(登録商標)ミキサー等のバッチミキサー、Banburyブランドのミキサー、FARREL連続ミキサー等の連続ミキサー、及びCOPERION ZSK53等の1つ以上のスクリューを有する押出機を含む。押出機を含む、1つ以上のそのような混合機は、連続して使用されてもよい。
少なくとも熱可塑性ポリマー、ゴムブロックインターポリマー、及び硬化剤は、個々の供給流として、乾式ブレンドとして、またはマスターバッチとして加熱されたミキサーに添加されてもよい。押出機を使用してTPV組成物を調製する場合、追加の油が必要であれば、油を、融解混合装置に提供されるポートからギアポンプまたは同様のものを使用して添加してもよい。他の樹脂及びエラストマーを含む、追加の添加剤または材料は、融解混合装置上にある側面供給装置、または同様のものによって添加されてもよい。
TPVのための例示的な硬化温度は、当業者に周知である。例示的な硬化温度は、熱可塑性ポリマー及び加硫剤ならびに/または活性剤によってもよい。硬化温度は、80℃〜300℃の範囲であってもよく、例えば、ポリプロピレンホモポリマーが熱可塑性ポリマーとして使用され、硬化剤がフェノール樹脂である場合、170℃〜270℃及び/または190℃〜250℃の硬化温度が使用されてもよい。これらの加硫温度での加熱及び融解することは、加硫反応を数分以下で完了するために適切であってもよいが、より短い加硫時間が望ましい場合、より高い温度が使用されてもよい。所望の離散架橋ゴム粒子(この場合、ゴムブロックインターポリマー)の分散及び最終特性は、スクリュー設計及びスクリュー速度の選択によって得られ得る。加硫の進捗は、工程中に融解温度または混合エネルギーもしくは混合トルク要件を監視することによって観察されてもよい。必要に応じて、動的加硫が完了した後に、安定剤パッケージ、加工助剤、油、可塑剤、及び/または追加の熱可塑性ポリマー等の追加の原料を添加することができる。
いくつかの実施形態では、TPVは、1つのステップまたは2つ以上のステップの配合工程を使用して作製される。例えば、フェノール硬化剤を使用する1ステップ配合では、配合温度は、例えば、フェノール硬化剤を分解しないように、220℃より低く維持されてもよい。2ステップ配合では、加硫剤が、硬化活性剤を必要としない場合、TPVプレミックスは、いかなる加硫剤をも含有しない。加硫剤が、硬化活性剤を必要とする場合、硬化活性剤が、TPVプレミックスに添加されることができ、硬化剤は、第2のステップ中に添加されてもよく、第2のステップ中の温度は、220℃より低く維持されてもよい。
混合装置から取り出した後、TPVは、任意の他の所望の技術によって、粉砕される、切り刻まれる、押出成形される、ペレット化される、射出成形される、または加工されてもよい。
反対の記述がない限り、文脈から暗黙的に、または当技術分野で習慣的に、すべての部分及び割合は、重量に基づき、すべての試験方法は、本開示の出願日の時点で最新でのものある。すべての分子量数は、別段の指示がない限り、数平均分子量に基づく。本開示における数値範囲は、おおよそである。
キャラクタリゼーション法
ブロックインターポリマーに関する例示的なキャラクタリゼーション(試験)法及びその調製方法は、米国特許第8,569,422号に述べられている。熱可塑性加硫物に関する例示的なキャラクタリゼーション法、及びその調製方法は、米国特許第8,476,366号に述べられている。
示差走査熱量測定(DSC)を使用して、ポリマー(例えば、エチレン系(PE)ポリマー)中の結晶化度を測定する。約5〜8mgのポリマーサンプルを量り、DSC皿に配置する。蓋を皿上に押し付け、閉じられた空気を確保する。サンプル皿をDSCセル内に配置し、その後、約10℃/分の速度で、PEに対して180℃(ポリプロピレンまたは「PP」に対して230℃)の温度まで加熱する。サンプルをこの温度で3分間保持する。その後、サンプルをPEに対して10℃/分〜−90℃(PPに対して−40℃)の速度で冷却し、その温度で3分間等温的に保持する。サンプルを、次に、完全に融解するまで10℃/分の速度で加熱する(第2の加熱)。パーセント結晶化度は、第2の熱曲線から決定された融解熱(H)をPEに対して292J/g(PPに対して165J/g)の理論的融解熱で割り、この数量に100(例えば、結晶化度%=(H/292J/g)×100(PEに対して))を掛けることによって計算する。特に明記しない限り、各ポリマーの融点(T)は、熱曲線(ピークTm)決定される。エンタルピーは、融解ピークの始めから最後までに引かれた直線ベースラインに関して計算され、ポリオレフィンゴムに対する典型的な開始温度は、−35℃である。
ブロックインターポリマーの特徴を決定するための13C NMR分析は、約3gのテトラクロロエタン−d/オルトジクロロベンゼンの50/50混合物を、10mmのNMR管中の0.4gのサンプルに添加することによってサンプルを調製することによって行われる。サンプルを溶解し、管及びその内容物を150℃に加熱することによって均質にする。データは、100.5MHzの13C共振周波数に対応するJEOL Eclipse(商標)400MHzスペクトロメーターまたはVarian Unity Plus(商標)400MHzスペクトロメーターを使用して収集する。データは、6秒のパルス繰り返し遅延を伴う、1つのデータファイルにつき4000の過渡信号を使用して得る。定量分析のための最小限の信号対雑音を得るために、複数のデータファイルを集計する。分光幅は、32Kデータ点の最小ファイルサイズで25,000Hzである。サンプルは、130℃で10mmの広帯域プローブにおいて分析する。コモノマーの組み込みは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、ランドールのトライアッド法(Randall,J.C.;JMS−Rev.Macromol.Chem.Phys.,C29,201−317(1989)を使用して決定される。
ショアA硬度は、ASTM D2240を使用して決定する。特に、測定は、ショアA型デュロメーターで行う。デュロメーターを、約3mmの厚さのプラーク上に配置する。
引張特性は、ASTM D1708を使用して決定する。特に、100%係数(MPa)、破断時の引張強度(%)、及び破断時の伸び(%)は、ASTM D1708に従って測定する。
圧縮永久ひずみは、(1)22時間、70℃に基づく25%のひずみ、及び(2)70時間、120℃に基づく25%のひずみでASTM D395を使用して決定する。圧縮永久ひずみは、圧縮後のサンプルの回復度の測定値であり、方程式CS=(H0−H2)/(H0−H1)に従って計算され、式中、H0は、サンプルの元の厚さであり、H1は、使用されるスペーサー棒の厚さであり、H2は、圧縮力の除去後のサンプルの最終厚さである。
引裂強度は、ASTM D624を使用して決定する。
ブロックインターポリマーの調製
ブロックインターポリマーは、両方の反応器へ同時に供給される触媒を使用して生成される。軟質ブロックは、第1の反応器内で生成され、低結晶化度の硬質ブロックは、第2の反応器内で生成される。軟質ブロックと硬質ブロックとの間の分割は、40/60である。未使用のENBを、0.4重量%のレベルが、ポリマーへ組み込まれるまで、第2の反応器へ供給されている溶媒流に0.1lb/時間の増分でゆっくりと添加した。ENBは、非晶質軟質ブロックへ組み込まれる。
ブロックインターポリマーは、接続された2つのループ型反応器内で調製され、一連、525psiで動作するように構成される。2つのポート注入装置を使用して、触媒、共触媒−1、共触媒−2、及びSA(シャトリング剤)−1を別々に反応器へと供給する。ブロックインターポリマーの調製に対して、触媒は、([[レル−2’,2’’’−[(1R,2R)−1,2−シクロヘキサンジイルビス(メチレンオキシ−κO)]ビス[3−(9H−カルバゾール−9−イル)−5−メチル[1,1’−ビフェニル]−2−オラト−κO]](2−)]ジメチル−ハフニウム)である。共触媒−1は、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸塩のメチルジ(C14−18アルキル)アンモニウム塩の混合物であり、それは、長鎖トリアルキルアミン(Armeen(商標)M2HT、Akzo−Nobel,Inc.から入手可能)の反応によって調製され、使用される。共触媒−2は、米国特許第6,395,671号、実施例16に従って調製される、ビス(トリス(ペンタフルオロフェニル)−アルマネ)−2−ウンデシルイミダゾリドの混合C14−18アルキルジメチルアンモニウム塩である。SA−1は、ジエチル亜鉛(DEZ)である。
ブロックインターポリマーは、3インチ(76mm)のループパイプ、加えて2つの熱交換器で構成されている、低圧溶液重合ループ型反応器内で生成され、その総体積は、31.4ガロン(118.9リットル)である。溶媒及びモノマー(エチレン)は、液体として反応器へ注入される。コモノマー(プロピレン及びジエン)ガスは、液体溶媒に完全に溶解される。供給物は、反応器への注入前に5℃に冷却される。使用される溶媒は、ISOPAR(商標)Eという商標の下でExxonから入手可能な高純度イソパラフィン画分(ExxonMobil Chemicalから入手可能)である。
未使用のプロピレンは、再循環流含有溶媒、プロピレン、エチレン、及び水素と混合する前に、精製のためにSelexsorb(登録商標)COS(BASFから入手可能)の層を通過させる。再循環流と混合した後、組み合わされた流れは、高圧700psig(4826kPa)供給ポンプを使用して内容物を反応器へ通過させる前に、さらなる精製のために75重量%のMolecular Sieve13X及び25重量%のSelexsorb(登録商標)CD(BASFから入手可能)の層を通過させる。未使用のエチレンは、流れを750psig(5171kPa)に圧縮する前に、精製のためのSelexsorb(登録商標)COS層を通過させる。水素(分子量を減少させるために使用される休止剤)及び圧縮されたエチレンを液体供給物に混合/溶解する前に、2つを混合する。総流れを適切な供給温度(5℃)まで冷却する。反応器は、500〜525psig(3447〜3619kPa)、制御温度で作動する。
反応器を出るとすぐに、水及び添加剤をポリマー溶液に注入する。水は、触媒を加水分解し、重合反応を終了させる。添加剤は、酸化防止剤(例えば、Irganox(登録商標)1010及びIrganox(登録商標)1076、両方ともBASF Corporationから入手可能、最大1500ppmの量)を含む。反応器の後の溶液は、2段階の脱気に備えて、反応器温度から230℃まで過熱する。溶媒及び未反応モノマーを、脱気プロセス中に除去する。融解したポリマーを水中ペレット切断のための金型へ汲み上げる。脱気装置の上部から出る溶媒及びモノマー蒸気は、コアレッサーへ送出される。コアレッサーは、液化中に蒸気中に同伴するポリマーを除去する。コアレッサーを離れる混じりけがない蒸気流を、一組の熱交換器を通して部分的に濃縮する。2相の混合物は、分離ドラムに入る。濃縮された溶媒及びモノマーを精製し(これが、上述の再循環流)、反応過程で再使用する。主にプロピレン及びエチレンを含有する、分離ドラムを離れる蒸気をブロック炎に送出し、燃焼する。
ブロックインターポリマーを生成するための工程条件は、以下の通りである。
結果として得られるブロックインターポリマーのDSC融点温度プロファイルを図1に示す。
ブロックインターポリマーの特徴を以下の表2に示す。
ブロックインターポリマーの組成物を以下の表3に示す。特に、収集され、個々の反応器を離れたブロックインターポリマーのサンプルの総重量に基づく、第1の反応器からブロックインターポリマーに添加された総重量%C及び第2の反応器からブロックインターポリマーに添加された総重量%Cを表3に示す。一方、ブロックインターポリマーの全体の総C含有量を上記の表2に示す。さらに、収集され、個々の反応器を離れたブロックインターポリマーのサンプルの総重量に基づく、第1の反応器からのブロックインターポリマー中のENBの重量%、及び第2の反応器からのブロックインターポリマー中のENBの重量%を表3に示す。さらに、第1の反応器内で作製されたブロックインターポリマーの総重量及び第2の反応器内で作製されたブロックインターポリマーの総重量の割合(合計100重量%で)を表3に示す。
熱可塑性加硫物の調製
主に使用された材料は、以下の通りである。
[表]
実施例1及び2ならびに比較例A及びBは、以下の近似の製剤に従って調製される。
表4を参照すると、油の量は、実施例1及び比較例Aに関して、実施例2及び比較例Bにおいて増加する。
表4の製剤による、実施例1及び2ならびに比較例A及びBのTPV製剤のための調製工程は、以下の通りである。
(1)遅延を最小限にし、混合時間を減少させるために、エラストマーペレットをガラス瓶内のパラフィン油に、50℃で24時間吸収させる。
(2)Haakeミキサーボウルを190℃に加熱する。
(3)ミキサーを、35rpmで開始する。
(4)油吸収エラストマー及び熱可塑性ポリオレフィン(Profax6823、0.5MFR、LyondellBasellから入手可能なポリプロピレンホモポリマー)をミキサーに添加する。
(5)材料は、4分間75rpmで混合する。
(6)硬化パッケージ(TAC、後続するDCP)を溶融混合物に添加し、混合をさらに3分間継続させる。
(7)酸化防止剤を添加し、混合をさらに1分間継続させる。
(8)溶解物を中間ミキサーから取り出し、190℃の2本ロールミル上でさらに混合させる。溶解物をミキサーに通過させ、結果として得られたシートを、縦方向にミルに配置し、通過させる前に、葉巻形の見本に巻く。手順を6回繰り返し、その後、サンプルを、シートとしてミルから取り除く。
(9)ミルからのシートを、加熱プレス(190℃)内で、2分間、2000psi未満の圧力で予熱する。その後、シートを190℃で55000psi未満の圧力で4分間、圧縮成形し、4分間、55000psiの圧力で冷却する。この手順は、1/16インチ〜1/8インチの厚さの試験プラークを生成する。
以下の表5を参照すると、ショアA硬度、引張特性、圧縮永久ひずみ、及び引裂強度は、実施例1及び2ならびに比較例A及びBのそれぞれのサンプルのために測定される。
ショアA硬度及び100%係数は、実施例1及び比較例Aならびに実施例2及び比較例Bに対して比較可能である。さらに、同様のショアA硬度及び100%係数で、比較例A及びBと比較して、圧縮永久ひずみ(より良好な弾性回復を示す)、引張強度、破断時の伸び、及び引裂強度それぞれに関して、有意な改善が実施例1及び2で見られる。
実施例1のTEM顕微鏡写真が、図3に示され、比較例AのTEM顕微鏡写真が、図4に示される。10μmの規模で、成分の良好なブレンドが、実施例1に関して見られる。しかしながら、比較例Aに関して、2つの異なる形態が材料に存在することが明らかである。
2μmの規模で、実施例1のTEMサンプルの異なる倍率部分(すなわち、左側及び右側部分)に対するTEM顕微鏡写真が、図5A及び5Bに示される。2μmの規模で、比較例AのTEMサンプルの異なる倍率部分(すなわち、左側及び右側部分)に対するTEM顕微鏡写真が、6A及び6Bに示される。図を参照すると、実施例1は、比較例Aと比較して、より均一な形態を証明することが明らかである。その結果、実施例1は、最低10μmの規模で、サンプル全体にわたって均一な形態を証明することが言え、これは比較例Aでは見られない。
なお、本発明には、以下の実施形態が包含される。
[1]熱可塑性加硫物組成物であって、
(a)2〜5個の炭素原子を有するアルファ−オレフィンモノマーを含む結晶性熱可塑性ポリオレフィンと、
(b)第1のブロック、及び前記第1のブロックとは異なる化学的または物理的特性を有する第2のブロックを含むゴムブロックインターポリマーであって、前記第1のブロックは、エチレン、3〜10個の炭素原子を有する第1のアルファ−オレフィンモノマー、及び2〜25個の炭素原子を有する第1のジエンモノマーに由来し、前記第2のブロックは、エチレン、3〜10個の炭素原子を有する第2のアルファ−オレフィンモノマー、及び任意で2〜25個の炭素原子を有する第2のジエンモノマーに由来し、前記組成物中の前記ブロックインターポリマーの量は、前記組成物中の前記熱可塑性ポリオレフィンの量を超える、ゴムブロックインターポリマーと、
(c)硬化剤系と、を含む、熱可塑性加硫物組成物。
[2]前記ゴムブロックインターポリマーは、前記第1のブロックが、エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックであり、前記第2のブロックが、ジエンを除くエチレン/アルファ−オレフィンブロックである、非対称的ブロックインターポリマーである、前記[1]に記載の熱可塑性加硫物組成物。
[3]前記ゴムブロックインターポリマー、前記第1のブロックが、エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックであり、前記第2のブロックが、エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックである、前記[1]に記載の熱可塑性加硫物組成物。
[4]前記ブロックインターポリマーの量は、前記熱可塑性加硫物組成物の総重量に基づいて、15重量%超〜最大70重量%である、前記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
[5]さらに油を含む、前記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
[6]前記熱可塑性加硫物組成物の総重量に基づいて、前記ブロックインターポリマーの量は、20重量%〜70重量%であり、前記熱可塑性ポリオレフィンの量は、1重量%〜50重量%であり、前記油の量は、1重量%〜70重量%であり、前記硬化剤系の量は、0.1重量%〜10.0重量%である、前記[5]に記載の熱可塑性加硫物組成物。
[7]前記熱可塑性加硫物組成物の総重量に基づいて、前記ブロックインターポリマーの量は、25重量%〜50重量%であり、前記熱可塑性ポリオレフィンの量は、10重量%〜30重量%であり、前記油の量は、20重量%〜70重量%であり、前記硬化剤系の量は、0.1重量%〜10.0重量%である、前記[6]に記載の熱可塑性加硫物組成物。
[8]前記第1のアルファ−オレフィンは、前記第2のアルファ−オレフィンと同じであり、前記第1のジエンは、含まれる場合、前記第2のジエンと同じである、前記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
[9]前記第1のブロックは、エチレン−プロピレン−ジエンゴムであり、前記第2のブロックは、エチレン−プロピレンポリマーである、前記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
[10]前記熱可塑性ポリオレフィンは、イソタクチックプロピレンをゴム相が中に分散された連続相として有するポリマーであり、前記ゴム相は、前記ゴムブロックインターポリマーから成る、前記[1]〜[9]のいずれか一項に記載の熱可塑性加硫物組成物。

Claims (8)

  1. 熱可塑性加硫物組成物であって、
    (a)2〜5個の炭素原子を有するアルファ−オレフィンモノマーを含む結晶性熱可塑性ポリオレフィンと、
    (b)第1のブロック、及び前記第1のブロックとは異なる化学的または物理的特性を有する第2のブロックを含むゴムブロックインターポリマーであって、
    前記第1のブロックは、エチレン、3〜10個の炭素原子を有する第1のアルファ−オレフィンモノマー、及び2〜25個の炭素原子を有する第1のジエンモノマーに由来し、
    前記第2のブロックは、エチレン、及び3〜10個の炭素原子を有する第2のアルファ−オレフィンモノマー由来し、
    前記ゴムブロックインターポリマーは、前記第1のブロックが、エチレン/アルファ−オレフィン/ジエンブロックであり、前記第2のブロックが、ジエンを除くエチレン/アルファ−オレフィンブロックである、非対称的ブロックインターポリマーであり、
    前記組成物中の前記ブロックインターポリマーの量は、前記組成物中の前記熱可塑性ポリオレフィンの量を超える、ゴムブロックインターポリマーと、
    (c)硬化剤系と、を含む、熱可塑性加硫物組成物。
  2. 前記ブロックインターポリマーの量は、前記熱可塑性加硫物組成物の総重量に基づいて、15重量%超〜最大70重量%である、請求項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
  3. さらに油を含む、請求項1または2のいずれか一項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
  4. 前記熱可塑性加硫物組成物の総重量に基づいて、前記ブロックインターポリマーの量は、20重量%〜70重量%であり、前記熱可塑性ポリオレフィンの量は、1重量%〜50重量%であり、前記油の量は、1重量%〜70重量%であり、前記硬化剤系の量は、0.1重量%〜10.0重量%である、請求項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
  5. 前記熱可塑性加硫物組成物の総重量に基づいて、前記ブロックインターポリマーの量は、25重量%〜50重量%であり、前記熱可塑性ポリオレフィンの量は、10重量%〜30重量%であり、前記油の量は、20重量%〜70重量%であり、前記硬化剤系の量は、0.1重量%〜10.0重量%である、請求項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
  6. 前記第1のアルファ−オレフィンは、前記第2のアルファ−オレフィンと同じである、請求項1〜のいずれか一項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
  7. 前記第1のブロックは、エチレン−プロピレン−ジエンゴムであり、前記第2のブロックは、エチレン−プロピレンポリマーである、請求項1〜のいずれか一項に記載の熱可塑性加硫物組成物。
  8. 前記熱可塑性ポリオレフィンは、イソタクチックプロピレンをゴム相が中に分散された連続相として有するポリマーであり、前記ゴム相は、前記ゴムブロックインターポリマーから成る、請求項1〜のいずれか一項に記載の熱可塑性加硫物組成物。

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