JP6734201B2 - 乾燥粉末吸入器及びその吸入作動機構 - Google Patents

乾燥粉末吸入器及びその吸入作動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP6734201B2
JP6734201B2 JP2016570334A JP2016570334A JP6734201B2 JP 6734201 B2 JP6734201 B2 JP 6734201B2 JP 2016570334 A JP2016570334 A JP 2016570334A JP 2016570334 A JP2016570334 A JP 2016570334A JP 6734201 B2 JP6734201 B2 JP 6734201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flap
inhalation
elastic member
powder inhaler
base member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016570334A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017518815A (ja
Inventor
タンピエーリ、ヴァレリオ
ズッケリ、ロレンツォ
イランディ、エミリアーノ
カンパニーニ、アリーチェ
パスクワーリ、イレーネ
ジェラード リネン、パトリック
ジェラード リネン、パトリック
リー ホーソン、ニコラス
リー ホーソン、ニコラス
ゲイル、デイビッド
ガラード、ジョアン
Original Assignee
シエシー ファルマセウティチィ ソシエタ ペル アチオニ
シエシー ファルマセウティチィ ソシエタ ペル アチオニ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シエシー ファルマセウティチィ ソシエタ ペル アチオニ, シエシー ファルマセウティチィ ソシエタ ペル アチオニ filed Critical シエシー ファルマセウティチィ ソシエタ ペル アチオニ
Publication of JP2017518815A publication Critical patent/JP2017518815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6734201B2 publication Critical patent/JP6734201B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0001Details of inhalators; Constructional features thereof
    • A61M15/0021Mouthpieces therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0001Details of inhalators; Constructional features thereof
    • A61M15/0021Mouthpieces therefor
    • A61M15/0025Mouthpieces therefor with caps
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0065Inhalators with dosage or measuring devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0065Inhalators with dosage or measuring devices
    • A61M15/0068Indicating or counting the number of dispensed doses or of remaining doses
    • A61M15/007Mechanical counters
    • A61M15/0071Mechanical counters having a display or indicator
    • A61M15/0075Mechanical counters having a display or indicator on a disc
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0091Inhalators mechanically breath-triggered
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2202/00Special media to be introduced, removed or treated
    • A61M2202/06Solids
    • A61M2202/062Desiccants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2202/00Special media to be introduced, removed or treated
    • A61M2202/06Solids
    • A61M2202/064Powder
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2206/00Characteristics of a physical parameter; associated device therefor
    • A61M2206/10Flow characteristics
    • A61M2206/16Rotating swirling helical flow, e.g. by tangential inflows

Description

本発明は、粉末吸入器の吸入作動機構のためのフラップ及び対応する粉末吸入器に関する。
粉末吸入器は、吸入によって粉末薬剤調製物を分注するためのデバイスである。吸入器から吸入によって粉末薬剤調製物を投与することは、一般に知られている。
本特許出願の出願人による特許文献1は、推進剤ガスを備えていない携帯用の複数回投与用デバイスを開示しており、同デバイスは、薬剤容器から投与量を分注するための計量部材を備えている。同デバイスは、使用者または患者の肺への薬剤の浸透が改善されるとともに、粉末薬剤の上気道への付着を低減し、それにより起こりうる副作用を軽減するように、より粗い担体からのより微粉末化された粉末薬剤の粒子のより効果的な粉状化/解凝集を達成するための求心力に基づいている。特許文献1のデバイスは、好ましくは計量部材上でスライドする薄いプレートである保護部材を含み、同保護部材は、同保護部材が少なくとも計量部材の投薬用凹部を覆って、それにより投薬用凹部に収容されている粉末薬剤が吸入器の吸入通路に入り込むのを回避する閉位置と、保護部材が投薬用凹部を覆わないで、それにより投薬用凹部に収容されている投与量の粉末薬剤の吸入を可能にするように投薬用凹部を吸入通路に露出させる開位置と、の間を移動可能である。保護部材は、粉末薬剤の計量された投与量が投薬用凹部からこぼれ落ちることを回避し、それにより粉末薬剤の想定外の損失を回避する。
保護部材は、好ましくは、吸入プロセス中に、自動的に後退し、その閉位置からその開位置へと移動する。したがって、粉末吸入器は種々の向きにて使用することが可能であり、例えば、使用者または患者がベッドに横たわっている場合でさえも逆さまの状態にて使用可能である。
保護部材をその閉位置からその開位置へと自動的に後退させるために、特許文献1の粉末吸入器は吸入作動機構を含んでおり、同吸入作動機構は、その使用者の吸入吸引力が予め定められた値を超える場合には、保護部材をその開位置に移動するように設計されており、かつ同保護部材に連結されている。吸入作動機構は、その吸入プロセスが適切に完了した後には、同保護部材をその閉位置に自動的に戻すように更に構成されている。
本発明は、この吸入作動機構の更なる改良に関するものであり、そのために、以下において、特許文献1により周知である吸入作動機構について更に詳細に説明する。本発明の粉末吸入器の更なる形態は、特許文献1から周知の粉末吸入器に類似しているか、あるいは同一でさえあるので、特許文献1の開示は、本明細書において、その全体が参照により組み込まれる。
図4は、特許文献1により周知の粉末吸入器の断面図を示す。
図4に示されるように、粉末吸入器は、下側シェル1を備えたケーシングと、同下側シェル1に回動可能または回転可能に連結されている一体的なカバー2とを含む。一体的なカバー2は、使用者が吸入薬剤を吸入するためのマウスピース3を露出させるために開くことができる。粉末吸入器は、粉末薬剤を貯蔵するためのコンテナまたはリザーバ4と、計量部材5と、マウスピース3の吸入通路9に連結される解凝集装置(deagglomerator arrangement)10とからなる投薬サブアセンブリを含む。解凝集装置10は、サイクロンのような空気流を発生させて強力な速度勾配を生ずるように構成されている。
計量部材5は好ましくは、水平方向に移動可能なシャトルまたはスライドの形態にて設けられており、その長手方向中央領域に形成されている投与カップの形態である投薬用凹部15を備えている。投薬用凹部15は粉末薬剤の用量を計量し、その用量をコンテナ4の底部にある充填位置であって投薬用凹部15が同コンテナ4の底部にある開口と整列している同充填位置から、解凝集装置10の底部にある吸入位置であって、投薬用凹部15が吸入通路9と整列している同吸入位置まで搬送するために設けられている。
粉末薬剤は、コンテナ4の薬剤チャンバに貯蔵されている。更に、コンテナ4は、薬剤チャンバに進入し得る湿気を吸収するための乾燥剤を貯蔵する乾燥剤チャンバを含んでいてもよい。図4に示されるように、乾燥剤チャンバは透過性の膜によって薬剤チャンバから隔離されていてもよい。薬剤チャンバは、コンテナ4の薬剤チャンバが投薬用凹部15へのより簡単な充填を支援すべく漏斗状に形状化されるように、その頂部からその底部に向かって断面の直径が徐々に減少している。
計量部材5は連結機構によりカバー2に連結されており、同連結機構は、例えば、プロファイル化されたカムトラックを含んでおり、カバー2を開けると計量部材5をその充填位置から吸入位置へと進ませるように構成されている。同様に、カバー2を閉めると、計量部材5をその吸入位置からその充填位置へと後退させる。
既に述べたように、計量部材5の充填位置から吸入位置への移動時並びに、計量部材5がその吸入位置に到達した後では、投薬用凹部15に充填された粉末薬剤の投与量は保護部材7によってこぼれ落ちることが回避される。保護部材7は、計量部材5上を、投薬用凹部15を覆う閉位置と、開位置であって同計量部材5が吸入位置にある場合に投薬用凹部15を解凝集装置10及び吸入通路9に露出させる開位置と、の間で摺動可能である。保護部材7は、吸入通路9において使用者が引き起こす吸入吸引力が所定の値を超えている場合のみに同保護部材7をその閉位置からその開位置へと移動するように構成されている上記した吸入または呼吸作動機構によってその閉位置に保持されている。更に、吸入作動機構は吸入の吸気のみが同機構を作動させて呼気では作動させないように、そして保護部材の閉位置から開位置への移動を引き起こすように構成されている。
図5は、吸入作動機構18のより詳細な斜視図を示す。
吸入作動機構18は、図4においてのみ示されており吸入作動部材として動作するフラップ20を保持するサブフレーム8と、好ましくはヨークの形態である連結部材30と、好ましくは駆動バネの形態である弾性部材40とを含む。弾性部材40及び連結部材30は、保護部材7を駆動し、かつ図5に従って、駆動歯16を有する一の桁のホイール(units wheel)12と、駆動歯17を有する十の桁のホイール(tens wheel)13とを含む用量計数ユニットを作動させるために設けられており、両ホイールは遊動輪(図示しない)によって連結されている。一の桁のホイール12及び十の桁のホイール13は、コンテナ4内に残っている投与量(dose)の投与回数を表示する。
図5に示されるように、計量部材5の前側の複数の隅部に複数の凹部11が形成されており、これらの凹部11の一方では、計量部材が前方に移動した場合に弾性部材40の延長端部43が計量部材5と係合する。計量部材5との接触により、弾性部材40は張力を受け、負荷が増大する(charged up)。弾性部材40が負荷を受けていない状態にあり、通常は第一の位置、即ち水平位置にフラップ20を保持する場合、弾性部材40の第一の端部41はフラップ20の部分21に位置している。従って、カバー2を開けて弾性部材40の負荷が増大することによって、フラップ20の第一の端部41により付与される復帰力(reset force)が解放される。
例示的な図4及び5において、フラップ20の上面は、任意選択のフラッグ22を有し、同フラッグ22は、粉末吸入器のマウスピース領域の上側の開口部を介して視認できるマークとして機能し、投与量が吸入可能である状態を示す。更に、フラップ20は、連結部材30のアーム部34を介して同連結部材30に連結されており、釣り合い重りとして作用する1つまたは2つの突出部23を含む。この釣り合い重りはフラップ20の平衡を保っており、必要とされる作動力を低減するのみならず、偶発的なトリガに対する機構の感受性を低減する。
図5に示されるように、弾性部材40は、連結部材30の側面に留められる第二の端部42を有する。弾性部材40は連結部材30の軸状部に取り付けられている。その反対側において、連結部材30は、用量計数機構を動作させるために、肥厚部32を備えた突出部31を有する。連結部材30の底部からは、保護部材7に形成された開口部14及び計量部材5の前端部分に形成されたスリット(保護部材7により覆われているので図面では示されていない)と係合する延長部33が延出している。
フラップ20が図5に示されるように水平位置にて弾性部材40に保持されている場合、保護部材7は、使用者がマウスピース3に吹き込んだ場合に投薬用凹部15内に収容されている粉末薬剤が解凝集装置10からずれることを回避する。更に、フラップ20は、使用者がデバイスに吹き込んで正のフィードバックを与える場合、抵抗性を与える。しかしながら、計量部材5がカバー2を開けることにより前方へ押出された場合、弾性部材40は圧縮されるとともに負荷を与えられ、そして、仮に吸入通路9に十分に高い吸入吸引力が存在する場合にはフラップが第一の水平位置から第一の水平位置に対して下向きに回動する第二の位置へと回動、或いは回転するように、フラップ20の端部41に付与される復帰力が解放される。後者の場合、フラップ20の第二の位置への移動は連結部材のアーム34を解放し、それは、その圧縮により、弾性部材40がその第二の端部42を移動させ、よって連結部材30が僅かに上方に移動することを可能にする。連結部材30のこの上方への回転移動によって、同連結部材30の下側から延びる延長部33は前方に移動し、それにより、保護部材7が閉位置から開位置に移動し、投薬用凹部15を解凝集装置(サイクロン)10の内部に露出させ、それにより、粉末薬剤の投与量が、解凝集装置10、吸入通路9及びマウスピース3を通って吸入され得る。サイクロン、または解凝集装置において、粉末薬剤は、製剤中の活性成分を担体から離脱させる旋回気流内に取り込まれる。
例示的な図4及び5において、フラップ20はその第二の位置に移動しているので、任意選択のフラッグ22は、マウスピースの上面の対応する穴からは視認することができず、それにより、投与量は取り込まれてしまっていて、吸入のための新規な投与量が準備できていないことを示す。
更に、フラップ20のこの回転と、それに続く連結部材30の時計方向への回転の結果として、肥厚部32を対応する駆動歯16と係合させるべく、連結部材30の突出部またはカンチレバー31もまた一の桁のホイール12の次の駆動歯16の傾きに沿って時計方向に僅かに移動する。
吸入後、使用者がカバー2を再び閉じると、計量部材5がコンテナ4の底部にある充填位置まで後方に移動し、この後方への移動は、連結部材30の延長部33が計量部材15とともに後方に移動するので連結部材30の反時計方向への回転を引き起こす。連結部材30の反時計方向への回転は弾性部材40によって支持されており、同弾性部材40は計量部材5の後方への移動により解放されるとともに圧縮が解かれることを可能にする。連結部材30のこの反時計方向への回転により、突出部31もまた反時計方向に回転し、それにより一の桁のホイール12が反時計方向に一段階回転し、コンテナ4に残っている投与量の表示された数字を減らす。
連結部材30及び弾性部材40はその最初の位置に戻るので、弾性部材40の第一の端部41はフラップ20を付勢して、図4及び図5に示されるような水平位置へと戻す。加えて、連結部材30はその後再びフラップ20と同連結部材30のアーム34との係合によって保持され、それにより、粉末吸入器全体が、その最初の位置へと再び移動する。
欧州特許出願公開第1386630B1号明細書
上記した吸入作動機構のこの構造及び機能を起点として、本発明の目的は、吸入作動機構を作動するのに要する吸入力を低減することを可能にし、よってその粉末吸入器の性能の改善に寄与する新規なフラップの設計を提供することにある。
本発明によれば、この目的は、請求項1に定義された粉末吸入器の吸入作動機構のためのフラップ及び請求項15に定義された対応する粉末吸入器によって達成される。従属請求項は、本発明の好ましい実施形態及び/または有利な実施形態を定義する。
本発明のフラップは、ベース部材と、同ベース部材の表面から突出するスカート構造部(skirt structure)と、対応する粉末吸入器の対応する吸入作動機構の弾性部材に連結されるべき連結部と、を含む。
ベース部材の上面に形成されたスカート構造部を備えた新規なフラップの設計は、粉末吸入器の胴体(chassis)との相互作用を改善し、内部の気流へのケースワーク(casework)及びフラップのシール性を改善し、それによりデバイスの性能の改善を可能にする。新規なフラップの設計によって、吸入器の空気作動機構を作動するのに必要とする吸入の流速を低減でき、かつ粉末吸入器の使用期間にわたる(through life)デバイス間再現性及びデバイス内再現性の改善を可能にし、粉末吸入器における生産能力を保証する一方で、同粉末吸入器の構造安定性を全体的に増大させる。例えば、新規なフラップ設計を用いて、平均の呼吸作動機構始動流速(breath actuated mechanism activation flow rate)(BAM−AFR)は、25l/分の範囲の値に低減され得るのに対し、従来のフラップ設計では、38l/分の範囲の平均BAM−AFRが必要とされた。新規なフラップ設計は、粉末吸入器の使用期間にわたり始動流速の非常に低い変動を達成することが可能であり、それは20乃至32l/分の範囲であり得る。従って、本発明の吸入作動機構は、非常に低い吸気流にて始動させることができ、それは例えば、喘息及びCOPDのような閉塞性肺気道疾患に罹患している患者によってより容易に使用できるものであり得る。スカート構造部を加えることにより、粉末吸入器のマウスピースとフラップとの間にラビリンス(labyrinth)を作製し、それは空気に対する抵抗の増大を提供する。この抵抗の増大は、カバーの開閉に必要とされるトルクの増大を引き起こす粉末吸入器のカバーの周囲のこのラビリンスシールを含むことなく、トリガの流れをより繰り返し可能かつ再現可能にする。
好ましい実施形態に従って、フラップのベース部材はスカート構造部が突出する平坦部を含み、同平坦部の前端は少なくとも部分的に丸みを帯びている。
平坦部は第一の長手方向側部と第二の長手方向側部とを有していてもよく、第一の長手方向側部及び第二の長手方向側部は、直線状の前端部と丸みを帯びた前端部との組み合わせによって連結されている。第一の長手方向側部の全長は、第二の長手方向側部よりも短くてもよい。
本発明の一実施形態に従って、スカート構造部は、ベース部材の長手方向に実質的に延びる複数の第一の側壁部と、第二の側壁部とを含み、第二の側壁部はベース部材の幅方向かつ複数の第一の側壁部の間に延びており、その中央部に長尺状の肥厚(thickening)部を含み得る。
複数の第一の側壁部は、前記ベース部材の幅方向に互いに離間しており、好ましくは同第一の側壁部の高さが、同ベース部材の前端から同ベース部材の後端に向かって徐々に増大するように、くさび形である。横方向の第二の側壁部は、ベース部材の後端に向かって傾斜していてもよい。
吸入作動機構の連結部であって、好ましくはバネの形態である弾性部材と相互作用する連結部は、ベース部材のスカート構造部が突出する表面とは反対側の同ベース部材の表面から延びていてもよい。
本発明の一実施形態に従って、フラップは、同フラップから後方に延びるくさび形の突出部であって、それが吸入作動機構のフラップの回転時に釣り合い重りとして作用するように設計されている突出部を含む。
好ましい実施形態において、フラップは、好ましくはヨークの形態である、吸入作動機構の連結部材と連結されるべき部分を含み、連結部材は、吸入作動機構を、粉末吸入器の計量部材の保護部材と連結するために設けられている。この連結部材はまた、粉末吸入器の用量計数機構を作動させるために提供され得る。
本発明のフラップは好ましくは、特許文献1に開示された種類の吸入作動機構に使用されてもよい。本発明の対応する粉末吸入器の更なる形態及び対応する部品の機能は、特許文献1から周知の粉末吸入器と類似しているか、同じであってもよい。
以下において、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して記載する。
本発明の実施形態に従ってフラップを使用する吸入作動機構の斜視図を示す。具体的に図1Aは、吸入によって作動される前の本発明の一実施形態に従うフラップを使用する吸入作動機構の斜視図を示す。 本発明の実施形態に従ってフラップを使用する吸入作動機構の斜視図を示す。具体的に図1Bは、吸入によって作動された後の図1Aの吸入作動機構の斜視図を示す。 発明の実施形態に従ってフラップを使用する吸入作動機構の斜視図を示す。具体的に図1Cは吸入が起こった後の吸入作動機構の代替的な実施形態の異なる側からの斜視図を示す。 図1に示されるフラップの拡大斜視図を示す。 フラップの図を示す。具体的に図3Aは図2と類似するフラップの第一の側面斜視図を示す。 フラップの図を示す。具体的に図3Bはフラップの第二の側面斜視図を示す。 フラップの図を示す。具体的に図3Cはフラップの上面図を示す。 フラップの図を示す。具体的に図3Dはフラップの第一の側面図を示す。 フラップの図を示す。具体的に図3Eはフラップの第二の側面図を示す。 フラップの図を示す。具体的に図3Fはフラップの底面図を示す。 フラップの図を示す。具体的に図3Gはフラップの後面図を示す。 図1乃至3のフラップ及び吸入作動機構を使用することができる従来の粉末吸入器の断面図を示す。 図4の従来の粉末吸入器の吸入作動機構の斜視図を示す。
図1Aは吸入作動部材として作用するフラップ20と、ヨークの形態である連結部材30と、連結部材30の軸部に取り付けられる駆動バネの形態である弾性部材40’と、を含む吸入作動機構18を示す。弾性部材40’は図5に示される弾性部材40と類似の機能を有しているが、その形状が弾性部材40とは異なっている。従って、弾性部材40’の機能に関しては、一般的には、図5に示される弾性部材40に関する上記した説明を参照することができる。弾性部材40’及び連結部材30は、対応する粉末吸入器の計量部材5の投薬用凹部15のために保護部材7を駆動し、図1Aに従って、一の桁のホイール12と十の桁のホイール13とを含む用量計数ユニットを作動するために設けられている。一の桁のホイール12と及び十の桁のホイール13は、粉末吸入器の薬剤コンテナ内に残っている投与量の投与回数を表示するか、或いは既に投与された投与数を表示する。一の桁のホイール12の駆動歯16は、十の桁のホイール13の駆動歯17と、ギヤ機構(図示しない)を介して連結されている。図1Aに示されるようなこの特定の実施形態に従って、第一の弾性部材40’は、計量部材5の凹部と、その延長端部43で係合しており、フラップ20の連結部21にその端部41がある。
図2は、フラップ20の拡大斜視図を示し、図3はフラップ20の種々の更なる図を示す。
図2及び図3に記載された実施形態に従って、フラップ20はほぼ板状の平坦部60を備えたベース部材29を含み、同平坦部60からスカート構造部24が上向きに突出している。スカート構造部24はベース部材29の外周に沿って延びているが、前方に向かって開いている。吸入作動機構18の弾性部材40’に連結されるべき連結部21は、ベース部材29の下側面から下向きに突出している。更に、ベース部材29は、平坦部60の後端に軸部28を含み、同軸部28は、対応する粉末吸入器のケース内にある吸入作動機構18のフラップ20を回動可能または回転可能に支持するために設けられている。
ベース部材29の平坦部60の前端61は少なくとも部分的に丸みを帯びている。好ましい実施形態に従って、平坦部60は第一の長手方向側部62及び第二の長手方向側部63を有しており、第一の長手方向側部62及び第二の長手方向側部63は、直線状の前端部64と丸みを帯びた前端部65との組み合わせによって連結されており、ベース部材29の直線状の第一の長手方向側部62の全長は、直線状の第二の長手方向側部63の全長よりも幾分短く、それは、図3C及び図3Fの上面図及び底面図において最もよく見ることができる。
スカート構造部24は、ベース部材29の長手方向に実質的に延びる複数の第一の側壁部26Bと、ベース部材29の幅方向において第一の側壁部26Bの間に延びる第二の側壁部26Aとを含む。第二の側壁部26Aは、同第二の側壁部26Aの中央部において、ベース部材29から上向きに延びる一体的な肥厚部27を含む。
図1乃至3に示される好ましい実施形態において、二つの第一の側壁部26Bは、ベース部材29の幅方向において、互いに離間しており、第一の側壁部26Bの高さが、同ベース部材29の前端から同ベース部材29の後端に向かって徐々に増大するように、くさび形である。第二の側壁部26Aは、ベース部材29の後端に向かって僅かに傾斜している(例えば、図3Cに見られる)。
第一の側壁部26Bは、ベース部材29の平坦部の第一の長手方向側部及び第二の長手方向側部に沿って延びている。ベース部材29の平坦部の第一の長手方向側部に沿って延びているこの第一の側壁部26B、即ち、左側の側壁部26Bは、その一部がベース部材29の直線状の前端部とほぼ平行に延びるように傾斜している。他方の第一の側壁部26B、即ち、図2の右側の側壁部は、完全に直線に沿って延びている。
既に記載したように、好ましくは、吸入作動機構18の板状の連結部21は、ベース部材29の表面であって、スカート構造部24が突出している表面とは反対の表面から延びている。更なる突出部23がフラップ20の軸部28から後方に向かって突出しており、翼形状であり、同突出部23は吸入作動機構18のフラップ20の回転時に釣り合い重りとして作用するように設計されている。突出部23及び連結部21はフラップ20の幅方向に離間しており、図3Gにおいて最もよく示されるように、互いに対してほぼ平行に延びている。
フラップ20はまた、吸入作動機構18の連結部材30に連結されるべき部分25を含む(図3Fを参照)。
フラップ20を含む吸入作動機構18は図4に示される粉末吸入器と類似する粉末吸入器において使用することができ、従って、粉末吸入器の構造及び機能に関する上述の記載を参照することができる。特に、吸入作動機構18の機能は、図5に関連して記載された機能に類似する。
図1Aに示されるように、弾性部材40’の端部43は、計量部材5が前方へ移動すると、同計量部材5の前方隅部と係合する。計量部材5との接触により、弾性部材40’は張力を受け、負荷が増大する。弾性部材40’の更なる端部41はフラップ20の連結部21に連結されており、それにより、弾性部材40’が負荷を受けない状態にある場合、フラップ20が第一の水平位置に保持される。従って、弾性部材40’の負荷が増大することによって、フラップ20の端部41によって付与される復帰力が解放される。
更に、フラップ20はその下側面の部分25(図3Fを参照)にて連結部材30の突出部34と連結しており、釣り合い重りとして作用するとともにフラップ20の軸部28から後方に延びる翼状の更なる突出部23を含む。この釣り合い重りはフラップ20の平衡を保っており、必要とされる作動力を低減するのみならず、機構の偶発的なトリガに対する感受性も低減する。
図1Aに示されるように、弾性部材40’は、連結部材30の軸状部に取り付けられている。その反対側において、連結部材30は、用量計数機構を動作するための肥厚部32を備えた突出部31を有する。連結部材30の底部からは、保護部材7に形成された開口部14と係合するとともに、計量部材5の前端部に形成されたスリット(図示しない)と係合する延長部33が延びている。
フラップ20が、図1Aに示されるように弾性部材40’によって水平位置にて保持されるとき、保護部材7は、仮に使用者が粉末吸入器のマウスピース内に吹き込んだ場合に、投薬用凹部15に含まれる粉末薬剤が同粉末吸入器の解凝集装置から移動することを回避する。更に、フラップ20は、使用者がデバイスに吹き込んで正のフィードバックを与えた場合に抵抗を提供する。しかしながら、粉末吸入器のカバーを開けることによって計量部材5が前方へ押しされた場合、弾性部材40’は圧縮されて負荷を受け、フラップ20の端部41に係る復帰力が解放され、それによって、粉末吸入器の吸入通路に十分に高い吸入吸引力が存在する場合にはフラップ20は水平な第一の位置から、同水平な第一の位置に対して下向きに回動した第二の位置へ回動または回転し得る。後者の場合、フラップ20の第二の位置への移動が連結部材30の部分34を解放し、それにより弾性部材40’はその圧縮力によって、連結部材30を僅かに上方に移動させる。連結部材30のこの上方への回転移動により、連結部材30の下側から延びる延長部33が前方へ移動し、それにより保護部材7をその閉位置から開位置へと移動させるとともに粉末吸入器の解凝集装置(サイクロン)の内部に投薬用凹部15を露出させ、結果として粉末薬剤の投与量が解凝集装置、吸入通路及びマウスピースを通って吸入され得る。
更に、フラップ20のこの回転と、弾性部材40’の作用に起因する引き続く連結部材30の時計方向の回転の結果、弾性部材40’の相対向する側にて連結部材30の軸状部に取り付けられた選択的な第二の弾性部材の作用と協働して、連結部材30の突出部、またはカンチレバー31が、肥厚部32と一の桁のホイール12の駆動歯16との係合をもたらすように、一の桁のホイール12の次の駆動歯16の傾きに沿って時計方向に僅かに移動する。
図1Bは、吸入が起こった後の吸入作動機構18の一部を示す。
吸入後、使用者が粉末吸入器のカバーを再び閉じると、粉末吸入器の薬剤コンテナの真下にある充填位置まで計量部材5が後方に移動し、この後方への移動により、連結部材30の延長部33が計量部材15とともに後方へ移動するので、連結部材30の反時計方向への回転を引き起こす。連結部材30の反時計方向への回転は、弾性部材40’によって支持されており、同弾性部材40’は計量部材5の後方への移動により解放され、圧縮が解かれる。連結部材30のこの反時計方向への回転により、突出部31もまた反時計方向に回転し、それにより、一の桁のホイール12が反時計方向に1段階だけ回転して、コンテナ4に残って投与量の表示された数字を減らす。
連結部材30及び弾性部材40’は移動して、各々の最初の位置に戻るので、弾性部材40’の端部41は、フラップ20を付勢して図1Aに示される水平位置へ戻す。加えて、連結部材30はその後再び、その突出部34をフラップ20と係合させることによって保持され、結果として、粉末吸入器全体が、再びその初期位置へと移動される。
図1Cは、吸入作動機構18の代替的な実施形態の異なる側からの斜視図を示す。図1Cにおいて、図1A及び1Bに示される部品と同一の部品は、同一の参照符号によって示されており、これらの部品の機能については、上述の説明を参照することができる。図1Cの図において、明瞭性の理由のため、一の桁のホイール12が省略されていることを明記したい。
この代替的な実施形態において、吸入時に放出される適切な力を連結部材30に与えるために、弾性部材40’の相対向する側に、連結部材30の軸状部に取り付けられた第二の弾性部材50が設けられている。特に、第二の弾性部材50は、その一方の端部51が連結部材30の隣接する側方面と相互作用し、その他方の端部52が連結部材30の軸部が蝶番にて連結される位置付近にて胴体の横方向の部分に位置する表面に配置される、駆動バネの形態にて設けられている。吸入時、フラップ20の下方向への移動により第二の弾性部材50によって連結部材30に付与される力の一部が解放される一方で、粉末吸入器のカバーの閉鎖が、第二の弾性部材50を緊張状態とする。
図1及び図2に示されてはいないが、図4及び図5と類似して、フラップ20には、粉末吸入器のマウスピース3の開口部を介して視認できるマークとして機能し、かつ投与量が吸入可能である状態を示すフラッグ22が設けられていてもよい。
本発明に関連する利点を確認するために、使用期間にわたる呼吸作動機構始動流速(BAM−AFR)の特徴付けを実施した。特に、66個のデバイスについては、粉末製剤を含んでおらず、本発明に従う新規なフラップを備えた呼吸作動機構、または吸入作動機構が提供されており、かつ対応する60個のデバイスでは、粉末製剤を含んでおらず、従来技術に従う従来のフラップ設計を伴う呼吸作動機構が提供されている。
方法は、吸入用粉末についての欧州薬局方8.0:送達量均一性試験に記載されている方法と類似の方法であり、試験を実施するための装備は、試験時にデバイスを固定するためにデバイスシートに設けられるデバイス取り扱いユニットリグ(rig)と、以下の順序にて連結される以下のユニット:デバイスのマウスピースは、乾燥粉末吸入器(DUSA−Copley Scientific)のための用量単位サンプリング装置に、適切なアダプタ、HEPA(高性能フィルタ)フィルタ、フローメータ(Copley)及び臨界流量コントローラ(TPKモデル−Copley Scientific)を介して連結されており、そして、次に真空供給ポートに連結されている。DUSAはマノメータにも連結されている。当業者に周知であるCopley装備及び装置(DUSA、フローメータ、臨界流量コントローラ)の動作要件の詳細はまた、Copley Scientificのウェブサイトから入手できるCopley Scientificのパンフレットにて入手できる。
最初の漏洩チェック、そして連結地点の漏れの可能性のある任意の地点をシールした後に、各デバイスの始動流速(activation flow rate)及び各デバイスの使用期間の寿命についての試験を実施した。各デバイスは、フラップが始動するか(activated)どうかを確認するために、20.0l/分の開始流速にさらした。フラップが始動しない場合、デバイスは再び準備され、2.5l/分だけ増大させた流速にて再試験した。仮に再びフラップが始動しなかった場合、流速を更に2.5l/分増大させて、再試験を行った。60l/分の最大流速まで、フラップの始動が記録されるまでこれを繰り返した。始動が起こる地点の流速を、そのBAM−AFRとして記録した。この方法は、デバイスの寿命の開始時(1番目から5番目まで)では5つの用量に適用され、かつデバイスの寿命の終了時(111番目から120番目まで)では10個の用量について適用され、その間の(intervening)用量は、より高い流速にて、廃棄するために放出した(shot)。
本発明に従うフラップ設計を備えた粉末吸入器では、25l/分の平均BAM−AFRという結果であったのに対し、従来のフラップ設計を備えた粉末吸入器では、38l/分の平均BAM−AFRを必要とした。従って、この結果は、本発明に従うフラップを備えた粉末吸入器の使用期間にわたるBAM−AFRは、従来技術に従うフラップ設計を備えた粉末吸入器に対して大きな低減を示した。更に、新規なフラップ設計は、粉末吸入器の使用期間にわたり、20〜32l/分の始動流速の変動を達成することを可能にし、それは、従来のフラップ設計により示された変動に対して非常に低いものであった。

Claims (21)

  1. 粉末吸入器の吸入作動機構(18)のためのフラップ(20)であって、前記フラップ(20)は、
    ベース部材(29)と、
    前記ベース部材(29)の表面から突出するスカート構造部(24)であって、前記ベース部材(29)の長手方向に実質的に延びる複数の第一の側壁部(26B)と、前記ベース部材(29)の幅方向において、かつ前記複数の第一の側壁部(26B)の間に延びる第二の側壁部(26A)と、を含み、それにより前記ベース部材(29)の外周に沿って延びているが、同ベース部材(29)の前方に向かって開いているスカート構造部(24)と、
    前記吸入作動機構(18)の弾性部材(40’)に連結されるべき連結部(21)と、を含むフラップ(20)。
  2. 前記ベース部材(29)は、前記スカート構造部(24)が突出する平坦部(60)を含み、かつ
    前記ベース部材(29)は、前記平坦部(60)の後端に軸部(28)を含み、前記軸部(28)は前記吸入作動機構(18)の前記フラップ(20)を回動可能に支持するように設けられている、請求項1に記載のフラップ(20)。
  3. 前記平坦部(60)の前端(61)は少なくとも部分的に丸みを帯びている、請求項2に記載のフラップ(20)。
  4. 前記平坦部(60)は、直線状の第一の長手方向側部(62)と直線状の第二の長手方向側部(63)とを有し、前記第一の長手方向側部(62)及び前記第二の長手方向側部(63)は、直線状の前端部(64)と丸みを帯びた前端部(65)との組み合わせによって連結されている、請求項2または請求項3に記載のフラップ(20)。
  5. 前記第一の長手方向側部(62)の全長は、前記第二の長手方向側部(63)の全長よりも短い、請求項4に記載のフラップ(20)。
  6. 前記第二の側壁部(26A)は、同第二の側壁部(26A)の中央部にて前記ベース部材(29)から延びる長尺状の肥厚部(27)を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフラップ(20)。
  7. 前記スカート構造部(24)は、前記ベース部材(29)の幅方向において互いに離間されている二つの第一の側壁部(26B)であって、同第一の側壁部(26B)の高さが前記ベース部材(29)の前端から前記ベース部材(29)の後端に向かって徐々に増大するようにくさび形である二つの第一の側壁部(26B)を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のフラップ(20)。
  8. 前記第二の側壁部(26A)は前記ベース部材(29)の後端に向かって傾斜している、請求項1〜7のいずれか一項に記載のフラップ(20)。
  9. 前記複数の第一の側壁部(26B)は前記ベース部材(29)の平坦部の第一の長手方向側部及び第二の長手方向側部に沿って延びている、請求項4または請求項5に記載のフラップ(20)。
  10. 前記ベース部材(29)の平坦部の第一の長手方向側部に沿って延びる前記第一の側壁部(26B)は、同第一の側壁部(26B)の一部が前記ベース部材(29)の直線状の前端部とほぼ平行に延びるように傾斜している、請求項に記載のフラップ(20)。
  11. 前記吸入作動機構(18)の前記弾性部材(40’)のための連結部(21)は、前記ベース部材(29)の表面であって前記スカート構造部(24)が突出する表面と反対側の表面から延びている、請求項1〜10のいずれか一項に記載のフラップ(20)。
  12. 前記フラップ(20)は、同フラップ(20)の軸部(28)から後方に突出する突出部(23)を含み、同突出部(23)は、翼状であり、かつ前記吸入作動機構(18)における前記フラップ(20)の回転時に釣り合い重りとして作用するように設計されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載のフラップ(20)。
  13. 前記突出部(23)及び前記連結部(21)は、前記フラップ(20)の幅方向において離間しており、互いに対してほぼ平行に延びている、請求項12に記載のフラップ(20)。
  14. 粉末吸入器であって、
    粉末薬剤を収容するためのコンテナ(4)と、
    前記コンテナ(4)から粉末薬剤の投与量が充填される投薬用凹部(15)を備えた計量部材(5)と、
    前記計量部材(5)の前記投薬用凹部(15)に含まれる粉末薬剤の投与量を吸入可能とするために吸入通路(9)と連通しているマウスピース(3)と、
    前記計量部材(5)の前記投薬用凹部(15)のために保護部材(7)に連結される吸入作動機構(18)であって、前記保護部材(7)が、同保護部材(7)が前記投薬用凹部(15)を少なくとも部分的に覆う閉位置にある場合には前記吸入作動機構(18)が前記保護部材(7)を開位置であって、使用者によって前記吸入通路(9)に付与される吸入吸引力が所定の値を超えた場合に前記保護部材(7)が前記投薬用凹部(15)を覆わない開位置に移動させるように構成されている吸入作動機構(18)と、を含み、
    前記吸入作動機構は請求項1〜13のいずれか一項に記載のフラップ(20)を含む、粉末吸入器。
  15. 前記フラップ(20)は、第一の位置と第二の位置との間で回動可能に構成されており、同フラップ(20)は、吸入吸引力が所定の値を超える場合は前記フラップ(20)が前記第一の位置から前記第二の位置に移動されるように前記保護部材(7)に連結されており、それにより前記保護部材(7)を前記閉位置から前記開位置に移動させるものである、請求項14に記載の粉末吸入器。
  16. 前記吸入作動機構(18)は、前記投薬用凹部(15)が前記粉末薬剤の投与量を充填するべく前記コンテナ(4)の開口部と整列している充填位置から、前記投薬用凹部(15)が前記吸入通路(9)と整列している吸入位置まで前記計量部材(5)が移動することによって張力を受ける弾性部材(40’)を含み、前記弾性部材(40’)は前記計量部材(5)の前記吸入位置から前記充填位置への移動によって解放可能となり、
    前記弾性部材(40’)は、同弾性部材(40’)が解放される場合に前記フラップ(20)をその第一の位置に保持する一方で、前記弾性部材(40’)が張力を受けている間には、前記所定の値を超える吸入吸引力によって前記フラップ(20)がその第一の位置からその第二の位置に移動可能となるように、前記弾性部材(40’)が前記フラップ(20)を解放するように配置されている、請求項15に記載の粉末吸入器。
  17. 前記吸入作動機構(18)は連結部材(30)を含み、前記連結部材(30)は、前記弾性部材(40’)が同連結部材(30)に連結された状態にて前記フラップ(20)を前記保護部材(7)に連結し、
    前記連結部材(30)は、その第一の位置にある場合に前記フラップ(20)により保持される部分(34)を含む一方で、前記連結部材(30)の前記部分(34)は、前記フラップ(20)をその第一の位置からその第二の位置へと移動させることによって解放される、請求項16に記載の粉末吸入器。
  18. 前記弾性部材(40’)は前記連結部材(30)に配置されるバネである、請求項17に記載の粉末吸入器。
  19. 前記吸入作動機構(18)は、前記弾性部材(40’)に対して相対向する側に配置される更なる弾性部材(50)を含む、請求項17または請求項18に記載の粉末吸入器。
  20. 前記更なる弾性部材(50)は、前記連結部材(30)の軸状部において、前記弾性部材(40’)に対して相対向する側に取り付けられるバネである、請求項19に記載の粉末吸入器。
  21. 前記更なる弾性部材(50)は、前記連結部材(30)に連結される第一の端部(51)と前記粉末吸入器の胴体に連結される第二の端部(52)とを有する、請求項20に記載の粉末吸入器。
JP2016570334A 2014-06-30 2015-06-19 乾燥粉末吸入器及びその吸入作動機構 Active JP6734201B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP14175021 2014-06-30
EP14175021.6 2014-06-30
PCT/EP2015/063803 WO2016000983A1 (en) 2014-06-30 2015-06-19 Dry powder inhaler and inhalation actuated mechanism thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017518815A JP2017518815A (ja) 2017-07-13
JP6734201B2 true JP6734201B2 (ja) 2020-08-05

Family

ID=51167630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016570334A Active JP6734201B2 (ja) 2014-06-30 2015-06-19 乾燥粉末吸入器及びその吸入作動機構

Country Status (37)

Country Link
US (2) US10238819B2 (ja)
EP (2) EP3505209B1 (ja)
JP (1) JP6734201B2 (ja)
KR (2) KR102437658B1 (ja)
CN (1) CN106456918B (ja)
AR (1) AR101024A1 (ja)
AU (2) AU2015283109B2 (ja)
BR (1) BR112016029487B1 (ja)
CA (1) CA2950234C (ja)
CL (1) CL2016003251A1 (ja)
CO (1) CO2017000768A2 (ja)
CY (2) CY1121991T1 (ja)
DK (2) DK3505209T3 (ja)
EA (1) EA032398B1 (ja)
ES (2) ES2837532T3 (ja)
GE (1) GEP20186865B (ja)
HR (2) HRP20191223T1 (ja)
HU (2) HUE044230T2 (ja)
IL (1) IL249149B (ja)
LT (2) LT3160555T (ja)
MA (2) MA46776B1 (ja)
ME (1) ME03461B (ja)
MX (1) MX2016015520A (ja)
MY (1) MY181275A (ja)
PE (1) PE20171022A1 (ja)
PH (1) PH12016502446A1 (ja)
PL (1) PL3160555T3 (ja)
PT (2) PT3505209T (ja)
RS (2) RS59008B1 (ja)
SA (1) SA516380613B1 (ja)
SG (1) SG11201610399VA (ja)
SI (2) SI3160555T1 (ja)
TN (1) TN2016000527A1 (ja)
TR (1) TR201910186T4 (ja)
TW (1) TWI689324B (ja)
UA (1) UA120932C2 (ja)
WO (1) WO2016000983A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2882153T3 (es) 2017-05-11 2021-12-01 Chiesi Farm Spa Un proceso para preparar una formulación en polvo seco que comprende un anticolinérgico, un corticosteroide y un betaadrenérgico
EP3621590B1 (en) 2017-05-11 2021-09-01 Chiesi Farmaceutici S.p.A. A process for preparing a dry powder formulation comprising an anticholinergic, a corticosteroid and a beta-adrenergic
MA54045A (fr) 2018-10-30 2021-09-08 Chiesi Farm Spa Appareil pour administrer des médicaments à des patients ventilés mécaniquement
FR3089127B1 (fr) * 2018-11-30 2020-11-20 Aptar France Sas Dispositif de distribution de produit fluide synchronisé avec l'inhalation
US20220331244A1 (en) 2019-09-24 2022-10-20 Chiesi Farmaceutici S.P.A. Novel carrier particles for dry powder formulations for inhalation
KR20220107016A (ko) 2019-11-28 2022-08-01 치에시 파마슈티시 에스.피.아. 흡입기용 전자 모듈 및 전자 모듈을 포함하는 흡입기 조립체
WO2021105440A1 (en) 2019-11-28 2021-06-03 Chiesi Farmaceutici S.P.A. Powder inhaler assembly
WO2023117985A1 (en) 2021-12-21 2023-06-29 Chiesi Farmaceutici S.P.A. Dry powder formulations filled in an inhaler with improved resistance to humidity
WO2023117967A1 (en) 2021-12-21 2023-06-29 Chiesi Farmaceutici S.P.A. Dry powder formulations filled in an inhaler with improved resistance to humidity
WO2023117929A1 (en) 2021-12-21 2023-06-29 Chiesi Farmaceutici S.P.A. Powder inhaler
WO2023117932A1 (en) 2021-12-21 2023-06-29 Chiesi Farmaceutici S.P.A. Powder inhaler
WO2024028388A1 (en) 2022-08-03 2024-02-08 Chiesi Farmaceutici S.P.A. Dry powder inhaler

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9211436D0 (en) * 1992-05-29 1992-07-15 Norton Healthcare Ltd Dose indicating device
FR2701653B1 (fr) * 1993-02-18 1995-04-07 Valois Dispositif doseur pour l'inhalation de poudre sèche.
US20040237961A1 (en) * 1995-06-08 2004-12-02 Snow John Medlin Inhalation actuated device for use with metered dose inhalers (MDIs)
FR2747311B1 (fr) * 1996-04-10 1998-08-14 Pf Medicament Inhalateur a poudre et a air comprime
GB0023845D0 (en) * 2000-09-29 2000-11-15 Pa Knowledge Ltd Dosing device
AU2001290087A1 (en) * 2000-09-29 2002-04-08 Pa Knowledge Limited Dosing device
SI1386630T1 (sl) * 2002-07-31 2006-10-31 Chiesi Farma Spa Inhalator za prasek
EP1558317A2 (en) * 2002-11-04 2005-08-03 Cambridge Consultants Limited Pressurised inhalers
US7600512B2 (en) * 2003-07-14 2009-10-13 Vortran Medical Technology 1, Inc. Inhaler with breath actuated dose counter
DE10350555A1 (de) * 2003-10-29 2005-06-09 Hugo Kern Und Liebers Gmbh & Co. Platinen- Und Federnfabrik Inhalator
JP4235153B2 (ja) * 2004-08-25 2009-03-11 愛三工業株式会社 エンジンの燃料供給装置
WO2006062449A1 (en) * 2004-12-10 2006-06-15 Ernst Hörlins Ingenjörsbyra AB Breath actuated dose inhaler
EP2617448A1 (en) * 2012-01-20 2013-07-24 Almirall S.A. Inhalation device for powdered drugs

Also Published As

Publication number Publication date
BR112016029487B1 (pt) 2022-03-29
SI3160555T1 (sl) 2019-09-30
LT3505209T (lt) 2020-12-28
EP3160555A1 (en) 2017-05-03
MA40180B1 (fr) 2019-08-30
MA46776B1 (fr) 2020-12-31
CL2016003251A1 (es) 2017-06-30
HUE044230T2 (hu) 2019-10-28
PT3505209T (pt) 2020-12-07
US10238819B2 (en) 2019-03-26
PL3160555T3 (pl) 2019-10-31
EP3160555B1 (en) 2019-04-24
SA516380613B1 (ar) 2020-08-02
TWI689324B (zh) 2020-04-01
CA2950234C (en) 2022-08-16
MA40180A (fr) 2017-05-03
EA201692384A1 (ru) 2017-05-31
ES2734423T3 (es) 2019-12-05
CY1123662T1 (el) 2022-03-24
CA2950234A1 (en) 2016-01-07
UA120932C2 (uk) 2020-03-10
BR112016029487A2 (pt) 2017-08-22
IL249149B (en) 2020-03-31
RS61185B1 (sr) 2021-01-29
CO2017000768A2 (es) 2017-04-20
MY181275A (en) 2020-12-21
KR20210118483A (ko) 2021-09-30
KR20170028376A (ko) 2017-03-13
AU2015283109A1 (en) 2016-12-15
RS59008B1 (sr) 2019-08-30
US20150374937A1 (en) 2015-12-31
US20200230331A9 (en) 2020-07-23
HRP20201990T1 (hr) 2021-02-05
CN106456918A (zh) 2017-02-22
AU2015283109B2 (en) 2019-05-30
HUE052394T2 (hu) 2021-04-28
TR201910186T4 (tr) 2019-08-21
ME03461B (me) 2020-01-20
PE20171022A1 (es) 2017-07-17
PH12016502446A1 (en) 2017-03-06
HRP20191223T1 (hr) 2019-10-18
SI3505209T1 (sl) 2021-01-29
PT3160555T (pt) 2019-07-23
CN106456918B (zh) 2020-04-03
DK3505209T3 (da) 2020-12-21
JP2017518815A (ja) 2017-07-13
NZ726772A (en) 2021-10-29
AU2019222959B2 (en) 2020-08-20
US11167097B2 (en) 2021-11-09
TN2016000527A1 (en) 2018-04-04
ES2837532T3 (es) 2021-06-30
EP3505209A1 (en) 2019-07-03
DK3160555T3 (da) 2019-07-22
EA032398B1 (ru) 2019-05-31
AR101024A1 (es) 2016-11-16
CY1121991T1 (el) 2020-10-14
TW201620568A (zh) 2016-06-16
US20190167925A1 (en) 2019-06-06
AU2019222959A1 (en) 2019-09-26
MX2016015520A (es) 2017-07-13
KR102305892B1 (ko) 2021-09-29
WO2016000983A1 (en) 2016-01-07
EP3505209B1 (en) 2020-11-18
KR102437658B1 (ko) 2022-08-29
GEP20186865B (en) 2018-06-25
IL249149A0 (en) 2017-01-31
SG11201610399VA (en) 2017-01-27
LT3160555T (lt) 2019-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6734201B2 (ja) 乾燥粉末吸入器及びその吸入作動機構
JP5297719B2 (ja) 解凝集装置
AU2008341216B2 (en) Device and method for deaggregating powder 854
JP2010512876A5 (ja)
JP2009529361A (ja) 粉状物質用吸入器
DK2790760T3 (en) Device for submission of a powdered drug to a patient by inhalation
JP2016523823A (ja) 吸入可能な医薬組成物およびこれを含む吸入器デバイス
NZ726772B2 (en) Dry powder inhaler and inhalation actuated mechanism thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6734201

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250