JP6734014B2 - コード画像表示システム、コード画像表示方法、及びコード画像表示装置 - Google Patents

コード画像表示システム、コード画像表示方法、及びコード画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、コード画像表示システム、コード画像表示方法、及びコード画像表示装置に関するものである。
現在では、情報コードの用途が多様化しており、コード領域内に写真や図などを配置するような技術も提案されている。例えば、特許文献1には、キャラクタのイラスト画像がコード領域内に表示されるロゴ付き二次元コードの例が開示されている。
特許第4969403号公報
ところで、情報コードに関する既存技術として、情報コードを構成するセルの形状を星形や丸形等にしてデザイン性を持たせたり、特許文献1のように、コード領域内にデザイン画像を組み込み込んだりして意匠性を高めるような技術は存在するが、意匠性を更に高めるための思想は停滞している。このため、現在では、ユーザの興味を引きやすいより斬新な提案が求められている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、情報コードに関連する画像を表示する際のユーザの関与度合いを高めることが可能な表示システム、表示方法、表示装置を提供することを目的とする。
第1の発明であるコード画像表示システムは、
図形を表示可能な表示部と、
前記表示部を保持するケースと、
前記表示部が前記ケースに組み付けられてなる装置本体の外部からなされた外部動作を検出する外部動作検出部と、
複数種類の基本パターンを配列してなる情報コードの図形、又は情報コードを模した形で複数種類の基本パターンが配列された図形、のいずれかのコード図形が前記表示部に表示されている状態で、前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる少なくとも一部の前記基本パターンの表示状態を変化させるように前記表示部を制御する変化制御部と、
前記変化制御部の制御によって前記コード図形の表示状態が変化した後、変化前の前記コード図形とは異なる別図形を表示させるように前記表示部を制御する再表示制御部と、
前記装置本体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
を備え、
前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を前記姿勢検出部によって検出された前記装置本体の姿勢に応じた表示状態に変化させ
前記再表示制御部は、前記別図形として前記コード図形とは異なる別の情報コードを表示させるように前記表示部を制御する構成であり、
前記コード図形及び前記別の情報コードは、QRコードと同様のファインダパターンが同じ隅部に配置されるように形成されることを特徴とする。
第2の発明であるコード画像表示方法は、
図形を表示可能な表示部と、前記表示部を保持するケースと、を備え、前記表示部が前記ケースに組み付けられて装置本体が構成される表示端末を用いた表示方法であって、
複数種類の基本パターンを配列してなる情報コードの図形、又は情報コードを模した形で複数種類の基本パターンが配列された図形、のいずれかのコード図形が前記表示部に表示されている状態で前記装置本体の外部から所定の外部動作がなされた場合に、外部動作検出部によって前記外部動作を検出するステップと、
前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる少なくとも一部の前記基本パターンの表示状態を変化させるように変化制御部によって前記表示部を制御するステップと、
前記変化制御部によって前記コード図形の表示状態を変化させるステップがなされた場合に、前記変化制御部の制御によって前記コード図形の表示状態が変化した後、変化前の前記コード図形とは異なる別図形を表示させるように再表示制御部によって前記表示部を制御するステップと、
姿勢検出部によって前記装置本体の姿勢を検出するステップと、
を備え、
前記変化制御部によって前記表示部を制御するステップでは、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を前記姿勢検出部によって検出された前記装置本体の姿勢に応じた表示状態に変化させるように前記表示部を制御し、
前記再表示制御部によって前記表示部を制御するステップでは、前記別図形として前記コード図形とは異なる別の情報コードを表示させるように前記表示部を制御し、
前記コード図形及び前記別の情報コードは、QRコードと同様のファインダパターンが同じ隅部に配置されるように形成されることを特徴とする。
第3の発明であるコード画像表示装置は、
図形を表示可能な表示部と、
前記表示部を保持するケースと、
前記表示部が前記ケースに組み付けられてなる装置本体の外部からなされた外部動作を検出する外部動作検出部と、
複数種類の基本パターンを配列してなる情報コードの図形、又は情報コードを模した形で複数種類の基本パターンが配列された図形、のいずれかのコード図形が前記表示部に表示されている状態で、前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる少なくとも一部の前記基本パターンの表示状態を変化させるように前記表示部を制御する変化制御部と、
前記変化制御部の制御によって前記コード図形の表示状態が変化した後、変化前の前記コード図形とは異なる別図形を表示させるように前記表示部を制御する再表示制御部と、
前記装置本体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
を備え、
前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を前記姿勢検出部によって検出された前記装置本体の姿勢に応じた表示状態に変化させ
前記再表示制御部は、前記別図形として前記コード図形とは異なる別の情報コードを表示させるように前記表示部を制御する構成であり、
前記コード図形及び前記別の情報コードは、QRコードと同様のファインダパターンが同じ隅部に配置されるように形成されることを特徴とする。
請求項1の発明では、コード関連画像の表示に際して、ユーザによる外部動作が、基本パターンの変化を含んだコード図形の表示変化を経て、別図形の表示につながるように作用する。このため、ユーザが受動的にコード表示を見るだけの既存のコード表示と比較してユーザの関与度合いが格段に高まり、ユーザの興味をより引きやすい表示となる。
特に、前記装置本体の姿勢を検出する姿勢検出部を備え、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を前記姿勢検出部によって検出された前記装置本体の姿勢に応じた表示状態に変化させる。
この構成では、コード図形の表示状態が装置本体の姿勢に応じた状態に変わるため、コード図形の表示を変化させる上での自由度が増し、ユーザが面白みをより感じやすくなる。
特に、前記再表示制御部は、前記別図形として前記コード図形とは異なる別の情報コードを表示させるように前記表示部を制御する構成である。
この発明では、ユーザによる外部動作が、コード図形の表示変化を経て、別の情報コードの表示につながるように作用する。このため、上記別の情報コードを単に表示するだけの方法と比べて意匠性を高めやすく、別図形として登場する情報コード(上記別の情報コード)をユーザにより印象付けやすくなる。
請求項の発明では、前記別の情報コードは、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによってデータを記録するデータ記録領域と、前記データ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法でデータの記録又はデザインの表示の少なくともいずれかがなされる特殊領域とが、所定のコード領域内に設けられた構造である。
この発明では、ユーザによる外部動作が、コード図形の表示変化を経て、特殊領域を備えた特徴的な別の情報コードの表示につながるように作用する。このため、別の情報コードそのものの意匠性と、斬新な演出表示(コード図形の表示変化等)による意匠性とが相乗的に作用しやすく、ユーザに与える印象がより大きくなる。
請求項の発明では、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる複数の前記基本パターンが流れる表示状態となるように前記コード図形の表示状態を変化させる。
この発明によれば、ユーザによる外部動作に伴い、コード図形に含まれる複数の基本パターンが流れるような演出性の高い表示変化が発生することになる。
請求項の発明では、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる複数の前記基本パターンが分散する表示状態となるように前記コード図形の表示状態を変化させる。
この発明によれば、ユーザによる外部動作に伴い、コード図形に含まれる複数の基本パターンが分散するような演出性の高い表示変化が発生することになる。
請求項の発明では、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる複数の前記基本パターンが当該コード図形の四方に分散する表示状態となるように前記コード図形の表示状態を変化させる。
この発明によれば、ユーザによる外部動作に伴い、コード図形に含まれる複数の基本パターンがコード図形の四方に分散するようなダイナミック且つ演出性の高い表示変化が発生することになる。
請求項の発明では、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる前記複数の前記基本パターンが消滅する表示状態、又は少なくともいずれかの種類の前記基本パターンの色彩又は濃度又は輝度が変化する表示状態、の少なくともいずれかの状態となるように、前記コード図形の表示状態を変化させる。
この発明によれば、ユーザによる外部動作に伴い、コード図形に含まれる複数の基本パターンが消滅するような演出性の高い表示変化、又はいずれかの種類の基本パターンの色彩又は濃度又は輝度が変わるような演出性の高い表示変化が発生することになる。
請求項の発明では、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形の外形が変化する表示状態、又は前記コード図形が分割する表示状態、の少なくともいずれかの状態となるように、前記コード図形の表示状態を変化させる。
この発明によれば、ユーザによる外部動作に伴い、コード図形の外形が変化するような演出性の高い表示変化、又はコード図形が分割するような演出性の高い表示変化が発生することになる。
請求項の発明では、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、少なくとも一部の前記基本パターンが集合する表示状態となるように、前記コード図形の表示状態を変化させる。
この発明によれば、ユーザによる外部動作に伴い、基本パターンが集合するような演出性の高い表示変化が発生することになる。
請求項の発明では、前記外部動作検出部は、前記装置本体から離れた位置でなされた前記外部動作を検出可能に構成されている。
この構成によれば、装置本体から離れた位置でなされる外部動作によってコード図形の表示を変化させ、別図形を表示させるという斬新なコード関連表示が可能となる。また、装置本体から離れた位置で外部動作が可能となるため、外部動作に伴う装置本体の汚れや損傷などの不具合も抑えやすくなる。
請求項10の発明では、前記外部動作検出部は、前記装置本体に吹き付けられた息を検出する息検出部を有し、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記息検出部によって息が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を変化させる。
この構成によれば、息を吹き付けることによってコード図形の表示を変化させ、別図形を表示させるという斬新なコード関連表示が可能となる。特に、装置に息を吹き付けるという非常に斬新なアクションでコード図形の表示を変化させることができるため、面白みが大きく、ユーザは、コード表示に関与している感覚をより受けやすくなる。
請求項11の発明では、前記息検出部は、前記装置本体に吹き付けられた息の強さ又は息の方向の少なくともいずれかを検出可能とされており、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記息検出部によって息が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を前記息検出部によって検出された息の強さ又は息の方向の少なくともいずれかに応じた表示状態に変化させる。
この構成によれば、息の強さや向きによってコード図形の表示状態が変わるため、コード図形の表示を変化させる上での自由度が増し、ユーザが面白みをより感じやすくなる。
請求項12の発明では、前記息検出部は、前記装置本体に設けられた1又は複数のマイクを有する。
この構成によれば、マイクを息の検出と他用途での集音に兼用することができ、特別な専用部品を用いずに息の検出が可能となる。
請求項13の発明では、前記息検出部は、前記装置本体における前記表示部の表示側に配置されたタッチパネルを有する。
この構成によれば、タッチパネルを息の検出と他用途での操作とに兼用することができ、特別な専用部品を用いずに息の検出が可能となる。また、表示部の表示側に対する息の吹付をより検出し易くなり、表示部の表示側とは関係の無い空気の流れが誤検出されにくくなる。
請求項14の発明では、前記外部動作検出部は、前記装置本体に対する衝撃を検出可能に構成されている。
この構成によれば、装置本体に対して衝撃を与えることによってコード図形の表示を変化させ、別図形を表示させるという斬新なコード関連表示が可能となる。
請求項15の発明では、前記外部動作検出部は、前記装置本体における前記表示部の表示側の外面部に対する接触動作を検出可能に構成されている。
表示部の表示側の外面部に接触することによってコード図形の表示を変化させ、別図形を表示させるという斬新なコード関連表示が可能となる。
請求項16の発明では、前記外部動作検出部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外面部に対する前記接触動作が検出された場合に、前記表示部に表示される表示画像において前記接触動作に対応する位置を基点とし、当該基点から前記コード図形に含まれる前記基本パターンを分散させる表示を行う。
この構成によれば、接触位置によって基点が変わるため、基本パターンの分散表示を行う上での自由度が増し、ユーザが面白みをより感じやすくなる。また、ユーザが、自分の意思で分散表示の基点を決定できるような操作環境となるため、ユーザは、自分が関与している感覚をより受けやすくなる。
請求項17の発明では、前記外部動作検出部は、前記外面部に対してなされる接触滑動動作を検出可能に構成されており、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外面部に対する前記接触滑動動作が検出された場合に、前記接触滑動動作での動作方向に前記基本パターンを流すように前記コード図形に含まれる前記基本パターンを分散させる表示を行う。
この構成によれば、接触滑動動作がなされる方向に基本パターンが流れるため、基本パターンを流す分散表示を行う上での自由度が増し、ユーザが面白みをより感じやすくなる。また、ユーザの意思によって基本パターンが流れる方向が決定するような操作環境となるため、ユーザは、自分が関与している感覚をより受けやすくなる。
請求項18の発明では、前記コード図形は、写真又は絵柄の少なくともいずれかを含んだデザイン画像の一部がいずれかの種類の前記基本パターンによって隠された形で表されたものであり、前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記デザイン画像の一部を隠していた前記基本パターンを除去又は変化させる処理を行い、前記デザイン画像の表示面積を拡大する明瞭化処理を行う。
この構成によれば、外部動作に応じてデザイン画像が明瞭化するような表示がなされるため、デザイン画像を表示する際にユーザがより関与するような印象を与えることができ、演出性が一層高まる。
請求項19の発明は、前記装置本体に設けられると共に、前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に所定範囲の静止画又は動画を撮影する撮影部と、前記装置本体に設けられると共に、前記撮影部によって撮影された撮影画像を前記装置本体とは異なる外部装置に送信する送信部と、を備え、更に、前記装置本体又は前記装置本体とは異なる別端末に設けられ、前記別の情報コードを読み取り可能な読取部と、前記読取部によって前記別の情報コードが読み取られた場合に、前記読取部が設けられた端末において前記撮影画像を表示する撮影画像表示制御部と、を有する。
この構成によれば、外部動作がなされた際に、コード図形の表示状態を変化させる制御及び別の情報コードを表示する制御を行うだけでなく、装置本体で定められた所定範囲の静止画又は動画を撮影し、その撮影画像を、外部装置に送信して保存しておくことができる。そして、別の情報コードが読取部によって読み取られた場合には、その読取部が設けられた端末において、保存された撮影画像を表示することができる。これにより、外部動作の際の映像を保存したり、その映像をダウンロードして後で楽しんだりすることが可能となり、多様な楽しみ方を提供することができる。
請求項20の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項21の発明によれば、請求項19と同様の効果が得られる。
請求項22の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るコード画像表示システムを用いた情報コード利用システムを概略的に例示する概略図である。 図2は、図1の情報コード利用システムを構成する情報コード読取装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 図3は、撮影対象者を概略的に例示する説明図である。 図4は、図3の撮影対象者が携帯端末によって自分の顔を撮影する様子を説明する説明図である。 図5は、図4のように撮影された撮影画像とコード図形とを重ね合わせて表示した例を示す説明図である。 図6は、図3の撮影対象者の顔画像を組み込んだ情報コード(フレームQR)の一例を示す説明図である。 図7は、図5のようなコード図形が表示部に表示された状態で外部動作がなされた場合の表示の変化例を示す説明図である。 図8は、図3の撮影対象者の顔画像を組み込んだ情報コード(フレームQR)の別例を示す説明図である。 図9は、図8の情報コードを読取装置によって情報コードを読み取る様子を概略的に例示する説明図である。 図10は、図1のシステムの一部をなす生成装置で行われる情報コードの生成・表示処理の流れを例示するフローチャートである。 図11は、息検出部の別例を示す説明図である。 図12は、図1の情報コード利用システムで用いられる情報コードのデータ構成を概念的に説明する説明図である。 図13は、図1の情報コード利用システムで用いられる情報コードと対応する他種のコードを説明する説明図である。 図14は、図1の情報コード利用システムを構成する情報コード生成装置で生成される情報コードでの各データワードの配置と、他種のコードでの各データワードの配置との対応関係を説明する説明図である。 図15は、図1の情報コード利用システムで用いられる情報コードのフォーマットデータを概念的に説明する説明図である。 図16は、図1の情報コード利用システムを構成する情報コード生成装置での情報コードの生成に関する基本的な流れを例示するフローチャートである。 図17は、第3実施形態に係る情報コード利用システムで行われる外部動作を説明する説明図である。 図18は、第4実施形態に係る情報コード利用システムで行われる外部動作を説明する説明図である。 図19は、第5実施形態に係る情報コード利用システムを概念的に説明する説明図である。 図20は、第5実施形態に係る情報コード利用システムを概略的に示す斜視図である。 図21は、第5実施形態に係る情報コード利用システムで生成・表示された情報コードを読み取る様子を説明する説明図である。 図22は、第6実施形態に係る情報コード利用システムで行われる情報コードの生成・表示処理の流れを例示するフローチャートである。 図23は、第6実施形態に係る情報コード利用システムで行われる情報コードの読取処理を例示するフローチャートである。 図24は、第6実施形態に係る情報コード利用システムでの演出及びコード表示の流れを概念的に説明する説明図である。 図25は、第6実施形態の変更例1に係る情報コード利用システムでのフレームの指定方法を説明する説明図である。 図26は、第6実施形態の変更例1に係る情報コード利用システムでの情報コードの生成を概念的に説明する説明図である。 図27は、第6実施形態の変更例2に係る情報コード利用システムにおける、画像領域(組込対象領域)の指定方法を概念的に説明する説明図である。 図28は、第7実施形態に係る情報コード利用システムで用いられる情報コードを説明する説明図であり、図28(A)は、特殊領域を空白にした状態を示す図であり、図28(B)は、特殊領域にデザインを表した状態を示す図である。 図29は、第8実施形態に係る情報コード利用システムで用いられる情報コードを説明する説明図であり、図29(A)は、特殊領域を空白にした状態を示す図であり、図29(B)は、特殊領域にデザインを表した状態を示す図である。 図30は、他の実施形態に係る情報コード利用システムで用いられる情報コードを説明する説明図である。 図31は、他の実施形態に係る情報コード利用システムで用いられる情報コードの別例を説明する説明図である。 図32は、他の実施形態に係る情報コード利用システムで用いられる情報コードの別例2を説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す情報コード利用システム1は、情報コード100を生成し、表示可能な情報コード生成装置2と、情報コード生成装置2によって生成された情報コード100を読み取る情報コード読取装置14とを備えた構成をなしている。
(情報コード生成装置の基本構造)
情報コード生成装置2は、コード画像表示システムの一例に相当するものであり、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話機、その他の携帯型情報処理装置として構成されていてもよく、パーソナルコンピュータやその他の据置側端末のように据置型の情報処理装置として構成されていてもよい。この情報コード生成装置2は、CPUなどからなる制御部3と、キーボード、マウス、その他の入力装置からなる操作部4と、ROM、RAM、HDD、不揮発性メモリ等の記憶装置からなる記憶部5と、公知の表示装置(液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、その他の表示デバイス)などからなる表示部6と、外部装置と有線通信或いは無線通信を行うための通信インタフェースとして機能する通信部7と、1又は複数種類のセンサによって構成されるセンサ部8と、生成装置2の外部に定められる所定範囲の静止画、動画等を撮像可能な撮影部9とを備えている。
この情報コード生成装置2は、例えば図1左図のような情報コード100を生成可能とされており、生成装置2によって生成された情報コード100は、表示部6で表示したり、印刷部12によって印刷したりすることができるようになっている。この印刷部12は、公知のプリンタ等と同様のハードウェア構成をなし且つ情報コード生成装置2からの印刷データに基づいて情報コード100等を印刷し得るようになっている。
(情報コード読取装置の基本構造)
次に、情報コード読取装置14の全体構成について説明する。図2に示すように、情報コード読取装置14は、ハードウェア的には一次元コードや二次元コードなどを読取可能なコードリーダとして構成されており、図示しないケース(筐体)によって外郭が構成され、このケース内に各種電子部品が収容された構成をなしている。なお、情報コード読取装置14は、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話機などとして構成されていてもよく、その他の携帯型情報処理装置として構成されていてもよい。
この情報コード読取装置14は、主に、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、操作スイッチ42、液晶表示器46等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、電源スイッチ41、電池49等の電源系と、から構成されている。なお、これらは、図略のプリント配線板に実装あるいはケース(図示略)内に内装される構成で、ケース(筐体)に一体的に組み付けられている。
光学系は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等によって構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等とから構成されている。本構成では、受光センサ23を挟んだ両側に照明光源21が設けられており、ケースに形成された読取口(図示略)を介して読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。この読取対象物Rとしては、例えば、樹脂材料、金属材料等の様々な対象が考えられ、このような読取対象物Rに例えば図1のような情報コード100(後述)が印刷などによって形成されている。また、読取対象物Rは情報表示端末であってもよく、情報表示端末に情報コード100が表示されている場合でも、この情報コード100を読み取ることができるようになっている。
受光センサ23は、読取対象物Rや情報コード100に照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。この受光センサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光面23aで受光可能に図略のプリント配線板に実装されている。
フィルタ25は、例えば反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタで、ケースに形成された読取口(図示略)と結像レンズ27との間に設けられている。これにより、反射光Lrの波長相当を超える不要な光が受光センサ23に入射することを抑制している。また、結像レンズ27は、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとによって構成されており、本構成では、ケースに形成された読取口(図示略)に入射する反射光Lrを集光し、受光センサ23の受光面23aに情報コード100のコード画像を結像するように構成されている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示器46、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40及びメモリ35を中心として構成され、前述した光学系によって撮像された情報コード100の画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力され、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力され、当該メモリ35の画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置などによって構成され、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)等がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、情報コード読取装置14全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるものであり、情報処理機能を有している。この制御回路40には、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続されており、本構成の場合、電源スイッチ41、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示器46、通信インタフェース48等が接続されている。
電源系は、電源スイッチ41、電池49等により構成されており、制御回路40により管理される電源スイッチ41のオンオフによって、上述した各装置や各回路に、電池49から供給される駆動電圧の導通や遮断が制御されている。なお、電池49は、所定の直流電圧を発生可能な2次電池で、例えば、リチウムイオン電池等がこれに相当する。
(情報コードの基本構造)
次に、図1の情報コード利用システム1で利用される情報コード100の基本構造について図1、図14等を参照して説明する。なお、図1左図の例と図14右図の例では、セル配列や特定パターンのサイズ等が若干異なるが基本的な考えは同様であり、同様の特徴を有している。図1、図14等に示す情報コード100は、例えば上述の情報コード生成装置2によって生成されるものであり、所定のコード領域の内部に情報を表示する単位となるセル102を配列した構成となっている。なお、図1、図14等の情報コード100において、「コード領域」は、複数配列された暗色セルを全て含み得る矩形状の領域であり、情報コード100を構成するセルを全て含む最小の正方形領域又は長方形領域となっている。具体的には、3つの位置検出パターン(切り出しシンボル)104を全て含む最小の正方形領域又は長方形領域となっている。なお、図1、図14等の例では、複数のセル102が、矩形状(例えば外径が正方形状)の明色(白色)セル及び暗色(黒色)セルのいずれかによって構成されており、コード領域の内部において後述する特殊領域110の周囲にこれらセル102がマトリックス状に配置されている。明色セル及び暗色セルは、それぞれ白色セル、黒色セルに限られるものではなく、暗色セルが所定の明度で構成される場合、明色セルはそれよりも明度が高ければよい。また、情報コード100において上記コード領域の周囲には、当該コード領域を取り囲むように明色又は暗色のマージン領域が構成されるようになっており、図1、図14等の例では、明色(例えば、白色或いは暗色セルよりも明度の大きい他色)のマージン領域がコード領域の周囲に隣接して配置されている。
この情報コード100は、矩形状(例えば、正方形状或いは長方形状等)のコード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類のセル102によってデータを記録するデータ記録領域と、複数種類のセル102によって誤り訂正符号を記録する誤り訂正符号記録領域とが設けられている。図1、図14等のように、情報コード100の特定パターンは、例えば、QRコード(登録商標)の公知の所定型番(図14の例では、JIS等で規格化されたQRコードの所定型番)の特定パターンと同一の形状及び位置となっており、図1、図14等の例では、コード領域の3つの角部にそれぞれ、特定パターンとしての位置検出パターン(切り出しシンボル)104が配置されている。なお、図1等では用いていないが、特定パターンとして、QRコードで用いられる公知形状のタイミングパターンやアライメントパターンなどが設けられていてもよい。このように、情報コード100では、予め定められた位置に決まった形状の特定パターン(位置検出パターン104等)が配置されるようになっている。なお、コード領域の内部において、後述する特殊領域110以外の位置は、このような特定パターンの領域、記録領域(データ記録領域及び誤り訂正符号記録領域のいずれかからなる領域)などによって構成されている。
情報コード100のセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(コードワードの配置順序を特定するアドレス)等は読取装置がどのような方法で把握してもよい。例えば、情報コード100の種別において複数の型番が設けられていてもよく、この場合、型番毎にセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードを配置する候補位置(アドレス)が予め定められていればよい。そして、上記型番を特定する型番情報がコード領域内の決められた位置(予約領域)に配置されていれば、読取装置はこの型番情報に基づいて情報コード100のセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(アドレス)を把握できるようになる。なお、この方法に限定されるものではなく、読取装置が把握し得る方法であれば他の方法でもよい。
そして、コード領域の内部において、特定パターン領域、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域以外の位置には、セル102によってデータが記録されない領域であり且つ誤り訂正符号による誤り訂正の対象にならない領域である特殊領域110が、単一のセル102のサイズよりも大きいサイズで設けられている。なお、図1、図14等の例では、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域がコード領域の周縁に沿って環状且つ矩形状に配置されており、コード領域の中央部(コード領域の中心を含む所定領域)に特殊領域110が構成されている。なお、「セル102によってデータが記録されない領域」とは、即ち、後述するデータコードワードや誤り訂正コードワードなどのコードワードが記録されない領域であり、且つフォーマット情報が記録されない領域であることを意味する。また、「誤り訂正符号による誤り訂正の対象にならない領域」とは、即ち、誤り訂正符号記録領域に記録された誤り訂正符号を用いた誤り訂正が行われない領域であることを意味する。従って、特殊領域110に何らかの情報が記録されていても、特殊領域110の周囲に存在する誤り訂正符号記録領域の誤り訂正符号によってその情報に対する誤り訂正がなされることはない。
なお、以下の説明では、図14右図のような上記所定型番に対応する構成と、図14左図のような所定型番よりもサイズが小さい別の型番(Ver.番号)とが対応付けられ、図14右図の情報コード100の各コードワードの位置と、図14左図の他種コード120の各コードワードの位置とが図14下図のような配置変換表によって対応付けられている例を代表例として説明する。この例では、図14左図の他種コード120で格納し得るデータ量であれば、図14右図のような情報コード100により特殊領域110を設けた上で表現できるようになっている。逆に、図14右図の情報コード100を読み取る場合には、情報コード100の各コードワードを、図14左図のような他種コード120のコードワードとして読み取ることができるようになっている。
また、図14右図では、特殊領域110の周囲に配置される各コードワードの領域を破線枠等によって概念的に示している。また、フォーマット情報を記録する領域(所定位置105)は、所定種類のハッチングにて概念的に示している。なお、図14右図では、フォーマット情報を記録する領域や、コードワードを記録する領域では、升目のみを示し、明色セルや暗色セルの具体的配列を省略して示している。また、図14右図の例では、セル配列と対応付けるべく特殊領域110(コード領域の中央部分)の内部にも升目を付しているが、特殊領域110の構成は自由であり、図1のように構成してもよく、その他の構成であってもよい。
フォーマット情報(形式情報)は、例えば図15のように構成されて情報コード100内の所定位置105(所定種類のハッチング位置)に特定のフォーマット構成で記録されている。このフォーマット情報は、誤り訂正レベルを特定する訂正レベル情報と、マスク番号を特定するマスク番号情報とを含んでいる。訂正レベル情報は、情報コード100で用いる誤り訂正レベルを特定する情報であり、例えば他種コード120に変換して読み取る場合の当該他種コード120で用いる誤り訂正レベルにも相当する。また、マスク番号は、情報コード100のコードワード領域(データコードワードや誤り訂正コードワードが記録されている領域)にかけられているマスクがどのマスク種別であるかを特定する情報である。
図15に示すようにフォーマット情報は、所定種類のマスクパターン(特定マスク)を反映した状態で記録されており、公知のQRコードと同様の方法でフォーマット情報のマスク種別を識別することで、図14右図に示すような特定のコード種別(特殊領域110を設けた種別)であることを検出できるようになっている。公知規格のQRコードでは、例えばモデル1として構成する場合には、図15のようなフォーマット情報に対してモデル1用のマスクをかけたときに表現されるデータ(セル配列)を所定位置に記録し、モデル2として構成する場合には、図15のようなフォーマット情報に対してモデル2用のマスクをかけたときに表現されるデータ(セル配列)を所定位置に記録するようになっている。一方、図14に示す本構成の情報コード100(特殊領域110を有する特別種類のコード)では、図15のようなフォーマット情報に対してモデル1、2とは異なる種類の特定マスク(図15ではフレームQR用と例示)をかけたときに表現されるデータ(セル配列)を所定位置105に記録するようになっている。そして、公知規格のモデル1及びモデル2、情報コード100の種別のいずれの場合でも、記録する訂正レベル(訂正レベル情報)及びマスク番号(マスク番号情報)に対応するチェックデジットが付された上でフォーマット情報が構成されており、その上で各種別用のマスクがかけられるようになっている。具体的には、各種別用のマスクパターンを用いて公知の方法でマスク処理が行われ、マスク処理後のビットパターンが所定位置105に記録されるようになっている。従って、情報コード100のようにフォーマット情報に対して特定マスク(図15ではフレームQR用と例示)をかけた上で所定位置105に記録する場合、このように所定位置105に記録された情報を上記特定マスクに基づいてマスク処理を解除して解読すればチェックデジットが合うため、情報コード100の種別であることを特定することができる。逆に、情報コード100の所定位置105のデータを、モデル1やモデル2のマスクに基づいてマスクを外しても、チェックデジットが合わなくなるため、公知規格のモデル1やモデル2でないことを特定することができる。
この情報コード100では、特定パターン(位置検出パターン104等)を検出し、公知のQRコードと同様の方法でコード領域、コードの向き、各セル位置を特定した後、公知のQRコードと同様の方法でフォーマット情報が記録された所定位置105を解読することで、解読時に成功したマスクの種別により情報コード100の種別(特殊領域110を有する特別種類)であることを特定することができる。そして、解読されたフォーマット情報により、情報コード100で用いる誤り訂正レベルを特定でき、且つ情報コード100のコードワード領域(セルによってデータコードワードや誤り訂正コードワードが記録されている領域)にかけられているマスク種別を特定できるようになっている。
情報コード100に記録する内容は、例えば、図12のような構成をなしており、データ配列の先頭部分にヘッダデータ(フレームQR用ヘッダー)が設定され、ヘッダデータの後に入力データ(解読対象データ)が続くようになっている。図12の例では、入力データ(解読対象データ)については、例えば公知の方法で圧縮し、データワード(データコードワード)に変換しているが、このような圧縮を行わなくてもよい。なお、情報コード100で用いるヘッダデータは、以降の説明では、「フレームQR用ヘッダー」とも称する。また、本明細書では、このようなヘッダデータ及び入力データ(解読対象データ)のデータワード(データコードワード)を記録する領域、及び上述のフォーマット情報を記録する領域が「データ記録領域」に相当する。また、図12の例では、ヘッダデータ(フレームQR用ヘッダー)として、後述する他種コード120(情報コード100を解読するために用いるコード種別であり、配置変換表(図14)によって情報コード100と対応付けられたコード)の種別(型番)を特定し得る情報(図12では、Ver.番号と例示)や、特殊領域内の形式を特定し得る識別情報が記録されている。なお、図12の例では、ヘッダデータとして、他種コードの種類(Ver.番号)に加え、特殊領域110の形式が図1、図14等に示す画像形式であることを特定する情報(第1情報)と、特殊領域110の位置を特定し得る情報(第2情報に相当する「特殊領域位置情報」)とが記録されている。このうち、特殊領域110の形式が画像形式であることを特定する情報(第1情報)は、特殊領域110の存在を示す「識別情報」の一例に相当する。また、特殊領域110の位置(特殊領域位置)を特定し得る情報(第2情報)は、特殊領域のコード領域内での位置を示す「位置データ」の一例に相当する。
図12、図14の例では、特殊領域110の列位置及び行位置を特定し得る情報が特殊領域位置情報(位置データ)として記録されている。より具体的には、図14に示すような矩形状に構成される情報コード100を複数行且つ複数列に格子状に分割したときの特殊領域110の左上の行位置及び列位置の組み合わせと、特殊領域110の右下の行位置及び列位置の組み合わせとが特殊領域位置情報(位置データ)として記録されている。なお、ここでは、特殊領域110の左上の行位置及び列位置の組み合わせと、特殊領域110の右下の行位置及び列位置の組み合わせを特殊領域位置情報(位置データ)としているが、特殊領域110の四隅の各位置における行位置及び列位置の組み合わせを特殊領域位置情報(位置データ)としてもよい。また、図14のように情報コード100を格子状に分割したときの各行及び各列の幅は、それぞれ単一のセルの行方向の幅及び列方向の幅に相当している。
そして、入力データ(解読対象データであるデータワード)の後には誤り訂正符号となる誤り訂正コードワード(ECCワード)が続いている。情報コード100では、この誤り訂正符号を記録する領域が誤り訂正符号記録領域となる。なお、データワード(図12の例ではヘッダデータ及び入力データ(解読対象データ))に基づいて誤り訂正符号(誤り訂正コードワード)を生成する方法は、公知の二次元コード(QRコード等)の規格で定められた方法などを用いることができる。例えば、データワード(データコードワード)に基づいて誤り訂正コードワードを生成する方法として、JISX0510:2004に規定された誤り訂正コード語の生成方法(JISX0510:2004、8.5誤り訂正)などを用いることができる。なお、誤り訂正コードワードの生成方法はこれに限られず、公知の様々な方法を用いることができる。
また、情報コード100では、解読対象データを表現する各データワード(データコードワード)や誤り訂正コードワードが予め定められた配置位置情報に基づいてコード領域内に配置されている。本構成では、図14のように、情報コード100のコード領域内において予め各コードワードの配置候補位置が定められており、各配置候補位置にそれぞれ番号(アドレス)が割り当てられている。そして、配置位置情報は、図12に示す記録内容を構成する各コードワードをそれぞれどの配置候補位置に配置すべきかを特定する情報となっている。なお、図14右図の例では、1〜25番の配置候補位置を概略的に例示しており、各配置候補位置では、先頭と最後のビット部分に番号を付して明示している。また、図14右図では、26番以降の配置候補位置は省略している。
具体的には、他種コード120(公知のQRコード)の型番(図12に示すヘッダデータで特定される他種コード120の型番)では、各順番のコードワードを他種コード120内のどの位置に配置すべきかが公知規格等により予め定められており、他種コード120を解読する場合にはこのように定められた配置に基づいて各順番のコードワードを解読する。例えば、図14左図に示す他種コード120の例では、0番目のコードワードを右下に配置し、1番目のコードワードをその上に配置し、2番目のコードワードをその上に配置するといった具合に各コードワードの配置位置が予め決められている。従って、この他種コード120を解読する場合には、このように決められた配置に基づいて0番目のコードワード、1番目のコードワード、2番目のコードワード、3番目のコードワード・・・といった具合に順番に解読することになる。
一方、図14に示す配置位置情報(配置変換表)では、このように他種コード120で予め定められた各配置位置(各順番のコードワードの配置位置)の番号を、情報コード100において予め定められた候補位置(各コードワードの配置候補位置)の番号にそれぞれ対応付けている。具体的には、「他種コード120における1番目のコードワードの配置位置が情報コード100の1番目の配置候補位置に相当」、「他種コード120における2番目のコードワードの配置位置が情報コード100の2番目の配置候補位置に相当」、「他種コード120における3番目のコードワードの配置位置が情報コード100の3番目の配置候補位置に相当」といった情報が、例えばテーブルデータなどとしてそれぞれ記録されており、他種コード120における各番号のコードワードの配置位置を、情報コード100の各配置候補位置にそれぞれ対応付けている。このように構成されているため、情報コード100を解読する場合には、コード領域内の各配置候補位置のコードワード(各アドレスのコードワード)を配置位置情報(配置変換表)で対応付けられた他種コード120の各配置位置にそれぞれ配置し直し、このように配置し直された他種コード120を公知の方法で解読すれば良い。例えば、図14下図に示す配置変換表を用いて情報コード100の解読を行う場合、情報コード100の1番目の配置候補位置のコードワードを他種コード120における1番目のコードワードの配置位置に配置し、情報コード100の2番目の配置候補位置のコードワードを他種コード120における2番目のコードワードの配置位置に配置し、情報コード100のN番目の配置候補位置のコードワードを他種コード120において当該N番目の配置候補位置に対応付けられているM番目のコードワードの配置位置に配置するといった具合にそれぞれ配置し直した上で、このように配置し直された他種コード(QRコード)を公知の方法で解読すればよい。なお、上述の配置位置情報(配置変換表)については、情報コード100を生成する情報コード生成装置2及び情報コード100を読み取る情報コード読取装置14に共通のデータ(共通の配置変換表)がそれぞれ設けられていることが望ましい。
(情報コードの生成処理)
次に、図16等を参照して情報コード生成処理及び情報コード生成方法について説明する。以下では、図14のように他種コード120がQRコード(登録商標)であり、情報コード100がQRコードと同様の特定パターンを有する場合を例に挙げて説明する。なお、この例では、特殊領域110を有する情報コード100を「フレームQR」とも称する。
図16の情報コード生成処理は、情報コード生成装置2によって行われる処理であり、例えば、操作部4での所定操作によって実行開始される。この処理では、まず、外部からコード化するデータ(解読対象データ)と、属性データと、コード種別データ(情報コード100を生成するか、一般的な二次元コード(例えば一般的なQRコード)を生成するかを特定するデータ)を取得する(S21)。なお、本構成では、制御部3、操作部4が「データ取得部」の一例に相当し、解読対象データ(外部からの入力データ)を取得するように機能する。また、このような例に限らず、例えば、制御部3と通信部7が「データ取得部」として構成され、外部から通信によって入力されるデータを解読対象データとして取得するように機能してもよい。
S21でデータを取得した後には、その取得したデータを圧縮する方法を公知の方法で定め(S22)、入力データを圧縮したデータ(解読対象データ)を複数のデータワード(データコードワード)で表現する(S23)。そして、S23の後には、S21で取得されたコード種別データが、特殊領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)であるか否かを判断する。S21で取得されたコード種別データが、特殊領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)である場合には、S24にてYesに進み、特殊領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)で用いられる特有のヘッダデータ(上述)を生成し、図12のように複数のデータワードを含んだデータ配列の先頭にセットする(S25)。図12のヘッダデータには、上述したように、図14右図に示す他種コード120の種別(型番)を特定し得る情報(バージョン番号情報等)と、特殊領域110の形式が画像形式であることを特定する情報(第1情報)と、特殊領域110の位置を特定し得る情報(第2情報に相当する「特殊領域位置情報」)とが記録されることになる。一方、S21で取得されたコード種別データが、特殊領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)でない場合(一般的な二次元コードを選択するデータ(例えば、モデル1又はモデル2を選択するデータ)である場合)には、S24にてNoに進む。
S24でNoに進む場合、S23で生成されたデータワード(データコードワード)の構成に基づいて公知の方法で誤り訂正符号を生成し、この誤り訂正符号を表現する複数の誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)を生成する(S26)。一方、S24からS25に進む場合、S23、S25で生成された最終的なデータワード(ヘッダデータ及び入力データを表現する複数のデータコードワード)の構成に基づいて公知の方法で誤り訂正符号を生成し、この誤り訂正符号を表現する複数の誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)を生成する(S26)。
S26の後には、S21で取得されたコード種別データが、特殊領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)であるか否かを判断し(S27)、S21で取得されたコード種別データが、特殊領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)でない場合には、S27にてNoに進み、公知の方法で二次元コード(例えばQRコード)を生成することになる。S27でNoに進む場合、S23で生成されたデータワード(データコードワード)及びS26で生成された誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)を格納しうるサイズの二次元コードの型番(この例では、規格化された公知のQRコードの複数の型番において、S23で生成されたデータワード及びS26で生成された誤り訂正ワードを格納しうるサイズの型番)を決定し、当該型番で予め定められた配置パターンに従い、S23で生成されたデータワード及びS26で生成された誤り訂正ワードを配置する(S29)。
一方、S21で取得されたコード種別データが、特殊領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)である場合には、S27にてYesに進み、S23、S25で生成されたデータワード(データコードワード)と、S26で生成された誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)と、特殊領域110と、を格納しうる情報コード100の型番を決定する(S30)。なお、特殊領域110のサイズは、予め定められた一定サイズであってもよく、S30の前段階でユーザが入力などによって指定してもよい。また、特殊領域のサイズは、行数及び列数で特定してもよく、何ワード分に相当するか、あるいは何セル分に相当するか等の情報によって特定してもよい。図14、図16の例では、例えば情報コード100の種別で予め定められた複数の型番(サイズ)において、S23、S25で生成されたデータワード(データコードワード)、S26で生成された誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)、及び特殊領域を格納しうるサイズの型番を決定することになる。なお、情報コード100の種別で複数の型番を使用可能とする場合、各型番毎に、行数及び列数、特定パターンの形状及び配置、フォーマットデータの配置、各コードワードの配置候補位置をそれぞれ定めておけばよい。また、いずれの型番でも、図14右図のように外周側から順番に各コードワードの配置候補位置を定めるようにし(例えば、外周側から内側に渦巻き状に配置候補位置を順番に設定し)、番号が若い配置候補位置ほど外側とするように各コードワードの配置候補位置を定め、用意された配置候補位置の内、コードワードが配置されない部分(即ち、使用されない部分)については、特殊領域として用いるようにすれば、中央部により広い特殊領域を確保し易くなる。また、S23、S25で生成されたデータワード(データコードワード)、S26で生成された誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)、及び特殊領域を格納しうるサイズの型番が複数存在する場合には、その中から一番小さい型番(サイズ)を決定するようにしてもよく、ユーザがその中からいずれかの型番(サイズ)を指定できるようにしてもよい。そして、情報コード100を生成する際には、このように決定された型番において予め定められたサイズ(行数及び列数)、特定パターンの配置、コードワードの各配置候補位置を用いると共に、具体的な各コードワードの配置位置は、上述の配置変換表に従って決定することになる。なお、以下では、S30において図14右図のような型番が決定された例について具体的に説明する。
S30の後には、S23、S25で生成されたデータワード(データコードワード)及びS26で生成された誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)を上述の配置位置情報(配置変換表)に基づいて配置することになる。情報コード生成装置2では、上述の配置位置情報(配置変換表)が記憶部5に記憶されており、この配置変換表では、上述したように他種コード120で定められた各配置位置(各順番のコードワードの配置位置)を、情報コード100において予め定められた候補位置(各コードワードの配置候補位置)にそれぞれ対応付けている。S31の処理では、記録すべきコードワード(S23、S25で生成されたデータワード(データコードワード)及びS36で生成された誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード))を、図13、図14左図で示す他種コード120(情報コード100よりもサイズが小さく、且つS23、S25で生成されたデータワード及びS26で生成された誤り訂正ワードを格納し得るサイズの二次元コード)で表現するときの各コードワード(各順番のコードワード)の配置位置を特定した上で、それら各順番のコードワードを、配置位置情報(配置変換表)によって各順番のコードワードの配置位置に対応付けられている情報コード100内の各配置候補位置に配置する。例えば、図14の配置位置情報(配置変換表)では、他種コード120での1番目のコードワードの配置位置と、情報コード100の1番の配置候補位置とが対応付けられているため、記録すべきコードワード(S23、S25で生成されたデータワード及びS26で生成された誤り訂正ワード)の内の1番目のコードワードについては情報コード100内の1番の配置候補位置に配置する。また、他種コード120での2番目のコードワードの配置位置と、情報コード100の2番の配置候補位置とが対応付けられているため、記録すべきコードワードの内の2番目のコードワードについては情報コード100内の2番の配置候補位置に配置する。このように、記録すべきコードワードにおいてN番目のコードワードを配置する他種コード120での配置位置(N番目のコードワードの配置位置)と、情報コード100のM番の配置候補位置とが対応付けられていれば、記録すべきコードワードの内のN番目のコードワードについては情報コード100内のM番の配置候補位置に配置することになる。
つまり、S23、S25で生成されたデータワード及びS6で生成された誤り訂正ワードだけなら、情報コード100よりも小サイズの他種コード120(公知のQRコードとして構成されたもの)で表現できるが、S23、S25で生成されたデータワード、S26で生成された誤り訂正ワード、及び特殊領域110を格納する場合には、これよりも大きいサイズの情報コード100によって表現する必要がある。そこで、本実施形態では、S23、S25で生成されたデータワード、S26で生成された誤り訂正ワード、及び特殊領域110を、他種コード120よりも大きいサイズの情報コード100によって表し、S23、S25で生成されたデータワード及びS26で生成された誤り訂正ワードを他種コード120(公知のQRコード)で表現した場合のコードワードの各配置と、これよりも大きいサイズの情報コード100に格納する場合のコードワードの各配置との対応関係を、予め定められた配置変換表によって特定できるようにしている。
なお、本構成では、図14のような「配置変換表」が「解読対象データを表現する複数のデータワードをコード領域に配置する際の各配置位置を特定する配置位置情報」の一例に相当しており、この配置変換表(配置位置情報)は、解読対象データを複数のデータワードで表現したときの各順番のデータワードと、各順番のデータワードのコード領域内での各配置位置とを対応付けて定める情報として構成されている。また、記憶部5が「配置位置情報記録部」の一例に相当し、このような配置変換表のデータ(配置位置情報)を記録するように機能する。
S29又はS31の後には、S29又はS31で配置場所が決定されたコードワードに対してかけるべきマスクパターンを公知の所定方法(例えばQRコードで用いられる公知方法)で決定し、その決定されたマスクパターンをS29又はS31で配置場所が決定されたコードワードに反映するように公知のマスク処理方法でマスクをかける(S32)。そして、S32で設定したマスクパターンの情報(マスク番号)及び誤り訂正レベルの情報に基づいてチェックデジットを算出し、図15のように誤り訂正レベル、マスク番号、チェックデジットを含んだフォーマット情報を生成する(S33)。なお、フォーマット情報として記録するマスク番号や誤り訂正レベルなどのデータは、S21で入力できるようにしてもよく、予め定められたデフォルト情報を使用してもよい。
そして、S21で取得されたコード種別データが、特殊領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)である場合には、S34にてYesに進み、S33で生成されたフォーマット情報に、上述の特定マスク(フレームQRマスク)を反映するようにマスク処理を行う(図15参照)。一方、S21で取得されたコード種別データが、特殊領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)でない場合には、S34にてNoに進み、S36で設定するマスクパターンとは異なるマスクパターンのマスク(モデル1のマスク又はモデル2のマスク)をセットする。S35又はS36によりフォーマット情報に対してマスクをかけた後には、そのマスク処理後のフォーマット情報をコード領域内の所定位置105に配置する(S37)。
このようにして、特定パターン領域、データ記録領域、誤り訂正領域が構成された後には、特殊領域110(空き領域)の構成要素を配置する(S38)。図12の例では、画像領域の位置がそれぞれ行位置及び列位置によって指定されているため、S38では、このように指定された位置に図形データを配置する。図12、図14等に示す例では、例えば特殊領域110の領域形状が矩形状となっており、この例ではこの矩形領域内に図1等に示す写真などの図形データを配置することになる。なお、S34でNoに進む場合、即ち、フレームQRでない場合にはS38の処理は省略すればよい。なお、特殊領域110は、特定パターン領域、データ記録領域、誤り訂正領域などが配置されない空いた領域であり、デザイン画像などの他の要素を表すことが可能とされた領域である。従って、特殊領域110は、空き領域とも称する。
このようにして情報コード100又は他の二次元コードが生成された後には、そのコードを表示部6によって表示してもよく、印刷部12によって印刷してもよい。或いは、生成された情報コード100のデータを外部装置(例えば、携帯端末やコンピュータ等の情報機器)に送信してもよい。生成装置2は、このようにして情報コード100や他の二次元コードを生成することが可能となっている。
(情報コードの読取処理)
次に、図2の情報コード読取装置14によって図1、図14右図等に示す情報コード100や他の二次元コード(一般的なQRコード(登録商標)など)を読み取る場合の処理について説明する。この読取処理は、読取装置14において、例えばユーザによって所定操作(例えば、操作スイッチ42の操作等)がなされたときに実行されるものであり、まず、受光センサ23の撮像エリアにある二次元コードを撮像して当該二次元コードの撮像画像を取得すると共に、その二次元コードの形を検出する。具体的には、位置検出パターンの認識や二次元コードの外形の検出を公知の方法で試みる。例えば、QRコード(登録商標)で行われる、1:1:3:1:1の波形を検出する公知の方法等により位置検出パターンを検出し、撮像された二次元コードの外形をQRコード(登録商標)で行われる公知の方法で検出する。このような外形検出処理を行った場合、情報コード100が撮像されている場合には、情報コード100の外形が検出されることになり、一般的なQRコードなどが撮像されている場合にはこのQRコードの外形が検出されることになる。なお、外形検出方法は、特定パターンの形状や二次元コードの外形を検出し得る方法であれば他の方法であってもよい。
このようにしてコード外形を検出し、コード領域を抽出できた場合には、予め決められた所定位置の情報(フォーマット情報)を解読し、撮像されたコードの種別及びマスク訂正レベルを取得する。例えば、情報コード100の外形を検出し、情報コード100のコード領域を抽出できた場合には、情報コード100の所定位置105の情報(フォーマット情報)を解読し、撮像された情報コードの種別及びマスク訂正レベルを取得する。具体的には、上述したように所定位置105に記録された情報を上述の特定マスク(フレームQR用マスク)に基づいてマスク処理を解除して解読を試みる。上述の特定マスクのマスクを解除し得る方法でマスク処理を解除した時にチェックデジットが合う場合(即ち、所定位置105を解読したときの訂正レベルのデータとマスク番号のデータとに基づいて算出されたチェックデジットが、所定位置105に記録されたチェックデジットと合うような場合)には、情報コード100の種別(特殊領域110を有する種別)であることを特定することでき、フォーマット情報に含まれる誤り訂正レベル及びマスク番号も取得できることとなる。このように特定のマスクに基づいてマスク処理を解除できたとき(即ち、情報コード100の種別(フレームQR)であることが認識できたとき)には、それ以降は、特殊領域110を有する情報コード100のための方式で読み取りを行う。一方、コード領域の所定位置の情報が、図15に示すモデル1用のマスクやモデル2用のマスクなど、特定のマスク(フレームQR用マスク)以外の他のマスクによってマスク処理を解除できたときには、二次元コードが公知のQRコード(登録商標)のケースであるため、それ以降は、公知の方法で当該QRコードを解読して解読結果を出力することになる。なお、ここでは、公知のQRコードを解読する場合の処理については説明を省略する。
読取対象が特殊領域110を有する情報コード100である場合、まず、データ記録領域に記録されたデータを解読する。具体的には、上述したフォーマット情報に含まれるマスク番号に基づいてコード全体(具体的には、コードワードの領域)のマスクを解除する。そして、データワードの先頭に設けられたヘッダデータ(フレームQRヘッダー)に基づいて、元のコードサイズ(他種コード120の型番、形式)を特定し、図14と同様の配置変換表に従って、図14右図に示すような情報コード100から図14左図に示すような元のコード(他種コード120)の配置に戻す。具体的には、情報コード100の各配置候補位置のコードワード(データコードワード及び誤り訂正コードワード)を、配置変換表において各配置候補位置に対応付けられている他種コード120内での配置位置に配置し直す。このように配置変換することにより、情報コード100に配置されていたデータコードワードや誤り訂正コードワードを記録してなる他種コード120が得られることになる。そして、他種コード120は、公知のQRコードであるため、公知のQRコードと同様の方法でデータを解読する(即ち、誤り訂正コードワードに基づいて公知の方法で誤り訂正計算を実施すると共に、データコードワードを解読する)。読取装置14は、このようにして情報コード100や他の二次元コードを読み取ることが可能となっている。
(コード表示に関する具体例)
次に、上述した情報コード100を用いたコード表示に関する具体例について説明する。
ここでは、図1、図4のような生成装置2を用いてユーザの写真を組み込んだ情報コード100を生成・表示する例を代表例として説明する。この生成・表示処理は、例えば生成装置2に組み込まれたアプリケーションプログラムとして実行されるようになっており、このアプリケーションプログラムは、例えば生成装置2に対してユーザが所定指示を行ったとき(例えば、生成装置2の操作部4に対して所定操作がなされた場合)に図10のような流れで実行されるようになっている。例えば、操作部4がタッチパネルを備えた構成であれば、このタッチパネルに対して所定のタッチ操作がなされた場合に、アプリケーションプログラムが起動して図10のような処理が行われるようになっている。
なお、ここでは、図4のように、図形等を表示可能な表示部6と、この表示部6を保持するケース10とが一体的に構成された装置本体2aによって単一の装置として構成される生成装置2(スマートフォンなどの携帯端末等)を例示しているが、図形を表示可能な表示部と、この表示部を保持するケースとを備えた携帯端末であれば、他の様々な種類の情報処理端末を用いることができる。
図10で示す生成・表示処理は、所定の開始条件の成立によって開始され、まず、最終的に生成される情報コード100に記録すべき情報などを取得する。例えば、生成される情報コード100に特定サイトのアドレス(URL等)やメールアドレスなどを記録する場合には、このような情報を取得する。なお、S1で取得する情報は、予めデフォルト情報として定められ、上記アプリケーションプログラムと関連付けられた情報として上記生成装置2内に記憶されていてもよく、S1の処理を行う時点で外部装置から通信によって取得したり、生成装置2に対する操作によって入力したりしてもよい。いずれにしても、S1の処理により、情報コード100に記録すべき情報(解読対象データ)を取得することになる。
S1の情報取得処理の後には、生成装置2に組み込まれた撮影部9によって写真撮影を行う(S2)。例えば、図3のようなユーザPが生成装置2に組み込まれた撮影部9(カメラ)によって自画像を撮影し、自画像を組み込んだ情報コード100を生成する場合には、図4のように、撮影部9の撮影範囲内に自分の顔が収まるように撮影部9を自分の顔に向けて配置し、自分の顔を撮影すればよい。なお、図4の例では、写真の撮影時に、撮影部9に映っている画像と、その画像を囲むように明色セルと暗色セルが配列された模様とを示しており、写真撮影時にコードのイメージを把握できるようにしているが、写真撮影時に撮影部9に映っている画像のみを表してもよい。
S2で写真撮影を行った後には、コード図形を生成する(S3)。このS3の処理では、例えば、図5のように、S2の撮影で得られたユーザの顔画像Psと、二次元コードのセル配列図形又は二次元コードのセル配列を模した図形のいずれかからなるセル配列図形とを重ねた構成のコード図形Cdを表示する。図5の例では、ユーザの顔画像Psと、暗色パターンCa(基本パターン)及び明色パターンCb(基本パターン)がマトリックス状に配列されてなるセル配列図形とを重ね、セル配列図形の重なる一部領域において、明色パターンCbの領域だけユーザが顔画像Psが表れるように、やや不鮮明状態で表示している。このように、コード図形Cdは、写真又は絵柄の少なくともいずれかを含んだデザイン画像(図5の例では顔画像Ps)の一部がいずれかの種類の基本パターン(図5の例では暗色パターンCa)によって隠された形で表されたものとなっている。なお、コード図形Cdを構成する明色パターンCb及び暗色パターンCaは、基本パターンの一例に相当し、図5の例では、いずれかの基本パターンの一部領域(具体的には、明色パターンCbの一部領域)が基本パターンの基本構造(例えば明色一色の構造)とは異なり、顔画像Psの一部が表れた構造となっている。
また、図10の処理におけるS3の処理では、図5のようなコード図形Cdの表示と並行して、最終的に表示すべき情報コード100も生成しておく。この情報コード100は、上述した図16のような方法で生成し、特殊領域110内に、S2で撮影した写真(顔画像Ps)を組み込んだ構成とする(図6参照)。このようにして、S3では、図5のようなコード図形Cdの表示と、図6のような情報コード100の生成とが同時期に行われることになる。なお、図5に示すコード図形(写真と明暗セル配列図形とを重ねて表示したコード図形Cd)は、例えば一般的なQRコードの図形(具体的には、一般的なQRコードの図形において、明色セルの一部を写真等の画像とした図形)とすることができ、この場合、QRコードは、何らかのデータを記録した構成であってもよく、データが記録されていない空の構成であってもよい。また、図5に示すコード図形(写真と明暗セル配列図形とを重ねて表示したコード図形Cd)は、QRコードなどの情報コードを模した図形であってもよい。例えば、3つの角部にそれぞれQRコードと同様のファインダパターン(位置検出パターン)が配置されていれば、それ以外の領域の明色モジュールと暗色モジュールの配列は様々とすることができ、例えばQRコードの規格に従っていなくてもよい。また、図5、図6では、S3で表示されるコード図形Cdと最終的に生成される情報コード100(即ち、後述するS6で表示又はその他の出力がなされる情報コード100)のそれぞれの一例を示しているが、S3で表示されるコード図形Cdの行数及び列数と、情報コード100の行数及び列数とを同一にすると尚良い。
S3の処理の後には、ユーザから所定アクションがあったか否かを判断する(S4)。S3の処理後、所定アクションがあったと判断されるまで、又はS3の処理後、一定時間が経過するまでは、S4でNoに進み続け、S3の処理後、一定時間内に所定アクションが検出された場合にはS4にてYesに進む。なお、S3の処理後、一定時間が経過しても所定アクションが検出されない場合には、S6の処理を行うようにしてもよく、図10の処理自体を終了してもよい。
本構成では、図1で示すセンサ部8が、表示部6の前面部を構成する圧力検出式のタッチパネルを備えており、表示部6の表示画面は、タッチパネルを介して視認される構成となっている。そして、S4では、S3の処理後の一定時間内に、センサ部8を構成するタッチパネルにおいて所定の圧力変化が生じたか否かを判断している。具体的には、上記タッチパネルは、表示部6の前面部において所定値以上の圧力が加わった位置を検出する構成となっており、例えば、表示部6の前面側に対してアクションがなされていない状態から、図7のようにユーザが息を吹き付けるようなアクションを行い、その息によって表示部6の前面側を構成するタッチパネルにおいて所定値以上の圧力が加わった場合には、このような息による圧力変化が検出されることになる。S4では、このような息による圧力変化が生じたか否か(具体的には、S3の処理後、タッチパネルに所定値以上の圧力が加わったか否か)を検出できるようになっており、S3の処理後の一定時間内にセンサ部8によって所定の圧力変化が生じたと判断された場合(タッチパネルにて所定値を超える圧力の検出が合った場合)にはS4にてYesに進み、情報コード100の演出表示を行う(S5)。なお、ここでは、タッチパネルにて所定値を超える圧力の検出が合った場合にS4にてYesに進む例を示したが、タッチパネルにて所定値を超える圧力が所定面積以上で検出された場合にS4にてYesに進むようにしてもよい。
本構成では、S4の処理を行う制御部3とセンサ部8とが外部動作検出部の一例に相当し、表示部6がケース10に組み付けられてなる装置本体2aの外部からなされた外部動作(具体的には、装置本体2aから離れた位置でなされた外部動作)を検出するように機能する。より具体的には、上記外部動作検出部は、装置本体2aに吹き付けられた息を検出する息検出部を有しており、上記変化制御部は、コード図形Cdが表示部6に表示されている状態で息検出部によって息が検出された場合に、コード図形Cdの表示状態を変化させるようになっている。また、本構成では、センサ部8が息検出部の一例に相当し、装置本体2aにおける表示部6の表示側に配置されたタッチパネルと機能している。なお、ここでは、タッチパネルを息検出部として機能させたが、息を検出し得る構成であればよく、例えば、風速センサなどの流量センサを装置本体2aに設けてこれを息検出部として機能させ、装置本体2aの所定位置において所定以上の風速が検出された場合に息が検出されたものと判定するようにしてもよい。
図10の処理では、S3の処理によって図5のようなコード図形Cdが表示された状態で外部動作が検出された場合(上述した例では、図7のように息が吹き付けられ、センサ部8で圧力変化が検出された場合)、S5にてコード図形Cdの演出表示を行い、このような外部動作に応じてコード図形Cdの表示状態を変化させる。
例えば、図5のようにコード図形Cdが表示部6に表示されている状態で外部動作検出部によって外部動作が検出された場合(例えば、上述したように息検出部によって息が検出され、S4にてYesに進む場合)、S5の演出表示では、コード図形Cdに含まれる複数の基本パターン(例えば、コード図形Cdを構成する複数の暗色パターンCa)が流れる表示状態となるようにコード図形Cdの表示状態を変化させる。暗色パターンCaが流れる表示状態は様々であるが、例えば、図5のように顔画像Psと重ねて表示されていた暗色パターンCaを所定の一方向又は複数方向に流すことで顔画像Psの領域から暗色パターンCaを除き、最終的に図6のような情報コード100を表示する例などが挙げられる。
或いは、図5のようにコード図形Cdが表示部6に表示されている状態で外部動作検出部によって外部動作が検出された場合(例えば、上述したように息検出部によって息が検出され、S4にてYesに進む場合)、S5の演出表示では、コード図形Cdに含まれる複数の基本パターン(例えば、コード図形Cdを構成する複数の暗色パターンCa)が分散する表示状態となるようにコード図形Cdの表示状態を変化させてもよい。この分散する表示状態は、例えば、コード図形Cdに含まれる複数の暗色パターンCaが当該コード図形Cdの四方に分散する表示状態であってもよく、コード図形Cdに含まれる複数の暗色パターンCaが所定の1方向又は複数方向に散らばるように分散する表示状態であってもよい。暗色パターンCaが分散する表示状態は様々であるが、例えば、図5のように顔画像Psと重ねて表示されていた暗色パターンCaを所定の一方向又は複数方向に分散させることで顔画像Psの領域から暗色パターンCaを除き、最終的に図6のような情報コード100を表示する例などが挙げられる。また、コード図形Cdに含まれる複数の暗色パターンCaが四方に分散する例としては、矩形状のコード図形Cdの外縁をなす4つの外縁部(4つの辺)のいずれからも、分散する暗色パターンCaがコード図形Cdの領域外に飛び出すような例が挙げられる。このような表示状態の変化を経て、最終的に図6のような情報コード100を表示すればよい。
或いは、図5のようにコード図形Cdが表示部6に表示されている状態で外部動作検出部によって外部動作が検出された場合(例えば、上述したように息検出部によって息が検出され、S4にてYesに進む場合)、S5の演出表示では、コード図形Cdに含まれる複数の基本パターン(例えば、コード図形Cdを構成する複数の暗色パターンCa)が消滅する表示状態、又は少なくともいずれかの種類の基本パターンの色彩又は濃度又は輝度が変化する表示状態、の少なくともいずれかの状態となるように、コード図形の表示状態を変化させてもよい。色彩又は濃度又は輝度が変化する表示状態としては、暗色パターンCaのみの色彩又は濃度又は輝度が変化する表示状態であってもよく、明色パターンCbのみの色彩又は濃度又は輝度が変化する表示状態であってもよい。或いは両種類のパターンの色彩又は濃度又は輝度が変化する表示状態であってもよい。コード図形Cdに含まれる複数の基本パターンが消滅する表示状態としては、例えば、暗色パターンCa又は明色パターンCbの少なくともいずれかの色が変化してこれらが同色となるような例が挙げられる。具体例としては、暗色パターンCaの色が徐々に変化して明色パターンCbと同一の色になり、図5の段階では暗色パターンCaに隠されていた顔画像Psの一部が表れるような表示変化などが挙げられる。いずれにしても、このような表示状態の変化を経て、最終的に図6のような情報コード100を表示すればよい。
或いは、図5のようにコード図形Cdが表示部6に表示されている状態で外部動作検出部によって外部動作が検出された場合(例えば、上述したように息検出部によって息が検出され、S4にてYesに進む場合)、S5の演出表示では、コード図形Cdの外形が変化する表示状態、又はコード図形Cdが分割する表示状態、の少なくともいずれかの状態となるように、コード図形Cdの表示状態を変化させてもよい。コード図形Cdの外形が変化する表示状態は様々であるが、例えば、図5のようなコード図形Cdから相似形の大きな又は小さなコード図形に変化させてもよく、図5のようなコード図形Cdを横方向又は縦方向に引き伸ばして長方形状にしたり、円形状や楕円状にしたりしてもよい。コード図形Cdが分割する表示状態も様々であり、コード図形Cdを縦方向又は横方向の中心を分割線として2つに分割してもよく、コード図形Cdを3以上の多数個に分割させるようにしてもよい。いずれにしても、このような表示状態の変化を経て、最終的に図6のような情報コード100を表示すればよい。
或いは、図5のようにコード図形Cdが表示部6に表示されている状態で外部動作検出部によって外部動作が検出された場合(例えば、上述したように息検出部によって息が検出され、S4にてYesに進む場合)、S5の演出表示では、少なくとも一部の基本パターン(例えば、コード図形Cdを構成する一部の暗色パターンCa)が集合する表示状態となるように、コード図形Cdの表示状態を変化させてもよい。具体的には例えば、図5のようなコード図形Cdの中に、図形外から複数の暗色パターンCaや複数の明色パターンCbが集まってきて表示される例などが挙げられ、このような表示状態の変化を経て、最終的に図6のような情報コード100を表示すればよい。或いは、図6のような情報コード100を表示した後、更に、暗色パターンCaが集まってきて、最終的に図8のような情報コード100が表示されるような表示変化であってもよい。
なお、本構成では、S7、S8の処理を行う制御部3が変化制御部の一例に相当し、複数種類の基本パターンを配列してなる情報コードの図形、又は情報コードを模した形で複数種類の基本パターンが配列された図形、のいずれかのコード図形Cdが表示部6に表示されている状態で、外部動作検出部によって外部動作が検出された場合に、コード図形Cdに含まれる少なくとも一部の基本パターンの表示状態を変化させるように表示部6を制御する機能を有する。
上述したいずれかの方法により、S5においてコード図形Cdを変化させるような演出表示を行った後には、S6にて出力処理を行い、S3で予め生成しておいた情報コード100(図6又は図8の情報コード100)を表示部6に表示する。このように最終的に表示される情報コード100(別の情報コード)は、上述したフレームQRの種類のものであり、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類のセル102によってデータを記録するデータ記録領域と、データ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法でデータの記録又はデザインの表示の少なくともいずれかがなされる特殊領域110とが、所定のコード領域内に設けられた構造となっている。また、このような出力処理の際、又はこれとは別の時期に情報コード100を印刷部12によって所定媒体に印刷するようにしてもよい。
本構成では、S6の処理を行う制御部3が再表示制御部の一例に相当し、変化制御部の制御によってコード図形Cdの表示状態が変化した後、変化前のコード図形Cdとは異なる別図形を表示させるように表示部6を制御する機能を有する。具体的には、この制御部3は、別図形としてコード図形Cdとは異なる別の情報コード(図6又は図8で示す情報コード100)を表示させるように機能する。
また、本構成では、図5のように、コード図形Cdは、写真又は絵柄の少なくともいずれかを含んだデザイン画像(図5の例では、顔画像Ps)の一部がいずれかの種類の基本パターン(図5の例では黒色パターンとして構成される暗色パターンCa)によって隠された形で表されたものとなっている。そして、変化制御部に相当する制御部3は、コード図形Cdが表示部6に表示されている状態で外部動作検出部によって外部動作が検出された場合に、デザイン画像(図5の例では顔画像Ps)の一部を隠していた基本パターン(図5の例では暗色パターンCa)を除去又は変化させる処理を行い、デザイン画像(顔画像Ps)の表示面積を拡大する明瞭化処理を行うように機能している。これにより、図5の顔画像Psよりも、図6又は図8の顔画像Psのほうが表示面積が大きく、明瞭化されることになる。なお、デザイン画像(図5の例では顔画像Ps)の一部を隠していた基本パターン(図5の例では暗色パターンCa)を変化させる処理としては、完全に除去しないまでも、図5の状態よりも暗色パターンCaをより薄く変化させたり、暗色パターンCaの色彩などを明るい色合いのものに変化させたりして、暗色パターンCaの領域から顔画像Psが視認できるように浮かび上がらせる例などが挙げられる。
なお、図6の例では、特殊領域110を矩形状に構成し、特殊領域110の配置される顔画像Psの周囲に背景(例えば、白色、黄色等の明色の背景など)を表す例を示したが、図8のように、顔画像Psの周囲に明色セルと暗色セルとを配列してもよい。例えば、図6のような特殊領域110の画像から、顔画像Psの領域のみを切り出し、特殊領域110における顔画像Psの領域以外の領域に明色セルと暗色セルのダミーパターン(データを記録しない単なる明暗配列模様のパターン)を設けるようにしてもよい。
以上のように生成・表示された情報コード100は、上述した読取装置14によって読み取ることができ、これにより、情報コード100のデータ記録領域に記録されたデータを読取装置14が取得することができる。また、情報コード100のデータ記録領域に、所定サイトのアドレス(URL)やメールアドレスが記録されている場合、情報コード100の読み取りに伴ってその所定サイトにアクセスしたり、そのメールアドレスに所定情報を送信したりしてもよい。
<第1実施形態の変更例1>
なお、上述した代表例では、センサ部8がタッチパネルとして構成され、このセンサ部8が息検出部として機能していたが、息検出部は、図11のように装置本体2aに設けられた1又は複数のマイク90(図11では4つのマイク91〜94)によって構成されていてもよい。この場合、例えば、図10におけるS3の処理後、所定時間内に、4つのマイク91〜94のうちのいずれかのマイク90にて所定音量以上の音(息の音)が検出された場合に、S4にてYesに進むようにすればよい。そしてこの場合も、外部動作検出部は、装置本体2aから離れた位置でなされた外部動作を検出し得る構成となる。
<第1実施形態の変更例2>
図11で示す例では、息検出部を構成するマイク90及び制御部3が、装置本体2aの前面部(具体的には表示部6の前面部)に吹き付けられた息の強さ又は息の方向の少なくともいずれかを検出可能とされていてもよい。この場合、変化制御部の相当する制御部3は、図5のようにコード図形Cdが表示部6に表示されている状態で息検出部によって息が検出された場合(即ち、図10のS4でYesに進む場合)に、図10におけるS5の演出処理において、コード図形Cdの表示状態を息検出部によって検出された息の強さ又は息の方向の少なくともいずれかに応じた表示状態に変化させるようにしてもよい。例えば、複数配置されたマイク91〜94によって各位置での音の強弱を判断し、音が最も強く検出されたマイク側から、音が最も弱く検出されたマイク側に向かうような流れで複数の基本パターン(例えば、複数配列された暗色パターンCa)を流すようにしてもよい。或いは、複数配置されたマイク91〜94のうち、音が最も強く検出されたマイク側に向かって流れるように複数の基本パターン(例えば、複数配列された暗色パターンCa)を流すようにしてもよい。
また、装置本体2aの前面部(具体的には表示部6の前面部)に吹き付けられた息の強さに応じた表示状態に変化させる例としては、例えば、いずれかのマイク91〜94によって所定音量以上の音が検出された場合に、所定方向に複数の基本パターン(例えば、複数配列された暗色パターンCa)を流す構成、又は複数の基本パターン(例えば、複数配列された暗色パターンCa)を分散させる構成とし、その時の基本パターンの移動スピードをマイク90によって検出された最大音量に応じたスピードとしてもよい。例えば、マイク90によって検出された最大音量が大きい場合には、基本パターンを移動させるスピードを大きくし、マイク90によって検出された最大音量が小さい場合には、基本パターンを移動させるスピードを小さくするような例が挙げられる。このような例に限られず、例えば、装置本体2aに風速センサを設けた場合、検出される息の風速が大きいほど基本パターンの移動スピードが大きくなるように表示状態を変化させるようにしてもよい。
<第2実施形態>
第1実施形態では、外部動作検出部が装置本体に吹き付けられた息を検出する構成であったが、外部動作検出部は、装置本体2aを所定の姿勢状態とする外部動作を検出する構成であってもよい。なお、本構成は、外部動作検出部以外は第1実施形態と同様である。また、本構成では、図10の処理を行う場合、S4での判別方法以外は第1実施形態と同様に行うことができる。
本構成では、例えば、センサ部8を三軸の加速度センサとして構成し、装置本体2aが鉛直方向に対してどのような姿勢で配置されているかを検出できるようにする。そして、図10のS4では、この加速度センサでの検出結果に基づいて、装置本体2aが横向き又は下向きになったかを検出する。なお、本構成では、図4等に示す装置本体2aにおいて、表示部6の前面部と直交する方向が前後方向であり、この前後方向と直交する方向であって表示部6の前面部の長手方向を上下方向とし、これら前後方向及び上下方向と直交する方向を左右方向としている。また、上下方向において、撮影部9が設けられる側を上方としており、図4等の例では、装置本体2aの上部側を上側に配置した上向き配置の例を示している。
この構成では、例えば、図4のような上向き配置(装置本体2aの上端部が上方に配置され、下端部が下方に配置される姿勢)が基本姿勢であり、図10の処理では、S3の処理後、所定時間以内に装置本体2aが横向き又は下向きになったか否かを判断する。そして、S3の処理後、所定時間以内に装置本体2aが横向き(装置本体2aの左端部又は右端部が上方に配置される配置、即ち、前面部の短手方向が上下に配置される配置)又は下向き(装置本体2aの下端部が上方に配置される配置)になったか否かを判断し、いずれかの場合には、S4にてYesに進み、S5にて第1実施形態と同様の演出処理を行う。
この場合、加速度センサとして構成されるセンサ部8及び制御部3が外部動作検出部、姿勢検出部の一例に相当し、装置本体2aを所定の姿勢状態とする外部動作(具体的には、装置本体2aを上記「横向き」又は「下向き」とする外部動作)を検出する機能を有する。また、制御部3が変化制御部に相当し、コード図形が表示部6に表示されている状態で外部動作検出部により装置本体2aが所定の姿勢状態となったことが検出された場合に、図5のようなコード図形Cdの表示状態を変化させるように機能する。
なお、この場合、S5の処理では、コード図形Cdの表示状態を姿勢検出部によって検出された装置本体2aの姿勢に応じた表示状態に変化させてもよい。例えば、図5のような表示状態から装置本体2aの姿勢が変化し、装置本体2aが横向き又は下向きになった場合に、図10におけるS5の処理では、鉛直下方とされる側に複数の基本パターン(例えば、複数の暗色セル)が流れるように表示状態が変化してもよい。装置本体2aが下向きになったことでS4にてYesに進み、S5の処理を行う場合には、装置本体2aの上端部側(下向き姿勢で下側となる端部側)に向かって複数の暗色パターンCaが流れたり、分散したりするように表示状態を変化させればよい。或いは、装置本体2aが横向きになったことでS4にてYesに進み、S5の処理を行う場合には、装置本体2aの左右いずれかの端部側(その横向き姿勢で下側となる端部側)に向かって複数の暗色パターンCaが流れたり、分散したりするように表示状態を変化させればよい。
<第3実施形態>
第1実施形態では、外部動作検出部が装置本体2aに吹き付けられた息を検出する構成であったが、外部動作検出部は、装置本体2aに対する衝撃(図17参照)を外部動作として検出する構成であってもよい。なお、本構成は、外部動作検出部以外は第1実施形態と同様である。また、本構成では、図10の処理を行う場合、S4での判別方法以外は第1実施形態と同様に行うことができる。
本構成では、例えば、センサ部8を三軸の加速度センサとして構成し、装置本体2aで定められた複数方向の加速度を検出できるようにする。そして、図10のS4では、この加速度センサでの検出結果に基づいて、装置本体2aで定められたいずれかの方向において急激な加速度変化が生じたかを検出する。S3の処理後、所定時間以内に装置本体2aのいずれかの方向で急激な加速度変化が生じた場合(例えば、三軸加速度センサで定められたいずれかの方向において単位時間当たりの加速度変化が所定値を超える場合)には、S4にてYesに進み、S5にて第1実施形態と同様の演出処理を行う。なお、この場合、加速度センサとして構成されるセンサ部8及び制御部3が外部動作検出部の一例に相当する。
また、この構成では、図10のS5において、衝撃が加わった方向に複数の基本パターン(例えば、複数の暗色セル)が流れるような表示変化としてもよく、衝撃が加わった方向に複数の基本パターン(例えば、複数の暗色パターンCa)が分散して落ちるような表示変化としてもよい。このようにすれば、例えば、図17のように装置本体2aの一方側をトントンと軽く叩いたときに反対側に複数の基本パターン(例えば、複数の暗色パターンCa)が流れたり分散するような表示変化となる。また、この構成では、図10のS5において、衝撃が加わった時点で下側となっている端部側に複数の暗色パターンCaが流れたり、分散したりするような表示変化であってもよい。
<第4実施形態>
第1実施形態では、外部動作検出部が装置本体2aに吹き付けられた息を検出する構成であったが、外部動作検出部は、装置本体2aにおける表示部6の表示側の外面部に対する接触動作(図18参照)を外部動作として検出する構成であってもよい。なお、本構成は、外部動作検出部以外は第1実施形態と同様である。また、本構成では、図10の処理を行う場合、S4での判別方法以外は第1実施形態と同様に行うことができる。
本構成では、例えば、センサ部8がタッチパネルを備えた構成とし、図10のS4の処理では、外部動作検出部に相当するセンサ部8及び制御部3は、図5のようにコード図形Cdが表示部6に表示されている状態で外面部(具体的には、表示部6の前面部を構成するタッチパネル部分)に対する接触動作がなされたか否かを検出する。S3の処理後、所定時間以内に表示側の外面部に対する接触動作があった場合(即ち、タッチパネルに対するタッチ操作があった場合)には、S4にてYesに進み、S5にて第1実施形態と同様の演出処理を行う。
なお、この場合、S5の処理では、接触動作がなされた位置に応じた表示状態に変化させてもよい。例えば、図5のような表示状態のときにセンサ部8(タッチパネル)に接触動作がなされた場合、表示部6に表示される表示画像において接触動作に対応する位置(図18の例では、タッチパネルにおける指の接触位置P1)を基点とし、当該基点P1からコード図形Cdに含まれる基本パターン(例えば、暗色パターンCa)が離れていくように分散させる表示を行うようにしてもよい。或いは、接触動作に対応する位置(図18の例では、タッチパネルにおける指の接触位置P1)を基点とし、この基点P1に向けて複数の基本パターン(例えば、暗色パターンCa)が集まってくるように集合表示を行うようにしてもよい。
また、接触動作に応じた表示は、上述したように接触動作の開始位置を基点として四方に広がるような分散表示や基点に集まるような集合表示に限られず、表示側の外面部(即ち、タッチパネル部分)に対してなされる接触滑動動作(具体的には、例えば、タッチパネルに対して指を接触させつつ所定方向に滑らせて動かす動作)の方向に基本パターン(例えば、暗色パターンCa)を流すようにコード図形Cdに含まれる基本パターンを分散させるようにしてもよい。具体的には、タッチパネルに対してスワイプ操作がなされた場合に、そのスワイプ方向に複数の暗色パターンCaが流れるような表示変化などが挙げられる。例えば、図18の例において、指によって矢印の方向に接触滑動動作がなされる場合には、指の接触位置付近の暗色パターンCaがその矢印の方向に流れるように分散表示を行えばよい。
<第5実施形態>
第1実施形態では、携帯型の端末として構成される生成装置2によって情報コード100を生成・表示する例を示したが、第5実施形態では固定式の生成装置2によって情報コード100を生成・表示する構成となっている。この構成では、複数の電子装置によって生成装置2が構成されており、第1実施形態と同様の情報コード100を生成し得る構成となっている。なお、図9の例では、表示部6及び撮影部9以外の機能(制御部3、操作部4、記憶部5、通信部7など)は、コンピュータとして構成される装置PC内に配置されている。また、センサ部8は、上述したいずれか1又は複数のセンサが表示部6付近などに配置されている。
この構成では、撮影部9が壁Wに設けられた小型カメラとして構成され、壁Wの前に構成される所定の撮影範囲を撮影し得る構成となっている。そして、図19のように壁Wの前にユーザがいる場合に、そのユーザを撮影部9によって撮影できるようになっている。また、表示部6は、プロジェクタ6aと、このプロジェクタ6aによって映し出されるエリアに配置される表示フレーム6bとによって構成され、第1実施形態において生成装置2(携帯端末)で表示した内容と同様の内容を表示フレーム6bに表示できるようになっている。
この構成でも、情報コードを生成・表示する処理は、図10と同様の流れで行うことができ、S3の処理では、図5のようなコード図形Cdを表示フレーム6bに表示できるようになっている。また、上述したいずれかの構成の外部動作検出部が表示フレーム6bやその付近などに設けられており、その外部動作検出部によって上述したいずれかの外部動作が検出された場合に、図10のS5において、上述したいずれかの演出処理(コード図形の表示状態を変化させる処理)が行われるようになっている。例えば、表示フレーム6bに第1実施形態と同様のタッチパネルが設けられていてもよく、上述したマイク90と同様の構成で、息を検出するようにしてもよい。そして、このような演出処理を経て、S6では、上述した情報コード100(図6参照)と同様の画像が表示フレーム6bに表示されるようになっている。
また、S6で表示フレーム6bに表示される情報コード100は、図21のように、そのユーザや他の者(友達など)の携帯端末(図21の例では、図1、図2に示す読取装置14)で撮影することができ、例えば複数人が所有する携帯端末で共用してもよい。また、上述した外部動作を行っているときの動画や静止画を撮影しておき、生成装置2やこの生成装置2からアクセス可能なサーバなどに保存しておいてもよい。この場合、生成される情報コード100内に、そのサーバのアドレスを記憶しておけば、情報コード100を読み取ったときにサーバから保存された動画や静止画を読み出して表示するといったことが可能となる。
また、上述した例では、S3において図5のコード図形Cdを生成・表示する例を示したが、S3において、S2で撮像された画像(顔画像Ps)を組み込んだ公知のデザインコードを表示するようにしてもよい。例えば、特願2006−115345、特願2006−184020などの明細書に示されるようなロゴ付き二次元コードや、特許第4969403号に示されるようなロゴ付き二次元コードなどとして表示してもよい。このようにロゴ付き二次元コードとして表示した上で、外部動作に応じて顔画像付近のセル表示を分散等させるようにしてもよい。
<第6実施形態>
第6実施形態の構成は、第1実施形態の構成を全て含み、更に処理を追加した構成となっている。従って、第1実施形態と同様の点についての説明は省略する。第6実施形態で用いる生成装置2は、ハードウェア構成については第1実施形態と同様である。また、この生成装置2で行われるコード生成・表示処理は図22のような流れで行われ、この処理において、S61〜S64は、第1実施形態のS1〜S4(図10)と同様である。
そして、本構成では、S64にてYesに進む場合(外部動作が検出された場合)、S65にて画像の撮影を開始し、撮影部9によって所定範囲の画像を継続的に撮影する。なお、ここでは、S65からS67の間で動画を撮影する例を代表例として説明するが、この期間に複数の静止画像を撮影するような構成であってもよい。
S65で画像の撮影を開始した後には、第1実施形態のS5(図10)と同様の演出表示を開始し、S66からS68の間で、S5と同様の演出表示を行う。このように処理が行われているため、図24で示す流れの期間、即ち、コード図形から外部動作に応じた演出処理を経て情報コード100が表示されるまでの期間に、その外部動作がなされる様子が動画として撮影されることになる。そして、S67で画像撮影が終了すると、その動画を予め定められた外部装置(生成装置2からアクセス可能なサーバ)に送信し、そのサーバにてその動画を蓄積しておく。なお、このサーバのアドレスは、S63で生成され、S69で出力される情報コード100内に記録されており、この情報コード100を読み取ることで上記サーバにアクセスできるようになっている。このような動画の送信や、演出表示が終わった後には、S69にて情報コード100の出力処理を行う。なお、S69の出力処理は、第1実施形態のS6(図10)と同様である。
このように生成された情報コード100を読取装置14で読み取る場合、例えば、図23のような流れで読み取りを行うことができる。この例では、情報コード100が上述した方法で解読された場合に、この情報コード100に記録されたアドレスに従って、このアドレスで特定される上記サーバにアクセスする(S72)。そして、このサーバから、情報コード100の生成の際に並行して撮影された上記動画をダウンロードする(S73)。そして、このようにダウンロードされた動画を読取装置14の表示部に表示させる。このようにすれば、情報コード100の読み取りの際に、情報コード100の生成時に並行して撮影された動画を表示することができるようになる。
なお、本構成では、装置本体に設けられる撮影部9が、外部動作検出部によって外部動作が検出された場合に所定範囲の静止画又は動画を撮影するように機能する。また、装置本体に設けられる通信部7が送信部の一例に相当し、撮影部9によって撮影された撮影画像を装置本体とは異なる外部装置に送信するように機能する。また、読取装置14の制御回路40が読取部の一例に相当し、情報コード100(別の情報コード)を読み取るように機能する。また、制御回路40、液晶表示器46、通信インタフェース48が撮影画像表示制御部の一例に相当し、読取部によって情報コード100(別の情報コード)が読み取られた場合に、読取部が設けられた端末において撮影画像を表示するように機能する。
<第6実施形態の変更例1>
第6実施形態の代表例では、第1実施形態と同様の方法で情報コード100を生成し、表示する方法を例示したが、一部変更してもよい。例えば、撮影画像の周囲のセル配列の内縁形状(フレーム形状)を複数種類の規定形状の中から選択できるようにしてもよい。例えば、図25のように内縁形状の種類を選択可能に表示し、ユーザがいずれかの種類を指定した場合に、図26のように、その種類の内縁形状で画像の周囲のセル配列を構成してもよい。なお、図26では、図25のように表示された内縁形状の中から円形が選択され、円形の内縁形状で情報コード100を生成した例を示している。なお、このような内縁形状の決定方法は、本明細書のいずれの実施形態にも適用できる。
<第6実施形態の変更例2>
第6実施形態の代表例では、第1実施形態と同様の方法で情報コード100を生成し、表示する方法を例示したが、一部変更してもよい。例えば、撮影画像のどの位置をセル配列との境界とするかをユーザが指定できるようにしてもよい。例えば、図27のように、タッチパネル上にS2(図10)で撮影された撮影画像を表示し、この撮影画像のどの範囲を情報コード100に組み込むかをユーザが指定できるようにしてもよい。この例では、タッチパネル構造の表示部に撮影画像を表示し、このタッチパネルにおいてユーザが指でなぞることで、そのなぞられた位置を境界として切り出すようになっている。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態について、図面を参照して説明する。
第7実施形態のコード画像表示システムは、ハードウェア構成については第1実施形態と同一であり、上述した図1、図2のような構成が用いられる。なお、この第7実施形態では、図10の生成・表示処理において最終的に表示される情報コード(別の情報コード)が図28(B)のような情報コード200であり、この情報コードの構成が第1実施形態の情報コード100と異なるだけである。それ以外の点は第1実施形態と同様であるため、情報コード200以外については詳細な説明は省略する。
第7実施形態のコード画像表示システムでは、情報コード生成装置2(図1等参照)により、図28(B)のような情報コード200(複数種類のセル202(明色セル又は暗色セル)がマトリックス状に拝鉄されてなる情報コード)を生成する。この構成でも、コード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターン(位置検出パターン204)が配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによってデータを記録するデータ記録領域と、特殊領域210とを設けている。
この構成では、特殊領域210内の構成以外は、公知のQRコード(登録商標)として構成されており、まず、図28(A)のように、コード領域の内部に、特定パターン領域と、データ記録領域と、複数種類のセルによって誤り訂正符号を記録する誤り訂正符号記録領域とを設けている。なお、データ記録領域でのデータコードワードの記録方法及び誤り訂正符号記録領域での誤り訂正コードワードの記録方法は公知のQRコード(登録商標)と同様であり、例えば、JISX0510で規定される方式でコード領域内の位置検出パターン204の配置、データ記録領域におけるデータコードワードの配置、誤り訂正符号記録領域での誤り訂正コードワードの配置が定められている。
但し、図28(A)のように、一部領域のコードワードを、白セルのみによって表現されるコードワードとして構成した情報コード200’を生成し、このように白セルのみによって表現される領域ARを特殊領域210として、図28(B)のように、この特殊領域210内に上述した顔画像Ps(図10のS2で撮影された画像)を表示している。このように構成した場合、本来のデータ表示とは異なった構成になるが、この特殊領域210でのデータの誤りは、誤り訂正符号記録領域に記録された誤り訂正符号を用いて公知の誤り訂正を行えばよい。
また、図28(B)に示す情報コード200では、特殊領域210の位置が予め特定されるため、特殊領域210内にデザインや情報を付加して表示する場合にはこの表示による誤り位置が予め分かっていることになる。従って、特殊領域210の位置を誤り位置として消失訂正を行うように誤り訂正符号記録領域の誤り訂正符号を構成することもできる。この場合、特殊領域210の位置を示す情報を予めデータ記録領域に記録しておいたり、或いは、予め読取装置14(図1)内に記憶しておくことで、読取時に読取装置14が特殊領域210の位置(即ち、誤りが生じているデータコードワードの位置)を特定することができるようになり、読取装置14は、このように位置が特定された特殊領域210に存在するデータコードワードの誤りを訂正するように、誤り訂正符号記録領域に記録された誤り訂正符号を用いて消失訂正を行うようにすればよい。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態について説明する。
第8実施形態のコード画像表示システムも、ハードウェア構成については第1実施形態と同一であり、上述した図1、図2のような構成が用いられる。なお、この第8実施形態では、図10の生成・表示処理において最終的に表示される情報コード(別の情報コード)が図29(B)のような情報コード300であり、この情報コードの構成が第1実施形態の情報コード100と異なるだけである。それ以外の点は第1実施形態と同様であるため、情報コード300以外については詳細な説明は省略する。
第8実施形態のコード画像表示システムでは、情報コード生成装置2(図1等参照)により図29(B)のような情報コード(複数種類のセル(明色セル及び暗色セル)がマトリックス状に配列されてなる情報コード300)を生成する。この構成でも、コード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターン(L字状のアライメントパターン304a及び明色セルと暗色セルが1セルずつ交互に配置され、コード領域の境界に沿ったL字状の領域を構成するタイミングパターン(タイミングセル)304b)が配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによってデータを記録するデータ記録領域とを設け、コード領域の内部において、特定パターン領域以外の位置に、データ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法で、データの記録又はデザインの表示の少なくともいずれかが可能となる特殊領域310を、単一のセルのサイズよりも大きい所定サイズで設けている。
この構成では、特殊領域310の構成以外は、公知のデータマトリックスコードとして構成されており、まず、図29(A)のように、コード領域の内部に、特定パターン領域と、データ記録領域と、複数種類のセルによって誤り訂正符号を記録する誤り訂正符号記録領域とを設けている。なお、データ記録領域でのデータコードワードの記録方法及び誤り訂正符号記録領域での誤り訂正コードワードの記録方法は公知のデータマトリックスコードと同様であり、コード領域内のアライメントパターン304aやタイミングパターン304bの配置、データ記録領域におけるデータコードワードの配置、誤り訂正符号記録領域での誤り訂正コードワードの配置は、例えばECC200バージョンに従って定められている。
但し、図29(A)のように、一部領域のコードワードを、白セルのみによって表現されるコードワードとして構成した情報コード300’を生成し、このように白セルのみによって表現される領域ARを特殊領域310として、図29(B)のように、この特殊領域310内に上述した顔画像Ps(図10のS2で撮影された画像)を表示している。図29(B)のように特殊領域310に顔画像Psを表示する場合、本来のデータ表示とは異なった構成になるが、この特殊領域310でのデータの誤りは、誤り訂正符号記録領域に記録された誤り訂正符号を用いて公知の誤り訂正を行えばよい。
また、図29(B)に示す情報コード300では、特殊領域310の位置が予め特定されるため、特殊領域310内にデザインや情報を付加して表示する場合にはこの表示による誤り位置が予め分かっていることになる。従って、特殊領域310の位置を誤り位置として消失訂正を行うように誤り訂正符号記録領域の誤り訂正符号を構成することもできる。この場合、特殊領域310の位置を示す情報を予めデータ記録領域に記録しておいたり、或いは、予め読取装置14(図1)内に記憶しておくことで、読取時に読取装置14が特殊領域310の位置(即ち、誤りが生じているデータコードワードの位置)を特定することができるようになり、読取装置14は、このように位置が特定された特殊領域310に存在するデータコードワードの誤りを訂正するように、誤り訂正符号記録領域に記録された誤り訂正符号を用いて消失訂正を行うようにすればよい。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
第1実施形態等では、情報コード100内に、情報入力領域の位置を示す位置データ(例えば、特殊領域位置情報など)を含ませるようにしていたが、このような例に限られない。例えば、情報コード生成装置2が、予め定められた所定位置に特殊領域を配置するように情報コードを生成する構成であってもよい。この場合、所定位置を特定する情報(特殊領域位置情報などの情報)が記憶部5に記憶されていればよい。また、この場合、情報コード読取装置14では、情報コード生成装置2と同様、所定位置を特定する特定情報(特殊領域位置情報などの情報)をメモリ35に記憶しておけばよい。そして、情報コード読取装置14では、読み取りの際に、メモリ35からこのような特定情報を読み出して特殊領域を把握した上で、周囲のデータ記録領域の解読を行えばよい。また、この場合、特殊領域位置情報は、ヘッダデータに含めなくてもよい。
図1等の構成では、情報コード生成装置2と情報コード読取装置14が別々の装置として構成された例を示しているが、情報コード生成装置2が情報コード読取装置14として構成されていてもよい。つまり、情報コード生成装置2が、情報コード読取装置14として機能してもよい。
上述したいずれの例でも、コード画像表示システムは、単一のコード画像表示装置(単一の携帯端末や単一の据置型装置などからなるコード画像表示装置)によって構成されていてもよく、互いに通信可能に構成された複数の装置によって構成されていてもよい。例えば、上述した情報コード生成装置2が、単一の装置によって構成されていてもよく、互いに通信可能な複数の装置によって構成されていてもよい。また、上述した情報コード読取装置14も、単一の装置によって構成されていてもよく、複数の装置によって構成されていてもよい。
上記実施形態では、コード領域の中央部に特殊領域110を設けた例を示したが、特殊領域110の配置はこの例に限られない。例えば、コード領域の周縁付近に特殊領域を設けてもよい。また、特殊領域のデザインとしては、上述した例に限られず、図形、模様、色彩又はこれらの結合からなる構成であれば他の様々なデザインを採用することができる。また、デザインと共に、文字や数字などの記号、その他のマークなどからなる情報を表示してもよい。
上記実施形態では、他種コードとしてQRコードを例に挙げ、情報コード100で用いる特定パターンとしてQRコードの特定パターンを例に挙げたが、これ以外の種類の二次元コードを用いてもよい。例えば、他種コードとしてデータマトリックスコードを用い、情報コード100で用いる特定パターンをデータマトリックスコードの特定パターンとしてもよい。
上記各実施形態では、特殊領域を設けた様々な例を示したが、これらの例に限られない。例えば、誤り訂正が可能な一般的な二次元コード(例えばQRコード等)のセル配置領域に、上述した特殊領域の画像を上書き等によって設け、このような特殊領域によって潰れた領域のデータを誤り訂正によって復元するようにしてもよい。
上記実施形態では、「コード領域」の一例を示したが、「コード領域」は、情報コードを構成する複数種類のセルを全て含む最小の正方形領域又は長方形領域であればよく、コード領域の内縁部の一部にセルが配列されていなくてもよい。例えば、図30の情報コード800ように、特殊領域810がコード領域の周縁部に隣接して形成されていてもよい。この場合、情報コード800を構成する複数種類のセルを全て含む最小の正方形領域又は長方形領域は、一点鎖線ARのようになり、特殊領域810の外縁は、例えば二点鎖線AR2のようになる。また、特殊領域はコード領域内に少なくとも一部が存在すればよく、図31の特殊領域810のように、特殊領域810の一部がコード領域内(図31で示す一点鎖線ARの領域内)に配置され、特殊領域810の残余の部分がコード領域外に存在するような構成であってもよい。図31では、特殊領域810のうちのコード領域内の領域を符号AR2で示し、特殊領域の外縁となる矩形図形を符号AR3で示している。なお、図31のような例では、予め特殊領域810(矩形図形AR3内の領域)がどのような範囲になるかを特定する情報をデータ記録領域に記録しておくとよい。
上記実施形態では、表示対象となる情報コード(別の情報コード)のコード領域内を構成する複数種類のセルとして、白色セルなどの明セルと黒色セルなどの暗セルを例示したが、コード領域内の特定パターン領域、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域が、所定の濃度、輝度、色彩の第1種セルと、この第1種セルとは濃度、輝度、色彩のいずれかが異なる第2種セルとによって構成されていてもよい。或いは、コード領域内の特定パターン領域、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域が、濃度、輝度、色彩のいずれかがそれぞれ異なる三種類以上のセルによって構成されていてもよい。そして、いずれの場合でも、最終的な表示対象となる情報コード(別の情報コード)のセルの種類と、演出表示で表示されるコード図形のセルの種類とを合わせるようにすることが望ましい。即ち、表示対象となる情報コード(別の情報コード)が所定の第1種セルと所定の第2種セルとによってセル配列が構成される場合、コード図形についても、所定の第1種セルと所定の第2種セルとによってセル配列が構成されることが望ましい。また、表示対象となる情報コード(別の情報コード)がそれぞれ異なる3種類以上のセルによってセル配列が構成される場合、コード図形についても、それらの種類のセルによってセル配列が構成されることが望ましい。
上記実施形態では、コード領域内の特定パターン領域、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域において、外形が正方形状のセルを複数配列した例を示したが、各セルの外形は正方形以外の四角形であってもよく、四角形以外の多角形や、円形、楕円形などの図形であってもよい。
上記実施形態では、特定パターンの例として位置検出パターン104などを例示したが、データ記録領域及び誤り訂正符号記録領域の内容に関係なく固定のパターンとして構成される領域であれば、特定パターンを構成する図形は他の固有図形であってもよい。
上記実施形態では、特殊領域の一例を示したが、特殊領域は、データ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法で情報の表示又は画像の表示の少なくともいずれかがなされる領域であればよい。例えば、第1実施形態のように、コードワードが全く配置されない領域として特殊領域が構成されていてもよく、公知のQRコードなどにおいて、誤り訂正符号を表現する誤り訂正コードワードや解読対象データを表現するデータコードワードが配置されず、埋め草コードワードが配置される領域を特殊領域としてもよい。また、いずれの特殊領域の場合でも、「セルによってデータ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法で情報の表示」を行うことができ、この情報の表示は、上記実施形態で例示される情報のほか、例えば、文字、数字、その他の記号などによるその他の情報であってもよく、商標などによって特定の商品やサービスを表すような情報の表示方法であってもよい。また、特殊領域では、「セルによってデータ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法で画像の表示」を行うことができ、この画像の表示は、上記実施形態で例示される画像のほか、様々な形状、模様、色彩、それらの結合などを表すことができる。
また、図32の情報コード900のように構成してもよい。この例は、第1実施形態と同様の特殊領域を設ける構成であるが、特殊領域の特定のみが第1実施形態と異なっている。なお、図32の例では、一部の特定パターン以外の領域の具体的内容(明暗構造等)は省略して示しており、実際は、特殊領域910外の外部領域に明色セルや暗色セルが配置されることになる。また、特殊領域910内は、例えば第1実施形態の特殊領域110と同様の画像、或いは他の実施形態の特殊領域と同様の画像が表示される。
本構成でも、情報コード900の種別において複数の型番が用意されており、型番毎にセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(アドレス)が予め定められている。そして、生成装置2が情報コード900を生成する際には、型番情報をコード領域内の決められた位置(図32の例では予約領域107)に配置するようになっている。従って、読取装置14が情報コード900を読み取る際には、情報コード900のコード画像を解析し、所定位置に配置された型番情報を読み取ることで、情報コード900のセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(アドレス)を把握できることになる。
情報コード900を生成する際には、予め用意された複数の型番の中からいずれかの型番を選択する。これにより、コード領域内の基本構成(特定パターン104の位置、セルの行数及び列数、コードワードの候補位置)が決定する。例えば、図32に示す構成の型番では、29行29列のセル配列となっており、予め定められた3つの角部に、QRコード(登録商標)の切り出しシンボルと同一の構造の特定パターン104が配置されるようになっている。そして、特定パターン104の近くの所定位置に、フォーマット情報を記録する領域(所定位置105)が設けられている。また、29行29列のマトリックス領域において、特定パターン104及び所定位置105以外の位置に、予めコードワードの候補位置が定められており、各候補位置に0〜67までのアドレスが割り当てられている。このように、型番に対応する構成で予めコード領域内の構成が規定されているため、型番が特定されれば、どの順番のコードワードがどの位置に配置されるかを特定することが可能となる。なお、決定した型番の情報は、その型番の配列において予め定められた固定位置に記録される。例えば図32の例では、所定種類のハッチングで特定される領域107に型番の情報が記録されるようになっている。
そして、型番が決定し、コード領域内の基本構成が決定した後には、特殊領域の形状及び位置を決定する。特殊領域の形状の決定方法は、例えば、予め用意された複数の候補形状の中から選定する方式で決定してもよく、或いは、情報コード生成装置2に対して外部から入力された形状指定情報に従った形状に設定する方式で決定してもよい。或いは、決められた固定形状のみに決定してもよい。また、特殊領域の位置については、予め決められた固定位置に決定してもよく、ユーザが位置を指定する情報を入力することで、その位置に決定するようにしてもよい。
そして、コード領域内における特殊領域の配置が決定した後には、決定された特殊領域の位置から外れるコードワードの候補位置に、データ記録領域のコードワード及び誤り訂正符号記録領域のコードワードをそれぞれ配置する構成で情報コード900を生成する。例えば、図32のような構成の型番では、3つの角部に特定パターン104が配置され、これら特定パターン104の位置を基準として、0〜67の番号が付された68個のコードワードの候補位置が予め規定されている。このようなレイアウトにおいて、図32のように特殊領域910が決定した場合、少なくとも一部が特殊領域910内に入るコードワードの候補位置を配置対象位置から除外し、その除外されたコードワードの位置を飛ばすようにして、順番にコードワードを配置する。例えば、図32の例では、50、51番、53、54番、60〜67番のコードワードの候補位置に入り込むように特殊領域910が設定されているため、これら50、51番、53、54番、60〜67番のコードワードの候補位置にはコードワードを配置しないようにする。即ち、0〜49番の位置に順番にコードワードを配置した後、50、51番を飛ばして52番の位置にコードワードを配置し、その後、53、54番を飛ばして55〜59番の位置にコードワードを順番に配置することになる。このようにすれば、解読対象データを符号化したデータコードワードと、誤り訂正符号を表す誤り訂正コードワードとを、特殊領域910から外れた候補位置に確実に配置することができる。
このように特定パターン領域(特定パターン104やその他の特定パターンの領域)、フォーマット領域(所定位置105)、型番領域107、各コードワード領域などを決定した後には、特殊領域910の具体的な内容を決定する。このように構成される情報コード900を読み取る場合、特定パターン104に基づいてコード領域の外形を認識した後、型番領域107を読み取ることで、セル配列の行数及び列数やコード領域内でのコードワードの配列を特定することができる。また、特殊領域910の配置を特定する情報がデータ内に含まれていれば、コード領域内の複数のコードワード領域の内、どの領域のコードワードを読み取らないようにするかを特定することができ、特殊領域910の外側のコードワードのみを順番に読み取ることができるようになる。そして、この情報コード900でも、特殊領域910に、特殊領域110と同様の画像などを表すことで、図1と同様の機能を有する情報コード900を構成することができる。なお、情報コード900の利用方法は第1実施形態やその他の実施形態と同様である。
1…情報コード利用システム
2…情報コード生成装置(コード画像表示システム、コード画像表示装置)
2a…装置本体
3…制御部(外部動作検出部、変化制御部、再表示制御部、息検出部、姿勢検出部)
6…表示部
7…通信部(送信部)
8…センサ部(外部動作検出部、息検出部、姿勢検出部)
9…撮影部
10…ケース
14…情報コード読取装置
40…制御回路(読取部、撮影画像表示制御部)
90…マイク(息検出部)
100,200,300,800,900…情報コード(別の情報コード、別図形)
102…セル
104,204…位置検出パターン(特定パターン)
304a…アライメントパターン(特定パターン)
304b…タイミングセル(特定パターン)
110,210,310,810,910,…特殊領域
Ca…暗色パターン(基本パターン)
Cb…明色パターン(基本パターン)
Cd…コード図形
Ps…顔画像(デザイン画像)

Claims (22)

  1. 図形を表示可能な表示部と、
    前記表示部を保持するケースと、
    前記表示部が前記ケースに組み付けられてなる装置本体の外部からなされた外部動作を検出する外部動作検出部と、
    複数種類の基本パターンを配列してなる情報コードの図形、又は情報コードを模した形で複数種類の基本パターンが配列された図形、のいずれかのコード図形が前記表示部に表示されている状態で、前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる少なくとも一部の前記基本パターンの表示状態を変化させるように前記表示部を制御する変化制御部と、
    前記変化制御部の制御によって前記コード図形の表示状態が変化した後、変化前の前記コード図形とは異なる別図形を表示させるように前記表示部を制御する再表示制御部と、
    前記装置本体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    を備え、
    前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を前記姿勢検出部によって検出された前記装置本体の姿勢に応じた表示状態に変化させ
    前記再表示制御部は、前記別図形として前記コード図形とは異なる別の情報コードを表示させるように前記表示部を制御する構成であり、
    前記コード図形及び前記別の情報コードは、QRコードと同様のファインダパターンが同じ隅部に配置されるように形成されることを特徴とするコード画像表示システム。
  2. 前記別の情報コードは、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによってデータを記録するデータ記録領域と、前記データ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法でデータの記録又はデザインの表示の少なくともいずれかがなされる特殊領域とが、所定のコード領域内に設けられた構造であることを特徴とする請求項1に記載のコード画像表示システム。
  3. 前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる複数の前記基本パターンが流れる表示状態となるように前記コード図形の表示状態を変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコード画像表示システム。
  4. 前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる複数の前記基本パターンが分散する表示状態となるように前記コード図形の表示状態を変化させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  5. 前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる複数の前記基本パターンが当該コード図形の四方に分散する表示状態となるように前記コード図形の表示状態を変化させることを特徴とする請求項4に記載のコード画像表示システム。
  6. 前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる前記複数の前記基本パターンが消滅する表示状態、又は少なくともいずれかの種類の前記基本パターンの色彩又は濃度又は輝度が変化する表示状態、の少なくともいずれかの状態となるように、前記コード図形の表示状態を変化させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  7. 前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形の外形が変化する表示状態、又は前記コード図形が分割する表示状態、の少なくともいずれかの状態となるように、前記コード図形の表示状態を変化させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  8. 前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、少なくとも一部の前記基本パターンが集合する表示状態となるように、前記コード図形の表示状態を変化させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  9. 前記外部動作検出部は、前記装置本体から離れた位置でなされた前記外部動作を検出可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  10. 前記外部動作検出部は、前記装置本体に吹き付けられた息を検出する息検出部を有し、
    前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記息検出部によって息が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を変化させることを特徴とする請求項9に記載のコード画像表示システム。
  11. 前記息検出部は、前記装置本体に吹き付けられた息の強さ又は息の方向の少なくともいずれかを検出可能とされており、
    前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記息検出部によって息が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を前記息検出部によって検出された息の強さ又は息の方向の少なくともいずれかに応じた表示状態に変化させることを特徴とする請求項10に記載のコード画像表示システム。
  12. 前記息検出部は、前記装置本体に設けられた1又は複数のマイクを有することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のコード画像表示システム。
  13. 前記息検出部は、前記装置本体における前記表示部の表示側に配置されたタッチパネルを有することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  14. 前記外部動作検出部は、前記装置本体に対する衝撃を検出可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  15. 前記外部動作検出部は、前記装置本体における前記表示部の表示側の外面部に対する接触動作を検出可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  16. 前記外部動作検出部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外面部に対する前記接触動作が検出された場合に、前記表示部に表示される表示画像において前記接触動作に対応する位置を基点とし、当該基点から前記コード図形に含まれる前記基本パターンを分散させる表示を行うことを特徴とする請求項15に記載のコード画像表示システム。
  17. 前記外部動作検出部は、前記外面部に対してなされる接触滑動動作を検出可能に構成されており、
    前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外面部に対する前記接触滑動動作が検出された場合に、前記接触滑動動作での動作方向に前記基本パターンを流すように前記コード図形に含まれる前記基本パターンを分散させる表示を行うことを特徴とする請求項15又は請求項16に記載のコード画像表示システム。
  18. 前記コード図形は、写真又は絵柄の少なくともいずれかを含んだデザイン画像の一部がいずれかの種類の前記基本パターンによって隠された形で表されたものであり、
    前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記デザイン画像の一部を隠していた前記基本パターンを除去又は変化させる処理を行い、前記デザイン画像の表示面積を拡大する明瞭化処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  19. 前記装置本体に設けられると共に、前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に所定範囲の静止画又は動画を撮影する撮影部と
    前記装置本体に設けられると共に、前記撮影部によって撮影された撮影画像を前記装置本体とは異なる外部装置に送信する送信部と、
    を備え
    に、前記装置本体又は前記装置本体とは異なる別端末に設けられ、前記別の情報コードを読み取り可能な読取部と、
    前記読取部によって前記別の情報コードが読み取られた場合に、前記読取部が設けられた端末において前記撮影画像を表示する撮影画像表示制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか一項に記載のコード画像表示システム。
  20. 図形を表示可能な表示部と、前記表示部を保持するケースと、を備え、前記表示部が前記ケースに組み付けられて装置本体が構成される表示端末を用いた表示方法であって、
    複数種類の基本パターンを配列してなる情報コードの図形、又は情報コードを模した形で複数種類の基本パターンが配列された図形、のいずれかのコード図形が前記表示部に表示されている状態で前記装置本体の外部から所定の外部動作がなされた場合に、外部動作検出部によって前記外部動作を検出するステップと、
    前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる少なくとも一部の前記基本パターンの表示状態を変化させるように変化制御部によって前記表示部を制御するステップと、
    前記変化制御部によって前記コード図形の表示状態を変化させるステップがなされた場合に、前記変化制御部の制御によって前記コード図形の表示状態が変化した後、変化前の前記コード図形とは異なる別図形を表示させるように再表示制御部によって前記表示部を制御するステップと、
    姿勢検出部によって前記装置本体の姿勢を検出するステップと、
    を備え、
    前記変化制御部によって前記表示部を制御するステップでは、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を前記姿勢検出部によって検出された前記装置本体の姿勢に応じた表示状態に変化させるように前記表示部を制御し、
    前記再表示制御部によって前記表示部を制御するステップでは、前記別図形として前記コード図形とは異なる別の情報コードを表示させるように前記表示部を制御し、
    前記コード図形及び前記別の情報コードは、QRコードと同様のファインダパターンが同じ隅部に配置されるように形成されることを特徴とするコード画像表示方法。
  21. 前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記装置本体に設けられた撮影部によって所定範囲の静止画又は動画を撮影するステップと、
    前記撮影部によって静止画又は動画が撮影された場合に、その撮影された撮影画像を、前記装置本体に設けられた送信部によって前記装置本体とは異なる外部装置に送信するステップと、
    前記表示部に表示された又は前記表示部とは異なる媒体に表示された前記別の情報コードを、前記装置本体又は前記装置本体とは異なる別端末に設けられた読取部によって読み取るステップと、
    前記読取部によって前記別の情報コードが読み取られた場合に、撮影画像表示制御部により、前記読取部が設けられた端末において前記撮影画像を表示するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項20に記載のコード画像表示方法。
  22. 図形を表示可能な表示部と、
    前記表示部を保持するケースと、
    前記表示部が前記ケースに組み付けられてなる装置本体の外部からなされた外部動作を検出する外部動作検出部と、
    複数種類の基本パターンを配列してなる情報コードの図形、又は情報コードを模した形で複数種類の基本パターンが配列された図形、のいずれかのコード図形が前記表示部に表示されている状態で、前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形に含まれる少なくとも一部の前記基本パターンの表示状態を変化させるように前記表示部を制御する変化制御部と、
    前記変化制御部の制御によって前記コード図形の表示状態が変化した後、変化前の前記コード図形とは異なる別図形を表示させるように前記表示部を制御する再表示制御部と、
    前記装置本体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    を備え、
    前記変化制御部は、前記コード図形が前記表示部に表示されている状態で前記外部動作検出部によって前記外部動作が検出された場合に、前記コード図形の表示状態を前記姿勢検出部によって検出された前記装置本体の姿勢に応じた表示状態に変化させ
    前記再表示制御部は、前記別図形として前記コード図形とは異なる別の情報コードを表示させるように前記表示部を制御する構成であり、
    前記コード図形及び前記別の情報コードは、QRコードと同様のファインダパターンが同じ隅部に配置されるように形成されることを特徴とするコード画像表示装置。
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