JP6733431B2 - 変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機に関し、特に、遊星歯車機構を備えた多段変速機に関する。
一般的に、変速機の多段化を変速ギヤ列の追加によって行うと、装置全体の重量増加や全長増加等を招くことになる。このような変速ギヤ列の追加を行うことなく多段化を図る構造として、主変速機の出力側に副変速機としての遊星歯車機構を配置し、遊星歯車機構を高速又は低速に切り替えるようにした多段変速機が広く実用化されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2011−144853号公報 特開2007−270946号公報
ところで、上記従来構造では、駆動源からの動力は主変速機の入力軸に設けられたプライマリギヤ列を経由して、出力側の各変速ギヤ列や遊星歯車機構に伝達される。このようなギヤ配列構造において、発進変速比を大きく確保するには、入力側のプライマリギヤの歯数を少なく設定して、プライマリギヤ列の減速比を大きくする必要がある。しかしながら、プライマリギヤの歯数を極端に少なくすると、入力軸の軸径が短くなり、入力軸の強度不足を招く課題がある。
また、上記従来構造において、1速から2速にシフトアップする際は、クラッチ装置を切断して変速ギヤ列のギヤ結合を1速から2速に切り替えた後にクラッチ装置を接続する必要がある。このため、クラッチ装置が切断される間は所謂トルク抜け状態となり、加速性を悪化させる課題がある。
本開示の技術は、発進変速比を大きく確保することが可能な変速機を提供することを目的とする。
本開示の技術は、駆動源から動力が伝達される入力軸、該入力軸から動力が伝達されるギヤ群、該ギヤ群のうち一部のギヤ群を回転可能に支持するキャリア及び、前記ギヤ群から動力が伝達される入出力軸を含む遊星歯車機構と、前記ギヤ群のうち一のギヤと係合して当該一のギヤの回転を停止させる係合状態と、前記一のギヤの回転を許容する解除状態とに切り替え可能な第1係合機構と、前記キャリアを前記入力軸又は前記入出力軸と係合させて一体回転させる係合状態と、前記キャリアと前記入力軸又は前記入出力軸との係合を解除する解除状態とに切り替え可能な第2係合機構と、前記入出力軸と同軸上に配置された出力軸、該出力軸と平行に配置された副軸、前記入出力軸及び前記副軸に設けられた入力ギヤ列及び、前記出力軸又は前記副軸に選択的に結合可能な複数の出力ギヤ列を含む主変速機と、を備え、前記複数の出力ギヤ列のうち、発進段用の出力ギヤ列が前記出力軸又は前記副軸に結合された状態で、前記第1係合機構が係合状態、前記第2係合機構が解除状態に選択されると、前記入力軸に伝達される動力が前記ギヤ群を介して前記入出力軸に減速されて伝達される発進段低速が確立され、前記第1係合機構が解除状態、前記第2係合機構が係合状態に選択されると、前記入力軸と前記入出力軸とが直結される発進段高速が確立されることを特徴とする。
また、前記発進段低速から前記発進段高速にシフトアップする際は、前記発進段用の出力ギヤ列の結合を保持した状態で、前記第1係合機構を係合状態から解除状態に切り替えると共に、前記第2係合機構を解除状態から係合状態に切り替えてもよい。
また、前記第1係合機構は湿式多板クラッチであり、前記発進段低速で発進する際は前記第1係合機構が半クラッチ状態を経由して完接されてもよい。
また、前記第2係合機構は湿式多板クラッチであり、前記発進段高速で発進する際は前記第2係合機構が半クラッチ状態を経由して完接されてもよい。
また、前記遊星歯車機構は、前記入力軸に固定されたサンギヤと、該サンギヤと同心に配置されたリングギヤと、前記サンギヤ及び前記リングギヤと噛合する複数のピニオンギヤと、前記入出力軸に固定されると共に、前記ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリアとを含み、前記第1係合機構は、係合状態で前記リングギヤの回転を停止させ、前記第2係合機構は、係合状態で前記キャリアと前記入力軸とを一体回転させてもよい。
本開示の技術によれば、発進変速比を大きく確保することができる。
本実施形態に係る変速機を示すスケルトン図である。 本実施形態に係る変速機の1速低速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る変速機の1速高速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る変速機の2速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る変速機の3速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る変速機の4速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る変速機の5速の動力伝達経路を説明する図である。 本実施形態に係る変速機の6速の動力伝達経路を説明する図である。 他の実施形態に係る変速機を示すスケルトン図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る変速機を説明する。
図1に示すように、本実施形態の変速機1は、入力側から順に副変速機としての遊星歯車機構20と、主変速機30とを備えている。なお、図中において、符号10は駆動源としてのエンジン、符号11はエンジン10のクランク軸(以下、入力軸という)をそれぞれ示している。
遊星歯車機構20は、減速用遊星歯車であって、入力軸11と同軸上に配置された入出力軸12と、入力軸11に固定されたサンギヤ22と、サンギヤ22と同心に配置されたリングギヤ25と、サンギヤ22及びリングギヤ25と噛合する複数のピニオンギヤ23と、入出力軸12に固定されると共に、各ピニオンギヤ23を自転及び公転自在に支持するキャリア24と、ブレーキ26Bと、クラッチ26Cとを備えている。サンギヤ22、リングギヤ25及び、ピニオンギヤ23は、本発明のギヤ群、ブレーキ26Bは本発明の第1係合機構、クラッチ26Cは本発明の第2係合機構に相当する。
ブレーキ26Bは、好ましくは、湿式多板クラッチであって、リングギヤ25と変速機ケース等の固定部27との間に設けられている。ブレーキ26Bは、図示を省略する油圧制御回路から作動油が供給されて各クラッチプレートが圧接されると、リングギヤ25を固定部27に係合させて回転を停止させる「係合状態」になる。一方、ブレーキ26Bは、作動油の供給が停止されて各クラッチプレートが図示しないリターンスプリングの付勢力によって離反されると、リングギヤ25の回転を許容する「解除状態」に切り替えられるようになっている。
クラッチ26Cは、好ましくは、湿式多板クラッチであって、入力軸11とキャリア24との間に設けられている。クラッチ26Cは、図示を省略する油圧制御回路から作動油が供給されて各クラッチプレートが圧接されると、キャリア24を入力軸11に係合させて、入力軸11と入出力軸12とを直結させる「係合状態」になる。一方、クラッチ26Cは、作動油の供給が停止されて各クラッチプレートが図示しないリターンスプリングの付勢力によって離反されると、入力軸11と入出力軸12との直結を解除する「解除状態」に切り替えられるようになっている。
主変速機30は、入出力軸12と同軸上に配置された出力軸13と、入出力軸12及び出力軸13と平行に配置されたカウンタ軸14と、プライマリギヤ列40と、4速用ギヤ列43と、3速用ギヤ列46と、2速用ギヤ列49と、1速用ギヤ列52と、リバース用ギヤ列15と、6速用ギヤ列55と、第1シンクロ機構60と、第2シンクロ機構70と、第3シンクロ機構80と、第4シンクロ機構90とを備えている。
プライマリギヤ列40は、入出力軸12に一体回転可能に設けられたプライマリ主ギヤ41と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、プライマリ主ギヤ41と常時噛合するプライマリカウンタギヤ42とを有する。
4速用ギヤ列43は、出力軸13に相対回転可能に設けられた4速用主ギヤ44と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、4速用主ギヤ44と常時噛合する4速用カウンタギヤ45とを有する。
3速用ギヤ列46は、出力軸13に相対回転可能に設けられた3速用主ギヤ47と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、3速用主ギヤ47と常時噛合する3速用カウンタギヤ48とを有する。
2速用ギヤ列49は、出力軸13に相対回転可能に設けられた2速用主ギヤ50と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、2速用主ギヤ50と常時噛合する2速用カウンタギヤ51とを有する。
1速用ギヤ列52は、出力軸13に相対回転可能に設けられた1速用主ギヤ53と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、1速用主ギヤ53と常時噛合する1速用カウンタギヤ54とを有する。
リバース用ギヤ列15は、出力軸13に相対回転可能に設けられたリバース用主ギヤ16と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、リバース用主ギヤ16と常時噛合するリバース用カウンタギヤ17と、リバース用カウンタギヤ17と常時噛合するアイドラギヤ18とを有する。
6速用ギヤ列55は、出力軸13に相対回転可能に設けられた6速用主ギヤ56と、カウンタ軸14に一体回転可能に設けられて、6速用主ギヤ56と常時噛合する6速用カウンタギヤ57とを有する。
第1シンクロ機構60は、プライマリ主ギヤ41と4速用主ギヤ44との間の出力軸13に一体回転可能に設けられた第1シンクロハブ61と、第1シンクロハブ61の外周歯と噛合する内周歯を有する第1シンクロスリーブ62と、プライマリ主ギヤ41に一体回転可能に設けられた5速用ドグギヤ63と、4速用主ギヤ44に一体回転可能に設けられた4速用ドグギヤ64と、第1シンクロハブ61と各ドグギヤ63,64との間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第1シンクロ機構60は、図示しないシフトフォークによって第1シンクロスリーブ61がシフト移動されて各ドグギヤ63,64と噛合することで、プライマリ主ギヤ41又は4速用主ギヤ44を出力軸13に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。
第2シンクロ機構70は、3速用主ギヤ47と2速用主ギヤ50との間の出力軸13に一体回転可能に設けられた第2シンクロハブ71と、第2シンクロハブ71の外周歯と噛合する内周歯を有する第2シンクロスリーブ72と、3速用主ギヤ47に一体回転可能に設けられた3速用ドグギヤ73と、2速用主ギヤ50に一体回転可能に設けられた2速用ドグギヤ74と、第2シンクロハブ71と各ドグギヤ73,74との間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第2シンクロ機構70は、図示しないシフトフォークによって第2シンクロスリーブ71がシフト移動されて各ドグギヤ73,74と噛合することで、3速用主ギヤ47又は2速用主ギヤ50を出力軸13に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。なお、第2シンクロ機構70は、3速用主ギヤ47及び2速用主ギヤ50を固定ギヤ、3速用カウンタギヤ48及び2速用カウンタギヤ51を遊転ギヤとすれば、カウンタ軸14側に設けられてもよい。
第3シンクロ機構80は、1速用主ギヤ53とリバース用主ギヤ16との間の出力軸13に一体回転可能に設けられた第3シンクロハブ81と、第3シンクロハブ81の外周歯と噛合する内周歯を有する第3シンクロスリーブ82と、1速用主ギヤ53に一体回転可能に設けられた1速用ドグギヤ83と、リバース用主ギヤ16に一体回転可能に設けられたリバース用ドグギヤ84と、第3シンクロハブ81と各ドグギヤ83,84との間にそれぞれ設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第3シンクロ機構80は、図示しないシフトフォークによって第3シンクロスリーブ81がシフト移動されて各ドグギヤ83,84と噛合することで、1速用主ギヤ53又はリバース用主ギヤ16を出力軸13に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。なお、第3シンクロ機構80は、1速用主ギヤ53及びリバース用主ギヤ16を固定ギヤ、1速用カウンタギヤ54及びリバース用カウンタギヤ17を遊転ギヤとすれば、カウンタ軸14側に設けられてもよい。
第4シンクロ機構90は、リバース用主ギヤ16と6速用主ギヤ56との間の出力軸13に一体回転可能に設けられた第4シンクロハブ91と、第4シンクロハブ91の外周歯と噛合する内周歯を有する第4シンクロスリーブ92と、6速用主ギヤ56に一体回転可能に設けられた6速用ドグギヤ94と、第4シンクロハブ91と6速用ドグギヤ94との間に設けられた図示しないシンクロナイザリングとを備えている。
第4シンクロ機構90は、図示しないシフトフォークによって第4シンクロスリーブ91がシフト移動されて6速用ドグギヤ94と噛合することで、6速用主ギヤ56を出力軸13に選択的に同期結合(ギヤイン)させるようになっている。なお、第4シンクロ機構90は、6速用主ギヤ56を固定ギヤ、6速用カウンタギヤ57を遊転ギヤとすれば、カウンタ軸14側に設けられてもよい。
次に、本実施形態の変速機1による各前進段の動力伝達経路を図2〜8に基づいて説明する。
図2は、1速低速(発進段低速)の動力伝達経路を示している。1速低速の場合は、ブレーキ26Bが「係合状態」、クラッチ26Cが「解除状態」に選択されると共に、第3シンクロ機構80によって1速用主ギヤ53と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→サンギヤ22→ピニオンギヤ23→キャリア24を経由して減速された後、入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→1速用ギヤ列52→第3シンクロ機構80→出力軸13に伝達されることで、1速低速の動力伝達経路が確立されるようになっている。1速低速で発進する際には、第3シンクロ機構80によって1速用主ギヤ53と出力軸13とを結合した状態で、ブレーキ26Bを徐々に接続すると共に半クラッチ状態を経由して完接させれば、ブレーキ26Bを発進用のクラッチとして兼用することができる。
図3は、1速高速(発進段高速)の動力伝達経路を示している。1速高速の場合は、図2に示す1速低速の状態から、ブレーキ26Bが「解除状態」、クラッチ26Cが「係合状態」に選択される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12に直結状態で伝達された後、プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→1速用ギヤ列52→第3シンクロ機構80→出力軸13に伝達されることで、1速高速の動力伝達経路が確立されるようになっている。このように、1速低速から1速高速へのシフトアップ時は、1速の動力伝達経路を確立した状態で、ブレーキ26B及びクラッチ26Cの切り替えのみを行うことで、トルク抜けを防止することができる。また、1速高速で発進する際には、第3シンクロ機構80によって1速用主ギヤ53と出力軸13とを結合した状態で、クラッチ26Cを徐々に接続すると共に半クラッチ状態を経由して完接させれば、クラッチ26Cを発進用のクラッチとして兼用することができる。
図4は、2速の動力伝達経路を示している。2速の場合は、ブレーキ26Bが「解除状態」、クラッチ26Cが「係合状態」に選択されると共に、第2シンクロ機構70によって2速用主ギヤ50と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→2速用ギヤ列49→第2シンクロ機構70→出力軸13に伝達されることで、2速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図5は、3速の動力伝達経路を示している。3速の場合は、ブレーキ26Bが「解除状態」、クラッチ26Cが「係合状態」に選択されると共に、第2シンクロ機構70によって3速用主ギヤ47と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→3速用ギヤ列46→第2シンクロ機構70→出力軸13に伝達されることで、3速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図6は、4速の動力伝達経路を示している。4速の場合は、ブレーキ26Bが「解除状態」、クラッチ26Cが「係合状態」に選択されると共に、第1シンクロ機構60によって4速用主ギヤ44と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→4速用ギヤ列43→第1シンクロ機構60→出力軸13に伝達されることで、4速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図7は、5速の動力伝達経路を示している。5速の場合は、ブレーキ26Bが「解除状態」、クラッチ26Cが「係合状態」に選択されると共に、第1シンクロ機構60によってプライマリ主ギヤ41と出力軸13とが結合されて、入力軸11、入出力軸12及び、出力軸13が直結状態にされる。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリ主ギヤ41→第1シンクロ機構60→出力軸13に伝達されることで、5速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
図8は、6速の動力伝達経路を示している。6速の場合は、ブレーキ26Bが「解除状態」、クラッチ26Cが「係合状態」に選択されると共に、第4シンクロ機構90によって6速用主ギヤ56と出力軸13とが結合される。すなわち、エンジン10の動力が入力軸11→クラッチ26C→キャリア24→入出力軸12→プライマリギヤ列40→カウンタ軸14→6速用ギヤ列55→第4シンクロ機構90→出力軸13に伝達されることで、6速の動力伝達経路が確立されるようになっている。
次に、表1に基づいて、本実施形態に係る変速機1の各ギヤ比及び最終変速比の詳細設定について説明する。なお、以下の説明に用いる各数値は、本実施形態の好適な一例であって、本発明の趣旨を一脱しない範囲で他の値に設定することが可能である。
Figure 0006733431
表1に示すように、主変速機30の各変速用ギヤ列のギヤ比は、プライマリギヤ列40のギヤ比を1.0とした場合に、1速用ギヤ列52が5.979、2速用ギヤ列49が3.434、3速用ギヤ列46が2.040、4速用ギヤ列43が1.379、6速用ギヤ列55が0.759で設定されている。1速高速〜6速までの各変速段では、ブレーキ26Bを「解除状態」、クラッチ26Cを「係合状態」とし、入力軸11と入出力軸12とを直結状態(5速は出力軸13も直結)にすることで、各変速段の最終変速比は各変速用ギヤ列のギヤ比と同値になる。一方、1速低速では、ブレーキ26Bを「係合状態」、クラッチ26Cを「解除状態」にして、入力軸11から入出力軸12に伝達される動力を遊星歯車機構20によって減速させることで、最終変速比は1速高速よりも大きい変速比(>5.979)で設定される。すなわち、遊星歯車機構20の変速比を適宜最適な値に設定することで、1速低速(発進段)にて大きな減速比が得られるように構成されている。
以上詳述したように、本実施形態の変速機1によれば、主変速機30の入力側に減速用の遊星歯車機構20を設けたことで、主変速機30に変速用ギヤ列を追加することなく変速機1の多段化を図ることができる。また、遊星歯車機構20の変速比を適宜最適な値に設定すれば、プライマリ主ギヤ41の歯数を減少させることなく、1速低速(発進段)にて大きな減速比を得ることが可能になる。これにより、プライマリ主ギヤ41の歯数減少に伴い入出力軸12の軸径が短くなることで引き起こされる強度不足を効果的に防止することができる。
また、1速低速から1速高速にシフトアップする際は、主変速機30にて1速の動力伝達経路を確立した状態で、ブレーキ26Bを「係合状態」から「解除状態」に切り替えると共に、クラッチ26Cを「解除状態」から「係合状態」に切り替えるのみでよいため、シフトアップ時のトルク抜けを防止することが可能となり、加速性も効果的に向上することができる。
また、1速低速で発進する際はブレーキ26Bを徐々に接続して半クラッチ状態から完接させ、1速高速で発進する際はクラッチ26Cを徐々に接続して半クラッチ状態から完接させることで、これらブレーキ26B及びクラッチ26Cを発進用のクラッチとして兼用することができる。これにより、従来構造のクラッチ装置やトルクコンバータ等を省略することが可能となり、従来構造よりも装置全体の重量や全長を効果的に減少させることができる。
また、遊星歯車機構を主変速機の出力側に配置した従来構造では、低速段時に主変速機によって増大されたトルクが遊星歯車機構に伝達されるため、ブレーキ容量を大きく確保する必要がある。これに対し、本実施形態では、遊星歯車機構20を主変速機30の入力側に配置したことで、従来構造のような増大されたトルクの伝達が生じないため、ブレーキ26Bやクラッチ26Cの容量を小さく抑えることが可能となり、遊星歯車機構20の小型化を図ることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、遊星歯車機構20は、減速用であれば、図9に示すように、サンギヤ22が入力軸11に接続され、リングギヤ25が入出力軸12に接続されたダブルピニオン型の遊星歯車機構であってもよい。この場合も上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、変速段数は1速低速〜6速の計7段として説明したが、遊星歯車機構20やプライマリギヤ列40、各変速用ギヤ列43,46,49,52,55の各ギヤ比を適宜調整することで、計8〜12段の変速段を設定してもよい。
また、ブレーキ26Bやクラッチ26Cは、湿式多板クラッチに限定されず、湿式単板クラッチ等を適用することもできる。
1 変速機
10 エンジン
11 入力軸
12 入出力軸
13 出力軸
14 カウンタ軸
20 遊星歯車機構
22 サンギヤ
23 ピニオンギヤ
24 キャリア
25 リングギヤ
26B ブレーキ
26C クラッチ
30 主変速機
40 プライマリギヤ列
43 4速用ギヤ列
46 3速用ギヤ列
49 2速用ギヤ列
52 1速用ギヤ列
55 6速用ギヤ列
60 第1シンクロ機構
70 第2シンクロ機構
80 第3シンクロ機構
90 第4シンクロ機構

Claims (4)

  1. 駆動源から動力が伝達される入力軸、該入力軸に固定されたサンギヤ、前記サンギヤと同心に配置されたリングギヤ、前記サンギヤ及び前記リングギヤと噛合する複数のピニオンギヤ、前記ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリア、前記リングギヤから動力が伝達される入出力軸を含む遊星歯車機構と、
    前記キャリアと係合して当該キャリアの回転を停止させる係合状態と、前記キャリアの回転を許容する解除状態とに切り替え可能な第1係合機構と、
    前記キャリアを前記入力軸と係合させて一体回転させる係合状態と、前記キャリアと前記入力軸との係合を解除する解除状態とに切り替え可能な第2係合機構と、
    前記入出力軸と同軸上に配置された出力軸、該出力軸と平行に配置された副軸、前記入出力軸及び前記副軸に設けられた入力ギヤ列及び、前記出力軸又は前記副軸に選択的に結合可能な複数の出力ギヤ列を含む主変速機と、を備え、
    前記複数の出力ギヤ列のうち、発進段用の出力ギヤ列が前記出力軸又は前記副軸に結合された状態で、前記第1係合機構が係合状態、前記第2係合機構が解除状態に選択されると、前記入力軸に伝達される動力が前記サンギヤ、前記ピニオンギヤ及び前記リングギヤを介して前記入出力軸に減速されて伝達される発進段低速が確立され、前記第1係合機構が解除状態、前記第2係合機構が係合状態に選択されると、前記入力軸と前記入出力軸とが直結される発進段高速が確立される
    ことを特徴とする変速機。
  2. 前記発進段低速から前記発進段高速にシフトアップする際は、前記発進段用の出力ギヤ列の結合を保持した状態で、前記第1係合機構を係合状態から解除状態に切り替えると共に、前記第2係合機構を解除状態から係合状態に切り替える
    請求項1に記載の変速機。
  3. 前記第1係合機構は湿式多板クラッチであり、前記発進段低速で発進する際は前記第1係合機構が半クラッチ状態を経由して完接される
    請求項1又は2に記載の変速機。
  4. 前記第2係合機構は湿式多板クラッチであり、前記発進段高速で発進する際は前記第2係合機構が半クラッチ状態を経由して完接される
    請求項1から3の何れか一項に記載の変速機。
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