JP6733414B2 - 円筒製造装置、円筒の製造方法、及び感光体の製造方法 - Google Patents

円筒製造装置、円筒の製造方法、及び感光体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、円筒製造装置、円筒の製造方法、及び感光体の製造方法に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置には、トナー像が形成される像保持体として、電子写真感光体が用いられており、この電子写真感光体としては、アルミニウム等の導電性基体上に感光層を形成した感光体が知られている。
こうした電子写真感光体等に用いられる導電性基体を製造するにあたり、形状精度の観点で、絞り加工が施されることがある。この絞り加工の方法として、様々な技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、ホルダに支持された再絞りダイスとパンチスリーブとを同軸上に配置し、有底円筒状をなすワークの内部に前記パンチスリーブを挿入した状態で、パンチスリーブを再絞りダイスに向けて前進させ、ワークを再絞りダイスの内部に押込むことによってワークに再絞り加工を施すDI加工装置において、再絞りダイスは、ホルダとの間に介装された弾性部材によって弾性的に支持されている2ピース缶用缶胴のDI加工装置が開示されている。
また、特許文献2には、一方の型側に設けたダイスと他方の型側に設けたポンチとを相対的に移動せしめて、ダイスとポンチとにより所定の被加工材料をプレス加工するようにしたプレス型において、ポンチの基部を、他方の型内に設けられたポンチ保持手段にて、ポンチ半径方向に移動可能に保持せしめると共に、ポンチの基部及びポンチ保持手段の対向面に少なくとも何れか一方に磁石を設けて、かかる磁石の吸引もしくは反発作用の下に、プレス加工時の塑性加工力のポンチ半径方向の力に従ってポンチを移動せしめて、自動調芯させるようにしたプレス型の自動調芯構造が開示されている。
特開平06−087033 特開昭60−223625
本発明は、雄型又は雌型が雄型の軸に直交する方向のみに移動可能とされている場合に比べて、振れの平均が小さい円筒を製造することができる円筒製造装置、円筒の製造方法、及び感光体の製造方法を提供することを目的とする。
第一の態様の円筒製造装置は、円柱状で、外径が製造対象とされる有底の管材の内径よりも小さい雄型と、該雄型の外径よりも大きく前記管材の外径よりも小さい直径の貫通孔が形成されている雌型であって、該雄型に嵌め込まれて前記貫通孔内を通過する前記管材を前記雄型とで挟みながら絞って円筒にする雌型と、前記雄型及び前記雌型の一方を、前記雄型の軸に直交する方向に移動可能かつ前記軸に対して傾斜可能に保持する保持部と、を備えている。
第二の態様の円筒製造装置は、前記保持部は、空気軸受を含んで構成されている。
第三の態様の円筒製造装置は、前記一方は、雌型とされ、前記保持部は、前記雌型に固定され、前記空気軸受により支持されている固定部を含んで構成されており、前記空気軸受は、前記固定部に対する前記軸に沿った方向の距離が5μm以上の空気流路を形成した状態で前記固定部を支持する。
第四の態様の円筒の製造方法は、第一の態様から第三の態様に記載の円筒製造装置を用いて、前記雄型に前記管材を嵌め込み、前記雌型と前記雄型とを前記軸に沿う方向に相対的に移動させることで、前記貫通孔内を通過する前記管材を前記雄型と前記雌型とで挟みながら絞る。
第五の態様の感光体の製造方法は、第四の態様の方法により製造された円筒の外周に感光層を形成する。
第一の態様の円筒製造装置によれば、雄型又は雌型が雄型の軸に直交する方向のみに移動可能とされている場合に比べて、振れの平均が小さい円筒を製造することができる。
第二の態様の円筒製造装置によれば、保持部がOリングにより移動可能及び傾斜可能である場合に比べて、振れの平均が小さい円筒を製造することができる。
第三の態様の円筒製造装置によれば、空気軸受が5μm未満の空気流路を形成した状態で固定部を支持する場合に比べて、振れの平均が小さい円筒を製造することができる。
第四の態様の円筒の製造方法によれば、雄型又は雌型が雄型の軸に直交する方向のみに移動可能とされている装置を用いる場合に比べて、振れの平均が小さい円筒を製造することができる。
第五の態様の感光体の製造方法によれば、雄型又は雌型が雄型の軸に直交する方向のみに移動可能とされている装置を用いる場合に比べて、振れの平均が小さい感光体を製造することができる。
本実施形態により製造される感光体を備えた画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態により製造される感光体を示す斜視図である。 本実施形態の絞り加工の工程を示す説明図である。 図3に続く絞り加工の工程を示す説明図である。 図4に続く絞り加工の工程を示す説明図である。 本実施形態により加工された中間部材を示す断面図である。 加工された中間部材を切断する工程を示す断面図である。 比較例で加工された円筒を示す断面図である。 比較結果を示す図である。 振れ測定装置を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に従って説明する。始めに本実施形態の円筒製造装置で製造される円筒の一例である感光体について説明する。
なお、本明細書において、「円筒」及び「円筒状」とは中空であり端面が円形の筒型形状を指し、「円柱」及び「円柱状」とは中空でも中実でもよく端面が円形の柱型形状を指す。
図1に示すように、画像形成装置10は、感光体12を備えるプロセスカートリッジ14と、露光装置16と、転写装置18(一次転写装置)と、中間転写体20を備える。露光装置16は、プロセスカートリッジ14の開口部から感光体12に露光し得る位置に配置されている。転写装置18は、中間転写体20を介して感光体12に対向する位置に配置されており、中間転写体20は、その一部が感光体12に接触して配置されている。プロセスカートリッジ14は、ハウジング内に、感光体12、帯電装置22、現像装置24、及びクリーニング装置25を一体に支持している。
感光体12は、円筒状に形成され、駆動手段(図示省略)によって自軸周りに回転駆動される。感光体12は、図1及び図2に示すように、アルミ製の円筒12Aと、この円筒12A上に、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層の順で形成された感光層12Bと、を備えている。
感光体12は、光が当たらない環境内においては絶縁体としての性質を示すが、露光装置16により光が照射された部位は半導体としての性質を示す。感光体12は、その外周面が帯電装置22によって帯電され、露光装置16により光が照射されると、その外周面に静電潜像が形成される。
図3〜図5は、本実施形態に係る円筒の製造方法を示す図であり、円筒製造装置26が示されている。なお、本実施形態では、円筒製造装置26で成形される円筒12Aが画像形成装置10で用いられる感光体12である場合を例として示すが、これに限定されるものではなく、他の用途で用いる円筒12Aであってもよい。なお、円筒製造装置26での製造対象となる管材28は、インパクトプレス加工で形成するものとする。
円筒製造装置26は、インパクトプレス加工で成形された管材28を絞り加工(しごき加工)する装置であり、製造対象とされる管材28は、円形の底壁28A及び円筒部28Bを有した有底円筒状に形成されている。
この円筒製造装置26は、図外の駆動装置によって軸方向Jへ往復移動される雄型30を備えている。また、円筒製造装置26は、雄型30と対を成す雌型32と、雌型32を雄型30の中心軸Cに対して直交する方向へ移動可能かつ中心軸Cに対して傾斜可能に保持する保持部の一例である空気軸受34とを備えている。
雄型30は、円柱状に形成されており、その外径寸法Sは、管材28の内径寸法Tより小さく形成されている。これにより、雄型30は、有底筒状の管材28の内面28Cとの間に遊びをもって挿入できるように構成されている。
雌型32は、リング状に形成されており、雌型32の中央部には、貫通孔36が形成されている。この貫通孔36は、雄型30が挿入された管材28を通過させ得るように構成されており、貫通孔36は、管材28が挿入される雌型32の一面32Aから管材28が送出される他面32Bへ貫通している。
雌型32の一面32A側の貫通孔36の開口縁部は、中心軸C側へ向かうに従って他面32B側へ傾斜しており、入口側傾斜面32Cが形成されている。これにより、当該入口側傾斜面32Cに接した管材28を、貫通孔36の中心に位置決めできるように構成されている。
雌型32の他面32B側の貫通孔36の開口縁部は、中心軸C側へ向かうに従って一面側32Aへ傾斜しており、出口側傾斜面32Dが形成されている。
貫通孔36は、奥行き方向中央部が中心軸C側へ突出しており、この突出部分において、直径の一例である内径寸法Uが最小となるように構成されている。この貫通孔36は、一面32Aでの内径寸法Xが、絞り加工前の管材28の外径寸法Vより大きく設定されている。
また、貫通孔36は、突出部分での内径寸法Uが、雄型30の外径寸法Sよりも大きく設定されるとともに、絞り加工前の管材28の外径寸法Vより小さく設定されている。これにより、雄型30に嵌め込まれて貫通孔36内を通過する管材28を、雄型30と雌型32とで挟みながら絞って円筒にするように構成されている。
空気軸受34は、雌型32を固定する固定部40と、固定部40を支持する支持部42とを含んで構成されている。
固定部40は、中央穴34Aを有したリング状の固定部本体40Aを備えており、固定部本体40Aの一面40Bには、雌型32を固定する固定用凹部40Cが形成されている。固定部本体40Aの他面40Dからは、円筒部40Eが延びており、この円筒部40Eは、固定部本体40Aと共に中央穴34Aを形成するように構成されている。円筒部40Eの端部には、側方へ延出したフランジ40Fが全周に渡って形成されている。
支持部42は、円筒製造装置26の装置本体に固定されている。この支持部42は、円形リング状に形成されており、固定部40の円筒部40Eを隙間を挟んで包囲するように配置されている。支持部42の周面には、エア供給部42Aが設けられており、支持部42は、エア供給源からの高圧空気が供給されるように構成されている。
支持部42内には、エア供給源からの空気が供給される空気回路42Bが形成されており、支持部42の一面42Cには、空気回路42Bの空気を固定部本体40Aの他面40Dへ向けて噴出する微小孔からなる複数の噴出孔42Dが設けられている。
これにより、加工時に固定部40が支持部42側へ押し付けられる力を受けた場合でも、噴出孔42Dから高圧で噴き出す空気によって、固定部40と支持部42との間に空気の層を形成することができ、両者の非接触状態を維持することができる。
支持部42の他面42Eには、空気回路42Bの空気を固定部40のフランジ40Fへ向けて噴出する微小孔からなる複数の噴出孔42Fが設けられている。これにより、固定部本体40A及び支持部42間と、支持部42及びフランジ40F間とには、隙間が形成され、空気の層が形成されている。
固定部40と支持部42間の空気流路44の幅寸法Wは、固定部40が支持部42に対して非接触な状態で半径方向に変位するという観点から、5μm以上が好ましい。このため、本実施形態では、雌型32による管材28の絞り加工を行う前の待機状態において、固定部40と支持部42間の空気流路44の幅寸法Wが5μm以上となるように、各噴出孔42D、42Fからの空気の噴出量が設定されている。この幅寸法Wは広いほど、固定部40と支持部42と半径方向の変位量、及び固定部40の傾き量も増加するので、可能な限り広いほうが好ましい。
ここで、幅寸法Wは、固定部40と支持部42との軸方向Jの離間距離であり、高圧空気を供給せずに固定部40と支持部42とが接触した状態と、高圧空気を供給したときの変位をピックテストにより測定した測定値で示される。
支持部42の内周面42Gには、空気回路42Bの空気を固定部40の円筒部40Eの周面へ向けて噴出する微小孔からなる複数の噴出孔42Hが設けられており、円筒部40Eと支持部42との間には、隙間が形成されるように構成されている。
これにより、空気軸受34で支持された雌型32は、雄型30に対して軸方向Jに直交する方向へ移動可能とされかつ軸方向Jに対して傾斜可能とされており、絞り加工時に雄型30と雌型32との取付公差によるずれを吸収できるように構成されている。
なお、本実施形態では、雌型32を軸方向Jに対して直交する方向に移動可能とするとともに軸方向Jに対して傾斜可能としたが、この構造に限定されるものではない。例えば、雄型30を、軸方向Jに対して直交する方向に移動可能とするとともに軸方向Jに対して傾斜可能としてもよい。
以下に、円筒の製造方法及び感光体の製造方法について説明する。
まず、管材準備工程において、絞り加工に供するための管材28を準備する。管材28には、導電性を有する材料が用いられ、例えばアルミニウムを含む金属材料が挙げられる。管材28は、アルミニウム単体で構成されていてもよいし、アルミニウム合金で構成されていてもよい。ここで、「導電性」とは、体積抵抗率が1013Ωcm未満であることを意味する。
管材28を構成するアルミニウム合金としては、アルミニウムのほかに、例えばSi、Fe、Cu、Mn、Mg、Cr、Zn、Tiを含むアルミニウム合金が挙げられる。管材28を構成するアルミニウム合金は、いわゆる1000系合金が好ましい。
なお、管材28のアルミニウム含有率(アルミニウム純度:質量比)は、加工性の観点から、90.0%以上であることが好ましく、93.0%以上であることがより好まく、95.0%以上がより更に好ましい。
管材準備工程において、管材28を製造する方法は、特に限定されるものではなく公知の方法が用いられる。本実施形態では、インパクトプレス加工による形状整形による方法を例として説明する。
(雄型配置工程)
雄型配置工程では、図3に示したように、管材28の内部、つまり中空の空間内に雄型30(パンチともいう)を配置する。すなわち、雄型30を管材28に対して端部開口部28D側から底壁28Aに接触するよう挿入して管材28に雄型30を嵌め込むとともに、雄型30を管材28に対して同軸上に配置する。
なお、雄型30の管材28への挿入は、管材28と雄型30とが相対的に移動すればよい。すなわち、本実施形態では、所定位置に配置された管材28に対し雄型30を端部開口部28D側から近付けて挿入させたが、これに限定されるものでなく、固定された雄型30に対し管材28を端部開口部28D側から近付けて挿入させてもよい。また、両者をそれぞれ同時に反対の方向に移動させながら挿入を行ってもよい。
(絞り工程)
絞り工程では、図4から図5に示したように、雌型32を用いて管材28に対し絞り加工を施す。
すなわち、雄型配置工程において、雄型30が挿入された管材28を軸方向Jへ移動し、雌型32の貫通孔36に対して底壁28A側から挿入して貫通させる。これにより、貫通孔36を通過する管材28を雄型30と雌型32とで挟みながら絞って絞り加工を施す。
そして、絞り加工が施された管材28から雄型30を引き抜いて、図6に示すように、有底円筒状の中間部材46を取り出す。
(切断工程)
絞り工程で形成された中間部材46を、図7に示すように、底壁28Aから所定の距離に設定された切断位置48で切断し、円筒12Aを形成する。
(感光層形成工程)
切断工程で形成された円筒12Aの外周面に、下引き層、電荷発生層、及び電荷輸送層を順に積層して感光層12Bを形成し、感光体12を形成する(図2参照)。
(作用)
以下に本実施形態の作用を説明する。雄型30と対を成す雌型32は、雄型30の中心軸Cに対して直交する方向へ移動可能であるとともに、中心軸Cに対して傾斜可能に保持されている。
このため、雄型30と共に貫通孔36に挿入される管材28が雌型32に対して、その半径方向へ位置ずれしていたとしても、雌型32が管材28に合わせて半径方向へ移動することで、管材28と雌型32との軸ずれを抑制することができる。
このとき、雄型30の傾きに起因して管材28が雌型32の貫通孔36に対して傾いていたとしても、雌型32が管材28に合わせて傾くことで、傾きを修正することができる。
ここで、雌型32の傾きが許容されない状態において、管材28が雌型32の貫通孔36に対して傾いたまま絞り加工を施すと、図8(円筒部28Bの変形を誇張して表現した図)に示したように、加工された管材28の円筒部28Bの肉厚が周方向で不均等となり得る。この場合、円筒部28Bは、厚肉部分と薄肉部分とが発生した偏肉状態となり、成形された管材28の形状精度が悪化することがあり得る。
これに対して、本実施形態では、雌型32が軸方向Jに直交する方向のみへ移動可能とされている場合に比べて、加工される管材28の偏肉状態が抑制され、振れの平均が小さい円筒12Aを製造することができる。
また、雌型32は、空気軸受34によって中心軸Cに対して直交する方向へ移動可能であるとともに中心軸Cに対して傾斜可能に保持されている。
これにより、空気軸受34において、雌型32を固定する固定部40は支持部42に対して非接触状態で保持されている。このため、固定部40は、摩擦抵抗や圧縮変形抵抗を受けることなく半径方向へ変位できるので、雌型32がOリングを介して移動可能及び傾斜可能に保持された場合に比べて、追従性がよく、振れの平均が小さい円筒12Aを製造することができる。
そして、空気軸受34の固定部40と支持部42間の空気流路44の幅寸法Wは5μm以上とされている。このため、5μm未満の空気流路44を形成した状態で固定部40を支持する場合に比べて、雌型32の傾き範囲を広くでき、振れの平均が小さい円筒12Aを製造することができる。
また、本実施形態の円筒の製造方法では、雌型32が軸方向Jに直交する方向のみに移動可能とされている場合に比べて、振れの平均が小さい円筒12Aを製造することができる。
さらに、この円筒の製造方法で形成された円筒12Aの外周面に感光層12Bを設ける感光体の製造方法では、雌型32が軸方向Jに直交する方向のみに移動可能とされている場合に比べて、振れの平均が小さい感光体12を製造することができる。
以下、実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、前述の実施形態と対応する箇所には同符号を付して説明する。
<実施例1>
(管材準備工程)
潤滑剤を塗布したアルミニウム(Al)純度99.5%以上のJIS呼称1050合金のスラグを用意する。このスラグを用いて、インパクトプレス用ダイ(雌型)とインパクトプレス用パンチ(雄型)によりインパクトプレス加工にて底壁28Aである底面を有する直径34mmの管材28を作製した。
(雄型配置工程)
円柱状かつ管材28の内径寸法Tよりも小さい外径寸法Sを有する円柱状の雄型30であるパンチを準備する。このパンチを、管材28に対して端部開口部28D側から底壁28Aの内面に接触するよう挿入し、さらに管材28とパンチとが同軸上に位置するように配置した。
(絞り工程)
管材28に対し、2回の絞り加工を施した。
まず、貫通孔36である円形孔を有する第1絞り加工用の雌型32の一例である第1ダイス及び第2絞り加工用の雌型32の一例である第2ダイスを準備した。なお、この第1ダイスにおける円形孔は、管材28の外径寸法Vよりも小さく、かつパンチの外径寸法Sよりも大きい径を有する。また、第2ダイスにおける円形孔は、第1ダイスにおける円形孔よりも小さく、かつ管材28の内周面全面をパンチの外周面に接触させ得る径を有する。
この第1ダイス及び第2ダイスを空気軸受34であるエアベアリングにより半径方向に変位可能な状態で保持し、パンチが配置された管材28に対し2回の絞り加工を施し、管材28の内周面全面がパンチの外周面に接触するよう縮径させた。なお、エアベアリングに供給するエア圧は、支持部42の一例であるダイスホルダと固定部40の一例であるエアベアリングとの間の空気流路44の一例である間隙量が図9に示した表記載の値となるように調整した。
こうして、直径30mm、長さ300mmの円筒状の円筒12Aの一例である導電性支持体E1’を得た。
<実施例2>
図9の表に従って、エア圧を調整またはダイスホルダを変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の導電性支持体E2’を作製した。
<実施例3>
図9の表に従って、エアベアリングのエア圧を変更し、実施例1と同様にして、実施例3の導電性支持体E3’を作製した。
<比較例1及び比較例2>
図9の表に従って、ダイスの固定方法を変更し、実施例1と同様にして、比較例1及び比較例2の導電性支持体C1’、C2’を作製した。
<電子写真感光体の作製>
(導電性支持体の作製)
実施例1〜3、比較例1,2で作成した導電性支持体E1’〜E3’、C1’、C2’においてその両端を切断し、直径30mm、長さ251mmの導電性支持体E1’、E2’、E3’、C1’及びC2’を作製した。
(下引層の形成)
酸化亜鉛:(平均粒子径70nm:テイカ社製:比表面積値15m2/g)100質量部をテトラヒドロフラン500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤(KBM503:信越化学工業社製)1.3質量部を添加し、2時間攪拌した。その後テトラヒドロフランを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間)焼き付けを行い、シランカップリング剤表面処理酸化亜鉛を得た。
前記表面処理を施した酸化亜鉛110質量部を500質量部のテトラヒドロフランと攪拌混合し、アリザリン0.6質量部を50質量部のテトラヒドロフランに溶解させた溶液を添加し、50℃にて5時間攪拌した。その後、減圧ろ過にてアリザリンを付与させた酸化亜鉛をろ別し、さらに60℃で減圧乾燥を行いアリザリン付与酸化亜鉛を得た。
このアリザリン付与酸化亜鉛60質量部と硬化剤(ブロック化イソシアネート スミジュール3175、住友バイエルンウレタン社製):13.5質量部とブチラール樹脂 (エスレックBM−1 、積水化学工業社製)15質量部をメチルエチルケトン85質量部に混合した混合液を作製した。この混合液38質量部とメチルエチルケトン:25質量部とを混合し、1mmφのガラスビーズを用いてサンドミルにて2時間の分散を行い分散液を得た。
得られた分散液に触媒としてジオクチルスズジラウレート:0.005質量部、シリコーン樹脂粒子(トスパール145、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):45質量部を添加し、下引層形成用塗布液を得た。
この下引層形成用塗布液を浸漬塗布法にて、上記の実施例1〜3および比較例1,2で作製した各導電性支持体E1’、E2’、E3’、C1’、及びC2’をそれぞれ導電性支持体(電子写真感光体用基材)としてその外周面上に塗布し、170℃、30分の乾燥硬化を行い厚さ23μmの下引層を得た。
(電荷発生層の形成)
次に、X線回折スペクトルにおけるブラッグ角(2θ±0.2°)が7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°、28.3°に強い回折ピークを持つヒドロキシガリウムフタロシアニン1質量部を、ポリビニルブチラール(エスレックBM−S、積水化学工業社製)1質量部及び酢酸n−ブチル80質量部と混合し、これをガラスビーズと共にペイントシェーカーで1時間分散処理することにより電荷発生層形成用塗布液を調製した。得られた塗布液を上記下引層を形成した導電性支持体上に浸漬塗布し、100℃で10分間加熱乾燥して膜厚約0.15μmの電荷発生層を形成した。
(電荷輸送層の形成)
次に、下記式(CT−1)で表されるベンジジン化合物2.6質量部、及び下記式(B−1)で表される繰り返し単位を有する高分子化合物(粘度平均分子量:40,000)3質量部をテトラヒドロフラン25質量部に溶解させて電荷輸送層形成用塗布液を調製した。得られた塗布液を上記電荷発生層上に浸漬塗布法で塗布し、130℃、45分の加熱を行い膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。これにより電子写真感光体E1、E2、E3、C1、及びC2をそれぞれ作製した。
(振れの測定)
導電性支持体E1’、E2’、E3’、C1’及びC2’の振れについて、次のようにして測定し、評価した。
振れの測定は、図10に示す振れ測定装置100によって実施した。図10に示すように、被測定物である導電性支持体100Aの軸芯100B(フランジの軸芯)を通し、Vブロック100C上に静かに載せる。導電性支持体100Aの軸芯100Bは、回転装置100Dに連結しており、これによって導電性支持体100Aは回転する。導電性支持体100Aの回転数は、駆動制御装置(図示していない)によって適切な回転数に調整した。回転数は3rpmで行った。
振れを測定するセンサとしては、透過式レーザーであるキーエンス社製LS−3100を使用し、レーザー発光部100Eとレーザー受光部100Fにて、導電性支持体100Aの回転に合わせて円周方向の振れのサンプリングを行った。これらの出力信号は、専用線(図示していない)によって電気信号として出力され、演算装置(図示していない)に入力される。導電性支持体100Aの1回転におけるサンプリング数は演算装置によって任意に設定され得るが、30ポイントで測定した。
レーザー発光部100Eとレーザー受光部100Fは、受台100Gの上に載っており、受台100Gはリニアガイド100Hを介して定盤100Lに固定されている。レーザー発光部100Eとレーザー受光部100Fは、駆動装置100Jを駆動させることにより、ボールねじ受け100Kによって支持されているボールねじ100Iが回転し、ボールねじ100Iが連結している受台100Gが導電性支持体100Aの軸方向(矢印方向)に往復動する。駆動装置100Jは、駆動制御装置(図示していない)によって、オン/オフの状態になり、軸方向の任意の位置に停止できるようになっている。そして、軸方向の9か所に移動、停止するように設定し、それぞれの位置における振れの測定を行った。
上記の方法によって測定した振れは、RS232Cケーブルを介してデータ処理装置(NEC社製、98NOTE SX/E)によって演算し、振れを算出した。
〔評価〕
−振れ−
A:振れ30μm以下
B:振れ30を超え40μm以下
C:振れ40μm超え
とする。
−画質評価−
各例で得られた導電性支持体を用いて上記の通り感光体E1、E2、E3、C1、及びC2を作製し、富士ゼロックス社製 DocuPrint P450のプロセスカートリッジに搭載し、A4用紙(富士ゼロックス社製、C2用紙)に20%ハーフトーン画像の出力を22°C、50%RHの環境下で行い、5枚目の画像について以下の基準に基づいて印刷画質の濃度ムラを目視により評価した。
A:濃度ムラ無し
B:わずかな濃度ムラが確認できるが、支障のないレベル
C:濃度ムラが容易に確認できるレベル
とする。
上記結果から、各実施例では各比較例に比べ、振れ精度が良好であることが分かる。これにより、各実施例の導電性支持体は、形状精度が良く、画質ムラが抑制されていることがわかる。
12 感光体
12A 円筒
12B 感光層
26 円筒製造装置
28 管材
30 雄型
32 雌型
34 空気軸受
36 貫通孔
40 固定部
44 空気流路
C 中心軸
J 軸方向
S 外径寸法
T 内径寸法
U 内径寸法
V 外径寸法
W 幅寸法

Claims (5)

  1. 円柱状で、外径が製造対象とされる有底の管材の内径よりも小さい雄型と、
    該雄型の外径よりも大きく前記管材の外径よりも小さい直径の貫通孔が形成されている雌型であって、該雄型に嵌め込まれて前記貫通孔内を通過する前記管材を前記雄型とで挟みながら絞って円筒にする雌型と、
    前記雄型及び前記雌型の一方を、前記雄型の軸に直交する方向に移動可能かつ前記軸に対して傾斜可能に保持する保持部と、
    を備えた円筒製造装置。
  2. 前記保持部は、空気軸受を含んで構成されている、
    請求項1に記載の円筒製造装置。
  3. 前記一方は、雌型とされ、
    前記保持部は、前記雌型に固定され、前記空気軸受により支持されている固定部を含んで構成されており、
    前記空気軸受は、前記固定部に対する前記軸に沿った方向の距離が5μm以上の空気流路を形成した状態で前記固定部を支持する、
    請求項2に記載の円筒製造装置。
  4. 請求項1〜3に記載の円筒製造装置を用いて、
    前記雄型に前記管材を嵌め込み、
    前記雌型と前記雄型とを前記軸に沿う方向に相対的に移動させることで、前記貫通孔内を通過する前記管材を前記雄型と前記雌型とで挟みながら絞る、
    円筒の製造方法。
  5. 請求項4に記載の方法により製造された円筒の外周に感光層を形成する、
    感光体の製造方法。
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