JP6733229B2 - 固体撮像装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

固体撮像装置、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像装置、画像読取装置および画像形成装置に関する。
CMOS(Complementary MOS)イメージセンサに代表される固体撮像素子は、ビデオカメラやデジタルカメラ、複写機、スキャナ等、さまざまな撮像機器に用いられている。
このような固体撮像素子は、入射した光量に応じた電荷を発生する複数の光電変換素子を、1行(リニアイメージセンサ)または複数行(エリアイメージセンサ)に配置した構成をなしており、各光電変換素子(画素)が蓄積した電荷を電気信号に変換して出力する。この電荷の発生過程および電荷を電気信号に変換して出力する過程において、画素毎のばらつきによってノイズが発生するおそれがある。したがって、光が入射しないときに固体撮像素子が出力する電気信号の基準レベル(基準黒レベル)は、行毎、撮像毎に異なっていた。基準黒レベルを統一するために、固体撮像素子の一部の画素を遮光することによって、入射光量によらずに、常に基準黒レベルを出力する遮光画素として、遮光画素が出力する電気信号のレベルを基準黒レベルとする技術が知られている。このような固体撮像装置では、遮光されていない有効領域が出力する電気信号の信号レベルを、基準黒レベルに基づいて補正していた。
しかしながら、このような従来の固体撮像装置における信号レベルの補正方法によると、リニアイメージセンサでは、取得した基準黒レベルを一旦メモリに保存して、その次の撮像で有効領域が出力する電気信号に対して、メモリに保存した1撮像前の基準黒レベルを用いて信号レベルの補正を行っていた。また、エリアイメージセンサでは、取得した基準黒レベルを一旦メモリに保存して、その次の行の有効領域が出力する電気信号に対して、メモリに保存した1行前の基準黒レベルを用いて信号レベルの補正を行っていた。そのため、撮像毎、あるいは行毎にノイズの発生状況が異なる場合において、信号レベルの正確な補正を実施することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、行毎、さらには撮像毎にノイズの発生状況が異なる場合であっても、信号レベルが補正された、均一な画像を得ることができる固体撮像装置、画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、入射した光を当該光の量に応じた量の電荷に変換して蓄積する複数の画素を、少なくとも1方向に沿って配置した固体撮像素子を備えた固体撮像装置において、遮光されていない前記画素を配置した有効領域と、遮光された前記画素を、前記有効領域の一方の端部に配置した第1遮光領域と、遮光された前記画素を、前記有効領域の他方の端部に配置した第2遮光領域と、前記第1遮光領域と前記有効領域と前記第2遮光領域に属する前記画素が蓄積した前記電荷を、少なくとも1時刻に、12ビットの画像データに変換するAD変換部と、前記第1遮光領域および前記第2遮光領域から得た前記画像データである遮光データと、前記有効領域から得た前記画像データである有効データを、前記画素毎に読み出す信号読出部と、前記遮光データが有する基準黒レベルを、前記遮光データを得た時刻毎に推定する基準黒レベル推定部と、推定された前記基準黒レベルに基づいて、当該基準黒レベルを推定する際に用いた前記遮光データと同じ時刻に得た前記有効データの大きさを補正するレベル補正部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像を行った際に、行毎の黒レベルの変動、および撮像毎の基準黒レベルの変動によらずに、信号レベルが補正された均一な画像を得ることができる。
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は、固体撮像装置の画像データ保持部と水平読出部の詳細な構成を示すブロック図である。 図3は、固体撮像装置の読出制御部と水平読出部が行う画像データ読出処理のタイミングチャートである。 図4は、固体撮像装置の演算処理部の詳細構成を示すブロック図である。 図5は、基準黒レベルを算出する際に選択する遮光データの範囲について説明する図である。 図6は、演算処理部が黒レベル補正処理を行う例を示す図であり、図6(a)は、同一ラインの黒レベルを基準黒レベルとして補正を行う例である。図6(b)は、1ライン前の黒レベルを基準黒レベルとして補正を行う比較例である。 図7は、左右の遮光領域の出力を用いて黒レベルの補正を行う効果を説明する図である。 図8は、有効データの位置に応じて、黒レベル補正処理に使用する基準黒レベルを変更する処理について説明する図であり、図8(a)は、有効データの位置に応じて、参照する遮光データを変更する例である。図8(b)は、有効データの位置に応じて、遮光データの参照方法を変更する例である。 図9は、第2の実施形態に係る固体撮像装置のAD変換部の構成を示すブロック図である。 図10は、固体撮像装置の演算処理部の構成を示すブロック図である。 図11は、固体撮像装置を有する画像読取装置を備えた画像形成装置の概要を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、固体撮像装置の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、固体撮像装置50aの全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置50aの全体構成を示すブロック図である。固体撮像装置50aは、画素領域10と、AD変換部15と、画像データ保持部16と、水平読出部17と、読出制御部18と、演算処理部19を備える。なお、このうち、画素領域10と、AD変換部15と、画像データ保持部16と、水平読出部17は、CMOSイメージセンサ等の固体撮像素子8を構成している。
画素領域10は、複数の光電変換素子14を備える。光電変換素子14は、固体撮像装置50aに入射した光を、受光量に応じた量の電荷Qに変換して各光電変換素子14に蓄積する光電変換手段として機能する。各光電変換素子14を、以後画素22と呼ぶ。画素22は、オーバーフローしない範囲で、多くの光が入射するほど多くの量の電荷Qを蓄積する。画素領域10には、同じ構造の画素22が、左右方向(図1のx方向)および上下方向(図1のy方向)に2次元行列状に複数配置されている。なお、画素領域10を構成する全ての画素22には、同一期間に亘って光を入射した際に発生する電荷Qが蓄積されるとする。
画素領域10は、左から順に、左遮光領域10Lと、有効領域10Cと、右遮光領域10Rを備える。左遮光領域10Lは、左右ML画素、上下N画素からなる。左遮光領域10Lに属する画素22は、表面が金属層等によって遮光されている。したがって、左遮光領域10Lに属する画素22は、光が入射した状態であっても、光が当たっていないときに蓄積されるのと同じ量の電荷Qを蓄積する。この左遮光領域10Lは、本発明における第1遮光領域に相当する。
有効領域10Cは、左遮光領域10Lの右方の端部に隣接して配置されており、左右M画素、上下N画素からなる。有効領域10Cに属する画素22は、表面が遮光されていない。したがって、有効領域10Cに属する画素22は、光が入射したときに、入射した光の量に応じた量の電荷Qを蓄積する。
右遮光領域10Rは、有効領域10Cの右方の端部に隣接して配置されており、左右MR画素、上下N画素からなる。右遮光領域10Rに属する画素22は、左遮光領域10Lに属する画素22と同じ構成を有している。この右遮光領域10Rは、本発明における第2遮光領域に相当する。
AD変換部15は、光が入射した画素22に蓄積した電荷Qに応じたアナログ電圧信号を、後述する読出制御部18が指示する所定のタイミングで、デジタル電圧信号(以下、単に電気信号と呼ぶ)へと変換して出力する。AD変換部15は、画素領域10を構成する画素22毎に発生したアナログ電圧信号を、単一の列(y方向の画素22の組)毎、あるいは、複数の列毎に、それぞれ一つのAD変換器12によって電気信号へと変換するAD変換処理を行う。本実施形態では、符号付き12bitのAD変換器12の使用を想定する。すなわち、光の入射がないときに得られるアナログ電圧信号の理想的なAD変換結果を0LSB(Least Significant Bit)として、光電変換素子14が飽和する光が入射した場合に得られるアナログ電圧信号の理想的なAD変換結果を+4095LSBとする。
なお、固体撮像装置50aは、複数のAD変換器12が同時にAD変換処理を行って、同一行の左遮光領域10L、有効領域10C、右遮光領域10Rに属する各画素22が蓄積した電荷Qを同時に(1時刻に)電気信号に変換するものとする。また、一般には、AD変換処理を行う前後で、回路構成に起因するノイズ成分の除去を目的としたCDS(相関二重サンプリング;Correlated Double Sampling)処理を行うが、本発明と直接関係しないため説明を省略する。
画像データ保持部16は、AD変換部15がAD変換処理によって出力した電気信号を、画像データ保持部16が有するメモリ回路に一時的に保持する。
画像データ保持部16は、画素領域10で発生したアナログ電圧信号をAD変換器12で電気信号に変換して保持するために、左右ML+M+MR画素、上下N画素分の電気信号を保持するメモリ回路を有している。画像データ保持部16が保持する電気信号は、画素22が蓄積した電荷Qが多いほど高い電圧を有する。すなわち、電気信号は、画素領域10が撮像した範囲の明るさを表しているとみなすことができる。そのため、画像データ保持部16に保持された電気信号を、以後画像データI(x,y)(0≦x≦ML+M+MR−1,0≦y≦N−1)と呼ぶ。
なお、画像データI(x,y)のうち、左遮光領域10Lおよび右遮光領域10Rから得た画像データI(x,y)を、以後、遮光データIlr(x,y)と呼ぶ。また、画像データI(x,y)のうち、有効領域10Cから得た画像データI(x,y)を、以後、有効データIc(x,y)と呼ぶ。
水平読出部17は、後述する読出制御部18からの指示によって、画像データ保持部16が保持する画像データI(x,y)を画素毎に読み出して、読み出した画像データI(x,y)をx方向に左端側から右端側へとシフトさせる。この水平読出部17は、本発明における信号読出部に相当する。
読出制御部18は、後述する各種制御信号を生成して出力し、水平読出部17に対して、画像データ保持部16が保持する画像データI(x,y)を読み出す指示を与える。また、読出制御部18は、AD変換部15に対して、画素22が蓄積した電荷Qを電気信号へと変換する指示を与える。
演算処理部19は、水平読出部17が読み出した画像データI(x,y)に対して、画像データI(x,y)の行毎に、左遮光領域10Lおよび右遮光領域10Rに属する画素22から得た遮光データIlr(x,y)の信号レベルである基準黒レベルBrefを算出する。そして、演算処理部19は、算出した基準黒レベルBrefに基づいて、当該行の有効領域10Cに属する画素22から得た有効データIc(x,y)の信号レベルを補正する黒レベル補正処理を行う。なお、基準黒レベルBrefの算出方法を含む演算処理部19の詳細な作用については後述する。
(画像データ保持部と水平読出部の構成の説明)
次に、固体撮像装置50aにおける画像データ保持部16と水平読出部17の詳細な構成について、図2を用いて説明する。図2は、固体撮像装置50aの画像データ保持部16と水平読出部17の詳細な構成を示すブロック図である。なお、図2は、説明を簡単にするため、図1の画素領域10に、画素22を1行分のみ配置した構成例を示している。そして、以後の説明は、この1行構成の画像データについて行う。したがって、以降、画像データI(x,y)をI(x)(0≦x≦ML+M+MR−1)で表記する。そして、遮光データをIlr(x)、有効データをIc(x)で表記する。なお、遮光データをIlr(x)のうち、左遮光領域10Lから得た遮光データを左遮光データIl(x)で表し、右遮光領域10Rから得た遮光データを右遮光データIr(x)で表す。
画像データ保持部16は、左遮光データ保持部16Lと、有効データ保持部16Cと、右遮光データ保持部16Rを備える。
左遮光データ保持部16Lは、図1の左遮光領域10Lに属する画素22が蓄積した電荷Qに基づく左遮光データIl(x)(0≦x≦ML−1)を保持する。有効データ保持部16Cは、図1の有効領域10Cに属する画素22が蓄積した電荷Qに基づく有効データIc(x)(ML≦x≦ML+M−1)を保持する。右遮光データ保持部16Rは、図1の右遮光領域10Rに属する画素22が蓄積した電荷Qに基づく右遮光データIr(x)(ML+M≦x≦ML+M+MR−1)を保持する。
水平読出部17は、データ選択部20とデータ転送部21を備える。水平読出部17は、読出制御部18の指示によって、画像データ保持部16が保持する画像データI(x)を読み出す画像データ読出処理を行う。
データ選択部20は、左遮光データ選択部20Lと有効データ選択部20Cと右遮光データ選択部20Rを備える。左遮光データ選択部20Lは、左遮光データ保持部16Lが保持する左遮光データIl(x)を選択して読み出す。有効データ選択部20Cは、有効データ保持部16Cが保持する有効データIc(x)を選択して読み出す。右遮光データ選択部20Rは、右遮光データ保持部16Rが保持する右遮光データIr(x)を選択して読み出す。
データ選択部20は、読出制御部18が出力する読出開始信号(右遮光領域読出開始信号R_OB_READ、有効領域読出開始信号V_PIX_READ、左遮光領域読出開始信号L_OB_READ)のパルス発生タイミングに基づいて、画像データ保持部16が保持する画像データI(x)を、左端側から右端側の順にデータ転送部21へ転送する。なお、図2に示すように、読出開始信号のうち左遮光領域読出開始信号L_OB_READは、左遮光データ選択部20Lに入力される。また、有効領域読出開始信号V_PIX_READは、有効データ選択部20Cに入力され、右遮光領域読出開始信号R_OB_READは、右遮光データ選択部20Rに入力される。
右遮光領域読出開始信号R_OB_READは、右遮光データ保持部16Rが保持する右遮光データIr(x)の読み出し開始を指示するパルス信号である。左遮光領域読出開始信号L_OB_READは、左遮光データ保持部16Lが保持する左遮光データIl(x)の読み出し開始を指示するパルス信号である。そして、有効領域読出開始信号V_PIX_READは、有効データ保持部16Cが保持する有効データIc(x)の読み出し開始を指示するパルス信号である。
例えば、データ選択部20のうち、右遮光データ選択部20Rは、右遮光領域読出開始信号R_OB_READのパルス信号を検出すると、右遮光データ保持部16Rが保持する右遮光データIr(x)のうち、右遮光データ保持部16Rの左端に保持された、x=ML+Mに対応する右遮光データIr(x)を選択する。
そして、右遮光データ選択部20Rは、選択した右遮光データIr(x)を、データ転送部21に転送する。続いて、右遮光データ選択部20Rは、右遮光データ保持部16Rの左から2番目のx=ML+M+1に対応する画素22から得た右遮光データIr(x)を選択して、データ転送部21に転送する。
左遮光データ選択部20Lと有効データ選択部20Cも、右遮光データ選択部20Rと同様に作用する。
データ転送部21は、データ選択部20から転送された画像データI(x)を、左端側から右端側へとデータシフトする。このデータシフトは、例えば、複数のフリップフロップを接続して構成したシフトレジスタによって行う。データ転送部21が出力端子Outから出力する画像出力信号HSCAN_Outには、右遮光データ保持部16Rが保持する右遮光データIr(x)が、左端側から右端側に向かって順に出力される。同様に、画像出力信号HSCAN_Outは、左遮光データ保持部16Lが保持する左遮光データIl(x)、および有効データ保持部16Cが保持する有効データIc(x)を、それぞれ左遮光領域読出開始信号L_OB_READ、有効領域読出開始信号V_PIX_READのパルス発生タイミングに基づいて、左端側から右端側に向かって順に出力する。
(画像データ読出処理の説明)
次に、読出制御部18と水平読出部17が行う画像データ読出処理の制御タイミングについて、図1から図3を用いて説明する。なお、図3は、前述した読出制御部18と水平読出部17が行う画像データ読出処理のタイミングチャートである。
読出制御部18は、図2に示すように、水平同期信号LINE_SYNCと、水平同期信号LINE_SYNCに同期した読出開始信号(左遮光領域読出開始信号L_OB_READ、有効領域読出開始信号V_PIX_READ、右遮光領域読出開始信号R_OB_READ)を生成して出力する。水平同期信号LINE_SYNCは、図1のAD変換部15に入力される。読出開始信号は、データ選択部20に入力される。
読出開始信号(左遮光領域読出開始信号L_OB_READ、有効領域読出開始信号V_PIX_READ、右遮光領域読出開始信号R_OB_READ)は、前述したように、画像データ保持部16が保持する画像データI(x)のデータ転送部21へ転送開始を指示する。
水平同期信号LINE_SYNCは、図2の画像データ保持部16が保持する画像データI(x)の読取周期を示す信号である。水平同期信号LINE_SYNCのパルス発生毎に、図1のAD変換部15は、固体撮像装置50aの各画素22が蓄積した電荷Qを電気信号に変換して、画像データI(x)として画像データ保持部16に保持する。したがって、画像データ保持部16に保持される画像データI(x)は、水平同期信号LINE_SYNCのパルス間隔と同じ間隔で更新される。
データ選択部20は、読出制御部18が出力した読出開始信号(R_OB_READ、V_PIX_READ、L_OB_READ)を受けて、データ選択部20のうち、読出開始信号の種類に応じた位置に接続された画像データ保持部16が保持する画像データI(x)(右遮光データIr(x)、有効データIc(x)、左遮光データIl(x))を、データ転送部21へと左端側から右端側の順に出力する。
データ転送部21が行う、左端側から右端側への画像データI(x)のシフトに要する時間は、画像出力信号HSCAN_Outを出力するデータ転送部21の出力端子Outからの距離、すなわち、データ転送を行うシフトレジスタの段数に応じて異なる。
例えば、図2の固体撮像装置50aでは、左遮光領域読出開始信号L_OB_READのパルス発生から、左遮光データ保持部16Lが保持する左遮光データIl(x)がデータ転送部21から出力されるまでの時間は、シフトレジスタの段数が最も多いため、最も時間を要する。一方、右遮光領域読出開始信号R_OB_READのパルス発生から、右遮光データ保持部16Rが保持する右遮光データIr(x)がデータ転送部21から出力されるまでの時間は、シフトレジスタの段数が最も少ないため、最も時間を要さない。
本実施形態の固体撮像装置50aは、図3に示すように、データ転送部21が、画像データI(x)を、右遮光データ保持部16Rが保持する右遮光データIr(x)(以下、位置座標を考慮しなくてよいときは、単に右遮光データR_OBと呼ぶ)に続いて、左遮光データ保持部16Lが保持する左遮光データIl(x)(以下、位置座標を考慮しなくてよいときは、単に左遮光データL_OBと呼ぶ)、有効画素データ保持部16Cが保持する有効データIc(x)(以下、位置座標を考慮しなくてよいときは、単に有効データVALIDと呼ぶ)の順序で読み出すことが特徴である。
すなわち、読出制御部18は、最初に、読み出しに最も時間を要する左遮光データ保持部16Lに対して、左遮光領域読出開始信号L_OB_READによって、左遮光データL_OBの読み出し開始の指示を与える。次に、読み出しに最も時間を要さない右遮光データ保持部16Rに対して、右遮光領域読出開始信号R_OB_READによって、右遮光データR_OBの読み出し開始の指示を与える。最後に、有効データ保持部16Cに対して、有効領域読出開始信号V_PIX_READによって、有効データVALIDの読み出し開始の指示を与える。
読出制御部18が、このようなタイミングで読出開始信号(R_OB_READ、V_PIX_READ、L_OB_READ)を出力することによって、図3に示すように、データ転送部21は、画像出力信号HSCAN_Outとして、画像データI(x)を、右遮光データR_OB、左遮光データL_OB、有効データVALIDの順序で読み出す。
なお、図3では、右遮光データR_OBに続いて、左遮光データL_OBを出力する場合について図示したが、これは、左遮光データL_OBに続いて右遮光データR_OBを出力してもよい。なお、以下の説明において、右遮光データR_OBと左遮光データL_OBを合わせて、遮光データOBと呼ぶ。
前述した読出順序は、読出制御部18が、読出開始信号(左遮光領域読出開始信号L_OB_READ、有効領域読出開始信号V_PIX_READ、右遮光領域読出開始信号R_OB_READ)の出力タイミングを調整することによって実現することができる。すなわち、画素領域10を構成するx方向の画素22の総数、データ転送部21においてデータ転送を行う際に発生する遅延時間、データ転送部21の出力端子Outの設置位置等を考慮して、画像データI(x)を所定の順序で読み出すように、各読出開始信号の出力タイミングを予め設定することができる。そして、読出制御部18は、設定された出力タイミングに従って、図3に示すように各読出開始信号を出力する。
(演算処理部の構成と作用の説明)
次に、演算処理部19の詳細構成および作用について、図4を用いて説明する。図4は、演算処理部19の詳細構成を示すブロック図である。演算処理部19は、演算制御手段35と、平均値算出部30と、減算処理部36と、乗算処理部37と、加算処理部38と、平均値保持部31と、補正値設定手段32と、ゲイン保持部33と、オフセット保持部34と、入力端子40と、出力端子41を備える。
演算制御手段35は、入力端子40から入力された画像出力信号HSCAN_Outのタイミングに合わせて、演算処理部19の各部を制御する。すなわち、演算制御手段35は、画像出力信号HSCAN_Outをモニタして、何画素目の画像出力信号HSCAN_Outが入力されたかを把握しているものとする。
平均値算出部30は、画像出力信号HSCAN_Outの中から、1ライン分の遮光データOBに対して、その平均値Ave(OB)を算出する平均値算出処理を行う。この平均値算出部30は、本発明における基準黒レベル推定部に相当する。なお、平均値算出処理について、詳しくは後述する。
平均値保持部31は、平均値算出部30が算出した平均値Ave(OB)を保持する。
補正値設定手段32は、有効データVALIDを、演算処理部19の後段に接続するアプリケーションに応じた使用しやすい形式に変換するために、有効データVALIDに乗じる倍率を規定するゲイン値Gと、有効データVALIDに加算するオフセット値Offを設定する。具体的なゲイン値Gとオフセット値Offは、有効データVALIDの用途に応じて適宜設定される。
ゲイン保持部33は、補正値設定手段32が設定したゲイン値Gを保持する。
オフセット保持部34は、補正値設定手段32が設定したオフセット値Offを保持する。
減算処理部36は、画像出力信号HSCAN_Outの中から1ライン分の有効データVALIDを読み出して、読み出した有効データVALIDから、平均値保持部31が保持する平均値Ave(OB)を減算する減算処理を行う。この減算処理部36は、本発明におけるレベル補正部に相当する。そして、減算処理部36の出力が、補正後有効データVALID’となる。なお、減算処理について、詳しくは後述する。
乗算処理部37は、補正後有効データVALID’に対して、ゲイン保持部33が保持するゲイン値Gを乗算する乗算処理を行う。
加算処理部38は、乗算処理部37において乗算処理を行った結果に対して、オフセット保持部34が保持するオフセット値Offを加算する加算処理を行う。
(平均値算出処理の説明)
以下、平均値算出部30が行う平均値算出処理の内容について、詳しく説明する。遮光データOBは、遮光された画素22から得られる画像データであるため、理想的には0LSBのレベルの画像データが得られるはずである。しかし、例えば、光電変換素子14の製造ばらつきや、光電変換素子14からAD変換部15を経て電気信号に変換されるまでの間に何らかのノイズの影響を受けると、遮光データOBにはばらつきが発生する。このばらつきの影響を軽減するために、遮光データOBに対する平均値算出処理を行う。さらに、左遮光領域10Lと右遮光領域10Rに属する画素22(光電変換素子14)が欠陥を含む場合にも、その欠陥の影響を軽減するために平均値算出処理は有効である。平均値算出処理によって算出された平均値Ave(OB)は、左遮光データ保持部16Lおよび右遮光データ保持部16Rが保持する遮光データOBが本来出力すべき信号レベルである基準黒レベルBrefとみなすことができる。
なお、左遮光データ保持部16Lおよび右遮光データ保持部16Rが保持する遮光データOBから基準黒レベルBrefを算出するときには、左遮光データ保持部16Lおよび右遮光データ保持部16Rが保持する全ての遮光データOBの中から、一部の範囲の遮光データOBのみを平均値算出処理の対象としてもよい。
例えば、左遮光データ保持部16Lの左端の画像データI(x)に着目すると、左遮光データ保持部16Lの左側には画素22が存在しないため、画像データI(x)自体が存在しない。画素領域10に配置された光電変換素子14の構造は全て同一であるが、このように、端部の光電変換素子14から得られる画像データI(x)は、左右の光電変換素子14に挟まれた光電変換素子14から得られる画像データI(x)と異なって、画像データI(x)にばらつきが発生する場合がある。これは、固体撮像素子8における配線レイアウト等の設計要素の影響による。
また、左遮光データ保持部16Lの右端の画像データI(x)は、遮光されていない有効データ保持部16Cに隣接している。したがって、例えば、隣接する有効領域10Cの画素22に入射した光が漏れ出して、左遮光データ保持部16Lの右端の画素22に流れ込んでしまう可能性がある。そのため、左遮光データ保持部16Lの右端の画素22から得られる画像データI(x)のレベルは、左遮光データ保持部16Lの他の画素22とは異なる可能性がある。
そのため、より精度の高い基準黒レベルBrefを算出するために、左遮光データL_OBの一部の範囲のみを平均値算出処理に用いるのが望ましい。一部の範囲は、左遮光データL_OBのうち、図1の画素領域10の外縁に接しない領域、および有効領域10Cに接しない領域とするのが望ましい。
同様に、右遮光データ保持部16Rについても、画素領域10の端部に接しない領域および有効領域10Cに接しない領域を、平均値算出処理の対象とするのが望ましい。このようにして設定した平均値算出処理の対象範囲は、演算制御手段35に記憶しておく。そして、演算制御手段35は、画像出力信号HSCAN_Outの中から、平均値算出処理の対象範囲の画像データI(x)のみを抽出して平均値算出処理を行う。
図5は、右遮光データR_OBの内部に、図1に示した画素領域10の端部および有効領域10Cに接しない範囲である内部領域Zrを設定した例を示す図である。また、図5は、左遮光データL_OBの内部に、画素領域10の端部および有効領域10Cに接しない範囲である内部領域Zlを設定した例を示す図である。遮光データOBのうち、この内部領域Zr、Zlに属する画素22のみの平均値算出処理を行うことによって、平均値Ave(OB)(ただし、内部領域Zr、Zlの内部のみ)を算出する。このようにして算出した平均値Ave(OB)を、基準黒レベルBrefとして、有効データVALIDの黒レベル補正処理を行う。これによって、より精度の高い基準黒レベルBrefを算出することができる。
(減算処理の説明)
次に、減算処理部36が行う減算処理について説明する。有効データVALIDは、有効データ保持部16Cが保持する、遮光されていない画素22から得られるデータである。したがって、光が入射しない場合には、有効データVALIDとして、左遮光データL_OBおよび右遮光データR_OBと同等の0LSBのデータが得られる。逆に、強い光が入射する場合、例えば、画像データI(x)が飽和するレベルの光が入射する場合であれば、有効データVALIDとして、+4095LSBのデータが得られる。
しかし、遮光データOBと同様に、遮光されていない画素22から得られる有効データVALIDについても、光電変換素子14の製造ばらつきやノイズ成分の混入のために、光が入射していない状態で得られる画像データI(x)が、理想とする0LSBからずれてしまう。本実施形態では、画像データI(x)は理想的には4096段階の分解能を持つが、光が入射しない状態で撮像した際に得られる画像データI(x)が0LSBからずれている場合には、その精度が悪化してしまう。
具体的な例をあげて説明する。今、遮光データOBの平均値Ave(OB)として、+10LSBのレベルが得られたとする。そして、明るい指標を撮像したときに、有効データVALIDとして+4095LSBが得られたとする。画像データI(x)の再現性は、黒画像のレベルを基準とするために、この例における有効データVALIDは、+4095LSBではなく、そこから10LSBを減算した+4085LSBと判断するべきである。このように、画像データI(x)の基準となる黒レベルがずれると、撮像した画像を正確に再現できなくなってしまう。
この明るさのずれを補正するために、有効データVALIDから遮光データOBの平均値Ave(OB)を減算する減算処理を行う。前述した例では、平均値保持部31に、基準黒レベルBrefとして遮光データOBの平均値Ave(OB)である10LSBを保持しておく。そして、有効データVALIDから基準黒レベルBrefである10LSBを減算することによって、有効データVALIDとして得た+4095LSBを、補正後有効データVALID’ として+4085LSBに補正する。
(黒レベル補正処理の実例の説明)
次に、図6を用いて、演算処理部19が行う黒レベル補正処理について、従来の黒レベル補正処理と比較して説明する。図6は、演算処理部19が行う黒レベル補正処理の例を示す図である。特に、図6(a)は、同一ラインの黒レベルを基準黒レベルBrefとして黒レベル補正処理を行う、本実施形態の例を示す。また、図6(b)は、対比例として、1ライン前の黒レベルを基準黒レベルBrefとして黒レベル補正処理を行う例を示す。なお、図6に示す例は、いずれも、有効領域10Cに光を照射しない状態、すなわち、0LSB相当の出力が得られる条件で取得した有効データVALIDを、遮光データOBから算出した基準黒レベルBrefに基づいて補正する例である。
図6(a)に示すように、画素領域10の異なるライン(L1、L2、…)における遮光データOBからそれぞれ算出した基準黒レベルBrefが、P1、P2、…であったとする。このように、基準黒レベルBrefはライン毎に変動している。
このとき、ラインL1の有効データVALIDは、ラインL1における基準黒レベルBrefであるP1に近いレベルを有する。したがって、有効データVALIDから、同じラインL1の基準黒レベルBrefであるP1を減算することによって、補正後有効データVALID’は、図6(a)に示すように0LSBとなる。
このように、同一ラインの遮光データOBから算出した基準黒レベルBrefを用いて補正を行うときには、変動した基準黒レベルBrefを、黒レベル補正処理を行う際の減算値として使用するため、有効データVALID内のレベルの変動をキャンセルすることができる。そして、有効データVALIDから基準黒レベルBrefを減算して得られる補正後有効データVALID’は、各ラインにおいて一定の値となる。すなわち、異なるライン間において基準黒レベルBrefが変動した場合であっても、補正後有効データVALID’の変動を抑制することができるため、横縞のない均一な画像を得ることができる。
これに対して、図6(b)に示すように、1ライン前の遮光データOBから算出した基準黒レベルBrefに基づいて補正を行ったときには、補正後有効データVALID’は0LSBにならない。
すなわち、画素領域10の異なるライン(L1、L2、…)における遮光データOBから算出した基準黒レベルBrefが、図6(a)と同様にP1、P2、…であったとする。このとき、例えば、ラインL2における有効データVALIDは、ラインL2における基準黒レベルBrefであるP2に近いレベルを有する。このとき、有効データVALIDから、1ライン前のラインL1における基準黒レベルBrefであるP1を減算すると、補正後有効データVALID’は、0LSBではなくP3となる。他のラインも同様である。このように、1ライン前の遮光データOBを用いて黒レベル補正処理を行うと、補正後有効データVALID’のライン毎の変動を抑制することができない。なお、図6は、画素領域10が複数のラインを有するエリアイメージセンサを例にして説明した図であるが、画素領域10が1ラインからなるリニアイメージセンサの場合には、図6の横軸を撮像回数と読み替えれば、同様に説明することができる。
次に、図7を用いて、有効データVALIDの黒レベル補正処理を行う際に、右遮光データR_OBおよび左遮光データL_OBをともに用いた効果について説明する。図7は、右遮光データR_OBおよび左遮光データL_OBを用いて、有効データVALIDの黒レベル補正処理を行う様子を示す図である。
図7に示すように、有効データVALIDから遮光データOBの平均値を減算した場合の補正結果Caは、右遮光データR_OBのみの平均値を減算した場合の補正結果Cb、左遮光データL_OBのみの平均値を減算した場合の補正結果Ccと比べて、最も0LSBに近い値となる。すなわち、右遮光データR_OBおよび左遮光データL_OBをともに用いたときに、黒レベル補正処理による補正効果が高くなることがわかる。
この理由は、以下のように説明することができる。すなわち、有効領域10Cには、x方向(行方向)に大量の画素が配置される。同様にAD変換器12も行方向に大量に配置される。このとき、例えば、画素領域10の左方にノイズ源となる回路が存在する場合には、左遮光データL_OBと右遮光データR_OBとで、ノイズ源からの距離が異なるため、ノイズの影響度合いが異なる。そのため、ノイズ源の影響によって画像データI(x)の変動が大きい側の遮光データ(L_OBまたはR_OB)のみに基づく平均値Ave(OB)を使用して黒レベル補正処理を行うと、ノイズ源の影響を受けない画像データI(x)の変動が小さい側では過補正となる。逆に、ノイズ源の影響を受けない画像データI(x)の変動が小さい側の遮光データ(L_OBまたはR_OB)のみに基づく平均値Ave(OB)を使用して黒レベル補正処理を行うと、ノイズ源の影響を受ける側で補正不足となる。したがって、補正された有効データVALIDは、不均一な画像になる可能性がある。
したがって、第1の実施形態では、右遮光データR_OBおよび左遮光データL_OBの平均値Ave(OB)を基準黒レベルBrefとすることによって、画素領域10の近傍にノイズ源が存在する状態であっても、黒レベル補正処理を行うことによって均一な画像を得ることができる。
さらに、この基準黒レベルBrefを、補正対象となる有効データVALIDの中の画素22の位置に応じて変更してもよい。図8は、有効データVALIDの位置に応じて、黒レベル補正処理に使用する基準黒レベルBrefを変更する処理について説明する図である。特に、図8(a)は、有効データVALIDの位置に応じて、基準黒レベルBrefの算出の際に参照する遮光データOBを変更する例を示す。図8(b)は、有効データVALIDの位置に応じて、基準黒レベルBrefの算出の際に遮光データOBの参照方法を変更する例を示す。
図8(a)に示すように、有効領域10Cに属する画素22から得た有効データVALIDのうち、左遮光領域10Lに接する部分領域である左方部分有効領域10Cl(第1部分有効領域)から得た左方有効データVALIDlに対しては、左遮光データL_OBの平均値Ave(L_OB)を基準黒レベルBrefとして黒レベル補正処理を行う。
また、有効領域10Cに属する画素22から得た有効データVALIDのうち、右遮光領域10Rに接する部分領域である右方部分有効領域10Cr(第2部分有効領域)から得た右方有効データVALIDrに対しては、右遮光データR_OBの平均値Ave(R_OB)を基準黒レベルBrefとして黒レベル補正処理を行う。
そして、有効領域10Cに属する画素22から得た有効データVALIDのうち、左遮光領域10Lにも右遮光領域10Rにも接しない部分領域である中央部分有効領域10Cc(第3部分有効領域)から得た中央有効データVALIDcに対しては、右遮光データR_OBおよび左遮光データL_OBの平均値Ave(OB)を基準黒レベルBrefとして黒レベル補正処理を行う。
このように、有効データVALIDの黒レベル補正処理に用いる基準黒レベルBrefを、補正対象となる有効データVALIDの位置に応じて変更することによって、ノイズの影響に偏りがあり、基準黒レベルBrefの変動が有効データVALIDの左端近傍または右端近傍のいずれかで顕著に現れるときに、画素22の位置に応じて基準黒レベルBrefを調整することができるため、過補正や補正不足の発生を防止することができる。この黒レベル補正処理によって、均一な画像を得ることができる。
なお、有効データVALIDの黒レベル補正処理を行う際に、図8(b)に示すように、中央有効データVALIDcの中の画素22の位置に応じて、左遮光データL_OBの平均値Ave(L_OB)と右遮光データR_OBの平均値Ave(R_OB)のうち、画素22に近い側の遮光データ(L_OBまたはR_OB)に高い重みを付けて基準黒レベルBrefを算出してもよい。すなわち、図8(b)において、中央有効データVALIDcに属する画素数をI、黒レベル補正処理の対象画素が、中央有効データVALIDcの左からi番目の画素22であるとする。このとき、画素22に対する基準黒レベルBrefは、左遮光データL_OBの平均値Ave(L_OB)に重み(I−i)/Iをかけて、右遮光データR_OBの平均値Ave(R_OB)に重みi/Iをかけて加算した値とする。
このように、中央有効データVALIDcの中の画素22の位置に応じて、より近い側の遮光データ(L_OBまたはR_OB)に高い重みを付けて算出した基準黒レベルBrefに基づいて黒レベル補正処理を行うことによって、ノイズの偏りの影響をより低減することができる。したがって、黒レベル補正処理によってより均一な画像を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の別の実施形態である第2の実施形態に係る固体撮像装置50bについて、図面を用いて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態で説明した、図1の固体撮像装置50aが有するAD変換部15とは異なる構成のAD変換部を有する。また、読出制御部18と演算処理部19の内部構成が異なっている。それ以外の構成は、固体撮像装置50aと同じである。
まず、図9を用いて、第2の実施形態で使用するAD変換部13の構成について説明する。図9は、AD変換部13の構成を示すブロック図である。AD変換部13は、マルチプレクサ11とAD変換器12を備える。AD変換器12は、第1の実施形態で説明したAD変換器12と同じ構成を有する。
マルチプレクサ11は、隣接する2つの画素22である奇数(ODD)画素22oと偶数(EVEN)画素22eがそれぞれ出力するアナログ電圧信号を入力として、選択制御信号In_SELによって、いずれかのアナログ電圧信号を選択して出力する。選択されたアナログ電圧信号は、AD変換器12に入力される。なお、図9にはAD変換器12を1つしか図示しないが、実際は、画素領域10が有する画素22の総数に応じた数のAD変換器12を備える。
選択制御信号In_SELは、読出制御部18(図1参照)が生成して出力する。第2の実施形態で使用する読出制御部18は、第1の実施形態で使用した読出制御部18に対して、この選択制御信号In_SELを生成して出力する点が異なる。
固体撮像装置50bは、同一時刻に撮像された、奇数画素22oの画像データI(x)と偶数画素22eの画像データI(x)を、一つのAD変換器12でAD変換処理する。したがって、AD変換処理は、奇数画素22oと偶数画素22eで異なる時刻に行う。本実施形態では、時刻t=t0のタイミングで奇数画素22oのAD変換処理を行い、t=t0+Δtのタイミングで偶数画素22eのAD変換処理を行うものとする。このように、隣接する画素22の出力を一つのAD変換器12でAD変換処理することによって、第1の実施形態で説明したAD変換部15の占有面積をさらに小さくすることができる。したがって、固体撮像装置50bは、固体撮像装置50aに比べて、小型、省電力とすることができる。
AD変換器12が有するAD変換回路にあっては、ノイズの影響により、AD変換特性にばらつきが発生するおそれがある。すなわち、同一時刻に撮像された同じ明るさの画像データI(x)であっても、AD変換処理を行う時刻が異なれば、基準黒レベルBrefが異なるおそれがある。そのため、第2の実施形態では、異なる時刻に得た奇数画素22oと偶数画素22eに対して、それぞれ別の基準黒レベルBrefを適用して黒レベル補正処理を行う。第2の実施形態で使用する、後述する演算処理部49(図10参照)は、第1の実施形態で使用した演算処理部19に対して、この黒レベル補正処理を行う構成が異なっている。
次に、図10を用いて、演算処理部49の構成と作用について説明する。図10は、演算処理部49の詳細構成を示すブロック図である。演算処理部49は、異なる時刻に得た奇数画素22oと偶数画素22eに対して、別々に基準黒レベルODD_Bref、EVEN_Brefを算出して、黒レベル補正処理を行う。
演算処理部49は、第1の実施形態で説明した演算処理部19に対して、奇数画素22oに対して黒レベル補正処理を行う奇数画素黒レベル補正部69aと、偶数画素22eに対して黒レベル補正処理を行う偶数画素黒レベル補正部69bを有する点が異なる。
奇数画素黒レベル補正部69aは、平均値算出部60a(基準黒レベル推定部)と、平均値保持部61aと、減算処理部66a(レベル補正部)を有する。
平均値算出部60aは、奇数画素22oの遮光データODD_OBに対して平均値算出処理を行い、奇数画素22oの基準黒レベルODD_Brefを算出する。
平均値保持部61aは、奇数画素22oの基準黒レベルODD_Brefを保持する。
減算処理部66aは、奇数画素22oの有効データODD_VALIDから奇数画素22oの基準黒レベルODD_Brefを減算する減算処理を行い、奇数画素22oの補正後有効データODD_VALID’を算出する。
偶数画素黒レベル補正部69bは、平均値算出部60b(基準黒レベル推定部)と、平均値保持部61bと、減算処理部66b(レベル補正部)を有する。
平均値算出部60bは、偶数画素22eの遮光データEVEN_OBに対して平均値算出処理を行い、偶数画素22eの基準黒レベルEVEN_Brefを算出する。
平均値保持部61bは、偶数画素22eの基準黒レベルEVEN_Brefを保持する。
減算処理部66bは、偶数画素22eの有効データEVEN_VALIDから偶数画素22eの基準黒レベルEVEN_Brefを減算する減算処理を行い、偶数画素22eの補正後有効データEVEN_VALID’を算出する。
演算処理部49は、さらに、演算処理部19に対して、MIX回路68を有する。MIX回路68は、奇数画素22oと偶数画素22eに分けて行った黒レベル補正処理の結果を、奇数画素22oの補正後有効データODD_VALID’、偶数画素22eの補正後有効データEVEN_VALID’の順に並べ替える。そして演算処理部49は、出力端子41に、奇数画素22oと偶数画素22eの区別のない、黒レベル補正処理が行われた補正後有効データVALID’を出力する。
読出制御部18(図1参照)は、データ転送部21から、奇数画素22oの遮光データODD_OB、奇数画素22oの有効データODD_VALID、偶数画素22eの遮光データEVEN_OB、偶数画素22eの有効データEVEN_VALIDの順に、画像データI(x)を読み出す。このように、遮光データ(ODD_OB、EVEN_OB)の後に有効データ(ODD_VALID、EVEN_VALID)を読み出すのは、第1の実施形態と同様である。
演算制御手段67は、演算処理部49に入力した画像出力信号HSCAN_Outをモニタして、何画素目の画像出力信号HSCAN_Outが入力したかを確認する。そして、奇数画素22oの遮光データODD_OBが入力したときは、奇数画素黒レベル補正部69aにおいて平均値算出処理を行う。また、奇数画素22oの有効データODD_VALIDが入力したときは、奇数画素黒レベル補正部69aにおいて黒レベル補正処理を行う。さらに、偶数画素22eの遮光データEVEN_OBが入力したときは、偶数画素黒レベル補正部69bにおいて平均値算出処理を行う。また、偶数画素22eの有効データEVEN_VALIDが入力したときは、偶数画素黒レベル補正部69bにおいて黒レベル補正処理を行う。
奇数画素22oの有効データODD_VALIDと奇数画素22oの遮光データODD_OBは同一時刻(t=t0)にAD変換されるため、同様の黒レベル変動が発生する。同様に、偶数画素22eの有効データEVEN_VALIDと偶数画素22eの遮光データEVEN_OBは同一時刻(t=t0+Δ)にAD変換されるため、同様の黒レベル変動が発生する。したがって、奇数画素22oの基準黒レベルODD_Brefと偶数画素22eの基準黒レベルEVEN_Brefをそれぞれ算出して、黒レベル補正処理を行うことによって、奇数/偶数画素のどちらも基準黒レベルODD_Bref、EVEN_Brefの変動がキャンセルされるため、均一な黒レベルを有する補正後有効データVALID’を得ることができる。
なお、ここでは、一例として画素22の位置によってAD変換処理を行うタイミングが異なる場合を示したが、これは、デジタル信号処理以外にアナログ信号処理のタイミングが異なる場合であっても、同様の効果が得られる。すなわち、画素22からのアナログ電圧信号の読み出しタイミングや、CDS処理などのアナログ信号処理のタイミングが異なる場合にも適用することができる。
次に、第1の実施形態にかかる固体撮像装置50aを有する画像読取装置を備えた画像形成装置について説明する。図11は、例えば光電変換素子14を有する画像読取装置70を備えた画像形成装置74の概要を示す図である。画像形成装置74は、画像読取装置70と画像形成部72とを有する例えば複写機やMFP(Multifunction Peripheral)などである。
画像読取装置70は、光電変換素子14(固体撮像装置50a)、LEDドライバ(LED_DRV)600およびLED602を有する。LEDドライバ600は、制御部76が出力する水平同期信号LINE_SYNCなどに同期して、LED602を駆動する。LED602は、原稿に対して光を照射する。光電変換素子14は、水平同期信号LINE_SYNCなどに同期して、原稿からの反射光を受光して、光電変換機能によって電荷を発生させて蓄積を開始する。そして、光電変換素子14(固体撮像装置50a)は、AD変換および前記した黒レベル補正処理を行った後に、パラレルシリアル変換回路などを介して、画像データを画像形成部72に対して出力する。
画像形成部72は、処理部80とプリンタエンジン82とを有し、処理部80とプリンタエンジン82とがインターフェイス(I/F)84を介して接続されている。
処理部80は、LVDS800、画像処理部802およびCPU804を有する。CPU804は、光電変換素子14などの画像形成装置74を構成する各部を制御する。また、CPU804(または制御部76)は、各受光素子が受光量に応じて電荷を発生させることを略同時に開始するよう制御する。
光電変換素子14は、LVDS800に対して、例えば画像読取装置70が読み取った画像の画像データ、ライン同期信号および伝送クロックなどを出力する。LVDS800は、受け入れた画像データ、ライン同期信号及び伝送クロックなどをパラレル10ビットデータに変換する。画像処理部802は、変換された10ビットデータを用いて画像処理を行い、画像データなどをプリンタエンジン82に対して出力する。プリンタエンジン82は、受け入れた画像データを用いて印刷を行う。
なお、上記実施形態では、本発明の固体撮像装置を、画像読取装置70を備えた画像形成装置74に適用した例を挙げて説明したが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
以上のように、本実施形態に係る固体撮像装置50aによれば、水平読出部17(信号読出部)は、1方向に沿って配置した左遮光領域10L(第1遮光領域)と有効領域10Cと右遮光領域10R(第2遮光領域)に属する画素22が蓄積した電荷Qを同一時刻に画像データI(x)に変換して、左遮光領域10Lおよび右遮光領域10Rから得た遮光データOBと、有効領域10Cから得た有効データVALIDを画素22毎に読み出す。そして、平均値算出部30(基準黒レベル推定部)は、遮光データOBの基準黒レベルBrefを推定する。減算処理部36(レベル補正部)は、推定された基準黒レベルBrefに基づいて、有効領域10Cに属する画素22から得た有効データVALIDのうち、基準黒レベルBrefを推定する際に用いた遮光データOBと同じ時刻に変換された有効データVALIDの大きさを補正する。これによって、行毎、さらには撮像毎にノイズの発生状況が異なる場合であっても、正確な黒レベルの補正を実施することによって、均一な画像を得ることができる。
また、本実施形態に係る固体撮像装置50aによれば、水平読出部17(信号読出部)は、1方向に沿って配置された左遮光領域10L(第1遮光領域)および右遮光領域10R(第2遮光領域)に属する画素22から得た遮光データOBを、有効領域10Cに属する画素22から得た有効データVALIDよりも先に読み出す。これによって、読取ライン毎に基準黒レベルBrefが変動した場合であっても、正確な黒レベル補正処理を行うことができる。
さらに、本実施形態に係る固体撮像装置50aによれば、平均値算出部30(基準黒レベル推定部)は、左遮光領域10L(第1遮光領域)および右遮光領域10R(第2遮光領域)に属する画素22から得た遮光データOBの平均値Ave(OB)を基準黒レベルBrefとする。これによって、撮像素子や後段の信号処理回路のばらつき等の影響を低減することができる。
そして、本実施形態に係る固体撮像装置50aによれば、平均値算出部30(基準黒レベル推定部)は、左遮光領域10L(第1遮光領域)に属する画素22から得た左遮光データL_OBの平均値Ave(L_OB)を、有効領域10Cのうち、左遮光領域10Lに接する左方部分有効領域10Cl(第1部分有効領域)に属する画素22から得た左方有効データVALIDlの基準黒レベルBrefとする。また、右遮光領域10R(第2遮光領域)に属する画素22から得た右遮光データR_OBの平均値Ave(R_OB)を、有効領域10Cのうち、右遮光領域10Rに接する右方部分有効領域10Cr(第2部分有効領域)に属する画素22から得た右方有効データVALIDrの基準黒レベルBrefとする。そして、左遮光領域10Lおよび右遮光領域10Rに属する画素22から得た遮光データOBの平均値Ave(OB)を、有効領域10Cのうち、左遮光領域10Lと右遮光領域10Rのいずれにも接しない中央部分有効領域10Cc(第3部分有効領域)に属する画素22から得た中央有効データVALIDcの基準黒レベルBrefとする。これによって、有効領域10Cの左端から右端にかけて、画素22の位置に依存した黒レベルの変動が発生する場合に、画素22と、左遮光領域10Lおよび右遮光領域10Rと、の位置関係を利用することによって、有効領域10Cの黒レベル変動を予測して補正することができる。
また、本実施形態に係る固体撮像装置50aによれば、平均値算出部30(基準黒レベル推定部)は、左遮光領域10L(第1遮光領域)および右遮光領域10R(第2遮光領域)に属する画素22のうち、端部に接しない内部領域Zr、Zlに属する画素22のみから得た遮光データOBの平均値Ave(OB)を基準黒レベルBrefとする。これによって、黒レベル補正処理を行う際に、左遮光領域10Lおよび右遮光領域10Rの近傍のノイズ源の影響を低減することができる。
そして、本実施形態に係る固体撮像装置50bによれば、平均値算出部60a、60b(基準黒レベル推定部)は、それぞれ、遮光データODD_OB、EVEN_OBを得た時刻毎に、奇数画素22oの遮光データODD_OBが有する基準黒レベルODD_Brefと、偶数画素22eの遮光データEVEN_OBが有する基準黒レベルEVEN_Brefを推定する。そして、減算処理部66a、66b(レベル補正部)は、推定された基準黒レベルODD_Bref、EVEN_Brefに基づいて、当該基準黒レベルODD_Bref、EVEN_Brefを推定する際に用いた遮光データODD_OB、EVEN_OBとそれぞれ同じ時刻に得た有効データODD_VALID、EVEN_VALIDの大きさを補正する。これによって、異なる時刻にAD変換した奇数画素22oと偶数画素22eの基準黒レベルODD_Bref、EVEN_Brefの変動がキャンセルされるため、均一な黒レベルを有する補正後有効データVALID’を得ることができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置70は、固体撮像装置50aを備えるため、画像読取装置70が読み取った画像データは、固体撮像装置50aによって黒レベル補正処理がなされて出力される。したがって、黒レベルの変動が補正された画像データを得ることができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置74は、画像読取装置70が読み取って、固体撮像装置50aによって黒レベル補正処理がなされた画像データを、画像形成部72が印刷する。したがって、黒レベルの変動が補正された画像データを印刷することができる。
以上、実施形態について説明したが、それらの各部の具体的な構成、処理の内容等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
例えば、上記実施形態では1次元配列の固体撮像素子を例にあげて説明したが、複数の行を有する2次元配列の固体撮像素子であっても、前記した各実施形態の内容を同様に適用することができる。
10C 有効領域
10L 左遮光領域(第1遮光領域)
10R 右遮光領域(第2遮光領域)
10Cl 左方部分有効領(第1部分有効領域)
10Cr 右方部分有効領(第2部分有効領域)
10Cc 中央部分有効領域(第3部分有効領域)
13、15 AD変換部
17 水平読出部(信号読出部)
30、60a、60b 平均値算出部(基準黒レベル推定部)
36、66a、66b 減算処理部(レベル補正部)
50a、50b 固体撮像装置
Bref 基準黒レベル
OB(Ilr(x)) 遮光データ
VALID(Ic(x))有効データ
Zl、Zr 内部領域
特許第4027573号公報

Claims (7)

  1. 入射した光を当該光の量に応じた量の電荷に変換して蓄積する複数の画素を、少なくとも1方向に沿って配置した固体撮像素子を備えた固体撮像装置において、
    遮光されていない前記画素を配置した有効領域と、
    遮光された前記画素を、前記有効領域の一方の端部に配置した第1遮光領域と、
    遮光された前記画素を、前記有効領域の他方の端部に配置した第2遮光領域と、
    前記第1遮光領域と前記有効領域と前記第2遮光領域に属する前記画素が蓄積した前記電荷を、少なくとも1時刻に、12ビットの画像データに変換するAD変換部と、
    前記第1遮光領域および前記第2遮光領域から得た前記画像データである遮光データと、前記有効領域から得た前記画像データである有効データを、前記画素毎に読み出す信号読出部と、
    前記遮光データが有する基準黒レベルを、前記遮光データを得た時刻毎に推定する基準黒レベル推定部と、
    推定された前記基準黒レベルに基づいて、当該基準黒レベルを推定する際に用いた前記遮光データと同じ時刻に得た前記有効データの大きさを補正するレベル補正部と、
    を有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記信号読出部は、前記1方向に沿って配置された前記第1遮光領域および前記第2遮光領域に属する前記画素から得た前記遮光データを、前記有効領域に属して、前記遮光データと同じ時刻に得た前記有効データよりも先に読み出す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記基準黒レベル推定部は、前記遮光データの平均値を、前記レベル補正部が前記有効データを補正する際の前記基準黒レベルとする、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記基準黒レベル推定部は、前記第1遮光領域に属する前記画素から得た前記遮光データの平均値を、前記レベル補正部が、前記有効領域のうち前記第1遮光領域に接する第1部分有効領域に属する前記画素から得た前記有効データを補正する際の前記基準黒レベルとし、
    前記第2遮光領域に属する前記画素から得た前記遮光データの平均値を、前記レベル補正部が、前記有効領域のうち前記第2遮光領域に接する第2部分有効領域に属する前記画素から得た前記有効データを補正する際の前記基準黒レベルとし、
    前記第1遮光領域および前記第2遮光領域に属する前記画素から得た前記遮光データの平均値を、前記レベル補正部が、前記有効領域のうち前記第1遮光領域と前記第2遮光領域のいずれにも接しない第3部分有効領域に属する前記画素から得た前記有効データを補正する際の前記基準黒レベルとする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記基準黒レベル推定部は、前記第1遮光領域および前記第2遮光領域に属する前記画素のうち、前記1方向の端部に接しない内部領域に属する前記画素から得た前記遮光データの平均値を、前記レベル補正部が前記有効データを補正する際の前記基準黒レベルとする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の固体撮像装置を備える、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項6に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置の出力に基づいて画像を形成する画像形成部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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