JP6733220B2 - 樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜 - Google Patents

樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜に関する。
ポリイミド樹脂は、その耐熱性から主に半導体素子の絶縁体として使用されており、現在ではパソコン、スマートフォン、自動車、テレビ等の電子機器に欠かせない化学材料となっている。
近年、ポリイミド樹脂はその良好な耐熱性からディスプレイ基材への適用が期待されているが、製造工程で高温プロセスがあるためにポリイミド樹脂にも更なる耐熱性が求められるようになってきた。
特許文献1には、ピロメリット酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテル及びp−フェニレンジアミンから製造されるポリイミド樹脂が記載されている。
特開昭60−210629号公報
特許文献1のポリイミド樹脂の場合、耐熱温度は300℃以下であり、適用用途が限られるという問題があり、また、高温域の熱膨張係数が高いという問題があった。
本発明の目的は、耐熱性及び高温域における低熱膨張性に優れるポリイミド樹脂膜を形成することができる樹脂組成物、及びこれを用いたポリイミド樹脂膜を提供することである。
発明者らは、特許文献1記載のポリイミド樹脂の耐熱性が低い原因は、屈曲性のあるエーテル結合を有するためであると考えた。
ポリイミド樹脂の耐熱性向上及び低熱膨張化のために、剛直な骨格を有し置換基の少ないモノマー同士を組み合わせた。しかしながら、剛直な骨格のポリイミド樹脂は、ポリイミド樹脂膜の形成が極めて困難となるという問題があった。
本発明者らは、鋭意研究を行い、4つのモノマーを組み合わせ、その比率を制御することで、本発明に至った。
本発明によれば、以下の樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜が提供される。
1.(a)ポリイミド前駆体と、
(b)有機溶剤とを含む樹脂組成物であって、
前記ポリイミド前駆体が、下記式(1)〜(4)で表される構造単位を有し、
前記式(1)で表される構造単位及び前記式(3)で表される構造単位の合計に対し、前記式(1)で表される構造単位が98.5〜99.9モル%であり、
前記式(2)で表される構造単位及び前記式(4)で表される構造単位の合計に対し、前記式(2)で表される構造単位が50.0モル%以上である樹脂組成物。
Figure 0006733220
(式中、Rはp−フェニレンジアミン又はm−フェニレンジアミンの残基である。)
Figure 0006733220
(式中、Rはピロメリット酸二無水物の残基である。)
Figure 0006733220
(式中、Rは、芳香族環又は複素環を有する2価の有機基であり、Rとは異なる基である。)
Figure 0006733220
(式中、Rは、芳香族環を有する4価の有機基であり、Rとは異なる基である。)
2.前記ポリイミド前駆体の重量平均分子量が、5,000〜300,000である1に記載の樹脂組成物。
3.1又は2に記載の樹脂組成物が硬化したポリイミド樹脂膜。
4.100℃〜200℃における熱膨張係数が20ppm/K以下である3に記載のポリイミド樹脂膜。
5.100℃〜400℃における熱膨張係数が30ppm/K以下である3に記載のポリイミド樹脂膜。
6.375℃〜425℃における熱膨張係数が30ppm/K以下である3に記載のポリイミド樹脂膜。
7.5%重量減少温度が550℃以上である3〜6のいずれかに記載のポリイミド樹脂膜。
8.破断点強度が400MPa以上である3〜7のいずれかに記載のポリイミド樹脂膜。
9.弾性率が5GPa以上である3〜8のいずれかに記載のポリイミド樹脂膜。
本発明によれば、耐熱性及び高温域における低熱膨張性に優れるポリイミド樹脂膜を形成することができる樹脂組成物、及びこれを用いたポリイミド樹脂膜が提供できる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。尚、本明細書において「A又はB」とは、AとBのどちらか一方を含んでいればよく、両方とも含んでいてもよい。また、本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。
「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。また、本明細書において組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。さらに、例示材料は特に断らない限り単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の樹脂組成物は、(a)ポリイミド前駆体と、(b)有機溶剤とを含む。
ポリイミド前駆体はポリアミド酸であり、下記式(1)〜(4)で表される構造単位を有する。
式(1)で表される構造単位及び式(3)で表される構造単位の合計に対し、式(1)で表される構造単位が98.5〜99.9モル%である。98.5〜99.5モル%が好ましく、99.0〜99.5モル%がより好ましい。
また、式(2)で表される構造単位及び式(4)で表される構造単位の合計に対し、式(2)で表される構造単位が50.0モル%以上である。60%モル以上が好ましく、75〜99.9モル%がより好ましい。
通常、式(1)で表される構造単位は、式(2)で表される構造体又は式(4)で表される構造体と結合する。また、通常、式(3)で表される構造単位は、式(2)で表される構造体又は式(4)で表される構造体と結合する。
Figure 0006733220
式中、Rはp−フェニレンジアミン又はm−フェニレンジアミンの残基である。p−フェニレンジアミンが好ましい。
Figure 0006733220
式中、Rはピロメリット酸二無水物の残基である。
Figure 0006733220
式中、Rは、芳香族環又は複素環を有する2価の有機基であり、Rとは異なる基である。
Figure 0006733220
式中、Rは、芳香族環を有する4価の有機基であり、Rとは異なる基である。
これを用いることにより、耐熱性及び高温域における低熱膨張性に優れるポリイミド樹脂膜を形成することができる。
ポリイミド前駆体は、一般にテトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物とを重合することにより得られる。この重合は、両者を有機溶剤中で混合することにより行うことができる。
の芳香族環を有する4価の有機基として、2つの芳香族環を有する4価の有機基が好ましく、また、テトラカルボン酸二無水物の残基が好ましい。
の芳香族環としては、ビフェニル、ジフェニルエーテル、ベンゾフェノン、ナフタレン、ジフェニルスルホン、2,2−ジフェニルプロパン等が挙げられる。
テトラカルボン酸二無水物としては、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−テトラカルボン酸2,3:3’,4’−二無水物、4,4’−オキシジフタル酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−スルホニルジフタル酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物等が挙げられ、ここに記載したものに限らず用いることができる。
中でも、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−テトラカルボン酸2,3:3’,4’−二無水物が好ましい。
の芳香族環又は複素環を有する2価の有機基として、2つの芳香族環を有する2価の有機基が好ましく、また、ジアミン化合物の残基が好ましい。
の芳香族環としては、ビフェニル、キシレン、ナフタレン、ジフェニルメタン、ジフェニルエーテル、ジフェニルスルホン、ジフェニルスルフィド、ベンゾフェノン、ビス(フェノキシ)ジフェニルスルホン、ビス(フェノキシ)ビフェニル、ビス(フェノキシ)ベンゼン、2,2−ジフェニルプロパン、ビス(フェノキシフェニル)プロパン、ビス(フェノキシフェニル)スルホン等が挙げられる。
の複素環としては、ピリジン、トリアジン、ベンゾフラン、カルバゾール、フェノチアジン、チアジアゾール等が挙げられる。
ジアミン化合物としては、ベンジジン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジエチル−4,4’−ジアミノビフェニル、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、1,5−ジアミノナフタレン、3,3’−ジメトキシベンジジン、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−、2,4’−)ジアミノジフェニルメタン、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−、2,4’−)ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−、2,4’−)ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−、2,4’−)ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ベンゾフェノンジアミン、3,3’−ベンゾフェノンジアミン、4,4’−ビス[(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、3,3−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ビス[(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、2,2’−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、5,5’−メチレン−ビス−(アントラニル酸)、3,5−ジアミノ安息香酸、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル−6,6’−ジスルホン酸等の芳香族ジアミン、2,6−ジアミノピリジン、2,4−ジアミノピリジン、2,4−ジアミノ−s−トリアジン、2,7−ジアミノベンゾフラン、2,7−ジアミノカルバゾール、3,7−ジアミノフェノチアジン、2,5−ジアミノ−1,3,4−チアジアゾール、2,4−ジアミノ−6−フェニル−s−トリアジン等の複素環式ジアミンなどが挙げられ、ここに記載したものに限らず用いることができる。
中でも、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−、2,4’−)ジアミノジフェニルエーテルが好ましい。
上述のR及びRは置換基を含んでもよい。置換基としては、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のフッ素化アルキル、炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子、カルボキシ基、ヒドロキシ基、スルホン酸基等が挙げられる。
ポリイミド前駆体は、式(1)〜(4)で表される構造単位のみで構成されてもよく、その他の構造を含んでいてもよい。
ポリイミド前駆体を合成するために用いる有機溶剤は、後述の(b)有機溶剤と同様のものが挙げられる。
ポリイミド前駆体の重量平均分子量は、硬化膜(ポリイミド樹脂膜)の破断伸び及び溶剤への溶解性の観点から、5,000〜300,000が好ましく、10,000〜300,000がより好ましく、15,000〜200,000が特に好ましい。
重量平均分子量は、ゲルパーミエ−ションクロマトグラフィー法により測定し、標準ポリスチレン検量線により換算して算出することができる。
ポリイミド前駆体の含有量は、樹脂組成物100質量%に対して、5〜95質量%であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物は(b)有機溶剤を含有する。これにより、支持体上への塗布性及びポリイミド樹脂膜の均一性を向上することができる。
(b)有機溶剤は、ポリイミド前駆体を合成した際に残留している有機溶剤であってもよく、また、その他の有機溶剤を用いてもよい。
ポリイミド前駆体を合成した際に残留している有機溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−バレロラクトン、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン及びシクロヘキサノン等が挙げられ、ここに記載した有機溶剤に限らず使用できる。
その他の有機溶剤としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルアセテート、プロピレングリコールモノエチルアセテート、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、トルエン、キシレン、エタノール、イソプロピルアルコール及びn−ブタノール等が挙げられる。
有機溶剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の樹脂組成物において、有機溶剤の含有量は、良好な薄膜を形成できる塗布性等の観点から、質量割合(ポリイミド前駆体の質量/有機溶剤の質量)で、5/95〜95/5が好ましく、10/90〜90/10がより好ましく、20/80〜50/50がさらに好ましい。
有機溶剤の含有量は、良好な薄膜を形成できる塗布性等の観点から、樹脂組成物中、5〜95質量%が好ましく、5〜80質量%がより好ましく、5〜50質量%がさらに好ましく、10〜30質量%が特に好ましい。
ポリイミド前駆体の質量/有機溶剤の質量は、金属又はガラス製シャーレに、樹脂組成物を入れ、樹脂組成物とシャーレの合計質量を測定し、これを有機溶剤の沸点付近の温度で有機溶剤を飛散させ、シャーレと処理後の樹脂組成物の合計質量を測定し、処理前後のシャーレと樹脂組成物のそれぞれの合計質量からシャーレの質量を引いて、処理後の樹脂組成物質量を、(処理前の樹脂組成物質量−処理後の樹脂組成物質量)で割り算をして算出することができる。
この際に、温度は、ポリイミド前駆体のポリアミック酸がポリイミドに閉環する温度以下で飛散させるようにすることが好ましい。一般には、150℃以下で、より低い温度にすることが好ましい。
本発明の樹脂組成物において、粘度は、23℃で、1000〜15000mPa・sが好ましく、1050〜10000mPa・sがより好ましい。
上記範囲内であることにより、支持体等に良好に塗布することができる。
粘度は、例えば、E型粘度計VISCONICEHD(東機産業株式会社製)を用い、23℃で測定することができる。
本発明の樹脂組成物は、アクリロイル基又はメタクリロイル基を有するアミン化合物を、架橋剤として含有してもよい。
アクリロイル基又はメタクリロイル基を有するアミン化合物としては、例えば、N,N−ジエチルアミノプロピルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート等が挙げられるが、これらに限られない。
本発明の樹脂組成物にネガ型の感光性を付与する場合、一般的にはさらに、ラジカル重合開始剤等の光重合開始剤を含むことが好ましい。
これにより、樹脂組成物にネガ型の感光性を付与することができる。
光重合開始剤は、樹脂組成物100質量%に対して、0.01〜10質量%用いることが好ましい。
また、本発明の樹脂組成物は、必要に応じて、耐熱性と機械特性を損なわない範囲で、密着助剤、酸発生剤等のその他成分を含有してもよい。
本発明の樹脂組成物は、例えば、90質量%以上、95質量%以上、98質量%以上、100質量%が、(a)ポリイミド前駆体及び(b)有機溶剤からなってもよい。
また、本発明の樹脂組成物は、例えば、90質量%以上、95質量%以上、98質量%以上、100質量%が、(a)ポリイミド前駆体、(b)有機溶剤、架橋剤、光重合開始剤、密着助剤及び酸発生剤からなってもよい。
本発明のポリイミド樹脂膜は、上述の樹脂組成物が硬化したものである。ポリイミド樹脂膜は、上述の本発明の樹脂組成物を加熱することで形成できる。
樹脂組成物を加熱することで、ポリイミド前駆体がポリイミドになり、硬化し、耐熱性及び高温域における低熱膨張性に優れるポリイミド樹脂膜とすることができる。
本発明のポリイミド樹脂膜の製造方法では、支持体に、上述の樹脂組成物を塗布し、乾燥し、加熱することで、ポリイミド樹脂膜を製造することができる。
支持体は、特に制限されるものではないが、例えば、自立性を持つ硬質なものであって、耐熱性があり、樹脂組成物を塗布する面に荒れがなく平滑なもの等が挙げられる。後述する乾燥工程及び加熱硬化によるイミド化工程において必要とされる高温に曝されても、変形しにくいものが好ましい。
支持体は、450℃以上、好ましくは500℃以上のガラス転移温度を持つ素材が好ましい。このような素材としては、例えば、ガラス及びシリコンウエハ等が挙げられる。
支持体の厚さは特に制限されないが、平滑性を維持するための自立性があり、取り扱い中に破損しない強度を保持できる厚さがあることが好ましい。
具体的には、0.3〜5.0mmが好ましく、0.5〜3.0mmがより好ましく、0.7〜1.5mmがさらに好ましい。
塗布は、支持体に均一な厚みを形成できる方法であれば、特に限定はされない。例えば、ダイコーティング、スピンコーティング、スクリーン印刷等が挙げられる。
乾燥は、例えばホットプレートを用いて、80〜150℃で30秒間〜5分間行うことが好ましい。これにより、樹脂組成物中の溶剤を段階的に除去することが可能となり、加熱硬化後のポリイミド樹脂膜表面の荒れを抑制することができる。
乾燥は、温度を変化させ、二段階以上の工程で実施してもよい。
加熱は、100〜500℃が好ましく、200〜500℃がより好ましく、300〜500℃がさらに好ましい。温度を変化させ、二段階以上の工程で実施してもよい。
また、加熱時間は、1分間〜6時間が好ましく、3分間〜4時間がより好ましく、15分間〜2時間がさらに好ましい。
加熱雰囲気は、大気中、窒素雰囲気下等が挙げられる。窒素雰囲気下が好ましい。
この加熱により、樹脂組成物中のポリイミド前駆体のイミド環が閉環し、ポリイミド樹脂膜に良好な機械特性及び耐熱性を与えることができる。
加熱を行う装置としては、昇温速度及び硬化中の雰囲気のコントロールが可能で、一定時間、特定の温度を保持することが可能な装置であればよい。
本発明のポリイミド樹脂膜の熱膨張率(熱膨張係数)は、100〜200℃の範囲において、50ppm/K以下が好ましく、30ppm/K以下がより好ましく、20ppm/K以下がさらに好ましく、10ppm/K以下が特に好ましい。
100〜400℃の範囲において、50ppm/K以下が好ましく、30ppm/K以下がより好ましく、20ppm/K以下がさらに好ましく、10ppm/K以下が特に好ましい。
375〜425℃の高温域において、50ppm/K以下が好ましく、30ppm/K以下がより好ましく、20ppm/K以下がさらに好ましく、15ppm/K以下が特に好ましい。
下限値に特に制限はないが、通常0ppm/K超である。
尚、形成後のポリイミド樹脂膜の反りを抑制する目的から支持体(例えばガラス基板)と同程度の熱膨張係数であることが好ましい。
熱膨張係数が50ppm/K以下であることにより、ディスプレイ基材等として最適な高耐熱のポリイミド樹脂膜とすることができる。
熱膨張係数は、脱水閉環後の膜厚10μmのポリイミド樹脂膜を5mm×15mmに切り出したものを用い、サーマルメカニカルアナライザー(株式会社リガク製)によって25℃から500℃まで、毎分5℃ずつ昇温することで測定することができる。
ポリイミド樹脂膜の1%重量減少温度は、500℃以上が好ましく、510℃以上がより好ましく、520℃がさらに好ましい。
5%重量減少温度は、550℃以上が好ましく、570℃がより好ましく、580℃がさらに好ましい。550℃以上であることにより、よりディスプレイ基材等として最適な高耐熱のポリイミド樹脂膜を得やすくなる。
上限値に特に制限はないが、通常700℃以下である。
1%及び5%の重量減少温度は、ポリイミド樹脂膜10mgを測定試料とし、示差熱−熱重量同時測定装置(株式会社島津製作所製)を用いて、25℃から800℃まで、毎分10℃ずつ昇温した時に、測定試料の重量が1%又は5%減少する温度とする。
ポリイミド樹脂膜の破断点強度は、25℃において、400MPa以上が好ましく、450MPa以上がより好ましく、500MPa以上がさらに好ましい。上限値に特に制限はないが、通常700MPa以下である。
400MPa以上であることにより、ポリイミド樹脂膜の耐衝撃性が向上し、ディスプレイ等に用いた場合、長期信頼性が確保でき、ディスプレイ等の製造工程において不良発生率を低下できる傾向にある。
ポリイミド樹脂膜の破断伸びは、25℃において、5%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、15%以上がさらに好ましい。上限値に特に制限はないが、通常100%以下である。
破断伸びが5%以上であると、折り曲げても尤度(ゆうど)があるため、よりフレキシブル性を付加できる傾向がある。
ポリイミド樹脂膜の弾性率(引っ張り弾性率)は、25℃において、1GPa以上が好ましく、1.5GPa以上がより好ましく、2GPa以上がさらに好ましく、5GPa以上が特に好ましく、7GPa以上が最も好ましい。上限値に特に制限はないが、通常10GPa以下である。
弾性率が1GPa以上であると、熱膨張係数が小さくなる傾向にあるため、高温曝露時の変形が小さくなり、寸法ずれが生じにくくなる。これにより、各種半導体素子に用いた場合、その信頼性が向上する傾向がある。
破断点強度、破断伸び及び弾性率は、脱水閉環後の膜厚10μmのポリイミド樹脂膜を10mm×60mmに切り出したサンプルを用い、オートグラフ(例えば株式会社島津製作所製)により測定することができる。
本発明のポリイミド樹脂膜は、プラスチック基板等を形成することができる。また、本発明のポリイミド樹脂膜は、半導体素子及びディスプレイ基材等に使用でき、パソコン、スマートフォン、自動車及びテレビ等の電子機器などに利用できる。
実施例1
(樹脂組成物の製造)
窒素雰囲気下の200mlフラスコに、p−フェニレンジアミン10.85g、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル0.10g、N−メチルピロリドン(NMP)164gを入れ、15分間、40℃で加熱攪拌しモノマーを溶解させた。その後、ピロメリット酸二無水物(PMDA)13.19gと3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(s−BPDA)11.86gを加え、さらに30分間攪拌し、ポリイミド前駆体の樹脂溶液(樹脂組成物)を得た。
ジアミン化合物の合計を100モル%とした場合の、p−フェニレンジアミン及び4,4’−ジアミノジフェニルエーテルの物質量比、並びに、テトラカルボン酸二無水物の合計を100モル%とした場合の、PMDA及びs−BPDAの物質量比を表1に示す。
(樹脂組成物の評価)
得られた樹脂組成物の粘度を、E型粘度計VISCONICEHD(東機産業株式会社製)を用い、23℃で測定した。結果を表1に示す。
得られたポリイミド前駆体の重量平均分子量を、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)法標準ポリスチレン換算により、以下の条件で求めた。。結果を表1に示す。
ポリイミド前駆体0.5mgに対して溶剤[テトラヒドロフラン(THF)/ジメチルホルムアミド(DMF)=1/1(容積比)]1mlの溶液を用いて測定した。
測定装置:検出器 株式会社島津製作所製RID−20AD
ポンプ :株式会社島津製作所社製LC−20AD
測定条件:カラム Gelpack GL−S300MDT−5×2本
溶離液 :THF/DMF=1/1(容積比)
LiBr(0.03mol/l)、HPO(0.06mol/l)
流速 :1.0ml/min、検出器:UV270nm
得られた樹脂組成物の残存溶剤量は以下のように測定、算出した。
シャーレを精密に、天秤AUX−320(株式会社島津製作所製)で測定し、シャーレに樹脂組成物を入れ、樹脂組成物とシャーレの合計質量を、同様に測定した。
150℃で有機溶剤を飛散させ、その後、シャーレと処理後の樹脂組成物の合計質量を、同様に測定した。
処理前後のシャーレと樹脂組成物のそれぞれの合計質量からシャーレの質量を引いて、処理前の樹脂組成物質量から処理後の樹脂組成物質量を引いた値を、処理前の樹脂組成物質量で割り算をして算出した。
結果を表1に示す。
(ポリイミド樹脂膜の製造)
得られた樹脂組成物を、6インチシリコンウエハ上に、スピンコートで塗布した後、130℃のホットプレートで2分間ベーク(乾燥)し、厚さ18μmになるように製膜した。
次いで、得られた膜を、硬化炉を用い、200℃で30分間、さらに昇温して450℃で60分間加熱硬化し、樹脂組成物中のポリイミド前駆体をイミド化し、ポリイミド樹脂膜を得た。
得られたポリイミド樹脂膜の膜厚は10μmであった。得られたポリイミド樹脂膜をシリコンウエハから剥離し、以下の評価に用いた。
(ポリイミド樹脂膜の評価)
耐熱性評価として、上記ポリイミド樹脂膜を5mm×15mmに切り出し、サーマルメカニカルアナライザー(株式会社リガク製)を用いて、25℃から500℃まで、毎分5℃ずつ昇温したときの、100〜200℃の範囲、100〜400℃の範囲、及び375〜425℃の範囲の熱膨張係数を測定した。結果を表1に示す。
耐熱性評価として、上記ポリイミド樹脂膜10mgを測定試料とし、示差熱−熱重量同時測定装置(株式会社島津製作所製)を用いて、25℃から800℃まで、毎分10℃ずつ昇温したときの1%及び5%の重量減少温度を測定した。結果を表1に示す。
機械特性評価として、上記ポリイミド樹脂膜を10mm×60mmに切り出し、オートグラフ(株式会社島津製作所製)を用いて、破断点強度、破断伸び(引っ張りに対するヤング率)と弾性率(引っ張り弾性率)を測定した。結果を表1に示す。
実施例2
p−フェニレンジアミンを8.08g、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルを0.15g、NMPを173g、PMDAを9.88g、及びs−BPDAを8.89gと変更した以外、実施例1と同様にして、樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜を製造し、評価した。結果を表1に示す。
実施例3
p−フェニレンジアミンを8.50g、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルを0.08g、NMPを173g、PMDAを13.78g、及びs−BPDAを4.65gと変更した以外、実施例1と同様にして、樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜を製造し、評価した。結果を表1に示す。
比較例1
p−フェニレンジアミンを7.26g、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルを0g、NMPを173g、PMDAを0g、及びs−BPDAを19.74gと変更した以外、実施例1と同様にして、樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜を製造し、評価した。結果を表1に示す。
比較例2
p−フェニレンジアミンを7.22g、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルを0.07g、NMPを173g、PMDAを0.07g、及びs−BPDAを19.64gと変更した以外、実施例1と同様にして、樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜を製造し、評価した。結果を表1に示す。
比較例3
p−フェニレンジアミンを9.94g、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルを0g、NMPを170g、PMDAを20.06g、及びs−BPDAを0gと変更した以外、実施例1と同様にして、樹脂組成物を製造し、評価した。結果を表1に示す。
得られた樹脂組成物をシリコンウエハ上に塗布したが、乾燥工程でうろこ状にひび割れが生じ、ポリイミド樹脂膜を形成することができなかった。そのため、耐熱性評価及び機械特性評価は行わなかった。
比較例4
p−フェニレンジアミンを8.87g、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルを0.34g、NMPを170g、PMDAを10.95g、及びs−BPDAを9.85gと変更した以外、実施例1と同様にして、樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜を製造し、評価した。結果を表1に示す。
Figure 0006733220
比較例1及び2では、PMDAとs−BPDAの合計に対して、s−BPDAの比率が50モル%を超えるため、高温域における熱膨張性が高くなった。
比較例3では、モノマーとして、p−フェニレンジアミン及びPMDAのみを使用したため、樹脂膜を形成できなかった。
比較例4では、PMDAとs−BPDAの合計に対して、PMDAの比率が50モル%以上であったが、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルの比率を増やしたために、高温域での低熱膨張性が得られなかった。
本発明の樹脂組成物及びポリイミド樹脂膜は、半導体素子及びディスプレイ基材等に使用でき、パソコン、スマートフォン、自動車及びテレビ等の電子機器などに利用できる。

Claims (12)

  1. (a)ポリイミド前駆体と、
    (b)有機溶剤とを含む樹脂組成物であって、
    前記ポリイミド前駆体が、下記式(1)〜(4)で表される構造単位を有し、
    前記式(1)で表される構造単位及び前記式(3)で表される構造単位の合計に対し、前記式(1)で表される構造単位が98.5〜99.9モル%であり、
    前記式(2)で表される構造単位及び前記式(4)で表される構造単位の合計に対し、前記式(2)で表される構造単位が50.0モル%以上である樹脂組成物。
    Figure 0006733220
    (式中、Rはp−フェニレンジアミン又はm−フェニレンジアミンの残基である。)
    Figure 0006733220
    (式中、Rはピロメリット酸二無水物の残基である。)
    Figure 0006733220
    (式中、Rは、カルボキシ基を有しない、芳香族環又は複素環を有する2価の有機基であり、Rとは異なる基である。)
    Figure 0006733220
    (式中、Rは、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の残基である。)
  2. 前記R の芳香族環が、ビフェニル、キシレン、ナフタレン、ジフェニルメタン、ジフェニルエーテル、ジフェニルスルホン、ジフェニルスルフィド、ベンゾフェノン、ビス(フェノキシ)ジフェニルスルホン、ビス(フェノキシ)ビフェニル、ビス(フェノキシ)ベンゼン、2,2−ジフェニルプロパン、ビス(フェノキシフェニル)プロパン又はビス(フェノキシフェニル)スルホンである、請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記R の複素環が、ピリジン、トリアジン、ベンゾフラン、カルバゾール、フェノチアジン又はチアジアゾールである、請求項1に記載の樹脂組成物。
  4. 前記R が、ベンジジン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジエチル−4,4’−ジアミノビフェニル、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、1,5−ジアミノナフタレン、3,3’−ジメトキシベンジジン、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−若しくは2,4’−)ジアミノジフェニルメタン、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−若しくは2,4’−)ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−若しくは2,4’−)ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−若しくは2,4’−)ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ベンゾフェノンジアミン、3,3’−ベンゾフェノンジアミン、4,4’−ビス[(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、3,3−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ビス[(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、2,2’−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル−6,6’−ジスルホン酸、2,6−ジアミノピリジン、2,4−ジアミノピリジン、2,4−ジアミノ−s−トリアジン、2,7−ジアミノベンゾフラン、2,7−ジアミノカルバゾール、3,7−ジアミノフェノチアジン、2,5−ジアミノ−1,3,4−チアジアゾール又は2,4−ジアミノ−6−フェニル−s−トリアジンの残基である、請求項1に記載の樹脂組成物。
  5. 前記ポリイミド前駆体の重量平均分子量が、5,000〜300,000である請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物が硬化したポリイミド樹脂膜。
  7. 100℃〜200℃における熱膨張係数が20ppm/K以下である請求項に記載のポリイミド樹脂膜。
  8. 100℃〜400℃における熱膨張係数が30ppm/K以下である請求項に記載のポリイミド樹脂膜。
  9. 375℃〜425℃における熱膨張係数が30ppm/K以下である請求項に記載のポリイミド樹脂膜。
  10. 5%重量減少温度が550℃以上である請求項のいずれかに記載のポリイミド樹脂膜。
  11. 破断点強度が400MPa以上である請求項10のいずれかに記載のポリイミド樹脂膜。
  12. 弾性率が5GPa以上である請求項11のいずれかに記載のポリイミド樹脂膜。
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