JP6732578B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
図1は、建設機械100の全体を概略的に示した側面図である。図1に示すように、建設機械100は、下部走行体1、上部旋回体2及び作業装置3を備える。
図2に示すように建設機械100は、エンジン11、ポンプユニット12、操縦デバイス群13、コントロールバルブ群14、油圧アクチュエータ群15、ソレノイドバルブ群16、エンジンコントローラ17、ポンプコントローラ18、作業機コントローラ19、タッチパネル20、空調ユニット21、センサ群22、カメラ23及びユーザインタフェースコントローラ24を含む。
ポンプユニット12は、複数のポンプを含む。ポンプは、エンジン11で発生された動力で動作する。ポンプは、図示しないタンクに貯留された作動油を圧縮して、複数の流路のそれぞれへと圧油として送り出す。典型的には、ポンプユニット12は、2つのポンプを含む。
コントロールバルブ群14は、複数のコントロールバルブと複数のセンサとを含む。コントロールバルブはそれぞれ、操縦デバイス群13に含まれた操縦デバイスに対応付けられている。コントロールバルブは、対応付けられた操縦デバイスの変位方向及び変位量に応じて圧油の流路の方向及び開度を変化させる。センサはそれぞれ、複数のコントロールバルブのそれぞれの状態を検出する。
ソレノイドバルブ群16は、複数のソレノイドバルブを含む。ソレノイドバルブは、複数の油圧アクチュエータ等のいずれかへの流路の開閉などを制御する。
ポンプコントローラ18は、ポンプユニット12に含まれたポンプのそれぞれの出力を制御する。
空調ユニット21は、キャビン2a内の空気調整を行う。
UIコントローラ24はまた、上記のコンピュータが各種の処理を行うに当たって使用する各種のデータを記憶するメモリを備える。
さて、建設機械100が通常の動作状態にあるとき、操縦者による操縦デバイス群13の操作に従ってコントロールバルブ群14の複数のコントロールバルブが適宜に状態を変化させる。これにより、油圧アクチュエータ群15に含まれる複数の油圧アクチュエータが適宜に動作する。また、作業機コントローラ19が、ソレノイドバルブ群16、エンジンコントローラ17及びポンプコントローラ18を介して油圧アクチュエータ群15、エンジン11及びポンプユニット12の動作を制御する。これにより、クローラ1a、旋回機構2b及び作業装置3を動作させ、建設機械100の動作状態を変化させる。かくして、これらクローラ1a、旋回機構2b、作業装置3、エンジン11、ポンプユニット12、コントロールバルブ群14、油圧アクチュエータ群15及びソレノイドバルブ群16により、建設機械100の動作状態の変更のために動作する動作ユニットが構成される。
一例として、ブーム3aの上下を操作するために操縦デバイス群13に含まれたレバーがニュートラルであるときには、当該レバーに対応したコントロールバルブは閉じている。このため、ブーム3aを上下させるための油圧アクチュエータは変化せず、ブーム3aも停止している。上記のレバーが操作されると、当該レバーに対応したコントロールバルブは、レバーの変位方向に応じた方向での圧油の流路を、レバーの変位量に応じた開度で生じさせる。このため、ブーム3aを上下させるための油圧アクチュエータは、レバーの変位方向及び変位量に応じた向き及び速度で上下する。
かくして作業機コントローラ19は、複数の動作モードに応じた動作状態とするように動作ユニットを制御する動作制御手段として機能する。
図3はモード管理テーブルの内容の一例を模式的に示す図である。図3は、動作モードが上記の具体例である場合に適応するものである。
図3に示すようにモード管理テーブルは、モードコード、モード名、現設定、選択肢数及び複数の選択肢情報の各フィールドを含んだデータレコードの集合である。モードコードは、動作モードのそれぞれを作業機コントローラ19及びUIコントローラ24が識別するためのコードである。モード名は、動作モードのそれぞれを操縦者が識別するための名称である。現設定は、該当する動作モードとして現在設定されている選択肢を識別するための選択肢コードである。選択肢数は、該当する動作モードの選択肢の数である。複数の選択肢情報は、該当する動作モードの選択肢のそれぞれに対応する。選択肢情報は、対応する選択肢についての選択肢コード、選択肢名、通常スイッチのファイル名及び強調スイッチのファイル名を含む。選択肢コードは、選択肢のそれぞれを作業機コントローラ19及びUIコントローラ24が識別するためのコードである。選択肢名は、選択肢のそれぞれを操縦者が識別するための名称である。通常スイッチのファイル名は、後述する通常スイッチとして使用する画像ファイルのファイル名である。強調スイッチのファイル名は、後述する強調スイッチとして使用する画像ファイルのファイル名である。なお、通常スイッチ又は強調スイッチとして使用される画像ファイルは、UIコントローラ24内のメモリに記憶される。
図4は一例としてのモニタ画面Sc1を示す図である。
モニタ画面Sc1は、メータM1,M2,M3,M4、カメラ画像CI1、メニュースイッチSW1,SW2,SW3,SW4、エアコンスイッチSW5及び状態表示欄F1を含む。
かくして、メータM1,M2,M3,M4、カメラ画像CI1及び状態表示欄F1の各画像は、建設機械の動作状態を表したモニタ画像に相当する。そして、モニタ画面をタッチパネル20に表示させることによりUIコントローラ24は、モニタ画像を表示デバイスとしてのタッチパネル20に表示させる第1の表示制御手段として機能する。
かくして、メニュースイッチSW1〜SW4は、それぞれが複数の選択肢のうちの1つを設定可能な複数の動作モードのそれぞれに対応し、当該対応する動作モードの設定状態を表した第1の表示オブジェクトに相当する。そしてモニタ画面をタッチパネル20に表示させることによりUIコントローラ24は、第1の表示オブジェクトを表示デバイスとしてのタッチパネル20に表示させる第2の表示制御手段として機能する。
をUIコントローラ24が開始するタイミングは、建設機械100の設計者などにより任意に定められてよい。一例として当該タイミングは、UIコントローラ24による上述の動作の制御のための処理が予め定められた状態となったタイミング、あるいは一定時間毎のタイミングとすることが想定される。
ステップSa2においてUIコントローラ24は、タッチ操作されたメニュースイッチに対応する動作モードを変更の対象モードとして決定する。
かくして候補スイッチは、動作モードの選択肢に対応し、第2の表示オブジェクトに相当する。そして候補スイッチをタッチパネル20に表示させることによりUIコントローラ24は、第2の表示オブジェクトの表示デバイスとしてのタッチパネル20での表示を開始させる第3の表示制御手段として機能する。
図7は警報画像を表示する状態の一例としてのモニタ画面Sc3を示す図である。図7は、図4に示すモニタ画面Sc1に重ねて警報画像AIを表示した場合である。従って、図7において図4と同一の表示オブジェクトについては図4と同一の符号を付している。
かくしてUIコントローラ24は、警報画像を表示デバイスとしてのタッチパネル20に表示させる第5の表示制御手段として機能する。
ステップSa6においてUIコントローラ24は、ステップSa4で候補スイッチの表示をONとしてから予め定められた待機時間が経過するまでの間に候補スイッチの操作が行われない状態が継続したか否かを確認する。そしてUIコントローラ24は、待機時間がまだ経過していないならばNOと判定し、ステップSa5へと戻る。
かくしてUIコントローラ24はステップSa5及びステップSa6においては、候補スイッチが操作されるか、あるいは候補スイッチが操作されないまま待機時間が経過するのを待ち受ける。
ステップSa9においてUIコントローラ24は、対象モードの設定を変更する。UIコントローラ24は、具体的には、モード管理テーブルの対象モードに関するデータレコードにおいて、現設定フィールドを指定選択肢の選択肢コードに書き換える。
かくしてUIコントローラ24は、候補スイッチに対するタッチ操作を選択操作として受け付け、この選択操作の対象となった候補スイッチに対応する選択肢を対象モードに設定する設定手段として機能する。
かくしてUIコントローラ24は、第2の表示オブジェクトに相当する候補スイッチのうちの1つの選択操作に応じて、候補スイッチの表示を終了させる第4の表示制御手段として機能する。
そしてUIコントローラ24は、当該モード変更処理を終了する。
候補スイッチは、動作状態を示す表示オブジェクトに重ねられるが、これにより目視できなくなるのはモニタ画面に示される表示オブジェクトの一部のみである。しかも、候補スイッチの表示は、操縦者が選択肢を指定するための限られた期間のみである。
建設機械100が第2の実施形態において第1の実施形態と異なるのは、モード変更処理の内容である。そして構成は第1の実施形態と同様でよいので、ここではその説明を省略する。
第2の実施形態においても、建設機械100が通常の動作状態にあるときにUIコントローラ24は、予め定められたタイミング毎にモード変更処理を開始する。
ステップSa21においてUIコントローラ24は、候補スイッチを表さない状態から表した状態へとモニタ画面を変化させるためのアニメーション表示を開始する。このアニメーション表示は、モニタ画面Sc1からモニタ画面Sc2へと遷移させることに関して第1の実施形態において説明したものである。
ステップSa23においてUIコントローラ24は、ステップSa21でアニメーション表示を開始してから予め定められた待機時間が経過するまでの間にタッチ操作がなされたままの状態が継続したか否かを確認する。そしてUIコントローラ24は、待機時間がまだ経過していないならばNOと判定し、ステップSa24へと進む。
ステップSa24においてUIコントローラ24は、タッチ操作が終了したか否かを確認する。そしてUIコントローラ24は、タッチ操作が終了していないならばNOと判定し、ステップSa22へと戻る。
かくしてUIコントローラ24は、ステップSa22〜ステップSa24において、タッチ操作の対象となっているスイッチが変更されるか、タッチ操作がなされたままの状態で待機時間が経過するか、あるいはタッチ操作が終了するのを待ち受ける。なお、この待ち受け状態の最中にアニメーション表示が完了する場合もある。
なお、UIコントローラ24は、タッチパネル20に対するタッチ操作が継続されていても、そのタッチ位置が対象モードのメニュースイッチ及び候補スイッチではなければ、ステップSa24にてYESと判定する。この場合、操縦者がタッチ位置をメニュースイッチの位置から候補スイッチの位置まで変化させる過程で、メニュースイッチ及び候補スイッチではない領域を経由することは許容されない。
ただし、UIコントローラ24は、タッチ操作がタッチパネル20で検出されなくなったことに応じて、ステップSa24にてYESと判定してもよい。このようにすれば、操縦者がタッチ位置をメニュースイッチの位置から候補スイッチの位置まで変化させる過程で、メニュースイッチ及び候補スイッチではない領域を経由することを許容することとなる。
さて操縦者は、選択しようとする候補スイッチまでタッチ位置を変更させたのち、タッチ操作を終了する。したがってUIコントローラ24は、このような操縦者の動作に応じては、ステップSa27からステップSa28へと進むこととなる。
かくしてUIコントローラ24は、候補スイッチに対するタッチ操作を終了する操作を選択操作として受け付け、この選択操作の対象となった候補スイッチに対応する選択肢を対象モードに設定する設定手段として機能する。
ステップSa29においてUIコントローラ24は、候補スイッチの表示をOFFし、かつハイライト表示となっているスイッチのハイライト表示をOFFする。つまりUIコントローラ24は、今回のモード変更処理を開始した際のモニタ画面に戻す。そしてUIコントローラ24は、当該モード変更処理を終了する。
ただし、ステップSa23及びステップSa29の処理は、行わなくてもよい。
また第2の実施形態の建設機械100では、操縦者が、メニュースイッチSW1〜SW4のいずれかへのタッチ操作を開始すると、候補スイッチを表示するためのアニメーション表示が開始される。そして操縦者が、タッチ操作を継続したまま、候補スイッチをタッチ対象とするようにタッチ位置を変化させた上で、タッチ操作を終了すると、対象モードとして上記の候補スイッチに対応する選択肢が設定される。従って操縦者は、タッチパネル20の画面上で指をスライドさせる操作によって動作モードの設定を変更できる。
例えば、前述の各実施形態では、油圧ショベルタイプの建設機械100を例示しているが、各種クレーン車、ブルドーザ、あるいは路面清掃車などの様々なタイプの自走式の建設機械、さらには自走機能を持たない建設機械において同様に実施が可能である。
入力デバイスとしては、グラフィカルユーザインタフェースの入力部として用いることが可能なものであればよく、ジョイスティックなどの別のタイプのデバイスを用いてもよい。
このほか、本発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形ができることは、もちろんである。
Claims (2)
- 建設機械であって、
前記建設機械の動作状態の変更のために動作する動作ユニットと、
表示デバイスと、
前記表示器の表示画面上での操作を入力する入力デバイスと、
前記建設機械の動作状態を表したモニタ画像を前記表示デバイスに表示させる第1の表示制御手段と、
それぞれが複数の選択肢のうちの1つを設定可能な複数の動作モードのそれぞれに対応し、当該対応する動作モードの設定状態を表した複数の第1の表示オブジェクトを、前記モニタ画像に重ねることなく、かつ、前記モニタ画像が前記表示デバイスに表示された状態で、前記表示デバイスに表示させる第2の表示制御手段と、
前記第1の表示オブジェクトのうちの1つを選択する選択操作が前記入力デバイスにより検出されたことに応じて、当該選択操作の対象となった前記第1の表示オブジェクトに並べつつ前記表示デバイスに表示された前記モニタ画像の一部に重ねて、当該第1の表示オブジェクトに対応する前記動作モードの複数の選択肢の少なくとも一部にそれぞれ対応する第2の表示オブジェクトの前記表示デバイスでの表示を開始させるとともに、前記モニタ画像が前記表示デバイスに表示された状態で、前記第2の表示オブジェクトが、当該第1の表示オブジェクトの下から徐々に伸び出ることにより、前記第2の表示オブジェクトの前記表示デバイスでの表示を変化させる第3の表示制御手段と、
前記第2の表示オブジェクトのうちの1つの選択操作が前記入力デバイスにより検出されたことに応じて、当該選択操作の対象となった前記第2の表示オブジェクトに対応する前記選択肢を、前記選択操作の対象となった前記第1の表示オブジェクトに対応する前記動作モードとして設定する設定手段と、
前記建設機械を前記設定手段で決定された前記複数の動作モードに応じた動作状態とするように前記動作ユニットを制御する動作制御手段と、を具備した建設機械。 - 前記第2の表示オブジェクトのうちの1つの選択操作が前記入力デバイスにより検出されたことに応じて、前記第2の表示オブジェクトの前記表示デバイスでの表示を終了させることに加えて、
前記第2の表示オブジェクトのうちの1つの選択操作が前記入力デバイスにより検出されず、かつ、一定の待機時間が経過したことに応じて、前記第2の表示オブジェクトの前記表示デバイスでの表示を終了させる第4の表示制御手段、をさらに備えた請求項1に記載の建設機械。
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