JP6732355B1 - 2流体ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な液ノズルの製造誤差による位置の変動態様を補償して、正しい噴霧を行える2流体ノズルを提供する。【解決手段】2流体ノズルは、第1液通路10およびこの第1液通路からの液体を噴出する液噴出口10aを有する液ノズル5と、この液ノズルの先端に設けられ、液噴出口が液ノズル先端より低くなるように設けられた凹部と、液噴出口から噴出される液体に、液ノズルの外周から微粒化用加圧気体を供給する気体噴出隙間と気体噴出孔14を有する気体ノズル13とを備え、気体噴出隙間は、液ノズルと一体にその先端平面に設けられた微小球形突起と気体ノズル上板13aを密着させることにより形成され、さらに液ノズルのホルダー部7を液ノズルの中間部51の凸状球面の被支持部と、液ノズルホルダーの上縁内周の凹状曲面の支持部を接触させることにより、微小球形突起と気体ノズル上板との接触を自動補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、2流体ノズルに関し、更に詳細には、液体と気体の混流による噴霧装置等である2流体ノズルに関する。具体的な利用分野には、塗装装置、燃料燃焼装置、加湿器、アイロン、気化潜熱利用冷却扇/クーラー、工作機械用噴霧潤滑装置などを含む。
2流体から形成される微粒噴霧発生装置は、たとえば図7に示す形態のものが公知となっている。(米国特許10335811、実用新案登録第3202161号参照)
図7の(a)に示されているように、2流体ノズル1は、液ノズル5、気体ノズル13および外ケース20を備えている。そして、図7の(b)、(c)に示されているように、液ノズル5は、上部拡径部5a、下部縮径部5bおよび内部に上下に貫通して形成された第1液通路10を備えている。外ケース20の内部にはノズルホルダー7があり、ノズルホルダー7は基部7a,基部7aから上方に延びる縮径上部7b、この縮径上部7bの上方部分に設けられた円筒形状穴である液ノズル収容室7c、および前記基部7aの底部から前記液ノズル収容室7cの底部まで延びる第2液通路8を備えている。前記液ノズル5の上部拡径部5aの径とノズルホルダー7の縮径上部7bの径は同一となっている。
前記液ノズル5は、その底部縮径部5bが前記ノズルホルダー7の液ノズル収容室7cに僅かな遊隙をもって装着され(遊嵌され)、液ノズル5の上部拡径部5aの下面5cは、ノズルホルダー7の第2液通路8に直角な縮径上部7bの上面7dに密着している。
前記第1液通路10の上端は、液噴出口10aとなっている。液ノズル5の上平面22は前記第1液通路10に直交する平面となっており、この上平面22の一部には、微小高さδの突起23が設けられている。
前記気体ノズル13は、円形の上板13a、およびこの上板13aの周囲から下方に延びる円筒板材13bを備えている。前記上板13aの中央には、気体噴出孔14が形成され、前記円筒板材13bの内壁には、雌ねじ13cが設けられている。前記気体噴出孔14は、その中心軸14aと前記第1液通路10の中心軸10bと並行で、2中心軸の偏心量が、前記第1液通路直径の10%以内であれば好ましいが、それらは同軸であることが特に好ましい。
前記外ケース20の、ノズルホルダー7の外周には、液ノズル5を収納する円筒形状の収容空間21が設けられている。前記ノズルホルダー7部の径の大きな基部7aは、前記収容空間21に僅かな遊隙をもって装着される。また、この外ケース20の上部外周壁には、前記気体ノズル13の雌ねじ13cと螺合する雄ねじ20aが形成されている。
図8の(a)、(b)に示すように、前記気体ノズル13が、雌ねじ13a、雄ねじ20aを利用して、前記外ケース20の上部に締め付け装着されたとき、気体ノズル13の円形の上板13aの下面は、前記液ノズル5の上平面22に設けられた微小高さδの突起23に密着し、この突起23の無い部分で、液ノズル5の上平面22と気体ノズル13の下面との間に高さδの微小隙間である気体噴出隙間17が形成される。
図7に示すように、前記外ケース20の収容空間21の内壁と、前記液ノズル5の上部拡径部5aの外周壁およびノズルホルダー7の縮径上部7bの外周壁のあいだには、前記気体噴出隙間17に連通した気体通路16が形成されている。外ケース20の外周には気体供給管15が、液噴出口の中心軸に対して傾斜し、液噴出方向に向かうように設けられ、この気体供給管15は、前記気体通路16に通じている。
外ケース20の下部には、液供給管9が外ケース20と一体に設けられていて、その中心に前記第2液通路8に連通する第3液通路25が設けられている。
図8に示すように、液ノズル5先端には、液噴出口10aを中心に、液噴出口10aが液ノズル5先端より僅かに低くなるように、環状の液ノズル凹部12が設けられている。
前記気体噴出隙間17を経由して噴出した加圧気体は、液噴出口10aより噴出する加圧液体をせん断し、微粒化する。その際、気体ノズル13の気体噴出孔14より噴出する微粒化用気体の一部は液ノズル凹部12が負圧となるため、液噴出口10a付近で渦流が生じ、この渦流が液噴出口10aから噴出される液流に作用して、乱れを発生させ、主流である液流に作用するので、低圧力、少流量の気体で小粒子径の噴霧を得ることができる。
図7の例では、液が水、気体が空気で、第1液通路10(液噴出口10a)の直径A=0.6 mm、水圧100kPa, 気体圧90 kPa, 液ノズル凹部12の直径B=1.2mm, 液ノズル凹部12の深さD=0.6, 気体ノズル13の直径C=0.9mm の場合、δ=0.06mm で、空気流量:4.9 l/min, 水流量:7.5 ml/min、粒子径:10~30μの微細噴霧が得られたとしている。
さらに、各種実験により、C/A=1.25~1.55、B/Cは1.25~2、D/A=0.2~1.0が好ましいとしている
最も重要な寸法は、気体噴出隙間17である隙間を形成するためにノズル5に設けられた微小突起の高さδで、δ/A=0.08〜0.15が好ましいが、目的に応じてその値が決定され、例示の場合、δ=0.06mmであるとしている。そして、ノズル13の円形の上板13aの下面を液ノズル5の突起23に密着するよう外ケース20にねじ止めすることにより、微小隙間である気体噴出隙間17の高さδを、液ノズル5の突起23の高さδの精度にのみ依拠させている。液ノズル5上に設けられる微小突起23は樹脂成形で液ノズル5と一体に形成するか、機械切削で形成することにより、δの精度確保を容易としている。
さらに、気体ノズル13の内面が液ノズル5の突起23に密着するよう組み付け時、外ケース20上面と気体ノズル13の円形の上板13aの下面との間に、微小な組立隙間27を設け、ノズル13の前記下面と外ケース20との干渉を避けて、重要な微小隙間δを確保している。
また、外ケース20の上面であって、前記収容空間21の周囲に環状凹部26を設け、その中にO-リング24を配置し、気体ノズル13の前記下面と接触させ、O-リングの弾性復元力によって、気体通路b内の加圧気体をシールしている。
米国特許10335811号公報 実用新案登録第3202161号公報
しかしながら、文献1および2に示された構造では、「噴霧粒径に最も影響する液ノズルと気体ノズルの間隔(δ)を、単一部品(5)または (13) の加工精度のみに依拠させることにより所期値に確保することを容易とする」としているが、それ以外にも、間隔(δ)の値に影響する要素が存在する。
実用例で数値を示したように、ノズルを構成する部品の寸法および液ノズルと気体ノズルの間隔(δ)は小さいので、液ノズルの突起の上面と、気体ノズルの下面との接触状態が重要であり、製造、組み立てには細心の注意を要するが、製造誤差による影響は避けられない
図9に詳しく示しているように、液ノズルの突起上面を規定する幾何学的要素は8個の点(Point 1~8)、4個の直線(Line 1~4)、4個の曲線である。これらの幾何学的要素のどれが、気体ノズルの下面と接触するかによって、組立状態における液ノズルの位置が定義される。
幾何学の法則により、平行な2直線を含むことにより、1平面が定義されるので、例えば図10の(a)でLine 1とLine 2が平行で、他のどの幾何学的要素よりも高さが高い場合、Line 1とLine 2と含む平面が1義的に定義され、この平面が液ノズル下面と接することになる。
しかし、この場合、Line 1上の点Point 1と Line 2上の点Point 3に、製造誤差に基づく高低差があれば、液ノズル5は傾いて装着されることになる。そして、気体噴出隙間17が、気体噴出口の中心軸14aに関して非対称となる。その結果、噴霧が気体ノズル13の噴出口の中心軸14aに対して偏って噴射される。
他の形態として、図10の(b)で、Line 1とLine 2が平行で、他のどの幾何学的要素よりも高さが高く、且つPoint 1〜4の高さが同一の場合は、液ノズル5は傾いて装着されることはないが、Point5〜8により形成される右側突起と気体ノズル13の円形の上板13aは密着しているが、左側突起は上板13aとの間に空隙を生じている。このため、気体流の流入が気体ノズルの中心線14aに関して非対称となり、噴霧が気体ノズル13の噴出口の中心軸14aに対して偏って噴射される。
図7に示したように、Line 1、Line 2以外にも多数の幾何学的要素が存在し、平面を定義する幾何学的法則は、平行2直線のみではない。3点を含むこと(例えばpoint 1, Point 5, Point 8)でも、1直線と1点を含むこと(例えば、Line2, Point 6)でも平面が定義されるので、液ノズルの製造誤差による位置の変動態様は多様である。
そこで、本発明は、以上説明してきた多様な液ノズルの製造誤差による位置の変動態様を補償して、正しい噴霧を行える2流体ノズルを提供することを目的とする。
前記課題は、文献1の構造に、下記(1)〜(3)の改良を加える構成の、2流体ノズルにより達成される。
(1) 前記液ノズルの上面には、該上面と前記気体ノズル円盤部分との間に前記気体噴出隙間を形成するための複数の突起が設けられており、この突起は、頂部から下方に向かって徐々に拡径した回転曲面で形成されている。
(2) 前記液ノズルは、頭部である上部拡径部と、下部縮径部と、前記上部拡径部から下部縮径部に、徐々に径を小さくして延びる中間部とから構成され、該下部縮径部は、側面が上下方向の曲面となったテーパー面とされている。
(3) 前記液ノズルの中間部は、前記上部拡径部の外周から所定長さ内側に延びた環状の段差部とこの段差部の内周から前記下部縮径部まで延びる突状球面の被支持部からなり、一方、液ノズルホルダーの上部には、液ノズル収容室を備えた液ノズルホルダー筒状部が設けられており、この筒状の上部内周縁は、前記突状球面の被支持部を受けてこれを支持する凹状球面の支持部とされている。
本発明による2流体ノズルにおいては、液ノズルの製造誤差によって生じる、気体ノズル締め付け時の、上蓋と液ノズルの上面突起との間隙を、詳細後記する液ノズルの補正作用により、消滅させ、気体ノズルの噴出口の中心軸と、液ノズル噴出口の中心軸の平行度を維持することにより、気体ノズルより噴出する噴霧を、噴出口中心軸方向に正しく噴霧させる効果を有する。
本発明の実施形態による2流体ノズルの垂直断面図である。 図2は、図1に示した2流体ノズルに使用した液ノズルを示す図であって、(a)はその斜視図、(b)は垂直断面図、および(c)は平面図である。 図3は、図1に示した2流体ノズルに使用した液ノズルホルダーを示す垂直断面図である。 図2に示した液ノズルを、図3に示した液ノズルホルダーで支持した状態を示す垂直断面図である。 図1の2流体ノズルの主要部を拡大して示す垂直断面図である 組立時、本発明による補正作用を説明する主要部拡大垂直断面図である。 2流体から形成される従来の微粒噴霧発生装置の構造を説明するための説明図である。 2流体から形成される従来の微粒噴霧発生装置の構造を説明するための説明図である。なお、図8(b)は、(a)の線M−Mに沿う断面図である。 2流体から形成される従来の微粒噴霧発生装置における液ノズルの構造を説明するための説明図である。 2流体から形成される従来の微粒噴霧発生装置の構造上の課題を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態による2流体ノズルを、図面を参照しながら説明する。
なお、図7〜図10に示された公知技術との比較を容易とするため、該公知技術と同じ機能を有する部品、部材には同一名称、同一符号を記してある。
図1は本発明の実施形態による2流体ノズルを示す垂直断面図、図5は、その主要部の拡大図である。図2は、図1に示した2流体ノズルに使用した液ノズル5を示す図であって、(a)はその斜視図、(b)は垂直断面図、および(c)は平面図である。
図1で、2流体ノズル1は、液ノズル5、外ケース20を備えている。液ノズル5は、図2の(a)、(b)、(c)に示したように、軸xを回転軸とする回転体で構成され、頭部である上部拡径部5aと、下部縮径部5bと、前記上部拡径部から下部縮径部に、徐々に径を小さくして延びる中間部51とから構成され、該下部縮径部は、側面が上下方向の曲面となったテーパー面とされており、そして、内部に上下に貫通して形成された第1液通路10を備えている。
外ケース20は、その内部に、その上下方向の所定位置から上面まで貫通して延びる柱状の液ノズルホルダー収容空間21を備えている。
この液ノズルホルダー収容空間21には、液ノズルホルダー7が収容されており、この液ノズルホルダー7は、図3に示されているように、軸yを回転軸とする回転体で構成され、その下部に、前記液ノズルホルダー収容空間21に丁度嵌合することのできる径を有し、該液ノズルホルダー収容空間の下部に収容された基部7aと、この基部から上方に、前記液ノズルホルダー収容空間の途中まで延びた縮径上部7bを有し、この縮径上部の上方部分は、上部が開放した液ノズルホルダー筒状部7eとされ、その内部が、前記液ノズルの下部縮径部を遊嵌状態で収容する液ノズル収容室7cとなっており、そして前記基部7aの底部から前記液ノズル収容室7cの底部まで延びる第2液通路8を備えている。前記液ノズル5の上部拡径部5aの径と液ノズルホルダー7の縮径上部7bの径は同一となっている。
なお、前記液ノズルホルダーは、前記外ケースと一体に設けられていてもよい。
前記液ノズル5は、その下部縮径部5bが前記液ノズルホルダー7の液ノズル収容室7cに僅かな遊隙をもって装着され(遊嵌され)ている。
前記液ノズル5の中間部51は、図2の(b)から明瞭なように、前記上部拡径部5aの外周から所定長さ内側に延びた環状の段差部51aとこの段差部の内周から前記下部縮径部まで延びる突状球面の被支持部51bからなり、一方、前記液ノズルホルダー筒状部7eの上部内周縁は、図3に示されているように、前記突状球面の被支持部を受けてこれを支持する凹状球面の支持部7fとされている。これにより、前記液ノズル5を液ノズル収容室7cに挿入する際は、液ノズルの被支持部51bの突状球面と、液ノズルホルダー7の支持部7fの凹状球面とが接するが、それぞれ凹凸の球面であるので、液ノズル5は液ノズル収容室7cの円筒の中心軸に対して傾斜自在に挿入される。
前記被支持部51bの凸状球面は、液ノズル5の中心軸x上にあって、この被支持部51bより上方に位置する点Pを中心点とした半径Raの球面の一部として形成される。一方、前記支持部7fの凹状球面は、液ノズルホルダー7の中心軸y上であって、この支持部7fより上方に位置する点Qを中心点とした半径Rbの球面の一部として形成される。
ここで、Raは、Rbの99.6〜 99.9 %であることが好ましい。
前記被支持部51bの被支持面を突状球面とし、支持部7fの支持面を凹状球面とした理由を下記する。
本2流体ノズルは、通常、プラスチックを成形して作られ、このような成型品には、ひけ(sink mark)とボイド(void)という問題がある。ひけとは、成形品の表面が収縮によって、僅かに凹んだりする現象であり、一方、ボイドとは、成型品の内部に気泡(空洞)が発生する現象をいう。このような現象は。外観表面を有する成型品では、品質不良になるケースがある。ひけが成形品の表面に現れないで、成型品の内部に気泡(空洞)が発生する場合もある。これがボイドである。ひけもボイドも溶けたプラスチック樹脂が冷却固化する過程で、異常な収縮を起こすために発生する現象である。
前記のひけは、厚肉分と薄肉部分とが接続している場合であって、両者の肉厚の差が大きい場合に、冷却固化する速度が違うことによって発生するものである。被支持部を凹型とすると、肉厚の変化が大きくなり、ひけの点で不利である。また、厚肉分と薄肉部分とが接続している部分には、応力が集中し易く、この部分を凹部にして、凸部を受けると、単に組み立て状態であっても、圧力を受け、ひびやわれが生じ易い。本発明に掛かる2流体ノズルは、プラスチックで作られることが多く、この傾向が大きくなる。特に、製品にひけやボイドが生じていたときに顕著となる。
液ノズル5の第1液通路10の上端は、液噴出口10aとなっている。液ノズル5の上部拡径部5aの上端部から半径方向外方に向かって延びる3つのアーム22aが互いに周方向に等間隔をおかれて設けられている。このアーム22aを含めた上部拡径部5aの上平面22は前記第1液通路10に直交する平面となっており、この上平面22の一部をなす3個のアーム22aの上面には、該上面と前記気体ノズル円盤部分との間に前記気体噴出隙間を形成するための複数の微小高さδの突起230が設けられている。この突起は、頂部から下方に向かって徐々に拡径した回転曲面、特に半球面で形成されており、前記アームともども3つ設けられていることが好ましい。後述する液ノズル5の位置補正作用に関連するモーメントを大きくするため、前記突起の配置位置を中心軸から離すことが望ましく、このためには、液ノズル5の径を大きくする手段があるが、そうすると、液ノズル5の周りの気体通路の断面積を維持するために、外ケース20の径を大きくしなければならず、ノズル全体のサイズが大きくなる。その代わりに、液ノズル5の上部拡径部5aの径は変えずに、むしろ小さくして、ノズル全体のサイズは従来と同じか、却って小さくしながらも、中心軸からできるだけ離れた前記突起の位置を確保するため、前記アームが設けられる。
前記外ケース20の上部には、気体ノズル13が設けられている。気体ノズル13は、気体ノズル円盤部分である円形の上板13a、およびこの上板13aの周囲から下方に延びる円筒板材13bを備えている。
前記上板13aの中央には前記中心軸14aと同軸の記気体噴出孔である穴14が空いている。前記円筒板材13bの内壁には、雌ねじ13cが設けられている。一方、この外ケース20の上部外周壁には、前記気体ノズル13の雌ねじ13cと螺合する雄ねじ20aが形成されている。前記気体噴出孔14は、その中心軸14aと前記第1液通路10の中心軸10bと並行で、2中心軸の偏心量が、前記第1液通路直径の10%以内であれば好ましいが、それらは同軸であることが特に好ましい。
図1,2および図5に示すように、前記気体ノズル13が、雌ねじ13c、雄ねじ20aを利用して、前記外ケース20の上部に締め付け装着されたとき、気体ノズル13の円形の上板13aの下面は、前記液ノズル5の上平面22に設けられた微小高さδの球形突起230に密着し、この突起230の無い部分で、液ノズル5の上平面22と気体ノズル13の下面との間に高さδの微小隙間である気体噴出隙間17が形成される。
図1に示すように、前記外ケース20の収容空間21の内壁と、前記液ノズル5の上部拡径部5aの外周壁および液ノズルホルダー7の縮径上部7bの外周壁の間には、前記気体噴出隙間17に連通した気体通路16が形成されている。外ケース20の外周には気体供給管15が、液噴出口の中心軸に対して傾斜し、液噴出方向に向かうように設けられ、この気体供給管15は、前記気体通路16に通じている。
外ケース20の下部には、液供給管9が外ケース20と一体に設けられていて、その中心に前記第2液通路8に連通する第3液通路25が設けられている。
図2に示すように、液ノズル5先端には、液噴出口10aを中心に、液噴出口10aが液ノズル5先端より僅かに低くなるように、環状の液ノズル凹部12が設けられている。
前記気体噴出隙間17を経由して噴出した加圧気体は、液噴出口10aより噴出する加圧液体をせん断し、微粒化する。その際、気体ノズル13の気体噴出孔14より噴出する微粒化用気体の一部は液ノズル凹部12が負圧となるため、液噴出口10a付近で渦流が生じ、この渦流が液噴出口10aから噴出される液流に作用して、乱れを発生させ、主流である液流に作用するので、低圧力、少流量の気体で小粒子径の噴霧を得ることができる。
図4に示すように、気体ノズル13の締め付け初期には液ノズル5の3個の球形突起230の一部または全部が気体ノズル13の上板13aの下面に接する。気体ノズル13を締め付けるに従い、突起と上板13aの下面との接点に締め付け力Pを生じる。接点と液ノズル収容空間7cの中心軸との距離をaとすると、液ノズル5にはPa の回転モーメントイが加えられ、ノズルはN方向に回転する。球状突起は3個の球面であるので、3点が一平面を定義するとの幾何学の法則により、3個の球面が気体ノズル13の上板13aの下面に接することにより、液ノズル5の回転が止まる。かくして、液ノズルは組付け時、前記補正作用により、図3に示す正常な位置で固定され。微小隙間δが正確に保持される。
さらに、図5に示すように、気体ノズル13の内面が液ノズル5の突起230に密着するよう組み付け時、外ケース20上面と気体ノズル13の円形の上板13aの下面との間に、微小な組立隙間27を設け、ノズル13の前記下面と外ケース20との干渉を避けて、重要な微小隙間δを確保している。
また、外ケース20の上面であって、前記収容空間21の周囲に環状凹部26を設け、その中に環状弾性シール材であるO-リング24を配置し、気体ノズル13の前記下面と接触させ、O-リングの弾性復元力によって、気体通路b内の加圧気体をシールしている。このO-リング24は、ゴム系弾性材料、樹脂系弾性材料またはそれらの複合材料である弾性材料で形成されていることが好ましい。例えば、ゴム系弾性材料としては、ニトリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム等が用いられる。
5; 液ノズル
7;液ノズルホルダー
8; 第2液通路
9; 液供給管
10;第1液通路
10a; 液噴出口、
12: 液ノズル凹部
13: 気体ノズル
14; 気体噴出孔
15; 気体供給管
16; 気体通路
17; 気体噴出隙間
20; 外ケース
22; 上平面
230; 球状突起
24; O-リング
25; 第3液通路
26; 環状凹部
27; 組立隙間.
51:中間部
71:円状上縁

Claims (8)

  1. 外ケースと、この外ケースの内部に収容された液ノズルホルダーと、この液ノズルホルダーに支持された液ノズルと、該液ノズルの上面との間に隙間を持って配置された気体ノズル円盤部分により形成された気体噴出隙間を持つ気体ノズルとを備えた2流体ノズルであって、
    前記液ノズルは、頭部である上部拡径部と、下部縮径部と、前記上部拡径部と下部縮径部の間に設けられた中間部とから構成され、該下部縮径部は、側面が上下方向の曲面となったテーパー面とされており、
    前記外ケースは、内部に、その上下方向の所定位置から上面まで貫通して延びる柱状の液ノズルホルダー収容空間を備えており、
    前記液ノズルホルダーは、前記液ノズルホルダー収容空間の下部に収容された基部と、この基部から上方に、前記液ノズルホルダー収容空間の途中まで延びた縮径上部を有し、前記基部は、前記液ノズルホルダー収容空間に丁度嵌合することのできる径を有し、前記縮径上部の上方部分は、上部が開放した液ノズルホルダー筒状部とされ、この液ノズルホルダー筒状部の内部が、前記液ノズルの下部縮径部を遊嵌状態で収容する液ノズル収容室となっており、
    前記液ノズルの中間部は、前記上部拡径部の外周から所定長さ内側に延びた環状の段差部とこの段差部の内周から前記下部縮径部まで延びる突状球面の被支持部からなり、一方、前記液ノズルホルダー筒状部の上部内周縁は、前記突状球面の被支持部を受けてこれを支持する凹状球面の支持部とされており、
    前記液ノズルは、その内部に設けられ、上部において液噴口で開口した液通路と、該液ノズルの上面で前記液噴口の周囲に設けられた環状凹部とを有しており、
    前記液ノズルの上面には、該上面と前記気体ノズル円盤部分との間に前記気体噴出隙間を形成するための複数の突起が設けられており、この突起は、頂部から下方に向かって徐々に拡径した回転曲面で形成されており、
    前記気体噴出隙間には、前記液ノズルホルダーの縮径上部および液ノズルの上部拡径部の外周面と、前記外ケースの液ノズルホルダー収容空間の内周面の間に形成された気体通路からの微粒化用加圧気体が導かれ、この微粒化用加圧気体は、前記液噴口から噴射される液体に、前記液ノズルの外周から前記気体噴出隙間を通じて供給されるようになっていることを特徴とする2流体ノズル。
  2. 前記被支持部の突状球面の半径をRaとし、前記支持部の凹状球面の半径をRbとすると、Raは、Rbの99.6 〜99.9 %である請求項1の2流体ノズル。
  3. 前記外ケースの上面には、該外ケースの液ノズルホルダー収容空間を取り囲んで、環状凹部が設けられ、この環状凹部に環状弾性シール材を配置して、前記外ケースの上面と、前記気体ノズル円盤部分の下面との間の気密性を確保し、それらの間から、前記微粒化用加圧気体が漏れないようにされた請求項1〜2のいずれかの2流体ノズル。
  4. 前記液ノズルの上面に設けられた突起は3個で、球面の一部で形成されている請求項1〜3のいずれかの2流体ノズル。
  5. 前記液ノズルホルダーは、前記外ケースと一体である請求項1〜4のいずれかの2流体ノズル。
  6. 前記液ノズルホルダーと前記外ケースは、プラスチック成形により一体に形成された請求項5の2流体ノズル。
  7. 前記外ケースの上部外周には、雄ねじが設けられており、一方、前記気体ノズル円盤部の周囲からは下方に延びる筒状部とされており、この筒状部の内周面には、前記外ケースの雄ねじと螺合する雌ねじが設けられており、これらのねじの螺合により、前記気体ノズル円盤部材の下面が、前記液ノズルの上面の突起に密着するようになっているとともに、前記環状弾性シール材により、前記気体ノズル円盤部の下面と、前記外ケースの上面の間のシールを行うようになっている請求項1〜6のいずれかの2流体ノズル。
  8. 前記液ノズルホルダーが、前記外ケースと一体に設けられている請求項1〜7のいずれかの2流体ノズル。
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