JP6731052B2 - 立体造形物 - Google Patents

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Description

本発明は、立体造形物に関する。
自動車の内装または電化製品の外観などの意匠性を高めたり差別化するためのものとして、加飾フィルムがある。加飾フィルムとしてはフィルム基材に図柄を印刷などにより施したものが多いが、こうした加飾フィルムは、表現力または表現の多様性などに限界がある。
表現力の向上または表現の多様性を図るために、半円柱状のいわゆるシリンドリカルレンズをその延在方向と直交する方向に多数並べたレンチキュラシートを用い、可変視用の画像(チェンジング画像)または立体視用の画像(立体画像)を観察できるようにした技術が知られている。これは、レンチキュラシートの平坦なレンズ面側である背面側に、例えば左右の2視点から撮影した左視点画像及び右視点画像をそれぞれストライプ状に分割したストライプ画像を交互に配置したものであり、1個のシリンドリカルレンズの平坦なレンズ面に、隣接する2つのストライプ画像を位置させたものである。立体視用の画像が形成されている場合には、左眼と右眼とが、各シリンドリカルレンズを介して、視差のある左視点画像及び右視点画像をそれぞれ観察することで、立体画像を観察することができる。また、N(Nは3以上)個の視点画像からなる多視点画像をストライプ状に分割し、1個のシリンドリカルレンズの背後に、N個のストライプ画像を並べた状態に配置することによって、立体感をさらに向上させることも知られている(例えば特許文献1参照)。また、可変視用の画像が形成されている場合には、観察点の移動、すなわち視認角度の変化によって、観察される図柄が切り替わる。
立体感及び/または加飾効果をさらに向上させるものとして、透明フィルム基材と、この透明フィルム基材の一方の面に所定のピッチで配列された微細なレンズ群からなるレンズ部と、他方の面にレンズピッチと印刷画像ピッチとが一致するように形成された印刷画像とを備えたシート層の印刷画像面側に、熱可塑性樹脂層を介して紙基材またはフィルム基材を積層したレンズ付き印刷物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。このレンズ付き印刷物は、上記のシート層が凹凸構造をもち、かつ、上記の紙基材またはフィルム基材の露呈した表面は平坦とされている。
レンチキュラシートは立体形状とされたものがあり、例えば、レンチキュラシートを全体として片側に凸で反対側が空洞となる立体形状に成型された装飾材が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この装飾材は、シリンドリカルレンズが延びた方向が互いに直交するように2枚重ねられ、上記空洞側に発光体が備えられることにより、電飾装置に利用される。
特開2011−154301号公報 特開2008−064938号公報 特開2005−131891号公報
しかしながら、特許文献1などで知られるレンチキュラシートを用いた技術及び特許文献2に記載されるレンズ付き印刷物は、シートという平面性ゆえに用途及び意匠性は限られている。また、特許文献3の装飾材は、空洞を備え、かつ、その空洞側に発光体が配されることにより、その加飾性を発揮するものであり、同様に、用途は限られる。
そこで、本発明は、光の見え方に変化を与えて意匠性に優れる立体造形物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の立体造形物は、曲面とされたシート面を有する光透過性のシートと、シートの一方のシート面に、曲面に沿って湾曲して設けられ、複数のレンズが配されたレンズ部と、シートの他方のシート面に設けられ、画像が形成された画像形成部と、を備え、曲面は、法線の方向が異なる3つの領域を有し、各領域の法線の方向のうち1つが他の2つを含む平面に傾きをもつ形状であり、レンズ部には、光軸方向が互いに異なる少なくとも3つのレンズが配されているものである。シートは、曲面に平行で互いに直交する第1方向と第2方向とに湾曲されるとともに、レンズの断面形状が第1方向と第2方向との少なくともいずれか一方に沿って変化している。
シートは、曲面に平行で互いに直交する第1方向と第2方向とに湾曲されるとともに、第1、第2方向の少なくともいずれか一方に沿って曲率が変化しているものでもよい。
シートは、曲面に平行で互いに直交する第1方向と第2方向とに湾曲されるとともに、レンズ部の厚みが、第1方向と第2方向との少なくともいずれか一方に沿って変化しているものでもよい。
シート面の曲率半径は、小さくてもレンズの外径であってもよい。
本発明の立体造形物は、光の見え方により変化を与え、意匠性に優れる。
本発明を実施した装飾部材の使用態様を示す説明図である。 ダッシュボード材の断面概略図である。 装飾部材の層構造を説明する分解説明図である。 レンズを互い違いに配置した例を示す説明図である。 レンズを隙間無く配置した例を示す説明図である。 4つの観察位置から4種類の画像を視認させる構成の説明図である。 曲面とされたシート面の説明図である。 装飾部材の第1方向EDの断面図である。 図5の第1位置P1のレンズの断面図である。 図5の第2位置P2のレンズの断面図である。 装飾部材の第2方向LDの断面図である。 図7の第3位置P3のレンズの断面図である。 図7の第4位置P4のレンズの断面図である。 造形材製造装置の概略図である。 成型装置の断面概略図である。 装飾部材の概略図である。 装飾部材の平面図である。 図12のXIV−XIV線に沿う断面の曲面部の説明図である。 点Pにおける画像の説明図である。 点Qにおける画像の説明図である。
図1において、立体造形物の一例としての装飾部材10は、外部から装飾部材10に入射する光と装飾部材10の内部の後述する界面において反射した光とを屈折させ、光の見え方に変化を与えるためのものである。装飾部材10は、詳細は後述するが湾曲した形状をもち、自動車11の内装品とされている。装飾部材10は、他の内装品に埋め込むように取り付けられており、この例では、ダッシュボード14の一部として取り付けてある。装飾部材10は、対向する観察者側に凸とされ、断面楕円弧状にされた前面部10Aと、前面部10Aの図1における左右の各側方に配され、球面状にされた側面部10Bとが一体に形成されたものである。立体造形物の他の例としては、装飾部材10と異なる湾曲形状をもち、ステアリングホイール15、ドアパネル16の例えば一部として取り付ける装飾部材が挙げられる。また、立体造形物は、自動車の内装品に限られず、例えば、家電、スーツケース、玩具などでもよい。なお、図1において、矢線Xは鉛直方向、矢線Yは自動車11内からフロントガラスを見たときにおける左右方向、矢線Zは前方向をそれぞれ意味する。
装飾部材10は、図2に示すように、ダッシュボード材本体21に重ねた状態で備えられており、ダッシュボード材本体21と装飾部材10とがダッシュボード材22を構成している。装飾部材10はダッシュボード材本体21の観察者側表面を覆うように配されている。ダッシュボード材本体21は、ダッシュボード14を形成するための形成部材であり、ダッシュボード14として機能するための耐衝撃性と剛性と耐熱性などを有し、プラスチックから形成されている。ダッシュボード材本体21を形成するプラスチックとしては、例えば、ポリカーボネート(以下、PCと称する)とアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(以下、ABSと称する)とのアロイ(ブレンド)、アクリロニトリル・スチレン・グラスファイバなど公知の種々のものを用いることができ、本実施形態では、PCとABSとのアロイ(ブレンド)としてある。なお、上記のアクリロニトリル・スチレン・グラスファイバとは、グラスファイバを含有するアクリロニトリルスチレン共重合体であり、アクリロニトリルスチレン共重合体とグラスファイバとのいわゆる複合材料である。この例では、ダッシュボード材本体21の厚みT21は概ね3mmとしてあるが、これに限定されず、ダッシュボード14としての目的とする機能と素材とに応じて適宜設定してよい。
装飾部材10は、この例では、ダッシュボード材本体21と密着した状態に設けられているが、隙間をもって設けられてもよい。装飾部材10は、一方の表面に複数のレンズ23を有する。装飾部材10は、各レンズ23が観察者側に、反対側の面がダッシュボード材本体21側に向いた状態で配される。したがって、図1において観察者からはレンズ23が観察される。装飾部材10は薄いシート状に形成されており、装飾部材10の厚みT10は0.06mm以上5mm以下であることが好ましく、0.1mm以上0.5mm以下であることがより好ましい。この例では、厚みT10は上記範囲内であるものの、位置によって異なる。ただし、厚みT10は一定でもよい。
装飾部材10は、図3Aに示すように、シート31とレンズ部32と画像形成部33とを備える。この例でのシート31は、透明としてあるが、透明に限られず、光が透過する性質、すなわち光透過性を有すればよい。ここでの光は、可視光(波長範囲が概ね380nm以上750nm以下の領域)である。光透過性を有するとは、透明であることと、透光性を有することとの両方を含む。透明とは、光が通過する性質において、透過率が極めて高く、シート31を通してシート31の向こう側が透けて見える状態の性質を意味する。透光性を有するとは、光が透過する性質を有しているが、透過する光が拡散されるため、または透過率が低いために、「透明」と違って、シート31を通してシート31の向こう側の形状等を明確に認識できない、または全く認識できない状態の性質である。図3Aにおいては、説明の便宜上、シート31の両シート面を平面に描いているが、このシート31は曲面とされたシート面を有する。なお、曲面の形状の詳細は、別の図面を用いて後述する。
シート31は、熱可塑性樹脂から形成されており、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと称する)、PC、トリアセチルセルロース(以下、TACと称する)、アクリル樹脂などが好ましく、本実施形態ではPCとしている。また、シート31は、上記熱可塑性樹脂に加えて、屈折率調整剤、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン(TiO2)等を含んでいてもよい。
装飾部材10はシート31を備える必要はないが、備える方が好ましい。シート31を設け、このシート31の厚みを調節することにより、装飾部材10の厚みが調節されるので光路長を調節することができる。
レンズ部32は、シート31の一方のシート面(以下、第1シート面と称する)31aに設けられており、第1シート面31aの曲面に沿って湾曲している。レンズ部32は、前述のように複数のレンズ23から構成されている。これら複数のレンズ23は、第1シート面31aに平行な第1方向ED、及び、第1シート面31aに平行かつ第1方向に垂直な第2方向LDのそれぞれに沿って並べて配されている。レンズ部32は透明である。本実施形態のようにレンズ部32とシート31とがともに透明である場合などには互いの境界が視認されないが、図3Aでは説明の便宜上、境界を破線で図示してある。レンズ部32とシート31との境界は、図3Aにおいて第1シート面31aである。
レンズ部32は、熱硬化重合体を含む。熱硬化重合体は、熱硬化性化合物を加熱することにより生成する重合体である。熱硬化性化合物は、加熱により硬化する化合物である。レンズ部32は、光硬化重合体を含んでいてもよい。光硬化重合体は、光硬化性化合物に光を照射することにより生成する重合体である。光硬化性化合物は、光を照射することにより硬化する化合物である。本実施形態のレンズ部32は、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(以下、ADCPと称する)の硬化生成物を含む。なお、シート31もこれらの熱硬化重合体及び/または光硬化重合体を含んでいてもよい。
レンズ23は、本例では凸レンズとされているが、凸レンズに代えて凹レンズを用いてもよい。また、表面が厳格な球状(部分球状)である場合に限定されない。レンズ23は、表面及び/または断面などの具体的な形状については自由に設定できる。例えば、表面が放物線、楕円弧などで形成されたものであってもよい。さらに、複数の曲面を組み合わせることによって表面が形成されたものであってもよい。また、複数の平面を組み合わせることによって表面が形成されたものであってもよい。なお、本例では、詳細は別の図面を用いて後述するが、表面の形状が互いに異なるレンズ23が混在している。
レンズ23の幅(外径)の最小値は、25.4μm以上508.0μm以下の範囲内である。レンズ23の幅の最小値は、レンズ23の幅が一定でない場合には、装飾部材10のレンズ23の幅のうち最も小さな値である。レンズ23の幅の最小値が上記のように非常に小さいから、装飾部材10は、精細さに優れ、後述のように意匠性に優れたものとなっている。レンズ23の幅の最小値は50.8μm以上338.7μm以下の範囲内であることがより好ましく、84.7μm以上254.0μm以下の範囲内であることがさらに好ましい。
ここで、装飾部材10は、後述のように造形材39(図9参照)を成型することによりつくられており、装飾部材10のレンズ23は造形材39のレンズが変形した態様になっている。用いる造形材39は、レンズのピッチが50LPI(line per inch)以上1000LPIの範囲内のものである。本実施形態では、レンズのピッチが50LPI、100LPI、200LPI、300LPI、500LPI、1000LPIである各造形材39を用いて装飾部材10をつくっており、この場合、成型により変形していない部位のレンズ23の幅は、それぞれ、508.0μm、254.0μm、127.0μm、84.7μm、50.8μm、25.4μmとなる。レンズ23の幅の上記の最小値の上記範囲は、こうして特定されたものである。そして、第2方向LDにおいて大きく変形した部位のレンズ23ほど、幅が大きくなる。例えば第2方向LDにおいて最も伸びた部位の延伸率が100%である場合には、上記の各ピッチをもつ造形材39のそれぞれを用いた際に、装飾部材10の第2方向LDにおいて最も伸びた部位におけるレンズ23の幅はそれぞれ1016.0μm、508.0μm、254.0μm、169.3μm、101.6μm、50.8μmとなる。なお、上記の延伸率は、造形材39における特定箇所の寸法をLX、成形により得られた装飾部材10において造形材39の上記特定箇所に対応する部分の寸法をLYとするときに、{(LY−LX)/LX}×100で求める百分率である。
レンズ23のピッチP23は25.0μm以上5000.0μm以下が好ましい。ピッチP23は、この範囲内ではあるものの、位置によって異なることが好ましい。なお、ピッチP23は、レンズ23の中心(光軸)間距離である。
なお、レンズ23の配列パターン及び/または配列ピッチについては上記に限定されず自由に設定できる。例えば、図3Aの例では、第1シート面31aにレンズ23を正方配列する例で説明をしたが、図3Bに示すように、第1シート面31aにレンズ23を互い違いに配列してもよい。また、図3Cに示すように、第1シート面31aにレンズを隙間なく配置してもよい。図3Cの例では、光軸方向から観察した場合に矩形となるように、図3Aに示すレンズ23の第1方向EDの両側部及び第2方向LDの両側部を切り落としたレンズ23aを正方配列することによりレンズ間の隙間を無くしている。もちろん、一部または全部のレンズを所定の間隔を開けた状態で配列してもよい。また、形状及び/または大きさの異なる複数種類のレンズを配列してもよい。さらに、位置によってレンズの配列ピッチを異ならせてもよい。
図3Aに戻り、画像形成部33は、装飾部材10をレンズ部32側から観察した際に観察される画像37が表示されたいわゆる画像表示体である。画像形成部33は、シート31の第1シート面31aとは反対側の第2シート面31bに、この第2シート面31bの曲面に沿って湾曲した状態に、この例では層状に設けられている。画像形成部33は、画像37が記録された記録層としての印刷層35と、印刷層35が設けられた支持体36とを備える。第2シート面31bには印刷層35が接している。なお、この例では、印刷層35を支持体36に設けた画像形成部33が、第2シート面31bに配されているが、この態様に限らない。例えば、印刷層35のみからなる画像形成部を第2シート面31bに設けてもよい。
印刷層35に表示される画像37は、例えば、カーボン調、木目調、アルミ調、石材調、土壁調などの柄及び/または単色べた画像である。また、風景及び/または一場面の描写等の画像であってもよい。また、鏡面状の黒色に観察されるいわゆるピアノブラックの画像、真珠表面のように観察する角度によって異なる光沢が視認されるあるパールホワイトの画像などを印刷層35に表示してもよい。
さらに、印刷層35の画像は、レンズ部32の各レンズ32を介して視認されるため、観察点によって視認される領域が異なる。このため、例えば、図3Dに示すように、第1観察点から視認される領域に第1画像37a、第2観察点から視認される領域に第2画像37b、第3観察点から視認される領域に第3画像37c、第4観察点から視認される領域に第4画像37dをそれぞれ表示することにより、観察点によって異なる画像が視認されるようにしてもよい。
もちろん、観察点及び/または各観察点から視認される画像の種類は3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。また、前述のように観察点によって異なる画像を視認させる例、すなわち、印刷層35に可変視用の画像を表示する例に限定されず、例えば、第1観察点を観察者の右目の位置、第2観察点を観察者の左目の位置とし、左目と右目との視差によって立体画像が観察されるような右視点画像と左視点画像とを第1画像37aと第2画像37bとするといったように、立体視用の画像を印刷層35に表示してもよい。さらには、観察点によって立体視用の画像を視認させたり可変視用の画像を視認させるといったことも可能である。
印刷層35は、塗料により形成したものであり、本例では顔料により形成している。印刷層35は、顔料以外の塗料であってもよく、例えば、染料等でもよい。シート31を前述のPET,PC,TACにより形成している場合には、このシート31に顔料を用いて印刷層35を形成することが好ましい。
本実施形態における記録層は、印刷により形成された印刷層35としている。しかし記録層はこれに限定されず、例えば、画像が転写により形成された転写層、顔料または染料により描かれた絵画及び/または書画などであってもよい。装飾部材10は、以上の構成により、外部から装飾部材10に入射し、印刷層35とシート31との界面において反射した光を複数のレンズ23により屈折させ、これにより、光の見え方に変化を与える。
シート31の1シート面31a及び第2シート面31bの曲面の態様について、図4を参照しながら説明する。なお、第1シート面31aと第2シート面31bとは同様の形状をもつので、第1シート面31aについて詳細に説明し、第2シート面31bについては説明を略す。シート31は、図4に示すように装飾部材10の前面部10A(図1参照)の構成部材である前面部31Aと、側面部10B(図1参照)の構成部材である側面部31Bとが一体に形成されたものである。第1シート面31aは、法線の方向が異なる3つの領域を有しており、各領域の法線の方向のうち1つが他の2つを含む平面に傾きをもつ曲面とされている。具体的には以下である。
前面部31Aの第1シート面31a上の任意の2つの領域を第1領域AR1と第2領域AR2とし、側面部31Bの第1シート面31a上の任意の領域を第3領域AR3とする。なお、図4においては、第1領域AR1と第2領域AR2とは、XZ平面上に採っているが、これに限られない。第1領域AR1からの法線を第1法線N1とし、第2領域AR2からの法線を第2法線N2とし、第3領域からの法線を第3法線N3とするときに、第1法線N1の方向と第2法線N2との方向とを含む平面PLが観念される。このように、平面PLは、2つの「方向」を含む平面である。よって、本例のように2つの「直線(第1法線N1と第2法線N2)」がねじれの位置にない場合、平面PLは、2つの直線を含む平面と同じ平面となる。一方、2つの直線がねじれの位置にある場合、この2つの直線を含む平面は観念できないが、この2つの直線の「方向」を含む平面は観念可能であり、この平面(ねじれの位置にある2つの直線の「方向」を含む平面)が平面PLとして観念される。すなわち、平面PLは、2つの直線を含む平面として定義しておらず、2つの直線の「方向」を含む平面として定義しているので、第1法線N1と第2法線N2とが仮にねじれの位置にある場合であっても、平面PLは観念される。そして、第3法線N3の方向は、平面PLに対して傾いている。なお、第1領域AR1と第2領域AR2とを側面部31Bから採り、かつ、第3領域AR3を前面部31Aから採ってもよい。また、第1領域AR1と第3領域AR3とを前面部31Aから採り、かつ、第2領域AR2を側面部31Bから採ってもよい。第2シート面31bについても同様である。
したがって、第1シート面31aと第2シート面31bとを有するシート31は、第1方向EDと第2方向LDとに曲がっている。そして、レンズ部32(図3A参照)と画像形成部33(図3A参照)は、第1方向EDと第2方向LDとの2つの方向に湾曲した曲面に沿って湾曲して設けられているから、装飾部材10(図3A参照)も、第1方向EDと第2方向LDとに曲がった形状を有する。
このように、直交する2つの方向に対して湾曲した形状を有するシート31の表面(第1シート面31aに沿って、複数のレンズ23を配列したので、画像37の視認態様が多彩となり、意匠性及び/または装飾性を高めることができる。
すなわち、レンズ23を介することでレンズ23が無い場合に観察される位置に対してずれた位置の画像が視認される。また、シート31の表面が直交する2つの方向に湾曲し、各レンズ23に対する観察者の視線の角度がレンズ23の位置毎に異なることにより、前述したずれの量(レンズ23が無い場合に観察される位置に対して実際に観察される位置がずれる量(距離)であり、以下、ずれ量と称する)についても各レンズ23の位置毎に異なる。そして、このずれ量の違いにより、各レンズ23の位置毎にレンズ23とこのレンズ23を介して視認される画像との間の距離(光路長)も変化する。このため、レンズ23がない場合と比較して、装飾部材10の各位置における画像の光沢、濃淡、明度及び/または彩度、奥行き及び/または深み、ぼけ度合い、コントラストなどが多様化される。
さらに、前述のような、視認される画像のずれ量の違いは、観察点を移動した場合の移動中にも現れ、観察点の移動中に視認される画像のずれ量は、装飾部材10の位置毎に異なる。これにより、観察点を移動した場合には、装飾部材10の表面が動いたかのように(例えば、水面にさざ波が生じたかのように)視認される。
このような、観察点移動時の視認態様の変化は、観察点により異なる画像を視認させる態様、すなわち、画像が可変視用であったり立体視用である場合により顕著となる。
第1シート面31aと第2シート面31bとは、曲率半径が小さくてもレンズ23の幅であること、すなわち25.4μm以上であることが好ましく、本実施形態では0.1mm以上0.6mm以下の範囲としており、部位によって異なる。レンズ23の幅が一定でない場合には、装飾部材10のレンズ23の幅(外径)のうち最も小さな寸法を、曲率半径がとりうる最小値とする。第1シート面31aと第2シート面31bとの曲率半径は、0.025mm以上であれば視認態様が多彩化するといった上記作用はより確実に得られ、また、1000LPI(line per inch)程度の高精細な画像にまで対応することができる、また、レンズ23のピッチP23に比べて第1シート面31aと第2シート面31bとの曲率半径が大きいほど(例えば10倍程度大きい場合)には、上記作用が顕著となり、特に、画像が可変視用であったり立体視用である場合により顕著となる。なお、装飾部材10は、平面状の部位を備えてもよい。平面状の部位の曲率半径は無限大であるから、第1シート面31aと第2シート面31bとの曲率半径の最大値は無限大である。第1シート面31aと第2シート面31bとの曲率半径は0.1mm以上がより好ましい。
シート31は、第1方向EDに沿って曲率が変化していることが好ましい。本実施形態においては、前面部10Aの任意の一の第1方向EDに沿って、シート31の曲率が変化している。したがって、前面部10Aも上記第1方向EDに沿って曲率が変化している。例えば、図5においては、鉛直方向Xにおける中央から上方と下方とのそれぞれに向かうに従い、シート31及び前面部10Aは曲率が連続的に漸増している。これにより、観察点の移動による光(画像)の見え方がより複雑(多彩)になっており、意匠性がより高まる。なお、図5及び後述する図6A、図6B、図7においては図の煩雑化を避けるため、断面を示すハッチングは図示を略してある。
また、前面部10Aのレンズ部32は、図5に示すように、第1方向EDにおける第1位置P1と第2位置P2とでレンズ23の断面の形が互いに異なることが好ましい。ここで、図5における鉛直方向Xでの中央を第1位置P1とし、上側端部に第2位置P2をとる。図6A、図6Bに示すように、第1位置P1の断面(図6A参照)と、第2位置P2の断面(図6B参照)とを比べると、第1位置P1のレンズ23は、第1方向EDにおける幅が狭く、高さは高く、断面が略半円状である。他方、第2位置P2のレンズ23は、第1方向EDにおける幅が広く、高さは低く、半円がつぶれた形状となっている。また、第2位置P2のレンズ23は、レンズ23の高さが最大となる位置が第1位置P1側に寄っている(高さが最大となる位置がレンズ23の中心からずれたいびつな楕円弧となっている)。レンズ23の断面形状は、第1位置P1から第2位置P2に向かって段階的に変化している。なお、第1位置P1と第2位置P2との各断面は、装飾部材10を後述の熱加工により製造する場合の条件により、逆になる場合もある。
レンズ部32(図3A参照)の厚みT32は、第1方向EDに沿って変化していることが好ましく、本実施形態でもそのようにしてある。図5に示すように、レンズ部32の厚みT32は、鉛直方向Xにおける中央から上方と下方とのそれぞれに向かうに従い、連続的に漸減している。
このように、第1方向EDにおける第1位置P1と第2位置P2とでレンズ23の断面形状を異ならせる、及び/または、厚みT32を第1方向EDに沿って変化させることにより、第1方向EDにおける焦点位置、焦点深度などが異なり、任意の1観察点における画像37の見え方、及び/または、観察点の移動による画像37の見え方が複雑化(多彩化)し、意匠性がより確実に高まる。例えば、第1観察点が第1位置P1に対向する位置であり、かつ、第1観察点で観察される際の焦点位置が第1位置P1におけるシート31と画像形成部33との界面上にある場合には、第1観察点においては、第1位置P1の画像は輪郭及び/または色味などが鮮明に観察されるが、第2位置P2の画像は輪郭及び/または色味などが第1位置P1の画像よりも不鮮明に観察される。そして、この例によると第1位置P1から第2位置P2に向かうに従い、その鮮明度が段階的に変化している。そのため、装飾部材10はその湾曲した形状がより確実に生かされ、任意の1観察点において観察した際に遠近感(奥行感,立体感)がより確実に感じられる。また、観察点の移動の際には、遠近感(奥行感,立体感)と相まって、動画感あるいは残像感が強調される、または、色調の変化が複雑化するなどにより、意匠性が高まる。さらに、光量が少ない環境下、例えば夜間でも風合いが感じられるなど、意匠性が高まる。
一方、第2観察点が第2位置P2に対向する位置であり、かつ、第2観察点で観察される際の焦点位置が第2位置P2におけるシート31と画像形成部33との界面上にある場合には、第2観察点においては、第2位置P2の画像は輪郭及び/または色味などが鮮明に観察されるが、第1位置P1の画像は輪郭及び/または色味などが第2位置P2の画像よりも不鮮明に観察される。そのため、第1観察点から第2観察点へ移動するに伴い、焦点位置が第1位置P1から第2位置P2へと連続的に変化する。その結果、第1観察点が第1位置P1に対向する位置であり、かつ、第1観察点で観察される際の焦点位置が第1位置P1におけるシート31と画像形成部33との界面上にある場合と同様に、印刷層35の画像37はより変化に富んだ光として観察される。
同様に、シート31は、第2方向LDに沿って曲率が変化していることが好ましく、本実施形態でもそのようにしている。したがって、図7に示すように、装飾部材10も全体として第2方向LDに沿って曲率が変化している。なお、この例の装飾部材10は、左右方向Yにおける中央に関して対称であるので、図7においては、左右方向Yの右側半分のみを図示してある。図7に示すように、左右方向Yにおける中央から端部へ向かうに従い、シート31及び装飾部材10は曲率が連続的に漸増している。これにより、観察点の移動による光の見え方がより複雑になっており、意匠性がより高まる。
また、レンズ部32は、図7に示すように、第2方向LDにおける第3位置P3と第4位置P4とでレンズ23の断面の形が互いに異なることが好ましい。ここで、図7における左右方向Yでの中央を第3位置P3とし、下側端部に第4位置P4をとる。図8A、図8Bに示すように、第3位置P3のレンズ23の断面(図8A参照)と、第4位置P4のレンズ23の断面(図8B参照)とを比べると、第3位置P3のレンズ23は、第2方向LDにおける幅が狭く、高さは高く、断面が略半円状である。他方、第4位置P4のレンズ23は、第2方向LDにおける幅が広く、高さが低く、半円がつぶれた形状となっている。また、第4位置P4のレンズ23は、レンズ23の高さが最大となる位置が第3位置P3側に寄っている(高さが最大となる位置がレンズ23の中心からずれたいびつな楕円弧となっている)。そして、レンズ23の断面の形は、第3位置P3から第4位置P4に向かって段階的に変化している。なお、第3位置P3と第4位置P4との各断面の形は、装飾部材10を後述の熱成型により製造する場合の条件により、逆になる場合もある。
さらに、レンズ部32(図3A参照)の厚みT32は、第2方向LDに沿って変化していることが好ましく、本実施形態でもそのようにしてある。図7に示すように、レンズ部32の厚みT32は、左右方向Yにおける中央から端部に向かうに従い、連続的に漸減している。
このように、第2方向LDにおける第3位置P3と第4位置P4とでレンズ23の断面形状を異ならせる、及び/または、厚みT32を第2方向LDに沿って変化させることにより、第1方向EDにおける第1位置P1と第2位置P2とで同様のパラメータ(レンズ23の断面形状、及び/または、厚みT32)を変化させた場合と同様に、第2方向LDにおける焦点位置、焦点深度などが異なり、任意の1観察点における画像37の見え方、及び/または、観察点の移動による画像37の見え方が複雑化(多彩化)し、意匠性がより確実に高まる。
上述したように、「曲率」を第1方向ED及び/または第2方向LDに沿って変化させる、及び/または、「レンズ23の断面形状」を第1方向ED及び/または第2方向LDに沿って変化させる、及び/または、「厚みT32」を第1方向及び/または第2方向LDに沿って変化させることにより、印刷層35を構成する画像37に応じて、以下の作用を有する。例えば、画像がべた画像である場合、色調が例えば深みとして強調され、これが遠近感(奥行感,立体感)として感じられる。また、画像37が、可変視用または立体視用の画像である場合には、観察点の移動の際に、遠近感(奥行感,立体感)と相まって、動画感あるいは残像感が強調される、または、色調の変化が複雑化するなどにより、意匠性が高まる。また、画像37が互いに異なる色を用いて形成されている場合には、任意の1観察点における観察と観察点の移動の際との少なくともいずれか一方において、互いの色が混じった状態に観察されることもある。また、曲率に応じて、観察点の移動により得られる上記の各作用は、段階的な変化として感じられることもあるし、連続的な変化として感じられることもあるから、意匠性に富む。
装飾部材10は、同様の層構造をもつ平面状のシートとされた造形材39(図9参照)から製造することができる。同様の層構造とは、光透過性を有するシート(符号無し)と、このシートの一方のシート面に設けられ、複数のレンズから形成されているレンズ部(符号無し)と、シートの他方のシート面に設けられ、画像が形成されている画像形成部とを備える構造である。ただし、レンズ部の厚みと、複数のレンズの形状とは、装飾部材10のようにそれぞれ異なっている必要はなく、それぞれ均一でもよい。またすべてのレンズの個々は、断面形状が第1方向ED及び/または第2方向LDにおいて一定であってもよい。
この例の造形材39のレンズ部とシートとから構成される部分は、いわゆるマイクロレンズアレイシートの態様とされている。レンズのピッチは本実施形態では0.127mmとしているが、これに限られず0.025mm以上5.0mm以下の範囲内が好ましい。なお、このピッチもピッチP23と同様に、レンズの頂部間(光軸間)距離である。
造形材39のシートと画像形成部との各素材は、シート31と画像形成部33との各素材と同じである。レンズ部は、加熱により前述の熱硬化重合体を生成する熱硬化性化合物、及び/または、前述の光硬化重合体を含む。そして、熱硬化性化合物は、完全には硬化していないいわゆる半硬化状態とされている。熱硬化性化合物としては、例えば、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(以下、ADCPと称する)、ビスフェノールA(以下、Bis−Aと称する)、フェノール樹脂が挙げられ、本実施形態ではADCPを用いている。
装飾部材10の製造方法について、以下に説明する。装飾部材10は、造形材39を製造する造形材製造工程と、造形材39を装飾部材10に成型する成型工程とにより製造される。図9に示すように、造形材39を製造する造形材製造装置40は、送出機41と、塗布機42と、レンズ形成ユニット45、巻取機46などから構成されている。
送出機41は、造形材39のシートになる長尺かつ光透過性のシート部材と画像形成部となる形成部材とが厚み方向において重なったフィルム51をレンズ形成ユニット45へ供給するためのものである。この例ではフィルム51はロール状に巻かれており、送出機41は、ロール状にフィルム51が巻かれたフィルムロール(図示)がセットされ、このフィルムロールからフィルム51を送り出す。このフィルム51は、塗布機42により形成される塗膜52の支持体としても機能する。なお、レンズ形成ユニット45と巻取機46との間には、周方向に回転する駆動ローラ(図示無し)が配されている。フィルム51は、この駆動ローラに巻き掛けられており、駆動ローラの回転により造形材製造装置40の下流に向かってフィルム51は搬送される。
塗布機42は、フィルム51に塗膜52を形成するためのものである。この塗膜52はレンズ形成ユニット45により、造形材39のレンズ部にされる。塗布機42は、供給される塗布液53を、連続的に流出する。長手方向に走行するフィルム51に向けて塗布液53が流出することにより、フィルム51の一方のフィルム面に塗膜52が形成される。塗膜52が形成されたフィルム51は、レンズ形成ユニット45へ案内される。
塗布液53は、熱硬化性化合物を含む。本実施形態においては、この熱硬化性化合物は、後述の加熱器57による加熱により、造形材39のレンズ部に含まれる前述の熱硬化性化合物を生成する。本実施形態では、レンズ部に光硬化重合体を含む造形材39を製造するから、塗布液53には、光硬化性化合物も含ませてある。本実施形態における光硬化性化合物は前述のADCPとしてあるが、これに限られず、モノマー、オリゴマー、ポリマーのいずれでもよい。なお、用いる熱硬化性化合物と光硬化性化合物とによっては、塗布液53はこれらの溶剤を含んでいてもよい。
レンズ形成ユニット45は、造形材39の各レンズを形成(賦形)するためのものである。レンズ形成ユニット45は、賦形機56と、加熱器57と、光源58などから構成されている。
賦形機56は、半球状のレンズを形成するためのものである。賦形機56は、第1支持ローラ61と、第2支持ローラ62と、形状付与部材としての形状付与ローラ63とを備える。第1支持ローラ61と第2支持ローラ62と形状付与ローラ63とは回転軸をフィルム51の幅方向、すなわち図5の紙面奥行き方向にして配してある。上流側から順に第1支持ローラ61、形状付与ローラ63、第2支持ローラ62が配置されている。
第1支持ローラ61と第2支持ローラ62とは、この例では、フィルム51の搬送路に関して塗膜52とは反対側に配されており、周面にフィルム51が巻き掛けられる。第1支持ローラ61と第2支持ローラ62とは、フィルム51の搬送にともなって従動回転する。第1支持ローラ61と第2支持ローラ62とをモータによりフィルム51の搬送に同期して回転させてもよい。
形状付与ローラ63は、第1支持ローラ61と第2支持ローラ62とに対向した状態に設けてあり、フィルム51の搬送路に関して塗膜52側に配されている。形状付与ローラ63は、第1支持ローラ61及び第2支持ローラ62と協働し、塗膜52に、半球状に突出したレンズ面をもつレンズ部を連続的に形成する。すなわち、第1支持ローラ61と第2支持ローラ62とは、フィルム51を支持する支持部材として機能するとともに、突出したレンズ面を形成するための形状付与の部材としても機能する。
形状付与ローラ63の周面には、レンズ部を形成するために、半球状の凹部63aが複数形成されている。この形状付与ローラ63は、第1支持ローラ61及び第2支持ローラ62とのそれぞれの間にフィルム51を狭持した状態で、モータ66により回転する。形状付与ローラ63の回転方向は、フィルム51を搬送する方向(図5中における反時計回りの方向)である。この形状付与ローラ63は、搬送中のフィルム51を、第1支持ローラ61上と、第2支持ローラ62上と、第1支持ローラ61と第2支持ローラ62との間とのそれぞれにおいて、塗膜52側から押圧することにより塗膜52に凹部63aの形状を転写し、レンズ部を形成する。形状付与ローラ63の凹部63aの形状は、形成するレンズの形状に応じて決められている。
形状付与ローラ63には、本実施形態のように圧力調整機67が設けられていることが好ましい。この圧力調整機67は、凹部63aの形状を転写する際の、塗膜52に対する形状付与ローラ63の押圧力を調整するものである。この圧力調整機67は押圧力を調整することにより、より確実にレンズ部を形成する。
加熱器57は、形成されたレンズ部中の熱硬化性化合物を硬化するが、熱硬化性化合物が後工程でさらに硬化を進められるように、半硬化状態とする。加熱器57は、賦形機56の下流の搬送路を囲んで配されており、加熱された例えば空気などの気体を内部に供給する。この加熱器57を通過することにより、賦形機56により形成されたレンズ部中の熱硬化性化合物の硬化が進む。熱硬化性化合物の残存の有無及び残存率は、FT−IR(Fourier transform infrared spectrometer、フーリエ変換赤外分光光度計)のスペクトル分析で、硬化前と硬化後とを比較することにより、確認及び定量することができる。本実施形態においては、810cm-1および1635cm-1のピーク強度をそれぞれ硬化前と硬化後とを比較することにより確認及び定量している。810cm-1のピークは、ビニル基のC−H(炭素と水素との単結合)面外変角振動に対応し、1635cm-1のピークは、ビニル基のC=C(炭素と炭素との二重結合)伸縮振動に対応する。
用いる熱硬化性化合物の種類に応じて、加熱器57の内部温度と、加熱器57を通過する時間とを調節することにより、熱硬化性化合物の残存量ないし残存率を調節する。加熱器57の内部温度、すなわち内部に送り込む気体の温度は、100℃以上200℃以下の範囲内が好ましく、本実施形態では160℃としている。加熱器57を通過する時間、すなわち加熱処理の時間は、10秒以上200秒以下の範囲内が好ましく、本実施形態では30秒としている。これにより、本実施形態では第1の熱硬化性化合物を含んだ状態に造形材39が得られている。
加熱器57と、例えば輻射式のヒータ(図示無し)及び/または加熱された気体を送出する送風機(図示無し)などの各種加熱装置との少なくともいずれかを用いてもよい。なお、賦形機56の下流に設けている加熱器57に加えて、上記のような各種加熱装置を、形状付与ローラ63の上流において第1支持ローラ61と対向する位置、形状付与ローラ63と対向したフィルム51側の位置、形状付与ローラ63の下流において第2支持ローラ62と対向する位置などに設けてもよい。これらのいずれかの位置に上記のような各種加熱装置を設けて用いた場合には、賦形機56の下流に設けている加熱器57を用いなくてもよい。
光源58は、光硬化性化合物を硬化することにより光硬化重合体を生成するためのものである。光源58は、形状付与ローラ63と対向した状態に設けられており、紫外線を射出する。フィルム51が形状付与ローラ63に巻き掛けられた状態で通過する間に、光源58からの光がフィルム51を介して塗膜52へ照射され、光硬化性化合物が硬化することにより光硬化重合体が生成する。
光源58が射出する光の種類と、光を射出する出力とは、光硬化性化合物の種類による。光源58、及び/または、他の光源(図示無し)を設けてもよい。他の光源を光源58に加えて用いる場合には、他の光源は、形状付与ローラ63の上流において第1支持ローラ61と対向する位置、形状付与ローラ63と対向したフィルム51側の位置、形状付与ローラ63の下流において第2支持ローラ62と対向する位置などに設けることができる。
巻取機46は、得られた長尺の造形材39を巻き芯(図示無し)に巻き取り、ロール状にする。ロール状にされた造形材39は、後述の成型装置70に供する前に、切断機によりシート状にカットされる。そこで、造形材製造装置40には、巻取機46を用いずに、この巻取機46の位置に、長尺の造形材39をシート状にカットする切断機(図示無し)を設けてもよい。また、シートを備えない造形材を製造する場合には、レンズ形成ユニット45と巻取機46との間に、シート部分をレンズ部部分から剥ぎ取る剥取機(図示無し)をもうけてシート部部分を剥ぎ取ればよい。なお、この例では、形状付与部材として形状付与ローラ63を用いているが、形状付与部材はこれに限られない。例えば枚葉の造形材を製造する場合などには、表面に凹部63aが形成された例えば板状の形状付与部材を用いてもよい。
図10に示す成型装置70は、シート状の造形材39を装飾部材10に成形するためのものである。成型装置70は、金型ユニット72、移動機構73、ヒータ74、及び制御部76を備え、加熱下において熱成型処理をするものである。ただし、成型方法は、熱成型に限られず、例えば、真空成型、真空圧空成型などの手法を用いてもよい。
金型ユニット72は、第1金型77、第2金型78、及び胴型79を有する。胴型79は、圧縮方向と直交する図6における水平方向の断面形状が矩形である。胴型79は、第1金型77及び第2金型78による圧縮方向に貫通するガイド穴79aを有する。なお、圧縮方向は、図10における上下方向である。第1金型77及び第2金型78は、ガイド穴79aの内壁にガイドされており、圧縮方向に移動自在である。第1金型77及び第2金型78は、胴型79内において、造形材39を圧縮成型することにより、装飾部材10を成型する。造形材39は、装飾部材10の圧縮成型に適した形状に形成されている。
第1金型77及び第2金型78には、互いに対向する対向面に、それぞれ装飾部材10の湾曲形状をもつ第2レンズ面11Bと第1レンズ面11Aを形成するための転写面77a、78aが形成されている。第1金型77の転写面77aは凸型に形成されており、第2金型78の転写面78aは凹型に形成されている。
移動機構73は、第1金型77と第2金型78とをそれぞれ、互いの距離を増減する方向に移動する。また、造形材39を胴型79内に収容する場合には、第1金型77を上方に移動することにより、胴型79から退避させる。ヒータ74は、金型ユニット72を加熱することにより、胴型79内の造形材39を加熱する。移動機構73及びヒータ74は、制御部76によって制御される。制御部76は、ヒータ74の発熱量を制御することにより、胴型79内の温度を調節する。
上記の装飾部材10は、一方向に突出した湾曲形状をもつ立体造形物の例であるが、複数方向に湾曲した形状の立体造形物でもよい。すなわち、造形材39は、複数方向に湾曲した形状の立体造形物にも成型可能であり、そのためには成型装置70の金型ユニット72を、目的とする立体造形物の湾曲形状に応じた金型ユニットに代えればよい。
本発明の作用効果について、図11に示す装飾部材90を用いて検証したので以下に記載する。装飾部材90は、シート状に形成されており、矩形の平面部91と、平面部91の中央に形成されたドーム状の曲面部92とを備える。平面部91は、短辺の長さL1が120mmであり、長辺の長さL2が150mmである。曲面部92は図11における上側に突出した凸部として形成されている。曲面部92は、半径が一定の半球形であり、直径L3は40mmである。
装飾部材90は、短辺の長さが120mm、長辺の長さが150mmである矩形のシート状の造形材39を熱成型することによりつくっている。したがって、装飾部材90は、装飾部材10と同様の層構造を有する。図11においては図の煩雑化を避けるためにレンズ23(図3A参照)の図示は略しているが、レンズ部32(図3A参照)は図11における上側、画像形成部33(図3A参照)は図11における下側に位置する。第2方向LDは平面部91の短辺方向となっており、第1方向EDは平面部91の長辺方向となっている。
ここで、図12に示すように装飾部材90をレンズ部32(図3A参照)側から見たときに、曲面部92の中心を点Pとする。また、曲面部92において、点Pを通り、かつ、第2方向LDに延びた直線上に点Qを採り、点Pを通り、かつ、第1方向EDに延びた直線上に、点Rを採る。
図13に示すように、曲面部92の点Pにおける接平面を第1接平面TP1とするときに、点Qは、第1接平面TP1とのなす角θ(ただし、0°<θ≦90°)が45°となる第2接平面TP2と、曲面部92との接点である。点Rも同様に、第2接平面TP2と、曲面部92との接点である。このように、点Q及び点Rは、観察点の方向が法線に対して45°傾いている、曲面部92上の点である。なお、レンズ23は曲面部92に対して非常に小さいので、第1接平面TP1及び第2接平面TP2は、レンズ23の第1レンズ面を成す曲面は無視し、曲面部92全体としての曲面(各レンズ23の第1レンズ面の頂点を結んだ仮想的な曲面)において特定している。
点Pの図13における上方600mmから装飾部材90を観察する。「600mm」は、点Pと点Qとをひとつの観察点からみたときに、観察点と点Pとを結ぶ直線と、観察点から点Qを結ぶ直線とを平行とみなせる十分な遠さとして設定した距離である。
ここで、第2方向LDにおいて、レンズ部32の1つのレンズ23を介して観察点から観察が見込める画像37の幅を見込み幅AS1とする。なお、点Pの画像37の見込み幅AS1と点Qの画像37の見込み幅AS1とを区別する場合には、前者をAS1(P)と記載し、後者をAS1(Q)と記載する。図14に示すように点Pの画像37及びレンズ23は、観察点の方向に対して垂直とみなせる。これに対し、図15に示すように点Qの画像37及びレンズ23は、観察点の方向に対して45°傾いているとみなせる。そのため、点Qの画像37の各見込み幅AS1(Q)は、点Pの画像37の各見込み幅AS1(P)のcos45°倍(=1/21/2倍)であり、点Pの見込み幅AS1(P)よりも狭い(作用A1とする)。
また、前述した観察点から点P及び点Qを観察した場合、点Pについては直上(画像37から垂直に遠ざかる方向)から観察され、点Qについては斜め上(画像37から斜め上に遠ざかる方向)から観察される。このため、点Pを観察した際には、画像37のうち点Pの直下の地点(画像37のうち点Pからの垂線と交差する地点であり、レンズ部32のレンズ23の光軸と矩形画像部95とが交差する地点)が視認される。一方、点Qを観察した際には、点Qの直下からずれた地点が観察される。さらに、レンズ部32及びシート31は、外部(装飾部材90が配置されている空間を満たす大気)とは屈折率が異なるため、点Qのように斜め上から観察した場合には、レンズ部32及びシート31による光の屈折によっても観察される位置はずれる。このように、点Pでは直下が観察されるのに対し、点Qでは直下からずれた地点が観察される(作用A2とする)。
さらにまた、観察点を平面部91における第2方向LDに沿って移動した場合には、点Pの見込み幅AS1(P)と点Qの見込み幅AS1(Q)との違いによって、点Pと点Qとでは観察される画像の切り替わりの周期が異なる。具体的には、点Qでの切り替わりの周期が、点Pでの切り替わりの周期のcos45°倍(=1/21/2倍)であり、点Pでの切り替わりの周期よりも短い(作用A3とする)。
以上では第2方向LDにおける作用効果について記載したが、第1方向EDにおいても同様の作用効果が得られる。つまり、第1方向LDにおいて、レンズ部32の1つのレンズ23を介して観察点から観察が見込める画像37の幅を見込み幅AS2とし、さらに、点Pの画像37の見込み幅をAS2(P)とし、点Qの画像37の見込み幅をAS2(Q)とした場合、AS2(R)は、AS2(P)のcos45°倍(=1/21/2倍)であり、AS2(P)よりも狭い(作用B1とする)。
また、前述した観察点から点P及び点Rを観察した場合、点Pについては直上から観察され、点Rについては斜め上から観察される。このため、点Pを観察した際には、矩形画像部95のうち点Pの直下の地点が視認される。一方、点Rを観察した際には、点Rの直下からずれた地点が観察される。さらに、レンズ部32及びシート31による光の屈折によっても観察される位置はずれる。このように、点Pでは直下が観察されるのに対し、点Rでは直下からずれた地点が観察される(作用B2とする)。
以上の作用A1〜A3,B1,B2が相まって、装飾部材90は光の見え方が複雑化しており、優れた意匠性を発現している。なお、上記の各作用は、画像37の種類によらず同様である。また、装飾部材90において、位置によってレンズ部32の厚みが異なる場合、及び/または位置によってレンズ23の断面形状が異なる場合には、上記の作用A1〜A3,B1,B2に加え、厚み及び/または断面形状の違いによって、焦点位置及び/または焦点深度が位置によって異なるから、光の見え方がより変化に富んだものとなる。厚み及び/または断面形状の違いによるこの作用は、画像37が、色と明度と光沢度とのそれぞれが互いに同じ画像(べた画像、前述のピアノブラックなど)であっても、顕著である。
10、90 装飾部材
10A 前面部
10B 側面部
11 自動車
14 ダッシュボード
15 ステアリングホイール
16 ドアパネル
21 ダッシュボード材本体
22 ダッシュボード材
23、23a レンズ
31 シート
31A 前面部
31B 側面部
31a 第1シート面
31b 第2シート面
32 レンズ部
33 画像形成部
35 印刷層
36 支持体
37 画像
37a 第1画像
37b 第2画像
37c 第3画像
37d 第4画像
39 造形材
40 造形材製造装置
41 送出機
42 塗布機
45 レンズ形成ユニット
46 巻取機
51 フィルム
52 塗膜
53 塗布液
56 賦形機
57 加熱器
58 光源
61 第1支持ローラ
62 第2支持ローラ
63 形状付与ローラ
63a 凹部
66 モータ
67 圧力調整機
70 成型装置
72 金型ユニット
73 移動機構
74 ヒータ
76 制御部
77 第1金型
77a 転写面
78 第2金型
78a 転写面
79 胴型
79a ガイド穴
91 平面部
92 曲面部
AR1 第1領域
AR2 第2領域
AR3 第3領域
AS1(P)、AS1(Q) 見込み幅
L1 短辺の長さ
L2 長辺の長さ
L3 直径
ED 第1方向
LD 第2方向
N1 第1法線
N2 第2法線
N3 第3法線
P23 レンズのピッチ
PL 平面
T10 装飾部材の厚み
T21 ダッシュボード材本体の厚み
T32 レンズ部の厚み

Claims (4)

  1. 曲面とされたシート面を有する光透過性のシートと、
    前記シートの一方のシート面に、前記曲面に沿って湾曲して設けられ、複数のレンズが配されたレンズ部と、
    前記シートの他方のシート面に設けられ、画像が形成された画像形成部と、
    を備え、
    前記曲面は、法線の方向が異なる3つの領域を有し、各領域の法線の方向のうち1つが他の2つを含む平面に傾きをもつ形状であり、
    前記レンズ部には、光軸方向が互いに異なる少なくとも3つの前記レンズが配されており、
    前記シートは、前記曲面に平行で互いに直交する第1方向と第2方向とに湾曲されるとともに、
    前記レンズの断面形状が前記第1方向と前記第2方向との少なくともいずれか一方に沿って変化している立体造形物。
  2. 前記シートは、前記第1、第2方向の少なくともいずれか一方に沿って曲率が変化している請求項1に記載の立体造形物。
  3. 前記レンズ部の厚みが、前記第1方向と前記第2方向との少なくともいずれか一方に沿って変化している請求項1または2に記載の立体造形物。
  4. 前記シート面の曲率半径は、小さくても前記レンズの外径である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の立体造形物。
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