JP6730797B2 - 歯間清掃具群 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の歯間清掃具を含む歯間清掃具群に関する。
従来、互いに接続された複数の歯間清掃具を含む歯間清掃具群が知られている。例えば、特許文献1には、各歯間清掃具が特に奥歯同士の歯間の清掃に適したものからなる歯間清掃具群が開示されている。具体的に、各歯間清掃具は、特定方向に沿って延びる形状を有する基部と、基部の先端部から当該基部と交差する方向に沿って延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部と、軸部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部と、を備えている。この歯間清掃具群では、各歯間清掃具が前記特定方向と直交する幅方向に沿って並ぶように、各基部が互いに接続されている。
意匠登録第1416907号公報
特許文献1に記載されるような歯間清掃具群は、製造効率を踏まえ、金型を用いて製造されることが望ましいが、その金型の設計には困難を伴う。具体的に、上記歯間清掃具群では、互いに隣接する歯間清掃具の清掃部間の寸法が小さいので、この歯間清掃具群を金型で製造する場合、当該金型のうち各清掃部形成部(清掃部を形成するための部位)間を仕切る仕切壁の厚さ(互いに隣接する清掃部形成部同士を結ぶ方向の寸法)が小さくなる。よって、前記仕切壁が破損するおそれがあるので、この仕切壁ないしその周辺の設計が困難である。
また、このような歯間清掃具群は、包装容器に収容される際には、1つの収容空間に複数の歯間清掃具群が特定方向及び幅方向の双方に直交する奥行方向に重ねて収容されることがある。このような場合、手前側に配置される歯間清掃具群を取り出す際に、通常は把持部をもって歯間清掃具群が取り出される。そうすると、前記基部の先端部から当該基部と交差する方向に沿って延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部を有する、いわゆるL字型やカーブ型と言われる歯間清掃具の場合、手前側に配置された歯間清掃具郡の清掃部が奥側に配置された歯間清掃具群の清掃部と接触したまま位置ずれし、奥側に配置された歯間清掃具郡の清掃部間または清掃部のさらに奥側に入り込み、清掃部同士が引っかかることによって、手前側に配置された歯間清掃具郡の取り出しが困難となるという問題もある。
本発明の目的は、金型の設計の自由度の向上、及び、包装容器からのスムーズな取り出しの少なくとも一方を達成可能な歯間清掃具群を提供することである。
前記課題を解決するために、各歯間清掃具の基部と軸部とのなす角を小さくすることにより、互いに隣接する清掃部間の寸法(前記仕切壁の厚さ)を大きくすることが考えられる。しかしながら、そのようにすると、当該歯間清掃具を口腔内に挿入した状態における基部に対する清掃部の向きと奥歯同士の歯間の向きとが大きく異なるので、歯間の清掃性が低下する。すなわち、基部と軸部とのなす角を奥歯同士の歯間の清掃に適した角度に設定することと、金型の設計の自由度を高めることと、の両立が困難である。
そこで、本発明は、幅方向に互いに接続された複数の歯間清掃具を含む歯間清掃具群であって、各歯間清掃具は、前記幅方向に直交する特定方向に沿って延びる形状を有するとともに前記特定方向の一方側の端部である基端部及び前記特定方向の他方側の端部である先端部を含む基部と、前記基部の先端部から当該基部と交差する方向に沿って延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部と、前記軸部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部と、を備え、前記複数の歯間清掃具のうち1つの前記基部と前記軸部との境界が、この歯間清掃具に接続された他の歯間清掃具の前記基部と前記軸部との境界から前記特定方向において偏倚した位置となるように、各基部同士が接続されている歯間清掃具群を提供する。
本歯間清掃具群では、複数の歯間清掃具のうち1つの歯間清掃具の基部と軸部との境界が、の歯間清掃具に接続された歯間清掃具の基部と軸部との境界から特定方向に偏倚しているので、幅方向に互いに隣接する歯間清掃具の清掃部間の寸法が確保される。よって、本歯間清掃具群を金型により製造する場合に、当該金型のうち各清掃部を形成するための部位間を仕切る仕切壁の厚さを大きくすることができる。したがって、基部と軸部とのなす角を奥歯同士の歯間の清掃に好適な範囲に設定しながら、当該歯間清掃具群の製造に用いられる金型の設計の自由度を高めることが可能となる。
また、上述のような歯間清掃具群は、包装容器に収容される際には、1つの収容空間に複数の歯間清掃具群が特定方向及び幅方向の双方に直交する奥行方向に重ねて収容されることがある。このような場合、手前側に配置される歯間清掃具群を取り出す際に、通常は把持部をもって歯間清掃具群が取り出される。そうすると、前記基部の先端部から当該基部と交差する方向に沿って延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部を有する、いわゆるL字型やカーブ型と言われる歯間清掃具の場合、手前側に配置された歯間清掃具郡の清掃部が奥側に配置された歯間清掃具群の清掃部と接触したまま位置ずれし、奥側に配置された歯間清掃具郡の清掃部間または清掃部のさらに奥側に入り込み、清掃部同士が引っかかることによって、手前側に配置された歯間清掃具の取り出しが困難になるという問題が生じる。このような問題は、特に、清掃部がエラストマーなどの滑りにくい(摩擦係数が比較的大きな)素材により形成される場合に顕著となり、当該清掃部が同素材により形成されたブラシ毛を有している場合にさらに顕著となる。しかしながら、本歯間清掃具群では、清掃部間の寸法が確保されているため、歯間清掃具群をスムーズに取り出すことができる。これは、奥側に配置される歯間清掃具群の清掃部が、手前側に配置される歯間清掃具群の清掃部間から見えるよう(奥側に配置される歯間清掃具群の各清掃部と手前側に配置される歯間清掃具群の各清掃部とが前記奥行方向に重ならないよう)、始めから配置される場合であっても同様である。
この場合において、前記基部は、前記基部の基端部を含み指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、前記基部の先端部を含み前記把持部と前記軸部との間に介在する前記連結部と、を有し、前記幅方向に互いに隣接する前記把持部同士が接続されており、前記把持部の前記幅方向の寸法は、前記連結部の前記幅方向の寸法よりも大きいことが好ましい。
このようにすれば、互いに隣接する清掃部間の寸法がより大きくなるので、基部と軸部とのなす角の設計自由度及び金型の設計自由度の双方がより向上する。また、1つの包装容器に複数の歯間清掃具群が重ねて収容される場合において、手前側に配置される歯間清掃具群を取り出す際には、奥側に配置された歯間清掃具群の清掃部と引っかかることをより防止することができる。
また、本発明において、各基部の基端部は、各歯間清掃具の前記基部と前記軸部との境界同士を結ぶ直線と平行な直線に沿って並ぶように前記特定方向に対して傾斜する形状を有していることが好ましい。
このようにすれば、金型の大型化及び当該歯間清掃具群を収容する収容部の大型化を回避することができる。
この場合において、把持部の奥行方向の寸法は、前記基部と前記軸部との境界ないしその近傍の部位の奥行方向の寸法よりも大きいことが好ましい。
このようにすれば、前記歯間清掃具を例えば机の上などに置いた際に、清掃部が机に直接接触しにくくなり、清掃部を清潔に保つことができる。また、包装容器に複数の歯間清掃具群が重ねて収容された場合、手前側に配置される歯間清掃具群と、奥側に配置された歯間清掃具郡の清掃部との間に距離を設けることができるため、手前側の歯間清掃具群を取り出す際に、清掃部同士が引っかかることをより防止することができる。
以上のように、本発明によれば、金型の設計の自由度を向上可能な歯間清掃具群を提供することができる。また、包装容器に複数の歯間清掃具群が重ねて収容される場合、歯間清掃具群を取り出しやすくなる。
本発明の一実施形態の歯間清掃具群の正面図である。 歯間清掃具の正面図である。 図2に示す歯間清掃具の右側面図である。 図2に示す歯間清掃具の左側面図である。 図2のV−V線での断面図である。 変形部が変形した状態を示す図である。 変形部の変形例を示す正面図である。 変形部の変形例を示す正面図である。
本発明の一実施形態の歯間清掃具群1について、図1〜図6を参照しながら説明する。図1に示されるように、本歯間清掃具群1は、互いに接続された複数の歯間清掃具2を含んでいる。以下、各歯間清掃具2及び歯間清掃具群1についてこの順に説明する。各歯間清掃具2は、基部10と、軸部60と、清掃部70と、を有する。
基部10は、特定方向(図2の上下方向)に沿って延びる形状を有するとともに、前記特定方向の一方側(図2では下側)の端部である基端部20b及び前記特定方向の他方側(図2では上側)の端部である先端部20aを含む。この基部10の詳細については、後述する。
軸部60は、基部10の先端部20aから当該基部10の延びる方向と交差する方向に沿って延びるとともに、歯間に挿通されることが可能な形状を有する。なお、基部10の延びる方向は、後述の把持部20の中心軸Cと平行な方向ないし連結部30の延びる方向を意味する。軸部60は、略円柱状である。より詳細には、軸部60は、その基端部から先端部に向かうにしたがって次第にかつわずかに当該軸部60の外径が小さくなる形状に形成されている。軸部60は、基部10と一体的に形成されている。
清掃部70は、軸部60を被覆しており、歯間を清掃可能である。清掃部70は、基部10の硬度よりも低い硬度を有するエラストマーからなる。本実施形態では、前記エラストマーとして、スチレン系エラストマーが用いられている。ただし、前記エラストマーとして、シリコン、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等が用いられてもよい。清掃部70は、軸部60の外周面を被覆する形状を有する清掃部本体72と、複数のブラシ毛74と、を有する。
清掃部本体72は、円筒状の外周面を有する。この清掃部本体72の厚さは、軸部60の直径よりも小さく設定されている。
各ブラシ毛74は、清掃部本体72と同一の素材で清掃部本体72と一体的に形成されている。各ブラシ毛74は、清掃部本体72の外周面から軸部60の軸方向と直交する方向の外向きに突出するとともに、清掃部本体72の外周面から離間するにしたがって次第に当該ブラシ毛74の外形が小さくなる形状を有する。本実施形態では、各ブラシ毛74は、円錐状に形成されている。
次に、基部10について、詳細に説明する。基部10は、基端部20bを含む把持部20と、先端部20aを含む連結部30と、を有する。この基部10は、ポリプロピレン、ABS、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアセタール等の合成樹脂により形成されることが好ましい。本実施形態では、基部10は、ポリプロピレンにより形成されている。なお、軸部60も基部10と同じ合成樹脂により形成されている。
把持部20は、指で把持されることが可能な形状を有する。把持部20は、特定方向と直交する幅方向(図2の左右方向)の一方側(図2の左側)の縁部に形成された腹側縁部21と、幅方向の他方側の縁部に形成された背側縁部22と、を含む。腹側縁部21及び背側縁部22は、それぞれ特定方向に沿って直線状に延びる形状を有する。特定方向についての把持部20の寸法は、幅方向についての把持部20の寸法(腹側縁部21及び背側縁部22間の寸法)よりも大きく設定されている。また、把持部20の幅方向の寸法は、連結部30のそれよりも大きく設定されている。
連結部30は、把持部20と軸部60とを連結する。具体的に、連結部30は、基部10の先端部20aを含み軸部60を支持する支持部32と、支持部32と把持部20との間に介在する変形部34と、を有する。図3及び図4に示されるように、把持部20の奥行方向(特定方向及び幅方向の双方に直交する方向)の寸法は、基部10と軸部60との境界ないしその近傍の部位の奥行方向の寸法よりも大きい。
変形部34は、支持部32が把持部20に対して幅方向に変位するのを許容するように弾性変形可能である。この変形部34の剛性は、支持部32の剛性よりも小さく設定されている。変形部34は、把持部20の中心軸C(腹側縁部21と背側縁部22とを結ぶ線分の垂直二等分線)と軸部60との間に支持部32が位置するように支持部32と把持部20との間に介在している。本実施形態では、変形部34は、腹側変形部40と、背側変形部50と、を有している。
腹側変形部40は、把持部20のうち幅方向について当該把持部20の中心軸Cよりも軸部60に近い側(図2の左側)の部位と、支持部32のうち幅方向について当該支持部32の中央部よりも軸部60に近い側の部位と、の間に介在している。腹側変形部40は、腹側基礎部42と、腹側変形部本体44と、を有している。
腹側基礎部42は、把持部20に接続されている。腹側基礎部42は、把持部20から離間するにしたがって次第に幅方向の寸法が小さくなるとともに把持部20の中心軸Cから離間するように湾曲する形状を有する。
腹側変形部本体44は、腹側基礎部42と支持部32との間に介在するとともに、特定方向に沿って直線状に延びる形状を有する。腹側変形部本体44の幅方向の寸法は、腹側基礎部42の幅方向の寸法よりも小さく設定されている。このため、図6に示されるように、把持部20に対して支持部32が幅方向に変位するように当該支持部32に外力が作用したときに、腹側基礎部42と腹側変形部本体44との境界で屈曲するように腹側変形部40が弾性変形する。つまり、腹側基礎部42と腹側変形部本体44との境界が、「腹側屈曲部40a」を構成する。本実施形態では、図5に示されるように、腹側変形部本体44は、円柱状に形成されている。
背側変形部50は、幅方向について腹側変形部40を基準として軸部60と反対側に位置し、かつ、幅方向について腹側変形部40から離間している。背側変形部50は、把持部20のうち幅方向について当該把持部20の中心軸Cよりも軸部60から遠い側(図2の右側)の部位と、支持部32のうち幅方向について当該支持部32の中央部よりも軸部60から遠い側の部位と、の間に介在している。背側変形部50は、背側基礎部52と、背側変形部本体54と、を有している。
背側基礎部52は、把持部20に接続されている。背側基礎部52は、把持部20から離間するにしたがって次第に幅方向の寸法が小さくなる形状を有する。背側基礎部52は、腹側基礎部42に向かって凸となるように湾曲する形状を有する。
背側変形部本体54は、背側基礎部52と支持部32との間に介在するとともに、特定方向に沿って直線状に延びる形状を有する。背側変形部本体54の幅方向の寸法は、背側基礎部52の幅方向の寸法よりも小さく設定されている。このため、図6に示されるように、支持部32が把持部20に対して幅方向に変位するように当該支持部32に外力が作用したときに、背側基礎部52と背側変形部本体54との境界で屈曲するように背側変形部50が弾性変形する。つまり、背側基礎部52と背側変形部本体54との境界が、「背側屈曲部50a」を構成する。背側屈曲部50aは、背側変形部50のうち腹側屈曲部40aと幅方向に重なる部位よりも支持部32に近い部位に形成されている。換言すれば、支持部32から背側屈曲部50aまでの距離よりも支持部32から腹側屈曲部40aまでの距離の方が長く設定されている。本実施形態では、図5に示されるように、背側変形部本体54は、四角柱状に形成されている。背側変形部本体54の幅方向の寸法W2は、腹側変形部本体44の幅方向の寸法W1よりも小さく設定されている。また、奥行方向(図5の上下方向)についての背側変形部本体54の寸法D2は、同方向についての腹側変形部本体44の寸法D1よりも大きく設定されている。
続いて、以上に説明した歯間清掃具2を含む歯間清掃具群1について説明する。歯間清掃具群1は、互いに接続された複数の(本実施形態では8つの)歯間清掃具2を有している。図1に示されるように、歯間清掃具群1では、互いに隣接する歯間清掃具2の基部10と軸部60との境界が、特定方向に偏倚した状態で各歯間清掃具2が互いに接続されている。具体的に、幅方向について特定の歯間清掃具2の一方側(例えば右側)に位置する歯間清掃具2における基部10と軸部60との境界が、特定の歯間清掃具2における基部10と軸部60との境界から当該境界を基準として前記特定方向について基部10の基端部20bと反対側に所定寸法Lだけ偏倚した位置となるように、各把持部20の背側縁部22及び腹側縁部21が互いに接続されている。
また、歯間清掃具群1の各基部10の基端部20bは、各歯間清掃具2の基部10と軸部60との境界同士を結ぶ直線と平行な直線に沿って並ぶように特定方向に対して傾斜する形状を有している。
本実施形態では、金型により歯間清掃具群1が製造される。具体的に、まず、各歯間清掃具2の基部10及び軸部60を形成可能な空間を有する第1金型内に、当該基部10及び軸部60を形成するための合成樹脂(本実施形態ではポリプロピレン)が充填される。その後、清掃部70を形成可能な空間を有する第2金型内に第1金型による成形物(基部10及び軸部60)を配置した状態でこの第2金型内に当該清掃部70を形成するためのエラストマー(本実施形態ではスチレン系エラストマー)が充填される。第2金型は、各清掃部70を形成するための部位間を仕切る仕切壁を有している。
ここで、本歯間清掃具群1では、特定の歯間清掃具2の一方側に位置する歯間清掃具2の基部10と軸部60との境界が、特定の歯間清掃具2の基部10と軸部60との境界から特定方向に偏倚しているので、互いに隣接する歯間清掃具2の清掃部70間の寸法が確保される。よって、前記第2金型の仕切壁の厚さを大きくすることができる。したがって、基部10と軸部60とのなす角を奥歯同士の歯間の清掃に好適な範囲に設定しながら、第2金型の設計の自由度を高めることが可能となる。
また、本実施形態では、清掃部70間の寸法が確保されているため、包装容器に複数の歯間清掃具群1が奥行方向に重なるように収容されている場合であっても、手前側に配置された歯間清掃具群1の清掃部70が、奥側に配置された歯間清掃具群1の清掃部70のさらに奥側に入り込んで引っ掛かるということを防止できる。
また、把持部20の幅方向の寸法が、連結部30の幅方向の寸法よりも大きく設定されているので、互いに隣接する清掃部70間の寸法がより大きくなる。よって、基部10と軸部60とのなす角の設計自由度及び金型の設計自由度の双方がより向上する。
また、1つの包装容器に複数の歯間清掃具群1が奥行方向に重ねて収容される場合においては、手前側に配置される歯間清掃具群1を取り出す際には、手前側に配置される歯間清掃具群1の各清掃部70が奥側に配置された歯間清掃具群1の各清掃部70と引っかかることをより防止することができる。
また、各基部10の基端部20bは、各歯間清掃具2の基部10と軸部60との境界同士を結ぶ直線と平行な直線に沿って並ぶように特定方向に対して傾斜する形状を有しているので、金型の大型化及び当該歯間清掃具群1を収容する包装容器等の収容部の大型化を回避することができる。
また、把持部20の奥行方向の寸法は、前記軸部60の奥行方向の寸法よりも大きいため、包装容器に複数の歯間清掃具群1が奥行方向に重ねて収容された場合、手前側に配置される歯間清掃具群1の各清掃部70と、奥側に配置された歯間清掃具郡1の清掃部70との間に距離を確保することができる。このため、手前側の歯間清掃具群1を取り出す際に、各歯間清掃具群1の清掃部70同士が引っかかることをより確実に防止することができる。このような観点から、前記把持部20の厚み(奥行方向の寸法)は、清掃部本体72の厚み(直径)よりも大きいことが好ましく、清掃部本体72の厚み及び支持部32の厚み(奥行方向の寸法)の両方よりも大きいことがより好ましい。
次に、以上に説明した歯間清掃具2により奥歯同士の歯間を清掃する操作について説明する。
まず、歯間清掃具群1から一の(例えば端の)歯間清掃具2を取り外し、その歯間清掃具2の清掃部70を先頭にして前歯側から奥歯側に向かって当該歯間清掃具2を口腔内に挿入する。そして、清掃部70が奥歯同士の歯間に沿って往復するように把持部20を操作する。
ここで、前記歯間の清掃中に、把持部20(清掃部70)の往復方向と交差する方向の外力、特に歯間清掃具2が口腔内から引き抜かれる方向の引抜力が把持部20に加わることがある。本実施形態では、この場合であっても、軸部60と支持部32との境界ないしその近傍の部位の破損が抑制される。具体的に、本歯間清掃具2では、変形部34の剛性が支持部32の剛性よりも小さいため、前記歯間の清掃中に前記外力(例えば引抜力)が把持部20に加えられた場合、図6に示されるように、支持部32が把持部20に対して幅方向へ変位するように変形部34が弾性変形する。換言すれば、前記外力が把持部20に加わった際に軸部60の先端が支持部32に対して軸部60の軸方向と交差する方向に変位するように軸部60が撓むことによって軸部60と支持部32との境界ないしその近傍の部位に生じる応力の一部を、変形部34がひずみエネルギーとして吸収する。よって、軸部60と支持部32との境界ないしその近傍の部位に生じる応力が低減されるので、当該部位の破損が抑制される。
また、変形部34は、幅方向に互いに離間する腹側変形部40及び背側変形部50を有しているので、小さな剛性を有する変形部34が簡単に得られる。具体的に、腹側変形部40及び背側変形部50は、互いの間に空間を形成するので、変形部34の剛性が小さくなる。
また、背側変形部50の幅方向の寸法W2は、腹側変形部40の幅方向の寸法W1よりも小さいので、歯間の清掃中における軸部60と支持部32との境界ないしその近傍の部位の破損がより確実に抑制される。具体的に、特に奥歯同士の歯間の清掃中には、前記引抜力が把持部20に加わることが多く、この場合、支持部32には、軸部60を介して腹側変形部40から背側変形部50に向かう方向の外力が作用する。よって、腹側変形部40の幅方向の寸法W1よりも背側変形部50の幅方向の寸法W2が小さいことにより、支持部32が把持部20に対して腹側変形部40から背側変形部50に向かう方向へ変位しやすくなる。したがって、軸部60と支持部32との境界ないしその近傍の部位の破損がより確実に抑制される。
さらに、背側変形部50の奥行方向の寸法D2は、腹側変形部40の奥行方向の寸法D1よりも大きいので、支持部32の把持部20に対する幅方向への変位のしやすさを確保しつつ、支持部32が把持部20に対して奥行方向へ変位する外力が作用したときの背側変形部50の破損を抑制することができる。
また、腹側屈曲部40aと背側屈曲部50aとが特定方向について互いに離間しているので、把持部20に対して支持部32が幅方向に変位するように当該支持部32に外力が作用したときの変形部34の破損(折れ)が抑制される。具体的に、腹側屈曲部40aと背側屈曲部50aとが互いに特定方向に離間することなく幅方向に重なる位置に形成されている場合、前記外力が作用したときにこれらの屈曲部で変形部34が折れやすいが、腹側屈曲部40aと背側屈曲部50aとが特定方向について互いに離間しているので、前記外力の作用時における変形部34の破損が抑制される。
また、支持部32から背側屈曲部50aまでの距離よりも支持部32から腹側屈曲部40aまでの距離の方が長い。このため、前記引抜力が把持部20に加えられたときに、支持部32が腹側変形部40から背側変形部50に向かう方向に変位しやすくなるので、軸部60と支持部32との境界ないしその近傍の部位の破損がさらに確実に抑制される。具体的に、前記引抜力が作用したときは、支持部32が把持部20に対して腹側変形部40から背側変形部50に向かう方向(把持部20の中心軸Cに向かう方向)に変位するように各変形部40,50が変位することによって軸部60と支持部32との境界ないしその近傍の部位に生じる応力の一部が変形部34により吸収されるが、このときに支持部32が腹側変形部40から背側変形部50に向かう方向(把持部20の中心軸Cに向かう方向)に沿って特定距離だけ変位するのに必要な背側変形部50の変位量よりも、腹側変形部40のそれの方が大きくなる。本歯間清掃具2では、支持部32から背側屈曲部50aまでの距離よりも支持部32から腹側屈曲部40aまでの距離の方が長いので、背側変形部50の変位量よりも腹側変形部40の変位量を大きく確保しやすい。よって、軸部60と支持部32との境界ないしその近傍の部位に作用する応力の一部の吸収が行われやすくなる。
なお、今回開示された上記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
変形部34の構造は、上記の例に限られない。例えば、変形部34は、腹側変形部40と背側変形部50との間を埋める部位を有し、当該部位を含めて変形部34全体が支持部32の硬度よりも低い硬度を有する材料(エラストマー等)により形成されてもよい。このようにしても、変形部34の剛性を支持部32の剛性よりも小さくすることができる。
また、図7は、上記実施形態の歯間清掃具2の変形例を示している。この歯間清掃具3では、腹側変形部40及び背側基礎部52がポリプロピレン等の合成樹脂で形成され、清掃部70、背側変形部本体54及び清掃部70と背側変形部本体54との間の部位が、前記合成樹脂よりも低い硬度を有するエラストマー等で形成されている。この場合も、背側基礎部52と背側変形部本体54との境界が背側屈曲部50aを構成する。また、支持部32から背側屈曲部50aまでの距離よりも支持部32から腹側屈曲部40aまでの距離の方が長く設定される。この歯間清掃具3であっても、把持部20に前記引抜力が加わった際に各変形部40,50が各屈曲部40a,50aで屈曲するように有効に弾性変形することによって、軸部60と支持部32との境界ないしその近傍の部位に生じる応力の一部が吸収される。
また、図8は、上記実施形態の歯間清掃具2の別の変形例を示している。この歯間清掃具4では、腹側変形部40及び背側変形部50のそれぞれに切欠きが形成されている。この場合、当該切欠きが各屈曲部40a,50aを構成する。この場合も、支持部32から背側屈曲部50aまでの距離よりも支持部32から腹側屈曲部40aまでの距離の方が長く設定される。この態様であっても、上記と同様の効果が得られる。
また、軸部60は、連結部30の延びる方向に対して交差するものに限られない。例えば、軸部60は、把持部20の延びる方向に対して交差しており、連結部30が腹側変形部40から背側変形部50に向かう方向に凸となるように湾曲する形状であってもよい。
1 歯間清掃具群
2 歯間清掃具
10 基部
20 把持部
20a 先端部
20b 基端部
30 連結部
32 支持部
34 変形部
40 腹側変形部
40a 腹側屈曲部
42 腹側基礎部
44 腹側変形部本体
50 背側変形部
50a 背側屈曲部
52 背側基礎部
54 背側変形部本体
60 軸部
70 清掃部

Claims (3)

  1. 幅方向に互いに接続された複数の歯間清掃具を含む歯間清掃具群であって、
    各歯間清掃具は、
    前記幅方向に直交する特定方向に沿って延びる形状を有するとともに前記特定方向の一方側の端部である基端部及び前記特定方向の他方側の端部である先端部を含む基部と、
    前記基部の先端部から当該基部と交差する方向に沿って延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部と、
    前記軸部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部と、を備え、
    前記複数の歯間清掃具のうち1つの前記基部と前記軸部との境界が、この歯間清掃具に接続された他の歯間清掃具の前記基部と前記軸部との境界から前記特定方向において偏倚した位置となるように、各基部同士が接続されている、歯間清掃具群。
  2. 請求項1に記載の歯間清掃具群において、
    前記基部は、
    前記基部の基端部を含み指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、
    前記基部の先端部を含み前記把持部と前記軸部との間に介在する前記連結部と、を有し、
    前記幅方向に互いに隣接する前記把持部同士が接続されており、
    前記把持部の前記幅方向の寸法は、前記連結部の前記幅方向の寸法よりも大きい、歯間清掃具群。
  3. 請求項1又は2に記載の歯間清掃具群において、
    各基部の基端部は、各歯間清掃具の前記基部と前記軸部との境界同士を結ぶ直線と平行な直線に沿って並ぶように前記特定方向に対して傾斜する形状を有している、歯間清掃具群。
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