JP6730442B2 - 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法に関する。
従来、溝入れ加工に用いられる切削インサートの一例として、特開2002−254216号公報(特許文献1)に記載のスローアウェイチップ(切削インサート)が知られている。特許文献1に記載の切削インサートにおいては、前切れ刃に、円孤状凹部が設けられるとともに、すくい面に、前記円孤状凹部に連なる球面状凹部が設けられている。このような前切れ刃及びすくい面によって、切屑が絞り込まれる。
特許文献1に記載の切削インサートにおいては、前切れ刃が円孤形状であり且つ凹形状となっている。そのため、切屑の絞り込み作用によって切屑処理性は向上するものの、加工物の表面に段差が生じるため、平坦な加工面を得るためには、別途、加工が必要となる。その結果、加工効率が悪くなる可能性がある。
本開示は、良好な切屑処理性を発揮するとともに良好な加工効率が得られる切削インサートを提供することを目的とする。
本開示に基づく切削インサートは、第1角部と第2角部と前記第1角部及び前記第2角部の間に位置する第1辺とを有する第1面と、前記第1面から離れて位置する第2面と、前記第1面における前記第1辺及び前記第2面に繋がる第3面と、前記第1面及び前記第3面が交わる稜線に位置する切刃とを備える。前記切刃は、前記第1辺に位置する第1切刃を有する。前記第1面は、前記第1辺に接続されているとともに前記第1辺から遠ざかるにつれて前記第2面に向かって傾斜する第1傾斜面と、前記第1角部の側において前記
第1切刃から離れて位置する凸状の第1突起と、前記第2角部の側において前記第1切刃から離れて位置する凸状の第2突起とを有する。前記第1傾斜面は、前記第1切刃に直交する方向において前記第1突起及び前記第1辺の間に位置する第1領域と、前記第1切刃に直交する方向において前記第2突起及び前記第1辺の間に位置する第2領域と、前記第1領域及び前記第2領域の間に位置する第3領域とを有する。前記第1領域の第1傾斜角度θ1は、前記第1切刃に沿う方向において、前記第1角部から遠ざかるにつれて大きくなり、前記第2領域の第2傾斜角度θ2は、前記第1切刃に沿う方向において、前記第2角部から遠ざかるにつれて大きくなる。前記第3領域の第3傾斜角度θ3は、前記第1傾斜角度θ1及び前記第2傾斜角度θ2以上である
本開示の実施形態に係る切削インサートを示す斜視図である。 図1に示す切削インサートの第1面の正面図である。 図1に示す切削インサートの図2におけるA1方向からの側面図である。 図2に示す切削インサートにおける領域A2を拡大した拡大図である。 図4において、図7〜図13の断面位置を示す図である。 図4において、図14の断面位置を示す図である。 図5のA−Aにおける断面図である。 図5のB−Bにおける断面図である。 図5のC−Cにおける断面図である。 図5のD−Dにおける断面図である。 図5のE−Eにおける断面図である。 図5のF−Fにおける断面図である。 図5のG−Gにおける断面図である。 図6のH−Hにおける断面図である。 本開示の実施形態に係る切削インサートの第1面の正面図の要部拡大図である。 本開示の実施形態に係る切削工具を示す斜視図である。 図16に示す切削工具の正面図である。 図16に示す切削工具の側面図である。 本開示の実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 本開示の実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 本開示の実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
<切削インサート>
以下、本開示の実施形態に係る切削インサートについて、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態の構成部材のうち、実施形態を説明するために必要な主要部材を簡略化して示したものである。従って、本開示の切削インサートは、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、本開示の切削インサートの一例として示したものである。従って、本開示の切削インサートは、各図中の部材の寸法に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1〜図14を参照して、本開示の第1の実施形態に係る切削インサート1(以下、単にインサート1ともいう)について説明する。図1に示す一例のインサート1は、溝入れ加工に用いることが可能である。図1に示す一例のように、インサート1は、三角板形状であってもよい。
具体的には、インサート1は、図1及び図3に示すように、3つのコーナを有する三角形の第1主面91を有していてもよい。図1に示す一例の第2主面92は、第1主面91の反対側に位置している。第1主面91の各コーナに対応する部分に、切削部10が設けられていてもよい。図3に示す一例においては、第1主面91が三角形であることから、インサート1は3つの切削部10を有している。
切削部10は、第1面3と、第1面3から離れて位置する第2面5と、第1面3及び第2面5の間に位置する第3面7とを備えていてもよい。第3面7は、第1面3及び第2面5のそれぞれと繋がっていてもよい。図1に示す一例における第1面3、第2面5及び第3面7は、それぞれ第1主面91及び第2主面92の間に位置している。このとき、図に示す一例における第1面3、第2面5及び第3面7は、それぞれ第1主面91に繋がっている。
第1面3は、溝入れ加工のような切削加工時に切屑が主に流れる面として用いることが可能である。すなわち、第1面3は、いわゆるすくい面として機能することが可能である。
図2に示す一例の第1面3は、上面視した場合において、多角形状であり、複数の角及び複数の辺を有している。図2に示す一例の第1面3は、四角形の形状となっている。そのため、図2に示す一例の第1面3は、少なくとも第1角部3a1と、第2角部3a2と、第1辺3bとを有している。第1辺3bは、第1角部3a1及び第2角部3a2の間に位置している。
ここで、多角形状とは、厳密に多角形の形状であることを意味するものではない。例えば、図3に示す第1面3における角部はそれぞれ厳密な角となってはいない。また、隣り合う角部を接続するように位置する辺は、厳密に直線形状とはなっていなくてもよい。また、上面視とは、インサート1を第1面3に向かって見た状態を意味するものとする。
図1に示す一例の第2面5は、第3面7を挟んで、第1面3から離れて位置している。第2面5の一部は、インサート1をホルダに装着する際に、ホルダに取り付けられる座面として機能することが可能である。
なお、図1に示す一例の第2面5は、第3面7を挟んで位置しているという点で、第1面3の反対側に位置するともいうことができる。ここで、第2面5が第1面3の反対側に位置する、とは、厳密に第2面5が第1面3の反対側に位置することを意味するものではない。図1及び図3に示すように、実質的に、第2面5が第1面3の反対側に位置していればよく、第2面5及び第1面3の配置は、インサート1の形状によって決めることができる。
また、インサート1は、第1主面91及び第2主面92の間に位置する平坦な面領域71を有していてもよい。図1に示す一例のインサート1においては、面領域71が、第1面3における第1辺3bとは反対側において第1面3と隣り合っている。
上記の通り、厳密に第2面5が第1面3の反対側に位置していなくてもよいことから、以下の通り仮想直線Xを設定して、この仮想直線Xを基準として「上方」及び「下方」を設定してもよい。
具体的には、第1主面91及び面領域71が交わる稜線に平行であって第1主面91の中心を通る仮想直線Xを設定する。図3に示すように、第1主面91を正面視した場合において、仮想直線Xから第1面3に向かう方向を上方、第1面3から仮想直線Xに向かう方向を下方としてもよい。 インサート1が面領域71を有している場合には、この平坦な面領域71を基準として、第1面3の高さ位置を評価してもよい。
図3に示す一例の第1主面91は、三角形状であるが、第1主面91の形状はこれに限定されない。例えば、第1主面91及び第2主面92の形状は、四角形又は五角形のような多角形であっても構わない。
図1及び図3に示す一例における第3面7は、第1面3の第1辺3b及び第2面5の間に位置しており、第1面3及び第2面5に繋がっている。図1及び図3に示す一例における第3面7は、後述するように、ホルダに装着した際に切削工具における側方に位置させることが可能である。そのため、図1に示す一例における第3面7は、側面7と言い換えてもよい。側面7は、インサート1を用いて被削材の切削加工を行う場合において、いわゆる逃げ面として機能することが可能である。
図1及び図3に示す一例のインサート1は、第1主面91の中心から第2主面92の中心に向かって設けられた貫通孔9を備えている。貫通孔9は、インサート1を切削工具のホルダにネジ止めする際に固定ネジを挿入するために設けられている。
貫通孔9の中心軸O1は、第1主面91の中心及び第2主面92の中心を通る仮想直線と一致している。また、貫通孔9の中心軸O1は、インサート1の中心軸とも一致している。従って、貫通孔9の中心軸O1は、インサート1の中心軸と置き換えてもよい。インサート1の中心軸とは、第1主面91及び第2主面92の間を貫通する軸であり、インサート1を回転させたときに回転軸となる軸を意味するものとする。
インサート1の材質としては、例えば、超硬合金及びサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC−Co、WC−TiC−Co及びWC−TiC−TaC−Coなどが挙げられる。WC−Coは、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成される。WC−TiC−Coは、WC−Coに炭化チタン(TiC)添加したものである。WC−TiC−TaC−Coは、WC−TiC−Coに炭化タンタル(TaC)を添加したものである。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)及び窒化チタン(TiN)などのチタン化合物を主成分としたものが挙げられる。
インサート1の表面は、化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、例えば、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)及びアルミナ(Al)などが挙げられる。
インサート1は、第1面3及び側面7が交わる稜線に位置する切刃11を備えていてもよい。図1に示す一例におけるインサート1は、3つの切削部10のそれぞれにおける、第1面3及び側面7が交わる稜線に切刃11が位置している。切刃11は切削加工において被削材を切削するために用いることが可能である。切刃11は、第1面3及び側面7が交わる稜線の全体に位置していてもよく、また、上記の稜線の一部のみに位置していてもよい。
第1面3及び側面7が交わる領域であって切刃11が位置している部分には、いわゆるホーニング加工が施されていてもよい。第1面3及び側面7が交わる領域に、この領域が曲面形状となるホーニング加工が施されている場合には、切刃11の強度が向上する。ホーニング加工としては、例えば、Rホーニングなどが挙げられる。
図4に示す一例における切刃11は、第1面3の第1辺3bに位置する第1切刃111を有している。第1切刃111は、溝入れ加工における、いわゆる前切刃として機能することが可能である。また、切刃11は、第1角部3a1に位置する第2切刃112と、第2角部3a2に位置する第3切刃113とを有していてもよい。第2切刃112及び第3切刃113は、いわゆるコーナ切刃として機能することが可能である。
図4〜図12に示す第1面3は、第1傾斜面13及び突起15を有している。一例の第1傾斜面13は、第1辺3bに沿って位置するとともに第1辺3bから遠ざかるにつれて第2面5に向かって傾斜している。言い換えれば、実施形態の一例の第1傾斜面13は、第1辺3bから遠ざかるにつれて仮想直線Xに近づいている。図4に示す一例においては、第1面3における第1傾斜面13が、すくい面として機能することが可能である。図4に示す一例の第1傾斜面13は、第1角部3a1の側に位置する第1領域131と、第2角部3a2の側に位置する第2領域132と、第1領域131及び第2領域132の間に位置する第3領域133とを有している。
突起15は、凸状であり、第1面3において上方に向かって隆起している部分である。言い換えれば、図7に示す一例の突起15は、第1面3において仮想直線Xから遠ざかる方向に向かって突出している。突起15は、第1面3における第1切刃111よりも内側に位置している。突起15は、第1切刃111で生じる切屑が流れる方向に位置しており、切屑の流れをコントロールするために用いることが可能である。突起15は、具体的には切屑を湾曲させる、又は切屑の流れる方向をコントロールするといった役割を有することが可能である。
なお、ここで内側 とは、上面視において、第1切刃111で形成された切屑が流れる方向における前方の側を意味している。そして、図4に示す一例の突起15は、第1角部3a1の側に位置する第1突起151と、第2角部3a2の側に位置する第2突起152とを有している。
ここで、上記した第1傾斜面13及び突起15は、実施形態において、以下のような関係を有している。すなわち、図8〜図12に示すように、第1領域131の傾斜角度θ1は、第1切刃111に沿う方向(以下、単にA3方向ともいう)において、第1角部3a1から遠ざかるにつれて大きくなっている。また、第2領域132の傾斜角度θ2は、第1切刃111に沿う方向(A3方向)において、第2角部3a2から遠ざかるにつれて大きくなっている。そして、第3領域133の傾斜角度θ3は、第1領域131の傾斜角度θ1及び第2領域132の傾斜角度θ2以上である。すなわち、θ3≧θ1、θ2である。
さらに、図4に示す一例においては、第1面3の正面視(上面視)において、第1突起151の第1頂部T1が、第1切刃111に沿う方向(A3方向)において、第1領域131及び第3領域133の第1境界部B1よりも第1角部3a1の近くに位置している。また、第2突起152の第2頂部T2が、第1切刃111に沿う方向(A3方向)において、第2領域132及び第3領域133の第2境界部B2よりも第2角部3a2の近くに位置している。
実施形態の一例において、第1傾斜面13及び突起15が、上記のような関係を有することによって、第1切刃111によって形成された切屑は、まず、異なる傾斜角度θ1〜θ3を有する第1傾斜面13によってA3方向において凹形状に絞られる。すなわち、切屑は、A3方向における両端側に位置し、すくい角が相対的に小さな、第1領域131及び第2領域132に接触して立ち上げられるとともに、A3方向における中央に位置し、すくい角が相対的に大きな第3領域133において下方に深く沈みこむことによって、凹形状に絞られる。
そして、凹形状に絞られた切屑は、第1切刃111から離れて位置する第1突起151、第2突起152によって、更にA3方向における変形が促進される。すなわち、切屑のうち、第1領域131及び第2領域132によって立ち上げられ部分が、好適に第1突起151の第1頂点T1及び第2突起152の第2頂部T2と接触してカールされる。
A3方向において切屑が好適に絞られるため、加工壁面に切屑が接触するおそれが小さくなり、加工壁面の精度の向上が図れる。その結果、一度の加工で面精度の高い加工壁面が得られるため、良好な切屑処理性と良好な加工効率を兼ね備えることができる。
ここで、傾斜角度θ1〜傾斜角度θ3は、それぞれ、いわゆるすくい角に相当する。すくい角は、例えば、図7〜図12に示すように、第1切刃111に垂直な断面において規定することができる。例えば、傾斜角度θ1は、第1切刃111に垂直であって第1領域131と交わる断面において、第1領域131の仮想延長線と、仮想直線Xとが交わる角度によって評価してもよい。同様に、傾斜角度θ2は、第1切刃111に垂直であって第2領域132と交わる断面において、第1領域131の仮想延長線と、仮想直線Xとが交わる角度によって評価してもよい。
また、第1領域131の傾斜角度θ1が、A3方向において、第1角部3a1から遠ざかるにつれて大きくなる、とは、A3方向において、第1角部3a1から遠ざかるにつれて小さくならないことを意味する。したがって、第1領域131は、その全長に渡って傾斜角度θ1が増大する必要はなく、傾斜角度θ1が一定となる部分を有していてもよい。第2領域132の傾斜角度θ2も、第1領域131の傾斜角度θ1と同様である。
第3領域133の傾斜角度θ3は、A3方向において変化していてもよく、また、一定であってもよい。図9に示す一例においては、傾斜角度θ3がA3方向において一定である。
例えば、傾斜角度θ1は、5°〜30°、傾斜角度θ2は、5°〜30°、傾斜角度θ3は、10°〜30°としてもよい。なお、傾斜角度θ1の最大値は、傾斜角度θ2の最大値と等しく、傾斜角度θ1の最小値は、傾斜角度θ2の最小値と等しくてもよい。なお、2つの角度が等しいとは、両者の値が実質的に同一であればよく、例えば、両者の値に±2°の差があってもよいことを意味するものとする。
また、第1突起151の第1頂部T1は、図7及び図13に示すように、第1突起151のうち最も上方に位置する部分であり、第2突起152の第2頂部T2は、図11及び図13に示すように、第2突起152のうち最も上方に位置する部分である。言い換えれば、第1頂部T1及び第2頂部T2は、それぞれの突起において最も高位に位置する部分である。
ここで、第1突起151及び第2突起152の頂部T1、T2の高さは、第1切刃111に直交する断面を断面視することで評価できる。第1突起151及び第2突起152の頂部T1、T2の高さは、例えば、上述の平坦な面領域71を基準にしてもよい。なお、上述した断面は、中心軸O1に垂直な断面でもある。そのため、図7及び図11に示すように、第1突起151及び第2突起152の頂部T1、T2の高さを断面視で評価するときは、仮想直線Xに平行な直線X’を基準にしてもよい。
なお、第1突起151の第1頂部T1の高さは、第2突起152の第2頂部T2の高さと同じであってもよい。この場合には 、切屑の流れる方向を安定させることができる。ここで、第1突起151の第1頂部T1の高さが第2突起152の第2頂部T2の高さと同じであるとは、両者の高さが実質的に同一であればよく、両者の高さに若干の差があってもよいことを意味するものとする。
また、第1突起151及び第2突起152は、図4に示すように、インサート1の内側に向かって延びた形状であってもよい。また、第1突起151及び第2突起152は、上面視において、第1切刃111の中点Mを通り第1切刃111に垂直な直線Lに対して対称となっていてもよい。すなわち、上面視において、第1突起151及び第2突起152は、A3方向において、並んで位置していてもよい。なお、以下の説明において、便宜上、直線Lに沿った方向(以下、単にA4方向ともいう)における第1切刃111に近付く側を前方側といい、第1切刃111から離れる側を後方側とする。図4に示す一例においては、「後方側」及び「内側」が一致している。
また、第1突起151及び第2突起152は、A3方向において、互いに離れて位置していてもよい。そして、A3方向における、第1突起151及び第2突起152の間隔は、第1切刃111から遠ざかるにつれて、小さくなっていてもよい。すなわち、第1突起151及び第2突起152は、第1切刃111から遠ざかるにつれて、互いに近づくように位置していてもよい。この場合には、第1突起151及び第2突起152によって、A3方向における切屑の変形が促進されるとともに切屑のカールを安定させることができる。
なお、図4に示す一例においては、第1突起151及び第2突起152は、全長に渡って互いに離れて位置しているが、例えば、第1突起151における後方側の端部及び第2突起152における後方側の端部が互いに接続していてもよい。
上面視において、第1切刃111は直線形状であってもよい。この場合には、加工面、すなわち、溝入れ加工における溝底面を平坦に加工することができる。なお、側面視においても、第1切刃111は直線形状であってもよい。その場合には、より一層、溝底面を平坦に加工する効果が高まる。
また、図4に示す一例のように、第1突起151及び第2突起152は、第1切刃111から離れて位置していてもよい。すなわち、第1突起151における前方側の端部E1及び第2突起152における前方側の端部E2は、第1切刃111から離れて位置している。第1突起151及び第2突起152が上記のような構成であるときには、送り量が小さないわゆる低送り加工で用いた場合であっても、第1傾斜面13によって良好に切屑を変形させることができる。図4に示す一例において、第1突起151及び第2突起152の端部E1、E2は、第1切刃111に最も近接している。
第1領域131及び第2領域132は、第3領域133と滑らかに接続されていてもよい。すなわち、図8及び図10に示す一例のように、第1領域131の傾斜角度θ1の最大値(θ1MAX)と第2領域132の傾斜角度θ2の最大値(θ2MAX)とは、第3領域133の傾斜角度θ3と同じであってもよい。この場合には、第1傾斜面13が、A3方向において滑らかな面となり、切屑と良好に接触することができる。その結果、切屑の流れを安定してコントロールすることができる。
また、第1領域131の傾斜角度θ1及び第2領域132の傾斜角度θ2は、A3方向において、一定の割合で大きくなっていてもよい。この場合には、第1領域131及び第2領域132そのものが滑らかな面となり、切屑と良好に接触する効果が高まる。その結果、切屑の流れを安定してコントロールする効果が高まる。
さらに、図6に示す一例のように、A3方向における第3領域133の長さL3は、A3方向における第1領域131の長さL1及び第2領域132の長さL2よりも大きくてもよい。すなわち、L3>L1、L2であってもよい。この場合には、すくい角が相対的に大きな第3領域133を広く確保することで、A3方向における切屑の中央部分をより好適に窪ませることができる。その結果、A3方向における切屑を絞り込む効果が高まる。
例えば、長さL1及び長さL2は同じであるとともに、長さL3は、長さL1及び長さL2の1.2〜3倍としてもよい。なお、後述するように、A3方向における第1領域131の長さ、第2領域132の長さ及び第3領域133の長さが、A4方向に沿って変化する場合には、A3方向における第1領域131の長さ、第2領域132の長さ及び第3領域133の長さの最大値が、上記関係を満たせばよい。
また、図6に示す一例のように、A3方向における第3領域133の長さL3は、第1切刃111から遠ざかるにつれて小さくなっていてもよい。この場合には、第1切刃111の近傍で変形された切屑が、第1切刃111から遠ざかるにつれて、A3方向における両端側がより立ち上げられやすくなる。その結果、A3方向における切屑の絞り込みが促進される。
さらに、図4に示す一例のように、上面視において、第1境界部B1及び第2境界部B2は、第1切刃111に対して直交していてもよい。この場合には、送り量が大きな高送り加工及び送り量が小さな低送り加工のいずれにおいても、生成した切屑の流れる方向を、安定してコントロールすることができる。その結果、広範な切削条件下において、切屑のカールが安定し、加工面精度の向上が図れる。
またさらに、図4及び図7に示す一例のように、第1突起151の第1頂部T1は、第1領域131よりも後方側に位置していてもよく、図4及び図11に示す一例のように、第2突起152の第2頂部T2は、第2領域132よりも後方側に位置していてもよい。
すなわち、第1突起151の第1頂部T1及び第2突起152の第2頂部T2は、すくい面として機能する第1傾斜面13よりも後方側に位置していてもよい。この場合には、高送り加工においても、切屑を第1突起151及び第2突起152によって好適にカールさせることが可能であるため、切屑が詰まるおそれが小さくなる。
また、上面視において、第1突起151の端部E1は、第1角部3a1よりも後方側に位置しており、上面視において、第2突起152の端部E2は、第2角部3a2よりも後方側に位置していてもよい。この場合には、低送り加工において、切屑が第1突起151及び第2突起152に乗り上げるおそれが小さくなるため、第1傾斜面13によって切屑を好適に変形させることができる。
さらに、図4に示す一例のように、第1突起151は、第1頂部T1より第1切刃111の側に位置する第1部分31を有しており、第2突起152は、第2頂部T2より第1切刃111の側に位置する第2部分32を有していてもよい。そして、これら第1部分31及び第2部分32は、図4に示すように、それぞれ、第1端部31X、32Xと、第1端部31X、32Xよりも後方側に位置する第2端部31Y、32Yとを有していてもよい。
このとき、図14に示す一例のように、第1端部31X、32Xは、それぞれ第1切刃111から遠ざかるにつれて第2面5から遠ざかるように第1角度θ4で傾斜していており、第2端部31Y、32Yは、それぞれ第1切刃111から遠ざかるにつれて第2面5から遠ざかるように第2角度θ5で傾斜していてもよい(第2部分32については不図示)。
そして、第2角度θ5は、第1角度θ4よりも大きくなっていてもよい。この場合には、第1傾斜面13によって絞られた切屑を第1突起151及び第2突起152に段階的に接触させることができる。そのため、第1突起151及び第2突起152によって、好適に切屑の変形を促進することができる。
また、図4に示す一例のように、第1部分31の第1端部31X及び第2端部31Yは、第1領域131よりも内側に位置し、第2部分32の第1端部32X及び第2端部32Yは、第2領域132よりも内側に位置していてもよい。
さらに、図4に示すように、第1突起151は、第1頂部T1より後方側に位置する第3部分33を有していてもよく、第2突起152は、第2頂部T2より後方側に位置する第4部分34を有していてもよい。このとき、第3部分33及び第4部分34は、それぞれ、対応する頂部T1、T2からA3方向における中央に向かうにつれて第2面5に向かって傾斜する平坦面51、52をそれぞれ有していてもよい。
そして、上面視において、第3部分33の平坦面51は、第1境界部B1を跨いで位置しているとともに、第4部分34の平坦面52は、第2境界部B2を跨いで位置していてもよい。この場合には、第1切刃111に沿う方向において絞り込まれた切屑を、平坦面51、52で挟み込むことができるため、切屑の絞り込みをより一層促進することができる。
なお、ここで、平坦面51が第1境界部B1を跨いで位置する、とは、図4に示すように、平坦面51が第1境界部B1の仮想延長線N1を跨いで位置していることを意味する。平坦面52が第2境界部B2を跨いで位置する、とは、図4に示すように、平坦面52が第2境界部B2の仮想延長線N2を跨いで位置していることを意味する。
なお、平坦面51、52は、互いに離れて位置していてもよい。すなわち、平坦面51、52の間に別の面が位置していてもよい。この別の面の一例として、図12には曲面53が示されている。このように平坦面51、52は、互いに離れていても、一部が接続していても構わない。また、平坦面51及び平坦面52が曲面及び平面によって接続されていてもよい。
(第2の実施形態)
次に、図15を参照して、本開示の第2の実施形態に係るインサート21について説明する。なお、以下においては、第1の実施形態のインサート1と相違する部分を中心として説明する。そのため、第1の実施形態と同様の構成を有する部分については第1の実施形態における説明を援用し、説明を省略する。
図15に示す一例のインサート21は、第1の実施形態のインサート1と同様に、第1面3、第2面5、側面7、貫通孔9及び切刃11を有している。そして、第1面3は、図15に示すように、第1傾斜面13及び突起15を有している。第1傾斜面13は、第1領域131、第2領域132及び第3領域133を有し、突起15は、第1突起151及び第2突起152を有している。
第1突起151は、第1頂部T1より第1切刃111の側に位置する第1部分31を有しており、第2突起152は、第2頂部T2より第1切刃111の側に位置する第2部分32を有している。そして、これら第1部分31及び第2部分32は、それぞれ、第1端部31X、32Xと、第1端部31X、32Xよりも後方側に位置する第2端部31Y、32Yとを有している。
図15に示す一例のインサート21は、第1端部31X、32X及び第2端部31Y、32Yの配置において、第1の実施形態のインサート1と相違する。すなわち、図15に示す一例においては、第1部分31の第1端部31Xは、第1領域131に位置しているとともに、第2部分32の第1端部32Xは、第2領域132に位置していている。この場合には、第1傾斜面13によって絞られた切屑を、第1突起151及び第2突起152に段階的に接触させることができる。そのため、第1突起151及び第2突起152によって、より好適に切屑の変形を促進することができる。
また、第1部分31の第2端部31Yは、第1領域131よりも後方に位置しているとともに、第2部分32の第2端部32Yは、第2領域132よりも後方に位置していてもよい。この場合には、高送り加工において、第1傾斜面13によって絞られた切屑を、第1突起151及び第2突起152に安定して段階的に接触させることができ、切屑が詰まる可能性を低減できる。
なお、図15に示すように、第3領域133の長さL3は、A4方向に沿って一定であってもよい。また、第1突起151における後方側の端部は、第2突起152における後方側の端部に接続されていてもよい。いずれの構成であっても、A3方向における切屑の絞り作用を発揮することができる。
<切削工具>
次に、本開示の実施形態に係る切削工具101について図面を用いて説明する。
実施形態の切削工具101は、図16〜図18に示すように、第1端の側 にインサートポケット103(以下、単にポケット103ともいう)を有するホルダ105と、ポケット103に装着されたインサート1とを備えている。このとき、インサート1は、少なくとも第1切刃111がホルダ105の第1端から突出するように、言い換えれば、第1切刃111がホルダ105から外方に突出するようにポケット103に装着されてもよい。
本実施形態におけるホルダ105は、第1端から第2端に向かって細長く延びた棒形状であってもよい。図16に示す一例におけるホルダ105の第1端の側には、ポケット103が1つ設けられている。ポケット103は、インサート1が装着される部分であり、ホルダ105の第1端の側の端面に対して開口していてもよい。なお、図16〜図18において、ホルダ105の第2端は省略している。
インサート1は、例えば次の方法によってホルダ105に固定されてもよい。ポケット103にはネジ穴(不図示)が形成されている。インサート1の貫通孔がネジ穴と同軸上に位置するようにインサート1をポケット103に配置する。固定ネジ107をインサート1の貫通孔に挿入するとともにポケット103のネジ穴に固定する。これによってインサート1がホルダ105に固定されてもよい。
ホルダ105の材質としては、例えば、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの材質の中で靱性の高い鋼を用いるのがよい。
<切削加工物の製造方法>
次に、本開示の実施形態に係る切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物は、被削材201を切削加工することによって作製される。実施形態においては、切削加工として溝入れ加工を例示する。実施形態における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)被削材201を回転させる工程と、
(2)回転している被削材201に上記実施形態に代表される切削工具101の少なくとも切刃11を接触させる工程と、
(3)切削工具101を被削材201から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図19に示すように、被削材201を軸Dの周りでD1方向に回転させる。また、切削工具101をD2方向に動かすことによって、被削材201に切削工具101を相対的に近付ける。次に、図20に示すように、切削工具101における切刃11を被削材201に接触させて、被削材201を切削する。このとき、切削工具101をD3方向に動かしながら被削材201を切削することによって溝が形成される。そして、図21に示すように、切削工具101をD4方向に動かすことによって、切削工具101を被削材201から相対的に遠ざける。
図19に示す一例においては、軸Dを固定するとともに被削材201を回転させた状態で切削工具101を被削材201に近付けている。また、図20においては、回転している被削材201にインサート1の切刃11を接触させることによって被削材201を切削している。また、図21においては、被削材201を回転させた状態で切削工具101を遠ざけている。
なお、図19〜図21に示す一例における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具101を動かすことによって、切削工具101を被削材201に接触させる、又は切削工具101を被削材201から離しているが、当然ながら実施形態は、このような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材201を切削工具101に近付けてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材201を切削工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、被削材201を回転させた状態を保持して、被削材201の異なる箇所にインサート1の切刃11を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材201の材質としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄又は非鉄金属などが挙げられる。
以上、本開示に係る実施形態について例示したが、本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることはいうまでもない。
1・・・切削インサート(インサート)
3・・・第1面
3a1・・・第1角部
3a2・・・第2角部
3b ・・・第1辺
5・・・第2面
7・・・第3面(側面)
9・・・貫通孔
10・・・切削部
11・・・切刃
111・・・第1切刃
13・・・第1傾斜面
131・・・第1領域
132・・・第2領域
133・・・第3領域
15・・・突起
151・・・第1突起
152・・・第2突起
31・・・第1部分
31X・・・第1端部
31Y・・・第2端部
32・・・第2部分
32X・・・第1端部
32Y・・・第2端部
33・・・第3部分
34・・・第4部分
51、52・・・平坦面
53・・・平面
91・・・第1主面
92・・・第2主面
101・・・切削工具
103・・・インサートポケット
105・・・ホルダ
107・・・固定ネジ
201・・・被削材

Claims (10)

  1. 第1角部と第2角部と前記第1角部及び前記第2角部の間に位置する第1辺とを有する第1面と、
    前記第1面から離れて位置する第2面と、
    前記第1面における前記第1辺及び前記第2面に繋がる第3面と、
    前記第1面及び前記第3面が交わる稜線に位置する切刃とを備え、
    前記切刃は、前記第1辺に位置する第1切刃を有し、
    前記第1面は、
    前記第1辺に接続されているとともに前記第1辺から遠ざかるにつれて前記第2面に向かって傾斜する第1傾斜面と、
    前記第1角部の側において前記第1切刃から離れて位置する凸状の第1突起と、
    前記第2角部の側において前記第1切刃から離れて位置する凸状の第2突起とを有しており、
    前記第1傾斜面は、
    前記第1切刃に直交する方向において前記第1突起及び前記第1辺の間に位置する、第1領域と、
    前記第1切刃に直交する方向において前記第2突起及び前記第1辺の間に位置する、第2領域と、
    前記第1領域及び前記第2領域の間に位置する第3領域とを有しており、
    前記第1領域の第1傾斜角度θ1は、前記第1切刃に沿う方向において、前記第1角部から遠ざかるにつれて大きくなり、前記第2領域の第2傾斜角度θ2は、前記第1切刃に沿う方向において、前記第2角部から遠ざかるにつれて大きくなるとともに、前記第3領域の第3傾斜角度θ3は、前記第1傾斜角度θ1及び前記第2傾斜角度θ2以上であ、切削インサート。
  2. 前記第1面の正面視において、前記第1切刃は直線形状である、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記第1領域及び前記第2領域は、前記第3領域と滑らかに接続されている、請求項1または2に記載の切削インサート。
  4. 前記第1傾斜角度θ1及び前記第2傾斜角度θ2は、前記第1切刃に沿う方向において、一定の割合で大きくなっている、請求項1〜のいずれか1つに記載の切削インサート。
  5. 前記第3傾斜角度θ3は、前記第1切刃に沿う方向において一定であって、
    前記第1切刃に沿う方向における前記第3領域の長さL3は、前記第1切刃に沿う方向における前記第1領域の長さL1及び前記第2領域の長さL2よりも大きい、請求項1〜のいずれか1つに記載の切削インサート。
  6. 前記第3傾斜角度θ3は、前記第1切刃に沿う方向において一定であって、
    前記第1切刃に沿う方向における前記第3領域の長さL3は、前記第1切刃から遠ざかるにつれて小さくなっている、請求項1〜のいずれか1つに記載の切削インサート。
  7. 前記第3傾斜角度θ3は、前記第1切刃に沿う方向において一定であって、
    前記第1領域及び前記第3領域の境界が第1境界部B1、前記第2領域及び前記第3領域の境界が第2境界部B2であって、
    前記第1面の正面視において、前記の第1境界部B1及び前記第2境界部B2は、前記第1切刃に対して直交している、請求項1〜のいずれか1つに記載の切削インサート。
  8. 前記第1突起は、
    前記第2面から最も離れて位置する第1頂部と、
    前記第1頂部より前記第1切刃の側に位置する第1部分を有しており、
    前記第2突起は、
    前記第2面から最も離れて位置する第2頂部と、
    前記第2頂部より前記第1切刃の側に位置する第2部分を有しており、
    前記第1部分及び前記第2部分は、それぞれ、
    前記第1切刃から遠ざかるにつれて前記第2面から遠ざかるように第1角度θ4で傾斜する第1先端部と、
    前記第1先端部よりも後方側に位置するとともに前記第1切刃から遠ざかるにつれて前記第2面から遠ざかるように第2角度θ5で傾斜する第2先端部とを有しており、
    前記第2角度θ5は、前記第1角度θ4よりも大きい、請求項1〜のいずれか1つに記載の切削インサート。
  9. ホルダと、
    前記ホルダに装着された請求項1〜のいずれか1つに記載の切削インサートとを備えた切削工具。
  10. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項に記載の切削工具を接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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