JP6729444B2 - コイルユニット - Google Patents

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本開示は、コイルユニットに関する。
従来から非接触充電システムについて、各種提案されている(特許文献2〜6を参照)。たとえば、特開2016−103589号公報に記載された非接触充電システムにおいては、送電側コイルユニットから受電側コイルユニットに非接触で電力を送電し、受電側コイルユニットが電力を受電する。
送電側コイルユニットは送電コイルと、フェライト板などを含み、受電側コイルユニットは受電コイルと、フェライト板などとを含む。
そして、送電時においては、送電コイルに電力が供給される。送電コイルに電流が流れると、送電コイルの周囲に電磁界が形成され、受電コイルは、当該電磁界から電力を受電する。
特開2016−103589号公報 特開2013−154815号公報 特開2013−146154号公報 特開2013−146148号公報 特開2013−110822号公報 特開2013−126327号公報
一般に、非接触送電システムの課題として、送電側コイルユニットと受電側コイルユニットとの結合係数を維持しつつも、コスト低減を図ることが挙げられる。
本願発明者等は、上記の課題を解決するために、送電側コイルユニットのフェライト板や受電側コイルユニットのフェライト板の形状について、各種検討した。
発明者等が検討した送電コイルユニットは、フェライト板と、フェライト板上に配置された送電コイルとを含む。送電コイルは、中央部に中空部が形成された渦巻き型コイルである。送電コイルは、平面視すると略四角形形状であり、複数の曲げ部と、隣り合う曲げ部同士を接続する直線部とを含む。
フェライト板は、複数の角フェライト板を含み、各角フェライト板上に送電コイルの曲げ部が配置される。各角フェライトの外端は送電コイルの外周縁部から突出するように設けられており、各角フェライトの内端は送電コイルの内周縁部から突出するように設けられている。
隣り合う角フェライト板の間には切欠部が形成されている。切欠部と送電コイルの直線部とは重なり合う。そして、切欠部の幅は、送電コイルの内周縁部側から外周縁部側に向かうにつれて、大きくなるようにフェライト板が形成されている。このような切欠部が形成されているので、フェライト板に用いられるフェライト量が低減されている。
上記のような送電コイルユニットを用いて送電したときについて説明する。送電コイルに電流が流れると、送電コイルの周囲を取り囲むように磁束が流れる。
磁束は、磁気抵抗が高い切欠部を通らずに、角フェライト板を流れる。角フェライトの外端および内端は送電コイルの外周縁部および内周縁部から突出するように設けられており、両端間の距離は長い。そのため、角フェライト板の両端を通る磁気経路は長く、この磁気経路を通る磁束は上方に大きく膨らみ易い。
その結果、送電側コイルユニットの上方に配置された受電側コイルユニットと鎖交する。このような送電コイルユニットによれば、切欠部が形成されていないフェライト板を採用した送電コイルユニットと比較して、結合係数に殆ど差がなく、使用するフェライト量を低減できることを本願発明者等は見出した。
上記のような送電コイルユニットにおいては、放熱性を確保するために、送電コイルよりも外側に、放熱フィンなどのように金属製の放熱壁を配置する場合がある。放熱壁は、複数の放熱フィンを間隔をあけて環状に配置することで形成されている。また、送電コイルの自己インダクタンスを確保するために、送電コイルの外側にフェライトによって形成されたフェライト壁を形成する場合がある。
上記のような各種の壁部が形成されると、壁部のうち、角フェライト板と隣り合う部分には、多くの磁束が入射する。その結果、送電コイルユニットの電磁気的な特性が変動したり、また、壁部の材質によっては高温となるなどの各種弊害が生じる。このような課題は、受電コイルユニットにおいても同様に生じる課題である。
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、結合係数の低下を抑制しつつも、使用するフェライト量の低減が図られたコイルユニットであって、コイルの外周側に壁部が形成されたコイルユニットにおいて、各種の弊害が生じることが抑制されたコイルユニットを提供することである。
本開示に係るコイルユニットは、厚さ方向に配列する第1主表面および第2主表面を含む板状のフェライト板と、第1主表面に配置されており、中央部に中空部が形成された環状のコイルとを備えたコイルユニットである。上記コイルは、複数の曲げ部と、複数の曲げ部の各々に接続された複数の直線部とを含み、フェライト板は、複数の角フェライト板を含む。上記複数の角フェライト板の各々には、複数の曲げ部の各々が配置されており、複数の角フェライト板のうち、互いに隣り合う角フェライト板の間には、切欠部が形成されている。上記コイルユニットは、フェライト板よりも外側に配置された放熱壁と、フェライト板に形成されたフェライト壁との少なくとも一方を含む。上記放熱壁のうち角フェライト板と隣り合う隣接部分の高さは、放熱壁のうち隣接部分と異なる部分の高さよりも低く、上記フェライト壁のうち角フェライト板に形成された部分の高さは、フェライト壁の他の部分の高さよりも低い。
上記コイルユニットによれば、放熱壁を備える場合には、電力伝送時に放熱壁に磁束が入射することを抑制することができる。フェライト壁が形成されている場合には、フェライト壁により、自己インダクタンスを維持しつつも、コイル長を短くすることができると共に、結合係数の低下の抑制および位置ずれ特性の低下を抑制することができる。
本開示に係るコイルユニットによれば、結合係数の低下を抑制しつつも、使用するフェライト量の低減が図られたコイルユニットであって、コイルの外周側に壁部が形成されたコイルユニットにおいて、各種の弊害が生じることを抑制することができる。
非接触充電システム1を示す模式図である。 非接触充電システム1を模式的に示す回路図である。 コイルユニット3を示す分解斜視図である。 送電コイル12およびフェライト板25を上方から平面視した平面図である。 樹脂蓋22および金属蓋23を取り外した状態におけるコイルユニット3を模式的に示す平面図である。 フィンユニット60Aおよびその周囲の構成を示す断面図である。 フィンユニット60Bおよびその周囲の構成を示す断面図である。 実施の形態2に係るコイルユニット3Aを示す平面図である。 直線フェライト板43A1およびその周囲の構成を示す断面図である。 角フェライト板42Aおよびその周囲の構成を示す断面図である。 コイルユニット3およびコイルユニット4が互いに位置ずれした状態を示す平面図である。
図1から図11を用いて、実施の形態1,2に係るコイルユニットについて説明する。なお、図1から図11に示す構成のうち、同一の構成または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、非接触充電システム1を示す模式図であり、図2は、非接触充電システム1を模式的に示す回路図である。非接触充電システム1は、コイルユニット4、バッテリ7およびフロアパネル15を含む車両2と、電源10に接続されたコイルユニット3とを備える。
コイルユニット4は、フロアパネル15の下面に配置されている。コイルユニット4は、共振器5と、共振器5が受電した交流電力を直流電力に変換してバッテリ7に供給する整流器6とを含む。
共振器5は、LC共振器であり、整流器6に接続された受電コイル8およびコンデンサ9を含む。共振器5のQ値は100以上である。
コイルユニット3は、共振器14と、電源10に接続された変換器11とを含む。変換器11は、電源10から供給される交流電力の周波数および電圧を調整して、共振器14に供給する。共振器14は、LC共振器であり、送電コイル12およびコンデンサ13を含む。共振器14のQ値も100以上である。なお、共振器14の共振周波数と、共振器5の共振周波数とは、実質的に一致している。
なお、図1において「U」とは上方向Uを示し、「D」とは下方向Dを示す。「F」とは、前方向Fを示し、「B」とは後方向Bを示す。「L」とは、左方向Lを示す。なお、図2以降において示す「R」とは右方向Rを示す。
図3は、コイルユニット3を示す分解斜視図である。この図3に示すように、コイルユニット3は、ケース20と、送電コイル12と、フェライト板25と、金属板26と、基板27と、変換器11とを含む。ケース20は、金属製のケース本体21と、樹脂蓋22と、金属蓋23とを含む。
ケース本体21は、底板30と、周壁部31と、仕切板32とを含む。周壁部31は、底板30の外周縁部から上方に向けて立上るように形成されている。
周壁部31は、環状に形成されており、この図1に示す例においては、長方形状に環状に延びるように形成されている。周壁部31は、複数の側壁部35A,35B,35C,35Dを含む。
仕切板32は、ケース20内をコイル収容室33および機器収容室34に仕切る部材である。仕切板32は、側壁部35Bおよび側壁部35Dを接続するように形成されている。
コイル収容室33は、ケース本体21と、ケース本体21上に配置された樹脂蓋22とによって形成される。機器収容室34は、ケース本体21と、ケース本体21上に配置された金属蓋23とによって形成される。機器収容室34内には、変換器11などの機器が収容されている。
コイル収容室33内には、送電コイル12と、フェライト板25と、金属板26と、基板27とが配置されている。
フェライト板25は板状に形成されており、フェライト板25は厚さ方向に配列する上面28および下面29を含む。
送電コイル12は、フェライト板25の上面(第1主表面)28に配置されており、金属板26はフェライト板25の下面(第2主表面)29側に配置されている。基板27は、金属板26の下面に配置されている。基板27には、図示しない複数のコンデンサ素子が配置されており、この複数のコンデンサ素子によって、コンデンサ13が形成されている。
図4は、送電コイル12およびフェライト板25を上方から平面視した平面図である。この図4に示すように、送電コイル12は、上下方向(フェライト板25の厚さ方向)に延びる巻回軸O1の周囲を取り囲むようにコイル線を巻回することで形成されている。送電コイル12は、平面視すると、角部が円弧状に曲げられた長方形形状である。
送電コイル12は、複数の曲げ部40A,40B,40C,40Dと、複数の直線部41A,41B,41C,41Dとを含む。各曲げ部40A〜40Dは、円弧状に形成されており、各直線部41A〜41Dは隣り合う曲げ部40A,40B,40C,40Dを接続しており、各各直線部41A〜41Dは直線状に延びている。
フェライト板25は、複数の角フェライト板42A,42B,42C,42Dと、複数の直線フェライト板43A1〜43A4,43B,43C1〜43C4,43Dとを含む。
角フェライト板42Aは、曲げ部40Aの下面側に配置されている。角フェライト板42Aは、曲げ部40Aの内周縁部から曲げ部40Aの外周縁部に向かう方向に延びている。角フェライト板42Aの一端は、曲げ部40Aの外周縁部よりも外方に突出している。角フェライト板42Aの他端は、曲げ部40Aの内周縁部よりも巻回軸O1側に突出している。
角フェライト板42B,42C,42Dは、曲げ部40B,40C,40Dの下面側に配置されている。角フェライト板42B,42C,42Dは、曲げ部40B,40C,40Dの内周縁部から外周縁部に向かう方向に延びている。角フェライト板42B,42C,42Dの一端は、曲げ部40B,40C,40Dの外周縁部よりも外方に突出している。角フェライト板42B,42C,42Dの他端は、曲げ部40B,40C,40Dの内周縁部よりも巻回軸O1側に突出している。
各角フェライト板42Aは、分割フェライト板44Aと分割フェライト板44Bによって形成されている。分割フェライト板44Aおよび分割フェライト板44Bの間には、隙間が形成されている。この隙間は、曲げ部40Aの内周縁部の中央部と、外周縁部の中央部とを通る。他の角フェライト板42B,42C,42Dも角フェライト板42Aと同様に形成されている。
直線フェライト板43A1〜43A4,43B,43C1〜43C4,43Dは、長方形形状に形成されている。
直線フェライト板43A1〜43A4,43C1〜43C4は、直線部41A,41Cの下面側に配置されている。直線フェライト板43A1〜43A4,43C1〜43C4の一端は、直線部41A,41Cの外周縁部よりも外方に突出している。直線フェライト板43A1〜43A4,41C1〜41C4の他端は、直線部41A,41Cの内周縁部よりも巻回軸O1側に突出している。
直線フェライト板43B,43Dは、直線部41B,41Dの下面に配置されている。直線フェライト板43B,43Dの一端は、直線部41B,41Dの外周縁部よりも外方に突出している。直線フェライト板43B,43Dの他端は、直線部41B,41Dの内周縁部よりも巻回軸O1側に突出している。
角フェライト板42A,42Bの一端と直線フェライト板43A1,43A2,43A3,43A4の一端は直線状に配列しており、角フェライト板42C,42Dの一端と、直線フェライト板43C1〜43C4の一端とは直線状に配列している。角フェライト板42B,42Cの一端と、直線フェライト板43Bの一端とは、直線状に配列しており、角フェライト板42D,42Aの一端と、直線フェライト板43Dの一端とは、直線状に配列している。
角フェライト板42A,42Bは、直線フェライト板43A1,43A2,43A3,43A4に対して傾斜するように配置されており、角フェライト板42A,42Bの一端から他端までの長さは、直線フェライト板43A1,43A2,43A3,43A4の長さよりも長い。
同様に、角フェライト板42C,42Dの両端の距離は、直線フェライト板43B,43C1〜43C4,43Dの両端の距離よりも長い。
フェライト板25には、隣り合う角フェライト板42A,42B,42C,42D同士の間に、切欠部45A1,45A2,45B1,45B2,45C1,45C2,45D1,45D2が形成されている。各切欠部45A1,45A2,45B1,45B2,45C1,45C2,45D1,45D2は、送電コイル12の直線部41A,41B,41C,41Dと上下方向に重なり合い、切欠部45A1,45A2,45B1,45B2,45C1,45C2,45D1,45D2の幅は、送電コイル12の内周側から外周側に向かうにつれて、大きくなるように形成されている。
フェライト板25は、平面視すると、略長方形形状(略多角形形状)であり、フェライト板25は、複数の角部と、各角部間を接続するように延びる辺部とを含み、隣り合う角部間に切欠部が形成された形状となっている。
図5は、樹脂蓋22および金属蓋23を取り外した状態におけるコイルユニット3を模式的に示す平面図である。
図5および図4において、コイル収容室33内に、送電コイル12およびフェライト板25が配置されている。
角フェライト板42A,42Bの一端および直線フェライト板43A1〜43A4の一端は、側壁部35Aに沿って延びている。角フェライト板42B,42Cの一端と、直線フェライト板43Bの一端とは、側壁部35Bに沿って延びている。
角フェライト板42A,42Dの一端と、直線フェライト板43Dの一端とは、側壁部35Dに沿って延びている。
コイルユニット3は、周壁部31の外周面に形成された放熱壁51を含む。放熱壁51は、複数のフィンユニット60A〜60Mを含む。各フィンユニット60A〜60Mは、複数の放熱フィン50を含む。
フィンユニット60A〜60Dは、側壁部35Aの外側面に設けられている。同様に、60E〜60H,60I,60J〜60Mは、側壁部35B,35C,35Dの外側面に設けられている。
フィンユニット60A,60Mは、角フェライト板42Aと隣り合う位置に設けられている。フィンユニット60D,60Eは角フェライト板42Bと隣り合い、フィンユニット60Gは角フェライト板42Cと隣り合う。フィンユニット60Kは、角フェライト板42Cと隣り合う。
フィンユニット60B,60Cは、直線フェライト板43A1〜43A4と隣り合う位置に設けられている。フィンユニット60F,60Lは、直線フェライト板43B,43Dと隣り合う位置に設けられている。
図6は、フィンユニット60Aおよびその周囲の構成を示す断面図であり、図7は、フィンユニット60Bおよびその周囲の構成を示す断面図である。
フィンユニット60Aの放熱フィン50の高さは、フィンユニット60Bの放熱フィン50の高さよりも低い。フィンユニット60C,60F,60Lおよびフィンユニット60Iは、フィンユニット60Bと同様に形成されており、フィンユニット60D,60E,60G,60K,60Mは、フィンユニット60Aと同様に形成されている。
このように、放熱壁51のうち、角フェライト板42A,42B,42C,42Dと隣り合う隣接部分に設けられたフィンユニット60A,60D,60E,60G,60K,60Mの高さは、隣接部分以外に設けられたフィンユニットよりも低い。
上記のように構成されたコイルユニット3において、コイルユニット3に電力を送電する際には、送電コイル12に交流電流が流れる。
送電コイル12に交流電流が流れると、図4において、角フェライト板42A,42B,42C,42Dの一端および他端を通る磁束と、直線フェライト板43A1〜43A4,43C1〜43C4の一端および他端を通る磁束が流れる。
図6および図7において、角フェライト板42Aの一端および他端の間の距離は、直線フェライト板43A1の一端および他端の間の距離よりも長いため、角フェライト板42Aを通る磁束は、直線フェライト板43A1の一端および他端を通る磁束よりも上方および水平方向に膨らみやすい。
同様に、図4において、角フェライト板42B,42C,42Dの一端および他端の間の距離は、直線フェライト板43A1〜43A4,43B,43C1〜43C4,43Dの一端および他端の距離よりも長いため、角フェライト板42B,42C,42Dの一端および他端を通る磁束は、直線フェライト板3A1〜43A4,43B,43C1〜43C4,43Dの一端および他端を通る磁束よりも上方および水平方向に膨らみ易い。
そのため、角フェライト板42A,42B,42C,42Dの一端および他端を通る磁束の少なくとも一部が、コイルユニット3の上方に配置されたコイルユニット4に達し、コイルユニット4が電力を受電する。
図6において、角フェライト板42Aの一端および他端を通る磁束は、水平方向に膨らみ易い。その一方で、フィンユニット60Aの放熱フィン50の高さは低いため、角フェライト板42Aの一端および他端を通る磁束がフィンユニット60Aの放熱フィン50を通ることが抑制されている。
放熱フィン50を磁束を通ることを抑制することで、放熱フィン50に渦電流が流れ、放熱フィン50が発熱することを抑制することができる。
具体的には、フィンユニット60Aの放熱フィン50の上端部は、角フェライト板42Aよりも低い位置に位置している。
図5において、角フェライト板42A,42B,42C,42Dと隣り合うように設けられたフィンユニット60D,60E,60G,60K,60Mにおいても、放熱フィン50の高さは低いので、フィンユニット60D,60E,60G,60K,60Mも電力伝送時に発熱することが抑制されている。
図7において、直線フェライト板43A1の一端および他端を通る磁束は、角フェライト板42Aを通る磁束よりも水平方向に膨らみ難い。
直線フェライト板43A1と隣り合うフィンユニット60Bの放熱フィン50の高さが高くても、直線フェライト板43A1を通る磁束がフィンユニット60Bの放熱フィン50を通り難くなっている。フィンユニット60Bの放熱フィン50の高さを高くすることで、フィンユニット60Bの放熱能力を高く維持することができる。
図5において、直線フェライト板43A2〜43A4,43B,43C1〜43C4,43Dと隣り合う位置に設けられたフィンユニット60C,60F,60Lの高さは高いため、フィンユニット60C,60F,60Lにおける冷却能力は高い。
コイルユニット3は、放熱壁51のうち、角フェライト板と隣り合う隣接領域に設けられた放熱フィン50の高さを、隣接領域以外の部分に設けられた放熱フィン50よりも低くすることで、放熱壁51の発熱を抑制すると共に放熱壁51の放熱能力を確保している。
なお、上記実施の形態においては、送電側のコイルユニット4に適用した例について、説明したが、受電側のコイルユニット3にも適用することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2においては、フェライト板の上面に形成されたフェライト壁部を備えたコイルユニット3について説明する。
図8は、実施の形態2に係るコイルユニット3Aを示す平面図である。コイルユニット3Aは、送電コイル12Aと、フェライト板25Aとを含む。フェライト板25Aは、送電コイル12Aよりも外側に位置する部分に形成されたフェライト壁部65と、送電コイル12Aの内側に位置する部分に形成されたフェライト壁部66とを含む。
フェライト壁部65は、各直線フェライト板43A1〜43A4,43B,43C1〜43C4,43Dの外側の一端に形成された突起部70A1〜70A4,70B,70C1〜70C4,70Dを含む。
フェライト壁部66は、各直線フェライト板43A2〜43A4,43B,43C1〜43C4,43Dの内側の他端に形成された突起部71A1〜71A4,71B,71C1〜71C4,71Dとを含む。
図9は、直線フェライト板43A1およびその周囲の構成を示す断面図である。直線フェライト板43A1は、板状に形成されており、突起部70A1は直線フェライト板43A1の上面であって、直線フェライト板43A1の外側の端部から上方に突出するように形成されている。
突起部71A1は、直線フェライト板43A1の上面であって、直線フェライト板43A1の内側の端部から上方に突出するように形成されている。
送電コイル12Aは、直線フェライト板43A1の上面であって、突起部70A1および突起部71A1の間に配置されている。
図8において、送電コイル12Aは、突起部70A2〜70A4,70B,70C1〜70C4,70Dと、内側の他端に形成された突起部71A2〜71A4,71B,71C1〜71C4,71Dと間を通るように配置されている。
角フェライト板42A、42B,42C,42Dには、直線フェライト板43A1などのように突起部は形成されていない。
なお、角フェライト板42A、42B,42C,42Dに突起部70A1〜70A4,70B,70C1〜70C4,70Dよりも高さの低い突起部を形成してもよい。
このように、フェライト壁部65のうち角フェライト板42A、42B,42C,42Dに位置する部分は、フェライト壁部65の他の部分よりも高さが低くなっている。
なお、フェライト壁部66もフェライト壁部65と同様に形成されており、フェライト壁部66のうち角フェライト板42A,42B,42C,42Dに位置する部分は、フェライト壁部65の他の部分よりも高さが低くなっている。
上記のように構成されたコイルユニット3Aにおいて、電力伝送時には、送電コイル12Aに交流電流が流れる。
図9において、送電コイル12Aに交流電流が流れると、送電コイル12Aの周囲を取り囲むように磁束が形成される。多くの磁束は、直線フェライト板43A1と、突起部71A1と、突起部70A1とを通るように流れる。
上記の磁気経路を流れる磁束量は、突起部70A1と突起部71A1とが形成されていない場合と比較すると、送電コイル12Aの周囲を流れる磁束量よりも多い。
同様に、突起部70A2〜70A4,70B,70C1〜70C4,70Dと、突起部71A2〜71A4,71B,71C1〜71C4,71Dとを通る磁束量も多くなる。
一般に、コイルの周囲を取り囲む磁束量が多くなると、コイルの自己インダクタンスが大きくなる。その一方で、送電コイル12Aは、実施の形態1の送電コイル12よりも巻き数が少ない。
このように、本実施の形態2に係るコイルユニット3Aにおいては、送電コイル12Aの巻き数を減らしつつも、フェライト壁部65およびフェライト壁部66を形成することで、送電コイル12Aの自己インダクタンスが低下することを抑制している。
送電コイル12の巻き数を減らすことで、電力伝送時に、送電コイル12を流れる電流によって生じる損失を減らすことができ、送電効率の向上を図ることができる。
図10は、角フェライト板42Aおよびその周囲の構成を示す断面図である。角フェライト板42Aを通る磁束も、送電コイル12Aの周囲を取り囲むように流れる。
図9および図10において、角フェライト板42Aの両端間の長さは、直線フェライト板43A1の両端間の長さよりも長いため、角フェライト板42Aを流れる磁束は直線フェライト板43A1を流れる磁束よりも上方に膨らみ易い。角フェライト板42B,42C,42Dを流れる磁束も同様に、上方に膨らみ易い。
そして、角フェライト板42A,42B,42C,42Dを流れる磁束が、コイルユニット4に達する。角フェライト板42A,42B,42C,42Dの外側の一端または内側の他端に突起部が形成されているとすると、角フェライト板42A,42B,42C,42Dを流れる磁束は、上方に広がり難くなる。
その一方で、コイルユニット3Aにおいては、角フェライト板42A,42B,42C,42Dに突起部を形成しておらず、コイルユニット3Aから受電側のコイルユニット4への送電効率が低下することを抑制している。
図11は、コイルユニット3およびコイルユニット4が互いに位置ずれした状態を示す平面図である。コイルユニット3とコイルユニット4とが位置ずれしたとしても、角フェライト板42Dを流れる磁束は、上方に膨らみやすいため、コイルユニット4に鎖交する磁束が少なくなることを抑制することができる。これにより、コイルユニット3からコイルユニット4への送電効率が低下することを抑制することができる。
なお、上記実施の形態2においては、コイルユニット3について説明したが同様の構成をコイルユニット4に適用することができる。また、上記実施の形態1に記載された放熱フィン50と、フェライト壁部65,66とのいずれも備えるようにしてもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 非接触充電システム、2 車両、3,3A,4,4A コイルユニット、41C1,41C4,43A3,43A1,43A2,43A4,43B,43C1,43C4,43D 直線フェライト板、5,14 共振器、6 整流器、7 バッテリ、8 受電コイル、9,13 コンデンサ、10 電源、11 変換器、12,12A 送電コイル、20 ケース、21 ケース本体、22 樹脂蓋、23 金属蓋、25,25A フェライト板、26 金属板、27 基板、30 底板、31 周壁部、32 仕切板、33 コイル収容室、34 機器収容室、35A,35B,35C,35D 側壁部、40A,40B,40C,40D 曲げ部、41A,41B,41C,41D 直線部、42A,42B,42C,42D 角フェライト板、44A,44B 分割フェライト板、45A2,45A1,45B1,45B2,45C1,45C2 切欠部、50 放熱フィン、51 放熱壁、60,60A,60B,60C,60D,60E,60F,60G,60K,60L,60M フィンユニット、65,66 フェライト壁部、70A4,70A2,70A1,70B,70C1,70C4,70D,71A4,71A2,71A1,71B,71C4,71C1,71D 突起部。

Claims (1)

  1. 厚さ方向に配列する第1主表面および第2主表面を含む板状のフェライト板と、
    前記第1主表面に配置されており、中央部に中空部が形成された環状のコイルと、
    を備えたコイルユニットであって、
    前記コイルは、複数の曲げ部と、前記複数の曲げ部の各々に接続された複数の直線部とを含み、
    前記フェライト板は、複数の角フェライト板を含み、
    前記複数の角フェライト板の各々には、前記複数の曲げ部の各々が配置されており、
    前記複数の角フェライト板のうち、互いに隣り合う角フェライト板の間には、切欠部が形成されており、
    前記コイルユニットは、前記フェライト板よりも外側に配置された放熱壁を含み、
    前記放熱壁のうち前記角フェライト板と隣り合う隣接部分の高さは、前記放熱壁のうち前記隣接部分と異なる部分の高さよりも低い、コイルユニット。
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