JP6729266B2 - バスバーおよびそれを備えた組電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電池セルの電極端子同士を接続するバスバーおよびそれを備えた組電池に関する。
互いに異なる電池セルに形成された電極端子同士を接続するバスバーに関する従来技術として、下記の従来技術がある。この従来技術によるバスバーは、それぞれ接続穴が貫通した一対の平面状部分が互いに離間して形成され、平面状部分同士をU字状の接続部分によって連結している。複数の電池セルは、積層されることにより電池モジュールを形成しており、隣接した電池セルの電極端子同士は、バスバーにより連結されている。当該従来技術によるバスバーは接続部分がU字状を呈しているため変形し易くなり、接続穴間の距離が容易に増減可能になる。このため、電池モジュールにおいて、大電流によって充放電が行われて電池セルが膨張または収縮した場合に、電極端子間の距離の変動にバスバーが追従することが可能になる。したがって、電池セルの膨張または収縮によるバスバーの電極端子からの脱落、損傷や、電池セルの外筐における応力の発生を防ぐことができる。
特開2012−243689号公報
ここで、接続穴同士を結んだ方向を長さ方向とし、接続穴が貫通した双方の平面状部分を含んだ平面に含まれ、長さ方向に対して垂直な方向を幅方向とする。このように定義した場合、前述した従来技術によるバスバーは、長さ方向への変位は可能であるが、幅方向に変位することは困難である。したがって、バスバーによって接続された電極端子同士が、幅方向に相対変位した場合、その変動にバスバーが追従することができず、バスバーが電極端子から脱落したり、電池セルの外筐に応力が発生したりする。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、接続した電極端子同士の相対変位に追従可能なバスバーおよびそれを備えた組電池を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係るバスバーの発明は、隣接して配置された複数の電池セルに設けられた電極端子同士を連結する板状のバスバーであって、それぞれ平板上に電極端子と係合する端子係合部位が設けられ、互いに離間して形成された一対の固定部と、固定部同士を連結する接続部と、を備え、接続部には、端子係合部位同士を結んだ方向を長さ方向とし、双方の固定部を含んだ取付平面に含まれるとともに、長さ方向に対して垂直な方向を幅方向とした場合に、固定部同士が幅方向に相対変位可能なように、固定部に対して所定角度で回転した複数の変位吸収片部が幅方向に並ぶように形成されている。
この構成によれば、バスバーは、一対の固定部同士を連結する接続部に、固定部同士が幅方向に相対変位可能なように、固定部に対して所定角度で回転した変位吸収片部が形成されている。これにより、バスバーによって接続された双方の電極端子の相対位置が幅方向に変動した場合でも、その変動にバスバーが追従することができるため、バスバーが電極端子から脱落したり、電池セルの外筐に応力が発生したりすることがない。
この構成によれば、接続部には、複数の変位吸収片部が幅方向に並ぶように形成されている。これにより、固定部同士の幅方向への相対変位性能を維持しつつ、各々の変位吸収片部の高さ方向寸法を小さくすることができる。
上述した課題を解決するために、請求項6に係るバスバーの発明は、隣接して配置された複数の電池セルに設けられた電極端子同士を連結する板状のバスバーであって、それぞれ平板上に電極端子と係合する端子係合部位が設けられ、互いに離間して形成された一対の固定部と、固定部同士を連結する接続部と、を備え、接続部には、端子係合部位同士を結んだ方向を長さ方向とし、双方の固定部を含んだ取付平面に含まれるとともに、長さ方向に対して垂直な方向を幅方向とした場合に、固定部同士が幅方向に相対変位可能なように、固定部に対して所定角度で回転した変位吸収片部が形成され、変位吸収片部の長手方向は、取付平面内において、長さ方向に対して所定角度だけ傾いている。
この構成によれば、バスバーは、一対の固定部同士を連結する接続部に、固定部同士が幅方向に相対変位可能なように、固定部に対して所定角度で回転した変位吸収片部が形成されている。これにより、バスバーによって接続された双方の電極端子の相対位置が幅方向に変動した場合でも、その変動にバスバーが追従することができるため、バスバーが電極端子から脱落したり、電池セルの外筐に応力が発生したりすることがない。
この構成によれば、変位吸収片部の長手方向は、取付平面内において、長さ方向に対して所定角度だけ傾いている。これにより、双方の端子孔の間の寸法に拘らず、変位吸収片部の長さを増大させることができる。したがって、隣り合った電池セルの電極端子間の距離が短い場合であっても、変位吸収片部の長さを十分に大きくし、電極端子同士の相対変位に対する追従性能を維持することができる。
上述した課題を解決するために、請求項10に係る組電池の発明は、請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載のバスバーを備えた組電池であって、バスバーによって、それぞれの電極端子同士が接続された複数の電池セルと、互いに積層された複数の電池セルを、積層方向に挟持する一対のエンドプレートと、を備えている。
この構成によれば、組電池に含まれた電池セルの膨張または収縮によって、双方の電極端子の相対位置が幅方向に変動した場合でも、その変動にバスバーが追従することができるため、バスバーが電極端子から脱落したり、電池セルの外筐に応力が発生したりすることがない。したがって、組電池の信頼性を向上させることができる。
本発明の参考形態による電池パックの外観斜視図 電池パックに含まれた電池モジュールの一つを示した外観斜視図 図2に示した電池モジュールに含まれたバスバーの外観斜視図 図3に示したバスバーの製造工程を表した図であって、平板に端子孔が穿孔された状態を示した平面図 図4Aに表した平板の中央部を屈曲させた状態を示した斜視図 図4Bに表した平板の中央部を回転させ、バスバーが完成した状態を示した斜視図 実施形態によるバスバーの外観斜視図 図5に示したバスバーの製造工程を表した図であって、平板に端子孔が穿孔されるとともに、複数のスリットが形成された状態を示した平面図 図6Aに表した平板の中央部を屈曲させた状態を示した斜視図 図6Bに表した平板の中央部を、スリットにより分断された部位ごとに回転させ、バスバーが完成した状態を示した斜視図 実施形態によるバスバーを模式的に示した平面図 図7AのVIIB−VIIB断面図 実施形態によるバスバーにおいて、変位吸収片部が回転される以前の状態を模式的に示した平面図 図8Aに示したバスバーの完成した状態を表した側面図 実施形態によるバスバーを模式的に示した平面図
以下、本発明の参考形態、実施形態1乃至実施形態について説明する。以下、図1および図2において各々矢印によって示した方向を、電池パック1および電池モジュール2の前後方向、左右方向、上下方向として説明するが、これらは電池パック1および電池モジュール2の実際の取付方向とは無関係である。また、図3、図5、図7A、図7B、図8A、図8B、図9において各々矢印によって示した方向を、それぞれバスバー28、29、30、31、32の長さ方向、幅方向、上下方向とするが、これらもバスバー28、29、30、31、32の実際の取付方向とは無関係である。
参考形態の構成>
図1乃至図3に基づき、本発明の参考形態による電池パック1、および、それに含まれたバスバー28の構成について説明する。電池パック1は、図2に示した電池モジュール2が、左右方向に複数個並べられて形成されている。電池パック1または電池モジュール2は、組電池に該当する。図1に示すように、本参考形態による電池パック1は7個の電池モジュール2を含んでいるが、この数に限られるものではなく、左右方向に電池モジュール2がいくつ並べられていてもよい。複数の電池モジュール2は、隣り合ったもの同士が当接した状態で、その左右端にパック拘束プレート3が配置されている。左右のパック拘束プレート3の前端部および後端部には、複数の拘束バンド4が貫通している。各々の拘束バンド4の左右端部には締付ナット5が螺合しており、締付ナット5を各々の拘束バンド4に締め付けることによって、双方のパック拘束プレート3が複数の電池モジュール2を挟圧する。尚、図1において、締付ナット5は拘束バンド4の左端部に螺合されたもののみ示している。各々の電池モジュール2は、その前後縁部の下端において、固定ナット6によりベースプレート7に固定されている。
図2に示したように、それぞれの電池モジュール2は、左右方向に4個の電池セル22が積層されることにより各々形成された前列セル群21a、中列セル群21bおよび後列セル群21cを含んでいる。以下、前列セル群21a、中列セル群21bおよび後列セル群21cを包括して電池セル群21と言う。電池モジュール2中において、前列セル群21a、中列セル群21bおよび後列セル群21cは前後方向に並べられており、前列セル群21aは前列に配置され、後列セル群21cは後列に配置され、中列セル群21bは前列セル群21aと後列セル群21cとの間に配置されている。電池セル22は、積層方向に薄型の外筐を有した二次電池である。本参考形態において、電池セル22はリチウムイオン電池であるが、必ずしも、これに限定されるべきものではなく、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等であってもよい。
電池セル群21の左右端部には、複数の電池セル22を積層方向に挟持する一対のエンドプレート23が配置されている。各々のエンドプレート23の前後端部には、一対の拘束プレート24が溶接等によって固定されている。図2に示したように、双方のエンドプレート23には、上下方向に延びたプレート保持孔23aが貫通している。図2において、プレート保持孔23aは、一側のエンドプレート23に形成されたもののみを示す。プレート保持孔23aは、エンドプレート23の前後端部の間に位置するように、2列に形成されている。各々のプレート保持孔23aには、前述したものと同様の拘束プレート24の端部が挿入され、溶接等によってエンドプレート23に固定されている。当該2枚の拘束プレート24は、それぞれ前列セル群21aと中列セル群21bとの間、および、中列セル群21bと後列セル群21cとの間を、左右方向に延びている。双方のエンドプレート23は、4枚の拘束プレート24によって、電池セル群21を所定荷重で左右方向に挟圧した状態で保持されている。エンドプレート23の前後端部に固定された拘束プレート24には、それぞれベースプレート7に固定するためのブラケット25が取り付けられている。
図2に示すように、電池モジュール2に含まれる各々の電池セル22の上面には、一対の電極端子22aが形成されている。一つの電池セル22に形成された電極端子22aは、一方が正極、他方が負極であって、双方の間で充放電が可能となっている。電池モジュール2中の後列セル群21cにおいて、後方に位置する電極端子22aには、一対のバスバー26a、26bが取り付けられ、左右方向に隣り合った電池セル22の電極端子22aを電気的に接続している。バスバー26a、26bのうちの一方が電池モジュール2の正極を形成し、他方が電池モジュール2の負極を形成している。また、前列セル群21aにおいて、前方に位置する電極端子22aには、バスバー27が取り付けられ、左右方向に積層された電池セル22の電極端子22aを電気的に接続している。
さらに、電池モジュール2には、前後方向に隣接して配置された複数の電池セル22に設けられた電極端子22a同士を連結するバスバー28が含まれている。前列セル群21aにおいて、後方に位置する電極端子22aと、中列セル群21bにおいて、前方に位置する電極端子22aとがバスバー28により電気的に接続されている。また、中列セル群21bにおいて、後方に位置する電極端子22aと、後列セル群21cにおいて、前方に位置する電極端子22aとが、同様にバスバー28により電気的に接続されている。上述した各バスバー26a、26b、27、28は、板状の銅またはアルミニウムあるいはその他の導電性金属により形成されている。
図3に示すように、上述したバスバー28は板状を呈しており、電極端子22aに固定される一対の固定部28aと、固定部28a同士を連結する接続部28bとを備えている。双方の固定部28aは互いに離間して形成され、平板上に電極端子22aの突部22a1が嵌合固着される端子孔28a1が貫通している。端子孔28a1は、端子係合部位に該当する。
以下、図3に示すように、端子孔28a1同士を結んだ方向を長さ方向とし、双方の固定部28aを含んだ仮想的な平面である取付平面FPに含まれるとともに、長さ方向に対して垂直な方向を幅方向として接続部28bについて説明する。接続部28bには、長さ方向に平行な軸を回転軸として、固定部28aに対して90度を成すように回転した状態にあり、固定部28aに対して立ち上がっている変位吸収片部28b1が形成されている。変位吸収片部28b1により、バスバー28は、固定部28a同士が幅方向に相対変位可能なように形成されている。さらに、変位吸収片部28b1は、波状を呈した屈曲部28b2を有している。屈曲部28b2は、幅方向に波打つことにより、長さ方向に伸縮可能に形成されている。
以下、図4A、4B、4Cに基づいて、プレス工程によるバスバー28の製造方法の一例について説明する。図4Aに示したように、最初に、板状の母材をトリミングして長尺状の平板TSを形成した後、両端部に一対の端子孔28a1を穿孔する。次に、図4Bに示すように、平板TSに屈曲部28b2を形成する。その後、図4Cに示すように、平板TSの略中央部を回転させて、接続部28bに変位吸収片部28b1を形成する。
参考形態の作用効果>
参考形態によれば、バスバー28は、それぞれ端子孔28a1が形成された一対の固定部28a同士を連結する接続部28bに、長さ方向を回転軸として、固定部28aに対して回転した変位吸収片部28b1が形成されている。これにより、変位吸収片部28b1の表裏が幅方向を向くことになる。このため、固定部28a同士が幅方向に相対変位可能となり、バスバー28によって接続された双方の電極端子22aの相対位置が幅方向に変動した場合でも、その変動にバスバー28が追従することができる。したがって、バスバー28が電極端子22aから脱落したり、電池セル22の外筐に応力が発生したりすることを防止できる。
板状の母材に曲げ加工を施すことにより、接続部28bにおいて、断面積を減少させることなく幅方向に変位可能な変位吸収片部28b1を形成できる。このため、バスバー28の電気抵抗を増大させることなく、大電流通電が可能になる。また、変位吸収片部28b1の表面積も低減することがないため、バスバー28の放熱性が悪化することもない。また、接続部28bにおいて、プレス工程により変位吸収片部28b1を形成することができるため、生産性がよく低コストのバスバー28にすることができる。
バスバー28の変位吸収片部28b1は、長さ方向に伸縮可能な屈曲部28b2を有している。これにより、固定部28a同士が長さ方向に相対変位可能に形成されるため、バスバー28によって接続された双方の電極端子22aの相対位置が長さ方向に変動した場合でも、その変動にバスバー28が追従することができる。また、バスバー28は、電極端子22a間の距離寸法のばらつきを吸収することも可能になる。
変位吸収片部28b1は、固定部28aに対して90度に回転している。これにより、固定部28a同士の幅方向への相対変位性能を、さらに増大させることができる。このため、双方の電極端子22aの相対位置が幅方向に変動した場合の変動追従性能を、いっそう向上させることができる。
電池モジュール2に含まれた電池セル22の膨張または収縮によって、双方の電極端子22aの相対位置が幅方向に変動した場合でも、その変動にバスバーが追従することができるため、バスバーが電極端子22aから脱落したり、電池セル22の外筐に応力が発生したりすることがない。したがって、電池パック1および電池モジュール2の信頼性を向上させることができる。
<実施形態の構成>
図5に基づき、本発明の実施形態によるバスバー29について説明する。バスバー29は、参考形態によるバスバー28と同様に、電極端子22aに固定される互いに離間した一対の固定部29aと、固定部29a同士を連結する接続部29bとを備えている。双方の固定部29aには、平板上に電極端子22aの突部22a1が挿入される端子孔29a1が貫通している。
図5に示すように、接続部29bには、複数の変位吸収片部29b1が形成されている。それぞれの変位吸収片部29b1は、長さ方向に平行な軸を回転軸として、固定部29aに対して90度で回転した状態にあり、接続部29bに対して立ち上がっている。各々の変位吸収片部29b1は、接続部29bの一部が切り起こされることによって形成されている。複数の変位吸収片部29b1は、接続部29bにおいて幅方向に並ぶように形成されている。バスバー29は、変位吸収片部29b1により固定部29a同士が幅方向に相対変位可能に形成されている。さらに、各々の変位吸収片部29b1は、波状を呈した屈曲部29b2を有している。屈曲部29b2は、幅方向に波打つことにより、長さ方向に伸縮可能に形成されている。
以下、図6A、6B、6Cに基づいて、プレス工程によるバスバー29の製造方法の一例について説明する。図6Aに示したように、最初に、板状の母材をトリミングして長尺状の平板TSを形成した後、平板TSの両端部に一対の端子孔29a1を穿孔する。さらに、双方の端子孔29a1の間に、長さ方向に互いに平行に延びた複数の長さ方向スリットSLを形成する。これに限られるものではないが、図6Aにおいては、平板TS上に4本の長さ方向スリットSLが形成されている。次に、図6Bに示すように平板TSを屈曲させ、長さ方向スリットSLにより幅方向に分断された部位ごとに屈曲部29b2を形成する。その後、図6Cに示すように、平板TSの略中央部を幅方向に分断された部位ごとにそれぞれ回転させ、複数の変位吸収片部29b1を形成する。
<実施形態の作用効果>
本実施形態によれば、バスバー29の接続部29bには、複数の変位吸収片部29b1が幅方向に並ぶように形成されている。これにより、固定部29a同士の幅方向への相対変位性能を維持しつつ、各々の変位吸収片部29b1の高さ方向寸法は、参考形態によるバスバー28の変位吸収片部28b1よりも小さくなるため、コンパクトな電池モジュール2にすることができる。
変位吸収片部29b1は、接続部29bの少なくとも一部を切り起こして形成されている。これにより、プレス工程により、接続部29bにおいて複数の変位吸収片部29b1を容易に形成することができる。
<実施形態の構成>
図7Aおよび図7Bに基づき、本発明の実施形態によるバスバー30について説明する。尚、バスバー30の接続部30bには、実施形態による変位吸収片部29b1と同様の複数の変位吸収片部30b1が形成されているが、図7Aにおいて変位吸収片部30b1は簡略して表されている。図7Aに示すように、本実施形態によるバスバー30は、一対の固定部30aと、固定部30a同士を連結する接続部30bとを備えている。双方の固定部30aには、電極端子22aの突部22a1が挿入される端子孔30a1が貫通している。
バスバー30の接続部30bには、実施形態による変位吸収片部29b1と同様に複数の変位吸収片部30b1が形成されている。バスバー30は、実施形態によるバスバー29と同様に、変位吸収片部30b1により固定部30a同士が幅方向に相対変位可能なように形成されている。さらに、変位吸収片部30b1は、幅方向に波打つことにより、長さ方向に伸縮可能な屈曲部を有している。尚、図7Aおよび図7Bにおいて、屈曲部の図示は省略されている。
図7Aに示すように、バスバー30の接続部30bの幅方向長さはL1であり、固定部30aの幅方向長さL0に比べて大きく形成されている。また、図7Bに示すように接続部30bの板厚t1は、固定部30aの板厚t0に比べて小さく、接続部30bは薄肉に形成されている。
本実施形態によるバスバー30は、プレス工程または切削工程によって接続部30bが薄肉に形成されることを除いて、実施形態によるバスバー29と同様の工程によって形成される。
<実施形態の作用効果>
本実施形態によれば、バスバー30の接続部30bは、固定部30aに比べて薄肉に形成されている。これにより、変位吸収片部30b1も薄肉にできるため、変位吸収片部30b1の剛性を低下させることができ、双方の電極端子22aの相対位置が幅方向へ変動した場合の変動追従性能をより向上させることができる。その一方、接続部30bが、固定部30aに比べて幅方向に大きく形成されていることにより、接続部30bが薄肉であっても、長さ方向に垂直に切断した場合の断面積および表面積の減少を防止することができる。したがって、バスバー30の電気抵抗を低減することができるとともに、バスバー30による放熱性能を悪化させることもない。
<実施形態の構成>
図8Aおよび図8Bに基づき、本発明の実施形態によるバスバー31について説明する。尚、バスバー31の接続部31bには、実施形態による変位吸収片部29b1と同様の変位吸収片部31b1が形成されているが、図8Aにおいては、変位吸収片部31b1が回転される以前の状態が表されている。本実施形態によるバスバー31は、一対の固定部31aと、固定部31a同士を連結する接続部31bとを備えている。双方の固定部31aには、電極端子22aの突部22a1が挿入される端子孔31a1が貫通している。
図8Aに示したように、バスバー31の接続部31bには、複数の変位吸収片部31b1が形成される。バスバー31は、変位吸収片部31b1により、固定部31a同士が幅方向に相対変位可能なように形成されている。さらに、変位吸収片部31b1は、幅方向に波打つことにより、長さ方向に伸縮可能な屈曲部を有している。尚、図8Aおよび図8Bにおいて、屈曲部の図示は省略されている。
図8Aに示したように、変位吸収片部31b1が回転される以前の状態において、接続部31bには、長さ方向に互いに平行に延びた複数の長さ方向スリットSLと、幅方向に延びた複数の幅方向スリットSWが形成されている。図8Aに示すように、幅方向スリットSWのうちのいくつかは、いずれかの長さ方向スリットSLの端部に接続している。長さ方向スリットSLは長さ方向のスリットに該当し、長さ方向スリットSLに接続された幅方向スリットSWは、幅方向のスリットに該当する。各々の変位吸収片部31b1は、固定部31aに対して回転する以前の状態において、長さ方向スリットSLと幅方向スリットSWとにより区画されている。接続部31b上の長さ方向スリットSLおよび幅方向スリットSWにより分断された部位を、長さ方向に平行な軸を回転軸として各々回転させることにより、複数の変位吸収片部31b1が完成する。上述したように、接続部31bにおいて幅方向スリットSWが形成されていることにより、変位吸収片部31b1は、長さ方向スリットSLに面していた双方の側面31b2が、それぞれ固定部31aの表裏よりも突出している(図8B示)。本実施形態によるバスバー31は、実施形態によるバスバー29と同様の工程によって形成される。
<実施形態の作用効果>
本実施形態によれば、変位吸収片部31b1を形成する際に、接続部31bに幅方向スリットSWを設け、変位吸収片部31b1は、固定部31aに対して回転する以前の状態において、長さ方向スリットSLと幅方向スリットSWとにより区画されている。これにより、長さ方向スリットSLと幅方向スリットSWとにより分断された部位を回転させて変位吸収片部31b1を形成し易くなり、生産性のよいバスバー31にすることができる。また、長手方向長さの短い変位吸収片部31b1も形成することができるようになるため、バスバー31は、隣り合った電池セル22の電極端子22a間の距離が短い場合にも適用可能となる。
また、バスバー31の変位吸収片部31b1は、その双方の側面31b2が、それぞれ固定部31aの表裏よりも突出している。これにより、変位吸収片部31b1が固定部31aよりも上方に突出する量を低減でき、他部材との干渉を防ぐことが可能なバスバー31にすることができる。
<実施形態の構成>
図9に基づき、本発明の実施形態によるバスバー32について説明する。尚、バスバー32の接続部32bには、実施形態による変位吸収片部29b1と同様の変位吸収片部32b1が形成されているが、図9において変位吸収片部32b1は簡略して表されている。図9に示すように、本実施形態によるバスバー32は、一対の固定部32aと、固定部32a同士を連結する接続部32bとを備えている。双方の固定部32aには電極端子22aの突部22a1が挿入される端子孔32a1が貫通している。
バスバー32の接続部32bには、実施形態による変位吸収片部29b1と同様に複数の変位吸収片部32b1が形成されている。バスバー32は、実施形態によるバスバー29と同様に、変位吸収片部32b1により、固定部32a同士が幅方向に相対変位可能なように形成されている。さらに、変位吸収片部32b1は、長さ方向に伸縮可能な屈曲部を有している。尚、図9において、屈曲部の図示は省略されている。
図9に示すように、バスバー32の変位吸収片部32b1の長手方向は、双方の固定部32aを含んだ取付平面FP内において、長さ方向に対して所定角度θだけ傾いている。本実施形態によるバスバー32は、実施形態によるバスバー29と同様の工程によって形成される。
<実施形態の作用効果>
本実施形態によれば、変位吸収片部32b1の長手方向は、取付平面FP内において、長さ方向に対して所定角度だけ傾いている。これにより、双方の端子孔32a1の間の寸法に拘らず、変位吸収片部32b1の長さを増大させることができる。したがって、隣り合った電池セル22の電極端子22a間の距離が短い場合であっても、変位吸収片部32b1の長さを十分に大きくし、電極端子22a同士の相対変位に対する追従性能を維持することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
変位吸収片部28b1、29b1、30b1、31b1、32b1は、固定部28a、29a、30a、31a、32aに対して、必ずしも90度で回転されて形成されなければならないわけではない。すなわち、固定部28a、29a、30a、31a、32a同士が幅方向に相対変位可能であれば、どのような角度で回転されて形成されていてもよい。
固定部28a、29a、30a、31a、32aは、端子孔28a1、29a1、30a1、31a1、32a1を用いず、かしめ等によって電極端子22aに固定されていてもよい。
バスバー28、29、30、31、32は、上述した参考形態、実施形態1乃至の各構成を、可能な限り互いに組み合わせることにより形成することができる。
図面中、1は電池パック(組電池)、2は電池モジュール(組電池)、22は電池セル、22aは電極端子、23はエンドプレート、28,29,30,31,32はバスバー、28a,29a,30a,31a,32aは固定部、28a1,29a1,30a1,31a1,32a1は端子孔(端子係合部位)、28b,29b,30b,31b,32bは接続部、28b1,29b1,30b1,31b1,32b1は変位吸収片部、28b2,29b2は屈曲部、31b2は変位吸収片部の側面、FPは取付平面、SLは長さ方向スリット(長さ方向のスリット)、SWは幅方向スリット(幅方向のスリット)を示している。

Claims (10)

  1. 隣接して配置された複数の電池セル(22)に設けられた電極端子(22a)同士を連結する板状のバスバー(29、30、31、32)であって、
    それぞれ平板上に前記電極端子と係合する端子係合部位(29a1、30a1、31a1、32a1)が設けられ、互いに離間して形成された一対の固定部(29a、30a、31a、32a)と、
    前記固定部同士を連結する接続部(29b、30b、31b、32b)と、
    を備え、
    前記接続部には、
    前記端子係合部位同士を結んだ方向を長さ方向とし、双方の前記固定部を含んだ取付平面(FP)に含まれるとともに、前記長さ方向に対して垂直な方向を幅方向とした場合に、前記固定部同士が前記幅方向に相対変位可能なように、前記固定部に対して所定角度で回転した複数の変位吸収片部(29b1、30b1、31b1、32b1)が前記幅方向に並ぶように形成されているバスバー。
  2. 前記接続部(31b)には、前記幅方向のスリット(SW)が形成されており、前記変位吸収片部(31b1)は、前記固定部(31a)に対して回転する以前の状態において、前記幅方向のスリットにより区画されている請求項記載のバスバー。
  3. 前記変位吸収片部(31b1)の双方の側面(31b2)は、それぞれ前記固定部(31a)の表裏よりも突出している請求項記載のバスバー。
  4. 前記変位吸収片部は
    前記接続部の少なくとも一部が切り起こされた状態にある請求項乃至のうちのいずれか一項に記載のバスバー。
  5. 前記変位吸収片部(32b1)の長手方向は、
    前記取付平面内において、前記長さ方向に対して所定角度だけ傾いている請求項1乃至のうちのいずれか一項に記載のバスバー。
  6. 隣接して配置された複数の電池セル(22)に設けられた電極端子(22a)同士を連結する板状のバスバー(32)であって、
    それぞれ平板上に前記電極端子と係合する端子係合部位(32a1)が設けられ、互いに離間して形成された一対の固定部(32a)と、
    前記固定部同士を連結する接続部(32b)と、
    を備え、
    前記接続部には、
    前記端子係合部位同士を結んだ方向を長さ方向とし、双方の前記固定部を含んだ取付平面(FP)に含まれるとともに、前記長さ方向に対して垂直な方向を幅方向とした場合に、前記固定部同士が前記幅方向に相対変位可能なように、前記固定部に対して所定角度で回転した変位吸収片部(32b1)が形成され、
    前記変位吸収片部の長手方向は、
    前記取付平面内において、前記長さ方向に対して所定角度だけ傾いているバスバー。
  7. 前記変位吸収片部は、
    前記幅方向に波打った屈曲部(29b2)を有している請求項1乃至6記載のバスバー。
  8. 前記変位吸収片部は、
    前記固定部に対して、90度に回転している請求項1乃至7に記載のバスバー。
  9. 前記接続部(30b)は、
    前記固定部(30a)に比べて、薄肉であるとともに、前記幅方向に大きく形成されている請求項1乃至のうちのいずれか一項に記載のバスバー。
  10. 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載のバスバー(29、30、31、32)を備えた組電池(1、2)であって、
    前記バスバーによって、それぞれの前記電極端子(22a)同士が接続された複数の前記電池セル(22)と、
    互いに積層された複数の前記電池セルを、積層方向に挟持する一対のエンドプレート(23)と、
    を備えた組電池。
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