JP6729216B2 - 合わせガラスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、合わせガラスの製造方法に関する。
従来から、耐火性、耐貫通性および耐衝撃性などに優れたガラスとして、合わせガラスが知られている。
合わせガラスは、一般的に、積層工程、圧着工程などからなるACV法(オートクレーブ法)によって製造される。
具体的には、熱可塑性の樹脂製中間膜を介在させつつ少なくとも二枚の板ガラスを積層してガラス積層体を形成し(積層工程)、得られたガラス積層体をオートクレーブによって加熱・加圧処理することで(圧着工程)、合わせガラスは製造される。
ところで、前述した圧着工程においては、例えば、板ガラスと樹脂製中間膜との間に気泡などが残って欠陥商品となるのを防止したり、板ガラスおよび樹脂製中間膜の密着性を高めたりするため、オートクレーブの炉内を加圧するのと同時に、オートクレーブの炉内に投入された板ガラスの積層界面を真空引きすることとしている。
オートクレーブで板状物の加熱・加圧処理を実行するに際しては、一般的には、例えば特許文献1に示されるように、複数のガラス積層体は、水平姿勢で台車(ラック)等に積載されて、オートクレーブの炉内に投入される。
特開昭61−277428公報
しかし、上述したようにラックを用いて複数のガラス積層体を上下方向に積載する場合、積載段数が増えたり、重量のあるガラス積層体を積載する際には、ラックの強度を確保することが必要となってくる。
ラックの強度を確保するには、ラックの厚み寸法を大きくする必要があるため、ラックの嵩が増え、オートクレーブの炉内に投入できるガラス積層体の数が限られることになり、オートクレーブによる処理能力が低下し、加熱および加圧処理を効率的に行うことができない虞がある。
本発明は、以上に示した現状の問題点を鑑みてなされたものであり、限られた処理空間内において板ガラスの積層体を効率的に配置して加熱および加圧処理を行うことができる合わせガラスの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る合わせガラスの製造方法は、少なくとも二枚の板ガラスの間に樹脂製中間膜を介在させて積層させた積層体に対して、所定の空間内で加熱および加圧処理を行うことにより、前記板ガラスを互いに圧着させて合わせガラスを製造する、合わせガラスの製造方法であって、前記積層体を傾斜または直立姿勢で保持した状態で前記加熱および加圧処理を行うことを特徴とする。
このような構成からなる合わせガラスの製造方法によれば、積層体を傾斜または直立姿勢で保持した状態で所定の空間内で加熱および加圧処理を行うことができる。そのため、例えば、従来のようにラック(枠体状の載置台)を介装して積層体を水平姿勢で上下方向に積載する場合、積載段数が増えたり、重量のある積層体を積載する際には、ラックの強度確保が必要となり、ラックの嵩が増えて積層体の所定の空間内への収容能力が低下するが、それに比べて、本発明は、積層体を傾斜または直立姿勢で支持しているので、従来のようにラックの嵩が増えることを抑え、積層体を水平姿勢で上下方向に積載する場合に比べてより多くの積層体を所定の空間内に収容して処理することができる。
すなわち、限られた処理空間内においても効率的に積層体を配置して加熱および加圧処理を行うことができる。
また、本発明に係る合わせガラスの製造方法において、前記積層体は、前記二枚の板ガラスと樹脂製中間膜を介在させた状態で前記二枚の板ガラスと前記樹脂製中間膜との周縁部が固定手段により固定されることがより好ましい。
このような構成からなる合わせガラスの製造方法によれば、積層体の周縁部が固定部材により固定されることにより、二枚の板ガラスを樹脂製中間膜を介して密着させることができる。
また、本発明に係る合わせガラスの製造方法において、前記固定手段は、前記積層体の周縁部を覆う枠体であることがより好ましい。
このような構成からなる合わせガラスの製造方法によれば、積層体の周縁部を枠体で覆うので、積層体が傾斜または直立姿勢になった場合に、前記二枚の板ガラスと前記樹脂製中間膜がずれるのを防止することができる。
また、本発明に係る合わせガラスの製造方法において、前記固定手段は、前記積層体を該積層体の厚み方向に挟持するクリップであることが好ましい。
このような構成からなる合わせガラスの製造方法によれば、積層体の周縁部の任意の位置において容易に積層体を挟持することが可能となる。
また、本発明に係る合わせガラスの製造方法において、前記積層体を傾斜または直立姿勢で挿入可能な複数の保持部を有する載置台を用いて、前記積層体は、前記複数の保持部の間に挿入され、該保持部により傾斜または直立姿勢で前記載置台上に保持されることがより好ましい。
このような構成からなる合わせガラスの製造方法によれば、複数の積層体を傾斜または直立姿勢で効率的に載置台に載置することができる。例えば、この載置台を移動したり、載置台ごと所定の処理空間に投入して、効率的に加熱および加圧処理を行うことが可能となる。
また、本発明に係る合わせガラスの製造方法において、前記保持部は、前記積層体における前記積層体の挿入方向の長さ寸法よりも幅広で前記積層体の高さ寸法よりも低い枠体状のフレームであり、前記保持部により前記積層体を前記固定手段を介して保持することがより好ましい。
このような構成からなる合わせガラスの製造方法によれば、固定手段を介して積層体が枠体状のフレームで保持されるため、保持部に積層体が直接接触せず、積層体が傷ついたりすることを防ぐことができる。
また、本発明に係る合わせガラスの製造方法において、前記フレームは、側面視矩形状であり、着脱自在の上端部を有することがより好ましい。
このような構成からなる合わせガラスの製造方法によれば、前記フレームの上端部を取り外すことで、載置台の側方から積層体を容易に搬出することができる。
また、本発明に係る合わせガラスの製造方法において、前記フレームの上端部は、前記積層体を挿入する側の先端に前記積層体を前記複数の保持部の間に案内するテーパガイド部を有することがより好ましい。
このような構成からなる合わせガラスの製造方法によれば、積層体を複数の保持部の間に挿入する際に、積層体の一端がテーパガイド部に接触した場合でも、テーパガイド部により積層体を複数の保持部の間に容易に案内することができる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明における合わせガラスの製造方法によれば、積層体を傾斜または直立姿勢で保持することができるので、所定の空間内に効率的に配置して、加熱および加圧処理を行うことができる。
本発明に係る合わせガラスの製造方法に用いられる、密封部材の全体的な構成を示した一部断面正面図。 密封部材の断面形状を示した図であって、図1中の矢印Aの方向から見た拡大断面図。 本発明に係る合わせガラスの製造方法を具現化する、縦置き搬送装置の全体的な構成を示した斜視図。 縦置き搬送装置を示した正面図。 縦置き搬送装置を示した側面図。 ワークをストッパで横フレーム部に仮固定した状態を示した平面図。
次に、本発明の実施の形態について、図1乃至図6を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1乃至図5に示す上下方向を密封部材1または縦置き搬送装置20の上下方向と規定して記述する。
また、図3、図5に示す前後方向を縦置き搬送装置20の前後方向と規定して記述する。
また、図3に示す前後方向および上下方向に直交する方向を縦置き搬送装置20の幅方向と規定して記述する。
また、図1においては、本実施形態の理解に供するために積層体50Aに対して密封部材1を大きく記載して分かり易く図示している。
[合わせガラスの製造方法]
先ず、本実施形態によって具現化される合わせガラスの製造方法について、図1乃至図3を用いて説明する。
本実施形態における合わせガラスの製造方法は、例えば、密封部材1を用いて、合わせガラス50を製造するための方法である。
合わせガラス50は、例えば図2に示すように、樹脂製中間膜51と、樹脂製中間膜51を介在させて積層される一対の板ガラス52・52とを備える積層体50Aからなる。
この合わせガラス50は、積層工程、圧着工程などを有するオートクレーブ法によって製造されるが、本実施形態における合わせガラス50の製造方法は、圧着工程において、枠体形状の密封部材1が周縁部に嵌装された複数の積層体50Aをオートクレーブ100(図3を参照)の炉内に搬入および搬出する方法である。
なお、図3に示すように、オートクレーブ100は、所定の空間である略円筒状の炉を有し、この炉内に上記複数の積層体50A・50A・・・を傾斜または直立姿勢で保持した状態に配置して、加熱および加圧を行うための装置である。
ここで、本実施形態の圧着工程においては、枠体形状の密封部材1が周縁部に嵌装された積層体50A(以下、この密封部材1が嵌装されたガラス積層体50Aを単にワークWという)を、縦置き搬送装置20に傾斜または直立姿勢で保持した状態(縦置きにした状態)で複数のワークW・W・・・をまとめて、オートクレーブ100の炉内に搬入(投入)および搬出することとしている。
密封部材1は、詳細は後述するが、内周側が開口した断面視略「コ」字状の枠体形状に形成される。
そして、図2に示すように、開口部を介して密封部材1が一対の板ガラス52・52の周縁部に沿って嵌装された状態において、一対の板ガラス52・52と樹脂製中間膜51との境界部(積層体50Aの積層界面53)の周縁部は、積層体50Aの上端面との間に形成される当接界面54を介して密封部材1の減圧通路11b・11b(図1を参照)と連通される。
このような構成からなるワークWは、図3に示すように、圧着工程において、オートクレーブ100の炉内へと投入される。
その後、図1に示すように、密封部材1の減圧通路11bは、配管部材31を介して真空ポンプ32などと連結される。
これにより、一対の板ガラス52・52と樹脂製中間膜51との積層界面53・53(図2を参照)は、当接界面54、減圧通路11b・11bおよび配管部材31を介して、真空ポンプ32と連結される。
その後、オートクレーブ100の炉内において、加熱・加圧処理が行われるのと同時に、真空ポンプ32によって、一対の板ガラス52・52と樹脂製中間膜51との積層界面53・53に対する真空引きが行われ、これらの板ガラス52・52が圧着される。
オートクレーブ100の炉内温度が所定の処理温度に到達した後、所定時間の経過を待って、加熱・加圧・真空引きが停止される。
その後、炉内温度が所定の温度以下にまで低下したのを確認し、オートクレーブ100の炉内より積層体50Aが取出される。
こうして、合わせガラスの製造工程は終了し、完成した合わせガラス50が得られる。
なお、上記圧着工程の前に、予め積層された板ガラス52・52および樹脂製中間膜51を加熱等し、樹脂製中間膜51を軟化させて仮圧着させる仮圧着工程を設けてもよい。当該仮圧着工程は、オートクレーブ100とは別の装置を用いて行ってもよいし、オートクレーブ100を用いて圧着工程の処理と連続的に行ってもよい。
[密封部材1]
次に、密封部材1の構成について、図1および図2を用いて説明する。
密封部材1は、図1に示すように、積層体50Aの周縁部を固定するための固定手段である。
具体的には、密封部材1は、積層体50Aの周縁部を覆う枠体である。
すなわち、密封部材1は、図2に示すように、樹脂製中間膜51が介在する、一対の板ガラス52・52の周縁部を密封するための枠体状の部材である。
なお、上記固定手段としては、本実施形態に限定するものではなく、挟持部材の一例である積層体50Aを該積層体50Aの厚み方向に挟持するクリップなどであってもよい。
密封部材1は、例えば、フッ素ゴム、シリコンゴム、またはアクリルゴムなどの、耐熱性を有する弾性部材により形成される。
また、密封部材1は、一対の板ガラス52・52の周縁部に沿った枠体形状に形成され、例えば、図1に示すように、本実施形態においては、矩形状の枠体形状に形成される。
なお、密封部材1の形状については、本実施形態に限定されるものではない。
即ち、一対の板ガラス52・52の周縁部に沿った形状である限り、例えば、断面視において、円形状や矩形状以外の多角形状からなる枠体形状であってもよい。
密封部材1は、略「コ」字状の断面形状となるように形成される。
具体的には、図2に示すように、上端面と当接しつつ端面52aに沿って延設される基部11と、基部11における板ガラス52・52との当接面11aから密封部材1の内周側(図2における下側)へ延出し、板ガラス52・52の厚み方向に所定の間隔を有して対向配置される一対の支持部12・12とを備えている。
基部11の当接面11aの、板ガラス52・52の各端面52a・52aに対向する部分には、断面視半円形状の溝形状からなる減圧通路11b(図1を参照)が、基部11の延設方向に沿って形成される。
なお、本実施形態の合わせガラス50において、樹脂製中間膜51は、フッ素樹脂により形成されるが、特に限定するものではない。
例えば、樹脂製中間膜51をフッ素樹脂で形成する代わりに、PVB、EVAで形成することもできる。本実施形態では、耐熱性や耐火性(耐燃性)などに優れたフッ素樹脂を用いて樹脂製中間膜51を形成することで、耐熱性や耐火性(耐燃性)などに優れた合わせガラス50を形成することができる。
[縦置き搬送装置20]
次に、縦置き搬送装置20の構成について、図3乃至図6を用いて説明する。
縦置き搬送装置20は、図3に示すように、複数のワークW・W・・・を傾斜または直立姿勢で保持した状態で、オートクレーブ100の炉内に搬入するとともに炉内から搬出する装置である。
縦置き搬送装置20は、主に載置台21、搬送ローラ部24、および上下ガイド部26(図5を参照)などにより構成される。
載置台21は、載置部22と、複数の保持部23・23・・・とを有している。
載置台21は、載置部22の下部に配置される、図示しない載置台搬送手段によってオートクレーブ100の炉内に搬入可能であるとともに、オートクレーブ100の炉内から搬出可能である。
載置部22は、傾斜または直立姿勢で前工程から搬送されてくる、ワークWを傾斜または直立姿勢を保持した状態でその上部に載置する、平面視四角形状で金属製の部材である。
載置部22は、載置台21の台座部分を構成している。
保持部23は、側面視矩形状(コ字状)で枠体状のフレーム部材である。
複数の保持部23・23・・・は、互いが平行になるように、載置台21の幅方向に並べて配置されている。
保持部23・23・・・は、互い隣接する一対の保持部23・23の間に、一枚のワークWを傾斜または直立姿勢で挿入可能であるとともに、傾斜または直立姿勢で保持する部分である。
すなわち、保持部23・23・・・は、複数のワークW・W・・・が有する密封部材1・1・・・に接触した状態で、これらのワークW・W・・・を保持する。
保持部23・23・・・は、積層体50Aにおける積層体50Aの挿入方向の長さ寸法よりも幅広で積層体50Aの高さ寸法よりも低い枠体状のフレーム部材である。
保持部23は、載置部22の前後方向の両端近傍に立設される一対の縦フレーム部23a・23a、および該一対の縦フレーム部23a・23aの上端に着脱自在に支持される保持部23の上端部である横フレーム部23bなどにより構成される。
縦フレーム部23a・23aの上端には、横フレーム部23bの両端近傍を支持する、正面視略U字状の受け部23c・23cが設けられている。
一方、横フレーム部23bは、一対の縦フレーム部23a・23aの上端に設けられた受け部23c・23cにより支持されており、該受け部23c・23cに対して着脱自在に支持される。
横フレーム部23bには、ワークWを挿入する側(本実施形態では前側)の先端にテーパガイド部23dが設けられている。
テーパガイド部23dは、ワークWを縦置き搬送装置20の複数の保持部23・23・・・の間に挿入する際に搬送されてくるワークWの一端を複数の保持部23・23・・・の間に案内するものである。
テーパガイド部23dは、側面にテーパ面を有する円錐形状の部材であり、頂部が横フレーム部23bの後側に向くように配置されている。
搬送ローラ部24は、載置部22の内側において載置部22の幅方向に亘って形成される空間Sの下部に配置され、図5に示すように、ローラ部24aと、ワークWの側面をガイドする樹脂製の側面ガイド部24bとを有している。
ローラ部24aは、図示しない駆動手段を有しており、該駆動手段を駆動することでローラ部24aを回転し、ワークWを前方に搬送させるものである。
なお、ローラ部24aの前方には、ワークWを搬送する従動ローラ25が設けられている。
側面ガイド部24bは、例えば図4に示すように、ローラ部24aの幅方向両端の外側に壁状に立設され、ローラ部24aにより搬送されるワークWを所定の保持部23・23の間に案内するものである。
ところで、搬送ローラ部24は、載置部22の空間S(図3を参照)内において、載置部22の幅方向(図4における矢印Xの方向)に移動可能である。
また、搬送ローラ部24は、ワークWを所定の保持部23・23の間に挿入する際には、上昇位置(図5に符号Uで示す位置)に配置され、使用しない場合は下降位置(図5に符号Dで示す位置)に配置される。
これらにより、搬送ローラ部24は、載置部22の空間S内において、空間Sの幅方向の任意の位置に配置して、所定の保持部23・23の間においてワークWを前方に挿入することができる。
上下ガイド部26は、図5に示すように、縦置き搬送装置20の上流側の上部および下部に配置され、ワークWを載置台21の保持部23・23の間に挿入する際に、ワークWが傾斜せずに直立姿勢の状態で移動するように案内する複数の従動ローラ部材である。
なお、縦置き搬送装置20の上流側の下部には、前工程から縦置き搬送装置20の載置台21にワークWを搬入するための駆動ローラ30が配置されている。
次に、以上のように構成された縦置き搬送装置20を合わせガラス50の製造方法(上述したオートクレーブ法における圧着工程)に、適用した例について説明する。
圧着工程の前工程(例えば、上述した仮圧着工程)の終了後、ワークWは上下ガイド部26および駆動ローラ30により直立姿勢の状態で縦置き搬送装置20に搬送される。
搬送されたワークWは、テーパガイド部23dに案内されるとともに、搬送ローラ部24により載置台21の所定の保持部23・23の間に挿入される。
続いて、搬送ローラ部24は、隣接する保持部23・23の間に移動され、続けて搬送されてくるワークWはテーパガイド部23dに案内されるとともに、搬送ローラ部24により載置台21の所定の保持部23・23の間に挿入される。
この動作を繰り返して、全ての保持部23・23・23・・・の間において複数のワークW・W・・・が各々挿入されるとともに(図3、図4参照)、複数の保持部23・23・・・により傾斜または直立姿勢で載置台21上に保持される。
載置台21に保持された複数のワークW・W・・・は、該載置台21を載置台駆動手段によって駆動させてオートクレーブ100(図3を参照)の炉内に搬入され、上述したオートクレーブ100による加熱および加圧処理が行われる。
オートクレーブ100による加熱および加圧処理の終了後、載置台21を載置台駆動手段によって駆動させて、載置台21がオートクレーブ100の炉外に搬出される。
載置台21からワークWを取り出す際には、先ず、図6に示すように、保持部23・23・・・の幅方向一端側の横フレーム部23b(ワークWを保持していない側)を取り外し、ワークWが載置台21の前後方向に移動しないようにワークWの前後方向の両端に仮固定する仮固定部材である平面視略L字状のストッパ27・27を取り付ける。
続いて、図示しない吸着具によりワークWのガラス面を吸着して上昇させ、ワークWを所定の位置へと移動される。
以上のように、本実施形態における合わせガラス50の製造方法では、積層体50Aを傾斜または直立姿勢で保持した状態で加熱および加圧処理を行うことを特徴とする。
このような構成からなる合わせガラス50の製造方法によれば、積層体50Aを傾斜または直立姿勢で保持した状態でオートクレーブ100の炉内で加熱および加圧処理を行うことができる。
そのため、例えば、従来のようにラック(枠体状の載置台)を介装して積層体50Aを水平姿勢で上下方向に積載する場合、積載段数が増えたり、重量のある積層体50Aを積載する際には、ラックの強度確保が必要となり、ラックの嵩が増えて所定の空間内への収容能力が低下するが、それに比べて、本実施形態では、積層体50Aを傾斜または直立姿勢で支持しているので、従来のようにラックの嵩が増えることを抑え、積層体50Aを水平姿勢で上下方向に積載する場合に比べてより多くの積層体50Aをオートクレーブ等の炉内に収容して処理することができる。
すなわち、限られたオートクレーブ100の炉内においても効率的に積層体50Aを配置して加熱および加圧処理を行うことができる。
また、本実施形態における合わせガラス50の製造方法において、積層体50Aは、二枚の板ガラス52・52と樹脂製中間膜51を介在させた状態で二枚の板ガラス52・52と樹脂製中間膜51との周縁部が固定手段の一例である密封部材1により固定される。
このような構成からなる合わせガラス50の製造方法によれば、積層体50Aの周縁部が密封部材1により固定されることにより、二枚の板ガラス52・52を樹脂製中間膜51を介して密着させることができる。
また、本実施形態における合わせガラス50の製造方法において、前記固定手段は、前記積層体50Aの周縁部を覆う枠体形状の密封部材1である。
このような構成からなる合わせガラス50の製造方法によれば、積層体50Aの周縁部を密封部材1で覆うので、積層体50Aが傾斜または直立姿勢になった場合に、前記二枚の板ガラス52・52と前記樹脂製中間膜51がずれるのを防止することができる。また、本実施形態のワークWのように、積層体50Aの周縁部の全体に亘って密封部材1で覆うことで、ワークWを傾斜または直立姿勢して支持した場合でも、載置台21の上面に積層体50Aの下端が直接触れることが無く、積層体50Aを保護することができる。
また、本実施形態における合わせガラス50の製造方法において、固定手段として、前記積層体50Aを該積層体50Aの厚み方向に挟持するクリップを用いることも可能である。
このような構成からなる合わせガラス50の製造方法によれば、積層体50Aの周縁部の任意の位置において容易に積層体50Aを挟持することが可能となる。
また、本実施形態における合わせガラス50の製造方法において、積層物50Aを傾斜または直立姿勢で挿入可能な複数の保持部23・23・・・を有する載置台21を用いて、積層物50Aは、前記複数の保持部23・23・・・の間に挿入され、該保持部23・23・・・により傾斜または直立姿勢で載置台21上に保持される。
このような構成からなる合わせガラス50の製造方法によれば、複数のワークWを傾斜または直立姿勢で効率的に載置台21に載置することができる。例えば、このように効率的にワークWを載置した載置台21を移動したり、載置台21ごとオートクレーブ100の炉内に投入して、加熱および加圧処理することが可能となる。
また、本実施形態における合わせガラス50の製造方法において、保持部23・23・・・は、前記積層体50Aにおける前記積層体50Aの挿入方向(前後方向)の長さ寸法よりも幅広で前記積層体50Aの高さ寸法よりも低い枠体状のフレーム部材であり、このフレーム部材により前記積層体50Aを密封部材1を介して保持する。
このような構成からなる合わせガラス50の製造方法によれば、密封部材1を介して積層体50Aがフレーム部材である保持部23で保持されるため、保持部23に積層体50Aが直接接触せず、積層体50Aのガラス面が傷ついたりすることを防ぐことができる。
また、本実施形態における合わせガラス50の製造方法において、保持部材23を構成するフレーム部材は、着脱自在の上端部である横フレーム部23bを有する。
このような構成からなる合わせガラス50の製造方法によれば、横フレーム部23bを取り外すことで、載置台21の側方から積層体50Aを容易に搬出することができる。
また、本実施形態における合わせガラス50の製造方法において、横フレーム部23bは、積層体50Aを挿入する側の先端に前記積層体50Aを複数の保持部23・23・・・の間に案内するテーパガイド部23dを有する。
このような構成からなる合わせガラス50の製造方法によれば、ワークWを複数の保持部23・23・・・の間に挿入する際に、ワークWの一端がテーパガイド部23dに接触した場合でも、テーパガイド部23dによりワークWを複数の保持部23・23・・・の間に容易に案内することができる。
1 密封部材
21 載置台
23 保持部
23a 縦フレーム部
23b 横フレーム部
23c 受け部
23d テーパガイド部
26 上下ガイド部
50 合わせガラス
50A 積層体
51 樹脂製中間膜
52 板ガラス
100 オートクレーブ

Claims (6)

  1. 少なくとも二枚の板ガラスの間に樹脂製中間膜を介在させて積層させた積層体に対して、所定の空間内で加熱および加圧処理を行うことにより、前記板ガラスを互いに圧着させて合わせガラスを製造する、合わせガラスの製造方法であって、
    前記積層体を傾斜または直立姿勢で挿入可能な複数の保持部を有する載置台を用いて、
    前記積層体は、前記二枚の板ガラスと樹脂製中間膜を介在させた状態で前記二枚の板ガラスと前記樹脂製中間膜との周縁部が固定手段により固定され、
    前記保持部は、前記積層体における前記積層体の高さ寸法よりも低い枠体状のフレームであり、
    前記積層体は、前記複数の保持部の間に挿入され、該保持部により前記固定手段を介して傾斜または直立姿勢で前記載置台上に保持された状態で前記加熱および加圧処理を行う、
    ことを特徴とする合わせガラスの製造方法。
  2. 前記固定手段は、前記積層体の周縁部を覆う枠体である、
    ことを特徴とする、請求項に記載の合わせガラスの製造方法。
  3. 前記固定手段は、前記積層体を該積層体の厚み方向に挟持するクリップである、
    ことを特徴とする、請求項に記載の合わせガラスの製造方法。
  4. 前記保持部は、前記積層体における前記積層体の挿入方向の長さ寸法よりも幅広の枠体状のフレームである、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の合わせガラスの製造方法。
  5. 前記フレームは、側面視矩形状であり、着脱自在の上端部を有する、
    ことを特徴とする、請求項に記載の合わせガラスの製造方法。
  6. 前記フレームの上端部は、前記積層体を挿入する側の先端に前記積層体を前記複数の保持部の間に案内するテーパガイド部を有する、
    ことを特徴とする、請求項に記載の合わせガラスの製造方法。
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