JP6729216B2 - 合わせガラスの製造方法 - Google Patents
合わせガラスの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6729216B2 JP6729216B2 JP2016174907A JP2016174907A JP6729216B2 JP 6729216 B2 JP6729216 B2 JP 6729216B2 JP 2016174907 A JP2016174907 A JP 2016174907A JP 2016174907 A JP2016174907 A JP 2016174907A JP 6729216 B2 JP6729216 B2 JP 6729216B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminated body
- laminated
- laminated glass
- frame
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Description
合わせガラスは、一般的に、積層工程、圧着工程などからなるACV法(オートクレーブ法)によって製造される。
具体的には、熱可塑性の樹脂製中間膜を介在させつつ少なくとも二枚の板ガラスを積層してガラス積層体を形成し(積層工程)、得られたガラス積層体をオートクレーブによって加熱・加圧処理することで(圧着工程)、合わせガラスは製造される。
オートクレーブで板状物の加熱・加圧処理を実行するに際しては、一般的には、例えば特許文献1に示されるように、複数のガラス積層体は、水平姿勢で台車(ラック)等に積載されて、オートクレーブの炉内に投入される。
ラックの強度を確保するには、ラックの厚み寸法を大きくする必要があるため、ラックの嵩が増え、オートクレーブの炉内に投入できるガラス積層体の数が限られることになり、オートクレーブによる処理能力が低下し、加熱および加圧処理を効率的に行うことができない虞がある。
すなわち、限られた処理空間内においても効率的に積層体を配置して加熱および加圧処理を行うことができる。
即ち、本発明における合わせガラスの製造方法によれば、積層体を傾斜または直立姿勢で保持することができるので、所定の空間内に効率的に配置して、加熱および加圧処理を行うことができる。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1乃至図5に示す上下方向を密封部材1または縦置き搬送装置20の上下方向と規定して記述する。
また、図3、図5に示す前後方向を縦置き搬送装置20の前後方向と規定して記述する。
また、図3に示す前後方向および上下方向に直交する方向を縦置き搬送装置20の幅方向と規定して記述する。
また、図1においては、本実施形態の理解に供するために積層体50Aに対して密封部材1を大きく記載して分かり易く図示している。
先ず、本実施形態によって具現化される合わせガラスの製造方法について、図1乃至図3を用いて説明する。
合わせガラス50は、例えば図2に示すように、樹脂製中間膜51と、樹脂製中間膜51を介在させて積層される一対の板ガラス52・52とを備える積層体50Aからなる。
この合わせガラス50は、積層工程、圧着工程などを有するオートクレーブ法によって製造されるが、本実施形態における合わせガラス50の製造方法は、圧着工程において、枠体形状の密封部材1が周縁部に嵌装された複数の積層体50Aをオートクレーブ100(図3を参照)の炉内に搬入および搬出する方法である。
そして、図2に示すように、開口部を介して密封部材1が一対の板ガラス52・52の周縁部に沿って嵌装された状態において、一対の板ガラス52・52と樹脂製中間膜51との境界部(積層体50Aの積層界面53)の周縁部は、積層体50Aの上端面との間に形成される当接界面54を介して密封部材1の減圧通路11b・11b(図1を参照)と連通される。
その後、図1に示すように、密封部材1の減圧通路11bは、配管部材31を介して真空ポンプ32などと連結される。
これにより、一対の板ガラス52・52と樹脂製中間膜51との積層界面53・53(図2を参照)は、当接界面54、減圧通路11b・11bおよび配管部材31を介して、真空ポンプ32と連結される。
その後、炉内温度が所定の温度以下にまで低下したのを確認し、オートクレーブ100の炉内より積層体50Aが取出される。
こうして、合わせガラスの製造工程は終了し、完成した合わせガラス50が得られる。
次に、密封部材1の構成について、図1および図2を用いて説明する。
密封部材1は、図1に示すように、積層体50Aの周縁部を固定するための固定手段である。
具体的には、密封部材1は、積層体50Aの周縁部を覆う枠体である。
すなわち、密封部材1は、図2に示すように、樹脂製中間膜51が介在する、一対の板ガラス52・52の周縁部を密封するための枠体状の部材である。
また、密封部材1は、一対の板ガラス52・52の周縁部に沿った枠体形状に形成され、例えば、図1に示すように、本実施形態においては、矩形状の枠体形状に形成される。
即ち、一対の板ガラス52・52の周縁部に沿った形状である限り、例えば、断面視において、円形状や矩形状以外の多角形状からなる枠体形状であってもよい。
具体的には、図2に示すように、上端面と当接しつつ端面52aに沿って延設される基部11と、基部11における板ガラス52・52との当接面11aから密封部材1の内周側(図2における下側)へ延出し、板ガラス52・52の厚み方向に所定の間隔を有して対向配置される一対の支持部12・12とを備えている。
例えば、樹脂製中間膜51をフッ素樹脂で形成する代わりに、PVB、EVAで形成することもできる。本実施形態では、耐熱性や耐火性(耐燃性)などに優れたフッ素樹脂を用いて樹脂製中間膜51を形成することで、耐熱性や耐火性(耐燃性)などに優れた合わせガラス50を形成することができる。
次に、縦置き搬送装置20の構成について、図3乃至図6を用いて説明する。
縦置き搬送装置20は、図3に示すように、複数のワークW・W・・・を傾斜または直立姿勢で保持した状態で、オートクレーブ100の炉内に搬入するとともに炉内から搬出する装置である。
縦置き搬送装置20は、主に載置台21、搬送ローラ部24、および上下ガイド部26(図5を参照)などにより構成される。
載置台21は、載置部22の下部に配置される、図示しない載置台搬送手段によってオートクレーブ100の炉内に搬入可能であるとともに、オートクレーブ100の炉内から搬出可能である。
載置部22は、載置台21の台座部分を構成している。
複数の保持部23・23・・・は、互いが平行になるように、載置台21の幅方向に並べて配置されている。
すなわち、保持部23・23・・・は、複数のワークW・W・・・が有する密封部材1・1・・・に接触した状態で、これらのワークW・W・・・を保持する。
保持部23は、載置部22の前後方向の両端近傍に立設される一対の縦フレーム部23a・23a、および該一対の縦フレーム部23a・23aの上端に着脱自在に支持される保持部23の上端部である横フレーム部23bなどにより構成される。
一方、横フレーム部23bは、一対の縦フレーム部23a・23aの上端に設けられた受け部23c・23cにより支持されており、該受け部23c・23cに対して着脱自在に支持される。
テーパガイド部23dは、ワークWを縦置き搬送装置20の複数の保持部23・23・・・の間に挿入する際に搬送されてくるワークWの一端を複数の保持部23・23・・・の間に案内するものである。
テーパガイド部23dは、側面にテーパ面を有する円錐形状の部材であり、頂部が横フレーム部23bの後側に向くように配置されている。
なお、ローラ部24aの前方には、ワークWを搬送する従動ローラ25が設けられている。
また、搬送ローラ部24は、ワークWを所定の保持部23・23の間に挿入する際には、上昇位置(図5に符号Uで示す位置)に配置され、使用しない場合は下降位置(図5に符号Dで示す位置)に配置される。
これらにより、搬送ローラ部24は、載置部22の空間S内において、空間Sの幅方向の任意の位置に配置して、所定の保持部23・23の間においてワークWを前方に挿入することができる。
なお、縦置き搬送装置20の上流側の下部には、前工程から縦置き搬送装置20の載置台21にワークWを搬入するための駆動ローラ30が配置されている。
この動作を繰り返して、全ての保持部23・23・23・・・の間において複数のワークW・W・・・が各々挿入されるとともに(図3、図4参照)、複数の保持部23・23・・・により傾斜または直立姿勢で載置台21上に保持される。
載置台21からワークWを取り出す際には、先ず、図6に示すように、保持部23・23・・・の幅方向一端側の横フレーム部23b(ワークWを保持していない側)を取り外し、ワークWが載置台21の前後方向に移動しないようにワークWの前後方向の両端に仮固定する仮固定部材である平面視略L字状のストッパ27・27を取り付ける。
続いて、図示しない吸着具によりワークWのガラス面を吸着して上昇させ、ワークWを所定の位置へと移動される。
そのため、例えば、従来のようにラック(枠体状の載置台)を介装して積層体50Aを水平姿勢で上下方向に積載する場合、積載段数が増えたり、重量のある積層体50Aを積載する際には、ラックの強度確保が必要となり、ラックの嵩が増えて所定の空間内への収容能力が低下するが、それに比べて、本実施形態では、積層体50Aを傾斜または直立姿勢で支持しているので、従来のようにラックの嵩が増えることを抑え、積層体50Aを水平姿勢で上下方向に積載する場合に比べてより多くの積層体50Aをオートクレーブ等の炉内に収容して処理することができる。
すなわち、限られたオートクレーブ100の炉内においても効率的に積層体50Aを配置して加熱および加圧処理を行うことができる。
21 載置台
23 保持部
23a 縦フレーム部
23b 横フレーム部
23c 受け部
23d テーパガイド部
26 上下ガイド部
50 合わせガラス
50A 積層体
51 樹脂製中間膜
52 板ガラス
100 オートクレーブ
Claims (6)
- 少なくとも二枚の板ガラスの間に樹脂製中間膜を介在させて積層させた積層体に対して、所定の空間内で加熱および加圧処理を行うことにより、前記板ガラスを互いに圧着させて合わせガラスを製造する、合わせガラスの製造方法であって、
前記積層体を傾斜または直立姿勢で挿入可能な複数の保持部を有する載置台を用いて、
前記積層体は、前記二枚の板ガラスと樹脂製中間膜を介在させた状態で前記二枚の板ガラスと前記樹脂製中間膜との周縁部が固定手段により固定され、
前記保持部は、前記積層体における前記積層体の高さ寸法よりも低い枠体状のフレームであり、
前記積層体は、前記複数の保持部の間に挿入され、該保持部により前記固定手段を介して傾斜または直立姿勢で前記載置台上に保持された状態で前記加熱および加圧処理を行う、
ことを特徴とする合わせガラスの製造方法。 - 前記固定手段は、前記積層体の周縁部を覆う枠体である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の合わせガラスの製造方法。 - 前記固定手段は、前記積層体を該積層体の厚み方向に挟持するクリップである、
ことを特徴とする、請求項1に記載の合わせガラスの製造方法。 - 前記保持部は、前記積層体における前記積層体の挿入方向の長さ寸法よりも幅広の枠体状のフレームである、
ことを特徴とする、請求項1に記載の合わせガラスの製造方法。 - 前記フレームは、側面視矩形状であり、着脱自在の上端部を有する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の合わせガラスの製造方法。 - 前記フレームの上端部は、前記積層体を挿入する側の先端に前記積層体を前記複数の保持部の間に案内するテーパガイド部を有する、
ことを特徴とする、請求項5に記載の合わせガラスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016174907A JP6729216B2 (ja) | 2016-09-07 | 2016-09-07 | 合わせガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016174907A JP6729216B2 (ja) | 2016-09-07 | 2016-09-07 | 合わせガラスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018039700A JP2018039700A (ja) | 2018-03-15 |
JP6729216B2 true JP6729216B2 (ja) | 2020-07-22 |
Family
ID=61624904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016174907A Active JP6729216B2 (ja) | 2016-09-07 | 2016-09-07 | 合わせガラスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6729216B2 (ja) |
-
2016
- 2016-09-07 JP JP2016174907A patent/JP6729216B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018039700A (ja) | 2018-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI690476B (zh) | 薄膜剝離裝置 | |
JP2008087975A (ja) | ガラス板加工装置およびガラス板加工方法 | |
KR101672402B1 (ko) | 파우치형 2차전지 셀의 사이드 실링부 예각 벤딩 장치 및 이를 이용한 예각 벤딩 방법 | |
JP5708892B2 (ja) | シート材の接着剤塗布方法 | |
TW201102324A (en) | Glass plate packing pallet | |
JP7020168B2 (ja) | 燃料電池セパレータの搬送装置 | |
JP6133475B1 (ja) | 太陽電池パネルの枠分離装置 | |
JP2014001076A (ja) | キャリア銅箔除去装置及び方法 | |
JP6729216B2 (ja) | 合わせガラスの製造方法 | |
KR20100095842A (ko) | 기판 패킹 시스템 | |
KR102280160B1 (ko) | 라미네이트 기판 제조 장치, 라미네이트 기판 제조 라인 및 라미네이트 기판의 제조 방법 | |
JP6029087B2 (ja) | 板ガラス物品の分離装置 | |
JP2001239537A (ja) | 積層プラスチックカードを製造する方法と装置 | |
KR101815630B1 (ko) | 판상물의 적재시스템 | |
KR101480099B1 (ko) | 연성회로기판의 핫프레스용 쿠션시트 합지장치 | |
KR101259424B1 (ko) | 시트 라미네이팅 방법 및 장치 | |
JP2008094632A (ja) | パネル分断方法およびその装置 | |
JP6984292B2 (ja) | 合わせガラスの製造方法 | |
JPH01308034A (ja) | リードフレーム移載装置 | |
JP6354441B2 (ja) | 合わせガラスの製造方法 | |
CN209888334U (zh) | 一种自动在线脱泡机 | |
KR101561974B1 (ko) | 쉬트 라미네이터 | |
US20100263715A1 (en) | Integrated Edge Clamping Mechanism for Processing of Laminates | |
CN109641440B (zh) | 层压设备 | |
JP2012196835A (ja) | ラミネート装置及びこれを用いた太陽電池モジュールの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190610 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200303 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200417 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200602 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6729216 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |