JP6729207B2 - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関するものである。
窒化物半導体であるGaN、AlN、InN等または、これらの混晶である材料は、広いバンドギャップを有しており、高出力電子デバイスまたは短波長発光デバイス等として用いられている。このうち、高出力デバイスとしては、電界効果型トランジスタ(FET:Field-Effect Transistor)、特に、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)に関する技術が開発されている(例えば、特許文献1)。このような窒化物半導体を用いたHEMTは、高出力・高効率増幅器、大電力スイッチングデバイス等に用いられる。
窒化物半導体を用いた電界効果型トランジスタとしては、電子走行層にGaNを用い電子供給層にAlGaNを用いたHEMTがあり、GaNにおけるピエゾ分極や自発分極の作用により電子走行層において2DEG(Two-Dimensional Electron Gas)が生成される。このようなHEMTにおいて、特性を低下させる現象として、いわゆる電流コラプス現象が挙げられる。電流コラプスは、高電圧を印加した状態において、ドレイン電流が減少し、オン抵抗が増加する現象である。このような電流コラプスは、電子が窒化物半導体の内部における欠陥や、窒化物半導体と絶縁膜との界面等において電子がトラップされ、2DEGの濃度が減少することにより生じるとされている。このような電流コラプスを抑制する方法の1つとして、ゲート電極をフィールドプレート構造にする方法が開示されている。ゲート電極をフィールドプレート構造にすることにより、電界集中を緩和することができ、ゲート電極近傍において電子がトラップされにくくすることができる。
特開2002−359256号公報 特開2010−118556号公報 特開2012−231107号公報
しかしながら、ゲート電極をフィールドプレート構造にしただけでは、電流コラプスの抑制は十分ではなく、より一層、電流コラプスを抑制した構造の半導体装置が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、基板の上に、窒化物半導体により形成された電子走行層と、前記電子走行層の上に、窒化物半導体により形成された電子供給層と、前記電子供給層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、前記電子供給層の上に形成された開口部を有する絶縁膜と、前記絶縁膜の前記開口部に形成されたファインゲート領域と、前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に形成されたオーバーハング領域と、を有するゲート電極と、前記ゲート電極の前記オーバーハング領域の前記ドレイン電極側の端部の直下において、前記電子供給層の一部に形成されたn型不純物元素がドープされた不純物ドープ領域と、を有し、前記ゲート電極は、前記電子供給層に直接接触することを特徴とする。
開示の半導体装置によれば、半導体装置において、電流コラプスを十分に抑制することができる。
半導体装置の構造図 第1の実施の形態における半導体装置の構造図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の構造図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の構造図(3) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第3の実施の形態における半導体装置の構造図 第3の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第3の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第3の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第4の実施の形態におけるディスクリートパッケージされた半導体デバイスの説明図 第4の実施の形態における電源装置の回路図 第4の実施の形態における高出力増幅器の構造図
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
ゲート電極をフィールドプレート構造にした半導体装置における電流コラプスについて、図1に基づき説明する。図1に示す構造の半導体装置は、基板910の上に、窒化物半導体のエピタキシャル成長により、バッファ層911、電子走行層921、電子供給層922、キャップ層923が積層されている。基板910は、SiC等の半導体材料により形成されている。バッファ層911は、AlNやGaN等により形成されており、電子走行層921はi−GaNにより形成されており、電子供給層922はn−AlGaNにより形成されており、キャップ層923は、n−GaNにより形成されている。これにより、電子走行層921において、電子走行層921と電子供給層922との界面近傍には、2DEG921aが生成される。
電子供給層922の上には、ソース電極942及びドレイン電極943が形成されており、ソース電極942とドレイン電極943との間のキャップ層923の上には、絶縁膜930が形成されている。絶縁膜930には、ゲート電極941が形成される領域に開口部が形成されており、ゲート電極941は、開口部におけるキャップ層923の上、及び、開口部の周囲の絶縁膜930の上に形成されている。ゲート電極941は、キャップ層923の直上に形成されているファインゲート領域941aと、開口部の周囲の絶縁膜930の上に形成されているフィールドプレートと呼ばれるオーバーハング領域941bとにより形成されている。
このようなオーバーハング領域941bが形成されているゲート電極941では、上述したように、電界集中が緩和されるため、電流コラプスをある程度抑制することができる。しかしながら、ゲート電極941のオーバーハング領域941bのドレイン電極943側の端部941cの直下においては、電界が集中しやすく、この領域に電子がトラップされやすい。具体的には、ゲート電極941のオーバーハング領域941bのドレイン電極943側の端部941cの直下のキャップ層923と絶縁膜930との界面、キャップ層923、キャップ層923と電子供給層922との界面において、電子がトラップされやすい。これらの領域において電子がトラップされると、2DEG921aの密度が低下し、電流コラプス現象が生じ、オン抵抗が高くなる。
(半導体装置)
次に、第1の実施の形態における半導体装置について説明する。本実施の形態における半導体装置は、図2に示されるように、基板10の上に、窒化物半導体のエピタキシャル成長により、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22、キャップ層23が積層して形成されている。基板10は、SiC等の半導体材料により形成されている。バッファ層11は、AlNやGaN等により形成されており、電子走行層21はi−GaNにより形成されており、電子供給層22はi−AlGaNまたはn−AlGaNにより形成されており、キャップ層23はi−GaNまたはn−GaNにより形成されている。これにより、電子走行層21において、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍には、2DEG21aが生成される。尚、電子供給層22は、InAlNまたはInAlGaNにより形成してもよい。この場合には、電子走行層21と電子供給層22との間に、AlN等によりスペーサ層を形成してもよく、また、キャップ層23は形成しなくてもよい。
電子供給層22の上には、ソース電極42及びドレイン電極43が形成されており、ソース電極42とドレイン電極43との間のキャップ層23の上には、絶縁膜30が形成されている。絶縁膜30には、ゲート電極41が形成される領域に開口部が形成されており、ゲート電極41は、開口部におけるキャップ層23の上、及び、開口部の周囲の絶縁膜30の上に形成されている。ゲート電極41は、キャップ層23の直上に形成されているファインゲート領域41aと、開口部の周囲の絶縁膜30の上に形成されているフィールドプレートと呼ばれるオーバーハング領域41bとにより形成されている。尚、本実施の形態においては、電子走行層21を第1の半導体層と記載し、電子供給層22を第2の半導体層と記載し、キャップ層23を第3の半導体層と記載する場合がある。
本実施の形態においては、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下の領域におけるキャップ層23及び電子供給層22の一部には、不純物元素が高濃度でドープされた不純物ドープ領域25が形成されている。即ち、不純物ドープ領域25は、ゲート電極41とドレイン電極43との間において、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下のキャップ層23及び電子供給層22の一部に形成されている。
不純物ドープ領域25には、不純物元素が、2×1018cm−3以上、例えば、1×1019cm−3の濃度でドープされている。不純物ドープ領域25にドープされる不純物元素が、Si、Ge、O等の場合には、不純物ドープ領域25はn型となり、Mg、Cの場合にはp型となる。本実施の形態においては、不純物ドープ領域25には、n型となる不純物元素がドープされている。
尚、電子供給層22がn−AlGaNにより形成されており、キャップ層23がn−GaNにより形成されている場合には、ともにn型となる不純物元素として、Siが約1×1018cm−3ドープされている。本実施の形態においては、不純物ドープ領域25には、電子供給層22及びキャップ層23にドープされている不純物元素の濃度よりも高い濃度で不純物元素がドープされている。
ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下の領域において、キャップ層23及び電子供給層22の一部に形成されている不純物ドープ領域25は、不純物元素が高濃度でドープされているため導電性が高い。よって、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下のキャップ層23と絶縁膜30との間等に電子がトラップされても、不純物ドープ領域25における電子が増減するのみである。従って、電子がトラップされても、2DEG21aの濃度に影響を与えることはないため、電流コラプスの発生が抑制され、オン抵抗の増加を防ぐことができる。
また、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下におけるキャップ層23及び電子供給層22の一部に、導電性の高い不純物ドープ領域25を形成すると、電界集中が緩和されるため、電位勾配が緩やかとなる。このため、電子がトラップされにくくなる。
このように形成される不純物ドープ領域25は、ゲート電極41、ソース電極42、ドレイン電極43のいずれかと電気的に接続されると、電界強度が高くなる場合があるため、フローティング状態となっている。尚、フローティング状態とは、電圧が印加される電極と接続されておらず、浮いている状態を意味する。
本実施の形態においては、図3(a)に示すように、不純物ドープ領域25は、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下の領域におけるキャップ層23にのみ形成してもよい。また、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下を含む領域であれば、図3(b)に示すように、ゲート電極41とドレイン電極43との間のキャップ層23及び電子供給層22の一部に広く形成してもよい。
また、本実施の形態における半導体装置は、図4に示すように、キャップ層23を形成することなく、電子供給層22の上に、絶縁膜30及びゲート電極41を形成した構造のものであってもよい。
また、基板10は、SiC以外には、サファイア、Si、GaAs等により形成された基板を用いることができ、基板10は、半絶縁性を有するものであっても、導電性を有するものであっても、どちらでもよい。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について、図5〜図7に基づき説明する。
最初に、図5(a)に示すように、基板10の上に、窒化物半導体層をエピタキシャル成長させることにより、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22、キャップ層23を形成する。これにより、電子走行層21において、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍には、2DEG21aが生成される。窒化物半導体層は、MOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)によるエピタキシャル成長により形成する。尚、これらの窒化物半導体層は、MOVPEに代えて、MBE(Molecular Beam Epitaxy)により形成してもよい。
基板10は、例えば、サファイア基板、Si基板、SiC基板、GaN基板を用いることができる。本実施の形態では、基板10にはSiC基板が用いられている。バッファ層11はAlGaN等より形成されており、電子走行層21は膜厚が3μmのi−GaNにより形成されており、電子供給層22は膜厚が20nmのi−AlGaNにより形成されており、キャップ層23は膜厚が5nmのi−GaNにより形成されている。
次に、図5(b)に示すように、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下となる領域のキャップ層23及び電子供給層22の一部に不純物ドープ領域25を形成する。具体的には、キャップ層23の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、不純物ドープ領域25が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの開口部におけるキャップ層23及び電子供給層22の一部に、Siのイオン注入を行う。本実施の形態においては、所望の深さに、所望の不純物濃度の不純物ドープ領域25を形成するため、ドーズ量や加速エネルギーを調整して、Siのイオン注入を行う。これにより、キャップ層23及び電子供給層22の一部に、不純物元素となるSiが、約1×1019cm−3ドープされた不純物ドープ領域25を形成する。この後、不図示のレジストパターンは、有機溶剤等により除去し、キャップ層23の表面の全面に、不図示の保護膜を成膜し、600℃〜1400℃の間の温度、例えば、1000℃で活性化アニールを行い、この後、不図示の保護膜を除去する。この際形成される保護膜は、SiO、Al、Si等により形成されている。
この後、図示はしないが、素子を分離するための素子分離領域を形成する。具体的には、キャップ層23の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、素子分離領域が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの形成されていない領域の窒化物半導体層にアルゴン(Ar)イオンを注入することにより素子分離領域を形成する。素子分離領域は、レジストパターンの形成されていない領域の窒化物半導体層の一部を塩素系ガスを用いたRIE(Reactive Ion Etching)等によるドライエッチングにより除去することにより形成してもよい。素子分離領域を形成した後、レジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
次に、図6(a)に示すように、電子供給層22の上に、ソース電極42及びドレイン電極43を形成する。具体的には、キャップ層23の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ソース電極42及びドレイン電極43が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、塩素系ガスを用いたRIE等によるドライエッチングにより、レジストパターンの開口部におけるキャップ層23を除去し、電子供給層22を露出させる。この際、電子供給層22の一部が除去されてもよい。この後、不図示のレジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
この後、再び、キャップ層23等の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ソース電極42及びドレイン電極43が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、Ti/Alにより形成される金属積層膜を真空蒸着により成膜した後、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上の金属積層膜をレジストパターンとともに、リフトオフにより除去する。これにより、電子供給層22の上に残存する金属積層膜により、ソース電極42及びドレイン電極43を形成する。この後、窒素雰囲気中において、400℃〜1000℃の間の温度、例えば、約550℃の温度で熱処理することにより、ソース電極42及びドレイン電極43におけるオーミックコンタクトを確立させる。尚、Ti/Alにより形成される金属積層膜は、膜厚が20nmのTi膜と膜厚が200nmのAl膜が積層された膜であり、Ti膜が電子供給層22と接するように形成する。
次に、図6(b)に示すように、キャップ層23の上に、プラズマCVD(chemical vapor deposition)により絶縁膜30を形成する。絶縁膜30は、SiN等により形成されており、膜厚は、2nm〜1000nmの間、例えば、100nm形成する。尚、絶縁膜30は、ALD(Atomic Layer Deposition)やスパッタリングにより形成してもよい。
次に、図7(a)に示すように、絶縁膜30において、ゲート電極41が形成される領域に、開口部30aを形成する。具体的には、絶縁膜30の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ゲート電極41のファインゲートが形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、フッ素系ガスを用いたRIE等のドライエッチングにより、不図示のレジストパターンの開口部における絶縁膜30を除去し、キャップ層23を露出させることにより、開口部30aを形成する。この後、有機溶剤等に浸漬させることにより、レジストパターンを除去する。
次に、図7(b)に示すように、絶縁膜30の開口部30aにおいて露出しているキャップ層23の上、及び、開口部30aの周囲の絶縁膜30の上にゲート電極41を形成する。具体的には、絶縁膜30等の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ゲート電極41が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、Ni/Auにより形成される金属積層膜を真空蒸着により成膜した後、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上の金属積層膜をレジストパターンとともに、リフトオフにより除去する。これにより、残存する金属積層膜により、ゲート電極41を形成する。形成されるゲート電極41は、キャップ層23の直上に形成されているファインゲート領域41aと、絶縁膜30の上に形成されるオーバーハング領域41bとを有している。ゲート電極41は、オーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下に、不純物ドープ領域25が位置するように形成する。尚、Ni/Auにより形成される金属積層膜は、膜厚が30nmのNi膜と膜厚が400nmのAu膜が積層された膜であり、Ni膜がキャップ層23と接するように形成する。
以上の工程により、本実施の形態における半導体装置を作製することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態における半導体装置を第1の実施の形態とは異なる方法で製造する製造方法である。本実施の形態における半導体装置の製造方法について、図8〜図10に基づき説明する。
最初に、図8(a)に示すように、基板10の上に、窒化物半導体層をエピタキシャル成長させることにより、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22、キャップ層23を形成する。これにより、電子走行層21において、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍には、2DEG21aが生成される。
次に、図8(b)に示すように、キャップ層23の上に、プラズマCVDにより絶縁膜30を形成する。絶縁膜30は、SiN等により形成されており、膜厚は、2nm〜1000nmの間、例えば、100nm形成する。
次に、図9(a)に示すように、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下となる領域のキャップ層23及び電子供給層22の一部に不純物ドープ領域25を形成する。具体的には、絶縁膜30の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、不純物ドープ領域25が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの開口部におけるキャップ層23及び電子供給層22の一部に、Siのイオン注入を行う。本実施の形態においては、Siが絶縁膜30を通り、キャップ層23及び電子供給層22の一部にドープされるように、加速エネルギー等を調整して、イオン注入を行う。これにより、キャップ層23及び電子供給層22の一部に、不純物元素となるSiが、約1×1019cm−3ドープされた不純物ドープ領域25を形成する。この後、不図示のレジストパターンは、有機溶剤等により除去し、600℃〜1400℃の間の温度、例えば、1000℃で活性化アニールを行う。
この後、図示はしないが、素子を分離するための素子分離領域を形成する。
次に、図9(b)に示すように、電子供給層22の上に、ソース電極42及びドレイン電極43を形成する。具体的には、絶縁膜30の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ソース電極42及びドレイン電極43が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、エッチングガスとしてフッ素系ガス及び塩素系ガスを用いたRIE等によるドライエッチングにより、レジストパターンの開口部における絶縁膜30及びキャップ層23を除去し、電子供給層22を露出させる。この後、露出した電子供給層22の上に、ソース電極42及びドレイン電極43を形成する。
次に、図10(a)に示すように、絶縁膜30において、ゲート電極41が形成される領域に、開口部30aを形成する。
次に、図10(b)に示すように、絶縁膜30の開口部30aにおいて露出しているキャップ層23の上、及び、開口部30aの周囲の絶縁膜30の上にゲート電極41を形成する。
以上の工程により、本実施の形態における半導体装置を作製することができる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
(半導体装置)
次に、第3の実施の形態における半導体装置について、図11に基づき説明する。本実施の形態における半導体装置は、基板10の上に、窒化物半導体のエピタキシャル成長により、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22、キャップ層23が積層して形成されている。基板10は、SiC等の半導体材料により形成されている。バッファ層11は、AlNやGaN等により形成されており、電子走行層21はi−GaNにより形成されており、電子供給層22はi−AlGaNまたはn−AlGaNにより形成されており、キャップ層23はi−GaNまたはn−GaNにより形成されている。これにより、電子走行層21において、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍には、2DEG21aが生成される。
電子供給層22の上には、ソース電極42及びドレイン電極43が形成されており、ソース電極42とドレイン電極43との間のキャップ層23の上には、絶縁膜30が形成されている。絶縁膜30には、ゲート電極41が形成される領域に開口部が形成されており、ゲート電極41は、開口部におけるキャップ層23の上、及び、開口部の周囲の絶縁膜30の上に形成されている。ゲート電極41のうち、開口部の周囲の絶縁膜30の上に形成されている部分が、フィールドプレート等と呼ばれるオーバーハング領域41bとなる。尚、本実施の形態においては、電子走行層21を第1の半導体層と記載し、電子供給層22を第2の半導体層と記載し、キャップ層23を第3の半導体層と記載する場合がある。
本実施の形態においては、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下の領域におけるキャップ層23及び電子供給層22の一部には、導電性を有する材料により導電部125が形成されている。導電部125は、金属または金属窒化物を埋め込むことにより形成されている。導電部125を形成する金属としては、仕事関数が小さい金属よりも大きい金属が好ましく、例えば、Ni、Cu、Pt、Au、Pd等が好ましい。また、金属窒化物としては、後の工程において熱処理等を行っても影響のないTiN、TaN、WN等の高融点金属の窒化物が好ましい。尚、Tiの融点は約1668℃、Taの融点は約2996℃、Wの融点は3410℃である。
本実施の形態における半導体装置は、第1の実施の形態と同様に、電流コラプスの発生を抑制し、オン抵抗が増加を防ぐことができるが、導電部125は、導電性の高い金属等により形成されているため、この効果をより一層顕著にすることができる。即ち、金属等により形成されている導電部125は、窒化物半導体に不純物元素をドープした不純物ドープ領域よりも抵抗が低く、導電性が高いため、上記の効果がより一層顕著となる。
また、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下には、導電部125が埋め込まれているため、この領域における窒化物半導体層の厚さが薄くなっており、窒化物半導体層にトラップされる電子自体が少ない。このため、トラップされた電子に起因して生じる電流コラプスが抑制される。
また、導電部125が高融点金属の金属窒化物により形成されている場合には、電子供給層22及びキャップ層23が同じ窒化物で形成されているため、導電部125における付着力が強く、信頼性が高くなる。また、オーミックコンタクトを確立するための熱処理等を行っても、導電部125が高融点金属の窒化物の場合には、導電部125における金属元素が、窒化物半導体層には拡散しないため、特性の低下や信頼性の低下が防がれる。
尚、導電部125は、ゲート電極41、ソース電極42、ドレイン電極43のいずれかと電気的に接続されると、電界強度が高くなる場合があるため、フローティング状態となっている。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について、図12〜図14に基づき説明する。
最初に、図12(a)に示すように、基板10の上に、窒化物半導体層をエピタキシャル成長させることにより、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22、キャップ層23を形成する。これにより、電子走行層21において、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍には、2DEG21aが生成される。
次に、図12(b)に示すように、ゲート電極41のオーバーハング領域41bのドレイン電極43側の端部41cの直下となる領域のキャップ層23及び電子供給層22の一部にNiを埋め込むことにより導電部125を形成する。具体的には、キャップ層23の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、導電部125が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、エッチングガスとして塩素系ガスを用いたRIE等のドライエッチングにより、レジストパターンの開口部におけるキャップ層23及び電子供給層22の一部を除去し開口部を形成する。この後、真空蒸着等によりNi膜を成膜した後、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上のNi膜をレジストパターンとともにリフトオフにより除去する。これにより、残存するNi膜により、キャップ層23及び電子供給層22を埋め込む導電部125が形成される。この後、キャップ層23と導電部125との表面が同一面となるように、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等による表面研磨を行ってもよい。尚、本実施の形態においては、導電部125は、既に導電性を有しているため、第1の実施の形態のような活性化アニール等は不要である。
この後、図示はしないが、素子を分離するための素子分離領域を形成する。
次に、図13(a)に示すように、電子供給層22の上に、ソース電極42及びドレイン電極43を形成する。
次に、図13(b)に示すように、キャップ層23の上に、絶縁膜30を形成する。
次に、図14(a)に示すように、絶縁膜30において、ゲート電極41が形成される領域に、開口部30aを形成する。
次に、図14(b)に示すように、絶縁膜30の開口部30aにおいて露出しているキャップ層23の上、及び、開口部30aの周囲の絶縁膜30の上にゲート電極41を形成する。
以上の工程により、本実施の形態における半導体装置を作製することができる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、半導体デバイス、電源装置及び高周波増幅器である。
本実施の形態における半導体デバイスは、第1または第3の実施の形態における半導体装置をディスクリートパッケージしたものであり、このようにディスクリートパッケージされた半導体デバイスについて、図15に基づき説明する。尚、図15は、ディスクリートパッケージされた半導体装置の内部を模式的に示すものであり、電極の配置等については、第1または第3の実施の形態に示されているものとは、異なっている。また、本実施の形態においては、第1または第3の実施の形態における半導体装置においてHEMTまたはUMOS構造のトランジスタを1つ形成した場合について説明する場合がある。
最初に、第1または第3の実施の形態において製造された半導体装置をダイシング等により切断することにより、GaN系の半導体材料のHEMT等の半導体チップ410を形成する。この半導体チップ410をリードフレーム420上に、ハンダ等のダイアタッチ剤430により固定する。尚、この半導体チップ410は、第1または第3の実施の形態におけるいずれかの半導体装置に相当するものである。
次に、ゲート電極411をゲートリード421にボンディングワイヤ431により接続し、ソース電極412をソースリード422にボンディングワイヤ432により接続し、ドレイン電極413をドレインリード423にボンディングワイヤ433により接続する。尚、ボンディングワイヤ431、432、433はAl等の金属材料により形成されている。また、本実施の形態においては、ゲート電極411はゲート電極パッドであり、第1または第3の実施の形態における半導体装置のゲート電極41と接続されている。また、ソース電極412はソース電極パッドであり、第1または第3の実施の形態における半導体装置のソース電極42と接続されている。また、ドレイン電極413はドレイン電極パッドであり、第1または第3の実施の形態における半導体装置のドレイン電極43と接続されている。
次に、トランスファーモールド法によりモールド樹脂440による樹脂封止を行なう。このようにして、GaN系の半導体材料を用いたHEMT等のディスクリートパッケージされている半導体デバイスを作製することができる。
次に、本実施の形態における電源装置及び高周波増幅器について説明する。本実施の形態における電源装置及び高周波増幅器は、第1または第3の実施の形態におけるいずれかの半導体装置を用いた電源装置及び高周波増幅器である。
最初に、図16に基づき、本実施の形態における電源装置について説明する。本実施の形態における電源装置460は、高圧の一次側回路461、低圧の二次側回路462及び一次側回路461と二次側回路462との間に配設されるトランス463を備えている。一次側回路461は、交流電源464、いわゆるブリッジ整流回路465、複数のスイッチング素子(図16に示す例では4つ)466及び一つのスイッチング素子467等を備えている。二次側回路462は、複数のスイッチング素子(図16に示す例では3つ)468を備えている。図16に示す例では、第1または第3の実施の形態における半導体装置を一次側回路461のスイッチング素子466及び467として用いている。尚、一次側回路461のスイッチング素子466及び467は、ノーマリーオフの半導体装置であることが好ましい。また、二次側回路462において用いられているスイッチング素子468はシリコンにより形成される通常のMISFET(metal insulator semiconductor field effect transistor)を用いている。
次に、図17に基づき、本実施の形態における高周波増幅器について説明する。本実施の形態における高周波増幅器470は、例えば、携帯電話の基地局用パワーアンプに適用してもよい。この高周波増幅器470は、ディジタル・プレディストーション回路471、ミキサー472、パワーアンプ473及び方向性結合器474を備えている。ディジタル・プレディストーション回路471は、入力信号の非線形歪みを補償する。ミキサー472は、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号とをミキシングする。パワーアンプ473は、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅する。図17に示す例では、パワーアンプ473は、第1または第3の実施の形態における半導体装置を有している。方向性結合器474は、入力信号や出力信号のモニタリング等を行なう。図17に示す回路では、例えば、スイッチの切り替えにより、ミキサー472により出力信号を交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路471に送出することが可能である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
前記第2の半導体層の上に形成された開口部を有する絶縁膜と、
前記絶縁膜の前記開口部に形成されたファインゲート領域と、前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に形成されたオーバーハング領域と、を有するゲート電極と、
前記ゲート電極の前記オーバーハング領域の前記ドレイン電極側の端部の直下において、前記第2の半導体層の一部に形成された不純物元素がドープされた不純物ドープ領域と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記不純物ドープ領域は、前記第2の半導体層よりも不純物元素の濃度が高いことを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第3の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
前記第3の半導体層の上に形成された開口部を有する絶縁膜と、
前記絶縁膜の前記開口部に形成されたファインゲート領域と、前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に形成されたオーバーハング領域と、を有するゲート電極と、
前記ゲート電極の前記オーバーハング領域の前記ドレイン電極側の端部の直下において、前記第3の半導体層、または、前記第3の半導体層と前記第2の半導体層の一部に形成された不純物元素がドープされた不純物ドープ領域と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記4)
前記不純物ドープ領域は、前記第2の半導体層及び前記第3の半導体層よりも不純物元素の濃度が高いことを特徴とする付記3に記載の半導体装置。
(付記5)
前記不純物ドープ領域における不純物元素の濃度は、2×1018cm−3以上であることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の半導体装置。
(付記6)
前記不純物元素は、n型となる不純物元素であることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の半導体装置。
(付記7)
前記不純物ドープ領域は、前記ゲート電極、前記ソース電極、前記ドレイン電極のうちのいずれにも接続されていないことを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記8)
前記不純物ドープ領域は、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間に形成されていることを特徴とする付記1から7のいずれかに記載の半導体装置。
(付記9)
基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
前記第2の半導体層の上に形成された開口部を有する絶縁膜と、
前記絶縁膜の前記開口部に形成されたファインゲート領域と、前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に形成されたオーバーハング領域と、を有するゲート電極と、
前記ゲート電極の前記オーバーハング領域の前記ドレイン電極側の端部の直下において、前記第2の半導体層の一部に埋め込まれた導電部と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記10)
基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第3の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
前記第3の半導体層の上に形成された開口部を有する絶縁膜と、
前記絶縁膜の前記開口部に形成されたファインゲート領域と、前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に形成されたオーバーハング領域と、を有するゲート電極と、
前記ゲート電極の前記オーバーハング領域の前記ドレイン電極側の端部の直下において、前記第3の半導体層、または、前記第3の半導体層と前記第2の半導体層の一部に埋め込まれた導電部と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記11)
前記導電部は、金属または金属窒化物により形成されていることを特徴とする付記9または10に記載の半導体装置。
(付記12)
前記導電部は、Ti、Ta、Wのうちのいずれかを含む窒化物により形成されていることを特徴とする付記9または10に記載の半導体装置。
(付記13)
前記導電部は、前記ゲート電極、前記ソース電極、前記ドレイン電極のうちのいずれにも接続されてはいないことを特徴とする付記9から12のいずれかに記載の半導体装置。
(付記14)
前記導電部は、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間に形成されていることを特徴とする付記9から13のいずれかに記載の半導体装置。
(付記15)
前記第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されており、
前記第2の半導体層は、AlGaN、InAlN、InAlGaNのいずれかを含む材料により形成されていることを特徴とする付記1から14のいずれかに記載の半導体装置。
(付記16)
基板の上に、窒化物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により第2の半導体層を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の半導体層の一部に、不純物元素をドープすることにより不純物ドープ領域を形成する工程と、
前記絶縁膜の前記開口部及び前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に、ゲート電極を形成する工程と、
を有し、
前記不純物ドープ領域は、前記絶縁膜の上の前記ゲート電極のオーバーハング領域のドレイン電極側の端部の直下に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記17)
基板の上に、窒化物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により第2の半導体層を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、窒化物半導体により第3の半導体層を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記第3の半導体層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
前記第3の半導体層、または、前記第3の半導体層と前記第2の半導体層の一部に、不純物元素をドープすることにより不純物ドープ領域を形成する工程と、
前記絶縁膜の前記開口部及び前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に、ゲート電極を形成する工程と、
を有し、
前記不純物ドープ領域は、前記絶縁膜の上の前記ゲート電極のオーバーハング領域のドレイン電極側の端部の直下に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記18)
基板の上に、窒化物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により第2の半導体層を形成する工程と、
前記第2の半導体層の一部に、導電性を有する材料を埋め込むことにより導電部を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の前記開口部及び前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に、ゲート電極を形成する工程と、
を有し、
前記導電部は、前記絶縁膜の上の前記ゲート電極のオーバーハング領域のドレイン電極側の端部の直下に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記19)
基板の上に、窒化物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により第2の半導体層を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、窒化物半導体により第3の半導体層を形成する工程と、
前記第3の半導体層、または、前記第3の半導体層と前記第2の半導体層の一部に、導電性を有する材料を埋め込むことにより導電部を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記第3の半導体層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の前記開口部及び前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に、ゲート電極を形成する工程と、
を有し、
前記導電部は、前記絶縁膜の上の前記ゲート電極のオーバーハング領域のドレイン電極側の端部の直下に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記20)
付記1から11のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
(付記21)
付記1から11のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
10 基板
11 バッファ層
21 電子走行層(第1の半導体層)
21a 2DEG
22 電子供給層(第2の半導体層)
23 キャップ層
25 不純物ドープ領域
30 絶縁膜
41 ゲート電極
41a ファインゲート領域
41b オーバーハング領域
41c 端部
42 ソース電極
43 ドレイン電極

Claims (11)

  1. 基板の上に、窒化物半導体により形成された電子走行層と、
    前記電子走行層の上に、窒化物半導体により形成された電子供給層と、
    前記電子供給層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記電子供給層の上に形成された開口部を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の前記開口部に形成されたファインゲート領域と、前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に形成されたオーバーハング領域と、を有するゲート電極と、
    前記ゲート電極の前記オーバーハング領域の前記ドレイン電極側の端部の直下において、前記電子供給層の一部に形成されたn型不純物元素がドープされた不純物ドープ領域と、
    を有し、
    前記ゲート電極は、前記電子供給層に直接接触することを特徴とする半導体装置。
  2. 基板の上に、窒化物半導体により形成された電子走行層と、
    前記電子走行層の上に、窒化物半導体により形成された電子供給層と、
    前記電子供給層の上に、窒化物半導体により形成されたキャップ層と、
    前記電子供給層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記キャップ層の上に形成された開口部を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の前記開口部に形成されたファインゲート領域と、前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に形成されたオーバーハング領域と、を有するゲート電極と、
    前記ゲート電極の前記オーバーハング領域の前記ドレイン電極側の端部の直下において、前記キャップ層、または、前記キャップ層と前記電子供給層の一部に形成されたn型不純物元素がドープされた不純物ドープ領域と、
    を有し、
    前記ゲート電極は、前記キャップ層に直接接触することを特徴とする半導体装置。
  3. 前記不純物ドープ領域における不純物元素の濃度は、2×1018cm−3以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記第2の半導体層の上に形成された開口部を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の前記開口部に形成されたファインゲート領域と、前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に形成されたオーバーハング領域と、を有するゲート電極と、
    前記ゲート電極の前記オーバーハング領域の前記ドレイン電極側の端部の直下において、前記第2の半導体層の一部に埋め込まれ、前記第2の半導体層に直接接触する導電部と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 基板の上に、窒化物半導体により形成された第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層の上に、窒化物半導体により形成された第3の半導体層と、
    前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記第3の半導体層の上に形成された開口部を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の前記開口部に形成されたファインゲート領域と、前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に形成されたオーバーハング領域と、を有するゲート電極と、
    前記ゲート電極の前記オーバーハング領域の前記ドレイン電極側の端部の直下において、前記第3の半導体層、または、前記第3の半導体層と前記第2の半導体層の一部に埋め込まれ、前記第3の半導体層、または、前記第3の半導体層と前記第2の半導体層に直接接触する導電部と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 前記電子走行層は、GaNを含む材料により形成されており、
    前記電子供給層は、AlGaN、InAlN、InAlGaNのいずれかを含む材料により形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されており、
    前記第2の半導体層は、AlGaN、InAlN、InAlGaNのいずれかを含む材料により形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置。
  8. 基板の上に、窒化物半導体により電子走行層を形成する工程と、
    前記電子走行層の上に、窒化物半導体により電子供給層を形成する工程と、
    前記電子供給層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記電子供給層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
    前記電子供給層の一部に、n型不純物元素をドープすることにより不純物ドープ領域を形成する工程と、
    前記絶縁膜の前記開口部及び前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に、前記電子供給層に直接接触するゲート電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記不純物ドープ領域は、前記絶縁膜の上の前記ゲート電極のオーバーハング領域のドレイン電極側の端部の直下に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 基板の上に、窒化物半導体により電子走行層を形成する工程と、
    前記電子走行層の上に、窒化物半導体により電子供給層を形成する工程と、
    前記電子供給層の上に、窒化物半導体によりキャップ層を形成する工程と、
    前記電子供給層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記キャップ層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
    前記キャップ層、または、前記キャップ層と前記電子供給層の一部に、n型不純物元素をドープすることにより不純物ドープ領域を形成する工程と、
    前記絶縁膜の前記開口部及び前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に、前記キャップ層に直接接触するゲート電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記不純物ドープ領域は、前記絶縁膜の上の前記ゲート電極のオーバーハング領域のドレイン電極側の端部の直下に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 基板の上に、窒化物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により第2の半導体層を形成する工程と、
    前記第2の半導体層の一部に、導電性を有する材料を埋め込むことにより導電部を形成する工程と、
    前記第2の半導体層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記第2の半導体層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の前記開口部及び前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に、ゲート電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記導電部は、前記絶縁膜の上の前記ゲート電極のオーバーハング領域のドレイン電極側の端部の直下に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 基板の上に、窒化物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体層の上に、窒化物半導体により第2の半導体層を形成する工程と、
    前記第2の半導体層の上に、窒化物半導体により第3の半導体層を形成する工程と、
    前記第3の半導体層、または、前記第3の半導体層と前記第2の半導体層の一部に、導電性を有する材料を埋め込むことにより導電部を形成する工程と、
    前記第2の半導体層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記第3の半導体層の上に、開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の前記開口部及び前記開口部の周囲の前記絶縁膜の上に、ゲート電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記導電部は、前記絶縁膜の上の前記ゲート電極のオーバーハング領域のドレイン電極側の端部の直下に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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