JP6728349B2 - 複合基板、およびそれを用いた弾性波素子 - Google Patents

複合基板、およびそれを用いた弾性波素子 Download PDF

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Description

本発明は、複合基板おびそれを用いた弾性波素子に関する。
従来、電気特性を改善することを目的として支持基板と圧電基板とを貼り合わせた複合基板に電極を設けて弾性波素子を作製することが知られている。ここで、弾性波素子は、例えば、携帯電話などの通信機器におけるバンドパスフィルタとして使用されている。また、複合基板は、圧電基板としてニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウム、支持基板としてシリコンや石英、セラミックスなどを用いたものが知られている(例えば例えば、特開2006−319679号公報参照)。
しかしながら、近年、移動体通信に用いられる携帯端末装置は小型化、軽量化が進むとともに、高い通話品質を実現するためにさらに、高い電気特性を備える弾性波素子が求められている。例えば、入出力信号の隣接チャネルへの漏洩を低減するために、通過帯域外の特定周波数帯における減衰特性が優れた弾性波素子が求められている。
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、電気特性の優れた弾性波素子を提供するための複合基板、およびそれを用いた弾性波素子を提供することにある。
本開示の複合基板は、圧電単結晶からなる第1基板と、前記第1基板に接合されたシリコン単結晶からなる第2基板とを備えている。前記第2基板は、面方位が(111)であり、オイラー角(φ、θ、ψ)のψを0°からずらしている。
本開示の複合基板は、圧電単結晶からなる第1基板と、前記第1基板に接合されたシリコン単結晶からなる第2基板とを備えている。前記第2基板は、面方位が(110)、(100)、または(211)のいずれかである。
本開示の弾性波素子は、上述のいずれかに記載の複合基板と、前記複合基板の前記第1基板の上面に形成されたIDT電極と、を備えている。
上記の複合基板によれば、電気特性の優れた弾性波素子を提供することができる。
図1(a)は、本開示にかかる複合基板の上面図であり、図1(b)は図1(a)の部分破断斜視図である。 本開示にかかる弾性表面波素子の説明図である。 図3(a)は実施例および比較例に係る弾性波素子の周波数特性を示す線図であり、図3(b)は図3(a)の要部拡大図である。 (a),(b)はそれぞれ、実施例および比較例に係る弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 は実施例および比較例に係る弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 実施例および比較例に係る弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 実施例および比較例に係る弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。 シリコン結晶のオイラー角を変化させたときのバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線表示した図である。
以下、本開示の複合基板、弾性波素子の一例を図面を用いて詳細に説明する。
(複合基板)
本実施形態の複合基板1は、図1に示すように、いわゆる貼り合せ基板であり、第1基板10と、第1基板10に接合された第2基板20とで構成される。ここで、図1(a)は複合基板1の上面図を示し、図1(b)は複合基板1の一部を破断した斜視図を示す。
第1基板10は、圧電材料からなる、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)結晶またはタンタル酸リチウム(LiTaO3)結晶からなる圧電性を有する単結晶の基板によって構成されている。具体的には、例えば、第1基板10は、36°〜48°Y−XカットのLiTaO3基板(以下、LT基板という)によって構成されている。
第1基板10の厚みは、一定であり、弾性波素子が適用される技術分野や弾性波素子に要求される仕様等に応じて適宜に設定されてよい。一例として、第1基板10の厚さは、0.3μm〜30μmである。第1基板10の平面形状および各種寸法も適宜に設定されてよい。
第2基板20は、例えば、第1基板10の材料よりも熱膨張係数が小さい材料によって形成されている。従って、温度変化が生じると第1基板10に熱応力が生じ、この際、弾性定数の温度依存性と応力依存性とが打ち消し合い、ひいては、弾性波素子の電気特性の温度変化が補償される。このような材料としては、例えば、サファイア等の単結晶、シリコン等の半導体および酸化アルミニウム質焼結体等のセラミックを挙げることができる。本開示では、第2基板20として、単結晶シリコンを用いる。シリコンの結晶方位およびオリフラ角については後述する。
第2基板20の厚さは、例えば、一定であり、第1基板10の厚さと同様に適宜に設定されてよい。ただし、第2基板20の厚さは、温度補償が好適に行われるように、第1基板10の厚さを考慮して設定される。一例として、第1基板10の厚さ1〜30μmに対して、第2基板15の厚さは50〜300μmである。第2基板20の平面形状および各種寸法は、第1基板10と同等としてもよい。
第1基板10および第2基板20は、接着面をプラズマやイオンガン,中性子ガンなどで活性化処理した後に接着層を介在させずに貼り合わせる、いわゆる直接接合によって貼り合わされていても良い。言い換えると、第1基板10と第2基板20との接合面は、直接接合が可能な平坦さを備える。一般的に、直接接合が可能な接合面の算術平均粗さは5nm未満である。このような接合面を有する基板同士を接合することで、いわゆる樹脂や金属等の接合層を介して接合するものとは異なり、両基板同士の結晶面同士が接触するものとなり、音響的な境界が明瞭となる。
両基板を貼り合せるときには、オリフラを一致しさせて貼り合せている。
(弾性波素子)
そして、複合基板1は、図2に示す通りの複数の区画に区分され、その一区分それぞれが弾性波素子30となる。具体的には、複合基板1を各区画ごとに切り出し個片化して弾性波素子30とする。弾性波素子30は、第1基板10の上面に弾性表面波を励振するIDT電極31が形成されている。IDT電極31は電極指32を複数本有し、その配列方向に沿って弾性波が伝搬する。ここで、この配列方向は、第1基板10の圧電結晶のX軸と概ね平行である。
弾性波素子30は、複合基板1を用いることにより、温度変化による周波数特性(電気特性)変化を抑制することができる。一方で、第1基板10が薄く、かつ、第2基板20を貼り合せていることにより、弾性波素子30では、第1基板10の下面においてバルク波が反射してバルク波スプリアスが発生する。このバルク波スプリアスが、複数のIDT電極31を組み合わせてフィルタを構成したときの通過帯域の2倍の周波数帯(以下、2f帯ということがある。)に発生すると、高周波信号に歪が生じる。このため、2f帯におけるバルク波スプリアスを小さくするか、なくすことが望まれている。
このような2f帯のバルク波スプリアスについて鋭意検討を重ねた結果、発明者らは、第2基板20の結晶面とオリフラ方位とを特定の関係に設定した状態で第1基板10と貼り合せることで2f帯のバルク波スプリアスを低減することができることを見出した。なお、第2基板20の「オリフラ方位を調整する」とは、オイラー角(φ、θ、ψ)のψを変更して回転させることであるが、第1基板10のオリフラ角に対して第2基板20を回転させるものでもあり、第1基板10の圧電結晶のX軸に対するシリコン結晶の方向を変更することでもある。このため、「オリフラ方位を調整する」ことを、以後、オイラー角のψで標記したり、第1基板10のX軸に対してシリコン結晶がなす角度で示したりすることがある。
(複合基板1の実施形態)
以下、2f帯のバルク波スプリアスを低減できる複合基板1の構成例について説明する。まず、第2基板20として、シリコンの面方位を(111)とし、オリフラの方位を通常の{110}から60°±15°の角度で回転させた方位としたものを用いる。なお、{110}は方位を示すものであり、(110)面と等価の面を総括して表示しているものではない。
ここで、例えば60°回転させたものは、第2基板20の結晶方位をオイラー角で表すと、(−45°、−54.7°、60°)となる。また、第1基板10のオリフラは弾性波の伝搬方向に直交するように設けられることから、弾性波の伝搬方向である圧電結晶のX軸に対してシリコンの結晶の方位{110}の法線が60°傾くように第2基板20を接合することとなる。なお、第1基板10のオリフラは、弾性波の伝搬方向(LT基板のX軸方向)と直交する。
このような複合基板1を用いて弾性波素子30を構成すると、2f帯におけるバルク波スプリアスの強度を低減することができる。以下その効果について検証する。
本開示の複合基板1にIDT電極31およびIDT電極31を挟むように設けた反射器を形成し弾性波素子30のモデルを作製してシミュレーションを行なった。作製した弾性波素子30の基本構成モデルは以下の通りである。
[第1基板10]
材料:42°YカットX伝搬LiTaO3基板
オリフラ:圧電結晶のX軸と直交する方向
厚み:2μm
[IDT電極31]
材料:Al−Cu合金
(ただし、第1基板10との間には6nmのTiからなる下地層がある。)
厚さ(Al−Cu合金層):131.5nm
IDT電極31の電極指32:
(本数)200本
(ピッチ)0.791μm
(デューティー)0.65
(交差幅)20λ (λ=2×ピッチ)
[反射器]
材料:Al−Cu合金
(ただし、第1基板10との間には6nmのTiからなる下地層がある)
厚さ(Al−Cu合金層):131.5nm
反射電極指の本数:30本
反射電極指の交差幅:20λ (λ=2×ピッチ)
反射電極指のピッチ:0.791μm
[IDT電極31および反射器を覆う保護層]
材料:SiO2
厚さ:15nm
[第2基板20]
材料:シリコン単結晶
厚み:230μm
結晶方位:(111)
本実施形態の弾性波素子30として、第2基板20のオリフラ角を変更したモデルを作製しシミュレーションを行なった。また、比較例として第2基板20のシリコン基板を一般的に流通しているオリフラ方位としたものについてモデルを作製しシミュレーションを行なった。具体的には以下の通りである。
実施例1:オイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、−54.7、15)
実施例2:オイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、−54.7、30)
実施例3:オイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、−54.7、45)
実施例4:オイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、−54.7、60)
実施例5:オイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、−54.7、75)
実施例6:オイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、−54.7、90)
比較例1:オイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、−54.7、0)
比較例1のオリフラ方位は{110}である。
実施例1〜6と比較例1との周波数に対するインピーダンス特性を図3に示す。図3において縦軸はインピーダンス(単位:°)であり、横軸は周波数(単位:MHz)を示す。図3(a)は共振周波数、反共振周波数を含む広い周波数範囲の特性を示す図であり、図3(b)は図3(a)の一部拡大図であり、2f帯の特性を示すものである。
図3からも明らかなように、比較例1に対して実施例1〜6は2f帯のバルク波スプリアスの強度が低減していることが確認できた。以上より、第2基板20として(111)面のシリコンを用いるときには、オイラー角のψを0°から変更するように回転することで2f帯のバルク波スプリアスの強度を低減し電気特性に優れた弾性波素子10を提供できるものとなる。また、オイラー角のψを60°±15°の範囲としたときには、さらに2f帯のバルク波スプリアスを低減することができるものとなる。
なお、シリコンの結晶は回転対象性を有しているため、ψを90°を超えて増加させたときもバルク波スプリアスの強度変化は生じる。具体的には、例えばψを−60°にしたときも同様にバルク波スプリアスを低減できることを確認した。
次に、第1基板10のカット角の影響を確認するために、38.7°YカットX伝搬基板と、46°YカットX伝搬基板とを用いて、その他の構成は上述と同様としてモデルを作製し検証した。
具体的には、実施例1−2〜実施例6−2および比較例1−2として、第1基板10を38.7°YカットX伝搬基板とした点以外は、実施例1〜6、比較例1と同様の構成のモデルを作製した。同様に、実施例1−3〜実施例6−3および比較例1−3として、第1基板10を46°YカットX伝搬基板とした点以外は、実施例1〜6、比較例1と同様の構成のモデルを作製した。
その結果を、図4(a),(b)に示す。図4は、図3(b)に相当する図であり、図4(a)は、実施例1−2〜実施例6−2および比較例1−2の周波数に対するインピーダンス特性を、図4(b)は、実施例1−3〜実施例6−3および比較例1−3の周波数に対するインピーダンス特性をそれぞれ示している。
この結果からも明らかなように、第1基板10のカット角を変えても、実施例1〜6、比較例1と同様の傾向を示すことを確認した。すなわち、オイラー角のψを0°から変更するように回転することで2f帯のバルク波スプリアスの強度を低減し電気特性に優れた弾性波素子10を提供できるものとなり、特にオイラー角のψを60°±15°の範囲としたときには、さらに2f帯のバルク波スプリアスを低減することができるものとなる。
以上より、第1基板10のカット角によらずに、圧電結晶のX軸に対するシリコン結晶の角度を変えることで、2f帯のバルク波スプリアスを低減することができ、その結果、弾性波素子1の周波数特性を高めることができることを確認した。
<他の実施形態>
2f帯のバルク波スプリアスを低減できる他の複合基板1の構成例について説明する。まず、第2基板20として、シリコンの面方位を(100)、(110)、(211)に変更し、オリフラの方位を通常の{110}とした。すなわち、シリコン結晶の{110}の法線と、圧電結晶のX軸とを一致させた。
このような複合基板1を用いて弾性波素子30を構成すると、2f帯におけるバルク波スプリアスの強度を低減することができる。以下その効果について検証する。
本開示の複合基板1にIDT電極31およびIDT電極31を挟むように設けた反射器を形成し弾性波素子30のモデルを作製してシミュレーションを行なった。作製した弾性波素子30の基本構成モデルは上述の通りである。また、上記以外の結晶面の第2基板20を用いたときの比較例として、シリコンの面方位を(113)とした場合についてもモデルを作製した。具体的には以下の通りである。
実施例7:面方位(100),(φ、θ、ψ)=(90,90、−135)
実施例8:面方位(110),(φ、θ、ψ)=(−45,90、0)
実施例9:面方位(211),(φ、θ、ψ)=(−63.43,−65.9、18.4)
比較例2:面方位(113), (φ、θ、ψ)=(−45,−25.2、0)
実施例7〜9と比較例1、2との周波数に対するインピーダンス特性を図5に示す。図5において縦軸はインピーダンス(単位:°)であり、横軸は周波数(単位:MHz)を示す。図5は共振周波数、反共振周波数を含む広い周波数範囲の特性を示す図である。
図5からも明らかなように、比較例1,2に対して実施例7〜9は2f帯のバルク波スプリアスの強度が低減していた。なお、実施例7の面方位(100)の場合にψを−135°とした場合と、45°とした場合とは同等の結果を得ることを確認した。また、シリコン結晶の対称性から、面方位(100)の場合と、(010),(001)の場合は同等の結果を示すことが推察される。以上より、第2基板20として(100)、(110)、(211)面のシリコンを用いるときには、2f帯のバルク波スプリアスの強度を低減し電気特性に優れた弾性波素子10を提供できるものとなる。
なお、比較例1,2および実施例7〜9に対して、第1基板10のカット角を変更した場合の特性変化を検証した。具体的には、第1基板10として、38.7°YカットX伝搬基板と、46°YカットX伝搬基板とを用いて、その他の構成は上述と同様としてモデルを作製し検証した。
その結果、第1基板10のカット角を変えても、実施例7〜9、比較例1、2と同様の傾向を示すことを確認した。以上より、第1基板10のカット角によらずに、圧電結晶に対するシリコン結晶の面方位を変えることで、2f帯のバルク波スプリアスを低減することができ、その結果、弾性波素子1の周波数特性を高めることができることを確認した。
なお、第1基板10のカット角が37.8°のときに42°、46°のときに比べてバルク波スプリアスの強度が大きくなっていた。このため、第1基板10の電気機械結合係数等を考慮して、カット角を42°としてもよい。
<その他の実施形態>
2f帯のバルク波スプリアスを低減できる他の複合基板1の構成例について説明する。まず、第2基板30として、シリコンの面方位を(110)として、オリフラの方位を変更した。具体的には、実施例8からオイラー角のψを以下の通り変化させた。
実施例10:(φ、θ、ψ)=(−45,90、15)
実施例11:(φ、θ、ψ)=(−45,90、30)
実施例12:(φ、θ、ψ)=(−45,90、45)
実施例13:(φ、θ、ψ)=(−45,90、60)
実施例14:(φ、θ、ψ)=(−45,90、75)
実施例15:(φ、θ、ψ)=(−45,90、90)
実施例8および実施例10〜15の周波数に対するインピーダンス特性を図6に示す。図6において縦軸はインピーダンス(単位:°)であり、横軸は周波数(単位:MHz)を示す。図6は、図3(b)に相当する図であり、2f帯の特性を示すものである。
図6からも明らかなように、実施例8および実施例10〜15はいずれも2f帯のバルク波スプリアスの強度が比較例1に比べると低減していた。また、シリコン結晶を面内で回転させてψを変えていくと、45°〜60°に比べて0°〜15°の場合にはバルク波スプリアスの強度をさらに小さくすることができることを確認した。シリコン結晶の対称性から勘案すると、−15°〜15°としたときに、特にバルク波スプリアスの強度をさらに小さくすることができることが確認された。
また、75°〜90°回転させると、バルク波スプリアスのピーク位置を低周波数側にシフトさせることができることを確認した。具体的には、90°回転したときに90MHz移動させることができることを確認した。シリコン結晶の対称性から勘案するとψを75°〜115°としたときにスプリアスをシフトさせることができることを確認した。
以上より、第2基板20として面方位(110)のシリコン結晶を用いる場合には、オイラー角を−15°〜15°とすることで、特にバルク波スプリアスの強度を低下させることができる。この角度は、第1基板10の圧電結晶のX軸に対して{110}の法線が15°以下傾くことを表すものである。
また、第2基板20として面方位(110)のシリコン結晶を用いる場合には、オイラー角のψを90°±15°の範囲とすることでバルク波スプリアスを低周波数側にシフトさせることができることを確認した。
なお、実施例8および実施例10〜15に対して、第1基板10のカット角を変更した場合の特性変化を検証した。具体的には、第1基板10として、38.7°YカットX伝搬基板と、46°YカットX伝搬基板とを用いて、その他の構成は上述と同様としてモデルを作製し検証した。
その結果、第1基板10のカット角を変えても、8および実施例10〜15と同様の傾向を示すことを確認した。以上より、第1基板10のカット角によらずに、圧電結晶に対するシリコン結晶の面方位を変えることで、2f帯のバルク波スプリアスを低減することができ、その結果、弾性波素子1の周波数特性を高めることができることを確認した。
<その他の実施形態>
2f帯のバルク波スプリアスを低減できる他の複合基板1の構成例について説明する。まず、第2基板30として、シリコンの面方位を(100)として、オリフラの方位を変更した。具体的には、実施例7と同等のオイラー角のψを45°から以下の通り変化させた。
実施例16:(φ、θ、ψ)=(90,90、0)
実施例17:(φ、θ、ψ)=(90,90、15)
実施例18:(φ、θ、ψ)=(90,90、30)
実施例19:(φ、θ、ψ)=(90,90、60)
実施例20:(φ、θ、ψ)=(90,90、75)
実施例21:(φ、θ、ψ)=(90,90、90)
実施例7および実施例16〜21の周波数に対するインピーダンス特性を図7に示す。図7において縦軸はインピーダンス(単位:°)であり、横軸は周波数(単位:MHz)を示す。図7は、図3(b)に相当する図であり、2f帯の特性を示すものである。
図7からも明らかなように、実施例7および実施例16〜21はいずれも2f帯のバルク波スプリアスの強度が比較例1に比べると低減していた。また、シリコン結晶を面内で回転させてψを変えていくと、45°からずらすことでバルク波スプリアスの強度をさらに小さくすることができることを確認した。
また、ψを0°、90°とすることで、バルク波スプリアスのピーク位置を低周波数側にシフトさせることができることを確認した。具体的には、ψを90°としたときに80MHz移動させることができることを確認した。シリコン結晶の対称性から勘案するとψを0°,90°,180°,270°としたときにスプリアスをシフトさせることができることを確認した。
以上より、第2基板20として面方位(100)のシリコン結晶を用いる場合には、オイラー角を45°からずらすことで、バルク波スプリアスの強度を低下させることができる。
また、オイラー角のψを0°、90°とすることでバルク波スプリアスを低周波数側にシフトさせることができることを確認した。
なお、実施例7および実施例16〜21に対して、第1基板10のカット角を変更した場合の特性変化を検証した。具体的には、第1基板10として、38.7°YカットX伝搬基板と、46°YカットX伝搬基板とを用いて、その他の構成は上述と同様としてモデルを作製し検証した。
その結果、第1基板10のカット角を変えても、7および実施例16〜21と同様の傾向を示すことを確認した。以上より、第1基板10のカット角によらずに、圧電結晶に対するシリコン結晶の面方位を変えることで、2f帯のバルク波スプリアスを低減することができ、その結果、弾性波素子1の周波数特性を高めることができることを確認した。
また、第2基板20のシリコン結晶のオイラー角を変化させたときの2f帯(5GHz)のバルク波スプリアスをシミュレーションした。具体的には、第1基板10として厚み2.2μmの42°カットのLT基板を用い、電極指32のピッチを0.78μm、Dutyを0.5とした場合について、第2基板20のオイラー角を振ってシミュレーションを行なった。図8A〜図8Lは、各オイラー角におけるバルク波スプリアスの位相の最大値を等高線プロットしたものである。図8において、位相が小さいオイラー角の組み合わせが2f帯のバルク波スプリアスを抑制できる構成であることを示している。この図からも明らかなように、オイラー角の回転に伴い、φ、θ、ψの各方向共にスプリアス強度は周期的な変化を繰り返し、これらが組み合わさることで、バルク波スプリアスを小さくできる極小点を見出すことができる。
図8の結果から明らかなように、オイラー角(φ、θ、ψ)=(90、90、ψ0)の場合((100)面ψ0回転の場合)には、ψ0(すなわち、LT基板に対する回転角)を90°とすることでスプリアスを小さくすることができる。
同様に、オイラー角(φ、θ、ψ)=(135、90、ψ1)の場合((110)面ψ1回転の場合)には、ψ1を20°とすることでスプリアスを小さくすることができる。
さらに、オイラー角(φ、θ、ψ)=(135、54.7、ψ2)の場合((111)面ψ2回転の場合)には、ψ2を0°,120°とすることでスプリアスを小さくすることができる。
ここで、図8におけるスプリアス強度の強弱と上述の各実施例の各オイラー角におけるスプリアス強度の強弱とは一致していることについて説明する。
各実施例の結晶面のオイラー角を、0°〜180°の角度の範囲内で表示可能な等価な面は以下の通りである。実施例中のψの値をψxとすると、(111)面のオイラー角(φ、θ、ψx)は、実施例中では(−45、−54.7、ψx)であったが、それと等価な面は(135,54.7,ψx+120)となる。同様に、(110)面は、(135,90,ψx)、(210)面は、(116.57,65.9,ψx+180)、(113)面は、(135,25.2,ψx+180)となる。
例えば、Siの(111)面を用いる場合について検証すると、実施例4のオイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、−54.7、60)は、0°〜180°の角度における等価な面は、オイラー角(φ、θ、ψ)=(135、54.7、120)であり、位相の小さい領域となっていることを確認できる。同様に比較例1のオイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、−54.7、0)と等価な面(135、54.7、60)は位相特性がよくないことが確認できる。すなわち、図3と図8Jとの結果は一致している。
次に、Siの(100)面を用いる場合について検証すると、実施例7のオイラー角(φ、θ、ψ)=(90、90、−135)は、0°〜180°の角度における等価な面は、オイラー角(φ、θ、ψ)=(90、90、45)であり、比較例に比べると位相の小さい領域となっていることを確認できる。ただし、他の面に比べると、位相特性が特異的に改善されず、平均的であるが、その中でもψを15,75、100°とすることで(実施例17,20)位相特性が改善されていることが確認できる。すなわち、図7と図8Gとの結果は一致している。
さらに、Siの(110)面を用いる場合について検証すると、実施例7,8,14のオイラー角(φ、θ、ψ)=(−45、90、ψ)は、0°〜180°の角度における等価な面は、オイラー角(φ、θ、ψ)=(135、90、ψ)であり、実施例8(すなわち、ψ=0°)で最も位相の小さい領域となっていることを確認できる。すなわち、図6と図8Jとの結果は一致している。
なお、オイラー角において、最もスプリアスを低減できる組合せは、オイラー角(φ、θ、ψ)=(45、60、0),(135、60、0)である。ここで、Si結晶は立方晶であり、上記オイラー角と等価のオイラー角においても、基本的には同様にスプリアスを低減できることは言うまでもない。
次に、電極指のピッチやLT基板のカット角を変更した場合について同様にシミュレーションを行なった。具体的には、電極指32のピッチを0.8μmとし、その他の条件は同一とした(第1基板10として厚み2.2μmの42°カットのLT基板を用い、電極指32のDutyを0.5とした)場合について、第2基板20のオイラー角を振ってシミュレーションを行なった。また、LT基板のカット角を46°とし、その他の条件は同一とした(第1基板10として厚み2.2μmのLT基板を用い、電極指32のピッチを0.78μm、Dutyを0.5とした)場合について、第2基板20のオイラー角を振ってシミュレーションを行なった。
その結果、電極指のピッチやLT基板のカット角を変更しても位相を小さくできるオイラー角の傾向は同じであった。以上より、カット角や電極指ピッチに関わらず、第2基板のオイラー角を調整することでロスの発生を抑制できることが確認できた。
また、上述のSi結晶のオイラー角によるバルク波スプリアスの変動は、第1基板10(この例ではLT基板)とSi単結晶との界面に発生するバルク波振動モードが原因と考えられる。そのため、LT基板(第1基板10)とSi単結晶の界面付近の構成のみによってスプリアスの強度が変わり、LT基板(第1基板10)の厚み等に関わらず、上述の関係が成立するものと推察される。
1:複合基板
10:第1基板
20:第2基板
30:弾性波素子
31:IDT電極

Claims (9)

  1. 圧電単結晶からなる第1基板と、
    前記第1基板に接合されたシリコン単結晶からなる第2基板とを備え、
    前記第2基板は、面方位が(111)であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に平行な方向を当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψ=0°の方向として、ψを60°±15°若しくは−60°±15°の第1範囲内の角度としている、または、
    前記第2基板は、面方位が(111)に等価な方位であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に対する当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψを前記第1範囲と等価な範囲内の角度としている、複合基板。
  2. 圧電単結晶からなる第1基板と、
    前記第1基板に接合されたシリコン単結晶からなる第2基板とを備え、
    前記第2基板は、面方位が(111)であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に対して、前記第2基板の{110}の法線が60°±15°若しくは−60°±15°第1範囲内の角度で傾いている、または
    前記第2基板は、面方位が(111)に等価な方位であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に対する前記第2基板の{110}の法線の傾きの角度を前記第1範囲と等価な範囲内の角度としている、複合基板。
  3. 圧電単結晶からなる第1基板と、
    前記第1基板に接合されたシリコン単結晶からなる第2基板とを備え、
    前記第2基板は、面方位が(111)であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に平行な方向を当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψ=0°の方向としてψを0°からずらした第1範囲内の角度としている、または
    前記第2基板は、面方位が(111)に等価な方位であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に対する当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψを前記第1範囲と等価な範囲内の角度としており、
    前記第1基板および前記第2基板は、それぞれ複数の区画に個片化される前の状態のものであり、前記第1基板の外周と前記第2基板の外周とが揃っている、複合基板。
  4. 圧電単結晶からなる第1基板と、
    前記第1基板に接合されたシリコン単結晶からなる第2基板とを備え、
    前記第2基板は、面方位が(111)であり、前記第1基板の圧電単結晶のX軸に平行な方向を当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψ=0°の方向としてψを0°からずらした第1範囲内の角度としている、または
    前記第2基板は、面方位が(111)に等価な方位であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に対する当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψを前記第1範囲と等価な範囲内の角度としており、
    前記第1基板のオリフラと前記第2基板のオリフラとが一致している、複合基板。
  5. 圧電単結晶からなる第1基板と、
    前記第1基板に接合されたシリコン単結晶からなる第2基板とを備え、
    前記第2基板は、面方位が(110)でり、前記第1基板の圧電単結晶のX軸に平行な方向を当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψ=0°の方向としてψを0°±15°の第1範囲内の角度としている、または
    前記第2基板は、面方位が(110)に等価な方位であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に対する当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψを前記第1範囲と等価な範囲内の角度としている、複合基板。
  6. 圧電単結晶からなる第1基板と、
    前記第1基板に接合されたシリコン単結晶からなる第2基板とを備え、
    前記第2基板は、面方位が(110)であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に対して、前記第2基板の{110}の法線が0°±15°の第1範囲内の角度で傾いている、または
    前記第2基板は、面方位が(110)に等価な方位であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に対する前記第2基板の{110}の法線の傾きの角度を前記第1範囲と等価な範囲内の角度としている、複合基板。
  7. 圧電単結晶からなる第1基板と、
    前記第1基板に接合されたシリコン単結晶からなる第2基板とを備え、
    前記第2基板は、面方位が(211)であり、前記第1基板の圧電単結晶のX軸に平行な方向を当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψ=0°の方向としてψを18.4°としており、または
    前記第2基板は、面方位が(211)に等価な方位であり、前記第1基板の前記圧電単結晶のX軸に対する当該第2基板のオイラー角(φ、θ、ψ)のψを面方位が(211)のときのψ=18.4°に等価な角度としている、複合基板。
  8. 前記第1基板と前記第2基板との接合面は、前記圧電単結晶の結晶面と前記シリコン単結晶の結晶面とが直接接触している、請求項1〜のいずれかに記載の複合基板。
  9. 請求項1、2、5、6または7に記載の複合基板と、
    前記複合基板の前記第1基板の上面に形成されたIDT電極と、を備える弾性波素子。
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