JP6727810B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、省電力制御を行う半導体集積回路を搭載する情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラムに関する。
一般的に、省電力モードと通常電力モードとを切り替えて動作する画像形成装置は、電力モードの移行に応じて、搭載する半導体集積回路への電力供給を制御する。かかる構成により、画像形成装置全体として消費電力の抑制を図っている。
半導体集積回路は、演算処理を実行するロジック回路と、データの記憶領域として用いられるスタティックメモリ(SRAM)回路とを備えている。特許文献1の半導体集積回路は、スタンバイ時において、ロジック回路への電力供給を遮断する一方で、SRAM回路にデータを保持するために必要最小限の電力供給を行う。かかる構成により、特許文献1の半導体集積回路は、SRAMにデータを保持させつつ、スタンバイ時の省電力を図ることができる。このような半導体集積回路において、データを保持するために必要最小限の電力がSRAMに供給されている状態は、レジュームスタンバイモード(以下「RSモード」と記す)と呼ばれる。
特開2014−149910号公報
従来技術の画像形成装置では、半導体集積回路の記憶領域に保持させるデータの種別が考慮されておらず、効率的な電力制御ができていなかった。
例えば、画像形成装置内の画像処理で用いられる一時的なデータは、RSモードに移行可能なSRAMに保持されるよりも、電力供給が遮断されるSRAMに保持された方が、省電力モードの消費電力をより抑制することができる。
一方、画像形成装置内の画像処理で参照される、ルックアップテーブル(以下「LUT」と記す)などの画像処理パラメータは、電力供給が遮断されるSRAMに保持されるよりも、RSモードに移行可能なSRAMに保持された方が望ましい。SRAMへの電力供給が遮断され画像処理パラメータが消失した場合、画像形成装置が省電力モードから通常電力モードに復帰するまでの間に、画像処理パラメータをSRAMに再設定する必要がある。そのため、画像処理パラメータをSRAMに再設定する時間が余計にかかり、画像形成装置の復帰シーケンスにおいて遅延が発生してしまうおそれがある。
本発明の情報処理装置は、データを記憶する第1のメモリ部と前記第1のメモリ部からデータを読み出す第1の制御部とを有し、前記第1の制御部に電力が供給されていない場合、前記第1のメモリ部から前記データを読み出すことのできない第1のメモリモジュールと、前記データと異なる他のデータを記憶する第2のメモリ部と前記第2のメモリ部からデータを読み出す第2の制御部とを有し、前記第2の制御部に電力が供給されていない場合、前記第2のメモリから前記他のデータを読み出すことのできない第2のメモリモジュールと、を有し、通常電力モードと、前記通常電力モードよりも消費電力少ない省電力モードとで動作することのできる情報処理装置であって、前記省電力モードへの移行に従って、前記第1のメモリモジュールの前記第1のメモリ部と前記第1の制御部への電力供給を停止し、前記第2のメモリモジュールの前記第2のメモリ部への電力供給を停止することなく前記第2の制御部への電力供給を停止する御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、通常電力モードと省電力モードとを有する画像形成装置において、消費電力の抑制と、復帰時間の短縮とを両立することができる。
実施形態1における画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。 実施形態1における画像形成装置の機能ブロック図である。 実施形態1におけるスキャナ画像処理部の機能ブロック図である。 実施形態1におけるプリンタ画像処理部の機能ブロック図である。 実施形態1におけるフィルタ処理の概要を説明する図である。 実施形態1におけるLUTの例を示す図である。 実施形態1におけるSRAMの詳細構成を示すブロック図である。 実施形態1における移行シーケンスの手順を示すフローチャートである。 実施形態2におけるプリンタ画像処理部の機能ブロック図である。 実施形態3におけるプリンタ画像処理部の機能ブロック図である。 実施形態3における移行シーケンスの手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において示す構成要素は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[実施形態1]
<画像形成装置>
図1は、本実施形態における画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、用紙などの記録媒体に画像を印刷することができるプリント機能を備える。また、画像形成装置100は、原稿をスキャンし、ネットワークを介して入力画像を送信することができるスキャン機能を備える。本実施形態では、画像形成装置100は、複合機(Multi Function Printer:以下「MFP」と記す)である例について説明する。
画像形成装置100は、メインコントローラ101と、操作部102と、スキャナ103と、プリンタ104とを備える。操作部102と、スキャナ103と、プリンタ104とは、それぞれメインコントローラ101に通信可能に接続され、メインコントローラ101からの指示によって制御される。
メインコントローラ101は、LAN(Local Area Network)106に接続され、LAN106を介してPC105などと接続される。スキャナ103は、用紙上に形成された画像を照明し、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタが設けられたCCD(Charge Coupled Device)を走査する。スキャナ103は、CCDで取得される電荷量から、RGBカラー画像データまたはグレイスケール画像データを示す電気信号に変換する。プリンタ104は、ラスタ画像データを用紙などの記録媒体上に印刷する。
図2は、本実施形態における画像形成装置100の機能ブロック図である。メインコントローラ101は画像処理装置として機能し、メインコントローラ101の各機能ブロックは、例えばASICなどの半導体集積回路上に実装される。本実施形態では、複数の機能ブロックが1つのASIC上に実装されているが、各機能ブロックがそれぞれ別個のASIC上に実装されていてもよい。メインコントローラ101は、スキャナインタフェース(以下インタフェースは「I/F」と記す)212を介して接続されるスキャナ103や、プリンタI/F213を介して接続されるプリンタ104を制御する。メインコントローラ101は、LAN I/F206を介してLAN106に、モデム207を介して公衆回線と接続される。メインコントローラ101は、LAN106や公衆回線を通じて、PC105などの外部機器と、ファイルなどの送受信を行うことができる。
メインコントローラ101は、主制御部であるCPU201を備える。CPU201は、システムバス209を介して、DRAM202と、ROM203と、画像バスI/F204と、操作部I/F205と、LAN I/F206と、モデム207と、HDD(Hard Disk Drive)208と接続される。
DRAM202は、メインコントローラ101における主記憶装置であり、CPU201に作業領域を提供する。本実施形態のDRAM202は、画像データを一時記憶するための画像メモリとしても用いられる。ROM203は、システムのブートプログラムを格納する。操作部I/F205は、メインコントローラ101と操作部102との間の伝送を行う。例えば、操作部I/F205は、操作部102に表示用の画像データを伝送し、操作部102を介して入力を受け付けた情報をCPU201に伝送する。LAN I/F206は、CPU201とLAN106との間の伝送を行う。モデム207は、CPU201と公衆回線との間の伝送を行う。HDD208は、補助記憶装置であり、画像形成装置100内で用いられる、画像データ、アドレス帳データ、ログデータ、ユーザデータなどの各種データを保持する。
画像バスI/F204は、システムバス209と画像バス210との間で、画像データを高速で伝送するためのインタフェースであり、画像データの伝送前後で画像データのデータ構造を変換する。つまり、本実施形態の画像バスI/F204は、バスブリッジとして機能する。
画像バス210には、RIP(Raster Image Processor)211と、スキャナ画像処理部300と、プリンタ画像処理部400と、画像回転部214と、画像圧縮部215とが接続される。RIP211は、例えばPC105から送信され、LAN106を介して受信したPDL(Page Description Language)データをビットマップイメージに展開する。
スキャナI/F212は、スキャナ103とメインコントローラ101(スキャナ画像処理部300)との間で、画像データを伝送するためのインタフェースであり、画像データの伝送前後で画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部300は、スキャナ103からスキャナI/F212を介して入力された画像データに対して、色空間変換処理、フィルタ処理などの画像処理を実行する。
プリンタI/F213は、プリンタ104とメインコントローラ101(プリンタ画像処理部400)との間で、画像データを伝送するためのインタフェースであり、画像データの伝送前後で画像データの同期系/非同期系の変換を行う。プリンタ画像処理部400は、プリンタI/F213を介してプリンタ104へ出力される画像データに対して、色空間変換処理、フィルタ処理、ガンマ補正処理などの画像処理を実行する。
画像回転部214は、画像データを回転させる処理を実行する。画像圧縮部215は、各種画像データに対して圧縮伸長処理を実行する。具体的には、画像圧縮部215は、多値画像データに対してJPEG圧縮伸長処理を実行し、2値画像データに対してJBIG、MMR、MHなどの圧縮伸長処理を実行する。
電力制御部216は、操作部102、CPU201およびLAN I/F206からの制御信号に基づいて、画像形成装置100の電力制御を行う。本実施形態の電力制御部216は、画像形成装置100を、通常電力モードと省電力モードとを切り替えて動作させるように電力制御を行う。本実施形態において、通常電力モードは、画像形成装置100の各機能ブロックに電力が供給され、入力を受け付けたジョブに応じて印刷などの動作が実行可能な状態をいう。省電力モードは、画像形成装置100内の各機能ブロックへの電力を遮断し、通常電力モードと比較して消費電力が小さい状態をいう。
なお、画像形成装置100の主要な機能ブロックとは、例えば通常電力モードにおいて、入力を受け付けたジョブに応じてプリンタ104に印刷動作を実行させるために必要なプリンタ画像処理部400や、RIP211、CPU201などをいう。一方、例えば省電力モードにおいて、PC105からジョブ受信を検知するLAN I/F206や、電力制御部216などは、主要な機能ブロックに該当しない。
図3は、スキャナ画像処理部300の機能ブロック図である。本実施形態のスキャナ画像処理部300は、画像形成装置100がスキャナ103を動作させて画像を読み取るために必要な画像処理を行う、画像処理モジュール群を構成する。スキャナ画像処理部300は、例えばASICなどの半導体集積回路上に実装され、当該半導体集積回路は、画像処理に必要な演算を行うロジック回路と、データの記憶領域として用いられるSRAM回路とを備える。
副走査色ずれ補正部311は、スキャナ103で入力された画像データの副走査方向の色ずれを補正する画像処理モジュールである。例えば、副走査色ずれ補正部311は、画像データのRGB各色8ビットの画素データに対して、注目画素を中心とする1画素×3画素サイズフィルタを用いて、マトリクス演算を施す。副走査色ずれ補正部311は、注目画素を一画素ずつ主走査方向に走査して、画像データに対してマトリクス演算を施す。このとき、副走査色ずれ補正部311は、注目画素の走査に応じて、主走査方向に連続する画素データをラインバッファ用のSRAM317Aに格納する。なお、SRAM317の詳細構成およびフィルタを用いたマトリクス演算の詳細については後述する。
主走査色ずれ補正部312は、画像データの主走査方向の色ずれを補正する画像処理モジュールである。例えば、主走査色ずれ補正部312は、画像データのRGB各色8ビットの画素データに対して、注目画素を中心とする5画素×1画素サイズのフィルタを用いて、マトリクス演算を施す。
色空間変換部313は、スキャナ103の特性に依存する画像データを、デバイス非依存な色空間の画像データに変換する画像処理モジュールである。本実施形態において、色空間変換部313は、SRAM321に保持されるルックアップテーブル(以下「LUT」と記す)を参照し、スキャナ103の特性に依存する画像データを、デバイス非依存な色空間の画像データに変換する。なお、SRAM321の詳細構成については後述する。
像域判定部314は、画像データにおける注目画素が、文字部分、写真部分、有彩色部分または無彩色部分などいずれの部分に含まれるかを判定し、当該部分を示す属性フラグデータを画素単位で生成する画像処理モジュールである。
フィルタ処理部315は、画像データを、所望の空間周波数特性を有する画像データに補正する画像処理モジュールである。フィルタ処理部315は、画像データのRGB各色8ビットの画素データに対して、注目画素を中心とする5画素×5画素サイズのフィルタを用いて、マトリクス演算を施す。
ここで、本実施形態におけるフィルタ処理の概要を、図5を参照して説明する。図5は、フィルタ処理部315が、主走査方向:X画素サイズ、副走査方向:Y画素サイズの画像データ501に対して、注目画素502を中心とする5画素×5画素サイズのフィルタ503を用いて、マトリクス演算を施す例について示している。
フィルタ処理部315は、注目画素502を画像データ501の矢印方向に走査させつつ、フィルタ503と重畳する画像データ501の領域(ウインドウ)の画素データに対して、マトリクス演算を施す。網掛で示される4ライン分の画素データは、注目画素502が1画素分走査したとき、次回のマトリクス演算でも用いられる画素データである。フィルタ処理部315は、マトリクス演算を逐次行うために、副走査方向に連続する4ライン分の画素データをラインバッファ用のSRAM317Bに格納する。このようなラインバッファ用のSRAMに格納される画素データは、画像処理モジュールによって処理された一時的な画像データであるといえる。
再び図3に戻り、ヒストグラム処理部316は、画像データを構成する画素データから分布を作成し、作成した分布を変更することにより、画像データに対してさらなる補正を施す画像処理モジュールである。
なお、上記説明したスキャナ画像処理部300における処理は、副走査色ずれ補正部311からヒストグラム処理部316までの処理に限られるものではなく、他の種類の画像処理を行う機能ブロックが含まれていてもよい。また、副走査色ずれ補正部311からヒストグラム処理部316までの処理のうち、一部が省略されていてもよい。さらに、副走査色ずれ補正部311からヒストグラム処理部316までの処理の順番も、上記説明した順番に限られるものではない。
図4は、プリンタ画像処理部400の機能ブロック図である。本実施形態のプリンタ画像処理部400は、画像形成装置100がプリンタ104を動作させて、用紙などの記録媒体上に画像を出力するために必要な画像処理を行う、画像処理モジュール群を構成する。プリンタ画像処理部400は、例えばASICなどの半導体集積回路上に実装され、当該半導体集積回路は、画像処理に必要な演算を行うロジック回路と、データの記憶領域として用いられるSRAM回路とを備える。
地色除去部411は、画像データに含まれる不必要な色合いを除去する、地色除去処理を実行する画像処理モジュールである。本実施形態において、地色除去部411は、SRAM421Aに保持される1次元LUTを参照し、画像データに対して地色除去処理を施す。なお、SRAM421の詳細構成については後述する。
ここで、本実施形態における1次元LUTの例を、図6(a)を参照して説明する。図6(a)は、本実施形態の地色除去処理などで参照される1次元LUTの記述例を示したものである。図6(a)に示される通り、本実施形態の1次元LUTは、入力値(in)と出力値(out)とがRGBごとに対応付けられた変換テーブルである。
本実施形態の画像形成装置100は、初回起動シーケンスにおいて、ROM203から読み出した1次元LUTの設定値(入力値および出力値)をLUT用のSRAMに書き込む処理、すなわちLUT設定処理を実行する。
本実施形態のLUT設定処理をより詳細に説明する。LUTの設定値は容量削減のために圧縮してROM203に格納されている。初回起動シーケンスにおいて、CPU201は、ROM203から読み出したLUTの設定値を一旦DRAM202に展開する。CPU201は、さらにDRAM202に展開されたLUTの設定値を、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)でLUT用のSRAMに書き込む。
仮に省電力モード時にLUTの設定値を消失した場合に、画像処理装置が省電力モードから通常電力モードに復帰するまでの間に、画像処理パラメータをSRAMに再設定する必要がある。本実施形態において、LUTの設定値が書き込まれるSRAMはレジュームスタンバイ領域にあり、省電力モードにおいてもデータを保持するために必要最低限の電力供給が行われるため、LUTの設定値を消失しない。つまり、画像形成装置100が省電力モードから通常電力モードに復帰する際に短縮可能な時間は、上記CPU201が、DRAM202に展開されたLUTの設定値をDMAでLUT用のSRAMに書き込む時間に相当する。
再び図4に戻り、モノクロ生成部412は、プリンタ104に単色の画像を出力させる場合に、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像処理モジュールである。例えば、モノクロ生成部412は、カラー画像データの画素データに任意の定数を掛け合わせるマトリクス演算を行い、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する。
色空間変換部413は、画像データを、プリンタ104の特性に対応する画像データに変換する画像処理モジュールである。本実施形態において、色空間変換部413は、SRAM421Bに保持される3次元LUTを参照し、画像データに対して色空間変換処理を施す。
ここで、本実施形態における3次元LUTの例を、図6(b)を参照して説明する。図6(b)は、本実施形態の色空間変換処理などで参照される3次元LUTの記述例を示したものである。図6(b)に示される通り、本実施形態の3次元LUTは、RGB各色の入力値の組み合わせ(in)と、RGB各色の出力値の組み合わせ(out)とが対応付けられた変換テーブルである。
色空間変換部413は、変換テーブルである3次元LUTを参照して、RGB各色の入力値の組み合わせと、RGB各色の出力値の組み合わせとをマッピングし、入力画像データを、プリンタ104の特性に対応する出力画像データに変換する。このように、色空間変換処理などで参照されるLUTは、画像処理を実行するためのパラメータであるといえる。なお、画像処理パラ−メタは1次元、3次元LUTに限られず、例えば画像データの色などを調整するCDL(Color Decision List)パラメータなど各種パラメータや係数なども含まれる。
本実施形態の画像形成装置100は、初回起動シーケンスにおいて、ROM203から読み出した3次元LUTの設定値(入力値の組み合わせおよび出力値の組み合わせ)をLUT用のSRAMに書き込む処理、すなわちLUT設定処理を実行する。
フィルタ処理部414は、画像データを、所望の空間周波数特性を有する画像データに補正する画像処理モジュールである。フィルタ処理部414は、画像データのRGB各色8ビットの画素データに対して、注目画素を中心とする5画素×5画素サイズのフィルタを用いて、マトリクス演算を施す。このとき、フィルタ処理部414は、注目画素の走査に応じて、副走査方向に連続する4ライン分の画素データを、ラインバッファ用のSRAM418に格納する。なお、SRAM418の詳細構成については後述する。
ガンマ補正部415は、プリンタ104の特性に対応する画像データとなるように、画像データのガンマ補正を行う画像処理モジュールである。本実施形態において、ガンマ補正部415は、SRAM421Cに保持される1次元LUTを参照し、画像データに対してガンマ補正処理を施す。
非線形処理部416は、RGB各色の色材量を画素データごとに演算する画像処理モジュールである。非線形処理により、プリンタ104から出力される画像の裏写りが抑制されるほか、トナー節約モードで動作している場合は、プリンタ104から出力される画像のトナー使用量が抑制される。
擬似中間調処理部417は、プリンタ104の階調数に応じて、画像データを所望の階調の画像データに変換する、擬似中間処理を行う画像処理モジュールである。擬似中間調処理部417は、公知のスクリーン処理や、公知の誤差拡散処理などの手法により、プリンタ104の階調数に対応するように、画像データを所望の階調の画像データに変換する。
なお、上記説明したプリンタ画像処理部400における処理は、地色除去部411から擬似中間調処理部417までの処理に限られるものではなく、他の種類の画像処理を行う機能ブロックが含まれていてもよい。また、地色除去部411から擬似中間調処理部417までの処理までの処理のうち、一部が省略されていてもよい。さらに、地色除去部411から擬似中間調処理部417までの処理の順番も、上記説明した順番に限られるものではない。
図7は、本実施形態におけるSRAM700の詳細構成を示すブロック図である。本実施形態では、SRAM317,321,418,421は、それぞれ図7に示される構成のSRAMが用いられる。
図7に示される通り、SRAM700には複数種類の信号が入力される。CS信号およびWE信号は、一般的なメモリ制御に用いられる信号と同様に、SRAM700の動作タイミングを制御するための入力信号である。addr信号、data_in信号、およびCLK信号は、一般的なメモリ制御に用いられる信号と同様に、アドレス制御、入力データ制御、およびクロック制御のための入力信号である。RS_in信号は、電力制御部216から出力され、RSモードへの移行や通常電力モードへの復帰を制御するための入力信号である。
また、図7に示される通り、SRAM700からは複数種類の信号が出力される。data_out信号は、一般的なメモリ制御に用いられる信号と同様に、出力データ制御のための出力信号である。RS_out信号は、他のSRAM(不図示)へ出力され、他のSRAMにおいてRSモードへの移行や通常電力モードへの復帰を制御するために用いられる。SRAM700は、いわば他のSRAMへRS信号を中継する信号中継機能を有する。
制御部701は、CS信号やWE信号から動作のタイミング信号を生成するタイミング制御回路を備える。また、制御部701は、ワードドライバ部702とカラム部703の電源をRS_in信号に従って制御し、RS_in信号がHighの時にワードドライバ部702とカラム部703の電力を遮断する回路を備える。さらに、制御部701のRS制御以外についてもRS_in信号がHighの時に電源を遮断することが可能である。また、RS_in信号は制御部701やバッファセル705〜707で遅延させてRS_out信号として出力される。
ワードドライバ部702は、addr信号をデコードして、メモリアレイ部704のいずれの列(ロウ)を活性化させるかを決定する機能ブロックである。ワードドライバ部702は、制御部701によってRSモード時に電力が遮断される。
カラム部703は、addr信号をデコードして、メモリアレイ部704のいずれの行(カラム)を活性化させるかを決定する機能ブロックである。カラム部703は、制御部701によってRSモード時に電力が遮断される。
本実施形態では、RSモードへの移行時にワードドライバ部702やカラム部703の電力遮断とクロック信号の発振とが重ならないようにすることで、メモリアレイ部704での電圧揺れを抑える。このようなSRAM700における制御部701、ワードドライバ部702、カラム部703は、いわばメモリアレイ部704にデータを書き込むための制御領域といえる。
メモリアレイ部704は、スタティック型のメモリセルがマトリクス状に配置され、ワードドライバ部702とカラム部703とで決定されるメモリセルにデータを保持する。メモリアレイ部704は、RSモード時にも通電されたままであり、これにより、RSモード時にデータを保持することができる。このようなSRAM700におけるメモリアレイ部704は、いわば画像処理を実行するためのパラメータが記憶される記憶領域といえる。
本実施形態では、電力制御部216がRS信号を出力するか否かを予め設定しておくことにより、省電力モードにおいてSRAM700への電力供給を維持するか、SRAM700への電力供給を遮断するかを制御することができる。かかる構成により、SRAM700を、レジュームスタンバイ領域のSRAM321,421とするか、または電源遮断領域310のSRAM317,418とするかを切り分けている。
<電力モード>
画像形成装置100は、通常電力モードと、通常電力モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを有する。通常電力モードにおいて、電力制御部216は、メインコントローラ101の各機能ブロックに電力を供給し、LAN I/F206などを介して、画像形成装置100がジョブを受信可能な状態に制御する。一方、省電力モードにおいて、電力制御部216は、メインコントローラ101の主要な機能ブロックへの電力を遮断し、画像形成装置100が通常電力モードと比較して消費電力が小さくなるように制御する。この結果、省電力モードでは、通常電力モードと比較して画像形成装置100の消費電力を抑制することができる。
本実施形態の画像形成装置100は、RSモードに対応した半導体集積回路(ASIC)を搭載し、スキャナ画像処理部300やプリンタ画像処理部400などの画像処理モジュール群は、1または複数のASIC上に実装される。RSモードに移行可能なSRAM321、421は、電源遮断領域310、410への電力供給が遮断された場合でも、データを保持するために必要最小限の電力供給が行われる。そのため、メインコントローラ101は、省電力モードにおいてリーク電流を削減しつつ、LUTデータをSRAM321、421に保持させることができる。
一方、省電力モードにおいて電力供給が遮断されるSRAM317、418は、電力供給が遮断された場合、SRAM317、418が保持しているデータが消失してしまう。本実施形態では、電源遮断領域310、410内に設けられるSRAM317、418には、画像処理モジュールによる画像処理で用いられる一時的なデータが保持されるが、これら一時的なデータは、省電力モードへの移行シーケンスで消失しても問題がない。そのため、省電力モードにおいて、SRAM317、418への電力供給を遮断し、画像形成装置100の消費電力をより抑制することができる。
画像形成装置100は、メインコントローラ101の各I/Fがイベント通知を受信すると、省電力モードから通常電力モードに復帰する。本実施形態では、LAN I/F206がPC105などからの印刷ジョブを受信した場合や、操作部I/F205が操作部102を介して入力されたユーザからの復帰指示を受信した場合に、それぞれが電力制御部216にイベントを通知する。
電力制御部216は、CPU201、RIP211などの機能ブロックごとに、電力を供給する制御を行う。前述の通り、電力制御部216は、省電力モードにおいて、スキャナ画像処理部300内やプリンタ画像処理部400内の電源遮断領域310、410への電力の供給を停止する。電力制御部216は、レジュームスタンバイ領域320、420にあるSRAM321、421に、データを保持するために必要最小限の電力供給を行い、画像形成装置100をRSモードへ移行させる。
画像形成装置100が省電力モードから通常電力モードに復帰するのに応じて、電力制御部216は、スキャナ画像処理部300、プリンタ画像処理部400などの機能ブロックへの電力供給を再開する。このとき、レジュームスタンバイ領域320、420にあるSRAM321、421は、LUTデータを消失していないため、CPU201は再度LUT設定処理を実行する必要はない。なお、省電力モードにおいて、電力制御部216は、セルフリフレッシュ動作に必要な電力をDRAM202に供給する。これにより、画像形成装置を動作させるためのシステムプログラムをバックアップすることができる。
<電力モードの移行シーケンス>
図8は、本実施形態における、電力モードの移行シーケンスの手順を示したフローチャートである。本フローチャートによる処理は、メインコントローラ101のCPU201がROM203に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
S801において、画像形成装置100は初期化処理を実行する。このとき、画像形成装置100は電源投入直後の起動状態にあり、CPU201はROM203から読み出したブートプログラムに従って、例えばDRAM202の初期化処理などを実行する。
S802において、CPU201は、スキャナ画像処理部300およびプリンタ画像処理部400内のSRAM321、421に、LUTが設定されているかを判定する。なお、S802の判定は、後述のS803で設定されるフラグを用いて行われ得る。画像形成装置100の初回起動後は、LUTが設定済みであることを示すフラグに変更されておらず(S802:NO)、CPU201はSRAM321、421へのLUT設定処理を実行するために、S803に移行する。一方、復帰シーケンス(S811からS802に移行した場合)において、LUTが設定済みであることを示すフラグに変更されているため(S802:YES)、CPU201はS803をスキップしてS804に移行する。
S803において、CPU201は、SRAM321、421へのLUT設定処理を実行し、LUTが設定済みであることを示すフラグに変更する。
S804において、CPU201は、画像のスキャン、または画像の出力などを指示するジョブを受信したかを判定する。各I/Fがジョブを受信した場合(S804:YES)、S805に移行し、CPU201は、受信したジョブに基づいてスキャナ103またはプリンタ104などに所望の処理を実行させる。
S806において、スキャナ103による画像のスキャン、またはプリンタ104による画像の出力などの、画像形成装置100の動作が終了した場合(S806:YES)、本フローチャートによる処理を終了する。一方、画像形成装置100の動作を継続する場合(S806:NO)、S807に移行する。
S807において、CPU201は、画像形成装置100を通常電力モードから省電力モードに移行させるための処理を開始する。具体的には、CPU201は、電力制御部216に対して、メインコントローラ101の主要な機能ブロックへの電源を遮断させる。
S808において、CPU201は、電力制御部216に対して、電源遮断領域310、410への電力の供給を停止させるとともに、レジュームスタンバイ領域320、420にあるSRAM321、421をRSモードに移行させる。
S809において、CPU201は、画像形成装置100を省電力モードから通常電力モードに復帰させるかを判定する。本実施形態において、CPU201は、メインコントローラ101の各I/Fがイベント通知を受信した場合に、画像形成装置100を通常電力モードに復帰させる。
通常電力モードに復帰させると判定された場合(S809:YES)、S810において、CPU201は、電力制御部216に対して、メインコントローラ101の主要な機能ブロックへの電力供給の遮断を解除させる。
S811において、CPU201は、電力制御部216に対して、レジュームスタンバイ領域320、420にあるSRAM321、421への電力供給を再開させる。S811の後、画像形成装置100は通常電力モードに復帰する。
再びS802において、CPU201は、スキャナ画像処理部300内およびプリンタ画像処理部400内のSRAM321、421に、LUTが設定されているかを判定する。このとき、LUTが設定済みであることを示すフラグに設定されているため(S802:YES)、CPU201はS803をスキップしてS804に移行する。
以上説明した通り、本実施形態の画像形成装置は、省電力モードにおいて、画像処理で用いられる一時的なデータを保持するSRAMへの電力供給を遮断する一方、LUTが設定されたSRAMをRSモードに移行させる。かかる構成により、画像形成装置全体として消費電力をより抑制できるだけでなく、画像形成装置が省電力モードから通常電力モードに復帰する復帰時間を短縮することができる。
[実施形態2]
以下、本実施形態について図9を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、実施形態1と同一の構成については、同一符号を付し、重複する内容については説明を省略する。
実施形態1のプリンタ画像処理部400では、LUT格納用のSRAM421がレジュームスタンバイ領域420に配置されている(図4)。実施形態1のプリンタ画像処理部400の構成において、SRAM421は他の電源領域(例えば、電源遮断領域410)から、ノイズなどの不正な信号を受信してしまう場合があった。そのため、SRAM421と、他の電源領域との干渉を防ぐために、SRAM421をアイソレータなどで保護する必要があった。
しかしながら、1つのASICにおいて、アイソレータで区画される領域が増えれば増えるほど、ASICの回路規模が大きくなってしまい、消費電力の増加や、製造コストの増加などを招来してしまう。上記実情に鑑み、本実施形態の画像形成装置100は、LUT格納用のSRAMを、LUTのデータ容量に応じて電源遮断領域410およびレジュームスタンバイ領域420に配置する構成とした。
図9は、本実施形態におけるプリンタ画像処理部400の機能ブロック図である。本実施形態ではプリンタ画像処理部400の機能ブロック図のみを示して説明するが、スキャナ画像処理部300においても同様の構成とすることができる。上述の実施形態1で説明したように、プリンタ画像処理部400が実行する画像処理シーケンスにおいて、地色除去部411およびガンマ補正部415は1次元LUTを参照し、色空間変換部413は3次元LUTを参照する。
色空間変換部413が参照する3次元LUTは、地色除去部411およびガンマ補正部415が参照する1次元LUTよりも、LUTデータ量が大きい。そのため、画像形成装置100が省電力モードから通常電力モードに復帰する際、CPU201が3次元LUTを再設定するのに、所定以上の時間(例えばCPU201が1次元LUTを再設定する時間以上)を必要とする。そこで、本実施形態では、3次元LUTを保持するSRAM421をレジュームスタンバイ領域420に、1次元LUTを保持するSRAM418A、418Cを電源遮断領域にそれぞれ配置する。
省電力モードにおいて、電力制御部216はSRAM418A、418Cを含む電源遮断領域410への電力供給を遮断する。したがって、実施形態1と比較して、実施形態2の画像形成装置100は、SRAM418A、418CをRSモードに移行させるのに必要な消費電力を節約することができる。
電源遮断領域410およびレジュームスタンバイ領域420など、電源制御の対象となる領域は、ASICの設計段階で決まるため、メインコントローラ101の稼働中に動的に変更することはできない。そのため、省電力モードにおける画像形成装置100の消費電力と、画像形成装置100が省電力モードから通常電力モードに復帰する復帰時間とのバランスを考慮して、ASICの設計が行われる必要がある。
[実施形態3]
以下、本実施形態について図10〜図11を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上述の実施形態と同一の構成については、同一符号を付し、重複する内容については説明を省略する。
実施形態1のプリンタ画像処理部400では、省電力モードにおいて、レジュームスタンバイ領域420にあるSRAM421A、421B、421Cが、一律にRSモードに移行するように制御されていた。これに対し、本実施形態のプリンタ画像処理部400では、省電力モードにおいて、電力制御部216が、SRAMがRSモードに移行する制御と、SRAMへの電力供給を遮断する制御とを切り替えることができる。
図10は、本実施形態におけるプリンタ画像処理部400の機能ブロック図である。本実施形態ではプリンタ画像処理部400の機能ブロック図のみを示して説明したが、スキャナ画像処理部300においても同様の構成とすることができる。
本実施形態において、LUT用のSRAM421A、421B、421Cは、レジュームスタンバイ領域420Aに配置され、電力制御部216は、電源遮断領域410とは独立してレジュームスタンバイ領域420Aへの電力供給を制御することができる。すなわち、電力制御部216は、レジュームスタンバイ領域420AにあるSRAM421A、421B、421Cに対して、電力供給のオン/オフを切り替えることができる。さらに、電力制御部216は、省電力モードにおいて、SRAM421A、421B、421Cに対して、データを保持するために必要最低限の電力を供給し、SRAM421A、421B、421CをRSモードに移行させることができる。
本実施形態において、CPU201は、ユーザから入力を受け付けた設定に基づいて、省電力モードにおける電力制御部216の挙動を決定することができる。例えば、ユーザが設定入力手段である操作部102を介して、通常電力モードへの復帰時間の短縮を優先する設定を行った場合、CPU201は、電力制御部216にSRAM421A、421B、421CをRSモードに移行させる。一方、ユーザが操作部102を介して、消費電力の抑制を優先する設定を行った場合、電力制御部216にSRAM421A、421B、421Cへの電力供給を遮断させる。なお、上記設定入力は操作部102を介して行われる必要はなく、ROM203に予め記憶されている設定情報を読み出してもよいし、LAN106や公衆回線を介して行われてもよい。
図11は、本実施形態における、電力モードの移行シーケンスの手順を示したフローチャートである。本フローチャートによる処理は、メインコントローラ101のCPU201がROM203に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、S801〜S807までの処理は、上述の実施形態1と同じため説明を省略する。
S808Aにおいて、CPU201は、入力を受け付けた設定が、省電力モードにおける消費電力の抑制を優先する設定か、通常電力モードへの復帰時間の短縮を優先する設定かを判定する。
消費電力の抑制を優先すると判定された場合(S808A:消費電の抑制を優先)、S808Bに移行し、電力制御部216は、SRAM421A、421B、421Cへの電力供給を遮断する。一方、通常電力モードへの復帰時間の短縮を優先すると判定された場合(S808A:時間短縮を優先)、S808Cに移行し、電力制御部216は、SRAM421A、421B、421CをRSモードに移行させる。
通常電力モードに復帰させると判定された場合(S809:YES)、S810において、CPU201は、電力制御部216に対して、メインコントローラ101の主要な機能ブロックへの電力供給の遮断を解除する。
S811において、CPU201は、電力制御部216に対して、レジュームスタンバイ領域420AにあるSRAM421への電力供給の遮断を解除する。または、CPU201は、電力制御部216に対して、レジュームスタンバイ領域420AにあるSRAM421への電力供給を再開し、SRAM421をRSモードから通常モードに移行させる。
以上説明した通り、本実施形態の画像形成装置は、上述の実施形態による効果に加え、通常電力モードへの復帰時間の短縮と、消費電力の抑制とのバランスを考慮したうえで、画像形成装置の電力制御を実現することができる。
[その他の実施例]
上述の実施形態では、画像形成装置内の画像処理モジュール群への電力供給を制御する実施例について説明した。しかしながら、本発明はプリンタを備える画像形成装置のみに限られず、ライブビューモニタを備えるデジタルカメラなどの装置にも適用することができる。
さらに、装置とは独立して、メインコントローラ、ASICなどの半導体集積回路などの画像処理装置にも適用することができる。この場合、画像処理装置は、電源制御部と、画像処理部と、記憶領域(SRAM)とを備え、画像処理装置の省電力モードにおいて、電源遮断領域のSRAMへの電力供給を停止する一方で、レジュームスタンバイ領域のSRAMをRSモードに移行させる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (15)

  1. データを記憶する第1のメモリ部と前記第1のメモリ部からデータを読み出す第1の制御部とを有し、前記第1の制御部に電力が供給されていない場合、前記第1のメモリ部から前記データを読み出すことのできない第1のメモリモジュールと、
    前記データと異なる他のデータを記憶する第2のメモリ部と前記第2のメモリ部からデータを読み出す第2の制御部とを有し、前記第2の制御部に電力が供給されていない場合、前記第2のメモリ部から前記他のデータを読み出すことのできない第2のメモリモジュールと、を有し、通常電力モードと、前記通常電力モードよりも消費電力少ない省電力モードとで動作することのできる情報処理装置であって、
    前記省電力モードへの移行に従って、前記第1のメモリモジュールの前記第1のメモリ部と前記第1の制御部への電力供給を停止し、前記第2のメモリモジュールの前記第2のメモリ部への電力供給を停止することなく前記第2の制御部への電力供給を停止する御手段を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第1のメモリ部および前記第2のメモリ部はアレイ状のメモリであり、
    前記第1の制御部は、前記第1のメモリ部のいずれの行といずれの列を有効にするかを制御し、前記第2の制御部は、前記第2のメモリ部のいずれの行といずれの列を有効にするかを制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1のメモリモジュールの前記第1のメモリ部に記憶された画像データを読みだして第1の画像処理を実行する第1の画像処理手段をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の画像処理は、前記第1のメモリモジュールの前記第1のメモリ部から読み出された前記画像データを用いたフィルタ処理であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2のメモリモジュールの前記第2のメモリ部は、第2の画像処理のためのパラメータを記憶し、
    前記第2のメモリモジュールの前記第2のメモリ部に記憶された前記パラメータを読みだして、画像データに対して前記第2の画像処理を実行する第2の画像処理手段を有することを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
  6. 前記第2の画像処理を実行するためのパラメータは、前記第2の画像処理で参照されるルックアップテーブルであることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記ルックアップテーブルは、色空間変換処理で参照される変換テーブルである請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記ルックアップテーブルは、ガンマ補正処理で参照される変換テーブルである請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記省電力モードは、前記第1の画像処理手段と前記第2の画像処理手段への電力供給が停止されている状態であることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記通常電力モードへの移行に従って、前記第1のメモリモジュールの前記第1のメモリ部および前記第1の制御部への電力供給を開始し、前記第2のメモリモジュールの前記第2のメモリ部の前記第2の制御部へ電力供給を開始することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  11. 前記御手段は、前記第1のメモリモジュールの電源をオフし、前記第2のメモリモジュールの前記第2のメモリ部への電力供給を継続しながら、前記第2の制御部への電力供給を停止することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記第1のメモリモジュールおよび前記第2のメモリモジュールはSRAMであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 通常電力モードと、前記通常電力モードよりも消費電力少ない省電力モードとで動作することのできる情報処理装置であって、
    第1の画像処理を実行する第1画像処理モジュールと、
    第2の画像処理を実行する第2画像処理モジュールと、
    前記第1画像処理モジュールによって処理された画像データを記憶する第1のメモリ部と前記第1のメモリ部への前記画像データの書き込みを行う第1の制御部とを有する第1のメモリモジュールと、
    前記第2画像処理モジュールに入力された画像データに対して前記第2の画像処理を実行するためのパラメータを記憶する第2のメモリ部と前記第2のメモリ部から前記パラメータを読み出す第2の制御部とを有する第2のメモリモジュールと、
    前記第1のメモリモジュール及び前記第2のメモリモジュールへの電力供給を制御する御手段と、を備え、
    前記御手段は、前記省電力モードにおいて、前記第1のメモリモジュールの前記第1のメモリ部と前記第1の制御部への電力供給を停止、前記第2のメモリモジュール前記第2のメモリ部へ電力前記第2の制御部への電力供給を停止する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  14. データを記憶する第1のメモリ部と前記第1のメモリ部からデータを読み出す第1の制御部とを有し、前記第1の制御部に電力が供給されていない場合、前記第1のメモリ部から前記データを読み出すことのできない第1のメモリモジュールと、
    前記データと異なる他のデータを記憶する第2のメモリ部と前記第2のメモリ部からデータを読み出す第2の制御部とを有し、前記第2の制御部に電力が供給されていない場合、前記第2のメモリ部から前記他のデータを読み出すことのできない第2のメモリモジュールと、を有し、通常電力モードと、前記通常電力モードよりも消費電力少ない省電力モードとで動作することのできる情報処理装置の制御方法であって、
    所定の信号に基づき、前記第1のメモリモジュールの前記第1のメモリ部と前記第1の制御部への電力供給を停止する工程と、
    前記第2のメモリモジュールの前記第2のメモリ部への電力供給を停止することなく、前記第2の制御部への電力供給を停止する工程と、
    を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  15. コンピュータを、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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