JP6726999B2 - 検査システム - Google Patents

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Description

この発明は検査システムに関し、特に、衛星放送を受信する受信設備を検査する検査システムに関する。
特許文献1には、受信設備を検査する場合に受信設備の入力端子および端末端子にそれぞれ接続される送信機および受信機を備えた検査システムが開示されている。送信機は、設定された周波数および既知の信号レベルを有するテスト信号を入力端子に出力する。受信機は、端末端子からテスト信号を受け、受けたテスト信号の信号レベルと複数段階の基準レベルとを比較して受信設備の伝送損失を求める。
特開2011−199768号公報
しかし、特許文献1では、テスト信号の信号レベルを変更する場合には、送信機側でテスト信号の信号レベルを変更するだけでなく、受信機側で複数段階の基準レベルを変更する必要があり、テスト信号の信号レベルの変更に伴う手間が大きいという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、テスト信号の信号レベルを容易に変更することが可能な検査システムを提供することである。
この発明に係る検査システムは、入力端子および端末端子を有する受信設備を検査する検査システムであって、受信設備を検査する場合に入力端子および端末端子にそれぞれ接続される送信機および受信機を備えたものである。送信機は、設定された第1の信号レベルおよび設定された周波数を有し、第1の信号レベルを示す情報が重畳されたテスト信号を入力端子に出力する。テスト信号の第1の信号レベルは受信設備の伝送損失によって第2の信号レベルに低下する。受信機は、端末端子からテスト信号を受け、受けたテスト信号の第2の信号レベルを検出するとともに、受信したテスト信号から第1の信号レベルを示す情報を抽出する。
この発明に係る検査システムでは、送信機側では、設定された第1の信号レベルを示す情報をテスト信号に重畳して受信設備の入力端子に出力し、受信機側では、端末端子から受けたテスト信号の第2の信号レベルを検出するとともに、第1の信号レベルを示す情報をテスト信号から抽出する。したがって、テスト信号の第1の信号レベルを変更する場合には、送信機側でのみ第1の信号レベルを変更すればよいので、テスト信号の信号レベルを容易に変更することができる。
本願の検査システムの検査対象となる受信設備の構成を例示する回路ブロック図である。 この発明の一実施の形態による検査システムの構成を示す回路ブロック図である。 図2に示した送信機の構成を示す正面図である。 図3に示した送信機の構成を示す回路ブロック図である。 図2に示した受信機の構成を示す正面図である。 図5に示した受信機の構成を示す回路ブロック図である。 図6に示したチューナーICの構成を示す回路ブロック図である。
近年、現行のテレビ放送よりも映像の解像度が高い4Kテレビ放送および8Kテレビ放送(以下、4K・8Kテレビ放送と称する)の実施が計画されている。4K・8Kテレビ放送では、現行のテレビ放送の周波数帯域(1032MHz〜2071MHz)の電波が使用される可能性もあるが、周波数帯域が拡張され、現行の周波数帯域よりも高い周波数帯域(2224〜3224MHz)の電波が使用される可能性がある。
周波数帯域が拡張された場合、現行の受信設備で4K・8Kテレビ放送を受信すると、大きな伝送損失が受信設備で発生し、端末端子で所望の信号レベルの高周波信号を受信することができなくなる。したがって、4K・8Kテレビ放送を受信するためには、高い周波数帯域(2224〜3224MHz)における伝送損失が小さな新たな受信設備を設置する必要がある。
4K・8Kテレビ放送の開始時期が決定された場合、その開始と同時に4K・8Kテレビ放送を受信するためには、その開始よりも前に新たな受信設備を設置しておく必要がある。しかし、新たな受信設備を設置した時点では、まだ4K・8Kテレビ放送の電波が送信されていないので、端末端子に所望の信号レベルの高周波信号が到達するかどうかを検査することができないという問題がある。本実施の形態では、この問題の解決が図られる。
図1は、4K・8Kテレビ放送を受信するための受信設備1の構成を例示する回路ブロック図である。図1において、受信設備1は、たとえば集合住宅に設置され、入力端子2、ブースター3、分配器4、同軸ケーブル5,7、分岐器6、および端末端子8を備える。
入力端子2は、4K・8Kテレビ放送用のアンテナ9に接続される。アンテナ9は、放送衛星(図示せず)からの4K・8Kテレビ放送用の電波を受信する。ブースター3は、アンテナ9からの高周波信号を所定の利得(たとえば30dB)で増幅して分配器4の入力端子に出力する。
分配器4は、ブースター3から入力端子に与えられた高周波信号を複数の出力端子に分配する。分配器4の複数の出力端子は、たとえば集合住宅に含まれる複数の住宅にそれぞれ対応している。分配器4の各出力端子から出力される高周波信号は、同軸ケーブル5を介して対応する住宅内の分岐器6の入力端子に与えられる。
分岐器6は、分配器4から入力端子に与えられた高周波信号を複数の出力端子に分配する。分岐器6の複数の出力端子は、たとえば住宅内の複数の部屋にそれぞれ対応している。分岐器6の各出力端子から出力される高周波信号は、同軸ケーブル7を介して対応する部屋の端末端子8に供給される。端末端子8は、4Kテレビ放送用または8Kテレビ放送用のテレビ受信機10に接続される。テレビ受信機10は、4Kテレビ放送または8Kテレビ放送の映像を表示する。
上述したように、4K・8Kテレビ放送の開始と同時に4K・8Kテレビ放送を受信するためには、その開始よりも前に新たな受信設備1を設置し、未だ4K・8Kテレビ放送の電波を受信できない状況で受信設備1を検査する必要がある。
図2は、この発明の一実施の形態による検査システムの構成を示すブロック図である。図2において、この検査システムは、受信設備1を検査するシステムであって、送信機11および受信機12を備える。
受信設備1を検査するときには、受信設備1の入力端子2はアンテナ9の代わりに送信機11の出力端子11aに接続され、端末端子8はテレビ受信機10の代わりに受信機12の入力端子12aに接続される。
送信機11は、設定された周波数(たとえば3224MHz)および設定された信号レベル(たとえば70dBμV)を有するとともに、当該設定された信号レベル(この場合は70dBμV)を示す情報が重畳されたテスト信号TSを入力端子2に出力する。テスト信号TSは、上記の設定された周波数を有する高周波信号を、上記の設定された信号レベルを示す情報を用いてたとえばFSK(Frequency Shift Keying)変調し、設定された信号レベルに増幅したものである。変調方式は、FSK方式以外のどのような方式でもよい。
送信機11から受信設備1に入力されたテスト信号TSは、ブースター3によって所定の利得(たとえば30dB)で増幅される。送信機11から出力された70dBμVのテスト信号TSは、ブースター3によって100dBμVに増幅されて分配器4の入力端子に与えられる。分配器4の複数の出力端子のうちの検査対象の出力端子から出力されたテスト信号TSは、同軸ケーブル5、分岐器6、同軸ケーブル7、および端末端子8を介して受信機12に供給される。
分配器4、同軸ケーブル5、分岐器6、同軸ケーブル7、および端末端子8において、それぞれ−15dB、−2dB、−8dB、−2dB、および−8dBの伝送損失が発生したとすると、受信機12には100−35=65dBμVのテスト信号TSが供給される。
受信機12は、受信したテスト信号TSの信号レベル(この場合は65dBμV)を検出するとともに、テスト信号TSを復調することにより、送信機11で設定された信号レベル(この場合は70dBμV)を示す情報をテスト信号TSから抽出する。受信機12は、受信したテスト信号TSの信号レベル(この場合は65dBμV)から、送信機11から送信されたテスト信号TSの信号レベル(この場合は70dBμV)を減算して受信設備1の伝送損失(この場合は−5dB)を求める。受信機12は、受信したテスト信号TSの信号レベル(この場合は65dBμV)と、受信設備1の伝送損失(この場合は−5dB)を画像表示部に表示する。
アンテナ9から入力端子2に70dBμVの高周波信号が供給された場合に、端末端子8における高周波信号の信号レベルが許容範囲(たとえば57〜81dBμV)内であれば、受信設備1の検査結果は「良好」となる。上述の例では、端末端子8におけるテスト信号TSの信号レベル(65dBμV)が許容範囲(たとえば57〜81dBμV)内であるので、受信設備1の検査結果は「良好」となる。この場合は、4K・8Kテレビ放送が開始されると同時に、4K・8Kテレビ放送をテレビ受信機10で視聴することができる。
もし、端末端子8におけるテスト信号TSの信号レベルが許容範囲(たとえば57〜81dBμV)よりも小さい場合は、受信設備1の検査結果は「不良」となる。この場合は、受信設備1をチェックし、たとえば旧型の分配器4が誤って使用されていた場合は、分配器4を4K・8Kテレビ放送用の製品と交換する。または、ブースター3を利得の大きなブースターと交換する。
もし、端末端子8におけるテスト信号TSの信号レベルが許容範囲(たとえば57〜81dBμV)よりも大きい場合は、受信設備1の検査結果は「不良」となる。この場合は、たとえばブースター3を利得の小さなブースターと交換するか、ブースター3を除去する。その後、上述の要領で再度検査し、端末端子8におけるテスト信号TSの信号レベルが許容範囲(たとえば57〜81dBμV)内であれば、受信設備1の検査結果は「良好」となり、4K・8Kテレビ放送を受信する用意が整ったこととなる。
図3は、図2に示した送信機11の構成を示す正面図である。図3において、送信機11は、本体部20と、本体部20の上端に設けられた出力端子11aと、本体部20の正面の上部に設けられた画像表示部21と、本体部20の正面の中央部に設けられた操作部22とを備える。
出力端子11aは、同軸ケーブルを介して検査対象の受信設備1の入力端子2に接続される。画像表示部21はLCD(Liquid Crystal Display)を含み、その画面には設定された周波数(MHz)、設定された信号レベル(dBμV)などが表示される。操作部22は、5個のボタンB1〜B5および十字キーK1を含む。十字キーK1の四隅に4つのボタンB1〜B4が配置され、十字キーK1の中央の孔に1つのボタンB5が配置されている。本体部20内には、後述する制御部などが収容されている。本体部20の下端部には、送信機11の電源となるバッテリが収容される。
送信機11の使用者は、本体部20の下部を一方の手で握り、画像表示部21を見ながら、他方の手で操作部22を操作してテスト信号TSの周波数および信号レベルを設定し、テスト信号TSを送信する。
すなわち、電源ボタンB2を長押しすると、電源がオンされ、内蔵の制御部などが初期化される。電源がオンされているときに電源ボタンB2を長押しすると、電源がオフされる。電源オン中にモードボタンB1を押すと、一度押す度に周波数モードとチャンネルモードが切り換えられ、画像表示部21の画面においてモードを示す文字が点滅する。たとえば、周波数の文字が点滅しているときに決定ボタンB5を押すと、画像表示部21の画面において周波数の文字が点灯し、周波数モードが決定される。チャンネルの文字が点滅しているときに決定ボタンB5を押すと、画像表示部21の画面においてチャンネルの文字が点灯し、チャンネルモードが決定される。
周波数モード時に、十字キーK1の上端部(または右端部)を押すと周波数が増大し、十字キーK1の下端部(または左端部)を押すと周波数が減少する。たとえば、画像表示部21の画面において3224MHzの文字が点滅しているときに決定ボタンB5を押すと、3224MHzの文字が点灯して3224MHzの選択が決定される。
チャンネルモード時に、十字キーK1の上端部(または右端部)を押すとチャンネル番号が増大し、十字キーK1の下端部(または左端部)を押すとチャンネル番号が減少する。たとえば、画像表示部21の画面においてXch(ただし、Xは正の整数である)の文字が点滅しているときに決定ボタンB5を押すと、Xchの文字が点灯してXchの選択が決定される。Xchは、4K・8Kテレビ放送において最も高い周波数帯域を用いて放送されるチャンネルである。
信号レベル設定ボタンB3を押すと、画像表示部21の画面において信号レベルを示す文字が点滅する。信号レベルの文字が点滅しているときに決定ボタンB5を押すと、画像表示部21の画面において信号レベルの文字が点灯し、信号レベルの設定が可能となる。十字キーK1の上端部(または右端部)を押すと信号レベルが増大し、十字キーK1の下端部(または左端部)を押すと信号レベルが減少する。
周波数を設定した後に、所望の信号レベル(たとえば70dBμV)の文字が点滅しているときに決定ボタンB5を押すと、設定された周波数(たとえば3224MHz)および設定された信号レベル(70dBμV)を有し、設定された信号レベル(70dBμV)を示す情報が重畳されたテスト信号TSが出力端子11aから出力される。
チャンネルを設定した後に、所望の信号レベル(たとえば70dBμV)の文字が点滅しているときに決定ボタンB5を押すと、たとえば、設定されたチャンネル(たとえばXch)の周波数および設定された信号レベル(70dBμV)を有し、設定された信号レベル(70dBμV)を示す情報が重畳されたテスト信号TSが出力端子11aから出力される。
図4は、送信機11の構成を示す回路ブロック図である。図4において、送信機11は、画像表示部21、操作部22、制御部23、メモリ24、PLL(Phase Locked Loop)/FSK変調部25、水晶発振器26、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)27、増幅器28,34、スイッチ29,33、帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)30〜32、分岐器35、コンデンサ36、リアクトル37、レベルモニタ38、レベル制御部39、および出力端子11aを含む。
操作部22は、5個のボタンB1〜B5および十字キーK1の操作結果を示す信号を出力する。制御部23は、操作部22からの信号に従って送信機11全体を制御する。制御部23は、操作部22を用いて設定された周波数および設定された信号レベルを、メモリ24に記憶させ、画像表示部21に表示させるとともに、PLL/FSK変調部25に与える。操作部22を用いて設定された周波数は、周波数モードで設定された周波数と、チャンネルモードで設定されたチャンネルの周波数とを含むものとする。
水晶発振器26は、たとえば温度補償型の発振器であり、基準周波数のクロック信号を生成する。PLL/FSK変調部25は、水晶発振器26からのクロック信号に同期して動作し、制御電圧を生成して電圧制御発振器27に与える。PLL/FSK変調部25は、設定された周波数に応じて制御電圧のレベルを設定する。さらにPLL/FSK変調部25は、設定された信号レベルに応じて制御電圧を変調させることにより、設定された信号レベルを示す情報を制御電圧に重畳させる。したがって、制御電圧は、設定された周波数を示す情報と、設定された信号レベルを示す情報とを含む。
電圧制御発振器27は、制御電圧に応じた周波数の高周波信号を出力する。増幅器28は、電圧制御発振器27からの高周波信号を増幅する。増幅器28によって増幅された高周波信号は、スイッチ29に与えられるとともに、PLL/FSK変調部25にフィードバックされる。PLL/FSK変調部25は、フィードバックされた高周波信号の位相と、基準周波数のクロック信号の位相とが一致するように制御電圧を調整する。
スイッチ29,33は、制御部23によって制御され、3つの帯域通過フィルタ30〜32のうちのテスト信号TSの周波数に応じて選択された帯域通過フィルタを増幅器28,34間に接続する。選択された帯域通過フィルタは、増幅器28からの高周波信号のうちの不要な周波数成分を除去する。スイッチ29、選択された帯域通過フィルタ、およびスイッチ33を通過した高周波信号は、増幅器34に与えられる。
増幅器34の利得は、制御可能になっており、レベル制御部39によって制御される。増幅器34は、スイッチ33からの高周波信号を、レベル制御部39によって制御される利得で増幅する。分岐器35は、増幅器34からの高周波信号をテスト信号TSおよびモニタ信号に分割する。テスト信号TSは、コンデンサ36を介して出力端子11aに与えられる。モニタ信号は、レベルモニタ38に与えられる。
コンデンサ36は、直流電圧を遮断するために設けられている。リアクトル37は、出力端子11aと制御部23との間に接続され、高周波信号を遮断し、直流電圧を通過させる。リアクトル37は、たとえば、端末端子8から入力端子2に直流電圧を供給することが可能か否かを検査するために設けられている。受信設備1の端末端子8に印加した直流電圧が入力端子2、出力端子11a、およびリアクトル37を介して制御部23に伝達される場合は、制御部23は端末端子8から入力端子2に直流電圧を供給することが可能である、と判定する。
レベルモニタ38は、分岐器35からのモニタ信号の信号レベルを検出し、その検出値を示す信号を制御部23に与える。制御部23は、レベルモニタ38によって検出された信号レベルが、設定された信号レベルに応じたレベルになるように制御信号を生成する。レベル制御部39は、制御部23からの制御信号に従って増幅器34の利得を制御する。このようにして、設定された信号レベルおよび設定された周波数を有し、設定された信号レベルを示す情報が重畳されたテスト信号TSが生成される。
図5は、図2に示した受信機12の構成を示す正面図である。図5において、受信機12は、本体部50と、本体部50の上端に設けられた入力端子12aと、本体部50の正面の上部に設けられた画像表示部51と、本体部50の正面の中央部に設けられた操作部52とを備える。
入力端子12aは、同軸ケーブルを介して検査対象の受信設備1の端末端子8に接続される。画像表示部51はLCDを含み、その画面には設定された周波数(MHz)、受信したテスト信号TSの信号レベル(dBμV)、伝送損失(dB)などが表示される。操作部52は、5個のボタンB11〜B15および十字キーK11を含む。十字キーK11の四隅に4つのボタンB11〜B14が配置され、十字キーK11の中央の孔に1つのボタンB15が配置されている。本体部50内には、後述する制御部などが収容されている。本体部50の下端部には、受信機12の電源となるバッテリが収容される。
受信機12の使用者は、本体部50の下部を一方の手で握り、画像表示部51を見ながら、他方の手で操作部52を操作してテスト信号TSの周波数などを設定し、テスト信号TSを受信する。
すなわち、電源ボタンB12を長押しすると、電源がオンされ、内蔵の制御部などが初期化される。電源がオンされているときに電源ボタンB12を長押しすると、電源がオフされる。電源オン中にモードボタンB11を押すと、一度押す度に周波数モードとチャンネルモードと伝送テストモードが順に切り換えられ、画像表示部51の画面においてモードを示す文字が点滅する。
たとえば、周波数の文字が点滅しているときに決定ボタンB15を押すと、画像表示部51の画面において周波数の文字が点灯し、周波数モードが決定される。周波数モード時に、十字キーK11の上端部(または右端部)を押すと周波数が増大し、十字キーK11の下端部(または左端部)を押すと周波数が減少する。たとえば、画像表示部51の画面において3224MHzの文字が点滅しているときに決定ボタンB15を押すと、3224MHzの文字が点灯して3224MHzの選択が決定される。
チャンネルの文字が点滅しているときに決定ボタンB15を押すと、画像表示部21の画面においてチャンネルの文字が点灯し、チャンネルモードが決定される。チャンネルモード時に、十字キーK11の上端部(または右端部)を押すとch番号が増大し、十字キーK11の下端部(または左端部)を押すとch番号が減少する。たとえば、画像表示部51の画面においてXchの文字が点滅しているときに決定ボタンB15を押すと、13chの文字が点灯してXchの選択が決定される。
伝送テストの文字が点滅しているときに決定ボタンB15を押すと、画像表示部21の画面において伝送テストの文字が点灯し、伝送テストモードが決定され、受信したテスト信号TSの信号レベルと、検出した伝送損失とが画像表示部51の画面に表示される。
なお、十字キーK11の左端部を押すことにより信号品質を切換えたり、十字キーK11の右端部を押すことにより音量を切換えることが可能となっている。ボタンB13を押すことにより検出結果を記憶したり、ボタンB14を押すことにより電圧を測定することが可能となっている。
図6は、受信機12の構成を示す回路ブロック図である。図6において、受信機12の本体部50内には、コンデンサ53、チューナーIC54、復調器55、発振器56、および制御部57が収容されている。
送信機11から受信設備1を介して入力端子12aに与えられたテスト信号TSは、コンデンサ53を介してチューナーIC54に与えられる。コンデンサ53は、直流電圧を遮断するために設けられている。チューナーIC54は、図7に示すように、増幅器60、局部発振器61、ミキサ回路62、帯域通過フィルタ63、および制御信号生成部64を含む。
増幅器60は、復調器55からの自動利得制御信号AGCに応じた利得でテスト信号TSを増幅する。局部発振器61は、制御信号生成部64からの制御信号CNT1に応じた周波数の局部発振信号を生成する。ミキサ回路62は、増幅器60からのテスト信号TSと局部発振器61からの局部発振信号とを混合して中間周波信号IFを生成する。これにより、操作部52によって選択された周波数のテスト信号TSが所定の周波数帯域の中間周波信号IFに変換される。操作部52によって選択された周波数は、操作部52によって選択されたチャンネルの周波数を含むものとする。
帯域通過フィルタ63の帯域幅は、所望の周波数の幅に変更可能になっており、制御信号生成部64からの制御信号CNT2によって設定される。帯域通過フィルタ63は、上記所定の周波数帯域の中間周波信号IFのうちの設定された周波数の幅の信号成分のみを通過させる。
制御信号生成部64は、復調器55から供給されるクロック信号SCLおよびデータ信号SCAに基づいて制御信号CNT1,CNT2を生成する。制御信号CNT1,CNT2は、それぞれ局部発振器61および帯域通過フィルタ63に供給される。たとえば、操作部52を用いて3224MHzが設定された場合は、3224MHzのテスト信号TSが所定の周波数帯域の中間周波信号IFに変換され、その中間周波信号IFのうちの設定された周波数幅の帯域の信号成分のみが帯域通過フィルタ63を通過する。
図6に戻って、復調器55は、発振器56で生成されるクロック信号に同期して動作する。復調器55は、クロック信号SCLおよびデータ信号SCAをチューナーIC54に送信し、チューナーIC54を制御する。また、復調器55は、チューナーIC54からの中間周波信号IFの信号レベルが所定の信号レベルになるように自動利得制御信号AGCを生成してチューナーIC54にフィードバックするとともに、自動利得制御信号AGCを制御部57に与える。
また、復調器55は、チューナーIC54からの中間周波信号IFを復調することにより、設定された信号レベルを示す情報を抽出する。復調器55は、抽出した信号レベルを示す情報などをデータ信号SCAとして、クロック信号SCLに同期して制御部57に供給する。制御部57は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)とメモリを含むマイクロコンピュータで構成される。
制御部57は、操作部52からの信号に従って、受信機12全体を制御する。特に、制御部57は、操作部52からの信号に従って、クロック信号SCLおよびデータ信号SCAを画像表示部51に送信して画像を表示させる。制御部57は、復調器55からの自動利得制御信号AGCに基づいて、実際に受信したテスト信号TSの信号レベルを検出し、その信号レベルを画像表示部51に表示させる。
制御部57は、復調器55からのデータ信号SCAに基づいて、送信機11で設定されたテスト信号TSの信号レベルを検出し、その信号レベルを画像表示部51に表示させる。制御部57は、実際に受信したテスト信号TSの信号レベルと、送信機11で設定されたテスト信号TSの信号レベルとに基づいて、受信設備1の伝送損失を求め、求めた伝送損失を画像表示部51に表示させる。
以上のように、この実施の形態では、受信設備1の入力端子2に送信機11を接続するとともに、端末端子8に受信機12を接続し、送信機11から4K・8Kテレビ放送で用いられる周波数のテスト信号TSを送信し、受信機12でテスト信号TSの信号レベルを検出する。したがって、未だ4K・8Kテレビ放送が実施されていない場合でも、受信設備1によって4K・8Kテレビ放送を受信可能か否かを判定することができる。
本実施の形態の検査システムを用いて受信設備1を検査した結果、受信機12で受信したテスト信号TSの信号レベルが所望の信号レベルよりも低い場合は、分配器4、分岐器6などに2Kテレビ放送用の製品が誤って使用されている可能性があるので、分配器4、分岐器6などが4K・8Kテレビ放送用であるか否かを確認するとよい。
既存の受信設備を4K・8Kテレビ放送用にリニューアルする場合は、本実施の形態の検査システムを用いて受信設備1を検査することにより、既存の同軸ケーブルが使用可能であるか否かを確認することができる。さらに、本実施の形態の検査システムを用いて受信設備1を検査することにより、ブースター3が必要か否か、ブースター3を高利得のブースターまたは低利得のブースターと交換した方がよいかどうかを判定することができる。
しかも、設定された信号レベルを示す情報をテスト信号TSに重畳させて送信し、受信側では信号レベルを示す情報をテスト信号から抽出するので、テスト信号TSの信号レベルを変更する場合には、送信機11側で信号レベルを変更すれば足り、受信機12側で信号レベルを変更する必要がない。したがって、テスト信号TSの信号レベルを容易に変更することができる。
なお、この実施の形態では、受信したテスト信号TSの信号レベルと、検査した受信設備1の伝送損失とを受信機12の画像表示部51に表示したが、これに限るものではなく、伝送損失の代わりに、テスト信号TSから抽出した情報によって示される信号レベルを画像表示部51に表示してもよい。また、受信したテスト信号TSの信号レベルと、検査した受信設備1の伝送損失と、テスト信号TSから抽出した情報によって示される信号レベルとを画像表示部51に表示してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 受信設備、2 入力端子、3 ブースター、4 分配器、5,7 同軸ケーブル、6,35 分岐器、8 端末端子、9 アンテナ、10 テレビ受信機、11 送信機、11a 出力端子、12 受信機、12a 入力端子、20,50 本体部、21,51 画像表示部、22,52 操作部、B1〜B5,B11〜B15 ボタン、K1,K11 十字キー、23,57 制御部、24 メモリ、25 PLL/FSK変調部、26 水晶発振器、27 電圧制御発振器、28,34,60 増幅器、29,33 スイッチ、30〜32,63 帯域通過フィルタ、36,53 コンデンサ、37 リアクトル、38 レベルモニタ、39 レベル制御部、54 チューナーIC、55 復調器、56 発振器、61 局部発振器、62 ミキサ回路、64 制御信号生成部。

Claims (5)

  1. 入力端子および端末端子を有する受信設備を検査する検査システムであって、
    前記受信設備を検査する場合に前記入力端子および前記端末端子にそれぞれ接続される送信機および受信機を備え、
    前記送信機は、設定された第1の信号レベルおよび設定された周波数を有し、前記第1の信号レベルを示す情報が重畳されたテスト信号を前記入力端子に出力し、
    前記テスト信号の前記第1の信号レベルは前記受信設備の伝送損失によって第2の信号レベルに低下し、
    前記受信機は、前記端末端子から前記テスト信号を受け、受けた前記テスト信号の前記第2の信号レベルを検出するとともに、受信した前記テスト信号から前記第1の信号レベルを示す情報を抽出し、
    前記送信機は、
    前記第1の信号レベルおよび前記周波数の各々を設定するための操作部と、
    前記操作部を用いて設定された前記周波数の信号に前記操作部を用いて設定された前記第1の信号レベルを示す情報を重畳させる信号発生部と、
    前記信号発生部によって生成された信号を増幅して、前記操作部を用いて設定された前記第1の信号レベルを有する前記テスト信号を生成する増幅部とを含み、
    前記受信機は、
    前記端末端子から受けた前記テスト信号から前記第1の信号レベルを示す情報を抽出する復調器と、
    前記端末端子から受けた前記テスト信号の前記第2の信号レベルを検出し、検出した前記第2の信号レベルと前記復調器によって抽出された前記第1の信号レベルを示す情報とに基づいて、前記伝送損失を求める制御部と、
    前記制御部によって求められた前記伝送損失を表示する画像表示部とを含む、検査システム。
  2. 前記画像表示部は、さらに、前記制御部によって検出された前記第2の信号レベルを表示する、請求項に記載の検査システム。
  3. 前記受信設備は衛星放送を受信する設備であり、
    前記受信設備の検査後には、前記入力端子はアンテナに接続され、前記端末端子はテレビ受信機に接続される、請求項1または2に記載の検査システム。
  4. 前記受信設備は、前記入力端子および前記端末端子間に接続され、前記入力端子からの信号を増幅するブースターを含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の検査システム。
  5. 前記受信設備は4Kテレビ放送および8Kテレビ放送のうちの少なくともいずれか一方のテレビ放送を受信する設備であり、
    前記テスト信号の周波数は3224MHzに設定可能になっている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の検査システム。
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