JP6726986B2 - シール装置、回転機械 - Google Patents
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Description
ここで、スワール流れは、回転体の回転に伴って発生する。すなわち、このスワール流れは、軸線方向一方側から他方側に向かうにしたがって、回転体の回転方向後方側から前方側に向かうように流れる。上記のような構成によれば、第一シールフィン上における単位領域内のうち、回転方向前方側の領域に貫通部が形成されることから、スワール流れの流れ方向と、第一シールフィン上で貫通部が設けられる位置とを対応させることができる。これにより、当該貫通部にスワール流れを円滑に導くことができる。
さらに、この構成によれば、貫通部が第一シールフィン上の単位領域における径方向外側の領域に形成されていることから、当該貫通部を通じて第一シールフィンと第二シールフィンとの間の空間に導かれた蒸気を、当該空間に設けられたスワールブレーカに向けて積極的に案内することができる。すなわち、貫通部が形成されることによって、スワールブレーカを十分に機能させることができる。
本発明の第五の態様によれば、シール装置は、軸線回りに回転可能な回転体の外周面と、該回転体を外周側から覆うケーシングとの間を軸線方向一方側から他方側に向かって流通する流体の流れをシールするシール装置であって、前記ケーシングの内周面から軸線の径方向内側に向かって延びるとともに、軸線方向に配列された複数のシールフィンと、前記複数のシールフィンのうち、最も軸線方向一方側に位置する第一シールフィンと、該第一シールフィンの軸線方向他方側に隣接して設けられた第二シールフィンとを軸線方向に連結するとともに、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、を備え、前記第一シールフィンには、該第一シールフィンを軸線方向に貫通する貫通部が形成され、該貫通部は、前記第一シールフィン上において、周方向に隣接する一対の前記スワールブレーカによって画成される単位領域のうち、前記単位領域における相対的に径方向外側の領域に形成された第一貫通孔、及び相対的に径方向内側の領域に形成された第二貫通孔であって、前記第一貫通孔は、軸線方向一方側から他方側に向かうにしたがって前記回転体の回転方向後方側から前方側に向かって延びて、前記第二貫通孔は、軸線方向一方側から他方側に向かうにしたがって前記回転体の回転方向前方側から後方側に向かって延び、前記スワールブレーカは、軸線の径方向から見て、該軸線の一方側から他方側に向かうにしたがって前記回転体の回転方向前方側から後方側に向かって延びている。
本発明の第一実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る蒸気タービン1(回転機械)は、軸線Ac回りに回転するロータ2(回転体)と、このロータ2を外周側から覆うケーシング3と、ロータ2とケーシング3との間に設けられたシール装置4と、を備えている。
次に、本発明の第二実施形態について図6を参照して説明する。なお、上記の第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。同図に示すように、本実施形態に係るシール装置24では、スワールブレーカ22の構成が上記第一実施形態におけるスワールブレーカ12と異なっている。より具体的には、このスワールブレーカ22は、軸線Acの径方向から見て、当該軸線Acに対して斜めに延びている。言い換えれば、スワールブレーカ22は、軸線Ac方向一方側から他方側に向かうにしたがって、ロータ2の回転方向Dr前方側から後方側に向かって延びている。
ここで、スワールブレーカ22は、軸線Acの一方側から他方側に向かうにしたがって回転方向Dr後方側から前方側に向かって延びている。すなわち、スワールブレーカ22の延びる方向と、スワール流れの流れ方向とがなす角度を直角に近づけることができる。これにより、当該スワール流れをスワールブレーカ22によって十分に遮ることができる。
次に、本発明の第三実施形態について、図7と図8とを参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図7に示すように、本実施形態に係るシール装置34では、貫通部32として、第一シールフィン11Aの単位領域S内で径方向に間隔をあけて配列された2つの貫通孔(第一貫通孔32A、第二貫通孔32B)が形成されている。
なお、上記の第一、第三実施形態では、第一貫通孔32A、及び第二貫通孔32Bがともに矩形の断面形状を有する例について説明した。しかしながら、これら第一貫通孔32A、及び第二貫通孔32Bの態様は上記に限定されず、例えば円形や楕円形の断面形状を有していてもよい。
2…ロータ
3…ケーシング
4…シール装置
5…ジャーナル軸受
6…スラスト軸受
7…動翼段
8…静翼段
9…吸気口
10…排気口
11…シールフィン
12…スワールブレーカ
11A…第一シールフィン
11B…第二シールフィン
13…貫通部
24…シール装置
22…スワールブレーカ
34…シール装置
32…貫通部
32A…第一貫通孔
32B…第二貫通孔
Ac…軸線
Dr…回転方向
S…単位領域
Claims (6)
- 軸線回りに回転可能な回転体の外周面と、該回転体を外周側から覆うケーシングとの間を軸線方向一方側から他方側に向かって流通する流体の流れをシールするシール装置であって、
前記ケーシングの内周面から軸線の径方向内側に向かって延びるとともに、軸線方向に配列された複数のシールフィンと、
前記複数のシールフィンのうち、最も軸線方向一方側に位置する第一シールフィンと、該第一シールフィンの軸線方向他方側に隣接して設けられた第二シールフィンとを軸線方向に連結するとともに、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、
を備え、
前記第一シールフィンには、該第一シールフィンを軸線方向に貫通する貫通部が形成され、
該貫通部は、前記第一シールフィン上において、周方向に隣接する一対の前記スワールブレーカによって画成される単位領域のうち、前記回転体の回転方向前方側、かつ前記第一シールフィンにおける径方向外側の領域に偏って形成されているシール装置。 - 前記スワールブレーカは、軸線の径方向から見て、該軸線の一方側から他方側に向かうにしたがって前記回転体の回転方向前方側から後方側に向かって延びている請求項1に記載のシール装置。
- 軸線の径方向における前記貫通部の寸法は、軸線の径方向における前記第一シールフィンと前記回転体の外周面との間の離間寸法よりも大きく設定されている請求項1又は2に記載のシール装置。
- 軸線回りに回転可能な回転体の外周面と、該回転体を外周側から覆うケーシングとの間を軸線方向一方側から他方側に向かって流通する流体の流れをシールするシール装置であって、
前記ケーシングの内周面から軸線の径方向内側に向かって延びるとともに、軸線方向に配列された複数のシールフィンと、
前記複数のシールフィンのうち、最も軸線方向一方側に位置する第一シールフィンと、該第一シールフィンの軸線方向他方側に隣接して設けられた第二シールフィンとを軸線方向に連結するとともに、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、
を備え、
前記第一シールフィンには、該第一シールフィンを軸線方向に貫通する貫通部が形成され、
該貫通部は、前記第一シールフィン上において、周方向に隣接する一対の前記スワールブレーカによって画成される単位領域のうち、前記単位領域における相対的に径方向外側の領域に形成された第一貫通孔、及び相対的に径方向内側の領域に形成された第二貫通孔であって、
前記第一貫通孔は、軸線方向一方側から他方側に向かうにしたがって前記回転体の回転方向後方側から前方側に向かって延びて、
前記第二貫通孔は、軸線方向一方側から他方側に向かうにしたがって前記回転体の回転方向前方側から後方側に向かって延びるシール装置。 - 軸線回りに回転可能な回転体の外周面と、該回転体を外周側から覆うケーシングとの間を軸線方向一方側から他方側に向かって流通する流体の流れをシールするシール装置であって、
前記ケーシングの内周面から軸線の径方向内側に向かって延びるとともに、軸線方向に配列された複数のシールフィンと、
前記複数のシールフィンのうち、最も軸線方向一方側に位置する第一シールフィンと、該第一シールフィンの軸線方向他方側に隣接して設けられた第二シールフィンとを軸線方向に連結するとともに、周方向に間隔をあけて配列された複数のスワールブレーカと、
を備え、
前記第一シールフィンには、該第一シールフィンを軸線方向に貫通する貫通部が形成され、
該貫通部は、前記第一シールフィン上において、周方向に隣接する一対の前記スワールブレーカによって画成される単位領域のうち、前記単位領域における相対的に径方向外側の領域に形成された第一貫通孔、及び相対的に径方向内側の領域に形成された第二貫通孔であって、
前記第一貫通孔は、軸線方向一方側から他方側に向かうにしたがって前記回転体の回転方向後方側から前方側に向かって延びて、
前記第二貫通孔は、軸線方向一方側から他方側に向かうにしたがって前記回転体の回転方向前方側から後方側に向かって延び、
前記スワールブレーカは、軸線の径方向から見て、該軸線の一方側から他方側に向かうにしたがって前記回転体の回転方向前方側から後方側に向かって延びているシール装置。 - 前記回転体としてのロータと、
前記ケーシングと、
請求項1から5のいずれか一項に記載のシール装置と、
を備える回転機械。
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JP2016040133A JP6726986B2 (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | シール装置、回転機械 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016040133A JP6726986B2 (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | シール装置、回転機械 |
Publications (2)
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JP2017155859A JP2017155859A (ja) | 2017-09-07 |
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ID=59808604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016040133A Active JP6726986B2 (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | シール装置、回転機械 |
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