JP6724982B2 - 信号処理装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本開示は、信号処理装置および撮像装置に関する。
従来から、2つの撮像装置を用いて、高視野かつ高解像度の画像を撮像する撮像システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。従来の撮像システムでは、例えば、相対的に画角の広い撮像データにおいて、高周波成分を、相対的に画角の狭い撮像データの高周波成分に置き換えることにより、高視野かつ高解像度の画像が得られるとしている。
特開2003−134375号公報
しかし、従来の撮像システムでは、相対的に画角の狭い撮像データにボケがあるために、相対的に画角の広い撮像データにおいて、高周波成分を、相対的に画角の狭い撮像データの高周波成分に置き換えたことによって、かえって解像度が低下してしまう虞があった。従って、そのような画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることの可能な信号処理装置および撮像装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態の第1の信号処理装置は、画角の互いに異なる2つの撮像データのうち相対的に画角の広い撮像データである第1撮像データの低周波成分と、第1撮像データの高周波成分と、2つの撮像データのうち相対的に画角の狭い撮像データである第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成する合成部を備えている。
本開示の一実施の形態の第1の撮像装置は、各々で画角の互いに異なる撮像データを生成する2つの撮像デバイスを備えている。この撮像装置は、さらに、一方の撮像デバイスによって生成された相対的に画角の広い撮像データである第1撮像データの低周波成分と、第1撮像データの高周波成分と、他方の撮像デバイスによって生成された相対的に画角の狭い撮像データである第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成する合成部を備えている。
本開示の一実施の形態の第1の信号処理装置および第1の撮像装置では、相対的に画角の広い第1撮像データの低周波成分と、第1撮像データの高周波成分と、相対的に画角の狭い第2撮像データにおける高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データが生成される。これにより、相対的に画角の広い第1撮像データにおいて、高周波成分を、相対的に画角の狭い第2撮像データの高周波成分に置き換えた場合と比べて、第2撮像データにボケがあったときのボケの影響が緩和される。
本開示の一実施の形態の第2の信号処理装置は、画角の互いに異なる2つの撮像データのうち相対的に画角の広い撮像データである第1撮像データの高周波成分が、2つの撮像データのうち相対的に画角の狭い撮像データである第2撮像データの高周波成分よりも大きい場合に、第1撮像データの低周波成分と、第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成する合成部を備えている。この合成部は、さらに、第1撮像データの高周波成分が、第2撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、第1撮像データの低周波成分と、第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データを生成する。
本開示の一実施の形態の第2の撮像装置は、各々で画角の互いに異なる撮像データを生成する2つの撮像デバイスを備えている。この撮像装置は、一方の撮像デバイスによって生成された相対的に画角の広い撮像データである第1撮像データの高周波成分が、他方の撮像デバイスによって生成された相対的に画角の狭い撮像データである第2撮像データの高周波成分よりも大きい場合に、第1撮像データの低周波成分と、第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成する合成部を備えている。この合成部は、さらに、第1撮像データの高周波成分が、第2撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、第1撮像データの低周波成分と、第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データを生成する。
本開示の一実施の形態の第2の信号処理装置および第2の撮像装置では、相対的に画角の広い撮像データである第1撮像データの高周波成分が、相対的に画角の狭い撮像データである第2撮像データの高周波成分よりも大きい場合に、第1撮像データの低周波成分と、第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データが生成される。さらに、第1撮像データの高周波成分が、第2撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、第1撮像データの低周波成分と、第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データが生成される。これにより、相対的に画角の広い第1撮像データにおいて、高周波成分を、相対的に画角の狭い第2撮像データの高周波成分に置き換えた場合と比べて、第2撮像データにボケがあったときのボケの影響が緩和される。
本開示の一実施の形態の第1の信号処理装置および第1の撮像装置によれば、相対的に画角の広い第1撮像データの低周波成分と、第1撮像データの高周波成分と、相対的に画角の狭い第2撮像データにおける高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成するようにしたので、第2撮像データにボケがあったときのボケの影響を緩和することができる。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる。
本開示の一実施の形態の第2の信号処理装置および第2の撮像装置によれば、相対的に画角の広い撮像データである第1撮像データの高周波成分が、相対的に画角の狭い撮像データである第2撮像データの高周波成分よりも大きい場合に、第1撮像データの低周波成分と、第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成するとともに、第1撮像データの高周波成分が、第2撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、第1撮像データの低周波成分と、第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データを生成するようにしたので、第2撮像データにボケがあったときのボケの影響を緩和することができる。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる。
なお、本開示の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されず、本明細書中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本開示の第1の実施の形態に係る撮像装置の概略構成の一例を表す図である。 撮像装置の概略構成の一例を表す図である。 図1,図2の撮像装置の機能ブロックの一例を表す図である。 図3の撮像素子における画素配列の一例を表す図である。 図3の合成処理部における信号処理の概念の一例を表す図である。 図3の合成処理部の機能ブロックの一例を表す図である。 図6の合成処理部における信号処理手順の一例を表す図である。 画素補間の一例を表す図である。 中心画素がG画素のときの補間フィルタの一例を表す図である。 中心画素がR画素,B画素のときの補間フィルタの一例を表す図である。 図6のフュージョン部における信号処理手順の概要の一例を表す図である。 図6のフュージョン部の内部構成の一例を表す図である。 図11のフュージョン部におけるマップ作成手順の一例を表す図である。 図11のフュージョン部における信号処理手順の一例を表す図である。 図6のLPF部の内部構成の一例を表す図である。 図15のLPF部の内部に並列配置された複数のLPF部のうちの1つのフィルタの一例を表す図である。 図15のLPF部の内部に並列配置された複数のLPF部のうちの1つのフィルタの一例を表す図である。 図6の相関処理部における相関処理の一例を表す図である。 図6の相関処理部における相関処理の一例を表す図である。 図6のフュージョン部における信号処理手順の概要の一例を表す図である。 図6のフュージョン部の内部構成の一例を表す図である。 図20のフュージョン部におけるマップ作成手順の一例を表す図である。 図20のフュージョン部における信号処理手順の一例を表す図である。 図6のフュージョン部における信号処理手順の概要の一例を表す図である。 図6のフュージョン部の内部構成の一例を表す図である。 図24のフュージョン部におけるマップ作成手順の一例を表す図である。 図24のフュージョン部におけるマップ作成手順の一例を表す図である。 図24のフュージョン部における信号処理手順の一例を表す図である。 本開示の第2の実施の形態に係る撮像装置の機能ブロックの一例を表す図である。 図28の合成処理部の機能ブロックの一例を表す図である。 図29のフュージョン部における信号処理手順の概要の一例を表す図である。 図29のフュージョン部における信号処理手順の概要の一例を表す図である。 図29のフュージョン部における信号処理手順の概要の一例を表す図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行います。

1.第1の実施の形態
RAWデータ同士を合成する例
2.第1の実施の形態の変形例
3.第2の実施の形態
カラー画像データ同士を合成する例
4.第2の実施の形態の変形例
5.共通の変形例
<1.第1の実施の形態>
[構成]
図1、図2は、本開示の第1の実施の形態に係る撮像装置1の概略構成の一例を表したものである。撮像装置1は、2つの撮像デバイス10,20を用いて、画角の広い、高解像度の画像を得たり、機械的なズーム機構を用いずに光学ズームを行ったりするものである。
2つの撮像デバイス10,20は、例えば、物理的な配置が互いに水平となるように配置されている。撮像デバイス10の光軸AX1と、撮像デバイス20の光軸AX2とは、例えば、図1に示したように、互いに平行となっている。光軸AX1と、光軸AX2とは、例えば、図2に示したように、互いに非平行となっていてもよい。このとき、光軸AX1および光軸AX2は、撮像装置1から離れるにつれて光軸AX1と光軸AX2との間隙が狭まる方向を向いていることが好ましい。
図1,図2に示したように、撮像デバイス20は、撮像デバイス10の撮像領域R1のうち外縁を除く領域を撮像領域R2としている。2つの撮像デバイス10,20は、各々で画角の互いに異なるRAWデータIraw1,Iraw2(撮像データ)を生成する。撮像デバイス10は、相対的に画角の広いRAWデータIraw1(第1撮像データ)を撮像により生成する。撮像デバイス20は、RAWデータIraw1よりも画角の狭いRAWデータIraw2(第2撮像データ)を撮像により生成する。RAWデータIraw1,Iraw2については、後に詳述する。
図3は、撮像装置1の機能ブロックの一例を表したものである。撮像装置1は、例えば、2つの撮像デバイス10,20、信号処理部30および制御部40を備えている。制御部40は、2つの撮像デバイス10,20および信号処理部30を制御する。
(撮像デバイス10)
撮像デバイス10は、例えば、撮像素子11および光学レンズ12を有している。光学レンズ12は、被写体光L1を集光して、撮像素子11の光入射面に入射させる。光学レンズ12は、例えば、撮像デバイス10において固定されている。このとき、撮像デバイス10の焦点距離が一定値で固定されている。撮像デバイス10は、さらに、例えば、アイリスや可変光学LPFを、撮像素子11の光入射面側に有していてもよい。撮像素子11については後述する。
(撮像デバイス20)
撮像デバイス20は、例えば、撮像素子21および光学レンズ22を有している。光学レンズ12は、被写体光L2を集光して、撮像素子21の光入射面に入射させる。光学レンズ22は、例えば、撮像デバイス20において固定されている。このとき、撮像デバイス20の焦点距離が一定値で固定されている。撮像デバイス20は、さらに、例えば、アイリスや可変光学LPFを、撮像素子21の光入射面側に有していてもよい。
(撮像素子11,21)
次に、撮像素子11,21について説明する。撮像素子11,21は、例えば、複数の光電変換素子が所定の間隔で2次元配置された受光部と、受光部の光入射面に配置されたカラーフィルタアレイとを有している。撮像素子11,21は、単板式の固体撮像素子であり、例えば、単板式のCCD(charge Coupled Device)イメージセンサや、単板式のCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサによって構成されている。撮像素子11,21において、カラーフィルタアレイは、例えば、図4に示したように、RGB配列からなるベイヤ配列となっている。なお、カラーフィルタアレイは、例えば、RGBW配列となっていてもよいし、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)等の配列となっていてもよい。なお、以下では、カラーフィルタアレイが、RGB配列からなるベイヤ配列となっている場合を例にして説明する。
撮像素子11,21は、例えば、光学レンズ12,22等を経由して入射してきた被写体光L1,L2を、受光部およびカラーフィルタアレイで離散的にサンプリングすることにより、RAWデータIraw1,Iraw2を生成する。撮像素子11は、相対的に画角の広いRAWデータIraw1を生成する。例えば、撮像デバイス10の焦点距離を相対的に短くすることにより、画角が相対的に広いRAWデータIraw1が得られる。撮像素子21は、RAWデータIraw1よりも画角の狭いRAWデータIraw2を生成する。例えば、撮像デバイス10の焦点距離を相対的に長くすることにより、画角の相対的に狭いRAWデータIraw2が得られる。
RAWデータIraw1,Iraw2は、それぞれ、カラーフィルタアレイに含まれる複数種類の色情報のうちのいずれか1種類の色情報が画素ごとに設定されたモザイクデータである。カラーフィルタアレイが、RGB配列からなるベイヤ配列となっている場合には、RAWデータIraw1,Iraw2は、カラーフィルタアレイに含まれる赤色情報、緑色情報および青色情報のうちのいずれか1種類の色情報が画素ごとに設定されたモザイクデータとなっている。RAWデータIraw1,Iraw2からカラー画像データIcolを生成するためには、全ての画素について全ての色情報を、RAWデータIraw1,Iraw2から生成するデモザイク処理が必要となる。本実施の形態では、デモザイク処理を行う前のRAWデータIraw1,Iraw2において合成が行われる。RAWデータIraw1,Iraw2の合成については、後に詳述する。
(信号処理部30)
次に、信号処理部30について説明する。信号処理部30は、例えば、図3に示したように、合成処理部31およびカメラ信号処理部32を有している。合成処理部31は、各々の撮像デバイス10,20によって生成された2つのRAWデータIraw1,Iraw2を互いに合成することにより、合成RAWデータIrawを生成する。カメラ信号処理部32は、合成処理部31で生成された合成RAWデータIrawに対してデモザイク処理を行うことにより、カラー画像データIcolを生成する。カラー画像データIcolは、例えば、カラーフィルタアレイに含まれる全ての種類の色情報を画素ごとに含んで構成されている。カラーフィルタアレイがRGBのベイヤ配列となっている場合には、カラー画像データIcolは、例えば、画素ごとにRGBの色情報を含んで構成されている。
図5は、合成処理部31における信号処理の概念の一例を表したものである。図5は、合成処理部31における信号処理の分かりやすさが優先されている関係で、簡潔な説明となっている。そのため、図5では、上記の符号とは異なる符号が用いられている。
合成処理部31は、撮像デバイス10からワイド画像データIwideを取得し、撮像デバイス20からテレ画像データIteleを取得する。テレ画像データIteleでは、ワイド画像データIwideと比べて、画角が小さくなっている。テレ画像データIteleは、ワイド画像データIwideの外縁を除く所定の領域αと対応している。合成処理部31は、撮像デバイス10,20の倍率と、ワイド画像データIwideおよびテレ画像データIteleの画像サイズとに基づいて、所定の領域αを設定する。
合成処理部31は、ワイド画像データIwideから、所定の領域αを切り出すことにより、ワイド画像データIwide’を生成する。合成処理部31は、撮像デバイス10,20の倍率に基づいて、テレ画像データIteleを縮小することにより、テレ画像データItele’を生成する。合成処理部31は、ワイド画像データIwide’とテレ画像データItele’とを互いに合成することにより、合成画像データIfusionを生成する。撮像デバイス10の倍率が1倍となっており、撮像デバイス20の倍率が2倍となっているとする。このとき、合成処理部31は、例えば、ユーザによって指定された倍率が1倍のときには、ワイド画像データIwideを、合成RAWデータIrawとして出力する。合成処理部31は、例えば、ユーザによって指定された倍率が2倍以上のときには、テレ画像データIteleをユーザによって指定された倍率に拡大したものを、合成RAWデータIrawとして出力する。合成処理部31は、例えば、ユーザによって指定された倍率が1倍〜2倍のときには、ワイド画像データIwideにおいて、所定の領域αを合成画像データIfusionに置き換えたもの(合成画像データImerge)を、合成RAWデータIrawとして出力する。
なお、実際には、ワイド画像データIwide’と、テレ画像データItele’とには、視差に起因する位置ずれや、撮像デバイス10,20間の感度違いおよび露光違いがある場合がある。合成画像データIfusionには、撮像デバイス10,20のナイキスト周波数を超える高周波成分が含まれている場合もある。そもそも、ワイド画像データIwide’やテレ画像データItele’はモザイクデータであるので、ワイド画像データIwide’とテレ画像データItele’とを互いに精度よく合成するためには、ワイド画像データIwide’やテレ画像データItele’に対して画素補間を行うことが好ましい。従って、合成処理部31は、ワイド画像データIwide’やテレ画像データItele’に対して、以下に示したような各種の信号処理を行うことが好ましい。
図6は、合成処理部31の機能ブロックの一例を表したものである。図7は、合成処理部31における信号処理手順の一例を表したものである。
合成処理部31は、位置合わせ部130および合成部140を有している。位置合わせ部130は、各々の撮像デバイス10,20によって生成された2つのRAWデータIraw1,Iraw2に基づいて、2つのRAWデータIraw1,Iraw2の位置合わせデータを生成する。合成部140は、位置合わせ部130によって生成された位置合わせデータに基づいて2つのRAWデータIraw1,Iraw2を互いに合成する。
位置合わせ部130は、例えば、切出部131、ゲイン補正部132、画素補正部133,134、縮小部135および視差算出部136を有している。
切出部131は、RAWデータIraw1において、RAWデータIraw2との合成を行うフュージョン領域β(図5の領域αに相当)を指定する。具体的には、切出部131は、撮像デバイス10,20の倍率と、RAWデータIraw1,Iraw2の画像サイズとに基づいて、フュージョン領域βを指定する。切出部131は、例えば、撮像デバイス10,20の倍率と、RAWデータIraw1,Iraw2の画像サイズとに基づいて、RAWデータIraw1における、フュージョン領域βの座標を指定する。切出部131は、例えば、指定した座標に基づいて、フュージョン領域βに対応するRAWデータIraw1aを、RAWデータIraw1から切り出す(ステップS101)。
なお、合成処理部31は、RAWデータIraw1aおよびRAWデータIraw2に対して、OPB(Optical Black)減算を行ってもよい。OPB減算とは、暗電流などに起因して生じるノイズ成分を除外することを指している。合成処理部31は、例えば、RAWデータIraw1a,Iraw2から、撮像デバイス10,20が遮光されているときに生じるノイズ成分を除外してもよい。このとき、ノイズ成分の除外により、RAWデータIraw1a,Iraw2において値が負となる画素がある場合には、合成処理部31は、その画素の座標を記憶しておく。
ゲイン補正部132は、RAWデータIraw1a,Iraw2における色情報ごとのゲイン比(例えば、RGBゲイン比)を算出する。ゲイン補正部132は、例えば、RAWデータIraw1a内の平均値を色情報ごとに算出するとともに、RAWデータIraw2内の平均値を色情報ごとに算出する。ゲイン補正部132は、例えば、RAWデータIraw1a,Iraw2における、色情報ごとの平均値の比から、補正ゲインを色情報ごとに算出する。ゲイン補正部132は、算出した補正ゲインに基づいて、RAWデータIraw2を補正し(ステップS102)、これにより、RAWデータIraw2aを生成する。
画素補正部133は、RAWデータIraw1aに含まれる所定種類の色情報(例えば、緑色情報)に基づいて、RAWデータIraw1aに含まれる全ての画素の補間を行うことにより、位置合わせデータとして、所定種類の色情報(例えば、緑色情報)からなる補間RAWデータIraw1bを生成する(ステップS103)。画素補正部134は、RAWデータIraw2aに含まれる所定種類の色情報(例えば、緑色情報)に基づいて、RAWデータIraw2aに含まれる全ての画素の補間を行うことにより、位置合わせデータとして、所定種類の色情報(例えば、緑色情報)からなる補間RAWデータIraw2bを生成する。
画素補正部133は、例えば、図8に示したように、RGB配列からなるベイヤ配列を有するRAWデータIraw1aから、緑色情報からなる補間RAWデータIraw1bを生成する。画素補正部133は、さらに、例えば、図8に示したように、RGB配列からなるベイヤ配列を有するRAWデータIraw2aから、緑色情報からなる補間RAWデータIraw2bを生成する。このとき、中心画素(補間対象の画素)がG画素のときには、画素補正部133は、例えば、図9に示したような補間フィルタFを用いて、中心画素の緑色情報を補正する。また、中心画素(補間対象の画素)がR画素またはB画素のときには、画素補正部133は、中心画素の色情報を、例えば、図10に示したような補間フィルタFを用いて生成した緑色情報に置き換える。
縮小部135は、撮像デバイス10,20の倍率に基づいて、補間RAWデータIraw2bを縮小する(ステップS104)。視差算出部136は、補間RAWデータIraw1b,Iraw2cに基づいて、位置合わせデータとしての視差情報Dispを算出する(ステップS105)。視差情報Dispは、撮像デバイス10と撮像デバイス20との位置が互いに一致していないことから生じる画像上の位置ずれ量に相当するものである。視差算出部136は、例えば、2つの画像間での動きベクトル推定法などを用いて、補間RAWデータIraw1b,Iraw2cから視差情報Dispを生成する。
合成部140は、例えば、フュージョン部141、LPF部142、相関処理部143、マージ部144および選択部145を有している。
フュージョン部141は、2つの補間RAWデータIraw1b,Iraw2cを合成することにより合成RAWデータIraw3aを生成する(ステップS106)。具体的には、フュージョン部141は、視差情報Dispに基づいて2つの補間RAWデータIraw1b,Iraw2cを合成することにより合成RAWデータIraw3aを生成する。
図11は、フュージョン部141における信号処理手順の概要の一例を表わしたものである。フュージョン部141は、相対的に画角の狭い補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きいか否か判定する(ステップS201)。その結果、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい場合には、フュージョン部141は、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3a(第2合成撮像データ)を生成する(ステップS202)。フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
フュージョン部141は、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと等しい場合には、例えば、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する(ステップS202)。フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと等しい各画素において、例えば、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい場合には、フュージョン部141は、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3a(第1合成撮像データ)を生成する(ステップS203)。フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
図12は、フュージョン部141の内部構成の一例を表わしたものである。フュージョン部141は、例えば、LPF部141A、HPF141B、視差補正部141C、ボケ補正部141Dおよび重畳部141Eを有している。LPF部141Aは、補間RAWデータIraw1bにおける低周波成分を抽出することにより、補間RAWデータIraw1cを生成する。HPF141Bは、補間RAWデータIraw2cにおける高周波成分を抽出することにより、補間RAWデータIraw2dを生成する。視差補正部141Cは、視差情報Disp基づいて補間RAWデータIraw2dを補正することにより、補間RAWデータIraw2eを生成する。ボケ補正部141Dは、補間RAWデータIraw1bと、補間RAWデータIraw2eとに基づいて、補間RAWデータIraw4を生成する。重畳部141Eは、補間RAWデータIraw1cに、補間RAWデータIraw4を足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
補間RAWデータIraw4は、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_H、または、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせたものに相当する。補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい場合には、補間RAWデータIraw4は、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hに相当する。補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい場合には、補間RAWデータIraw4は、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせたものに相当する。
ボケ補正部141Dは、例えば、HPF部141F、絶対値化部141G,141H、マップ作成部141Jおよび選択部141Mを有している。
HPF部141Fは、補間RAWデータIraw1bにおける高周波成分を抽出することにより、補間RAWデータIraw1dを生成する。絶対値化部141Gは、補間RAWデータIraw1dに含まれる各データの符号をプラスに書き換えることにより、補間RAWデータIraw1eを生成する。絶対値化部141Hは、補間RAWデータIraw2eに含まれる各データの符号をプラスに書き換えることにより、補間RAWデータIraw2fを生成する。マップ作成部141Jは、補間RAWデータIraw1eと、補間RAWデータIraw2fとに基づいて、マップImap1を生成する。選択部141Mは、補間RAWデータIraw1dと、補間RAWデータIraw2eと、マップImap1とに基づいて、補間RAWデータIraw4を生成する。
図13は、マップ作成部141Jにおけるマップ作成手順の一例を表したものである。なお、図13中のNは、補間RAWデータIraw1e(x,y)、補間RAWデータIraw2f(x,y)におけるxの上限値である。図13中のMは、補間RAWデータIraw1e(x,y)、補間RAWデータIraw2f(x,y)におけるyの上限値である。
マップ作成部141Jは、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_H(補間RAWデータIraw1d)を合成に使用するか否かを選択するためのマップを作成する。マップ作成部141Jは、補間RAWデータIraw1e(x,y),Iraw2f(x,y)にて、x=0,y=1を設定する(ステップS301)。次に、マップ作成部141Jは、xに1を加える(ステップS302)。次に、マップ作成部141Jは、xがNを超えているか否か判定する(ステップS303)。その結果、xがNを超えていない場合には、マップ作成部141Jは、設定されたx、y座標において、補間RAWデータIraw2f(x,y)が補間RAWデータIraw1e(x,y)以上となっているか否か判定する(ステップS304)。その結果、補間RAWデータIraw2f(x,y)が補間RAWデータIraw1e(x,y)以上となっている場合には、マップ作成部141Jは、設定されたx、y座標において、マップImap1(x,y)に0を書き込む(ステップS305)。補間RAWデータIraw2f(x,y)が補間RAWデータIraw1e(x,y)よりも小さい場合には、マップ作成部141Jは、設定されたx、y座標において、マップImap1(x,y)に1を書き込む(ステップS306)。マップ作成部141Jは、ステップS305,S306を実行した後、ステップS302に戻る。
ステップS303において、xがNを超えている場合には、マップ作成部141Jは、yがMを超えているか否か判定する(ステップS307)。その結果、yがMを超えている場合には、マップ作成部141Jは、マップImap1(x,y)の作成を終了する。yがMを超えていない場合には、マップ作成部141Jは、yに1を加えるとともに、xを0にして、ステップS302に戻る(ステップS308)。マップ作成部141Jは、MxN行列の全ての座標において、ステップS302〜S308を繰り返し行うことにより、マップImap1(x,y)を作成する。
図14は、選択部141Mにおけるフュージョン対象データの選択手順の一例を表したものである。なお、図14中のNは、マップImap1(x,y)におけるxの上限値である。図14中のMは、マップImap1(x,y)におけるyの上限値である。
選択部141Mは、補間RAWデータIraw1bの低周波成分に足し合わせるデータを、画素ごとに、補間RAWデータIraw1bの高周波成分(補間RAWデータIraw1d)、および補間RAWデータIraw2cの高周波成分(補間RAWデータIraw2e)のいずれかから選択することにより、補間RAWデータIraw4を生成する。選択部141Mは、補間RAWデータIraw1d(x,y),補間RAWデータIraw2e(x,y),マップImap1(x,y)にて、x=0,y=1を設定する(ステップS401)。次に、選択部141Mは、xに1を加える(ステップS402)。次に、選択部141Mは、xがNを超えているか否か判定する(ステップS403)。その結果、xがNを超えていない場合には、選択部141Mは、設定されたx、y座標において、補間RAWデータIraw1d(x,y)とマップImap1(x,y)とを互いにかけ合わせたものと、補間RAWデータIraw2e(x,y)とを互いに足し合わせる(ステップS404)。選択部141Mは、ステップS404を実行した後、ステップS402に戻る。xがNを超えている場合には、選択部141Mは、yがMを超えているか否か判定する(ステップS405)。その結果、yがMを超えている場合には、選択部141Mは、補間RAWデータIraw4(x,y)の作成を終了する。yがMを超えていない場合には、選択部141Mは、yに1を加えるとともに、xを0にして、ステップS402に戻る(ステップS406)。選択部141Mは、MxN行列の全ての座標において、ステップS402〜S406を繰り返し行うことにより、補間RAWデータIraw4(x,y)を作成する。
なお、フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw1cに、補間RAWデータIraw4を足し合わせる際に、補間RAWデータIraw4に対してマップ処理を行うマップ処理部を有していてもよい。マップとしては、例えば、フュージョン結果や入力信号、視差情報Dispからフュージョンの失敗しやすい箇所を検出して、フュージョン信頼度を生成する。本マップを使用して信頼度の低い箇所はフュージョン効果を弱めることでフュージョンの失敗を最終結果にて検知しづらくすることができる。また、後述の相関処理部143によって生成されるRAWデータIraw3cと、RAWデータIraw1とを互いに合成した際に、RAWデータIraw3cと、RAWデータIraw1との境界で解像度の変化を滑らかにするためにもマップを利用してもよい。この場合、マップの形状は合成データの外縁に近づくに従って段階的にフュージョン効果を弱めるような形状をもつ。
LPF部142は、合成RAWデータIraw3aに含まれる、各撮像デバイス10,20のナイキスト周波数を超える高周波成分を減衰させることにより、合成RAWデータIraw3bを生成する(ステップS107)。これにより、偽色の発生が抑制される。図15は、LPF部142の内部構成の一例を表したものである。LPF部142は、例えば、カットオフ周波数の互いに異なる複数のLPFが並列配置された構成となっている。LPF部142は、例えば、LPF142Aおよびゲイン部142Dが直列接続されてなる第1パスP1と、LPF142Bおよびゲイン部142Eが直列接続されてなる第2パスP2と、ゲイン部142Cだけが設けられた第3パスP3とを有している。LPF142Aは、例えば、図16に示したように、撮像デバイス10のナイキスト周波数Nyq1をカットオフ周波数とするとともに、カットオフ周波数に近づくにつれて減衰率が高くなるフィルタ特性となっている。LPF142Bは、例えば、図17に示したように、撮像デバイス10のナイキスト周波数Nyq1と、撮像デバイス20のナイキスト周波数Nyq2との間の周波数をカットオフ周波数とするとともに、カットオフ周波数に近づくにつれて減衰率が高くなるフィルタ特性となっている。これにより、LPF部142では、LPF部142AおよびLPF142Bの選択により、高域の減衰に対して強弱を調整することができる。
第1パスP1、第2パスP2および第3パスP3は、互いに並列に接続されている。LPF部142は、制御部40からの制御信号に従って、ゲイン部142C,142D、142Eの各々のゲインが互いに独立に設定されるように構成されている。従って、例えば、ゲイン部142C,142Dのゲインがゼロとなり、ゲイン部142Eのゲインが1となるように、LPF部142に対して制御信号が入力された場合には、LPF部142は、LPF部142Bとして機能する。また、例えば、ゲイン部142Cのゲインがゼロとなり、ゲイン部142D,142Eのゲインが1となるように、LPF部142に対して制御信号が入力された場合には、LPF部142は、互いに並列配置されたLPF部142A,142Bとして機能する。
相関処理部143は、合成RAWデータIraw3aまたは合成RAWデータIraw3aに所定の処理を行ったもの(合成RAWデータIraw3b)に対して、相関処理を行う(ステップS108)。相関処理部143は、例えば、図18Aに示したように、合成RAWデータIraw3aまたは合成RAWデータIraw3bに対して、RAWデータIraw1と補間RAWデータIraw1bとの差分である色差成分(Iraw1−Iraw1b)を付加する。相関処理には色比を用いることも可能である。相関処理部143は、例えば、図18Bに示したように、合成RAWデータIraw3aまたは合成RAWデータIraw3bに対して、RAWデータIraw1と補間RAWデータIraw1bとの比である色比成分(Iraw1/Iraw1b)を乗じてもよい。これにより、相関処理部143は、RAWデータIraw1,Iraw2の配列に対応する配列のRAWデータIraw3cを生成する。
マージ部144は、RAWデータIrawa1と、RAWデータIraw3cとを互いに合成することにより、デモザイク処理用のRAWデータIraw3d(第4RAWデータ)を生成する(ステップS109)。このとき、マージ部144は、例えば、RAWデータIraw3cの周縁に、色情報ゼロの額縁状の領域を設けることにより、RAWデータIraw3cの画像サイズを、RAWデータIrawa1の画像サイズに揃える。続いて、マージ部144は、例えば、RAWデータIrawa1のうちのフュージョン領域αの色情報をゼロにする。さらに、マージ部144は、例えば、RAWデータIrawa1に、RAWデータIrawa1の画像サイズに揃えたRAWデータIraw3cを足し合わせる。つまり、マージ部144は、例えば、RAWデータIrawa1のうちのフュージョン領域αを、RAWデータIraw3cに置き換える。
なお、合成処理部31がOPB減算を行った場合には、マージ部144は、合成処理を行う前に、OPB減算によって除外したノイズ成分を、符号も考慮した上で、RAWデータIraw3cに加算してもよい。
選択部145は、ユーザによって指定される倍率に応じて、出力する合成RAWデータIrawを選択する。撮像デバイス10の倍率が1倍となっており、撮像デバイス20の倍率が2倍となっているとする。このとき、選択部145は、例えば、ユーザによって指定された倍率が1倍のときには、RAWデータIraw1を、合成RAWデータIrawとして出力する。合成処理部31は、例えば、ユーザによって指定された倍率が2倍以上のときには、RAWデータIraw2をユーザによって指定された倍率に拡大したものを、合成RAWデータIrawとして出力する。合成処理部31は、例えば、ユーザによって指定された倍率が1倍〜2倍のときには、RAWデータIraw3dを、合成RAWデータIrawとして出力する。
[効果]
次に、撮像装置1の効果について説明する。
従来から、2つの撮像装置を用いて、高視野かつ高解像度の画像を撮像する撮像システムが提案されている。従来の撮像システムでは、例えば、相対的に画角の広い撮像データにおいて、高周波成分を、相対的に画角の狭い撮像データの高周波成分に置き換えることにより、高視野かつ高解像度の画像が得られるとしている。しかし、従来の撮像システムでは、相対的に画角の狭い撮像データにボケがあるために、相対的に画角の広い撮像データにおいて、高周波成分を、相対的に画角の狭い撮像データの高周波成分に置き換えたことによって、かえって解像度が低下してしまう虞があった。
一方、本実施の形態では、相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと、相対的に画角の狭い補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。これにより、相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bにおいて、高周波成分を、相対的に画角の狭い補間RAWデータIraw2cの高周波成分に置き換えた場合と比べて、補間RAWデータIraw2cにボケがあったときのボケの影響を緩和することができる。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる。
また、本実施の形態では、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。このときは、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
また、本実施の形態では、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。このときは、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hには、合成に影響を与えるボケがあると推定される。しかし、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hも、合成に使用されているので、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hに存在すると推定されるボケによる影響を低減することができる。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる。
また、本実施の形態では、撮像デバイス10の撮像領域R1のうち外縁を除く領域が撮像デバイス20の撮像領域R2となっている。さらに、本実施の形態では、相対的に画角の広いRAWデータIraw1と、RAWデータIraw1よりも画角の狭いRAWデータIraw2が撮像デバイス10,20によって生成される。これにより、合成RAWデータIrawのうち外縁を除く所定の領域(フュージョン領域β)と、RAWデータIraw2とが互いに合成される。言い換えると、枠状のRAWデータIraw1に、RAWデータIraw2が嵌め込まれる。その結果、2つの撮像デバイス10,20を用いて、画角の広い、高解像度の画像を得たり、機械的なズーム機構を用いずに光学ズームを行ったりすることができる。
また、本実施の形態では、RAWデータIraw1,Iraw2に含まれる所定種類の色情報に基づいて、RAWデータIraw1,Iraw2に含まれる全ての画素の補間が行われる。これにより、RAWデータIraw1,Iraw2に対してデモザイク処理を行った上で合成処理を行うときと同程度の精度で、合成処理を行うことができる。
また、本実施の形態では、2つのRAWデータIraw1,Iraw2から生成した2つの補間RAWデータIraw1b,Iraw2bに基づいて、位置合わせデータとしての視差情報Dispが生成される。これにより、視差情報Dispを用いることにより、補間RAWデータIraw1bと補間RAWデータIraw2cとの合成精度を高くすることができる。
また、本実施の形態では、合成RAWデータIraw3aに含まれる、各撮像デバイス10,20のナイキスト周波数を超える高周波成分がLPF142によって減衰される。これにより、RAWデータIrawa1と、RAWデータIraw3cとを互いに合成したときに、偽色の発生を抑えることができる。さらに、本実施の形態では、LPF部142AおよびLPF142Bが並列配置されており、かつ、LPF部142AおよびLPF142Bのいずれか一方を選択することができる。これにより、LPF部142AおよびLPF142Bの選択により、高域の減衰に対して強弱を調整することができる。
また、本実施の形態では、合成RAWデータIraw3cまたは合成RAWデータIraw3aに所定の処理を行ったもの(合成RAWデータIraw3b)に対して、色差成分(Iraw1-Iraw1b)が付加される。このように、本実施の形態では、色情報を少なくして合成処理が行われた後に、合成RAWデータIraw3cまたは合成RAWデータIraw3bに対して、失われた色情報が戻される。従って、本実施の形態では、合成処理に要する処理コストや消費電力を低減しつつ、合成精度を高くすることができる。
また、本実施の形態では、RAWデータIraw1と、RAWデータIraw3cとを互いに合成することにより生成したRAWデータIraw3dに対してデモザイク処理が行われる。このように、本実施の形態では、RAWデータでの合成がなされた後にデモザイク処理が行われるので、デモザイク処理が行われた後に合成がなされる場合と比べて、処理コストや消費電力を低減することができる。
<2.第1の実施の形態の変形例>
次に、上記実施の形態に係る撮像装置1の変形例について説明する。
[変形例A]
図19は、本変形例に係るフュージョン部141における信号処理手順の概要の一例を表わしたものである。フュージョン部141は、相対的に画角の狭い補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きいか否か判定する(ステップS201)。その結果、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい場合には、フュージョン部141は、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する(ステップS202)。フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
フュージョン部141は、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと等しい場合には、例えば、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する(ステップS202)。フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと等しい各画素において、例えば、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい場合には、フュージョン部141は、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する(ステップS204)。フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
図20は、本変形例に係るフュージョン部141の内部構成の一例を表わしたものである。フュージョン部141は、例えば、LPF部141A、HPF141B、視差補正部141C、ボケ補正部141Dおよび重畳部141Eを有している。本変形例において、マップ作成部141Jは、補間RAWデータIraw1d、および補間RAWデータIraw2eのいずれか一方を選択するためのマップImap1を作成する。選択部141Mは、マップImap1に基づいて、補間RAWデータIraw1d、および補間RAWデータIraw2eのいずれか一方を選択することにより、補間RAWデータIraw4を生成する。
図21は、マップ作成部141Jにおけるマップ作成手順の一例を表したものである。なお、図21中のNは、補間RAWデータIraw1e(x,y)、補間RAWデータIraw2f(x,y)におけるxの上限値である。図21中のMは、補間RAWデータIraw1e(x,y)、補間RAWデータIraw2f(x,y)におけるyの上限値である。
マップ作成部141Jは、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_H(補間RAWデータIraw1d)を合成に使用するか否かを選択するためのマップを作成する。マップ作成部141Jは、補間RAWデータIraw1e(x,y),Iraw2f(x,y)にて、x=0,y=1を設定する(ステップS301)。次に、マップ作成部141Jは、xに1を加える(ステップS302)。次に、マップ作成部141Jは、xがNを超えているか否か判定する(ステップS303)。その結果、xがNを超えていない場合には、マップ作成部141Jは、設定されたx、y座標において、補間RAWデータIraw2f(x,y)が補間RAWデータIraw1e(x,y)以上となっているか否か判定する(ステップS304)。その結果、補間RAWデータIraw2f(x,y)が補間RAWデータIraw1e(x,y)以上となっている場合には、マップ作成部141Jは、設定されたx、y座標において、マップImap1(x,y)にtrueを書き込む(ステップS309)。補間RAWデータIraw2f(x,y)が補間RAWデータIraw1e(x,y)よりも小さい場合には、マップ作成部141Jは、設定されたx、y座標において、マップImap1(x,y)にfalseを書き込む(ステップS310)。マップ作成部141Jは、ステップS309,S310を実行した後、ステップS302に戻る。
ステップS303において、xがNを超えている場合には、マップ作成部141Jは、yがMを超えているか否か判定する(ステップS307)。その結果、yがMを超えている場合には、マップ作成部141Jは、マップImap1(x,y)の作成を終了する。yがMを超えていない場合には、マップ作成部141Jは、yに1を加えるとともに、xを0にして、ステップS302に戻る(ステップS308)。マップ作成部141Jは、MxN行列の全ての座標において、ステップS302〜S308を繰り返し行うことにより、マップImap1(x,y)を作成する。
図22は、選択部141Mにおけるフュージョン対象データの選択手順の一例を表したものである。なお、図22中のNは、マップImap1(x,y)におけるxの上限値である。図22中のMは、マップImap1(x,y)におけるyの上限値である。
選択部141Mは、補間RAWデータIraw1bの低周波成分に足し合わせるデータを、画素ごとに、補間RAWデータIraw1bの高周波成分(補間RAWデータIraw1d)、および補間RAWデータIraw2cの高周波成分(補間RAWデータIraw2e)のいずれかから選択することにより、補間RAWデータIraw4を生成する。選択部141Mは、補間RAWデータIraw1d(x,y),補間RAWデータIraw2e(x,y),マップImap1(x,y)にて、x=0,y=1を設定する(ステップS401)。次に、選択部141Mは、xに1を加える(ステップS402)。次に、選択部141Mは、xがNを超えているか否か判定する(ステップS403)。
その結果、xがNを超えていない場合には、選択部141Mは、マップImap1(x,y)がtrueとなっているか否か判定する(ステップS410)。その結果、マップImap1(x,y)がtrueとなっている場合には、選択部141Mは、補間RAWデータIraw2eを、補間RAWデータIraw4(x,y)に書き込む(ステップS411)。マップImap1(x,y)がtrueとなってない場合には、選択部141Mは、補間RAWデータIraw1d(x,y)を、補間RAWデータIraw4(x,y)に書き込む(ステップS412)。選択部141Mは、ステップS411,S412を実行した後、ステップS402に戻る。
ステップS403において、xがNを超えている場合には、選択部141Mは、yがMを超えているか否か判定する(ステップS405)。その結果、yがMを超えている場合には、選択部141Mは、補間RAWデータIraw4(x,y)の作成を終了する。yがMを超えていない場合には、選択部141Mは、yに1を加えるとともに、xを0にして、ステップS402に戻る(ステップS406)。選択部141Mは、MxN行列の全ての座標において、ステップS402,S403,S405,S406,S410〜S412を繰り返し行うことにより、補間RAWデータIraw4(x,y)を作成する。
本変形例では、相対的に画角の狭い補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい場合には、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。さらに、相対的に画角の狭い補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい場合には、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。つまり、本変形例では、補間RAWデータIraw2cのボケが小さいときに限り、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが画像合成に使用される。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる。
また、本変形例では、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。このときは、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
また、本変形例では、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。このときは、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
[変形例B]
図23は、本変形例に係るフュージョン部141における信号処理手順の概要の一例を表わしたものである。フュージョン部141は、相対的に画角の狭い補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きいか否か判定する(ステップS201)。その結果、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい場合には、フュージョン部141は、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する(ステップS202)。フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
フュージョン部141は、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと等しい場合には、例えば、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する(ステップS202)。フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hと等しい各画素において、例えば、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい場合には、フュージョン部141は、補間RAWデータIraw1bにおいて画素値の変化が平坦なエリアがあるか否か判定する(ステップS205)。その結果、補間RAWデータIraw1bにおいて画素値の変化が平坦なエリアがある場合には、フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さいエリアであって、かつ、補間RAWデータIraw1bにおける画素値の変化が平坦なエリアにおいて、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する(ステップS202)。
補間RAWデータIraw1bにおいて画素値の変化が平坦ではないエリアがある場合には、フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さいエリアであって、かつ、補間RAWデータIraw1bにおける画素値の変化が平坦ではないエリアにおいて、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する(ステップS204)。フュージョン部141は、例えば、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さいエリアであって、かつ、補間RAWデータIraw1bにおける画素値の変化が平坦ではないエリアにおける各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aを生成する。
ところで、画素値の変化が平坦なエリアか否かの判定には、例えば、以下の分散(x,y)が画素ごとに算出される。なお、I(x,y)は、座標(x,y)における補間RAWデータIraw1bの画素値である。また、Aveは、座標(x,y)を中心とした、所定の領域(例えば、5×5の領域)における補間RAWデータIraw1bの画素値の平均値である。フュージョン部141は、例えば、以下の分散(x,y)が所定の閾値よりも小さい場合には、座標(x,y)は平坦なエリアであると判定し、以下の分散(x,y)が所定の閾値以上の値となっている場合には、座標(x,y)は平坦ではないエリアであると判定する。
Figure 0006724982
図24は、本変形例に係るフュージョン部141の内部構成の一例を表わしたものである。フュージョン部141は、例えば、LPF部141A、HPF141B、視差補正部141C、ボケ補正部141Dおよび重畳部141Eを有している。本変形例において、ボケ補正部141Dは、例えば、HPF部141F、絶対値化部141G,141H、マップ作成部141J,141K、マップ合成部141Lおよび選択部141Mを有している。
マップ作成部141Jは、補間RAWデータIraw1d、および補間RAWデータIraw2eのいずれか一方を選択するためのマップImap1を作成する。マップ作成部141Kは、補間RAWデータIraw1bに基づいて、マップImap2を生成する。マップ合成部141Lは、マップImap1とマップImap2とに基づいて、マップImap3を生成する。選択部141Mは、マップImap3に基づいて、補間RAWデータIraw1d、および補間RAWデータIraw2eのいずれか一方を選択することにより、補間RAWデータIraw4を生成する。
図25は、のマップ作成部141Kにおけるマップ作成手順の一例を表したものである。なお、図25中のNは、補間RAWデータIraw1b(x,y)におけるxの上限値である。図25中のMは、補間RAWデータIraw1b(x,y)におけるyの上限値である。
マップ作成部141Kは、マップImap1においてfalseとなっているエリアにおいて、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw1b_H(補間RAWデータIraw2e)を合成に用いた方が良いエリアを規定するためのマップを作成する。マップ作成部141Kは、補間RAWデータIraw1b(x,y)にて、x=0,y=1を設定する(ステップS501)。次に、マップ作成部141Kは、xに1を加える(ステップS502)。次に、マップ作成部141Kは、xがNを超えているか否か判定する(ステップS503)。その結果、xがNを超えていない場合には、マップ作成部141Kは、設定されたx、y座標が画素値の変化が平坦なエリアに該当するか否かを判定する(ステップS504)。その結果、設定されたx、y座標が平坦なエリアに該当する場合には、マップ作成部141Kは、設定されたx、y座標において、マップImap2(x,y)にtrueを書き込む(ステップS505)。設定されたx、y座標が平坦なエリアに該当しない場合には、マップ作成部141Kは、設定されたx、y座標において、マップImap2(x,y)にfalseを書き込む(ステップS506)。マップ作成部141Kは、ステップS505,S506を実行した後、ステップS502に戻る。
ステップS503において、xがNを超えている場合には、マップ作成部141Kは、yがMを超えているか否か判定する(ステップS507)。その結果、yがMを超えている場合には、マップ作成部141Kは、マップImap2(x,y)の作成を終了する。yがMを超えていない場合には、マップ作成部141Kは、yに1を加えるとともに、xを0にして、ステップS402に戻る(ステップS508)。マップ作成部141Kは、MxN行列の全ての座標において、ステップS502〜S508を繰り返し行うことにより、マップImap2(x,y)を作成する。
図26は、マップ合成部141Lにおけるマップ合成手順の一例を表したものである。なお、図26中のNは、マップImap1(x,y),Imap2(x,y)におけるxの上限値である。図26中のMは、マップImap1(x,y),Imap2(x,y)におけるyの上限値である。
マップ合成部141Lは、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_H(補間RAWデータIraw2e)を合成に使用するか否かを選択するためのマップを作成する。マップ合成部141Lは、マップImap1(x,y),Imap2(x,y)にて、x=0,y=1を設定する(ステップS601)。次に、マップ合成部141Lは、xに1を加える(ステップS602)。次に、マップ合成部141Lは、xがNを超えているか否か判定する(ステップS603)。
その結果、xがNを超えていない場合には、マップ合成部141Lは、マップImap1(x,y)がtrueとなっているか否か判定する(ステップS604)。その結果、マップImap1(x,y)がtrueとなっている場合には、マップ合成部141Lは、マップImap3(x,y)にtrueを書き込む(ステップS605)。マップImap1(x,y)がtrueとなってない場合には、マップ合成部141Lは、マップImap2(x,y)がtrueとなっているか否か判定する(ステップS606)。その結果、マップImap2(x,y)がtrueとなっている場合には、マップ合成部141Lは、マップImap3(x,y)にtrueを書き込む(ステップS605)。マップImap2(x,y)がtrueとなってない場合には、マップ合成部141Lは、マップImap3(x,y)にfalseを書き込む(ステップS607)。マップ合成部141Lは、ステップS605,S607を実行した後、ステップS602に戻る。
ステップS603において、xがNを超えている場合には、マップ合成部141Lは、yがMを超えているか否か判定する(ステップS608)。その結果、yがMを超えている場合には、マップ合成部141Lは、マップImap3(x,y)の作成を終了する。yがMを超えていない場合には、マップ合成部141Lは、yに1を加えるとともに、xを0にして、ステップS602に戻る(ステップS609)。マップ合成部141Lは、MxN行列の全ての座標において、ステップS602〜S609を繰り返し行うことにより、マップImap3(x,y)を作成する。
図27は、選択部141Mにおけるフュージョン対象データの選択手順の一例を表したものである。なお、図27中のNは、マップImap3(x,y)におけるxの上限値である。図27中のMは、マップImap3(x,y)におけるyの上限値である。
選択部141Mは、補間RAWデータIraw1bの低周波成分に足し合わせるデータを、画素ごとに、補間RAWデータIraw1bの高周波成分(補間RAWデータIraw1d)、および補間RAWデータIraw2cの高周波成分(補間RAWデータIraw2e)のいずれかから選択することにより、補間RAWデータIraw4を生成する。選択部141Mは、補間RAWデータIraw1d(x,y),補間RAWデータIraw2e(x,y),マップImap3(x,y)にて、x=0,y=1を設定する(ステップS701)。次に、選択部141Mは、xに1を加える(ステップS702)。次に、選択部141Mは、xがNを超えているか否か判定する(ステップS703)。
その結果、xがNを超えていない場合には、選択部141Mは、マップImap3(x,y)がtrueとなっているか否か判定する(ステップS704)。その結果、マップImap3(x,y)がtrueとなっている場合には、選択部141Mは、補間RAWデータIraw2eを、補間RAWデータIraw4(x,y)に書き込む(ステップS705)。マップImap3(x,y)がtrueとなってない場合には、選択部141Mは、補間RAWデータIraw1d(x,y)を、補間RAWデータIraw4(x,y)に書き込む(ステップS706)。選択部141Mは、ステップS705,S706を実行した後、ステップS702に戻る。
ステップS703において、xがNを超えている場合には、選択部141Mは、yがMを超えているか否か判定する(ステップS707)。その結果、yがMを超えている場合には、選択部141Mは、補間RAWデータIraw4(x,y)の作成を終了する。yがMを超えていない場合には、選択部141Mは、yに1を加えるとともに、xを0にして、ステップS702に戻る(ステップS708)。選択部141Mは、MxN行列の全ての座標において、ステップS702〜S708を繰り返し行うことにより、補間RAWデータIraw4(x,y)を作成する。
本変形例では、相対的に画角の狭い補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい場合には、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。さらに、相対的に画角の狭い補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが相対的に画角の広い補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい場合には、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。つまり、本変形例では、補間RAWデータIraw2cのボケが小さいときに限り、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが画像合成に使用される。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる。
また、本変形例では、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも大きい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。このときは、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
また、本変形例では、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hが補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hよりも小さい各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。このときは、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
また、本変形例では、補間RAWデータIraw1bの高周波成分Iraw1b_Hが補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hよりも大きい各画素のうち、画素値の変化が平坦なエリアに含まれる各画素において、補間RAWデータIraw1bの低周波成分Iraw1b_Lと、補間RAWデータIraw2cの高周波成分Iraw2c_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。これにより、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
<3.第2の実施の形態>
[構成]
次に、本開示の第2の実施の形態に係る撮像装置2について説明する。図28は、撮像装置2の機能ブロックの一例を表したものである。撮像装置2は、2つの撮像デバイス10,20を用いて、画角の広い、高解像度の画像を得たり、機械的なズーム機構を用いずに光学ズームを行ったりするものである。撮像装置2は、例えば、2つの撮像デバイス10,20、信号処理部30および制御部40を備えている。本実施の形態では、信号処理部30は、2つのカメラ信号処理部33,34と、1つの合成処理部35とを有している。合成処理部33は、撮像デバイス10によって生成されたRAWデータIraw1に対してデモザイク処理を行うことにより、カラー画像データIcol1を生成する。合成処理部34は、撮像デバイス20によって生成されたRAWデータIraw2に対してデモザイク処理を行うことにより、カラー画像データIcol2を生成する。合成処理部35は、2つの合成処理部33,34で生成された2つのカラー画像データIcol1,Icol2を互いに合成することにより、カラー画像データIcolを生成する。
図29は、合成処理部35の機能ブロックの一例を表したものである。
合成処理部35は、位置合わせ部150および合成部160を有している。位置合わせ部150は、2つのカラー画像データIcol1,Icol2に基づいて、2つのカラー画像データIcol1,Icol2の位置合わせデータを生成する。合成部160は、位置合わせ部150によって生成された位置合わせデータに基づいて2つのカラー画像データIcol1,Icol2を互いに合成する。
位置合わせ部150は、例えば、切出部151、ゲイン補正部152、輝度演算部153,154、縮小部155および視差算出部156を有している。
切出部151は、カラー画像データIcol1において、カラー画像データIcol2との合成を行うフュージョン領域β(図5の領域αに相当)を指定する。具体的には、切出部151は、撮像デバイス10,20の倍率と、カラー画像データIcol1,Icol2の画像サイズとに基づいて、フュージョン領域βを指定する。切出部151は、例えば、撮像デバイス10,20の倍率と、カラー画像データIcol1,Icol2の画像サイズとに基づいて、カラー画像データIcol1における、フュージョン領域βの座標を指定する。切出部151は、例えば、指定した座標に基づいて、フュージョン領域βに対応するカラー画像データIcol1aを、カラー画像データIcol1から切り出す。
ゲイン補正部152は、カラー画像データIcol1a,Icol2における色情報ごとのゲイン比(例えば、RGBゲイン比)を算出する。ゲイン補正部152は、例えば、カラー画像データIcol1a内の平均値を色情報ごとに算出するとともに、カラー画像データIcol2内の平均値を色情報ごとに算出する。ゲイン補正部152は、例えば、カラー画像データIcol1a,Icol2における、色情報ごとの平均値の比から、補正ゲインを色情報ごとに算出する。ゲイン補正部152は、算出した補正ゲインに基づいて、カラー画像データIcol2を補正し、これにより、カラー画像データIcol2aを生成する。
輝度演算部153は、カラー画像データIcol1aに含まれる各色情報に基づいて、カラー画像データIcol1aにおける各画素の輝度データを算出する。これにより、輝度演算部153は、画素ごとに輝度データを有する輝度データIcol1bを得る。輝度演算部154は、カラー画像データIcol2aに含まれる各色情報に基づいて、カラー画像データIcol2aにおける各画素の輝度データを算出する。これにより、輝度演算部154は、画素ごとに輝度データを有する輝度データIcol2bを得る。
縮小部155は、撮像デバイス10,20の倍率に基づいて、カラー画像データIcol2aおよび輝度データIcol2bを縮小する。これにより、縮小部155は、カラー画像データIcol2cおよび輝度データIcol2dを得る。視差算出部156は、輝度データIcol1b,Icol2dに基づいて、位置合わせデータとしての視差情報Dispを算出する。視差算出部156は、例えば、2つの画像間での動きベクトル推定法などを用いて、輝度データIcol1b,Icol2dから視差情報Dispを生成する。
合成部160は、例えば、フュージョン部161、LPF部162、マージ部163および選択部164を有している。
フュージョン部161は、2つのカラー画像データIcol1a,Icol2cを合成することによりカラー画像データIcol3aを生成する。具体的には、フュージョン部161は、視差情報Dispに基づいて2つのカラー画像データIcol1a,Icol2cを合成することによりカラー画像データIcol3aを生成する。
本実施の形態では、フュージョン部161における信号処理は、上記実施の形態に係るフュージョン部141における信号処理と実質的に等しくなっている。
図30は、フュージョン部161における信号処理手順の概要の一例を表わしたものである。フュージョン部161は、相対的に画角の狭いカラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、相対的に画角の広いカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きいか否か判定する(ステップS801)。その結果、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい場合には、フュージョン部161は、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3a(第2合成撮像データ)を生成する(ステップS802)。フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2aの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する。
フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hと等しい場合には、例えば、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する(ステップS802)。フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hと等しい各画素において、例えば、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する。
カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい場合には、フュージョン部161は、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3a(第1合成撮像データ)を生成する(ステップS803)。フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する。
[効果]
次に、撮像装置2の効果について説明する。
本実施の形態では、相対的に画角の広いカラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、相対的に画角の狭いカラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。これにより、相対的に画角の広いカラー画像データIcol1aにおいて、高周波成分を、相対的に画角の狭いカラー画像データIcol2cの高周波成分に置き換えた場合と比べて、カラー画像データIcol1aにボケがあったときのボケの影響を緩和することができる。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる。
また、本実施の形態では、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hがカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。このときは、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
また、本実施の形態では、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hがカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。このときは、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hには、合成に影響を与えるボケがあると推定される。しかし、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hも、合成に使用されているので、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hに存在すると推定されるボケによる影響を低減することができる。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる
また、本実施の形態では、撮像デバイス10の撮像領域R1のうち外縁を除く領域が撮像デバイス20の撮像領域R2となっている。さらに、本実施の形態では、相対的に画角の広いカラー画像データIcol1と、カラー画像データIcol1よりも画角の狭いカラー画像データIcol2が撮像デバイス10,20およびカメラ信号処理部33,34によって生成される。これにより、カラー画像データIcol1のうち外縁を除く所定の領域(フュージョン領域β)と、カラー画像データIcol2とが互いに合成される。言い換えると、枠状のカラー画像データIcol1に、カラー画像データIcol2が嵌め込まれる。その結果、2つの撮像デバイス10,20およびカメラ信号処理部33,34を用いて、画角の広い、高解像度の画像を得たり、機械的なズーム機構を用いずに光学ズームを行ったりすることができる。
<4.第2の実施の形態の変形例>
次に、上記第2の実施の形態に係る撮像装置2の変形例について説明する。以下の変形例Cおよび変形例Dに係るフュージョン部161における信号処理は、上記第1の実施の形態の変形例Aおよび変形例Bに係るフュージョン部141における信号処理と実質的に等しくなっている。
[変形例C]
図31は、本変形例に係るフュージョン部161における信号処理手順の概要の一例を表わしたものである。フュージョン部161は、相対的に画角の狭いカラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、相対的に画角の広いカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きいか否か判定する(ステップS801)。その結果、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい場合には、フュージョン部161は、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する(ステップS802)。フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2aの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する。
フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hと等しい場合には、例えば、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する(ステップS802)。フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hと等しい各画素において、例えば、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する。
カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい場合には、フュージョン部161は、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する(ステップS804)。フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する。
本変形例では、相対的に画角の狭いカラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが相対的に画角の広いカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい場合には、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。さらに、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hがカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい場合には、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。つまり、本変形例では、カラー画像データIcol2cのボケが小さいときに限り、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが画像合成に使用される。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる。
また、本変形例では、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hがカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。このときは、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
また、本変形例では、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hがカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。このときは、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
[変形例D]
図32は、本変形例に係るフュージョン部161における信号処理手順の概要の一例を表わしたものである。フュージョン部161は、相対的に画角の狭いカラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、相対的に画角の広いカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きいか否か判定する(ステップS801)。その結果、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい場合には、フュージョン部161は、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する(ステップS802)。フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2aの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する。
フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hと等しい場合には、例えば、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する(ステップS802)。フュージョン部161は、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hと等しい各画素において、例えば、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する。
カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい場合には、フュージョン部161は、カラー画像データIcol1aにおいて画素値の変化が平坦なエリアがあるか否か判定する(ステップS805)。その結果、カラー画像データIcol1aにおいて平坦なエリアがある場合には、フュージョン部161は、例えば、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さいエリアであって、かつ、カラー画像データIcol1aにおける平坦なエリアにおいて、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する(ステップS802)。
カラー画像データIcol1aにおいて画素値の変化が平坦ではないエリアがある場合には、フュージョン部161は、例えば、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さいエリアであって、かつ、カラー画像データIcol1aにおける画素値の変化が平坦ではないエリアにおいて、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する(ステップS804)。フュージョン部161は、例えば、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さいエリアであって、かつ、カラー画像データIcol1aにおける画素値の変化が平坦ではないエリアにおける各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aを生成する。
ところで、画素値の変化が平坦なエリアか否かの判定には、例えば、上述の分散(x,y)が画素ごとに算出される。なお、I(x,y)は、座標(x,y)におけるカラー画像データIcol1aの画素値である。また、Aveは、座標(x,y)を中心とした、所定の領域(例えば、5×5の領域)におけるカラー画像データIcol1aの画素値の平均値である。フュージョン部161は、例えば、上述の分散(x,y)が所定の閾値よりも小さい場合には、座標(x,y)は画素値の変化が平坦なエリアであると判定し、以下の分散(x,y)が所定の閾値以上の値となっている場合には、座標(x,y)は画素値の変化が平坦ではないエリアであると判定する。
本変形例では、相対的に画角の狭いカラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが相対的に画角の広いカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい場合には、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。さらに、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hがカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい場合には、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。つまり、本変形例では、カラー画像データIcol2cのボケが小さいときに限り、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hが画像合成に使用される。従って、画像合成に起因する解像度の低下を簡易な方法で避けることができる。
また、本変形例では、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hがカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。このときは、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
また、本変形例では、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hがカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも小さい各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hとを互いに足し合わせることにより、合成RAWデータIraw3aが生成される。このときは、カラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hには、合成に影響を与えるボケがないので、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
また、本変形例では、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hがカラー画像データIcol1aの高周波成分Icol1a_Hよりも大きい各画素のうち、画素値の変化が平坦なエリアに含まれる各画素において、カラー画像データIcol1aの低周波成分Icol1a_Lと、カラー画像データIcol2cの高周波成分Icol2c_Hとを互いに足し合わせることにより、カラー画像データIcol3aが生成される。これにより、高視野かつ高解像度の画像を得ることができる。
<5.共通の変形例>
次に、上記各実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1,2に共通する変形例について説明する。
上記各実施の形態およびその変形例では、撮像装置1,2は2つの撮像デバイス10,20を備えていたが、3つ以上の撮像デバイスを備えていてもよい。3つ以上の撮像デバイスは、例えば、物理的な配置が互いに水平となるように配置されている。各撮像デバイス10の光軸は、互いに非平行となっている。このとき、各撮像デバイス10の光軸は、撮像装置1,2から離れるにつれて各撮像デバイス10の光軸のそれぞれの間隙が互いに狭まる方向を向いていることが好ましい。各撮像デバイス10の光軸は、互いに平行となっていてもよい。
以上、実施の形態およびその変形例を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。なお、本明細書中に記載された効果は、あくまで例示である。本開示の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されるものではない。本開示が、本明細書中に記載された効果以外の効果を持っていてもよい。
<6.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図33は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図33に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図33の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図34は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図34では、車両12100は、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。撮像部12101及び12105で取得される前方の画像は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図34には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、高解像度の合成画像を得ることができる。
また、例えば、本開示は以下のような構成を取ることができる。
(1)
各々で画角の互いに異なる撮像データを生成する2つの撮像デバイスと、
一方の前記撮像デバイスによって生成された相対的に画角の広い前記撮像データである第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分と、他方の前記撮像デバイスによって生成された相対的に画角の狭い前記撮像データである第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成する合成部と
を備えた
撮像装置。
(2)
前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、前記第1合成撮像データを生成する
(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも小さい各画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成する
(2)に記載の撮像装置。
(4)
前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも大きい場合には、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データを生成する
(2)または(3)に記載の撮像装置。
(5)
前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも大きい各画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第2合成撮像データを生成する
(4)に記載の撮像装置。
(6)
各前記撮像データは、画素ごとに1つの色情報が設定されたRAWデータである
(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(7)
各前記撮像データは、画素ごとに複数種類の色情報が設定されたカラー画像データである
(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(8)
2つの前記撮像デバイスのうちの一方の第1撮像デバイスは、撮像により前記第1撮像データを生成し、
2つの前記撮像デバイスのうちの他方の第2撮像デバイスは、前記第1撮像デバイスの撮像領域のうち外縁を除く領域を撮像領域としており、撮像により前記第2撮像データを生成する
(1)ないし(7)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(9)
前記合成部は、前記第1撮像データのうち外縁を除く所定の領域と、前記第2撮像データにおける高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成する
(8)に記載の撮像装置。
(10)
各々で画角の互いに異なる撮像データを生成する2つの撮像デバイスと、
一方の前記撮像デバイスによって生成された相対的に画角の広い前記撮像データである第1撮像データの高周波成分が、他方の前記撮像デバイスによって生成された相対的に画角の狭い前記撮像データである第2撮像データの高周波成分よりも大きい場合に、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成し、前記第1撮像データの高周波成分が、前記第2撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データを生成する合成部と
を備えた
撮像装置。
(11)
前記合成部は、前記第1撮像データの高周波成分が、前記第2撮像データの高周波成分よりも大きい各画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成し、前記第1撮像データの高周波成分が、前記第2撮像データの高周波成分よりも小さい各前記画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第2合成撮像データを生成する
(10)に記載の撮像装置。
(12)
前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも小さい各画素のうち、画素値の変化が平坦なエリアに含まれる各前記画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成する
(11)に記載の撮像装置。
(13)
各前記撮像データは、画素ごとに1つの色情報が設定されたRAWデータである
(10)ないし(12)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(14)
各前記撮像データは、画素ごとに複数種類の色情報が設定されたカラー画像データである
(10)ないし(12)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(15)
2つの前記撮像デバイスのうちの一方の第1撮像デバイスは、撮像により前記第1撮像データを生成し、
2つの前記撮像デバイスのうちの他方の第2撮像デバイスは、前記第1撮像デバイスの撮像領域のうち外縁を除く領域を撮像領域としており、撮像により前記第2撮像データを生成する
(10)ないし(14)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(16)
前記合成部は、前記第1撮像データのうち外縁を除く所定の領域と、前記第2撮像データにおける高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成する
(15)に記載の撮像装置。
(17)
画角の互いに異なる2つの撮像データのうち相対的に画角の広い前記撮像データである第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分と、前記2つの撮像データのうち相対的に画角の狭い前記撮像データである第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成する合成部を備えた
信号処理装置。
(18)
画角の互いに異なる2つの撮像データのうち相対的に画角の広い前記撮像データである第1撮像データの高周波成分が、前記2つの撮像データのうち相対的に画角の狭い前記撮像データである第2撮像データの高周波成分よりも大きい場合に、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成し、前記第1撮像データの高周波成分が、前記第2撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データを生成する合成部を備えた
信号処理装置。
本出願は、日本国特許庁において2016年4月13日に出願された日本特許出願番号第2016−080132号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (18)

  1. 各々で画角の互いに異なる撮像データを生成する2つの撮像デバイスと、
    一方の前記撮像デバイスによって生成された相対的に画角の広い前記撮像データである第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分と、他方の前記撮像デバイスによって生成された相対的に画角の狭い前記撮像データである第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成する合成部と
    を備えた
    撮像装置。
  2. 前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、前記第1合成撮像データを生成する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも小さい各画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成する
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも大きい場合には、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データを生成する
    請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも大きい各画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第2合成撮像データを生成する
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. 各前記撮像データは、画素ごとに1つの色情報が設定されたRAWデータである
    請求項1に記載の撮像装置。
  7. 各前記撮像データは、画素ごとに複数種類の色情報が設定されたカラー画像データである
    請求項1に記載の撮像装置。
  8. 2つの前記撮像デバイスのうちの一方の第1撮像デバイスは、撮像により前記第1撮像データを生成し、
    2つの前記撮像デバイスのうちの他方の第2撮像デバイスは、前記第1撮像デバイスの撮像領域のうち外縁を除く領域を撮像領域としており、撮像により前記第2撮像データを生成する
    請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記合成部は、前記第1撮像データのうち外縁を除く所定の領域と、前記第2撮像データにおける高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成する
    請求項8に記載の撮像装置。
  10. 各々で画角の互いに異なる撮像データを生成する2つの撮像デバイスと、
    一方の前記撮像デバイスによって生成された相対的に画角の広い前記撮像データである第1撮像データの高周波成分が、他方の前記撮像デバイスによって生成された相対的に画角の狭い前記撮像データである第2撮像データの高周波成分よりも大きい場合に、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成し、前記第1撮像データの高周波成分が、前記第2撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データを生成する合成部と
    を備えた
    撮像装置。
  11. 前記合成部は、前記第1撮像データの高周波成分が、前記第2撮像データの高周波成分よりも大きい各画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成し、前記第1撮像データの高周波成分が、前記第2撮像データの高周波成分よりも小さい各前記画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第2合成撮像データを生成する
    請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記合成部は、前記第2撮像データの高周波成分が前記第1撮像データの高周波成分よりも小さい各画素のうち、画素値の変化が平坦なエリアに含まれる各前記画素において、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成する
    請求項11に記載の撮像装置。
  13. 各前記撮像データは、画素ごとに1つの色情報が設定されたRAWデータである
    請求項10に記載の撮像装置。
  14. 各前記撮像データは、画素ごとに複数種類の色情報が設定されたカラー画像データである
    請求項10に記載の撮像装置。
  15. 2つの前記撮像デバイスのうちの一方の第1撮像デバイスは、撮像により前記第1撮像データを生成し、
    2つの前記撮像デバイスのうちの他方の第2撮像デバイスは、前記第1撮像デバイスの撮像領域のうち外縁を除く領域を撮像領域としており、撮像により前記第2撮像データを生成する
    請求項10に記載の撮像装置。
  16. 前記合成部は、前記第1撮像データのうち外縁を除く所定の領域と、前記第2撮像データにおける高周波成分とを互いに足し合わせることにより、前記第1合成撮像データを生成する
    請求項14に記載の撮像装置。
  17. 画角の互いに異なる2つの撮像データのうち相対的に画角の広い前記撮像データである第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分と、前記2つの撮像データのうち相対的に画角の狭い前記撮像データである第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成する合成部を備えた
    信号処理装置。
  18. 画角の互いに異なる2つの撮像データのうち相対的に画角の広い前記撮像データである第1撮像データの高周波成分が、前記2つの撮像データのうち相対的に画角の狭い前記撮像データである第2撮像データの高周波成分よりも大きい場合に、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第2撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第1合成撮像データを生成し、前記第1撮像データの高周波成分が、前記第2撮像データの高周波成分よりも小さい場合に、前記第1撮像データの低周波成分と、前記第1撮像データの高周波成分とを互いに足し合わせることにより、第2合成撮像データを生成する合成部を備えた
    信号処理装置。
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